JP5415347B2 - 電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム - Google Patents

電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム Download PDF

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Description

この発明は、電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムに関し、とくに電力系統における潮流変動を抑制するための技術に関する。
昨今、家庭用太陽光発電機等の自然エネルギーを利用した発電方法が注目されており、今後は商用電力系統等の電力系統に自然エネルギーを利用した大量の発電機が接続されることが予想されている。しかし自然エネルギーを利用した発電方法は、気象条件等により出力が変動しやすく、こうした発電方法に起因する電力系統への影響(電圧変動、周波数変動)が懸念されている。
電力系統への影響を防ぐ技術として、例えば特許文献1には、分散電源の出力と、蓄電量とを検出し、蓄電量に基づき電力系統への出力の変動を抑制するための出力目標値を設定し、分散電源の出力と出力目標値とを比較して電力系統への出力が出力目標値になるように電力を調整する電力貯蔵装置が記載されている。
また特許文献2には、分散電源とともに電力系統に接続される電力変動平滑化装置が、分散電源の出力と、蓄電量とを検出し、分散電源の出力の移動平均値を蓄電量または蓄電量の代替値に応じて、調整値または補正係数で補正し、電力系統側への出力目標値と分散電源の出力とを比較して、または電力系統側への出力をフィードバックして、電力系統側への出力が出力目標値になるように充放電部を制御することが記載されている。
特開2001−327080号公報 特開2002−17044号公報
ところで、商用電力系統のように、発電所から変電所から分岐する複数の高圧配電線、及び高圧配電線から分岐する複数の低圧配電線を含む、階層的な構成からなる電力系統においては、低圧配電線の夫々に接続される発電機と需要家側負荷との間の需給差が生じ、この需給差が上位の高圧配電線に潮流変動を生じさせる。また高圧配電線の夫々の潮流変動はさらに上位の配電線の潮流変動を生じさせる。従って潮流変動の伝搬を抑制するには、電力系統の階層構造を考慮することが有効である。また潮流変動の伝搬を抑制するための制御主体が複数存在する場合、複数の制御主体が同一の制御対象に対して重複して制御を行わないように考慮する必要がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、電力系統における潮流変動を抑制することが可能な電力供給システム、及び電力供給システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、1つ以上の発電機及び1つ以上の負荷が接続する第1配電線と、前記第1配電線の上位に接続し1つ以上の前記第1配電線が分岐する第2配電線と、前記第2配電線の上位に接続し1つ以上の前記第2配電線が分岐する第3配電線と、を含む電力供給システムの制御方法であって、前記第1配電線の夫々に、夫々に接続している前記発電機の出力、及び前記第1配電線に接続している前記負荷の電力消費量を取得し、夫々の需給差である第1需給差を求める第1情報処理装置を付設し、前記第2配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第1配電線の夫々に付設されている前記第1情報処理装置から前記第1需給差を取得して当該第2配電線の需給差である第2需給差を求める第2情報処理装置を付設し、前記第3配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第2配電線の夫々に付設されている前記第2情報処理装置から夫々の需給差である第2需給差を取得して当該第3配電線の需給差である第3需給差を求める第3情報処理装置を付設し、前記第1情報処理装置の夫々は、夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第2配電線に付設されている前記第2情報処理装置と通信することにより前記第2需給差を取得するとともに、夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第3配電線に付設されている前記第3情報処理装置と通信することにより前記第3需給差を取得し、夫々の前記第1需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第1階層電力制御、取得した前記第2需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第2階層電力制御、及び、取得した前記第3需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第3階層電力制御、を行い、前記第1情報処理装置の夫々は、自身が前記第1階層電力制御の制御権である第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第1階層制御権信号送信部と、他の第1情報処理装置が前記第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第1他局制御権信号を受信する受信部と、自身が前記第2階層電力制御の制御権である第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第2階層制御権信号送信部と、他の第1情報処理装置が前記第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第2他局制御権信号を受信する受信部と、自身が前記第階層電力制御の制御権である第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第3階層制御権信号送信部と、他の第1情報処理装置が前記第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第3他局制御権信号を受信する受信部と、を有し、前記第1情報処理装置の夫々は、前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第1階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第1階層電力制御を開始せず、前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第2階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第2階層電力制御を開始せず、前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第3階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第3階層電力制御を開始しないこととする。
このように本発明では、低圧配電線等の下位の配電線(第1配電線)に太陽光発電機等の自然エネルギーを利用した発電機が接続された階層的な電力系統において、第1配電線に付設された第1情報処理装置が、当該第1配電線における需給差(第1需給差)と、その直系上位の配電線の需給差(第2需給差、第3需給差)とに基づき、当該第1配電線に接続している負荷への電力供給を制御する。このため、第1配電線とその直系上位の配電線間で余剰電力を有効に利用することができる。またこのように余剰電力を融通することで、上位側の潮流変動を防ぐことができる。またこれにより電力系統に設定される需給調整しろを緩和することができる。
また第1情報処理装置の夫々は、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ、自身が電力制御の制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である自局制御権信号を送信するとともに第1乃至第3電力制御を開始するので、複数の第1情報処理装置により第1乃至第3階層電力制御の制御権が同時に取得され、同一の負荷に対して同時に第1乃至第3階層電力制御がされてしまうのを確実に防ぐことができ、過制御やハンチングを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記第1情報処理装置の夫々は、
前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第1他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第1階層電力制御を開始し、
前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第2他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第2階層電力制御を開始し、
前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第3他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第3階層電力制御を開始することとする。
このように本発明では、電力制御を行うに際し、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中であれば所定時間待機した後に、再度他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ自局制御権信号を他の第1情報処理装置に対して送信するとともに第1乃至第3階層電力制御を開始するので、同一の負荷に対して同時に第1乃至第3階層電力制御がされてしまうのを確実に防ぐことができ、過制御やハンチングを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記第1情報処理装置の夫々は、
前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第1他局制御権信号を受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1階層電力制御を開始し、
前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第2他局制御権信号を受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2階層電力制御を開始し、
