JP5393408B2 - 光ファイバ検査方法、および光ファイバ検査装置 - Google Patents

光ファイバ検査方法、および光ファイバ検査装置 Download PDF

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Description

この発明は、多心光ファイバにおける個々の光ファイバを検査するための方法に関する。また光ファイバ検査装置にも関する。
光ファイバは、実際に運用されるのに先立って検査(光損失の測定など)を行うことが必要である。光ファイバの検査方法としては、光ファイバの両端に光源と受光素子などからなる受光部とを配置し、光ファイバに所定の光強度の光信号を入射するとともに、出射光の光強度を周知の光パワーメータなどを用いて測定して光損失を求めることを基本としている。そして、この基本的な検査方法を応用すれば、光ファイバ同士の接続に伴う損失も測定できる。例えば、光損失が既知の光ファイバに光コネクタを介して検査対象となる別の光ファイバを接続するとともに、この接続点を含む光ファイバ全長に亘る光損失を測定することで、その接続点での光損失(接続損失)を含めた検査対象の光ファイバの光損失が求められる。なお、以下の非特許文献1には、光ファイバにおける光信号の損失や接続損失などを測定するための方法や装置について記載されている。
ところで、光ファイバには、複数本の光ファイバを一組にした多心光ファイバがあり、このような多心光ファイバを検査するためには、複数本の光ファイバのそれぞれについて、個別に検査を行う必要がある。多心光ファイバの検査方法としては、例えば、個々の光ファイバについて、光源から受光部に至る光路の途上に光スイッチを挿入し、各光スイッチを個別に開閉して順次光路を接続していく。そして、各光ファイバについて個別に光損失などを測定する。そのため、多心光ファイバの検査には、長い時間と、その長い検査時間に伴うに高い検査コストが掛かっていた。
なお、以下の特許文献1に記載されている光コネクタ付き多心光ファイバの検査装置では、多心光ファイバにおける光信号の出射側の開口端面に1本分の光ファイバの幅のスリットを設け、そのスリットの位置を移動させることで、1本の光ファイバ毎に光路の接続や遮断を行わなくても多心光ファイバを検査することができるようになっている。
特許第3009426号公報
菊池 拓男・西沢 紘一著、「光通信時代を支えるFTTH施工技術」、株式会社オプトロニクス社、平成20年12月22日、第3版第1刷発行、P161〜P189
上記特許文献1に記載された検査装置では、複数の光ファイバを1次元に配置した、テープ心線などを検査対象としている。すなわち、複数本の光ファイバの開口端が1行となるように配置されている多心光ファイバを検査対象としている。そして、開口端の行方向に対して直交する列方向に延長するスリットを設け、そのスリットを行の延長方向に移動させている。それによって、多心光ファイバにおける1本の光ファイバからの光のみを順次透過させ、その1本の光ファイバからの透過光のみを光パワーメータに入力させている。
しかしながら、多心光ファイバには、光ファイバの開口が、1行となるように1次元配置されたものだけではなく、複数行となるように2次元配置されたものもある。そして、このような2次元配置の多心光ファイバを特許文献1の検査装置が採用している検査方法によって検査しようとすると、スリットが列に直交する方向に開口しているため、多心光ファイバ中の1本の光ファイバから透過光のみを受光して検査することができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数本の光ファイバの開口が2次元配置された多心光ファイバにおいて、個々の光ファイバを複雑な機構や制御を用いることなく精密に検査するための方法とその方法に基づいて多心光ファイバを検査できる装置を提供することを目的としている。そして、本発明の主たる発明は、M×N本の光ファイバからなる多心光ファイバにおける個々の光ファイバを検査する方法であって、
前記多心光ファイバの少なくとも一方の端部には、前記光ファイバの開口が列間ピッチa、行間ピッチbのN行M列の行列となるように2次元配置されてなる接続端面が形成され、
M個の貫通孔を備えたプレートと、光源と、光ファイバからの出射光を受光して光強度信号を出力する受光部と、当該光強度信号を受信する受信部とを用い、
前記プレートの前記貫通孔は、列間ピッチがaで、行間ピッチがN×b以上となるように各行、および各列に一つずつ配置されているとともに、当該貫通孔の列の延長方向は、前記接続端面における前記開口の列の延長方向に一致し、
前記光ファイバに前記光源からの光を入射する光入射ステップと、
前記プレートを前記接続端面に近接させて対面させるとともに、前記プレートを前記列と平行な一方向に移動させるプレート移動ステップと、
前記プレート移動ステップの過程で、ある光ファイバの開口が前記プレートにおける一つの孔に重複するように対向し、他の光ファイバの開口が遮蔽されたときに前記受光部からの前記光強度信号を前記受信部に受信させる光強度信号受信ステップと、
