JP5402289B2 - 電力供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、太陽電池の発電電力を負荷に供給する際の電力変換の効率化に関する。
特許文献1の従来技術は、太陽電池と商用電源とを用いて電気負荷の駆動とバッテリへの蓄電とを行なう電力供給システムを開示している。
この電力供給システムは、電気負荷の消費電力が大きい場合には、太陽電池の発電電力をすべて電気負荷で消費するとともに、必要に応じてバッテリの蓄電電力をも電気負荷に供給する。この制御により、太陽電池とバッテリの電力を最大限に利用することで商用電源の電力の消費を最小限に留めるのである。
一方、電力供給システムは電気負荷の消費電力が小さい場合には、電気負荷とバッテリを太陽電池に並列に接続し、太陽電池の発電電力を用いて電気負荷への電力供給と、バッテリの蓄電とを並行して行なう。この制御により、太陽電池の発電電力を有効に活用することができる。
特許3330157号公報
この電力供給システムにおいては、太陽電池の発電電力を負荷とバッテリの双方に供給する際に、太陽電池と負荷の間に電力変換部が必要になり、太陽電池とバッテリの間にも電力変換部が必要になる。
図10を参照して電力変換部の特性を説明すると、電力変換部は出力電力が小さいほど変換効率も低いという性質を有する。ここで、グラフの横軸は電力変換部の出力電力を、縦軸は変換効率を示している。投入電力と出力電力との関係を考慮すると、投入電力と変換効率との間にも同様の関係が成立する。すなわち、電力変換部は一般に、ある所定の出力電力を出力する場合に、投入電力が小さいほど変換効率が低い。
従来技術による電力供給システムは、太陽電池の発電電力を分割し、それぞれ電力変換部を介して電気負荷とバッテリの双方に供給する。したがって、太陽電池の発電電力を完全に消費するという点では好ましくても、太陽電池が発電した電力の電力変換効率については必ずしも高いとは言えない。
この発明は、従来技術による電力供給システムの上記問題点に着目し、太陽電池を用いた電力供給装置の総合的な電力供給効率を高めることを目的とする。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。
すなわち、この発明は太陽電池と、太陽電池の発電電力を消費する複数の負荷と、負荷ごとに太陽電池の出力電力を変換する負荷と同数の電力変換部と、を備えた電力供給装置において、負荷の要求電圧に応じて、太陽電池の発電効率と対応する電力変換部の変換効率との積を最適化する太陽電池の端子間電圧または出力電流の目標値を設定する目標値設定手段と、電力変換部の出力端末間を接続する出力端末間電力変換部と、各電力変換部の負荷を検出する負荷検出手段と、目標値が実現するように電力変換部を制御する制御手段と、を備えている。前記制御手段は、各電力変換部の負荷から各電力変換部が過負荷状態にあるかどうかを判定し、記複数の電力変換部のうち、前記過負荷状態および/または前記変換効率が所定率を下回る電力変換部を作動停止状態とするとともに、作動可能な他の電力変換部及び前記出力端末間電力変換部を作動させ、1又は複数の負荷へ電力を供給する。
目標値設定手段が太陽電池の発電効率と電力変換部の変換効率との積を最適化する太陽電池の端子間電圧または出力電流の目標値を負荷の要求電圧に応じて設定し、目標値が実現するように制御手段が電力変換部を制御することで、太陽電池の発電効率と電力変換部の変換効率の積が最適なレベルに維持される。これにより、太陽電池及び電力変換部内の電気的ロスが最小となり、電力変換部から負荷への供給電力は常に最大レベルに維持される。
この発明による電力供給装置の一般的な構成を説明するブロック図である。 この発明によるコントローラの入力信号と出力信号とを説明するブロック図である この発明の第1の実施形態による電力供給装置の電気回路図である。 この発明の第1の実施形態によるコントローラが実効する電力変換部の制御ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態による電力供給装置の電気回路図である。 この発明の第2の実施形態によるコントローラが実行する電力変換部の制御ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態による制御ルーチンの実行結果を説明するタイミングチャートである。 この発明の第3の実施形態によるコントローラが実行する電力変換部の制御ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の第3の実施形態による制御ルーチンの実行結果を説明するタイミングチャートである。 電力変換部の変換効率特性を示すダイアグラムである。 この発明の第1〜第3の実施形態によるコントローラが端子間目標電圧の設定に用いるマップの特性を説明するダイアグラムである。
