JP5412711B2 - 高含水率無機系廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents
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Description
この焼却灰や焼却飛灰は、多量の塩素および有害物質の塩素系有機化合物を含むものであるから、セメント焼成設備においてはセメント原料として直接利用することができず、通常は水洗処理をおこなった後、スラリー化した状態でセメントキルンの窯尻などに直接投入することにより、スラリー中に残存する塩素系有機化合物を焼却処理している。
例えば、ダイオキシン類を含む高塩素含有焼却飛灰の場合、この焼却飛灰に水を添加し該焼却飛灰中に含まれる水溶性の塩素化合物を水に溶解して得られた懸濁液を濾過することによって、水に難溶のダイオキシン類が残留する脱塩処理物と塩素化合物含有水溶液とに分離し、この脱塩処理物をセメント製造設備のロータリーキルン、またはサスペンションプレヒータ下部、あるいは双方の800℃以上の部位に投入し、ダイオキシン類を分解するダイオキシン類含有焼却飛灰の処理方法が提案されている(特許文献1)。
そこで、このような高含水率廃棄物がセメント焼成設備の操業に及ぼす影響を小さくするために、セメント焼成設備のクリンカクーラからの抽気ガスを利用して直接、高含水率廃棄物を乾燥するとともに、乾燥した廃棄物を有効利用することが行われている(特許文献2)。
図において、1はロータリーキルン、2はサスペンションプレヒータ、2a〜2dはサスペンションプレヒータ2内の各段のサイクロン、3は仮焼炉、4はクリンカクーラ、5は電気集塵機、6は吸引ファン、7は排気煙突、8a〜8cはクリンカクーラ4の冷却空気ファン、9はサスペンションプレヒータ2の排ガスを吸引する吸引ファン(IDF)、10は仮焼炉3の二次空気ダクト、11はクリンカクーラ4の排気ダクト、12はサスペンションプレヒータ2の排気ダクト、13はサスペンションプレヒータ2への原料供給ラインである。
この乾燥処理装置14で得られた乾燥廃棄物は、セメント焼成設備の燃料として有効利用される。
したがって、乾燥後の排ガスに多量の臭気成分や有機塩素化合物等が含まれていたとしても、排ガス中の臭気成分や有機塩素化合物等を取り除く特別な加熱分解手段等は必要ない。
この高含水率廃棄物の乾燥装置は、高含水率廃棄物からなる汚泥ケーキに、気流乾燥させた汚泥の循環乾燥粉を混合攪拌して水分を調整し、この混合粉を乾燥機内の解砕機で解砕した後、乾燥ダクト内で乾燥させ、その後、サイクロンで集塵して乾燥粉を得るものであり、得られた乾燥粉は、その一定量をセメント焼成設備のロータリキルンに吹き込んでセメントクリンカ焼成用燃料の一部として利用している。
この装置では、乾燥用の熱媒体を、汚泥ケーキの乾燥により発生する排ガス(水蒸気)とし、セメント焼成設備の高温部を上記の排ガスを間接加熱する排ガス加熱部とし、この排ガス加熱部に上記の排ガスを導入して加熱・脱臭し、この加熱・脱臭された排ガスの一部を上記の解砕機に循環させ、増加した排ガス分を系外にブリードするとともに、加熱・脱臭された排ガスの残部と前記乾燥機のサイクロンからの排ガスとを熱交換器で熱交換させ、サイクロンからの排ガスを予熱する方法がとられている。
この処理方法では、セメント焼成設備のサスペンションプレヒータから抽気した高温ガスを利用して、間接加熱によりハロゲン含有廃棄物を熱分解させ、発生したハロゲン化合物を除去する一方、ハロゲン化合物が除去された可燃ガスおよび残留物をセメント焼成設備の燃料として有効利用している。
通常、セメント焼成設備内の高温ガスとしては、クリンカクーラから抽気される高温空気やロータリーキルンの窯尻部から抽気される高温ガスがあるが、この廃棄物燃料化システムのように、熱源としてサスペンションプレヒータから抽気した高温ガスを用いると、セメント焼成設備の操業に与える影響が比較的小さく、セメント焼成設備の熱源を有効に利用することができる。
このガス原単位の増加は、セメントクリンカの焼成量の減少、及び焼成用熱量(熱量原単位)の増加等、セメント焼成設備の操業に悪影響を及ぼす虞がある。
このセメントクリンカの焼成量の減少や熱量原単位の増加は、従来のロータリーキルンの窯尻部に直接投入する場合と比較して、操業への影響度が20〜40%に留まるものの、操業への悪影響はまだ大きなものであり、高含水率廃棄物の処理の増加に伴い必要なセメント生産量を得ることが出来ない等の虞があった。
また、間接加熱であることから熱伝達量も十分ではなく、熱交換後の排ガスの温度も高温を保持したままサスペンションプレヒータに戻されることとなり、特に、高温状態の排ガスをサスペンションプレヒータの排気ダクトに合流した場合等では、サスペンションプレヒータの排ガス温度が上昇し、吸引ファン(IDF)のガス処理能力の低下、引いてはセメント焼成設備の生産能力低下を招く虞がある。
また、抽気した高温ガスは、その顕熱を再利用することなくサスペンションプレヒータから排出されるので、セメント焼成の熱量原単位も悪化することとなる。
また、乾燥後の過熱蒸気を再度高温ガスと熱交換して高含水率無機系廃棄物の乾燥に循環利用するので、過熱蒸気は効率的かつ有効に再利用され、無駄がない。
さらに、この高含水率無機系廃棄物の処理方法では、塩素や塩素系有機化合物を多量に含む焼却灰や焼却飛灰を水洗した後の高含水率廃棄物を、乾燥した後セメント焼成装置の800℃以上の高温部に導入して処理を行うことによって、セメント焼成装置の操業には影響を与えず、この焼却灰や焼却飛灰に含まれる有害となる塩素系有機化合物を熱分解することができ、しかも残る無機成分をセメント焼成設備の原料として利用できる。
さらにまた、この高含水率無機系廃棄物の処理方法では、抽気した過熱蒸気を高温加熱してそれに含まれる有機化合物を分解処理し、この分解処理を施した過熱蒸気をセメント焼成設備に導入することにより、例えばサスペンションプレヒータ排ガス系統に導入した場合などは、導入によるセメント焼成設備の操業に与える影響を全く無くすることができ、セメント焼成設備の操業には前述の各段サイクロンガス出口部の抽気によるセメントクリンカ焼成能力の向上が顕著に現れる結果となる。
また、循環ラインにより、乾燥後の過熱蒸気を再度高温ガスと熱交換して高含水率無機系廃棄物の乾燥に循環利用することにより、熱媒体を効率的かつ有効に再利用することが可能である。
この高含水率無機系廃棄物の処理装置では、高温ガスの熱交換手段に導入するラインにより、セメント焼成設備のサスペンションプレヒータ各段サイクロンガス出口部のいずれか1箇所以上から高温ガスを分取することにより、セメント焼成設備の通風能力の向上が計られるので、この高含水率無機系廃棄物の処理装置の稼動を要因とするセメントクリンカ焼成能力などへの悪化の虞がなくなり、効率よく高含水率無機系廃棄物を処理することができる。
また、乾燥後の過熱蒸気を再度高温ガスと熱交換して高含水率無機系廃棄物の乾燥に循環利用するので、熱媒体を効率的かつ有効に再利用することができる。
また、乾燥後の過熱蒸気を再度高温ガスと熱交換して高含水率無機系廃棄物の乾燥に循環利用するので、熱媒体を効率的かつ有効に再利用することができる。
なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態の高含水率飛灰の乾燥処理装置(高含水率無機系廃棄物の処理装置)を付設したセメント焼成設備を示す模式図であり、高含水率無機系廃棄物として焼却飛灰を水洗してそれに含まれる塩素成分を除去した高含水率飛灰を用い、この高含水率飛灰をセメント焼成設備からの排ガスまたは抽気した高温ガスを利用して乾燥して乾燥飛灰とし、この乾燥飛灰に残存する塩素系有機化合物をセメント焼成設備を用いて焼却処理を行い、残った無機物をセメント焼成設備の原料として有効利用する処理装置の例である。
しかしながら、水洗した飛灰には、脱水装置で脱水した後も40〜60%程度の水分が含まれており、さらにダイオキシン類やその前躯体化合物も残存しているので、この飛灰をセメント焼成設備にて処理するには、この飛灰をセメント焼成設備の高温部に導入してダイオキシン類等の有害物質を焼却処理し、無害化しなければならない。この場合、飛灰が高含水率であるために、それに含まれる水分の蒸発がセメント焼成設備の操業へ多大な影響を与える結果となる。
この過熱蒸気を過熱蒸気ライン28を経由して乾燥機23内に導入し、この乾燥機23内にて高含水率飛灰供給ライン30により導入された高含水率飛灰を乾燥し、乾燥飛灰とする。この乾燥飛灰は、一旦ホッパ25に貯留された後、供給ライン31にてロータリーキルン1の窯尻部にセメントの原料として供給され、この乾燥飛灰に残存する塩素系有機化合物等の有害物質が焼却処理される。
例えば、2段目のサイクロン2bの出口から排ガスを抽気する場合、このサイクロン2bの出口の排ガスの有効利用度は低く、むしろ抽気することによってサスペンションプレヒータ2の排ガス温度が低下し、抽気した排ガスによる熱量の損失を補償し、熱量原単位の増加も無くなる。
同時に、抽気した排ガスも、乾燥機23における熱交換により温度が低下し、サスペンションプレヒータ2からの排ガスと合流したガスを吸引する吸引ファン(IDF)9の通風能力を増大させる。
これにより、セメント焼成設備のクリンカ焼成能力を高めることとなる。このクリンカ焼成能力の向上により、熱量原単位が良化する場合もある。
なお、最上段のサイクロン2aの出口からの排ガスを利用しても上記の効果は得られる。この場合、このサイクロン2aから排ガスを抽気する抽気装置がサスペンションプレヒータ2の排ガスに対する通風抵抗を増さないようにする必要があり、その対策としては、サスペンションプレヒータ2の排気ダクト12の表面部に熱交換部を付設する等の方法がある。
また、排気ダクト27にサイクロン等の集塵機を付設し、この熱交換器22で冷却された後の排ガス中のダストを集塵機にて集塵することにより、後続する吸引ファン(IDF)9等に揮発成分が付着するのを防止してもよい。
高温ガスの温度は、この熱交換により300〜350℃にまで低下し、排気ダクト12にてサスペンションプレヒータ2からの排ガスと合流する。
なお、熱交換器22での熱交換量を高めるためには、熱交換器22の伝熱面積を大きくすればよいが、熱交換後の排ガスをセメント原料の乾燥に使用する場合、あるいは排熱発電装置のボイラー用熱源として使用する場合等においては、必ずしも伝熱面積を大きくして熱交換後のガス温度を大きく低下させる必要はない。これらの条件を考慮すると、熱交換器22の構造としては、多管式熱交換器、プレート式熱交換器等が好適である。
ここで、例えば、熱交換器22における熱交換が十分でなく、熱交換後の排ガス温度がサスペンションプレヒータ2の排ガス温度より150℃以上高くなった場合には、合流後の排ガス温度の上昇の度合いが大きくなるとともに、吸引ファン(IDF)9の吸引ガス温度の上昇に伴い送風能力が低下することにより、セメント焼成設備のセメントクリンカ1における焼成能力が向上する余地が無くなり、しかも抽気した高温ガスの顕熱の損失が大きくなり、熱量原単位が悪化する等の虞がある。
例えば、高温ガスを約20%抽気することによって温度が20〜30℃低下したサスペンションプレヒータ2の排ガスと熱交換後の高温ガスとを合流した場合は、合流後の温度が抽気しない場合と比較して低下することとなるので、吸引ファン(IDF)9の吸引力をより高めることが可能となる。
このような点を考慮すると、熱交換器の性能は高くはなくとも、容易に所定温度まで抽気した高温ガスを低下させることができるので、高含水率飛灰の乾燥処理装置を小型化かつ簡素化することができる。
このようにして得られた乾燥飛灰は、一旦ホッパ25に貯留された後、供給ライン31にて空気輸送されてロータリーキルン1の窯尻部に原料として投入され、この乾燥飛灰に残存する塩素系有機化合物等の有害物質が焼却処理される。
また、乾燥後の過熱蒸気を再度排ガスと熱交換して高含水率飛灰の乾燥に循環利用するので、過熱蒸気を効率的かつ有効に再利用することができる。
また、乾燥後の過熱蒸気を再度高温の排ガスと熱交換して高含水率飛灰の乾燥に循環利用するので、過熱蒸気を効率的かつ有効に再利用することができる。
図2は、本発明の第2の実施形態の高含水率飛灰の乾燥処理装置を付設したセメント焼成設備を示す模式図であり、この高含水率飛灰の乾燥処理装置41が第1の実施形態の高含水率飛灰の乾燥処理装置21と異なる点は、高温ガス抽気ダクト26及び排気ダクト27を、高温ガス抽気ライン42及び高温ガス排気ライン43に替え、かつ、乾燥機23の乾燥に用いる高温ガスをサスペンションプレヒータ2の吸引ファン(IDF)9の下流側の排気ダクト12から分岐した高温の排ガスとした点である。
このサスペンションプレヒータ2からの排ガスは、350〜400℃程度の温度で熱交換器22に導入され、過熱蒸気と熱交換後200℃程度にまで冷却され、その後、加熱器24にて含まれる塩素系有機化合物等の有害物質が熱分解・除去された一部の過熱蒸気と同様にサスペンションプレヒータ2の排気ダクト12にてサスペンションプレヒータ2からの排ガスに再び合流される。
2 サスペンションプレヒータ
2a〜2d サイクロン
3 仮焼炉
4 クリンカクーラ
5 電気集塵機
6 吸引ファン
7 排気煙突
8a〜8c 冷却空気ファン
9 吸引ファン(IDF)
10 二次空気ダクト
11 排気ダクト
12 排気ダクト
13 原料供給ライン
21 高含水率飛灰の乾燥処理装置
22 熱交換器
23 乾燥機
24 加熱器
25 ホッパ
26 高温ガス抽気ダクト
27 排気ダクト
28 過熱蒸気ライン
29 過熱蒸気ライン
30 高含水率飛灰供給ライン
31 供給ライン
41 高含水率飛灰の乾燥処理装置
42 高温ガス抽気ライン
43 高温ガス排気ライン
Claims (7)
- 焼却灰および/または焼却飛灰を水洗し脱塩処理を施してなる含水率が30%以上の高含水率無機系廃棄物を乾燥し、得られた乾燥無機系廃棄物をセメント焼成設備を用いて焼却処理するための処理方法であって、
前記セメント焼成設備から分取した高温ガスと前記高含水率無機系廃棄物を乾燥することにより発生した過熱蒸気との間で熱交換した前記過熱蒸気を用いて、前記高含水率無機系廃棄物を乾燥し乾燥無機系廃棄物とするとともに、この乾燥後の過熱蒸気を再度前記高温ガスと熱交換して前記高含水率無機系廃棄物の乾燥に循環利用する乾燥処理工程と、
前記高温ガスと熱交換した過熱蒸気の一部を抽気し、この抽気した過熱蒸気を高温加熱して該過熱蒸気に含まれる有機化合物を分解処理した後、この分解処理を施した過熱蒸気を、前記セメント焼成設備から排出される排ガスを吸引する排ガス用吸引ファンの下流側にて前記セメント焼成設備から排出される排ガスに合流させる工程と、
前記乾燥無機系廃棄物を、前記セメント焼成設備の800℃以上の高温部に供給して高温加熱処理する高温加熱処理工程と、
を備えてなることを特徴とする高含水率無機系廃棄物の処理方法。 - 前記高温ガスは、前記セメント焼成設備のサスペンションプレヒータの各段のサイクロンガス出口部のいずれか一箇所以上から抽気して得られる高温ガスであることを特徴とする請求項1記載の高含水率無機系廃棄物の処理方法。
- 前記高温ガスは、前記セメント焼成設備のサスペンションプレヒータから排出される排ガス、前記セメント焼成設備のクリンカクーラから抽気される抽気ガス、のいずれか1種または2種であることを特徴とする請求項1記載の高含水率無機系廃棄物の処理方法。
- 前記高温ガスを前記過熱蒸気と熱交換して冷却された後の排ガス中のダクトを集塵して前記吸引ファンに送ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の高含水率無機系廃棄物の処理方法。
- 焼却灰および/または焼却飛灰を水洗し脱塩処理を施してなる含水率が30%以上の高含水率無機系廃棄物を乾燥し、得られた乾燥無機系廃棄物をセメント焼成設備を用いて焼却処理する高含水率無機系廃棄物の処理装置であって、
前記セメント焼成設備から分取した高温ガスと前記高含水率無機系廃棄物を乾燥することにより発生した過熱蒸気との間で熱交換を行う熱交換手段と、この熱交換した過熱蒸気を用いて前記高含水率無機系廃棄物を乾燥し乾燥無機系廃棄物とする乾燥処理手段と、この乾燥後の過熱蒸気を前記熱交換手段と前記乾燥処理手段との間で循環させる循環ラインと、前記高温ガスと熱交換した過熱蒸気の一部を抽気し、この抽気した過熱蒸気を高温加熱して、該過熱蒸気に含まれる有機化合物を分解処理する加熱処理手段と、この分解処理を施した過熱蒸気を、前記セメント焼成設備から排出される排ガスを吸引する排ガス用吸引ファンの下流側にて前記セメント焼成設備から排出される排ガスに合流させる抽気ラインと、前記乾燥無機系廃棄物を前記セメント焼成設備の800℃以上の高温部に供給する供給ラインとを備えてなることを特徴とする高含水率無機系廃棄物の処理装置。 - 前記セメント焼成設備のサスペンションプレヒータの各段のサイクロンガス出口部のいずれか一箇所以上から分取した抽気ガスを高温ガスとして前記熱交換手段に導入するラインを備えてなることを特徴とする請求項5記載の高含水率無機系廃棄物の処理装置。
- 前記セメント焼成設備のサスペンションプレヒータの排ガスを高温ガスとして前記熱交換手段に導入するライン、前記セメント焼成設備のクリンカクーラから抽気した抽気ガスを高温ガスとして前記熱交換手段に導入するライン、のいずれか一方または双方を備えてなることを特徴とする請求項5記載の高含水率無機系廃棄物の処理装置。
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