JP5398911B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP5398911B2
JP5398911B2 JP2012514842A JP2012514842A JP5398911B2 JP 5398911 B2 JP5398911 B2 JP 5398911B2 JP 2012514842 A JP2012514842 A JP 2012514842A JP 2012514842 A JP2012514842 A JP 2012514842A JP 5398911 B2 JP5398911 B2 JP 5398911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
inner pot
rice
rice cooker
preheating operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012514842A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011142451A1 (ja
Inventor
新吾 原
真也 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012514842A priority Critical patent/JP5398911B2/ja
Publication of JPWO2011142451A1 publication Critical patent/JPWO2011142451A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5398911B2 publication Critical patent/JP5398911B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J43/00Implements for preparing or holding food, not provided for in other groups of this subclass
    • A47J43/04Machines for domestic use not covered elsewhere, e.g. for grinding, mixing, stirring, kneading, emulsifying, whipping or beating foodstuffs, e.g. power-driven
    • A47J43/07Parts or details, e.g. mixing tools, whipping tools
    • A47J43/0716Parts or details, e.g. mixing tools, whipping tools for machines with tools driven from the lower side

Description

この発明は、家庭用および業務用の炊飯器に関する。
従来、炊飯器として、内釜の底部に設けた羽根を回転駆動することによって内釜内の水を流動させて米への熱伝達性を向上させると共に、沸点未満に加熱制御することで、水蒸気の発生を抑制しつつ、火通りの良い美味なるごはんが炊ける炊飯器が提案されている(特許文献1(特開2000−308572号)参照)。
しかし、特許文献1に開示の炊飯器では、羽根を回転させて内釜内の米と水を撹拌した後、上記羽根の回転を停止すると、内釜内の米の収容状態が平らではなく収容状態の表面が凸凹と起伏のある形状となる。このため、そのままの状態で炊飯すると炊き上がったご飯の表面の状態も平らではなく起伏のある形状となり、見た目が悪くとても美味しそうには見えないご飯の仕上がりとなってしまう。
また、上記炊飯器では、加熱手段により内釜を加熱することで、内釜内の米と水に熱が伝わり内釜内の米と水が加熱されて行くが、内釜内の中央底部に内釜とは別部品である羽根が配置されているので、この羽根が加熱手段により内釜を加熱する熱伝達の妨げとなる。よって、上記羽根の直上付近では温度上昇のスピードが鈍く、沸騰温度の100℃に達するまでの時間が他の箇所に比べると長くかかり、その結果、100℃に達してから炊飯終了までの時間が短くなり、他の箇所と違った仕上がりとなりムラのあるご飯となる問題があった。
特開2000−308572号公報
そこで、この発明の課題は、内釜内を撹拌して加熱時の熱伝導性を向上させることができると共に内釜内の収容状態の起伏が少なく見た目の良い平らな状態にご飯を炊き上げることができる炊飯器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の炊飯器は、被炊飯物が収容される内釜と、
