JP5396960B2 - 画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置に関する。
画像認識、計測の分野では、画面に含まれる特定の画像パターンを検出する機能が必要とされる。
画像パターンを検出するために、回転、スケールの変化によらず、相似な形状を検出する技術が開発されている。例えば、近年、スケールスペース理論による画像の特徴のスケール(拡大、縮小の度合い)パラメータを推定する技術や、画像パターンの輝度勾配のヒストグラムから画像パターンの方向パラメータを推定する技術が開発されている。
これらにより、画像パターンのスケール、回転をある程度、正規化することが可能である。しかし、微小なスケールや回転の違い、局所的な画像パターンの変形、コントラストの変動等の影響により、検出の精度が低下してしまう。
そこで、例えば、比較する2つの画像パターンをそれぞれ複数の領域に分割し、各領域において輝度勾配ベクトルの方向についてヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムを比較することで、画像パターンの一致を検出する方法が知られている。
David G Lowe, 「Distinctive Image Features from Scale-Invariant Keypoints」, International Journal of Computer Vision,2004. , (America), January 5 2004.
しかしながら、前述した方法にて作成したヒストグラムの輝度勾配ベクトルの大きさは、コントラストの変動の影響を直接受けるため、局所的なコントラストの変動によりヒストグラムの分布が変わってしまい、同じ画像パターンであってもヒストグラムの形状が大きく異なってしまうことがある。このため、検出ミスが発生してしまうという問題がある。
また、前述した方法にて作成したヒストグラムでは、小さいベクトルが多数ある場合と、大きいベクトルが少数ある場合が区別できない。このため、やはり検出ミスが発生してしまうという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、コントラストの変動の影響による検出ミスを防止する画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の画像処理プログラムが提供される。この画像処理プログラムは、コンピュータを、第1の算出手段、第2の算出手段および判定手段として機能させる。
第1の算出手段は、比較対象となる画像の大きさと同じ大きさの判定対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎に、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を算出する。
第2の算出手段は、判定対象の画像の各出現頻度と、判定対象の画像の各出現頻度に対応する比較対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎の、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度とをそれぞれ比較して類似度を算出する。
判定手段は、類似度に基づいて、判定対象の画像が比較対象となる画像に類似する画像であるか否かを判定する。
この画像処理プログラムによれば、第1の算出手段により、比較対象の画像の大きさと同じ大きさの判定対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎に、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度が算出される。第2の算出手段により、判定対象の画像の各出現頻度と、判定対象の画像の各出現頻度に対応する比較対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎の、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度とがそれぞれ比較されて類似度が算出される。判定手段により、類似度に基づいて、判定対象の画像が比較対象となる画像に類似する画像であるか否かが判定される。
開示の画像処理プログラムによれば、コントラストの変動の影響による検出ミスを防止することができる。
実施の形態の画像処理装置の概要を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 画像処理装置の機能を示すブロック図である。 変換テーブルの作成方法を説明する図である。 輝度勾配分布の平坦化を示す図である。 変換テーブルを示す図である。 ヒストグラム作成部が作成するヒストグラムを示す図である。 類似度の計算方法を説明する図である。 画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 類似度の他の計算方法を説明する図である。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態の画像処理装置について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
図1は、実施の形態の画像処理装置の概要を示す図である。
実施の形態の画像処理プログラムは、コンピュータ(画像処理装置)1を、第1の算出手段2、第2の算出手段3および判定手段4として機能させる。
第1の算出手段2は、比較対象となる画像(テンプレート画像)7の大きさと同じ大きさの判定対象の画像(判定対象画像)5の輝度勾配ベクトルの方向毎に、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度(度数)を算出する。
図1では、一例として、判定対象画像5の輝度勾配ベクトルの、方向(0°〜360°)毎に、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を示すヒストグラム6を図示している。
