JP5388914B2 - 通信装置、通信システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム100の構成図である。通信システム100は、複数の通信ノード(以下、「ノード」)10−1、10−2、・・・10−nを有する。各ノードは、時分割多元通信によって互いに通信する。以下、各ノードを総称的に指すときは、ノード10と呼ぶ。各ノードを区別するときは、上記のような添字を付与する。各ノードの構成要素についても同様である。
CPU11は、例えば時分割通信の通信サイクル毎など、所定の周期毎に本動作フローを実行する。
通信状態把握部16は、ネットワーク20の状態を把握する。具体的には、ある期間内に受信する同期フレーム数saを計測する。例えば、直前の1通信サイクル内に受信した同期フレームを計数する。また、同期フレーム以外の通信フレームを含む全ての通信フレームの受信状況を把握し、受信状況から他ノードの状態を把握する。
ここでいう他ノードの状態とは、通信異常のないことにより送信ノードが動作しているか、受信データの内容から送信ノードの制御アプリケーションが正しく動作しているか、などの状態のことをいう。
通信状態把握部16は、ステップS201で計測した同期フレーム数saが、ネットワーク時間を補正するのに必要な規定数を満たしているか否かを判定する。判定方法としては、通信状態把握部16に同期フレーム必要数srをあらかじめ保持させておき、sr>saであれば不足している、そうでなければ不足していない、と判定する。同期フレーム必要数srは、ネットワーク20の通信プロトコルが規定している同期フレームの必要数、システムが要求する信頼性などに応じて、ノード10を設計する時に決定する。判定の結果、同期フレームが不足していればステップS203に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
通信状態把握部16は、I/F14が本ステップの時点で受信しているフレームのうち、現在は同期フレームとして利用していないが、同期フレームとして利用することができるものがあるか否かを検索する。同期フレームとして利用できるフレームがあればステップS204に進み、なければ本動作フローを終了する。
通信状態把握部16は、ステップS203で検索したフレームを以後同期フレームとして利用するよう、通信コントローラ13の設定を変更する。ステップS204が完了すると、本動作フローは終了する。
本発明の実施の形態2では、各ノード10はネットワーク20上の通信プロトコルとしてFlexRayを用いる。また本実施の形態2では、ネットワーク20上のノードが他のノードに対して、同期フレームを送信開始するよう要求し、別のノードに通信を停止するよう要求する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1と同様である。通信コントローラ13とI/F14は、FlexRayに対応した通信機能を備えるものとする。
CPU11は、ノード10−kがノード10−yを停止させる予定時刻になった時点で本動作フローを開始する。
通信状態把握部16−kは、ステップS201と同様に、ネットワーク状態を把握する。同期フレーム受信数saは、同期フラグが1のフレーム数を計数することにより把握する。FlexRayでは通信異常時を除き、1通信サイクルにおける同期フレーム数は、同期フレームを送信するノード数に等しい。このため通信状態把握部16−kは、同期フレーム受信数saを、同期フレームを送信している正常稼働中のノード数とみなす。
通信状態把握部16−kは、ステップS401で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレームを送信するノード数が不足しているか否かを判定する。ノード10−yが同期フレームを送信するノードである場合、ノード10−yが停止することによって同期フレームが減少することを見込み、sr>sa−1であれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定とする。ノード10−yが同期フレームを送信するノードでない場合、sr>saであれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定する。同期フレームを送信するノード数が不足していればステップS403に進み、不足していなければステップS406に進む。
通信状態把握部16−kは、ノード10−yが同期フレームを送信するノードであるか否かを、ノード10−yから受信したフレームの同期フラグを観察するか、または各ノードの属性をあらかじめデータとして保持しておくことにより判定する。受信フレームがノード10−yから送信されたものであることは、通信スロットと送信ノードの対応関係、フレームのヘッダに含まれるフレームIDと送信ノードの対応関係などを、あらかじめデータとして保持しておくことにより判定する。
通信状態把握部16−kは、同期フレームの総数を計数することに代えて、同期フレームを送信すべきノードから同期フレームを受信することができたか否かにより、同期フレームが不足しているか否かを判定することもできる。いずれのノードが同期フレームを送信すべきかは、あらかじめデータとして保持しておけばよい。
通信状態把握部16−kは、ステップS401で把握した各ノードの状態から、同期フレームを送信していないノードのうち、正常動作しており、かつ同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノード10−z(z=1〜n,z≠k,z≠y)を検索する。ノード10−zを、同期フレームを送信するノードに切り替えることができか否かは、各ノードの属性としてあらかじめ保持しておいてもよいし、ノード10−zが送信フレーム内に、自ノードが同期フレームを送信するノードに切り替わることができる旨を示すフラグ等を含めるようにしてもよい。同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノードがあればステップS404に進み、なければ本動作フローを終了する。
切替処理部17−kは、ステップS403において通信状態把握部16−kが検索した切替可能ノード10−zに対し、同期フレーム送信切替要求(同期フレームを送信するノードへ切り替わるべき旨の要求)を送信する。具体的には、切替要求を示すデータと、切替要求対象ノード番号zを含むフレームを、ネットワーク20上に送信する。
切替処理部17−kは、ステップS404において切替要求を送信したノード10−zが、同期フレームを送信するノードに切り替わったか否かを判定する。具体的には、ノード10−zから受信するフレーム内に、同期フラグ、または切替要求に対する応答を示すデータが存在するか否かを観察することにより、切り替わったか否かを判定する。切替処理部17−kは、例えば所定時間内に切替完了を確認できればステップS406に進み、確認できなければ本動作フローを終了する。
停止処理部18−kは、停止対象ノード10−yに対し、停止要求を送信する。具体的には、停止要求を示すデータと、停止要求対象ノード番号yを含むフレームを、ネットワーク20上に送信する。ステップS406が完了すると、本動作フローは終了する。
ある時点で、ノード10−1はノード10−2に停止要求を送信することを決め、図4の動作フローを実行する。ステップS402においてノード10−1は、停止要求対象ノード10−2が同期フレームを送信するノードであるので、判定式「sr(=2)>sa(=2)−1」に基づき、同期フレーム数は不足すると判定する。ステップS403においてノード10−1は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。ここでは、通信状態把握部16−1が所持するノード10−3の属性データが「切替可能」と設定されており、かつステップS401で把握したノード10−zの状態が正常であるものと過程する。ノード10−1は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができると判定する。
ステップS404にてノード10−1は、ノード10−3に対し同期フレーム送信切替要求を、フレーム51−1を用いて送信する。
ノード10−3の切替処理部17−3は、ノード10−1に対し、切替要求を受け付けることを示す切替応答を、フレーム51−3を用いて送信する。その後、切替処理部17−3は、通信コントローラ13−3を同期フレーム送信ノードに設定する。これにより、ノード10−3が再起動した後にフレーム51−3が同期フレームとなる。
ステップS405においてノード10−1は、ノード10−3からの切替応答、およびフレーム51−3の同期フラグが1となったことを観測して、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わったことを確認する。これを受け、ステップS406においてノード10−1は、ノード10−2に対し、フレーム51−1を用いて停止要求を送信する。ノード10−2の停止処理部18−2は、停止要求を受け取り、通信を始めとする各処理を停止する。以後、フレーム51−2はネットワーク20に送信されなくなる。
ここでいう停止要求とは、少なくとも通信を停止することをいう。例えば、ノード自体の稼動を停止させてもよいし、ノードは稼動させたままで通信アプリケーションのみ停止するようにしてもよい。
本発明の実施の形態3では、実施の形態2と異なり、停止要求を受けたノード10−2がノード10−3に対して同期フレーム送信切替要求を発行する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜2と同様である。
停止処理部18−yは、ノード10−kから停止要求を受け取ると、本動作フローを開始する。
通信状態把握部16−yは、ステップS201と同様に、ネットワーク状態を把握する。
通信状態把握部16−yは、ステップS601で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレームを送信するノード数が不足しているか否かを判定する。ノード10−yが同期フレームを送信するノードである場合、ノード10−yが停止することによって同期フレームが減少することを見込み、sr>sa−1であれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定とする。ノード10−yが同期フレームを送信するノードでない場合、sr>saであれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定する。同期フレームを送信するノード数が不足していればステップS603に進み、不足していなければステップS606に進む。
通信状態把握部16−yは、ステップS601で把握した各ノードの状態に基づき、同期フレームを送信していないノードのうち、正常動作しており、かつ同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノード10−z(z=1〜n,z≠k,z≠y)を検索する。同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノードがあればステップS604に進み、なければ本動作フローを終了する。
切替処理部17−yは、ステップS603において通信状態把握部16−yが検索した切替可能ノード10−zに対し、同期フレーム送信切替要求(同期フレームを送信するノードへ切り替わるべき旨の要求)を送信する。
切替処理部17−yは、ステップS604において切替要求を送信したノード10−zが、同期フレームを送信するノードに切り替わったか否かを判定する。切替処理部17−yは、例えば所定時間内に切替完了を確認できればステップS606に進み、確認できなければ本動作フローを終了する。
停止処理部18−yは、自ノード10−yを停止する。ステップS606が完了すると、本動作フローは終了する。
ある時点で、ノード10−1はノード10−2に停止要求を送信する。
ノード10−2は、停止要求を受け取ると、図6の動作フローを実行する。ステップS602においてノード10−2は、自ノード10−2が同期フレームを送信するノードであるので、判定式「sr(=2)>sa(=2)−1」に基づき、同期フレーム数が不足すると判定する。ステップS603においてノード10−2は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。ここでは、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができると判定したものとする。
ステップS604においてノード10−2は、ノード10−3に対し同期フレーム送信切替要求を、フレーム51−2を用いて送信する。
ノード10−3の切替処理部17−3は、ノード10−2に対し、切替要求を受け付けることを示す切替応答を、フレーム51−3を用いて送信する。その後、切替処理部17−3は、通信コントローラ13−3を同期フレーム送信ノードに設定する。これにより、ノード10−3が再起動した後にフレーム51−3が同期フレームとなる。ステップS605においてノード10−2は、ノード10−3からの切替応答、およびフレーム51−3の同期フラグが1となったことを観測して、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わったことを確認する。これを受け、ステップS606において、ノード10−2の停止処理部18−2は、自ノードを停止する。以後、フレーム51−2はネットワーク20に送信されなくなる。
本発明の実施の形態4では、同期フレームを送信するノードではないノードが、自発的に同期フレーム送信ノードに切り替わる動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜3と同様である。
CPU11は、例えばある周期毎、またはノード10−zが停止要求を観測した時点で本動作フローを開始する。
通信状態把握部16−zは、ステップS401と同様に、ネットワーク状態を把握する。
通信状態把握部16−zは、ステップS801で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレーム送信ノード数の不足有無を判定する。具体的には、sr>saならば、同期フレーム送信ノード数が不足と判定する。同期フレーム送信ノード数が不足していればステップS803に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
切替処理部17−zは、自ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。切替可能であればステップS804に進み、切替不可であれば本動作フローを終了する。
切替処理部17−zは、同期フレーム送信ノードへの切替処理を実行する。その際、切替処理部17−zは、他ノード10−x(x≠z)に対し、自ノードが同期フレーム送信ノードへ切り替わる旨を宣言するデータを送信する。この切替宣言を受信したノード10−xの停止処理部18−xは、他ノードに対して停止要求を送信することを所定時間中断する。また、この切替宣言を受信したノード10−xが停止要求を受け取った場合は、自ノードを停止させる処理を所定時間中断し、または中止する。ステップS804が完了すると、本動作フローは終了する。
本ステップにおいて、停止要求を送信することを中断したり、自ノードを停止させる処理を中断または中止したりするのは、同期フレームが不足することを防ぐためである。すなわち、ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わる前に同期フレーム送信ノードを停止させると、ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わるまでの期間で同期フレームが不足する可能性があるからである。
ある時点で、ノード10−3は図8の動作フローを実行する。この直前に、ノード10−4が故障等の理由により、同期フレーム91−4を送信できなくなっているとする。ステップS802においてノード10−3は、判定式「sr(=3)>sa(=2)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS803においてノード10−3は、自ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。制御アプリケーションから通信停止を禁止されておらず、通信状態把握部16−3の所持する自ノード10−3の属性データが「切替可能」に設定されており、ステップS801で把握した自ノード10−3の状態が正常であれば、自ノード10−3は切替可能と判定する。
ステップS804において、切替処理部17−3は自ノード10−3を同期フレーム送信ノードへ切り替える処理を実行する。また、切り替えを実行する際に、同期フレーム送信ノードへ切り替わる旨の通知(切替宣言)を他ノードに送信する。
ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わった後は、フレーム91−3が同期フレームとなる。ノード10−xはフレーム91−1〜91−3の3つの同期フレームにより、ネットワーク時間の補正を継続することができる。この同期フレーム数は、FlexRayの通信プロトコルで規定している必要数である2より多い。このため、例えばノード10−1がノード10−2に対し停止要求を発行し、ノード10−2が停止したとしても、各ノード10−xは通信を継続することができる。
実施形態4において、通信状態把握部16−zは、自ノード宛ではない停止要求を受け取る場合がある。これは、各ノード10がネットワーク20上の全てのノード10に対して通信フレームを送信する場合に生じる。
本発明の実施の形態6では、同期ノード送信切替要求を複数のノードに対して同報する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜5と同様である。
CPU11−xは、通信を開始してから所定時間T1が経過した後に、本動作フローを開始する。所定時間T1待機するのは、全てのノード10が起動するまで待機するためである。
通信状態把握部16−xは、ステップS401と同様に、ネットワーク状態を把握する。
通信状態把握部16−xは、ステップS1001で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレーム送信ノード数が不足しているか否かを判定する。具体的には、sr>saならば同期フレーム送信ノード数が不足しているとする。同期フレーム送信ノード数が不足していればステップS1003に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
切替処理部17−xは、同期フレーム送信切替要求を、ネットワーク20にブロードキャストする。この切替要求は、宛先ノードを特定せずに送信される。
ノード10−xは、切替要求を送信後、所定時間待機する。
通信状態把握部16−xは、ステップS1003を実行してから所定時間T2が経過したか否かを判定する。経過時間の計測は、CPU11周辺回路のタイマや、FlexRay通信サイクル数の計数による。所定時間T2が経過している場合には本動作フローを終了し、経過していない場合にはステップS1002に戻る。
本ステップで所定時間T2経過したか否かを判定しているのは、ステップS1003を所定時間T2の間、継続的に実行し続けるためである。
切替要求の受信回数rrが、切替処理部17−zにあらかじめ設定された受信回数閾値rn以上(rr≧rn)となったとき。
切替要求を受信してから、切替処理部17−zにあらかじめ設定された所定時間(ノード毎に異なる)が経過した後に、ステップS1002と同様に同期フレーム送信ノード数の不足有無を判定し、同期フレーム数が不足している場合。
ノード10−1は、通信を開始してから所定時間T1が経過した後に、図10の動作フローを開始する。このとき、ノード10−2〜10−4は既に通信を開始しているが、ノード10−5〜10−6は故障等の原因で通信できない状態であるとする。
ステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)>sa(=2)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS1003において、切替処理部17−1は同期フレーム送信切替要求をネットワーク20にブロードキャストする。この切替要求を受信したノード10−2は、切替処理部17−2に設定された受信回数閾値rnが1であるため、自ノードを同期フレーム送信ノードに切り替える。これにより、フレーム110−2は同期フレームとなる。この切り替えの間、ノード10−1はステップS1004において待機している。ここではステップS1005において、ノード10−1は、切替要求のブロードキャストを開始してから所定時間T2が経過していないと判断し、ステップS1002に戻るものとする。
2回目のステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)>sa(=3)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS1003においてノード10−1は、2回目の同期フレーム送信切替要求をブロードキャスト送信する。この切替要求を受信したノード10−3は、切替処理部17−2に設定された受信回数閾値rnが2であるため、自ノードを同期フレーム送信ノードに切り替える。これにより、フレーム10−3は同期フレームとなる。この切り替えの間、ノード10−1はステップS1004において待機している。ここではステップS1005において、ノード10−1は、切替要求のブロードキャストを開始してから所定時間T2が経過していないと判断し、ステップS1002に戻るものとする。
3回目のステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)=sa(=4)」に基づき、同期フレーム数は不足していないと判定し、図10の処理を終了する。図10の処理終了後は、同期フレーム数が4、すなわち設計時と同じ値になっている。このため、故障等により同期フレーム数が設計値より少ない場合でも、同期フレーム数を回復して、ネットワーク時間の維持を安定的に行うことができる。
以上の実施の形態1〜6は、適宜組み合わせて用いることができる。例えば、実施の形態3で説明した、ノード10−1からノード10−2に対して停止要求を送信する動作に加えて、実施の形態4で説明した、ノード10−3が自発的に同期フレーム送信ノードに切り替わる動作を採用することができる。
Claims (15)
- 時分割通信を行う通信装置であって、
他の通信装置と時分割通信する通信部と、
他の通信装置が送信する同期フレームを用いて時刻合わせを行なう通信制御部と、
を備え、
前記通信制御部は、
前記通信部が受信する前記同期フレームの数が規定数に不足しているときは、
時刻合わせをするために用いていない通信フレームを前記同期フレームとして取り扱うことにより時刻合わせを行なう
ことを特徴とする通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記通信部が行う時分割通信の1通信サイクル内に前記通信部が受信する前記同期フレームの数が前記規定数に達しないときは、前記同期フレームの数が不足していると判断する
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
前記同期フレームを送信すべき他の通信装置から前記通信部が前記同期フレームを受信しなかったときは、前記同期フレームの数が不足していると判断する
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する切替要求部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記通信部が前記同期フレームを送信していない場合において前記同期フレームを送信開始すべき旨の要求を前記通信部が受け取ったときは前記通信部に前記同期フレームを送信開始させる切替処理部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 他の通信装置に対して通信を停止するよう要求する停止要求部を備え、
前記通信制御部は、
前記停止要求部から通信を停止するよう要求された他の通信装置が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
前記切替要求部は、
前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する
ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。 - 前記通信部は前記同期フレームを送信することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
- 前記通信制御部は、
通信を停止すべき旨の要求を前記通信部が他の通信装置から受け取ったときは、
前記通信部が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
前記切替要求部は、
前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する
ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。 - 前記通信部が前記同期フレームを送信していないときは前記通信部に前記同期フレームを送信開始させるとともにその旨を他の通信装置に通知する切替処理部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記停止要求部は、
前記同期フレームを送信していない他の通信装置が前記同期フレームを送信開始する旨の通知を前記通信部が当該他の通信装置から受け取ったときは、
他の通信装置に対して通信を停止するよう要求することを所定時間保留する
ことを特徴とする請求項6記載の通信装置。 - 通信を停止すべき旨の要求を前記通信部が他の通信装置から受け取ったとき前記通信部に通信を停止させる停止処理部を備え、
前記停止処理部は、
前記同期フレームを送信していない他の通信装置が前記同期フレームを送信開始する旨の通知を前記通信部が当該他の通信装置から受け取ったときは、
前記通信部に通信を停止させることを中止するか、または所定時間保留する
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記通信制御部は、
当該通信装置ではない他の通信装置に宛てた、通信を停止すべき旨の要求を、前記通信部が他の通信装置から受け取ったときは、
通信を停止するよう要求された他の通信装置が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
前記切替処理部は、
前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
前記通信部に前記同期フレームを送信開始させるとともにその旨を他の通信装置に通知する
ことを特徴とする請求項9記載の通信装置。 - 前記切替要求部は、
同期フレームを送信開始するよう要求する通信フレームを、前記同期フレームを送信していない複数の他の通信装置に対して同報する
ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。 - 前記通信部はFlexRayプロトコルを用いて他の通信装置と通信する
ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 請求項1記載の通信装置を複数備えたことを特徴とする通信システム。
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