JP5385285B2 - ピリメタニルと銀化合物の組み合わせ - Google Patents

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Description

本発明は、向上した殺生物効果を与えるピリメタニル(pyrimethanil)もしくはその塩と銀化合物の組み合わせに関する。さらに特定的に、本発明は、相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合における酢酸銀、アルギン酸銀、アジ化銀、クエン酸銀、乳酸銀、硝酸銀、過塩素酸銀、硫酸銀、塩化銀、チオシアン酸銀、リン酸銀−ナトリウム−水素−ジルコニウム、銀スルファジアジン、銀シクロヘキサン二酢酸及び二銀2,5−ジクロロ−3,6−ジヒドロキシ−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンから選ばれる1種もしくはそれより多い銀塩と一緒のピリメタニルもしくはその塩の組み合わせを含んでなる組成物に関する。これらの組み合わせを含んでなる組成物は、生物材料又は非−生物材料、例えば作物、植物、果実、種子、木材、草葺などで作られた物体、工業材料、生分解性材料ならびに編織布を、バクテリア、菌・カビ、酵母、藻類、ウイルスなどのような微生物の作用による劣化に対して保護するのに有用である。
微生物は、例えばアルコール発酵、チーズの熟成、パン焼き、ペニシリンの製造、廃水の精製、バイオガスの生産などのようなプロセスにおいて非常に有用であり、不可欠でさえある。しかしながら、微生物は;感染性の疾患を引き起こすことにより、毒性もしくは発ガン性代謝物の形成により、ならびに価値のある材料を攻撃するか、製造プロセスを妨害するか又は製品の質を損なうことにより、有害もしくは非常に危険でもあり得る。
殺生物剤(biocides)又は殺微生物剤(microbiocides)は、微生物を抑制する:すなわちバクテリア、菌・カビ、酵母及び藻類のような微生物を除去するか、殺害するか、又は抑制する(inhibit)か、あるいは微生物の成長もしくは増殖を低下させることができる広く且つ多様な化合物のグループである。殺生物剤の重要なグループは殺バクテリア剤(bactericides)及び殺菌・殺カビ剤(fungicides)である。バクテリア及び菌・カビはどこにも存在するので、それらの破壊活性(生物劣化)は、基本的に避けられない。それでも、バクテリア又は菌・カビを殺害するか又はそれらの発育を妨害することにより、関連する部位においてそれらの増殖を妨げる化合物を用いて、物体を保護することができる。
抗菌・カビ剤であるピリメタニル及びイマザリル(imazalil)を含んでなる殺菌・殺カビ性組み合わせは、特許文献1に開示されている。特許文献2は、木材及び木材材料を木材破壊性及び木材変色性菌・カビに対して保護するためのピリメタニル、シプロジニル(cyprodinil)及びメパニピリム(mepanipyrim)の使用を開示している。
特許文献3は、木材防腐製品中における殺生物剤としての、硝酸銀の形態における銀の使用を開示している。そして特許文献4は、銀のような金属無機成分及び有機殺生物剤を含んでなる微粒子として存在する木材防腐組成物を開示している。
国際公開第2003/011030号パンフレット 国際公開第2006/045751号パンフレット 米国特許第2006/0086283号明細書 国際公開第2006/047126号パンフレット
今回、ピリメタニル(以下、成分Iと言う)ならびに酢酸銀、アルギン酸銀、アジ化銀、クエン酸銀、乳酸銀、硝酸銀、過塩素酸銀、硫酸銀、塩化銀、チオシアン酸銀、リン酸銀−ナトリウム−水素−ジルコニウム、銀スルファジアジン、銀シクロヘキサン二酢酸及び二銀2,5−ジクロロ−3,6−ジヒドロキシ−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンから選ばれる1種もしくはそれより多い銀化合物の組み合わせが、微生物の抑制に相乗効果を有することが見出された。
ピリメタニル、成分(I)は、保護及び治癒作用を有する殺菌・殺カビ剤であり、ぶどうの木、果実、野菜及び観葉植物上の灰色カビ(grey mould)の抑制に用いられる。ピリメタニル(I)は、4,6−ジメチル−N−フェニル−2−ピリミジナミンに関する一般名であり、それを式
Figure 0005385285
により示すことができる。
成分(II)は、酢酸銀、アルギン酸銀、アジ化銀、クエン酸銀、乳酸銀、硝酸銀、過塩素酸銀、硫酸銀、塩化銀、チオシアン酸銀、リン酸銀−ナトリウム−水素−ジルコニウム、銀スルファジアジン、銀シクロヘキサン二酢酸及び二銀2,5−ジクロロ−3,6−ジヒドロキシ−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンから選ばれる銀化合物である。他の銀成分(II)は、例えば溜めとしてリン酸ジルコニウムに基づくセラミックスを用いるようなイオン交換機構により、銀を徐々に生物的に利用可能にするための方法を用いて銀を遊離させる生成物、あるいは溜めもしくは担体としてのガラスセラミックス中に与えられる銀、あるいは溜めとしてゼオライト、シリカゲル又は二酸化チタンが与えられた銀、あるいは成形された、ラッカーが塗られたもしくは塗装された製品の製造のためのプラスチック組成物、例えばアミノ樹脂(例えばウレア−ホルムアミド樹脂、メラミン−ホルムアミド樹脂....)又は熱可塑性樹脂(例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリレート、pvc...)中に導入されるか、あるいは典型的には1〜1000nmの粒度を有するナノ−銀粒子として与えられる銀を含有する無機誘導体である。該ナノ−銀粒子は、自由な粒子として、又はプロバイオティク(probiotic)バクテリア上に密集する粒子として存在することができる。