このヒストグラム6は、判定対象画像5を9つの領域に分割したうちの1つのヒストグラムである。
ヒストグラム6では、方向毎に、大きさが複数の区間(大きさ単位)に分割されている。図1では4つの区間に分割されている。また、各区間には、輝度勾配ベクトルの出現頻度を識別できるパターン6aが付されている。なおパターンに限らず、数値であってもよい。
第2の算出手段3は、判定対象画像5の各出現頻度と、判定対象画像5の各出現頻度に対応するテンプレート画像7の輝度勾配ベクトルの方向毎の、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度とをそれぞれ比較して類似度を算出する。
図1では、テンプレート画像7のヒストグラム8を図示している。
ヒストグラム8もヒストグラム6と同様に、方向毎に、大きさが複数の区間(大きさ単位)に分割されている。図1では4つの区間に分割されている。また、各区間には、輝度勾配ベクトルの出現頻度を識別できるパターン8aが付されている。なおパターンに限らず、数値であってもよい。
ヒストグラム8は、例えばヒストグラム6を作成する方法と同様の方法を用いて予め作成され、図示しない記憶手段に記憶されている。
また、類似度の算出方法は、特に限定されないが、例えば、対応する各区間(例えば、図1のビン6bとビン8b)の度数の差の2乗和等を用いてもよいし、後述する「Bhattacharyya」の算出方法を用いてもよい。
判定手段4は、第2の算出手段3が算出した類似度に基づいて、判定対象画像5がテンプレート画像7に類似する画像であるか否かを判定する。
図1では一例として、閾値を予め用意しておき、9つに分割した領域毎に類似度を比較する。そして、この閾値より類似度が大きい領域が見つかった場合に、判定対象画像5が、テンプレート画像7に類似していると判定する。
このコンピュータ1によれば、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度(度数)を算出することにより、局所的なコントラストの変動に対しても同じ形状のヒストグラムを得ることができる。これにより、コントラストの変動の影響による検出ミスを防止することができるため、マッチング性能が向上する。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
図2は、画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、外部補助記憶装置106および通信インタフェース107が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD103内には、プログラムファイルが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
外部補助記憶装置106は、記録媒体に書き込まれた情報を読み取ったり、記録媒体に情報を書き込んだりする。外部補助記憶装置106で読み書きが可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
通信インタフェース107は、ネットワーク30に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク30を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。このようなハードウェア構成の画像処理装置10内には、以下のような機能が設けられる。
図3は、画像処理装置の機能を示すブロック図である。
画像処理装置10は、変換テーブル作成・記憶部11と、テンプレート画像ヒストグラム作成・記憶部12と、判定対象画像ヒストグラム作成部13と、ヒストグラム類似度計算部14と、類似度判定部15と、データ出力部16とを有している。
変換テーブル作成・記憶部11は、輝度勾配ベクトルと出現頻度との関係を示す変換テーブルを作成する変換テーブル作成部111と、作成した変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶部112とを有している。以下、変換テーブルの作成方法を説明する。
図4は、変換テーブルの作成方法を説明する図である。
まず、変換テーブル作成部111は、複数のサンプル画像21から輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を示すヒストグラム22を作成する。
作成されるヒストグラム22の形状は、サンプル画像21の輝度に応じて変化するため特に限定されないが、図4に示すヒストグラム22では、輝度勾配のベクトルの大きさが小さいところの出現頻度が大きくなっている。
次に、変換テーブル作成部111は、作成されたヒストグラム22の平坦化を行って、各区間の出現頻度が等しくなるように区間を分割(再構成)する(区間の大きさの単位を設定する)。
図5は、輝度勾配分布の平坦化を示す図である。
図5では、一例として、作成されたヒストグラム22の輝度勾配ベクトルの大きさが10個の区間であるものとする。
図5に示すように、各区間の出現頻度は、異なっている。これを、各区間の出現頻度が等しくなるように、区間を分割した平坦化グラフ23を生成する。
例えば、区間1の出現頻度をそのまま取り出し、平坦化グラフ23の区間1とする。次に、区間2の出現頻度と区間3の出現頻度とを加算し、平坦化グラフ23の区間2とする。次に、区間4〜区間6の各出現頻度を加算し、平坦化グラフ23の区間3とする。次に、区間7〜区間10の各出現頻度を加算し、平坦化グラフ23の区間4とする。これにより、各区間の出現頻度は、いずれも「128」となる。この処理により、各区間における情報量が(ほぼ)等しくなり、後述する類似度の比較において、より精度の高い比較結果を得ることができる。
なお、図5では、平坦化グラフ23の各区間の出現頻度が全て等しくなっているが、全て等しくなくてもよく、最も平坦に近くなるように(存在確率が等しくなるように)区間を分割するようにしてもよい。
