JP5388900B2 - 釣用靴 - Google Patents

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Description

本発明は、主に魚釣りをする際に使用される釣用靴に関し、詳細には、靴底の裏面に滑り止め部材を固定した釣用靴に関する。
従来、渓流釣りや磯釣り等に用いられる釣用靴は、滑り難い靴底構造を備えており、例えば、特許文献1に見られるように、靴本体の靴底(アウターソール)に、突起やスパイクピンを固定したものが知られている。このような突起やスパイクピンを靴底に固定することで、岩場などの滑り易い部分を歩いても、滑り難くなり、釣り人は安心して釣りを行うことが可能となる。
特開2000−102402号
上記した従来の釣用靴は、スパイクピンを地面や岩場のような凹凸に食い込ませることにより滑りを防止しようとしているが、靴底の接地状態が全体として不安定であると、結局、歩行時などにおいて滑りが生じてしまう。特に、磯場などの起伏の激しい場所では、靴底の接地状態が不安定になりがちであり、そうした場所を安定して歩行するためには、靴底が柔軟に変形して起伏の変化にうまく追従できることが必要であるが、靴底が硬質の素材によって形成されていると、そのような変形・追従ができず、結果として、靴底の接地状態が不安定となって滑り易くなる。一方、変形・追従性を求めるあまり、靴底の素材を柔らかくしすぎると、今度は、滑り止め用の突起やスパイクピンの固定支持力が低下して、歩行時に軟質な靴底の変形に伴って突起やスパイクピンがぐらつき、滑り止めとしての機能がうまく働かなくなる虞がある。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、滑り止め用のスパイクをぐらつかせることなく安定して保持できる一方で、地面の起伏変化に追従して安定した接地状態を確保できる靴底を備える釣用靴を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、靴本体の底面に靴底を固定した釣用靴において、前記靴底は、それが接触する面の起伏変化に追従できる柔軟性を有するベース層と、該ベース層上に積層されて滑り止め用のスパイクを保持する保持層とを備え、前記保持層が前記ベース層よりも硬質であり、前記スパイクは、下方に向けて突出するピン状突起と、板状に形成された板状突起とを有し、前記板状突起が前記ピン状突起と前記靴底の周縁との間に配置されることを特徴とする。
上記構成の釣用靴は、硬度が異なる2つの層を積層して成る2層構造の靴底を備え、一方の軟質なベース層は、それが接触する面の起伏変化に追従できる柔軟性を有し、他方の硬質な保持層は、滑り止め用のスパイクを保持する。したがって、靴底は、ベース層の柔軟性により、地面や岩場などの接触面の起伏の変化に追従して安定した接地状態を確保できる一方、保持層の高い硬度により、滑り止め用のスパイクをぐらつかせることなく安定して保持でき、滑り止めとしてのスパイクの機能をうまく働かせることができる。つまり、上記構成では、岩場などの起伏の激しい表面に靴底面の形状を沿わせることで、点ではなく面によって、あるいは、狭い面積ではなく広い面積によって岩表面を受けることができ、また、滑り止め用のスパイクが硬質の保持層により保持されるため、スパイクの突出方向に対して垂直な方向に力が加わっても、スパイクが傾くことを防止でき、滑り止めとしてのスパイクの機能を確保することができる。したがって、安定した接地状態を確保しつつスパイクのぐらつきを防止できる滑り難い釣用靴を提供できる。また、上記構成では、スパイクが、下方に向けて突出するピン状突起と、板状に形成された板状突起とを有し、板状突起がピン状突起と靴底の周縁との間に配置されるため、ピン状突起だけでは抑えることのできない滑りが発生しても、ピン状突起の外側(ピン状突起と靴底の周縁との間)に配設されている板状突起によって滑りをより効果的に抑制することが可能となる。
本発明によれば、滑り止め用のスパイクをぐらつかせることなく安定して保持できる一方で、地面の起伏変化に追従して安定した接地状態を確保できる靴底を備える釣用靴を提供できる。
本発明に係る釣用靴の一実施形態を示す側面図。 図1に示す釣用靴の靴底を示す図であり、(a)は裏面図、(b)は側面図。 靴底のピン状突起と板状突起の部分を拡大して示す図。 靴底を示す図であり、ピン状突起と板状突起の作用を説明する概略図。 板状突起の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は凹凸部に接地した状態を示す図。 (a)は、ピン状突起と板状突起部分を拡大して示す図、(b)は両突起部分の断面図。
以下、本発明に係る釣用靴の一実施形態について図1から図6を参照して具体的に説明する。
図1に示すように、本実施形態の釣用靴1は、長靴タイプ(ブーツタイプ)に適用されており、釣り人の足部を覆う靴本体2と、靴本体2に対して接着・固定される靴底(ソール部)10とを備えて構成される。この場合、靴本体2と靴底10との固着方法や具体的な構造については特に限定されるものではなく、靴本体2の内部に中敷(インナーソール)やクッション材などが介在されていても良い。
前記靴本体2は、例えば、ゴム等の素材で一体形成されており、その裏面(底面)2aに、略同じ形状に形成され、所定の肉厚を有する前記靴底10が接着等によって固定されている。なお、靴底10は、例えば、ゴム、ウレタン、EVA等の合成樹脂によって一体形成されている。
靴底10の底面10aには、図2(a)に示すように、下方に向けて突出するスパイクとしての複数のピン状突起12と、板状に形成されたスパイクとしての板状突起20とが設けられている。この場合、ピン状突起12は、靴底10の底面10aの内側(中央側)に所定の間隔をおいて設けられており、板状突起20は、靴底10の底面10aの周縁側に設けられている。
具体的に、本実施形態のピン状突起12は、つま先側領域において足の裏面形状に沿うように、幅方向両サイドのそれぞれに長手方向に沿って所定間隔をおいて3箇所ずつ、つま先部分に1箇所、及び中央に2箇所の合計9箇所設けられている。また、踵側領域において幅方向両サイドのそれぞれに、長手方向に沿って所定間隔をおいて2箇所ずつ、合計4箇所設けられている。
ピン状突起12及び板状突起20は、ステンレスなどの金属、強度の高いプラスチック等によって形成することが可能であり、靴底10を形成する際に、その構成材料に埋設されて靴底10と一体化される。この場合、ピン状突起12は、図3に示すように、拡大した際、その先端が平坦となるような円柱形状であっても良いし、先端が尖った形状に形成されていても良い。また、板状突起20に関しては、0.5〜5mm程度の肉厚を有し、その肉厚によって線状となる接地表面20aが形成されていれば良い。
ピン状突起12は、靴底10の底面10aに突設されるだけでも良いが、滑り止めの効果を高めるように、図3に示すように、靴底10の表面にリング状の突起13を形成しておき、その中央位置に突設するように形成しておいても良い。この場合、ピン状突起12を囲繞するリング状の突起13は、多少の肉厚があり、その表面に滑り止め効果を高めるように、所定間隔おいて溝13aを形成しておくことが好ましい。
このようなピン状突起12の配置態様によれば、歩行した際に地面等に食い込み易くなり、かつその周辺領域において、リング状の突起13による表面や溝13aによって凹凸領域が生じるため、全体として滑り止め効果を高めることが可能となる。
また、ピン状突起12の周囲には、リング状の突起13に加え、各種凹凸部を形成しても良い。本実施形態では、略三角形状の突起14、及び略矩形形状の突起15を隣接して配設しており、滑り止め効果を向上させている。なお、これらの突起13,14,15についての形状の配設箇所は任意であり、後述する保持部材10Bを形成する際に、一体的に形成することが可能である。
一方、板状突起20は、複数のピン状突起12と靴底10の周縁10Eとの間に配置されている。具体的には、靴底10の周縁方向に滑った際、ピン状突起12による滑り止め作用が発揮できなくなっても、板状突起20の部分で滑り止めが成されて、ピン状突起12及び板状突起20によって効果的に滑り難くするように、各板状突起20は、ピン状突起12に対応して、その外側に配設されている。この場合、中央領域に存在するピン状突起12に対しては、図2(a)に示すように、つま先側に配置したり、或いは、踵側に配置される。
上記したピン状突起12と、それに関連して配置される板状突起20については、それぞれのピン状突起12と板状突起20が、図4に示すように、板状突起20の両端部20b,20cと、その内側に配置されるピン状突起12の中心部12aとの間で三角形T(代表してつま先位置におけるピン状突起12と板状突起20との関係を示してある)が形成されるように靴底10に設けられることが好ましい。
すなわち、ピン状突起12と板状突起20を、三角形となるような配置態様にすることで、周縁側に向かって滑るような力(矢印A方向の力;代表して1箇所を示してある)が作用しても、ピン状突起12と板状突起20との間で安定してグリップ力を高めることができる。これは、ピン状突起を三角形状となるように配置した場合と比較すると、矢印A方向の力が作用した際、周縁側のピン状突起は傾いたり、靴底(保持部材10B)に対して沈み込んだりして安定したグリップ力が得られないが、上記のように周縁側を板状突起にすることで、矢印A方向の力を受け止めることができ、ピン状突起と比較すると、傾きや沈み込みが抑制され、結果として安定したグリップ力が得られる。特に、各板状突起20については、その内側にあるピン状突起12の中心部12aから最短となる靴底の周縁10Eに対して直線Sを引いた際、接地表面20a(接地表面20aの長手軸線S1)が、その直線に対して略直角(90°±10°であれば良い)となるように配設されていることが好ましい。
なお、板状突起20には、図5(a)に示すように、靴底10(後述する保持部材10B)と共に一体化する際、樹脂が入り込むように開口20d、及び両側に張り出す突起20eを形成しておくことが好ましい。また、板状突起20の接地表面20aには、凹部20fを形成しておくことが好ましい。本実施形態では、凹部20fは、接地表面20aに沿って所定間隔をおいて2箇所形成されているが、接地表面に沿って連続的に形成(凹凸状に形成)しても良い。
上記したピン状突起12及び板状突起20は、硬い材質の部分に設置しておくことが好ましい。すなわち、釣り人が歩行する際、靴底10は、足裏の動きに応じて撓み易い素材で形成されるが、滑り止めとして機能するピン状突起12、及び板状突起20に関しては、滑り止め機能を発揮する際に、ぐらついたりぶれが生じないように、硬い部分を土台として固定しておくことが好ましい。すなわち、靴底10は、滑り止め用のスパイクとしての突起12,20をぐらつかせることなく安定して保持できる一方で、地面の起伏変化にうまく追従して安定した接地状態を確保できることが望ましい。
そのため、本実施形態の靴底10は、図2(a)に示すように、それが接触する面(地面、磯場など)の起伏変化に追従できる柔軟性を有する足裏の形状に対応するベース部材(ベース層)10Aと、ベース部材10Aよりも硬質な材質で、上記したピン状突起12及び板状突起20を固定する保持部材(保持層)10Bとを備えた構造となっている(図2(a)においては、ベース部材10Aがドット模様Dで示され、保持部材10Bが斜線(交差線)模様A,B,Cで示されている)。すなわち、本実施形態の靴底10は、底面10aを形成する軟質なベース部材(ベース層)10Aと、ベース部材(ベース層)10Aよりも硬質な保持部材(保持層)10Bとを積層してなる2層構造を有している。ここで、保持部材10Bは、ベース部材10Aに対して高さが異なる部位から成る。具体的には、保持部材10Bは、高さが最も低いベース部位10Ba(図2の(a)に幅の狭い交差線模様Aで示される部位)と、ベース部位10Baよりも一段高い前述した略矩形形状の突起15を含む第1突出部位10Bb(図2の(a)に幅の広い交差線模様Bで示される部位)と、第1突出部位10Bbよりも更に一段高い前述したリング状および略三角形状の突起13,14と後述する保持台座10eとを含む第2突出部位10Bc(図2の(a)に斜線模様Cで示される部位)とを少なくとも含んでおり、これらの部位によって、特に靴底10のつま先側において、スパイク12,20を保持する複数の保持部10Xと、保持部10X,10X同士を連結する連結部10Yとを構成している。この場合、保持部10Xは、板状突起20を保持する第2突出部位10Bcの保持台座10e(図6の(b)参照)と、ピン状突起12を保持するベース部位10Baの部分(図6の(b)参照)とから成り(この場合、両方の突起12,20はいずれもその基部がベース層10A中に埋め込まれている)、一方、連結部10Yは、ベース部位10Baによって形成されて、第1突出部位10Bbを構成する略矩形形状の突起15を含んでおり、保持部10X同士を連結するように靴底10の中央側から周縁10E側へ向けて略放射状に延びている。
なお、ベース部材10Aは、JIS A 硬度で35〜75の材料、例えば、合成ゴム(NBR,SBR,IR)、合成樹脂(EVA,ウレタン)等によって形成することが可能である。また、保持部材10Bについては、それよりも硬度が高い(JIS A 硬度で50〜95)の材料、例えば、合成ゴム(NBR,SBR,IR)、合成樹脂(EVA,ウレタン)、エラストマー等によって形成することが可能である(同材料であれば、硬度が高いものを用いれば良い)。
また、図2の(a)に示すように、保持層としての保持部材10Bは、ベース層としてのベース部材10Aを露出させる複数の不連続部50を有している。これらの不連続部50は、靴底10の周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられており、特に本実施形態では、靴底10の周縁部に沿って複数配置された板状突起20を固定する保持台座10e,10e間、靴底10の中央側にも設けられている。
また、上記したようなベース部材10Aと、ピン状突起12および板状突起20を保持固定する保持部材10Bとを有する靴底10は、例えば、二色成形(ダブルモールド)によって一体成形することが可能である。すなわち、一次成形でベース部材10Aを形成し、引き続き、ピン状突起12及び板状突起20を位置決めした状態で保持部材10Bを二次成形することにより、上記したピン状突起12と板状突起20とが設けられた靴底10を形成することが可能である。
上記した構成の靴底10を形成するに際しては、板状突起20は靴底10の周縁側に配置されて接地表面20aに対して直交する方向の力を受け易いことから、抜けや倒れが生じ難い固定構造としておくことが好ましい。上述したように、前記板状突起20には、図5(a)に示すように、二次成形時に樹脂が入り込むように開口20dが形成されると共に、両側に張り出す突起20eが形成されているため、保持部材10Bに対して抜け難く倒れ難い構造とすることが可能となる。
さらに、図3及び図6に示すように、板状突起20およびピン状突起12は、保持部材10Bのピン取付け面10d(ベース部位10Baの表面)から突出して延びており、特に、板状突起20は、ピン取付け面10dよりも高さHだけ高く形成された第2突出部位10Bcの保持台座10eに固定されている。このように、保持台座10eに板状突起20を固定しておくことにより、また、前述したようにベース層10A中にまで突起12,20の基部を埋め込むことにより、板状突起20およびピン状突起12に負荷が作用しても倒れ難くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の釣用靴1は、硬度が異なる2つの層を積層して成る2層構造の靴底10を備え、一方の軟質なベース層としてのベース部材10Aは、それが接触する面の起伏変化に追従できる柔軟性を有し、他方の硬質な保持層としての保持部材10Bは、滑り止め用のスパイク(ピン状および板状の突起)12,20を保持する。したがって、靴底10は、ベース部材10Aの柔軟性により、地面や岩場Gなどの接触面の起伏の変化にうまく追従して安定した接地状態を確保できる一方、ベース部材10Aよりも硬質な保持部材10Bにより、滑り止め用のスパイク12,20をぐらつかせることなく安定して保持でき、滑り止めとしてのスパイクの機能をうまく働かせることができる。つまり、本実施形態の釣用靴1では、岩場Gなどの起伏の激しい表面に靴底面の形状を沿わせることで、点ではなく面によって、あるいは、狭い面積ではなく広い面積によって岩表面を受けることができ、また、滑り止め用のスパイク12,20が硬質の保持部材10Bにより保持されるため、スパイク12,20の突出方向に対して垂直な方向に力が加わっても、スパイク12,20が傾くことを防止でき、滑り止めとしてのスパイク12,20の機能を確保することができる。したがって、安定した接地状態を確保しつつスパイク12,20のぐらつきを防止できる滑りにくい釣用靴1を提供できる。
また、本実施形態の釣用靴1において、保持部材10Bは、ベース部材10Aを露出させる複数の不連続部50を有し、これらの不連続部50が靴底10の周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。このように、保持部材10Bが靴底10の周方向に連続していないと、保持部材10Bが足底に対して屈曲し易く、保持部材10Bが軟質のベース部材10Aに追従し易くなる。特に、岩場などで足を踏ん張るような場合には、足裏の重心位置が、その踏ん張る方向、したがって、靴の外周へ向かって移動し、靴の端部に力が加わることになるが、この端部部分が変形し難いと、岩表面などを点で受けることになり滑り易くなる。本実施形態のように不連続部50を靴の端部部分に設けてこの部分が変形し易くなれば、岩表面を面で受け止めることができるため、より滑りを抑制し安定して立つことができる。
また、本実施形態の釣用靴1において、保持部材10Bは、スパイク12,20を保持する複数の保持部10Xと、該保持部10X,10X同士を連結する連結部10Yとから成っている。このように構成することで、スパイク12,20の突出方向に対して垂直な方向に力が加わった場合や、起伏の激しい岩場などを歩行する場合に、スパイク12,20が保持する面として岩表面の形状に追従し易く、足裏を滑り難く保持することができる。
また、本実施形態によれば、靴底10に設けられた複数のピン状突起12によって、地面や岩場などをグリップすることができ、滑りを防止することが可能となる。この場合、例えば、岩場を登ったり降りたりする際、釣り人の体重移動によって靴底の周縁10Eに向かって滑りが生じ、ピン状突起12だけでは抑えることのできない滑りが発生しても、それぞれのピン状突起12の外側(ピン状突起と靴底の周縁10Eとの間)に配設されている板状突起20が、線状の接地部分でこれを受けることができるため、滑りをより効果的に抑制することが可能となる。
また、上記したように、それぞれのピン状突起12と板状突起20は、図4に示したように、ピン状突起12の中心部12aと板状突起20の両端部20b,20cとの間で三角形が形成されるような配置態様となっているため、安定したグリップ力を得ることが可能となる。特に、各板状突起20は、その内側にあるピン状突起12の中心部12aから最短となる靴底の周縁10Eに対して直線Sを引いた際、接地表面20aが、その直線に対して略直角となるように配設されているため、体重移動した際に生じ易い周縁を押し崩す方向の力に対して、最も効果的に滑りを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、各板状突起20の接地表面20aに凹部20fを形成しているため、図5(b)に示すように、岩場Gなどの凹凸に食い込みやすくなり、矢印で示すような接地表面20aに沿った方向への滑りも効果的に抑制できるようになる。すなわち、表面に細かい凹凸のある岩場Gに対しても、より効果的に滑りを抑制することが可能となる。
なお、上記した構成においては、板状突起20は、ピン状突起12と略同一の高さとなるように形成しておいても良いが、図6の(a)に示すように、板状突起20を、ピン状突起12の突出高さよりも低くしておいても良い。
このように構成することで、岩場での歩行時において、先にピン状突起12が岩場の凹所に嵌り、初期の保持力が得られると共に、各ピン状突起12に対し周縁方向に力を受けたときに板状突起20が岩場の表面に当て付くことから、滑り防止効果に加え、履き心地を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。上記した実施形態では、釣用靴として、ブーツタイプを例示したが、短靴タイプ(運動靴タイプ)に適用しても良い。すなわち、靴本体1の形状、素材については、適宜変形することが可能である。また、ピン状突起12の配置位置や、板状突起20の配置位置、その高さや固定態様についても適宜変形することが可能である。この場合、ピン状突起12については、硬質な材料で構成される前記保持部材10Bと共に一体成形した構造であっても良い。また、板状突起20は、少なくともピン状突起12に対して、靴底の周縁側に設置されていれば良く、すべてのピン状突起に対応させて配置しない構成であっても良い。このため、ピン状突起との間で三角形Tが形成されないような配置態様であっても良い。また、前述した保持部材10Bの形状および高さ、不連続部50の位置(配置形態)および数も任意である。
1 釣用靴
2 靴本体
10 靴底
10A ベース部材(ベース層)
10B 保持部材(保持層)
10E 靴底の周縁
10X 保持部
10Y 連結部
12 ピン状突起(スパイク)
20 板状突起(スパイク)
50 不連続部

Claims (6)

  1. 靴本体の底面に靴底を固定した釣用靴において、
    前記靴底は、それが接触する面の起伏変化に追従できる柔軟性を有するベース層と、該ベース層上に積層されて滑り止め用のスパイクを保持する保持層とを備え、前記保持層が前記ベース層よりも硬質であり、
    前記スパイクは、下方に向けて突出するピン状突起と、板状に形成された板状突起とを有し、前記板状突起が前記ピン状突起と前記靴底の周縁との間に配置されることを特徴とする釣用靴。
  2. 前記ピン状突起および前記板状突起は、前記板状突起の両端部とその内側に配置される前記ピン状突起の中心部との間で三角形が形成されるように前記靴底に設けられることを特徴とする請求項1に記載の釣用靴。
  3. 前記保持層は、前記ベース層を露出させる不連続部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣用靴。
  4. 前記不連続部は、靴底の周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられていることを特徴とする請求項に記載の釣用靴。
  5. 前記保持層は、前記スパイクを保持する複数の保持部と、該保持部同士を連結する連結部とから成ることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の釣用靴。
  6. 前記保持層が靴底のつま先側に配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の釣用靴。
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