JP5408115B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子と、スイッチング素子と交互にスイッチング素子を挟持するように配設される冷却器とを備えた電力変換装置に関する。
従来、スイッチング素子と、スイッチング素子と交互に、スイッチング素子を挟持するように配設される冷却器とを備えた電力変換装置として、例えば特許文献1に開示されている電力変換装置がある。
この電力変換装置は、電力用半導体モジュールと、冷却チューブと、制御基板とを備えている。電力用半導体モジュールは、制御基板に列状に配置されている。また、列状に配置された電力用半導体モジュールと列方向と直交する方向に並んで制御基板に配置されている。冷却チューブは、電力用半導体モジュールと列方向に交互に、電力用半導体モジュールを挟持するように配設され、ヘッダ管で連結されている。
特許第3903994号公報
大きな電流容量を確保するため、電力用半導体モジュールを並列接続して用いる電力変換装置がある。
図11に示すように、この電力変換装置は、U相回路10、V相回路11及びW相回路12を並列接続して構成される電力変換回路を備えている。U相回路10は、並列接続された2つの高電位側電力用半導体モジュール100、101と、並列接続された2つの低電位側電力用半導体モジュール102、103とを直列接続して構成されている。V相回路11は、並列接続された2つの高電位側電力用半導体モジュール110、111と、並列接続された2つの低電位側電力用半導体モジュール112、113とを直列接続して構成されている。W相回路12は、並列接続された2つの高電位側電力用半導体モジュール120、121と、並列接続された2つの低電位側電力用半導体モジュール122、123とを直列接続して構成されている。
図12に示すように、高電位側電力用半導体モジュール100、101、110、111、120、121は、U相回路10、V相回路11、W相回路12の順に制御基板に左右方向に列状に配置されている。低電位側電力用半導体モジュール102、103、112、113、122、123は、高電位側電力用半導体モジュール100、101、110、111、120、121に並行して、U相回路10、V相回路11、W相回路12の順に制御基板に左右方向に列状に配置されている。また、高電位側電力用半導体モジュール100、101、110、111、120、121と前後方向に並んで配置されている。冷却チューブ130は、前後方向に並ぶ高電位側電力用半導体モジュール及び低電位側電力用半導体モジュールと左右方向に交互に、前後方向に並ぶ高電位側電力用半導体モジュール及び低電位側電力用半導体モジュールを挟持するように配設され、ヘッダ管131で連結されている。
ところで、大きな電流容量を必要としない場合、電力用半導体モジュールを並列接続する必要はない。この場合、前述した電力変換装置において並列接続した電力用半導体モジュールの一方を取り除くことによって構成することができる。これにより、制御基板等を共用でき、コストを抑えることができる。
しかし、図13及び図14に示すように、高電位側電力用半導体モジュール及び低電位側電力用半導体モジュールは、U相回路10’、V相回路11’、W相回路12’が隣合って配置されない。そのため、V相回路11’とW相回路12’の間に、ダミーの電力用半導体モジュール140や、冷却チューブ130を余分に配置しなければならない。従って、電力変換装置が大型化してしまうとともに、コストアップしてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、並列接続されたn個のスイッチング素子からなるスイッチング回路と、スイッチング素子と交互にスイッチング素子を挟持するように配設される冷却器とを備えた電力変換装置において、スイッチング素子を(n−1)個にした場合にも、従来のようにダミーのスイッチング素子や冷却器を余分に配置することなく、構成することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、スイッチング回路を構成するスイッチング素子の配置を工夫することで、並列接続されたn個のスイッチング素子からなるスイッチング回路と、スイッチング素子と交互にスイッチング素子を挟持するように配設される冷却器とを備えた電力変換装置において、スイッチング素子を(n−1)個にした場合にも、従来のようにダミーのスイッチング素子や冷却器を余分に配置することなく、電力変換装置を構成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電力変換装置は、並列接続されたn(≧2)個の高電位側スイッチング素子と、並列接続されたn個の低電位側スイッチング素子とを直列接続して構成されるスイッチング回路を、少なくとも3つ並列接続して構成される電力変換回路と、高電位側スイッチング素子が列状に配置されるとともに、高電位側スイッチング素子に並行して低電位側スイッチング素子が列状に配置されるように構成された配線基板と、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子と列方向に交互に、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を挟持するように配設される冷却器と、を備えた電力変換装置において、配線基板は、少なくとも3つのスイッチング回路のうち、第1スイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子が、それぞれn個並んで配置され、第2スイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子が、それぞれn個並んで配置され、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子が、第1スイッチング回路と第2スイッチング回路の間にそれぞれ(n−1)個並んで配置されるとともに、残り1個が第1スイッチング回路又は第2スイッチング回路を挟んで反対側にそれぞれ配置されるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、それぞれのスイッチング回路を構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子が、(n−1)個ずつ列方向に隣合って配置されることになる。そのため、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を(n−1)個にした場合にも、従来のようにダミーのスイッチング素子や冷却器を余分に配置することなく電力変換装置を構成することができる。従って、電力変換装置を小型化するとともに、コストダウンすることができる。
請求項2に記載の電力変換装置は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、列方向と直交する方向に並んで配置されていることを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子を効率よく配線することができる。また、冷却器を効率よく配設することができる。
請求項3に記載の電力変換装置は、配線基板の配線パターンを介して高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子にそれぞれ接続され、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を制御する制御回路を有し、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路をなす高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子と制御回路とを接続する配線基板の配線パターンは、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路をなす高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子と制御回路とを接続する配線基板の配線パターンとは異なる面又は内層に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、それぞれn個が並んで配置される。一方、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、それぞれ(n−1)個が第1スイッチング回路と第2スイッチング回路の間に並んで配置されるとともに、残り1個が第1スイッチング回路又は第2スイッチング回路を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、スイッチング素子と制御回路を接続する配線パターンを同一の面又は内層に形成しようとすると、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路のスイッチング素子と制御回路を接続する配線パターンを、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路のスイッチング素子と制御回路を接続する配線パターンと、絶縁距離を確保しつつ、干渉しないように設定しなければならない。しかし、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路のスイッチング素子と制御回路を接続する配線パターンは、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路のスイッチング素子と制御回路を接続する配線パターンとは異なる面又は内層に形成されている。そのため、絶縁距離を確保しつつ、スイッチング回路のスイッチング素子と制御回路を効率よく配線することができる。従って、配線基板の小型化することができる。
請求項4に記載の電力変換装置は、制御回路は、抵抗を介して高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子にそれぞれ接続され、抵抗は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子から制御回路までの配線抵抗が等しくなるように抵抗値が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、n個が並んで配置される。一方、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、(n−1)個が第1スイッチング回路と第2スイッチング回路の間に並んで、残り1個が第1スイッチング回路又は第2スイッチング回路を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、スイッチング素子から制御回路までの配線抵抗がスイッチング回路によって異なる。しかし、制御回路は、抵抗を介して高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子に接続されている。しかも、抵抗は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子から制御回路までの配線抵抗が等しくなるように抵抗値が設定されている。そのため、スイッチング素子の動作に対する配線抵抗の違いによる影響を抑えることができる。
請求項5に記載の電力変換装置は、制御回路は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子に隣接して配置され、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の誤動作を防止する誤動作防止回路を有することを特徴とする。この構成によれば、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の誤動作を確実に防止することができる。
請求項6に記載の電力変換装置は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、バスバーを介してそれぞれ並列接続され、バスバーは、配線抵抗が等しくなるように形状が設定されていることを特徴とする。この構成によれば、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、n個が並んで配置される。一方、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子は、(n−1)個が第1スイッチング回路と第2スイッチング回路の間に並んで、残り1個が第1スイッチング回路又は第2スイッチング回路を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、スイッチング素子を並列接続するバスバーの配線抵抗がスイッチング回路によって異なる。しかし、バスバーは、配線抵抗が等しくなるように形状が設定されている。そのため、スイッチング素子の動作に対する配線抵抗の違いによる影響を抑えることができる。
請求項7に記載の電力変換装置は、制御回路は、列状に配置された高電位側スイッチング素子のうち、列方向の中央部に配置された高電位側スイッチング素子、及び、列状に配置された低電位側スイッチング素子のうち、列方向の中央部に配置された低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかの温度に基づいて高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を制御することを特徴とする。この構成によれば、列方向の中央部に配置されたスイッチング素子は、最も放熱性が悪い。そのため、動作時において、最も温度が高くなる。従って、列方向の中央部に配置されたスイッチング素子の温度に基づいて制御することで、スイッチング素子を過熱から保護することができる。
なお、第1及び第2スイッチング回路は、スイッチング回路を区別するために便宜的に導入したものである。
本実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図1における制御回路の回路図である。 高電位側IGBTの正面図である。 配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の上面図である。 図4におけるA−A矢視図である。 配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の前面図である。 配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の下面図である。 配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路及び配線基板に実装された状態の制御回路の上面図である。 並列接続されるIGBTの数を1つ減らしたモータ制御回路の回路図である。 配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図9におけるインバータ回路の上面図である。 従来の電力変換装置の回路図である。 制御基板に実装され、冷却チューブ及びヘッダ管が取付けられた状態の図11における電力変換回路の上面図である。 並列接続された電力用半導体モジュールの数を1つ減らした電力変換装置の回路図である。 制御基板に実装され、冷却チューブ及びヘッダ管が取付けられた状態の図13における電力変換回路の上面図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、車両に搭載され、車両駆動用モータを制御するモータ制御装置に適用した例を示す。
まず、図1を参照して本実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図1は、本実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。
図1に示すモータ制御装置1(電力変換装置)は、車体から絶縁された高電圧バッテリB1の出力する直流高電圧(例えば288V)を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給し、車両駆動用モータM1を制御する装置である。モータ制御装置1は、平滑コンデンサ2と、インバータ回路3(電力変換回路)と、制御回路4とを備えている。
平滑コンデンサ2は、高電圧バッテリB1の直流高電圧を平滑化するための素子である。平滑コンデンサ2の一端は、高電圧バッテリB1の正極端子に接続されている。また、他端は、高電圧バッテリB1の負極端子に接続されている。さらに、高電圧バッテリB1の負極端子は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続されている。
インバータ回路3は、平滑コンデンサ2によって平滑化された直流電圧を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給する装置である。インバータ回路3は、並列接続された3つのスイッチング回路30〜32を並列接続して構成されている。具体的には、U相スイッチング回路30(第1スイッチング回路)、V相スイッチング回路31(第2スイッチング回路)及びW相スイッチング回路32(第1スイッチング回路と第2スイッチング回路以外のスイッチング回路)を並列接続して構成されている。
U相スイッチング回路30は、並列接続された2つの高電位側IGBT300、301(高電位側スイッチング素子)と、並列接続された2つの低電位側IGBT302、303(低電位側スイッチング素子)とを直列接続して構成されている。
V相スイッチング回路31は、並列接続された2つの高電位側IGBT310、311(高電位側スイッチング素子)と、並列接続された2つの低電位側IGBT312、313(低電位側スイッチング素子)とを直列接続して構成されている。
W相スイッチング回路32は、並列接続された2つの高電位側IGBT320、321(高電位側スイッチング素子)と、並列接続された2つの低電位側IGBT322、323(低電位側スイッチング素子)とを直列接続して構成されている。
高電位側IGBT300、301、310、311、320、321のコレクタは平滑コンデンサ2の一端に、低電位側IGBT302、303、312、313、322、323のエミッタは平滑コンデンサ2の他端にそれぞれ接続されている。高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323のゲートとエミッタは、制御回路4にそれぞれ接続されている。高電位側IGBT300、301と低電位側IGBT302、303の直列接続点、高電位側IGBT310、311と低電位側IGBT312、313の直列接続点、並びに、高電位側IGBT320、321と低電位側IGBT322、323の直列接続点は、車両駆動用モータM1に接続されている。
制御回路4は、インバータ回路3を制御する回路である。具体的には、インバータ回路3を構成する高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323を制御する回路である。制御回路4は、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323のゲートとエミッタにそれぞれ接続されている。
次に、図2を参照して制御回路について詳細に説明する。ここで、図2は、図1における制御回路の回路図である。具体的には、1つのIGBTに対する回路部分を示す回路図である。
図2に示すように、制御回路4は、低電位側IGBT302、303に対して、駆動用電源部40と、オン駆動用回路41と、オフ駆動用回路42と、誤動作防止回路43、44と、配線抵抗調整用抵抗45、46(抵抗)と、制御部47とを備えている。制御回路4は、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT312、313、322、323に対しても、それぞれ同様に、駆動用電源部と、オン駆動用回路と、オフ駆動用回路と、誤動作防止回路と、配線抵抗調整用抵抗と、制御部とを備えている。
駆動用電源部40は、低電位側IGBT302、303を駆動するための電圧を供給する回路である。駆動用電源部40は、電源回路(図略)から供給される電圧を安定化して出力する。駆動用電源部40の入力端子は、電源回路に接続されている。また、正極端子はオン駆動用回路41に接続されている。さらに、負極端子は車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して低電位側IGBT302、303のエミッタに接続されている。
オン駆動用回路41は、低電位側IGBT302、303をオンするための回路である。具体的には、低電位側IGBT302、303のゲートに電荷を充電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より高くし、低電位側IGBT302、303をオンする回路である。オン駆動用回路41は、オン駆動用FET410と、オン駆動用抵抗411とを備えている。
オン駆動用FET410は、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることで低電位側IGBT302、303のゲートに電荷を充電するスイッチング素子である。具体的には、PチャネルMOSFETである。オン駆動用FET410のソースは、駆動用電源部40の正極端子に接続されている。また、ドレインは、オン駆動用抵抗411と配線抵抗調整抵抗45、46を介して低電位側IGBT302、303のゲートにそれぞれ接続されている。さらに、ゲートは、制御部47に接続されている。
オフ駆動用回路42は、低電位側IGBT302、303をオフするための回路である。具体的には、低電位側IGBT302、303のゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、低電位側IGBT302、303をオフする回路である。オフ駆動用回路42は、オフ駆動用FET420と、オフ駆動用抵抗421とを備えている。
オフ駆動用FET420は、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることで低電位側IGBT302、303のゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。オフ駆動用FET420のソースは、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源部40の負極端子と低電位側IGBT302、303のエミッタに接続されている。また、ドレインは、オフ駆動用抵抗421と配線抵抗調整用抵抗45、46を介して低電位側IGBT302、303のゲートにそれぞれ接続されている。さらに、ゲートは、制御部47に接続されている。
誤動作防止回路43は、低電位側IGBT302の誤動作を防止するための回路である。誤動作防止回路43は、オフ保持用回路430と、誤動作防止用抵抗431と、誤動作防止用コンデンサ432とを備えている。
オフ保持用回路430は、低電位側IGBT302のオフ状態を保持して誤動作を防止する回路である。具体的には、低電位側IGBT302のゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低いオフ保持閾値以下になると、オフ駆動用回路42に比べ速やかに低電位側IGBT302のゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、低電位側IGBT302のオフ状態を保持して誤動作を防止する回路である。オフ保持用回路430は、オフ保持用FET430aと、ゲート抵抗430bとを備えている。
オフ保持用FET430aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることで低電位側IGBT302のゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。オフ保持用FET430aのソースは、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源部40の負極端子と低電位側IGBT302のエミッタに接続されている。また、ドレインは、低電位側IGBT302のゲートに接続されている。さらに、ゲートは、ゲート抵抗430bを介して制御部47に接続されている。
誤動作防止用抵抗431と誤動作防止用コンデンサ432は、サージ電圧に伴う低電位側IGBT302の誤動作を防止するための素子である。誤動作防止用抵抗431と誤動作防止用コンデンサ432の一端は、低電位側IGBT302のゲートに接続されている。また、他端は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して低電位側IGBT302のエミッタに接続されている。
誤動作防止回路44は、低電位側IGBT303の誤動作を防止するための回路である。誤動作防止回路44は、オフ保持用回路440と、誤動作防止用抵抗441と、誤動作防止用コンデンサ442とを備えている。
オフ保持用回路440は、低電位側IGBT303のオフ状態を保持して誤動作を防止する回路である。具体的には、低電位側IGBT303のゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低いオフ保持閾値以下になると、オフ駆動用回路42に比べ速やかに低電位側IGBT303のゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、低電位側IGBT303のオフ状態を保持して誤動作を防止する回路である。オフ保持用回路440は、オフ保持用FET440aと、ゲート抵抗440bとを備えている。
オフ保持用FET440aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることで低電位側IGBT303のゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。オフ保持用FET440aのソースは、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源部40の負極端子と低電位側IGBT303のエミッタに接続されている。また、ドレインは、低電位側IGBT303のゲートに接続されている。さらに、ゲートは、ゲート抵抗440bを介して制御部47に接続されている。
誤動作防止用抵抗441と誤動作防止用コンデンサ442は、サージ電圧に伴う低電位側IGBT303の誤動作を防止するための素子である。誤動作防止用抵抗441と誤動作防止用コンデンサ442の一端は、低電位側IGBT303のゲートに接続されている。また、他端は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して低電位側IGBT303のエミッタに接続されている。
配線抵抗調整用抵抗45、46は、低電位側IGBT302、303から制御回路4までの配線抵抗を調整するための素子である。具体的には、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323のゲートから制御回路4までの配線抵抗が等しくなるように調整するための素子である。配線抵抗調整用抵抗45、46の一端は、低電位側IGBT302、303のゲートに接続されている。また、他端はオン駆動用抵抗411を介してオン駆動用FET410のドレイン、オフ駆動用抵抗421を介してオフ駆動用FET420のドレイン及び制御部47にそれぞれ接続されている。配線抵抗調整用抵抗45、46は、それぞれの配線長等を考慮し、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323のゲートから制御回路4までの配線抵抗が等しくなるように抵抗値が設定されている。
制御部47は、外部から入力される駆動信号に基づいてオン駆動用回路41とオフ駆動用回路42を制御して、低電位側IGBT302、303を駆動するとともに、低電位側IGBT302、303のゲート電圧に基づいてオフ保持用回路430、440を制御して、低電位側IGBT302、303のオフ状態を保持する回路である。また、特定の低電位側IGBTの温度に基づいて高電位側IGBT及び低電位側IGBTを制御することで、IGBTを過熱から保護する回路でもある。制御部47は、オン駆動用FET410及びオフ駆動用FET420のゲートにそれぞれ接続されている。また、配線抵抗調整用抵抗45、46を介して低電位側IGBT302、303のゲートにそれぞれ接続されるとともに、ゲート抵抗430b、440bを介してオフ保持用FET430a、440aのゲートに接続されている。さらに、後述する特定の低電位側IGBTに設けられた、温度を検出するための感温ダイオードに接続されている。
ここで、駆動用電源部40、オン駆動用FET410、オフ駆動用FET420、制御部47は、駆動用IC48として一体的に構成されている。
次に、図3〜図7を参照してインバータ回路及び制御回路を実装する配線基板と、インバータ回路を冷却する冷却装置について説明する。ここで、図3は、高電位側IGBTの正面図である。図4は、配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の上面図である。図5は、図4におけるA−A矢視図である。図6は、配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の前面図である。図7は、配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路の下面図である。図8は、配線基板に実装され、冷却装置が取付けられた状態の図1におけるインバータ回路及び配線基板に実装された状態の制御回路の上面図である。なお、図中における前後方向、左右方向及び上下方向は、方向を区別するために便宜的に導入したものである。
図1に示すインバータ回路3及び制御回路4は、配線基板5に実装されている。インバータ回路3には、冷却装置が取付けられている。
図3に示すように、低電位側IGBT302は、矩形板状の本体部302aと、本体部の上面から突出する制御端子302bと、本体部の下面から突出する電力端子302c、302dとを備えている。制御端子302bは、ゲートとエミッタに接続されている。また、内部に設けられた、IGBTの温度を検出するための感温ダイオードに接続されている。電力端子302c、302dは、コレクタとエミッタに接続されている。高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT303、312、313、322、323も同一構成である。
図4〜図6に示すように、インバータ回路3は、配線基板5に実装されている。高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT312、313、322、323の制御端子が配線基板5に接続されている。高電位側IGBT300、301、310、311、320、321は、配線基板5の下側に左右方向列状に配置されている。低電位側IGBT302、303、312、313、322、323は、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321の後側に並行して、配線基板5の下側に左右方向に列状に配置されている。また、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321と左右方向(列方向)と直交する前後方向(列方向と直行する方向)に並んで配置されている。
U相スイッチング回路30の高電位側IGBT300、301は、左右方向に2つ並んで配置されている。V相スイッチング回路31の高電位側IGBT310、311は、U相スイッチング回路30の高電位側IGBT300、301の右側に左右方向に2つ並んで配置されている。W相スイッチング回路32の高電位側IGBT320、321のうち、高電位側IGBT320は、U相スイッチング回路30の高電位側IGBT300、301とV相スイッチング回路31の高電位側IGBT310、311の間に配置され、高電位側IGBT321は、V相スイッチング回路31を挟んでV相スイッチング回路31の高電位側IGBT310、311の右側に配置されている。
一方、U相スイッチング回路30の低電位側IGBT302、303は、高電位側IGBT300、301とそれぞれ前後方向に並んだ状態で、左右方向に2つ並んで配置されている。V相スイッチング回路31の低電位側IGBT312、313は、U相スイッチング回路30の低電位側IGBT302、303の右側に、高電位側IGBT310、311とそれぞれ前後方向に並んだ状態で、左右方向に2つ並んで配置されている。W相スイッチング回路32の低電位側IGBT322、323のうち、低電位側IGBT322は、U相スイッチング回路30の低電位側IGBT302、303とV相スイッチング回路31の低電位側IGBT312、313の間に、高電位側IGBT320と前後方向に並んだ状態で配置され、低電位側IGBT323は、V相スイッチング回路31を挟んでV相スイッチング回路31の低電位側IGBT312、313の右側に、高電位側IGBT321と前後方向に並んだ状態で配置されている。
配線基板5は、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323が前述したような配置となるように構成されている。
図5〜図7に示すように、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323の電力端子は、バスバー6を介してそれぞれ並列接続されている。バスバー6は、それぞれの配線抵抗が等しくなるように形状が設定されている。具体的には、配線長が等しくなるように形状が設定されている。
図4〜図6に示すように、モータ制御装置1は、冷却装置7を備えている。冷却装置7は、内部を冷媒が流れ、インバータ回路3を冷却するための装置である。具体的には、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323を冷却する装置である。冷却装置7は、冷媒が流れる冷却チューブ70(冷却器)と、ヘッダ管71とを備えている。冷却チューブ70は、扁平管状の部材である。ヘッダ管71は、円筒管状の部材である。
冷媒チューブ70は、前後方向に並ぶ高電位側IGBT及び低電位側IGBTと左右方向に交互に、前後方向に並ぶ高電位側IGBT及び低電位側IGBTを挟持するように配設され、ヘッダ管71で連結されている。
図8に示すように、制御回路4は、配線基板5の上面に実装されている。U相スイッチング回路30の高電位側IGBT300、301及び低電位側IGBT302,303を駆動する駆動用IC、オン駆動用抵抗及びオフ駆動用抵抗からなる回路部490a、490bは、U相スイッチング回路30の高電位側IGBT300、301及び低電位側IGBT302,303の前側に隣接して配置されている。V相スイッチング回路31の高電位側IGBT310、311及び低電位側IGBT312、313を駆動する。駆動用IC、オン駆動用抵抗及びオフ駆動用抵抗からなる回路部490c、490dは、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路32の高電位側IGBT311、321及び低電位側IGBT313、323の前側に隣接して配置されている。W相スイッチング回路32の高電位側IGBT320、321及び低電位側IGBT322、323を駆動する駆動用IC、オン駆動用抵抗及びオフ駆動用抵抗からなる回路部490e、490fは、W相スイッチング回路32及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT320、310及び低電位側IGBT322、312の前側に隣接して配置されている。
一方、U相スイッチング回路30、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路の誤動作防止回路の回路部490g〜490rは、U相スイッチング回路30、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTにそれぞれ隣接して配置されている。
制御回路4は、配線基板5の配線パターンを介して高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323にそれぞれ接続されている。U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31と制御回路4とを接続する配線パターン50〜53は、配線基板5の上面に形成されている。一方、W相スイッチング回路32と制御回路4とを接続する配線パターン54、55は、配線基板5の下面に形成されている。つまり、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31と制御回路4とを接続する配線パターン50〜53は、W相スイッチング回路32と制御回路4とを接続する配線パターン54、55とは異なる面に形成されている。
次に、図1を参照してモータ制御装置の動作について説明する。車両のイグニッションスイッチ(図略)がオンすると、図1に示すモータ制御装置1が動作を開始する。高電圧バッテリB1の直流高電圧は、平滑コンデンサ2によって平滑化される。制御回路4は、外部から入力される駆動信号に基づいて、インバータ回路3を構成する高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323を制御する。具体的には、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323を所定周期でオン、オフする。インバータ回路3は、平滑コンデンサ2によって平滑化された直流高電圧を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給する。このようにして、モータ制御装置1が車両駆動用モータM1を制御する。
次に、図2を参照してIGBTの駆動動作について説明する。図2に示す制御部47は、外部から入力される駆動信号に基づいてオン駆動用FET410とオフ駆動用FET420を制御して低電位側IGBT302、303を駆動する。
駆動信号が低電位側IGBT302、303のオンを指示すると、制御部47は、オン駆動用FET410をオンするとともに、オフ駆動用FET420をオフする。これにより、駆動用電源部40からオン駆動用抵抗411及び配線抵抗調整用抵抗45を介して低電位側IGBT302のゲートに電荷が充電される。また、オン駆動用抵抗411及び配線抵抗調整用抵抗46を介して低電位側IGBT303のゲートに電荷が充電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より高くなり、低電位側IGBT302、303がオンする。
一方、駆動信号が低電位側IGBT、302、303のオフを指示すると、制御部47は、オン駆動用FET410をオフするとともに、オフ駆動用FET420をオンする。これにより、低電位側IGBT302のゲートから配線調整用抵抗45及びオフ駆動用抵抗421を介して電荷が放電される。また、低電位側IGBT303のゲートから配線調整用抵抗46及びオフ駆動用抵抗421を介して電荷が放電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より低くなり、低電位側IGBT302、303がオフする。そして、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より低いオフ保持閾値以下になると、制御部47は、オフ保持用FET430a、440aをオンする。これにより、低電位側IGBT302のゲートから配線抵抗調整用抵抗45及びオフ保持用FET430aを介して電荷がさらに放電され、低電位側IGBT302のオフ状態が保持され、誤動作が防止される。また、低電位側IGBT303のゲートから配線抵抗調整用抵抗46及びオフ保持用FET440aを介して電荷がさらに放電され、低電位側IGBT303のオフ状態が保持され、誤動作が防止される。さらに、誤動作防止用抵抗431、441と誤動作防止用コンデンサ432、442によって、サージ電圧に伴う低電位側IGBT302、303の誤動作が防止される。
制御部47は、左右方向の中央部に配置された低電位側IGBT312の温度を検出する。そして、検出した低電位側IGBTの温度が過熱閾値以上であるとき、高電位側IGBT300、301、310、311、320、321及び低電位側IGBT302、303、312、313、322、323を全てオフする。
次に、効果について説明する。本実施形態によれば、図4に示すように、左右方向の中央部において、U相スイッチング回路30、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、1つずつ左右方向に隣合って配置されることになる。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTを1つにした場合にも、図9及び図10に示すように、従来のようにダミーのIGBTや冷却チューブを余分に配置することなくモータ制御装置を構成することができる。従って、モータ制御装置を小型化するとともに、コストダウンすることができる。
また、本実施形態によれば、高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、前後方向に並んで配置される。そのため、高電位側IGBTと低電位側IGBTを効率よく配線することができる。また、冷却チューブ70を効率よく配設することができる。
また、本実施形態によれば、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、それぞれ左右方向に2つ並んで配置される。一方、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、1つがU相スイッチング回路30とV相スイッチング回路31の間に並んで、残り1つがV相スイッチング回路31を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターンを配線基板5の同一の面又は同一内層に形成しようとすると、W相スイッチング回路32のIGBTと制御回路4とを接続する配線パターンを、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31のIGBTと制御回路4を接続する配線パターンと、絶縁距離を確保しつつ、干渉しないように設定しなければならない。しかし、W層スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターン54、55は、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4を接続する配線パターン50〜53とは異なる面に形成されている。そのため、絶縁距離を確保しつつ、U相スイッチング回路30、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4を効率よく配線することができる。従って、配線基板5の小型化することができる。
また、本実施形態によれば、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、それぞれ左右方向に2つ並んで配置される。一方、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、1つがU相スイッチング回路30とV相スイッチング回路31の間に並んで、残り1個がV相スイッチング回路31を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTから制御回路4までの配線抵抗がスイッチング回路によって異なる。しかし、制御回路4は、配線抵抗調整用抵抗を介して高電位側IGBT及び低電位側IGBTに接続されている。しかも、配線抵抗調整用抵抗は、高電位側IGBT及び低電位側IGBTから制御回路4までの配線抵抗が等しくなるように抵抗値が設定されている。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTの動作に対する配線抵抗の違いによる影響を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、誤動作防止回路は、それぞれ高電位側IGBT及び低電位側IGBTに隣接して配置される。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTの誤動作を確実に防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、それぞれ左右方向に2つ並んで配置される。一方、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTは、1つがU相スイッチング回路30とV相スイッチング回路31の間に、残り1つがV相スイッチング回路31を挟んで反対側に離れて配置される。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTをそれぞれ並列接続するバスバーの配線抵抗がスイッチング回路によって異なる。しかし、バスバーは、配線抵抗が等しくなるように形状が設定されている。そのため、高電位側IGBT及び低電位側IGBTの動作に対する配線抵抗の違いによる影響を抑えることができる。
加えて、本実施形態によれば、制御回路4は、左右方向の中央部に配置された低電位側IGBTの温度に基づいて高電位側IGBT及び低電位側IGBTを制御する。左右方向の中央部に配置された低電位側IGBTは、最も放熱性が悪い。そのため、動作時において、最も温度が高くなる。従って、左右方向の中央部に配置された低電位側IGBTの温度に基づいて高電位側IGBT及び低電位側IGBTを制御することで、IGBTを過熱から保護することができる。
なお、本実施形態では、U相スイッチング回路30、V相スイッチング回路31及びW相スイッチング回路32が、それぞれ、並列接続された2つの高電位側IGBTと、並列接続された2つの低電位側IGBTとを直列接続して構成される例を挙げているが、これに限られるものではない。並列接続された3つ以上の高電位側IGBTと、並列接続された3つ以上の低電位側IGBTを直列接続して構成されていてもよい。並列接続されたn個(≧2)の高電位側IGBTと、n個の低電位側IGBTとを直列接続して構成されていればよい。この場合、U相スイッチング回路30の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、それぞれn個並んで配置され、V相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、それぞれn個並んで配置され、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、U相スイッチング回路30とV相スイッチング回路31の間にそれぞれ(n−1)個並んで配置されるとともに、残り1個がV相スイッチング回路31を挟んで反対側にそれぞれ配置されるように構成されていれば、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、インバータ回路3が、スイッチング回路を3つ並列接続して構成される例を挙げているが、これに限られるものではない。スイッチング回路を4つ以上並列接続して構成してもよい。この場合、第1スイッチング回路の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、それぞれ2つ並んで配置され、第2スイッチング回路の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、それぞれ2つ並んで配置され、第1スイッチング回路及び第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、第1スイッチング回路と第2スイッチング回路の間にそれぞれ1つ配置されるとともに、残り1つが第1スイッチング回路又は第2スイッチング回路を挟んで反対側にそれぞれ配置されるように構成されていれば、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTが、U相スイッチング回路30とV相スイッチング回路31の間に1つ配置されるとともに、残り1つが、V相スイッチング回路31を挟んで反対側に配置される例を挙げているが、これに限られるものではない、W相スイッチング回路の高電位側IGBT及び低電位側IGBTの残り1つは、U相スイッチング回路30を挟んで反対側に配置されていてもよい。
さらに、本実施形態では、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターン50〜53が配線基板5の上面に、W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターン54、55が配線基板5の下面にそれぞれ形成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。W相スイッチング回路32の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターンは、U相スイッチング回路30及びV相スイッチング回路31の高電位側IGBT及び低電位側IGBTと制御回路4とを接続する配線パターンとは異なる内層に形成されていてもよい。
加えて、本実施形態では、制御回路4が、左右方向の中央部に配置された低電位側IGBTの温度に基づいて高電位側IGBT及び低電位側IGBTを制御する例を挙げているが、これに限られるものではない。左右方向の中央部に配置された高電位側IGBTの温度に基づいて制御するようにしてもよい。左右方向の中央部に配置された高電位側IGBT及び低電位側IGBTの少なくともいずれかの温度に基づいて制御するようにすればよい。
1・・・モータ制御装置(電力変換装置)、2・・・平滑コンデンサ、3・・・インバータ回路(電力変換回路)、30、30’・・・U相スイッチング回路(第1スイッチング回路)、300、301・・・高電位側IGBT(高電位側スイッチング素子)、302、303・・・低電位側IGBT(低電位側スイッチング素子)、302a・・・本体部、302b・・・制御端子、3023c、302d・・・電力端子、31、31’・・・V相スイッチング回路(第2スイッチング回路)、310、311・・・高電位側IGBT(高電位側スイッチング素子)、312、313・・・低電位側IGBT(低電位側スイッチング素子)、32、32’・・・W相スイッチング回路(第1スイッチング回路と第2スイッチング回路以外のスイッチング回路)、320、321・・・高電位側IGBT(高電位側スイッチング素子)、322、323・・・低電位側IGBT(低電位側スイッチング素子)、4・・・制御回路、40・・・駆動用電源部、41・・・オン駆動用回路、410・・・オン駆動用FET、411・・・オン駆動用抵抗、42・・・オフ駆動用回路、420・・・オフ駆動用FET、421・・・オフ駆動用抵抗、43、44・・・誤動作防止回路、430、440・・・オフ保持用回路、430a、440a・・・オフ保持用FET、430b、440b・・・ゲート抵抗、431、441・・・誤動作防止用抵抗、432、442・・・誤動作防止用コンデンサ、45,46・・・配線抵抗調整用抵抗(抵抗)、47・・・制御部、48・・・駆動用IC、490a〜490r・・・回路部、5・・・配線基板、50〜55・・・配線パターン、6・・・バスバー、7・・・冷却装置、70・・・冷却チューブ(冷却器)、71・・・ヘッダ管、B1・・・高電圧バッテリ、M1・・・車両駆動用モータ

Claims (7)

  1. 並列接続されたn(≧2)個の高電位側スイッチング素子と、並列接続されたn個の低電位側スイッチング素子とを直列接続して構成されるスイッチング回路を、少なくとも3つ並列接続して構成される電力変換回路と、
    前記高電位側スイッチング素子が列状に配置されるとともに、前記高電位側スイッチング素子に並行して前記低電位側スイッチング素子が列状に配置されるように構成された配線基板と、
    前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子と列方向に交互に、前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子を挟持するように配設される冷却器と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記配線基板は、少なくとも3つの前記スイッチング回路のうち、第1スイッチング回路の前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子が、それぞれn個並んで配置され、第2スイッチング回路の前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子が、それぞれn個並んで配置され、前記第1スイッチング回路及び前記第2スイッチング回路以外のスイッチング回路の前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子が、前記第1スイッチング回路と前記第2スイッチング回路の間にそれぞれ(n−1)個並んで配置されるとともに、残り1個が前記第1スイッチング回路又は前記第2スイッチング回路を挟んで反対側にそれぞれ配置されるように構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子は、列方向と直交する方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記配線基板の配線パターンを介して前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子にそれぞれ接続され、前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子を制御する制御回路を有し、
    前記第1スイッチング回路及び前記第2スイッチング回路以外の前記スイッチング回路をなす前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子と前記制御回路とを接続する前記配線基板の前記配線パターンは、前記第1スイッチング回路及び前記第2スイッチング回路をなす前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子と前記制御回路とを接続する前記配線基板の前記配線パターンとは異なる面又は内層に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、抵抗を介して前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子にそれぞれ接続され、
    前記抵抗は、前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子から前記制御回路までの配線抵抗が等しくなるように抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子に隣接して配置され、前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子の誤動作を防止する誤動作防止回路を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の電力変換装置。
  6. 前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子は、バスバーを介してそれぞれ並列接続され、
    前記バスバーは、配線抵抗が等しくなるように形状が設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御回路は、列状に配置された前記高電位側スイッチング素子のうち、列方向の中央部に配置された前記高電位側スイッチング素子、及び、列状に配置された前記低電位側スイッチング素子のうち、列方向の中央部に配置された前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかの温度に基づいて前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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