JP5420358B2 - バッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システム - Google Patents

バッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システム Download PDF

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Description

本発明は、所定の処理を実行する複数のジョブから成る業務プログラムをジョブ定義情報に従ってオンラインによるバッチ処理を行うことができるバッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システムに関する。
一般にメインフレームコンピュータシステムにおいては、JCL(ジョブ制御言語)を用いてジョブステップ(ジョブを構成する最小単位となる処理プログラム)を組み合わせたジョブ定義情報を用意しておき、ジョブ開始コマンドが投入されたとき、メインフレームが前記ジョブ定義されたジョブステップを読み込み、定義された順に行プログラムを実行することが行われており、この処理手順はバッチ処理と呼ばれる。
このバッチ処理は、業務プログラムの処理手順がジョブ定義情報として管理されるために処理順の組替えや処理を追加することによる変更が容易であると共に、各プログラムが独立しているために保守性が高く、更に自動実行されるために例えば夜間のコンピュータシステムの空き時間に大量のデータ処理を自動的に実行することができると言う特性があり、大量データを長時間かけて処理するため、例えば地方自治体において所定の帳票を大量に発行する等の業務に好適である。
またメインフレームコンピュータシステムは、前記バッチ処理に限らず、オペレータの操作により要求された処理を即座に実行するオンライン処理があり、このオンライン処理はリアルタイム処理とも呼ばれる。
前述のバッチ処理では対象プログラムに対し実行コマンドが投入されると投入プログラムとは無関係に処理が実行され、オンライン処理では対象プログラムが完了するまで制御が投入プログラムに戻らない特性がある。
尚、前記オンライン処理とバッチ処理を切り替えるコンピュータシステムに関する技術が記載された文献としては下記特許文献1が挙げられ、該特許文献1には、バッチ処理開始指示に基づいてオンラインプログラム終了コマンドを発行するオンラインプログラム終了コマンド発行手段と、オンラインプログラム終了メッセージを受けてバッチ処理プログラムを起動する静止点プログラムとを設け、オンラインプログラム終了コマンド発行手段及び静止点プログラムとを用いてオンライン処理からバッチ処理に容易に移行する技術が記載されている。
特開平4−343156号公報
前述の特許文献1には、オンライン処理からバッチ処理に移行することができるコンピュータシステムが記載されているものの、例えば前述のバッチ処理により行った1件のデータに変更が生じ、この訂正した1件のデータ処理を行うためにバッチ処理を行う場合、バッチ処理は長時間処理を前提としてプログラム間の制御や通信(プロセス間通信)を行うオーバーヘッド(余分な処理時間)が大きいため、数秒単位の待ち時間を前提としているオンライン処理には向かないと言う不具合があった。
これを具体的に説明すると、操作者が即時的処理を行うためのオンラインサーバ機能部及び前述のバッチ処理を行うためのバッチサーバ機能部とを含むコンピュータシステムにおいては、バッチ処理を行う場合、前述の特許文献1記載のようにオンライン機能部の実行中の処理を停止した後にバッチサーバ機能部に対してバッチ処理を命令すること、バッチサーバ機能部では複数のリソース及びジョブを同時に立ち上げること、データをファイルによって各ジョブ間で引き渡しを行うために磁気ディスク装置等への入出力時間を要すること、通信に要するオーバーヘッドを有すること、該バッチサーバ機能部が所定時間毎にバッチ処理が起動されたか否かをオンラインサーバ機能部側にポーリングにより問い合わせること等の多数の要因によって、多種のオーバーヘッドが生じ、結果的にオーバーヘッドによるオペレータの待ち時間が冗長となると言う不具合があった。
これは例えば前述の地方自治体の所定の帳票発行処理を行うバッチ処理を想定した場合、1件の帳票データの修正を行い、このデータを修正した帳票を1件分だけ再発行するためには、前述したオーバーヘッドによる待ち時間が冗長となり、オンライン処理に慣れている地方自治体の操作者にとって長時間待たなければならいと言う不具合があった。
また、オンライン機能部がバッチサーバ機能部によるバッチ処理を直接実行するためのオンライン機能部用のプログラムを開発することも考えられるが、この場合、多種多様の業務プログラムに対応したオンライン機能部用の多種プログラムを開発しなければならないと言う不具合もあった。
本発明の目的は、オンライン処理から同期的にバッチ処理を行うことができるバッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システムを提供することである。
