JP5414867B1 - 刺繍制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色替えファンクションによる色指定の変更を、バーコードの読取り操作により容易に行うことができ、色指定の変更時の作業性を向上できるようにする。
【解決手段】 刺繍制御装置21の入出力制御部29には、上糸S等の色をバーコードにより色情報として読取るバーコード読取り装置34を接続して設ける。刺繍制御装置21の刺繍制御部27は、バーコード読取り装置34で読取った色情報に基づいて刺繍データの色替えファンクションによる色指定を更新する色指定更新手段と、色替えファンクションによる色指定が更新された刺繍データの情報をカラー表示器25に出力し、カラー表示器25により色情報を画面表示させる表示制御手段とを有する構成としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば刺繍柄を刺繍データに従って作成する刺繍機用の刺繍制御装置に関する。
一般に、刺繍用ミシンとして知られる刺繍機には、上糸側のミシン針を上,下に往復動させるための主軸モータ、上糸(刺繍糸)の色替えを行う色替え機構、刺繍対象物(刺繍布)が保持された刺繍用枠(移動枠)を刺繍機の基台上で前,後方向および左,右方向に枠移動させる枠移動モータ等の各種アクチュエータが搭載されている。そして、このような各種のアクチュエータを駆動制御して刺繍機を作動させるため、例えば刺繍機の基台には刺繍制御装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
この種の従来技術による刺繍制御装置は、当該装置の外殻を構成するユニットケースと、該ユニットケース内に収納された複数の電子部品等からなる刺繍制御部および内部メモリ部等とにより構成され、前記ユニットケースの前面側には、複数の操作スイッチ等からなる操作部と、刺繍に必要な情報・データ等をカラーで画面表示するカラー表示器とが設けられている。
一方、タブレット等を用いて行う刺繍データの作成装置は、多数色の刺繍柄を作成するため刺繍データのうち各針落ち点のデータ毎に色替えファンクション(即ち、色指定ファンクション)を付与し、例えば10〜100針目までは赤色の柄模様、101〜200針目までは青色の柄模様、201〜300針目までは黄色の柄模様となるように、それぞれの柄模様毎に異なる色の色指定を行う構成としている(例えば、特許文献2参照)。
このように作成された刺繍データは、例えば携帯式の記憶媒体または通信回線等を介して刺繍機側の刺繍制御装置に読込まれる。そして、刺繍機による刺繍を実行するときには、刺繍データの色替えファンクション(即ち、色指定ファンクション)を1針毎に逐次読出し、色替えファンクションによる色指定が変わるまでは色替え機構を作動させることなく、前回と同じ色の刺繍を行い、色替えファンクションによる色指定が変わったときには、このときの色指定に基づいて色替え機構を作動させ、前回とは異なる色の刺繍を行うように、所望色の刺繍糸が挿通されたミシン針を刺繍布に対して運針させる構成である。
特開平10−328455号公報 特開平5−115639号公報
ところで、刺繍作業を実際に行う過程では、刺繍柄の縫い順、色合い等を変えるために前記刺繍データ中の色替えファンクションによる色指定を他の色指定に変更する処理を行うことがある。しかし、従来技術による色指定の変更処理は、カラー表示器の画面上に表示された色調整ダイアログ等を用いて色調(赤、緑、青の濃さ)を適宜に手作業で調整する必要がある。このため、このような色指定の変更処理に多大の時間を費やし、作業性が悪い上に、手作業による入力ミス等が発生し易いという問題がある。
特に、刺繍用の上糸には、例えば同じ青系統の糸でも微妙に色調、色合いが異なる複数種の上糸が存在し、他の赤系統、黒系統の糸等にも同様に複数種のものが存在する。このため、上糸の色をカラー表示器の画面上で前述の如く変更して再現するには非常な手間がかかり、個人差によっても色調整時の入力ミス、選択ミス等が発生し易いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、色替えファンクションによる色指定の変更をバーコードを用いて容易に行うことができ、色指定変更時の作業性を向上することができるようにした刺繍制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、前面側に操作部が設けられたユニットケースと、該ユニットケース内に設けられ前記操作部の操作に従って刺繍機の主軸、色替え機構、枠移動機構を駆動制御する刺繍制御部と、色替えファンクションを含んだ刺繍データが更新可能に記憶される内部メモリ部と、該内部メモリ部に対して外部データの入,出力を行う入出力制御部と、前記ユニットケースの前面側に設けられ刺繍に必要な情報・データを画面表示する表示部とを備えてなる刺繍制御装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記入出力制御部には、刺繍糸の色情報をバーコードにより読取るバーコード読取り装置を接続して設け、前記刺繍制御部は、該バーコード読取り装置で読取った前記色情報に基づいて前記刺繍データの色替えファンクションによる色指定を更新する色指定更新手段と、該色指定更新手段により前記色替えファンクションの色指定が更新された前記刺繍データの情報を前記表示部に出力して画面表示させる表示制御手段とを有する構成とし、前記バーコード読取り装置は、前記刺繍データの色見本となる糸色指示書から前記刺繍糸の色情報をバーコードにより読取る構成とし、前記糸色指示書には、刺繍柄のうち予め決められた複数の柄領域毎に異なる指示色をそれぞれバーコードにより表記したバーコード表記部を設ける構成としたことにある。
また、請求項の発明によると、前記入出力制御部には、前記刺繍糸の色をそれぞれの色毎に個別な色情報として読取るカラーセンサを接続して設け、前記刺繍制御部は、該カラーセンサで読取った前記色情報をバーコード化するためのバーコード化処理部を有する構成としている。
請求項1の発明によれば、入出力制御部に接続して設けたバーコード読取り装置により、複数の刺繍糸(上糸)の色情報をバーコード情報として個別に読取ることができる。そして、バーコード読取り装置で読取った色情報に基づいて、刺繍制御部は刺繍データの色替えファンクションによる色指定を簡単に更新することができ、従来技術のように表示部の画面上に色調整ダイアログ等を表示して行う色調整作業等を不要にできる。このため、表示部の画面上には、色替えファンクションによる色指定が更新された刺繍データの情報を表示することができ、例えば上糸の色を表示部の画面上で再現する作業を短時間で容易に行うことができる。従って、刺繍制御装置のオペレータは、バーコード読取り装置を操作するだけで刺繍データの色替えファンクションによる色指定を簡単に変更することができ、変更時の作業性を向上することができる。しかも、現行の刺繍制御装置にも高い汎用性をもって適用することができる。
さらに、刺繍データの色見本となる糸色指示書には、刺繍柄のうち複数の柄領域毎に異なる指示色をそれぞれバーコードにより表記したバーコード表記部を設けているので、オペレータはバーコード読取り装置を糸色指示書に近付けて手動操作することにより、糸色指示書の各バーコード表記部から各指示色の色情報を読取ることができる。
請求項の発明は、刺繍糸(上糸)の色情報がバーコードにより表記されていない場合に、カラーセンサを用いることにより各上糸の色を個別な色情報として読取ることができ、刺繍制御部のバーコード化処理部は、カラーセンサで読取った色情報からバーコードを作成(即ち、バーコードにより暗号化して表記)するため処理を行うことができる。また、新しく糸色指示書を作成する段階で色情報のバーコード化を新規に行う場合には、糸色指示書の柄領域毎に異なる指示色をカラーセンサで読取ることにより、各指示色をそれぞれバーコードにより表記することができ、指示色毎のバーコード表記部を糸色指示書に追加して載せる作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態による刺繍機を示す斜視図である。 図1中の刺繍制御装置をバーコード読取り装置と一緒に拡大して示す正面図である。 刺繍機の全体構成を示す制御ブロック図である。 刺繍データの色見本となる糸色指示書を示す正面図である。 バーコードを用いた刺繍データの色替えファンクションによる色指定の変更処理を示す流れ図である。 表示色変更開始の命令コードとなるバーコードを示す図である。 表示色変更処理を完了したときの認識コードとなるバーコードを示す図である。 表示色の変更対象を指定するためのバーコードを示す図である。 刺繍制御装置のカラー画面上に表示された表示色変更処理前の初期画像を示す図である。 刺繍制御装置のカラー画面上に表示された表示色変更処理後の画像を示す図である。 図1中の刺繍制御装置と1つのヘッド部とを拡大して示す部分斜視図である。 上糸等の色情報を新規なバーコードとして書出すバーコード化処理を示す流れ図である。 刺繍用上糸の色コード表を示す正面図である。 色コードに基づいて内部メモリ部に格納される色テーブルを示す説明図である。 図12の制御処理により新しく作成されたバーコードを示す図である。
以下、本発明の実施の形態による刺繍制御装置を、多頭式自動刺繍機に適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図15に従って詳細に説明する。
図中、1は多頭式自動刺繍機の本体部分を構成する刺繍用の基台で、該基台1は、図1に示すように左,右に離間した側枠2,3により支持され、前,後方向と左,右方向とに水平に延びて配置されている。側枠2,3間には、基台1の上方に位置して左,右方向に延びるヘッド支持体4が固定して設けられている。
5はヘッド支持体4の前部側に複数個設けられた刺繍機のヘッド部で、これらのヘッド部5は、基台1上に合計6個設けられ、例えば6頭式のミシンヘッドを構成している。なお、これは1つの例を示すものであり、基台1上には、例えば2頭〜56頭に及ぶヘッド部5等が設けられる機種もある。
例えば、図11に示すように、これらのヘッド部5は、ヘッド本体6と、該ヘッド本体6の前面側に設けられ、ヘッド本体6に対して左,右(図11中の矢示A,B方向)に移動可能となった可動支持体としての針棒ケース7と、該針棒ケース7上に設けられ、後述の色替え機構10により針棒ケース7と一緒に左,右方向に移動される後述の糸調子台12とを含んで構成されている。
また、各ヘッド部5のヘッド本体6には、図3に示す主軸モータ8により主軸9(図11参照)を介して駆動される天秤駆動部および針棒駆動部(いずれも図示せず)等が設けられ、これらの駆動部により後述の天秤14と針棒15とがそれぞれ上,下に駆動されるものである。主軸モータ8は、例えば図1に示すヘッド支持体4の背面側等に設けられている。さらに、ヘッド本体6には、図3に示す色替え機構10が設けられている。この色替え機構10は、針棒ケース7と糸調子台12とを一体に左,右(図11中の矢示A,B方向)へと移動させることにより、後述の色替え作業を行うものである。
11は基台1の上方に位置してヘッド支持体4の上側に配設された上糸収納部としての糸立て台である。この糸立て台11には、図1に示すように複数の上糸ボビン11A(例えば、合計54個)が設けられ、これらの上糸ボビン11Aには、例えば赤、緑、青、黄、黒色等の複数色の刺繍糸(以下、上糸Sという)が巻回されている。刺繍作業時には、これらの上糸ボビン11Aから色替え機構10により選択された各上糸Sが、後述の天秤14等を用いて引出され、刺繍布等の刺繍対象物(図示せず)に対する多数色の刺繍が後述するミシン針16の運針動作に伴って行われる。
糸立て台11上に着脱可能に設けられた各上糸ボビン11Aは、後述するミシン針16と等しい個数(例えば、9個)で1組となるように配置され、6頭式のミシンヘッド(6個のヘッド部5)に対しては、合計54個の上糸ボビン11Aが糸立て台11に設置される。そして、9個で1組の各上糸ボビン11Aには、夫々の色をもった各上糸Sが巻回状態で巻き取られ、各色の順番はヘッド部5毎に同一色の順番となるように予め設定されている。即ち、刺繍機の運転準備作業の段階で、へッド部5毎に異なった色の刺繍が行われることがないように、各上糸ボビン11Aは糸立て台11上に所定の順番で配置されるものである。
12は糸立て台11と天秤14との間に位置してヘッド部5に設けられた糸道形成台としての糸調子台で、該糸調子台12には、複数(例えば、9個)の糸調子13が設けられている。これらの糸調子13は、糸立て台11の各上糸ボビン11Aから後述の各天秤14に向けて導かれる各上糸Sの張力を個別に調整するものである。
14はヘッド部5の針棒ケース7から前面側に突出して設けられた複数の天秤で、これらの天秤14は、図11に示す如く左,右方向に間隔をもって針棒ケース7内に並列状態で(例えば、合計9個)配設されている。そして、各天秤14は、天秤支持軸(図示せず)により回動可能に支持され、前記ヘッド本体6に設けられた天秤駆動部(図示せず)により主軸9の回転に従って上,下に揺動するように駆動される。
