JP5418858B2 - 短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 - Google Patents
短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5418858B2 JP5418858B2 JP2011059016A JP2011059016A JP5418858B2 JP 5418858 B2 JP5418858 B2 JP 5418858B2 JP 2011059016 A JP2011059016 A JP 2011059016A JP 2011059016 A JP2011059016 A JP 2011059016A JP 5418858 B2 JP5418858 B2 JP 5418858B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- short
- sheet member
- groove
- conductive sheet
- circuited
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
このような鋼材の劣化を防止するための手段として、コンクリート構造物に電気防食電極を設置し、この電気防食電極と鋼材とに接続された外部電源などから前記鋼材と電気防食電極間に電気防食電流を流して、鋼材の電位を腐食反応が停止する電位に維持する電気防食が行なわれている。
このような導電性のある異物が、前記鋼材と前記電気防食電極が設置される溝の内面付近に介在している場合に、前記電気防食電極を溝内に設置すると、前記異物を介して前記鋼材と前記電気防食電極との間に短絡が生じることになる。
このような異物(以下、短絡異物という)によって短絡が生じると、本来、前記鋼材と電気防食電極との間に形成されるべき防食電流経路を正常に形成することができず、電気防食を効果的に行なえない。
前記特許文献1に記載の方法は、鋼材と直流電圧計を介して接続された可撓性を有する箒状の導電性部材を、コンクリート構造物の表面に接触させながら移動させて、前記導電性部材と鋼材との間の電気的導通を確認することでコンクリート構造物の短絡異物を検知する方法である。
また、本発明でいう「導電性シート部材」とは、前記鋼材と電気的に接続させた状態で溝内に接触させた場合に前記短絡異物を電気的に検知可能な程度の導電性を有するシート部材をいう。
検知することができる。
従って、前記溝の隅などに存在している短絡異物であっても、容易に前記導電性シート部材と接触させることができ、より精度よく短絡異物を検知することができる。
前記鋼材と電気的に接続されうる導電性シート部材と、
前記導電性シート部材と前記設置面の前記短絡異物とが接触して前記鋼材と前記接触部との間に短絡電流が流れた場合に作動して、前記短絡電流が流れたことを通報する通報部とを備えており、
前記電気防食電極の設置面が、前記コンクリート構造物表面に形成された溝の内面であって、
前記導電性シート部材が、前記溝の開口部周囲に圧接された場合に、前記溝の内部に押し入れられて溝の内面に沿って変形可能な材質であって、電解質溶液を含浸されていることを特徴とする。
また、前記鋼材と前記導電性シート部材との間に短絡電流が流れた場合には通報部が作動して短絡電流が流れたことが通報されるので、短絡異物の存在を容易に検知することができる。
そして、この状態で前記導電性シート部材を溝の長さ方向に移動させることで、溝の幅方向および長さ方向において精度良く短絡異物の検知を行なうことができる。
まず、本実施形態の短絡異物の検知装置について図1に基づいて説明する。
本実施形態の短絡異物の検知装置1は、コンクリート構造物の表面に接触させる導電性シート部材2と、把持部4を介して前記導電性シート部材2と連結されている通報部3とを備えている。
尚、本実施形態においては、帯状の電気防食電極を設置するための溝が形成されているコンクリート構造物を検知する検知装置を示す。
前記リード線は前記把持部4内を通り前記通報部3にまで接続されている。
さらに、前記導電性シート部材2に含浸させた電解質溶液と同じ電解質溶液を、前記コンクリート構造物20表面に噴霧しておくことが好ましい。
前記コンクリート構造物20の表面に電解質溶液を噴霧しておくことで、前記導電性シート部材2に含浸された電解質溶液が乾燥しているコンクリートに吸収されて導電性が低下することを防止できるため、より精度良く短絡異物を検知できる。
この時、前記接触部2aの幅Xが、前記溝23の幅と一致するような方向でコンクリート構造物に圧接する。
すなわち、コンクリート構造物の溝23の開口部は、幅方向に亘って前記接触部2aによってふさがれるように、前記接触部2aがコンクリート構造物に圧接される。
このように導電性シート部材2を溝23に押し入れて接触させた状態で、前記検知装置1の把持部4を持ち、図3(a)に示すように、溝23の長さ方向に動かすと、前記導電性シート部材2は回転軸12の回転に伴いコンクリート構造物20表面上を回転させながら移動させる。