を含むことを特徴とする光ファイバ検査方法としている。なお、主たる発明以外の発明についての特徴、目的、効果などについては、以下の記載で明らかにする。
本発明の多心光ファイバの検査方法によれば、複数本の光ファイバの開口が2次元配置されてなる多心光ファイバについて、個々の光ファイバを複雑な機構や制御を用いることなく精密に検査することができる。
光コネクタの一例を示す図である。 本発明の実施例に係る光ファイバ検査方法において、複数本の光ファイバの開口が二次元に配置された状態を示す図である。 上記実施例の光ファイバ検査方法において、多心光ファイバと、当該検査方法に用いるプレートとの配置関係を示す図である。 上記実施例の光ファイバ検査方法における各構成要素の配置関係を示す図である。 上記実施例の光ファイバ検査方法の手順を示す図である。 本発明の応用例に係る光ファイバ検査方法の概略説明図である。 本発明の一実施形態に係る光ファイバ検査装置の構成を示す図である。 上記光ファイバ検査装置の構造の一例を示す図である。
===本発明に対応する実施例の特徴==
本発明の実施例に係る光ファイバ検査方法では、各光ファイバの開口端面が2次元配置された多心光ファイバを検査対象とし、1本の光ファイバからの出射光のみを受光させることで、多心光ファイバにおける個々の光ファイバを個別に検査することが可能となる。しかし、その検査に関わる手順や作業が煩雑になったり、検査のために必要な構成や制御が複雑になったりしていては、検査に掛かるコストが嵩む。本発明の実施例では、このような検査コストに関わる課題を解決するために、上記主たる発明に対応する実施例における特徴の他に、以下の特徴も備えている。
前記プレートの前記貫通孔の行間ピッチは、bの整数倍であること。
前記プレートは、前記接続端面と前記受光部との間に介在し、前記光入射ステップでは、全ての前記光ファイバの当該接続端面とは反対側の開口に一括して光を入射すること。あるいは、前記プレートは、前記接続端面と前記光源との間に介在すること。
また本発明は、光ファイバ検査装置にも及んでおり、光ファイバ検査装置の実施形態は、
M×N本の光ファイバからなる多心光ファイバにおける個々の光ファイバを検査するための装置であって、
光ファイバ配置部と、M個の貫通孔を備えたプレートと、光源と、受光部と、プレート移動機構と、受信部とを備え、
前記光ファイバ配置部は、前記多心光ファイバの少なくとも一方の端部において、前記光ファイバの開口を、列間ピッチa、行間ピッチbのN行M列の行列となる2次元配置された状態の接続端面となるように固定し、
前記プレートの前記M個の貫通孔は、列間ピッチがaで、行間ピッチがN×bとなるように各行、および各列に一つずつ配置されているとともに、当該貫通孔の列の延長方向は、前記接続端面における前記開口の列の延長方向に一致し、
前記光源は、前記光ファイバに光を入射し、
前記受光部は、受光面が前記M×N本の光ファイバから出射する光を一括して受光できるように配置されて、いずれかの光ファイバからの出射光の光強度信号を出力し、
前記プレート移動機構は、前記プレートを前記列と平行な一方向に移動させ、
前記受信部は、前記プレート移動機構によって前記プレートを移動させる過程で、ある光ファイバの開口が当該プレートにおける一つの孔に重複し、他の光ファイバの開口が遮光されたときに前記受光部からの前記光強度信号を受信する、
ことを特徴としている。
===多心光ファイバ===
本実施例に係る光ファイバ検査方法では、複数の光ファイバ(例えば、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバコードなど)を含んで構成される多心光ファイバから個々の光ファイバを順次検査対象として選択するための構成や手順に特徴を有している。この特徴を説明する前に、まず、一般的な多心光ファイバの構造などについて説明する。ここでは、多心光ファイバの一例として、末端に光コネクタを備えた多心光ファイバを示した。周知のごとく光コネクタは、光信号の入射口あるいは出射口となる光ファイバの端面同士を付き合わせた状態で接続するための部材である。図1に光コネクタ110の一例として、MPO型光コネクタ(以下、光コネクタ)110を示した。図示した光コネクタ110では、光ファイバの開口が2次元配置された周知のMTフェルール111が中空筒状のハウジング112内に装着されているとともに、MTフェルール111の端面が当該ハウジング112の一端から露出している。この例では、矩形のフェルール端面113の長手方向を行方向とすると、光ファイバの端面(以下、開口)が2行12列となるように配置されている。以下、このように複数の光ファイバの開口が2次元に配置されている面20を「接続端面」と称することとする。
