JP5426287B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5426287B2
JP5426287B2 JP2009207357A JP2009207357A JP5426287B2 JP 5426287 B2 JP5426287 B2 JP 5426287B2 JP 2009207357 A JP2009207357 A JP 2009207357A JP 2009207357 A JP2009207357 A JP 2009207357A JP 5426287 B2 JP5426287 B2 JP 5426287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
groove
tire
row
main groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009207357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011057040A (ja
Inventor
直也 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009207357A priority Critical patent/JP5426287B2/ja
Publication of JP2011057040A publication Critical patent/JP2011057040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5426287B2 publication Critical patent/JP5426287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に直線状又はジグザク状に延びる少なくとも1本の主溝を形成するとともに、複数個のブロックをタイヤ周方向に整列してなるブロック列を前記主溝の両側にそれぞれ少なくとも1列配設してなる空気入りタイヤに関し、特に、かかる空気入りタイヤのバックリングを抑制しつつ排水性の向上を図る。
ブロックパターンを有するタイヤは、滑り易い路面での駆動及び制動力に優れることから、氷雪路やオフロード走行に適している。また、乗心地性に優れ、ロードノイズの発生も少ないという利点も有している。これらのことから、ブロックパターンは、スタッドレスタイヤやオフロードタイヤの基本パターンとして広く用いられている。また、ブロックパターンを有するタイヤの排水性を高めるために、例えば特許文献1に記載されたもののように、タイヤ周方向に直線状又はジグザグ状に延びる主溝を配設したものも知られている。
かかるトレッドパターンを有するタイヤでは、特に高荷重が作用する使用条件下において、トレッド部の面外曲げ剛性が不足して、主溝を基点としてトレッド部踏面が路面から浮き上がるバックリングが生じることがあり、このようなバックリングが発生したときには、トレッド部踏面の接地面積の減少に起因する操縦安定性の低下が否めなかった。
そこで、このようなバックリングを抑制するために、例えば特許文献2に記載されたもののように、主溝を隔てて対向するブロックの相互を、その主溝内に設けた隆起部(タイバー)によって連結することで、トレッド面外曲げ剛性を高めることが提案されている。
また、主溝内に隆起部を設けたタイヤとしては、特許文献3に記載されたものも知られている。
特開2000−219014号公報 特開2009−166554号公報 特開平6−239108号公報
しかし、特許文献2に記載されたタイヤでは、隆起部により主溝内の水の流れが乱流となることから、バックリングの抑制と引き換えに、排水性をある程度犠牲にせざるを得ない。また、特許文献3に記載されたタイヤでは、隆起部は主溝内への石詰まりを防止するためのものであり、バックリングの抑制には効果がない。
したがって、この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ブロックパターンと周方向に延びる主溝とを組み合わせたトレッドパターンを有するタイヤにおいて、ブロック及び隆起部の形状の適正化を図ることにより、バックリング抑制と排水性を両立させた技術を提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に直線状又はジグザク状に延びる少なくとも1本の主溝を形成するとともに、前記主溝の両側に、複数個のブロックをタイヤ周方向に整列してなるブロック列をタイヤ幅方向に少なくとも1列配列してなるブロック群をそれぞれ備える空気入りタイヤにおいて、前記ブロック群は、ブロック配設ピッチをPL(mm)、ブロック群幅をWG(mm)、前記ブロック配設ピッチPLと前記ブロック群幅WGとで区画される前記ブロック群内基準領域に存在する前記ブロックの個数をa(個)、前記基準領域のネガティブ率をN(%)としたとき、a/(PL×WG×(1−N/100))で与えられる前記ブロック群の単位実接地面積当りのブロック配設密度Dが、0.003(個/mm2)〜0.04(個/mm2)の範囲内にあり、前記主溝のうちの少なくとも1本は、溝底を隆起させることにより前記主溝の溝深さを減じた複数個の隆起部をタイヤ周方向に間隔をおいて配置してなる隆起部列を少なくとも1列備え、前記隆起部は、少なくとも一方の溝側壁に連結し、その周方向長さが配設ピッチの65%〜95%の範囲にあり、その幅方向長さが周方向長さの75%〜125%の範囲にあり、前記隆起部は、隣接する前記ブロック列における前記ブロックを区画形成する溝の、前記主溝への開口部に位置することを特徴とする空気入りタイヤである。かかる構成を採用することにより、トレッド部が路面に沿ってしなやかに変形できるので、騒音レベル及び転がり抵抗が低くなり、また、主溝に隆起部を設けたので、トレッド部の面外曲げ剛性が向上し、さらには、主溝の溝深さの変化が比較的小さくなるので、主溝内の水の流れが乱流となることが少ない。
なお、ここでいうタイヤ周方向に「ジグザグ状に延びる」とは、部分的には迂曲しつつも、全体としての延在方向がタイヤ周方向に沿ったものであり、トレッド部の外周面を1周すると元の位置に戻ることをいうものとする。また、「ブロック配設ピッチ」とは、そのブロック列が配設された位置におけるトレッド部の外周長を、周上に配設されたブロックの個数で除した値(外周長/ブロック個数)のことをいうものとし、同様に、隆起部の「配設ピッチ」とは、その隆起部が設けられた主溝の溝底の周長を、周上に配設された隆起部の個数で除した値(周長/隆起部個数)のことをいうものとする。さらに、ブロック群の「実接地面積」とは、ブロック群の基準領域内に存在する全ブロックの表面積の和をいうものとし、言い換えれば、トレッド部の展開図における、ブロック配設ピッチPLとブロック群幅WGとの積で規定される基準領域の面積から、個々のブロックを区画している溝の面積を減算した面積を指すものである。
また、この発明の空気入りタイヤにあっては、主溝に隣接する各ブロック当たり少なくとも1個の隆起部を設けることが好ましい。
さらに、タイヤ幅方向断面にて、主溝の溝側壁は、タイヤ径方向内側に向かって溝幅を減ずる向きに傾斜して延びることが好ましい。
さらにまた、隆起部列が1列であり、両方の溝側壁に連結することが好ましい。あるいは、隆起部列が2列であり、それぞれの隆起部列を構成する隆起部が、互いに千鳥状に配設され、かつ、それぞれに隣接する側の溝側壁にのみ連結していることが好ましい。
加えて、隆起部の高さは、それを配設した主溝の深さの5%〜40%の範囲内にあることが好ましい。なお、ここでいう「隆起部の高さ」及び「主溝の深さ」とは、主溝の溝底からそれぞれ隆起部の頂面及びトレッド部踏面までをタイヤ径方向に沿って測った長さをいうものとする。
この発明によれば、冒頭に記載したような空気入りタイヤにおいて、トレッド部の面外曲げ剛性が向上することから、主溝を基点としたバックリングを抑制することが可能であり、さらには、主溝内の水の流れが乱流となることが少ないことから、排水性を向上することが可能となる。
この発明に従う代表的な空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。 図1に示すタイヤの一部のタイヤ幅方向断面図である。 図1に示すタイヤのトレッド部の斜視図である。 この発明に従う他の空気入りタイヤの主溝及び隆起部を示す図であり、(a)は平面図、(b)及び(c)はタイヤ幅方向断面図である。 この発明に従うさらに他の空気入りタイヤの主溝及び隆起部を示す図であり、(a)は平面図、(b)及び(c)はタイヤ幅方向断面図である。 この発明に従うさらに他の空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す図であり、(a)は展開図、(b)及び(c)はタイヤ幅方向断面図である。 比較例の空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す図であり、(a)は展開図、(b)はタイヤ幅方向断面図である。
以下、図面を参照して、この発明の代表的な実施の形態を説明する。図1は、この発明に従う代表的な空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のトレッド部の一部の展開図であり、図2(a)〜(c)は、図1の線A−A、線B−B、線C−Cにそれぞれ沿ったタイヤ幅方向断面図である。
このタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向に直線状に延びる2本の主溝2、3を備える。これら主溝2、3のそれぞれの両側には、複数個のブロック4をタイヤ周方向に整列することで形成されたブロック列5が配置されている。このブロック列5を、タイヤ幅方向に1列又は複数列(図示の例では、2つの主溝間に5列、2つの主溝とトレッド端の間にそれぞれ3列)に並べて配列し、これによってブロック群6を形成している。なお、図示は省略するが、主溝2は、ジグザグ状に迂曲しながらタイヤ周方向に沿って延びていてもよい。