成分(II)を同様に、水又は溶剤に基づく表面改質、ポリマー表面コーティング、金属表面コーティングあるいはこれらの方法の組み合わせとして与えることができる。
抗菌・カビ剤ピリメタニル(I)は、その遊離の塩基の形態で、あるいは酸付加塩の形態で存在することができ、後者は塩基形態と適した酸の反応により得られる。適した酸は、例えばハロゲン化水素酸、すなわちフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸及びヨウ化水素酸
、硫酸、硝酸、リン酸、ホスフィン酸などのような無機酸;あるいは例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロパン酸、2−オキソ−プロパン酸、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、(Z)−2−ブテン二酸、(E)−2−ブテン−二酸、2−ヒドロキシブタン二酸、2,3−ジヒドロキシ−ブタン二酸、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパン−トリカルボン酸、メタンスルホン酸、エタン−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼン−スルホン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、2−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸などの酸のような有機酸を含む。
本発明の組成物は、バクテリア、菌・カビ、酵母及びウイルスのような広範囲の微生物に対して殺生物活性を有する。バクテリアにはグラム−陽性及びグラム−陰性バクテリアが含まれる。菌・カビには、例えば木材−変色性菌・カビ、木材−破壊性菌・カビ及び植物病原性菌・カビが含まれる。ウイルスには、HIV、SARS及びトリインフルエンザウイルス(bird flue)が含まれる。
本発明の殺生物性組成物は、木材、木材製品、皮革、天然もしくは合成編織布、繊維、不織布、工業用編織布(technical textile)、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどのような可塑化材料及び非−可塑化熱可塑性プラスチックス、紙、壁紙、絶縁材料、積層品、アミノ成形コンパウンド、塗料及びコーティング、布、床仕上材、可塑化ポリマーのような合成繊維、ヘッシャン、ロープ及びコードならびに生分解性材料の防腐において有用であり、該材料をバクテリア又は菌・カビによる攻撃及び破壊に対して保護する。本発明に従う組成物を用いて防腐され得る木材又は木材製品として、例えば材木、製材、鉄道枕木、電柱、フェンス、木製被覆材料(wood coverings)、編棚工、窓及びドア、合板、パーティクルボード、ウェハーボード、チップボード、建具、デッキのような露出環境において地上で用いられる材木ならびに接地してか又は淡水もしくは塩水環境において用いられる材木、橋のような木材製品あるいは建築、建造及び大工仕事において一般的に用いられる木材製品が考えられる。本発明の組成物を用いる処理から利益を得ることができる生分解性材料として、木材の他に、綿のようなセルロース性材料が含まれる。
本発明の殺生物性組成物は、流体と接触するかもしくは流体輸送に含まれるガスケット、パイプ及び管材料のようないくつかの工業的プロセス、食品輸送、加工もしくは生産において用いられるコンベアベルト、表面及びプラスチック成分ならびにカテーテル、ペースメーカー、移植片、手術装置及び無菌編織布のような医学設備及び装置のような医学的活動における微生物汚染又は生物膜形成の予防において有用である。
本発明の殺生物性組成物は、表面上における望ましくないバクテリア、菌・カビ又は藻類成長のような衛生上の心配、閉鎖水系におけるレジェネラ(Legionella)の存在、病院における院内感染、多剤耐性スタフィロコックス・アウレウス(Multi−Resistant Staphylococcus aureus)(MRSA)の存在のような安全性の問題、ソックス、タオル、保護ユニフォーム(protective
uniforms)、靴の内張りのような布あるいはフィルター又は床仕上材におけるような臭いの問題の予防において有用である。本発明は、ライトのスィッチ及びスィッチ板のような電気装置;トイレシートのような衛生陶器;及びドアハンドル、手すり、オムツ換え用台(baby−changing tables)、電話の製造及び最高度の衛生保護が必要な他の末端−使用用途のためのような、超−衛生的ポリマーがコーティングされた領域又は品目を保護することが同様に可能である。
本発明の殺生物性組成物は、表面上でバクテリア、菌・カビ又は藻類が成長し、これにより考慮される材料に関して美的問題を引き起こすことの予防において有用である。