なお、光コネクタ110には、接続相手となる光コネクタの各光ファイバと自身の光ファイバとを同軸上に対向した状態で接続するための構造を備えており、例えば、図1に示した光コネクタ110では、(A)に示した雄型コネクタ110Mと(B)に示した雌型コネクタ110Fとがある。雄型コネクタ110Mは、そのフェルール端面113に2本のガイドピン114Mを備え、この2本のガイドピン114Mの間に先の接続端面20が形成されている。一方、雌型コネクタ110Fのフェルール端面113には、雄型コネクタ110Mのガイドピン114Mが挿入される挿入孔114Fが形成されている。そして、雄型コネクタ110Mのガイドピン114Mを雌型コネクタ110Fの挿入孔114Fに挿入することで、双方の光コネクタ(110M,110F)が接続され、接続端面20における各光ファイバの開口同士が正確に付き合わされる。もちろん、光コネクタは、自身の形状に係合する光アダプタにも接続し、それによって、光ファイバの開口は、位置決めされた状態で配置される。
===実施例===
本実施例の光ファイバの検査方法では、複雑な機構を用いず、かつ簡単な手順によって、接続端面20に含まれる複数の光ファイバの開口の内、一つの開口からの光のみを選択的に受光し、1本の光ファイバごとに光損失などを測定することができるようになっている。そして、本発明の光ファイバ検査方法に係る実施例として、その一つの開口からの光を選択的に受光するための基本的な手順や構成を挙げる。図2に、接続端面20の平面図を示した。多心光ファイバにおける各光ファイバ11の開口12は、N行M列となるように2次元配置されている。なお、以下では、説明を容易にするために、図2に示したように、M=6、N=4とする。また、接続端面20における各光ファイバ11の開口12の配置について、図示したように行方向と列方向を規定し、列間ピッチ、すなわち行方向で隣接する開口12間のピッチをaとし、行間ピッチ、すなわち列方向で隣接する開口12間のピッチをbとする。そして、図2に示したように、合計24本の光ファイバ11の開口12が4行6列に2次元配置されている状態で、任意の1本の光ファイバ11を検査対象として選択し、その選択した光ファイバ11の開口12から出射する光を受光素子の受光面に受光させるための手順を本発明の実施例として説明する。
図3(A)(B)に検査対象となる光ファイバ11sを選択するための構成を示した。(A)は、多心光ファイバ10を側面から見たときの構成であり、(B)は、接続端面20を(A)における矢印100方向から見たときの平面図である。ここに図示したように、接続端面20には、列方向を長手方向とした矩形状のプレート1が近接して対面している。本実施例では、ある光ファイバ11を検査対象の光ファイバ11sとして選択するために列方向を長手方向とした略矩形のプレート1を用いている。当該プレート1には、表裏を貫通する孔2が複数形成されている。そして、その孔2は、所定の規則に基づいた数で、所定の規則に基づいた位置に形成されている。
本実施例において、孔2の数は、接続端面20における行方向の開口12の数Mに一致している。また、孔2は、各行と各列に一つずつ形成されて、同じ行、および同じ列には、孔2が一つだけ形成されている。すなわち、この例では合計6個の孔2が、各行列に一つずつ形成されている。各孔2の列間ピッチは、接続端面20における光ファイバ11の開口12の列間ピッチと同じaで、行間ピッチは、N×b、すなわち4bである。なお、図示した例では、孔2が幅4bで階段状に配置されている。
孔2の列方向は、接続端面20における各光ファイバ11の開口12によって形成される列方向と一致している。すなわち、孔2の列の延長方向と、光ファイバ11の開口12による列の延長方向とが同じ直線上にある。孔2の形状は、光ファイバ11の開口12の形状と同じ円形であり、そのため、プレート1を列方向に移動させていくと、いずれか1本の光ファイバ11sの開口12sといずれか一つの孔2sとが同心円状に重なる。そして、その状態からプレート1を距離bだけ列方向に移動させると、今度は、他の1本の光ファイバ11の開口12がいずれかの孔2と同心円状に重なることになる。
なお、孔2の面積は、プレート1と接続端面20との距離や、光ファイバ11の開口数(NA:Numerical Aperture)などに応じて設定することができる。具体的には、ある光ファイバ11の開口12が孔2と同心円状に重なっているとき、その光ファイバ11に隣接する光ファイバ11の開口12からの出射光が同じ孔2を通してプレート1の前方に漏出しない程度となるように設定する。一例を挙げると、ある光ファイバ11の開口12が孔2と同心円状に重なっているとき、その光ファイバ11に孔2を通して光を入射するとき、その光ファイバ11に隣接する光ファイバ11に光が同じ孔2を通して入射しない程度に設定する。なお、接続端面20には光ファイバ11の端面が開口12として露出しているため、前記プレート1と接続端面20は、上述した孔2の面積に関する設定条件を満たした上で双方が接触しないように配置されることになる。
次に、上述した接続端面20における各光ファイバ11の開口12と、プレート1における各孔2との配置関係に基づいて、多心光ファイバ10の検査方法の概略を説明する。図4に、本実施例の検査方法に用いられる光源3、多心光ファイバ10、プレート1、受光素子4の各構成要素の配置関係を例示した。ここでは、多心光ファイバ10の両端(10t,10e)が、光コネクタ(110t,110e)となっている例を示した。そして、一方の光コネクタ110t側に光源3が配置され、他方の光コネクタ110e側に受光素子4が配置されている。ここで、多心光ファイバ10における光源3側の端を先端10t、受光素子4側の端を終端10eとすると、基本的な実施例では、上記構成要素の配置関係には、図4(A)に示したように、終端10e側にプレート1を配置する場合と、同図(B)に示したように、先端10t側にプレート1を配置する場合とがある。なお、図示した多心光ファイバ10は、直線状に延長しているが、U字状やループ状に屈曲していてもよい。また、接続損失を測定するために、多心光ファイバ10の延長途上に別の光コネクタ110を介した接続点があってもよい。いずれにしても、多心光ファイバ10からなる光路の一端に光源3が配置され、他端に受光素子4が配置されていればよい。
ここで、図4(A)に示した配置関係に基づいて本実施例の光ファイバ検査方法を説明する。なお、この図4(A)に示した各構成要素(1、3、4、10)の配置関係において、光源3は、多心光ファイバ10の先端10t側の接続端面20tにて、全光ファイバ11の開口12に対面し、全光ファイバ11に一括して光を入射するものとしている。もちろん、全ての光ファイバ11に光を入射できるのであれば、先端10t側には、図2に示した接続端面20のように、光ファイバ11の開口12が規則的な2次元配置となっている必要ない。
一方、終端10e側に配置される受光素子4は、その受光面5が接続端面20eに対面し、プレート1は、受光素子4の受光面5と接続端面20eとの間に介在する。そして、受光素子4は、接続端面20eの形成領域を受光領域とし、接続端面20eのいずれの位置にある光ファイバ11からの出射光でも受光できるように配置されているものとする。
図5(A)〜(D)に、本実施例に係る検査方法の手順を示した。なお、以下では、当該図5(A)に示したように、行と列の方向、および上下左右方向を規定している。また、6個の孔を符号2a〜2fによって区別し、孔(2a〜2f)の位置と重複したときの開口12を符号12A〜12Dによって区別している。
まず、図5(A)に示したように、プレート1における最も上の行の孔2aを接続端面20eの最下行13に重ねる。プレート1の孔(2a〜2f)の列方向と接続端面20eにおける開口12の列方向とは一致しているので、プレート1の左上の孔2aと、接続端面20eにおける最も左の列14の最下行13の開口12Aとが同心円状に重なる。光源3からの光は、接続端面20eにて全ての光ファイバ11の開口(12,12A)から出射するが、孔2aと同心円状に重なった開口12Aからの出射光のみが受光素子4にて受光される。このようにして、多心光ファイバ10における1本の光ファイバ11のみを検査対象として選択することができる。
次に、プレート1を上方に距離bだけ移動させると、図5(B)に示したように、同じ孔2aが接続端面20eにおける下から二番目の行15の位置に移動し、この行15と最も左の列14との交点に相当する開口12Bと孔2aとが同心円状に重なる。そして、このとき、この開口12Bからの出射光を受光素子4にて受光させる。同様にしてプレートを距離bずつ順次上方に移動させていき、図5(C)に示したように、プレート1が図5(A)の状態から距離4bだけ上方に移動すると、当該プレート1における2行(2列)目の孔2bが接続端面20eにおける最下行13と左から2番目の列16との交点に相当する開口12Cに重なる。
続いて距離bずつプレート1を列方向と平行に上方に移動させる毎に、接続端面20eにおける左から2番目の列16の開口12が順次選択されて、プレート1の2行(2列)目の孔2bに重なる。このようにして、プレート1を移動させ、検査対象となる光ファイバ11の開口12を順次選択し、受光素子4によって受光させる、という一連の動作を繰り返す。そして、最後に、図5(D)に示したように、プレート1における最下行(最も右の列)の孔2fが接続端面20eにおける最も右の列18と最上行17との交点に相当する開口12Dからの出射光を受光素子4に受光させると、全ての光ファイバ11についての検査が終了したことになる。
このように、例示した検査方法によれば、実質的に、光源3と、受光素子4と、単純な構造のプレート1と、そのプレート1を接続端面20に対して一方向に移動させるだけの機構とによる簡素な構成だけで多心光ファイバ10を構成する光ファイバ11を1本ずつ正確に検査することができる。したがって、この検査方法に基づいて多心光ファイバ10を検査する装置を構成すれば、その装置を安価に提供することができる。また、プレート1を一方向に操作させるだけで検査が完了し、検査時間を節約し、検査に係るコストを低減させることもできる。
ところで、孔2の列方向のピッチは、N×bでなくてもよく、N×b以上であればよい。そして、ある一つの孔2によって一つの開口12が選択され、他の開口12が遮光されているときにその開口12からの出射光を受光させればよい。また、孔2の列方向のピッチがbの整数倍であれば、プレート1は、1度の移動機会に距離bずつ列方向に移動していくだけでよいので、プレート1を移動させるための機構や制御を簡素なものにすることができる。
なお、受光素子4の出力信号は、適宜な測定装置を用いて解析すればよい。例えば、受光素子4からの出力信号から求められる光強度と、光源3からの既定の光強度とに基づいて光損失を測定したり、出力信号の有無によって光ファイバ11の断線などを検出したりするための情報として利用すればよい。
この例では、孔2が階段状に配置されていたが、プレート1において、同じ行、および同じ列に、孔2が一つだけ形成されていれば、階段状の配置にする必要はない。もちろん、孔2の形状は円形に限るものでもない。ある光ファイバ11の開口12と、ある孔2とを重ねた状態で、他の光ファイバ11の開口12がプレート1により遮光され、プレート1を距離bだけ列方向に移動させると、他の1本の光ファイバ11のみからの出射光が受光素子4にて受光されればよい。
なお、プレート1を多心光ファイバ10の先端10t側に配置する場合には、プレート1の手前から接続端面20tに向かって光を入射する。それによって、孔2と同心円状に重なった開口12にのみ光が入射される。受光素子4は、多心光ファイバ10の終端10e側において、全ての光ファイバ11の開口12からの出射光が受光できるように配置されていればよい。すなわち、終端10e側では、必ずしも、開口12を規則的に2次元配置する必要はない。
===応用例===
ところで、図4に示したように、両端(10t,10e)に光コネクタ(110t,110e)を備えた多心光ファイバ10では、光ファイバ11の延長途上で、その位置が交差し、光ファイバ11の開口12の配置が両端(10t,10e)の光コネクタで入れ替わってしまう配置不良が発生することがある。そこで、本発明の応用例として、このような多心光ファイバ10における配置不良の有無を検査する方法(配置検査方法)を示す。
図6に上記の配置検査方法の概略を示した。この図6においても図5に示した上下関係を採用している。図6(A)に示したように、多心光ファイバ10の先端10t側と終端10e側の接続端面(20t,20e)にそれぞれプレート(1t, 1e)が対面している。図6(B)は、多心光ファイバ10の先端10t側における接続端面20tの平面図であり、(A)における矢印101方向から見たときのプレート1tの孔2xt(x:a〜f)と光ファイバ11の開口12tとの位置関係を示している。同様に、図6(C)は、多心光ファイバ10の終端10e側における接続端面20eの平面図であり、(A)における矢印102方向から見たときのプレート1eの孔2ye(y:a〜f)と光ファイバ11の開口12eとの位置関係を示した。なお、図6(B)(C)に示した両端(10t,10e)側の接続端面(20t,20e)における孔(2xt,2ye)と開口(12t,12e)との位置関係は、いわゆるストレートケーブルの配置不良を検査するためのものである。すなわち、正常な多心光ファイバ10であれば、その両端(10t,10e)側の接続端面(20t,20e)での光ファイバ11の開口(12t,12e)が同じ配置となる。そのため、多心光ファイバ10の両端(10t,10e)側の接続端面(20t,20e)に近接配置されているプレート(1t,1e)は、ともに同じに位置に孔(2xt,2ye)が形成されている。
次に、図6(A)〜(C)に基づいて配置検査方法の具体的な手順を説明すると、まず、全ての光ファイバ11において、断線が無いことを確認しておく。そのためには、多心光ファイバ10の先端10t側において、全ての光ファイバ11に対して一括して光を入射し、終端10e側において、全光ファイバ11の開口12eを一括して目視などによって検査する。断線がなければ、終端10e側の全ての開口12eから光が出射される。そして、断線が無いことを確認したならば、つぎに、多心光ファイバ10の両端(10t,10e)側の接続端面(20t,20e)にプレート(1t,1e)を対面させ、同じ位置にある開口(12t,12e)にプレート(1t,1e)の孔(2t,2e)が重複するように二つのプレート(1t,1e)を同期的に移動させる。両端(10t,10e)側で、同じ位置の開口(12t,12e)に孔(2xt,2ye)が重複したときの光強度を測定する。開口(12t,12e)の配置が正常であれば、先端10t側からプレート1tの孔2tを介して入射した光が終端10e側のプレート1eの孔2tを通して出射し、その出射光が受光素子4にて受光される。配置が間違っていれば出射光がプレート1eによって遮光され、受光素子4によってその出射光が受光されない。このようにして、全ての光ファイバ11に対して検査を行い、配置不良の有無を判断することができる。もちろん、配置不良の検査に先立って光ファイバ11の断線の有無を確認するために、図6(D)に示したように、プレート1の上端に接続端面(20t,20e)の領域を見通せる大きさの開口6を形成しておき、多心光ファイバ10の両端(10t,10e)側で、この開口6と接続端面(20t,20e)の領域とを重ねる。そして、先端10t側の接続端面20tに光を入射させるとともに、終端10e側では、受光素子4を外すなどして目視でこの出射光を確認する。あるいは、光強度を測定し、その強度が所定値以上であれば、全開口12eから光が出射されて、断線がない、と判定してもよい。このようにプレート(1t,1e)に接続端面(20t,20e)の領域に対応する開口6を設けることで、断線の検査と配置検査とを連続して行え、検査時間を節約することができる。
なお、この応用例に対する比較例としては、例えば、多心光ファイバ10の先端10t側からある1本の光ファイバ11に光を入射し、終端10e側において光が出射されている光ファイバ11の開口12eの位置を目視によって人が確認する配置検査方法がある。あるいは、光センサとコンピュータとによる画像認識技術を用い、光を入射した光ファイバ11の開口12tの位置と、光を出射した開口12eの位置とが正しい関係であるか否かを判断する配置検査方法がある。しかし、この比較例における配置検査方法において、目視で確認する場合では、接続端面20eを形成する開口12eの行間や列間のピッチが狭く、誤認の可能性があり、検査の信頼性が低下する。画像認識技術を用いる場合では、検査に要する構成が複雑となり検査コストが増大する。
さらに、比較例における配置検査方法では、特定の1本の光ファイバ11に光を入射させるために、多芯光ファイバ10の全ての光ファイバ11の光路上に個別に光スイッチを介在させている。そして、先端10t側から全光ファイバ11に対して一括して光を入射し、ある1本の光ファイバ11の延長途上に介在する光スイッチを接続し、他の光スイッチを遮断するようにして、特定の1本の光ファイバ11から光を出射させている。したがって、基本的な構成自体が複雑であり、原理的に検査コストを低減させることが難しかった。
また、比較例の配置検査方法では、各光ファイバ11に対して光損失の測定と配置検査を個別に行う必要があった。したがって、比較例では、多心光ファイバ10に対して配置検査と、光損失の測定の両方を行おうとすると、膨大な時間が掛かっていた。一方、本発明の応用例では、極めて簡素な構成と、極めて簡単な手順で配置検査を行えるとともに、配置検査と光損失の測定を同時に行え、検査コストを劇的に低下させることが可能となる。
===実施形態===
本発明の一実施形態として、上述した検査方法を用いて多心光ファイバ10を検査する装置(検査装置)の構成例を挙げる。図7に、当該検査装置200の機能ブロック構成を例示した。この図では、多心光ファイバ10の両端(10t,10e)は、光コネクタ(110t,110e)となっており、プレート1が、その終端10e側にのみ配置されている実施形態を示した。そして、光源3と受光素子4が、多心光ファイバ10の先端10tと終端10eにおける各接続端面(20t,20e)に対して所定の位置関係となるように固定されている。
図7に示した構成において、制御部201は、例えば、CPUと、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリなどの記憶部を備えたコンピュータによって構成することができる。そして、検査装置200の各構成要素を制御する。光強度信号出力部202は、受光素子4が出力する信号をサンプリングして光強度に相当するデータ(光強度データ)を生成し、その光強度データを制御部201に送信する。プレート1は、モータ203の駆動力によって上下方向に直線的に移動する。モータ203は、例えば、ステッピングモータであり、モータ駆動部204は、制御部201からの制御信号に従って、所定のパルス信号を発生する。モータ203は、そのパルス信号を受信すると出力軸205を所定角度だけ回転させる。
ギアボックス206は、モータ203の出力軸205の回転運動を上下方向の直線運動に変換するための複数のギアを含んで構成され、その直線運動がプレート1に伝達される。なお、ギアボックス206は、モータ203がパルス信号によって出力軸205を所定角度回転させる毎にプレート1を上方に距離bだけ移動させるように設定されている。また、ギアボックス206は、ロータリーエンコーダなどを内蔵し、モータ203の出力軸205の回転角度に対応する信号(角度信号)を出力する。なお、検査装置200を上述した配置検査にも対応させる場合には、多心光ファイバ10の先端10t側にも、モータ203、モータ駆動部204、ギアボックス206、プレート1からなる構成を備えさせればよい。
次に、上記検査装置200の動作について説明する。制御部201の記憶部には、例えば、各光ファイバ11の識別子、初期状態にあるプレート1上の基準位置の座標、当該基準位置に対する孔2の相対座標、モータ203の回転角度とプレート1の上下移動量との関係、ロータリーエンコーダが出力する角度信号とプレート1の孔2や基準位置との対応関係、プレート1の上下移動量と検査対象として選択される光ファイバ11との関係など、当該検査装置200を制御するために必要な情報があらかじめ記憶されているものとする。
制御部201は、モータ駆動部204に所定の制御信号を送信してモータ203を所定角度回転させてプレート1を移動させる。このとき、ロータリーエンコーダからの角度信号に基づいてプレート1の孔2の位置を特定したり、モータ駆動部204をフィードバック制御したりして、プレート1を正確に移動させ、検査対象となる光ファイバ11を順次選択していく。また、ある光ファイバ11が検査対象として選択されている期間に光強度データを受信し、その光ファイバ11に受信した光強度データを対応付けして記憶する。また、検査装置200が配置検査に対応している場合では、ある光ファイバ11が検査対象として選択されている期間に光強度データが受信できなかった場合、当該光ファイバ11が配置不良を起こしている、と判定し、当該光ファイバ11にその判定結果を対応付けして記憶する。なお、光ファイバ11と光強度データとの対応関係は、多心光ファイバ10における光ファイバ11毎の光損失などを求めるためのデータとして、制御部201、あるいは別の情報処理装置によって処理されることとすればよい。
===検査装置の構造について===
以上、本発明の実施形態となる検査装置200の基本的な構成や動作について説明した。以下では、検査装置200の細部の構造として、筐体構造や、プレート1などの位置決め構造などについて説明する。
図8に、図7に示した検査装置200における細部の構造を例示した。図8(A)は、筐体構造の一例であり、この例では、遮光された筐体210内にプレート1、受光素子4、モータ203、モータ駆動部204、およびギアボックス206が収納されている。また、筐体210の表面には、光コネクタ110eと同じ規格の光アダプタ211が配設されているとともに、適宜な通信インタフェースに準拠したコネクタ(212〜214)も配設されている。そして、筐体210の外部にある制御部201や光強度信号出力部202と筐体210の内部にある所定の構成要素とは、これらのコネクタ(212〜214)と、筐体210の内部配線215とを介して電気的に接続される。もちろん、一体的な装置として、制御部201や光強度信号出力部202が筐体210内にあってもよい。受光素子4に対して遮光できるのであれば、光源3も筐体210内に収納してもよい。
図8(B)は、接続端面20eにおける光ファイバ11の開口12に対してプレート1や孔2を位置決めするための構造の一例である。なお、図中では、筐体210内外の境界を点線で示し、上下左右方向を矢印で示した。この例では、光コネクタ110eが筐体210の表面に配設された光アダプタ211と接続することで、まず、接続端面20eにおける各開口12が、筐体210に対して位置決めされた状態で固定される。
また、光アダプタ211において、光コネクタ110eとは反対側の面(背面)は、接続端面20eの領域を縁取る形状に開口する矩形の孔216が形成されている。そして、筐体210表面にも光アダプタ211の背面の孔216に対応して矩形状の孔が形成されているものとする。なお、光アダプタ211の背面の孔216は、接続端面20eにおいて行列配置されている光ファイバ11の開口12と個別に対応するように、同様に行列配置された複数の孔であってもよい。筐体表面の孔216についても同様に行列配置された孔であってもよい。
一方、プレート1は、筐体210の内面に上下に延長するように左右一組で形成されたガイドレール217の間に挟持されている。それによって、プレート1は、左右の位置が決められた状態で、筐体210の内面に当接しつつ上下方向に摺動する。もちろん、プレート1を摺動自在に左右から挟持する構成としては、ガイドレールに限らず、ガイドピンや、ガイドローラなども考えられる。
===その他の実施形態===
<受光素子の配置について>
上記実施形態の検査装置200では、プレート1は、受光素子4の受光面5に近接配置されていた。この例に限らず、接続端面20eからの光をレンズなどを用いた光学系を介して1本の光ファイバの一方の開口に案内し、その1本の光ファイバの他方の開口を受光素子4の受光面5に対面させてもよい。それによって、受光素子4の配置場所を柔軟に設定することができる。また、1本の光ファイバの他方の開口に光コネクタを設ければ、その光コネクタを汎用の光パワーメータに接続することができ、専用の受光素子や光強度信号出力部を設ける必要が無く、検査装置をさらに安価に提供することが期待できる。
<プレートの移動機構について>
プレート1を正確に所定の速度で上方に移動させることができるのであれば、モータ203は、ステッピングモータでなくてもよい。例えば、各光ファイバ11について、検査対象として選択される順番を制御部201の記憶部に記憶させておく。また、検査開始時点からの経過時間と各光ファイバ11が選択される時間との対応関係を記憶させておく。制御部201は、検査開始時点からの経過時間を測定し、上記対応関係に基づくタイミングで光強度データを受信する。そして、その受信した光強度データが、どの光ファイバ11のものであるのかを上記順番に基づいて特定する。
<多心光ファイバの構造について>
上記実施例では、多心光ファイバ10は、光コネクタ(110t,110e)を両端(10t,10e)側に備え、その光コネクタ(110t,110e)自体の構造により、光ファイバ11の開口12が規則的に2次元配置されていた。この例に限らず、M本の光ファイバをピッチaで行方向に直線上に並べた一組の多心光ファイバをN組用い、そのN組の多心光ファイバの各フェルール端面を列方向に積層することで、開口12が2次元配置された接続端面20を形成してもよい。それによって、開口12が行方向に1次元に配置された一組の多心光ファイバを、複数組同時に検査することができる。
