JP5399830B2 - 無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、中継伝送が適用される無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法に関する。
現在運用されている第3世代及び第3.5世代無線通信システムよりも高速な通信を実現する次世代の無線通信システムとして、無線通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)がある。
LTEは3GPP Release 8として技術仕様が定まり、現在はRelease 8の機能改良版であるRelease 9、及び、LTEを高度化したLTE Advancedの検討が行われている。LTE Advancedでは、リレーノードと呼ばれる無線中継局を用いた中継伝送の採用が予定されている(例えば、非特許文献1参照)。
無線中継局は、無線基地局(マクロ基地局)に無線により接続する小出力の中継基地局である。無線中継局に接続する無線端末は、無線中継局を介して無線基地局との通信を行う。無線基地局のセル端や、カバレッジホールなどに無線中継局を設置し、無線端末が無線中継局を介して無線基地局と間接的に通信することで、当該無線端末が無線基地局と直接的に通信するよりも良好な条件で通信を行うことができる。
3GPP TR 36.814 V0.4.1、 9章 "Relaying functionality"、 2009年2月
無線中継局は、無線基地局と無線端末との通信を中継するため、無線端末と無線基地局との間のスループットは、無線基地局と無線中継局との間のスループットに依存する。このため、無線中継局が接続する無線基地局の負荷が高い場合(例えば、無線基地局が取り扱うトラフィックが多い場合など)においては、無線基地局と無線中継局との間のスループットが低下し、無線端末と無線基地局との間のスループットも低下する。
したがって、無線中継局に接続する無線端末は、無線中継局が接続する無線基地局の負荷が高い場合、無線中継局との間の無線品質が良好であってもスループットが低下してしまう問題がある。
そこで、本発明は、適切な負荷分散を図ることで無線端末のスループットを改善できる無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、無線基地局(例えば無線基地局100A)に無線中継局(例えばリレーノード200)が接続し、前記無線中継局に少なくとも1つの無線端末(例えば無線端末300E〜300G)が接続し、前記無線端末と前記無線基地局との通信を前記無線中継局が中継する無線通信システム(例えば無線通信システム1)であって、前記無線基地局は、前記無線基地局の負荷である基地局負荷が第1閾値(例えば閾値1)を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線中継局に送信し、前記無線中継局は、前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合には前記中継局ハンドオーバを実行し、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合には前記端末ハンドオーバの指示を前記無線端末に送信することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバの何れを実行させるか決定し、前記中継局ハンドオーバを実行させると決定した場合には前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線中継局に送信し、前記端末ハンドオーバを実行させると決定した場合には前記端末ハンドオーバの指示を前記無線中継局に送信する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記端末ハンドオーバよりも前記中継局ハンドオーバを優先して実行させる。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記無線中継局のハンドオーバ先の候補である中継局ハンドオーバ候補から、前記中継局ハンドオーバ候補の負荷を示す負荷通知を受信し、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記中継局ハンドオーバ候補から受信した前記負荷通知に基づいて、前記中継局ハンドオーバを実行させるか否かを決定する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線中継局は、前記無線中継局が受信する信号の無線品質の測定結果を示す第1測定結果通知を前記無線基地局に送信し、前記無線基地局は、前記無線中継局から受信した前記第1測定結果通知に基づいて前記中継局ハンドオーバ候補を決定し、前記決定した中継局ハンドオーバ候補に対し、前記負荷通知の送信を要求する負荷通知要求を送信する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局及び前記無線端末が前記無線基地局に与える負荷である中継局負荷を算出し、前記中継局ハンドオーバ候補の負荷と、前記中継局負荷とに基づいて、前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバを実行した場合の前記中継局ハンドオーバ候補の負荷を予測し、前記予測した中継局ハンドオーバ候補の負荷に基づいて、前記中継局ハンドオーバを実行させるか否かを決定する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記無線端末のハンドオーバ先の候補である端末ハンドオーバ候補から、前記端末ハンドオーバ候補の負荷を示す負荷通知を受信し、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記端末ハンドオーバを実行させると決定したとき、前記端末ハンドオーバ候補から受信した前記負荷通知に基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線中継局は、前記無線端末が受信する信号の無線品質の測定結果を示す第2測定結果通知を前記無線基地局に送信し、前記無線基地局は、前記無線中継局から受信した前記第2測定結果通知に基づいて前記端末ハンドオーバ候補を決定し、前記決定した端末ハンドオーバ候補に対し、前記負荷通知の送信を要求する負荷通知要求を送信する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線中継局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記無線端末が前記無線中継局に与える負荷である端末負荷を算出し、前記端末負荷を示す負荷通知を前記無線基地局に送信し、前記無線基地局は、前記端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記無線中継局から受信した前記負荷通知とに基づいて、前記無線端末が前記端末ハンドオーバを実行した場合の前記端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記無線端末が前記端末ハンドオーバを実行した場合の前記基地局負荷とを予測し、前記予測した端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記予測した基地局負荷の負荷とに基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線中継局は、前記無線端末のバッテリ残量を示すバッテリ通知を前記無線基地局に送信し、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記端末ハンドオーバを実行させると決定したとき、前記無線中継局から受信した前記バッテリ通知に基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた場合、前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバに関する通知を前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先に送信する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた後、前記基地局負荷が第2閾値(例えば閾値2)よりも小さくなった場合、前記基地局負荷に関する通知を前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先に送信する。
本発明に係る無線通信システムでは、前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた場合、前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先から、前記ハンドオーバ先の負荷に関する通知を受信する。
本発明に係る無線基地局は、少なくとも1つの無線端末(例えば無線端末300E〜300G)との通信を中継する無線中継局(例えばリレーノード200)が接続する無線基地局(例えば無線基地局100A)であって、前記無線基地局の負荷である基地局負荷を算出する算出部(例えば負荷算出部131)と、前記基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線中継局に送信する送信部(例えば送受信部120)とを備えることを要旨とする。
本発明に係る無線中継局は、少なくとも1つの無線端末(例えば無線端末300E〜300G)と無線基地局(例えば無線基地局100A)との通信を中継する無線中継局(例えばリレーノード200)であって、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線基地局から受信する受信部(例えば送受信部230)と、前記中継局ハンドオーバの指示を前記受信部が受信した場合、前記中継局ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部(例えばハンドオーバ実行部253)と、前記端末ハンドオーバの指示を前記受信部が受信した場合、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線端末に送信する送信部(例えば送受信部240)とを備えることを要旨とする。
本発明に係るハンドオーバ制御方法は、無線基地局に無線中継局が接続するステップと、前記無線中継局に少なくとも1つの無線端末が接続するステップと、前記無線端末と前記無線基地局との通信を前記無線中継局が中継するステップと、前記無線基地局の負荷である基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線基地局から前記無線中継局に送信するステップ(例えばステップS610)と、前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合に、前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバを実行するステップ(例えばステップS670)と、前記無線中継局が前記端末ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合に、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線中継局から前記無線端末に送信するステップ(例えばステップS640)とを含むことを要旨とする。
本発明によれば、適切な負荷分散を図ることで無線端末のスループットを改善できる無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るリレーノードのハンドオーバを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るリレーノード配下の無線端末のハンドオーバを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るリレーノードの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの動作例1を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの動作例2を示すシーケンス図である。 図7及び図8のステップS490の詳細を示すフロー図である。 図7及び図8のステップS550の詳細を示すフロー図である。
本発明の実施形態に係る無線通信システムを説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)実施形態の変形例、(4)その他の実施形態について説明する。
以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体構成、(1.2)無線通信システムの詳細構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成を示す図である。無線通信システム1は、例えば、第4世代(4G)携帯電話システムとして位置づけられているLTE-Advancedに基づく構成を有する。
無線通信システム1は、セルC1を形成する無線基地局100Aと、セルC2を形成する無線基地局100Bとを有する。セルC1は、無線基地局100Aに接続可能な通信エリアであり、セルC2は、無線基地局100Bに接続可能な通信エリアである。無線基地局100A及び100Bは、例えば、半径が数百m程度のセルC1及びC2をそれぞれ形成するマクロ基地局である。
セルC1及びC2は一部が重複した状態で互いに隣接しており、以下においては、無線基地局100Bを適宜「無線基地局100Aの隣接基地局」と称する。なお、図1では2つの無線基地局を例示しているが、当該2つの無線基地局に隣接して、さらに他の無線基地局が設置されていてもよい。
無線基地局100A及び無線基地局100Bは、有線通信網であるバックホールネットワーク(不図示)を介して接続されており、直接的に基地局間通信を行うことができる。LTEにおいて、このような基地局間通信インタフェースは、X2インタフェースと称される。
無線基地局100Aには無線端末300A〜300Dとリレーノード200とが無線により接続している。無線端末300A〜300Dは、無線基地局100Aと直接的に通信する。本実施形態における無線端末は、移動可能に構成されている。リレーノード200は、セルC1の端部であって、セルC2の近傍に設置されている。
リレーノード200には、無線端末300E〜300Gが無線により接続している。リレーノード200は、無線端末300E〜300Gと無線基地局100Aとの通信を中継する無線中継局である。
無線端末300E〜300Gは、リレーノード200を介して無線基地局100Aと間接的に通信を行う。このような中継伝送により、無線端末300E〜300Gは、セルC1の外側においても無線基地局100Aとの通信が可能である。以下においては、リレーノード200に接続する無線端末300E〜300Gを適宜「リレーノード200配下の無線端末」と称する。
無線基地局100Bには無線端末300H及び300Iが無線により接続している。無線端末300H及び300Iは、無線基地局100Bと直接的に通信する。以下においては、無線基地局100A,100Bを区別しないときは単に「無線基地局100」と称し、無線端末300A〜300Iを区別しないときは単に「無線端末300」と称する。