上記内釜を加熱する加熱部と、
上記加熱部を駆動する加熱駆動部と、
上記内釜内に回転自在に配置された撹拌体と、
上記撹拌体を回転駆動する回転駆動部と、
上記内釜の温度を検出する内釜温度検出部と、
上記内釜温度検出部で検出した温度に基づいて上記加熱駆動部を制御することで、上記加熱部による内釜の加熱を制御し、上記被炊飯物の炊飯を制御する制御部と
を備え、
上記制御部は、
上記内釜を上記加熱部で加熱すると共に上記回転駆動部を稼働させて上記撹拌体を回転させる予熱運転を行う予熱運転部と、
上記予熱運転後に、上記回転駆動部の稼働を停止させて上記撹拌体の回転を止めると共に上記加熱部によって上記内釜を加熱する炊き上げ運転を行う炊き上げ運転部とを有し、
上記予熱運転部は、
上記予熱運転中に上記回転駆動部を制御して上記撹拌体を単位時間当たり第1の回転数で回転させる第1の撹拌と、
上記予熱運転中に上記回転駆動部を制御して上記第1の撹拌の後に単位時間当たり上記第1の回転数よりも高い第2の回転数で上記撹拌体を回転させる第2の撹拌とを行うことを特徴としている。
この発明の炊飯器によれば、上記予熱運転部は、上記第1の撹拌によって、上記予熱運転中に上記回転駆動部を制御して上記撹拌体を単位時間当たり第1の回転数で回転させた後、上記第2の撹拌によって、単位時間当たり上記第1の回転数よりも高い第2の回転数で上記撹拌体を回転させる。上記第1の撹拌によって、内釜内の被炊飯物(米や水)を撹拌して予備運転中の加熱時の熱伝導性を向上させることができ、予備加熱を効率よく行うことができる。また、上記第2の撹拌によって、上記撹拌体を単位時間当たり第1の回転数よりも高い第2の回転数で回転させることにより、内釜内での被炊飯物(米や水)の収容状態は表面が全体的に起伏の少ない平らな形状となり、その後の炊き上げ運転を行って炊飯されたご飯は、内釜内での収容状態の起伏が少なく全体的に平らな表面状態になり、見た目が良く美味しそうな炊飯状態となる。
また、一実施形態の炊飯器では、上記予熱運転部は、
上記予熱運転における上記内釜温度検出部による上記内釜の検出温度の立ち上がり期間に上記第1の撹拌を行い、
上記予熱運転における上記内釜温度検出部による上記内釜の検出温度の定常期間に上記第2の撹拌を行う。
この実施形態の炊飯器によれば、上記予熱運転における上記内釜温度の立ち上がり期間に上記第1の撹拌を行うことによって、熱伝導性の向上による加熱効率をより向上させることができる。また、上記予熱運転における上記内釜温度の定常期間に上記第2の撹拌を行うことによって、内釜内でむらの少ない状態の被炊飯物を撹拌できるので、内釜内での被炊飯物の収容状態をより起伏の少ない平らな形状にできる。よって、起伏の少ない平らな形状にご飯を炊き上げることができる。
また、一実施形態の炊飯器では、上記予熱運転部は、
上記予熱運転中に上記回転駆動部を制御して上記第2の撹拌の後に単位時間当たり上記第1の回転数よりも低い第3の回転数で上記撹拌体を回転させる第3の撹拌を行う。
この実施形態の炊飯器によれば、上記第3の撹拌によって、上記撹拌体を低い回転数で回転させることで、上記撹拌体付近の米が外周に向かって押し出されて行く。これにより、上記内釜内での被炊飯物の収容状態は、上記撹拌体付近直上で表面のレベルが低く上記撹拌体から離れた領域では表面のレベルが高くなる。すなわち、内釜内に配置されていて内釜内の熱伝達の妨げとなる撹拌体付近で被炊飯物の量が少なく、上記撹拌体から離れた領域では被炊飯物の量が多くなるので、炊き上げ運転での被炊飯物の温度上昇速度のばらつきを低減でき、被炊飯物の温度上昇速度を均一化できる。したがって、内釜内でご飯をむらなく炊き上げることができると共に炊飯時間の短縮を図れる。なお、上記第3の撹拌によって上記内釜内の被炊飯物の収容状態は、中央部が幾らか窪んだすり鉢状となるが、収容状態の表面状態が凸凹と起伏のある形状とはならないので、起伏の少ない状態にご飯を炊き上げることができる。
また、一実施形態の炊飯器では、上記予熱運転部は、
上記第3の撹拌を、上記予熱運転における上記内釜温度検出部による上記内釜の検出温度の定常期間に行う。
この実施形態の炊飯器によれば、上記予熱運転における上記内釜温度の定常期間では、内釜内の米が吸水しているので、第3の撹拌で外側へ押し出された米が内側に戻りにくくなり、上記第3の撹拌後の内釜内の被炊飯物の収容状態を安定させることができる。
また、一実施形態の炊飯器では、上記撹拌体は、上記内釜の底部中央に配置した羽根形状の回転体である。
この実施形態の炊飯器によれば、内釜内の被炊飯物を効率良く撹拌できる。
また、一実施形態の炊飯器では、上記第2の撹拌または上記第3の撹拌で上記撹拌体を回転させる時間を上記第1の撹拌で上記撹拌体を回転させる時間よりも短くした。
