JP5420214B2 - コークス炉の炉壁診断方法および炉壁診断装置 - Google Patents

コークス炉の炉壁診断方法および炉壁診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、コークス炉内を撮影した画像を解析しコークス炉の炉壁状態を診断する方法に関し、より詳しくは、撮影画像に混入したコークス塊の落下等による外乱を判別除去して診断の精度を高めることができるコークス炉の炉壁診断方法および炉壁診断装置に関するものである。
コークス炉は、炭化室と燃焼室が炉団方向に交互に配置されている構造からなり、コークス炉の炉上を炉団方向に走行する石炭装入車から炭化室内に石炭が装入され、燃焼室の熱をその炭化室に伝えることにより装入された石炭を乾留しコークスを製造するようになっている。
この種のコークス炉の多くは築炉から30年を経過し老朽化しており、炭化室の壁面では、カーボンの付着、成長、剥離が繰り返され、コークス押出し抵抗を増加させている。このコークス押出し抵抗の増加は、押出し力の上昇を招き、窯出しトラブルを引き起こす原因となるため、炉壁の状態を観察することは安定操業を行うために極めて重要な検査項目になっている。
炉内観察は、図15に示すようにコークス押出しが行われている時、具体的には、炉蓋が外され、炭化室50で乾留された赤熱コークス51を、ラムビーム52先端のラムヘッド53により炉外に待機しているガイド車(図示しない)に押し出している間に行われるが、炉内温度が約1100℃と高温であり炉の間近まで近寄れないこと、炉幅は450mm前後と狭いのに対し奥行きは約15mと長く視界が悪いこと、また、操業度にもよるが炉内を観察できる時間が約3分程度と制限されていること等、目視による炉内観察は容易でない。なお、図中、54は炉壁に付着したカーボンを示しており、各石炭装入孔55から石炭が装入されることによって石炭装入孔55の下方に生じた損傷部分にそのカーボンの付着が多く見られる。
そこで、コークス炉炭化室の窯口より、内部の炉壁全域を撮影する装置を挿入し、撮影した炭化室内の画像から炭化室の診断を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記コークス炉の炉体診断方法によれば、撮影された炭化室内壁画像から、複数の損傷領域を抽出し、抽出したそれぞれの内壁損傷領域毎に、位置、形態を定量的に示すための複数項目の特徴量が算出され、その特徴量の値から損傷部位の名称が分別され、損傷部位の最大外接長方形大きさで部分画像として切り出され、損傷部位データとして算出かつ収集される。それにより、損傷部位データの特徴量や損傷名称から、炉団中のどの炭化室にどのような損傷が分布しているか等の検索が容易に行えると記載されている。
特開平11−256166号公報
しかしながら、炭化室内に撮影装置を導入して内壁を撮影する上記炉体診断方法では、撮影画像に外乱が混入すると、その撮影画像に基づいて処理される炉体診断の精度が低下するという問題がある。
具体的には、ビデオカメラを搭載したカメラ搬送用ランスを炭化室内に導入し、窯奥方向に移動しながら内壁面を撮影する際において、炭化室内ではコークス塊が落下したり、炎や粉塵が発生しており、これらが外乱として撮影画像に混入すると、炉壁の損傷として誤検出されてしまうからである。
本発明は以上説明したようなコークス炉の炉壁状態を、画像解析によって診断する方法における課題を考慮してなされたものであり、コークス塊の落下等による外乱を判別除去して炉壁診断の精度を高めることができるコークス炉の炉壁診断方法および炉壁診断装置を提供することにある。
本発明に係るコークス炉の炉壁診断方法は、
炭化室内に撮影装置を挿入し、炉壁を撮影した炉壁映像を画像分析することにより上記炭化室の炉壁診断を行うコークス炉の炉壁診断方法において、
コークス押出し毎に上記炭化室内の炉壁を上記撮影装置によって撮影し、
撮影された上記炉壁映像から、上記炭化室の炉長方向の複数位置に対応する炉壁画像を切り出し、
切り出した上記炉壁画像を、コークス押出しサイクル別に記憶部に記憶し、
上記記憶部に記憶された各炉壁画像を読み出し、上記炭化室内を落下するコークス塊および炭化室内に発生する炎・粉塵の少なくともいずれか一方を外乱として判別し、
外乱と判定された上記炉壁画像中の領域を、上記画像分析の対象領域から外すことを要旨とする。
ラムビームのコークス押出し方向と逆向きに設置されている上記撮影装置では、コークス押出し時にラムヘッドの上部から落下するコークス塊が炉壁映像に重なって、また、炭化室内で発生した炎、または粉塵が炉壁画像に重なって映る場合がある。これらは正常な炉壁診断を阻害する要因となるため、本発明では外乱と総称する。