無線基地局100Aは、無線基地局100Aの負荷である基地局負荷を定期的に算出する。本実施形態において負荷とは、例えば、周波数及び時間により規定される無線リソース(リソースブロック)の消費量、又は送受信すべきデータ量(トラフィック量)である。ただし、干渉源から受ける干渉の度合いが負荷に含まれることがある。基地局負荷は、無線基地局100Aの全体的な負荷であり、上りリンクにおける負荷であるか下りリンクにおける負荷であるかを問わない。
無線基地局100Aは、基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、リレーハンドオーバ又は端末ハンドオーバの何れを実行させるか決定する。基地局負荷が第1閾値を超えている場合とは、無線基地局100Aの負荷が高まっており、良好な通信を無線基地局100Aが提供困難な状況であることを意味する。
リレーハンドオーバ(中継局ハンドオーバ)とは、図2に示すように、リレーノード200が接続先を切り替えるハンドオーバである。図2では、リレーノード200が、無線基地局100Aから無線基地局100Bへのハンドオーバを行うケースを例示している。
端末ハンドオーバとは、図3に示すように、無線端末(特に、リレーノード200配下の無線端末)が接続先を切り替えるハンドオーバである。図3では、無線端末300Eが、無線基地局100Aから無線基地局100Bへのハンドオーバを行うケースを例示している。
無線基地局100Aは、リレーハンドオーバを実行させると決定した場合にはリレーハンドオーバの指示をリレーノード200に送信する。また、無線基地局100Aは、端末ハンドオーバを実行させると決定した場合には端末ハンドオーバの指示をリレーノード200に送信する。ハンドオーバの指示(以下、適宜「ハンドオーバ指示」と称する)には、ハンドオーバさせるノード(無線端末又はリレーノード)を指定する情報と、ハンドオーバ先を指定するハンドオーバ先情報とが含まれる。
このように、無線基地局100Aは、無線基地局100Aに接続する無線端末300A〜300D及びリレーノード200についてのハンドオーバの決定権と、リレーノード200配下の無線端末についてのハンドオーバの決定権を持っている。
ハンドオーバに関わる処理や計算を主に無線基地局100Aで行うことにより、リレーノード200と無線基地局100Aとの間の無線区間におけるトラフィックの増大を回避できる。なお、無線基地局100Bは、無線基地局100Bに接続する無線端末300H及び300Iについてのハンドオーバの決定権を持っている。
リレーノード200は、リレーハンドオーバの指示を無線基地局100Aから受信した場合には、ハンドオーバを実行する。具体的には、リレーノード200は、ハンドオーバ指示に含まれるハンドオーバ先情報に対応するハンドオーバ先へのハンドオーバを実行する。
リレーノード200は、端末ハンドオーバの指示を無線基地局100Aから受信した場合には、端末ハンドオーバの指示をリレーノード200配下の無線端末に送信する。具体的には、リレーノード200は、ハンドオーバ指示に含まれるハンドオーバ先情報に対応する無線端末へハンドオーバ指示を送信する。リレーノード200からハンドオーバ指示を受信した無線端末は、受信したハンドオーバ指示に含まれるハンドオーバ先情報に対応するハンドオーバ先へのハンドオーバを実行する。
図2に示すように、無線通信システム1では、基地局負荷が第1閾値を超えている場合(すなわち、無線基地局100Aの負荷が高い場合)において、リレーノード200にリレーハンドオーバを行わせることにより、リレーノード200の接続先が無線基地局100Aから無線基地局100Bに切り替わる。これにより、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gのスループット改善を図ることができる。無線基地局100Aは、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gそれぞれによる負荷がなくなり、基地局負荷が大幅に削減されるため、無線基地局100Aと直接的に通信する無線端末300A〜300Dのスループット改善を図ることができる。
図3に示すように、無線通信システム1では、基地局負荷が第1閾値を超えている場合(すなわち、無線基地局100Aの負荷が高い場合)において、リレーノード200配下の無線端末300Eにハンドオーバを行わせることにより、無線端末300Eのスループット改善を図ることができる。また、無線基地局100Aは、無線端末300Eのハンドオーバによって、無線端末300Eによる負荷から解放され、基地局負荷が削減される。
リレーハンドオーバは、端末ハンドオーバよりも基地局負荷の削減効果が大きい。また、リレーノード200は、セル端やカバレッジホールへの設置が前提とされており、無線端末よりも高度な無線通信機能を持つため、ハンドオーバ後においても良好な通信を実現できる可能性が高い。
したがって、本実施形態では、無線基地局100Aは、リレーノード200配下の無線端末のハンドオーバよりも、リレーノード200のハンドオーバを優先して実行させる。また、無線基地局100Aは、リレーノード200に接続する無線端末300A〜300Dのハンドオーバよりもリレーノード200のハンドオーバを優先して実行させてもよい。
一方で、リレーハンドオーバは、ハンドオーバ先での負荷を急増させてしまうことに繋がる。図2の例では、リレーハンドオーバによって、無線基地局100Bの負荷が急増する。従って、無線基地局100Aは、無線基地局100Bの負荷が高いような状況下では、無線基地局100Bへのリレーハンドオーバではなく、代わりにリレーノード200配下の無線端末毎の端末ハンドオーバを実行させる。端末ハンドオーバを実行させる場合、無線基地局100Aは、無線基地局100Aの基地局負荷が所定値以下になるように、リレーノード200配下の無線端末の中から少なくとも1つの無線端末をハンドオーバさせる。
例えば、無線基地局100Aは、リレーノード200のハンドオーバ先の候補であるリレーハンドオーバ候補(図2の例では無線基地局100B)から、基地局間通信により、リレーハンドオーバ候補の負荷を示す負荷通知を受信する。無線基地局100Aは、リレーハンドオーバ候補から受信した負荷通知に基づいて、リレーハンドオーバ又は端末ハンドオーバの何れを実行させるか決定する。
無線基地局100Aは、無線基地局100Aの基地局負荷が第1閾値を超えたことによりリレーハンドオーバを実行させた場合、リレーハンドオーバに関する通知をリレーノード200のハンドオーバ先に送信する。リレーハンドオーバに関する通知は、無線基地局100Aへのリレーノード200のハンドオーバを促すための通知であり、例えばリレーノード200を識別する情報及び無線基地局100Aを識別する情報を含む。セルC1内に位置するリレーノード200は、無線品質の観点では無線基地局100Aに接続することが好ましく、無線基地局100Aに接続させることが好ましいためである。
同様に、無線基地局100Aは、無線基地局100Aの基地局負荷が第1閾値を超えたことにより無線端末にハンドオーバを実行させた場合、端末ハンドオーバに関する通知を当該無線端末のハンドオーバ先に送信してもよい。端末ハンドオーバに関する通知は、無線基地局100Aへの当該無線端末のハンドオーバを促すための通知であり、例えば当該無線端末を識別する情報及び無線基地局100Aを識別する情報を含む。
また、無線基地局100Aは、基地局負荷が第1閾値を超えたことによりリレーハンドオーバを実行させた後、リレーノード200が無線基地局100Aに戻ってきた場合の負荷を基地局負荷に加えた値が第2閾値よりも小さくなった場合、無線基地局100Aの基地局負荷に関する通知をリレーノード200のハンドオーバ先に送信する。第2閾値は、リレーノード200が無線基地局100Aに戻った場合であっても、第1閾値と同程度の値、又は第1閾値よりも小さい値である。無線基地局100Aの基地局負荷に関する通知は、無線基地局100Aへのリレーノード200のハンドオーバを促すための通知であり、無線基地局100Aの基地局負荷の情報、又は当該情報を特定可能な情報を含む。あるいは、無線基地局100Aの基地局負荷に、リレーノード200が無線基地局100Aに戻ってきた場合の負荷を加えた値が閾値2よりも小さくなった旨の情報でもよい。同様に、無線基地局100Aは、基地局負荷が第1閾値を超えたことにより無線端末に端末ハンドオーバを実行させた後、基地局負荷が第2閾値よりも小さくなった場合、無線基地局100Aの基地局負荷に関する通知を当該無線端末のハンドオーバ先に送信してもよい。
無線基地局100Aは、無線基地局100Aの基地局負荷が第1閾値を超えたことによりリレーハンドオーバを実行させた場合、リレーノード200のハンドオーバ先から、当該ハンドオーバ先の負荷に関する通知を受信する。リレーノード200のハンドオーバ先の負荷に関する通知は、リレーノード200のハンドオーバ先の負荷の情報、又は当該負荷の情報を特定可能な情報を含む。同様に、無線基地局100Aは、無線基地局100Aの基地局負荷が第1閾値を超えたことにより無線端末に端末ハンドオーバを実行させた場合、当該無線端末のハンドオーバ先から、当該無線端末のハンドオーバ先の負荷に関する通知を受信してもよい。
(1.2)無線通信システムの詳細構成
次に、無線通信システム1の詳細構成について、(1.2.1)無線基地局の構成、(1.2.2)リレーノードの構成、(1.2.3)無線端末の構成の順に説明する。
(1.2.1)無線基地局の構成
図4は、無線基地局100Aの構成を示すブロック図である。無線基地局100Bは無線基地局100Aと同様の構成を有している。
図4に示すように、無線基地局100Aは、アンテナ部110、送受信部120、制御部130、バックホールインタフェース(I/F)部140、及び記憶部150を有する。
送受信部120は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ部110を介して無線信号の送受信を行う。また、送受信部120は、送信信号の符号化及び変調と、受信信号の復調及び復号とを行う。
制御部130は、例えばCPUを用いて構成され、無線基地局100Aが具備する各種の機能を制御する。記憶部150は、例えばメモリを用いて構成され、無線基地局100Aの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。バックホールI/F部140は、バックホールネットワークを介して他の無線基地局100との通信を行う。
制御部130は、負荷算出部131及びハンドオーバ制御部132を有する。負荷算出部131は、無線基地局100Aの基地局負荷と、他の無線基地局(例えば無線基地局100B)の負荷とを算出する。ハンドオーバ制御部132は、リレーハンドオーバ及び端末ハンドオーバを制御する。具体的には、ハンドオーバ制御部132は、ハンドオーバに関する各種の処理を行い、ハンドオーバに関するメッセージを生成する。ハンドオーバ制御部132の機能の詳細については後述する。なお、本実施形態において送受信部120は、リレーハンドオーバ又は端末ハンドオーバの何れかの指示をリレーノード200に送信する送信部に相当する。
(1.2.2)リレーノードの構成
図5は、リレーノード200の構成を示すブロック図である。図5に示すように、リレーノード200は、アンテナ部210,220、送受信部230,240、制御部250、及び記憶部260を有する。
送受信部230は、例えばRF回路やBB回路等を用いて構成され、無線基地局100との間で無線信号の送受信を行う。また、送受信部230は、送信信号の符号化及び変調と、受信信号の復調及び復号とを行う。本実施形態において送受信部230は、リレーハンドオーバ又は端末ハンドオーバの何れかの指示を無線基地局100から受信する受信部に相当する。
送受信部240は、例えばRF回路やBB回路等を用いて構成され、無線端末300との間で無線信号の送受信を行う。また、送受信部240は、送信信号の符号化及び変調と、受信信号の復調及び復号とを行う。本実施形態において送受信部240は、端末ハンドオーバの指示を送受信部230が受信した場合に端末ハンドオーバの指示を無線端末300に送信する送信部に相当する。
制御部250は、例えばCPUを用いて構成され、リレーノード200が具備する各種の機能を制御する。記憶部260は、例えばメモリを用いて構成され、リレーノード200の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。
制御部250は、無線品質測定部251、負荷算出部252、及びハンドオーバ実行部253を有する。
無線品質測定部251は、送受信部230が受信する無線信号の無線品質を測定する。無線信号の無線品質としては、各無線基地局100が周期的に送信している参照信号の受信電界強度(RSSI)、又は当該参照信号の搬送波対干渉雑音比(CINR)等が使用できる。
負荷算出部252は、リレーノード200配下の無線端末がリレーノード200に与える負荷である端末負荷を算出する。ハンドオーバ実行部253は、リレーハンドオーバの指示を送受信部230が受信した場合、リレーハンドオーバを実行する。
(1.2.3)無線端末の構成
図6は、無線端末300の構成を示すブロック図である。図6に示すように、無線端末300は、アンテナ部310、送受信部320、制御部330、記憶部340、及びバッテリ350を有する。
送受信部320は、例えばRF回路やBB回路等を用いて構成され、無線基地局又はリレーノードとの間で無線信号の送受信を行う。また、送受信部320は、送信信号の符号化及び変調と、受信信号の復調及び復号とを行う。本実施形態において送受信部320は、端末ハンドオーバの指示をリレーノード200から受信する。
制御部330は、例えばCPUを用いて構成され、無線端末300が具備する各種の機能を制御する。記憶部340は、例えばメモリを用いて構成され、無線端末300の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。
制御部330は、無線品質測定部331、及びハンドオーバ実行部332を有する。
無線品質測定部331は、送受信部320が受信する無線信号の無線品質を測定する。ここで無線信号の無線品質としては、各無線基地局又は各リレーノードが周期的に送信している参照信号のRSSI、又は当該参照信号のCINR等が使用できる。
ハンドオーバ実行部332は、端末ハンドオーバの指示を送受信部320が受信した場合、端末ハンドオーバを実行する。
バッテリ350は、無線端末300の各ブロックに供給される電力を蓄える。制御部330は、バッテリ350に蓄えられている電力の残量(以下、バッテリ残量)を検出可能に構成されている。
(2)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム1の動作について、(2.1)無線通信システム全体の動作、(2.2)ハンドオーバ先候補決定処理、(2.3)ハンドオーバ先決定処理の順に説明する。
(2.1)無線通信システム全体の動作
以下において、無線通信システム1全体の動作例1及び2を例示する。LTEでは、無線端末が受信する信号の無線品質の測定結果に応じて無線基地局が無線端末のハンドオーバを制御する。本実施形態においても、無線端末300E〜300G及びリレーノード200は、無線品質の測定結果を無線基地局に通知する必要がある。
動作例1は、特定のイベントが起こったときに、無線端末300E〜300G及びリレーノード200が無線品質の測定結果を通知する動作例である。動作例2は、無線端末300E〜300G及びリレーノード200が無線品質の測定結果を定期的に通知する動作例である。
(2.1.1)動作例1
図7は、無線通信システム1の動作例1を示すシーケンス図である。
無線基地局100Aの負荷算出部131は、基地局負荷を算出する。ステップS350において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、負荷算出部131によって算出された基地局負荷を閾値1と比較する。無線基地局100Aの負荷が閾値1以上である場合には、以降の処理に進む。
ステップS370において、無線基地局100Aの送受信部120は、リレーノード200における無線品質の測定結果の通知を要求する測定結果要求をリレーノード200に送信する。リレーノード200の送受信部230は測定結果要求を受信する。
リレーノード200の無線品質測定部251は、無線基地局100A及び無線基地局100Aの隣接基地局(無線基地局100B等)から送受信部230が受信する無線信号の無線品質を測定する。リレーノード200の送受信部230は、無線品質測定部251による測定結果を示す測定結果通知を無線基地局100Aに送信する(ステップS430)。
ステップS390において、無線基地局100Aの送受信部120は、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gにおける無線品質の測定結果の通知要求、及び端末負荷の通知要求をリレーノード200に送信する。リレーノード200の送受信部230は当該通知要求を受信する。端末負荷の通知要求を受信すると、リレーノード200の負荷算出部252は、無線端末300E〜300Gそれぞれについて端末負荷を算出する。
ステップS410においてリレーノード200の送受信部240は、無線端末300E〜300Gにおける無線品質の測定結果の通知を要求する測定結果要求を無線端末300E〜300Gに送信する。無線端末300E〜300Gの送受信部320は測定結果要求を受信する。
測定結果要求を受信すると、無線端末300E〜300Gの無線品質測定部331は、リレーノード200、無線基地局100A、及び隣接基地局(無線基地局100B等)から送受信部320が受信する無線信号の無線品質を測定する。無線端末300E〜300Gの送受信部320は、無線品質測定部331による測定結果を示す測定結果通知をリレーノード200に送信する(ステップS450)。リレーノード200の送受信部240は、測定結果通知を受信する。
ステップS470において、リレーノード200の送受信部230は、負荷算出部252によって算出された各端末負荷を示す負荷通知と、送受信部240が無線端末300E〜300Gから受信した測定結果通知に対応する測定結果通知とを無線基地局100Aに送信する。負荷通知及び測定結果通知は、1つのメッセージにまとめてもよく、それぞれ個別のメッセージとしてもよい。無線基地局100Aの送受信部120は、負荷通知及び測定結果通知を受信する。
ステップS490において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、送受信部120がリレーノード200から受信した測定結果通知に基づき、リレーノード200及び無線端末300E〜300Gのそれぞれについて、ハンドオーバ先の候補となる無線基地局(以下、候補基地局)を決定する。ここでは、無線基地局100Bが候補基地局として決定されたものとする。ステップS490の詳細については後述する。
ステップS510において、無線基地局100AのバックホールI/F部140は、候補基地局(無線基地局100B)の負荷の通知を要求する負荷通知要求を無線基地局100Bに送信する。無線基地局100BのバックホールI/F部140は、負荷通知要求を受信する。
ステップS530において、無線基地局100Bの負荷算出部131は、無線基地局100Bの負荷を算出し、算出した負荷を示す負荷通知を無線基地局100Aに送信する。無線基地局100AのバックホールI/F部140は、負荷通知を受信する。
ステップS550において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、リレーノード200及び無線端末300E〜300Gの中から、ハンドオーバさせるノード(無線端末又はリレーノード)と、ハンドオーバ先の無線基地局とを決定する。ここでは、無線基地局100Bがハンドオーバ先の無線基地局として決定されたものとする。ステップS550の詳細については後述する。
ステップS570において、無線基地局100AのバックホールI/F部140は、ハンドオーバ先の無線基地局(無線基地局100B)に対してハンドオーバの要求(ハンドオーバリクエスト)を送信し、ハンドオーバを受け付ける旨の応答(ハンドオーバリクエスト応答)を無線基地局100Bから受信する。
ステップS610において、無線基地局100Aの送受信部120は、ハンドオーバ指示をリレーノード200に送信する。リレーノード200の送受信部230は、ハンドオーバ指示を受信する。また、無線基地局100AのバックホールI/F部140は、ハンドオーバさせるノード宛ての未送信データを、ハンドオーバ先の無線基地局(無線基地局100B)に転送する(ステップS650)。
リレーノード200の送受信部230が受信したハンドオーバ指示がリレーノード200配下の無線端末300E〜300Gの何れかに対するハンドオーバ指示である場合(ステップS630;NO)、ステップS640においてリレーノード200の送受信部240は、該当する無線端末に対してハンドオーバ指示を送信する。
一方、リレーノード200の送受信部230が受信したハンドオーバ指示がリレーノード200に対するハンドオーバ指示である場合(ステップS630;YES)、ステップS670においてリレーノード200のハンドオーバ実行部253は、ハンドオーバ指示に従って、無線基地局100Aから無線基地局100Bへのハンドオーバを行う。
無線基地局100Aの負荷算出部131は、基地局負荷を改めて算出する。この場合の基地局負荷はハンドオーバをさせたノードの負荷を合わせたものとしても良いし、現在の無線基地局100Aの負荷でもよい。ステップS690において無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、負荷算出部131によって改めて算出された基地局負荷を閾値2と比較する。当該基地局負荷が閾値2よりも小さい場合には、ステップS710において無線基地局100AのバックホールI/F部140は、負荷算出部131によって改めて算出された基地局負荷に関する負荷通知をハンドオーバ先の無線基地局(無線基地局100B)に送信する。
無線基地局100Bは、無線基地局100Aから負荷通知を受信すると、例えば、無線基地局100Aからハンドオーバしてきたノードに対し、無線基地局100Aへのハンドオーバ指示を送信する。
あるいは、無線基地局100Bは、無線基地局100Aから負荷通知を受信すると、無線基地局100Bにハンドオーバしてきたノードの現在の負荷を示す情報を返信しても良い。このようなメッセージ送受信を行い、ハンドオーバさせたノードを無線基地局100Bから無線基地局100Aへハンドオーバさせ、元の状態に戻しても良い。元の状態が無線品質的には最適な状態の場合には、無線基地局100Aの負荷が小さくなった時点で元に戻すことで、最適な状態に戻すことが望ましい。
またハンドオーバ先の無線基地局(無線基地局100B)はハンドオーバ元の基地局(無線基地局100A)に対して、自基地局の負荷の情報を定期的、または変化があった場合など不定期的に通知しても良い。このようにすることで、ハンドオーバ元基地局に対して、ハンドオーバさせたノードを元に戻すかどうかを促すことが出来るようになる。
(2.1.2)動作例2
図8は、無線通信システム1の動作例2を示すシーケンス図である。
リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gは、定期的に無線品質の測定を行い、定期的に測定結果通知をリレーノード200に送信する(ステップS310)。また、リレーノード200は、定期的に無線品質の測定を行い、定期的に測定結果通知を無線基地局100Aに送信する(ステップS330)。
動作例2においては、リレーノード200がリレーノード200配下の無線端末300E〜300Gにおける無線品質を常時把握しており、無線基地局100Aがリレーノード200における無線品質を常時把握しているため、動作例1で説明したステップS370等の処理が省略される。
(2.2)ハンドオーバ先候補決定処理
次に、ハンドオーバ先候補決定処理、すなわち図7及び図8のステップS490について説明する。
リレーノード200は、リレーノード200が受信する信号の無線品質の測定結果を示す測定結果通知(第1測定結果通知)を無線基地局100Aに送信している(図7のステップS430、図8のステップS330)。ハンドオーバ先候補決定処理では、無線基地局100Aは、リレーノード200から受信した測定結果通知に基づいて、リレーノード200のハンドオーバ先の候補を決定する。これにより、リレーノード200のハンドオーバ先の候補を適切に決定でき、リレーハンドオーバ後におけるリレーノード200の良好な通信を可能にする。
リレーノード200は、無線端末が受信する信号の無線品質の測定結果を示す測定結果通知(第2測定結果通知)を無線基地局100Aに送信している(図7及び図8のステップS470)。無線基地局100Aは、リレーノード200から受信した測定結果通知に基づいて、無線端末300のハンドオーバ先の候補を決定する。これにより、無線端末300のハンドオーバ先の候補を適切に決定でき、端末ハンドオーバ後における無線端末300の良好な通信を可能にする。
図9は、ステップS490の詳細を示すフロー図である。
ステップS491において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、リレーノード200の無線品質の測定結果から、リレーノード200が現在接続している無線基地局100A以外の無線基地局の中で、最も無線品質の良い無線基地局をハンドオーバ先の第1候補基地局(リレーハンドオーバ候補)として決定する。リレーノード200が現在接続している無線基地局100A以外の無線基地局について無線品質が測定できない場合、又は測定できても所定の品質以下である場合には、第1候補基地局は無しとする。
ステップS492において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gの無線品質の測定結果から、各無線端末のハンドオーバ候補基地局(端末ハンドオーバ候補)を特定し列挙する。具体的には、各無線端末について最も無線品質の良い各無線基地局をハンドオーバ候補基地局とする。無線基地局についての無線品質が測定できない場合、又は測定できても所定の品質以下である場合には、その無線端末に対するハンドオーバ候補基地局は無しとする。
ステップS493において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、ステップS492で列挙されたハンドオーバ候補基地局に対して無線品質が良い順に第2候補、第3候補、・・・第N候補として優先順位を付ける。ステップS491〜ステップS493の処理により、第1候補基地局〜第N候補基地局が決定される。
(2.3)ハンドオーバ先決定処理
次に、ハンドオーバ先決定処理、すなわち図7及び図8のステップS550について説明する。
無線基地局100Aは、基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、リレーノード200及び無線端末300E〜300Gが無線基地局100Aに与える負荷である中継局負荷を算出し、リレーハンドオーバ候補の負荷と、中継局負荷とに基づいて、リレーノード200がリレーハンドオーバを実行した場合のリレーハンドオーバ候補の負荷を予測し、予測したリレーハンドオーバ候補の負荷に基づいて、リレーハンドオーバを実行させるか否かを決定する。このように、リレーハンドオーバ後の負荷を事前に予測し、リレーハンドオーバ後の負荷が許容される程度の負荷であればリレーハンドオーバを実行させ、リレーハンドオーバ後の負荷が許容できない程度の負荷であればリレーハンドオーバを実行させないようにすることができる。
また、リレーハンドオーバを実行させないと決定された場合、無線基地局100Aは、リレーノード200から通知された端末負荷と、端末ハンドオーバ候補の負荷とに基づいて、無線端末300が端末ハンドオーバを実行した場合の端末ハンドオーバ候補の負荷と、無線端末が端末ハンドオーバを実行した場合の基地局負荷とを予測する。そして、無線基地局100Aは、予測した端末ハンドオーバ候補の負荷と、予測した基地局負荷の負荷とに基づいて、端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する。これにより、端末ハンドオーバ後における自基地局の負荷とハンドオーバ先の負荷とを事前に予測して、それぞれの負荷のバランスが最適になるように、ハンドオーバさせる無線端末を決定できる。
図10は、ステップS550の詳細を示すフロー図である。
ステップS551において、無線基地局100Aの負荷算出部131は、リレーノード200による負荷(以下、リレーノード負荷)を算出する。リレーノード負荷とは、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gを含めて、対象となるリレーノード200全体の負荷である。
ステップS552において、無線基地局100Aの負荷算出部131は、ステップS470でリレーノード200から受信した負荷通知から、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gによる負荷(以下、端末負荷)を算出する。端末負荷は、無線基地局100Aの負荷の中で、リレーノード200配下の無線端末300E〜300Gそれぞれの負荷である。
ステップS553において、無線基地局100Aの負荷算出部131は、ステップS530で受信した負荷通知に対応する第1候補基地局の負荷と、ステップS551で算出されたリレーノード200の負荷(リレーノード負荷)に基づき、リレーノード200が第1候補基地局へハンドオーバを実行した場合の第1候補基地局の負荷を算出する。
ステップS554において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、ステップS553で算出されたハンドオーバ先の負荷に基づいて、第1候補基地局にリレーノード200がハンドオーバ可能か否かを判定する。例えば、ハンドオーバ制御部132は、ステップS553で算出された第1候補基地局の負荷が所定値以下である場合にはハンドオーバ可能とし、それ以外の場合にはハンドオーバ不可とする。
第1候補基地局にハンドオーバ可能と判定された場合、ハンドオーバ制御部132は、第1候補基地局をリレーノード200のハンドオーバ先として決定する。第1候補基地局にハンドオーバ不可と判定された場合、ハンドオーバ制御部132は、リレーノード200のハンドオーバは諦め、ステップS555以降において無線端末毎のハンドオーバの判定を行う。
ステップS555において無線基地局100Aの負荷算出部131は、候補基地局を示すnを2とする。
ステップS556において負荷算出部131は、第n候補基地局(ここでは第2候補基地局)に対応する無線端末の端末負荷と、ステップS530で受信した負荷通知に対応する第n候補基地局の負荷とに基づいて、第n候補基地局に対応する無線端末が第n候補基地局にハンドオーバした場合の第n候補基地局の負荷を算出する。
ステップS557において、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、ステップS556で算出された第n候補基地局の負荷に基づいて、第n候補基地局に対応する無線端末が第n候補基地局にハンドオーバ可能か否かを判定する。例えば、ハンドオーバ制御部132は、ステップS556で算出された第n候補基地局の負荷が所定値以下である場合にはハンドオーバ可能とし、それ以外の場合にはハンドオーバ不可とする。
第n候補基地局にハンドオーバ可能と判定された場合、ハンドオーバ制御部132は、第n候補基地局を当該無線端末のハンドオーバ先として決定する。そして、ステップS558においてハンドオーバ制御部132は、当該無線端末がハンドオーバ先(第n候補基地局)にハンドオーバすることによって、無線基地局100Aの基地局負荷が所定値以下となるか否かを判定する。基地局負荷が所定値以下となる場合、ハンドオーバ制御部132は、当該無線端末をハンドオーバさせるノードとして決定し、第n候補基地局をハンドオーバ先として決定し、処理を終える。
一方、第n候補基地局にハンドオーバ不可と判定された場合、ハンドオーバ制御部132は、ステップS559においてn = n + 1とし、次の候補基地局についての判定処理に進む。
ステップS560において、ハンドオーバ制御部132は、全ての候補基地局について処理が完了したか否かを判定し、処理が完了していない候補基地局がある場合には処理がステップS556に戻る。全ての候補基地局について処理が完了した場合(ステップS560;NO)であって、それまでの処理でハンドオーバ先が決定されているときには、ハンドオーバ制御部132は、決定されているハンドオーバ先に対応する無線端末をハンドオーバさせるノードとして決定する。全ての候補基地局について処理が完了した場合(ステップS560;NO)であって、それまでの処理でハンドオーバ先が決定されていないときには、ハンドオーバ先無しとして処理を終える。
ステップS558のYESとなって処理を終えた場合は無線基地局100Aの負荷が所定値以下となっているが、ステップS560のNOとなって処理を終えた場合は無線基地局100Aの負荷は所定値以下となっていない。この時、無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132はリレーノード200以外のリレーノードに対して同様の処理を行い、無線基地局100Aの負荷が所定値以下となるようにしても良いし、無線基地局100Aに接続する無線端末300A〜300Dをハンドオーバさせることによって無線基地局100Aの負荷を下げても良い。
またリレーノード200配下の無線端末300E〜300Gを無線基地局100Aへハンドオーバさせ、リレーノード200の負荷を下げた状態であればリレーノード200を他の無線基地局にハンドオーバさせることが可能となる場合にはこのようにしても良い。
(3)実施形態の変形例
本変更例では、無線端末300のバッテリ残量を考慮して、ハンドオーバさせる無線端末300が決定される。
無線端末300は、自端末のバッテリ残量を示すバッテリ通知をリレーノード200に送信する。リレーノード200は、バッテリ通知を無線基地局100Aに送信する。例えば、リレーノード200は、図7のステップS470でバッテリ通知を無線基地局100Aにさらに送信してもよい。
無線基地局100Aのハンドオーバ制御部132は、無線基地局100Aの基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、端末ハンドオーバを実行させると決定したとき、リレーノード200から受信したバッテリ通知に基づいて、端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する。
例えば、ハンドオーバ制御部132は、図9のステップS493において、バッテリ残量を元にハンドオーバの候補基地局の優先付けを行っても良い。バッテリ残量の少ない無線端末300は無線基地局100Aよりも近くにあるリレーノード200に接続している方が送信電力が小さくて済み、バッテリ残量の少ない無線端末300のバッテリセービングにつなげることができる。
(4)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態では、リレーノード200は、固定型のタイプであったが、移動可能に構成されていてもよい。
上述した実施形態では、無線基地局100Aは、ハンドオーバ先の候補を測定結果通知に応じて決定していた。しかしながら、リレーノード200が固定型である場合、ハンドオーバ先の候補を予め決定しておいてもよい。
上述した実施形態では、リレーノード200配下の無線端末がリレーノード200から無線基地局へのハンドオーバを行うケースを例示したが、リレーノード200配下の無線端末のハンドオーバ先は無線基地局に限らずリレーノードであってもよい。また、リレーノード200が無線基地局間でのハンドオーバを行うケースを例示したが、リレーノード200のハンドオーバ先は無線基地局に限らずリレーノードであってもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…無線通信システム、100A,100B…無線基地局、110…アンテナ部、120…送受信部、130…制御部、131…負荷算出部、132…ハンドオーバ制御部、140…バックホールI/F部、150…記憶部、200…リレーノード、210,220…アンテナ部、230,240…送受信部、250…制御部、251…無線品質測定部、252…負荷算出部、253…ハンドオーバ実行部、260…記憶部、300A〜300I…無線端末、310…アンテナ部、320…送受信部、330…制御部、331…無線品質測定部、332…ハンドオーバ実行部、340…記憶部、350…バッテリ

Claims (16)

  1. 無線基地局に無線中継局が接続し、前記無線中継局に少なくとも1つの無線端末が接続し、前記無線端末と前記無線基地局との通信を前記無線中継局が中継する無線通信システムであって、
    前記無線基地局は、前記無線基地局の負荷である基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線中継局に送信し、
    前記無線中継局は、前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合には前記中継局ハンドオーバを実行し、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合には前記端末ハンドオーバの指示を前記無線端末に送信する無線通信システム。
  2. 前記無線基地局は、
    前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバの何れを実行させるか決定し、
    前記中継局ハンドオーバを実行させると決定した場合には前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線中継局に送信し、前記端末ハンドオーバを実行させると決定した場合には前記端末ハンドオーバの指示を前記無線中継局に送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線基地局は、前記端末ハンドオーバよりも前記中継局ハンドオーバを優先して実行させる請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線基地局は、
    前記無線中継局のハンドオーバ先の候補である中継局ハンドオーバ候補から、前記中継局ハンドオーバ候補の負荷を示す負荷通知を受信し、
    前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記中継局ハンドオーバ候補から受信した前記負荷通知に基づいて、前記中継局ハンドオーバを実行させるか否かを決定する請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線中継局は、前記無線中継局が受信する信号の無線品質の測定結果を示す第1測定結果通知を前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局は、
    前記無線中継局から受信した前記第1測定結果通知に基づいて前記中継局ハンドオーバ候補を決定し、
    前記決定した中継局ハンドオーバ候補に対し、前記負荷通知の送信を要求する負荷通知要求を送信する請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記無線基地局は、
    前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局及び前記無線端末が前記無線基地局に与える負荷である中継局負荷を算出し、
    前記中継局ハンドオーバ候補の負荷と、前記中継局負荷とに基づいて、前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバを実行した場合の前記中継局ハンドオーバ候補の負荷を予測し、
    前記予測した中継局ハンドオーバ候補の負荷に基づいて、前記中継局ハンドオーバを実行させるか否かを決定する請求項4又は5に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線基地局は、
    前記無線端末のハンドオーバ先の候補である端末ハンドオーバ候補から、前記端末ハンドオーバ候補の負荷を示す負荷通知を受信し、
    前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記端末ハンドオーバを実行させると決定したとき、前記端末ハンドオーバ候補から受信した前記負荷通知に基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する請求項2〜6の何れか一項に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線中継局は、前記無線端末が受信する信号の無線品質の測定結果を示す第2測定結果通知を前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局は、
    前記無線中継局から受信した前記第2測定結果通知に基づいて前記端末ハンドオーバ候補を決定し、
    前記決定した端末ハンドオーバ候補に対し、前記負荷通知の送信を要求する負荷通知要求を送信する請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 前記無線中継局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記無線端末が前記無線中継局に与える負荷である端末負荷を算出し、前記端末負荷を示す負荷通知を前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局は、
    前記端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記無線中継局から受信した前記負荷通知とに基づいて、前記無線端末が前記端末ハンドオーバを実行した場合の前記端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記無線端末が前記端末ハンドオーバを実行した場合の前記基地局負荷とを予測し、
    前記予測した端末ハンドオーバ候補の負荷と、前記予測した基地局負荷の負荷とに基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する請求項7又は8に記載の無線通信システム。
  10. 前記無線中継局は、前記無線端末のバッテリ残量を示すバッテリ通知を前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えている場合において、前記端末ハンドオーバを実行させると決定したとき、前記無線中継局から受信した前記バッテリ通知に基づいて、前記端末ハンドオーバを実行させる無線端末を決定する請求項2〜9の何れか一項に記載の無線通信システム。
  11. 前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた場合、前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバに関する通知を前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先に送信する請求項1〜10の何れか一項に記載の無線通信システム。
  12. 前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた後、前記基地局負荷が第2閾値よりも小さくなった場合、前記基地局負荷に関する通知を前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先に送信する請求項1〜11の何れか一項に記載の無線通信システム。
  13. 前記無線基地局は、前記基地局負荷が前記第1閾値を超えたことにより前記中継局ハンドオーバ又は前記端末ハンドオーバを実行させた場合、前記無線中継局又は前記無線端末のハンドオーバ先から、前記ハンドオーバ先の負荷に関する通知を受信する請求項1〜12の何れか一項に記載の無線通信システム。
  14. 少なくとも1つの無線端末との通信を中継する無線中継局が接続する無線基地局であって、
    前記無線基地局の負荷である基地局負荷を算出する算出部と、
    前記基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線中継局に送信する送信部と
    を備える無線基地局。
  15. 少なくとも1つの無線端末と無線基地局との通信を中継する無線中継局であって、
    前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線基地局から受信する受信部と、
    前記中継局ハンドオーバの指示を前記受信部が受信した場合、前記中継局ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部と、
    前記端末ハンドオーバの指示を前記受信部が受信した場合、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線端末に送信する送信部と
    を備える無線中継局。
  16. 無線基地局に無線中継局が接続するステップと、
    前記無線中継局に少なくとも1つの無線端末が接続するステップと、
    前記無線端末と前記無線基地局との通信を前記無線中継局が中継するステップと、
    前記無線基地局の負荷である基地局負荷が第1閾値を超えている場合において、前記無線中継局が接続先を切り替える中継局ハンドオーバ、又は前記無線端末が接続先を切り替える端末ハンドオーバの何れかの指示を前記無線基地局から前記無線中継局に送信するステップと、
    前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合に、前記無線中継局が前記中継局ハンドオーバを実行するステップと、
    前記無線中継局が前記端末ハンドオーバの指示を前記無線基地局から受信した場合に、前記端末ハンドオーバの指示を前記無線中継局から前記無線端末に送信するステップと
    を含むハンドオーバ制御方法。
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