前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第3他局制御権信号を受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3階層電力制御を開始することとする。
このように、電力制御を行うに際し、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ自局制御権信号を他の第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを調べ、受信中でなければ第1乃至第3電力制御を開始するので、同一の負荷に対して同時に第1乃至第3階層電力制御がされてしまうのをより確実に防ぐことができ、過制御やハンチングを防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記第2情報処理装置の夫々は、直系下位の第1情報処理装置から送られてきた第1自局制御権信号、及び第1他局制御権信号については直系下位の第1情報処理装置に転送し、直系下位の第1情報処理装置から送られてきた第2自局制御権信号、第2他局制御権信号、第3自局制御権信号、及び第3他局制御権信号については直系下位の第1情報処理装置及び直系上位の第3情報処理装置に転送し、
前記第3情報処理装置の夫々は、直系下位の第2情報処理装置から送られてきた第2自局制御権信号、第2他局制御権信号、第3自局制御権信号、及び第3他局制御権信号を直系下位の第2情報処理装置に転送することとする。
このように本発明では、第2情報処理装置は、第1情報処理装置又は第3情報処理装置に対して、必要な信号だけを転送するので、不必要に通信トラフィックを上昇させることがなく効率的に通信を行うことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記第1情報処理装置は、前記第1需給差に基づき夫々が付設されている前記第1配電線の余剰電力の有無を判断し、余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給し、前記第1配電線に余剰電力が無ければ、前記第2需給差に基づき前記第1配電線の直系上位に接続している前記第2配電線の余剰電力の有無を判断し、前記第2配電線に余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給し、前記第1配電線及び前記第2配電線のいずれにも余剰電力が無ければ、さらに前記第3需給差に基づき前記第1配電線の直系上位に接続している前記第3配電線の余剰電力の有無を判断し、前記第3配電線に余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給することとする。
このように本発明では、第1情報処理装置が、第1配電線から順にその直系上位を辿って余剰電力の有無を判断し、余剰電力が生じている配電線が有れば第1配電線に接続している負荷への電力供給を行う。これによれば、下位側の配電線の余剰電力が負荷に有効に提供されて下位側の配電線の需給差が緩和され、上位側の潮流変動を防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記発電機は太陽光発電機であり、前記負荷は電気自動車の蓄電池であることとする。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力系統における潮流変動を抑制することができる。
電力供給システム1の概略的な構成図である。 第1情報処理装置10のハードウエア構成を示す図である。 第2乃至第4情報処理装置20,30,40のハードウエア構成を示す図である。 計測装置8のハードウエア構成を示す図である。 第1情報処理装置10の機能を示す図である。 計測値データベース430に格納されるデータのレコードの構成を示す図である。 第2情報処理装置20の機能を示す図である。 第3情報処理装置30の機能を示す図である。 第4情報処理装置40の機能を示す図である。 第1情報処理装置10によって行われる処理S700を説明するフローチャートである。 電力供給制御処理S728を説明するフローチャートである。 電力供給開始処理S850を説明するフローチャートである。 電力供給停止処理S860を説明するフローチャートである。 転送処理S1000を説明するフローチャートである。 転送処理S1100を説明するフローチャートである。 転送処理S1200を説明するフローチャートである。 転送処理S1300を説明するフローチャートである。 発電機5の発電機出力、負荷6の電力消費量、第1需給差Pt、第2需給差Pf、第3需給差Pb、及び第4需給差Psに具体的な数値を設定した場合の電力供給システム1の模式図である。
[第1実施例]
図1に第1実施例として説明する電力供給システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、電力供給システム1は、発電機5及び負荷6が接続する第1配電線101と、第1変圧器51を介して第1配電線101の上位(発電所側)に接続する第2配電線102と、第1遮断器52を介して第2配電線102の上位に接続する第3配電線103と、第2遮断器53及び第2変圧器54を介して第3配電線103の上位に接続する第4配電線104と、第3遮断器55を介して第4配電線104の上位に接続する第5配電線105とを含む。
第1配電線101は、例えば商用電力系統の需要家側に設けられる低圧配電線である。第2配電線102及び第3配電線103は、例えば商用電力系統において、変電所と柱上変圧器との間に設けられる高圧配電線である。第4配電線104は、変電所に設けられる高圧配電線である。第5配電線105は、発電所と変電所との間に設けられる高圧配電線である。第1変圧器51は、例えば柱上変圧器や地中変圧器である。
尚、以下の説明において、一の第1配電線101とその第1配電線101に接続している発電機5及び負荷6を要素とする集合のことを第1グリッド71(低圧グリッド)と称する。本実施形態では、第1グリッド71は第1変圧器51ごとに存在するものとする。
また一の第2配電線102とその下位に存在する全ての第1グリッド71を要素とする集合のことを第2グリッド72(高圧グリッド)と称する。本実施形態では、第2グリッド72は、第1遮断器52ごとに存在するものとする。
また一の第3配電線103とその下位に存在する全ての第2グリッド72を要素とする集合のことを第3グリッド73(バンクグリッド)と称する。本実施形態では、第3グリッド73は第2遮断器53ごとに存在するものとする。
また一の第4配電線104とその下位に存在する全ての第3グリッド73を要素とする集合のことを第4グリッド74(変電所グリッド)と称する。本実施形態では、第4グリッド74は第3遮断器55ごとに存在するものとする。
このように電力供給システム1における配電線は、第1配電線101を最下位層とし、第2配電線102、第3配電線103、第4配電線104の順に階層化されて管理されている。以下の説明において、第1配電線101は第1階層、第2配電線102は第2階層、第3配電線103は第3階層、第4配電線104は第4階層であるものとする。
第1配電線101に接続している発電機5は、例えば自然エネルギーを利用した発電機(太陽光発電機、水力発電、風力発電機等)である。また第1配電線101に接続している負荷6は、例えば自然エネルギーを利用した発電機の出力を利用する装置として好適なものが選択される。そのような負荷として、例えば蓄電負荷(電気自動車(EV)のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(給湯器や業務用蓄熱式空調等)がある。尚、以下の説明において、第1配電線101に接続している複数の負荷6のうち、注目している一の負荷6のことを自負荷と称し、自負荷外の他の負荷6のことを他負荷と称する。
第1配電線101に接続している負荷6の夫々には、第1情報処理装置10(不図示)が付設されている。第1情報処理装置10は、夫々が付設されている負荷6(自負荷)が接続している第1配電線101に接続している発電機5の出力と負荷6の電力消費量とを取得し、取得した発電機出力及び電力消費量に基づき、自負荷が接続している第1配電線101における需給差(以下、第1需給差と称する。)を求め、求めた第1需給差を当該第1配電線101の上位に接続している第2配電線102に付設されている後述の第2情報処理装置20に送信する。また第1情報処理装置10は、求めた第1需給差及び後述の第2乃至第4需給差に基づき自負荷が接続している第1配電線101に接続している負荷6への電力供給を制御する。
第2配電線102の夫々には、夫々の下位に接続している第1配電線101に付設されている全ての第1情報処理装置10と通信可能に接続される第2情報処理装置20(不図示)が付設されている。第2情報処理装置20は、夫々が付設されている第2配電線102の下位に接続している第1配電線101の夫々から第1需給差を取得し、取得した第1需給差に基づき、当該第2配電線102における需給差(以下、第2需給差と称する。)を求め、求めた第2需給差を第1情報処理装置10及び後述の第3情報処理装置30に送信(ブロードキャスト)する。
第3配電線103の夫々には、夫々の下位に接続している第2配電線102に付設されている全ての第2情報処理装置20と通信可能に接続される第3情報処理装置30(不図示)が付設されている。第3情報処理装置30は、夫々が付設されている第3配電線103の下位に接続している第2配電線102の夫々から第2需給差を取得し、取得した第2需給差に基づき、当該第3配電線103における需給差(以下、第3需給差と称する。)を求め、求めた第3需給差を第1情報処理装置10及び後述の第4情報処理装置40に送信(ブロードキャスト)する。
第4配電線104の夫々には、夫々の下位に接続している第3配電線103に付設されている全ての第3情報処理装置30と通信可能に接続される第4情報処理装置40(不図示)が付設されている。第4情報処理装置40は、夫々が付設されている第4配電線104の下位に接続している第3配電線103の夫々から第3需給差を取得し、取得した第3需給差に基づき、当該第4配電線104における需給差(以下、第4需給差と称する。)を求め、求めた第4需給差を第1情報処理装置10に送信する。
発電機5の夫々には、夫々が接続している第1配電線101の負荷6に付設されている第1情報処理装置10と通信可能に接続し、夫々の出力(以下、発電機出力と称する。)を計測して上記第1情報処理装置10に送信(ブロードキャスト)する計測装置8(不図示)が付設されている。計測装置8は、計測した発電機出力を、夫々が付設されている発電機5が接続している第1配電線101に接続している負荷6に付設されている全ての第1情報処理装置10に送信(ブロードキャスト)する。
尚、計測装置8と第1情報処理装置10との間、第1情報処理装置10と第2情報処理装置20との間、第2情報処理装置20と第3情報処理装置30との間、及び第3情報処理装置30と第4情報処理装置40との間は、例えばLAN、WAN、インターネット、電力線通信(PLC(Power Line Communication))、専用線(電力系統制御用情報伝送システム(CDT:Cyclic Digital data Transmission equipment)、メタル線、光ファイバ等)によって、通信可能に接続されている。
図2Aに第1情報処理装置10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、第1情報処理装置10は、CPU211と、RAM・ROM等のメモリ212と、ハードディスク等の記憶装置213と、キーボードやマウス等の入力装置214と、液晶ディスプレイ等の表示装置215と、通信回路216と、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路217と、負荷の電力消費量を計測する計測回路218と、負荷への電力供給を制御する制御回路219とを備えている。
図2Bに第2情報処理装置20のハードウエア構成を示している。同図に示すように、第2情報処理装置20は、CPU311及びメモリ312と、通信回路313とを備えている。尚、第3情報処理装置30及び第4情報処理装置40も第2情報処理装置20と同様のハードウエア構成を有している。
図3に計測装置8のハードウエア構成を示す。同図に示すように、計測装置8は、CPU81及びメモリ82と、第1情報処理装置10と通信するための通信回路83と、発電機5の発電機出力を計測する計測回路84とを備えている。
図4に第1情報処理装置10の機能を示している。同図に示すように、第1情報処理装置10は、電力消費量計測部411、自負荷情報送信部412、他負荷情報受信部413、発電機出力受信部414、需給差算出部415、需給差送信部416、需給差受信部417、電力供給制御部418、及び制御権取得部419を備えている。制御権取得部419は制御権信号送信部4191、及び制御権信号受信部4192を含む。
尚、これらの機能は、第1情報処理装置10のハードウエアによって、もしくは、第1情報処理装置10のCPU211が、メモリ212又は記憶装置213に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また同図に示すように、第1情報処理装置10は、計測値データベース430を備えている。計測値データベース430は、例えば第1情報処理装置10において動作するDBMS(Data Base Management System)によって管理される。
図4に示した機能のうち、電力消費量計測部411は、負荷6の電力消費量(以下、自負荷電力消費量と称する。)を計測し、計測した自負荷電力消費量を計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて計測値データベース430に格納する。
自負荷情報送信部412は、計測した自負荷電力消費量を、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷と同じ第1配電線101に接続している他負荷に付設されている第1情報処理装置10に送信(ブロードキャスト)する。尚、送信する情報には、自負荷の識別子が付帯する。
他負荷情報受信部413は、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷と同じ第1配電線101に接続している他負荷に付設されている第1情報処理装置10から送られてくる他負荷の電力消費量(以下、他負荷電力消費量と称する。)を、当該他負荷の識別子とともに受信し、受信した他負荷電力消費量を、上記識別子及びその他負荷電力消費量の計測時刻(タイムスタンプ)と対応づけて、計測値データベース430に格納する。
発電機出力受信部414は、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷と同じ第1配電線101に接続している発電機5に付設されている計測装置8から送られてくる発電機出力を、その計測装置8が付設されている発電機5の識別子とともに受信し、受信した発電機出力を、上記識別子及びその発電機出力の計測時刻(タイムスタンプ)と対応づけて、計測値データベース430に格納する。
需給差算出部415は、電力消費量計測部411により計測された自負荷電力消費量と、他負荷情報受信部413が受信した他負荷電力消費量と、発電機出力受信部414が取得した発電機出力とを合計することにより、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が存在する第1配電線101における需給差(以下、第1需給差と称する。)を算出する。
需給差送信部416は、需給差算出部415が算出した第1需給差を、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続している第1配電線101の直系上位の第2配電線102に付設されている第2情報処理装置20に送信する。
需給差受信部417は、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続している第1配電線101の直系上位の、第2配電線102、第3配電線103、及び第4配電線104の夫々に付設されている、第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、及び第4情報処理装置40の夫々から、後述の第2需給差、第3需給差、及び第4需給差を受信する。
電力供給制御部418は、需給差算出部415が算出した第1需給差に基づく、当該第1情報処理装置10が付設されている第1配電線101(第1階層)に接続している負荷6に対する電力供給の制御(以下、第1階層電力制御と称する。)を行う。
電力供給制御部418は、受信した第2需給差に基づく、当該第1情報処理装置10が付設されている第1配電線101の直系上位の第2配電線102(第2階層)に接続している負荷6に対する電力供給の制御(以下、第2階層電力制御と称する。)を行う。
電力供給制御部418は、受信した第3需給差に基づく、当該第1情報処理装置10が付設されている第1配電線101の直系上位の第3配電線103(第3階層)に接続している負荷に対する電力供給の制御(以下、第3階層電力制御と称する。)を行う。
電力供給制御部418は、受信した第4需給差に基づく、当該第1情報処理装置10が付設されている第1配電線101の直系上位の第4配電線104(第4階層)に接続している負荷に対する電力供給の制御(以下、第4階層電力制御と称する。)を行う。
第1乃至第4階層電力制御は、例えば負荷6への電力の供給をオンオフしたり、供給電圧を増減することにより行われる。
制御権信号送信部4191は、自局(当該制御権信号送信部4191が所属する第1情報処理装置10)が、第1階層電力制御の制御権(以下、第1階層制御権と称する。)を現在、要求中又は取得中であることを示す信号(以下、第1自局制御権信号と称する。)を他の第1情報処理装置10(以下、「他局」と称する。)に対して送信する。
また制御権信号送信部4191は、自局が、第2階層電力制御の制御権(以下、第2階層制御権と称する。)を現在、要求中又は取得中であることを示す信号(以下、第2自局制御権信号と称する。)を他の第1情報処理装置10に対して送信する。
また制御権信号送信部4191は、自局が、第3階層電力制御の制御権(以下、第3階層制御権と称する。)を現在、要求中又は取得中であることを示す信号(以下、第3自局制御権信号と称する。)を他の第1情報処理装置10に対して送信する。
また制御権信号送信部4191は、自局が、第4階層電力制御の制御権(以下、第4階層制御権と称する。)を現在、要求中又は取得中であることを示す信号(以下、第4自局制御権信号と称する。)を他の第1情報処理装置10に対して送信する。
尚、以下の説明において、第1階層制御権、第2階層制御権、第3階層制御権、及び第4階層制御権を総称して「制御権」と称する。また第1自局制御権信号、第2自局制御権信号、第3自局制御権信号、及び第4自局制御権信号を総称して「自局制御権信号」と称する。
制御権信号受信部4192は、他の第1情報処理装置10が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号(以下、第1他局制御権信号と称する。)を受信する。
制御権信号受信部4192は、他の第1情報処理装置10が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号(以下、第2他局制御権信号と称する。)を受信する。
制御権信号受信部4192は、他の第1情報処理装置10が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号(以下、第3他局制御権信号と称する。)を受信する。
制御権信号受信部4192は、他の第1情報処理装置10が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号(以下、第4他局制御権信号と称する。)を受信する。
尚、以下の説明において、第1他局制御権信号、第2他局制御権信号、第3他局制御権信号、及び第4他局制御権信号を総称して「他局制御権信号」と称する場合がある。
制御権取得部419は、第1階層電力制御を行うに際し、他の第1情報処理装置10が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもでなければ第1自局制御権信号を他の第1情報処理装置10に対して送信するとともに第1階層電力制御を開始する。一方、他の第1情報処理装置10が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であれば第1階層電力制御を開始しない。
また制御権取得部419は、第2階層電力制御を行うに際し、他の第1情報処理装置10が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもでなければ第2自局制御権信号を他の第1情報処理装置10に対して送信するとともに第2階層電力制御を開始する。一方、他の第1情報処理装置10が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であれば第2階層電力制御を開始しない。
また制御権取得部419は、第3階層電力制御を行うに際し、他の第1情報処理装置10が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもでなければ第3自局制御権信号を他の第1情報処理装置10に対して送信するとともに第3階層電力制御を開始する。一方、他の第1情報処理装置10が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であれば第3階層電力制御を開始しない。
また制御権取得部419は、第4階層電力制御を行うに際し、他の第1情報処理装置10が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもでなければ第4自局制御権信号を他の第1情報処理装置10に対して送信するとともに第4階層電力制御を開始する。一方、他の第1情報処理装置10が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であれば第4階層電力制御を開始しない。
図5に計測値データベース430に格納されるデータのレコードの構成を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値種別4301、識別子4302、計測値4303、及び取得日時4304の各項目を含む。このうち計測値種別4301には、当該レコードに設定されている計測値が、発電機5の発電機出力であるのか、負荷6の電力消費量であるのかを示す値が設定される。識別子4302には、そのレコードがどの発電機5又は負荷6についてのものであるのかを示す識別子(発電機5又は負荷6ごとに固有に付与される識別子)が設定される。計測値4303には、計測値(発電機出力又は電力消費量)が設定される。取得日時4304には、その計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
図6Aに第2情報処理装置20の機能を示している。同図に示すように、第2情報処理装置20は、下位需給差合計算出部611、下位需給差合計送信部612、及び第2制御権信号転送部613の各機能を有する。尚、同図に示す機能は、第2情報処理装置20のハードウエアによって、もしくは、第2情報処理装置20のCPU311が、メモリ312又は記憶装置313に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
下位需給差合計算出部611は、当該第2情報処理装置20が付設されている第2配電線102の直系下位の第1配電線101に接続している負荷6に付設されている全ての第1情報処理装置10(以下、直系下位の第1情報処理装置10と称する。)の夫々から第1需給差を受信し、受信した第1需給差を合計することにより、第2配電線102における需給差(以下、第2需給差と称する。)を求める。
下位需給差合計送信部612は、求めた第2需給差を、直系下位の全ての第1情報処理装置10、及び当該第2情報処理装置20が付設されている第2配電線102の直系上位の第3配電線103に付設されている第3情報処理装置30に送信(ブロードキャスト)する。
第2制御権信号転送部613は、送られてきた自局制御権信号又は他局制御権信号を直系下位の全ての第1情報処理装置10、及び当該第2情報処理装置20が付設されている第2配電線102の直系上位の第3配電線103に付設されている第3情報処理装置30に転送(ブロードキャスト)する。尚、以下、自局制御権信号及び他局制御権信号を「制御権信号」と総称する。
図6Bに第3情報処理装置30の機能を示している。同図に示すように、第3情報処理装置30は、下位需給差合計算出部621、下位需給差合計送信部622、及び第3制御権信号転送部623の各機能を有する。尚、同図に示す機能は、第3情報処理装置30のハードウエアによって、もしくは、第3情報処理装置30のCPU311が、メモリ312又は記憶装置313に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
下位需給差合計算出部621は、当該第3情報処理装置30が付設されている第3配電線103の直系下位の第2配電線102に付設されている全ての第2情報処理装置20(以下、直系下位の第2情報処理装置20と称する。)の夫々から第2需給差を受信し、受信した第2需給差を合計することにより、第3配電線103における需給差(以下、第3需給差と称する。)を求める。
下位需給差合計送信部622は、求めた第3需給差を、直系下位の全ての第1情報処理装置10、及び当該第3情報処理装置30が付設されている第3配電線103の直系上位の第4配電線104に付設されている第4情報処理装置40に送信(ブロードキャスト)する。尚、第3情報処理装置30から第1情報処理装置10へのデータの送信(ブロードキャスト)は、直系下位の第2情報処理装置20を介して行われる。
第3制御権信号転送部623は、送られてきた制御権信号を直系下位の全ての第1情報処理装置10、及び当該第3情報処理装置30が付設されている第3配電線103の直系上位の第4配電線104に付設されている第4情報処理装置40に転送(ブロードキャスト)する。
図6Cに第4情報処理装置40の機能を示している。同図に示すように、第4情報処理装置40は、下位需給差合計算出部631、下位需給差合計送信部632、及び第4制御権信号転送部633の各機能を有する。尚、同図に示す機能は、第4情報処理装置40のハードウエアによって、もしくは、第4情報処理装置40のCPU311が、メモリ312又は記憶装置313に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
下位需給差合計算出部631は、当該第4情報処理装置40が付設されている第4配電線104の直系下位の第3配電線103に付設されている全ての第3情報処理装置30(以下、直系下位の第3情報処理装置30と称する。)の夫々から第3需給差を受信し、受信した全ての第3需給差を合計することにより、第4配電線104における需給差(以下、第4需給差と称する。)を求める。
下位需給差合計送信部632は、求めた第4需給差を、直系下位の全ての第1情報処理装置10に送信(ブロードキャスト)する。尚、第4情報処理装置40から第1情報処理装置10へのデータの送信は、第2情報処理装置20及び第3情報処理装置30を介して行われる。
第4制御権信号転送部633は、送られてきた制御権信号を直系下位の全ての第3情報処理装置30に転送(ブロードキャスト)する。
次に第1情報処理装置10によって行われる処理について説明する。図7は上記処理を説明するフローチャートである。
S710では、第1情報処理装置10は、現在時刻が電気料金の割引時間帯であるか否かを判断する。割引時間帯であれば(S710:YES)、充電器をオンする(S711)。割引時間帯でなければ、S721に進む。
S721では、電力消費量計測部411が、自負荷電力消費量を計測し、計測した自負荷電力消費量を計測値データベース430に格納する。次に自負荷情報送信部412が、計測した自負荷電力消費量を、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷が接続している第1配電線101に接続している他負荷に付設されている第1情報処理装置10に送信(ブロードキャスト)する(S722)。
次に他負荷情報受信部413が、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷が接続している第1配電線101に接続している他負荷に付設されている第1情報処理装置10から送られてくる他負荷電力消費量を受信し、受信した他負荷電力消費量を計測値データベース430に格納する(S723)。
次に発電機出力受信部414が、当該第1情報処理装置10が付設されている自負荷が接続している第1配電線101に接続している発電機5に付設されている計測装置8から送られてくる発電機出力を受信し、受信した発電機出力を計測値データベース430に格納する(S724)。
次に需給差算出部415が、S721で計測した自負荷電力消費量と、S722で取得した他負荷電力消費量と、S723で取得した発電機出力とを合計することにより第1需給差Ptを算出する(S725)。
次に需給差送信部416が、需給差算出部415が算出した第1需給差Ptを、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続している第1配電線101の直系上位の第2配電線102に付設されている第2情報処理装置20に送信する(S726)。
次に需給差受信部417が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続している第1配電線101の直系上位の、第2配電線102、第3配電線103、及び第4配電線104の夫々に付設されている、第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、及び第4情報処理装置40の夫々から、第2需給差Pf、第3需給差Pb、及び第4需給差Psを受信する(S727)。
次に電力供給制御部418が、需給差算出部415が算出した第1需給差Ptと、需給差受信部417が受信した、第2需給差Pf、第3需給差Pb、及び第4需給差Psとに基づき、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6への電力供給を制御する(S728)。同処理の詳細は後述する。
S715では、第1情報処理装置10は、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6の充電が完了したか否かを判断する。完了していれば(S715:YES)、処理が終了する。完了していなければ(S715:NO)、S710に戻る。
<電力供給制御処理S728>
次に図7のS728の処理(以下、電力供給制御処理S728と称する。)について説明する。図8A、図8B、及び図8Cは電力供給制御処理S728の詳細を説明するフローチャートである。以下、これらの図を用いて説明する。
図8Aに示すように、制御権取得部419は、第1需給差Ptが正値(電力余剰)であるか否かを判断する(S801)。制御権取得部419は、第1需給差Ptが正値であれば(S801:YES)S802に進み、第1需給差Ptが正値ない場合は(S801:NO)S811に進む。
S802では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第1他局制御権信号の状態を調べ、他局が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S802:YES)、S808に進む。他方、他局が第1階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S802:NO)、S803に進む。
S808では、制御権取得部419は、所定の待機時間(以下、第1待機時間と称する。)を生成し、生成した第1待機時間だけ待機する(S809)。その後は図7に戻りS715に進む。尚、S808において制御権取得部419は、次回の第1階層制御権の取得要求がなるべく他局と同じタイミングで送出されないようにするために、例えば第1待機時間の値をランダム値とする。
S803では、制御権取得部419は、第1自局制御権信号を直系上位の第2配電線102に接続している第2情報処理装置20に送信する。その後は電力供給開始処理S850に進む。
図8Bに示す電力供給開始処理S850では、まず制御権取得部419は所定の待機時間(以下、第2待機時間と称する。)だけ待機する(S804)。
S805では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第1他局制御権信号の状態を調べ、他局が現在、第1階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断する。制御権取得部419は、他局が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S805:YES)S808に進む。他方、他局が第1階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S805:NO)S806に進む。
S806では、電力供給制御部418が、計測値データベース430から、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101に接続する全ての負荷6の現在時刻から過去所定時間内における電力消費量を取得し、上記所定時間内における電力消費量が最大の負荷6が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6(自負荷)であるか否かを判断する。そして電力供給制御部418は、自負荷の電力消費量が最大であれば(S806:YES)、負荷6への電力供給を行う(例えば電気自動車の蓄電池の充電器をオンする)(S807)。一方、自負荷の電力消費量が最大でなければ(S806:NO)、図7に戻りS715に進む。
ところで、S809において第1待機時間だけ待機する際、制御権取得部419が最新の第1需給差を求め、その結果、第1階層電力制御が最早不要であると判断した場合は自負荷の制御(S807)を行わないようにしてもよい(その場合は例えば図7に戻りS715に進む。)。
図8Aに戻り、S811では、制御権取得部419は、第2需給差Pfが正値(電力余剰)であるか否かを判断する。制御権取得部419は、第2需給差Pfが正値であれば(S811:YES)S812に進み、第2需給差Pfが正値でなければ(S811:NO)S821に進む。
S812では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第2他局制御権信号の状態を調べ、他局が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S812:YES)、S808に進む。他方、他局が第2階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S812:NO)、S813に進む。
S813では、制御権取得部419は、第2自局制御権信号を直系上位の第2配電線102に接続している第2情報処理装置20に送信する。その後は電力供給開始処理S850に進み、制御権取得部419は、第2待機時間だけ待機した後、他局が現在、第2階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断してから電力供給を開始する。
すなわち、まず制御権取得部419は、他局から送られてくる第2他局制御権信号の状態を調べ、他局が現在、第2階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断する。制御権取得部419は、他局が第2階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S805:YES)、S808に進む。他方、他局が第2階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S805:NO)、S806に進む。
S806では、電力供給制御部418が、計測値データベース430から、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101に接続する全ての負荷6の現在時刻から過去所定時間内における電力消費量を取得し、上記所定時間内における電力消費量が最大の負荷6が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6(自負荷)であるか否かを判断する。そして電力供給制御部418は、自負荷の電力消費量が最大であれば(S806:YES)、負荷6への電力供給を行う(例えば電気自動車の蓄電池の充電器をオンする)(S807)。一方、自負荷の電力消費量が最大でなければ(S806:NO)、図7に戻りS715に進む。
S821では、制御権取得部419は、第3需給差Pbが正値(電力余剰)であるか否かを判断する。制御権取得部419は、第3需給差Pbが正値であれば(S821:YES)、S822に進み、第3需給差Pbが正値でなければ(S821:NO)、S831に進む。
S822では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第3他局制御権信号の状態を調べ、他局が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S822:YES)、S808に進む。他方、他局が第3階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S822:NO)、S823に進む。
S823では、制御権取得部419は、第3自局制御権信号を直系上位の第2配電線102に接続している第2情報処理装置20に送信する。その後は電力供給開始処理S850に進み、制御権取得部419は、第2待機時間だけ待機した後、他局が現在、第3階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断してから電力供給を開始する。
すなわち、まず制御権取得部419は、他局から送られてくる第3他局制御権信号の状態を調べ、他局が現在、第3階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断する。制御権取得部419は、他局が第3階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S805:YES)、S808に進む。他方、他局が第3階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S805:NO)、S806に進む。
S806では、電力供給制御部418が、計測値データベース430から、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101に接続する全ての負荷6の現在時刻から過去所定時間内における電力消費量を取得し、上記所定時間内における電力消費量が最大の負荷6が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6(自負荷)であるか否かを判断する。そして電力供給制御部418は、自負荷の電力消費量が最大であれば(S806:YES)、負荷6への電力供給を行う(例えば電気自動車の蓄電池の充電器をオンする)(S807)。一方、自負荷の電力消費量が最大でなければ(S806:NO)、図7に戻りS715に進む。
S831では、制御権取得部419は、第4需給差Psが正値(電力余剰)であるか否かを判断する。制御権取得部419は、第4需給差Psが正値であれば(S831:YES)、S832に進み、第4需給差Psが正値でなければ(S831:NO)、S841に進む。
S832では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第4他局制御権信号の状態を調べ、他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S832:YES)、S808に進む。他方、他局が第2階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S832:NO)、S833に進む。
S833では、制御権取得部419は、直系上位の第2配電線102に接続している第2情報処理装置20に、第4自局制御権信号を送信する。その後は電力供給開始処理S850に進み、制御権取得部419は、第2待機時間だけ待機した後、他局が現在、第4階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断してから電力供給を開始する。
すなわち、まず制御権取得部419は、他局から送られてくる第4他局制御権信号の状態を調べ、他局が現在、第4階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断する。制御権取得部419は、他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S805:YES)、S808に進む。他方、他局が第4階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S805:NO)、S806に進む。
S806では、電力供給制御部418が、計測値データベース430から、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101に接続する全ての負荷6の現在時刻から過去所定時間内における電力消費量を取得し、上記所定時間内における電力消費量が最大の負荷6が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6(自負荷)であるか否かを判断する。そして電力供給制御部418は、自負荷の電力消費量が最大であれば(S806:YES)、負荷6への電力供給を行う(例えば電気自動車の蓄電池の充電器をオンする)(S807)。一方、自負荷の電力消費量が最大でなければ(S806:NO)、図7に戻りS715に進む。
S841では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第4他局制御権信号の状態を調べ、他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S841:YES)、S808に進む。他方、他局が第2階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S841:NO)、S842に進む。
S842では、制御権取得部419は、第4自局制御権信号を、直系上位の第2配電線102に接続している第2情報処理装置20に送信する。その後は、電力供給停止処理S860に進む。
図8Cに示す電力供給停止処理S860では、まず制御権取得部419は所定の待機時間(以下、第3待機時間と称する。)だけ待機する(S843)。