従って、検知したいコンクリート構造物が、狭い場所や高所などの危険な場所のように、大掛かりな装置が持ち込めない場所であっても、容易に検知作業を行なえる。
前記のような検知方法で、溝23を検知した結果、短絡異物25が発見された場合には、電気防食電極を溝に設置する前に、前記短絡異物25を除去する、あるいは、短絡異物25の露出面に絶縁材料などでコーディングするなどの処理を施して溝32の絶縁処理を行う。
前記電気防食電極としては金属からなる陽極電極が用いられ、材質としては、陽極として用いられ且つ耐食性を有する金属であれば特に限定されるものではなく、例えば、白金メッキチタン製電極、高珪素鋳鉄製電極、黒鉛製電極、フェライト製電極または金属酸化物製電極等を使用することができる。
この場合には、図5に示すように、複数の溝の幅を一度に覆うことが可能な幅広な接触部2aを備えた導電性シート部材を用いることができる。
この場合、導電性シート部材を検知装置から着脱可能に取り付けておくことで、導電性シート部材の接触部をサイズの異なるものに交換することで、検知する面積の広狭に対応することができる。
接触部が溝の幅よりも幅狭な場合でも、図6に示すように、接触部2aの一部を溝23の側壁側に沿うように押し入れることで、溝の側部を検知することができる。
この場合には、溝の中央部においては接触部2aを完全に溝内に挿入した状態(図6の破線)で検知を行なうことで、溝全面の検知を行なうことができる。
例えば、面状の電気防食電極をコンクリート構造物の表面に設置する場合には、コンクリート構造物の表面全面にチタンメッシュなどからなる面状の電気防食電極を固定し、モルタルなどで表面を覆う処理(オーバーレイ)を行なう。かかる場合に、コンクリート構造物表面全面に導電性シート部材を接触させて短絡異物の検知を行なってもよい。
2:導電性シート部材、
2a:接触部、
3:通報部、
21:鋼材、
23:溝、
25:短絡異物。
Claims (5)
- 内部に鋼材が設置されたコンクリート構造物の電気防食電極の設置面と前記鋼材との間に介在している導電性の短絡異物を検知する短絡異物の検知方法において、
前記鋼材と電気的に接続された導電性シート部材を、前記設置面に接触させ、前記導電性シート部材と前記鋼材との間に通電させることで前記短絡異物の有無を検知する短絡異物の検知方法であって、
前記電気防食電極の設置面が、前記コンクリート構造物表面に形成された溝の内面であることを特徴とする短絡異物の検知方法。 - 前記導電性シート部材を、前記溝の開口部周囲に圧接し、前記導電性シート部材を前記溝の内部に押し入れて前記溝の内面に沿って変形させ、前記導電性シート部材と前記溝の内面とを接触させる請求項1に記載の短絡異物の検知方法。
- 内部に鋼材が設置されたコンクリート構造物の電気防食電極の設置面と前記鋼材との間に介在している導電性の短絡異物を検知する短絡異物の検知装置において、
前記鋼材と電気的に接続されうる導電性シート部材と、
前記導電性シート部材と前記設置面の前記短絡異物とが接触して前記鋼材と前記接触部との間に短絡電流が流れた場合に作動して、前記短絡電流が流れたことを通報する通報部とを備えており、
前記電気防食電極の設置面が、前記コンクリート構造物表面に形成された溝の内面であって、
前記導電性シート部材が、前記溝の開口部周囲に圧接された場合に、前記溝の内部に押し入れられて溝の内面に沿って変形可能な材質であって、電解質溶液を含浸されていることを特徴とする短絡異物の検知装置。 - 前記導電性シート部材が、回転軸の周囲に筒状に備えられて回転可能に形成されている請求項3に記載の短絡異物の検知装置。
- 前記導電性シート部材が、着脱可能に備えられている請求項3又は4に記載の短絡異物の検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011059016A JP5418858B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011059016A JP5418858B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012193425A JP2012193425A (ja) | 2012-10-11 |
JP5418858B2 true JP5418858B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=47085585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011059016A Active JP5418858B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5418858B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109208007A (zh) * | 2017-06-30 | 2019-01-15 | 四川启昌管道工程有限责任公司 | 一种新型的线性阳极体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5084680A (en) * | 1990-04-18 | 1992-01-28 | Eltech Systems Corporation | Detection of exposed steel in the surface of reinforced concrete |