また、上記炎と粉塵は、画像上では同じ現象として処理することができるため、本発明では炎と粉塵を一つの外乱とし、炎・粉塵と記載する。
本発明の炉壁診断方法において、切り出した上記炉壁画像をR成分,G成分,B成分の各画像に分解し、B成分画像を用いて上記コークス塊を判別することが好ましい。
また、上記炎・粉塵についてはG成分画像を用いて判別することが好ましい。
本発明の炉壁診断方法において、輝度が暗く且つ円形に近い領域を選択すれば、上記コークス塊を判別することができる。
本発明の炉壁診断方法において、所定の広さを有する領域が1つのみであれば、上記炎・粉塵を判別することができる。
本発明の炉壁診断方法において、上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した炉壁画像と、任意の押出しサイクルにおける上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した別の炉壁画像とを、同じ炭化室の同じ切出位置同士で比較することにより、両炉壁画像における画像の差分を計算すれば、この差分が、予め設定されているしきい値を超えた場合に炉壁異常と診断することができる。
また、上記計算された差分を、コークス押出しサイクル数分について履歴として作成し、上記差分の履歴を観察すれば、炉壁状態の傾向を把握することができる。
本発明の炉壁診断方法において、上記撮影装置をコークス押出し機に常設すれば、コークス炉のすべての炭化室について炉壁映像を撮影することができる。
本発明に係るコークス炉の炉壁診断装置は、
炭化室内に撮影装置を挿入し、炉壁を撮影した炉壁映像を画像分析することにより上記炭化室の炉壁診断を行うコークス炉の炉壁診断装置において、
上記炉壁診断装置が、
上記撮影装置によって撮影された炉壁映像から、上記炭化室の炉長方向の複数位置に対応する炉壁画像を切り出す画像切出し部と、
切り出した上記炉壁画像をコークス押出しサイクル別に記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された各炉壁画像を読み出し、上記炭化室内を落下するコークス塊、または炭化室内に発生する炎・粉塵等の外乱の有無を判別し、外乱と判定された上記炉壁画像中の領域を、上記画像分析の対象領域から外す外乱処理部と、
上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した炉壁画像と、任意の押出しサイクルにおける上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した別の炉壁画像とを、同じ炭化室の同じ切出位置同士で比較することにより、両炉壁画像における画像の差分を計算し、この差分が、予め設定されているしきい値を超えた場合に炉壁異常と診断する炉壁診断処理部とを備えてなることを要旨とする。
本発明によれば、画像解析によってコークス炉の炉壁状態を診断するにあたり、コークス塊の落下等による外乱を判別除去することができるため、炉壁診断の精度を高めることができるという長所を有する。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
1 炉壁診断装置の構成
図1は、本発明に係るコークス炉の炉壁診断装置の構成を示したものである。
同図において、コークス押出機1は、ラムヘッド2と、このラムヘッド2を水平方向に往復移動させるためのラムビーム3とからなる押出ラム4を備えており、炭化室内で乾留された赤熱コークスをラムヘッド2によって炉外に押し出すようになっている。
上記ラムビーム3上で且つラムヘッド2寄りには支持スタンド5が立設されており、この支持スタンド5に撮影装置6が設置されている。
なお、本実施形態では1台の撮影装置6による炉壁の撮影について説明するが、炉壁全域を詳細に撮影する場合には複数台の撮影装置を設置することもできる。例えば、撮影装置6の上方に撮影装置を設置すれば炉壁上部の詳細を撮影することができ、ラムビーム3の下側に撮影装置を設置すれば炉壁下部の詳細を撮影することができる。
図中、Aはコークス押出し方向を示し、Bは撮影装置6による観察方向を示し、θaはその撮影装置6に搭載されているCCDカメラの画角を示している。なお、このCCDカメラは冷却機構によって炉内の高温から保護されるようになっている。
上記撮影装置6の信号系統は、図示しない巻取装置のドラム一方側から巻き解かれた信号/電源ケーブル6aを介して押出機運転室7内のコンピュータ8と接続され、炉内の映像は、押出機運転室7内のモニター9によりリアルタイムで観察することができるようになっている。
上記コンピュータ8は、プッシャーサイド窯口からコークスサイド窯口までの間で撮影された炉壁映像から複数の炉壁画像を切り出す画像切出し部8aと、炉壁診断処理を実行するにあたり前処理として外乱を判別除去する外乱処理部8bと、外乱が除去された画像に基づいて炉壁の診断を行う炉壁診断処理部8cを有している。なお、各処理部8a〜8cの動作については後述する。
上記コンピュータ8は、押出機運転室7から離れた管理室のデータベース(記憶部)10に接続され、このデータベース10は、その管理室のコンピュータ11と接続されている。なお、上記データベース10はハードディスク装置から構成することができる。また、上記コンピュータ8とデータベース10の接続は有線接続に限らず、無線で送信することもできる。
また、ラムビーム3をコークス押出し方向(A方向)に移動させる駆動モータ12にはエンコーダ13が搭載されている。このエンコーダ13から出力される位置信号Saは、上記したコンピュータ8に与えられ、コンピュータ8はそのエンコーダ13から出力されるパルス信号に基づき、駆動モータ12の回転数を検出することができ、それにより、上記撮影装置6による撮影位置を計算することができる。
上記構成において、コークス押出し時に押出ラム4がプッシャーサイドからコークスサイドに移動すると、エンコーダ13から出力される位置信号Saと、撮影装置6によって撮影された炉壁映像信号Sbがそれぞれコンピュータ8に与えられる。
また、炉壁映像信号Sbはモニター9にも与えられ、炉壁の状態をリアルタイムで観察することができるようになっている。
上記コンピュータ8は、上記エンコーダ13から出力される位置信号Saを利用し、プッシャーサイド窯口からコークスサイド窯口に向けて、一定間隔毎(本実施形態では100〜300mmピッチ)に上記炉壁映像から炉壁画像を切り出す処理を実行する。
また、コンピュータ8には警報装置14が接続されており、押出し時に異常が検出された場合には、その警報装置14によってアラームを報知するようになっている。
上記コンピュータ8は、コークス押出しサイクル毎に上記画像切出し処理を実行し、経時的に得られる炉壁画像は、位置情報と対応付けられてデータベース10に蓄積される。また、炉壁画像は、コークス押出しサイクル別に蓄積される。
このデータベース10は上記コンピュータ11からアクセス可能であり、蓄積された炉壁画像データ等に基づいて、炉壁状態を管理することができるようになっている。
2 炉壁診断方法
2.1 炉壁の撮影
図2は、上記撮影装置付きコークス押出機1と炉壁の配置を示したものである。
炭化室Cの炉頂部には、コークス押出し方向に沿って複数の石炭装入孔が配列されており、これらの石炭装入孔の下方の左右両側壁には、カーボンの付着、成長、剥離によって炉壁変化部Dが現れる。
図中Eは、その炉壁変化部Dを撮影装置6によって撮影した左右側壁の映像を示しており、この映像Eは、コークス押出しサイクル毎に連続的に、すなわち動画として撮影されるようになっている。なお、図中、Lはプッシャーサイド窯口からコークスサイド窯口までの距離を示しており、本実施形態では15,560mmである。
2.2 炉壁診断の概念
図3は本発明の炉壁診断処理の概念を図示したものである。
上記画像切出し部8aにより、撮影された炉壁映像から一定距離毎に切り出された炉壁画像(静止画)を、同一の炭化室について押出しサイクル別に並べたものである。本実施形態では押出しサイクルの内、110サイクル〜112サイクルを例示している。
同図において、各炉壁画像の横方向は押出しサイクル数を示している。縦方向は、プッシャーサイド窯口(0mm)からコークスサイド窯口(15,560mm)の間で炉長方向に切り出した画像を示している。なお、説明を簡単にするため、切出し位置の中間の画像は省略している。
炉壁診断処理部8cは、このように、切り出された炉壁画像を押出しサイクル毎に配列し、炉壁の変化を同じ切出し位置同士で比較するようになっている。
例えば、隣接する110サイクルと111サイクルの炉壁画像を比較することにより、または隣接する111サイクルと112サイクルの炉壁画像を比較することにより、炉壁の異常をリアルタイムで検出することができる。
なお、本実施形態では押出しサイクルが連続している中で隣接する炉壁画像同士を比較する場合を例に取り説明するが、炉壁診断の対象となる炉壁画像は、押出しサイクルが連続する場合に限らず、任意の押出しサイクルの炉壁画像同士を比較することもできる。
なお、図中、Fはカーボンが剥離することによって生じた亀裂、すなわち異常が検出された部分を示している。
また、炉壁画像が空窯直後である場合は、この炉壁画像を基準とし、基準炉壁画像と次のサイクルの炉壁画像、さらに次の炉壁画像というように、順次、基準炉壁画像と以降のサイクルの炉壁画像とを比較することにより、炉壁状態の傾向を把握することが可能になる。
なお、図3では一つの炭化室について炉長方向に撮影した炉壁画像を示しているが、撮影装置6はコークス押出機1の常設されているため、コークス炉のすべての炭化室について炉壁を撮影することが可能である。
2.3 外乱処理
次に、外乱処理部8bによる処理動作について説明する。
2.3.1 コークス塊検出処理
図4〜5において、外乱処理部8bは、データベース10から分析対象となる炉壁元画像を読み出し、その元画像から外乱を除去するため、第1の処理としてコークス塊の検出を行う。
まず、上記元画像をR,G,Bのチャンネル毎に分け、コークス塊の検出に最も有効なB画像を選択する(ステップS1)。
次いで、コークス塊がはっきりと判別できるようにするため、B成分画像のコントラストを強調する(ステップS2)。
次いで、コークス塊は輝度がかなり低いという第一の特徴があるため、コークス塊を検出するために画像内で0≦輝度≦20の暗い領域を、コークス塊候補として抽出する(ステップS3)。
次いで、画像の周囲を一定幅削り(ステップS4)、領域における共通部分、すなわち、コークス塊候補である部分を抽出する(ステップS5)。
画像の周囲を一定幅削る目的は、画像の周縁部(輝度が低い)近傍にコークス塊が存在していると、その周縁部にコークス塊が埋もれてしまい検出から漏れる虞れがあるため、これをなくすことにある。なお、除外する幅は10ピクセル程度が好ましい。
ただし、画像全体は縦482ピクセル×横640ピクセルから構成されているものとする。
次いで、コークス塊はほぼ円形をなしているという第二の特徴を利用して、クロージング処理を行う(ステップS6)。
上記抽出されたコークス塊候補は複数の領域の集まりであり、後の処理を行うにはその領域の集まりを連結させる必要がある。そのため、公知の円形構造要素を用いるクロージング処理を施すことにより、領域をつなぎ、凹凸をなくして領域の境界を滑らかにする。また、連結されない細かな領域はノイズとして除去し、離れた領域は別の領域として処理する(ステップS7)。
次いで、外乱としてのコークス塊を選別する。
この段階で画面上に極めて小さな領域が複数存在するが、それがコークス塊であったとしても炉壁診断の解析に与える影響は少ない。一方、領域が大きすぎる領域は、コークス塊である可能性は低い。したがって小さすぎず大きすぎない中間サイズの閉領域、具体的には200ピクセル≦領域≦4000ピクセルをコークス塊として選択する(ステップS8)。
次いで、コークス塊候補の領域内に存在する凹部を埋める処理を行う(ステップS9)。
詳しくは、コークス塊候補の一部から炎が出ていると、その炎部分は輝度が高いため、コークス塊の領域の一部が凹んだ状態で現れる。そこで、その凹みを減らす補正を行う。
さらに、コークス塊の形状は丸に近いと期待されるため、コークス塊候補の領域の丸さでコークス塊を選別する。
円の場合の真円度は1となり、この真円度の値は物体が長かったり孔が空いていると減少していく。そこでコークス塊候補の中から真円度が0.475以上である領域を選別し(ステップS10)、丸くない領域は除外する。
上記真円度の値は試行錯誤によって確立されたものであり、0.475を下回る場合にはコークス塊以外のノイズが含まれる確率が高くなる。
次いで、コークス塊候補の領域内の平均輝度が100以下の領域を拡大する(ステップS11)。これは、ぼかし処理のコークス塊への影響を減らすためである。
なお、平均輝度が100を上回る場合とは、例えば上記ステップS2のコントラスト強調処理においてノイズが混入するような場合であるから、この領域については拡大しない。
上記処理を実行することにより外乱であるコークス塊を検出することが可能になり、コークス塊として検出された領域は、後述する画像解析の範囲から除かれる。
2.3.2 炎・粉塵検出処理
図6〜7は炎・粉塵検出処理を示したものである。
炎・粉塵はコークスサイド付近に現れやすく、これらが画像に混入すると、画像のほぼ全域が画像分析の際の画像の差分として認識されてしまう。そこで外乱である炎・粉塵についても検出する。
炭化室の正常な炉壁画像は、明るい壁が左右に分れて映し出され、それらの中央に押出機ラムビームが暗く縦方向に映し出されている。
一方、輝度の高い炎・粉塵が発生すると上記通路が消え、左右の炉壁の領域がその炎・粉塵によってつながった状態となる。
したがって、左右の炉壁画像が分離しているかどうか、すなわち領域が2個以上であれば正常画像、1個以下であれば炎・粉塵として検出する。
以下、詳しく説明する。
上記元画像をR,G,Bのチャンネル毎に分け、今回は、炎・粉塵の検出に最も有効なG画像を選択する(ステップS12)。炎・粉塵を検出するにはR画像は明るすぎ、また、B画像は暗すぎるためである。
次いで、炉壁部分を抽出するために、95≦輝度≦255によって指定した範囲内の輝度のピクセルを選択する(ステップS13)。
次いで、円形構造要素を用いるオープニング処理を施すことにより、細かい領域を消去する(ステップS14)。このとき、画像の乱れ等によって生じた横線(左右の炉壁画像を連絡してしまう)についても消去する。
次いで、画像の下1/3の領域Sを選択する(ステップS15)。
画像の上部や中央部分については照明等の影響を受けて、正常画像であっても左右の炉壁画像がつながって見える場合がある。このような照明等の影響を受けないようにするため、画像の下1/3の領域Sを選択する。
次いで、島状に離れた領域を別の領域とする(ステップS16)。これは、分れた領域の箇所をカウントするための下準備である。
次いで、面積で示される形状特徴量に基づいて領域を選択する(ステップS17)。
中央部で分れていない炎・粉塵画像であっても、その周囲に小さな島状の領域があると、その小さな領域もカウントされることにより、分割された二つの領域、すなわち正常な左右炉壁画像があると検出されてしまう。そこで、このような誤検出を防止するために、ある程度大きな面積を有する領域のみを選択する。
具体的には、1,500ピクセル≦領域≦999,999ピクセル
の条件を満たす領域を選択する。
ステップS17によって選択された領域が1個であれば、炎・粉塵画像として検出し、炎・粉塵検出処理を行った元画像については、画像分析の処理を行わない。
ステップS17によって選択された領域が2個以上であれば、正常画像であるため、後述する炉壁画像の分析処理に移行する。
2.4 炉壁診断処理
2.4.1 外乱が無い場合の炉壁診断処理
まず、外乱が無い場合の炉壁診断処理部8cが行う炉壁診断処理について、図8〜図9を参照しながら説明する。
図8において、まず、炉壁診断処理部8cは、コークス押出しが行われた今回の炉壁画像を作業メモリから読み込む(ステップS20)。
次いで、撮影画像に起因するノイズ、および炉壁から僅かにカーボンが剥離するなどの炭化室内の微細な変化を削除する目的で画像のぼかし処理を行うとともに、右側炉壁画像について楕円に切り取った範囲を解析範囲Mとし、左側炉壁について同じく楕円に切り取った範囲を解析範囲Mとする(ステップS21)。
なお、解析範囲の切り取り形状は上記楕円に限らず、円形、四角形であってもよい。
なお、楕円に切り取る理由は、炉壁画像の周辺部分については撮影条件等に起因する差が大きく、炉壁画像の比較に適さないからである。
上記ぼかし処理は、図10(a)に示すように、炉壁画像上でターゲットマスTを決め、このターゲットマスTを含み、その周囲のマス(本実施形態では太実線S内の3×3マス)の輝度の平均値を取り、この平均値をターゲットマスTの輝度とするという処理を、炉壁画像内のすべてのマスについて行う。
図10(a)の例で説明すると、(3+2+3+1+3+2+2+1+1)/9=2
となり、この平均値2をターゲットマスTの輝度として置き換える。
また、炉壁画像端部のマスについては、図10(b)に示すように、境界部分Uで輝度(3,2,3)の値をコピーする。
この場合のターゲットマスT′の輝度は(3+2+3+3+2+3+1+3+2)/9=2.4となる。このようにして炉壁画像に対し、ぼかし処理が施される。
図8に戻って説明する。
今回の炉壁画像の平均輝度Vbを算出する(ステップS22)。
次に、前回コークス押出しサイクル時の同じ切出し位置の炉壁画像を読み込む(ステップS23)。
この前回の炉壁画像についても、ステップS21と同様に、ぼかし処理を行うとともに解析範囲を指定する(ステップS24)。
次いで、前回サイクルの炉壁画像の平均輝度Vaを算出する(ステップS25)。
次いで、前回の炉壁画像の輝度に、今回の炉壁画像の輝度を合わせる補正を行なう(ステップS26)。
上記補正は、補正対象炉壁画像内の各ピクセルの輝度を(Va/Vb)倍することにより、今回炉壁画像の平均輝度を前回炉壁画像の輝度に合わせ込む。具体的には、Va=200、Vb=206である場合、補正対象炉壁画像のある点を代表としてその点の輝度がR=254、G=161、B=55とすると、R:254×200/206=246、G:161×200/206=156、B:55×200/206=53と補正する。この輝度補正を、補正対象炉壁画像のすべてのピクセルに対して行う。
次いで、図9に示すように、今回の炉壁画像と前回の炉壁画像の差分画像を取得する(ステップS27)。
差分計算は、例えば、前回の炉壁画像における輝度データが、R=228,G=136,B=37であり、今回の炉壁画像の輝度データが、R=236,G=142,B=33であるとすると、前回の炉壁画像の輝度−今回の炉壁画像の輝度+128をピクセル毎に計算する。
R=228−236+128=120
G=136−142+128=122
B=37−33+128=132
となり、三色の平均は125となる。
なお、128は、輝度を256階調で表現した際の中間値である。
両炉壁画像の輝度が同じであれば128になり、両炉壁画像の差が少なければ少ないほど128に近づくため、128±10の範囲より外側のピクセルを画像の差分として抽出している。具体的には輝度118(しきい値)未満、若しくは輝度138(しきい値)を超えるものを差分画像として取得している。
なお、上記しきい値は、変化のあった部位を検出する精度を高めるために適宜設定される。
差分画像Mについて、上記しきい値を超える領域をピクセル単位で測り、変化のあった部位を抽出する(ステップS28)。
同図において、解析範囲M内に複数、島状に見える領域N、および解析範囲M内に複数、島状に見える領域Nが上記しきい値以上の領域を示している。これらの領域NおよびNは、他に比べて輝度の変化が大きい部分であり、炉壁異常部分を示している。
2.4.2 撮影画像に外乱としてのコークス塊が含まれる場合の炉壁診断処理
図11はコークス塊の検出有無による炉壁診断の画像解析を比較したものであり、同図(a)はコークス塊を検出しない炉壁診断例を示し、同図(b)はコークス塊検出処理を行なうようにした本発明の炉壁診断例を示している。
図11(a)において、コークス塊検出処理無しの場合、111サイクルと112サイクルの各炉壁画像の比較で差分面積“300”が検出され、また、112サイクルと113サイクルの各炉壁画像の比較でも差分面積“240”が検出される。このように、従来の画像解析であれば、上記差分面積が基準値を超えるため、正常な炉壁であるにもかかわらず補修を必要とする異常部位として検出されることになる。
一方、図11(b)に示す炉壁診断例では、111サイクルと112サイクルの各炉壁画像の比較において差分面積が“300”から“30”に抑制され、また、112サイクルと113サイクルの各炉壁画像の比較では差分面積“240”から“0”に抑制されており、正常な炉壁が異常と誤検出されることがなく、その結果、炉壁診断の精度を高めることができた。
2.4.3 撮影画像に外乱としての炎・粉塵が含まれる場合の炉診断処理
図12は炎・粉塵の検出有無による炉壁診断の画像解析を比較したものであり、同図(a)は炎・粉塵を検出しない従来の炉壁診断例を示し、同図(b)は炎・粉塵検出処理を行うようにした本発明の炉壁診断例を示している。
図12(a)において、炎・粉塵検出処理無しの場合、炎・粉塵が発生していない110サイクルと111サイクルの各炉壁画像の比較では差分面積“17”と小さいが、111サイクルと112サイクルの各炉壁画像の比較では、112サイクル側で炎・粉塵が発生したため、差分面積の値“1191”と大幅に上昇し、112サイクルと113サイクルの各炉壁画像の比較においても差分面積の値は“912”と上昇している。
このように、112サイクルで炎・粉塵が発生すると、差分面積を計算する通常の画像解析であれば、上記差分面積が基準値を超えてしまうため、111サイクル以降は正常な炉壁であるにもかかわらず補修を必要とする異常部位として誤検出されてしまう。
これに対し、図12(b)に示す炎・粉塵検出処理を行うようにした本発明の炉壁診断例では、112サイクル目で炎・粉塵を検出すると、対象画像をNULL、すなわちデータを持たない状態に置き換えられるため差分面積を求める処理は行われない。その結果、異常部位の誤検出が防止され、炉壁診断の精度を高めることが可能になる。
図13は、コークス塊を検出しない炉壁診断処理とコークス塊を検出するようにした本発明の炉壁診断処理とを、数値データの推移によって比較したグラフである。
同グラフにおいて、横軸は押出しサイクルを示し、左縦軸は押出し電力を示し、右縦軸は炉壁画像から差分を数値化したデータ(ピクセル数)を示している。
押出しサイクル“0”は空窯(カーボンを除去した状態)を示し、グラフ右側に向けてコークス製造サイクルが増加している。
押出しサイクル“0”ではカーボンが除去されて炉壁が肌荒れした状態にあり、それによりグラフ中、Hに示すように、押出し電力Wは増加し且つ不安定な状態になるが、押出しサイクルが増えるにつれ、カーボンが良好に付着して壁面の平滑性が向上し、結果としてグラフ中、Hに示すように押出し電力Wはほぼ安定していく。
しかしながら、コークス塊を検出しない処理の場合、数値データの推移Mにおいて、押出し電力Wが上昇していないにもかかわらず、数値データのピークP、Pが(破線で示した部分Ma参照)現れるため、これらのP、Pは炉壁異常と誤診断される。
なお、上記ピークPは、図11(a)で示した111サイクルと112サイクルとの差分面積“300”と、ピークPは、同じく112サイクルと113サイクルとの差分面積“240”に対応している。
これに対し、コークス塊の検出処理を行うようにした本発明では、上記したようにコークス塊が検出された領域については分析から除外されるため、上記数値データのピークP、Pが現れることがなく(実線で示した部分Mb参照)、炉壁は正常と正しく診断される。
図14は、炎・粉塵を検出しない炉壁診断処理と炎・粉塵を検出するようにした本発明の炉壁診断処理とを、数値データの推移によって比較したグラフである。
同グラフにおいて、横軸は押出しサイクルを示し、左縦軸は押出し電力を示し、右縦軸は炉壁画像から差分を数値化したデータ(ピクセル数)を示している。
炎・粉塵を検出しない炉壁診断処理の場合、数値データの推移Nにおいて、押出し電力Wが上昇していないにもかかわらず、数値データのピークP、Pが(破線で示した部分Mc参照)現れるため、炉壁異常と誤診断される。
上記ピークPは、図12(a)で示した111サイクルと112サイクルとの差分面積“1191”と、ピークPは、同じく112サイクルと113サイクルとの差分面積“912”と対応している。
これに対し、炎・粉塵の検出処理を行うようにした本発明では、上記したように炎・粉塵が検出された領域については分析から除外されるため、上記ピークP、Pが現れることがなく(実線で示した部分Md参照)、炉壁は正常と正しく診断される。
このように、図1に示したコンピュータ8で、同じ炭化室の任意の押出しサイクルの2枚の炉壁画像を、同じ切出位置で比較することにより両炉壁画像における画像の差分を数値データ化し、この差分の結果がしきい値を超えるかどうか判断することによって炉壁の診断を行うことが可能になり、また、上記差分をコークス押出しサイクル数分について履歴として作成し、上記差分の履歴を観察することにより、炉壁状態の傾向を把握することが可能になる。
炉壁診断を行うにあたり、上述したコークス塊の検出、および炎・粉塵の検出を前処理として行えば、炉壁診断の精度を格段、高めることが可能になる。
また、上記実施形態ではコークス塊と炎・粉塵の両方を検出する処理について説明したが、例えばコークス塊のみを検出する等、外乱のうちいずれか一方を検出することによっても炉壁診断を行うことができる。
本発明に係るコークス炉の炉壁診断装置の構成を示した説明図である。 図1に示すコークス押出機と炉壁の配置を示した側面図である。 炉壁診断方法の概念を示したものであり、炉壁映像から切り出された炉壁画像を、サイクル別に並べた説明図である。 本発明に係る外乱処理としてのコークス塊検出手順を示す説明図である。 図4に連続するコークス塊検出手順を示す説明図である。 本発明に係る外乱処理としての炎・粉塵検出手順を示す説明図である。 図6に連続する炎・粉塵検出手順を示す説明図である。 本発明に係る炉壁診断方法を示すフローチャートである。 図8の炉壁診断方法に連続するフローチャートである。 (a)および(b)は図8に示すぼかし処理を説明するための説明図である。 (a)はコークス塊を検出しない炉壁診断例を示す説明図、(b)はコークス塊検出処理を行うようにした本発明の炉壁診断例を示す説明図である。 (a)は炎・粉塵を検出しない炉壁診断例を示す説明図、(b)は炎・粉塵検出処理を行うようにした本発明の炉壁診断例を示す説明図である。 コークス塊を検出しない炉壁診断処理とコークス塊を検出するようにした本発明の炉壁診断処理とを、数値データの推移によって比較したグラフである。 炎・粉塵を検出しない炉壁診断処理と炎・粉塵を検出するようにした本発明の炉壁診断処理とを、数値データの推移によって比較したグラフである。 従来の炉内観察方法を示す説明図である。
符号の説明
1 コークス押出機
2 ラムヘッド
3 ラムビーム
4 押出ラム
5 支持スタンド
6 撮影装置
6a 信号/電源ケーブル
7 押出機運転室
8 コンピュータ
8a 画像切出し部
8b 外乱処理部
8c 炉壁診断処理部
9 モニター
10 データベース
11 コンピュータ
12 駆動モータ
13 エンコーダ
14 警報装置

Claims (5)

  1. 炭化室内に撮影装置を挿入し、炉壁を撮影した炉壁映像を画像分析することにより上記炭化室の炉壁診断を行うコークス炉の炉壁診断方法において、
    コークス押出し毎に上記炭化室内の炉壁を上記撮影装置によって撮影し、
    撮影された上記炉壁映像から、上記炭化室の炉長方向の複数位置に対応する炉壁画像を切り出し、
    切り出した上記炉壁画像を、コークス押出しサイクル別に記憶部に記憶し、
    上記記憶部に記憶された各炉壁画像を読み出し、
    切り出した上記炉壁画像をR成分,G成分,B成分の各画像に分解し、B成分画像を用い、輝度が所定値よりも暗く且つ真円度が所定値以上である領域をコークス塊として判別し、前記G成分画像を用い、所定の広さを有する領域が1つのみである場合に上記炎・粉塵として判別し、記コークス塊および炎・粉塵の少なくともいずれか一方を外乱として判別し、
    外乱と判定された上記炉壁画像中の領域、上記画像分析を行わないことを特徴とするコークス炉の炉壁診断方法。
  2. 上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した炉壁画像と、任意の押出しサイクルにおける上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した別の炉壁画像とを、同じ炭化室の同じ切出位置同士で比較することにより、両炉壁画像における画像の差分を計算し、この差分が、予め設定されているしきい値を超えた場合に炉壁異常と診断する請求項1に記載のコークス炉の炉壁診断方法。
  3. 上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した炉壁画像と、任意の押出しサイクルにおける上記画像分析の対象領域から上記外乱領域を外した別の炉壁画像とを、同じ炭化室の同じ切出位置同士で比較することにより、両炉壁画像における画像の差分を計算し、この差分を、コークス押出しサイクル数分について履歴として作成し、上記差分の履歴を観察することにより、炉壁状態の傾向を把握することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコークス炉の炉壁診断方法。
  4. 上記撮影装置をコークス押出し機に常設することにより、コークス炉のすべての炭化室について炉壁映像を撮影する請求項1〜のいずれか1項に記載のコークス炉の炉壁診断方法。
  5. 炭化室内に撮影装置を挿入し、炉壁を撮影した炉壁映像を画像分析することにより上記炭化室の炉壁診断を行うコークス炉の炉壁診断装置において、
    上記炉壁診断装置が、
    上記撮影装置によって撮影された炉壁映像から、上記炭化室の炉長方向の複数位置に対応する炉壁画像を切り出す画像切出し部と、
    切り出した上記炉壁画像をコークス押出しサイクル別に記憶する記憶部と、
    上記記憶部に記憶された各炉壁画像を読み出し、
    切り出した上記炉壁画像をR成分,G成分,B成分の各画像に分解し、B成分画像を用い、輝度が所定値よりも暗く且つ真円度が所定値以上である領域をコークス塊として判別し、前記G成分画像を用い、所定の広さを有する領域が1つのみである場合に上記炎・粉塵として判別し、記コークス塊、または上記炎・粉塵の外乱の有無を判別し、外乱と判定された上記炉壁画像中の領域上記画像分析を行わずに上記画像分析の対象か外す外乱処理部と、
    上記画像分析の対象から上記外乱領域を外した炉壁画像と、任意の押出しサイクルにおける上記画像分析の対象から上記外乱領域を外した別の炉壁画像とを、同じ炭化室の同じ切出位置同士で比較することにより、両炉壁画像における画像の差分を計算し、この差分が、予め設定されているしきい値を超えた場合に炉壁異常と診断する炉壁診断処理部とを備えてなることを特徴とするコークス炉の炉壁診断装置。
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