次に、S844では、制御権取得部419は、他局から送られてくる第4他局制御権信号の状態を調べ、他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断する。他局が第4階層制御権を現在、要求中又は取得中である場合は(S844:YES)S808に進む。他方、他局が第4階層制御権を現在、要求中でも取得中でもない場合は(S841:NO)、S845に進む。
S845では、電力供給制御部418が、計測値データベース430から、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101に接続する全ての負荷6の現在時刻から過去所定時間内における電力消費量を取得し、上記所定時間内における電力消費量が最小の負荷6が、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6(自負荷)であるか否かを判断する。そして電力供給制御部418は、自負荷の電力消費量が最小であれば(S845:YES)、負荷6への電力供給を停止する(例えば電気自動車の蓄電池の充電器をオフする)(S846)。一方、自負荷の電力消費量が最小でなければ(S845:NO)、図7のS715に進む。
このように、電力供給制御部418は、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101、又は当該第1配電線101の直系上位の配電線(第2配電線102、第3配電線103、及び第4配電線104)の少なくともいずれかに余剰電力が存在する場合には、負荷6に電力供給を行うので、例えば発電機5が自然エネルギー利用の発電機である場合のように、発電機出力が時間的に一定でない場合でも、安定して負荷6に電力を供給することができる。また直系上位の配電線(第2配電線102、第3配電線103、及び第4配電線104)を下位から順に辿って夫々の余剰電力の有無を判断していくので、発電機出力の変化に起因する上位側配電線の潮流変化を有効に防ぐことができる。
また電力供給制御部418は、当該第1情報処理装置10が付設されている負荷6が接続する第1配電線101、又は当該第1配電線101の直系上位の配電線(第2配電線102、第3配電線103、及び第4配電線104)のいずれにも余剰電力が存在しない場合には、負荷6への電力供給を停止するので、例えば発電機が自然エネルギー利用の発電機のように出力が時間的に一定でない発電機である場合でも、発電機出力の変化に起因する上位側配電線の潮流変化を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態の電力供給システム1によれば、低圧配電線等の下位の配電線(第1配電線101)に太陽光発電機等の自然エネルギーを利用した発電機5が接続された階層的な電力系統(電力供給システム1)において、第1配電線101に付設された第1情報処理装置10が、当該第1配電線101における需給差(第1需給差)と、その直系上位の配電線の需給差(第2需給差、第3需給差、第4需給差)とに基づき、当該第1配電線101に接続している負荷6への電力供給を制御する。このため、第1配電線101とその直系上位の配電線間で余剰電力を有効に利用することができる。またこのように余剰電力を融通することで、上位側の潮流変動を防ぐことができる。またこれにより電力系統に設定される需給調整しろを緩和することができる。
また第1情報処理装置の夫々は、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ、自身が電力制御の制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である自局制御権信号を送信するとともに第1乃至第3電力制御を開始するので、複数の第1情報処理装置により第1乃至第4階層電力制御の制御権が同時に取得され、同一の負荷に対して同時に第1乃至第4階層電力制御がされてしまうのを確実に防ぐことができる。そのため、過制御やハンチングを防ぐことができる。
また電力制御を行うに際し、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを調べ、他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後に、再度他局制御権信号を受信中であるか否かを調べ、受信中でなければ自局制御権信号を他の第1情報処理装置10に対して送信するとともに第1階層電力制御を開始するので、同一の負荷6に対して同時に第1乃至第4階層電力制御がされてしまうのを確実に防ぐことができる。そのため、過制御やハンチングを防ぐことができる。
また電力制御を行うに際し、他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中であれば所定時間待機した後に、再度他局制御権信号を現在、受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ自局制御権信号を他の第1情報処理装置に対して送信するとともに第1乃至第4階層電力制御を開始するので、同一の負荷に対して同時に第1乃至第4階層電力制御がされてしまうのを確実に防ぐことができる。そのため、過制御やハンチングを防ぐことができる。
また第1情報処理装置10が、第1配電線101から順にその直系上位を辿って余剰電力の有無を判断し、余剰電力が生じている配電線が有れば第1配電線101に接続している負荷6への電力供給を行う。これによれば、下位側の配電線の余剰電力が負荷に有効に提供されて下位側の配電線の需給差が緩和され、上位側の潮流変動を防ぐことができる。
尚、S804において第2待機時間だけ待機する際、制御権取得部419が最新の需給差(第1需給差、第2需給差、第3需給差、第4需給差)を求め、その結果、電力制御(第1階層電力制御、第2階層電力制御、第3階層電力制御、第4階層電力制御)が最早不要であると判断した場合は自負荷の制御(S807)を行わないようにしてもよい(その場合は例えば図7に戻りS715に進む。)。
またS843において第3待機時間だけ待機する際、制御権取得部419が最新の第4需給差を求め、その結果、第4階層電力制御が最早不要であると判断した場合は自負荷の制御(S846)を行わないようにしてもよい(その場合は例えば図7に戻りS715に進む。)。
[第2実施例]
第1実施例における、第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、及び第4情報処理装置40は、いずれも送られてきた制御権信号を第1情報処理装置10の全てに転送(ブロードキャスト)してしまうため、不必要な信号(制御権信号)までもが全ての通信ネットワークに伝搬してしまう。そこで第2実施例では、不必要に信号が伝搬しないようにするために第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、及び第4情報処理装置40が制御権信号の種別に応じて転送処理を行うようにしている。
尚、以下の説明において、注目している情報処理装置(第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、第4情報処理装置40)の1階層直系上位の情報処理装置のことを親局、注目している情報処理装置の1階層直系下位の情報処理装置のことを子局と称する。
図9は、第2情報処理装置20の第2制御権信号転送部613が行う転送処理(以下、転送処理S1000と称する。)を示すフローチャートである。
同図に示すように、S1001では、第2制御権信号転送部613がその子局から、第1自局制御権信号、及び第1他局制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第2制御権信号転送部613は、第1自局制御権信号、及び第1他局制御権信号のいずれかを受信した場合には(S1001:YES)、S1002に進み、いずれも受信していない場合にはS1003に進む。S1002では、第2制御権信号転送部613は、受信した制御権信号を子局に転送する。
S1003において、第2制御権信号転送部613は、その子局から、第2自局制御権信号、第2他局制御権信号、第3自局制御権信号、第3他局制御権信号、第4自局制御権信号、及び第4他局制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第2制御権信号転送部613は、いずれかを受信した場合には(S1003:YES)S1004に進み、いずれも受信していない場合にはS1005に進む。S1004では、第2制御権信号転送部613は、受信した制御権信号を子局及び親局に転送する。
S1005では、第2制御権信号転送部613は、その親局から、制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第2制御権信号転送部613は、制御権信号のいずれかを受信した場合には(S1005:YES)、その受信した制御権信号を子局に転送する(S1006)。その後はS1001に戻る。他方、第2制御権信号転送部613は、制御権信号のいずれも受信していない場合には(S1005:NO)、S1001に戻る。
図10は、第3情報処理装置30の第3制御権信号転送部623が行う転送処理(以下、転送処理S1100と称する。)を示すフローチャートである。
同図に示すように、S1101では、第3制御権信号転送部623が、その子局から、第2自局制御権信号、及び第2他局制御権信号のいずれかを受信しているか否かを判断する。第3制御権信号転送部623は、いずれかを受信した場合には(S1101:YES)S1102に進み、いずれも受信していない場合にはS1103に進む。S1102では、第3制御権信号転送部623は、受信した制御権信号を子局に転送する。
S1103において第3制御権信号転送部623は、その子局から、第3自局制御権信号、第3他局制御権信号、第4自局制御権信号、及び第4他局制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第3制御権信号転送部623は、いずれかを受信した場合には(S1103:YES)S1104に進み、いずれも受信していない場合にはS1105に進む。S1104では、第3制御権信号転送部623は、受信した制御権信号を子局及び親局に転送する。
S1105では、第3制御権信号転送部623は、その親局から制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第3制御権信号転送部623は、制御権信号のいずれかを受信した場合には(S1105:YES)、その受信した制御権信号を子局に転送する(S1106)。その後はS1101に戻る。他方、第3制御権信号転送部623は、制御権信号のいずれも受信していない場合には(S1105:NO)、S1101に戻る。
図11は、第4情報処理装置40の第4制御権信号転送部633が行う転送処理(以下、転送処理S1200と称する。)を示すフローチャートである。
同図に示すように、S1201では、第4制御権信号転送部633は、その子局から第3自局制御権信号、及び第3他局制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第4制御権信号転送部633は、いずれかを受信した場合には(S1201:YES)S1202に進み、いずれも受信していない場合にはS1203に進む。S1202では、第4制御権信号転送部633は、その受信した制御権信号を子局に転送する。
S1203において第4制御権信号転送部633は、その子局から、第4自局制御権信号、及び第4他局制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。第4制御権信号転送部633は、いずれかを受信した場合には(S1203:YES)S1204に進み、受信していない場合にはS1205に進む。S1204では、第4制御権信号転送部633は、その受信した制御権信号を子局及び親局に転送する。
S1205では、第4制御権信号転送部633は、親局から制御権信号のいずれかを受信している否かを判断する。第4制御権信号転送部633は、制御権信号のいずれかを受信した場合には(S1205:YES)、その受信した制御権信号を子局に転送する(S1206)。その後はS1201に戻る。他方、第4制御権信号転送部633は、制御権信号のいずれも受信していない場合には(S1205:NO)、S1201に戻る。
このように第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10又は第3情報処理装置30に対して、必要な信号だけを転送するので、不必要に通信トラフィックを上昇させることがなく効率的に通信を行うことができる。
また第3情報処理装置は30、第2情報処理装置20又は第4情報処理装置に対して、必要な信号だけを転送するので、不必要に通信トラフィックを上昇させることがなく効率的に通信を行うことができる。
ところで、図9乃至図11に示したアルゴリズムは、夫々を独立したプログラムとして実現するようにしてもよいが、以下に説明するアルゴリズムを用いれば夫々を共通のプログラムによって実現することができる。
図12は、図9乃至図11に示したアルゴリズムを共通のプログラムで実現した場合の処理(以下、転送処理S1300と称する。)の一例を説明するフローチャートである。以下、同図の処理について説明する。尚、以下の説明において、情報処理装置(第1情報処理装置10、第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、第4情報処理装置40)の階層とは、その情報処理装置が接続している配電線(第1配電線101、第2配電線102、第3配電線103、第4配電線104)の階層のことをいう。また第2情報処理装置20、第3情報処理装置30、及び第4情報処理装置40を総称して「転送局」と称する。
同図に示すように、まず転送局は、子局から制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する(S1301)。制御権信号のいずれかを受信した場合は(S1301:YES)S1302に進む。制御権信号を受信していない場合は(S1301:NO)S1305に進む。
S1302では、転送局は、自局の階層とS1301で受信した制御権信号の階層とを比較する。自局の階層が受信した制御権信号の階層よりも低い場合(S1302:YES)、転送局は、S1301で受信した制御権信号を親局及び子局に転送する(S1303)。その後はS1305に進む。一方、自身の階層が受信している制御権信号の階層よりも低くない場合(S1302:NO)、転送局はS1301で受信した制御権信号を子局に転送する(S1304)。その後はS1305に進む。
S1305では、転送局は、親局から制御権信号のいずれかを受信したか否かを判断する。制御権信号のいずれかを受信した場合(S1305:YES)、転送局は受信した制御権信号を子局に転送する(S1306)。その後はS1301に進む。一方、制御権信号を受信していない場合は(S1305:NO)、S1301に戻る。
以上に説明したように、図9乃至図11に示したアルゴリズムに代えて図12に示したアルゴリズムを採用することで、図9乃至図11に示したアルゴリズムを共通のプログラムによって実現することができ、プログラムの開発効率の向上や保守/運用面の効率化を図ることができる。
図13は以上に説明した第2実施例による電力供給方法の具体例である。
同図において、例えば第1情報処理装置10は、自負荷が接続する第1配電線1011のPtが正値(7→4)の場合、第1階層電力制御を行う必要があると判断する。第1情報処理装置10は、第1階層電力制御に際し、自負荷が接続する第1配電線101の他局が現在、第1階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもなければ第1自局制御権信号を第2情報処理装置20に送信する。続いて第1情報処理装置10は、第1自局制御権信号を送信した後、第2待機時間だけ待機した後、他局が第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもなければ第1階層電力制御を行う。第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10から送られてくる第1自局制御権信号を受信すると、第1情報処理装置10に第1自局制御権信号を転送する。
また例えば、第1情報処理装置10は、自負荷が接続している第1配電線1021内のPtは正値ではないが(−1→−3)、その直系上位の第2配電線1021のPfが正値(6→1)であれば、第2階層電力制御を行う必要があると判断する。次に第1情報処理装置10は、第2階層電力制御に際し、第2配電線1021の他局が第2階層制御権を現在、要求中でも取得中でもないことを確認し、要求中でも取得中でもなければ第2自局制御権信号を第2情報処理装置20に送信する。次に第1情報処理装置10は、第2自局制御権信号を送信し、第2待機時間だけ待機した後、他局が第2階層制御権を要求中又は取得中であるか否かを判断し、要求中でも取得中でもなければ第2階層電力制御を行う。第2情報処理装置20は、第1情報処理装置10から第2自局制御権信号を受信し、受信した第2自局制御権信号を第3情報処理装置30及び第1情報処理装置10に転送する。第3情報処理装置30は、第2情報処理装置20から第2自局制御権信号を受信し、受信した第2自局制御権信号を第2情報処理装置20に転送する。
ところで、以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば以上の説明では下位の配電線とその上位の配電線との境界を変圧器又は遮断器のいずれかとしているが、下位の配電線と上位の配電線との境界は変圧器又は遮断器のいずれであってもよい。
また本実施形態では、第1乃至第4階層のグリッドが存在する場合について説明したが、同様の方法により本発明はn階層のグリッドが存在する場合に拡張することができる。
第2待機時間は、次回の第1階層制御権、第2階層制御権、第3階層制御権、及び第4階層制御権の取得要求がなるべく他局と同じタイミングで送出されないようにするために、例えばランダム値としてもよい。
第3待機時間は、次回の第4階層制御権の取得要求がなるべく他局と同じタイミングで送出されないようにするために、例えばランダム値としてもよい。
1 電力供給システム
5 発電機
6 負荷
8 計測装置
10 第1情報処理装置
20 第2情報処理装置
30 第3情報処理装置
40 第4情報処理装置
101 第1配電線
102 第2配電線
103 第3配電線
104 第4配電線
411 電力消費量計測部
412 自負荷情報送信部
413 他負荷情報受信部
414 発電機出力受信部
415 需給差算出部
416 需給差送信部
417 需給差受信部
418 電力供給制御部
419 制御権取得部
4191 制御権信号送信部
4192 制御権信号受信部
430 計測値データベース

Claims (7)

  1. 1つ以上の発電機及び1つ以上の負荷が接続する第1配電線と、前記第1配電線の上位に接続し1つ以上の前記第1配電線が分岐する第2配電線と、前記第2配電線の上位に接続し1つ以上の前記第2配電線が分岐する第3配電線と、を含む電力供給システムの制御方法であって、
    前記第1配電線の夫々に、夫々に接続している前記発電機の出力、及び前記第1配電線に接続している前記負荷の電力消費量を取得し、夫々の需給差である第1需給差を求める第1情報処理装置を付設し、
    前記第2配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第1配電線の夫々に付設されている前記第1情報処理装置から前記第1需給差を取得して当該第2配電線の需給差である第2需給差を求める第2情報処理装置を付設し、
    前記第3配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第2配電線の夫々に付設されている前記第2情報処理装置から夫々の需給差である第2需給差を取得して当該第3配電線の需給差である第3需給差を求める第3情報処理装置を付設し、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第2配電線に付設されている前記第2情報処理装置と通信することにより前記第2需給差を取得するとともに、夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第3配電線に付設されている前記第3情報処理装置と通信することにより前記第3需給差を取得し、
    夫々の前記第1需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第1階層電力制御、取得した前記第2需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第2階層電力制御、及び、取得した前記第3需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第3階層電力制御、を行い、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    自身が前記第1階層電力制御の制御権である第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第1階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第1他局制御権信号を受信する受信部と、
    自身が前記第2階層電力制御の制御権である第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第2階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第2他局制御権信号を受信する受信部と、
    自身が前記第階層電力制御の制御権である第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第3階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第3他局制御権信号を受信する受信部と、
    を有し、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第1階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第1階層電力制御を開始せず、
    前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第2階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第2階層電力制御を開始せず、
    前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第3階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第3階層電力制御を開始しない
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第1他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第1階層電力制御を開始し、
    前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第2他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第2階層電力制御を開始し、
    前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第3他局制御権信号を受信中であれば所定時間待機した後、再度前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第3階層電力制御を開始する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  3. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第1他局制御権信号を受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1階層電力制御を開始し、
    前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第2他局制御権信号を受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2階層電力制御を開始し、
    前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、前記第3他局制御権信号を受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに所定時間待機し、再度前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3階層電力制御を開始する、
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  4. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記第2情報処理装置の夫々は、直系下位の第1情報処理装置から送られてきた第1自局制御権信号、及び第1他局制御権信号については直系下位の第1情報処理装置に転送し、直系下位の第1情報処理装置から送られてきた第2自局制御権信号、第2他局制御権信号、第3自局制御権信号、及び第3他局制御権信号については直系下位の第1情報処理装置及び直系上位の第3情報処理装置に転送し、
    前記第3情報処理装置の夫々は、直系下位の第2情報処理装置から送られてきた第2自局制御権信号、第2他局制御権信号、第3自局制御権信号、及び第3他局制御権信号を直系下位の第2情報処理装置に転送する、
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  5. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記第1情報処理装置は、
    前記第1需給差に基づき夫々が付設されている前記第1配電線の余剰電力の有無を判断し、余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給し、
    前記第1配電線に余剰電力が無ければ、前記第2需給差に基づき前記第1配電線の直系上位に接続している前記第2配電線の余剰電力の有無を判断し、前記第2配電線に余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給し、
    前記第1配電線及び前記第2配電線のいずれにも余剰電力が無ければ、さらに前記第3需給差に基づき前記第1配電線の直系上位に接続している前記第3配電線の余剰電力の有無を判断し、前記第3配電線に余剰電力が有れば前記第1配電線に接続している前記負荷に電力を供給する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  6. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機は太陽光発電機であり、前記負荷は電気自動車の蓄電池である
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  7. 1つ以上の発電機及び1つ以上の負荷が接続する第1配電線と、前記第1配電線の上位に接続し1つ以上の前記第1配電線が分岐する第2配電線と、前記第2配電線の上位に接続し1つ以上の前記第2配電線が分岐する第3配電線と、を含む電力供給システムであって、
    前記第1配電線の夫々に、夫々に接続している前記発電機の出力、及び前記第1配電線に接続している前記負荷の電力消費量を取得し、夫々の需給差である第1需給差を求める第1情報処理装置が付設され、
    前記第2配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第1配電線の夫々に付設されている前記第1情報処理装置から前記第1需給差を取得して当該第2配電線の需給差である第2需給差を求める第2情報処理装置が付設され、
    前記第3配電線の夫々に、夫々の配下に接続している前記第2配電線の夫々に付設されている前記第2情報処理装置から夫々の需給差である第2需給差を取得して当該第3配電線の需給差である第3需給差を求める第3情報処理装置が付設され、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第2配電線に付設されている前記第2情報処理装置と通信することにより前記第2需給差を取得するとともに、夫々が付設されている前記第1配電線の直系上位に接続している前記第3配電線に付設されている前記第3情報処理装置と通信することにより前記第3需給差を取得し、
    夫々の前記第1需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第1階層電力制御、取得した前記第2需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第2階層電力制御、及び、取得した前記第3需給差に基づく、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に対する電力供給の制御である第3階層電力制御、を行い、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    自身が前記第1階層電力制御の制御権である第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第1階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第1階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第1他局制御権信号を受信する受信部と、
    自身が前記第2階層電力制御の制御権である第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第2階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第2階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第2他局制御権信号を受信する受信部と、
    自身が前記第階層電力制御の制御権である第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であることを示す信号である第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信する第3階層制御権信号送信部と、
    他の第1情報処理装置が前記第3階層制御権を現在、要求中又は取得中であるか否かを示す信号である第3他局制御権信号を受信する受信部と、
    を有し、
    前記第1情報処理装置の夫々は、
    前記第1階層電力制御を行うに際し、前記第1他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第1自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第1階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第1階層電力制御を開始せず、
    前記第2階層電力制御を行うに際し、前記第2他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第2自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第2階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第2階層電力制御を開始せず、
    前記第3階層電力制御を行うに際し、前記第3他局制御権信号を受信中であるか否かを判断し、受信中でなければ前記第3自局制御権信号を他の前記第1情報処理装置に対して送信するとともに前記第3階層電力制御を開始し、受信中であれば前記第3階層電力制御を開始しない
    ことを特徴とする電力供給システム。
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