ここで、ブロック群6におけるブロック配設ピッチをPL(mm)、ブロック群幅をWG(mm)、ブロック配設ピッチPLとブロック群幅WGとで区画されるブロック群内の基準領域RAに存在するブロック4の個数をa(個)、基準領域RAのネガティブ率をN(%)として、ブロック群の単位実接地面積当りのブロック配設密度Dをa/(PL×WG×(1−N/100))として定義する。換言すれば、ブロック配設密度Dは、ブロック4が配置された部分の実接地面積(溝分を除いた面積)中の単位面積(mm)当りに何個のブロック4が配設されているかということを密度として表現したものである。そして、この発明に従うタイヤでは、このブロック配設密度Dを0.003(個/mm)〜0.04(個/mm)の範囲内としている。ちなみに、通常のスタッドレスタイヤの場合には、このブロック配設密度Dは概ね0.002(個/mm)以下となる。なお、基準領域RA内に存在するブロック4の個数aを数えるに際して、ブロック4が基準領域RAの内外に跨って存在し、1個として数えることができない場合は、ブロック4の表面積に対する、基準領域RA内に残ったブロック4の残存面積の比率を用いて数えることとする。例えば、基準領域RAの内外に跨り、基準領域RA内にその半分しか存在しないブロック4の場合は、1/2個と数えることとする。
このように、ブロック群6において十分な溝面積を確保しつつも、ブロック4を密集配置する構成を採用したことから、それぞれのブロック4のトータルエッジ長さ及びエッジ方向の成分(異なる方向に向いたエッジの数)が増大し、優れたエッジ効果を発揮させることができる。また、このようなブロック配設密度Dを実現するためには、面積の小さいブロックを多数配置することとなるので、総合的なトレッド剛性が低下し、ブロック一つ一つの接地性を向上させることができ、高いウェット性能と低い転がり抵抗を得ることができる。ここでブロック配設密度Dを0.003(個/mm)〜0.04(個/mm)の範囲内としたのは、これが0.003(個/mm)未満の場合には、ブロックが比較的大きくなり、ブロック一つ一つの接地性の向上が少なく、ウェット性能や転がり抵抗等の性能の向上があまり見込めないからであり、一方これが0.04(個/mm)を超えると、ブロックの1個当たりの面積が小さくなりすぎ、ブロック剛性が極端に低下して、タイヤとしての機能を確保することが難しくなるからである。
ウェット路面走行時に、ブロック4を区画形成する溝7に取り込まれた水の一部は、主溝2を介してタイヤの転動方向の前後に排水される。したがって、少なくとも1本の主溝2を設けることは、排水性の向上に大きく寄与する。主溝2の溝幅は、排水性を確保する観点からは大きくすることが好ましく、一般走行に必要な排水性を確保する上では、10mm以上とすることが好ましい。しかし、前述したようにブロックの面積を小さくし、ブロック剛性を下げたブロックパターンのタイヤでは、主溝2の溝幅を大きくすると、このブロック4が主溝2に向かって倒れ込む結果、バックリングを招き、逆にタイヤの接地性を損ない、走行時の操縦安定性の低下や、主溝に隣接するブロック列の耐摩耗性が著しく悪化する懸念がある。そこで、この発明では、主溝2内に、溝底を隆起させることによりその位置での溝深さを減じた隆起部8を、タイヤ周方向に間隔をおいて複数個配置し、これを少なくとも一方、図示の実施形態では両方の溝側壁9に連結している。これにより、主溝位置でのタイヤ周方向及びタイヤ幅方向の剛性が上がり、かつ、主溝2に隣接するブロック4の倒れ込みを隆起部8で支えることができる。しかも、その幅方向長さWRを周方向長さLRの75%〜125%の範囲とし、比較的タイヤ幅方向に長い形状としているので、タイヤ幅方向の剛性が特に向上している。これらの作用が相まって、バックリングを有効に抑制することができる。ここで、幅方向長さWRを周方向長さLRの75%〜125%の範囲としているのは、WR/LRが75%未満では主溝位置でのタイヤ周方向に対するタイヤ幅方向へのトレッド部の剛性が不足し、溝でのバックリングの発生を抑制できないとなるからであり、一方、これが125%を超えるとタイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への剛性が低下し、ハンドリング性が低下するからである。
隆起部8は、その高さHが主溝2の深さDよりも小さくなるように構成されているので、主溝2内での水の流れを妨げることがない。しかも、その周方向長さLRを配設ピッチPRの65%〜95%の範囲内として、隣接する隆起部8間の溝深さの変化を少なくしているので、主溝2内の水の流れが乱流となることが少なく、円滑に水の排水が行われる。これらの作用が相まって、排水性を向上させることができる。ここで、周方向長さLRを配設ピッチPRの65%〜95%の範囲内としているのは、LR/PRが65%未満の場合には、タイヤ周方向に沿って溝深さの変化(隆起部8の1ピッチ当たりの隆起部8に対する溝底10の割合)が大きく、水流のタイヤ径方向への動きが大きくなる結果、主溝2内の水の流れが乱流となりやすいからであり、一方、これが95%を超える場合には、十分な溝容積が確保できず、排水性が低下するからである。
ここでの隆起部8の幅WRは、これを配設した主溝2のトレッド部踏面における溝幅の50〜100%とすることが好ましい。これが50%未満の場合には、バックリング変形抑制の効果が少ないからであり、100%を超える場合には主溝内に配設できないからである。