その後、変換テーブル作成部111は、輝度勾配ベクトルの大きさを平坦化グラフ23の区間番号に変換するための変換テーブルを作成する。
図6は、変換テーブルを示す図である。
変換テーブル11aには、大きさと区間の欄が設けられている。
大きさの欄には、輝度勾配ベクトルの大きさを示す数字が設定されている。この数字は、図5に示すヒストグラム22の横軸の数字に一致している。
区間の欄には、平坦化グラフ23の区間を示す数字が設定されている。
再び図4に戻って説明する。
テンプレート画像ヒストグラム作成・記憶部12は、テンプレート画像記憶部121と、輝度勾配ベクトル計算部122と、ヒストグラム作成部123と、ヒストグラム記憶部124とを有している。
テンプレート画像記憶部121は、検出するパターンの画像(テンプレート画像)を記憶する。
輝度勾配ベクトル計算部122は、テンプレート画像記憶部121に記憶されているテンプレート画像に対して、微分処理を行い各画素の輝度勾配ベクトルを計算する。
ヒストグラム作成部123は、テンプレート画像を複数の領域に分割する。そして、各領域について輝度勾配ベクトルを方向・大きさで分割する。さらに大きさを区間毎に振り分ける。これにより、輝度勾配ベクトルの方向毎に、輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度が記述された2次元のヒストグラムを作成する。
ここで、ヒストグラムの作成時には、変換テーブル記憶部112に記憶されている(変換テーブル作成部111が作成した)変換テーブル11aを参照する。そして、変換テーブル11aの区間毎に出現頻度を累積する。
ヒストグラム作成部123は、作成されたヒストグラムをヒストグラム記憶部124に記憶する。
図7は、ヒストグラム作成部が作成するヒストグラムを示す図である。
テンプレート画像の画像パターン50は、領域R00〜領域R22の9つの領域に区切られている。輝度勾配のヒストグラムは、領域R00〜領域R22毎に作成される。すなわち、9つの輝度勾配のヒストグラムが作成される。図7では、領域R00のヒストグラムHR00を図示している。
ヒストグラムHR00は、縦軸が輝度勾配の大きさを示し、横軸が各方向を示している。
また、ヒストグラムHR00の各ビン(bin)における数値は、その方向における区間の出現頻度を示している。例えば、方向0°の区間2のビンb1は、出現頻度が「6」であることを示している。
再び図4に戻って説明する。
判定対象画像ヒストグラム作成部13は、画像読み込み部131と、読み込み画像記憶部132と、領域画像抽出部133と、輝度勾配ベクトル計算部134と、ヒストグラム作成部135とを有している。
画像読み込み部131は、類似度を判定する対象となる画像として、例えば、カメラが撮像した画像や、ユーザが選択した画像等を読み込み、デジタルデータに変換する。
読み込み画像記憶部132は、画像読み込み部131が変換したデジタルデータを格納する。
領域画像抽出部133は、読み込み画像記憶部132に記憶されている全画面の画像データ内の指定された場所から、テンプレート画像と同じ大きさの画像領域を候補領域として抽出する。
輝度勾配ベクトル計算部134は、領域画像抽出部133が抽出した候補領域の画像に対して、微分処理を行い各画素の輝度勾配ベクトルを計算する。
ヒストグラム作成部135は、領域画像抽出部133が抽出した候補領域の画像を分割して勾配ベクトルの方向・大きさの2次元のヒストグラムを作成する。このヒストグラムの作成時にもヒストグラム作成部123と同様に、変換テーブル記憶部112に記憶されている変換テーブル11aを参照する。そして、変換テーブル11aの区間毎に出現頻度を累積する。これにより、ヒストグラム作成部123が作成したヒストグラムの区間幅とヒストグラム作成部135が作成したヒストグラムの区間幅が等しくなる。
ヒストグラム類似度計算部14は、ヒストグラム記憶部124に記憶されている(ヒストグラム作成部123が計算した)テンプレート画像のヒストグラムとヒストグラム作成部135が計算した候補領域の画像のヒストグラムの類似度を計算する。具体的には、テンプレート画像と候補領域の画像それぞれの、同一方向、かつ、同一区間の出現頻度をそれぞれ比較して類似度を計算する。
図8は、類似度の計算方法を説明する図である。
類似度の計算では、図8に示すように、ヒストグラムの各領域R00〜領域R22を1次元のベクトルで表現する。具体的には、まず、領域R00の区間1の各ビンを方向の順に並べる。そして、区間1の方向315°のビンに続けて区間2の各ビンを方向の順に並べる。領域R00の区間4の各ビンを並べたら、続けて領域R01の区間1の各ビンを並べる。その後も同様にして並べていき、最後に領域R22の区間4の各ビンを方向の順に並べる。
対応するテンプレート画像のヒストグラムについても同様の処理を行う。
類似度の計算は、下記の式(1)による「Bhattacharyya」の類似度算出法を用いる。
Figure 0005396960
ここで、p(i)、q(i)はそれぞれテンプレート画像、候補領域の画像についての1次元化したヒストグラムの出現頻度であり、Nは1次元ベクトルの要素数である。
式(1)の類似度Bの値は、「0.0〜1.0」の範囲の実数値となり、類似度が高いほど大きな値が得られる。
類似度判定部15は、ヒストグラム類似度計算部14が計算した類似度Bから、例えば閾値処理等で、パターンの一致の判定を行う。具体的には、閾値を予め用意しておき、テンプレート画像の各領域R00〜領域R22のヒストグラムを1次元化したベクトルと、候補領域の各領域R00〜領域R22のヒストグラムを1次元化したベクトルとの間で算出した類似度Bが、この閾値よりも大きい類似度であった場合に、当該候補領域の画像がテンプレート画像に類似していると判定する。
データ出力部16は、類似度判定部15が判定した判定結果をモニタ104aに出力する。
次に、画像処理装置10の処理を説明する。
図9および図10は、画像処理装置の処理を示すフローチャートである。
まず、サンプル画像の輝度勾配ベクトルの大きさからヒストグラムの区間への変換テーブル11aを作成する(ステップS1)。
次に、テンプレート画像記憶部121が、テンプレート画像を記憶する(ステップS2)。
次に、輝度勾配ベクトル計算部122が、テンプレート画像の輝度勾配ベクトルを計算する(ステップS3)。
次に、ヒストグラム作成部123が、テンプレート画像の輝度勾配ベクトルの方向、大きさのヒストグラムを計算する(ステップS4)。
次に、画像読み込み部131が、判定対象の画像を読み込む(ステップS5)。
そして、読み込んだ画像を読み込み画像記憶部132に記憶する(ステップS6)。
次に、領域画像抽出部133が、読み込み画像記憶部132に記憶されている画像の候補領域となる画像を抽出する(図10のステップS7)。
次に、輝度勾配ベクトル計算部134が、候補領域の画像の輝度勾配ベクトルを計算する(ステップS8)。
次に、ヒストグラム作成部135が、候補領域の画像の輝度勾配ベクトルの方向、大きさのヒストグラムを計算する(ステップS9)。
次に、ヒストグラム類似度計算部14が、テンプレート画像の輝度勾配ベクトルのヒストグラムと、候補領域の画像の輝度勾配ベクトルのヒストグラムとの類似度を計算する(ステップS10)。そして、類似度判定部15が、類似度が、予め定められた閾値より大きいか否かを判断する(ステップS11)。
類似度が、予め定められた閾値より大きい場合(ステップS11のYes)、2つの画像が同一であると判定する。そしてデータ出力部16が、その判定結果をモニタ104aに出力する。
一方、類似度が、予め定められた閾値以下である場合(ステップS11のNo)、類似度判定部15が、全ての候補領域についてステップS7〜ステップS11の処理を行ったか否かを判断する(ステップS12)。
全ての候補領域についてステップS7〜ステップS11の処理を行っていない場合(ステップS12のNo)、ステップS7に移行し、読み込み画像記憶部132に記憶されている全画面の画像データ内の指定された場所から、テンプレート画像と同じ大きさの他の画像領域を候補領域として抽出する(ステップS7)。そして、ステップS8以降の処理を繰り返し行う。
一方、全ての候補領域についてステップS7〜ステップS11の処理を行った場合(ステップS12のYes)、判定対象となる画像が、テンプレート画像に類似していないと判定する。そしてデータ出力部16が、その判定結果をモニタ104aに出力する。
以上で、画像処理装置10の処理の説明を終了する。
以上述べたように、画像処理装置10によれば、ヒストグラム作成部123およびヒストグラム作成部135が、それぞれ輝度勾配ベクトルの出現頻度が区間毎に記述された2次元のヒストグラムを作成するようにした。よって、局所的なコントラストの変動に対しても同じ形状のヒストグラムを得ることができる。
これにより、ヒストグラム類似度計算部14が、類似度Bをより正確に計算することができる。このため、マッチング性能が向上する。
また、輝度勾配ベクトルの大きさについて、各区間での輝度勾配ベクトルの大きさの存在確率が等しくなるような区間幅で分割するようにした。これにより、勾配ベクトルの大きさについてのヒストグラムの持つ平均情報量(平均エントロピー)を最大とすることができるため、さらにマッチング性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、類似度判定部15が、ヒストグラム類似度計算部14が計算した類似度Bから、閾値処理で画像の一致の判定を行うようにした。しかし、これに限らず、例えば、各領域の大きさ方向の区間に対して、角度方向の頻度の総和を要素とする低次元のベクトルで類似度を計算する。そして、その類似度がある閾値以上である場合にのみ、ヒストグラムの全ての要素で構成されるベクトルの類似度の計算・判定を行うようにしてもよい。これにより、類似度計算・判定の計算量を削減することができる。
図11は、類似度の他の計算方法を説明する図である。
図11に示すように、まず、領域R00の区間1の全ての出現頻度を加算した数値「44」、領域R00の区間2の全ての出現頻度を加算した数値「159」、・・・、領域R22の区間3の全ての出現頻度を加算した数値「60」、領域R22の区間4の全ての出現頻度を加算した数値「129」を求める。これが低次元のベクトルとなる。対応するテンプレート画像のヒストグラムについても同様の処理を行う。そして、これらのベクトルを用いて例えば、「Bhattacharyya」の類似度算出法にて類似度を計算する。
なお、画像処理装置10が行った処理が、複数の装置によって分散処理されるようにしてもよい。例えば、他の装置が、テンプレート画像のヒストグラムの計算までを行ってヒストグラムを作成しておき、画像処理装置が、そのヒストグラムを用いて判定対象の画像との類似度の判定を行うようにしてもよい。
以上、本発明の画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、画像処理装置10が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
画像処理プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
1 コンピュータ(画像処理装置)
2 第1の算出手段
3 第2の算出手段
4 判定手段
5 判定対象画像
6、8 ヒストグラム
6a、8a パターン
6b、8b、b1 ビン
7 テンプレート画像
10 画像処理装置
11 変換テーブル作成・記憶部
11a 変換テーブル
12 テンプレート画像ヒストグラム作成・記憶部
13 判定対象画像ヒストグラム作成部
14 ヒストグラム類似度計算部
15 類似度判定部
16 データ出力部
21 サンプル画像
22 ヒストグラム
23 平坦化グラフ
50 画像パターン
111 変換テーブル作成部
112 変換テーブル記憶部
121 テンプレート画像記憶部
122、134 輝度勾配ベクトル計算部
123、135 ヒストグラム作成部
124 ヒストグラム記憶部
131 画像読み込み部
132 読み込み画像記憶部
133 領域画像抽出部
HR00 ヒストグラム
00〜R22 領域

Claims (7)

  1. コンピュータを、
    比較対象となる画像の大きさと同じ大きさの判定対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎に、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を算出し、方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第1の2次元ヒストグラムを生成する第1の算出手段、
    前記第1の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第1のベクトルと、前記比較対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎の、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度について方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第2の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第2のベクトルとを比較して類似度を算出する第2の算出手段、
    前記類似度に基づいて、前記判定対象の画像が前記比較対象となる画像に類似する画像であるか否かを判定する判定手段、
    として機能させる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  2. 前記コンピュータを、前記判定対象の画像を複数の領域に分割する分割手段として機能させ、
    前記第1の算出手段は、前記領域毎に前記出現頻度を算出し、前記第2の算出手段は、前記比較対象の画像が複数の領域に分割され、これらの領域毎に算出された前記出現頻度と、前記第1の算出手段によって算出された前記出現頻度とをそれぞれ比較する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
  3. 前記第1の算出手段は、前記輝度勾配ベクトルの大きさに応じて異なる大きさ単位で前記輝度勾配ベクトルの前記出現頻度をまとめ、
    前記第2の算出手段は、前記比較対象の画像と前記判定対象の画像それぞれの、同一方向、かつ、同一単位の前記出現頻度をそれぞれ比較して前記類似度を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
  4. 前記第1の算出手段は、前記輝度勾配ベクトルの数が等しくなるように前記単位を設定する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理プログラム。
  5. 前記判定手段は、予め用意された閾値より大きい前記類似度の画像パターンをテンプレート画像に類似する画像であると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
  6. コンピュータが、
    比較対象となる画像の大きさと同じ大きさの判定対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎に、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を算出し、方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第1の2次元ヒストグラムを生成し、
    前記第1の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第1のベクトルと、前記比較対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎の、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度について方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第2の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第2のベクトルとを比較して類似度を算出し、
    前記類似度に基づいて、前記判定対象の画像が前記比較対象となる画像に類似する画像であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 比較対象となる画像の大きさと同じ大きさの判定対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎に、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度を算出し、方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第1の2次元ヒストグラムを生成する第1の算出部と、
    前記第1の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第1のベクトルと、前記比較対象の画像の輝度勾配ベクトルの方向毎の、前記輝度勾配ベクトルの大きさ毎の出現頻度について方向及び大きさの組み合わせ毎の当該出現頻度を表す第2の2次元ヒストグラムから大きさ毎に抽出した出現頻度の値を並べて1次元化した第2のベクトルとを比較して類似度を算出する第2の算出部と、
    前記類似度に基づいて、前記判定対象の画像が前記比較対象となる画像に類似する画像であるか否かを判定する判定部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
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