JP5397502B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents
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Description
このカメラは、画像フレーム内に複数の顔が検出された場合には、最も面積が大きい顔を選択するといった所定の選択基準に基づいて1つの顔をAF対象として自動選択する。そして、この自動選択された顔が撮影者の望む主要人物ではなかった場合には、撮影者がキー操作によって手動でAF対象となる顔を新たに選択し、AF対象を切り換えることができる。また、中央優先モードや至近優先モードなどの顔検出を用いずにAF対象を自動選択するような選択基準を設定することもできるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、撮像装置100を示す背面図である。
電子撮像部12は、撮像レンズ11を通過した被写体像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等から構成されている。
映像信号処理部13は、電子撮像部12から出力される画像信号に対して所定の画像処理を施すものである。
画像メモリ14は、画像処理後の画像信号を一時的に記憶する。
ズーム駆動部22は、撮像レンズ11に接続されたズーム機構部(図示略)を駆動させる。
なお、フォーカス駆動部21及びズーム駆動部22は、撮影制御部15に接続され、撮影制御部15の制御下にて駆動する。
また、画像表示部32は、顔検出処理(後述)にて検出された顔画像に重畳させて顔検出枠A(図3(b)等参照)を表示する。具体的には、例えば、4人の人物の集合写真を撮像する場合、画像表示部32は、図3(a)〜図7(b)に示すように、複数の画像フレームGを逐次表示し(スルー画像を表示し)、このとき、顔検出処理にて顔が検出されると(図3(b)参照)、当該顔に重畳させて略矩形状の顔検出枠Aを表示する。
具体的には、画像表示部32は、図4(a)及び図4(b)に示すように、選択決定用ボタン41cの上カーソルボタンc11が押圧操作される毎に、当該押圧操作により設定された評価基準としてのAF評価値(顔のコントラスト)に基づいて、基準顔特定処理(後述)にてAF評価値の良い方から順次選択された基準顔の候補に重畳させて略矩形状の基準顔枠W1を表示する。
また、画像表示部32は、図5(a)及び図5(b)に示すように、選択決定用ボタン41cの下カーソルボタンc12が押圧操作される毎に、当該押圧操作により設定された評価基準としての顔の大きさに基づいて、基準顔特定処理にて顔の大きい方から順次選択された基準顔の候補に重畳させて略矩形状の基準顔枠W2を表示する。
また、画像表示部32は、図6(a)及び図6(b)に示すように、選択決定用ボタン41cの左カーソルボタンc13が押圧操作される毎に、当該押圧操作により設定された評価基準としての顔の色合いに基づいて、基準顔特定処理にて顔の色合いが赤い方から順次設定された基準顔の候補に重畳させて略矩形状の基準顔枠W3を表示する。
ここで、画像表示部32は、基準顔特定処理にて基準顔が特定される毎に、当該基準顔を識別表示する基準顔識別表示手段を構成している。
ここで、動作モードとしては、例えば、所定サイズの静止画像を撮影する通常撮影モードや、所定のフレームレートで動画を撮影する動画撮影モードや、被写体内の顔を検出する顔検出モード等が挙げられる。
そして、ユーザによりモード設定ボタン41bが所定操作されて所定の動作モード(例えば、顔検出モード等)が選択されると、当該動作モードの設定指示を入力回路42を介してCPU71に出力する。CPU71は、設定指示が入力されると、各部を制御して当該動作モードに応じた設定を行う。
また、上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14は、押圧操作されることで、自動合焦(AF)処理におけるAF対象や自動露出処理のAEエリアを構成する基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準の設定(選択)指示と、この設定された評価基準に基づいて、基準顔の候補となる顔を、評価値が良い顔から悪い顔へと順番に切り換えていく切換処理の実行指示を入力するためのものである。具体的には、上カーソルボタンc11は、評価基準をAF評価値に設定し、また、下カーソルボタンc12は、評価基準を顔の大きさに設定し、また、左カーソルボタンc13は、評価基準を顔の色合いに設定し、また、右カーソルボタンc14は、評価基準を顔の傾きに設定する。そして、上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14のうち、何れかのカーソルボタンの押圧操作に基づいて、複数の評価基準のうち、当該押圧操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力回路42を介してCPU71に出力する。CPU71は、設定指示が入力されると、各部を制御して評価基準を設定するとともに、設定した評価基準に基づいて基準顔の候補となる顔の切換処理を実行する。