前記目的を達成するために本発明は、所定の処理を実行する複数のジョブから成る業務プログラムと、該ジョブを実行するための入力データを格納する入力マスタファイル及び前記ジョブ実行により処理された出力データを格納する出力マスタファイルを格納する動的記録装置と、前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルをメモリ空間上に展開する静的記憶装置と、前記複数のジョブを実行する手順及び入力マスタファイルから入力する入力データ及び出力マスタファイルに出力する出力データとを定義したジョブ定義情報と、該ジョブ定義情報に定義されたジョブ実行順並びに入力データ及び出力データを参照して前記業務プログラムのジョブを実行させるバッチ制御プログラムと、該バッチ制御プログラムを制御するコンピュータとを備えるバッチ処理実行システムのバッチ処理実行方法であって、
前記バッチ制御プログラムを、
前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)と、
前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)とから構成し、
該同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)が、同期バッチ処理の指令を受けたとき、
前記静的記憶装置のメモリ空間上に前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成する第1工程と、
第1工程により生成した入力マスタファイル及び出力マスタファイルに動的記憶装置に格納した入力データ及び出力データを複写する第2工程と、
前記ジョブ定義情報に定義した順番に従ったジョブが前記静的記憶装置に展開した入力マスタファイル及び出力マスタファイルの入力データ及び出力データを参照しながらジョブを実行させる第3工程とを行うことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴のバッチ処理実行方法において、前記コンピュータシステムに、前記動的記憶装置又は静的記憶装置のどちらか一方へのジョブからのアクセスを切り替えるファイル入出力プログラムを設け、前記同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)が、同期バッチ処理の指令を受けたとき、前記ファイル入出力プログラムを用いてジョブからのアクセスを静的記憶装置に切り替えることを第2の特徴とする。
更に本発明は、所定の処理を実行する複数のジョブから成る業務プログラムと、該ジョブを実行するための入力データを格納する入力マスタファイル及び前記ジョブ実行により処理された出力データを格納する出力マスタファイルを格納する動的記録装置と、前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルをメモリ空間上に展開する静的記憶装置と、前記複数のジョブを実行する手順及び入力マスタファイルから入力する入力データ及び出力マスタファイルに出力する出力データとを定義したジョブ定義情報と、該ジョブ定義情報に定義されたジョブ実行順並びに入力データ及び出力データを参照して前記業務プログラムのジョブを実行させるバッチ制御プログラムと、該バッチ制御プログラムを制御するコンピュータとを備えるバッチ処理実行システムであって、
前記バッチ制御プログラムが、
前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)と、
前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)とから構成され、
該同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)に、同期バッチ処理の指令を受けたとき、
前記静的記憶装置のメモリ空間上に前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成する第1工程と、
第1工程により生成した入力マスタファイル及び出力マスタファイルに動的記憶装置に格納した入力データ及び出力データを複写する第2工程と、
前記ジョブ定義情報に定義した順番に従ったジョブが前記静的記憶装置に展開した入力マスタファイル及び出力マスタファイルの入力データ及び出力データを参照しながらジョブを実行させる第3工程とを行わせることを第3の特徴とする。
また本発明は、第3の特徴のバッチ処理実行システムにおいて、前記動的記憶装置又は静的記憶装置のどちらか一方へのジョブからのアクセスを切り替えるファイル入出力プログラムを設け、前記同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)に、同期バッチ処理の指令を受けたとき、前記ファイル入出力プログラムを用いてジョブからのアクセスを静的記憶装置に切り替えさせることを第4の特徴とする。
本発明によるバッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システムは、バッチ制御プログラムを、ジョブ定義情報に定義したジョブを一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)と、前記ジョブ定義情報に定義したジョブを定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)とから構成し、この同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)が、同期バッチ処理の指令を受けたとき、静的記憶装置のメモリ空間上に前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成して動的記憶装置の入力データ及び出力データを複写し、該動的記憶装置の入力データ及び出力データを参照して同期バッチ処理を実行することによって、オンラインサーバから比較的高速にバッチ処理を実行することができる。
本発明によるオンラインバッチ処理を行うコンピュータシステムの説明図。 本実施形態によるオンラインバッチ処理の動作説明図。 本実施形態による処理形態切換による記憶手段切替の説明図。 本実施形態による非同期的処理によるバッチ処理の説明図。 本実施形態による同期的処理によるバッチ処理の説明図。
以下、本発明によるバッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。本実施形態によるコンピュータシステムは、図1に示す如く、ハードウェア的には1台のコンピュータ内に複数の機能部として構成され、図示しないデータベースサーバ等に接続され、オペレータの操作により指示された処理を実行するオンラインサーバ機能部100と、後述するオンラインサーバ機能部100からのジョブ開始コマンドが投入されたとき、前述したジョブ定義を参照したバッチ処理を実行するバッチサーバ機能部300と、前記オンラインサーバ機能部100及びバッチサーバ機能部300間に位置し、オンラインサーバ機能部100から指示される従来の非同期処理による大量データのバッチ処理/オンラインサーバ機能部100とオンライン状態を維持した状態でのオンラインバッチ処理を制御するオンラインバッチインタフェース(I/F)機能部200とから構成される。尚、本明細書においては、前記バッチサーバ機能部300が夜間等に大量データ処理を行うバッチ処理を非同期的処理と呼び、前記オンライン機能部100がオペレータの操作により要求されたバッチ処理を即座に実行する処理を同期的処理又はオンラインバッチ処理と呼ぶ。
前記オンラインサーバ機能部100は、各種機能を実行する複数のプログラム及びデータ格納部を有し、例えば、図1及び図2に示す如く、データ変換を行うデータ変換機能部111と、データ変換その他の設定パラメータを格納するパラメータ設定データ部112と、実行するジョブ番号の順番等のジョブ情報を格納するジョブ情報設定データ部113と、前記バッチサーバ機能部300に対するバッチ処理のジョブ実行を命令するジョブ投入機能部114と、該ジョブ投入機能部114の投入によるバッチサーバ機能部300によるバッチ処理の実行結果を監視するためのジョブ監視機能部115と、ファイル入出力プログラムその他プログラムを備える。
前記バッチサーバ機能部300は、バッチ処理を実行するためのジョブステップを組み合わせたジョブ定義情報を格納するジョブ定義ファイル330と、該ジョブステップにより実行される複数の業務プログラム340と、該定義情報ら基づいた業務プログラム340を前記定義情報に基づいて実行する業務プログラム実行部320と、該業務プログラム実行部320により業務プログラムをバッチ処理するバッチ制御プログラム310と、前記業務プログラム340を実行する際に参照するデータを格納する入力マスタファイル350と、該業務プログラム340を実行した結果である結果データを格納する出力マスタファイル360とから構成される。
本実施形態における前記入力マスタファイル350及び出力マスタファイル360は、磁気ディスク装置等の磁気ヘッドと記録媒体との相対的移動によりデータの記録再生を行う物理ディスクである大容量な動的記録装置に格納されるものと、半導体メモリ等(例えば、RAMディスク)の比較的小容量の静的記録装置に格納されるものがあり、静的記録装置は動的記録装置に比べて高速にデータ記録再生が可能なものである。
前記バッチ制御プログラム310は、後述する大量のデータ処理を非同期で行うバッチ処理用の非同期処理用バッチ処理プログラム410と、オンライン接続された状態で少量データの処理を行う同期処理用オンラインバッチ処理プログラム420を含むものとする。
前記オンラインバッチインタフェース機能部200は、オンラインサーバ機能部100から指示される非同期処理による大量データのバッチ処理とオンライン状態を維持した状態でのオンラインバッチ処理を制御するものであって、前記オンラインサーバ機能部100のジョブ投入機能部114によるジョブ投入によるオンラインでのバッチ処理を管理するジョブ管理部210と、該バッチ処理実行時のパラメータを管理するためのパラメータ管理部220と、前記バッチサーバ機能部300のバッチ処理の経過を監視するためのステータス管理部230とから構成される。
このように構成された本実施形態によるコンピュータシステムは、図2に示す如く、ジョブ投入機能部114からオンラインバッチ処理が投入された場合、オンラインプログラム110がバッチ制御プログラム310(同期処理用バッチ制御プログラム)をオブジェクトとして生成し、オンラインプログラムとプロセス空間を共有させ、該バッチ制御プログラム310が、データ変換機能部111から読み出したデータ変換プログラムとパラメータ設定データ部112から読み出したパラメータとジョブ情報設定データ部113から読み出したジョブ情報とを抽出するステップaと、ジョブ定義ファイル330から読み出した定義情報と業務プログラム340とを抽出するステップbと、前記ステップa及びbにより読み出したプログラム/データ/定義情報を業務プログラム実行部320に引き渡すステップdと、磁気ディスク装置等の動的記録装置から入力マスタファイル350及び出力マスタファイル360を読み出して静的記憶装置であるRAMディスクのメモリ空間上に展開するステップ(図示せず)と、業務プログラム実行部320が前記展開した入力マスタファイル350から入力データを読み出すステップeと、これら読み出した入力マスタデータやジョブ定義情報等を基に業務プログラム340を業務プログラム実行部320によりジョブステップに従って順次実行するステップ(図示せず)と、該業務プログラム実行部320により実行した業務プログラム340の処理結果である結果データを前記展開した出力マスタファイル360に出力するステップfと、前記業務プログラム340の実行経緯をジョブ監視機能部115に報告するステップhとを実行する。
前述のバッチ制御プログラム310は、オンラインサーバ機能部100からジョブ投入された処理が、大量のデータ処理を非同期処理用バッチ処理か、オンライン接続された状態で少量データの処理を行う同期処理用バッチ処理かによって、非同期用バッチ処理プログラムか同期処理用オンラインバッチ処理プログラムかを判定し、該判定結果によって何れか一方のバッチ制御プログラムを起動し、非同期バッチ処理か同期オンラインバッチ処理かによって磁気ディスク装置又はRAMディスクの何れか一方の記録媒体を選択してファイル処理動作或いはパイプ処理動作を実行するものである。
この記録媒体の選択処理は、図3に示す如く、例えばバッチ用の非同期用バッチ制御プログラム(バッチ用)410のオンラインフラグがOFF、オンラインバッチ用の同期用バッチ制御プログラム(オンライン用)420のオンラインフラグがONの場合、業務プログラム340がオンラインフラグがONであることをファイル入出力プログラム440に通知し、この通知を受けたファイル入出力プログラム440が、磁気ディスク装置等の物理ディスク450をOFF、RAMディスク120をONに設定(RAMディスクをメモリ上に作成することも含む)し、該RAMディスク120の入力マスタファイル350及び出力マスタファイル360を用いてデータの入出力を行うように動作する。
本実施形態によるバッチ処理実行方法によれば、ファイル入出力プログラム440が記録再生の高速なRAMディスク120を用いてデータの入出力を行うため、オーバーヘッド時間を短縮し、オペレータの待ち時間を短縮してオンライン処理を行うことができる。
前記バッチ制御プログラム310が実行するプログラムを定義したジョブ定義情報311(ジョブ定義ファイル330に格納された定義情報)は、例えば図4に示す如く、プログラムであるPGM1がFILE0を出力するSTEP1と、プログラムであるPGM2がFILE0からデータを入力し、FILE1に出力するSTEP2と、同PGM3がFILE2を出力するSTEP3とが定義され、STEP1及びSTEP3は同時処理可能であるものの、STEP2はSTEP1の出力(FILE0)がされた後でないと処理を開始できないことを表し、前記非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)410が実行するものである。
このようにジョブ定義情報311は、STEP1及びSTEP3が入力ファイルを必要としない処理のために実行可能状態になっている一方、STEP2はSTEP1によってファイルが作成されないと実行可能状態にならないため、まず、STEP1とSTEP3を実行し、STEP1の終了後にSTEP2を実行する様に定義されている。これらジョブステップである各STEPはプロセスとして起動するため、非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)410は、実行中の各ジョブステップとプロセス間通信を行い、処理パラメータの送信や処理実行状況の受信などの監視を行い、STEP1の処理が完了した後に、実行可能状態になったSTEP2を起動するように動作する。
これに対して本実施形態によるオンライン時の処理である同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)420は、図5に示す如く、PGM1、PGM2、PGM3の順番にてプログラムを実行するものであり、このためオンライン処理として同期的に動作するため、まずジョブ定義情報311の先頭に記述されているSTEP1のオブジェクトを生成してプログラムを実行し、STEP1の処理が終わると、バッチ制御プログラム(オンライン用)420に制御が戻り、次にSTEP2を実行し、該STEP2が終了してからSTEP3を実行するように動作する。このようにしてジョブ定義情報311の最上位行から順次ジョブステップを実行するものであり、ジョブステップ実行中、別プロセスではないのでプロセス間通信による監視は不要であり、処理結果はジョブステップオブジェクトの戻り値として取得することができ、結果的にオーバーヘッドを低減することができる。
即ち、本実施形態においては、非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)410においては、メモリを意識したジョブステップ実行数の制御やプロセス間通信を通じての処理ステータス監視、異常終了時の処理中ジョブステップ強制終了など各ジョブステップを非同期に同時実行していることに伴い発生する制御を必要とし、この制御のために多種のオーバーヘッドが発生して蓄積されるものであるのに対し、本実施形態による同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)420においては、同期処理のために複雑な制御は必要にならず、単純にジョブ定義に記載の順にジョブステップオブジェクトを生成し、実行するため、非同期処理に比べてオーバーヘッドを低減することができる。
更に本実施形態においては、オンラインから実行時とバッチにより実行時において、ジョブ定義の変更やプログラム自体の変更を行う必要がなく、従ってバッチ作成者は、該当ジョブがオンラインから実行するかバッチで実行するか配慮する必要がないと言う効果も奏する。
また本実施形態は、オンラインからの実行時は全てのプログラムを元プロセス内で実行し、バッチから実行時は一つ一つのプログラムを別プロセスとして実行する。これは、プロセスを分けるとプロセス毎に割り当て分リソースを使用することができ、別プロセスが異常終了しても影響を受けないメリットがあるが、起動にオーバーヘッドがかかるため、本実施形態の如く、同一プロセスとして実行する。
以上述べた如く本実施形態によるバッチ処理実行方法及びバッチ処理実行システムは、バッチ制御プログラム310を、ジョブ定義情報311に定義したジョブを一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)410と、前記ジョブ定義情報に定義したジョブを定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)420とから構成し、この同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)420が、オンラインによる同期バッチ処理の指令を受けたとき、RAMディスクのメモリ空間上に入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成して磁気ディスク装置に格納している入力データ及び出力データを複写し、この複写した入力データ及び出力データを参照して同期バッチ処理を実行することによって、オンラインサーバ機能部100からのオンライン状態を維持した状態で高速なオンラインバッチ処理を行うことができる。
また本実施形態においては、オンライン機能部がバッチサーバ機能部によるバッチ処理を直接実行するためのオンライン機能部用のプログラムを開発することなく、容易にオンライン環境下におけるバッチ処理を行うことができる。
100:オンラインサーバ機能部、110:オンラインプログラム、111:データ変換機能部、112:パラメータ設定データ部、113:ジョブ情報設定データ部、114:ジョブ投入機能部、115:ジョブ監視機能部、120:RAMディスク、200:オンラインバッチインタフェース機能部、210:ジョブ管理部、220:パラメータ管理部、230:ステータス管理部、300:バッチサーバ機能部、310:バッチ制御プログラム、311:ジョブ定義情報、320:業務プログラム実行部、330:ジョブ定義ファイル、340:業務プログラム、350:入力マスタファイル、360:出力マスタファイル、410:バッチ制御プログラム(バッチ用)、420:バッチ制御プログラム(オンライン用)、440:ファイル入出力プログラム。

Claims (4)

  1. 所定の処理を実行する複数のジョブから成る業務プログラムと、該ジョブを実行するための入力データを格納する入力マスタファイル及び前記ジョブ実行により処理された出力データを格納する出力マスタファイルを格納する動的記録装置と、前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルをメモリ空間上に展開する静的記憶装置と、前記複数のジョブを実行する手順及び入力マスタファイルから入力する入力データ及び出力マスタファイルに出力する出力データとを定義したジョブ定義情報と、該ジョブ定義情報に定義されたジョブ実行順並びに入力データ及び出力データを参照して前記業務プログラムのジョブを実行させるバッチ制御プログラムと、該バッチ制御プログラムを制御するコンピュータとを備えるバッチ処理実行システムのバッチ処理実行方法であって、
    前記バッチ制御プログラムを、
    前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)と、
    前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)とから構成し、
    該同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)が、同期バッチ処理の指令を受けたとき、
    前記静的記憶装置のメモリ空間上に前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成する第1工程と、
    第1工程により生成した入力マスタファイル及び出力マスタファイルに動的記憶装置に格納した入力データ及び出力データを複写する第2工程と、
    前記ジョブ定義情報に定義した順番に従ったジョブが前記静的記憶装置に展開した入力マスタファイル及び出力マスタファイルの入力データ及び出力データを参照しながらジョブを実行させる第3工程とを行うバッチ処理実行方法。
  2. 前記コンピュータシステムに、前記動的記憶装置又は静的記憶装置のどちらか一方へのジョブからのアクセスを切り替えるファイル入出力プログラムを設け、
    前記同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)が、同期バッチ処理の指令を受けたとき、前記ファイル入出力プログラムを用いてジョブからのアクセスを静的記憶装置に切り替える請求項1記載のバッチ処理実行方法。
  3. 所定の処理を実行する複数のジョブから成る業務プログラムと、該ジョブを実行するための入力データを格納する入力マスタファイル及び前記ジョブ実行により処理された出力データを格納する出力マスタファイルを格納する動的記録装置と、前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルをメモリ空間上に展開する静的記憶装置と、前記複数のジョブを実行する手順及び入力マスタファイルから入力する入力データ及び出力マスタファイルに出力する出力データとを定義したジョブ定義情報と、該ジョブ定義情報に定義されたジョブ実行順並びに入力データ及び出力データを参照して前記業務プログラムのジョブを実行させるバッチ制御プログラムと、該バッチ制御プログラムを制御するコンピュータとを備えるバッチ処理実行システムであって、
    前記バッチ制御プログラムが、
    前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、一方ジョブの出力データが他方ジョブの入力データとなる順番に実行する非同期バッチ処理として実行する非同期処理用バッチ制御プログラム(バッチ用)と、
    前記ジョブ定義情報に定義したジョブを、定義された順番に従って実行する同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)とから構成され、
    該同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)に、同期バッチ処理の指令を受けたとき、
    前記静的記憶装置のメモリ空間上に前記入力マスタファイル及び出力マスタファイルを生成する第1工程と、
    第1工程により生成した入力マスタファイル及び出力マスタファイルに動的記憶装置に格納した入力データ及び出力データを複写する第2工程と、
    前記ジョブ定義情報に定義した順番に従ったジョブが前記静的記憶装置に展開した入力マスタファイル及び出力マスタファイルの入力データ及び出力データを参照しながらジョブを実行させる第3工程とを行わせるバッチ処理実行システム。
  4. 前記コンピュータシステムに、前記動的記憶装置又は静的記憶装置のどちらか一方へのジョブからのアクセスを切り替えるファイル入出力プログラムを設け、
    前記同期処理用バッチ制御プログラム(オンライン用)に、同期バッチ処理の指令を受けたとき、前記ファイル入出力プログラムを用いてジョブからのアクセスを静的記憶装置に切り替えさせる請求項3記載のバッチ処理実行システム。
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