この実施形態の炊飯器によれば、内釜内の被炊飯物の収容状態を調整するための第2の撹拌や第3の撹拌の時間によって予熱運転時間が増大することを抑制でき、予熱運転時間の短縮を図れる。
この発明の炊飯器によれば、第1の撹拌によって、内釜内の被炊飯物(米や水)を撹拌して予備運転中の加熱時の熱伝導性を向上させることができ、予備加熱を効率よく行うことができる。また、第2の撹拌によって、撹拌体を高回転で回転させることにより、内釜内での被炊飯物(米や水)の収容状態は表面が全体的に起伏の少ない平らな形状となり、その後の炊き上げ運転を行って炊飯されたご飯は内釜内での収容状態が全体的に平らな表面状態になり、見た目が良く美味しそうな炊飯状態となる。
図1は、本発明の炊飯器の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 図2は、上記実施形態の制御ブロック図である。 図3は、上記実施形態における第1の撹拌直後の内釜内の被炊飯物の収容状態を模式的に示す断面図である。 図4は、上記実施形態における第2の撹拌直後の内釜内の被炊飯物の収容状態を模式的に示す断面図である。 図5は、上記実施形態における第3の撹拌直後の内釜内の被炊飯物の収容状態を模式的に示す断面図である。 図6Aは、上記実施形態において予熱運転で第1,第2の撹拌を行った場合の炊飯時の内釜内の各箇所の時間経過に伴う温度変化を表す温度特性図である。 図6Bは、上記炊飯器の断面を模式的に示す図である。 図7Aは、上記実施形態において予熱運転で第1,第2,第3の撹拌を行った場合の炊飯時の内釜内の各箇所の時間経過に伴う温度変化を表す温度特性図である。 図7Bは、上記炊飯器の断面を模式的に示す図である。 図8Aは、上記実施形態における撹拌動作(第1〜第3の撹拌)のタイミングチャートを示す図である。 図8Bは、上記タイミングチャートのX部分を拡大して示す拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明を詳述する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の炊飯器の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。
この実施形態の炊飯器は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1に収納される内釜2と、炊飯器本体1の上部に開閉自在に取り付けられ、内釜2を覆うように閉じることが可能な蓋3と、炊飯器本体1に収納された内釜2を加熱する加熱部5を備える。図1は、内釜2内に水21と米22を入れた状態を示している。
炊飯器本体1は、ケース6と外釜7とを有し、外釜7は耐熱性を有する材料で形成されている。また、外釜7は断熱部材13でケース6に対して支持されている。内釜2は、例えば、アルミニウムなどの高熱伝導部材で形成され、内面に被加熱物の付着を防ぐためのフッ素樹脂をコーティングしている。
また、この炊飯器は、ケース6の底に配置された撹拌モータ11を備える。撹拌モータ11の回転軸11aにはロータ16が取り付けられている。ロータ16は、外周部に複数の駆動側磁石18が周方向に等間隔に配置されている。ロータ16は、内釜2の底部で内側に突出した円筒形状の凸部2aの下方に予め定められた隙間を隔てるように配置される。また、ロータ16および回転軸11aを取り囲む略円筒状のカバー19が撹拌モータ11に取り付けられていると共に外釜7に嵌合している。このカバー19は、先端円筒部19aが内釜2の凸部2aに嵌合することで内釜2の位置決めを行うと共に内釜2を支持する役割を果たす。撹拌モータ11とロータ16が回転駆動部を構成している。
また、内釜2の凸部2aに撹拌体としての撹拌羽根15を回転自在に嵌合している。内釜2の凸部2aは撹拌羽根15の支持台となる。撹拌羽根15は、環状のヨーク17と、ヨーク17の内側に周方向に等間隔に配列された複数の従動側磁石20を有する。従動側磁石20は撹拌羽根15内に一体成型されている。撹拌羽根15の従動側磁石20は、ロータ16の駆動側磁石18に径方向に対向するように配置される。また、撹拌羽根15は、中央上部に磁石24を有する。この磁石24はロータ16の駆動側磁石18と引き合って撹拌羽根15を内釜2の凸部2aに保持する役割を果たす。
したがって、撹拌モータ11の回転軸11aが回転すると、ロータ16の駆動側磁石18が回転し、駆動側磁石18と磁気カップリングしている従動側磁石20が回転することで撹拌羽根15が回転する。
また、加熱部5は、絶縁体かつ断熱材である支持部材25により外釜7に対して支持されると共に取り付けられている。加熱部5は伝熱ヒータや誘導コイルを有している。誘導コイルを用いる場合は、内釜2の外面に加熱効率を向上させる例えばステンレス等の磁性体を貼り付ける。加熱部5は、内釜2を炊飯器本体1に収納した状態で内釜2の底部に沿って接触するようになっている。
また、外釜7には、内釜温度検出部としての温度センサ27が取り付けられ、温度センサ27の検知部27aは加熱部5を貫通して内釜2の底部に接触して内釜2の温度を検出する。
図2は、この炊飯器の制御ブロック図である。この炊飯器は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御部31を備え、表示操作パネル32からの操作信号や、温度センサ27からの信号などに基づいて、加熱部5を駆動する加熱駆動部としての加熱回路35を制御する。表示操作パネル32は、炊飯器本体1の前面側に設けられ、表示操作パネル32の複数の操作ボタンによって、表示部をなす液晶ディスプレイに調理メニューや調理状況などを表示可能になっている。また、制御部31は、炊飯器本体1のケース6と外釜7との間の空間に配置される。また、加熱回路35は炊飯器本体1のケース6と外釜7との間に配置される電源部(図示せず)に含まれている。
また、制御部31は、予熱運転部37と炊き上げ運転部38を有する。予熱運転部37は、加熱回路35を制御して加熱部5による加熱運転を行うと共に、撹拌モータ11を駆動して、撹拌羽根15を回転させることで予熱運転を行う。この予熱運転は、表示操作パネル32を操作することで実行される。また、制御部31の炊き上げ運転部38は、加熱回路35を制御して加熱部5によって内釜2を加熱して炊き上げ運転を行う。なお、制御部31は、例えばインバータ制御等により撹拌モータ11の回転数を制御できる。
次に、この炊飯器による加熱調理(炊飯)運転動作を説明する。適量の米と水を入れた内釜2を炊飯器本体1内に収納した後、使用者が表示操作パネル32を操作して、加熱調理(炊飯)を開始する。すると、制御部31は、蓋3が閉まっているか否かを判断し、蓋3が閉まっていると判断すると、加熱回路35と撹拌モータ11を制御して加熱調理(炊飯)を開始する。蓋3が閉まっているか否かの確認は、例えば、蓋3に設けたリミットスイッチ(図示せず)が内釜2に設けた被当接部に当接しときにオン(あるいはオフ)することで行われる。
上記加熱調理(炊飯)運転では、制御部31は、予熱運転、炊き上げ運転、むらし運転の順に制御を行う。
予熱運転では、制御部31の予熱運転部37が、加熱回路35を制御して加熱部5で内釜2を加熱する。この予熱運転では、予熱運転部37は温度センサ27が検出した内釜2の温度に基づいて、加熱回路35が駆動する加熱部5の出力を調整する。この出力調整により、内釜2および内釜2内の米22と水21が約58℃〜60℃となるまで加熱され、その約58℃〜60℃の温度が10〜15分間程度保持される。
また、上記予熱運転では、予熱運転部37は、撹拌モータ11を駆動して撹拌羽根15を間欠的に回転させて、第1の撹拌を行う。なお、この第1の撹拌で撹拌羽根15を連続的に回転させてもよい。この第1の撹拌により、内釜2内の米22と水21を撹拌させ、内釜2内のすべての米22と水21の略全領域の温度を満遍なく約58℃〜60℃まで上昇させ、その約58℃〜60℃の温度を10〜15分程度保持することができる。これにより、内釜2内の米22と水21は、予熱運転内において略全領域が略同じ温度となるので、内釜2内の略全ての米は全領域でムラなく水を吸収する。この予熱運転内で、上記第1の撹拌により、撹拌羽根15を間欠的に回転させる第1の回転数は、例えば、5.5合炊きの炊飯器にて米3合を炊飯する場合、内釜2内の米22と水21を満遍なく撹拌するために410rpm程度とすることが望ましい。
ところで、この予熱運転内で、撹拌羽根15を間欠的に回転させる第1の撹拌を停止したときに、図3に示すように、内釜2内での米22の収容の状態は表面が起伏の有る凹凸形状の収容状態となる。このため、そのままの状態で、炊き上げ運転、むらし運転を行った場合、炊飯後の内釜2内のご飯の全体的な収容の状態がやはり凹凸形状となり、見た目が悪くとても美味しそうに見えないご飯の仕上がりとなってしまう。
そこで、この実施形態では、上記予熱運転において、予熱運転部37は、撹拌羽根15を間欠的に回転させる上記第1の撹拌を停止した後、この第1の撹拌での第1の回転数(410rpm程度)より高い第2の回転数にて撹拌羽根15を2秒程度回転させる第2の撹拌を行ってから、この第2の撹拌を瞬時に停止させる。上記第2の回転数は、例えば、5.5合炊きの炊飯器にて米3合を炊飯する場合、600〜700rpm程度とする。この第2の撹拌により、図4に示すように内釜2内での米22の収容状態は表面が全体的に平らな形状となる。よって、その収容状態のまま、炊き上げ運転、むらし運転を行った場合、炊飯されたご飯は、内釜2内での収容状態が全体的に平らな表面形状になり、見た目が良く美味しそうな炊飯状態となる。