1つの態様において本発明は、木材、木材製品及び生分解性材料上の微生物成長を抑制する方法に関し、それは、相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合における成分(I)及び1種もしくはそれより多い成分(II)の組み合わせを含んでなる組成物の抗微生物的に有効な量を、木材、木材製品、皮革、天然もしくは合成編織布、繊維、不織布、工業用編織布、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどのような可塑化材料及び非−可塑化熱可塑性プラスチックス、紙、壁紙、絶縁材料、積層品、アミノ成形コンパウンド、塗料及びコーティング、布、床仕上材、可塑化ポリマーのような合成繊維、ヘッシャン、ロープ及びコードに適用することを含んでなる。
本発明の殺生物性組成物は、工業材料を微生物に対して保護するためにも有用である。保護されることが意図されている工業材料は、グルー、サイズ剤、塗料及びプラスチック製品、冷却潤滑剤、水性作動液及び微生物に感染するかもしくはそれにより分解し得る他の非−生物材料であることができる。
1つの態様において本発明は、工業材料上における微生物成長を抑制する方法に関し、それは、相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合における成分(I)及び1種もしくはそれより多い成分(II)の組み合わせを含んでなる組成物の抗微生物的に有効な量を、処理されるべき工業材料に適用することを含んでなる。
本発明に従う殺生物性組成物を植物又は植物の一部、例えば植物の果実、花(blossoms)、花(flowers)、葉、幹、根、挿し木、塊茎、果実及び種子を保護するために用いることもできる。
本発明に従う成分(I)及び(II)の組み合わせを用いることができる多様な栽培植物の例として、例えば、穀類、例えば小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、稲、こうりゃんなど;ビート、例えばてんさい及び飼料用ビート;梨果及び核果及び漿果、例えばリンゴ、梨、プラム、桃、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリー及びブラックベリー;マメ科の植物、例えばインゲン、レンズマメ、エンドウマメ、大豆;油性植物、例えばセイヨウアブラナ、マスタード、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、トウゴマ、ココア、落花生;うり科植物、例えばカボチャ、小キュウリ、メロン、キュウリ、トウナス;繊維性植物、例えば綿、亜麻、麻、ジュート;柑橘類の果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、アブラナ科野菜、例えばキャベツ及びカブラ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ホットペッパー(hot peppers)及びシシトウガラシ;月桂樹−様植物、例えばアボカド、シナモン、ショウノウの木;あるいはトウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、茶、ブドウの木、ホップ、バナナ、ゴムの木のような植物ならびに観賞用植物、例えば草花、かん木、落葉樹及び常緑樹、例えばコニファーを挙げることができる。この栽培植物の列挙は、本発明を例示する目的で与えられ、そこに本発明を制限するためではない。
1つの態様において本発明は、植物、植物の一部、果実及び種子上における微生物成長を抑制する方法に関し、それは、相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合における成分(I)、及び1種もしくはそれより多い成分(II)の組み合わせを含んでなる組成物の抗微生物的に有効な量を、処理されるべき植物、植物の一部、果実及び種子に適用することを含んでなる。
成分(I)及び成分(II)の1つの組み合わせを含んでなる組成物中における成分(I)及び成分(II)の1つの相対的な割合は、活性成分として単独の成分(I)又は単独の成分(II)の1つのいずれかを含む組成物と比較する場合に、相乗的殺生物効果を
生ずる割合である。当該技術分野における熟練者が理解するであろう通り、効果が測定される微生物の種類及び処理されるべき基質に依存して、組成物中の成分(I)及び(II)の種々の割合内で、該相乗的効果を得ることができる。本出願の記述に基づき、実験1に記載される毒性プレートアッセイ(Poison Plate Assay)の方法に従って、そのような組み合わせの相乗的効果の決定を行うことができる。しかしながら一般に、ほとんどの微生物に関し、活性組成物中の成分(I)の量対成分(II)の量の適した重量による割合は、10:1〜1:10の範囲内に含まれるべきであると言うことができる。特に、この範囲は8:2〜2:8、より特定的に3:1〜1:3又は2:1〜1:2である。本発明の組成物中における成分(I)対成分(II)の別の特定の比は、成分(I)及び成分(II)の1つの間の1:1の比である。
本発明に従う組成物中のそれぞれの活性成分の量は、相乗的殺生物効果が得られるような量であろう。特に、本発明の調製済み組成物は、10〜50.000mg/lの範囲内で成分(I)を含むことが意図されている。成分(II)は、選ばれる成分(II)の特定の活性に依存して、10〜50.000mg/l又はmg/kgの範囲の量で存在する。
調製済み組成物中の成分(I)及び成分(II)の濃度は、これらの組成物が用いられる特定の条件にも依存する。例えば葉の処理において、溶液は直接葉の上に噴霧され、その場合、成分(I)の濃度は100mg〜250mg/lの範囲である。ジャガイモは、約7500mg/lの量で成分(I)を含んでなる組成物を用いて、1.000kgを処理するために2リットルの溶液を用いるようなやり方で処理される。種子の処理において、用いられる組成物は、100ml〜200mlの溶液を用いて100kgの種子を処理するようなやり方で、約50g/lの量で成分(I)を含む。果実の収穫−後処理において、浸漬処理の場合には250〜500mg/l、噴霧処理の場合には500〜1.000mg/l、そしてワックス処理の場合には1.000〜2.000mg/lの範囲の量で成分(I)を含んでなる組成物が用いられる。
本発明に従う組成物は、相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合における成分(I)と成分(II)の組み合わせならびに場合により1種もしくはそれより多い許容され得る担体を含んでなる。
これらの担体は、組成物の抗菌・カビ有効性を損なわずに、例えば組成物を溶解するか、分散させるか又は拡散させることにより、処理されるべき場所に組成物を適用/散布するのを容易にする、ならびに/あるいはその保存、輸送又は取り扱いを容易にするために、成分(I)及び(II)の組成物を調製する時に用いられるいずれかの材料又は物質である。該許容され得る担体は、固体又は液体又は圧縮されて液体を形成している気体であることができ、すなわち、本発明の組成物を濃厚液、乳剤、濃厚乳剤、油混和性濃厚懸濁剤、油−混和性液体、可溶性濃厚液(soluble concentrates)、溶液、顆粒剤、微粉剤、スプレー、エアゾール、ペレット又は粉剤として適切に使用することができる。
多くの場合、濃厚液、例えば濃厚乳剤、濃厚懸濁剤又は可溶性濃厚液から、水性又は有機媒体を用いて希釈すると、直接使用されるべき殺生物性組成物を得ることができ、そのような濃厚液は本発明の定義中で用いられる組成物という用語に包含されることが意図されている。そのような濃厚液を、使用直前にスプレータンク(spray tank)中で調製済み混合物に希釈することができる。好ましくは、本発明の組成物は、約0.01〜95重量%の成分(I)及び(II)の組み合わせを含有するべきである。より好ましくは、この範囲は0.1〜90重量%である。最も好ましくは、この範囲は、さらに下記で詳細に説明する特定の適用目的のために選ばれるべき調剤の型に依存して、1〜80重
量%である。
濃厚乳剤は、水中における希釈の後に乳剤として適用されるべき成分(I)及び(II)の液体の均一な調剤である。濃厚懸濁剤は、使用前に水を用いて希釈することが意図されている、流体中の活性成分の安定な懸濁剤である。可溶性濃厚液は、水中における希釈の後に活性成分の真溶液として適用されるべき液体の均一な調剤である。
本発明の殺菌・殺カビ性組成物を、例えば果実、特に柑橘類の果実の被覆又はコーティングとして使用するためのワックスとして調製することもできる。
本発明に従う殺生物性組成物は、果実、特に柑橘類の果実の収穫−後処理において役立つことができる。後者の場合、果実に液体調剤を噴霧するか、あるいはその中に浸すか、又は漬けるか、あるいは果実にワックス性組成物をコーティングすることができる。後者のワックス性組成物は、濃厚懸濁剤を適したワックスと十分に混合することにより、簡単に調製される。噴霧するか、浸すか又は漬ける用途のための調剤は、例えば濃厚乳剤、濃厚懸濁剤又は可溶性液体のような濃厚液を水性媒体で希釈すると調製することができる。そのような濃厚液はほとんどの場合、活性成分、分散剤又は懸濁化剤(界面活性剤)、増粘剤、少量の有機溶媒、湿潤剤、場合によりいくらかの凍結防止剤及び水から成る。
本発明の殺生物性組成物を、菌・カビに対する種子の保護のために用いることもできる。その効果のために、本殺菌・殺カビ性組成物を種子上にコーティングすることができ、その場合、種子粒(seed grains)を活性成分の液体組成物に連続的に漬けるか、あるいはあらかじめ組み合わされた組成物でそれらをコーティングする。例えば回転板噴霧器を用いて、組成物を種子上に吹きつける(sprayed)かもしくは噴霧する(atomised)こともできる。
成分(I)及び(II)の組み合わせを、好ましくは保護されるべき材料への同時の施薬(administration)を保証するために、該成分の両方が緊密に混合されている組成物の形態で適用する。両方の成分(I)及び(II)の施薬又は適用は、「逐次−組み合わせ」施薬又は適用であることもでき、すなわち成分(I)及び成分(II)を、それらが処理されるべき場所で必然的に一緒に混合された状態になるような方法で、同じ場所において交互に又は逐次的に施薬又は適用する。これはすなわち、逐次的施薬又は適用が短時間内に、例えば24時間より短時間、好ましくは12時間より短時間内に行なわれると、達成されるであろう。この代わりの方法は、例えば活性成分(I)を含んでなる調剤で満たされた少なくとも1つの容器及び活性成分(II)を含んでなる調剤で満たされた少なくとも1つの容器を含んでなる適した1つのパッケージを用いることにより、行なわれ得る。従って、本発明は:
−(a)成分(I)(すなわちピリメタニル)を含んでなる組成物、ならびに