前述した色替え機構10により針棒ケース7を左,右に移動して色替え作業を行うときには、例えば合計9本の天秤14のうちいずれか1本の天秤14が色替え機構10で選択され、選択された天秤14のみが上,下に揺動される。また、選択されていない残余の天秤14は、天秤保持機構(図示せず)により予め決められた待機位置に保持され、その後に色替え機構10で選択されるまでは、この待機位置に停止して上,下に揺動されることはない。
15は天秤14の下側に位置して針棒ケース7内に設けられた複数(例えば、9個)の針棒で、該各針棒15の下端側には、それぞれミシン針16が着脱可能に装着されている。そして、これらの針棒15およびミシン針16は、ヘッド本体6に設けられた針棒駆動部(図示せず)により主軸9の回転に従って上,下に駆動される。
また、これらの針棒15、ミシン針16についても、天秤14と同様に色替え機構10により選択され、選択された針棒15のみがミシン針16と共に上,下に往復動される。そして、色替え機構10で選択されていない残余の針棒15は、ミシン針16と一緒に図11に示す如く上死点位置に留まり、色替え機構10で選択されるまでは上死点位置に保持されるものである。
17は各ヘッド部5の下側に位置して刺繍機の基台1上に配設された刺繍用枠としての移動枠である。この移動枠17は、図1に示すように長方形状の四角枠として形成され、例えば合計6個のヘッド部5の下側で前記刺繍布等を展張状態で保持する。そして、移動枠17は、枠移動モータ等からなる枠移動機構18により前記刺繍布と一緒に基台1上を左,右方向(例えば、X軸方向)と前,後方向(例えば、Y軸方向)とに水平方向に枠移動される。
この場合、枠移動機構18のモータは、基台1の下面側または背面側に設けられ、前述した主軸モータ8等と共に刺繍機の駆動源を構成するものである。そして、枠移動機構18により移動枠17が枠移動されるときには、これにほぼ連動して各ヘッド部5側のミシン針16が上,下に運針される。これによって、刺繍布等には刺繍データに対応した刺繍柄がヘッド部5毎に実現されるものである。
19は各ヘッド部5の下側に位置して基台1に設けられた複数の針板で、これらの針板19は、図1に示すように各ヘッド部5と上,下で対向して合計6個配置されている。移動枠17に刺繍布をセットした状態では、この刺繍布により各針板19は上側から完全に覆われる。また、各針板19には、色替え機構10により選択されたミシン針16と上,下で対向する位置に針孔19A(図11参照)が穿設されている。この針孔19A内には、各ヘッド部5側でミシン針16を運針するときに下糸側の回転釜(図示せず)に向けて当該ミシン針16が挿入される。
20は刺繍機のコントローラで、該コントローラ20は、基台1上に設けられた刺繍制御装置21と後述の駆動制御装置30とを含んで構成されている。コントローラ20は、色替えファンクションを含んだ刺繍データに従って主軸モータ8(即ち、主軸9)の回転を制御しつつ、色替え機構10、枠移動機構18および後述のジャンプ機構32等を駆動制御するものである。
ここで、刺繍制御装置21は、図1、図2に示すように、例えば一方の側枠3にブラケット22等を介して取付けられ刺繍制御装置21の外殻をなすユニットケース23と、該ユニットケース23の前面側に設けられオペレータによって手動操作される複数の操作ボタンまたはキースイッチからなる操作部24と、該操作部24の上側に位置してユニットケース23の前面側に配置された四角形の液晶ディスプレイからなる表示部としてのカラー表示器25と、電源スイッチ26と、後述の刺繍制御部27、内部メモリ部28および入出力制御部29とを含んで構成されている。
刺繍制御装置21のユニットケース23は、糸立て台11上に設置された各上糸ボビン11Aのうち最も近い位置にある9個の上糸ボビン11A(即ち、1つのヘッド部5に対応して1組となった9個の上糸ボビン11A)に対して予め決められた短い距離(例えば、0.2〜1.5メートル)の範囲内となる位置に設置されている。また、後述する糸色指示書36の載置部37に対しても、刺繍制御装置21のユニットケース23は、予め決められた短い距離(例えば、0.2〜1.5メートル)の範囲内となる位置に設置されている。これにより、後述のカラーセンサ35を糸立て台11上の上糸ボビン11Aと、載置部37上の糸色指示書36とに容易に近付けて、それぞれの色の読取り作業を前記短い距離の範囲内で行うことができる。
ここで、刺繍制御装置21の操作部24には、図2に示す如く、数値入力が可能なテンキー24Aと、該テンキー24Aの左側に配置された4つのキーからなるジョグキー24Bと、該ジョグキー24Bの中央側に配置されたオリジンキー24Cと、ジョグキー24Bおよびテンキー24Aの上側に配置され「A」〜「G」と表記された合計7個のソフトキー24D等とが設けられている。
操作部24のジョグキー24Bは、刺繍データ(プログラム)の選択やパラメータの設定(選択)等を行う機能を有している。また、刺繍機の移動枠17を刺繍制御装置21からの制御信号で枠移動させるときには、オペレータがジョグキー24Bのうち左,右いずれかのキーを手動で押圧操作(ワンショット)することにより、移動枠17を基台1上でX軸方向に予め決められた移動量(例えば、0.1mm)分だけ枠移動することができる。一方、ジョグキー24Bのうち上,下いずれかのキーを手動で押圧操作したときには、移動枠17を基台1上でY軸方向に予め決められた移動量分だけ枠移動することができる。さらに、移動枠17の移動量を大きくしたいときには、前記ジョグキー24Bを長く押圧操作することにより、その操作時間に応じた移動量分だけ移動枠17は枠移動を続けるものである。
操作部24のオリジンキー24Cは、移動枠17を原点に移動させるキーである。また、移動枠17が原点にいるときに、オリジンキー24Cが押圧操作されると、準備状態の場合に移動枠17は原点に移動する前の位置に移動され、運転状態の場合には最後の刺繍位置に移動される。
操作部24のソフトキー24Dは、カラー表示器25の画面上に表示されるメニューに対応して刺繍データの読込み、書込み、データの入,出力および拡大、縮小等を行うと共に、さらに機械条件の設定、柄変更、柄選択、柄の追加、柄の組合せ、色替え変更等を行う所謂対話キーを構成している。
カラー表示器25は、例えば5〜10インチ以上のカラー液晶モニタを用いて構成され、その画面25A上には、後述する表示色変更処理前の初期画像41(図9参照)および表示色変更処理後の画像42(図10参照)等が表示される。また、カラー表示器25は、刺繍機の制御に必要な情報、刺繍機の運転状態、操作部24側での操作内容等を画面25A上に画像表示する機能を有している。
27は刺繍制御装置21の一部を構成する刺繍制御部で、該刺繍制御部27は、図3に示すように、後述の内部メモリ部28および入出力制御部29との間で信号(情報)の入出力を行い、刺繍機(即ち、主軸モータ8、色替え機構10、枠移動機構18等の各種アクチュエータ)の駆動制御に必要な各種の演算制御処理等を行うCPU(図示せず)を備えている。
また、刺繍制御部27は、操作部24のキースイッチ(即ち、各キー24A〜24D等)を操作したときの指示信号を操作情報として前記CPUに入力する機能と、カラー表示器25の画面上に表示する画像、表示内容等を前記CPUからの信号に従って制御する機能と、前記CPUから後述の駆動制御装置30に向けて出力する信号(即ち、主軸モータ8及び枠移動機構18等のモータドライバ、さらには色替え機構10及びジャンプ機構32等のソレノイドドライバを駆動制御するための信号)を制御する機能等とを有している。
即ち、刺繍制御部27は、コントローラ20に設けられる複数の制御回路のうち、制御電流値が小さい制御回路を分担して構成するため、刺繍制御装置21のユニットケース23内に収容して設けられている。一方、コントローラ20のうち電流値の高い(または、高電圧を制御する)モータドライバ、ソレノイドドライバ等の制御回路は、後述の駆動制御装置30内に設けられるものである。
28は刺繍制御装置21の一部を構成する内部メモリ部で、該内部メモリ部28は、刺繍制御装置21のユニットケース23内に収容して設けられ、例えばROM,RAM,不揮発性のフラッシュメモリ等を用いて構成されている。内部メモリ部28には、刺繍機(即ち、主軸モータ8、色替え機構10、枠移動機構18等の各種アクチュエータ)を駆動制御するために必要な制御データが更新可能に記憶されるものである。
また、内部メモリ部28内には、図5に示すバーコードを用いた刺繍データの色替えファンクションによる色指定の変更処理用プログラムと、例えば図6〜図8に示すバーコード38〜40等を認識するための専用プラグラムからなるソフトと、例えばカラーセンサ35から読取った色情報を新規なバーコードとして書出すバーコード化処理用のプログラム(図12参照)と、図14に示す色テーブル44に相当する内部データ等とが格納されている。
ここで、図5中に示すステップ3〜6は、刺繍データの色替えファンクションによる色指定を更新する色指定更新手段の具体例であり、ステップ8は、色替えファンクションの色指定が更新された刺繍データの情報をカラー表示器25に出力して画面表示させる表示制御手段の具体例である。また、図12中のステップ13〜15にわたる処理は、色情報をバーコード化するためのバーコード化処理部の具体例である。
29は刺繍制御装置21のインタフェースを構成する入出力制御部で、該入出力制御部29は、内部メモリ部28に対して外部からのデータの入,出力制御を行うものである。ここで、入出力制御部29の接続端子には、後述の外部記憶装置33、バーコード読取り装置34およびカラーセンサ35等が着脱可能に接続して設けられる。入出力制御部29は、後述のバーコード読取り装置34及び/又はカラーセンサ35を用いて読取った色情報を、刺繍制御部27により操作部24の操作に従って内部メモリ部28に更新可能に記憶させる制御等を行う。また、入出力制御部29には、例えば通信回線を介して外部の編集機、柄作成機(いずれも図示せず)等が必要に応じて接続される。
30は刺繍制御装置21に近い位置で基台1の下側等に配設された駆動制御装置で、該駆動制御装置30は、基台1上に設けられた刺繍制御装置21と共に刺繍機のコントローラ20を構成している。ここで、駆動制御装置30は、刺繍制御部27からの制御信号に従って駆動制御されるコントローラ20のドライバ回路(即ち、主軸モータ8及び枠移動機構18等のモータドライバ、さらには色替え機構10及びジャンプ機構32等のソレノイドドライバを含む)により構成されている。
ここで、コントローラ20のうち刺繍制御装置21の入力側には、図3に示す如く、操作部24および糸切れセンサ31等が接続され、さらに、後述の外部記憶装置33、バーコード読取り装置34およびカラーセンサ35等が任意に選択して接続される。コントローラ20のうち刺繍制御装置21の出力側には、カラー表示器25が接続され、駆動制御装置30の出力側には、主軸モータ8、色替え機構10、枠移動機構18およびジャンプ機構32等が接続されている。
前記糸切れセンサ31は、各ヘッド部5の糸調子台12にそれぞれ設けられ、各上糸Sに糸切れが発生したか否かを個別に検出するものである。また、ジャンプ機構32は、各ヘッド部5に設けられたロータリソレノイド等からなり、針棒15と一緒にミシン針16をジャンプ制御するものである。即ち、ジャンプ機構32は、コントローラ20(駆動制御装置30)によってジャンプ制御される間、ミシン針16を運針停止状態に保持し、ジャンプ制御が解除されると、ミシン針16の運針動作を許すものである。
33は刺繍制御装置21の入出力制御部29に着脱可能に接続される外部記憶装置で、この外部記憶装置33は、例えばUSBメモリ等のように不揮発性のフラッシュメモリを内蔵した持ち運び可能な記憶媒体、または小型のハードディスク装置等により構成されている。外部記憶装置33は、例えば刺繍データの作成装置(図示せず)で作成した色替えファンクションを含む刺繍データを、図3に示す内部メモリ部28に更新可能に格納させるとき等に用いるものである。
34は刺繍制御装置21の入出力制御部29にリード線34Aを介して接続されたバーコード読取り装置である。該バーコード読取り装置34は、オペレータが手動で操作できるようにハンディータイプのバーコードリーダとして構成され、その先端側には後述のバーコード表記部36C、バーコード38〜40等を読取るための読取り部34Bが設けられている。バーコード読取り装置34の背面側には、オペレータが指先等で押圧(ON,OFF操作)する操作スイッチ34Cが設けられ、該操作スイッチ34CをON操作したときに、バーコード読取り装置34は読取り動作を開始する。
即ち、刺繍機のオペレータは、バーコード読取り装置34を指先等により把持した状態で読取り部34Bを、例えば後述する糸色指示書36のバーコード表記部36Cに近付ける。この状態で操作スイッチ34Cを指先で押圧(ON操作)してバーコード読取り装置34は読取り動作を開始させることにより、糸色指示書36のバーコード表記部36Cから各刺繍糸(即ち、上糸S)の色に該当する色情報をバーコードによって読取る。
この場合、バーコードによる色情報は、赤(R)と緑(G)と青(B)の三原色がそれぞれ数値化されたRGB変換データ(図13、図14参照)を、バーコードにより暗号化して表記したものである。このため、バーコードによる色情報を用いることにより、100〜1000種類以上に及ぶ色の組合せを、それぞれ異なる色情報(色の識別情報)として取扱うことが可能となる。
35は刺繍制御装置21の入出力制御部29に接続して設けられる色識別装置としてのカラーセンサである。このカラーセンサ35は、図11に示すようにリード線35Aを介して刺繍制御装置21の入出力制御部29に接続される。カラーセンサ35は、オペレータが手動で操作できるようにハンディータイプのセンサとして構成され、その先端側には斜めに傾斜した読取り面35Bが設けられている。カラーセンサ35の背面側には、オペレータが指先等で押圧(ON,OFF操作)するスイッチ部35Cが設けられ、該スイッチ部35CをON操作したときに、カラーセンサ35は読取り動作を開始する。
カラーセンサ35の内部には、発光素子として白色LEDと受光素子としてのフォトダイオード(いずれも図示せず)とが設けられている。そして、カラーセンサ35は、スイッチ部35CをON操作したときに白色LEDからの白色光を読取り面35Bを介して検出対象物に照射し、その反射光をフォトダイオードで受光することにより、受光した光の波長から検出対象物の色(カラー)を検出するものである。カラーセンサ35で読取った色情報は、RGB変換データとして刺繍制御装置21に出力される。
即ち、刺繍機のオペレータは、図11中に二点鎖線で示すようにカラーセンサ35を指先等により把持した状態で糸立て台11の各上糸ボビン11Aに近付け、その読取り面35Bを上糸ボビン11Aに巻回された上糸Sに当接させる。この状態でスイッチ部35Cを指先で押圧(ON操作)してカラーセンサ35を通電(作動)させることにより、1つの上糸ボビン11Aに巻回された上糸Sの色をRGB変換データからなる色情報として読取る。
また、その後は他の上糸ボビン11Aに巻回された上糸Sの色を同様に操作して読取り、このような操作を上糸ボビン11A毎に繰り返すことにより各上糸Sの色を、それぞれRGB変換データからなる色情報として個別に識別できるようにする。また、後述の糸色指示書36′、色コード表43からも同様にカラーセンサ35を用いて、刺繍データの色見本となる色情報を後述の如く読取ることができる。なお、カラーセンサ35の読取り面35Bは、必ずしも傾斜面である必要はなく、検出対象物(例えば、上糸Sまたは糸色指示書36′)に対して平坦に安定して当接させることができる読取り面であればよい。また、カラーセンサ35の受光素子は、前述したフォトダイオードに限らず、例えばCCDカメラ等の撮像素子によりカラーセンサを構成してもよい。
カラーセンサ35は、刺繍制御装置21の入出力制御部29にリード線35Aを介して接続されるが、カラーセンサ35を使用しない場合には、カラーセンサ35のリード線35Aを刺繍制御装置21の入出力制御部29から取外すことも可能である。また、バーコード読取り装置34についても、刺繍制御装置21の入出力制御部29にリード線34Aを介して着脱可能に接続することができるものである。
36は刺繍データの色見本となる糸色指示書で、該糸色指示書36は、例えば図4に示すように、「123456789」という刺繍柄の見本36Aが印刷により表記され、その下側には柄領域「1」、「2」、「3」、「4」、「5」…毎の色見本36Bが、柄領域の順番である柄番「C01」、「C02」、「C03」、「C04」、「C05」、…、「C09」として同じく印刷により表記されている。また、色見本36Bには、複数の柄領域(柄番「C01」、「C02」、「C03」、「C04」、「C05」、…)毎に異なる指示色をそれぞれバーコードにより表記したバーコード表記部36Cが設けられている。
そこで、オペレータは糸色指示書36のバーコード表記部36Cからバーコードを読取る場合に、バーコード読取り装置34を把持した状態で糸色指示書36の色見本36Bに近付け、読取り部34Bを色見本36Bのバーコード表記部36Cのうち、柄番「C01」、「C02」、「C03」、「C04」、「C05」、…、「C09」のいずれかに該当するバーコードに近接または当接させ、この状態でバーコード読取り装置34を操作スイッチ34Cにより作動させる。
これにより、柄番「C01」、「C02」、「C03」、「C04」、「C05」、…、「C09」の色は、バーコード読取り装置34によりそれぞれRGB変換データからなる色情報として読取られる。なお、1例として糸色指示書36は、柄番「C01」がブラウン(茶褐色)であり、柄番「C02」が赤色、柄番「C03」がオレンジ色、柄番「C04」が黄色、柄番「C05」が緑色、柄番「C06」が青色、柄番「C07」が紫色、柄番「C08」が黒色、柄番「C09」が白色として、それぞれ異なる色で表示されている。
一方、現行の糸色指示書36′(図11参照)には、図4に示す糸色指示書36のようにバーコード表記部36Cが表記されていない。そこで、現行の糸色指示書36′を用いる場合には、図11に示すようにカラーセンサ35を用いることにより、各柄番の色を、それぞれ異なるRGB変換データからなる個別な色情報として読取ることができ、後述の図12に示すバーコード化処理を実施することにより、各柄番の色情報を新規なバーコード(例えば、図15に示すバーコード45)として書出すことが可能となる。
37は刺繍機の基台1上に設けられた糸色指示書36の載置部で、該載置部37は、図1、図11に示すように、刺繍制御装置21のユニットケース23の近傍位置で、ユニットケース23の前側となる基台1上の所定位置に糸色指示書36(または糸色指示書36′)を載置するために平坦面として形成されている。糸色指示書36,36′の載置部37は、刺繍制御装置21のユニットケース23から予め決められた短い距離(例えば、0.2〜1.5メートル)の範囲内となる位置に設置されている。このため、オペレータは、バーコード読取り装置34及び/又はカラーセンサ35を手動操作により基台1の載置部37に近付けた状態で糸色指示書36(または、糸色指示書36′)の色情報を容易に読取ることができる。
図6に示すバーコード38は、「表示色変更開始」の命令コードとなるバーコードであり、図7に示すバーコード39は、表示色変更処理が完了したことを「OK」として刺繍制御装置21に認識させるための認識コードとなるバーコードである。刺繍制御装置21の内部メモリ部28には、バーコード38,39等を認識するためのソフトが予め格納され、刺繍制御部27は、バーコード読取り装置34でバーコード38,39等を読込んだときに、夫々のバーコードに暗号化して書込まれた命令、指令等を実行する構成となっている。
図8に示すバーコード40は、表示色の変更対象を指定するためのバーコードであり、この場合は一つの例として針番「N01」を示すバーコードが暗号化して書込まれている。図9に示すカラー表示器25による表示色変更処理前の初期画像41には、例えば針棒15(ミシン針16)の順番等に関連付けられる針番「N01」、「N02」、「N03」、…、「C09」、「C10」の表示色が示されている。このため、針番「N01」〜「N10」に相当する夫々のバーコードが予め作成されているが、図8では、このうちの1例として針番「N01」を示すバーコード40のみを示している。なお、針番「N01」〜「N10」のバーコードが表記されたバーコード表(図示せず)は、基台1上に設けられた糸色指示書36の載置部37に配置する構成でもよく、載置部37とは別の位置に配置する構成でもよく、糸色指示書36と同じ用紙に予め印刷しておく構成でもよい。
図10に示すカラー表示器25による表示色変更処理後の画像42では、針番「N01」の表示色が図9に示す初期画像41に対して、一つの例として黒色または黒系統の色に変更されている。図13に示す色コード表43は、刺繍糸(即ち、上糸S)の製造、販売業者等が糸の色見本として作成する場合を、説明の都合上で一つの例として示したものであり、現時点(本発明の出願時)において販売、公表されているものではない。図14に示す色テーブル44は、刺繍制御装置21の内部メモリ部28内に更新可能に格納される色情報の一覧表(テーブル)であり、赤(R)と緑(G)と青(B)の三原色がそれぞれ数値化されたRGB変換データにより構成されている。
ここで、図14に示す色テーブル44は、図13の色コード表43に基づいて作成されたもので、例えば色番「ND0001」がブラウン(茶褐色)であり、RGB(147,107,74)として数値化されている。色番「ND0002」は赤色で、RGB(255,0,0)として数値化されている。色番「ND0003」はオレンジ色で、RGB(255,128,0)として数値化されている。柄番「ND0004」は黄色で、RGB(255,255,0)として数値化されている。色番「ND0005」は緑色で、RGB(0,127,0)として数値化されている。
本実施の形態による多頭式自動刺繍機の刺繍制御装置21は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、刺繍機の糸立て台11上には、例えば6個のヘッド部5毎に1組となった9個の上糸ボビン11A(合計で54個の上糸ボビン11A)をそれぞれ設置する。そして、これらの上糸ボビン11Aから個別に引き出される各上糸Sを、糸道形成台となる糸調子台12の前面側へと導きつつ、各糸調子13間で挟持させて各上糸Sの張力を調整できるようにする。次に、各糸調子13の下流側では、各上糸Sを夫々の天秤14の糸挿通孔(図示せず)に挿通しつつ、各ミシン針16へと導くようにする。
次に、この状態で枠移動機構18により移動枠17が枠移動されるときには、これに連動して主軸モータ8により主軸9を回転駆動し、ヘッド部5の前記天秤駆動部と針棒駆動部とを作動させると、色替え機構10により選択された針棒15を針棒駆動部によってミシン針16と共に上,下に駆動でき、該ミシン針16を移動枠17側の刺繍布に対して運針することができる。また、色替え機構10により選択された天秤14についても、前記天秤駆動部により主軸9の回転に従って上,下に駆動される。
そして、色替え機構10で選択された所望色の上糸Sは、天秤14の上,下動により糸立て台11上の各上糸ボビン11Aのいずれか1つから糸調子13等を介してミシン針16側に供給される。この間、下糸側の回転釜(図示せず)は、各上糸Sと下糸とを絡めるように回転され、回転釜の回転に伴って下糸の繰出しを行う。また、移動枠17側の刺繍布は、枠移動機構18によりX軸方向とY軸方向とに水平方向で枠移動される。これにより、上糸Sはミシン針16の運針動作に伴って移動枠17側の刺繍布に縫付けられ、ミシン針16が刺繍布に縫い目を形成する毎に、この上糸Sがミシン針16側へと給糸され、刺繍データに基づいた刺繍柄が形成される。
ところで、刺繍作業を実際に行う過程では、刺繍柄の縫い順、色合い等を変えるために前記刺繍データ中の色替えファンクションによる色指定を他の色指定に変更する処理を行うことがある。しかし、色指定の変更処理は、カラー表示器25の画面上に表示された色調整ダイアログ等を用いて色調(赤、緑、青の濃さ)を手作業で調整しようとした場合、多大な労力と時間を費やして作業性が悪い上に、手作業による入力ミス等が発生し易いという問題がある。
そこで、本実施の形態では、実際に刺繍柄の作成作業を行う前の運転準備段階において、図5に示す刺繍データ中の色替えファンクションによる色指定の変更処理をバーコードを用いて行い、色指定を変更するときの作業性を向上することができるようにしている。
即ち、刺繍制御装置21の電源スイッチ26を投入して図5に示すプログラムがスタートすると、ステップ1で「表示色変更開始」のバーコード38(図6参照)をバーコード読取り装置34により読込む。即ち、刺繍制御装置21のオペレータは、色替えファンクションによる色指定変更処理行うためにバーコード読取り装置34を把持した状態で、その読取り部34Bを図6に示す「表示色変更開始」のバーコード38に近付けてバーコードの読取りを行う。これにより、ステップ2では、カラー表示器25の画面25A上に図9に示す如く、表示色変更処理前の初期画像41が表示される。
次に、ステップ3では、刺繍制御装置21の操作部24に設けたジョグキー24Bにより変更対象(表示色の番号)を選択したか否かを判定する。ステップ3で「YES」と判定したときには、オペレータがジョグキー24Bを手動操作することにより図9の初期画像41に表示された針番「N01」〜「N10」のうち、いずれの針番で表示色の変更を行うかを選択しているので、次のステップ5による処理に移る。
一方、ステップ3で「NO」と判定したときには、オペレータがジョグキー24Bではなく、バーコード読取り装置34を用いて表示色の変更対象の針番を選択する場合であり、この場合には、一つの例として針番「N01」に該当するバーコード40(図8参照)をバーコード読取り装置34で読込む。これにより、図9の初期画像41に表示された針番「N01」〜「N10」のうち、いずれの針番で表示色の変更を行うかの選択処理が実行される。
次のステップ5では、例えば針番「N01」の表示色を変更するために「色入力」バーコードの読取りを行う。具体例としては、図4に示す糸色指示書36のバーコード表記部36Cのうちいずれか一つのバーコードを、バーコード読取り装置34により「色入力」バーコードとして読取るものである。後述の図10に示す表示色変更処理後の画像42は、ステップ5の処理でバーコード表記部36Cのうち黒色のバーコードをバーコード読取り装置34により読取った場合を例に挙げたものである。
次のステップ6では、前述した針番「N01」以外に表示色の変更を行うか否かを判定する。ステップ6で「YES」と判定したときには、ステップ3に戻って前述の場合と同様の処理を実行する。また、ステップ6で「NO」と判定したときには、他に変更する表示色はない場合であるから、次のステップ7に移って「OK」バーコード、即ち図7に示すバーコード39をバーコード読取り装置34で読取る。これにより、刺繍制御装置21の刺繍制御部27は、表示色変更処理が完了したことを「OK」のコードとして認識するものである。
次のステップ8では、図10に示す表示色変更処理後の画像42をカラー表示器25の画面25Aに表示し、変更後の表示色をオペレータに知らせる。即ち、図10に示す表示色変更処理後の画像42では、例えば針番「N01」の表示色が黒色に変更、更新されている。そして、その後はステップ9でリターンされるものである。
次に、上糸等の色情報を新規なバーコードとして書出すバーコード化処理を、図11〜図15を参照して説明する。
この場合、刺繍制御装置21の入出力制御部29には、図11に示すようにカラーセンサ35が着脱可能に接続されている。なお、刺繍制御装置21には、図2に示す如くバーコード読取り装置34を接続したままの状態で、別の接続端子にカラーセンサ35を接続してもよい。この場合には、バーコード読取り装置34による読取り処理とカラーセンサ35による読取り処理とを並行して行うことができる。しかし、図12に示すバーコード化処理を行う場合には、バーコード読取り装置34を特に用いる必要はない。このため、図11に示す刺繍制御装置21では、カラーセンサ35だけが接続された場合を例示している。
即ち、図12に示すバーコード化処理では、ステップ11で新規に登録すべき色サンプルを、例えば図13に示す色コード表43として用意する。この色コード表43は、刺繍糸(即ち、上糸S)の製造、販売業者等が作成した糸の色見本を一つの例として示したものであり、必ずしも図13に示す色コード表43に限られるものではない。通常の色コード表は、RGB(数値化)データを掲載してはいない。
次のステップ12では、登録対象の色サンプルに赤(R)と緑(G)と青(B)の三原色がそれぞれ数値化されているか否かを判定する。図13に示す色コード表43のうち、例えば色番「ND0001」から色番「ND0005」は、夫々の色がRGBとして数値化されているので、この場合にはステップ12で「YES」と判定される。即ち、色番「ND0001」はブラウン(茶褐色)で、RGB(147,107,74)として数値化され、色番「ND0002」は赤色で、RGB(255,0,0)として数値化されている。また、色番「ND0003」はオレンジ色で、RGB(255,128,0)として数値化され、柄番「ND0004」は黄色で、RGB(255,255,0)として数値化され、色番「ND0005」は緑色で、RGB(0,127,0)として数値化されている。
そこで、この場合には、刺繍制御装置21の操作部24に設けたテンキー24A等を用いて夫々のRGB(数値化)データを夫々の色毎に入力することにより、ステップ14で色テーブル化処理を行い、例えば図14に示す色テーブル44を内部メモリ部28に更新可能に格納されるRGB(数値化)データの一覧表(テーブル)として作成する。
また、図13に示す色コード表43のうち、例えば色番「ND0006」は青色であるが、そのRGB(数値化)データは表記されていない。このため、色番「ND0006」については、ステップ12の処理で「NO」と判定される。そこで、この場合は次のステップ13に移ってカラーセンサ35を用いて登録対象の色(表示見本)の読取りを行う。この一例としては、図13に示す色コード表43から色番「ND0006」の表示見本である青色の表示部43Aをカラーセンサ35により色情報として読取る。
カラーセンサ35による読取り対象は、これに限るものではなく、例えば図11に示す糸立て台11の各上糸ボビン11Aに巻回された上糸Sの色(即ち、登録対象の色)をカラーセンサ35により、前述の如く色情報として読取ってもよい。また、図11に示す糸色指示書36′(例えば、バーコード表記部36Cが表記されていない糸色指示書)を用いる場合にも、図11に示すようにカラーセンサ35を用いて色情報の読取りを行うことができる。
ここで、カラーセンサ35で読取った色情報は、赤(R)と緑(G)と青(B)の三原色がそれぞれ数値化されたRGB変換データにより構成されている。このため、ステップ13の処理でカラーセンサ35を用いて色情報の読取りを行うことにより、それぞれ異なるRGB変換データからなる個別な色情報を取出すことができる。そして、この場合でも、次のステップ14で色テーブル化処理を行うことにより、例えば図14に示す色テーブル44を内部メモリ部28に更新可能に格納されるRGB(数値化)データの一覧表(テーブル)として作成することができる。
次のステップ15では、図14に示す色テーブル44のRGB(数値化)データを、それぞれバーコードに変換(即ち、バーコードにより暗号化して表記)することによりバーコード化処理を実行する。そして、次のステップ16でリターンする。これにより、例えば図15に示すバーコード45のように、登録対象の色情報を新規なバーコードとして書出すことが可能となる。
かくして、本実施の形態によれば、上糸S等の色情報(例えば、図2に示す糸色指示書36の色情報を含む)をバーコードにより読取るバーコード読取り装置34を、刺繍制御装置21の入出力制御部29に接続して設け、刺繍制御装置21の刺繍制御部27は、バーコード読取り装置34で読取った色情報に基づいて刺繍データの色替えファンクションによる色指定を更新する色指定更新手段(図5のステップ5参照)と、色替えファンクションによる色指定が更新された刺繍データの情報をカラー表示器25に出力して画面表示させる表示制御手段(図5のステップ8参照)とを有する構成としている。
このように、刺繍制御装置21は、入出力制御部29に接続して設けたバーコード読取り装置34により、複数の上糸Sに関連した色情報をバーコード情報として個別に読取ることができる。そして、バーコード読取り装置34で読取った色情報に基づいて、刺繍制御部27は刺繍データの色替えファンクションによる色指定を簡単に更新することができ、従来技術のように表示器の画面上に色調整ダイアログ等を表示して行う色調整作業等を不要にできる。
このため、カラー表示器25の画面25A上には、色替えファンクションによる色指定が更新された刺繍データの情報を、例えば図10に示す表示色変更処理後の画像42として表示することができ、複数色の上糸Sを用いて作成する刺繍柄の色具合、色配置等を、カラー表示器25の画面25A上で画像(イメージ)として再現する作業を短時間で容易に行うことができる。従って、刺繍制御装置21のオペレータは、バーコード読取り装置34を操作するだけで刺繍データの色替えファンクションによる色指定を簡単に変更することができ、変更時の作業性を向上することができる。
しかも、バーコードを用いた色情報は、RGB(数値化)データをバーコード化することにより、例えば100〜1000種類以上に及ぶ色の組合せを、それぞれ異なる色情報として取扱うことが可能となり、例えば同じ色系統の糸でも微妙に色調、色合いが異なる複数種の糸色に対しても、色の識別性能を大幅に高めることができる。さらに、現行の刺繍制御装置にも高い汎用性をもって適用することができる。
一方、刺繍データの色見本となる糸色指示書36には、例えば図4に示す「123456789」という刺繍柄の見本36Aのうち予め決められた色見本36Bとなる柄領域「1」、「2」、「3」、「4」、「5」…毎に異なる指示色をそれぞれバーコードにより表記したバーコード表記部36Cを設けている。このため、オペレータはバーコード読取り装置34を糸色指示書36に近付けて手動操作することにより、糸色指示書36の各バーコード表記部36Cから各指示色の色情報を読取ることができる。
また、本実施の形態では、刺繍用の上糸Sに関連した色情報がバーコードにより表記されていない場合に、カラーセンサ35を用いることにより各上糸Sの色を個別な色情報として読取ることができ、刺繍制御部27のバーコード化処理部(図12参照)は、カラーセンサ35で読取った色情報をバーコードに変換、即ちバーコードにより暗号化して表記するため処理を行うことができる。
また、糸色指示書36とは別に新しく糸色指示書を作成する段階(例えば、図11に示す糸色指示書36′から図2に示す糸色指示書36を作成する段階)で色情報のバーコード化を新規に行う場合には、前記糸色指示書36′の柄領域毎に異なる指示色をカラーセンサ35で読取ることにより、各指示色をそれぞれバーコードにより表記することができ、指示色毎のバーコード表記部を新規な糸色指示書に容易に追加して掲載することができる。
さらに、本実施の形態によれば、色替えファンクションによる色指定変更後の刺繍データを、例えばUSBメモリ等の外部記憶装置33を介して外部に出力することができる。このため、複数の刺繍機等でも色指定変更後の刺繍データを適宜に利用することができる。しかも、現行の刺繍機にも高い汎用性をもって適用することができる。
なお、前記実施の形態では、図5に示すプログラムのうち、ステップ3〜5が本発明の構成要件である色替えファンクションによる色指定更新手段の具体例を示しており、ステップ8が表示制御手段の具体例を示している。また、図12に示すプログラムのうち、ステップ13〜15にわたる処理が色情報をバーコード化するためのバーコード化処理部の具体例を示している。
また、前記実施の形態では、糸色指示書36の載置部37を、刺繍制御装置21のユニットケース23の前側となる基台1上の所定位置に形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばユニットケース23の後側となる基台1上の所定位置に糸色指示書の載置部を設ける構成としてもよい。この場合、刺繍制御装置21のユニットケース23をブラケット22上で後ろ向きに回転(例えば、約90〜200度の範囲で首振りするように回転)させて、カラー表示器25の画面表示を確認しながら、操作部24、バーコード読取り装置34及び/又はカラーセンサ35等を手動で操作できる構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、合計6個のヘッド部5を備えた多頭式自動刺繍機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば単一のヘッド部からなる単頭式自動刺繍機に適用してもよく、さらに、2頭以上のヘッド部を備えた刺繍機にも適用できるものである。
1 基台
2,3 側枠
4 ヘッド支持体
5 ヘッド部
7 針棒ケース
8 主軸モータ
9 主軸
10 色替え機構
11 糸立て台(上糸収納部)
11A 上糸ボビン
12 糸調子台
14 天秤
15 針棒
16 ミシン針
17 移動枠(刺繍用枠)
18 枠移動機構
20 コントローラ
21 刺繍制御装置
22 ブラケット
23 ユニットケース
24 操作部
25 カラー表示器(表示部)
26 電源スイッチ
27 刺繍制御部
28 内部メモリ部
29 入出力制御部
30 駆動制御装置
33 外部記憶装置
34 バーコード読取り装置
35 カラーセンサ
36,36′ 糸色指示書
36C バーコード表記部
38〜40,45 バーコード
43 色コード表
44 色テーブル
S 上糸

Claims (2)

  1. 前面側に操作部が設けられたユニットケースと、該ユニットケース内に設けられ前記操作部の操作に従って刺繍機の主軸、色替え機構、枠移動機構を駆動制御する刺繍制御部と、色替えファンクションを含んだ刺繍データが更新可能に記憶される内部メモリ部と、該内部メモリ部に対して外部データの入,出力を行う入出力制御部と、前記ユニットケースの前面側に設けられ刺繍に必要な情報・データを画面表示する表示部とを備えてなる刺繍制御装置において、
    前記入出力制御部には、刺繍糸の色情報をバーコードにより読取るバーコード読取り装置を接続して設け、
    前記刺繍制御部は、該バーコード読取り装置で読取った前記色情報に基づいて前記刺繍データの色替えファンクションによる色指定を更新する色指定更新手段と、
    該色指定更新手段により前記色替えファンクションの色指定が更新された前記刺繍データの情報を前記表示部に出力して画面表示させる表示制御手段とを有する構成とし
    前記バーコード読取り装置は、前記刺繍データの色見本となる糸色指示書から前記刺繍糸の色情報をバーコードにより読取る構成とし、
    前記糸色指示書には、刺繍柄のうち予め決められた複数の柄領域毎に異なる指示色をそれぞれバーコードにより表記したバーコード表記部を設ける構成としたことを特徴とする刺繍制御装置。
  2. 前記入出力制御部には、前記刺繍糸の色をそれぞれの色毎に個別な色情報として読取るカラーセンサを接続して設け、前記刺繍制御部は、該カラーセンサで読取った前記色情報をバーコード化するためのバーコード化処理部を有してなる請求項1に記載の刺繍制御装置。
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