JP5417211B2 - エピタキシャル成長基板及び半導体装置、エピタキシャル成長方法 - Google Patents

エピタキシャル成長基板及び半導体装置、エピタキシャル成長方法 Download PDF

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本発明は、化合物半導体をその上にエピタキシャル成長させるエピタキシャル成長基板、及びこのエピタキシャル成長基板上に形成された化合物半導体を用いて構成された半導体装置に関する。また、この半導体装置を形成する際に行われるエピタキシャル成長方法に関する。
GaNに代表されるIII族窒化物半導体は、そのバンドギャップが広いために、青色、緑色等のLED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)等の発光素子やパワー素子の材料として広く用いられている。シリコン等を用いたLSI等の半導体装置を製造するに際しては、大口径のバルク結晶を切り出して得られた大口径のウェハが用いられるのに対して、こうした化合物半導体においては、大口径(例えば4インチ径以上)のバルク結晶を得ることが困難である。このため、こうした化合物半導体を用いた半導体装置を製造するに際しては、これと異なる材料からなる基板上にこの化合物半導体をヘテロエピタキシャル成長させたウェハを用いるのが一般的である。また、LEDやLDを構成するpn接合やヘテロ接合も、更にこの上にエピタキシャル成長を行うことによって得られる。
例えば、GaN単結晶を成長させることのできる基板の材料としては、サファイア、SiC等が知られている。これらの材料は、大口径のバルク結晶を得ることが比較的容易であり、かつその面方位を適宜選択することにより、これらの結晶からなる基板上にGaNをヘテロエピタキシャル成長させることができ、大口径のGaN単結晶が形成されたウェハを得ることができる。しかしながら、これらの材料からなる基板は高価であるため、より安価であるシリコン(Si)単結晶基板を用いることも検討されている。
例えば、特許文献1には、Si単結晶基板上にIII族窒化物半導体の多層構造が形成された構成をもつ半導体基板が記載されている。この際、シリコンの格子定数とGaNの格子定数は異なるため、この格子不整合に起因した結晶欠陥(転位)やクラック等が、形成されたIII族窒化物半導体中に発生することがある。この格子不整合の影響を緩和するために、特に良質であることが要求される能動層(素子動作に直接関与する層)とSi単結晶基板との間に、能動層材料とSiと間の格子不整合を緩和するバッファ層を挿入する場合もある。特許文献1においては、こうした場合のSi単結晶基板の面方位としては(111)を用い、AlGaInN多層膜を介して、この上に良質のIII族窒化物半導体層を得ることが記載されている。
特開2007−258230号公報
通常、Si単結晶基板として用いられるSiウェハは、外径が2インチ以上のものが用いられ、その平面図及びそのA−A方向の断面図を図6に示す。その形状は略円板形状であるが、これを用いた半導体装置の製造プロセス中においてウェハの向きを特定するために、その周囲の一部には、円弧形状ではなく、直線形状となった部分(オリエンテーションフラット:以下、オリフラと略)が形成されている。図6の平面図においては、このオリフラは右側に存在する。また、Siウェハ端部の断面形状の一例を図6中の断面図の右側に拡大して示す。大部分の半導体プロセス装置は、このオリフラを検知することによりSiウェハの向きを認識し、ウェハの搬送や設置を適切に行う。このようなオリフラは、SEMI規格等により規格化されており、Siウェハといえば、主面が(100)面または(111)面で、図6に示されたオリフラが(110)面であるものが通常である。
上記の特許文献1内で記載のあるクラックとは、基板の主表面上に発生するものを意味する。つまり、これまではSi単結晶基板とIII族窒化物半導体層との間の格子不整合の大きさに起因した面内クラックが主たる問題であった。
発明者らは、主面が(111)面のシリコン基板上に、面内にクラックが無く結晶性の良い窒化物半導体層を得る技術を開発した。しかしながら、これまで基板端部のクラックについては注目されていなかった。発明者は、基板端部のクラックについて検討を行った結果、端部クラックは、オリフラ近くのIII族窒化物半導体層中に特に多く発生することを知見した。更に、このIII族窒化物半導体層中に半導体素子を形成した場合には、その製造プロセス中や製造後において、応力によりこの端部クラックが更に進展し、割れなどの悪影響を及ぼすことがあった。
すなわち、シリコン基板上にIII族窒化物物半導体を面内クラックが発生しないよう最適なバッファ層を介してヘテロエピタキシャル成長させた場合でも、基板端部、特にオリフラ近傍からIII族窒化物半導体層中にクラックが発生するという問題があった。さらに、面内クラックを発生させずに、かつ、端部クラックの発生も抑えるように成長条件を変更することは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のエピタキシャル成長基板は、(111)面を主面とするシリコン単結晶基板と、III族窒化物半導体からなり前記シリコン単結晶基板上に形成されたバッファ層と、を具備するエピタキシャル成長基板であって、前記シリコン単結晶基板は、オリエンテーションフラットが、(110)面に相当する箇所から周回方向に25〜35°、85〜95°、145〜155°のいずれかの角度だけ回転させた所に形成されたことを特徴とする。
本発明のエピタキシャル成長基板において、前記バッファ層には、窒化アルミニウム(AlN)からなる層が含まれることを特徴とする。
本発明のエピタキシャル成長基板において、前記バッファ層には、超格子構造が含まれることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記エピタキシャル成長基板と、当該エピタキシャル成長基板上に形成されたIII族窒化物半導体からなる能動層を具備することを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記能動層中において、前記主面と平行な方向に動作電流が流されて動作することを特徴とする
本発明のエピタキシャル成長方法は、オリエンテーションフラットが形成された、(111)面を主面とするシリコン単結晶基板上に、III族窒化物半導体からなるバッファ層、III族窒化物半導体からなる能動層を順次形成するエピタキシャル成長方法であって、前記シリコン単結晶基板において、前記オリエンテーションフラットを、(110)面に相当する箇所から周回方向に25〜35°、85〜95°、145〜155°のいずれかの角度だけ回転させた所に形成することを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、シリコン基板上にIII族窒化物半導体をヘテロエピタキシャル成長させた場合に、成長条件を変えることなく、オリフラ近傍からIII族窒化物半導体層中に発生する端部クラックを低減することができる。
本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長基板において用いられるシリコン単結晶基板におけるオリフラ方向を示す図である。 本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長基板上を用いて形成された半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例となるウェハをオリフラ方向上側から見た外観写真である。 第1の比較例となるウェハをオリフラ方向上側から見た外観写真である。 第2の比較例となるウェハをオリフラ方向上側から見た外観写真である。 シリコン単結晶基板の形態を示す平面図及び断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエピタキシャル成長基板について説明する。このエピタキシャル成長基板を用いて形成された半導体装置は、GaNとAlGaNのヘテロ接合を利用したHEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)である。なお、一般に、半導体装置が使用される際には、製造工程の後にウェハをダイシングすることによって得られた個々の半導体素子(HEMT素子)、あるいはこれがパッケージングされた形態とされる。しかしながら、ここではこうした形態に限定されず、ダイシング前のウェハの状態であるものも、この半導体装置に含まれるものとする。
このエピタキシャル成長基板においては、Si基板上に、III族窒化物半導体からなるバッファ層が形成されている。ここで、Si基板は、ダイヤモンド構造をもつSi単結晶の(111)面を主面とする基板である。また、図6に示されるように、オリエンテーションフラット(オリフラ)が設けられた略円板形状である。ここで、図中に示される基板面方位、すなわち、(111)面Si基板の主面の法線の方向は<111>方向であり、仮に(110)面オリフラのオリフラ方向(オリフラを構成する直線と垂直な方向)を<110>方向と規定すると、図1に示されるように、基板面内にある<110>方向とオリフラ方向とのなす左回りの角度φが、30°、90°、150°のいずれかとなる。これらの方向は、(111)面の対称性より、結晶学的には等価であり、右回りの角度においても同様である。すなわち、ここで用いられるSi基板におけるオリフラ方向は、<111>方向を回転軸として<110>方向を30°、90°、150°のいずれかの角度だけ回転させた方向となり、オリフラ部を構成する直線はこれらの方向と垂直となる。つまり、オリフラは(110)面に相当する箇所から周回方向に30°、90°、150°のいずれかの角度だけ回転させた所である。正確にはこの角度は、30°±5°、90°±5°、150°±5°の範囲である。これらの±5°程度の角度のずれは製造上許容され、かつ本発明のもたらす効果に大きな影響を与えない。
図2は、このエピタキシャル成長基板10の断面構造を示す。上記の構成のSi基板11上にバッファ層20が形成され、HEMTは、このバッファ層20上に形成された能動層30中に形成される。能動層30は、チャネル層31と電子供給層32で構成され、HEMTにおける動作電流を構成する電子層はチャネル層31と電子供給層32の界面付近に形成される。この動作電流は、電子供給層32上に形成されたソース電極とドレイン電極(どちらも図示省略)間の領域を流れ、ソース電極とドレイン電極との間に形成されたゲート電極(図示省略)の電位によって、そのオンオフが設定される。バッファ層20は、能動層30とSi基板11との間の格子不整合の影響を緩和して能動層30の結晶性を高めるために、能動層30とSi基板11の間に挿入される。これにより、能動層30中でその素子動作が行われるHEMTの特性を良好とすることができる。
Si基板11は、上記の形態の単結晶であり、pnいずれかの導電型であり、比抵抗は特に限定されず、各種が適用できる。Bドープのp型基板、PやAsドープのn型基板で、比抵抗は例えば0.001Ω・cm〜100000Ω・cmの範囲である。他の不純物も特に限定されない。そのエッジ部(ベベル部)は、図6中断面図の右に示される形状に成形されている。ベベル部の研磨処理の有無に関わらず本発明の効果を奏する。ただし、研磨せずにベベル部の平坦性を低くした場合には、応力の分散が起こるためにクラックが進展しにくいため、研磨処理を行わないことがより好ましい。Si基板11の厚さは例えば700μm程度である。Si基板11の製造方法は任意であり、例えばCZ法やFZ法で得られたものである。ただし、上記のとおりにオリフラが形成され、その基板面(基板の主面)方向と、オリフラ方向は上記の通りに設定されている。
バッファ層20は、初期成長層21と、超格子積層体22が順次エピタキシャル成長されて構成される。どちらの層も、III族窒化物半導体で構成される。HEMT構造の場合、縦方向のリーク電流を抑制する必要があるため、バッファ層は半絶縁性であることが好ましい。Fe、C、Mgなどの不純物を導入することにより、絶縁性を向上することができる。能動層への不純物混入を抑制するために、Cをドーピングすることが最も望ましい。
初期成長層21は、例えば窒化アルミニウム(AlN)で構成され、その厚さは、例えば100nm程度である。III族元素の中でもGaやInはSiと反応しやすいため欠陥を発生させやすく、この欠陥に起因して、この上にエピタキシャル成長される層中にも欠陥を生じやすい。このため、Ga、Inを含まないAlNが特に好ましく用いられる。ただし、特に高い純度は要求されず、Ga、Inを初めとして、Si、H、O、B、Mg、As、P等の不純物を1%以下の添加率で含んでいてもよい。前記の通り、バッファ層20は、能動層30とSi基板11との間の格子不整合の影響を緩和するために形成されるが、この中で、この初期成長層21は、この上に形成される層(超格子積層体22等)とSi基板11との間の反応を抑制することにより、この上に形成される層の結晶性を高めるために形成される。
超格子積層体22は、第1層221と第2層222がエピタキシャル成長によって周期的に多数積層された構成(超格子構造)をもつ。Si基板11(Si)と能動層20(III族窒化物半導体)との間の格子不整合による欠陥の発生を緩和するというバッファ層20による効果は、主にこの超格子積層体22によってもたらされる。第1層221は例えば初期成長層21と同様のAlNで構成され、第2層222は、例えば混晶Al1−xGaNで構成される。ここで、第1層221(AlN)のバンドギャップは6.2eVであり、GaNのバンドギャップは3.5eVである。第2層222(Al1−xGaN)のバンドギャップはxに応じたこれらの間の値となるため、第2層222のバンドギャップは第1層221のバンドギャップよりも小さい。HEMTの縦方向の耐圧を高めるためには、第1層221と第2層222との間のバンドギャップ差を大きくすることが好ましい。このため、第2層において0.5≦x<1とし、第1層221との間の組成差を大きくすることが好ましい。ここで、x<0.5とした場合には、上記の格子不整合緩和の効果が不充分であり、能動層30に結晶欠陥やクラックが発生しやすくなる。また、Alが含まれる場合には、抵抗率を高めるCが結晶格子内に取り込まれやすくなりその電気的効果が高まるため、第2層222をGaNとはしない(x<1とする)ことが好ましい。
なお、成長初期層21と超格子積層体22との間に、例えば、混晶AlGaNからなる他の層を挿入することも可能である。
バンドギャップの大きな第1層221は、トンネル電流を抑制し、バッファ層20中の絶縁性を高めることに寄与する。一方、能動層30と近い格子定数をもつ第2層222は、クラックやウェハの反りを抑制するということに寄与する。このため、これらの膜厚は、これらの効果を考慮して適宜設定される。具体的には、第1層221は、これがAlNの場合には、トンネル電流が抑制されかつクラックを生じにくい厚さとして、2〜10nmの範囲が好ましい。第2層222は、これよりも厚くし、40nm以下とすることが好ましい。第1膜層221、第2層222は交互に積層され、その積層総数は、Si基板11と能動層30との間の格子不整合を緩和し、かつバッファ層20の絶縁性を確保できる限りにおいて適宜設定され、例えばその積層総数は50層以上である。ただし、超格子積層体22中でこれらの層各々の厚さや組成を一定とする必要はない。
能動層30の構成は、これを用いた半導体装置の構成に応じて適宜設定される。ここでは、バッファ層20上において、チャネル層31、電子供給層32が順次形成される。チャネル層31はGaNで構成され、その厚さは例えば0.75μm程度の高純度層であり、電子供給層32はAl1−xGaN(x=0.73程度)のn型層である。これらは、通常知られるGaN系HEMTにおいて用いられるものと同様である。なお、チャネル層31における電子供給層32側では、不純物濃度を特に低減することがHEMTの素子動作上好ましく、例えばC濃度を4×1016cm−3以下とすることが好ましい。ただし、GaNにおけるn型不純物を補償するという観点からは、C濃度は1×1015cm−3以上とすることが好ましい。
なお、能動層30の構成は、通常知られるIII族窒化物半導体を用いた半導体装置と同様のものを用いることができる。
上記の構成は、周知のMOCVD(有機化学気相成長)法やMBE(分子線エピタキシー)法によって、Si基板11上に形成することができる。
III族窒化物からなる層の層膜厚は、デバイス特性から適宜設定されるが、ウェハ上において均一である必要はなく、例えば基板周辺部で膜厚を薄くしてもよい。この場合には、基板端部での応力が抑制され、クラックの発生が抑制される。また、周辺部での応力の集中を防ぐために、周辺部のみ基板表面の平坦性を悪化させたり、酸化膜や窒化膜等の他の膜を挿入することにより、III族窒化物膜を多結晶化させることも可能である。
上記の構成において、Si基板11におけるオリフラ方向が、この上のバッファ層20.能動層30等にもたらす影響について以下に説明する。
図1に示されたように、オリフラを(110)面に相当する箇所から周回方向に30°、90°、150°の角度だけ回転させた所に形成した6インチ径の(111)Si基板上にバッファ層、能動層を形成した後のウェハ(実施例)と、オリフラが(110)面とされた従来のSi基板を用いた場合における同様のウェハ(比較例1)、上記の回転方向を20°としたSi基板を用いた場合における同様のウェハ(比較例2)の外観を観察し、発生した端部クラックについての比較を行った。
ここで、Si基板は、比抵抗0.01Ω・cm、650μm厚のCZ法(Bドープ)で製造された6インチ径ウェハとした。そのウェハ端面は図6に中に示される形状であり、図6中におけるt=300μm、θ=22°とした。初期成長層は100nm厚のAlNとし、超格子積層体における第1層は4nm厚のAlN、第2層は25nm厚のAl0.15Ga0.85Nとし、超格子積層体における第1層と第2層の積層総数は合計75層とした。チャネル層は0.75μm厚のGaN、電子供給層は厚さ18nmのn型Al0.27Ga0.73Nとした。SIMS(2次イオン質量分析法)によって実測されたC濃度は、超格子積層体において1×1019cm−3、チャネル層の電子供給層側において0.8〜3.0×1016−3であった。
この構成のウェハを製造するに際しては、キャリアガスとして水素及び窒素を用いたMOCVD法を用いた。III族原料としてはトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、V族(窒素)原料としてはアンモニアを用いた。各層の成長においては、ガス圧力と基板温度がそれぞれにおいて最適化された表1の条件とした。ここで、チャネル層の形成においては、その初期(バッファ層側)と末期(電子供給層側)において、条件を変えている。ガス組成、流量は、各層の組成に応じて適宜設定された。なお、これらの条件は、実施例と比較例1,比較例2で同様とした。このため、実施例と比較例1、比較例2では、Si基板のオリフラ以外は全て同様である。
図3は、オリフラ上の2箇所(A、B)において、実施例のウェハを、成長層側を上として光学顕微鏡を用いて、オリフラ側斜め上方から見た外観写真であり、図4は、比較例1に対する同様の外観写真である。図3、図4において、ベベル部(Siウェハのオリフラ部側面)よりも上側が、エピタキシャル成長によって形成された成長層(バッファ層、能動層)であり、成長層においては、図中上方向が、ウェハ表面においてオリフラから離れる方向となる。なお、図3は実施例のうち、周回方向に90°の角度回転した所にオリフラを形成したものの写真であるが、30°、150°の実施例においても、同じ外観であった。
この成長層側では端部クラックが線状の明部となって見える。どちらの図においても、Aは端部クラックが少なかった箇所の外観写真であり、Bは端部クラックが多かった箇所の外観写真である。ここで見られる端部クラックは、成長層(バッファ層、能動層)が単結晶であることを反映し、いずれも直線的な形状である。
実施例(図3)では、Bにおいて、特にベベル部に近い領域で端部クラックが多く見られる。しかしながら、A、Bのどちらにおいても、端部クラックは、図中上側(オリフラから離れる側)に進展していない。また、特にBにおいては、水平方向(オリフラと平行な方向)に進展する端部クラックが明瞭である。
一方、比較例1(図4)の場合には、A、Bのどちらにおいても、実施例(図3)よりも多くの端部クラックが見られる。実施例(図3)において特徴的であった水平方向に進展する端部クラックはどちらにおいても見られず、代わりに、垂直方向に進展する端部クラックがどちらにおいても明瞭である。
このクラックは、HEMT素子自身の破壊を生じない場合であっても、HEMT素子の動作やその信頼性に悪影響を与えることは明らかである。しかしながら、オリフラ付近のみに限定して存在する端部クラックがこうした悪影響を及ぼすことは少なく、オリフラ(ウェハ周辺)からウェハ全面に進展するとクラックがこうした悪影響を及ぼす。こうした悪影響を及ぼすクラックは、図3、4においては、図中上側に進展する端部クラックである。
この観点から実施例(図3)、比較例1(図4)を見た場合、強く悪影響を与えるのは、比較例1(図4)において垂直方向に進展する端部クラックである。逆に、悪影響を与えることが少ないのは、実施例(図3)において水平方向に進展する端部クラックである。
また、図3、4のいずれにおいても、斜め方向に進展する端部クラックも多数存在する。成長層が単結晶であるために、こうした斜め方向に進展する端部クラックも、水平方向、垂直方向に進展する端部クラックと同様に、直線的に進展する。また、結晶の対称性より、斜め方向に進展する端部クラックが存在する場合には、これと左右方向において対称な形で進展する端部クラックも存在する。このため、どの外観写真においても、斜め方向に進展する端部クラック同士が交差している点が多く見られる。そして、この交差した箇所で端部クラックの進展が止まっている現象が多く見られる。これは、左右方向から斜めに進展した端部クラックの発生原因となる内部応力が、この交差した箇所でキャンセルすることに起因する。このため、斜め方向に進展する端部クラック自身がウェハ全面に進展する可能性は低い。
ただし、オリフラ方向を比較例1から20°回転させた比較例2(図5)においては、垂直に進展するクラックは見られないものの、斜め方向に大きく進展するクラックが多く見られ、端部クラック同士が交差して消滅するという効果は不充分である。端部クラック自身の数も実施例(図3)よりは多い。また、比較例2では、実施例で見られたような水平方向に進展する端部クラックは見られない。また、斜め方向に大きく進展するクラックが存在するのは、このクラックと左右方向に対称に進展して交差するクラックが少ないためである。このために、このクラックの進展は止まりにくくなっている。これに対して、実施例(図3)においては、斜め方向に進展する端部クラックの左右対称性が高く、斜め方向に進展する端部クラックは、左右方向に同等の数だけ存在しているために、その進展が止まりやすくなっている。これは、実施例におけるオリフラ方向から見た結晶の左右対称性が高いことに起因する。
実施例(図3)のように、水平方向に進展する端部クラックがオリフラ近くにある場合、斜め方向に進展する端部クラックは、水平方向に進展する端部クラックと交差してその進展が止まるという現象も生ずる。実施例における斜め方向に進展する端部クラックの数が、比較例1、比較例2よりも少ないことは、この現象によると考えられる。これに対して、比較例1(図4)のように、垂直方向に進展する端部クラックが多数見られる場合、これらの端部クラック同士が交差することはないため、オリフラから反対側の側面にまで進展することがある。すなわち、垂直方向に進展する端部クラックは、その進展を止めにくく、かつ最も強く悪影響を及ぼす。比較例2の結果はこれらの中間であり、斜め方向に進展するクラックの数は実施例ほど充分に減少してはいない。また、水平方向に進展するクラックの有無に関わらず、比較例2と実施例との比較より、オリフラ方向から見た左右対称性が高く、斜め方向に進展する端部クラック同士が交差する確率が高い実施例が好ましいことは明らかである。
なお、ホール効果測定法によって実施例におけるチャネル層1の電気特性を評価したところ、そのシート抵抗はウェハ中心で465Ωであり、電子移動度は1510cm/V/secと、良好な値であった。また、ウェハは裏面側に凸形状であるが、その反り量は60μmと小さかった。これにより、この能動層中にHEMTの素子動作領域を形成することができ、良好な動作を確認することができた。
以上により、垂直方向に進展する端部クラックが見られず、代わりに水平方向に進展する端部クラックが見られる実施例は、HEMT素子の動作や信頼性においては比較例1、比較例2よりも好ましいことが確認された。
なお、上記の現象は、オリフラ部に限らず、ウェハ(Si基板)の外周部全てにおいて発生することは明らかである。しかしながら、ウェハ周囲におけるオリフラ部以外は円弧形状となっているため、ウェハ端部における面方向は連続的に変化している。すなわち、実施例のオリフラに対応する面、比較例1のオリフラである(110)面、比較例2のオリフラに対応する面が端部に露出する部分は、オリフラ部以外のウェハ外周においては実質的に極めて少ない。このため、オリフラ部以外の周辺部では、例えば図4のように垂直方向に進展する端部クラックが多く見られることはなく、この状況は設定されたオリフラ方向にも依存しない。すなわち、上記の現象は、オリフラ部以外では実質的には問題にはならない。
これに対して、オリフラ部は直線形状であるために、上記の現象が最も顕著に現れる。すなわち、オリフラ部を実施例のような設定とすることによって、顕著な効果が得られる。
上記のとおり、オリフラを(110)面に相当する箇所から周回方向に30°、90°、150°のいずれかの角度だけ回転させた方向に設けた場合には、水平方向に進展する端部クラックが生じて垂直方向に進展する端部クラックが発生せず、オリフラを<110>方向とした場合には垂直方向に進展する端部クラックが生じて水平方向に進展する端部クラックが発生しない。オリフラをこれら以外の方向とした場合においては、これらの中間的な態様で端部クラックが生ずる。これらの中において、水平方向に進展する端部クラックが生じて垂直方向に進展する端部クラックが発生しない場合が最も好ましいことは、上記の検討から明らかである。すなわち、(111)面Siウェハを用いた場合には、オリフラを(110)面に相当する箇所から周回方向に30°、90°、150°のいずれかの角度だけ回転させた方向に設けることが最も好ましい。この際、上記の結果より、バッファ層や能動層の成長条件を変えることなしに、端部クラックの影響を低減することができる。
HEMTが形成された領域においてクラックが存在した場合には、基板面と水平方向に流れる動作電流の障害となる、あるいは、このクラック周辺でリークパスが形成されることによって耐圧が低下する、等の問題が発生する。従って、基板の主面と平行に動作電流が流れる半導体装置を構成する場合に、実施例の構成は特に有効である。
なお、上記の構成において、Si基板11の面方位を(111)としたが、ヘテロエピタキシャル成長の場合には、この面方位を(111)から例えば1°以内の角度だけオフセットすることが好ましい場合もある。このオフセット量が小さな場合には、オリフラを上記の方向とした場合に端部クラックの影響が低減されるという上記の効果が得られることは明らかである。従って、ここで基板面を(111)面とするとは、このように基板面を(111)面からわずかにオフセットした場合も含まれるものとする。
また、上記の例においては、ダイヤモンド構造における(111)面を主面とするSi基板11上に、ウルツ鉱構造をもつIII族窒化物半導体の(0001)方向が成長する場合において、オリフラを(110)面に相当する箇所から周回方向に25〜35°、85〜95°、145〜155°のいずれかの角度だけ回転させた方向に設けることが好ましいことが示された。同様の設定は、これ以外の場合にも可能である。例えば、他の方位の面(例えば(100)面、(110)面等)を主面とするSi基板上においても、ウルツ鉱構造をもつIII族窒化物半導体を成長させることが可能である。この場合においても、成長層(バッファ層等)において、オリフラと垂直な方向に進展する端部クラックが少なくなるように、オリフラ方向を設定することが可能である。このオリフラ方向は、Si基板の面方位、この上に成長するIII族窒化物半導体の面方位に応じて設定できる。これにより、半導体装置に与える悪影響を低減することが可能である。実際には、ある特定の面方位をもつSi基板上に良好な結晶性で成長するIII族窒化物半導体の面方位は限定されるため、Si基板の面方位とIII族窒化物半導体の種類によって、最適なオリフラ方向が設定される。このオリフラ方向は、前記のとおり、オリフラを構成する直線部に平行な端部クラックが形成されるような方向である。このオリフラ方向をもつSi基板上にバッファ層を形成したエピタキシャル成長基板上に能動層を形成するというエピタキシャル成長方法を用いれば、端部クラックの悪影響が抑制された半導体装置を得ることができる。すなわち、本発明のエピタキシャル成長方法においては、基板との格子不整合に起因する端部クラックが存在する場合において、この端部クラックがもたらす悪影響が低減される。
なお、上記の例では、バッファ層20は、初期成長層21と超格子積層体22で構成されるものとしたが、良好な結晶性をもつ能動層30が得られる限りにおいて、バッファ層の構成は任意である。例えば、初期成長層のみを用いて超格子積層体を用いず、あるいは初期成長層を用いず超格子積層体のみを用いる構成としてもよい。また、傾斜組成バッファを用いることも可能である。バッファ層の構成は、Siと能動層を構成する材料との格子不整合の度合いや、Siと能動層を構成する材料の化学反応性、バッファ層に要求される絶縁性の程度等に応じて適宜設定される。
更に、上記の構成はSi基板とIII族窒化物半導体との組み合わせに限定されず、オリフラが設けられた基板上において、格子不整合の存在するヘテロエピタキシャル成長を行う場合においても同様である。特に、III族窒化物半導体のように、良質のバルク結晶を得ることが困難であり、良質の結晶がヘテロエピタキシャル成長によって得られる材料に対しては、そのエピタキシャル成長基板を同様の構成とすることは有効である。
10 エピタキシャル成長基板
11 Si基板
20 バッファ層
21 初期成長層
22 超格子積層体
30 能動層
31 チャネル層
32 電子供給層
221 第1層
222 第2層

Claims (6)

  1. (111)面を主面とするシリコン単結晶基板と、III族窒化物半導体からなり前記シリコン単結晶基板上に形成されたバッファ層と、を具備するエピタキシャル成長基板であって、
    前記シリコン単結晶基板は、オリエンテーションフラットが、(110)面に相当する箇所から周回方向に25〜35°、85〜95°、145〜155°のいずれかの角度だけ回転させた所に形成されたことを特徴とするエピタキシャル成長基板。
  2. 前記バッファ層には、窒化アルミニウム(AlN)からなる層が含まれることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長基板。
  3. 前記バッファ層には、超格子構造が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のエピタキシャル成長基板。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエピタキシャル成長基板と、当該エピタキシャル成長基板上に形成されたIII族窒化物半導体からなる能動層を具備することを特徴とする半導体装置。
  5. 前記能動層中において、前記主面と平行な方向に動作電流が流されて動作することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. オリエンテーションフラットが形成された、(111)面を主面とするシリコン単結晶基板上に、III族窒化物半導体からなるバッファ層、III族窒化物半導体からなる能動層を順次形成するエピタキシャル成長方法であって、
    前記シリコン単結晶基板において、前記オリエンテーションフラットを、(110)面に相当する箇所から周回方向に25〜35°、85〜95°、145〜155°のいずれかの角度だけ回転させた所に形成することを特徴とするエピタキシャル成長方法。
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