また、図1及び図3に示すように、この実施形態では、隆起部8の配設ピッチPRをこれに隣接するブロック群6の配設ピッチPLと同一としているが、例えば隆起部8の配設ピッチPRを隣接ブロック群6の配設ピッチPLの1/2倍とし、2つのブロック4に1つの隆起部8が連結されるようにしてもよく、隆起部8の配設ピッチPRを隣接ブロック群の配設ピッチPLの2倍とし、1つのブロック4に2つの隆起部8が連結されるようにしてもよい。しかし、剛性向上の観点からは、それぞれのブロックが少なくとも1個の隆起部に連結されていることが好ましい。
さらに、タイヤ幅方向断面にて、主溝2の溝側壁9は、図2(a)及び(b)に示すように、タイヤ径方向内側に向かって溝幅を減ずる向きに傾斜して延びる、いわゆるテーパ溝となっていることが好ましい。これによれば、主溝2の開口面積及び容積が確保できることから、排水性を維持しつつも、主溝に隣接するブロックの剛性が高まることから、バックリングを一層有効に抑制できる。なお、特に溝容積の確保が望まれる場合には、図4に示すように、主溝2の溝側壁9をテーパ状とすることなく、隆起部8と側壁溝9とをタイヤ幅方向に細長く延びる腕部11で連結してもよい。
図示の実施形態のように、隆起部8の列が1列のみである場合には、この隆起部8を、これを配設した主溝2の両方の溝側壁9、9に連結することが好ましい。このようにして、主溝2に隣接した両側のブロック4を隆起部8で支えることにより、かかるブロック4の主溝2への変形を防止できるので、バックリングが一層有効に抑制できる。なお、主溝2の溝幅がそれほど大きくない等の理由により、剛性の向上が比較的小さくてもよい場合には、図5に示すように、隆起部8を一方の溝側壁9にのみ連結させることもできる。
図6は、この発明に従うタイヤの他の実施形態を示している。このように、隆起部8を2列とすることでき、この場合には、それぞれの隆起部列12、12を構成する隆起部8が、互いに千鳥状に配設され、かつ、それぞれに隣接する側の溝側壁9にのみ連結していることが好ましい。排水性を向上させるために主溝2の溝幅を大きくした場合において、1列の隆起部8のみを配設したのでは、主溝における曲げ剛性を確保するために隆起部8の高さHを主溝2の深さに比して大きくする必要があるが、これは同時に排水性を損なうことにもなる。しかし、隆起部8を複数列配置することで、隆起部8の高さを抑えつつも主溝における曲げ剛性を向上させることができ、排水性とバックリング抑制を両立できる。
また、隆起部8は、配設した列数に関わらず、その高さHが、それを配設した主溝2の深さDの5%〜40%の範囲内にあることが好ましい。H/Dが5%未満の場合には、剛性の向上が不十分となり、バックリング抑制効果が不足するおそれがあり、一方H/Dが40%を超える場合には、溝容積が不足し、排水性が損なわれるおそれがあるからである。
隆起部8の平面視形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状等とすることができ、また、これらの形状に前述したような腕部を組み合わせることもできるが、円形状及び多角形状とし、その頂面が腕部を介することなく溝側壁に連続していることが好ましく、特に好ましい形状は八角形状である。
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を相互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。
次に、この発明に従うタイヤを試作し性能評価を行ったので、以下に説明する。
実施例1及び2のタイヤは、タイヤサイズが185/60R15の乗用車用タイヤであり、それぞれ図1及び図6に示すトレッドパターンを有する。また、ブロックのタイヤ周方向長さ及びタイヤ幅方向長さがいずれも13.6mm、同一ブロック列内の隣接ブロックのタイヤ周方向距離が3mm、隣接ブロック列間の最短ブロック間距離が0.7mm、1列おき同周期で配置されたブロック列間(図1及び6において、主溝2から紙面右方向に数えて第1列及び第3列並びに第2列及び第4列)のタイヤ幅方向距離が7.2mm、ブロック高さが6.5mm、ブロック配設ピッチPLが33.2mm、ブロック群の幅が144mm、溝深さDが8.1mm、隆起部の高さHが1.6mm、隆起部の配設ピッチPRが16.6mm、隆起部のタイヤ周方向長さLRが13.6mm、隆起部のタイヤ幅方向長さWRが13.6mmである。また、基準領域のネガティブ率N、ブロック列数、基準領域内のブロック個数a、ブロック配設密度D、主溝本数、隆起部を配設した主溝の幅は、実施例1ではそれぞれ29.7%、11列、22個、0.00655個/mm、2本、20mmあり、実施例2ではそれぞれ33.7%、10列、20個、0.00648個/mm、1本、30mmである。
比較のため、図7に示すトレッドパターンを有し、主溝2内に隆起部を設けていない点を除いて実施例1と同様に構成した比較例のタイヤも併せて試作した。
前記各供試タイヤをサイズ5.5Jのリムに装着してタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪をテスト車両に取り付け、内圧:230kPa(相対圧)及びタイヤ負荷荷重;3.5kNを適用し、次の各性能に関する試験を行なった。
(排水性能)
水深5mmのウェット路面を直線走行した際に、ハイドロプレーニング現象が発生する限界速度を測定し、その速度により排水性能を評価した。その評価結果を表1に示す。
(耐バックリング性能)
耐バックリング性能(バックリングを抑制する性能)を、ドライハンドリング性能と主溝に隣接するブロックの耐摩耗性により評価した。まずドライハンドリング性能は、ドライ状態のサーキットコースを各種走行モードで走行した際のハンドリング性能を、プロのドライバーによるフィーリングにより評価した。また、主溝に隣接するブロックの耐摩耗性は、ドライ状態の一般路を各種走行モードにて5000km走行した後、主溝に隣接するブロック近傍の溝の深さを測定し、評価した。これらの評価結果を表1に示す。
Figure 0005426287
なお、表1に示す評価結果はいずれも比較例のタイヤの評価結果を100としたときの指数比で表しており、数値が大きいほど性能が優れている。
表1に示す結果から明らかなように、この発明に従うタイヤは、比較例のタイヤに比べて、排水性能を維持又は向上しつつも、耐バックリング性能を大幅に向上できることが分かる。
以上の説明から明らかなように、この発明によって、バックリング抑制と排水性を高いレベルで両立させた空気入りタイヤを提供することが可能となった。
1 トレッド
2、3 主溝
4 ブロック
5 ブロック列
6 ブロック群
7 溝
8 隆起部
9 溝側壁
10 溝底
11 腕部
12 隆起部列

Claims (6)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に直線状又はジグザク状に延びる少なくとも1本の主溝を形成するとともに、前記主溝の両側に、複数個のブロックをタイヤ周方向に整列してなるブロック列をタイヤ幅方向に少なくとも1列配列してなるブロック群をそれぞれ備える空気入りタイヤにおいて、
    前記ブロック群は、ブロック配設ピッチをPL(mm)、ブロック群幅をWG(mm)、前記ブロック配設ピッチPLと前記ブロック群幅WGとで区画される前記ブロック群内基準領域に存在する前記ブロックの個数をa(個)、前記基準領域のネガティブ率をN(%)としたとき、a/(PL×WG×(1−N/100))で与えられる前記ブロック群の単位実接地面積当りのブロック配設密度Dが0.003(個/mm2)〜0.04(個/mm2)の範囲内にあり、
    前記主溝のうちの少なくとも1本は、溝底を隆起させることにより前記主溝の溝深さを減じた複数個の隆起部をタイヤ周方向に間隔をおいて配置してなる隆起部列を少なくとも1列備え、
    前記隆起部は、少なくとも一方の溝側壁に連結し、その周方向長さが配設ピッチの65%〜95%の範囲にあり、その幅方向長さが前記周方向長さの75%〜125%の範囲にあり、
    前記隆起部は、隣接する前記ブロック列における前記ブロックを区画形成する溝の、前記主溝への開口部に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記主溝に隣接する各ブロック当たり少なくとも1個の隆起部を設けてなる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ幅方向断面にて、前記主溝の溝側壁は、タイヤ径方向内側に向かって溝幅を減ずる向きに傾斜して延びる、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記隆起部列が1列であり、両方の溝側壁に連結する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記隆起部列が2列であり、それぞれの隆起部列を構成する前記隆起部が、互いに千鳥状に配設され、かつ、それぞれに隣接する側の溝側壁にのみ連結している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記隆起部の高さは、それを配設した主溝の深さの5%〜40%の範囲内にある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
JP2009207357A 2009-09-08 2009-09-08 空気入りタイヤ Active JP5426287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207357A JP5426287B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207357A JP5426287B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011057040A JP2011057040A (ja) 2011-03-24
