JP5416015B2 - 圧力制御装置 - Google Patents
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Description
そこで、圧力制御装置の圧力設定部は、駆動部にて回転出力軸を回転駆動することで、圧力調整ネジを回転駆動させて圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整して圧力制御弁の設定圧力を自動的に変更設定自在に構成されている。
そこで、回転位置検出センサや駆動部が故障しているか否かを判定することが求められるが、上記特許文献1に記載の装置では、このような故障の判定を行っていない。
前記回転出力軸の回転が基準用減速機構により減速されて伝達された第1減速回転軸の回転位置を検出する第1回転位置検出センサと、前記回転出力軸の回転位置又は前記回転出力軸の回転が前記基準用減速機構よりも減速率が低い低減速率用減速機構により減速されて伝達された第2減速回転軸の回転位置を検出する第2回転位置検出センサと、前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて前記回転出力軸の回転数を求め、且つ、前記第2回転位置検出センサの検出情報に基づいて前記回転出力軸の回転角度を求め、それら求めた前記回転出力軸の回転数及び回転角度から前記回転出力軸の回転位置を求める回転位置演算手段と、前記回転位置演算手段にて求めた前記回転出力軸の回転位置が目標回転位置になるように、前記駆動部の駆動指令値を調整する自動運転を行う制御部と、前記制御部による前記自動運転中に、前記第1回転位置検出センサの検出情報と前記第2回転位置検出センサの検出情報と前記駆動部の駆動指令値とを比較して、前記第1回転位置検出センサ、前記第2回転位置検出センサ、及び、前記駆動部の何れかが故障であることを判定する故障判定手段とを備えている点にある。
また、第2回転位置検出センサでは、例えば、回転出力軸の回転位置が360度の位置を通過する回数を積算してその積算数を記憶することで、回転出力軸の回転数も求めることができる。このように、回転出力軸の回転位置が360度の位置を通過する回数を積算してその積算数を記憶すると、揮発性メモリでは停電時に記憶が残らないとか、さらに不揮発性メモリにしても停電時に強制的に動かされると分からなく等のデメリットはあるものの、回転位置演算手段は、第2回転位置検出センサの検出情報から、回転出力軸の回転角度だけでなく、回転出力軸の回転数も求めることができるので、それら回転出力軸の回転数及び回転角度から回転出力軸の回転位置を求めることができる。
このように、回転位置演算手段は、第1回転位置検出センサのみ又は第2回転位置検出センサのみを用いて、回転出力軸の回転位置を求めることができる。
そして、故障判定手段が第1回転位置検出センサの故障と判定したときの継続運転でも、自動運転と同様に、第2回転位置検出センサを用いて回転出力軸の回転角度を求めることができるので、分解能を落とすことなく、回転出力軸の回転角度を求めることができ、回転出力軸の回転位置をきめ細かく求めることができる。そこで、本特徴構成によれば、故障判定手段が第1回転位置検出センサの故障と判定したときの継続運転では、自動運転と同様に、フィードバック制御を行うことで、回転出力軸の回転位置の調整をスムーズに精度よくすることができ、圧力制御弁の設定圧力を目標設定圧力にスムーズに精度よく変更設定することができる。
そこで、本特徴構成によれば、故障判定手段が第2回転位置検出センサの故障と判定したときの継続運転では、制御部が、回転位置演算手段にて求めた回転出力軸の回転位置が目標回転位置となるまで予め定められた駆動状態にて駆動部の駆動指令値を調整するシーケンス制御を行う。これにより、回転位置演算手段にて求められる回転出力軸の回転位置の精度が多少落ちるときには、フィードバック制御ではなく、シーケンス制御を行うことで、回転出力軸の回転位置の調整をスムーズに行うことができ、圧力制御弁の設定圧力を目標設定圧力にスムーズに変更設定することができる。
本発明に係る圧力制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
この圧力制御装置は、図1に示すように、流体流路1の二次側圧力を設定圧力に調整する圧力制御弁2と、その圧力制御弁2の設定圧力を変更設定する圧力設定部3とを備えて構成されている。そして、圧力制御装置には、流体流路1の二次側圧力が設定圧力になるように圧力制御弁2に駆動圧を供給するパイロット弁4が設けられ、圧力設定部3は、このパイロット弁4を調整することにより圧力制御弁2の設定圧力を変更設定するように構成されている。
流体流路1の二次側圧力が設定圧力よりも低下すると、第1の二次側圧力導入路5にて流体流路1の二次側に連通接続されたパイロット弁4の第3室H3の圧力が低下し、第2付勢バネG2の付勢力により第2ダイヤフラムD2が第3室H3側に変位する。これにより、パイロット弁4の第2弁体B2が開き側に動作され、一次側圧力導入路7を通して第4室H4に流体流路1の一次側圧力が導入されて、第4室H4の圧力が上昇する。そして、その圧力上昇した第4室H4の圧力が駆動圧導入路8を通して圧力制御弁2の第2室H2に駆動圧として供給されて、第2室H2の圧力も上昇し、第1室H1と第2室H2との圧力差により第1ダイヤフラムD1が第1室H1側に変位する。よって、圧力制御弁2の第1弁体B1が開き側に動作され、流体流路1の二次側圧力を上昇させて二次側圧力を設定圧力に調整する。
このように、駆動モータ23にて第2回転軸J2を回転駆動すると、上述の如く、第2回転軸J2と第1回転軸J1とが一体的に回転されてバネ受け部13を上下動させ、圧力設定バネ9に加えるバネ荷重を調整して圧力制御弁2の設定圧力を変更設定することができる(図3参照)。
そして、本発明に係る圧力制御装置では、図5に示すように、回転位置検出センサ25として、360度以内の第2回転軸J2の回転角度を検出するための回転角度検出センサ26(第2回転位置検出センサに相当する)と、第2回転軸J2の回転数を検出するための回転数検出センサ27(第1回転位置検出センサに相当する)との2つの回転位置検出センサが備えられている。
以下、自動運転での制御部の動作について説明する。
圧力設定部3の制御部は、回転角度検出センサ26にて検出した360度以内の第2回転軸J2の回転位置をそのまま360度以内の第2回転軸J2の回転角度P1として求めている。また、圧力設定部3の制御部は、回転数検出センサ27にて検出した第3回転軸J3の回転位置及び基準用減速機構S2の減速率から第2回転軸J2の回転数P2を求めている。そして、圧力設定部3の制御部は、求めた第2回転軸J2の回転角度P1と求めた第2回転軸J2の回転数P2とから、下記の〔数1〕を用いて、第2回転軸J2の回転位置P3を求めている。これにより、制御部が、回転位置演算手段に相当する。
P3=P1+360×P2
ここで、P1は第2回転軸J2の回転角度であり、P2は第2回転軸J2の回転数であり、P3は第2回転軸J2の回転位置である。
本発明に係る圧力制御装置では、上述の如く、圧力設定部3の制御部が、自動運転を行うことで、圧力制御弁2の設定圧力を目標設定圧力に自動的に変更設定しているが、この自動運転中に、制御部が、回転数検出センサ27(第1回転位置検出センサに相当する)の検出情報と回転角度検出センサ26(第2回転位置検出センサに相当する)の検出情報と駆動モータ23の駆動指令値とを比較して、回転数検出センサ27、回転角度検出センサ26、及び、駆動モータ23の何れかが故障であることを判定する故障判定処理を行う。これにより、制御部が、故障判定手段として構成されている。
故障判定処理では、まず、制御部が、回転数検出センサ27の検出情報に基づいて第2回転軸J2の回転位置を求め、回転角度検出センサ26の検出情報に基づいて第2回転軸J2の回転位置を求め、駆動モータ23の駆動指令値に基づいて第2回転軸J2の回転位置を求める回転位置演算処理を行う(ステップ#1)。
そして、制御部は、駆動モータ23の故障と判定すると、駆動モータ23を駆動停止させて自動運転を停止する(ステップ#7)。この自動運転を停止した場合には、駆動モータ23の故障である旨を表示部等に表示して異常停止となる。
そして、制御部は、回転数検出センサ27の故障と判定すると、回転角度検出センサ26にて検出した第2回転軸J2の回転位置から、第2回転軸J2の回転角度だけでなく、第2回転軸J2の回転位置が360度の位置を通過する回数を積算することで、第2回転軸J2の回転数も求める。制御部は、求めた第2回転軸J2の回転数及び回転角度から、上記〔数1〕を用いて、第2回転軸J2の回転位置を求めて、その求めた第2回転軸J2の回転位置が目標回転位置になるように、駆動モータ23の駆動指令値を調整する自動運転を継続する継続運転を行う(ステップ#10)。
そして、制御部は、回転角度検出センサ26の故障と判定すると、基準用減速機構S2の減速率を用いて、回転数検出センサ27にて検出した第3回転軸J3の回転位置から、第2回転軸J2の回転数だけでなく、第2回転軸J2の回転角度も求める。制御部は、求めた第2回転軸J2の回転数及び回転角度から、上記〔数1〕を用いて、第2回転軸J2の回転位置を求めて、その求めた第2回転軸J2の回転位置が目標回転位置になるように、駆動モータ23の駆動指令値を調整する自動運転を継続する継続運転を行う(ステップ#12)。
図示は省略するが、圧力設定部3が、圧力調整ネジ10側の第1ギアF1と駆動モータ23側の駆動ギア24とが噛み合い駆動モータ23の回転駆動力を圧力調整ネジ10に伝達する伝達状態と第1ギアF1と駆動ギア24との噛み合いを解除して駆動モータ23の回転駆動力の圧力調整ネジ10への伝達を遮断する遮断状態とに切換自在なクラッチ機構を備えている。
この第2実施形態は、上記第1実施形態において第2回転位置検出センサの構成についての別実施形態である。以下、第2回転位置検出センサの構成について説明するが、その他の構成については上記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
この第2実施形態では、図示は省略するが、基準用減速機構S2とは別に、第2回転軸J2の回転を減速させて第2減速回転軸に伝達させる低減速率用減速機構を備え、この低減速率用減速機構の減速率を基準用減速機構S2よりも低い減速率に設定する。そして、第2減速回転軸に第2回転位置検出センサとしての回転位置検出センサを取り付け、第2回転位置検出センサにて第2減速回転軸の回転位置を検出する。
2 圧力制御弁
3 圧力設定部
9 圧力設定バネ
10 圧力調整ネジ
23 駆動部(駆動モータ)
26 第2回転位置検出センサ(回転角度検出センサ)
27 第1回転位置検出センサ(回転数検出センサ)
J2 回転出力軸(第2回転軸)
J3 第1減速回転軸(第3回転軸)
S2 基準用減速機構
Claims (6)
- 流体流路の二次側圧力を設定圧力に調整する圧力制御弁と、その圧力制御弁の前記設定圧力を変更設定する圧力設定部とが設けられ、前記圧力設定部は、バネ荷重の調整により前記設定圧力を変更設定自在な圧力設定バネと、前記圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整自在な圧力調整ネジを回転自在な回転出力軸と、前記回転出力軸を回転駆動させる駆動部とを備えている圧力制御装置であって、
前記回転出力軸の回転が基準用減速機構により減速されて伝達された第1減速回転軸の回転位置を検出する第1回転位置検出センサと、
前記回転出力軸の回転位置又は前記回転出力軸の回転が前記基準用減速機構よりも減速率が低い低減速率用減速機構により減速されて伝達された第2減速回転軸の回転位置を検出する第2回転位置検出センサと、
前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて前記回転出力軸の回転数を求め、且つ、前記第2回転位置検出センサの検出情報に基づいて前記回転出力軸の回転角度を求め、それら求めた前記回転出力軸の回転数及び回転角度から前記回転出力軸の回転位置を求める回転位置演算手段と、
前記回転位置演算手段にて求めた前記回転出力軸の回転位置が目標回転位置になるように、前記駆動部の駆動指令値を調整する自動運転を行う制御部と、
前記制御部による前記自動運転中に、前記第1回転位置検出センサの検出情報と前記第2回転位置検出センサの検出情報と前記駆動部の駆動指令値とを比較して、前記第1回転位置検出センサ、前記第2回転位置検出センサ、及び、前記駆動部の何れかが故障であることを判定する故障判定手段とを備えている圧力制御装置。 - 前記故障判定手段は、前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置と前記第2回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置とが同等であり、前記駆動部の駆動指令値に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置が異なる場合には、前記駆動部の故障と判定する請求項1に記載の圧力制御装置。
- 前記制御部は、前記故障判定手段が前記駆動部の故障と判定すると、前記駆動部を駆動停止させて前記自動運転を停止する請求項2に記載の圧力制御装置。
- 前記故障判定手段は、前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置と前記駆動部の駆動指令値に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置とが同等であり、前記第2回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置が異なる場合には、前記第2回転位置検出センサの故障と判定し、前記第2回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置と前記駆動部の駆動指令値に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置とが同等であり、前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて求めた前記回転出力軸の回転位置が異なる場合には、前記第1回転位置検出センサの故障と判定する請求項1〜3の何れか1項に記載の圧力制御装置。
- 前記回転位置演算手段は、前記故障判定手段が前記第1回転位置検出センサ又は前記第2回転位置検出センサの故障と判定すると、故障と判定されていない前記第2回転位置検出センサ又は前記第1回転位置検出センサの検出情報に基づいて、前記回転出力軸の回転数及び前記回転出力軸の回転角度の両者を求めて前記回転出力軸の回転位置を求めるように構成され、前記制御部は、前記故障判定手段が前記第1回転位置検出センサ又は前記第2回転位置検出センサの故障と判定すると、前記自動運転を継続する継続運転を行う請求項4に記載の圧力制御装置。
- 前記制御部は、前記自動運転において、前記回転位置演算手段にて求めた前記回転出力軸の回転位置と前記目標回転位置との偏差に基づいて前記駆動部の駆動指令値を調整するフィードバック制御を行うように構成され、
前記故障判定手段が前記第1回転位置検出センサの故障と判定したときの前記継続運転では、前記制御部が、前記フィードバック制御を行い、
前記故障判定手段が前記第2回転位置検出センサの故障と判定したときの前記継続運転では、前記制御部が、前記回転位置演算手段にて求めた前記回転出力軸の回転位置が前記目標回転位置となるまで予め定められた駆動状態にて前記駆動部の駆動指令値を調整するシーケンス制御を行う請求項5に記載の圧力制御装置。
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JP2010082974A JP5416015B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 圧力制御装置 |
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-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010082974A patent/JP5416015B2/ja active Active
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JP2011215846A (ja) | 2011-10-27 |
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