<接続端面について>
上記実施例や応用例、および実施形態では、多心光ファイバは、両端にフェルールを備え、接続端面は、そのフェルールの構造自体に含まれていた。もちろん、接続端面は、複数本の光ファイバの開口が行列状に配置されていればよく、その成因はどのようなものであってもよい。例えば、複数本のチューブを、その開口が行列状となるように配置された状態で固定し、各チューブの一方の開口から光ファイバを挿入し、他方の開口に光ファイバの開口を露出させるなど、適宜な構造によって接続端面を形成することができる。
1,1t,1e プレート、
2,2a〜2f,2at〜2ft,2ae〜2fe プレートの孔、
3 光源、4 受光素子、5 受光面、10 多心光ファイバ、
11,11s 光ファイバ、
12,12s,12A〜12D 光ファイバの開口、
20,20t,20e 接続端面、a 列間ピッチ、b 行間ピッチ、
110,110M,110F,110t,110e 光コネクタ、
200 光ファイバ検査装置、201 制御部、202 光強度信号出力部、
203 モータ、204 モータ駆動部、206 ギアボックス、210 筐体、
211 光アダプタ、212〜214 コネクタ、215 内部配線、
216 筐体の孔、217 ガイドレール

Claims (5)

  1. M×N本の光ファイバからなる多心光ファイバにおける個々の光ファイバを検査する方法であって、
    前記多心光ファイバの少なくとも一方の端部に、前記光ファイバの開口が列間ピッチa、行間ピッチbのN行M列の行列となるように2次元配置されてなる接続端面が形成されており、
    M個の貫通孔を備えたプレートと、光源と、光ファイバからの出射光を受光して光強度信号を出力する受光部と、当該光強度信号を受信する受信部とを用い、
    前記プレートの前記貫通孔を、列間ピッチがaで、行間ピッチがN×b以上となるように各行、および各列に一つずつ配置するとともに、当該貫通孔の列の延長方向を、前記接続端面における前記開口の列の延長方向に一致させ、
    前記受光部の受光面を、前記M×N本の光ファイバから出射する光を一括して受光できるように配置し、
    前記光ファイバに前記光源からの光を入射する光入射ステップと、
    前記プレートを前記接続端面に近接させて対面させるとともに、前記プレートを前記列と平行な一方向に移動させるプレート移動ステップと、
    前記プレート移動ステップの過程で、ある光ファイバの開口が前記プレートにおける一つの孔に重複するように対向し、他の光ファイバの開口が遮蔽されたときに前記受光部からの前記光強度信号を前記受信部に受信させる光強度信号受信ステップと、
    を含むことを特徴とする光ファイバ検査方法。
  2. 請求項1記載の光ファイバ検査方法において、前記プレートの前記貫通孔の行間ピッチは、bの整数倍であることを特徴とする光ファイバ検査方法。
  3. 請求項1または2記載の光ファイバ検査方法において、前記プレートを、前記接続端面と前記受光部の受光面との間に介在させ、前記光入射ステップでは、全ての前記光ファイバの当該接続端面とは反対側の開口に一括して光を入射することを特徴とする光ファイバ検査方法。
  4. 請求項1または2記載の光ファイバ検査方法において、前記プレートを、前記接続端面と前記光源との間に介在させることを特徴とする光ファイバ検査方法。
  5. M×N本の光ファイバからなる多心光ファイバにおける個々の光ファイバを検査するための装置であって、
    光ファイバ配置部と、M個の貫通孔を備えたプレートと、光源と、受光部と、プレート移動機構と、受信部とを備え、
    前記光ファイバ配置部は、前記多心光ファイバの少なくとも一方の端部において、前記光ファイバの開口を、列間ピッチa、行間ピッチbのN行M列の行列となる2次元配置された状態の接続端面となるように固定し、
    前記プレートの前記M個の貫通孔は、列間ピッチがaで、行間ピッチがN×b以上となるように各行、および各列に一つずつ配置されているとともに、当該貫通孔の列の延長方向は、前記接続端面における前記開口の列の延長方向に一致し、
    前記光源は、前記光ファイバに光を入射し、
    前記受光部は、受光面が、前記M×N本の光ファイバから出射する光を一括して受光できるように配置されて、いずれかの光ファイバからの出射光を受光して光強度信号を出力し、
    前記プレート移動機構は、前記プレートを前記列と平行な一方向に移動させ、
    前記受信部は、前記プレート移動機構によって前記プレートを移動させる過程で、ある光ファイバの開口が当該プレートにおける一つの孔に重複し、他の光ファイバの開口が遮光されたときに前記受光部からの前記光強度信号を受信する、
    ことを特徴とする光ファイバ検査装置。
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