ところで、内釜2を加熱する加熱部5によって加熱される内釜2の底中央部に被加熱物(米,水等)を撹拌,流動させる撹拌羽根15が配置されているので、内釜2から被加熱物への熱伝達が撹拌羽根15の直上部では直上部以外の部分に比べると少なくなる。よって、撹拌羽根15の直上部では、撹拌羽根15の直上部以外の部分に比べて、炊き上げ運転での沸騰温度の100℃に達するまでに長い時間が必要になる。
このことを、炊飯運転における内釜中央部の温度推移特性を示す図6A,図6Bを参照して具体例で説明する。図6Aに、予熱運転において、内釜2内の米22の表面を平らにするように上記第1の撹拌と第2の撹拌を行った後に、炊き上げ運転により炊飯した場合に、内釜2の中央部つまり撹拌羽根15の直上部付近の各箇所の温度を測定して各箇所の時間経過による温度変化を示している。また、図6Bには、上記炊飯器の断面を模式的に示している。この炊飯器の断面において、符号aで示す部分は上記直上部の上部付近であり、符号bで示す部分は上記直上部の中心部付近であり、符号cで示す部分は上記直上部の下部付近である。そして、図6Aに示すグラフにおいて、特性K1は符号aで示す部分の温度推移特性であり、特性K2は符号bで示す部分の温度変化特性であり、特性K3は符号cで示す部分の温度推移特性である。図6A,図6Bから分かるように、炊き上げ運転において、上記直上部の符号cで示す部分(下部付近)が100℃まで達する時間は、符号aで示す部分(上部付近),符号bで示す部分(中心部付近)が100℃まで達する時間に比べると、約5分程度遅い。
そこで、この実施形態では、上記予熱運転において、予熱運転部37は、上記第1の撹拌の後、内釜2内の米22の表面を平らにするように上記第2の撹拌を行った後、第3の撹拌を行う。この第3の撹拌では、上記第1の撹拌の回転数(410rpm程度)よりも低い回転数にて撹拌羽根15を5秒間程度だけ回転させる。この第3の撹拌によって、内釜2内で米22と水21を満遍なく回転させる。上記第3の撹拌における低い回転数とは、5.5合炊きの炊飯器にて米3合を炊飯する場合では、一例として、100〜200rpmである。
上記第3の撹拌によって、内釜2の中央部の撹拌羽根15付近の米は、撹拌羽根15の回転によって内釜2の外周側へと押し出されて行く。その結果、内釜2の中央部付近に収容されている米の収容レベル(高さ)は低くなり、内釜2の外周付近で収容されている米の収容レベル(高さ)は高くなる。これにより、撹拌羽根15の存在によって熱伝達が少なくなる撹拌羽根15の直上部で米22の量が少なくなるから、炊き上げ運転において、内釜2内の被炊飯物(米22,水21)の温度上昇速度のばらつきを低減でき、被炊飯物の温度上昇速度を均一化できる。したがって、内釜2内でご飯をむらなく炊き上げることができると共に炊飯運転時間の短縮を図れる。なお、図5に示すように、上記第3の撹拌直後の内釜2内の米22の収容状態は、周辺部に比べて中央部がやや窪んだ形状となるが、収容状態の表面状態が凸凹と起伏の多い形状とはならなく、起伏の少ない状態にご飯を炊き上げることができる。
図7Aは、予熱運転において上述の第3の撹拌を上記第1,第2の撹拌後に行って炊飯した場合に、内釜2の中央部(撹拌羽根15の直上部付近)の各箇所を測定して各箇所の時間経過による温度変化を示している。また、図7Bは、上記炊飯器の断面を模式的に示している。この炊飯器の断面において、符号a1で示す部分は上記直上部の上部付近であり、符号b1で示す部分は上記直上部の中心部付近であり、符号c1で示す部分は上記直上部の下部付近である。そして、図7Aのグラフにおいて、特性K11は符号a1で示す部分の温度変化特性であり、特性K12は符号b1で示す部分の温度変化特性であり、特性K13は符号c1で示す部分の温度変化特性である。図7A,図7Bから分かるように、上記第3の撹拌によって、炊き上げ工程において、符号a1で示す部分(上部付近),符号b1で示す部分(中心部付近),符号c1で示す部(下部付近)の各部分が100℃に達するまでの時間をほぼ同じにすることができる。
次に、図8A,図8Bに、本実施形態の予熱運転における撹拌動作(第1〜第3の撹拌)のタイミングチャートの一例を示す。このタイミングチャートを参照しながら、本実施形態の撹拌動作をより詳細に説明する。図8Bには、図8AのタイミングチャートのX部分を拡大して示している。
まず、図8Aに示すように、炊飯開始後5分間は撹拌なしで予熱運転が進行し、前述した第1の撹拌を開始するのは炊飯開始5分後からである。この第1の撹拌は、図8Bに示すように、撹拌羽根15を回転数410rpmで回転させ、撹拌は7秒間オン,23秒間オフの繰り返しによる間欠撹拌であり、上記7秒間オンを15回まで繰り返す。この第1の撹拌では、内釜2内の略全ての領域の米22と水21を略均一の58℃〜60℃付近まで上昇させるのに最低限必要なだけ、撹拌羽根15を回転させている。
上記第1の撹拌の後、撹拌羽根15の回転を5秒間だけ止めた後、上述した第2の撹拌を行う。この第2の撹拌では、撹拌羽根15を回転数600〜700rpm程度で回転させる。この第2の撹拌による撹拌時間は2秒程度である。この第2の撹拌の後、撹拌羽根15の回転を5秒間だけ止めてから、上述の第3の撹拌を行う。この第3の撹拌では、撹拌羽根15を回転数100〜200rpm程度で回転させる。この第3の撹拌による撹拌時間は5秒程度である。この第3の撹拌が終了した後は、撹拌羽根15による撹拌動作は行っていない。これは、上記予熱運転の後半では、加熱部5による加熱を行っていなく、撹拌の必要がないからである。すなわち、上記予熱工程の後半では、加熱部15の余熱効果により、上記予熱運転の終了まで内釜2内の全ての領域の米22と水21は58℃〜60℃付近を保持している。この一例では、予熱運転部37は、上記予熱運転における上記第3の撹拌を、温度センサ27による内釜2の検出温度の定常期間に行う。上記定常期間では内釜2内の米22が吸水しているので、第3の撹拌で外側へ押し出された米22が内側へ戻りにくくなり、上記第3の撹拌後の内釜2内の米22の収容状態を安定化できる。また、この一例では、第2,第3の撹拌の時間を第1の撹拌の時間よりも短くしたので、内釜2内の米22の収容状態を調整するための第2の撹拌や第3の撹拌の時間によって予熱運転時間が増大することを抑制でき、予熱運転時間の短縮を図れる。
尚、上記実施形態では、制御部31の予熱運転部37が上記第1,第2の撹拌だけでなく上記第3の撹拌を行うものとしたが、予熱運転部37は上記第1,第2の撹拌を行うが上記第3の撹拌を行わないものであってもよい。すなわち、予熱運転で上記第1,第2の撹拌を行い、次に、その収容状態のまま、炊き上げ運転、むらし運転を行ってもよい。また、上記実施形態では、ロータ16の駆動側磁石18と撹拌羽根15の従動側磁石20とよる磁気カップリングで撹拌モータ11から撹拌羽根15に回転を伝達したが、磁石18,20による磁気カップリングの替わりに、内釜2を炊飯器本体1に収納したときに、撹拌羽根15を撹拌モータ11の回転軸11aに取り付けられたロータ16に機械的に相対回転不可に嵌合させる構造としてもよい。この場合、撹拌羽根15とロータ16が嵌合する構造により内釜2を貫通する箇所に水漏れ防止用のシール装置を設ける。また、撹拌モータ11およびロータ16の替わりに、例えば同期モータのステータヨークのように、ステータヨークと、このステータヨークに巻き付けられた複数のコイルと、この複数のコイルに回転磁界を生成するための交流電源とを用いてもよい。このステータヨークおよび交流電源によって、回転磁界を発生させることにより、磁気カップリングした撹拌羽根15を回転駆動させることができる。
また、撹拌羽根は、本体上部から下方に向かって取り付けられてもよい。例えば蓋体に取り付けられることで、上部から米を撹拌することができる。
また、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…炊飯器本体
2…内釜
2a…凸部
3…蓋
5…加熱部
6…ケース
7…外釜
11…撹拌モータ
11a…回転軸
13…断熱部材
15…撹拌羽根
16…ロータ
17…ヨーク
18…駆動側磁石
19…カバー
19a…先端円筒部
20…従動側磁石
21…水
22…米
25…支持部材
27…温度センサ
31…制御部
32…表示操作パネル
35…加熱回路
37…予熱運転部
38…炊き上げ運転部

Claims (6)

  1. 被炊飯物(22)が収容される内釜(2)と、
    上記内釜(2)を加熱する加熱部(5)と、
    上記加熱部(5)を駆動する加熱駆動部(35)と、
    上記内釜内に回転自在に配置された撹拌体(15)と、
    上記撹拌体(15)を回転駆動する回転駆動部(11,16)と、
    上記内釜(2)の温度を検出する内釜温度検出部(27)と、
    上記内釜温度検出部(27)で検出した温度に基づいて上記加熱駆動部(35)を制御することで、上記加熱部(5)による内釜(2)の加熱を制御し、上記被炊飯物(22)の炊飯を制御する制御部(31)と
    を備え、
    上記制御部(31)は、
    上記内釜(2)を上記加熱部(5)で加熱すると共に上記回転駆動部(11,16)を稼働させて上記撹拌体(15)を回転させる予熱運転を行う予熱運転部(37)と、
    上記予熱運転後に、上記回転駆動部(11,16)の稼働を停止させて上記撹拌体(15)の回転を止めると共に上記加熱部(5)によって上記内釜(2)を加熱する炊き上げ運転を行う炊き上げ運転部(38)とを有し、
    上記予熱運転部(37)は、
    上記予熱運転中に上記回転駆動部(11,16)を制御して上記撹拌体(15)を単位時間当たり第1の回転数で回転させる第1の撹拌と、
    上記予熱運転中に上記回転駆動部(11,16)を制御して上記第1の撹拌の後に単位時間当たり上記第1の回転数よりも高い第2の回転数で上記撹拌体(15)を回転させる第2の撹拌とを行うことを特徴とする炊飯器。
  2. 請求項1に記載の炊飯器において、
    上記予熱運転部(37)は、
    上記予熱運転における上記内釜温度検出部(27)による上記内釜(2)の検出温度の立ち上がり期間に上記第1の撹拌を行い、
    上記予熱運転における上記内釜温度検出部(27)による上記内釜(2)の検出温度の定常期間に上記第2の撹拌を行うことを特徴とする炊飯器。
  3. 請求項1または2に記載の炊飯器において、
    上記予熱運転部(37)は、
    上記予熱運転中に上記回転駆動部(11,16)を制御して上記第2の撹拌の後に単位時間当たり上記第1の回転数よりも低い第3の回転数で上記撹拌体(15)を回転させる第3の撹拌を行うことを特徴とする炊飯器。
  4. 請求項3に記載の炊飯器において、
    上記予熱運転部(37)は、
    上記第3の撹拌を、上記予熱運転における上記内釜温度検出部(27)による上記内釜(2)の検出温度の定常期間に行うことを特徴とする炊飯器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の炊飯器において、
    上記撹拌体(15)は、
    上記内釜(2)の底部中央に配置した羽根形状の回転体(15)であることを特徴とする炊飯器。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の炊飯器において、
    上記第2の撹拌で上記撹拌体(15)を回転させる時間または上記第3の撹拌で上記撹拌体(15)を回転させる時間を上記第1の撹拌で上記撹拌体(15)を回転させる時間よりも短くしたことを特徴とする炊飯器。
JP2012514842A 2010-05-14 2011-05-13 炊飯器 Expired - Fee Related JP5398911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012514842A JP5398911B2 (ja) 2010-05-14 2011-05-13 炊飯器

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112217 2010-05-14
JP2010112217 2010-05-14
PCT/JP2011/061039 WO2011142451A1 (ja) 2010-05-14 2011-05-13 炊飯器
JP2012514842A JP5398911B2 (ja) 2010-05-14 2011-05-13 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011142451A1 JPWO2011142451A1 (ja) 2013-07-22
JP5398911B2 true JP5398911B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=44914502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012514842A Expired - Fee Related JP5398911B2 (ja) 2010-05-14 2011-05-13 炊飯器

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5398911B2 (ja)
CN (1) CN102892336B (ja)
MY (1) MY159413A (ja)
WO (1) WO2011142451A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5976426B2 (ja) * 2012-07-06 2016-08-23 シャープ株式会社 炊飯器および炊飯器の制御方法
WO2014042195A1 (ja) * 2012-09-14 2014-03-20 シャープ株式会社 炊飯器
EP2716186A1 (en) * 2012-10-08 2014-04-09 Damian Evans Apparatus with mixing bowl, base, and magnetic means
JP5965818B2 (ja) * 2012-10-25 2016-08-10 シャープ株式会社 加熱調理器
