JP5425838B2 - 反復練習支援装置およびその装置を用いた反復練習支援方法 - Google Patents
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Description
また、どのスポーツの練習でも取り入れられている一般的名称の“ダッシュ”は、一定の距離を全速力で走り抜ける動きの練習で、加速度を高める練習である。
目標を高めにおき、厳しい練習を目指すのであれば、おのずと、反復の回数は増え、移動する時間、距離は増えることになる。
より実践的な緩急を付けた練習を実行するには、運動する人へ的確な指示をだす人(一般的にはコーチ、インストラクター)の手助けが必要となる。例えば、“ダッシュ”を例にとり、緩急を付けた練習を説明する。
この練習は、バスケットボールの競技において、相手選手に合わせて、移動する速さを自在に合わせられる事、ボールの動きに自在に合わせられる事、を目的とした非常に重要な練習となる。
本発明は、練習者のすばやい反応を培うための反復練習支援装置および方法を提供することにある。
前記点灯ボードが、練習者に指示する指示用点灯ボードと、練習者がポジションから移動して操作する操作用点灯ボードから成り、前記指示用点灯ボードは、練習者がポジションにおいて当該練習者がほぼ正視可能な位置に配置され、前記操作用点灯ボードは前記ポジションから所定の方向に離れた反復練習の為の位置に配置されるとともに、前記コントロール部は、前記指示用点灯ボードと前記操作用点灯ボードのランプを同時に点灯制御することを特徴とする。
(1)前記コントロール部は、前記反復練習条件として設定された点灯時間間隔の間、すなわち前記点灯ボードのランプが消灯している間において、当該ランプが前記点灯時間間隔で点灯する直前に短時間点灯(フェイント点灯)動作を行うフェイント機能を実行可能であり、前記フェイント機能は、前記フェイント点灯の時間の前記点灯時間間隔に対する割合をフェイント時間幅として設定し、該フェイント時間幅においてランプをランダムに1回以上の前記フェイント点灯させること。
(2)点灯ボードが、有線または無線によりコントロール部に接続されていること。
(3)反復練習データが、点灯ボードのランプの点灯から練習者の操作による消灯までに要した時間であること。
(4)コントロール部が、反復練習条件の設定部、反復練習の開始・停止の指示部、反復練習データの表示部および反復練習データを出力するプリンタを備えていること。
(5)指示用点灯ボードが、点灯制御されるランプのみで構成されていること。
(6)コントロール部が、反復練習データを外部記憶媒体へ出力する端子を備えていること。
バトミントンの反復練習支援方法であって、指示用点灯ボードは、対戦相手のコート上に配置し、複数の操作用点灯ボードはバトミントンコートの異なる位置に配置し、それぞれの操作用点灯ボードを1または2名の練習者に割り当てて行う。
本発明の反復練習支援方法によれば、コーチが居なくても反復練習を行うことができるとともに、反復練習条件を変えることで段階的にすばやい反応を培うことができる。
点灯ボード3は、練習者に指示する指示用点灯ボード1(A−1,B−1)と、練習者がポジション(P)から移動して操作する操作用点灯ボード2(A−2,B−2)により構成される。指示用点灯ボードA−1,B−1は、練習者がポジション(P)において、ほぼ正面視可能であり、かつポジション(P)から前方に所定距離の位置に配置される。操作用点灯ボードA−2,B−2は、指示用点灯ボード1に対応して練習者のポジション(P)から所定の方向に離れた位置に配置される。本実施例は、指示用点灯ボード1および操作用点灯ボード2を同じ構成であるが、指示用点灯ボードはランプ指示機能のみを備えた構成にすることもできる。
点灯ボードは、ケース31にランプ(LED)32、スイッチ33が組み込まれ、ケース上面にはランプ32の点灯・消灯を目視確認する透光性のランプカバー341からなる操作部材34が設けられている。スイッチ33は、ランプ32へのタッチを検知するタッチセンサまたは押圧を感知する圧力スイッチからなり、コントロール部5の制御に基づいてランプ32が設定された点灯時間間隔・点灯回数・フェイント時間(以下、「反復練習条件」と称す)に従って点灯し、スイッチ33の操作により消灯する。他の実施形態として、ランプ32の点灯・消灯を赤外線センサにより光検出し、この光信号をコントロール部5で処理するよう構成することもできる。図3に示す例では、操作部材341の上下動によりスイッチ33が操作されるように構成されている。
設定項目は、左右キーを操作して選択する。左右キーは、項目「1:カイスウ」,「2:ジカン」,「3:Fジカン」が選択できる。「1:カイスウ」は、ランプの点灯回数(反復回数)、「2:ジカン」は、ランプ−ランプ点灯時間間隔、「3:Fジカン」は、フェイント時間である。ここで、フェイント時間は、ランプが正規の点灯前、すなわち設定された点灯時間間隔の間に1回以上の点灯/消灯を行う。
左右キーで選択した項目に対して上下キーを使用して項目内容を設定する。「1:カイスウ」の場合は、5,10,15,20,25,30の固定数字を1操作毎に変えて設定する。「2:ジカン」の場合は、0.1s〜10.0sの数字を1操作毎に変えて設定する。具体例として、0.1s〜3.0sの数字は0.1s毎、4.0s〜10.0sの数字は0.5s毎にそれぞれ設定する。「3:Fジカン」は、「2:ジカン」で設定された時間の10%,20%,30%前を設定する。例えば、「2:ジカン」を0.2s設定、「3:Fジカン」を10%設定の場合は、0.18s〜0.2sの間でフェイントが1回以上入る。また20%の場合は、0.16s0.2sの間でフェイントが1回以上入る。
左右キーを操作して「1:カイスウ」を選択し、センタキーで決定すると、表示器41に“1:カイスウ=?”(?点滅)が表示される。反復回数は、上下キーを操作して数字、例えば“10”をセンタキーで決定する。続いて、反復回数が決定されると“2:ジカン=?”
(?点滅)が表示され、同様に上下キーを操作して反復時間を設定する。
左右キーを操作して「2:ジカン」を選択し、センタキーで決定すると、表示器41に“2:ジカン=?”(?点滅)が表示される。点灯時間間隔は、上下キーを操作して秒数、例えば“2:ジカン=0.2s”まで進めてセンタキーで決定する。
点灯時間間隔が決定されると“3:Fジカン=?” (?点滅)が表示され、同様に上下キーを操作して、例えば“3:Fジカン=10%”を、センタキーで決定する。
設定された反復練習条件の変更は、左右キーを操作して変更したい項目を選択し、センタキーで決定すると設定されている数値が点滅するのを確認し、上下キーを操作して数値を変更し、センタキーで確定する。
点灯ボードのランプの点灯回数に相当する反復回数(S101)と点灯時間間隔(反復時間)(S102)と擬似的点灯時間(フェイント時間幅)(S103)をそれぞれ設定する。
例えば、点灯時間間隔を1.5秒に設定するには、表示部の秒の位を選択し、“1”と表示し、次に、1/100秒の位を選択し、“5”(=0.5秒)と表示し、センタキーで決定する。
HPに待機の練習者は、練習開始合図で、点灯しているランプLを消灯するため前へ移動し、ランプLを操作し消灯を確認した後、練習者は前向きで後ろへフットワークする。HPまたはコートの一番後ろまで下がってから、前に向かって移動を開始する。ランプLは設定された時間で再度点灯するので、練習者はすばやく前後にフットワークをして、ランプLを消灯に動く。この動きを設定された回数分反復する。
HPを前後に移動する、1コートに1名若しくは2名入れる練習モードP−1若しくはP−2である。以下、1コートに1名入れる練習モードP−1で説明するが、P−2も基本的に同じ練習内容である。
P−1の反復練習条件を設定した練習モードP−1が、インターバル(休息)時間を設けて、任意回数繰り返して実施される。例えば、P−1の練習設定で、インターバル時間を10秒、繰り返し回数を21回と設定する。練習者は、P−1の反復練習を終えた後、10秒間休息する。この休息の間に、練習者は呼吸、心拍を整える。上級者になるにしたがって、このインターバル時間は短くする。インターバル時間10秒となると、自動的に2回目の P−1練習が始まる。この練習を21回繰り返します。この練習モードは、ラリーポイント制ルールを採用しているスポーツでは大いに実践的である。
2つの点灯ボードを直線上に配置する。練習者は、各々点灯ボードから同距離で、左右に点灯ボードを見る位置に立つ。立ち位置から点灯ボードまでの移動する時間を練習者に合わせて、設定する。点灯する点灯ボードを操作して、消灯させるよう、練習者は左右に移動を繰り返す。ランプは点灯/消灯のフェイント動きをする。練習者は、フェイントで集中し、左右の移動を繰り返す。
表は、各グループの練習者の計測した平均値である。ここで、n:練習者の人数、MODE:練習者が移動する方向で、「サイド」は横方向である。ラリー階数:点灯回数で、表では10回点灯、点灯時間: 点灯したLEDを練習者が消してから、再度、点灯するまでの時間、インターバル:休憩時間で、10回の点灯回数操作終了後、10秒間休憩し、次の反復練習に入る。繰り返し回数:設定値回数を繰返す。F(%):フェイントの時間幅、平均値(秒):点灯回数を分母に、移動に掛かった時間の平均値、L(秒):左への移動に掛かった時間の平均値、R(秒):右への移動に掛かった時間の平均値。
テニスでも応用(同じ練習)できる。テニスは移動距離が長いので点灯間隔は長めに設定する。
バスケットではディフェンスの練習に本機を利用しての事例を提示する。実際の試合では、相手のフェイントに揺さぶられながらも、相手正面位置を確保してディフェンスは行わなければならない。点灯ボードは床に置くのではなく、1mから1.5mの高さの台、すなわち練習者に対して、ある程度の角度が与えられる台に設置する。点灯ボードが置かれた台は、練習者がディフェンスする距離(2m〜3m)に合わせて、その距離だけ離れて置かれる。
練習者は、点灯ボードのランプの点灯に反応し、点灯したランプのスイッチを操作し、ランプを消灯し、ディフェンスする距離に反応するために予め決めた位置(基準点)へ戻る。練習者は、本機の“フェイント機能”に揺さぶられながら、確実にすばやく基準点へ戻り、すばやく反応し点灯したランプを消灯する。
この動作は、設定した任意の点灯回数、設定した任意の点灯間隔で繰り返し練習する。
2 操作用点灯ボード
3 点灯ボード
5 コントロール部
31 ケース
32 ランプ
33 スイッチ
34 操作部材
341 ランプカバー
Claims (9)
- ケース上面にランプが配置され、前記ランプをランプカバーにより覆い、該ランプカバーへのタッチまたは押圧を感知する応動スイッチを設けた点灯ボードと、内蔵された反復練習用ソフトウェアを実行し、反復練習条件として設定された点灯回数、点灯時間間隔に基づいて前記ランプの点灯を制御し、前記点灯ボードの応動スイッチからの操作信号に基づいて反復練習データを演算するコントロール部とを備え、
前記点灯ボードが、練習者に指示する指示用点灯ボードと、練習者がポジションから移動して操作する操作用点灯ボードから成り、前記指示用点灯ボードは、練習者がポジションにおいて当該練習者がほぼ正視可能な位置に配置され、前記操作用点灯ボードは前記ポジションから所定の方向に離れた反復練習の為の位置に配置されるとともに、前記コントロール部は、前記指示用点灯ボードと前記操作用点灯ボードのランプを同時に点灯制御することを特徴とする反復練習支援装置。 - 前記コントロール部は、前記反復練習条件として設定された点灯時間間隔の間、すなわち前記点灯ボードのランプが消灯している間において、当該ランプが前記点灯時間間隔で点灯する直前に短時間点灯(フェイント点灯)動作を行うフェイント機能を実行可能であり、前記フェイント機能は、前記フェイント点灯の時間の前記点灯時間間隔に対する割合をフェイント時間幅として設定し、該フェイント時間幅においてランプをランダムに1回以上の前記フェイント点灯させることを特徴とする請求項1に記載の反復練習支援装置。
- 前記点灯ボードが、有線または無線により前記コントロール部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の反復練習支援装置。
- 前記反復練習データが、前記点灯ボードのランプの点灯から練習者の操作による消灯までに要した時間であることを特徴とする請求項1に記載の反復練習支援装置。
- 前記コントロール部が、反復練習条件の設定部、反復練習の開始・停止の指示部、反復練習データの表示部および反復練習データを出力するプリンタを備えていることを特徴とする請求項1に記載に反復練習支援装置。
- 練習者のポジションにおいて当該練習者がほぼ正視可能な位置に配置される指示用点灯ボードが、点灯制御されるランプのみで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の反復練習支援装置。
- 前記コントロール部が、反復練習データを外部記憶媒体へ出力する端子を備えていることを特徴とする請求項1に記載に反復練習支援装置。
- 前記請求項1〜7のいずれかに記載された反復練習支援装置を用いた反復練習方法であって、前記指示用点灯ボードを練習者が所定のポジションにおいてほぼ正面視可能な位置に配置し、前記ポジションから所定の方向に離れた位置に操作用点灯ボードを配置し、練習者が前記ポジションに立ち、前記指示用点灯ボードのランプの点灯に反応して操作用点灯ボードへ移動し操作して消灯し、前記ポジションに戻る動作を繰り返し行うことを特徴とする反復練習支援方法。
- 前記指示用点灯ボードは対戦相手のコート上に配置し、複数の操作用点灯ボードはバトミントンコートの異なる位置に配置し、それぞれの操作用点灯ボードを1または2名の練習者に割り当てて行うバトミントンの請求項8に記載の反復練習支援方法。
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