JP2883195B2 (ja) * | 1990-11-19 | 1999-04-19 | 日本防蝕工業株式会社 | 回転式照合電極 |
JP3419552B2 (ja) * | 1994-07-08 | 2003-06-23 | 電気化学工業株式会社 | 電気化学的処理のモニタリング方法 |
JP4008891B2 (ja) * | 2004-03-18 | 2007-11-14 | 株式会社ピーエス三菱 | 電気防食工の事前処理方法 |
-
2011
- 2011-03-17 JP JP2011059016A patent/JP5418858B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012193425A (ja) | 2012-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3792458A (en) | Method and apparatus for detecting pinholes in sheet material | |
JP2008501859A (ja) | 陰極防食のための陽極アセンブリ | |
BR112014029258B1 (pt) | corpo de ânodo de sacrifício e método para reduzir a corrosão de reforço de aço em uma estrutura de concreto | |
JP5418858B2 (ja) | 短絡異物の検知方法および短絡異物の検知装置 | |
JP2011506930A5 (ja) | ||
KR101604344B1 (ko) | 저전력 기반의 고속 이동식 지하 매설배관 방식전위 측정 시스템 | |
WO2004063737A1 (ja) | 腐食・防食状態評価方法と電位測定装置と照合電極 | |
JP2008175699A (ja) | 塩害検出装置 | |
KR20050101676A (ko) | 철근 콘크리트 구조물의 부식감지용 센서 및 시스템 | |
CN203066127U (zh) | 基于电化学脱盐的海港工程混凝土结构修补加固系统 | |
US20190119819A1 (en) | Method for laying an anode system for cathodic corrosion protection | |
CN102926349A (zh) | 基于电化学脱盐的海港工程混凝土结构修补加固方法及系统 | |
JP5424127B2 (ja) | コンクリート構造物への電気防食電極の取り付け方法、およびコンクリート構造物 | |
JP4256319B2 (ja) | 海生生物付着防止装置および海生生物付着防止用複合プレート並びにその設置方法 | |
JP3134047B2 (ja) | 遮水シート及びその保護部材の敷設構造 | |
KR20130046874A (ko) | 외부전원식 음극방식 및 희생양극식 음극방식 기술을 이용하는 해상 콘크리트 구조물의 하이브리드 음극 방식 시스템 및 방법 | |
JP6087656B2 (ja) | 遮水シートのピンホール検出方法 | |
KR101764624B1 (ko) | 희생양극을 이용한 건물 내 스틸 프레임 부식 예측시스템 | |
JP4292282B2 (ja) | 電気防食用陽極ユニット及びこれを用いたコンクリート構造物 | |
KR101713024B1 (ko) | 고감도 흡습형 접지극 | |
KR20140090446A (ko) | 전기영동식 전기 침투 탈수기의 드럼 장치 및 그의 제조 방법 | |
JP2017128769A (ja) | 流電陽極ユニット及びそれを用いたコンクリート構造物の電気防食構造 | |
JP4008891B2 (ja) | 電気防食工の事前処理方法 | |
JP2006206953A (ja) | 電気防食用陽極の設置方法 | |
JP2013167552A (ja) | 地下施設の漏水による電池反応を利用した漏水成分判定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5418858 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |