JP5409195B2 - 舗装体 - Google Patents
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Description
また、上記日特許文献4に記載のSMA舗装体では、使用骨材が結晶質石英であり、わが国には産出量が少なく実用化は困難であった。また、アスファルトの骨材に対する付着性が普通骨材と比較して悪いため、セルロースなどの繊維の添加するものの動的安定度が低くなるという欠点もあった。
前記粗骨材は1.2mmのふるいを通過せず20mmのふるいを通過する粗骨材からなり、前記細骨材は2.5mmのふるいを通過し0.6mmの加積通過百分率は60質量%以上のチャート砂からなることを特徴とする。
本発明の舗装体に用いるアスファルトについて、特に限定はないが、石油アスファルト、改質アスファルト、明色アスファルト、明色改質アスファルト等を用いることができる。
一方、骨材としては、チャート等からなる粗骨材及びチャート砂を用いる。チャートの色は様々なものが知られているが、舗装体のアルベルト数を高めて吸熱を少なくするために、白色のものが好ましい。
チャートとその他の骨材の熱伝導率の測定結果を表1に示す。この表から、チャートは、砂岩や石灰岩や花崗岩よりも熱伝導率が高く、さらには、同じSiO2を主成分とする珪石よりも熱伝導率が高いことが分かる。このため、チャートを舗装体の骨材に用いた場合、表面の熱が内部に拡散しやすいことが分かる。
粗骨材とチャート砂とを所定の割合となるように、アスファルトモルタル(例えば明色アスファルト改質剤と石粉と顔料の混合物)に加え混合することにより、舗装材を調製することができる。混合の方法としては、特に限定はないが、例えばパグミルミキサーなどを用いることができる。
上記のようにして得た舗装材をフィニッシャーで敷均し、ローラー転圧(マカダムローラー、タイヤローラー)することにより、舗装体とすることができる。
実施例1では、以下のようにして舗装材を調製した
(粗骨材)
福井県南条郡越前町地区産の珪石をジョークラッシャーで粉砕し、篩い分けして5mm以上13mm未満の区分を粗骨材とした。
(チャート砂)
チャート(二酸化ケイ素の含有量:85.5〜92.6質量%、熱伝導率:8.25W/m・k)をジョークラッシャーで粉砕し、篩い分けして得た2.5mm未満の区分をクラッシャー粉として採取した。そして、そのクラッシャー粉をインパクトクラッシャーで破砕することによりさらに細かくしてチャート砂とした。このチャート砂の加積通過百分率をJIS A 1102骨材のふるい分け試験方法よって測定した結果、図1に示すように、0.6mmの加積通過百分率が65.7%であった。
180℃以上に加熱された上記粗骨材610kg及び上記チャート砂330kgを用意し、さらに石粉4.0重量%(40kg)及び白色無機顔料としての酸化チタン20kgを加え、最後に高分子改質瀝青の一種である明色改質アスファルト(改質II型相当)を55kg加え、180℃加熱下でパグミルミキサーで混合して実施例1の舗装材としての明色混合物を得た。
比較例1では、以下のようにして舗装材を調製した
(粗骨材)
愛知県産の珪石をジョークラッシャーで粉砕し、篩い分けして5mm以上20mm未満の区分を粗骨材とした。
(チャート砂)
上記愛知県産のチャートをジョークラッシャー、インパクトクラッシャーで粉砕し、篩い分けして得た2.5mm未満の区分をスクリーニングスとして採取したチャート砂を細骨材として用いた。このチャート砂(細骨材)の加積通過百分率をJIS A 1102骨材のふるい分け試験方法によって測定した結果、図1に示すように、0.6mmの加積通過百分率が38.1%であった。
180℃以上に加熱された粗骨材595kg及びチャート砂315kgを用意し、さらに添加材として石粉70kg及び酸化チタン20kgを加え、最後に明色改質アスファルト(改質II型相当)を66kg添加し、180℃の加熱下でパグミルミキサーで混合して比較例1の舗装材としての明色混合物を得た。
比較例2では、チャート砂として0.6mmの加積通過百分率が41.9%のものを使用した。その他の条件は比較例1と同様であり、説明を省略する。
比較例3では、チャート砂として0.6mmの加積通過百分率が46.1%のものを使用した。その他の条件は比較例1と同様であり、説明を省略する。
比較例4では、チャート砂として0.6mmの加積通過百分率が56.2%のものを使用した。その他の条件は比較例1と同様であり、説明を省略する。
比較例5の舗装材は粗骨材および細骨材ともに硬質砂岩を用いたものであり、以下のようにして調製した
(粗骨材)
岐阜県産の硬質砂岩をジョークラッシャーで粉砕し、篩い分けして5mm以上20mm未満の区分を粗骨材とした。
(スクリーニングス)
上記岐阜県産の硬質砂岩をジョークラッシャー、インパクトクラッシャーで粉砕し、篩い分けして得た2.5mm未満の区分を採取したものをスクリーニングスとして用いた。このスクリーニングスの加積通過百分率をJIS A 1102骨材のふるい分け試験方法によって測定した結果、図1に示すように、0.6mmの加積通過百分率が40.2%であった。
180℃以上に加熱された粗骨材550kg及びスクリーニングス400kgを主骨材とし、次いで添加材として石粉を50kg添加し、さらにアスファルト改質材(改質II型相当)を50kg添加し、180℃加熱下でパグミルミキサーで混合して比較例5の舗装材としての普通骨材アスファルト混合物を得た。
以上のようにして調製した実施例1及び比較例1〜4の舗装材について、耐流動性をDS値で評価した。その結果表2及び図2に示すように、実施例1のDS値は比較例1〜4のDS値と比べて、極めて大きな値となり、重交通に対する耐久性が向上することが分かった。実施例1で用いたチャートからなる細骨材は、0.6mmの加積通過百分率が65.7%であり、図2に示すように、JIS A 5001の規格から大きく外れており、このような粒度の細骨材を用いることにより、耐流動性を著しく高められることが分かった。
以上のようにして得た実施例1及び比較例5の舗装材を用い、実際に道路に舗装を施した。施工方法は以下のとおりである。
すなわち、舗装材を10tダンプカーにて施工現場に搬入し、フィニシャーを用いて敷き均した。転圧は舗装材が120℃〜110℃に低下した時点でマカダムローラを用い所定の厚さ、密度となるよう所定回数転圧した。さらにタイヤローラにて表面が均一になるよう転圧して高熱伝導性舗装が完成し、60℃となった時点で交通開放した。
以上のようにして建設した舗装道路について、動的安定度をホイルトラッキングイ試験によって測定した。すなわち、60℃の試験室内で輪荷重70kgのホイールをトラッキングし45分から60分の測定値を用いることによって動的安定性を求めた。その結果を表3に示すように、硬質砂岩骨材を用いた比較例5の舗装道路と同等の、優れた耐久性を得られることが分かった。
実施例1で用いたチャート細骨材及び比較例5で用いた硬質砂岩細骨材を使って、各種のバインダーを用いて舗装体を作成し、その熱伝導率を測定した。細骨材及び粗骨材およびバインダーの割合は、実施例1及び比較例5と同様であり、説明を省略する。結果を表4に示す。この表から分かるように、バインダーの種類に係らず、熱伝導率は骨材の種類によって、ほぼ決定され、チャート細骨材、およびチャート粗骨材、珪石骨材を用いれば、優れた熱伝導率が確保できることが分かる。チャートは前述の表1に示したように硬質砂岩等、骨材に良く用いられている骨材に比べて熱伝導率に優れているため、表面の熱を深さ方向に迅速に逃がすことができる。
Claims (7)
- アスファルトにバインダーが添加されたアスファルトモルタルに、粗骨材と細骨材とが含まれている舗装材において、
前記粗骨材は1.2mmのふるいを通過せず20mmのふるいを通過する粗骨材からなり、前記細骨材は2.5mmのふるいを通過し0.6mmの加積通過百分率は60質量%以上のチャート砂からなることを特徴とする舗装材。 - 前記チャート砂の0.6mmの加積通過百分率は65質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の舗装材。
- 前記チャート砂は二酸化ケイ素の含有量が85質量%以上であって、熱伝導率が5〜10W/m・kであることを特徴とする請求項1又は2に記載の舗装材。
- 前記バインダーは高分子改質瀝青を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の舗装材。
- 前記粗骨材は、チャート及び珪石からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の舗装材。
- 請求項1乃至5のいずれか1項記載の舗装材を用いた舗装体。
- 表層が白色無機顔料を0.1〜3.0質量%含むことを特徴とする請求項6項記載の舗装体。
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