JP5422819B2 - 提示レート調整処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、提示レート調整処理方法に関し、より詳細には、外国為替・デリバティブ取引における顧客への提示レートを調整する処理を行う方法に関する。
外国為替・デリバティブ取引において、顧客に提示するレートを生成する際は、まず取引者の保有リスクや市場の動向に応じたリスク許容状況を市場データに反映させ、顧客毎に異なる前提条件に基づいてさらにレートの調整を行う。
従来、このような顧客に提示するレートの調整は、取引者によって行われてきていたが、近年、自動的にレートを調整するための仕組みが開発されてきている。
特開2002−329074号公報
しかしながら、市場データは刻々と変動するものである。このため、自動的にレートを調整する場合であっても、変動する市場データと同期をとりながら、市場データに取引者のリスク許容状況を反映させて顧客毎に異なる前提条件に基づいて調整を行うことにより、顧客への提示レートを生成する処理を行うことは、非常に困難なことである。処理タイミングにずれが生じると、レート調整を正確に行うことができず、取引者が希望するレートとは異なるレートが顧客に提示されてしまう可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、外国為替・デリバティブ取引において取引者が希望する取引レートをより正確に顧客に提示し、取引の確実性のさらなる向上を図ることにある。
本発明は、このような目的を達成するために、本発明の第1の側面は、レート調整幅決定システム(110)によりレート調整幅を決定し、レート調整幅情報を予め格納した第1のテーブル(124)を有するベースレート算出システム(120)によりリスク情報を反映させたベースレートを算出し、提示レート生成システム(130)により顧客に提示する提示レートを生成する方法にかかる。
本方法は、レート調整幅決定システムが、外部情報機関から受信したリスク情報に基づいて、市場データを調整するためのレート調整幅情報を決定するステップ(S404,406,408)と、第1のテーブルに格納されているレート調整幅情報をベースレート算出システムから取得し(S410)、市場レートを調整するために決定したレート調整幅情報と、第1のテーブルから取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断し(S412)、決定したレート調整幅情報と取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、第2のテーブル(516)に格納されている前のレート調整幅情報を取得して(S416)、第2のテーブルから取得した前のレート調整幅情報と、第1のテーブルから取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断して(S418)、前のレート調整幅情報と取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、決定したレート調整幅情報と取得したレート調整幅情報との差分を算出してベースレート算出システムに送信し(S422、S424)、第2のテーブルに格納されている前のレート調整幅情報を、取得したレート調整幅情報で置き換えるステップ(S426)を含む。
本方法はまた、ベースレート算出システムが、受信した差分によって第1のテーブル内のレート調整幅情報を変更し(S428)、変更されたレート調整幅情報に基づいて、外部情報機関より受信した市場データからベースレートを算出して(S430)、提示レート生成システムに送信するステップ(S432)を含む。
以上説明したように、本発明によれば、レート調整幅決定システムが、前のレート調整幅情報と現在のレート調整幅情報が異なる場合にのみ、ベースレートの算出に用いるレート調整幅情報を変更することによって、ベースレート算出システムがベースレートを正確に算出することが可能となる。これにより、提示レート生成システムは、ベースレートに基づいて、正確な提示レートを生成することができる。
本発明の例示的な実施形態にかかる提示レート調整処理システムの構成を示すブロック図である。 提示レートを生成するための処理フローの一例を示す参考図である。 図2の処理フローにおけるスプレッド値およびスプレッド変更幅の遷移を示す表である。 本発明の一実施形態にかかる提示レート算出処理のフローを示す図である。 図4の実施形態にかかる提示レート算出処理を実行するための提示レート調整処理システムの構成を示すブロック図である。 図4の処理フローにおけるスプレッド値およびスプレッド変更幅の遷移を示す表である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の例示的な実施形態にかかる、提示レート調整処理システム100の構成を示すブロック図である。
提示レート調整処理システム100は、レート調整幅を決定する機能を有するレート調整幅決定システム110、ベースレートを算出する機能を有するベースレート算出システム120、および顧客に提示するための提示レートを生成する機能を有する提示レート生成システム130を含む。
レート調整幅決定システム110は、例えば取引者(ディーラー)側の端末とすることができ、外部情報機関150からインターネットまたは専用回線などのネットワークを介して市場データを受信する。レート調整幅決定システム110はまた、ポジション管理システム160から取引者のポジション情報を、顧客約定管理システム170から顧客売買情報を受信する。ポジション情報とは、為替持高によるポジション(買持、売持など)を示す情報であり、顧客売買情報とは、顧客の売買動向を示す情報である。レート調整幅決定システム110は、リスク情報データベース(DB)114を備え、受信した市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報を、リスク情報として該リスク情報DB114に格納する。ここで、リスク情報は、市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報を必ずしも全て含んでいる必要はなく、これらの情報のいずれか、またはこれらの情報の任意の組合せとすることもできる。あるいは、これらと他の情報の組合せとすることもできる。レート調整幅決定システム110は、リスク情報DB114に格納されたリスク情報(市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報)に基づいて、市場データを調整するためのスプレッド(Spread)値、ぶらし幅、およびバイアス(Bias)情報を決定することができる。ここで、スプレッド値とは、売値と買値の差を示す値であり、ぶらし幅は、取引者のリスクに応じてレートを上下にぶらす幅を示す値である。バイアス情報とは、レートの切捨て、切上げに関する情報である。
レート調整幅決定システム110は、市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報を受信すると、これらの情報に基づいて新たなスプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報を決定する。そして、決定した新たなスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報がそれぞれ、ベースレート算出システム120が保持している前のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報と異なっているかどうか判断する。いずれかが異なっている場合、ベースレート算出システム120に、新たなスプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報に変更するよう指示するメッセージまたは信号(以下、ベースレート情報調整指示メッセージという)を送信する。新たなスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報のいずれかが前のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報と異なる場合は、取引者のリスク情報が前回とは変化していることを意味するため、新たなスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報に基づいて新たなベースレートを算出する必要があるからである。
ベースレート算出システム120は、ベースレートの算出に用いるスプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報を格納するためのベースレート情報設定テーブル124を備える。ベースレート算出システム120は、レート調整幅決定システム110からのベースレート情報調整指示メッセージを受信すると、受信したベースレート情報調整指示メッセージに基づいて、ベースレート情報設定テーブル124のスプレッド値、ぶらし幅、および/またはバイアス情報を変更する。
ベースレート算出システム120は、外部情報機関150から市場データを受信し、受信した市場データを、ベースレート情報設定テーブル124に格納されたスプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報に基づいて調整して、ベースレートを算出する。
提示レート生成システム130は、顧客に提示するための提示レートを生成する機能を有する。提示レート生成システム130は、顧客毎に定められた提示レート条件、および顧客毎に定めたれた提示桁数などの、顧客毎に予め定められた条件情報を格納する提示条件情報データベース(DB)134を備える。提示レート生成システム130は、ベースレート算出システム120からベースレートを受信すると、提示条件情報DB134に格納された顧客毎の条件情報に従ってベースレートを調整して、顧客毎の提示レートを生成する。提示レート生成システム130は、生成した提示レートを、インターネットまたは専用回線などのネットワークで接続された各顧客の顧客端末140に送信する。
次に、図2を参照する。図2は、提示レートを生成するための処理フローの一例を示す参考図である。ここで、ベースレート算出システム120のベースレート情報設定テーブル124には、スプレッド値A、ぶらし幅B、バイアス情報Cが予め格納されているとする。A,B,Cは、それぞれ前回の処理で決定され該テーブルに格納された値であり、初回処理時は任意の値(好ましくは、取引状況に応じた適切な値)を設定することができる。
ステップS202で、レート調整幅決定システム110が、外部情報機関150から市場データを、ポジション管理システム160からポジション情報を、顧客約定管理システム170から顧客売買情報をそれぞれ受信する。
次いで、ステップS204で、市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報と、リスク情報DB114に格納されている(過去の)市場データ、ポジション情報、および顧客売買情報とに基づいて、市場の変動度合・方向性、ディーラー保有ポジションの傾き(例えば、取引者の持高が売持または買持のどちらに傾いているか)、および顧客の売買動向の傾向を決定する。
ステップS206で、決定された市場の変動度合・方向性、ディーラー保有ポジションの傾き、および顧客の売買動向の傾向に応じて、スプレッド値と、ぶらし幅と、バイアス情報とを自動的に算出する(自動プライシング処理)。
ステップS208で、算出されたスプレッド値と、ぶらし幅と、バイアス情報とに基づいて、市場データを調整するためのスプレット値と、ぶらし幅と、バイアス情報とを決定する。説明を容易にするために、以下では、市場データを調整するためのスプレッド値をAターゲット(TA)、ぶらし幅をBターゲット(TB)、バイアス情報をCターゲット(TC)とする。
次に、ステップS210で、ベースレート情報設定テーブル124から、該ベースレート情報設定テーブル124に格納されているスプレッド値A、ぶらし幅B、およびバイアス情報Cを取得する。
ステップS212で、ステップS208で決定されたスプレッド値TA、ぶらし幅TB、およびバイアス情報TCと、ステップS210で取得したスプレッド値A、ぶらし幅B、およびバイアス情報Cがそれぞれ一致するかどうか判断する。A、B、Cと、TA、TB、TCが全て一致する場合(すなわち、A=TA、B=TB、C=TCを全て満たす場合)は、TA、TB、TCをベースレートに反映させる必要がないため、処理はステップS214に進む。反対に、A、B、Cと、TA、TB、TCのいずれかが異なる場合は、新たな市場状況(リスク情報)を表すTA,TB,TCをベースレートに反映させる必要があるため、処理はステップS216に進む。
ステップS216で、レート調整幅決定システム110は、TAとAとの差であるスプレッド変更幅α(α=TA−A)、およびTBとBとの差であるぶらし変更幅β(β=TB−B)を算出する。CとTCが異なる場合は、CをTCに置き換えるためのバイアス変更情報γ(γ=TC)を生成する。
ステップS218で、レート調整幅決定システム110は、ベースレート情報設定テーブル124内のA,B,Cにスプレッド変更幅α、ぶらし変更幅β、および(C≠TCの場合のみ)バイアス変更情報γをそれぞれ反映させる(すなわち、A+α、B+β、C≠の場合はC←γ)ように指示するベースレート情報調整指示メッセージを、ベースレート算出システム120に送信する。
ステップS220で、ベースレート算出システム120は、ベースレート情報調整指示メッセージの受信に応答して、ベースレート情報設定テーブル124内のA,Bを、それぞれ+α、+βして変更し、および/またはCをγに置換をすることによって、ベースレート情報設定テーブル124を更新する。以下では説明を容易にするために、更新されたベースレート情報設定テーブル124内のスプレッド値をA'(=A+α)、ぶらし幅をB'(=B+β)、バイアス情報をC'(=γ)とする。
ステップS222で、ベースレート算出システム120は、更新されたベースレート情報設定テーブル124内のスプレット値A'、ぶらし幅B'、およびバイアス情報C'に基づいて、外部情報機関150から受信した市場データを調整してベースレートを算出する。
ステップS224で、ベースレート算出システム120は、算出したベースレートを提示レート生成システム130に送信する。
ステップS226で、提示レート生成システム130は、ベースレートの受信に応答して、提示条件情報DB134に格納された顧客毎の提示条件情報にしたがってベースレートを調整して、顧客毎の提示レートを生成する。例えば、例示レート生成システム130は、提示条件情報DB134に格納された顧客毎の提示レート条件に応じてベースレートに加算/減算処理を行い、提示条件情報DBに格納された顧客毎の提示桁数に従って端数処理を行うことによって、顧客毎の提示レートを生成する。
ステップS228で、提示レート生成システム130は、生成した提示レートを顧客端末140に送信する。これにより、顧客は、送信された提示レートによって取引締結手続きを行うことができる。
提示レートは、上述のようにレート調整幅決定システム110で決定されたスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報に基づいて算出されたベースレートを、顧客毎の提示条件情報(提示レート条件、提示桁数など)に従って処理することによって生成されたものである。したがって、提示レートには、スプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報の決定に用いられた、取引者のリスク情報が反映されているといえる。
しかしながら、ネットワーク遅延などによって、レート調整幅決定システム110とベースレート算出システム120との間の通信が遅延することがある。このような場合、レート調整幅決定システム110の処理とベースレート算出システム120の処理のタイミングにずれが生じ、ベースレートを正確に算出できず、提示レートにリスク情報が正確に反映されないことがある。
ここで、図3を参照する。図3は、図2の処理フローにおけるスプレッド値,スプレッド変更幅の遷移を示す表である。図3の表1は、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124の更新が完了した後に2回目の処理が行われた場合を示す。図3の表2は、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124の更新が完了する前に2回目の処理が行われた場合を示す。
1回目の処理において、ステップS208で決定されたスプレッド値TAが0.450であり、ステップS210で取得されたスプレット値Aが0.500であるとする。この場合、ステップS212では、AとTAが一致しない(A≠TA)と判断され、ステップS216で、スプレッド変更幅αが算出される(α=TA-A=0.450-0.500=-0.050)。次いで、ステップS218で、スプレット値Aを変更(+α)するよう指示するベースレート情報調整指示メッセージが、レート調整幅決定システム110からベースレート算出システム120に送信される。
図3の表1に示されるように、メッセージの送信が遅延なく行われる場合は、A'=A+α=0.500+(-0.050)=0.450となり、ステップS220でベースレート情報設定テーブル124のスプレット値は0.450に変更される。したがって、2回目の処理においてステップS210で取得されるスプレッド値Aは、1回目の処理においてリスク情報が正確に反映された変更後の値(A=0.450)である。この場合、ベースレート算出システム120によってA=0.450に基づいてベースレートが算出され(ステップS222)、該ベースレートに基づいて提示レートが生成される(ステップS226)ため、顧客に正確な提示レートを提供することができる。
しかしながら、レート調整幅決定システム110とベースレート算出システム120との間の通信に遅延が生じると、ベースレート情報設定テーブル124の更新が遅延し、図3の表2に示されるように、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124が更新される前に2回目の処理が開始されてステップS210に到達することがある。この場合、2回目の処理のステップS210で取得されるスプレット値は、元のA、すなわちA=0.500である。したがって、2回目の処理においてもTA=0.450であるとすると、Aは変更前のA=0.500のままであるので、再びA≠TAとなる。そしてα=TA-A=-0.050が算出され、再び+α(-0.050)するよう指示するベースレート情報調整メッセージが送信される。この場合、同じ変更(+α)を指示するメッセージが重複して(2回)ベースレート算出システム120に送信されるため、ベースレート情報設定テーブル124のスプレッド値Aに対して+αの調整が2回行われる(A+α+α)ことになる。このように、ベースレート調整処理が重複して行われることによって、Aは不正確な値に更新される(A←A'=A+α+α=0.500+(-0.050)+(-0.050)=0.400)。
したがって、このような処理タイミングのずれによる重複処理を防止するために、さらなる考慮が必要である。
次に図4、および図5を参照する。図4は、本発明の一実施形態にかかる、上述のレート調整処理の重複を回避した提示レート算出処理を示すフローチャートである。図5は、図4の提示レート算出処理を実行するための提示レート調整処理システムの構成を示す図である。
本実施形態において、レート調整幅決定システム110は、前世代のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報(以下、それぞれPA、PB,PCと称する)を保持する、前世代情報テーブル516を備える。前世代のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報とは、α、β、γによる変更を行った直近の処理における、変更前のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報(すなわち、α、β、γによってA'、B'、C'に変更する直前のA,B,C)である。
レート調整幅決定システム110は、ベースレート情報設定テーブル124から取得したスプレット値A、ぶらし幅B、バイアス情報Cがそれぞれ、前世代情報テーブル516に格納されている前世代のスプレッド値PA、ぶらし幅PB、バイアス情報PCと異なっている場合にのみベースレート情報調整指示メッセージを送信することで、レート調整処理の重複を回避する。すなわち、A,B,Cのすべてが、それぞれPA,PB,PCと一致している場合は、前回の処理によって行われるべきベースレート情報設定テーブルの更新がまだ完了していないと判断し、したがってベースレート情報調整指示メッセージは送信しない。前回の処理でレート調整幅決定システム110から送信された、あるいは送信中のベースレート情報調整指示メッセージによって、ベースレート情報設定テーブル124の更新が完了すれば、該テーブル124内の情報はA'、B'、C'に変更される(すなわち、TA,TB,TCが反映される)からである。
このように、前のレート調整幅情報(PA,PB,PC)と、現在のレート調整幅情報(A,B,C)が一致する場合は、α、β、および/またはγによる調整処理を行わない(すなわち、TA,TB,TCは反映させない)ようにすることで、図2、図3の表2に関連して説明した調整処理の重複を回避することができる。以下では、図4のフローチャートに従って説明するが、ステップS402−S412は、図2のステップS202−S212と同様であるためここでは説明を省略する。
ステップS412でA、B、CとTA,TB,TCのいずれかが異なると判定された場合、ステップS416で、前世代情報テーブル516から、前世代のスプレッド値PA、ぶらし幅PB、バイアス情報PCを取得する。前世代情報テーブル516のPA,PB,PCの初期値は、A≠PA、B≠PB,C≠PCとなる値であればよく、例えばnull値とすることもできる。
ステップS418で、A,B,Cと、PA,PB,PCがそれぞれ全て一致するかどうか判断する。
A,B,Cと、PA,PB,PCがそれぞれ全て一致する場合は、前回の処理で行われるべきベースレート情報設定テーブル124の更新がまだ完了していないために、該テーブル124内のスプレッド値、ぶらし幅、バイアス情報がそれぞれA'、B'、C'の値に更新されていないことを意味する。したがって、この場合は、ベースレート情報調整指示メッセージは送信する必要がないため、処理はステップS420に進む。
一方、A,B,Cと、PA,PB,PCのいずれかが異なる場合は、ベースレート情報設定テーブル124内のA,B,Cが前回の処理によって既に変更されていることを意味する。したがって、この場合は、今回の処理のTA,TB,TCを反映させた新たなベースレートを算出する必要があるため、処理はステップS422に進む。
ステップS422で、レート調整幅決定システム110は、スプレッド変更幅α(α=TA−A)、および、ぶらし変更幅β(β=TB−B)を算出する。CとTCが異なる場合はバイアス変更情報γ(γ=TC)を生成する。
ステップS424で、レート調整幅決定システム110は、スプレッド変更幅α、ぶらし変更幅β、および(C≠TCの場合のみ)バイアス変更情報γをベースレート情報設定テーブルのA,B,Cにそれぞれ反映させるように指示するベースレート情報調整指示メッセージを、ベースレート算出システム120に送信する。
ステップS426で、レート調整幅決定システム110は、前世代情報テーブル516内の前世代のスプレッド値PA,ぶらし幅PB,バイアス情報PCを、現在のスプレッド値A,ぶらし幅B,バイアス情報Cで置き換えることによって、前世代情報テーブル516を更新する。
次いで、ステップS428で、ベースレート算出システム120は、ベースレート情報調整指示メッセージの受信に応答して、ベースレート情報設定テーブル124内のA,Bを、それぞれ+α、+βして変更し、および/またはCをγに置換をすることによって、ベースレート情報設定テーブル124を更新する。
ステップS430で、ベースレート算出システム120は、更新されたベースレート情報設定テーブル124内の新たなスプレット値A'、ぶらし幅B'、およびバイアス情報C'に基づいて、外部情報機関150から受信した市場データを調整してベースレートを算出する。
ステップS432で、ベースレート算出システム120は、算出したベースレートを提示レート生成システム130に送信する。
ステップS434で、提示レート生成システム130は、ベースレートの受信に応答して、提示条件情報DB134に格納された顧客毎の提示条件情報に従って、顧客毎の提示レートを生成する。
ステップS436で、提示レート生成システム130は、生成した提示レートを顧客端末140に送信する。
ここで、図6を参照する。図6は、図4の処理フローにおけるスプレッド値およびスプレッド変更幅の遷移を示す表である。図6の表1は、図3の表1と同様に、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124の更新が完了した後に2回目の処理が行われた場合を示す。図6の表2は、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124の更新が完了する前に2回目の処理のステップS410に到達した場合を示す。図4の処理フローによると、1回目の処理が完了した時点では、A'、B'、C'に更新する前のA,B,Cが、PA、PB,PCとして前世代情報DB116に格納されている(ステップS426)。従って、1回目の処理が完了した時点で、PAは、最初のAの値(0.500)である。
表2の場合、1回目の処理でベースレート情報設定テーブル124が更新されていないため、2回目の処理のステップS410で取得されるスプレッド値はA=0.500である。2回目の処理もTA=0.450であるので、ステップS412でA≠TAと判断される。次いで、前世代情報DB116に格納されている前世代のスプレッド値PA=0.500を取得する(ステップS416)。A=0.500、PA=0.500であるため、ステップS418ではA=PAと判断される。したがって、2回目の処理でA≠TAとなることによる+αの変更は行われず、通信の遅延が解消して1回目の処理のメッセージよる+αの変更が行われることによって、Aは正しい値A'(=0.0450)に変更される。これにより、図2、3のケースで発生していた+αの調整処理の重複を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によると、変動する市場データと同期をとりつつ、レート調整処理の重複を回避して、顧客に対する正確な提示レートを生成することが可能になる。
ここで、本実施形態では、スプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報に基づいてレート調整を行う処理について説明したが、さらなる調整基準、および/または他の調整基準に基づいてレート調整を行うことも可能である。また、本実施形態では、現在のスプレッド値/ぶらし幅と、リスク情報に基づいて算出されたスプレッド値/ぶらし幅との差分、およびバイアス情報を用いてレート調整を行う処理を説明した。しかしながら、このような差分ではなく、他のレート調整幅情報を用いてレート調整を行うことも当然に可能である。
100 提示レート調整処理システム
110 レート調整幅決定システム
112 処理部
114 リスク情報データベース
120 ベースレート算出システム
122 ベースレート算出処理部
124 ベースレート情報設定テーブル
130 提示レート生成システム
132 提示レート生成処理部
134 提示条件情報データベース
140 顧客端末
150 外部情報機関
160 ポジション管理システム
170 顧客約定管理システム
516 前世代情報データベース

Claims (10)

  1. レート調整幅決定システムによりレート調整幅を決定し、レート調整幅情報を予め格納した第1のテーブルを有するベースレート算出システムによりリスク情報を反映させたベースレートを算出し、提示レート生成システムにより顧客に提示する提示レートを生成する方法であって、
    前記レート調整幅決定システムが、
    外部情報機関から受信したリスク情報に基づいて、市場データを調整するためのレート調整幅情報を決定するステップと、
    前記第1のテーブルに格納されているレート調整幅情報を前記ベースレート算出システムから取得し、前記市場データを調整するために決定したレート調整幅情報と、前記第1のテーブルから取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断し、前記決定したレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、第2のテーブルに格納されている前のレート調整幅情報を取得して、該前のレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断して、前記前のレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、前記決定したレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報との差分を算出して前記ベースレート算出システムに送信し、前記第2のテーブルに格納されている前記前のレート調整幅情報を、前記取得したレート調整幅情報で置き換えるステップと、
    前記ベースレート算出システムが、
    受信した前記差分によって前記第1のテーブル内のレート調整幅情報を変更し、変更されたレート調整幅情報に基づいて、前記外部情報機関より受信した市場データからベースレートを算出して、前記提示レート生成システムに送信するステップと
    を備えたことを特徴とする方法。
  2. 前記提示レート生成システムが、前記ベースレートに基づいて生成した提示レートを、該提示レート生成システムに接続された顧客のコンピュータに送信するステップをさらに含むことを特徴する請求項1に記載の方法。
  3. 前記リスク情報は、市場データと、取引者のポジションを示すポジション情報とのうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記レート調整幅情報は、スプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. レート調整幅決定システムにレート調整幅を決定させ、レート調整幅情報を予め格納した第1のテーブルを有するベースレート算出システムにリスク情報を反映させたベースレートを算出させ、提示レート生成システムに顧客に提示する提示レートを生成させるプログラムであって、
    前記レート調整幅決定システムに、
    外部情報機関から受信したリスク情報に基づいて、市場データを調整するためのレート調整幅情報を決定することと、
    前記第1のテーブルに格納されているレート調整幅情報を前記ベースレート算出システムから取得し、前記市場データを調整するために決定したレート調整幅情報と、前記第1のテーブルから取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断し、前記決定したレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、第2のテーブルに格納されている前のレート調整幅情報を取得して、該前のレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致するかどうかを判断して、前記前のレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報とが一致しないと判断されたとき、前記決定したレート調整幅情報と前記取得したレート調整幅情報との差分を算出して前記ベースレート算出システムに送信し、前記第2のテーブルに格納されている前記前のレート調整幅情報を、前記取得したレート調整幅情報で置き換えることと
    を実行させ、
    前記ベースレート算出システムに、
    受信した前記差分によって前記第1のテーブル内のレート調整幅情報を変更し、変更されたレート調整幅情報に基づいて、前記外部情報機関より受信した市場データからベースレートを算出して、前記提示レート生成システムに送信すること
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 前記提示レート生成システムに、生成した前記提示レートを、該提示レート生成システムに接続された顧客のコンピュータに送信することをさらに実行させることを特徴する請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記リスク情報は、市場データと、取引者のポジションを示すポジション情報とのうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  8. 前記レート調整幅情報は、スプレッド値、ぶらし幅、およびバイアス情報を含むことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  9. 顧客に提示する提示レートを算出するためのシステムであって、
    前のレート調整幅情報を格納するための第1のテーブルを有するレート調整幅決定システムであって、外部情報機関から受信したリスク情報に基づいて市場データを調整するためのレート調整幅情報を決定し、ベースレート算出システムの第2のテーブル内のレート調整幅情報が、前記決定したレート調整幅情報および前記第1のテーブル内の前のレート調整幅情報と異なるとき、前記決定したレート調整幅情報と前記第2のテーブル内のレート調整幅情報との差分を算出し、前記第1のテーブル内の前記前のレート調整幅情報を前記第2のテーブル内のレート調整幅情報で置き換える、レート調整幅決定システムと、
    レート調整幅情報を予め格納した前記第2のテーブルを有するベースレート算出システムであって、前記第2のテーブル内のレート調整幅情報を前記差分によって変更し、該変更されたレート調整幅情報に基づいて前記外部情報機関より受信した市場データからベースレートを算出する、ベースレート算出システムと
    を備えたことを特徴とするシステム。
  10. 前記ベースレート算出システムによって算出された前記ベースレートに基づいて提示レートを生成する、提示レート生成システムをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
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