JP5422688B2 - 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 - Google Patents

再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5422688B2
JP5422688B2 JP2012039360A JP2012039360A JP5422688B2 JP 5422688 B2 JP5422688 B2 JP 5422688B2 JP 2012039360 A JP2012039360 A JP 2012039360A JP 2012039360 A JP2012039360 A JP 2012039360A JP 5422688 B2 JP5422688 B2 JP 5422688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
multiplication factor
dissolution tank
fuel assembly
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012039360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012098311A (ja
Inventor
偉司 三橋
哲郎 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012039360A priority Critical patent/JP5422688B2/ja
Publication of JP2012098311A publication Critical patent/JP2012098311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422688B2 publication Critical patent/JP5422688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

本発明は、再処理施設に係り、特に連続溶解槽の臨界安全管理を行い、臨界安全設計を行う再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法に関する。
燃焼により反応度が低下した燃料集合体は原子炉から取り出され、使用済燃料集合体(以下、使用済燃料という。)として使用済燃料貯蔵ラックに装荷される。この使用済燃料貯蔵ラックに一時貯蔵された後に、使用済燃料は輸送キャスク又は中間貯蔵用の輸送・貯蔵兼用キャスクにより再処理工場又は中間貯蔵施設に輸送される。この中間貯蔵施設で一旦貯蔵された使用済燃料も中間貯蔵の期間が終了した時点で、再処理工場に輸送され、最終的には使用済燃料は全数再処理される。
わが国における上述の使用済燃料は、六ヶ所再処理工場に移送され再処理される。この六ヶ所再処理工場においては、PWR(Pressurized Water Nuclear Reactor:加圧水型原子炉)用使用済燃料集合体(加圧水型使用済燃料集合体:PWR使用済燃料集合体)とBWR(Boiling Water Nuclear Reactor:沸騰水型原子炉)用使用済燃料集合体(沸騰水型使用済燃料集合体:BWR使用済燃料集合体)とが同一施設で再処理されている。
この加圧水型使用済燃料集合体、沸騰水型使用済燃料集合体からなる使用済燃料は、図示しないせん断機でせん断されてせん断片となり、連続溶解槽(以下、溶解槽という。)に移送されることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この溶解槽について、図12を用いて説明する。図12は、溶解槽50の概要構成を示す斜視図である。
本図に示すように、この溶解槽50において、せん断片は、燃料せん断片入口51より容器本体52に導入され、燃料部分は溶解され、燃料溶解液が製造される。この製造された燃料溶解液は、溶解液出口53から導出され、図示しない第1のよう素追出し槽に導入される。溶解残(ハル)となった被覆材等は、ハル排出口54を介して排出され、図示しないハル洗浄槽に導出される。
この溶解槽50において燃料溶解液が製造されることが、上記PWR使用済燃料集合体及びBWR使用済燃料集合体において共通している。この溶解槽50においては、使用済燃料中のウラン(U)及びプルトニウム(Pu)をせん断片及び燃料溶解液の形態で同時に保有し、この条件の下での臨界安全設計及び臨界安全管理が必要である。この臨界安全設計及び臨界安全管理はPWR使用済燃料集合体の条件に合せて行われ、BWR使用済燃料集合体においても共通に使用されることが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
この臨界安全設計及び臨界安全管理について、図13を用いて説明する。図13は、溶解時に未臨界を担保するためガドリニウム(Gd)を溶解槽50に注入する集合体平均初期濃縮度対集合体上端部50cm平均燃焼度の領域判定を示す説明図で、(a)はそのPWR使用済燃料集合体の場合のガドリニウム注入領域判定図、(b)はそのBWR使用済燃料集合体の場合のガドリニウム注入領域判定図である。
本図に示すように、溶解時に未臨界を担保するためガドリニウムが溶解槽50に注入されている。このガドリニウムは、中性子吸収材として注入され、溶解時に未臨界性を維持する働きをしている。
ここで、このガドリニウムを溶解槽50に注入する判定は、使用済燃料の集合体平均初期濃縮度対集合体上端部50cm平均燃焼度の領域判定図に基づいてなされる。上端部50cm平均燃焼度とは、PWR使用済燃料集合体において、上部1/3がバケットに入れられたときに臨界評価上保守的となる燃焼度であり、溶解槽50の運転時には燃焼度モニタの測定値を判定するために使用される。BWR使用済燃料集合体においては、このPWR使用済燃料集合体の評価結果である50cm平均燃焼度をそのまま使用している。また、BWR使用済燃料集合体特有の初期濃縮度が燃料棒毎に異なり、濃縮度分布があることを安全側に考慮して評価している。
日本原燃(株)、パンフレット「六ヶ所事業所再処理工場の概要」、2000年6月、第12頁 事業指定申請書及び事業許可申請書「六ヶ所事業所 再処理事業指定申請書」、平成元年3月
上述した従来の再処理工場の溶解槽50において燃料溶解液が製造されることが、上記PWR使用済燃料集合体及びBWR使用済燃料集合体において共通してなされている。つまり、この溶解槽50においては、使用済燃料中のウラン(U)及びプルトニウム(Pu)を燃料せん断片及び燃料溶解液の形態で同時に保有し、この条件の下での臨界安全設計及び臨界安全管理が必要とされている。
この溶解槽50におけるPWR使用済燃料集合体及びBWR使用済燃料集合体の臨界管理上の大きな相違点は、PWR使用済燃料集合体は燃料集合体が大きく、実効増倍率が大きくなる条件として、燃料を溶解させる溶解槽中の単一バケットに燃焼度が小さい上部約1/3のみが供給されることを考慮する必要がある。
しかし、これに対して、BWR使用済燃料集合体はほぼ1体の燃料がバケットに入るために、溶解槽50に供給されるBWR使用済燃料集合体については、この使用済燃料の分割供給について考慮する必要がない。それにも拘らず、PWR使用済燃料集合体及びBWR使用済燃料集合体は溶解槽50において、同一の取り扱いをしているという課題があった。
上述のように、再処理工場の溶解槽50はBWR使用済燃料集合体に対し、PWR使用済燃料集合体のように、その上部1/3のみがバケットに入れられる必要がない。また、BWR使用済燃料集合体は上下端15〜30cm程度においては、天然ウランが通常配置されている。このように、BWR使用済燃料集合体の平均初期濃縮度と端部50cm平均燃焼度との領域判定図が実質意味を持たないにも拘らず、PWR使用済燃料集合体の評価結果である50cm平均燃焼度をそのまま使用し、さらに、BWR使用済燃料集合体特有の燃料棒毎の初期濃縮度分布を安全側に考慮して、溶解槽50の未臨界性を確保するためのガドリニウムを溶解槽50に注入する集合体平均初期濃縮度対上端部50cm平均燃焼度の領域判定図を作成し、BWR使用済燃料集合体を溶解することになっている。このために、BWR使用済燃料集合体の場合は、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解を行うことが、大きな頻度で行われることとなり、BWR使用済燃料集合体の溶解槽50、この溶解槽50に後続する主工程及び高レベル廃棄物処理工程の運転において不要な負荷を懸けているという課題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、溶解槽50のバケットに軽水炉の使用済燃料集合体が導入された状態を安全側にモデル化し臨界評価を行い実効増倍率を求めることにより、適正な臨界安全設計及び臨界安全管理を行うことのできる再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数の燃料棒を含む沸騰水型使用済燃料集合体をせん断した後にこのせん断片を溶解する再処理施設の溶解槽の臨界安全管理を行う再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法において、事前にこの沸騰水型使用済燃料集合体を燃料集合体タイプ別に分類するステップと、この燃料集合体タイプ別の分類において、複数の燃料集合体における軸方向及び径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定されるステップと、この燃料集合体の軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算を行うステップと、この燃焼計算の結果として燃焼度依存の無限増倍率に関して最大の無限増倍率を与える燃焼度が決定されるステップと、この最大の無限増倍率を与える燃焼度が決定された前記燃料棒中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒でこの同位体核種の濃度が平均化されるステップと、前記せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作り無限増倍率が求められるステップと、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かってこの均質化定数を割り付け、単一バケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられるステップと、この燃料棒の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びバケット外で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成されるステップと、この計算モデルに基づいて前記溶解槽の実効増倍率が求められるステップと、この求められた実効増倍率に基づき前記燃料集合体タイプの分類に属する燃料集合体が前記溶解槽において溶解されるステップと、を有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明は、複数の燃料棒を含む沸騰水型使用済燃料集合体をせん断した後にこのせん断片を溶解する再処理施設の溶解槽の臨界安全管理を行う溶解槽の臨界安全管理方法において、事前にこの沸騰水型使用済燃料集合体を燃料集合体タイプ別に分類するステップと、この燃料集合体タイプ別の分類において燃料集合体における軸方向及び径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定されるステップと、前記燃料集合体タイプの分類に該当する燃料集合体の軸方向燃焼度分布に基づいて代表する燃料集合体の軸方向燃焼度分布が設定されるステップと、前記燃料集合体の各軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算が行われるステップと、前記燃料集合体の各軸方向位置に関して燃焼計算の結果により与えられる燃焼度に基づいて、前記燃料棒中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒でこの同位体核種の濃度が平均化されるステップと、この求められた燃料棒の同位体核種の平均濃度に基づいて前記せん断片と燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められるステップと、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かって均質化定数が割り付けられ、この単一バケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられるステップと、この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケットの外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成されるステップと、この計算モデルに基づいて前記溶解槽の実効増倍率が求められるステップと、この求められた燃焼度依存の実効増倍率に基づき前記燃料集合体タイプの分類に属する燃料集合体が前記溶解槽において溶解されるステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法によれば、連続溶解槽のバケットに使用済燃料集合体が導入される状態を安全側にモデル化し臨界評価を行い実効増倍率を求めることにより、適正な臨界安全管理を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順を示すフロー図。 本発明の第2の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順を示すフロー図。 図2における連続溶解槽に係る計算モデルの例を示す説明図。 本発明の第3の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の一部を示すフロー図。 本発明の第5の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の前段を示すフロー図。 本発明の第5の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の後段を示すフロー図。 本発明の第6の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の前段を示すフロー図。 本発明の第6の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の後段を示すフロー図。 本発明の第7の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の一部を示すフロー図。 BWR使用済燃料集合体を示す説明図で、(a)はその軸方向の構成を示す正面図、(b)はその燃焼度を示すグラフ。 BWR使用済燃料集合体の径方向の構成を示す断面図。 溶解槽の概要構成を示す斜視図。 溶解時に未臨界を担保するためガドリニウムを溶解槽に注入する集合体平均初期濃縮度対集合体上端部50cm平均燃焼度の領域判定を示す説明図で、(a)はそのPWR使用済燃料集合体の場合のガドリニウム注入領域判定図、(b)はそのBWR使用済燃料集合体の場合のガドリニウム注入領域判定図。
以下、本発明に係る再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順を示すフロー図である。
まず、PWR使用済燃料集合体やBWR使用済燃料集合体が再処理工場に搬入される。再処理工場においては、この燃料集合体は、図示しないせん断機でせん断されてせん断片となり、図12に示す溶解槽50に移送される。
この溶解槽50において、せん断片は、容器本体52に導入され、燃料部分は溶解され、燃料溶解液が製造される。この製造された燃料溶解液は、溶解液出口53から導出さる。溶解残(ハル)となった被覆材等は、ハル排出口54を介して排出される。
ここでは、一例として、BWR使用済燃料集合体について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、BWR使用済燃料集合体を示す説明図で、(a)はその軸方向の構成を示す正面図、(b)はその燃焼度を示すグラフであり、図11は、BWR使用済燃料集合体1の径方向の構成を示す断面図である。
図10(a)及び図11に示すように、BWR使用済燃料集合体1として、8×8燃料集合体の例を示している。この8×8燃料集合体は、複数本の燃料棒5及びウォーターロッドWを有し、スペーサ2、上部タイプレート3及び下部タイプレート4により燃料棒5の間隔が適切に保持され構成されている。この使用済燃料を含み被覆管を伴ったBWR使用済燃料集合体1は、再処理施設に搬入される。この再処理施設の剪断工程においては、搬入されたBWR使用済燃料集合体1は長さが約4mにも及ぶので、細かく剪断される。従って、この剪断されたものには、使用済燃料及びジルコニウム合金等から作製された被覆管等が混在することになる。
また、図10(b)には、一例として、BWR使用済燃料集合体の各軸方向位置の燃焼度が示されている。
また、図示しないが、このBWR使用済燃料集合体1は、各軸方向位置の燃料棒5には径方向に濃縮度分布があり、また、ガドリニアを含有する燃料棒5がある等、その本数やガドリニア濃度も同一ではないことが多い。
次に、再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法について、図1を用いて説明する。
まず、ステップS1において、軽水炉の複数の燃料棒を含む使用済燃料集合体の一例として、せん断前のBWR使用済燃料集合体1を対象にして燃焼度モニタを用いてBWR使用済燃料集合体1の各各の軸方向位置の燃焼度が測定される。燃料核設計コードにこのBWR使用済燃料集合体1の各軸方向位置の燃焼度が入力されて燃焼計算が行われ燃料棒5の燃焼度が求められる。
次に、ステップS2において、この求められた燃料棒5の燃焼度に基づいて燃料棒中の各軸方向位置におけるウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められる。
ステップS3において、この同位体核種の濃度が求められた燃料棒5に関し初期濃縮度が同一の燃料棒5で平均化して上記ウラン及びプルトニウムの同位体核種の平均濃度が求められる。
ステップS4において、この求められた燃料棒5の同位体核種の平均濃度に基づいて、上記せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められる。
ステップS5において、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かってこの均質化定数が割り付けられ、この単一バケットに装荷される合計の燃料の重量が割り付けられる。
ステップS6において、この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケット外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成される。
ステップS7において、この溶解槽50の計算モデルに基づいて溶解槽50の実効増倍率kが求められる。
次に、ステップS8において、求められた実効増倍率kを未臨界と判断できる未臨界判定値k0と比較し、未臨界判定値k0以下であるときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入しないで溶解される(S9)。実効増倍率kが未臨界判定値k0を上回るときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解される(S10)。
なお、上記ステップS4において、せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率を求める段階において、せん断片及び燃料溶解液の単一セルの無限増倍率は、せん断片の硝酸溶液中での溶解の過程を考慮すると、せん断片の直径及びせん断片間のピッチにより変化する。このために、ステップS11に示すように、このせん断片の直径及びせん断片間のピッチをパラメータとして変化させ、最終的には、ステップS7において得られる溶解槽50の実効増倍率kの最大値が得られるように繰り返される。
このように構成された本実施の形態において、ステップS1における燃料核設計コードによる燃焼計算、またステップS4における単一セルの無限増倍率の算出において、SRACシステム「SRAC2006; A Comprehensive neutronics calculation code system」(奥村他、JAEA−Data/Code 2007−004)を利用して、燃料棒5の燃焼度が求められ、燃料溶解液の単一セルの無限増倍率が求められる。
また、ステップS7における溶解槽50の実効増倍率は、SCALEシステム「SCALE4:A Modular Code Systems for Performing Standardized Computer Analysis for Licensing Evaluation」(ORNL−RSIC, CCC−545,1990)中のKENOコード等を利用して算出される。
ステップS8における未臨界判定値は、臨界安全ハンドブック(科学技術庁原子力安全局核燃料規制課編集、にっかん書房、1988年)に記載がある通り、SCALEシステムのように十分に検証されたコードシステムでは0.95を使用することができる。また、臨界安全ハンドブックに同じく記載がある通り、JACSシステム「Development of the Computer Code System JACS for Criticality Safety」(J.Katakura,Y.Naito,Y.Komuro,Transaction of ANS,Vol.41(1982))には未臨界と判断してよい旨の推定臨界下限増倍率が用意されており、検証されたその他のコードシステムを利用するときには検証によって算出された推定臨界下限増倍率を未臨界判定値として利用することができる。
本実施の形態によれば、溶解槽50のバケットに軽水炉の複数の燃料棒を含む使用済燃料集合体が導入された状態を安全側にモデル化し臨界評価を行い実効増倍率kを求めることにより、適正な臨界安全管理を行うことができる。
図2は、本発明の第2の実施の形態の再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法の手順を示すフロー図である。本図は、図1の臨界安全管理方法の手順に燃料棒5の軸方向位置に関し無限増倍率が最大の軸方向位置を選定するステップS31を追加して設けたものであり、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
本図に示すように、ステップS1において、せん断前のBWR使用済燃料集合体1を対象にして燃焼度モニタを用いてBWR使用済燃料集合体1の軸方向位置の燃焼度が測定される。燃料核設計コードにこのBWR使用済燃料集合体1の軸方向位置の燃焼度が入力されて燃焼計算が行われ燃料棒5の燃焼度が求められる。
ステップS2においては、この求められた燃料棒5の燃焼度に基づいて燃料棒中の各軸方向位置におけるウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められる。
ステップS31においては、この燃料棒5の燃焼計算の結果に基づいて燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度と同時に出力される軸方向位置に関する無限増倍率が最大の軸方向位置が選定される。
ステップS3においては、ステップS31において選定された無限増倍率が最大の軸方向位置のみについての燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められる。また、この無限増倍率が最大の軸方向位置について同位体核種の濃度が求められた燃料棒5に関し初期濃縮度が同一の燃料棒5で平均化して上記ウラン及びプルトニウムの同位体核種の平均濃度が求められる。このようにして、この燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒で平均化される。
次に、ステップS4においてこの無限増倍率の大きい順番を求めた後に、ステップS5において、単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かってこの均質化定数が割り付けられ、このバケットに装荷される合計の燃料の重量が割り付けられる。
ステップS6において、この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケット外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成される。
ステップS7において、この溶解槽50の計算モデルに基づいて溶解槽50の実効増倍率kが求められる。
このように構成された本実施の形態において、この溶解槽50の計算モデルの具体的に適用した例について、図3を参照しながら説明する。図3は、図12の溶解槽50に係る計算モデルの例を示す説明図である。
図3に示すように、「非均質燃料部」の領域においては、単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かってこの均質化定数が割り付けられ、このバケットに装荷される合計の燃料の重量が割り付けられている。
この燃料の重量が割り付けられた「非均質燃料部」の領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケット外側で領域である「燃料溶液部」の領域には、全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置されている。
「空気」の領域は、溶解槽50の縦断面の領域外となる。
かくして、溶解槽50の縦断面における計算モデルが作成される。この例では、この軸方向位置での燃料棒5について、初期濃縮度が同一の燃料棒5に関し初期濃縮度が6種類であることを示している。
本実施の形態によれば、無限増倍率が最大の軸方向位置のみについて求められた燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度に基づいて、溶解槽50のバケットに軽水炉の複数の燃料棒を含む使用済燃料集合体が導入された状態をより安全側にモデル化し臨界評価を行い、実効増倍率kを求めることにより、より適正な臨界安全管理を行うことができる。
図4は、本発明の第3の実施の形態の再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法の手順の一部を示すフロー図である。本図は、図1及び図2におけるステップS3を省略したものであり、図1及び図2と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図1及び図2のステップS3において、同位体核種の濃度が求められた燃料棒5に関し初期濃縮度が同一の燃料棒5で平均化して上記ウラン及びプルトニウムの同位体核種の平均濃度が求められる。
一方、図4のステップS32においては、図1及び図2のステップS3の代わりに、ステップS4における手順が行われる。すなわち、燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のそれぞれに対し、せん断片と燃料溶解液の単一セルを作り、無限増倍率が求められる。
ステップS32においては、この燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のせん断片が、最大の無限増倍率を与える燃料棒5のせん断片でできていると仮定して、バケット内径方向内側から外側に向かって、単一バケットに装荷する合計の燃料の重量まで、均質化定数が割り付けられ、この単一バケットに装荷される合計の燃料の重量が割り付けられる。
ステップS6以降の手順は、図1及び図2に示すように実施される。すなわち、図1及び図2のステップS3〜S5は、図4のステップS32、S33のようになり、その他の手順は同一である。
本実施の形態によれば、燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のせん断片が、最大の無限増倍率を与える燃料棒のせん断片でできていると仮定し、ウラン及びプルトニウムの同位体核種の平均濃度を算出するステップを省略して、溶解槽50のバケットに軽水炉の複数の燃料棒を含む使用済燃料集合体が導入された状態をより安全側にモデル化し臨界評価を行い、実効増倍率kを求めることにより、より適正な臨界安全管理を行うことができる。
次に、本発明の第4の実施の形態の再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法の手順について、図1を用いて説明する。
図1のステップS1において、せん断前のBWR使用済燃料集合体1を対象にして燃焼度モニタを用いてBWR使用済燃料集合体1の軸方向位置の燃焼度が測定される。燃料核設計コードにこのBWR使用済燃料集合体1の軸方向位置の燃焼度が入力されて燃焼計算が行われ燃料棒5の燃焼度が求められる。
一方、本実施の形態においては、これに代わり、原子力発電プラントの炉心管理に使用するプロセスコンピュータが持つこの使用済燃料集合体の軸方向位置の燃焼度が使用される。なお、溶解槽50の具体的な臨界安全管理方法は、図1、図2及び図4に示す手順と同一である。
本実施の形態によれば、プロセスコンピュータが持つこの使用済燃料集合体の軸方向位置の燃焼度を使用することにより、溶解槽50のバケットに軽水炉の複数の燃料棒を含む使用済燃料集合体が導入された状態を安全側にモデル化し臨界評価を行い、実効増倍率kを求めることにより、適正な臨界安全管理を行うことができる。
図5は、本発明の第5の実施の形態の再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法の手順の前段を示すフロー図であり、図6は、本発明の第5の実施の形態の再処理施設における溶解槽50の臨界安全管理方法の手順の後段を示すフロー図である。図1の臨界安全管理方法においては、軽水炉の使用済燃料集合体をせん断し再処理施設の溶解槽50において処理しているが、本図においては、BWR使用済燃料集合体1を対象にして溶解槽50の臨界安全設計及び臨界安全管理を行うものであり、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図1においては、軽水炉の使用済燃料集合体の燃料棒5をせん断し、再処理施設の溶解槽50においてこのせん断片を導入し溶解している。この溶解の際に、未臨界性を担保するためにガドリニウムを注入して溶解するか、溶解に際しガドリニウムの注入が必要ないかを判定して再処理施設の溶解槽の臨界安全管理方法である。一方、図5においては、BWR使用済燃料集合体1を対象に、溶解槽50の臨界安全設計及び臨界安全管理を行うものである。
図5に示すように、まず、ステップS41において、事前に、BWR使用済燃料集合体1は燃料集合体タイプ別に分類される。
次に、ステップS42において、この燃料集合体タイプの分類に該当する複数の燃料集合体における軸方向及び径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定される。
次に、ステップS43において、この軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算が行われる。
ステップS44において、この燃焼計算の結果として出力される燃焼度依存の無限増倍率に関して最大の無限増倍率を与える燃焼度が決定される。
ステップS45において、この最大の無限増倍率を与える燃焼度において、燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒で同位体核種の濃度が平均化される。
ステップS46において、せん断片と燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められる。
ステップS47において、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かって均質化定数が割り付けられ、単一のバケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられる。
図6に示すように、ステップS48において、この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケット外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成される。
ステップS49において、この溶解槽50の計算モデルに基づいて溶解槽50の実効増倍率kが求められる。
次に、ステップS51において、求められた実効増倍率kを未臨界と判断できる未臨界判定値k0と比較し、未臨界判定値k0以下であるときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入しないで溶解される(S52)。実効増倍率kが未臨界判定値k0を上回るときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解される(S53)。
この実効増倍率kは燃料集合体タイプの如何なる燃焼度の如何なる燃料集合体の溶解に対しても、最も保守側の実効増倍率であり、実効増倍率が未臨界制限値以下であれば、燃焼度モニタによる燃焼度測定も不用となり、臨界安全管理方法は燃料タイプの確認のみとなる(S54)。
なお、ステップS42における燃料集合体タイプの分類に関連して、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度を設定するに際しては、該当する複数の燃料集合体の軸方向及び径方向における該当する複数の燃料集合体について、濃縮度分布は燃料棒5の濃縮度を大きめに包絡し、ガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度は両者共に減らすことにより、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度を安全側に簡素化して設定することができる。
また、上記ステップS46において、せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率を求めるステップにおいて、せん断片及び燃料溶解液の単一セルの無限増倍率は、せん断片の硝酸溶液中での溶解の過程を考慮すると、せん断片の直径及びせん断片間のピッチにより変化する。このために、ステップS50に示すように、このせん断片の直径及びせん断片間のピッチをパラメータとして変化させ、最終的には、ステップS49において得られる溶解槽50の実効増倍率kの最大値が得られるように繰り返される。
次に、ステップS51において、求められた実効増倍率kを未臨界と判断できる未臨界判定値k0と比較し、未臨界判定値k0以下であるときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入しないで溶解される(S52)。実効増倍率kが未臨界判定値k0を上回るときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解される(S53)。
本実施の形態によれば、BWR使用済燃料集合体1の溶解においては、燃料集合体タイプを確認し、ガドリニウムを注入して溶解するか又は溶解にガドリニウムの注入が必要ないかを決定することができる。上述のように、この実効増倍率kは燃料集合体タイプの如何なる燃焼度の如何なる燃料集合体の溶解に対しても、最も保守側の実効増倍率であり、実効増倍率が未臨界制限値以下であれば、燃焼度モニタによる燃焼度測定も不用となり、臨界安全管理方法は燃料タイプの確認のみとなる。
図7は、本発明の第6の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の前段を示すフロー図であり、図8は、本発明の第6の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の後段を示すフロー図である。図1の臨界安全管理方法においては軽水炉の使用済燃料集合体をせん断し再処理施設の溶解槽50において処理しているが、本図においては、BWR使用済燃料集合体1を対象にして溶解槽50の臨界安全管理を行うものである。
図7に示すように、まず、ステップS61において、事前に、BWR使用済燃料集合体1は燃料集合体タイプ別に分類される。
次に、ステップS62において、この燃料集合体タイプの分類に該当する複数の燃料集合体における軸方向及び径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定される。
また、ステップS63において、この燃料集合体タイプの分類に該当する燃料集合体における軸方向燃焼度分布に基づいて、代表する燃料集合体の軸方向燃焼度分布が設定される。
ステップS64において、この燃料集合体の各軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算が行われる。
ステップS65において、この燃焼計算の結果により与えられる燃焼度に基づいて、燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒で同位体核種の濃度が平均化される。
ステップS66において、この求められた燃料棒5の同位体核種の平均濃度に基づいて、上記せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められる。
ステップS67において、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かって均質化定数が割り付けられ、単一のバケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられる。
図8に示すように、ステップS68において、この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケット外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成される。
ステップS69において、この溶解槽50の計算モデルに基づいて溶解槽50の実効増倍率kが求められる。
次に、ステップS71において、求められた実効増倍率kを未臨界と判断できる未臨界判定値k0と比較し、未臨界判定値k0以下であるときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入しないで溶解される(S72)。実効増倍率kが未臨界判定値k0を上回るときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解される(S73)。
この実効増倍率kは燃料集合体タイプの該当する燃焼度において、如何なる燃料集合体の溶解に対しても、最も保守側の実効増倍率であり、この実効増倍率kが未臨界制限値以下であれば、燃料タイプの確認と燃焼度モニタによる燃焼度測定値又はプロセスコンピュータが持つ使用済燃料集合体の燃焼度の何れかを用いて、臨界安全管理を行うことができる(S74)。
なお、ステップS62における燃料集合体タイプの分類に関して、代表するBWR使用済燃料集合体1の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度を設定するに際しては、該当する複数の燃料集合体の軸方向及び径方向における該当する複数の燃料集合体について、濃縮度分布は燃料棒5の濃縮度を大きめに包絡し、ガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度は両者共に減らすことにより、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度を安全側に簡素化して設定することができる。
また、上記ステップS63の燃料集合体タイプの分類において、該当する複数の燃料集合体における軸方向燃焼度分布に基づいて代表する燃料集合体の軸方向燃焼度分布を設定するに際しては、該当する燃料集合体の燃焼度モニタによる実際の測定値を用いて評価することができるし、また、プロセスコンピュータが持つ使用済燃料集合体の燃焼度分布によっても評価することが可能である。さらに、「BURNUP CREDIT APPLICATION TO TRANSPORTATION AND STORAGE OF SPENT BWR FUEL ASSEMBLIES(1)AXIAL ZONEING MODEL」(Yoshihira Ando et. al,ICNC’99,September 20−24,Versailles France)には、上記ステップS62、S63を同時に安全側に設定して算出する方法が記載されており参考となる。
また、上記ステップS66において、せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率を求める段階において、せん断片及び燃料溶解液の単一セルの無限増倍率は、せん断片の硝酸溶液中での溶解の過程を考慮すると、せん断片の直径及びせん断片間のピッチにより変化する。このために、ステップS70に示すように、このせん断片の直径及びせん断片間のピッチをパラメータとして変化させ、最終的には、ステップS69において得られる溶解槽50の実効増倍率kの最大値が得られるように繰り返される。
次に、ステップS71において、求められた実効増倍率kを未臨界と判断できる未臨界判定値k0と比較し、未臨界判定値k0以下であるときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入しないで溶解される(S72)。実効増倍率kが未臨界判定値k0を上回るときには、ガドリニウムを溶解槽50に注入して溶解される(S73)。
本実施の形態によれば、BWR使用済燃料集合体1の溶解においては、燃料集合体タイプを確認し、ガドリニウムを注入して溶解するか又は溶解にガドリニウムの注入が必要ないかを決定することができる。上述のように、この実効増倍率kは燃料集合体タイプの該当する燃焼度において、如何なる燃料集合体の溶解に対しても、最も保守側の実効増倍率であり、この実効増倍率kが未臨界制限値以下であれば、燃料タイプの確認と燃焼度モニタによる燃焼度測定値又はプロセスコンピュータが持つ使用済燃料集合体の燃焼度の何れかを用いて、臨界安全管理を行うことができる。
図9は、本発明の第7の実施の形態の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法の手順の一部を示すフロー図である。本図は、図5のステップS45及び図7のステップS65を省略したものであり、図5及び図7と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図5のステップS45及び図7のステップS65においては、初期濃縮度が同一の燃料棒で、燃料棒5中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が平均化される。
これに対して、図9に示すように、ステップS75においては、上記燃料棒5の各軸方向位置あるいは当該軸方向位置において、この燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のそれぞれについてせん断片と燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められる。
ステップS76において、燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のせん断片が全てその内の最大の無限増倍率を与える燃料棒のせん断片でできていると仮定して、この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かって均質化定数が割り付けられ、単一のバケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられる。
このように構成された本実施の形態において、図5のステップS45〜S47及び図7のステップS65〜S67は、図9に示すようにステップS75、S76のようになり、その他のステップは同一である。
本実施の形態によれば、燃料棒5の初期濃縮度が同一の燃料棒5のせん断片が、最大の無限増倍率を与える燃料棒のせん断片でできていると仮定し、ウラン及びプルトニウムの同位体核種の平均濃度の算出するステップを省略して、溶解槽50のバケットにBWR使用済燃料集合体1が導入された状態をより安全側にモデル化し臨界評価を行い、実効増倍率kを求めることにより、より適正な臨界安全管理を行うことができる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施の形態に何ら限定されるものではなく、各実施の形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1…BWR使用済燃料集合体、2…スペーサ、3…上部タイプレート、4…下部タイプレート、5…燃料棒、50…溶解槽、51…燃料せん断片入口、52…容器本体、53…溶解液出口、54…ハル排出口。

Claims (3)

  1. 複数の燃料棒を含む沸騰水型使用済燃料集合体をせん断した後にこのせん断片を溶解する再処理施設の溶解槽の臨界安全管理を行う再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法において、
    事前にこの沸騰水型使用済燃料集合体を燃料集合体タイプ別に分類するステップと、
    この燃料集合体タイプ別の分類において、複数の燃料集合体における軸方向及び径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて、代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定されるステップと、
    この燃料集合体の軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算を行うステップと、
    この燃焼計算の結果として燃焼度依存の無限増倍率に関して最大の無限増倍率を与える燃焼度が決定されるステップと、
    この最大の無限増倍率を与える燃焼度が決定された前記燃料棒中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒でこの同位体核種の濃度が平均化されるステップと、
    前記せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作り無限増倍率が求められるステップと、
    この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かってこの均質化定数を割り付け、単一バケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられるステップと、
    この燃料棒の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びバケット外で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成されるステップと、
    この計算モデルに基づいて前記溶解槽の実効増倍率が求められるステップと、
    この求められた実効増倍率に基づき前記燃料集合体タイプの分類に属する燃料集合体が前記溶解槽において溶解されるステップと、
    を有することを特徴とする再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法。
  2. 複数の燃料棒を含む沸騰水型使用済燃料集合体をせん断した後にこのせん断片を溶解する再処理施設の溶解槽の臨界安全管理を行う溶解槽の臨界安全管理方法において、
    事前にこの沸騰水型使用済燃料集合体を燃料集合体タイプ別に分類するステップと、
    この燃料集合体タイプ別の分類において燃料集合体における軸方向及び径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度に基づいて代表する燃料集合体の軸方向位置における径方向の濃縮度分布並びにガドリニア入り燃料棒の本数及びガドリニア濃度が設定されるステップと、
    前記燃料集合体タイプの分類に該当する燃料集合体の軸方向燃焼度分布に基づいて代表する燃料集合体の軸方向燃焼度分布が設定されるステップと、
    前記燃料集合体の各軸方向位置に関して燃料核設計コードを用いて燃焼計算が行われるステップと、
    前記燃料集合体の各軸方向位置に関して燃焼計算の結果により与えられる燃焼度に基づいて、前記燃料棒中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度が求められ、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒でこの同位体核種の濃度が平均化されるステップと、
    この求められた燃料棒の同位体核種の平均濃度に基づいて前記せん断片と燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率が求められるステップと、
    この無限増倍率の大きい順番を求めた後に単一セルの均質化定数を求め、バケット内の内側から無限増倍率が大きい順に径方向外側に向かって均質化定数が割り付けられ、この単一バケットに装荷する合計の燃料の重量が割り付けられるステップと、
    この燃料の重量が割り付けられた領域の外側でこのバケット内の径方向領域及びこのバケットの外側で燃料溶解液が満たされている領域には全せん断片の平均組成の燃料溶解液が配置され計算モデルが作成されるステップと、
    この計算モデルに基づいて前記溶解槽の実効増倍率が求められるステップと、
    この求められた燃焼度依存の実効増倍率に基づき前記燃料集合体タイプの分類に属する燃料集合体が前記溶解槽において溶解されるステップと、
    を有することを特徴とする再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法。
  3. 前記燃料棒の各軸方向位置においてこの燃料棒中のウラン及びプルトニウムの同位体核種の濃度を求めた後に、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒のそれぞれについて前記せん断片及び燃料溶解液の単一セルを作って無限増倍率を求めるステップと、この燃料棒の初期濃縮度が同一の燃料棒のせん断片が全て最大の無限増倍率を与える燃料棒のせん断片でできていると仮定して前記均質化定数が求められるステップと、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法。
JP2012039360A 2012-02-24 2012-02-24 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 Expired - Fee Related JP5422688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012039360A JP5422688B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012039360A JP5422688B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007309626A Division JP4940114B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012098311A JP2012098311A (ja) 2012-05-24
JP5422688B2 true JP5422688B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=46390339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012039360A Expired - Fee Related JP5422688B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5422688B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6168582B2 (ja) * 2012-08-30 2017-07-26 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 核燃料物質の臨界監視方法
CN115985405B (zh) * 2022-12-15 2026-01-30 中国核电工程有限公司 确定后处理厂溶液系统铀钚同位素成分假定的方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327796A (ja) * 1986-07-21 1988-02-05 株式会社東芝 臨界管理装置
JPH0810270B2 (ja) * 1987-03-16 1996-01-31 三菱重工業株式会社 再処理施設への使用済み燃料搬出方法
JPH01199195A (ja) * 1988-02-04 1989-08-10 Nippon Atom Ind Group Co Ltd 照射燃料装荷未臨界体系の実効増倍率測定法
JPH01250897A (ja) * 1988-03-31 1989-10-05 Nippon Atom Ind Group Co Ltd 中性子増倍体系の実効増倍率測定方法
JP2500408B2 (ja) * 1992-03-23 1996-05-29 三菱マテリアル株式会社 核燃料の連続溶解装置
JP3487897B2 (ja) * 1994-03-25 2004-01-19 株式会社東芝 使用済燃料集合体の貯蔵方法
JP3679866B2 (ja) * 1996-06-25 2005-08-03 株式会社東芝 炉心性能計算装置
JP2000162371A (ja) * 1998-12-01 2000-06-16 Hitachi Ltd 燃料集合体核種量算出装置およびその算出方法
JP4080648B2 (ja) * 1999-09-20 2008-04-23 株式会社東芝 再処理施設の運転計画方法及び運転監視方法
JP4643066B2 (ja) * 2001-07-19 2011-03-02 株式会社東芝 原子炉燃料再処理方法、処理順序決定方法、燃料処理計画装置並びにプログラム
JP3712699B2 (ja) * 2002-07-19 2005-11-02 三菱重工業株式会社 炉心解析装置,及び反射体領域の拡散定数算出方法
JP4649122B2 (ja) * 2004-05-31 2011-03-09 株式会社東芝 使用済燃料輸送および貯蔵機器の臨界安全設計方法
JP4621493B2 (ja) * 2004-12-28 2011-01-26 株式会社東芝 燃料集合体収納体系の中性子増倍率評価方法および臨界近接方法
JP4669412B2 (ja) * 2006-02-28 2011-04-13 株式会社日立製作所 自然循環式沸騰水型原子炉における原子炉炉心性能計算方法と原子炉炉心性能計算装置
JP2008175637A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Toshiba Corp 軽水炉用燃料集合体及び原子燃料サイクル施設の臨界管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012098311A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940114B2 (ja) 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法
JP5422688B2 (ja) 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法
Peng et al. Preliminary study of transuranic transmutation in a small modular chloride salt fast reactor
JP5749597B2 (ja) 高速増殖炉の炉心
JP5586264B2 (ja) 高速増殖炉の炉心及び高速増殖炉用燃料集合体
Feher et al. MOX fuel effects on the isotope inventory in LWRs
Agrenius Criticality safety calculations of storage canisters
Yun et al. Th/U-233 multi-recycle in PWRs.
Tahara et al. Evaluation of the transmutation capability of TRU and MA in a 700 MWt molten chloride salt fast reactor
JP5931353B2 (ja) 使用済核燃料の再処理方法および使用済核燃料の再処理施設
JP7447046B2 (ja) 軽水炉ウラン燃料集合体及び核燃料サイクルの運用方法
JP5410653B2 (ja) 高速炉の炉心及び高速炉の燃料取り扱い方法
JP7398312B2 (ja) 未臨界性評価方法、未臨界性評価装置及び未臨界性評価プログラム
Gulevich et al. Americium transmutation in the SVBR-100 reactor
WO2009150710A1 (ja) 重水炉または黒鉛炉用燃料及びその製造方法
Šikl Reactor criticals and spent fuel systems similarities
Bilodid et al. Nuclear safety analysis for transport cask TK-6 (for WWER-440) and cover for fresh assemblies (for WWER-1000) in implementation of new fuel types at Ukrainian NPP
Sukjai Fuel performance modeling of high burnup mixed oxide fuel for hard spectrum LWRs
da Silva et al. Neutronic evaluation of CANDU-6 core using reprocessed fuels
ZAFAR et al. Evaluation of the Pin-wise Isotope Inventory for the Used PWR Fuels
KR101887782B1 (ko) 코발트 다발의 노심장전방법
Sabatini Performance assessment of nuclear fuel cycles dedicated to uranium and plutonium multi-recycling
Hassan A Comparative Study on the Safety and Kinetic Parameters of UO2 and MOX Fuel
Vezzoni et al. Innovative TRU Burners and Fuel Cycles Options for Phase-Out and Regional Scenarios
Bays et al. Neutronic Assessment of Transmutation Target Compositions in Heterogeneous Sodium Fast Reactor Geometries

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5422688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees