JP5419426B2 - 骨接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、大腿骨の骨折した部位を接合するために用いられる骨接合装置に係り、特に、プレートを骨に固定している螺子部材の骨及びプレートからの不用意な離脱を防止して、強固な接合状態を長期にわたって維持することができるように工夫したものに関する。
骨折した骨を接合する場合には、まず、骨折した部位を跨ぐようにプレートを設置し、該プレートを複数本の螺子部材によって骨に固定していた。すなわち、上記プレートには複数個の貫通孔が穿孔されていて、上記螺子部材をこの貫通孔を通して上記骨に螺合させるものであり、それによって、上記プレートを骨に固定するものである。
この種の骨接合装置の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1や特許文献2がある。
尚、特許文献2は本件特許出願人によるものである。
特開平2001−161704号公報 特開平2003−38508号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、従来の骨接合装置の場合には、プレートの貫通孔を通した螺子部材を骨に螺合させる構成になっている。その際、経時変化によって螺子部材の骨に対する螺合が緩んでしまうことがあり、その場合には螺子部材が骨とプレートから外れてしまうおそれがあった。螺子部材が離脱してしまうとプレートの骨折部位に対する設置・固定状態も損なわれてしまうことになり、その結果、骨折部位の強固な接合ひいては骨折部位の正常な治療が阻害されてしまうおそれがあった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、螺子部材とプレートを強固に一体化することにより、螺子部材の骨及びプレートからの不用意な離脱を防止し、それによって、骨折部位を接合した状態を長期にわたって安定・保持し、それによって、骨折部位を完全に治癒させることを可能にする骨接合装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による骨接合装置は、骨折した骨の表面に沿って設置され貫通孔を有するプレートと、上記プレートの貫通孔に内装され雌螺子部を有する貫通孔を備えた座金と、軸部及び頭部を備えそれら軸部及び頭部に夫々雄螺子部を有し上記座金を通して上記骨折した骨に螺合される螺子部材と、を具備し、上記軸部の雄螺子部を上記骨に螺合させると共に上記頭部の雄螺子部を上記座金の雌螺子部に螺合させることにより、上記プレートを上記骨に固定するようにし、上記螺子部材の頭部が上記軸部方向に向かって縮径されるようなテーパ状になっており、一方、上記座金はその一部が切り欠かれていて、上記螺子部材の頭部の雄螺子部を上記座金の雌螺子部に螺合させることにより上記座金を拡開させて上記プレートの貫通孔に密着させるようにし、上記頭部であって上記軸部の雄螺子部と上記頭部の雄螺子部との間には雄螺子部が設けられていない部分があると共に上記頭部の先端にも雄螺子部が設けられていない部分が設けられていて、上記軸部の雄螺子部と上記頭部の雄螺子部との間の雄螺子部が設けられていない部分の外径は上記軸部の雄螺子部の外径と略同じであり、上記頭部の軸方向長さは上記プレートの厚みより大きく設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項2による骨接合装置は、請求項1記載の骨接合装置において、上記座金はその貫通孔が偏心・配置されていて厚肉部と薄肉部とを備えており、上記厚肉部の一部が切り欠かれていることを特徴とするものである。
又、請求項3による骨接合装置は、請求項1又は請求項2記載の骨接合装置において、上記プレートの貫通孔の内周面は円弧状に形成されていると共に、上記座金の外周面も円弧状に形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による骨接合装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の骨接合装置において、上記プレートの貫通孔の表面側の内径は上記座金の外径より大きく設定されていて、一方、裏面側の内径は上記座金の外径より小さく設定されていることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による骨接合装置は、骨折した骨の表面に沿って設置され貫通孔を有するプレートと、上記プレートの貫通孔に内装され雌螺子部を有する貫通孔を備えた座金と、軸部及び頭部を備えそれら軸部及び頭部に夫々雄螺子部を有し上記座金を通して上記骨折した骨に螺合される螺子部材と、を具備し、上記軸部の雄螺子部を上記骨に螺合させると共に上記頭部の雄螺子部を上記座金の雌螺子部に螺合させることにより、上記プレートを上記骨に固定するようにした構成になっているので、プレートと螺子部材を強固に一体化させることが可能となり、それによって、セット後における螺子部材の骨及びプレートからの不用意な離脱を防止して、骨折部位の強固な接合状態を長期にわたって維持することが可能となり、骨折部位の正常な状態での治癒を図る上で大きな効果を発揮するものである。
又、請求項2による骨接合装置の場合には、螺子部材の頭部がテーパ状になっていることに加え、座金の一部が切り欠かれているため、螺子部材の頭部を座金の雌螺子部に螺合させていくと座金の外周面が広がることで座金の外周面とプレートの貫通孔の内周面が密着し、プレートと螺子部材を座金を介して強固に固定することができる。
又、請求項3による骨接合装置の場合には、座金の貫通孔が偏心しているため、該貫通孔に貫通して設置される螺子部材の方向決めの自由度が高くなる。加えて、座金に薄肉部が存在するため、その部分が弾性変形することで座金が効率よく拡開される。
又、請求項4による骨接合装置は、プレートの貫通孔の内周面及び座金の外周面が円弧状となっているため、座金の貫通孔を貫通して設置される螺子部材の向きを広範囲で調整することが可能になる。
又、請求項5による骨接合装置は、プレートの貫通孔の表面側の外径が座金の外径より大きいため、プレートの表面側から座金を挿入し易い。一方、該貫通孔の裏面側の外径は座金の外径より小さいため、挿入した座金がプレートの裏面側へと脱落するのを防ぐことができる。
以下、図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、図1に示すように、大腿骨1があり、該大腿骨1は骨折していて、図1中その骨折部位を符号3で示す。上記骨折部位3を挟んで骨片1aと骨片1bに分かれている。上記骨折部位3は本実施の形態による骨接合装置4によって接合される構成になっている。以下、この骨接合装置4の構成を詳細に説明する。
まず、図1に示すように、プレート5があり、このプレート5は上記骨折部位3を跨ぐように設置されている。上記プレート5は、図2に示すように、略T字形状をなしていて、短片5aと長片5bとから構成されている。又、上記プレート5は、図4に示すように、上記大腿骨1の外周面に滑らかに沿うように湾曲形状となっている。上記プレート5には、図2にも示すように、複数個(この実施の形態の場合には8個)の貫通孔7が穿孔されている。具体的には、上記短片5aに3個、上記長片5bに5個の貫通孔7が夫々形成されている。上記貫通孔7の内周面9は、図4に示すように、円弧状(球面状又は任意の極率の円弧状)となっている。上記貫通孔7の大きさであるが、図4に示すように、上記プレート5の表面側の内径dは裏面側の内径dに対して大きく設定されていると共に、後述する座金との関係で、表面側の内径dは座金の外径に対して大きく設定されていると共に、裏面側の内径dは座金の外径に対して小さく設定されている。
尚、図2中符号6、6は位置決め用の孔である。
上記プレート5は、図1に示すように、螺子部材11によって上記大腿骨1に固定されている。上記螺子部材11は、図5及び図6に示すように、頭部13と軸部15から構成されている。上記頭部13の側面は上記軸部15側から反軸部15側に向かってその径を拡大するようなテーパ形状になっている。上記頭部13には雄螺子部17が設けられている。
但し、上記頭部13の上記軸部15側の一部13aには雄螺子部は設けられていない。
又、上記頭部13の上面には、図6に示すように、略正六角形の穴14が設けられている。この穴14には図示しない治具が差し込まれることになる。
又、上記軸部15にも雄螺子部19が設けられており、該雄螺子部19の先端側にはタップ部21が設けられている。すなわち、上記雄螺子部19の螺子山の一部が切り欠かれていて(図5中切欠部を符号21aで示す)、それによって、螺子切り機能が付与されているものである。
上記頭部13の雄螺子部17と上記軸部15の雄螺子部19との関係についてさらに詳しく説明する。この実施の形態の場合には、図5に示すように、頭部13の雄螺子部17のピッチPが軸部15の雄螺子部19のピッチPに対して半分に設定されている。具体的には、Pが1mm、Pが2mmである。このように設定することにより、螺子部材11を螺合させた場合、軸部15の螺合量と頭部13の螺合量の間に差が発生することになる。それによって、大腿骨1をプレート5側に引き寄せようとするものである。
尚、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、例えば、上記構成において、頭部13の雄ねじ部7を二条ねじとして、いわゆる空回りを防止するように構成する場合もあり、又、頭部13の雄螺子部17のピッチPと軸部15の雄螺子部19のピッチPを等しく設定する場合もある。
図1に示すように、上記プレート5の貫通孔7の内部には座金23が内装されている。上記座金23は、図7に示すように、球体を中心から均等な位置にある2つの平行な平面で切断した略太鼓形状をしている。又、上記座金23には貫通孔25が穿孔されている。上記貫通孔25は偏心した位置に穿孔されており、その内周面には雌螺子部27が形成されている。このように貫通孔25を偏心させたのは、すでに説明した螺子部材11の方向決めをより広範囲で行うことができるようにするためである。又、上記貫通孔25が偏心した位置にあるため、上記座金23には厚肉部23aと薄肉部23bが存在し、上記厚肉部23aには切り欠き部29が形成されている。これは、より弾性変形し易い上記薄肉部23b側をバネ部として機能させるためである。
上記座金23の外周面31は円弧状に形成されている。又、前述したように、上記プレート5の貫通孔7の表面側の内径dは裏面側の内径dに対して大きく設定されているとともに、上記表面側の内径dは上記座金23の外径よりも大きく設定されており、一方、上記裏面側の内径dは上記座金23の外径よりも小さく設定されている。よって、上記座金23は上記プレート5の表面側から上記貫通孔25内に内装することができるとともに、上記貫通孔25内部から上記プレート5の裏面側へと不用意に脱落しないように構成されている。
上記螺子部材11は、上記プレート5の貫通孔7内に内装された上記座金23の貫通孔25を貫通し、軸部15の雄螺子部19が大腿骨1に螺合されている。又、上記螺子部材11の頭部13の雄螺子部17は、座金23の雌螺子部27に螺合されている。そして、上記プレート5を座金23を介して複数本の螺子部材11によって設置・固定することにより、骨片1a、1bの接合状態が強固に維持されることになる。
上記の構成を基にその作用を説明する。
まず、大腿骨1の骨折部位3を跨ぐようにプレート5を設置し、これを複数本の螺子部材11によって固定していく。その際、上記プレート5の複数個の貫通孔7には予め座金23が内装されている。上記螺子部材11を上記座金23の貫通孔25を通して、上記大腿骨1に螺合させていく。
その際、螺子部材11をどのような方向に螺合させていくかについては骨折部位の状況等により任意に決定されることになるが(予め所定の方向に沿って穿孔が施されている)、螺子部材11の方向に対応するように、座金23がプレート5の貫通孔7に対して適宜移動することになる。すなわち、座金23の円弧状の外周面31と貫通孔7の円弧状の内周面9とが相互に摺動することにより座金23の上記螺子部材11の方向に対応した適切な位置が決定されることになる。
そして、所定の方向に向かって上記螺子部材11の軸部15の雄螺子部19の上記大腿骨1への螺合が進むとやがて上記螺子部材11の頭部13の雄螺子部17と上記座金23の上記雌螺子部27とが螺合し始める。又、上記螺子部材11の上記頭部13はテーパ状になっており、上記座金23は上記切欠部29を有するため、上記螺子部材11の上記頭部13の雄螺子部17の上記座金23の上記貫通孔25の上記雌螺子部27への螺合が進むと上記座金23が押し広げられる。その結果、上記座金23の上記外周面31が、上記プレート5における上記貫通孔7の上記内周面9に密着されることとなる。
以上のような手順で、プレート5が大腿骨1の表面に設置・固定されることになり、それによって、大腿骨1の骨片1aと上記骨片1bの接合状態が強固に保持されることになる。そして、一定の養生期間を経過することにより、大腿骨1の骨折部位3は治癒することになる。
尚、骨接合装置4は治癒後もそのまま残されることもあるし、撤去されることもある。
以上本実施の形態によると、次のような効果を奏することができる。
まず、螺子部材11の頭部13に設けられた雄螺子部17と座金23の貫通孔25内の雌螺子部27とが螺合するため、上記螺子部材11と上記座金23及びプレート5が強固に固定されることになる。それによって、セット後における螺子部材11の大腿骨1及びプレート5からの不用意な離脱を防止することができる。そして、骨折部位の強固な接合状態を長期にわたって安定した状態で維持することが可能になり、骨折部位の正常な状態での治癒を図る上で大きな効果を発揮することができる。
又、上記座金23はプレート5の貫通孔7に対して任意の向きに移動可能な構成になっているので、螺子部材11が任意の方向に向かって螺合されるような場合においても、その方向に応じて座金23がプレート5の貫通孔7に対して移動することにより容易に対応することができる。
又、上記螺子部材11の上記頭部13はテーパ状に形成されているため、上記頭部13が上記座金23の上記貫通孔25の雌螺子部27に螺合されていくと、上記螺子部材11の上記頭部13が上記座金23を押し広げることになり、座金23の外周面31がプレート5の貫通孔7の内周面9に密着されることになる。それによって、上記座金23は上記プレート5に対して強固に固定されるものであり、結局、螺子部材11、座金23、プレート5が強固に固定されることになる。
又、上記プレート5の貫通孔7の表面側の内径dは上記座金23の外径よりも大きく設定されており、一方、上記プレート5の貫通孔7の裏面側の内径dは上記座金23の外径よりも小さく設定されているため、上記座金23は上記プレート5の表面側から上記貫通孔25内に内装し易く、上記貫通孔25内部から上記プレート5の裏面側へと不用意に脱落しないようになっている。したがって、締結作業時の作業性も大幅に向上するものである。
又、上記座金23の上記外周面31と上記プレート5における上記貫通孔7の上記内周面9は円弧状に形成されているので、座金23のプレート5の貫通孔7に対する位置は広範囲で調整可能となり、それによって、上記座金23の上記貫通孔25を貫通して設置される上記螺子部材11の向きを広範囲で調整することができるものである。
又、上記座金23の上記貫通孔25は偏心した位置に設けられているため、それによっても、上記座金23の上記貫通孔25を貫通して設置される上記螺子部材11の位置決めの自由度が高くなるものである。
又、上記座金23は、上記切り欠き部29とは反対側の部分に薄肉部23bが存在し、この薄肉部23bが弾性変形し易いため、上記座金23の上記外周面31は効率的に外側へ広げられることとなる。
以下、図8乃至図13を参照して、本願発明の第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態の場合には、大腿骨の長手部位の一部を骨折した場合を例に挙げて説明したが、この第2の実施の形態の場合には、大腿骨の骨頭の手前部位を骨折した場合を例に挙げて説明するものである。
まず、図8に示すように大腿骨33があり、該大腿骨33は骨折していて、図8中骨折部位を符号35で示す。又、上記大腿骨33は上記骨折部位35を挟んで骨頭33aと骨体33bに分かれている。
そして、上記骨折部位35が本実施の形態による骨接合装置36によって接合されている。以下、この骨接合装置36による骨接合の構成について説明する。
まず、上記骨頭33aには穴34aが穿孔されており、同時に、上記骨体33bにも貫通孔34bが上記穴34aに対して直線上に連通するように予め設けられている。
次に、骨接合装置36であるが、まず、プレート37があり、このプレート37は上記骨体33bの側面に設置されている。上記プレート37は、図9に示すように、長細い形状となっており、且つ、骨体33bの外周面に滑らかに沿うように湾曲した形状となっている。上記プレート37の一端(図9中右端)は、上記骨体33bとは反対側に屈曲しており、大腿骨33の骨体33bの図8中上端部の大転子33cの側面に沿うような形状となっている。
上記プレート37の上記一端には受部43が設けられている。この受部43の上記骨体33b側は大きく開口しており、その内周面44は円弧状に形成されている。上記受部43の上記骨体33bの反対側には貫通孔45が穿孔されている。上記プレート37の長手方向の中間から他端にかけて、複数個の貫通孔39(本実施例においては3個)が穿孔されている。上記貫通孔39の内周面は、前記第1の実施の形態の場合と同様、円弧状(球面状又は任意の極率の円弧状)に形成されている。
上記プレート37の貫通孔39内には座金23が内装されている。上記座金23は、前記第1の実施の形態において詳細を述べた座金23と同様のものである。又、図8に示すように、上記プレート37の貫通孔39内に内装された上記座金23の貫通孔25を貫通して螺子部材11が設置されている。上記螺子部材11も、前記第1の実施例において詳細を述べた螺子部材11と同様のものである。
尚、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
又、図8に示すように、上記プレート37の上記受部43の上記骨体33b側にはチューブ47が配置されている。上記チューブ47は、図10に示すように、略半球状の頭部49と筒状の本体50から構成されていて、上記頭部49によって、上記プレート37の上記受部43と移動可能に係合する。上記チューブ47は貫通孔51が長軸方向に設けられており、上記貫通孔51の上記頭部49側の内周面には雌螺子部53が設けられている。
又、図8に示すように、上記チューブ47の上記貫通孔51及び上記骨体33bの上記貫通孔34bを貫通して、ラグスクリュ55が設置されている。上記ラグスクリュ55は、図11に示すように、長軸方向の一端側に雄螺子部57が形成されている。又、上記ラグスクリュ55の長軸方向の他端には穴59が設けられており、上記穴59の内周5には雌螺子部61が形成されている。
又、図8に示すように、上記プレート37における上記受部43の上記骨体33bの反対側には、セットスクリュ63が設置されている。上記セットスクリュ63は、図12に示すように、頭部65と軸部67からなり、上記軸部67には雄螺子部69が形成されている。また、上記セットスクリュ63は長軸方向に貫通孔71が設けられている。上記セットスクリュ63の上記雄螺子部69は、上記チューブ47の上記雌螺子部53と螺合している。すなわち、上記セットスクリュ63と上記チューブ47によって上記プレート37が挟まれており、上記セットスクリュ63の上記雄螺子部69と上記チューブ47の上記雌螺子部53との螺合により固定されている。
又、図8に示すように、上記セットスクリュ63の上記貫通孔71を貫通してコンプレッションスクリュ73が設置されている。上記コンプレッションスクリュ73は、図13に示すように、頭部75と軸部77からなり、上記軸部77には雄螺子部79が設けられている。上記コンプレッションスクリュ73の上記軸部77の上記雄螺子部79は、上記ラグスクリュ55の雌螺子部61と螺合している。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、大腿骨33の大転子33c側から穿孔することで、上記骨体33bに貫通孔34bを形成すると共に上記骨頭33aに穴34aを形成する。そして、上記骨頭33aの上記穴34aにラグスクリュ55の雄螺子部57を螺合させていく。
次に、チューブ47を上記骨体33bの上記貫通孔34b内に挿入していく。その際、上記ラグスクリュ55の上記雄螺子部57が設けられていない側は上記チューブ47の貫通孔51内に設置されることになる。そして、プレート37を、このプレート37の受部43の内周面44と上記チューブ47の頭部49の外周面が当接するように、骨体33bの表面に設置する。
次に、セットスクリュ63を上記プレート37の貫通孔45を通して、上記チューブ47の上記頭部49の雌螺子部53に螺合させていく。これにより、上記チューブ47は上記プレート37に固定される。次に、コンプレッションスクリュ73を、上記セットスクリュ63の貫通孔71及び上記チューブ47の上記貫通孔51を通して、上記ラグスクリュ55の雌螺子部61に螺合させていく。このラグスクリュ55の螺合が進んでいくと、上記ラグスクリュ55が上記コンプレッションスクリュ55の側へ引き寄せられる。すなわち、上記骨頭33aが上記骨体33bの側に引き寄せられ、上記骨頭33aと上記骨体33bが上記骨折部位35において接合されることになる。
次に、プレート37を複数本の螺子部材11によって骨体33bに固定していく。この固定については前記第1の実施の形態で説明した通りである。
したがって、このような骨折の例においても、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1、第2の実施の形態の場合には、大腿骨の骨折を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、他の部位の骨折時においても同様に用いることができる。
又、前述したように、前記第1、第2の実施の形態においては、頭部の雄螺子部のピッチを軸部の雄螺子部のピッチに対して半分に設定して、大腿骨をプレート側に引き寄せる構成としたが、それに限定されるものではなく、例えば、上記構成において、頭部の雄ねじ部を二条ねじとして、いわゆる空回りを防止するように構成する場合もあり、又、頭部の雄螺子部のピッチと軸部の雄螺子部のピッチを等しく設定する場合もある。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、骨折部位を接合するために用いられる骨接合装置に係り、特に、プレートを骨に固定している螺子部材の不用意な脱落を防止して、強固に接合状態を長期にわたって維持することができるように工夫したものに関し、例えば、大腿骨の骨折時に使用される骨接合装置に好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、骨接合装置により大腿骨の骨折部を接合している状態を表す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、プレート構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、プレートの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3のIV−IV断面図である。 本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に用いられる螺子部材の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に用いられる螺子部材の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に用いられる座金の構成を示す図で、図7(a)は座金の斜視図、図7(b)は座金の平面図、図7(c)は図7(b)のc−c断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、骨接合装置により骨折部を接合している状態を表す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、プレートの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、チューブの構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ラグスクリュの構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、セットスクリュの構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、コンプレッションスクリュの構成を示す側面図である。
符号の説明
1 大腿骨
1a 骨片
1b 骨片
3 骨折部位
5 プレート
7 貫通孔
9 内周面
11 螺子部材
13 頭部
14 穴
15 軸部
17 雄螺子部
19 雄螺子部
21 タップ部
23 座金
25 貫通孔
27 雌螺子部
29 切欠部
31 外周面
33 大腿骨
33a 骨頭
33b 骨体
35 骨折部位
37 プレート

Claims (4)

  1. 骨折した骨の表面に沿って設置され貫通孔を有するプレートと、
    上記プレートの貫通孔に内装され雌螺子部を有する貫通孔を備えた座金と、
    軸部及び頭部を備えそれら軸部及び頭部に夫々雄螺子部を有し上記座金を通して上記骨折した骨に螺合される螺子部材と、
    を具備し、
    上記軸部の雄螺子部を上記骨に螺合させると共に上記頭部の雄螺子部を上記座金の雌螺子部に螺合させることにより、上記プレートを上記骨に固定するようにし
    上記螺子部材の頭部が上記軸部方向に向かって縮径されるようなテーパ状になっており、一方、上記座金はその一部が切り欠かれていて、上記螺子部材の頭部の雄螺子部を上記座金の雌螺子部に螺合させることにより上記座金を拡開させて上記プレートの貫通孔に密着させるようにし、
    上記頭部であって上記軸部の雄螺子部と上記頭部の雄螺子部との間には雄螺子部が設けられていない部分があると共に上記頭部の先端にも雄螺子部が設けられていない部分が設けられていて、
    上記軸部の雄螺子部と上記頭部の雄螺子部との間の雄螺子部が設けられていない部分の外径は上記軸部の雄螺子部の外径と略同じであり、
    上記頭部の軸方向長さは上記プレートの厚みより大きく設定されていることを特徴とする骨接合装置。
  2. 請求項1記載の骨接合装置において、
    上記座金はその貫通孔が偏心・配置されていて厚肉部と薄肉部とを備えており、上記厚肉部の一部が切り欠かれていることを特徴とする骨接合装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の骨接合装置において、
    上記プレートの貫通孔の内周面は円弧状に形成されていると共に、上記座金の外周面も円弧状に形成されていることを特徴とする骨接合装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の骨接合装置において、
    上記プレートの貫通孔の表面側の内径は上記座金の外径より大きく設定されていて、一方、裏面側の内径は上記座金の外径より小さく設定されていることを特徴とする骨接合装置。
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