FR3062561B1 (fr) * 2017-02-03 2020-10-02 Seb Sa Cuiseur equipe de moyens de mesure du gonflement de l'aliment.
CN108618574A (zh) * 2017-03-20 2018-10-09 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具、烹饪方法及烹饪系统
DE102019211280A1 (de) * 2019-07-30 2021-02-04 BSH Hausgeräte GmbH Küchenmaschine und Verfahren zum Betrieb eines Rühr-Werkzeugs einer Küchenmaschine

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61284212A (ja) * 1985-06-10 1986-12-15 松下電器産業株式会社 炊飯器
JP2008018122A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 製パン機能付き炊飯器
JP2008278924A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2334304Y (zh) * 1997-12-02 1999-08-25 邝球 电动搅拌煮粥锅
JP2000308572A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
CN2879883Y (zh) * 2005-06-28 2007-03-21 郭禹辰 一种电饭锅

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61284212A (ja) * 1985-06-10 1986-12-15 松下電器産業株式会社 炊飯器
JP2008018122A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 製パン機能付き炊飯器
JP2008278924A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
MY159413A (en) 2017-01-13
JPWO2011142451A1 (ja) 2013-07-22
CN102892336B (zh) 2014-12-10
CN102892336A (zh) 2013-01-23
WO2011142451A1 (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5398911B2 (ja) 炊飯器
JP5097244B2 (ja) 炊飯器
JP4822962B2 (ja) 製パン機能付き炊飯器
JP2011156200A (ja) 電気炊飯器
JP5637728B2 (ja) 電気炊飯器
JP2009026579A (ja) 加熱調理器
US20130236613A1 (en) Kitchen Appliance and Method of Using the Same
CN209788363U (zh) 一种自动电炒锅
JP5665913B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2011156023A (ja) 電気炊飯器
JP2012223494A (ja) 炊飯器
JPH10165304A (ja) 圧力鍋
JP5296168B2 (ja) 炊飯器
WO2020253812A1 (en) Container including agitator for microwave sous vide function
JP2014090788A (ja) 電気炊飯器
JP2015029816A (ja) 加熱調理用内鍋及び炊飯器
JP6331091B2 (ja) 電動調理器
JP2012125467A (ja) 炊飯器
JP2014220181A (ja) 誘導加熱調理器
JP2011240014A (ja) 電気炊飯器
JP6357849B2 (ja) 電動調理器
JPH0975204A (ja) 炊飯器
CN208211891U (zh) 一种具有防缠绕功能的搅拌食用锅
CN205849300U (zh) 一种电饭锅简易搅拌机构
CN114468780A (zh) 一种烹饪方法及烹饪器具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5398911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees