以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、パチンコ機1の機械的構成について、図面を参照して説明する。図1はパチンコ機1の正面図であり、図2は、遊技盤2の正面図である。図3は、遊技部材50を斜め上方向から見た斜視図であり、図4は、遊技部材50の平面図であり、図5は、遊技部材50の正面図であり、図6は、遊技部材50の図5のA−A線矢視方向断面図である。
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した全面枠13で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。さらに、全面枠13の上部の左右の角にはスピーカ48がそれぞれ設けられている。また、前面枠13の前面には演出用の電飾ランプが多数設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤2の前面にはステンレス製帯板から構成されたガイドレール3を渦巻き状に配置して、当該ガイドレール3に囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4の略中央には、LCDから構成された表示画面28、各種ランプ、LED等を備えた図柄表示装置8が設けられ、図柄表示装置8の下方には、大当たりを知らせるパトランプ14が設けられている。さらに、図柄表示装置8の左下には風車9が設けられ、図柄表示装置8の左側には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、図柄表示装置8の下側には第1始動口15が設けられており、第1始動口15の下方に大入賞口16が設けられている。大入賞口16の下部には、入賞しなかった遊技球を回収するアウトロ37が設けられている。そして、第1始動口には、左開放羽18、右開放羽19が設けられている。左開放羽18、右開放羽19は、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過することを契機として開放する。例えば、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過することによって、抽選により左開放羽18、右開放羽19を開放する。また、図柄表示装置8の外部から遊技部材50へ遊技球案内する前ワープ入口22及び後ワープ入口23が図柄表示装置8の左端に設けられている。図柄表示装置8の特別図柄表示エリア11には、後述する第1特別図柄表示部141、第2特別図柄表示部142が設けられている。さらに、図柄表示装置8内の下方には本発明の実施の形態である遊技部材50が図柄表示装置8に嵌合している。なお、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプやその他の電飾用LED、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
次に、図3乃至図6を参照して遊技部材50の構造について説明する。図3乃至図6に示すように、遊技部材50は、合成樹脂から構成され、図柄表示装置8内の下部に嵌合され、第1始動口15の上方に配置される。そして、図4に示すように、遊技部材50は、平面視略長方形であり、遊技球を振り分ける部材であるクルーン60が中心付近に備えられている。また、図5に示す正面視では、遊技部材50は、下側面が下に凸の円弧状に形成され、図6に示す側面視では、遊技部材50は、略長方形である。
次に、図3乃至図6を参照して、遊技部材50の正面から見て前側の遊技球の通路である前レーン51の構造について説明する。図4に示すように、前レーン51は、前レーン51方向に傾斜した所定長さの傾斜面である補助傾斜面55から連設された根元部53と、根元部53から連設されS字の形状をした中間部54と、中間部54から連設され遊技球を第1始動口15の方向へ遊技球を振り分ける部位である振分部57とから構成される。また、根元部53と中間部54には、遊技球をガイドする壁である前レーン内壁部82と前レーン外壁部83が遊技球の進行方向の左右両端に垂設されている。なお、補助傾斜面55の遊技球流路上流側には、前レーン51の方向に補助傾斜面55より勾配が急な傾斜を持った所定長さの前傾斜面58が連設される。また、前傾斜面58と図柄表示装置8のアーチ状の端部とが一体となり開口部を形成し、前ワープ入口22(図1参照)から遊技部材50に進入した遊技球が排出される半円形状の孔である前遊技球排出口80が形成される。
また、振分部57は、振分部57の両端に位置し、凸形状である左外側ガイド71、右外側ガイド72と、そして、その内側に凸形状である左内側ガイド73と右内側ガイド74を備え、さらに、その内側に正面視で見て前後方向に伸びた突起物である突起部77が設けられている。また、左外側ガイド71と左内側ガイド73の間には、遊技球が通る通路である左案内路75が第1始動口15の方向へ傾斜して設けられ、右外側ガイド72と右内側ガイド74の間には、遊技球が通る通路である右案内路76が第1始動口15の方向へ傾斜して設けられている。そして、振分部57の正面から見て後ろ側に遊技球が1個通る幅の所定長さ左右対称のなだらかな曲面を描いている通路である振分経路56が設けられている。
次に、図3乃至図6を参照して、遊技部材50の正面から見て後ろ側の遊技球の通路である後レーン52について説明する。後レーン52は、後レーン52の方向に傾斜を持った所定長さの後傾斜面59から連設されている。そして、遊技球をガイドする壁である後レーン内壁部84と後レーン外壁部85が遊技球の進行方向の左右両端に垂設されている。また、後傾斜面59と図柄表示装置8のアーチ状の端部とが一体となり開口部を形成し、後ワープ入口23(図1参照)から遊技部材50に進入した遊技球が排出される半円形状の孔である後遊技球排出口81が形成される。
次に、図3乃至図6を参照して、クルーン60の構造について説明する。クルーン60は、外形が円形で、内部形状が円の中心に向けて遊技球を誘導させるすり鉢状である。クルーン60は、振分面64に円形の等間隔に設けられた3つの孔、第1入球口61、第2入球口62、第3入球口63を有する。第1入球口61、第2入球口62、第3入球口63の内径は等しく、その3つの孔を囲むようにして、周回面65が立設される。また、第1入球口61の下には、後述するが、第1始動口15とは演出が異なる第2始動口17が設けられている。
また、クルーン60に設けられた第2入球口62、第3入球口63の真下には、僅かに中間部54の方向へ傾斜した長方形の平面である入賞案内平面70が設けられている。
そして、後レーン52とクルーン60の間に通路が設けられ、その通路は、溝状の通路であり、2つの側面(補助通路内側ガイド面67及び補助通路外側ガイド面68)と1つの底面(補助通路66)で構成され、遊技球の進行方向に対して横方向の縦断面が底面側よりも開放側の方が広くなるように形成されている。ここで、補助通路66の遊技球の進行方向の横幅は、後レーン52の遊技球の進行方向の横幅よりも狭く形成されている。
次に、図3乃至図6を参照して、遊技球の動きについて説明する。まず、前遊技球排出口80から遊技部材50に進入する遊技球の動きについて説明する。前遊技球排出口80から遊技部材50に進入してきた遊技球は、最初に、前傾斜面58上を転がり、前レーン51の方向へ案内される。そして、遊技球は、補助傾斜面55に当たりその勢いが和らげられる。勢いが和らげられた遊技球は、前レーン51の根元部53へ進入する。そして、遊技球は、その勢いで中間部54へ進入し、前レーン内壁部82、前レーン外壁部83に当たりながらS字の経路を通過し、振分部57に達する。
振分部57に進入した遊技球は、一定時間、振分経路56上で左右に揺動した後、振分部57の内側へ進入する。そして、第1始動口15に最も入賞にする割合が高い左内側ガイド73と右内側ガイド74の間の方向に遊技球が進入しようとすると突起部77が障害となる。しかし、遊技球の勢いと振分部57の内側へ遊技球が入っていく角度との関係によっては、遊技球が振分経路56から左内側ガイド73と右内側ガイド74の間へ進入して第1始動口15の方向へ落下する場合もある。また、遊技球が振分経路56から左案内路75、右案内路76へ進入して、第1始動口15の方向から避けて遊技領域4(図2参照)へ落下する場合もある。ただし、左案内路75、右案内路76を通って遊技領域4(図2参照)へ落下したとしても第1始動口15へ入る確率が皆無ではなく、障害釘の向きと遊技球の勢い次第で第1始動口15へ入賞可能である。
次に、後遊技球排出口81から遊技部材50に進入する遊技球の動きについて説明する。後遊技球排出口81から遊技部材50に進入してきた遊技球は、最初に、後傾斜面59上を転がり、後レーン52の方向へ案内される。そして、遊技球は、後レーン52へ進入し、一定時間転がった後、補助通路66へ進入する。補助通路66へ進入した遊技球は、補助通路内側ガイド面67及び補助通路外側ガイド面68に遊技球の進行方向の左右方向を矯正されながらクルーン60の方向へ案内される。
クルーン60に進入した遊技球は、一定時間、周回面65を暫く周回する。そして、勢いがなくなると周回面65を除々に離れ始め、振分面64の中央である周回面中央部69の方向へ流れ始める。ここで、遊技球がすぐに第1入球口61、第2入球口62、第3入球口63のいずれかを通過する場合もあれば、入球口と入球口の間を通り周回面中央部69を通って、遊技者にとって予想外の入球口を通過する場合もある。
さらに、遊技球が第1入球口61を通過した場合、第2始動口17に入賞するが、第2入球口62、第3入球口63に入賞した場合には、一定時間滞空し、入賞案内平面70へ落下する。そして、入賞案内平面70へ落下した遊技球は、前レーン51の中間部54へ案内され、前遊技球排出口80から前レーン51へ進入してきた遊技球と同様、第1始動口15への入賞の可能性を有する。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について、図7を参照して説明する。図7は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。図7に示すように、制御部100は、主基板111、電源基板112、演出制御基板113、払出制御基板114、電飾基板115、中継基板116、及びサブ統合基板117から構成されている。この制御部100は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
はじめに、主基板111について説明する。パチンコ機1の主制御を司る主基板111には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板CPUユニット120が設けられている。この主基板CPUユニット120には、各種の演算処理を行うCPU121と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM122と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM123とが設けられており、これらは1つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット120には割込信号発生回路125が接続されており、CPU121は、この割込信号発生回路125から割込信号が入力される毎に、ROM123に記憶されている制御プログラムを実行する。
また、主基板111にはI/Oインタフェイス124が設けられており、サブ統合基板117、払出制御基板114、電飾基板115、中継基板116等のサブ基板と、第1始動口15に入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ151と、第2始動口17に入賞した遊技球を検出する第2始動口スイッチ152とが接続されている。また、主基板111のI/Oインタフェイス124には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート118が接続されている。
次に、払出制御基板114及び中継基板116について説明する。払出制御基板114には、CPU136や図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、賞品球払出装置150に接続されている。そして、主基板111から送信されるコマンドに従って、賞品球払出装置150の制御を行う。また、中継基板116には、左開放羽18、右開放羽19を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド153、大入賞口16の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド154、普通図柄始動ゲート12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ156、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ157が接続されている。そして、中継基板116は、スイッチやソレノイドの配線の中継を行っている。なお、第1始動口15、第2始動口17、及び大入賞口16に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
次に、サブ統合基板117、演出制御基板113、及び電飾基板115について説明する。サブ統合基板117にはCPU131、RAM132、及びROM133が設けられており、演出制御基板113、電飾基板115、役物装置148、及びスピーカ48に接続されている。そして、主基板111から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。また、演出制御基板113はCPU135や図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵しており、表示画面147の制御を行っている。また、電飾基板115はCPU134や図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵している。そして、普通図柄表示部140、第1特別図柄表示部141、第2特別図柄表示部142、照明装置143、普通図柄記憶数表示LED144、第1特別図柄記憶数表示LED145、及び第2特別図柄記憶数表示LED146等の制御を行っている。
次に、電源基板112について説明する。電源基板112は、主基板111及び遊技球発射装置119に接続されており、各基板及び遊技球発射装置119に直流の安定化した電力を供給している。遊技球発射装置119は、図示外の発射モータや、発射ハンドル7に設けられたタッチセンサ、発射装置停止スイッチ、及び発射強弱ボリューム等からなり、一定間隔毎に1個ずつ遊技球を遊技領域へ発射する。
次に、第1始動口15に入賞した場合と第2始動口17に入賞した場合のパチンコ機1の演出の違いについて図8を参照して説明する。
図8は、主基板111のROM123に記憶されている変動パターン決定テーブルを示す概念図である。変動パターンとは、大当たり判定(第1大当たり判定及び第2大当たり判定)による判定結果を示す際に用いられるデモ図柄の変動のパターンである。この変動パターンによって、第1特別図柄表示部141、第2特別図柄表示部142、及び表示画面147のデモ図柄表示部に表示される図柄の変動時間や、これらの図柄の変動に同期して表示画面147、照明装置143、スピーカ48等によって実行される報知演出のパターンが決定される。そして、サブ統合基板117は、主基板111で決定された変動パターンに基づいて演出制御基板113、電飾基板115等を制御し、報知演出を実行させる。
図8に示すように、変動パターン決定テーブルには、大当たり判定の種類(第1大当たり判定又は第2大当たり判定)、大当たり判定時の遊技状態(非時短状態中又は時短状態中)、及び大当たり判定の結果(はずれ又は大当たり)に応じて複数のテーブルが設けられている。それぞれのテーブルには複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜99)とが対応付けされている。そして、大当たり判定が行われると、大当たり判定の種類や遊技状態等の条件に応じたテーブルが参照されて、大当たり判定時に取得される変動パターン決定乱数の値によって変動パターンが1つ決定される。すると、主基板111は、決定された変動パターンを指定するコマンドをサブ統合基板117へ送信し、サブ統合基板117は、指定された変動パターンに応じて報知演出を制御する。
次に、第1始動口15に入賞した場合の演出について説明する。第1始動口15に入賞した場合は、第1大当たり判定に該当する。まず、判定結果が「大当たり」の場合は、必ず演出内容が「リーチ」となる。3つのデモ図柄の2つが同じ図柄になって「リーチ」となり、3つ目の図柄も同じ図柄になって「大当たり」となる。つまり、「リーチ」と「大当たり」は一体であるから当然である。それに対し、判定結果が「はずれ」の場合には、乱数の値によっては、演出内容が「リーチ」となる場合もあれば、「非リーチ」となる場合もある。
次に、第2始動口17に入賞した場合の演出ついて説明する。第2始動口17に入賞した場合は、第2大当たり判定に該当する。まず、判定結果が「大当たり」の場合は、必ず演出内容が「リーチ」となる。これは、上述の通り、当然である。それに対し、判定結果が「はずれ」の場合にも、乱数の値に関わらず、必ず演出内容が「リーチ」となる演出内容となっている。これは、第2始動口17に入った場合は、遊技状態、判定結果に関わらず、必ず「リーチ」の演出になることを意味する。
第1始動口15(図1参照)に入賞した場合と第2特別図柄始動役物(図示外)に入賞した場合の演出の違いをまとめると、以下のようになる。第1始動口15(図1参照)に入賞した場合は、通常通り、「リーチ」、「非リーチ」を繰り返しながら、「はずれ」、「大当たり」を繰り返すことになる。それに対し、第2始動口17に入賞した場合は、必ず、「リーチ」となり、「はずれ」、「大当たり」を繰り返すことになる。
次に、主基板111において行われる処理である特別図柄処理の詳細について、図9及び図10に示すフローチャートを参照して説明する。特別図柄処理では、第1大当たり判定、第2大当たり判定、表示画面28に表示される図柄や変動パターン、及び演出の決定、遊技状態決定処理等が行われる。
はじめに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。主基板111のRAM122に設けられているフラグ関係記憶エリアには、表示状態フラグ、第1大当たり遊技状態フラグ、第2大当たり遊技状態フラグ、確率変動フラグ、確率変動当選フラグ、時短A・Bフラグ、時短A・B当選フラグ等が記憶されている。
表示状態フラグは第1特別図柄表示部141及び第2特別図柄表示部142の状態を示すフラグであり、2つの特別図柄表示部141,142のいずれか一方が変動している場合(変動中)には「1」、いずれか一方が停止表示されている場合(停止表示中)には「2」、両方とも変動中でも停止表示中でもない場合には「0」が記憶されている。また、第1大当たり遊技状態フラグは第1大当たり遊技中に、第2大当たり遊技状態フラグは第2大当たり遊技中にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」となり、そうでない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。また、確率変動フラグは確率変動状態中に「1」が記憶されて「ON」となっており、非確率変動状態中には「0」が記憶されて「OFF」となっている。また、確率変動当選フラグは、大当たり遊技終了後に確率変動状態を生起する場合に「ON」、そうでない場合に「OFF」となっている。
また、時短Aフラグは時短回数が50回の時短状態中に、時短Bフラグは時短回数10000回の時短状態中にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」とされ、そうでない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。そして、時短A当選フラグは時短回数が50回、時短B当選フラグは10000の時短状態を大当たり遊技終了後に生起する場合にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」とされ、そうでない場合に「0」が記憶されて「OFF」とされる。なお、時短フラグがオンの時には、遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞した場合の普通当たりの確率が高確率となり、時短フラグがオフの時には、遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞した場合の普通当たりの確率が低確率となる。この場合、例えば、普通当たりの確率を高確率は299/300、低確率は1/300として設定できるが、この確率に限られるものではなく適宜設定変更可能である。
図9に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、第1始動口15へ遊技球が入賞しているか否かが判断される(S21)。第1始動口15に設けられた第1始動口スイッチ151が遊技球の入賞を検出していない場合には、(S21:NO)、第1始動口15に遊技球は入賞していないので、そのままS25の判断へ移行する。
第1始動口スイッチ151が遊技球の入賞を検出している場合には(S21:YES)、その遊技球についての乱数が取得され、RAM122に記憶される。しかし、乱数を取得して記憶することができる第1特別図柄作動保留球の数は4個である。そこで、RAM122に記憶されている第1特別図柄作動保留球数が「4」であるか否かの判断が行われる(S22)。「4」である場合には(S22:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS25の判断へ移行する。
第1特別図柄作動保留球数が「4」でない場合、すなわち「0」〜「3」のいずれかである場合には(S22:NO)、第1特別図柄作動保留球数に「1」が加算される(S23)。そして、各種乱数を記憶するRAM122の第1大当たり関係情報記憶エリアにおける第1〜第4記憶エリアのうち、第1特別図柄作動保留球数の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される(S24)。
次いで、第2始動口17への遊技球の入賞に関する処理が行われる。まず、第2始動口17に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S25)。第2始動口17に設けられた第2始動口スイッチ152によって遊技球の入賞が検出されていない場合には(S25:NO)、そのままS31の判断へ移行する。第2始動口17に遊技球が入賞していると判断された場合には(S25:YES)、RAM122に記憶されている第2特別図柄作動保留球数が「4」であるか否かの判断が行われる(S26)。「4」である場合には(S26:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS31の判断へ移行する。
第2特別図柄作動保留球数が「4」でない場合には(S26:NO)、第2特別図柄作動保留球数に「1」が加算される(S27)。そして、RAM122の第2大当たり関係情報記憶エリアに各種乱数が記憶されて(S28)、S31の判断へ移行する。
次いで、大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる(S31)。大当たり遊技状態である場合には、第1大当たり判定、第2大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、第1大当たり遊技状態フラグ、及び第2大当たり遊技状態フラグのいずれかが「ON」であり、大当たり遊技状態となっている場合には(S31:YES)、何もせずにメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態でないと判断された場合には(S31:NO)、第1特別図柄表示部141及び第2特別図柄表示部142の制御に関する処理が行われる。まず、表示状態フラグにより、2つの特別図柄表示部141,142のいずれかが変動中であるか否かの判断が行われる(S32)。表示状態フラグが「1」でなく、特別図柄表示部141,142が共に変動中でない場合には(S32:NO)、表示状態フラグにより、いずれかが停止表示中であるか否かの判断が行われる(S33)。表示状態フラグが「2」でなく、2つの特別図柄表示部141,142が共に停止表示中でない場合には(S33:NO)、第1大当たり判定又は第2大当たり判定が行われる。
そこで、図10のフローチャートに示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる。まず、第2特別図柄作動保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S41)。本実施の形態では、第1特別図柄作動保留球及び第2特別図柄作動保留球が共に「1」以上である場合には、第2大当たり判定が優先して実行される。従って、第2特別図柄作動保留球数が「1」以上である場合には(S41:YES)、S61の処理へ移行して第2大当たり判定が行われる。一方で、第2特別図柄作動保留球数が「0」である場合には(S41:NO)、第1特別図柄作動保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S42)。「0」であれば(S42:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S42:YES)、第1大当たり判定を行うため、S45の処理へ移行する。
第1大当たり判定では、まず、第1特別図柄作動保留球数が「1」減算され(S45)、第1大当たり関係情報記憶エリアの値がシフトされる。すなわち、入賞順に第2〜第4記憶エリアに記憶された乱数が、番号の1つ若い記憶エリアにそれぞれシフトされ、第1記憶エリアに記憶されていた乱数が、第1大当たり判定を行う乱数を記憶するエリアである判定エリアにシフトされる(S46)。
次いで、第1大当たり判定が行われる(S47〜S49)。この第1大当たり判定は、ROM123に記憶されている第1大当たり判定テーブルが参照されて、判定エリアの第1大当たり乱数の値により行われる。確率変動フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている確率変動状態中であれば(S47:YES)、大当たりとして決められている特定の値の数が非確率変動状態中よりも多い第1高確率判定テーブルが参照されて第1大当たり判定が行われる(S48)。一方で、確率変動フラグが「OFF」となっている非確率変動状態中であれば(S47:NO)、第1低確率判定テーブルが参照されて判定が行われる(S49)。
次いで、変動パターンを決定する処理、及び第1特別図柄を決定する処理が行われる。まず、第1大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かが判断される(S50)。「大当たり」であれば(S50:YES)、当たり変動パターン決定処理(S51)において、第1大当たりを示す第1特別図柄の変動パターンが決定されると共に、決定された変動パターンをサブ統合基板117に指示する変動パターン指定コマンドがRAM122に記憶される。ここで、先述したように、第1特別図柄の変動パターンは、変動パターン決定テーブル(図8参照)の「第1大当たり判定」のテーブルが参照されることにより行われる。尚、サブ統合基板117は、変動パターン指定コマンドの受信を契機として、表示画面28内のデモ図柄及び第1特別図柄表示部141の変動を開始する。
そして、特別図柄決定処理(S52)では、大当たりを示す第1特別図柄が決定され、決定された第1特別図柄を示す特別図柄指定コマンドがRAM122のコマンド関係記憶エリアに記憶される。一方で、第1大当たり判定の結果が「大当たり」でなければ(S50:NO)、はずれを示す変動パターンの決定、及び決定された変動パターンを指定するコマンドの記憶が行われる(S53)。そして、はずれの判定結果を示す第1特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S54)。
また、第2大当たり判定でも、第1大当たり判定と同様の流れで各種処理が行われる。まず、RAM122に記憶されている第2特別図柄作動保留球数が「1」減算され(S61)、第2大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている値がシフトされる(S62)。次いで、確率変動フラグにより確率変動中であるか否かの判断が行われ(S63)、確率変動状態中であれば(S63:YES)、大当たりとして決められている特定の値が非確率変動状態中よりも多い第2高確率判定テーブルが参照されて第2大当たり判定が行われる(S64)。一方で、確率変動状態中でなければ(S63:NO)、第2低確率判定テーブルが参照されて判定が行われる(S65)。
次いで、変動パターンを決定する処理、及び第1特別図柄を決定する処理が行われる。まず、第2大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かが判断され(S66)、「大当たり」であれば(S66:YES)、第2大当たりを示す変動パターンの決定、及び決定された変動パターンを指定するコマンドの記憶が行われる(S67)。そして、大当たりを示す第2特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S68)。また、第2大当たり判定の結果が「大当たり」でなければ(S66:NO)、はずれを示す変動パターンが決定され、この変動パターンを指定するコマンドが記憶される(S69)。ここで、第2特別図柄の変動パターンは、変動パターン決定テーブル(図8参照)の「第2大当たり判定」のテーブルが参照される。よって、第2特別図柄の変動パターンは、第1特別図柄の変動パターンと異なり、必ずリーチを伴う変動パターンとなる。そして、はずれを示す第2特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S70)。
次いで、遊技状態決定処理(S75)が行われる。遊技状態決定処理では、特別図柄に応じて決められている大当たり種別が判定され、この大当たり種別と、大当たり判定時の遊技状態とに応じて大当たり遊技終了後の遊技状態を制御するためのフラグの処理が行われる。
次いで、既に決定されている変動パターンに応じて決められている特別図柄の変動時間が、特別図柄変動時間カウンタに記憶される(S76)。そして、2つの特別図柄表示部141,142のいずれか一方が変動していることを示す「1」が表示状態フラグに記憶されて(S77)、特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
また、図9のフローチャートに示すS32の判断において、表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄表示部141,142のいずれかが変動中であると判断された場合には(S32:YES)、変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S101)。S76(図10参照)でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっており、変動時間が経過したと判断された場合には(S101:YES)、RAM122に特別図柄停止コマンドが記憶される(S102)。この特別図柄停止コマンドは、変動しているいずれかの特別図柄表示部141,142の変動停止を指示するコマンドである。そして、停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶され(S103)、特別図柄表示部141,142のいずれか一方が停止表示中であることを示す「2」が表示状態フラグに記憶されて(S104)、メイン処理へ戻る。一方、S101の判断において、特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S101:NO)、そのままメイン処理へ戻る。
また、S33の判断において、表示状態フラグに「2」が記憶されており、特別図柄表示部141,142のいずれかが停止表示中であると判断された場合には(S33:YES)、S103でセットされた特別図柄停止時間カウンタの値により、停止表示時間が経過したか否かの判断が行われる(S105)。特別図柄指定時間カウンタの値が「0」でなく、停止表示時間がまだ経過していない場合には(S105:NO)、停止表示を継続するため、そのままメイン処理へ戻る。また、特別図柄停止時間カウンタの値が「0」である場合には、停止表示時間が経過したので(S105:YES)、特別図柄表示部141,142が共に変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が表示状態フラグに記憶される(S106)。
次いで、遊技状態移行処理が行われる(S107)。この遊技状態移行処理では、大当たり遊技を制御するための第1大当たり遊技状態フラグ、及び第2大当たり遊技状態フラグの値が、大当たり判定の結果に応じて制御される。また、判定結果がはずれであった場合には、前回の大当たり遊技の終了後に行われた大当たり判定の回数が計数され、計数された当たり判定の回数に応じて、時短状態及び確率変動状態を制御する処理が行われる。例えば、時短回数が50回の時短状態中であるか否かを示す時短Aフラグが「ON」となっている場合には、大当たり判定の回数が50回となった際に、この時短Aフラグを「OFF」とする処理が行われる。そして、第1大当たり遊技が開始される場合には、第1大当たり遊技が開始されることをサブ統合基板117へ通知する第1大当たり遊技開始コマンドがコマンド関係記憶エリアに記憶される。また、第2大当たり遊技が開始される場合には、第2大当たり遊技が開始されることを通知する第2大当たり遊技開始コマンドが記憶される。
このように、第1始動口15への入賞の場合の演出と第2始動口17への入賞の場合の演出を異なるものとしている。すなわち、クルーン60(図3参照)の第1入球口61(図3参照)へ入った遊技機は、第2始動口17に入賞し、すべてリーチ演出となる。それにより、クルーン60(図3参照)に進入した遊技球を通じて、遊技者の興趣の向上が期待できる。
以上、説明したように、本実施の形態である遊技部材及びそれを備えた遊技機では、遊技球が、クルーン60に進入する確率は低い。そして、クルーン60へ進入した遊技球は、第1入球口61を通過すると必ずリーチとなる第2始動口17へ入賞し、第1始動口15へ入賞した場合とは演出が異なる。それに対し、第1入球口61以外の通過孔である第2入球口62、第3入球口63に遊技球が通過した場合でも、入賞案内平面70へ遊技球が一定時間滞空した後、落下し、第1始動口15へ入賞する可能性が残る。したがって、クルーン60に入った遊技球がどの入球口に入るかを見る遊技者は、期待感をもっており、どの入球口に入るかにより一喜一憂する。例え、第1入球口61に入らなくても、遊技者の視覚に訴える動きで、再度、入賞の可能性があり、遊技者の興趣が尽きないことになる。
なお、本発明の形態における第2入球口62、第3入球口63が本発明の「第1通過孔」に相当し、第1入球口61が本発明の「第2通過孔」に相当し、第2振分面64が本発明の「振分け部」に相当する。また、後レーン52が本発明の「第1誘導手段」、「第1通路」に相当し、前レーン51が本発明の「第2誘導手段」、「第2通路」に相当し、入賞案内平面70が本発明の「第3誘導手段」に相当する。さらに、振分面64が本発明の「底壁部」に相当し、周回面65が本発明の「側壁部」に相当する。そして、第1始動口15が本発明の「第1入賞口」に相当し、第2始動口17が本発明の「第2入賞口」に相当する。
なお、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。
第2振分面64は、すり鉢状ではなく、平らでも良い。また、第1入球口61、第2入球口62、第3入球口63の方が回転する構造でも良い。また、第2振分面64が有する入球口は3つでなくとも構わない。2つでも良いし、4つでも良い。複数の入球口の内、1つの入球口を通過した遊技球が第1始動口15へ入賞し、その他の入球口を通過した遊技球が入賞案内平面70へ落下すれば良い。また、第2入球口62と第3入球口63を通過した遊技球は、磁石により入賞案内平面70へ案内されても良い。この場合、クルーン60は、入賞案内平面70よりも上方になくても良い。
また、本実施の形態で用いられている変動パターン決定テーブルは一例に過ぎず、テーブルの内容を適宜設定できることは言うまでもない。例えば、非確率変動時短状態中のテーブルと、確率変動時短状態中のテーブルとを別に設けてもよいし、同様に、非確率変動非時短状態(通常状態)中のテーブルと確率変動非時短状態中のテーブルとを別に設けてもよい。また、演出の内容や種類が適宜設定可能であることは勿論であり、演出時間も一例に過ぎない。
また、本実施例では、第1始動口15に対応する保留球装置と2始動口17に対応する保留球装置を別々に設定した。しかし、第1始動口15と第2始動口17の保留球表示を同じにしても良い。
また、第1変動パターン抽選テーブルと第2変動パターン抽選テーブルの種類は同じでも良いが、選択される変動パターンを異なる確率で選択されるように設定しても良い。当該異なる確率で設定した場合には、第1始動口15と第2始動口17とで、異なる期待度の変動パターンが選択され易くなるように設定してもよい。また、第1始動口15と第2始動口17とで大当たりの期待度が異なるようにしても良い。また、第2始動口17に遊技球が入賞すると必ずリーチが発生するように設定されているが、必ずリーチとならなくても、第1始動口15に遊技球が入賞した場合よりも高い確率でリーチとなる設定でも良い。また、第2始動口17は、大当たりの期待度が高い演出を行い易いように設定しても良い。なお、大当たり期待度が高い演出とは、例えば、リーチでも特殊な演出を行うリーチ(スペシャルリーチ)としたり、特定の変動パターンが選択された場合には、一旦疑似確定表示(図柄が静止しているがわずかに変動している態様)を行った後に、再度、再変動を行うようにしたりすることであるが、これらの態様に限られるものではない。その様にすることで、第1始動口15と第2始動口17に基づく演出の違いが明確になり、いずれの入賞に伴う演出であるかを遊技者が認識し易くなり、遊技者のより一層の興趣の向上につながる。
また、第1始動口15に対応する図柄を第1普通図柄とし、第2始動口17に対応する図柄を第2普通図柄として、普通図柄を2つ設け、別の普通図柄として区別しても良い。
この場合、普通図柄のみによって当たり遊技を構成する一般電役機によると、例えば、普通図柄を4つ(3つ以上)設けることもできる。その際に、少なくとも2つの図柄を第1始動口15と第2始動口17のそれぞれに対応させても良い。また、一般電役機の場合には、当たり遊技中に当たりと判定された場合には当たり遊技が連続して実行されることとなる。そして、本発明に一般電役機を適用すると、さらなる興趣の向上につながる。
また、左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口のスイッチは、第1始動口15のスイッチとは別に設け、第1特別図柄に対応する入賞口が2つ、第2特別図柄に対応する入賞口が1つとしても良い。例えば、第2特別図柄に対応する入賞口を第2始動口17と左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口の2つとし、第1特別図柄に対応する入賞口を第1始動口15として、組み合わせても良い。この際、第2特別図柄の場合、例えば、確率変動時短状態、時短状態以外のように時短状態を含む遊技状態でない場合(時短フラグがオフの場合)には、上述のように遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞して当たる確率は低確率となり、左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口からは遊技球が入賞しづらく、第2始動口17によることでしか第2特別図柄に対応する入賞はしづらい。しかし、同じく第2特別図柄の場合でも、確率変動時短状態、時短状態のように時短状態を含む遊技状態(時短フラグがオンの場合)では、上述のように遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞して当たる確率は高確率となり、左開放羽18、右開放羽19の開閉により遊技球が入賞しやすい構成となり、第2特別図柄の入賞による変動パターンや演出の特典が得られる。それにより、通常状態(低確率状態)では第2特別図柄による変動パターン等の演出の特典が得られる場合が少ない。しかし、遊技状態が通常状態から時短状態へ変わると、第2特別図柄の特典が遊技状態に応じて得られることになり、遊技者のより一層の興趣の向上につながる。
また、本実施例では、第1始動口が1つ、第2始動口が2つの入賞口に対応しているが、第1始動口15が2つ、第2始動口17が1つの入賞口に対応しても良い。例えば、第1始動口をクルーン60の第1入球口61と左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口とし、第2始動口を第1始動口15として、組み合わせても良い。そして、特別図柄1を第1始動口、特別図柄2を第2始動口に対応させる。その様にすると、特別図柄1は、例えば、確率変動時短状態、時短状態以外のように、時短状態を含む遊技状態でない場合(時短フラグがオフの場合)には、上述のように遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞して当たる確率は低確率となり、左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口からは入賞しづらく、クルーン60の第1入球口61によることでしか特別図柄1に対応する入賞口に入賞できない。しかし、特別図柄1は確率変動時短状態、時短状態のように、時短状態を含む遊技状態(時短フラグがオンの場合)では、上述のように遊技球が普通図柄始動ゲート12に入賞して当たる確率は高確率となり、左開放羽18、右開放羽19が開放して遊技球が入球する入賞口の開閉により入賞しやすい構成となり、特別図柄1の入賞による変動パターンや演出の特典を得られる。それにより、通常状態(低確率状態)では特別図柄2による変動パターン等の演出の特典しか得られないが、特別図柄1の特典が遊技状態(有利状態)に応じて、得られることになり、遊技者のより一層の興趣の向上につながる。