JP5391102B2 - 3値バーコードの検知方法及び検知装置 - Google Patents

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本発明は、3値バーコードの検知方法及び検知装置に関する。
自動生産ラインや自動倉庫における物品の移動制御に用いられるバーコード認識システムでは、記録容量の増大とバーコード検知(読取)の高速化が求められている。
記憶容量を増大させる手法としては、高密度2値2次元バーコードやカラー2次元バーコードの使用が考えられるが、2次元画像を光電変換し画像信号の認識処理をソフト的に行うCCD検知方式では、限界走査速度が50scan/sec程度と遅く、高速走査を必要とする自動生産ラインや自動倉庫での使用には適さない。
検知速度の高速化の面ではレーザースキャナを用いたシステムが有利であるが、当該システムは2値バーコードへの適用が実用化されているのみであり、レーザースキャナを用いたカラーバーコードやハーフトーンバーコードの検知手法は未だ確立されていない。
また、強い包絡検波信号を2レベルに減衰させて元の検知信号から差し引き、閾値で比較して黒・グレイ信号をそれぞれ取り出す従来のレーザ走査における2閾値検知法では、0.4mm以下の高密度の3値バーコードを検知すると、狭い幅と広い幅バーに対する単位時間当たりの光量の違いによる検知信号波形の歪が大きくなると共に、信号が微小になり、検知が不可能になる。
H. Wakaumi and C. Nagasawa, "A ternary barcode detection system with pattern-adaptable dual threshold", Sensors and Actuators A: Physical, vol. 130-131, pp176-183, August 2006.
本発明者は、上記課題に鑑み、小さい時定数を用いて発生させた包絡検波信号を検知信号から差し引いた平均値信号を用いることで波形歪を軽減するとともに、検知信号の微分信号を用いることでグレイ信号の検知レベルを向上させる手法(特願2008−270195/非特許文献2)を発案し、従来の手法よりも高速で高密度なバーコード検知を実現した。
H. Wakaumi, "A High-Speed Ternary Barcode Detection System Employing an Envelope-Differential Composite Method," IEEE SENSORS 2008, B4P-J6, pp. 1076-1079, Oct. 2008.
しかし、この手法では、平均値信号から検出される黒信号と微分信号から検出される黒信号の間の時間差を埋めるためにカウントラッチ遅延方式を用いていたために、検知距離(バーコードから検出手段までの距離)が長くなった場合には、検知信号が微小になり波形歪に起因した波形の不揃いにより、遅延が不安定になる問題があることが明らかとなった。
安定的な検知を実現するべく、広範囲での検知を可能にするには、この波形歪の影響を受けないようにし、かつ極小さな信号を検知可能にする必要があるが、従来、これといった解決手法は開発されていない。
本発明は上記問題に対処したものであり、以下のいずれか1以上の目的を達成するものである。
すなわち本発明の目的は、大容量の情報を記録可能な3値バーコードの高速で、かつ、長い検知距離での安定な検知を行うことが可能な検知方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、より簡単又は安価な回路構成で3値バーコードの長い検知距離での安定した検知を行うことが可能な検知方法及び装置を提供することにある。
本発明は、走査光に対する反射率が相互に相違する第1バー及びスペースと、前記反射率が前記第1バーと前記スペースの中間の値である第2バーの配列により構成される3値バーコードの検知方法であって、前記走査光で前記3値バーコードを走査したときの反射光の検知信号に基づいて平均値信号を生成する平均値信号生成手順と、前記平均値信号に対する微分信号を生成する微分信号生成手順と、前記平均値信号を第1閾値と比較することで前記第1バーに対応する第1バー信号を生成する第1バー信号生成手順と、前記微分信号を第2及び第3閾値と比較することにより前記第1バー及び第2バーに対応する混合信号を生成する混合信号生成手順と、前記混合信号を遅延させることにより遅延混合信号を生成する遅延混合信号生成手順と、前記第1バー信号と前記遅延混合信号に基づいて前記第2バーに対応する第2バー信号を生成する第2バー信号生成手順とを含み、前記混合信号に対する前記遅延混合信号の遅延時間が固定値であることを特徴とする検知方法(請求項1)、又は、走査光に対する反射率が相互に相違する第1バー及びスペースと、前記反射率が前記第1バーと前記スペースの中間の値である第2バーの配列により構成される3値バーコードの検知装置であって、前記走査光で前記3値バーコードを走査したときの反射光の検知信号に基づいて平均値信号を生成する平均値信号生成手段と、前記平均値信号に対する微分信号を生成する微分信号生成手段と、前記平均値信号を第1閾値と比較することで前記第1バーに対応する第1バー信号を生成する第1バー信号生成手段と、前記微分信号を第2及び第3閾値と比較することにより前記第1バー及び第2バーに対応する混合信号を生成する混合信号生成手段と、前記混合信号を遅延させることにより遅延混合信号を生成する遅延混合信号生成手段と、前記第1バー信号と前記遅延混合信号に基づいて前記第2バーに対応する第2バー信号を生成する第2バー信号生成手段とを含み、前記混合信号に対する前記遅延混合信号の遅延時間が固定値であることを特徴とする検知装置(請求項6)である。
本発明では、レーザー光等の走査光を走査する方式でバーコード検知(読取)が行われるため、自動生産ラインや自動倉庫等での使用に耐える高速検知が可能である。更に、混合信号から遅延混合信号を生成するための遅延時間が固定値とされているために、回路構成の簡略化、低価格化を達成することが可能である。
この遅延時間は、混合信号における特定の第1バーに対応するパルスの開始時点をt1、第1バー信号における当該特定の第1バーに対応するパルスの開始時点及び終了時点をそれぞれt2及びt3として、t1からt2までの時間よりも長く、t1からt3までの時間よりも短いこと(請求項2)が好ましい。
本発明によれば、特願2008−270195/非特許文献2において長い検知距離で生じていた波形歪みの影響が軽減され、より長い検知距離での安定なバーコード検知が可能となる。
本発明における「走査光」は、バーコードに照射されたときに第1、第2バー及びスペースからそれぞれ異なる反射率で反射光を反射させる任意の光であり、その典型例にはレーザー光が含まれる。
本発明における「3値バーコード」は、走査光に対する反射率が相互に相違する第1、第2バー及びスペースの配列により構成されるものであり、その典型例には、黒色の第1バー、灰色の第2バー及び白色のスペースが1次元方向に配列された単一ライン3値バーコードが含まれる。
本発明では、前記選択信号の逆相信号と前記遅延混合信号の論理積を取ることによりパルス期間が調整された調整第1バー信号を生成する調整第1バー信号生成手順を更に含むこと(請求項4)が好ましく、これにより生成される調整第1バー信号は、第1バーのバー幅により近いパルス幅を有するため、より精密なバーコード解析が可能となる。
本発明の1実施形態に係るバーコード検知装置を示す説明図。 本発明のバーコード検知方法において生成される信号波形を示す説明図。 本発明の1実施形態における遅延時間の決定方法を説明するための参考図。 本発明のバーコード検知方法における検知特性を示す説明図。
図1は、本発明の一実施形態に係る3値バーコード検知方法を実行することができるバーコードの検知装置を示す説明図であり、図2は、当該検知方法において生成される信号波形を示す説明図である。
図1に示されるように、本実施形態の検知装置では、レーザーダイオードスキャナ1からのレーザー光(走査光)によりバーコード2が走査され、バーコード2からの反射光はフォトダイオード(検知手段)3により検出され、増幅器4により増幅される。
バーコード2は、図2(a)に示すように、所定幅の黒バー(第1バー)2a、グレイバー(第2バー)2b及びスペース2cが1次元方向に配列された単一ライン3値バーコードである。
図2(b)には、増幅器4の出力である検知信号S1の波形が示されているが、バーコード2におけるバー幅が狭くなるにつれて、レーザー光のビーム幅が狭いバー幅を超えるようになるために、広バーと狭バーとで実質的に反射光量が異なり、信号レベルの違いが生じる。従って、検知信号S1には図示のような不規則な信号歪が生じるため、非特許文献1に示される手法では、安定なバーコード検知を行うことは困難となる。
この問題に対処するため、単一のバーコード2の走査に要する時間をTとして、T/60以下の時定数τをもって発生させた包絡線検波信号を用いて検知信号S1における歪の除去が行われる。
即ち、増幅器4からの検知信号S1は包絡線検波器5に入力され、所定の時定数τをもって包絡線検波信号S2が出力される。図2(c)は、バーコード2の走査周期Tが3msecである場合に時定数τを7μsecとしたときの検知信号S1に対する包絡線検波信号S2の波形である。
包絡線検波器5からの包絡線検波信号S2は60%減衰器6において減衰を受けて基準信号S3として出力され、これがフォトダイオード3/増幅器4から出力された検知信号S1から差し引かれ、更に、利得1.3の増幅器7による増幅を受けて平均値信号S4として黒レベル比較器8及び微分回路9に供給される。なお、増幅器7による増幅は、検知信号S1から基準信号S3を差し引くことによる信号強度の低下を補うことを意図したものである。
図2(d)には、平均値信号S4の波形が示されている。図2(b)の検知信号S1との比較で明らかなように、検知信号S1から上記のように生成された基準信号S3を差し引くことにより、検知信号S1における不規則な歪を効果的に除去することが可能である。
また、平均値信号S4における黒バー2aの信号レベルは比較的安定しており、グレイバー2bの信号レベルに対する相違も十分な大きさに保たれている。従って、黒レベル比較器8において平均値信号S4を所定の閾値VT1と比較することにより、黒バー2aに対応する反転黒コード信号(第1バー信号)S5を生成することが可能である(図2(j))。第1バー信号S5は、図示のように、平均値信号S4が閾値VT1以下となった時点から閾値VT1以上となるまでをパルス期間とするパルス信号である。
一方で、バー幅寸法の極めて小さい高密度バーコード2を使用した場合には、平均値信号S4におけるグレイバー2bの信号強度は小さくなるため、反転黒コード信号S5と同様の方法ではグレイバー2bを安定に検出することは困難となる。
このため、本実施形態では、平均値信号S4に微分法を適用することによりグレイバー2b検出の安定化が図られている。すなわち、微分回路9は平均値信号S4を微分することにより微分信号S6を2値比較器10に出力し、2値比較器10はこの微分信号S6を所定の閾値VT2、VT3と比較することにより、第1、第2パルス信号S7、S8を出力する。
ここで、微分信号S6及び第1、第2パルス信号S7、S8の波形はそれぞれ図2(e)〜(g)に示されており、第1パルス信号S7は、白色領域から黒色又はグレイ領域への遷移を検出するものであり、第2パルス信号S8は、黒色又はグレイ領域から白色領域への遷移を検出するものである。
そして、プリセット−リセット回路11は、第1パルス信号S7の立ち上がりエッジ(白色領域から黒色又はグレイ領域への遷移に対応する)においてプリセット動作を行い、第2パルス信号の立ち上がりエッジ(黒色又はグレイ領域から白色領域への遷移に対応する)においてリセット動作を行うことにより、黒バー2a及びグレイバー2bに対応する混合信号S9(図2(h))を生成する。このように、混合信号S9は、微分信号S6がVT2未満からVT2以上となった時点から、微分信号S6がVT3以上からVT3未満となった時点までをパルス期間とするパルス信号である。
グレイバー2bに対応するグレイコード信号は、混合信号S9から反転黒コード信号S5に対応するパルスを除去することにより生成することができるが、混合信号S9における黒バー2aに対応するパルスと反転黒コード信号S5におけるパルスにはタイミングのズレがあるため、そのままではこの除去を行うことはできない。
特願2008−270195の方法では、ラッチメモリを用いて混合信号S9と反転黒コード信号S5の対応するパルスの時間差ΔTを計測し、この時間差ΔTだけ混合信号S9を遅延させることで遅延混合信号を生成し、この遅延混合信号を用いてグレイコード信号を分離する手法を採用した。しかし、この手法では、検知距離(バーコード2からフォトダイオード3までの距離)が長くなったときに検知信号S1の波形歪みの影響で時間差ΔTの計測値が不安定となり、その結果、混合信号S9からの反転黒コード信号S5に対応する生成パルスが実際のバー幅より大きく異なったものとなる等の問題が見出された。
このため、本発明では、以下に述べる方法により決定される固定時間ΔTだけ混合信号S9を遅延させ、遅延混合信号S10を生成することでこの問題を解決した。
図3は、固定時間ΔTの決定方法を示す説明図であり、図2(a)、(f)、(h)、(j)のバーコード2、第1パルス信号S7、混合信号S9及び反転黒コード信号S5が拡大して示されている。
第1パルス信号S7は、微分信号S6を閾値VT2と比較することで生成され、混合信号S9の各パルスは第1パルス信号に同期して生成されるために、混合信号S9の各パルスの開始時点t1は、スペース2cから黒バー2aへの境界2dが走査される時点よりも早くなる。これに対して、反転黒コード信号S5は平均値信号S4を閾値VT1と比較することで生成されるが、黒バー2aとグレイバー2bとの識別性を考慮して閾値VT1は0V近傍の値に設定されるために、反転黒コード信号S5の各パルスの開始時点t2は、上記境界2dが走査される時点よりも常に遅くなる。
従って、混合信号S9の各パルスの開始時点t1、反転黒コード信号S5の各パルスの開始時点t2及び終了時点t3は、図示のように、t1,t2,t3の順に到来することになる。
そして、本発明では、固定時間ΔTはt2−t1以上でt3−t1以下の値に設定され、混合信号S9を固定時間ΔTだけ遅延させることにより、各黒バー2aに対応するパルス開始時点が常に反転黒コード信号S5のパルス期間内(t2からt3までの時間)となる遅延混合信号S10を生成することができる。
ただし、バーコード2上の黒バー2a間でバー幅に相違がある場合には、遅延混合信号S10のパルスが常に反転黒コード信号S5のパルス時間内に立ち上がるようにするためには、上記固定時間ΔTは、最もバー幅の小さい黒バー2aについて測定されたt2−t1及びt3−t1に基づいて決定することが必要である。
また、t2−t1及びt3−t1の値は検知距離によって変化するため、本発明の方法の実施に際して検知距離の変動があり得る場合には、固定時間ΔTをその変動幅の最小値から最大値まで検知距離を変化させたときのt2−t1の最大値よりも大きく、t3−t1の最小値よりも小さい値とすることが必要であり、これにより、検知距離が変化した場合でも常に遅延混合信号S10のパルスが反転黒コード信号S5のパルス時間内に立ち上がるようにすることができる。
同様に、本発明の方法の実施に際して検知条件(例えば、走査速度など)の変動が想定され、しかも、その変動によってt2−t1及びt3−t1が変化する場合には、固定時間ΔTをその変動の範囲で検知条件を変化させたときのt2−t1の最大値よりも大きく、t3−t1の最小値よりも小さい値に設定することが必要である。
プリセット−リセット回路11からの混合信号S9は、シフトレジスタ遅延回路12に導かれ、上記により設定された固定時間ΔTだけ遅延した遅延混合信号S10(図2(i))が出力される。
この遅延混合信号S10は反転黒コード信号S5とともにサンプリング回路13に導かれ、遅延混合信号S10の立ち上がりエッジにおいて反転黒コード信号S5をサンプリングすることにより選択信号S11(図2(l))が生成される。従って、選択信号S11は、遅延混合信号S10のパルスの開始時点が反転黒コード信号S5のパルス期間内であった時点で立ち上がり(パルス期間が開始し)、その後の遅延混合信号S11の各パルスの開始時点が反転黒コード信号S5のパルス期間内でなかった時点で立ち下がる(パルス期間が終了する)パルス信号となる。
そして、ゲート回路14がこの遅延混合信号S10と選択信号S11の論理積を取ることにより遅延混合信号S10から反転黒コード信号S5に対応するパルスが除去されたグレイコード信号S12(図2(k))を出力する。
さらに、反転回路15は選択信号S11の逆相信号S13を生成し、ゲート回路16が遅延混合信号S10と逆相信号S13の論理積をとることにより遅延混合信号S10から黒コード信号S5に対応するパルスのみが抽出された調整黒コード信号S14を出力する。尚、これらグレイコード信号S12と調整黒コード信号S14のパルス幅が実際のバー幅と離れている場合には、近づけるべくそれぞれのゲート回路14及び16にて調整が可能である。
上記により生成された調整黒コード信号S14とグレイコード信号S12はゲート回路17で加算され、デコード信号S15として出力される。なお、黒コード信号S5ではなく調整黒コード信号S14を用いてデコード信号S15を生成するものとしたのは、黒コード信号S5のパルス幅よりも調整黒コード信号S14のパルス幅の方が黒バー2aのバー幅に近いためである。
本実施形態の検知方法を用いて単一ライン4文字(スタート・ストップコードを除く)で最小バー幅0.3mmの高密度3値バーコード(グレイバーの反射率:0.52)を検知したときの検知特性を特願2008−270195に開示したカウントラッチ遅延方式と比較した結果を図4(a)に示す。図4(a)では、本実施形態の検知方法を用いた場合の検知距離の最大値はa1、最小値はa2で、カウントラッチ遅延方式を用いた場合の検知距離の最大値はb1、最小値はb2で示されている。
図のように、本実施形態の検知方法では、カウントラッチ遅延方式の場合の検知距離が長い部分での遅延処理の不安定性が減少し、バーコードの検知可能範囲が拡大することが確認された。
図4(b)は、本実施形態の検知方法を用いた場合の走査速度と検知距離の最大値a1及び最小値a2の関係を示す。本実施形態の検知方法では、実用的な検知範囲での検知可能な最大走査速度もカウントラッチ遅延方式に対して10%程度(従来のCCD方式に対しては7.7倍以上)向上することが確認された。
本発明の検知方法及び検知装置は、自動生産ラインや自動倉庫における物品の移動制御をはじめとするすべての分野における3値バーコード認識に利用することができる。
1・・・レーザーダイオードスキャナ、2・・・3値バーコード、2a・・・黒バー、2b・・・グレイバー、2c・・・スペース、2d・・・境界、3・・・フォトダイオード、4・・・増幅器、5・・・包絡線検波器、7・・・増幅器、8・・・黒レベル比較器、9・・・微分回路、10・・・2値比較器、11・・・プリセット−リセット回路、12・・・シフトレジスタ遅延回路、13・・・サンプリング回路、14・・・ゲート回路、15・・・反転回路、16・・・ゲート回路、17・・・ゲート回路

Claims (6)

  1. 走査光に対する反射率が相互に相違する第1バー及びスペースと、前記反射率が前記第1バーと前記スペースの中間の値である第2バーの配列により構成される3値バーコードの検知方法であって、
    前記走査光で前記3値バーコードを走査したときの反射光の検知信号に基づいて平均値信号を生成する平均値信号生成手順と、
    前記平均値信号に対する微分信号を生成する微分信号生成手順と、
    前記平均値信号を第1閾値と比較することで前記第1バーに対応する第1バー信号を生成する第1バー信号生成手順と、
    前記微分信号を第2及び第3閾値と比較することにより前記第1バー及び第2バーに対応する混合信号を生成する混合信号生成手順と、
    前記混合信号を遅延させることにより遅延混合信号を生成する遅延混合信号生成手順と、
    前記第1バー信号と前記遅延混合信号に基づいて前記第2バーに対応する第2バー信号を生成する第2バー信号生成手順とを含み、
    前記混合信号に対する前記遅延混合信号の遅延時間が固定値であることを特徴とする検知方法。
  2. 前記混合信号は、前記微分信号が前記第2閾値未満から前記第2閾値以上となった時点から前記微分信号が前記第3閾値以上から前記第3閾値未満となった時点までをパルス期間とするパルス信号であり、
    前記混合信号における特定の前記第1バーに対応するパルスの開始時点をt1、前記第1バー信号における当該特定の前記第1バーに対応するパルスの開始時点及び終了時点をそれぞれt2及びt3として、
    前記遅延時間が、t1からt2までの時間よりも長く、t1からt3までの時間よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の検知方法。
  3. 前記遅延混合信号のいずれかのパルスの開始時点が前記第1バー信号のパルス期間内であること条件としてパルス期間が開始し、その後の前記遅延混合信号のいずれかのパルスの開始時点が前記第1バー信号のパルス期間内でないことを条件としてパルス期間が終了する選択信号を生成する選択信号生成手順を更に含み、
    前記第2バー信号は、前記遅延混合信号と前記選択信号の論理積を取ることで生成される請求項2に記載の検知方法。

  4. 前記選択信号の逆相信号と前記遅延混合信号の論理積を取ることによりパルス期間が調整された調整第1バー信号を生成する調整第1バー信号生成手順を更に含む請求項3に記載の検知方法。
  5. 前記平均値信号生成手順が、
    単一の前記バーコードの走査に要する時間をTとして、T/60以下の時定数τをもって前記検知信号の包絡線検波信号を生成する包絡線検波手順と、
    前記包絡線検波信号を所定の割合で減衰させることで基準信号を生成する基準信号生成手順とを含み、
    前記平均値信号が、前記検知信号から前記基準信号を差し引くことで生成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の検知方法。
  6. 走査光に対する反射率が相互に相違する第1バー及びスペースと、前記反射率が前記第1バーと前記スペースの中間の値である第2バーの配列により構成される3値バーコードの検知装置であって、
    前記走査光で前記3値バーコードを走査したときの反射光の検知信号に基づいて平均値信号を生成する平均値信号生成手段と、
    前記平均値信号に対する微分信号を生成する微分信号生成手段と、
    前記平均値信号を第1閾値と比較することで前記第1バーに対応する第1バー信号を生成する第1バー信号生成手段と、
    前記微分信号を第2及び第3閾値と比較することにより前記第1バー及び第2バーに対応する混合信号を生成する混合信号生成手段と、
    前記混合信号を遅延させることにより遅延混合信号を生成する遅延混合信号生成手段と、
    前記第1バー信号と前記遅延混合信号に基づいて前記第2バーに対応する第2バー信号を生成する第2バー信号生成手段とを含み、
    前記混合信号に対する前記遅延混合信号の遅延時間が固定値であることを特徴とする検知装置。

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