JP5405779B2 - 呼気ガスの処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人工呼吸器等に使用した一酸化窒素を含有する呼気ガスを安全に排出するための呼気ガスの処理装置に関するものである。
一般に、肺動脈が収縮した状態の新生児遷延性肺高血圧症(Persistent Pulmonary Hypertension of the Newborn:PPHN)患者に対しては、血管拡張作用のある一酸化窒素(NO)吸入療法が有効であるとされている(非特許文献1)。アメリカでは既に当該療法が実施されており、生後7日目までに実施が開始され、NO吸入は投与開始から14日間にわたり継続的に行われる(非特許文献2)。また、投与期間を4日とした臨床試験も実施されている(非特許文献3)。
ところが、当該療法を実施した際には、NO投与後に人工呼吸器からの排出ガスに含まれる余剰のNO含有ガスが病室へ排気されることになる。NO自体は、人体への接触量や濃度によっては有害性も考えられ、医療従事者への健康被害が懸念されている。またNOと酸素から生成するNOは、当該療法による余剰のNOおよび酸素との反応により装置内外で容易に生成する可能性があるが、これは人体に対して、皮膚の発赤や呼吸器系への吸入による器官刺激などの弊害を誘引したり、発がん性なども懸念される物質であり、NO以上に有害な物質とされている。
例えば、米国産業衛生専門家会議(American Conference of Governmental Industrial Hygienists:ACGIE)では、NO及びNOの恕限量について、NOの時間加重平均濃度は25ppm,NOは3ppmと定めている(非特許文献4)。また、特許文献1(特開平8−47533)では、産業上の許容濃度はNOで25ppm,NOは5ppmとしている。
実際に日本では、「新生児NO吸入療法研究会」のプロジェクト参加条件として医療現場の環境汚染についても十分な対策を取るよう求められており、NO及びNOの除害は不可欠と考えられる(非特許文献5)。
したがって、NO投与後の呼気ガスおよび余剰ガス中にはNO及びNOが含有されているため、病室などの大気中へ呼気などを放出する際に、NO及びNOを共に除害する必要がある。
従来技術としては、例えば、特許文献1(特開平8−47533)では、化学吸着剤によりNOを、また表面処理を施した活性炭の化学吸着作用によりNOの吸着除害を行っている。さらに特許文献2(特開2003−339872)では、活性炭への吸着によりNO及びNOを吸着除害している。
新生児学入門第3版,仁志田博司著,株式会社医学書院,P.264〜266,(2004) NO投与装置「INOmax」添付文書,INO Therapeutics(USA),(2007) REESE H.CLARK et al,The New England Journal of Medicine,Vol.342,No.7,P.469〜474,(2000) 2001 TLVs and BEIs,社団法人日本作業環境測定協会,(2002) 別冊・医学のあゆみ NOと病態,岡村富夫編,医歯薬出版株式会社,P.87〜92,(2004) 特開平8−47533号公報 特開2003−339872号公報
通常、当該療法に用いられる人工呼吸器では、生体へのガス導入の際に、気道を保護するため、吸気を37℃、100%RHに加温、加湿している。さらに、当該患者の生体による湿気も起因して、患者からの呼気ガスは水分が飽和している。一方、前述に開示されているようなNOxの除害装置を使用する集中治療室などでは、その使用環境の条件が30℃,70%RH程度であることから、NOxの吸着除害の前に除湿工程を施さなければ、呼気中の水分が装置中で結露してしまう。このように、結露水が吸着剤に付着すると、有効吸着面積が減少して吸着能力が大幅に低下してしまうこととなる。さらに、結露水が装置の配管内に付着すると、配管が閉塞して呼気のスムーズな排出を妨げ、適切な治療に支障をきたすおそれもある。
ところが、特許文献1(特開平8−47533)に開示の方法では、NOxの吸着除害工程の前に、呼気ガスの除湿工程が設けられていない。圧力抵抗をコントロールするため、NOxの吸着除害の前に呼気ガスを大気と混含しており、結果的にいくらか湿度低下することは考えられるが、この程度では実際には装置中で結露してしまい、装置内配管が閉塞する可能性があり、十分な除湿が行われているとは言えない。配管内での結露を防止するためには、除湿後の呼気ガスは30℃において、相対湿度を50%程度以下に抑えることが望まれる。
そこで、上記特許文献2(特開2003−339872)では、シリカゲルを使用して呼気中の水分を除去しようとしている。ところが、シリカゲルによる吸着除湿自体は可能だが、相当量のシリカゲルが必要であり、装置全体として大型化してしまうという問題がある。また、継続使用によりシリカゲルの除湿能力は比較的短時間で飽和に達して新しいものと交換する必要があり、連続運転が必要な人工呼吸装置においては非常に手間となる。さらに、シリカゲルでは、新しいシリカゲルにより除湿を開始した直後は、呼気ガスの湿度が下がりすぎてしまってNO吸着剤の吸着能力が十分に得られないおそれがあり、シリカゲルに水分がたまって飽和近くなってくると、反対に十分に除湿できずに上述した結露のおそれが生じてくる。このように、シリカゲルでは呼気ガスの湿度コントロールができず、安定した湿度の呼気ガスをNO吸着剤に供給することができず、吸着剤の吸着性能を不安定にする場合がある。
一方、シリカゲルを用いない除湿方法としては、例えば人工呼吸器より排出されるNOx含有呼気ガスを高温に加熱し、触媒によって除湿と除害を同時に行う方法も考えられるが、当該ガスが90%以上の高濃度酸素を含有していることもあるので、発火などの二次災害の可能性も考えられることから、この装置は病院内での使用が主となることを考慮すると、このような高温での装置運転は望ましくはない。
さらに、特許文献1(特開平8−47533)では、人工呼吸器の流量変化に対してオリフィスの交換を行うこととなっているが、この形では現実問題として流量変化に対して、フレキシブルに対応することが難しい。その結果、人工呼吸器の呼気弁に対して意図しないオートピープが生じ、呼吸器が誤動作を起こすおそれがある。
またNO及びNOの吸着除害に関し、特許文献2(特開2003−339872)では、活性炭を用いて吸着除害しているが、一般にNOの活性炭への吸着率は低いとされており、我々の試験でも下記の表1に示すように、吸着塔導入口でNO濃度80ppmのガスでは、出口で5.4ppm以上であることから、十分な除害ができているとは言い難い。
Figure 0005405779
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、主として人工呼吸器から排出される呼気ガスから水分を除去して安定的な湿度とすることにより、除去対象成分を安定的に除去して安全に排出する呼気ガスの処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の呼気ガスの処理装置は、除去対象成分を含む呼気ガスを冷却手段により冷却して呼気ガス中に含まれる水分を結露させて除去する水分除去手段を備え、
上記水分除去手段で水分除去した呼気ガスを吸着剤に接触させて除去対象成分を除去する装置であって、
上記呼気ガスは、除去対象成分として一酸化窒素を含有し、
上記吸着剤は、水分を必要とする吸着反応により一酸化窒素を吸着除去する化学吸着剤であり、
上記冷却手段としてペルチェ素子を利用したものを用いることにより上記呼気ガスを冷却し、この冷却において、その後の上記吸着反応に必要な水分を残すように水分除去し、上記吸着反応に必要な水分を残して水分除去した後の呼気ガスを加温してから上記化学吸着剤に接触させることを要旨とする。
すなわち、本発明は、除去対象成分を含む呼気ガスを冷却手段により冷却して呼気ガス中に含まれる水分を結露させて低減し、上記水分除去した呼気ガスを吸着剤に接触させることにより除去対象成分を除去する。このため、従来のシリカゲルを用いた装置のように、大量のシリカゲルを充填する充填筒が不要になって装置が小型化できるうえ、シリカゲルの交換作業の手間もなくなる。また、必要な湿度まで水分を低減した呼気を吸着剤等に供給できるため、吸着剤に結露水が付着することによる吸着能力の低下や、配管内に結露水が付着して呼気ガスの排出を妨げることもない。しかも、水分除去率を安定的に制御することが容易で、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給し、安定した吸着剤の吸着性能を維持して除去対象成分を除去することが可能となる。
また、上記冷却手段により呼気ガスを冷却して水分除去し、水分除去した後の呼気ガスを加温してから吸着剤に接触させるため、吸着剤の吸着性能を低下させることなく十分な吸着能力を発揮させて除去対象成分を除去することができる。
また、上記冷却手段がペルチェ素子を利用したものであるため、安定した水分除去能力を維持するうえに小型で、しかも、処理後の呼気ガスの相対湿度を容易に安定制御可能で、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給して吸着剤の吸着性能を安定的に維持して除去対象成分を除去することができる。また、水分過多な呼気ガスが吸着剤と接触し、結露水によって吸着剤のガス接触面積が低下してしまうことが防止される。さらに、装置内の配管などに結露水が付着して閉塞することも防止される。また、除湿が過多となって乾燥しすぎた呼気ガスが吸着剤に接触してその性能を低下させることも防止できる。
さらに、上記呼気ガスが除去対象成分として一酸化窒素を含有し、上記水分除去手段によって水分除去したのち化学吸着剤に接触させて一酸化窒素を除去するため、一酸化窒素を吸着する吸着剤の吸着性能を低下させることなく、十分な吸着能力で一酸化窒素を除去することができる。また、活性炭による吸着除去よりも、一酸化窒素の除去性能が高く、有効に作用した。
本発明において、呼気ガスの処理を行なっている間、水分除去後の呼気ガスの絶対湿度を10〜25g/m内になるよう制御する場合には、水分除去率を安定的に制御して、シリカゲルでの除湿のような除湿剤の新鮮さによる呼気ガスの湿度ばらつきを少なくし、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給できる。これにより、水分過多な呼気ガスが吸着剤と接触し、結露水によって吸着剤のガス接触面積が低下してしまうことが防止される。さらに、装置内の配管などに結露水が付着して閉塞し、呼気ガスの排出を妨げることも防止される。また、除湿が過多となって乾燥しすぎた呼気ガスが吸着剤に接触してその性能を低下させることも防止できる。このように、安定した吸着剤の吸着性能を維持して除去対象成分を除去することができる。
本発明において、上記ペルチェ素子の吸熱側に配置された冷却部で呼気を冷却して水分除去し、上記ペルチェ素子の放熱側に配置された加熱部で呼気を加温する場合には、ペルチェ素子内の熱移動は呼気ガスからの吸熱に由来する熱が加熱部側で放熱されるため、これが有効利用される。
図1は、本発明の呼気ガスの処理装置1の一実施形態を示す図である。この例では、上記呼気ガスの処理装置1は、人工呼吸器2の呼吸弁3から排出され、除去対象成分として一酸化窒素(NO)を含む呼気ガスを処理する装置である。
この呼気ガスの処理装置1は、除去対象成分としてNOを含む呼気ガスを冷却手段10により冷却して呼気ガス中に含まれる水分を結露させて除去する水分除去手段4と、上記水分除去手段4で水分が除去された呼気ガスを吸着剤に接触させて除去対象成分としてのNOを除去するための吸着筒5とを備えて構成されている。
より詳しく説明すると、この呼気ガスの処理装置1は、人工呼吸器2の呼吸弁3から排出される呼気ガスを導入する導入チューブ6が接続された外気混合器7が設けられている。外気混合器7には外気導入口8が設けられ、内部のミキシング空間において、導入された呼気ガスと外気導入口8から導入された外気とを混合するようになっている。上記外気混合器7で外気が混合された呼気ガスは、流量測定器9により流量が測定されて水分除去手段4に導入される。
上記水分除去手段4は、ペルチェ素子を利用して呼気ガスを冷却することにより呼気ガス中に含まれる水分を結露させる冷却手段10と、上記冷却手段10で結露して生じた結露水を貯留するドレンタンク13とを備えて構成されている。
図2は、上記冷却手段10の詳細を示す図である。上記冷却手段10は、2種類の金属の接合部に電流を流すと一方の金属から他方の金属へ熱が移動するペルチェ効果を利用したペルチェ素子14と、上記ペルチェ素子14の吸熱側に配置された冷却ブロック11と、上記ペルチェ素子14の放熱側に配置された加熱ブロック12とを備えて構成されている。上記加熱ブロック12には、冷却ファン16で冷却される放熱フィン15が貼着されている。
上記冷却ブロック11には、人工呼吸器2から排出され外気混合器7および流量測定器9を経た呼気ガスが導入される熱交換パイプ17が配置されている。上記呼気ガスは、熱交換パイプ17内を通過することにより、ペルチェ素子14の吸熱側の吸熱により冷却され、水分が結露して除去され湿度が低減される。熱交換パイプ17内で結露した結露水は、ドレン管19を経てドレンタンク13に貯留される。
上記加熱ブロック12には、上記冷却ブロック11の熱交換パイプ17で水分が除去された呼気が導入される熱交換パイプ18が配置されている。上記呼気ガスは、熱交換パイプ18内を通過することにより、ペルチェ素子14の放熱側の放熱を受けて加熱され、吸着筒5に導入される。
このように、本実施形態では、上記冷却手段10により呼気ガスを冷却して水分除去し、水分除去した呼気ガスを加温して吸着剤に接触させる。この冷却と加温は、冷却手段10の冷却側の冷熱で冷却し、上記冷熱を発生した際に発生する冷却手段10の加熱側の熱を利用して加温される。具体的には、ペルチェ素子14の吸熱側で呼気を冷却して水分除去し、上記ペルチェ素子14の放熱側の熱を利用して呼気を加温して吸着筒5に導入する。このように、ペルチェ素子14内の熱移動は、呼気ガスからの吸熱に由来する熱が加熱ブロック12側で放熱されるため、これを有効利用している。
上記吸着筒5は、この例では、導入側すなわち上流側に化学吸着剤が充填された化学吸着層20が形成され、排出側すなわち下流側に物理吸着剤が充填された物理吸着層21が形成されている。上記化学吸着剤による化学吸着で主として一酸化窒素(NO)を吸着除去し、上記物理吸着剤による物理吸着で主として二酸化窒素(NO)を吸着除去する。このように、除去対象成分として一酸化窒素を含有する呼気ガスを、水分除去手段4によって水分除去したのち、化学吸着剤に接触させて一酸化窒素を除去する。
上記化学吸着剤としては、例えば、アルミナ,過マンガン酸カリウム,水等を主成分とする化学吸着剤である「Purafil(登録商標) Select Chemisorbant」(Purafil.inc製)を好適に用いることができる。
上記物理吸着剤としては、例えば、活性炭等を用いることができる。
上述した化学吸着剤では、下記の式(1)(2)に示すような吸着反応で窒素酸化物の吸着を行なう。これらの式からわかるように、この吸着反応にはHOが必要で、ある程度の水分が存在した状態で効果的な窒素酸化物の除去作用を発揮するのである。
3NO+2KMnO+HO→3NO↑+2MnO↓+2KOH↓・・・(1)
3NO+KMnO+2KOH→3KNO↓+MnO↓+HO・・・(2)
そこで、この呼気ガスの処理装置1では、呼気ガスの処理を行なっている間、水分除去後の呼気ガスの絶対湿度を10〜25g/m内になるよう制御し、上記絶対湿度に制御した呼気ガスを吸着筒5に導入することが行なわれる。また、呼気ガスの処理を行なっている間、水分除去後の呼気ガスの相対湿度を20〜70%RH内になるよう制御することが行なわれる。
吸着筒5に導入する絶対湿度が10g/m未満だと、上述したように吸着反応に必要な水分が十分でなく、化学吸着剤での十分な窒素酸化物の除去作用が得られない。反対に、吸着筒5に導入する絶対湿度が25g/mを超えると、吸着剤表面や配管内で結露してしまうおそれがあるからである。また、吸着筒5に導入する相対湿度が20%RH未満だと、上述したように吸着反応に必要な水分が十分でなく、化学吸着剤での十分な窒素酸化物の除去作用が得られない。反対に、吸着筒5に導入する絶対湿度が70%RHを超えると、吸着剤表面や配管内で結露してしまうおそれがあるからである。
そして、上記吸着筒5で一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO)等の窒素酸化物が除去された呼気は、ニードル弁22を介して図示しない吸引ユニットに接続されている。このように、装置の排出側すなわち吸引側にニードル弁22を配置したことにより、オリフィス等を使用したものに比べ、人工呼吸器2の流量変化に対してフレキシブルに対応することが可能となる。そして、人工呼吸器2の呼気弁3に対して抵抗が生じることを防止し、人工呼吸器2に対してオートピープ等に伴う誤動作を起こすリスクを低減することができる。
以上のように構成したことにより、本実施形態の呼気ガスの処理装置1は、除去対象成分を含む呼気ガスを冷却手段により冷却して呼気ガス中に含まれる水分を結露させて低減し、上記水分除去した呼気ガスを吸着剤に接触させることにより除去対象成分を除去する。このため、従来のシリカゲルを用いた装置のように、大量のシリカゲルを充填する充填筒が不要になって装置が小型化できるうえ、シリカゲルの交換作業の手間もなくなる。また、必要な湿度まで水分を低減した呼気を吸着剤等に供給できるため、吸着剤に結露水が付着することによる吸着能力の低下や、配管内に結露水が付着して呼気ガスの排出を妨げることもない。しかも、水分除去率を安定的に制御することが容易で、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給し、安定した吸着剤の吸着性能を維持して除去対象成分を除去することが可能となる。
本発明において、呼気ガスの処理を行なっている間、水分除去後の呼気ガスの絶対湿度を10〜25g/m内になるよう制御する場合には、水分除去率を安定的に制御して、シリカゲルでの除湿のような除湿剤の新鮮さによる呼気ガスの湿度ばらつきを少なくし、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給できる。これにより、水分過多な呼気ガスが吸着剤と接触し、結露水によって吸着剤のガス接触面積が低下してしまうことが防止される。さらに、装置内の配管などに結露水が付着して閉塞し、呼気ガスの排出を妨げることも防止される。また、除湿が過多となって乾燥しすぎた呼気ガスが吸着剤に接触してその性能を低下させることも防止できる。このように、安定した吸着剤の吸着性能を維持して除去対象成分を除去することができる。
本発明において、上記冷却手段がペルチェ素子を利用したものである場合には、安定した水分除去能力を維持するうえに小型で、しかも、処理後の呼気ガスの相対湿度を容易に安定制御可能で、安定した湿度の呼気ガスを吸着剤に供給して吸着剤の吸着性能を安定的に維持して除去対象成分を除去することができる。また、水分過多な呼気ガスが吸着剤と接触し、結露水によって吸着剤のガス接触面積が低下してしまうことが防止される。さらに、装置内の配管などに結露水が付着して閉塞することも防止される。また、除湿が過多となって乾燥しすぎた呼気ガスが吸着剤に接触してその性能を低下させることも防止できる。
本発明において、上記冷却手段により呼気ガスを冷却して水分除去し、水分除去した呼気ガスを加温して吸着剤に接触させる場合には、吸着剤の吸着性能を低下させることなく十分な吸着能力を発揮させて除去対象成分を除去することができる。
本発明において、上記呼気ガスが除去対象成分として一酸化窒素を含有し、上記水分除去手段によって水分除去したのち化学吸着剤に接触させて一酸化窒素を除去する場合には、一酸化窒素を吸着する吸着剤の吸着性能を低下させることなく、十分な吸着能力で一酸化窒素を除去することができる。また、活性炭による吸着除去よりも、一酸化窒素の除去性能が高く、有効に作用した。
図3は、本発明の第2実施形態の呼気ガスの処理装置1を示す図である。
この例では、冷却手段10の冷却ブロック11で冷却して湿度を低減した呼気を、加熱ブロック12で加温することなくそのまま吸着筒5に導入している。それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この例でも、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔実施例1〕
まず、本発明に相当するペルチェ素子14を利用した冷却手段10による水分除去手段4により、除湿試験を行った。
図4(A)に試験装置の概略を示す。30℃、70%RHに設定した恒温恒湿槽25内に、ペルチェ素子14を利用した冷却手段10とドレンタンク13による水分除去手段4を設置した。上記ペルチェ素子14としては、寸法40.0×40.0×3.45mm,冷却能力Qmax=77.1W(Th=27℃)であるものを4枚並べて用いた。また、上記冷却手段10は、図3に示したものと同様、ペルチェ素子14の排熱を加熱ブロック12において回収せず、除湿後のガスを加温しない態様のものを使用した。
上記冷却手段10に対し、加温加湿器26で37℃、100%RHに加温加湿した空気に所定割合の外気(30℃、70%RHに設定した恒温恒湿槽25内の空気である)を混合して導入した。人工呼吸器側の流量を20L/minとし、吸引側の流量を30L/minとした。
図5は、このときの冷却手段10出口部分におけるガスの温度と相対湿度を経時的に測定した結果である。なお、湿度測定には、温度湿度ロガー(エスペックミック社製,型番RS−12)を用いて測定した。
このように、本実施例1では、除湿後の湿度の経時変化がほとんど見られず、除湿処理後の排出ガスの温度は約31〜32℃で一定し、相対湿度は約52〜59%RH内の範囲で推移していることがわかる。除湿処理後の排出ガスの絶対湿度は、約16〜20g/m程度の範囲内で推移したことになる。
また、本実施例1の結果から、吸湿後のガスが乾きすぎず、安定した水分を含んでいることから、NOの吸着除害に用いる化学吸着剤(例えば、Purafil Select Chemisorbant)の吸着性能を低下させないことがわかる。
〔実施例2〕
つぎに、図4(A)に示す試験装置において、冷却手段10として図1に示したのと同様に、ペルチェ素子14の排熱を加熱ブロック12において回収して除湿後のガスを加温する態様のものを使用した。
図6は、このときの冷却手段10出口部分におけるガスの温度と相対湿度を経時的に測定した結果である。このように、本実施例2では、除湿後の湿度の経時変化がほとんど見られず、除湿処理後の排出ガスの温度は約42℃前後で一定し、相対湿度は約33〜36%RH内の範囲で推移していることがわかる。除湿処理後の排出ガスの絶対湿度は、約17〜20g/m程度の範囲内で推移したことになる。このように、除湿後のガスの相対湿度はおおよそ30%程度になっていることがわかり、配管内での結露防止を考えた場合の理想の相対湿度である50%(温度30℃)を十分にクリアできていることがわかる。
また、本実施例2の結果からも、吸湿後のガスが乾きすぎず、安定した水分を含んでいることから、NOの吸着除害に用いる化学吸着剤(例えば、Purafil Select Chemisorbant)の吸着性能を低下させないことがわかる。
〔比較例〕
つぎに、シリカゲルによる除湿試験を行なった。
図4(B)に試験装置の概略を示す。30℃、70%RHに設定した恒温恒湿槽25内に、除湿剤としてシリカゲルを充填した除湿筒27を配置した。シリカゲルは、塩化コバルト由来の青色を呈しており、粒子形状が粒状または球状であって、粒子径3.4mm以上であるものを3kg用いた。この際の除湿筒27のカラムサイズは、φ100mm×(H)600mmとした。
上記除湿筒27に対し、加温加湿器26で37℃、100%RHに加温加湿した空気に所定割合の外気(30℃、70%RHに設定した恒温恒湿槽25内の空気である)を混合して導入した。入口側の流量を20L/minとし、出口側の流量を30L/minとした。
図7は、このときの除湿筒27出口部分におけるガスの温度と相対湿度を経時的に測定した結果であり、表2は、3kgのシリカゲルにより上記条件で50%RHまで除湿させるのに要した時間を測定した結果を示す。なお、湿度測定には、温度湿度ロガー(エスペックミック社製,型番RS−12)を用いて測定した。
Figure 0005405779
この結果より、シリカゲル3kgによる除湿では、約6時間でシリカゲルの吸着能力が飽和に達し、新しいシリカゲルへの交換が必要となり、連続の装置運転では、非常に手間が生じることがわかる。
また、除湿初期では必要以上に吸湿後のガスが乾きすぎ、結果としてNOの吸着除害に用いる化学吸着剤(例えば、Purafil Select Chemisorbant)の吸着性能を低下させてしまうおそれがあることがわかる。
〔実施例3〕
図1および図3に示す呼気ガスの処理装置1により、呼気ガスのNOxの吸着除害処理を行った。図1の装置による処理は、除湿後のガスをペルチェ素子14の排熱を利用して加温して吸着筒5に導入した例であり、図3の装置による処理は、排熱利用せずに除湿後の呼気ガスを加温せずそのまま吸着筒5に導入した例である。
NOの吸着剤としては、上記のように化学吸着剤(Purafil Select Chellisorbant)を用いた。またNOの物理吸着剤としては、活性炭(クラレコール2GGK5022440,粒度:粒子径l.70〜2.80mmのものが95%以上,クラレケミカル社製)を用いた。ニードル弁22としては、コフロック株式会社製,型番24121−SS−l/4を用いた。
上記呼気ガスの処理装置1の運転は、下記の条件において行なった。
人工呼吸器流量:20L/min
吸引流量:30L/min
NO濃度:20ppm
化学吸着剤と物理吸着剤の充填比率:容量比 2:1(500g:120g)
なお、化学吸着剤と物理吸着剤の充填比率は、充填比率を変更して除害性能を測定した下記表3の測定結果より決定した。
Figure 0005405779
上記条件によって装置を運転してNOxの吸着除害処理を行い、除湿後のガスの温湿度と、吸着筒5出口部でのNO濃度が徐々に高くなって0.3ppmに達するまでの時間とを測定した。その結果を下記の表3に示す。なお、NOxの測定はNOx−NO−NO自動分析計M10DEL42E(サーモエレクトロン社製)により化学発光法で行った。この時の測定条件は下記のとおりである。
測定範囲:0〜5000ppm(フルスケール設定可能)
応答時間(0〜90%FS):10秒
サンプル流量:約0.25L/min
Figure 0005405779
このように、例えば、NOの排気許容濃度を仮に0.3ppmとした場合、除湿後のガスを加温して吸着剤に接触させた方が、除害処理能力が飽和するまでの運転可能時間がl.6倍に延びることがわかる。すなわち、除湿後のガスを加温して吸着筒5に導入した例の方が、0.3ppmに達するまでの時間が長く、化学吸着剤の寿命が長くなる。現実的には、NOの許容濃度はさらに高くても良いため、除湿後のガスを加温して吸着剤に接触させることが有効であることがわかる。
なお、上記実施形態および実施例では、冷却手段10としてペルチェ素子14を利用したものを例示したが、これに限定するものではなく、冷却による結露で水分除去しうるものであれば各種のものを用いることができる。また、化学吸着剤や物理吸着剤も例示したものに限定するものではなく、各種のものを用いることができる。
本発明の第1実施形態の呼気ガスの処理装置の概略構成図である。 冷却手段の概略構成図である。 本発明の第2実施形態の呼気ガスの処理装置の概略構成図である。 除湿試験の試験装置の概略構成を示す図である。 ペルチェ素子を使用した冷却手段での除湿試験結果(除湿後加温なし)。 ペルチェ素子を使用した冷却手段での除湿試験結果(除湿後加温あり)。 シリカゲルを使用した冷却手段での除湿試験結果。
符号の説明
1:呼気ガスの処理装置
2:人工呼吸器
3:呼吸弁
4:水分除去手段
5:吸着筒
6:導入チューブ
7:外気混合器
8:外気導入口
9:流量測定器
10:冷却手段
11:冷却ブロック
12:加熱ブロック
13:ドレンタンク
14:ペルチェ素子
15:放熱フィン
16:冷却ファン
17:熱交換パイプ
18:熱交換パイプ
19:ドレン管
20:化学吸着層
21:物理吸着層
22:ニードル弁
25:恒温恒湿槽
26:加温加湿器
27:除湿筒

Claims (3)

  1. 除去対象成分を含む呼気ガスを冷却手段により冷却して呼気ガス中に含まれる水分を結露させて除去する水分除去手段を備え、
    上記水分除去手段で水分除去した呼気ガスを吸着剤に接触させて除去対象成分を除去する装置であって、
    上記呼気ガスは、除去対象成分として一酸化窒素を含有し、
    上記吸着剤は、水分を必要とする吸着反応により一酸化窒素を吸着除去する化学吸着剤であり、
    上記冷却手段としてペルチェ素子を利用したものを用いることにより上記呼気ガスを冷却し、この冷却において、その後の上記吸着反応に必要な水分を残すように水分除去し、上記吸着反応に必要な水分を残して水分除去した後の呼気ガスを加温してから上記化学吸着剤に接触させることを特徴とする呼気ガスの処理装置。
  2. 呼気ガスの処理を行なっている間、水分除去後の呼気ガスの絶対湿度を10〜25g/m内になるよう制御する請求項1記載の呼気ガスの処理装置。
  3. 上記ペルチェ素子の吸熱側に配置された冷却部で呼気を冷却して水分除去し、上記ペルチェ素子の放熱側に配置された加熱部で呼気を加温する請求項1または2記載の呼気ガスの処理装置。
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