この切換処理では、CPU71は、カーソルボタンc11、c12、c13、c14のうち、同じカーソルボタンが続けて押圧操作された場合には、押圧操作される毎に、このカーソルボタンに対応する評価基準に基づく評価を行い、その評価値のレベルが最も良い顔から悪い顔へと順番に新たな基準顔の候補を選択していく(押圧操作される毎に評価値のレベルを下げていく)。また、CPU71は、異なるカーソルボタンが押圧操作された場合には、このカーソルボタンに対応する評価基準を新たに設定し、新たな評価基準に基づく評価を行い、その評価値のレベルが最も良い顔を基準顔の候補を選択する。また、CPU71は、カーソルボタンが離されずに押圧操作されている時間の長さに応じて、新たに選択された基準顔の候補を既に選択されている1または複数の基準顔に追加するか、既に選択されている基準顔と入れ換えるかの選択も行う。
また、これら複数のカーソルボタンc11、c12、c13、c14は、スルー画像を表示した状態で顔の検出処理を繰り返し実行しながら利用者からの撮影指示を待機している状態において、いつでも操作することが可能であり、リアルタイムに基準顔の追加や切り換えを行うことを可能とするものである。ここで、上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14は、自動合焦処理や自動露出処理における基準顔の特定に係る評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段を構成している。
具体的には、CPU71による顔検出プログラム72aの実行に基づいて、複数の画像フレームG、…のうち、一の画像フレームGについて顔画像探索範囲を画像全体として顔画像探索枠を所定方向に走査して、目、鼻、ロなどに相当する特徴部分(顔パーツ)を特定して、各顔パーツの位置関係から顔であるか否かを判定し、所定の判定値(閾値)よりも大きく顔であると判定されると当該探索枠領域を顔とみなす。また、所定の画像フレームGにて顔が検出されると、次の画像フレームGにて、検出された顔の近傍の所定領域を顔画像探索範囲として顔検出する。
そして、顔が検出されると、画像表示部32は、当該顔に重畳させて顔検出枠Aを表示する(図2参照)。
即ち、CPU71が顔検出プログラム72aを実行することで、操作部4の上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14の何れかのカーソルボタンが押圧操作されると、当該カーソルボタンと対応付けられた評価基準の設定指示が入力されて、評価基準設定処理にて評価基準の設定が行われた後、当該評価基準の最も良い評価値に基づいて顔を検出する。続けて、上記の評価基準の設定指示に係るカーソルボタンと同一のカーソルボタンが押圧操作される毎に、CPU71は、評価値算出処理にて算出された当該評価基準の評価値に基づいて、評価値の良い順に基準顔を順次特定する。
具体的には、CPU71が評価基準設定プログラム72bを実行することで、上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14の各押圧操作に応じて入力された評価基準の設定指示に基づいて、AF評価値、顔の大きさ、顔の色合い、顔の傾きのうちの何れか一の評価基準を設定する。
具体的には、CPU71が基準顔特定プログラム72cを実行することで、顔検出処理にて被写体中の複数の顔の検出後、複数の評価基準としてのAF評価値、顔の大きさ、顔の色合い、顔の傾きと対応付けられた上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14が押圧操作される毎に、評価基準設定処理にて逐次設定される評価基準に基づいて基準顔を順次特定する。このとき、CPU71は、評価値算出手段として、AF評価値、顔の大きさ、顔の色合い、顔の傾きの各々の評価値を算出し(評価値算出処理)、操作部4の上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14が押圧操作される毎に、評価値算出処理にて算出された所定の評価基準の評価値に基づいて、評価値の良い順に基準顔を順次特定する。
ここで、AF評価値の評価にあっては、例えば、被写体中の最も近い顔に焦点があっている場合には、当該撮像装置100に対して近い顔ほど評価が良く、また、顔の大きさの評価にあっては、例えば、顔の大きさが大きい程評価が良く、また、顔の色合いの評価にあっては、例えば、顔の色合いが赤い程評価が良く、また、顔の傾きにあっては、例えば、顔が正面を向いている程評価が良くなる。
具体的には、例えば、ユーザによる上カーソルボタンc11の一の押圧操作に基づいて評価基準としてAF評価値が設定され、AF評価値が最も良い顔が基準顔に設定されている状態で(図4(a)参照)、AF評価値の設定指示に係るカーソルボタンc11と同一の上カーソルボタンc11の押圧操作が行われる毎に、CPU71は、基準顔特定処理にてAF評価値の評価の良い順に新たに特定された顔を基準顔として追加する(図4(b)参照)。
また、ユーザによる下カーソルボタンc12の一の押圧操作に基づいて評価基準として顔の大きさが設定され、顔の大きさが最も大きい顔が基準顔に設定されている状態で(図5(a)参照)、顔の大きさの設定指示に係るカーソルボタンc12と同一の下カーソルボタンc12の押圧操作が行われる毎に、CPU71は、基準顔特定処理にて顔の大きさの大きい順に新たに特定された顔を基準顔として追加する(図5(b)参照)。
また、ユーザによる左カーソルボタンc13の一の押圧操作に基づいて評価基準として顔の色合いが設定され、顔の色合いが最も赤い顔が基準顔に設定されている状態で(図6(a)参照)、顔の色合いの設定指示に係るカーソルボタンc13と同一の左カーソルボタンc13の押圧操作が行われる毎に、CPU71は、基準顔特定処理にて顔の色合いの赤い順に新たに特定された顔を基準顔として追加する(図6(b)参照)。
また、ユーザによる右カーソルボタンc14の一の押圧操作に基づいて評価基準として顔の傾きが設定され、正面を向いている顔が基準顔に設定されている状態で(図示略)、顔の傾きの設定指示に係るカーソルボタンc14と同一の右カーソルボタンc14の押圧操作が行われる毎に、CPU71は、基準顔特定処理にて顔の傾き順に新たに特定された顔を基準顔として追加する(図示略)。
具体的には、基準顔切換処理は、基準顔追加処理後に実行されるようになっており、CPU71が基準顔追加処理の際に押圧操作された上下左右のカーソルボタンc11、c12、c13、c14のうちの何れかのカーソルボタンが離されることなく所定時間以上押圧(長押し)されていると判定した場合に、基準顔切換プログラム72eを実行することで、基準顔追加処理にて新たに追加された基準顔を残してそれ以外の顔を基準顔から解除する。
具体的には、CPU71が合焦制御プログラム72fを実行することで、ユーザによるシャッターボタン41aの押圧操作に基づいて、基準顔枠W1、W2、W3をAFエリアとし当該基準顔枠内の画像部分をAF対象として、フォーカス駆動部21により撮像レンズ11を光軸方向に移動させて当該撮像レンズ11の合焦位置を調整する。
なお、電子撮像部12のCCDやCMOSを光軸方向に移動させて撮像レンズ11の合焦位置を調整するようにしても良い。
具体的には、CPU71が露出条件調整プログラム72gを実行することで、ユーザによるシャッターボタン41aの押圧操作に基づいて、基準顔枠W1、W2、W3をAEエリアとして、撮像部1による撮像の際の露出条件(例えば、シャッター速度や絞り等)を調整する。
図8及び図9は、撮像装置100による撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、顔検出モードが設定されていると判定されると(ステップS2;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の顔検出プログラム72aを実行して、撮像部により生成された画像データに基づいて、基準顔の特定に係る評価基準としてAF評価値、大きさ、色合い、傾き等の異なる全ての顔を検出する(ステップS3)。続けて、CPU71は、顔検出処理にて検出された顔に略矩形状の顔検出枠A(図3(b)参照)を画像表示部32に表示させる(ステップS4)。
なお、ステップS2にて、顔検出モードが設定されていないと判定された場合にも(ステップS2;NO)、ステップS5に移行する。
一方、ステップS7にて、顔検出モードが設定されていないと判定されると(ステップS7;NO)、CPU71は、プログラムメモリ72内の顔検出プログラム72aを実行して、評価基準設定処理にて設定された評価基準の評価値に基づいて、当該評価値の最も(次に)良い方から所定範囲内の顔を顔画像探索の対象範囲として顔検出する(ステップS10;顔検出処理)。例えば、顔の大きさが評価基準として設定されている場合には、検出可能な全ての顔のサイズの中で、最も(次に)大きな方から所定範囲の大きさの顔を対象として顔検出処理を行う。つまり、大きな顔から小さな顔までを一度に検出の対象としてしまうと全ての顔の検出処理が完了するまでに長い時間を要するが、このように一度に行われる顔画像探索の対象範囲を、新たに設定される基準顔の選択条件(評価基準)とリンクさせた形で制限することで、顔の検出処理に要する時間を短縮することができる。顔の傾きやAF評価値などの他の基準が評価基準として設定されている場合も同様であり、一度に行われる顔画像探索の対象範囲を、正面から所定範囲内の顔やAF評価値が所定以上の顔に制限して検出を行うことで顔の検出処理に要する時間を短縮することができる。続けて、CPU71は、検出された顔を撮像関連処理の基準顔の候補として選択した後(基準顔特定処理)、プログラムメモリ72内の基準顔追加プログラム72dを実行して、基準顔特定処理にて新たに特定された基準顔を追加する(ステップS11)。
ここで、カーソルボタン(例えば、上カーソルボタンc11等)が所定時間以上押下されていると判定されると(ステップS14)、CPU71は、プログラムメモリ72内の基準顔切換プログラム72eを実行することで、基準顔追加処理にて新たに追加された顔以外の既に特定されている顔を基準顔から解除して、基準顔枠の表示を停止する(ステップS15)。これにより、既に特定されている基準顔が新たに特定された基準顔に切り換えられた状態となる。
ここで、シャッターボタン41aが押圧操作された判定されると(ステップS16;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の合焦制御プログラム72fを実行して、基準顔枠をAFエリアとして自動合焦処理を行うとともに、プログラムメモリ72内の露出条件調整プログラム72gを実行して、基準顔枠をAEエリアとして自動露出処理を行った後(ステップS17)、撮像部1により本画像(記録画像)を撮像させる撮像処理の実行を制御する(ステップS18)。
これにより、画像フレームGに複数の顔が検出された場合に、所望の基準顔の切換え操作中に、撮影者が評価基準の切換えをリアルタイムに行うことができ、当該基準顔の切換え指示と評価基準の切換え指示を一の指示操作で同時に行うことができるので、撮影者が所望の基準顔を容易に、且つ、素早く選択することができる。
さらに、評価基準の設定指示に係るカーソルボタンc11、c12、c13、c14の押圧操作が行われる毎に、基準顔特定処理にて既に特定されている基準顔を、逐次設定された評価基準に基づいて新たに特定された基準顔に順次切り換えることができるので、顔検出処理にて検出された複数の顔の中から所望の一の基準顔を容易に選択することができる。
また、基準顔追加処理後に、当該基準顔追加処理に係るカーソルボタンc11、c12、c13、c14が長押しされているか否かに応じて、即ち、基準顔追加処理に係るカーソルボタンの押圧操作が継続して行われている長さに応じて基準顔切換処理を行うか否かを決定することができるので、基準顔の追加や切換えを容易に行うことができる。さらに、基準顔追加処理や基準顔切換処理を組み合わせて行うので、検出された複数の顔の中から所望の複数の基準顔の選択をより容易に行うことができる。
また、複数のカーソルボタンc11、c12、c13、c14のうち、何れか1つのカーソルボタンを1回押圧操作するだけで、上述したような様々な指示操作を同時に行うことができるので、利用者が容易で素早い指示操作を行うことができる。
また、基準顔の候補を次々と切り換えていく場合に、同じカーソルボタンを連続操作するか異なるカーソルボタンを操作するかによって、同じ評価基準で評価値が異なる顔に切り換えていくか、異なる評価基準の各々において評価値の(最も)良い(悪い)顔に切り換えていくかを容易に選択しながら切り換えていくことができる。
以下に、撮像装置の変形例について説明する。
変形例1の撮像装置200は、図10〜図12に示すように、顔の未検出状態にて、操作部4の所定のカーソルボタンc11、c12、c13、c14が押圧操作される毎に、顔検出処理における顔の判別に係る閾値を順次低下させて顔の検出をし易くするものである。
具体的には、図10に示すように、プログラムメモリ72には、顔検出プログラム72a、評価基準設定プログラム72b、基準顔特定プログラム72c、基準顔追加プログラム72d、基準顔切換プログラム72e、合焦制御プログラム72f、露出条件調整プログラム72gに加えて、閾値再設定プログラム72hが記憶されている。
具体的には、例えば、図11及び図12に示すように、画像フレーム内に5人の顔が存在し、一番右側の人物、真ん中下の人物、左側の人物、…の順番に顔検出処理において人の顔であると判断するための特徴情報との一致度が高く容易に検出できるものであるとすると、まず、顔検出処理の閾値が高い初期状態であり、顔の未検出状態にて(図11(a)参照)、決定ボタンc2が一回押圧操作されると、CPU71は、顔検出処理における顔の判別に係る閾値を所定量低下させることで、顔を検出し易くする。これにより、CPU71による顔検出処理にて最も検出が容易である一番右側の人物の顔が検出された状態となって、画像表示部32は、検出された人物の顔に重畳させて顔検出枠Bを表示する(図11(b)参照)。
その後、シャッターボタン41aが押下されることなく、ステップS10にて決定ボタンc2がもう一度押圧操作されると、CPU71は、顔検出処理における顔の判別に係る閾値をさらに所定量低下させることで、顔をさらに検出し易くする。これにより、CPU71による顔検出処理にて一番右側の人物の顔に加えて次に検出が容易である真ん中下の人物の顔が検出された状態となって、画像表示部32は、検出された人物の顔に重畳させて顔検出枠Bを表示する(図12(a)参照)。
その後、シャッターボタン41aが押下されることなく、ステップS10にて決定ボタンc2がもう一度押圧操作されると、CPU71は、顔検出処理における顔の判別に係る閾値をさらに所定量低下させることで、顔をさらに検出し易くする。これにより、CPU71による顔検出処理にて一番右側の人物の顔及び真ん中下の人物の顔に加えて次に検出が容易である左側の人物の顔が検出された状態となって、画像表示部32は、検出された人物の顔に重畳させて顔検出枠Bを表示する(図12(b)参照)。
ここで、決定ボタンc2は、顔検出処理における顔の検出に係る閾値の再設定指示を入力する再設定指示入力手段を構成している。
また、画像表示部32は、CPU71による閾値再設定処理にて再設定された閾値に基づいて、顔検出処理にて順次検出された顔を識別表示する顔識別表示手段を構成している。なお、顔検出枠Bは、通常の閾値に基づいて検出される顔の顔検出枠Aと色を変えて表示されるようになっている。
さらに、再設定された閾値に基づいて、顔検出処理にて順次検出された顔を顔検出枠Bにより識別表示することで、撮影者は、通常の閾値に基づいて検出された顔とは異なる閾値に基づいて顔検出されたことを容易に把握することができる。
さらに、上記実施形態では、基準顔追加処理及び基準顔切換処理の両方を実行するようにしたが、これに限られるものではなく、基準顔追加処理及び基準顔切換処理のうち、何れか一方のみを行うようにしても良い。
また、顔検出枠A、Bを破線とし、基準顔枠W1、W2、W3を実線としたが、線種を変えて区別するのではなく、透過度を変えたり色を変えて区別するようにしても良い。
また、基準顔の候補として選択された顔を基準顔として採用決定するタイミングは、基準顔の候補が選択されるのと同時に決定してもよいし、撮影指示が行われた時点で決定してもよく、基準顔の候補の切り換えを指示するボタンとは別に、選択された候補を基準顔として採用決定するためのボタンを別途設けるようにしてもよい。このようにすれば、ある評価基準の評価値が一番良い顔と三番目に良い顔を基準顔に採用決定し、二番目の顔を除外するようなことも簡単な操作で行うことが可能になる。
1 撮像部(撮像手段)
3 表示部
32 画像表示部(表示手段、識別表示手段、基準顔識別表示手段、顔識別表示手段)
41 操作入力部
41a シャッターボタン(指示手段)
41c 選択決定用ボタン(操作部)
c11 上カーソルボタン(設定指示入力手段)
c12 下カーソルボタン(設定指示入力手段)
c13 左カーソルボタン(設定指示入力手段)
c14 右カーソルボタン(設定指示入力手段)
c2 決定ボタン(再設定指示入力手段)
5 記録媒体(記録手段)
71 CPU(顔検出手段、撮像関連処理実行手段、基準顔特定手段、評価基準設定手段、評価手段、実行制御手段、継続実行制御手段、基準顔追加手段、基準顔切換手段、評価値算出手段、切換手段、閾値再設定手段)
A 顔検出枠
G 画像フレーム
W1、W2、W3 基準顔枠
Claims (10)
- 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記複数の評価基準の各々の評価値を算出する評価値算出手段と、
前記基準顔特定手段により前記基準顔が特定される毎に、当該基準顔を識別表示する基準顔識別表示手段と、
を備え、
前記顔検出手段は、前記被写体中の顔の未検出状態にて、前記指示操作が行われる毎に、前記評価基準設定手段により逐次設定され、前記評価値算出手段により算出された前記評価基準の評価値の良い方から順次顔を検出し、
前記基準顔特定手段は、前記顔検出手段により検出された顔を前記基準顔として順次特定することを特徴とする撮像装置。 - 前記設定指示入力手段により前記何れか一の指示操作が継続して行われている時間の長さに応じて、前記基準顔特定手段により新たに特定された基準顔を、それ以前に特定されていた基準顔に対して追加するか切り換えるかを選択する選択制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記撮像手段により繰り返し撮像される画像フレームを逐次更新しながら表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示される画像フレーム内に検出されている複数の顔の中で、前記基準顔特定手段により特定された前記基準顔を識別する表示を行う識別表示手段と、
を備え、
前記識別表示手段は、前記基準顔特定手段により特定された前記基準顔を識別する表示を行う際に、この基準顔が前記複数の評価基準のいずれの評価基準に基づいて特定されたものであるかを更に識別する表示を行うことを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像手段による画像フレームの撮像処理と、前記顔検出手段による顔の検出処理と、前記基準顔特定手段による基準顔の特定処理と、前記表示手段による画像フレームの表示処理と、前記識別表示手段による基準顔の識別表示処理と、を含む複数の処理を繰り返し実行する実行制御手段と、
前記実行制御手段により前記複数の処理が繰り返し実行されている任意のタイミングで、前記設定指示入力手段による評価基準の設定指示が入力されたときに、前記評価基準設定手段により評価基準を再設定し、この評価基準が再設定された状態で、前記実行制御手段による前記複数の処理の繰り返し実行を継続する継続実行制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記指示操作が行われる毎に、前記評価基準設定手段により逐次設定された前記評価基準に基づいて、前記基準顔特定手段により新たに特定された前記基準顔を順次追加する基準顔追加手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記指示操作が行われる毎に、前記基準顔特定手段により既に特定されている前記基準顔を、前記評価基準設定手段により逐次設定された前記評価基準に基づいて新たに特定された前記基準顔に順次切り換える基準顔切換手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記基準顔特定手段は、前記顔検出手段による前記被写体中の複数の顔の検出後、前記指示操作が行われる毎に、前記評価基準設定手段により逐次設定される前記評価基準に基づいて前記基準顔を順次特定し、
前記基準顔特定手段により前記基準顔が特定される毎に、当該基準顔を識別表示する基準顔識別表示手段を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段を備える撮像装置を、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記複数の評価基準の各々の評価値を算出する評価値算出手段と、
前記基準顔特定手段により前記基準顔が特定される毎に、当該基準顔を識別表示する基準顔識別表示手段と、
して機能させ、
前記顔検出手段は、前記被写体中の顔の未検出状態にて、前記指示操作が行われる毎に、前記評価基準設定手段により逐次設定され、前記評価値算出手段により算出された前記評価基準の評価値の良い方から順次顔を検出し、
前記基準顔特定手段は、前記顔検出手段により検出された顔を前記基準顔として順次特定することを特徴とするプログラム。 - 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段を備える撮像装置を、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記撮像手段により繰り返し撮像される画像フレームを逐次更新しながら表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示される画像フレーム内に検出されている複数の顔の中で、前記基準顔特定手段により特定された前記基準顔を識別する表示を行う識別表示手段と、
して機能させ、
前記識別表示手段は、前記基準顔特定手段により特定された前記基準顔を識別する表示を行う際に、この基準顔が前記複数の評価基準のいずれの評価基準に基づいて特定されたものであるかを更に識別する表示を行うことを特徴とするプログラム。 - 被写体を撮像して画像フレームを生成する撮像手段を備える撮像装置を、
前記撮像手段により生成された前記画像フレームから前記被写体内の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された少なくとも一の顔の中で、所定の処理の対象となる基準顔を特定する基準顔特定手段と、
前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る互いに異なる複数の評価基準と対応付けられた互いに異なる指示操作のうち、何れか一の前記指示操作に基づいて、当該指示操作と対応付けられた評価基準の設定指示を入力する設定指示入力手段と、
前記設定指示入力手段により入力された前記設定指示に基づいて、当該設定指示に係る評価基準を前記基準顔特定手段による前記基準顔の特定に係る評価基準として逐次設定する評価基準設定手段と、
前記指示操作が行われる毎に、前記評価基準設定手段により逐次設定された前記評価基準に基づいて、前記基準顔特定手段により新たに特定された前記基準顔を順次追加する基準顔追加手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
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