図1と図2を参照して、この発明の各実施形態に共通する電力供給装置の構成を説明する。
太陽電池2には複数の負荷41,42,43,...が電力変換ユニット1を介して並列に接続される。
電力変換ユニット1は複数の電力変換部11,12,13,...の集合体である。各負荷41,42,43,...はそれぞれ個別の電力変換部11,12,13,...を介して太陽電池2に並列に接続される。
電力変換ユニット1内の電力変換部11,12,13,...の動作と停止及び電力変換部11,12,13,...の電圧比は、設定手段及び制御手段としてのコントローラ3により制御される。
コントローラ3は中央演算装置 (CPU)、読み出し専用メモリ (ROM) 、ランダムアクセスメモリ (RAM) 及び入出力インタフェース (I/O インタフェース) を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラを複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
コントローラ3が行なう電力変換部11,12,13,...の制御のために、コントローラ3には負荷への電力供給を要求する電力要求信号入力器50、太陽電池2の出力電圧Vpvを検出する電圧計61、太陽電池2の出力電流Ipvを検出する電流計62、負荷41,42,43,...の負荷電圧V1,V2,V3,...を検出する電圧計71,72,73,...、から検出データがそれぞれ信号回路を介して入力される。
電力要求信号入力器50については様々な構成が可能である。負荷がバッテリで構成される場合には、電力要求信号入力器50は例えばバッテリの充電状態(SOC)を検出するSOCセンサで構成され、コントローラ3は充電状態が所定レベルを下回ることで、バッテリへの電力供給信号が入力されたと判定する。負荷が電気機器の場合には、例えば電気機器を駆動するためのスイッチが電力要求信号入力器50を構成する。バッテリや電気機器を制御する他のコントローラが電力供給信号をコントローラ3に電力要求信号を入力することも可能である。その場合は他のコントローラが電力要求信号入力器50を構成する。
コントローラ3は以上の入力信号に基づき、電力変換部11,12,13,...の動作と停止及び電力変換部11,12,13,...の電圧比を計算して各電力変換部11,12,13,...に対応する指令信号を出力する。電圧比は11,12,13,...の出力電圧/入力電圧を意味する。
次に図3と図4を参照して、電力変換ユニット1の構成とコントローラ3の制御内容に関するこの発明の第1の実施形態を説明する。
図3を参照すると、この実施形態においては、太陽電池1にバッテリ41と42で構成されるふたつの負荷が電力変換ユニット1を介して並列に接続される。
電力変換ユニット1は電力変換部としてのDC/DCコンバータ11と12を備える。
DC/DCコンバータ11は、太陽電池2の直流出力をダイオードD0、コンデンサC、スイッチング素子としてのトランジスタQ1により交流に変換し、トランス31で変圧した後、ダイオードD1とコンデンサC1により直流に整流しバッテリ41に蓄電する、いわゆる絶縁型のDC/DCコンバータである。電圧比はコントローラ3からトランジスタQ1のベースBに供給される電流のオンとオフにより制御される。
DC/DCコンバータ12は、太陽電池2の直流出力をダイオードD0、コンデンサC、スイッチング素子としてのトランジスタQ2、コイルL2、コンデンサC2により変圧してバッテリ42に蓄電する、いわゆる非絶縁型のDC/DCコンバータである。電圧比はコントローラ3からトランジスタQ2のベースBに供給される電流により制御される。
コントローラ3は図4に示す制御ルーチンの実行により、トランジスタQ1とQ2のベース電流をオン/オフ制御することで、太陽電池2の出力をバッテリ41と42に選択的に供給するとともに、電力変換部の変換効率が最適化されるように太陽電池2の端子間電圧Vpvを制御する。
図4を参照して、コントローラ3が実行する電力変換ユニット1の制御ルーチンを説明する。このルーチンは太陽電池2が稼働中に繰り返し実行される。すなわち、ルーチンがリターンに至ると、直ちに次のサイクルのルーチン実行が開始される。
コントローラ3はステップS001で電力要求信号入力器50からの入力信号に基づき充電要求の有無を判定する。なお、電力要求信号入力器50はバッテリ41と42の充電要求を個別に出力するものとする。
ステップS001で、バッテリ41と42のいずれについても充電要求がない場合には、コントローラ3はステップS100でトランジスタQ1とQ2へのベース電量の供給をオフにしてルーチンを終了する。前述のようにルーチン終了と同時に次のサイクルのルーチン実行が開始されるので、バッテリ41と42のいずれかについて充電要求が発生するまで、ステップS001の判定とステップS100の処理が繰り返し実行される。
ステップS001で、バッテリ41または42の充電要求が発生している場合には、コントローラ3はステップS002で充電要求がバッテリ41の充電要求か、バッテリ42の充電要求かを判定する。そして、充電要求がバッテリ41の充電要求である場合には、コントローラ3はステップS111−S113の処理を実行する。
ステップS111で、コントローラ3はDC/DCコンバータ12のトランジスタQ2のベース電流をオフにすることで、太陽電池2の発電電力のバッテリ42への供給を停止する。
次のステップS112でコントローラ3は太陽電池2の端子間電圧Vpvの目標値Vpv2を設定する。この設定方法を次に説明する。
図11を参照すると、太陽電池2の出力電流Ipvと端子間電圧Vpvは図11(a)に示す関係を有する。また、太陽電池2の発電電力Ppvと端子間電圧Vpvは図11(b)に示すように端子間電圧Vpvによって発電電力Ppvが異なる。太陽電池2の発電電力Ppvを最大値PpvMAXにするには、端子間電圧を図のVpvMAXにすれば良い。そこで、従来は目標端子間電圧をVpvMAXにするようにDC/DCコンバータの制御が行なわれていた。
この場合に、バッテリに充電される電力P1はDC/DCコンバータの変換効率η1を考慮すると次式(1)で表される。
P1=η1xPpvMAX (1)
一方、DC/DCコンバータの変換効率ηは一定ではなく、図11(c)に示すように入力電力と電圧比によって変化する。一般に入力電力が大きく、かつ電圧比が1に近いほど変換効率ηは高い。ここで、電圧比はDC/DCコンバータの出力電圧と入力電圧の比であり、バッテリの充電電圧VBATと太陽電池の端子間電圧Vpvの比VBAT/Vpvに等しい。
この実施形態によるコントローラ3は、DC/DCコンバータ11の電圧比が1に近づくように、太陽電池2の目標端子間電圧をVpvMAXからVpv2へと変更する。VpvMAXがバッテリ41の充電電圧VBATより高い場合には、図11(a)に示すように、DC/DCコンバータ11の電圧比を1に近づけるための目標端子間電圧Vpv2はVpvMAXより小さな値となる。その結果、図11(b)に示すように、DC/DCコンバータ11の入力電力、すなわち太陽電池2の発電電力PpvはPpvMAXからPpv2へと低下する。一方、図11(c)に示すように、DC/DCコンバータ11の変換効率ηはη1からより高いη2へと変化する。この時、バッテリに充電される電力P2は次式(2)で表される。
P2=η2xPpv2 (2)
式(2)で得られるバッテリの充電電力P2が最大となるように、太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を設定すれば良い。
太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2は、太陽電池の端子間電圧とバッテリ41への供給電力をそれぞれ計測し、山登り法(最急勾配法)などの収束演算を行なうことで導き出すことができる。あるいは、実験やシミュレーションにより日射量ごとの太陽電池2の出力電流または出力電力の特性を求め、この特性と、DC/DCコンバータ11の入力電力と電圧比ごとに求めた変換効率ηとを関係づけたマップをあらかじめ作成してコントローラ3のROMに格納しておき、コントローラ3はマップを検索することでバッテリ41の充電電圧VBATから太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を求める。
なお、図11(a)−(c)には、太陽電池2の最大発電電力PpvMAXを実現する端子間電圧VpvMAXがバッテリ41の充電電圧VBATを上回る場合の特性が示されている。VpvMAXがバッテリ41の充電電圧VBAT下回る場合に、DC/DCコンバータ11の電圧比VBAT/Vpvを1に近づけるには、目標端子間電圧Vpv2をVpvMAXより大きな値としなければならない。
この実施形態では、太陽電池2とDC/DCコンバータ11の仕様から、バッテリ41の充電電圧VBATに応じて最適となる太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2をあらかじめコントローラ3のROMに格納しておく。
ステップS112では、したがって、コントローラ3はバッテリ41の充電電圧VBATからROMに格納された目標端子間電圧のマップを検索して、太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を求める。
ステップS113で、コントローラ3は目標端子間電圧Vpv2が実現するように、トランジスタQ1のベース電流を制御する。以上の処理を終えた後、コントローラ3はステップS001以降の処理を再び実行する。
一方、ステップS002において、充電要求がバッテリ42の充電要求であると判定された場合には、コントローラ3はステップS121−S123の処理を実行する。
ステップS121で、コントローラ3は電力変換部11のトランジスタQ1のベース電流をオフにすることで、太陽電池2の発電電力のバッテリ41への供給を停止する。
ステップS122で、コントローラ3は太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を設定する。この設定方法はステップS112で行なわれる設定方法と同じである。ただし、DC/DCコンバータ12とDC/DCコンバータ11では形式が異なるため、コントローラ3のROMにはDC/DCコンバータ11用のマップとDC/DCコンバータ12用のマップが格納される。コントローラ3はステップS121ではDC/DCコンバータ12用のマップを参照して、充電電圧VBATから太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を求める。
ステップS123で、コントローラ3は目標端子間電圧Vpv2が実現するように、トランジスタQ2のベース電流を制御する。以上の処理を終えた後、コントローラ3はステップS001以降の処理を再び実行する。
この実施形態によれば、太陽電池2の発電電力はバッテリ41または42の充電要求に応じて。DC/DCコンバータ11を介したバッテリ41の充電とDC/DCコンバータ12を介したバッテリ42の充電のうちのいずれか一方のみに使用される。このため、バッテリ41と42を同時に充電する場合と比べて、DC/DCコンバータ11(12)の入電力が小さくならずDC/DCコンバータ11(12)の変換効率ηを高く保つことができる。
さらに、目標端子間電圧Vpv2を充電電圧VBATに応じてマップを検索することで、DC/DCコンバータ11(12)の変換効率ηが高くなるような値に設定するので、太陽電池2の発電電力によるバッテリ41(42)の充電を最適な電力変換効率、すなわち電気的ロスの最も小さな状態、のもとで行なうことができる。
図5−図7を参照して、電力変換ユニット1の構成とコントローラ3の制御内容に関するこの発明の第2の実施形態を説明する。
図5を参照すると、この実施形態による電力変換ユニット1は第1の実施形態と同様のDC/DCコンバータ11と12に加えて、DC/DCコンバータ12の出力電力をバッテリ41に供給するための第3のDC/DCコンバータ19を備える。
第3のDC/DCコンバータ19はダイオードD3、トランス32、及びトランジスタQ3で構成され、コントローラ3がトランジスタQ3のベース電流をオン/オフ制御することで、バッテリ42の出力電圧V2をバッテリ41の充電電圧V1に変換して出力し、バッテリ41の充電を行なう。
具体的には、太陽電池2の発電電力をDC/DCコンバータ11を介してバッテリ41に充電する際に、例えば太陽電池2の発電状況からDC/DCコンバータ11の電力変換効率ηを高くできない場合や、DC/DCコンバータ11の負荷が過大な場合がある。これらは、太陽電池2の発電電力をDC/DCコンバータ11を介してバッテリ41に充電するのに適さない条件である。
この実施形態においては、このような場合には、DC/DCコンバータ11の作動を停止する一方、バッテリ42の出力電力とDC/DCコンバータ12を介した太陽電池2の発電電力とを、DC/DCコンバータ19を介してバッテリ41に供給する。
DC/DCコンバータ11が過負荷であるかどうかは、DC/DCコンバータ11のトランス31の温度とトランジスタQ1の温度から判定する。そのために、電力変換ユニット1はトランス31の温度を検出する温度センサ51AとトランジスタQ1の温度を検出する温度センサ51Bを備える。温度センサ51Aと51Bの検出温度は信号回路を介してコントローラ3に入力される。
図6を参照して、コントローラ3が実行する電力変換ユニット1の制御ルーチンを説明する。このルーチンは太陽電池2が稼働中に繰り返し実行される。
ステップS001、S002、S100、S111−S113、及びS121−S123の処理は第1の実施形態と同一である。
第1の実施形態との違いは、DC/DCコンバータ11が過負荷状態にあるかどうかを判定するステップS004と、DC/DCコンバータ11の電力変換効率ηが低いかどうかを判定するステップS005と、DC/DCコンバータ11が過負荷状態にあるか、またはDC/DCコンバータ11の電力変換効率ηが低い場合の処理を行なうステップS131−S134とを新たに設けた点である。
ステップS002において、充電要求がバッテリ41の充電要求であると判断した場合に、コントローラ3はステップS004でDC/DCコンバータ11が過負荷状態にあるかどうかを判定する。具体的には、温度センサ51Aが検出したトランス31の温度と、温度センサ51Bが検出したトランジスタQ1の温度がそれぞれ所定温度を超えている場合に、コントローラ3はDC/DCコンバータ11が過負荷状態にあると判定する。
ステップS004でDC/DCコンバータ11が過負荷状態にあると判定した場合には、コントローラ3はステップS131−S134の処理を行なう。それ以外の場合には、DC/DCコンバータ11は過負荷状態にないと判定して、ステップS005の処理を行なう。
ステップS005でコントローラ3は、太陽電池2の発電電力Ppvと、バッテリ41の充電電圧VBATと、目標端子間電圧Vpv2とから、図11(c)に相当するマップを検索してDC/DCコンバータ11の電力変換効率ηを計算する。コントローラ3は電力変換効率ηが規定値以上の場合には、ステップS111−S113の処理を行なう。コントローラ3は電力変換効率ηが規定値以上でない場合には、ステップS131−S134の処理を行なう。
ステップS131で、コントローラ3はトランジスタQ1のベース電流をオフにすることでDC/DCコンバータ11の作動を停止する。
ステップS132で、コントローラ3は太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を設定する。目標値Vpv2はステップS122で設定される値と同じである。つまり、太陽電池2の発電電力をDC/DCコンバータ12を介してバッテリ42に充電する場合の目標端子間電圧Vpv2と同じ値とする。
ステップS133で、コントローラ3は目標端子間電圧Vpv2が実現するように、DC/DCコンバータ12のトランジスタQ2のベース電流を制御する。
ステップS134で、コントローラ3はDC/DCコンバータ19の入力電圧V2に対してDC/DCコンバータ19の出力電圧がバッテリ41の充電電圧V1に等しくなるように、DC/DCコンバータ19のトランジスタQ3のベース電流を制御する。以上の処理を終えた後、コントローラ3は直ちにステップS001以降の処理を再び実行する。
図7を参照して、この制御ルーチンの実行による作用を説明する。
太陽電池2の発電電力によりDC/DCコンバータ11を介してバッテリ41に充電している場合に、時刻t0にステップS004においてDC/DCコンバータ11が過負荷状態に陥ったと判定されると、コントローラ3は直ちにDC/DCコンバータ11のトランジスタQ1のベース電流をオフにする。同時にコントローラ3はDC/DCコンバータ12のトランジスタQ2のベース電流のオン/オフ制御を開始し、さらにDC/DCコンバータ19のトランジスタQ3のベース電流のオン/オフ制御を開始する。その結果、DC/DCコンバータ11を介してバッテリ41に供給されていた太陽電池2の発電電力はDC/DCコンバータ12を介してバッテリ42に供給されるとともに、DC/DCコンバータ12からDC/DCコンバータ19を介してバッテリ41に供給される。DC/DCコンバータ12の出力電力が小さい場合には、バッテリ42の蓄電電力がDC/DCコンバータ19を介してバッテリ41に供給される。
このようにして、DC/DCコンバータ11の電力変換効率ηが規定値以上でない場合やDC/DCコンバータ11が過負荷の場合には、DC/DCコンバータ12と19を介した別の経路でバッテリ41への充電が行なわれる。この実施形態によれば、したがって、DC/DCコンバータ11の過負荷を解消できるとともに、太陽電池2からバッテリ41に電力を供給する電力変換ユニット1の電力変換効率を常に高いレベルに維持することができる。
図8と図9を参照してコントローラ3の制御内容に関するこの発明の第3の実施形態を説明する。
この実施形態において、電力変換ユニット1の構成は第1の実施形態と同一である。この実施形態において、コントローラ3は図4に示す制御ルーチンに代えて図8に示す制御ルーチンを実行する。図8の制御ルーチンの実行条件は図3の制御ルーチンと同じである。
制御内容としては、第1の実施形態ではコントローラ3はバッテリ41と42のいずれか一方のみを充電するように電力変換ユニット1を制御しているが、この実施形態では、コントローラ3は1回のルーチン実行の中でバッテリ41と42にデューティ比に応じた充電を行なうように電力変換ユニット1を制御する。
図8を参照すると、ステップS001とS100の処理は第1の実施形態と同一である。
ステップS001で充電要求があると判定された場合に、コントローラ3はステップS003でバッテリ41と42の要求電力の和に対するバッテリ41の要求電力の比をDuty1として計算する。
次のステップS111−S113の処理は第1の実施形態のステップS111−S113と同一である。なお、この制御ルーチンでは1回のルーチン実行の中でバッテリ41と42に充電を行なう。ステップS112で設定される目標端子間電圧Vpv2はDC/DCコンバータ11の動作に関する値であり、DC/DCコンバータ12の動作に関する値と区別するために、目標端子間電圧Vpv21と記載する。
次のステップS119で、コントローラ3はステップS113におけるトランジスタQ1のベース電流制御を一定期間TにDuty1を乗じた期間、すなわちDuty1xT、に渡って維持する。
次のステップS121−S123は第1の実施形態のステップS121−S123と同一である。ステップS122で設定される目標端子間電圧Vpv2はDC/DCコンバータ12の動作に関する値であり、DC/DCコンバータ11の動作に関する値と区別するために、目標端子間電圧Vpv22と記載する。
次のステップS129でコントローラ3はステップS123におけるトランジスタQ2のベース電流制御を一定期間TからステップS119の期間を差し引いてDuty1を乗じた期間、すなわち(1−Duty1)xT、に渡って維持する。
ステップS129の処理が終了した後、コントローラ3は直ちにステップS001以降の処理を再び実行する。
このようにして、コントローラ3が図8の制御ルーチンを繰り返し実行することで、図9に示すような作用が得られる。
すなわち、時刻t0でコントローラ3が制御ルーチンの実行を開始し、充電要求が存在する場合には、まずバッテリ41と42の要求電力に基づきDuty1が計算される。コントローラ3は、トランジスタQ2のベース電流をオフの状態に保つ一方、目標端子間電圧Vpv21を用いたトランジスタQ1のベース電流制御をDuty1xT、に渡って継続する。
時刻t1において、Duty1xTが終了すると、コントローラ3はトランジスタQ1のベース電流をオフの状態に保つ一方、目標端子間電圧Vpv22を用いたトランジスタQ2のベース電流制御を(1−Duty1)xT、に渡って継続する。
時刻t2において(1−Duty1)xTが終了すると、コントローラ3は以上のデューティ制御を再び繰り返す。
この実施形態においては、バッテリ41と42の充電要求が並行して発生した場合に、コントローラ3はバッテリ41と42への電力供給を要求電力に応じてデューティ制御する。したがって、バッテリ41と42の双方の充電要求を満たすことができる一方、バッテリ41と42の充電期間は重複しない。したがって、バッテリ41と42を同時並行的に充電する場合と比べて、DC/DCコンバータ11(12)の入電電力が小さくならずDC/DCコンバータ11(12)の変換効率ηを高く保つことができる。
以上、この発明をいくつかの特定の実施例を通じて説明してきたが、この発明は上記の各実施例に限定されるものではない。当業者にとっては、クレームの技術範囲でこれらの実施例にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、以上の各実施例においてはコントローラ3がバッテリ41または42の充電電圧VBATに応じて太陽電池2の目標端子間電圧Vpv2を設定しているが、図11(a)に示すように、太陽電池2の端子間電圧Vpvと出力電流Ipvとは一定の対応関係にある。したがって、コントローラ3がバッテリ41または42の充電電圧VBATに応じて、目標端子間電圧Vpv2の代わりに目標出力電流Ipv2を設定し、目標出力電流Ipv2が達成されるようにDC/DCコンバータ11または12を制御するようにしても良い。
以上の各実施例においては、コントローラ3が実行する制御に必要なパラメータをそれぞれセンサを用いて検出しているが、この発明はパラメータの取得方法には依存せず、パラメータを用いてクレームされた制御を実行するいかなる電力供給装置にも適用可能である。
また、以上の各実施例においては負荷をバッテリで構成しているが、負荷はバッテリに限らず電力を消費するいかなる機器でも良い。
1 電力変換ユニット
2 太陽電池
3 コントローラ
11 DC/DCコンバータ(電力変換部)
12 DC/DCコンバータ(電力変換部)
19 DC/DCコンバータ(電力変換部)
41 バッテリ(負荷)
42 バッテリ(負荷)
50 電力要求信号入力器
51A温度センサ
51B温度センサ
61 電圧計
62 電流計
71 電圧計
72 電圧計
Q1 トランジスタ
Q2 トランジスタ
Q3 トランジスタ

Claims (6)

  1. 太陽電池と、太陽電池の発電電力を消費する複数の負荷と、負荷ごとに太陽電池の出力電力を変換する負荷と同数の電力変換部と、を備えた電力供給装置において、
    負荷の要求電圧に基づき、太陽電池の発電効率と対応する電力変換部の変換効率との積を最適化する太陽電池の端子間電圧または出力電流に関する目標値を設定する目標値設定手段と、
    電力変換部の出力端末間を接続する出力端末間電力変換部と、
    各電力変換部の負荷を検出する負荷検出手段と、
    目標値が実現するように、電力変換部を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、各電力変換部の負荷から各電力変換部が過負荷状態にあるかどうかを判定し、
    前記複数の電力変換部のうち、前記過負荷状態および/または前記変換効率が所定率を下回る電力変換部を作動停止状態とするとともに、作動可能な他の電力変換部及び前記出力端末間電力変換部を作動させ、1又は複数の負荷へ電力を供給することを特徴とする電力供給装置。
  2. 負荷検出手段は電力変換部の温度を検出する温度センサで構成されることを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  3. 電力変換部は電流スイッチングを行なうトランジスタを備えるDC/DCコンバータであり、制御手段はDC/DCコンバータの出力電圧と入力電圧の電圧比が端子間目標電圧と負荷の要求電圧との電圧比に等しくなるように、トランジスタへのベース電流を制御するよう構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電力供給装置。
  4. 負荷はバッテリであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電力供給装置。
  5. 制御手段は複数の負荷の電力要求に基づき、いずれかひとつの負荷にのみ太陽電池の発電電力が供給されるように、電力変換部を制御することを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  6. 複数の負荷の要求電力比に基づき、電力供給デューティ比を設定するデューティ比設定手段をさらに備え、制御手段はデューティ比に基づき各負荷への電力供給をデューティ制御することを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
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