JP5426287B2 true JP5426287B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43945202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009207357A Active JP5426287B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5426287B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109843606A (zh) * 2016-10-26 2019-06-04 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6241158B2 (ja) * 2013-09-11 2017-12-06 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6763706B2 (ja) * 2016-06-30 2020-09-30 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
DE112021003020T5 (de) * 2020-06-25 2023-03-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Luftreifen

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3018104B2 (ja) * 1990-11-14 2000-03-13 横浜ゴム株式会社 重荷重用ラジアルタイヤ
JPH082215A (ja) * 1994-06-27 1996-01-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP3690836B2 (ja) * 1995-05-25 2005-08-31 横浜ゴム株式会社 スタッドレスタイヤ
JP5066453B2 (ja) * 2008-01-11 2012-11-07 株式会社ブリヂストン 空気入りラジアルタイヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109843606A (zh) * 2016-10-26 2019-06-04 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011057040A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4363527B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5667617B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4294532B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4685922B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6043483B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP4873988B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4744800B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009012648A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2010274695A (ja) 空気入りタイヤ
JP6139843B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5384402B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2007022361A (ja) 空気入りタイヤ
JP5298914B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2005161921A (ja) 空気入りタイヤ
JP2012101745A (ja) 空気入りタイヤ及びその加硫用金型
JP5426287B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5419752B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6527758B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009018617A (ja) 空気入りタイヤ
KR101760527B1 (ko) 중하중용 공기 타이어
JP2006315433A (ja) 空気入りタイヤ
JP2008030656A (ja) 空気入りタイヤ
JP6430310B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4763260B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5474738B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5426287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250