−(b)酢酸銀、アルギン酸銀、アジ化銀、クエン酸銀、乳酸銀、硝酸銀、過塩素酸銀、硫酸銀、塩化銀、チオシアン酸銀、リン酸銀−ナトリウム−水素−ジルコニウム、銀スルファジアジン、銀シクロヘキサン二酢酸及び二銀2,5−ジクロロ−3,6−ジヒドロキシ−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンから選ばれる成分(II)を含んでなる組成物
を同時もしくは逐次的使用のための組み合わせとして含有する製品も包含し、ここで該組成物(a)及び(b)は相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合にある。他の適した銀成分(II)は、例えば、溜めとしてリン酸ジルコニウムに基づくセラミックスを用いるようなイオン交換機構により、銀を徐々に生物的に利用可能にするための方法を用いて銀を遊離させる生成物、あるいは溜めもしくは担体としてのガラスセラミックス中に与えられる銀、あるいは溜めとしてゼオライト、シリカゲル又は二酸化チタンが与えられた銀、あるいは成形された、ラッカーが塗られたもしくは塗装された製品の製造のためのプラス
チック組成物、例えばアミノ樹脂(例えばウレア−ホルムアミド樹脂、メラミン−ホルムアミド樹脂....)又は熱可塑性樹脂(例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリレート、pvc...)中に導入されるか、あるいは典型的には1〜1000nmの粒度を有するナノ−銀粒子として与えられる銀を含有する無機誘導体である。そのような製品は、別々の容器を含んでなる適したパッケージから成ることができ、ここで各容器は成分(I)又は成分(II)の1つを、好ましくは調製された形態で含んでなる。そのような調製された形態は一般に、両方の活性成分を含有する調剤に関して記載したと同じ組成を有する。
本発明の組成物中で用いるために適した担体及び助剤は、固体又は液体であることができ、調剤の技術分野で既知の適した物質、例えば天然もしくは再生無機物質、溶媒、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、接着剤、増粘剤、結合剤、肥料又は凍結防止剤に相当する。
前記で挙げた成分(I)及び(II)の両方と別に、本発明に従う組成物は他の活性成分、例えば他の殺微生物剤、特に殺菌・殺カビ剤ならびに又殺虫剤(insecticides)、殺ダニ剤(acaricides)、殺線虫剤(nematicides)、除草剤(herbicides)、植物成長調節剤及び肥料をさらに含むことができる。
成分(I)及び(II)は、改質されない形態で、あるいは好ましくは調剤の技術分野において通常用いられる助剤と一緒に用いられる。従って、それらは、当該技術分野において既知の方法に従って、濃厚乳剤、直接噴霧可能な溶液又は希釈可能な溶液、希乳剤、水和剤、水和性粉剤、微粉剤、顆粒剤及びまた例えばポリマー物質中のカプセル封入剤に調製される。組成物の性質の場合と同様に、吹きつけ(spraying)、噴霧(atomizing)、微粉剤散布、ばら撒き又は注ぎ(pouring)のような適用の方法は、意図される目的及び支配している状況に従って選ばれる。
活性成分及び適宜固体又は液体の助剤を含んでなる調剤、すなわち、組成物、調製物又は混合物は既知の方法で、例えば、活性成分を増量剤、例えば溶媒、固体担体及び適宜界面活性化合物(界面活性剤)と一緒に均一に混合及び/又は磨砕することにより調製される。
適した溶媒は芳香族炭化水素、好ましくは8〜12個の炭素原子を含有する画分、例えば、ジメチルベンゼン混合物又は置換ナフタレン類、フタレート類、例えばジブチルフタレート又はジオクチルフタレート、脂肪族又は脂環式炭化水素、例えばシクロヘキサン又はパラフィン、アルコール及びグリコールならびにそれらのエーテル及びエステル、例えばエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル、ケトン、例えばシクロヘキサノン、強力に極性の溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド又はジメチルホルムアミドならびに植物油又はエポキシド化植物油、例えばエポキシド化ココナツ油もしくは大豆油;あるいは水である。
例えば微粉剤及び分散可能な粉剤のために用いられる固体担体は、通常、天然の無機充填剤、例えばカルサイト、タルク、カオリン、モントモリロナイト又はアタパルジャイトである。物理的性質を向上させるために、高度に分散されたケイ酸又は高度に分散された吸収剤ポリマーを加えることも可能である。適した顆粒化された吸収剤担体は多孔質型のもの、例えば軽石、砕かれたれんが(broken brick)、セピオライト又はベントナイトであり;そして適した非溶剤担体は、カルサイト又は砂のような材料である。さらに、無機もしくは有機性の多数の予備顆粒化材料、例えば特にドロマイト又は微粉砕された植物残渣(pulverised plant residues)を用いることができる。
本発明の組成物中で用いられるべき適した界面活性化合物は、優れた乳化性、分散性及び湿潤性を有する非−イオン性、カチオン性及び/又はアニオン性界面活性剤である。「界面活性剤」という用語は、界面活性剤の混合物も含んでなると理解されるであろう。
本発明の組成物中で用いるために適した担体及び助剤は固体又は液体であることができ、且つ植物又はそれらの場所の処理のため、あるいは植物製品の処理のため、特に木材の処理のための調剤の調製に関する技術分野において既知の適した物質、例えば天然もしくは再生無機物質、溶媒、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、接着剤、増粘剤、結合剤、肥料、凍結防止剤、忌避剤(repellents)、着色添加剤(colour additives)、腐蝕防止剤、撥水剤、乾燥剤、UV−安定剤及び他の活性成分に相当する。
適したアニオン性界面活性剤は、水溶性セッケン及び水溶性合成界面活性化合物の両方であることができる。
適したセッケンは、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は非置換もしくは置換アンモニウム塩、例えばオレイン酸又はステアリン酸のナトリウムもしくはカリウム塩あるいは例えばココナツ油又は牛脂から得ることができる天然脂肪酸混合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は非置換もしくは置換アンモニウム塩である。さらに、脂肪酸メチルタウリン塩を挙げることもできる。
しかしながら、いわゆる合成界面活性剤、特に脂肪スルホネート、脂肪サルフェート、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体又はアルキルアリールスルホネートがより頻繁に用いられる。脂肪スルホネート又はサルフェートは通常アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は非置換もしくは置換アンモニウム塩の形態にあり、8〜22個の炭素原子を有するアルキル基を含有し、該アルキルはアシル基に由来する基も含んでなり、例えばリグノスルホン酸又はドデシルサルフェート又は天然脂肪酸から得られる脂肪アルコールサルフェートの混合物のナトリウムもしくはカルシウム塩である。これらの化合物は硫酸エステル及び脂肪アルコール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸の塩も含んでなる。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、好ましくは2個のスルホン酸基及び8〜22個の炭素原子を含有する1個の脂肪酸基を含有する。アルキルアリールスルホネートの例は、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレン−スルホン酸又はナフタレン−スルホン酸/ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム、カルシウム又はトリエタノールアミン塩である。対応するホスフェート、例えばp−ノニルフェノールと4〜14モルのエチレンオキシドの付加物のリン酸エステルの塩あるいはリン脂質も適している。
非−イオン性界面活性剤は、好ましくは脂肪族もしくは環状脂肪族アルコール又は飽和もしくは不飽和脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体であり、該誘導体は3〜10個のグリコールエーテル基及び(脂肪族)炭化水素部分中に8〜20個の炭素原子及びアルキルフェノールのアルキル部分中に6〜18個の炭素原子を含有する。
さらに別の適した非−イオン性界面活性剤は、ポリエチレンオキシドとポリプロピレングリコール、アルキル鎖中に1〜10個の炭素原子を含有するエチレンジアミノポリ−プロピレングリコールの水溶性付加物であり、その付加物は20〜250個のエチレングリコールエーテル基及び10〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含有する。これらの化合物は通常、プロピレングリコール単位当たりに1〜5個のエチレングリコール単位を含有する。
非−イオン性界面活性剤の代表的な例は、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ひまし油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリ
ブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオクチルフェノキシポリエトキシ−エタノールである。ポリエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソルビタントリオレートも適した非−イオン性界面活性剤である。
適用を向上させ、活性成分の用量を減少させるのに有用な特に有利な添加剤は、セファリン又はレシチン型の天然(動物もしくは植物)又は合成リン脂質、例えばホスファチジル−エタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセリン、リゾレシチン又はカルジオリピンである。そのようなリン脂質を動物又は植物細胞から、特に脳−、心臓−もしくは肝臓組織、卵黄又は大豆から得ることができる。適したそのようなリン脂質は、例えばホスファチジルコリン混合物(phosphatidylchlorin mixture)である。合成リン脂質は、例えばジオクタニルホスファチジル−コリン及びジパルミトイルホスファチジルコリンである。
実験の部
実験1:毒性プレートアッセイ
一次化合物の名称:−ピリメタニル(I)

銀塩の名称: −硝酸銀又は過塩素酸銀

原液: DMSO中の1000ppm

試験組み合わせ: %生成物A + %生成物B
100 + 0
80 + 20
66 + 33
50 + 50
33 + 66
20 + 80
0 + 100

組み合わせ中の合計活性成分の濃度:
1/3のステップで増加する第1系列の濃度:2.11−2.82−3.75−5.01−6.67−8.90−11.87−15.82−21.09−28.13−37.50−50.00ppm
1/3のステップで増加する第2系列の濃度:21.12−28.16−37.54−50.06−66.74−88.99−118.65−158.20−210.94−281.25−375.00−500.00ppm

培養倍地: バクテリア:トリプトース寒天(TA):1リットルの脱イオン水中
の20g バクトトリプトース(bacto tryptose)、
5g 塩化ナトリウム、1g バクトデキストロース(bacto
dextrose)及び15g バクトアガール(bacto ag
ar)
菌・カビ及び酵母:グルコース寒天(GA):1リットルの脱イオン
水中の10g グルコース、1.5g KHPO、2g KH
PO、1g (NHSO、0.5g MgSO及び12
.5g 寒天

実験装置: 24−ウェルプレート

試験種: バクテリア
シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeru
ginosa) NCIB 8295
エシェリキア・コリ(Escherichia coli)
SSB 18
スタフィロコックス・アウレウス(Staphylococcus
aureus) LMG 8064
菌・カビ及び酵母
アスペルギルス・ベルシコロル(Aspergillus vers
icolor) CNCM 1187−79
ペニシリウム・プルプロゲヌム(Penicillium purp
urogenum) CBS 170.60
ロドツルラ・ルブラ(Rhodoturula rubra)
B 52183
スタチボトリス・チャルタルム(Stachybotris cha
rtarum) CBS 328.37
ウロクラジウム・アツルム(Ulocladium atrum)
IMI 214669a
トリコデルマ・ロンギブラキアツム(Trichoderma lo
ngibrachiatum) ATCC 13631

接種材料: 胞子/菌糸体懸濁液(2μl)又は活発に成長しているコロニーの境
界からの寒天の小片を用いる

培養条件: バクテリア:27℃、70%相対湿度、暗
菌・カビ:22℃、70%相対湿度、暗

評価: バクテリアに関して1週間後及び菌・カビに関して2週間後に評価

MIC値(ppm合計活性成分における最小阻止濃度)を記録し、Kull et al.により記載された相乗作用指数(Synergy Index)法を用いて相乗作用を計算した(Kull,F.C.,P.C.Eismann,H.D.Sylvestrowicz,and R.L.Mayer著,“Mixtures of quaternary ammonium compounds and long−chain fatty acids as antifungal agents”,Applied
Microbiology 9:1961年,538−541;Zwart Voorspuij,A.J.,and C.A.G.Nass著,“Some aspects
of the notions additivity,synergism and
antagonism in the simultaneous activity
of two antibacterial agents in vitro”,Arch.intern.Pharmacodynamie 109:1957年,211−228;Steinberg,D.C.著,“Measuring synergy”,cosmetics & Toiletries 115(11),2000年:59−62;及びLada,A.,A.N.Petrocci,H.A.Green,and
J.J.Merianos著,“Antimicrobial composition”,米国特許第4061750号明細書,3ppも参照されたい)。
Figure 0005385285
式中:
●Qは、単独で作用している化合物Aの、終点(例えばMIC)を生ずるppmにおける濃度であり、
●Qは、混合物中における化合物Aの、終点(例えばMIC)を生ずるppmにおける濃度であり、
●Qは、単独で作用している化合物Bの、終点(例えばMIC)を生ずるppmにおける濃度であり、
●Qは、混合物中における化合物Bの、終点(例えばMIC)を生ずるppmにおける濃度である。
相乗作用指数が1より大きい場合、拮抗作用が示される。SIが1.0に等しい場合、加算性が示される。SIが1.0より小さい場合、相乗作用が示される。
Figure 0005385285
Figure 0005385285
実験2:毒性プレートアッセイ
一次化合物の名称:−ピリメタニル(I)

銀塩の名称: −Avecom(Bloemendalestraat 138,8
730 Beernem,Belgium)からのMicrosil
TM

MicrosilTMは、プロバイオティクバクテリアにより生産され、その上に密集するコロイド銀金属粒子の懸濁液である。銀粒子の直径は3〜20nmで変る。MicrosilTM中の銀の酸化状態は0(Ag)である。
MicrosilTMは、生物学的担体分子上で安定化された微細に分散されたコロイドAg粒子の水中の懸濁液として生産される。プロバイオティク担体は、非生存性且つ安定化生物成分(non−viable and stabilizing bioco
mponent)としてのみ存在する。

原液: DMSO中の1000ppm

試験組み合わせ: %生成物A + %生成物B
100 + 0
80 + 20
66 + 33
50 + 50
33 + 66
20 + 80
0 + 100

濃度:50−37.5−28.1−21.1−15.8−11.9−8.9−6.7−5.0−3.8−2.8−2.1ppm

培養倍地: バクテリア:トリプトース寒天(TA):1リットルの脱イオン水中
の20g バクトトリプトース、5g 塩化ナトリウム、1g バク
トデキストロース及び15g バクトアガール

実験装置: 24−ウェルプレート

試験種: バクテリア
ストレプトミセス・グリセウス(Streptomyces gri
seus(g+) LMG 19302

接種材料: トリプトースブロス(寒天なし)中の試験バクテリアの活発に成長す
る培養液の10μlを加えることにより、栄養倍地に接種する。

培養条件: バクテリア:27℃、70%相対湿度、暗

評価: 5日後に評価

MIC値(ppm合計活性成分における最小阻止濃度)を記録し、上記の相乗作用指数法を用いて相乗作用を計算した。
Figure 0005385285

Claims (9)

  1. 成分(I)として、ピリメタニル又はその塩、及び成分(II)として、硝酸銀又は過塩素酸銀から選ばれる銀化合物の組み合わせを含んでなり、ここで成分(I)及び成分(II)の1つは相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合にある組成物。
  2. 成分(I)として、ピリメタニル又はその塩、および成分(II)として、プロバイオティク(probiotic)バクテリア上に密集するナノ−銀粒子の組み合わせを含んでなり、ここで成分(I)及び成分(II)の1つは相乗的殺生物効果を与えるそれぞれの割合にある組成物。
  3. 成分(I)対成分(II)の重量比が10:1〜1:10の範囲である請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 成分(I)が10〜50.000mg/lの範囲内の量で存在し、成分(II)が10〜50.000mg/lの範囲内の量で存在する請求項1又は2に記載の組成物。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の組成物の抗微生物的に有効な量を、処理されるべき木材、木材製品及び生分解性材料に適用することを含んでなる、木材、木材製品及び生分解性材料上の微生物成長の抑制方法。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の組成物の抗微生物的に有効な量を、処理されるべき工業材料に適用することを含んでなる、工業材料上の微生物成長の抑制方法。
  7. 成分(I)及び成分(II)の1つを互いに緊密に混合することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の相乗性組成物の調製方法。
  8. (a)成分(I)、ピリメタニルを含んでなる組成物;ならびに
    (b)硝酸銀又は過塩素酸銀から選ばれる成分(II)を含んでなる組成物
    を、同時もしくは逐次的使用のための組み合わせとして含有し、ここで該組成物(a)及び(b)は相乗的殺生物効果を与えるようなそれぞれの割合にある製品。
  9. (a)成分(I)、ピリメタニルを含んでなる組成物;ならびに
    (b)成分(II)、プロバイオティク(probiotic)バクテリア上に密集するナノ−銀粒子を含んでなる組成物
    を、同時もしくは逐次的使用のための組み合わせとして含有し、ここで該組成物(a)及び(b)は相乗的殺生物効果を与えるようなそれぞれの割合にある製品。
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