JP5388914B2 - 通信装置、通信システム - Google Patents

通信装置、通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5388914B2
JP5388914B2 JP2010059600A JP2010059600A JP5388914B2 JP 5388914 B2 JP5388914 B2 JP 5388914B2 JP 2010059600 A JP2010059600 A JP 2010059600A JP 2010059600 A JP2010059600 A JP 2010059600A JP 5388914 B2 JP5388914 B2 JP 5388914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
node
synchronization
synchronization frame
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010059600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011193373A (ja
Inventor
正裕 松原
憲一 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2010059600A priority Critical patent/JP5388914B2/ja
Publication of JP2011193373A publication Critical patent/JP2011193373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5388914B2 publication Critical patent/JP5388914B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、時分割通信を行う通信装置、およびその通信装置を有する通信システムに関するものである。
複数の装置を通信ネットワークで結ぶ制御システムでは、システム成立の要となる通信に対し、通信量増大に対応する高速度性、リアルタイム処理に必要な低ジッタ性、安全な制御とシステム運用のための高信頼性などが要求される。
自動車分野でも、電子制御の発展に伴い車載通信ネットワークの役割が大きくなり、上記要求に対応する通信プロトコルとして、FlexRay(登録商標)が用いられている。FlexRayは、複数のノードが1つの伝送路を共有し相互にデータ送受信するために、時分割多元接続方式を採用している。時分割多元接続を実現するためには、ネットワーク上の複数ノードが1つのネットワーク時間を共有する必要がある。そこでFlexRayでは、分散型の時間同期手法を採用している。
分散型の時間同期手法では、ネットワーク上の各ノードは、特定の通信フレーム(以下「フレーム」)の到着時刻を用いて、自ノードが管理するネットワーク時間のオフセットと進行速度を補正する。この補正を繰り返すことにより、ネットワーク時間が維持され、すなわちノード間のネットワーク時間の誤差は許容範囲内となり、各ノードは時分割通信を継続することができる。
このようなネットワーク時間の同期に利用されるフレームを、ここでは「同期フレーム」と呼ぶ。FlexRayでは、同期フレームを送信するか否かを、ノード毎に設定する。あるノードが同期フレームを送信するか否かは、通信コントローラの設定によって変更できる。同期フレームを送信するノードは、時分割通信の1通信サイクルにつき1つの同期フレームを送信する。ネットワーク上の各ノードは、1通信サイクル内に受信した同期フレームをすべてネットワーク時間の補正に利用する。
分散型の時間同期を実行するためには、同期フレームを送信するノードがネットワーク上に規定数以上必要となる。同期フレームを送信するノード数が不足すると、通信が不安定となり、最悪の場合には通信不可となる。FlexRayでは、通信継続に必要な同期フレーム送信ノード数は「2」と規定されている。1通信サイクル内に受信する同期フレーム数が2未満である状態が所定の通信サイクル数だけ継続すると、ノードは通信不可状態となる。
一方で、同期フレームを送信するノードの一部が、通信を停止しなければならない状況が生じる場合がある。例えば、ノードの故障、システムの消費電力低減等を目的とした能動的な停止、などの状況が挙げられる。この場合も、同期フレーム数が不足してノードが通信不可状態になる可能性がある。
下記特許文献1には、スタートアップノードから送出されるべき同期フレームが不足していることを検出すると、非スタートアップノードがスタートアッププロセスに加入することが記載されている。
特開2008−22078号公報
FlexRay Communications System Protocol Specification Version2.1 Revision A,FlexRay Consortium(2005年12月)
上記特許文献1に記載の技術では、スタートアップが完了した後に同期フレーム数が不足すると、ノードが通信不可状態になる可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、通信装置の稼働中に同期フレーム数が不足したときでも、通信不可状態に陥らないようにすることを目的とする。
本発明に係る通信装置は、同期フレームの数が規定数に満たないときは、時刻合わせをするために用いていない通信フレームを同期フレームとして取り扱う。
本発明に係る通信装置によれば、同期フレーム数が不足したときでも、他の通信フレームによって代替することができるので、通信を安定的に継続することができる。これにより、通信システムの信頼性や可用性を向上させることができる。
実施の形態1に係る通信システム100の構成図である。 ノード10の動作フローを示す図である。 ネットワーク20の1通信サイクルにおける通信スロットを各ノード10へ割り当てた様子を示す図である。 ノード10−k(k=1〜n)の動作フローを示す図である。 図4の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。 ノード10−y(y=1〜n)の動作フローを示す図である。 図6の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。 実施形態4における、同期フレーム送信ノードではないノード10−zの動作フローを示す図である。 図8の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。 実施形態6におけるノード10−xの動作フローを示す図である。 図10の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム100の構成図である。通信システム100は、複数の通信ノード(以下、「ノード」)10−1、10−2、・・・10−nを有する。各ノードは、時分割多元通信によって互いに通信する。以下、各ノードを総称的に指すときは、ノード10と呼ぶ。各ノードを区別するときは、上記のような添字を付与する。各ノードの構成要素についても同様である。
ノード10は、CPU(Central Processing Unit)11、メインメモリ12、通信コントローラ13、通信インターフェース(I/F)14、記憶部15を備える。各機能部は、内部接続線によって接続されている。I/F14は、ネットワーク20に接続されている。
CPU11は、ノード10の全体動作を制御する。また、後述する各プログラムを実行する。メインメモリ12は、CPU11が動作する際に必要なデータを格納する。通信コントローラ13は、データリンク層より上位層の通信プロトコルを実装した論理回路である。I/F14は、通信コントローラ13のデジタル信号とネットワーク20の信号を相互に変換する。
記憶部15は、制御プログラム、通信状態把握部16、切替処理部17、停止処理部18を格納する。通信状態把握部16、切替処理部17、停止処理部18は、プログラムとして実装されている。CPU11は、これらのプログラムをメインメモリ12に読み込み実行することにより、各機能を実現する。以下の説明では、記載の便宜上、各プログラムを動作主体として説明することがあるが、実際に各プログラムを実行するのはCPU11であることを付言しておく。
本発明における「通信部」は、通信コントローラ13とI/F14が相当する。「通信制御部」は、通信状態把握部16が相当する。「切替要求部」「切替処理部」は、切替処理部17が相当する。「停止要求部」「停止処理部」は、停止処理部18が相当する。
本明細書で説明するプログラムやデータは、あらかじめ記憶部15に格納しておいてもよいし、脱着可能なフラッシュメモリ等の記憶媒体から入力してもよいし、ネットワーク経由で他の装置からダウンロードしてもよい。または、当該プログラムにより実現される機能を、プログラムに代えてCPU11の周辺回路やASICのような専用のハードウェアにより実現してもよい。
図2は、ノード10の動作フローを示す図である。以下、図2の各ステップについて説明する。
(図2:ステップS200)
CPU11は、例えば時分割通信の通信サイクル毎など、所定の周期毎に本動作フローを実行する。
(図2:ステップS201)
通信状態把握部16は、ネットワーク20の状態を把握する。具体的には、ある期間内に受信する同期フレーム数saを計測する。例えば、直前の1通信サイクル内に受信した同期フレームを計数する。また、同期フレーム以外の通信フレームを含む全ての通信フレームの受信状況を把握し、受信状況から他ノードの状態を把握する。
(図2:ステップS201:補足)
ここでいう他ノードの状態とは、通信異常のないことにより送信ノードが動作しているか、受信データの内容から送信ノードの制御アプリケーションが正しく動作しているか、などの状態のことをいう。
(図2:ステップS202)
通信状態把握部16は、ステップS201で計測した同期フレーム数saが、ネットワーク時間を補正するのに必要な規定数を満たしているか否かを判定する。判定方法としては、通信状態把握部16に同期フレーム必要数srをあらかじめ保持させておき、sr>saであれば不足している、そうでなければ不足していない、と判定する。同期フレーム必要数srは、ネットワーク20の通信プロトコルが規定している同期フレームの必要数、システムが要求する信頼性などに応じて、ノード10を設計する時に決定する。判定の結果、同期フレームが不足していればステップS203に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
(図2:ステップS203)
通信状態把握部16は、I/F14が本ステップの時点で受信しているフレームのうち、現在は同期フレームとして利用していないが、同期フレームとして利用することができるものがあるか否かを検索する。同期フレームとして利用できるフレームがあればステップS204に進み、なければ本動作フローを終了する。
(図2:ステップS204)
通信状態把握部16は、ステップS203で検索したフレームを以後同期フレームとして利用するよう、通信コントローラ13の設定を変更する。ステップS204が完了すると、本動作フローは終了する。
図3は、ネットワーク20における通信スケジュール、すなわち1通信サイクルにおける通信スロットを各ノード10へ割り当てた様子を示している。通信スロットは、フレームをネットワーク20に送出するための時間枠である。1つのノード10が1つの通信スロットにおいて1つのフレームを送信することができる。各ノード10へいずれの通信スロットを割り当てるかは、ノード10を設計する時に決定され、その設定は通信コントローラ13内に保持される。
1通信サイクルに相当する通信スケジュール30は、8つの通信スロットに分割されている。通信スロット1、3、5、6、8において、それぞれノード10−1〜10−5がフレーム31−1〜31−5を送信している。フレームの添字は、当該フレームを送信したノードの番号を示す。各フレームは、全てのノード10によって受信される。
ノード10−1の通信状態把握部16−1には、同期フレーム必要数srとして「3」が設定されているものとする。また通信コントローラ13−1には、同期フレームとして通信スロット3、5、6で受信するフレーム、すなわちフレーム31−2〜31−4を利用することが設定されているものとする。
ノード10−1がフレーム31−2〜4を正常受信している間は、通信状態把握部16はステップS202において、同期フレーム数は不足していないと判定し、通信コントローラ13−1はネットワーク時間の補正を実行することができる。
ある時点でノード10−2の故障などにより、ノード10−1がフレーム31−2を正常受信できなくなったと仮定する。このとき、通信状態把握部16はステップS202において、同期フレーム数が不足していると判定する。
ステップS203において通信状態把握部16は、フレーム31−5が同期フレームとして利用できる否かを判定する。ステップS203の判定ルールとして、ネットワーク20の通信プロトコル規定を考慮した上で、対象フレームの属性や受信状態(正常受信できているか否か)等を判断材料とするものをあらかじめ規定しておく。
フレーム31−5が同期フレームとして利用できれば、ステップS204において通信状態把握部16は、フレーム31−5を同期フレームとして利用するよう通信コントローラ13−1に設定する。
以上の動作により、同期フレーム31−2が欠落しても、ノード10−1は同期フレーム数を必要数である3以上確保することができ、ネットワーク時間を安定的に維持することができる。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2では、各ノード10はネットワーク20上の通信プロトコルとしてFlexRayを用いる。また本実施の形態2では、ネットワーク20上のノードが他のノードに対して、同期フレームを送信開始するよう要求し、別のノードに通信を停止するよう要求する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1と同様である。通信コントローラ13とI/F14は、FlexRayに対応した通信機能を備えるものとする。
FlexRayでは、フレームのヘッダにある同期フラグ(Sync Frame Indicator)というビットが1であれば当該フレームは同期フレームであり、0であれば当該フレームは非同期フレームであるものとして取り扱う。同期フレームを送信するノードは、通信サイクル毎に、同期フレームを必ず1回送信する。
図4は、あるノード10−k(k=1〜n)の動作フローを示す図である。ノード10−kの制御アプリケーションは、ネットワーク20上の別のノード10−y(y=1〜n,y≠k)を停止させる予定をあらかじめ決めているものとする。以下、図4の各ステップについて説明する。
(図4:ステップS400)
CPU11は、ノード10−kがノード10−yを停止させる予定時刻になった時点で本動作フローを開始する。
(図4:ステップS401)
通信状態把握部16−kは、ステップS201と同様に、ネットワーク状態を把握する。同期フレーム受信数saは、同期フラグが1のフレーム数を計数することにより把握する。FlexRayでは通信異常時を除き、1通信サイクルにおける同期フレーム数は、同期フレームを送信するノード数に等しい。このため通信状態把握部16−kは、同期フレーム受信数saを、同期フレームを送信している正常稼働中のノード数とみなす。
(図4:ステップS402)
通信状態把握部16−kは、ステップS401で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレームを送信するノード数が不足しているか否かを判定する。ノード10−yが同期フレームを送信するノードである場合、ノード10−yが停止することによって同期フレームが減少することを見込み、sr>sa−1であれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定とする。ノード10−yが同期フレームを送信するノードでない場合、sr>saであれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定する。同期フレームを送信するノード数が不足していればステップS403に進み、不足していなければステップS406に進む。
(図4:ステップS402:補足その1)
通信状態把握部16−kは、ノード10−yが同期フレームを送信するノードであるか否かを、ノード10−yから受信したフレームの同期フラグを観察するか、または各ノードの属性をあらかじめデータとして保持しておくことにより判定する。受信フレームがノード10−yから送信されたものであることは、通信スロットと送信ノードの対応関係、フレームのヘッダに含まれるフレームIDと送信ノードの対応関係などを、あらかじめデータとして保持しておくことにより判定する。
(図4:ステップS402:補足その2)
通信状態把握部16−kは、同期フレームの総数を計数することに代えて、同期フレームを送信すべきノードから同期フレームを受信することができたか否かにより、同期フレームが不足しているか否かを判定することもできる。いずれのノードが同期フレームを送信すべきかは、あらかじめデータとして保持しておけばよい。
(図4:ステップS403)
通信状態把握部16−kは、ステップS401で把握した各ノードの状態から、同期フレームを送信していないノードのうち、正常動作しており、かつ同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノード10−z(z=1〜n,z≠k,z≠y)を検索する。ノード10−zを、同期フレームを送信するノードに切り替えることができか否かは、各ノードの属性としてあらかじめ保持しておいてもよいし、ノード10−zが送信フレーム内に、自ノードが同期フレームを送信するノードに切り替わることができる旨を示すフラグ等を含めるようにしてもよい。同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノードがあればステップS404に進み、なければ本動作フローを終了する。
(図4:ステップS404)
切替処理部17−kは、ステップS403において通信状態把握部16−kが検索した切替可能ノード10−zに対し、同期フレーム送信切替要求(同期フレームを送信するノードへ切り替わるべき旨の要求)を送信する。具体的には、切替要求を示すデータと、切替要求対象ノード番号zを含むフレームを、ネットワーク20上に送信する。
(図4:ステップS405)
切替処理部17−kは、ステップS404において切替要求を送信したノード10−zが、同期フレームを送信するノードに切り替わったか否かを判定する。具体的には、ノード10−zから受信するフレーム内に、同期フラグ、または切替要求に対する応答を示すデータが存在するか否かを観察することにより、切り替わったか否かを判定する。切替処理部17−kは、例えば所定時間内に切替完了を確認できればステップS406に進み、確認できなければ本動作フローを終了する。
(図4:ステップS406)
停止処理部18−kは、停止対象ノード10−yに対し、停止要求を送信する。具体的には、停止要求を示すデータと、停止要求対象ノード番号yを含むフレームを、ネットワーク20上に送信する。ステップS406が完了すると、本動作フローは終了する。
図5は、図4の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。図5(a)は各ノード間の通信シーケンスを示し、図5(b)は1通信サイクルにおける通信スロットを各ノード10へ割り当てた様子を示す。ノード10−1(k=1)は停止要求を発行するノード、ノード10−2(y=2)は停止対象ノード、ノード10−3(z=3)は同期フレーム送信切替要求の対象ノードである。
1通信サイクルに相当する通信スケジュール50では、通信スロット1、3、5においてそれぞれノード10−1〜10−3がフレーム51−1〜51−3を送信している。各フレームは、全てのノード10によって受信される。
通信状態把握部16には、同期フレーム送信ノード必要数srとして「2」が設定されている。この数値は、自ノードの同期フレームを含む。また通信コントローラ13−1と13−2が同期フレーム送信ノードとして、通信コントローラ13−3が同期フレーム非送信ノードとして設定されている。そのため、フレーム51−1と51−2が同期フレーム、フレーム51−3が非同期フレームとなっている。
なお、FlexRayでは1つの通信コントローラは2つの通信チャネルを扱うことができるが、ここでは説明の簡単のため、1チャネルのみ利用しているものとする。2つのチャンネルを扱う場合は、ステップS402の同期フレーム数計測は、2つのチャネルに対して実行される。
(1)同期フレーム数判定
ある時点で、ノード10−1はノード10−2に停止要求を送信することを決め、図4の動作フローを実行する。ステップS402においてノード10−1は、停止要求対象ノード10−2が同期フレームを送信するノードであるので、判定式「sr(=2)>sa(=2)−1」に基づき、同期フレーム数は不足すると判定する。ステップS403においてノード10−1は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。ここでは、通信状態把握部16−1が所持するノード10−3の属性データが「切替可能」と設定されており、かつステップS401で把握したノード10−zの状態が正常であるものと過程する。ノード10−1は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができると判定する。
(2)切替要求
ステップS404にてノード10−1は、ノード10−3に対し同期フレーム送信切替要求を、フレーム51−1を用いて送信する。
(3)切替応答
ノード10−3の切替処理部17−3は、ノード10−1に対し、切替要求を受け付けることを示す切替応答を、フレーム51−3を用いて送信する。その後、切替処理部17−3は、通信コントローラ13−3を同期フレーム送信ノードに設定する。これにより、ノード10−3が再起動した後にフレーム51−3が同期フレームとなる。
(4)停止要求
ステップS405においてノード10−1は、ノード10−3からの切替応答、およびフレーム51−3の同期フラグが1となったことを観測して、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わったことを確認する。これを受け、ステップS406においてノード10−1は、ノード10−2に対し、フレーム51−1を用いて停止要求を送信する。ノード10−2の停止処理部18−2は、停止要求を受け取り、通信を始めとする各処理を停止する。以後、フレーム51−2はネットワーク20に送信されなくなる。
(5)停止要求:補足
ここでいう停止要求とは、少なくとも通信を停止することをいう。例えば、ノード自体の稼動を停止させてもよいし、ノードは稼動させたままで通信アプリケーションのみ停止するようにしてもよい。
上記の例において、同期フレーム送信切替要求や停止要求は、ネットワーク20を用いて送受信しているが、ネットワーク20とは別の通信ネットワーク、例えばCAN(Car Area Network)を利用して送信してもよい。
以上のように、本実施の形態2によれば、ノード10−1がノード10−2に対して停止要求を発行しても、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わるので、ネットワーク20上にはフレーム51−1、51−3の2つの同期フレームが存在することになる。これにより、以前は同期フレームとして用いられていなかった、ノード10−3が送信するフレームが、同期フレームとして用いられるようになる。したがって、ネットワーク20内で同期フレームが不足することなく、各ノード10はネットワーク時間の補正を継続することができる。
また、本実施の形態2によれば、ステップS402において、ノード10−1が停止要求を発行することにより同期フレーム送信ノードが減少することを見込み、ノード10−2が停止するより先にノード10−3を同期フレーム送信ノードに切り替える。これにより、同期フレームが一時的に不足することを回避でき、ネットワーク時間をより安定的に維持することができる。
なお、本実施の形態2において、ネットワークで一番最後まで停止せず、類似システムでも搭載されるノードを同期フレーム送信ノードとし、さらに同期フレーム送信ノード数の不足を検出して同期フレーム送信切替要求を送信する機能を持たせてもよい。これにより、ネットワーク20上で同期フレーム数を安定して維持することができるので、ネットワーク時間の安定性を向上することができる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3では、実施の形態2と異なり、停止要求を受けたノード10−2がノード10−3に対して同期フレーム送信切替要求を発行する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜2と同様である。
図6は、ノード10−y(y=1〜n)の動作フローを示す図である。以下、図6の各ステップについて説明する。
(図6:ステップS600)
停止処理部18−yは、ノード10−kから停止要求を受け取ると、本動作フローを開始する。
(図6:ステップS601)
通信状態把握部16−yは、ステップS201と同様に、ネットワーク状態を把握する。
(図6:ステップS602)
通信状態把握部16−yは、ステップS601で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレームを送信するノード数が不足しているか否かを判定する。ノード10−yが同期フレームを送信するノードである場合、ノード10−yが停止することによって同期フレームが減少することを見込み、sr>sa−1であれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定とする。ノード10−yが同期フレームを送信するノードでない場合、sr>saであれば、同期フレームを送信するノード数が不足するものと判定する。同期フレームを送信するノード数が不足していればステップS603に進み、不足していなければステップS606に進む。
(図6:ステップS603)
通信状態把握部16−yは、ステップS601で把握した各ノードの状態に基づき、同期フレームを送信していないノードのうち、正常動作しており、かつ同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノード10−z(z=1〜n,z≠k,z≠y)を検索する。同期フレームを送信するノードに切り替えることができるノードがあればステップS604に進み、なければ本動作フローを終了する。
(図6:ステップS604)
切替処理部17−yは、ステップS603において通信状態把握部16−yが検索した切替可能ノード10−zに対し、同期フレーム送信切替要求(同期フレームを送信するノードへ切り替わるべき旨の要求)を送信する。
(図6:ステップS605)
切替処理部17−yは、ステップS604において切替要求を送信したノード10−zが、同期フレームを送信するノードに切り替わったか否かを判定する。切替処理部17−yは、例えば所定時間内に切替完了を確認できればステップS606に進み、確認できなければ本動作フローを終了する。
(図6:ステップS606)
停止処理部18−yは、自ノード10−yを停止する。ステップS606が完了すると、本動作フローは終了する。
なお、ノード10−kからの停止要求に対する応答は、ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わる前(例えばステップS603からステップS604に進む際)でもよいし、切り替わった後(ステップS605からステップS606に進む際)でもよい。また、ステップS603で切替可能ノードがない場合には、ノード10−yはノード10−kに対して停止不可を示す応答を送信し、停止処理を行わなくてもよい。
図7は、図6の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。ノード10−1(k=1)は停止要求を発行するノード、ノード10−2(y=2)は停止対象ノード、ノード10−3(z=3)は同期フレーム送信切替要求の対象ノードである。
(1)停止要求
ある時点で、ノード10−1はノード10−2に停止要求を送信する。
(2)同期フレーム数判定
ノード10−2は、停止要求を受け取ると、図6の動作フローを実行する。ステップS602においてノード10−2は、自ノード10−2が同期フレームを送信するノードであるので、判定式「sr(=2)>sa(=2)−1」に基づき、同期フレーム数が不足すると判定する。ステップS603においてノード10−2は、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。ここでは、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができると判定したものとする。
(3)切替要求
ステップS604においてノード10−2は、ノード10−3に対し同期フレーム送信切替要求を、フレーム51−2を用いて送信する。
(4)切替応答
ノード10−3の切替処理部17−3は、ノード10−2に対し、切替要求を受け付けることを示す切替応答を、フレーム51−3を用いて送信する。その後、切替処理部17−3は、通信コントローラ13−3を同期フレーム送信ノードに設定する。これにより、ノード10−3が再起動した後にフレーム51−3が同期フレームとなる。ステップS605においてノード10−2は、ノード10−3からの切替応答、およびフレーム51−3の同期フラグが1となったことを観測して、ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わったことを確認する。これを受け、ステップS606において、ノード10−2の停止処理部18−2は、自ノードを停止する。以後、フレーム51−2はネットワーク20に送信されなくなる。
以上のように、本実施の形態3によれば、ノード10−2は、停止要求を受け取ると、同期フレーム数が不足するか否かを判定し、不足する場合は同期フレーム送信切替要求を発行する。これにより、停止要求を発行するノードが同期フレームの不足を考慮していない場合でも、ネットワーク20上で同期フレームが不足することを防ぎ、ネットワーク時刻を安定的に維持することができる。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4では、同期フレームを送信するノードではないノードが、自発的に同期フレーム送信ノードに切り替わる動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜3と同様である。
図8は、本実施形態4における、同期フレーム送信ノードではないノード10−zの動作フローを示す図である。以下、図8の各ステップについて説明する。
(図8:ステップS800)
CPU11は、例えばある周期毎、またはノード10−zが停止要求を観測した時点で本動作フローを開始する。
(図8:ステップS801)
通信状態把握部16−zは、ステップS401と同様に、ネットワーク状態を把握する。
(図8:ステップS802)
通信状態把握部16−zは、ステップS801で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレーム送信ノード数の不足有無を判定する。具体的には、sr>saならば、同期フレーム送信ノード数が不足と判定する。同期フレーム送信ノード数が不足していればステップS803に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
(図8:ステップS803)
切替処理部17−zは、自ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。切替可能であればステップS804に進み、切替不可であれば本動作フローを終了する。
(図8:ステップS804)
切替処理部17−zは、同期フレーム送信ノードへの切替処理を実行する。その際、切替処理部17−zは、他ノード10−x(x≠z)に対し、自ノードが同期フレーム送信ノードへ切り替わる旨を宣言するデータを送信する。この切替宣言を受信したノード10−xの停止処理部18−xは、他ノードに対して停止要求を送信することを所定時間中断する。また、この切替宣言を受信したノード10−xが停止要求を受け取った場合は、自ノードを停止させる処理を所定時間中断し、または中止する。ステップS804が完了すると、本動作フローは終了する。
(図8:ステップS804:補足)
本ステップにおいて、停止要求を送信することを中断したり、自ノードを停止させる処理を中断または中止したりするのは、同期フレームが不足することを防ぐためである。すなわち、ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わる前に同期フレーム送信ノードを停止させると、ノード10−zが同期フレーム送信ノードに切り替わるまでの期間で同期フレームが不足する可能性があるからである。
図9は、図8の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。図9(a)は各ノード間の通信シーケンスを示し、図9(b)は1通信サイクルにおける通信スロットを各ノード10へ割り当てた様子を示す。ノード10−1(k=1)は停止要求を発行するノード、ノード10−2(y=2)は停止対象ノード、ノード10−3(z=3)は同期フレーム送信切替要求の対象ノードである。
1通信サイクルに相当する通信スケジュール90では、通信スロット1、3、5、7においてそれぞれノード10−1〜10−4がフレーム91−1〜91−4を送信している。各フレームは、全てのノード10によって受信される。
通信状態把握部16には、同期フレーム送信ノード必要数srとして、FlexRayが規定する同期フレーム数より余裕のある「3」が設定されている。この数値は、自ノードの同期フレームを含む。また通信コントローラ13−1、13−2、13−4が同期フレーム送信ノードとして、通信コントローラ13−3が同期フレーム非送信ノードとして設定されている。そのため、フレーム91−1、91−2、91−4が同期フレーム、フレーム91−3が非同期フレームとなっている。
(1)同期フレーム数判定
ある時点で、ノード10−3は図8の動作フローを実行する。この直前に、ノード10−4が故障等の理由により、同期フレーム91−4を送信できなくなっているとする。ステップS802においてノード10−3は、判定式「sr(=3)>sa(=2)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS803においてノード10−3は、自ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わることができるか否かを判定する。制御アプリケーションから通信停止を禁止されておらず、通信状態把握部16−3の所持する自ノード10−3の属性データが「切替可能」に設定されており、ステップS801で把握した自ノード10−3の状態が正常であれば、自ノード10−3は切替可能と判定する。
(2)切替宣言
ステップS804において、切替処理部17−3は自ノード10−3を同期フレーム送信ノードへ切り替える処理を実行する。また、切り替えを実行する際に、同期フレーム送信ノードへ切り替わる旨の通知(切替宣言)を他ノードに送信する。
(3)停止要求
ノード10−3が同期フレーム送信ノードに切り替わった後は、フレーム91−3が同期フレームとなる。ノード10−xはフレーム91−1〜91−3の3つの同期フレームにより、ネットワーク時間の補正を継続することができる。この同期フレーム数は、FlexRayの通信プロトコルで規定している必要数である2より多い。このため、例えばノード10−1がノード10−2に対し停止要求を発行し、ノード10−2が停止したとしても、各ノード10−xは通信を継続することができる。
以上のように、本実施の形態4によれば、ノード10−2は、同期フレームを送信しない同期フレーム非送信ノードから同期フレーム送信ノードに切り替わるので、ネットワーク20上における同期フレームの数に余裕を持たせることができる。これにより、ネットワーク時間を安定的に維持することができる。
また、本実施の形態4によれば、同期フレーム送信ノードに切り替わる旨の宣言を受け取ったノードは、停止要求を他ノードに対して発行することを中断し、または自ノードを停止させることを中断もしくは中止する。これにより、同期フレームが一時的に不足する可能性を低減し、ネットワーク20を安定させることができる。
<実施の形態5>
実施形態4において、通信状態把握部16−zは、自ノード宛ではない停止要求を受け取る場合がある。これは、各ノード10がネットワーク20上の全てのノード10に対して通信フレームを送信する場合に生じる。
そこで、図8のステップS802において、通信状態把握部16−zは、上記のような他ノード宛の停止要求を受信した場合、その宛先ノードが停止することによって同期フレームが減少すると見込み、判定式「sr>sa−1」に基づき、同期フレーム送信ノード数が不足とすると判定することもできる。
この場合、ノード10−zは、停止要求の宛先ノードが停止することによってネットワーク20上の同期フレームが不足することに先立ち、同期フレーム送信ノードに自ら切り替わることができる。これにより、同期フレームが不足することを事前に防ぎ、ネットワーク時間を安定的に維持することができる。
<実施の形態6>
本発明の実施の形態6では、同期ノード送信切替要求を複数のノードに対して同報する動作例を説明する。通信システム100および各ノード10の構成は、実施の形態1〜5と同様である。
図10は、本実施形態6におけるノード10−xの動作フローを示す図である。以下、図10の各ステップについて説明する。
(図10:ステップS1000)
CPU11−xは、通信を開始してから所定時間T1が経過した後に、本動作フローを開始する。所定時間T1待機するのは、全てのノード10が起動するまで待機するためである。
(図10:ステップS1001)
通信状態把握部16−xは、ステップS401と同様に、ネットワーク状態を把握する。
(図10:ステップS1002)
通信状態把握部16−xは、ステップS1001で計測した同期フレーム送信ノード数saと、ネットワーク時間補正に必要な同期フレーム数srとを比較し、同期フレーム送信ノード数が不足しているか否かを判定する。具体的には、sr>saならば同期フレーム送信ノード数が不足しているとする。同期フレーム送信ノード数が不足していればステップS1003に進み、不足していなければ本動作フローを終了する。
(図10:ステップS1003)
切替処理部17−xは、同期フレーム送信切替要求を、ネットワーク20にブロードキャストする。この切替要求は、宛先ノードを特定せずに送信される。
(図10:ステップS1004)
ノード10−xは、切替要求を送信後、所定時間待機する。
(図10:ステップS1005)
通信状態把握部16−xは、ステップS1003を実行してから所定時間T2が経過したか否かを判定する。経過時間の計測は、CPU11周辺回路のタイマや、FlexRay通信サイクル数の計数による。所定時間T2が経過している場合には本動作フローを終了し、経過していない場合にはステップS1002に戻る。
(図10:ステップS1005:補足)
本ステップで所定時間T2経過したか否かを判定しているのは、ステップS1003を所定時間T2の間、継続的に実行し続けるためである。
以上、ノード10−xの動作フローを説明した。ステップS1003の同期フレーム送信切替要求を受信した同期フレーム非送信ノード10−z(z=1〜n,z≠x)の切替処理部17−zが、同期フレーム送信ノードへ切り替わるか否かの条件として、例えば下記のような条件を採用することができる。
(切替条件例その1)
切替要求の受信回数rrが、切替処理部17−zにあらかじめ設定された受信回数閾値rn以上(rr≧rn)となったとき。
(切替条件例その2)
切替要求を受信してから、切替処理部17−zにあらかじめ設定された所定時間(ノード毎に異なる)が経過した後に、ステップS1002と同様に同期フレーム送信ノード数の不足有無を判定し、同期フレーム数が不足している場合。
図11は、図10の動作フローに基づく通信システム100の動作を示す図である。図11(a)は各ノード間の通信シーケンスを示し、図11(b)は1通信サイクルにおける通信スロットを各ノード10へ割り当てた様子を示す。
通信コントローラ13−1、13−4〜13−6が同期フレーム送信ノードとして、通信コントローラ13−2と13−3が同期フレーム非送信ノードとして設定されている。また、切替処理部17−zが同期フレームへの切替を行う条件は、上記の(切替条件例その1)を採用するものとする。受信回数閾値rnは、ノード10−2が1、ノード10−3が2とする。
1通信サイクルに相当する通信スケジュール110では、通信スロット1、3、4、6、7、8において、それぞれノード10−1〜10−6がフレーム110−1〜110−6を送信している。各フレームは、全てのノード10によって受信される。
通信状態把握部16−xには、同期フレーム送信ノード必要数srとして「4」が設定されている。この数値は、自ノードの同期フレームを含む。
(1)動作開始
ノード10−1は、通信を開始してから所定時間T1が経過した後に、図10の動作フローを開始する。このとき、ノード10−2〜10−4は既に通信を開始しているが、ノード10−5〜10−6は故障等の原因で通信できない状態であるとする。
(2)切替要求
ステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)>sa(=2)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS1003において、切替処理部17−1は同期フレーム送信切替要求をネットワーク20にブロードキャストする。この切替要求を受信したノード10−2は、切替処理部17−2に設定された受信回数閾値rnが1であるため、自ノードを同期フレーム送信ノードに切り替える。これにより、フレーム110−2は同期フレームとなる。この切り替えの間、ノード10−1はステップS1004において待機している。ここではステップS1005において、ノード10−1は、切替要求のブロードキャストを開始してから所定時間T2が経過していないと判断し、ステップS1002に戻るものとする。
(3)切替要求
2回目のステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)>sa(=3)」に基づき、同期フレーム数が不足していると判定する。ステップS1003においてノード10−1は、2回目の同期フレーム送信切替要求をブロードキャスト送信する。この切替要求を受信したノード10−3は、切替処理部17−2に設定された受信回数閾値rnが2であるため、自ノードを同期フレーム送信ノードに切り替える。これにより、フレーム10−3は同期フレームとなる。この切り替えの間、ノード10−1はステップS1004において待機している。ここではステップS1005において、ノード10−1は、切替要求のブロードキャストを開始してから所定時間T2が経過していないと判断し、ステップS1002に戻るものとする。
(4)同期フレーム数判定
3回目のステップS1002においてノード10−1は、判定式「sr(=4)=sa(=4)」に基づき、同期フレーム数は不足していないと判定し、図10の処理を終了する。図10の処理終了後は、同期フレーム数が4、すなわち設計時と同じ値になっている。このため、故障等により同期フレーム数が設計値より少ない場合でも、同期フレーム数を回復して、ネットワーク時間の維持を安定的に行うことができる。
以上のように、本実施の形態6によれば、ノード10−1は同期フレーム送信切替要求をブロードキャスト送信する。これにより、切替要求を受け取ったノードが、例えば図11で説明したノード10−5〜10−6のように何らかの原因によって同期フレーム送信ノードに切り替わることができない場合でも、他のノードが同期フレーム送信ノードに切り替わることができる可能性がある。したがって、同期フレーム数が不足する可能性を低減することができる。
なお、本実施の形態6において、切替要求を受け取ったノードは、再起動後に同期フレーム送信ノードに切り替わる。そのため、再起動することが許容されないノード、例えば重要な制御演算を実行しているノードは、切替要求を受け取っても同期フレーム送信ノードに切り替わらない。したがって、切替要求をブロードキャスト送信したとしても、同期フレーム送信ノードに切り替わるノードが過剰に生じる可能性は少ないといえる。
<実施の形態7>
以上の実施の形態1〜6は、適宜組み合わせて用いることができる。例えば、実施の形態3で説明した、ノード10−1からノード10−2に対して停止要求を送信する動作に加えて、実施の形態4で説明した、ノード10−3が自発的に同期フレーム送信ノードに切り替わる動作を採用することができる。
10:ノード、11:CPU、12:メインメモリ、13:通信コントローラ、14:通信インターフェース(I/F)、15:記憶部、16:通信状態把握部、17:切替処理部、18:停止処理部、100:通信システム。

Claims (15)

  1. 時分割通信を行う通信装置であって、
    他の通信装置と時分割通信する通信部と、
    他の通信装置が送信する同期フレームを用いて時刻合わせを行なう通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、
    前記通信部が受信する前記同期フレームの数が規定数に不足しているときは、
    時刻合わせをするために用いていない通信フレームを前記同期フレームとして取り扱うことにより時刻合わせを行なう
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信制御部は、
    前記通信部が行う時分割通信の1通信サイクル内に前記通信部が受信する前記同期フレームの数が前記規定数に達しないときは、前記同期フレームの数が不足していると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信制御部は、
    前記同期フレームを送信すべき他の通信装置から前記通信部が前記同期フレームを受信しなかったときは、前記同期フレームの数が不足していると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する切替要求部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 前記通信部が前記同期フレームを送信していない場合において前記同期フレームを送信開始すべき旨の要求を前記通信部が受け取ったときは前記通信部に前記同期フレームを送信開始させる切替処理部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 他の通信装置に対して通信を停止するよう要求する停止要求部を備え、
    前記通信制御部は、
    前記停止要求部から通信を停止するよう要求された他の通信装置が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
    前記切替要求部は、
    前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
    前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  7. 前記通信部は前記同期フレームを送信することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  8. 前記通信制御部は、
    通信を停止すべき旨の要求を前記通信部が他の通信装置から受け取ったときは、
    前記通信部が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
    前記切替要求部は、
    前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
    前記同期フレームを送信していない他の通信装置に対して同期フレームを送信開始するよう要求する
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  9. 前記通信部が前記同期フレームを送信していないときは前記通信部に前記同期フレームを送信開始させるとともにその旨を他の通信装置に通知する切替処理部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  10. 前記停止要求部は、
    前記同期フレームを送信していない他の通信装置が前記同期フレームを送信開始する旨の通知を前記通信部が当該他の通信装置から受け取ったときは、
    他の通信装置に対して通信を停止するよう要求することを所定時間保留する
    ことを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  11. 通信を停止すべき旨の要求を前記通信部が他の通信装置から受け取ったとき前記通信部に通信を停止させる停止処理部を備え、
    前記停止処理部は、
    前記同期フレームを送信していない他の通信装置が前記同期フレームを送信開始する旨の通知を前記通信部が当該他の通信装置から受け取ったときは、
    前記通信部に通信を停止させることを中止するか、または所定時間保留する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  12. 前記通信制御部は、
    当該通信装置ではない他の通信装置に宛てた、通信を停止すべき旨の要求を、前記通信部が他の通信装置から受け取ったときは、
    通信を停止するよう要求された他の通信装置が通信を停止することによって前記同期フレームの数が前記規定数に不足するか否かを判断し、
    前記切替処理部は、
    前記同期フレームの数が前記規定数に不足すると前記通信制御部が判断したときは、
    前記通信部に前記同期フレームを送信開始させるとともにその旨を他の通信装置に通知する
    ことを特徴とする請求項9記載の通信装置。
  13. 前記切替要求部は、
    同期フレームを送信開始するよう要求する通信フレームを、前記同期フレームを送信していない複数の他の通信装置に対して同報する
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  14. 前記通信部はFlexRayプロトコルを用いて他の通信装置と通信する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  15. 請求項1記載の通信装置を複数備えたことを特徴とする通信システム。
JP2010059600A 2010-03-16 2010-03-16 通信装置、通信システム Expired - Fee Related JP5388914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010059600A JP5388914B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 通信装置、通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010059600A JP5388914B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 通信装置、通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011193373A JP2011193373A (ja) 2011-09-29
JP5388914B2 true JP5388914B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=44797813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010059600A Expired - Fee Related JP5388914B2 (ja) 2010-03-16 2010-03-16 通信装置、通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5388914B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020021713A1 (ja) 2018-07-27 2020-01-30 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 不正検知方法および不正検知電子制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4862521B2 (ja) * 2006-07-10 2012-01-25 日産自動車株式会社 通信ネットワークシステム及びそのスタートアップ方法
JP5266705B2 (ja) * 2007-10-01 2013-08-21 富士通セミコンダクター株式会社 通信システム
JP2010056919A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Mitsubishi Electric Corp ネットワークシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011193373A (ja) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8000602B2 (en) Methods and devices for reducing power consumption in a passive optical network while maintaining service continuity
US9179204B2 (en) Optical network system
KR101887581B1 (ko) 플로우 기반의 패킷 전송 장치 및 그것의 패킷 처리 방법
WO2012077161A1 (ja) 光通信システムの通信方法、光通信システム、子局装置、制御装置並びにプログラム
WO2017167926A1 (en) Power management method of a system made of devices powered over data cable
US10187195B2 (en) Controller area network synchronization
CN110149260B (zh) 一种时间触发总线集群启动和重启方法及装置
BR112012002126B1 (pt) Aparelho de controle para um aparelho de terminação de linha óptica do lado da estação, aparelho de terminação de linha óptica do lado da estação, aparelho de controle para aparelho de terminação de linha óptica do lado do usuário, aparelho de terminação de linha óptica do lado do usuário, sistema de comunicação óptica, e, método de comunicação
JPWO2011117917A1 (ja) 通信方法、光通信システム、利用者側光回線終端装置、局側光回線終端装置および制御装置
WO2013006271A2 (en) Apparatus and method for protection in a data center
EP2953297B1 (en) Optical-wireless access system
WO2018074587A1 (ja) サーバ装置、クラスタシステム、クラスタ制御方法およびプログラム
CN109218232B (zh) 一种实现Mux机的方法、设备及系统
JP5546662B2 (ja) 子局装置、光通信システムの通信方法、光通信システムおよび制御装置
US10855490B2 (en) Transmission duration report and transmission target time allocation for controller area network synchronization
JP5388914B2 (ja) 通信装置、通信システム
KR102073847B1 (ko) 제어 네트워크 시스템, 그 노드 장치
CN109479023B (zh) 链路控制电路
CN102045221A (zh) 一种密集型波分复用网络监控系统、方法及网关网元
CN107005451B (zh) 传输系统和传输站
JP5847002B2 (ja) 通信システム、加入者側装置、局側装置および省電力制御方法
JP3708051B2 (ja) データ配信システム
WO2013187098A1 (ja) 光伝送システム、局側光終端装置および通信回線切替方法
JP2006270376A (ja) サイクリックデータ通信システム
CN111478838B (zh) 一种高效高带宽的通信方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees