JP5391813B2 - アドレス変換システム、アドレス変換方法、アドレス変換プログラム - Google Patents
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Description
このとき、ネットワーク終端部は、上位装置AおよびカードC間のイーサネット通信のデータ終端を行うと共に、上位装置Aから回線#1を介してカードCとイーサフレームの通信が行われる場合に、上位装置Aとの通信(外部通信)用のイーサネットアドレスと、レイヤ2スイッチを介してネットワーク終端部とカードCとの間で行われる内部通信用の
イーサネットアドレスとのアドレス変換を行うものとする。
また、このイーサフレームについては、送信元が上位装置Aからネットワーク終端部に変更されるため、アドレス変換部は、送信元イーサネットアドレスを上位装置A「#5」からネットワーク終端部「#20」に変換する(ステータス2:図6)。
次いで、カードCは、当該カードCを送信元、上位装置Aを送信先としたイーサネット通信を行う。このときカードCは、図6のステータス3に示すように、イーサネットフレームのヘッダ情報として、送信元イーサネットアドレスにカードCのアドレスを示す「#30」と、送信先イーサネットアドレスには、レイヤ2スイッチ側のネットワーク終端部を示す「#20」をアサインする。
送信元イーサネットアドレス及びIPアドレスから、当該イーサフレームがカードCからであることを検出し、予め設定されたアドレス逆変換テーブルに基づき送信先イーサネットアドレス、送信元イーサネットアドレス及びIPアドレスを決定し逆変換する処理を行う。
これにより、送信元および送信先のアドレスが逆変換されたイーサフレームは回線#1を介して上位装置Aに送信される。
このとき、ネットワーク終端部は、回線#1、#2それぞれに対応して設定された、独立したネットワークインタフェースを備えているものとする。
また、ネットワーク終端部における回線#2側のネットワークには、図7に示すように、IPアドレス、EMACアドレスとして#9が予め設定されている。
ここでは、まず、カードCが、イーサネットフレームのヘッダ情報として、図7のステータス12に示すように、送信元アドレスに自カードアドレス「#30」を、送信先イーサネットアドレスにはネットネットワーク終端部を示す「#20」をアサインすると共に、このイーサネットフレームをレイヤ2スイッチを介してネットワーク終端部に送信する。
更に、これに対する関連技術として、イーサネット回線で受信したイーサネットフレームに対して、送信先の宛先をアドレス変換して付加する手法が開示されている(特許文献2)。
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、通信データの送信時に通信データが送出される通信回線を有効に選択指定し得るアドレス変換システム、アドレス変換方法、およびアドレス変換プログラムを提供することを、その目的とする。
図1に、本発明のアドレス変換システムの構成図を示す。
本実施形態のアドレス変換システムは、図1に示すように、イーサネット通信を行う上位装置A1と、この上位装置1に通信回線を介して接続されたネットワーク2と、上位装置A1との間でイーサネット通信を行うカードC33、およびD34を内部に有する装置B3が物理インタフェースとしてのイーサネット(Ethernet:登録商標)回線である回線#1および#2を介してネットワーク2に接続された構成となっている。
ネットワーク終端部31と、装置B内のネットワークにおけるイーサネットフレームのルーティング制御を行うレイヤ2スイッチを備えている。
尚、イーサネット通信においては、各々の(接続された装置の)ネットワークインタフェースに固有の識別子が予め割り当てられ、信号(通信データ)の宛先として、この識別子を用いて指定する。
このため、各ネットワークインタフェースには「イーサネットアドレス」という、48ビットの識別子が用いられ、各イーサネットアドレスは、各ネットワークインタフェースのハードウェアに固定されているものとする。
これにより、例えば、送り込まれたインターネットフレームのフレームタイプが「0800(Hex)」である場合、ネットワークインタフェースは上位プロトコルがIPであることが識別することできる。(Hex)は16進法を示す。
これにより、装置B3は、回線#1と回線#2それぞれに対して独立して設置された異なるネットワークインタフェースを介して上位装置A1に接続されていることになる。
更に、ネットワーク終端部31は、ネットワーク2(外部ネットワーク)および内部ネットワーク30間におけるイーサネットアドレスの変換を行うネットワークアドレス変換機能を備えている。
又、装置B3は、上位プロトコルであるIPの終端処理を行うカードC33、およびカードD34を備えている。
更に、装置B3は、上記レイヤ2スイッチ32、カードC33、およびカードD34により、上記内部ネットワーク30で内部ネットワーク30を形成している。
また、ネットワーク終端部31は、イーサフレームが回線#1または#2の何れから入力されたかを特定し、回線を示す情報をフレームタイプに挿入するフレームタイプ変換部315と、フレームタイプ変換部315または316から渡されたイーサフレームをレイヤ2スイッチ32に送出する送信制御部317を備えている。
また、ネットワーク終端部31は、アドレス変換部314から渡されたイーサフレームが回線#1または#2の何れから入力されたかを特定し、その回線を示す情報をフレームタイプに挿入するフレームタイプ変換部316を有する。
また、ネットワーク終端部31は、フレームタイプ逆変換部320からのイーサフレームのイーサネットアドレスを送信先(例えば、上位装置A1)に応じて変換する回線#1用のアドレス逆変換部321および回線#2用のアドレス逆変換部322と、アドレス逆変換部321から渡され回線#1に対して送出されるイーサフレームを取得し一時的に格納する送信バッファ323と、アドレス逆変換部322から渡され回線#2に対して送出されるイーサフレームを取得し一時的に格納する送信バッファ324を備えた構成となっている。
次に、上記実施形態の動作について概説する。
まず、ネットワーク終端部31が、上位装置1から送り込まれた通信データにおける通信アドレス変換を行うと共に、通信データがネットワーク終端部31に送り込まれたときに経由した通信回線を示す経由回線識別情報を通信データに書き込み、この通信データをカードCに送信し、カードCが、この通信データに対して返信する場合に通信データに含まれる経由回線識別情報を付与した通信データを生成し、この通信データをネットワーク終端部31に送信し、ネットワーク終端部31は、この通信データを上位装置A1宛に送出する回線を、通信データに含まれる回線識別情報に基づき決定し、この通信データを送信する。
まず、回線#1を介して接続された装置B3内のカードC33および上位装置A1におけるデータ通信(イーサネット通信)について、図3に基づき説明する。
尚、ここでは、カードC33および上位装置A1間のイーサネット通信について説明するが、カードC34および上位装置A1間のイーサネット通信も同様に実行可能であるものとする。
また、上記上位装置A1、装置B3における回線#1、ネットワーク終端部31、およびカードC33は、各々イーサネットアドレス(EMACアドレス)と同じIPアドレスを有しているものとする。
また、このイーサフレームのフレームタイプ(Typeフィールド)「0800(Hex)」で上位プロトコルがIPである事を示している。(Hex)は16進法を示す。
次いで、ネットワーク終端部31のアドレス変換部313が、当該イーサフレームに含まれる送信先アドレス「#7」より、当該イーサフレームが自身宛のイーサフレームであることを認識(検出)する。
次いで、アドレス変換部313は、送信先IPアドレス「#7」を使い予め設定されたアドレス変換テーブル(以下「変換テーブル」という)に基づき、このイーサフレームがカードC宛であることを検出し、装置B3内のイーサネット(内部ネットワーク30)に対するアドレス変換を行う。
また、このイーサフレームについては、送信元が上位装置Aからネットワーク終端部31に変更されるため、送信元イーサネットアドレスである上位装置Aを示す「#5」を、ネットワーク終端部31における内部ネットワーク30側のイーサネットアドレスを示す「#20」に変換する。
これにより、装置B3内ネットワーク(内部ネットワーク)30に送信されるイーサフレームのフィールドタイプは「0801(Hex)」となる。図3のステータス2に、装置B3内の内部ネットワーク30におけるイーサフレーム構成を示す。(Hex)は16進法を示す。
アドレス逆変換部321は、イーサフレームがカードC33からであることを、送信元イーサネットアドレスおよびIPアドレスより検出し、予め設定されたアドレス逆変換テーブルに基づき、送信先アドレス、送信元アドレス、およびIPアドレスを決定する。図3のステータス4に逆変換後のイーサネットアドレス及びIPアドレス内容を示す。
尚、ネットワーク終端部31における回線#2側のネットワークインタフェースのEMACアドレスおよびIPアドレスとして「#9」が予め割り当てられているものとする。
以下、本実施形態における回線#2を介して行われるイーサネット通信の動作について説明する。
次いで、ネットワーク終端部31のアドレス変換部313が、当該イーサネットフレーム(イーサフレーム)に含まれる送信先アドレス「#9」より、当該イーサフレームが自身宛のイーサフレームであることを認識(検出)する。
ここで、アドレス変換部313は、送信先IPアドレス「#9」を使い予め設定されたアドレス変換テーブル(以下「変換テーブル」という)に基づき、このイーサフレームがカードC宛であることを検出し、装置B3内のイーサネット(内部ネットワーク30)に対するアドレス変換を行う。
ここで、アドレス変換部313は、回線#2に入力されたカードC33宛イーサフレームに対して、装置B3内のイーサネット(内部ネットワーク30)に対応したアドレス変換を行う(ステータス10、11(図4))。
また、このイーサフレームについては、送信元が上位装置Aからネットワーク終端部31に変更されるため、アドレス変換部314が、送信元イーサネットアドレスを上位装置A「#5」から内部ネットワーク30側のネットワーク終端部31を示すアドレス「#20」に変換する。
これにより、内部ネットワーク30に送信されるイーサフレームのフィールドタイプは、ステータス11(図4)に示すように、「0802(Hex)」に設定される。(Hex)は16進法を示す。
ここで、カードC33は、上記ステータス3と同様に、送信元アドレスに自身のカードアドレス「#30」をアサインし、送信先イーサネットアドレスにはネットワーク終端部31を示す「#20」をアサインしているものとする。
また、カードC33は、このイーサフレームのフィールドタイプとして、上述のように設定された、回線#2を示す「0802(Hex)」を入力するものとする。(Hex)は16進法を示す。
尚、ここでフレームタイプ逆変換部320は、イーサフレームのフィールドタイプから当該イーサフレームが回線#1に送信されるイーサフレームであることを検出した場合、つまり、フィールドタイプに回線#1を示す「0801(Hex)」を入力されていた場合は、このイーサフレームをアドレス逆変換部321に渡すものとする。(Hex)は16進法を示す。
ここでは、ステータス12、13(図4)に示すように、送信元IPアドレス、および送信元EMACアドレスを「#9」に、送信先EMACアドレスを「#5」に変換する。
次いで、アドレス逆変換されたイーサフレームは、送信バッファ324に読み込まれ瑠と共に、回線#2を介して上位装置A1に送信される。
これにより、装置B3内のネットワーク終端部31は物理レイヤのイーサネットフレームのみのサポートで対応することが可能となる。このため、IP以上の上位プロトコルを実装する必要がなく、基本実装である物理レイヤのみで容易にイーサネット通信を実現することが可能となる。
2 ネットワーク
3 装置B
30 内部ネットワーク
31 ネットワーク終端部
32 レイヤ2スイッチ32
33 カードC
34 カードD
311、312 受信バッファ
313、314 アドレス変換部
315、316 フレームタイプ変換部
317 送信制御部
318 受信制御部
320 フレームタイプ逆変換部
321、322 アドレス逆変換部
323、324 送信バッファ
Claims (5)
- 通信データの送受信を行う外部装置に異なる複数の通信回線を介して接続された通信中継手段と、当該通信中継手段を介して前記外部装置との間で相互通信を行う相互通信装置とを備えたアドレス変換システムであって、
前記通信中継手段は、前記外部装置から送り込まれた通信データにおける通信アドレス変換を行うと共に、当該通信データに対して当該通信データが通信中継手段に送り込まれる際に経由した前記通信回線を示す経由回線識別情報を前記通信データに書き込む回線情報書込機能と、
前記相互通信装置から送り込まれた通信データを前記外部装置宛に送出する通信回線を前記通信データに含まれる経由回線識別情報に基づき決定する送出回線決定機能とを有し、
前記相互通信装置が、前記通信中継手段からの通信データに対して通信データの返信を行う場合に、前記通信中継手段からの通信データに含まれた前記経由回線識別情報を付与した通信データを生成する経由回線指定機能を備えたことを特徴とするアドレス変換システム。 - 前記請求項1に記載のアドレス変換システムにおいて、
前記通信回線は、イーサネット(登録商標)により構成されることを特徴としたアドレス変換システム。 - 前記請求項1、2に記載のアドレス変換システムにおいて、
前記通信中継手段、および前記相互通信装置を備えた通信装置を備え、
当該通信装置は、前記通信中継手段および前記相互通信装置間の通信を中継すると共に前記通信中継手段および前記相互通信装置から送り込まれた通信データのルーティングを行う内部通信制御手段を備えたことを特徴とするアドレス変換システム。 - 通信データの送受信を行う外部装置に異なる複数の通信回線を介して接続された通信中継手段と、当該通信中継手段を介して前記外部装置との間で相互通信を行う相互通信装置とを備えたアドレス変換システムにあって、前記相互通信のアドレス変換方法であって、
前記通信中継手段は、前記外部装置から送り込まれた通信データにおける通信アドレス変換を行うと共に、前記通信データが前記通信中継手段に送り込まれたときに経由した前記通信回線を示す経由回線識別情報を前記通信データに書き込むと共に、当該通信データを前記相互通信装置に送信し、
前記通信データに対して返信する場合に、前記通信データに含まれる前記経由回線識別情報を付与した通信データを生成し、当該通信データを前記通信中継手段に送信し、
前記相互通信装置からの通信データを前記外部装置宛に送出する通信回線を前記通信データに含まれる前記経由回線識別情報に基づき決定し、前記相互通信装置からの通信データを送信することを特徴とするアドレス変換方法。 - 通信データの送受信を行う外部装置に異なる複数の通信回線を介して接続された通信中継手段と、当該通信中継手段を介して前記外部装置との間で相互通信を行う相互通信装置とを備えたアドレス変換システムにあって、前記通信データの送受信を行うアドレス変換プログラムであって、
前記外部装置から送り込まれた通信データにおける通信アドレス変換を行うと共に、当該通信データに対して当該通信データが通信中継手段に送り込まれる際に経由した前記通信回線を示す経由回線識別情報を前記通信データに書き込む回線情報書込機能、
前記相互通信装置から送り込まれた通信データを前記外部装置宛に送出する通信回線を前記通信データ内に予め設定された回線識別情報に基づき決定する送出回線決定機能、を前記通信中継手段に予め設定されたコンピュータに実行させることを特徴としたアドレス変換プログラム。
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