JP4080648B2 - 再処理施設の運転計画方法及び運転監視方法 - Google Patents

再処理施設の運転計画方法及び運転監視方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用済核燃料の再処理施設のプルトニウム濃度による臨界安全管理を行う機器に設置される再処理施設の運転計画方法及び運転管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、使用済核燃料は再処理施設において処理され、プルトニウム(以下Puという)およびウラン(以下Uという)に精製される。図3は、再処理施設における使用済核燃料の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0003】
再処理施設においては、受入れられた使用済核燃料は、受入・貯蔵工程、剪断・溶解工程、清澄・調整工程を経て溶液状燃料となり、再処理抽出の共除染・分配工程に移送され、共除染・分配工程の共除染工程では核分裂生成物を(高レベル廃棄物)を濃度管理へ移送し、分配工程ではPuを取扱う経路(Pu精製)とUを取り扱う経路(U精製)とに分岐する。
【0004】
再処理施設への使用済燃料には受入制限があり、初期最大濃縮度、集合体平均の残留U濃縮度及び最大燃焼度の上限を超えない制限された使用済核燃料が再処理施設に受入れられ再処理される。また、清澄・調整工程から共除染・分配工程に移送される溶液状燃料は、残留U濃縮度の上限及び冷却期間の下限が制限されており、更に、中性子吸収効果の大きい240Puが核燃料の燃焼により生成する性質も臨界安全管理に利用するため、240Pu同位体組成比の下限も制限されている。また、一日に処理される溶液状燃料の平均燃焼度の上限も制限されている。このため、清澄・調整工程では複数種類の燃料を混合し、共除染・分配工程に移送可能な溶液状燃料への調整も行われる。
【0005】
再処理施設の共除染・分配工程及び精製工程のうち、Puを取扱う経路の機器においては、いかなる濃度のPu含有の溶液状燃料を受入れても、中性子実効増倍率が1未満即ち臨界とならないように、形状寸法を制限した設計を行っており、このような臨界安全管理を全濃度安全形状寸法管理と呼んでいる。
【0006】
全濃度安全形状寸法管理から制限濃度安全形状寸法管理又は濃度管理への移行には、溶液中のPu濃度が核的制限値以下であることが担保されていることが必要である。全濃度安全形状寸法管理から制限濃度安全形状寸法管理又は濃度管理の機器へと連続的に溶液を移送するには、清澄・調整工程から共除染・分配工程への移送の際に、中性子モニタ装置により連続的にPu濃度を監視するようにしている。そして、異常時にはPu濃度が核的制限値を超える前に警報を発生し、必要時には工程を自動的に停止するようにしている。
【0007】
そのような中性子モニタ装置として、特開平4−256897号公報に示されるものが開発され、Pu濃度管理対象のミキサセトラ(以下M/Sという)に設置して使用される。
【0008】
図4は、その中性子モニタ装置1の一例を示すもので、溶液状燃料7が満たされた複数段M/Sのうち、Pu濃度管理対象のM/S6のPu濃度を監視する場合を示している。溶液状燃料7の下部には中性子減速材8と中性子検出器2とからなる中性子検出部が設けられ、Pu濃度管理対象のM/S6の下部に設置された中性子検出器2からの検出信号は、計数回路3に入力され計数回路3において、連続的に中性子計数率が求められる。計数回路3は、前置増幅器、主増幅器、波高弁別器及び計数器等からなる。計数回路3で求められた中性子計数率は警報発生装置4に入力され、予め設定された二段階の中性子計数率管理値5と連続的に比較される。そして、警報発生装置4は、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生するようになっている。Pu濃度管理対象M/S6のPu濃度が核的制限値を超えないことは、中性子計数率管理値5の設定に担保される。
【0009】
図5は、中性子計数率管理値5の設定方法の説明図であり、横軸はPu濃度、縦軸は中性子モニタ装置1の中性子計数率を示している。図5では、説明の簡便のため、中性子計数率管理値5は一段階のレベルで示している。図5に示すように、中性子モニタ装置1の中性子計数率は、Pu濃度管理対象M/S6中のPu濃度にほぼ比例して増大する。その増大の割合は、溶液状燃料の条件、すなわち、Pu同位体組成によって、大きく異なることが知られている。
【0010】
これは、溶液状燃料7から中性子が発生する要因が、Pu同位体の自発核分裂反応と、Pu同位体のα崩壊が引き起こす軽核(主に酸素原子)との(α,n)反応であるが、その反応率がPu同位体ごとに異なり、かつ原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間によってPu同位体組成比が異なることによる。
【0011】
又、原子燃料の照射期間が長い場合には、アメリシウム(以下Amという)やキュリウム(以下Cmという)といった高次の原子核が使用済核燃料に蓄積し、かつ溶液状燃料7に共存するため、Am、Cm同位体の自発核分裂反応とα崩壊が、Pu同位体に起因する中性子発生率の外乱となったり、原子燃料の235U濃縮度が高い場合には、自発核分裂やα崩壊の反応率が高い238Puの生成量が多くなり、相対的に中性子発生率が高くなることが知られている。すなわち、相対的に中性子発生率が高い条件では、中性子計数率のPu濃度に対する増大割合も相対的に大きくなる。
【0012】
以上のように、図5に示す如く、一意のPu濃度に対応する中性子モニタ装置1の中性子計数率は、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間による変動幅を有する。そして、中性子計数率管理値5は、あらゆる条件の溶液状燃料においてもPu濃度の核的制限値(管理濃度)を担保するため、相対的に中性子発生率が低い溶液状燃料の条件で設定する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような中性子計数率管理値5の設定方法では、溶液状燃料7の特性を考慮していないので、再処理抽出の共除染・分配工程及び精製工程の稼動効率を不必要に低下させる可能性がある。すなわち、Pu濃度管理対象M/S6の通常Pu濃度は、核的制限値(管理濃度)に対して十分な裕度を有するように設定されるが、相対的に中性子発生率が低い溶液状燃料7の条件では、中性子計数率に対して同等の裕度が保持される。一方、相対的に中性子発生率が高い溶液状燃料の条件では、図5に示す如く、中性子計数率に対する裕度が小さくなる。
【0014】
このため、運転時のPu濃度が通常Pu濃度の周辺で僅かに上昇する事象が生じた際、溶液状燃料7の条件によっては、Pu濃度が核的制限値(管理濃度)に対して十分な裕度があるにもかかわらず、中性子計数率が中性子計数率管理値5の設定値を超過して警報、更には、工程機器の停止信号が発せられることになる。すなわち、溶液状燃料7の特性を考慮しない再処理施設の運転計画は、再処理施設の各機器の稼動効率を不必要に低下させる可能性がある。
【0015】
また、実際の再処理抽出の共除染・分配工程及び精製工程の運転時には、中性子モニタ装置1の計数回路3で連続的に表示される中性子計数率を監視するが、溶液状燃料の特性を考慮しない運転管理では、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間に起因する中性子計数率の変動幅による不必要な操作を誘発し、更には不必要な停止信号を発する可能性がある。
【0016】
すなわち、連続的に表示される中性子計数率の上昇事象に基づいて、再処理抽出の共除染・分配工程及び精製工程に対する予定外の操作が行われるが、この操作は、中性子計数率警報値に対して裕度が小さい相対的に中性子発生率が高い溶液状燃料の条件を想定して行われるべきである。しかし、Pu濃度の上昇事象が核的制限値(管理濃度)に達する以前に容易に回復しうる事象に対して、相対的に中性子発生率が低い溶液状燃料の条件では、本来、予定外の操作は不必要と考えられるが、前述のような想定では行わざるを得ない可能性がある。すなわち、溶液状燃料の特性を考慮しない運転管理では、相対的に中性子発生率が低い溶液状燃料の条件に対して、過剰に保守的なものとなる可能性がある。
【0017】
本発明の目的は、適切な燃料処理計画を作成でき、再処理施設の各機器の稼動能率を向上できる中性子モニタ装置による再処理施設の運転計画方法及び運転管理方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転計画方法において、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む燃料処理計画の初期値とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化と中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度の時間変化とを計算し、一方前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAmやCmの同位体の組成比を計算し、前記Pu濃度及びAm、Cmの濃度の時間変化の計算結果と併せて再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、更に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何構造と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算を行って、中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化を求め、前記中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化に対し、中性子発生率が最も低い溶液状燃料の条件で設定されたPu濃度の核的制限値に対応する中性子計数率を判定基準として設け、その判定基準に適合しない場合には、前記燃料処理計画の初期値を修正することを特徴とする。
【0019】
請求項1の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて、再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化と中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの時間変化を計算し、一方、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間からPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を評価し、Pu濃度及びAm、Cmの濃度の時間変化の計算結果と併せて再処理施設の各機器中の中性子発生率を評価し、更に、再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状と化学組成を考慮した中性子拡散又は輸送計算を行い、中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化を予め求める。
さらに、Pu濃度に対応する中性子計数率に対する判定基準を設け、その判定基準に適合しない場合には、燃料処理計画を修正する。
【0020】
請求項2の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項1の発明において、前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする。
【0021】
請求項2の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、請求項1の発明において、再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度の時間変化として、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用い、より簡便に中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化を予測する。
【0022】
請求項3の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項1の発明において、前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする。
【0023】
請求項3の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、請求項1の発明において、処理対象燃料中のPu同位体の組成比として、抽出工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用い、より簡便に中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化を予測する。
【0024】
請求項4の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項1記載の再処理施設の運転計画方法において、燃料処理計画におけるPuを抽出する共除染・分配工程の運転パラメータを変化させ溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて再処理施設の各機器中の複数のPu濃度及びそれに対応するAm、Cmの濃度を計算し、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、これらに基づいて再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、各Pu濃度毎に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何構造と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算を行って中性子モニタ装置の中性子計数率を求め、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示することを特徴とする。
【0025】
請求項4の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、Puを抽出する共除染・分配工程の運転パラメータを変化させた溶媒抽出シミュレーション・コードの計算を行って再処理施設の各機器中の複数のPu濃度及びそれに対応するAm、Cmの濃度を特定し、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間から求められるPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比も用いて、再処理施設の各機器中の中性子発生率を評価し、各Pu濃度毎に中性子拡散又は輸送計算を行って中性子モニタ装置の中性子計数率を評価し、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示する。
【0026】
請求項5の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項4の発明において、再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする。
【0027】
請求項5の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、請求項4の発明において、再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度の時間変化として、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用い、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示する。
【0028】
請求項6の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項4の発明において、前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする。
【0029】
請求項6の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、請求項4の発明において、処理対象燃料中のPu同位体の組成比として、共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用い、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示する。
【0030】
請求項7の発明に係る再処理施設の運転計画方法は、請求項4乃至請求項6のいずれか1項の発明において、前記中性子拡散又は輸送計算は、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲で適切な間隔で選定した複数のPu濃度に対して行い、得られた中性子計数率を内外挿することにより、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示することを特徴とする。
【0031】
請求項7の発明に係る再処理施設の運転計画方法では、請求項4乃至請求項6のいずれか1項の発明において、各Pu濃度毎の中性子拡散又は輸送計算については、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲で適切な間隔で選定した複数のPu濃度に対して中性子拡散又は輸送計算を行い、得られた中性子計数率を内外挿することにより、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度に対応する中性子計数率を連続的に表示する。
【0036】
請求項の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転監視方法において、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を入力として再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算により再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む実施中の燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度を計算し、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、前記中性子発生率に基づく再処理施設の各機器中のPu濃度を求めてこのPu濃度を表示することを特徴とする。
【0037】
請求項の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を入力として、再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状と化学組成を考慮した中性子拡散又は輸送計算により、再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、一方、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードから得られる、中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度と、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間から求められるPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比とを考慮し、前記中性子発生率に基づく再処理施設の各機器中のPu濃度を評価する。
【0038】
請求項の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項の発明において、前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする。
【0039】
請求項の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項の発明において、再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度の時間変化として、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いる。
【0040】
請求項10の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項の発明において、前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする。
【0041】
請求項10の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項の発明において、処理対象燃料中のPu同位体の組成比として、抽出工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いる。
【0042】
請求項11の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転管理方法において、前記中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を仮想的に変化させ各中性子計数率毎に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状及び化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算により再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む実施中の燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度を計算し、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、これらに基づいて前記中性子発生率に基づくPu濃度を求め、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示することを特徴とする。
【0043】
請求項11の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を仮想的に変化させ、各中性子計数率毎に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状及び化学組成を考慮した中性子拡散又は輸送計算により再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、更に、溶媒抽出シミュレーション・コードから得られる再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度と、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間に基づくPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比も用いて、前記中性子発生率に基づくPu濃度を評価し、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示する。
【0044】
請求項12の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項11の発明において、前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする。
【0045】
請求項12の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項11の発明において、再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度の時間変化として、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いる。
【0046】
請求項13の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項11の発明において、前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする。
【0047】
請求項13の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項11の発明において、処理対象燃料中のPu同位体の組成比として、抽出工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いる。
【0048】
請求項14の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項11乃至請求項13のいずれか1項の発明において、前記中性子拡散又は輸送計算は、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲で適切な間隔で選定した複数の中性子計数率に対応するPu濃度を求め、得られたPu濃度を内外挿することにより、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示することを特徴とする。
【0049】
請求項14の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項11乃至請求項13のいずれか1項の発明において、各中性子計数率毎の中性子拡散又は輸送計算については、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲で適切な間隔で選定した複数の中性子計数率に対応するPu濃度を中性子拡散又は輸送計算で求め、得られたPu濃度を内外挿することにより、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示する。
【0050】
請求項15の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項乃至請求項14のいずれか1項の発明において、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む燃料処理計画の初期値とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いたPu濃度の時間変化の計算値を、処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比の時間変化も入力データとし、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて評価される再処理施設の各機器中のPu濃度に対して規格化することにより、再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化を予測することを特徴とする。
【0051】
請求項15の発明に係る再処理施設の運転監視方法では、請求項乃至請求項14のいずれか1項の発明において、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いたPu濃度の時間変化の計算値を、処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比の時間変化も考慮し、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて評価される再処理施設の各機器中のPu濃度に対して規格化することにより、再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化を予測する。
【0052】
請求項16の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項乃至請求項15のいずれか1項の発明において、前記中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて予測される再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化から、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度の関係を用いて、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化を予測することを特徴とする。
【0053】
請求項16の発明に係る再処理施設の運転監視方法は、請求項乃至請求項15のいずれか1項の発明において、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて予測される再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化から、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度の関係を用いて、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化を予測できる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る中性子モニタ装置による再処理施設の運転計画方法を示すフローチャートである。この第1の実施の形態では、中性子モニタ装置1は、Pu濃度管理対象のM/S6に設置されている場合のものである。すなわち、再処理施設の各工程のうち清澄・調整工程から共除・分配工程に液状燃料を移送する場合に中性子モニタ装置1によりPu濃度が監視される。再処理抽出の共除染・分配工程及び精製工程で処理される溶液状燃料は、それらの工程に先立つ清澄・調整工程で調整されるが、燃料処理計画で調整する主要な項目は、不必要な停止や操作を生じさせない溶液状燃料を生成する使用済核燃料の組み合わせ(燃料混合)である。
【0055】
まず、中性子モニタ装置1の中性子計数率の時間変化(A)を予測する方法を説明する。図1において、処理対象燃料の化学組成は、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間に依存するが、汎用の燃焼計算コード(a)により計算される。すなわち、処理対象燃料中のPu、Am、Cm同位体組成比(b)および処理対象燃料中の残留U、Pu、Am、Cm濃度(c)が計算される。
【0056】
溶媒抽出シミュレーション・コード(d)は、残留U、Pu、Am及びCm濃度(c)等の処理対象燃料の化学組成と、燃料処理速度等の運転パラメータを含む燃料処理計画(e)とを入力として、溶媒抽出法に基づく使用済燃料の再処理抽出に係る各工程の化学組成の時間変化をシミュレーションする。つまり、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)を用いて、臨界安全管理の対象となるM/S中のPu濃度(管理対象)の時間変化(f)およびM/S中のAm、Cm濃度の時間変化(g)を計算する。
【0057】
ここで、中性子モニタ装置1は、Pu同位体の自発核分裂反応と、Pu同位体のα崩壊が引き起こす軽核(主に酸素原子)との(α,n)反応によるM/S中の溶液状燃料から発生する中性子を検知するものである。しかし、溶液状燃料からの中性子の発生要因には、原子燃料の照射期間が長い場合に多く蓄積するAm、Cmの同位体といった高次の原子核からの自発核分裂やα崩壊によるものもある。また、自発核分裂やα崩壊の反応率はPu同位体によって異なり、235U濃縮度が高い場合に多く発生する238Puは、これらの反応率が高い。
【0058】
従って、管理対象のM/S中の中性子発生率の時間変化(h)は、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で知られる管理対象のM/S中のAm、Cmの濃度の時間変化(g)と、燃焼計算コード(a)で求められるPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比(b)も加味してより正確に予測される。
【0059】
一方、中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化(A)は、管理対象のM/S中の中性子発生率の時間変化(h)と一対一に対応する。但し、その時間変化は、M/S及び周辺機器の幾何構造と化学組成(i)を考慮した中性子拡散/輸送計算コード(j)で求められる。
【0060】
このようにして、中性子モニタ装置1の中性子計数率の時間変化(A)は、管理対象のM/S中のAm、Cmの濃度の時間変化(g)と、Pu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比(b)とを加味してより正確に予測される。
【0061】
ここで、より簡便に中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化(A)を予測するには、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で求められるM/S中のAm、Cmの濃度の時間変化(g)に代えて、共除染の工程機器に想定されているAm、Cmの濃度に関する工程定格値を使用するようにしても良い。
【0062】
また、再処理抽出の共除染・分配工程に移送される溶液状燃料には制限があり、直前の清澄・調整工程では、溶液状燃料の分析が行われる。最終的な燃料処理計画の妥当性を確認するため、より正確に中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化(A)を予測するには、燃焼計算コード(a)で求められるPu同位体の組成比に代えて、分析結果から得られるPu同位体の組成比を使用するようにしても良い。
【0063】
次に、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率の表示(B)を連続的に行う方法を説明する。溶媒抽出シミュレーション・コード(d)からは、臨界安全管理の対象となるM/S中のPu、Am及びCmの通常濃度も得ることができる。そして、処理速度等の燃料処理計画(e)のパラメータを振った計算を行うことで、複数種類のPu、Am及びCmの通常濃度に関するデータ・セットが得られる。
【0064】
処理対象燃料中のPu、Am及びCmの同位体組成比(b)は、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コード(a)による燃焼計算により既知である。すなわち、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲において、複数種類のPu濃度に対応するAm、Cmの濃度、Pu同位体及びAm、Cmの同位体の各組成比を特定することができる。各Pu濃度に対応する中性子モニタ装置の中性子計数率は、M/S及び周辺機器の幾何構造及び化学組成(i)を考慮した中性子拡散/輸送計算コードを用いて求められる。
【0065】
ここで、より簡便にPu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示するには、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で求められるM/S中のAm、Cmの濃度の時間変化(f)に代えて、共除染の工程機器に想定されているAm、Cmの濃度に関する工程定格値を使用するようにしても良い。
【0066】
また、再処理抽出の共除染・分配工程に移送される溶液状燃料には制限があり、直前の清澄・調整工程では、溶液状燃料の分析が行われる。最終的な燃料処理計画の妥当性を確認するため、より正確にPu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示するには、燃料計算コード(a)で求められるPu同位体の組成比に代えて、分析結果から得られるPu同位体の組成比を使用するようにしても良い。
【0067】
実用上、中性子拡散/輸送計算コードによる中性子拡散又は輸送計算は、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲で適切な間隔で選定した複数のPu濃度に対して行い、得られた中性子計数率を内外挿することにより、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示することができる。このようにしてPu全納度範囲に対する中性子計数率を連続的に表示する。
【0068】
次に、燃料処理計画(e)を修正する方法を説明する。燃料混合に関する燃料処理計画(e)が適切なものかどうかは、中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化(A)に関する予測結果を、予め設定されている中性子計数率管理値(k)と比較することで判定される。
【0069】
この場合の判定基準の設定は以下のように行われる。図5に示すように、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率は、ある一定の関係に特定される。但し、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間により、中性子発生率が相対的に高い溶液状燃料の条件では、中性子計数率のPu濃度に対する増大割合も相対的に大きくなる。初めに設定された燃料混合に関する燃料処理計画(e)に対応する通常時のPu濃度と、再処理抽出の共除染・分配工程及び精製工程で予め想定される管理対象M/S中のPu濃度の変動幅から得られる平均的な中性子計数率とその変動幅が、中性子計数率管理値に対して十分な裕度を有しているかが判定基準となる。
【0070】
そして、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率の表示に基づき、中性子発生率が相対的に低い溶液状燃料の条件ではより高い、同じく相対的に高い条件ではより低い通常運転時のPu濃度となるような判定基準を設定できる。
【0071】
燃料処理計画(e)の修正は、中性子計数率管理値(k)を参照しながら、このように設定された判定基準により比較判定(m)で行われ、最終値の燃料処理計画(n)が求められる。
【0072】
この第1の実施の形態によれば、初めに設定した燃料混合に関する燃料処理計画(e)に対応して、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化(A)を予測でき、かつ、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示できる。従って、その表示に基づく判定基準から燃料混合に関する燃料処理計画を修正することが可能となり、処理対象の使用済核燃料の混合に関し、核燃料の組合せや順序を最適化できる。このことから、再処理施設の共除染・分配工程及び精製工程の稼動能率を不必要に低下させないで済む。
【0073】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係る中性子モニタ装置による再処理施設の運転管理方法を示すフローチャートである。まず、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率(B)に対応する臨界安全管理の対象となるM/S中のPu濃度(D)を評価する方法を説明する。図2において、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率(B)とM/S中の中性子発生率とは一対一に対応するもので、その関係は、M/S及び周辺機器の幾何構造と化学組成(i)を考慮した中性子拡散又は輸送計算で特定できる。つまり、中性子拡散/輸送計算コード(j)を用いてM/S中の中性子発生率(p)が計算される。
【0074】
ここで、M/S中での主要な中性子発生源は、Pu同位体による自発核分裂反応と、Pu同位体のα崩壊が引き起こす軽核(主に酸素原子)との(α,n)反応であり、M/S中の中性子発生率からM/S中のPu濃度(D)を求めることが可能である。しかし、溶液状燃料からの中性子の発生要因には、原子燃料の照射期間が長い場合に多く蓄積するAm、Cmの同位体といった高次の原子核からの自発核分裂やα崩壊によるものもある。また、自発核分裂やα崩壊の反応率はPu同位体によって異なり、235U濃縮度が高い場合に多く発生する238Puは、これらの反応率が高い。
【0075】
従って、管理対象のM/S中のPu濃度(D)をより正確に評価する上で、M/S中のAm、Cmの濃度(q)と、処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比(b)とを加味して評価する。
【0076】
M/S中のAm、Cmの濃度(q)は、処理対象燃料の残留U、Pu、Am、Cmの濃度(c)と、燃料処理計画(処理速度等の運転パラメータ)(e)を入力とする溶媒抽出シミュレーション・コード(d)から求めることができる。処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比(b)は、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間に依存し、汎用の燃焼計算コード(a)により計算される。
【0077】
ここで、より簡便にM/S中のPu濃度(D)を評価するには、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で求められるM/S中のAm、Cmの濃度(q)に代えて、共除染の工程機器に想定されているAm、Cmの濃度に関する工程定格値を使用することも可能である。
【0078】
また、再処理抽出の共除染・分配工程に移送される溶液状燃料には制限があり、直前の清澄・調整工程では、溶液状燃料の分析が行われる。すなわち、実際の運転において、溶液状燃料のPu同位体の組成比は既知である。より正確にM/S中のPu濃度を評価するには、燃焼計算コード(a)で求められるPu同位体の組成比に代えて、分析結果から得られるPu同位体の組成比を使用することも可能である。
【0079】
次に、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度の表示(E)を連続的に行う方法を説明する。前述のように、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率(B)とM/S中の中性子発生率とは一対一に対応するもので、その関係は、M/S及び周辺機器の幾何構造と化学組成(i)を考慮した中性子拡散又は輸送計算で特定できる。
【0080】
そして、中性子拡散/輸送計算コード(j)を用いて中性子拡散又は輸送計算を行うことで、任意の中性子計数率に対応するM/S中の中性子発生率を特定できる。すなわち、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲において、任意の中性子計数率に対応するM/S中の中性子発生率を特定することができ、更に、Pu濃度を特定することが可能である。但し、より正確にPu濃度を特定するには、前述したように、M/S中のAm、Cmの濃度(q)と、処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比(b)を加味する。
【0081】
ここで、より簡便に中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示するには、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で求められるM/S中のAm、Cmの濃度(q)に代えて、共除染の工程機器に想定されているAm、Cmの濃度に関する工程定格値を使用するようにしても良い。
【0082】
また、再処理抽出の共除染・分配工程に移送される溶液状燃料には制限があり、直前の清澄・調整工程では、溶液状燃料の分析が行われる。すなわち、実際の運転において、溶液状燃料のPu同位体の組成比は既知である。より正確に中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示するには、燃焼計算コード(a)で求められるPu同位体の組成比(b)に代えて、分析結果から得られるPu同位体の組成比を使用するようにしても良い。
【0083】
実用上、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲で適切な間隔で選定した複数の中性子計数率から、対応するM/S中のPu濃度を求め、それらのPu濃度を内外挿することにより、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示することができる。
【0084】
次に、M/S中のPu濃度の時間変化(F)及び中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化(G)を予測する方法を説明する。管理対象M/S中のPu濃度の時間変化(F)は、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)から相対的に予測できる。より正確には、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率から評価されるPu濃度を用いて、溶媒抽出シミュレーション・コード(d)で求められるPu濃度の相対的な時間変化(f)を規格化することで得られる。
【0085】
中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化(G)は、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するM/S中のPu濃度の表示に基づいて、予測されたPu濃度の時間変化を変換することで行う。
【0086】
この第2の実施の形態によれば、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に対応して、管理対象M/S中のPu濃度を評価でき、かつ、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示できる。これにより、Pu濃度の時間変化を予測し、更に、その表示から中性子計数率の時間変化を予測することが可能となる。従って、不必要な操作、更には停止信号を発することなく、再処理施設の共除染・分配工程及び精製工程の運転管理を行うことができる。
【0087】
以上の説明では、中性子モニタ装置として、Pu濃度管理対象のM/Sに設置される中性子モニタ装置を例に採り説明したが、溶液状燃料を連続的に移送するパルスカラム(P/C)や貯槽等の機器に対して設置されるPu濃度に関する臨界安全管理を目的とする中性子モニタ装置の場合にも適用できる。
【0088】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、処理対象の使用済核燃料の混合に関し、核燃料の組合せや順序を最適化でき、再処理施設の各機器の稼動能率を不必要に低下させない運転計画を作成できる。また、不必要な操作を誘発せず、更には不必要な停止信号を発することなく、再処理施設の各機器の運転管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る中性子モニタ装置による再処理施設の運転計画方法を示すフローチャート。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る中性子モニタ装置による再処理施設の運転管理方法を示すフローチャート。
【図3】再処理施設における使用済核燃料の処理工程の説明図。
【図4】Pu濃度管理対象のM/Sに設置される中性子モニタ装置のブロック構成図。
【図5】Pu濃度と中性子計数率との特性上での中性子計数率警報値の設定の説明図。
【符号の説明】
1 中性子モニタ装置 2 中性子検出器 3 計数回路 4 警報発生装置
5 中性子計数率警報値 6M/S 7 溶液状燃料 8 中性子減速材

Claims (16)

  1. 再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転計画方法において、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む燃料処理計画の初期値とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化と中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度の時間変化とを計算し、一方前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAmやCmの同位体の組成比を計算し、前記Pu濃度及びAm、Cmの濃度の時間変化の計算結果と併せて再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、更に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何構造と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算を行って、中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化を求め、前記中性子モニタ装置の中性子計数率の時間変化に対し、中性子発生率が最も低い溶液状燃料の条件で設定されたPu濃度の核的制限値に対応する中性子計数率を判定基準として設け、その判定基準に適合しない場合には、前記燃料処理計画の初期値を修正することを特徴とする再処理施設の運転計画方法。
  2. 前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする請求項1に記載の再処理施設の運転計画方法。
  3. 前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする請求項1に記載の再処理施設の運転計画方法。
  4. 請求項1記載の再処理施設の運転計画方法において、燃料処理計画におけるPuを抽出する共除染・分配工程の運転パラメータを変化させ溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて再処理施設の各機器中の複数のPu濃度及びそれに対応するAm、Cmの濃度を計算し、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、これらに基づいて再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、各Pu濃度毎に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何構造と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算を行って中性子モニタ装置の中性子計数率を求め、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示することを特徴とする再処理施設の運転計画方法。
  5. 前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする請求項4に記載の再処理施設の運転計画方法。
  6. 前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする請求項4に記載の再処理施設の運転計画方法。
  7. 前記中性子拡散又は輸送計算は、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲で適切な間隔で選定した複数のPu濃度に対して行い、得られた中性子計数率を内外挿することにより、Pu濃度の核的制限値を含むPu全濃度範囲に対応する中性子計数率を連続的に表示することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の再処理施設の運転計画方法。
  8. 再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子 を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転監視方法において、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を入力として再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状と化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算により再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む実施中の燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度を計算し、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、前記中性子発生率に基づく再処理施設の各機器中のPu濃度を求めてこのPu濃度を表示することを特徴とする再処理施設の運転監視方法。
  9. 前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする請求項8に記載の再処理施設の運転監視方法。
  10. 前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする請求項8に記載の再処理施設の運転監視方法。
  11. 再処理施設の各機器中のPu濃度を、Pu同位体から発生する中性子を計測することにより間接的に監視し、その中性子計数率と予め設定された二段階の中性子計数率管理値とを比較し、中性子計数率が低レベルの管理値以上となった際には警報を発生し、高レベルの管理値以上となった際には工程機器の停止信号を発生する中性子モニタ装置による再処理施設の運転管理方法において、前記中性子モニタ装置が表示する中性子計数率を仮想的に変化させ各中性子計数率毎に再処理施設の各機器及び周辺機器の幾何形状及び化学組成を入力データとした中性子拡散又は輸送計算により再処理施設の各機器中の中性子発生率を求め、原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む実施中の燃料処理計画とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて中性子バックグラウンドを形成するAm、Cmの濃度を計算し、前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間を入力とする燃焼計算コードを用いて処理対象燃料中のPu同位体及びAm、Cmの同位体の組成比を計算し、これらに基づいて前記中性子発生率に基づくPu濃度を求め、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示することを特徴とする再処理施設の運転監視方法。
  12. 前記再処理施設の各機器中のAm、Cmの濃度は、前記溶媒抽出シミュレーション・コードを用いて求められるAm、Cmの濃度に代えて、工程定格値として与えられるAm、Cmの濃度を用いることを特徴とする請求項11に記載の再処理施設の運転監視方法。
  13. 前記処理対象燃料中のPu同位体の組成比は、前記燃焼計算コードを用いて求められるPu同位体の組成比に代えて、Puを抽出する共除染・分配工程に先立つ清澄・調整工程で行われる分析結果を用いることを特徴とする請求項11に記載の再処理施設の運転監視方法。
  14. 前記中性子拡散又は輸送計算は、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲で適切な間隔で選定した複数の中性子計数率に対応するPu濃度を求め、得られたPu濃度を内外挿することにより、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度を連続的に表示することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の再処理施設の運転監視方法。
  15. 前記原子燃料の設計仕様、照射履歴及び冷却期間と、少なくとも燃料混合および処理速度を含む燃料処理計画の初期値とを入力とする溶媒抽出シミュレーション・コードを用いたPu濃度の時間変化の計算値を、処理対象燃料中のPu同位体及び Am、Cmの同位体の組成比の時間変化も入力データとし、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて評価される再処理施設の各機器中のPu濃度に対して規格化することにより、再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化を予測することを特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれか1項に記載の再処理施設の運転監視方法。
  16. 前記中性子モニタ装置が表示する中性子計数率に基づいて予測される再処理施設の各機器中のPu濃度の時間変化から、中性子計数率管理値を含む中性子計数率範囲に対応するPu濃度の関係を用いて、中性子モニタ装置が表示する中性子計数率の時間変化を予測することを特徴とする請求項8乃至請求項15のいずれか1項に記載の再処理施設の運転監視方法。
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