JP5384430B2 - スライド式移動機構及び電子機器 - Google Patents
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図13に示すように、携帯電話機100の構成は、下側ユニット110と上側ユニット120とに大別され、これら各ユニットを重ねたものである。以下では、図13(a),(b)の正面図に示される下側ユニット110及び上側ユニット120の面を「正面」と称し、その反対側の面を「背面」と称する。
携帯電話機100が、図13(a)に示す形態のときは、下側ユニット110の正面は外部に露出しない。携帯電話機100が、図13(b)に示す形態のときは、下側ユニット110の正面が外部に露出する。下側ユニット110の正面には、複数の操作ボタンからなる操作領域111が設けられている。上側ユニット120の正面には、各種の画像を表示する矩形の表示ディスプレイ121や操作ボタンが設けられている。
続いて、携帯電話機100のスライド機構について説明する。
図14に示すように、下側ユニット110の正面には、操作領域111を挟んで一対のガイド溝112が形成されている。ガイド溝112は、ユーザによりスライド操作が行われる方向に沿って延びている。ガイド溝112は、例えば下側ユニット110の筐体と共通する材料として、樹脂材料などで構成される。一方、上側ユニット120の背面には、ガイド溝112に対応する位置に一対のガイド部材122が設けられている。ガイド部材122は、例えば金属や各種の樹脂材料などで構成される。ガイド部材122がガイド溝112に挿入された状態で、ガイド溝112に沿って上側ユニット120が下側ユニット110に対してスライド移動する。ここで、「スライド移動」とは、一方のユニット(ここでは、上側ユニット120)が他方のユニット(ここでは、下側ユニット110)の表面に沿って滑りながら移動することをいう。
なお、ユニットの筐体に対して突出するガイド部材は、ユニットの筐体に対して凹んだガイド溝に挿入されるが、その挿入された状態が維持されるように、例えばそれらの形状が工夫されている。一例として、図14に示す断面図において、ガイド部材の及びガイド溝の断面形状が「T」字を180度回転した形状であれば、これらの形状によってガイド部材をガイド溝に保持させたままにすることが可能である。この点は、以下の説明においても同じであるが、その説明については省略する。
なお、「ガイド方向」とは、ガイド部材を有するユニットがスライド移動するときに、他方のユニットに形成されたガイド溝によって案内される(つまり、ガイドされる)方向をいう。換言すると、ガイド方向とは、ユーザのスライド操作に応じて、操作されたユニットが他方のユニットに対してスライド移動する方向をいう。
図16(a)〜(c)において、それぞれ左側に示す図は、ユーザによって行われるスライド操作を説明する図である。図16(a)〜(c)において、それぞれ右側に示す図は、各スライド操作時の図15と同じ方向の断面を表す図である。また、矢印C1,C2で表されるガイド方向を基準としたときに、図中左側のガイド部材122に作用する力の方向をθLで表し、図中右側に示すガイド部材122に作用する力の方向をθRで表す。
この場合、図16(b)の右側に示すように、ガイド部材122の姿勢がガイド溝112に対して相対的に傾く。この傾きにより、各ガイド部材122の前方側の一端が、それぞれ、接触点L1,R1にてガイド溝112の縁に接触する。この接触により、ガイド部材122とガイド溝112との間に、ガイド部材122のスライド移動を妨げる摩擦力が生じる。
例えばユーザが何気なくスライド操作を行った場合には、上述した原因によって滑らかなスライド移動が妨げられることがある。また、スライド移動を滑らかにするために、スライド機構が巨大化させたり、その構造を複雑化させたりすることは、電子機器などに実装する上で好ましくない。
本発明の別の好ましい態様において、前記ガイド部材は、前記ガイド溝のガイド方向に切断したときの断面の面積が、前記所定方向に対して前記第2ユニットの筐体に近づくほど小さくなるように構成される。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。以下では、本発明のスライド式移動機構(つまり、スライド機構)を、本発明の電子機器の一例である携帯電話機に適用した場合について説明する。
図1,2は、スライド型の携帯電話機1の外観を示す三面図である。
図1,2に示すように、携帯電話機1は、第1ユニット10と、第1ユニット10に対して所定方向に重ねられる第2ユニット20とに大別される構成である。以下では、第2ユニット20が第1ユニット10に重ねられる方向を、「ユニットの重なり方向」と称する。
なお、以下では、第2形態から第1形態に切り替えられるときのガイド方向を「前方」と称し、第1形態から第2形態に切り替えられるときのガイド方向を「後方」と称することがある。また、以下では、図1,2の正面図に示される第1ユニット10及び第2ユニット20の面を「正面」と称し、その反対側の面を「背面」と称する。また、ここでは、第1ユニット10と第2ユニット20とは、ほぼ直方体状の外観であり、互いにほぼ同一の形状・ほぼ同一寸法である。
なお、上述したユニットの重なり方向は、本発明の所定方向に対応する方向であり、第1ユニット10の正面の法線方向と換言することができる。
なお、携帯電話機1は、上記構成以外にも、スライド型の携帯電話機が通常有している構成を備える。例えば、表示ディスプレイ22の周囲の領域には、各種の操作ボタンが設けられている。
図3は、携帯電話機1の正面の長辺に沿って(つまり、図2の切断線III−IIIで)携帯電話機1を切断したときの、スライド機構の要部の断面を示す図である。図4は、携帯電話機1の正面の短辺に沿って(つまり、図2の切断線IV−IV)で携帯電話機1を切断したときの、スライド機構の要部の断面を示す図である。
第1ユニット10の正面において、筐体11の操作領域12を挟んだ両側に、一対のガイド溝13が形成されている。ガイド溝13は、矢印Cで示すガイド方向に沿って線分状に伸張しており、筐体11の正面の他の部分に対して凹んだ形状である。ここでは、ガイド溝13は筐体11の他の部位と共通する材料で構成され、筐体11の正面の短辺に沿って伸びている。一方、第2ユニット20の筐体21の背面には、筐体21に対して突出する一対のガイド部材23が設けられている。ガイド部材23は、各々、ガイド溝13の位置に対応して設けられている。これにより、一対のガイド部材23が各々ガイド溝13に挿入された状態で、ガイド方向に沿って第2ユニット20が第1ユニット10に対してスライド移動する。
また、第2ガイド部材232は、第2ユニット20が第1ユニット10に対してスライド移動するときにガイド溝13に接するように、ガイド溝13に挿入される。換言すると、第2ガイド部材232はスライド移動時にガイド溝13の縁に接することがある部分であるが、第1ガイド部材231はガイド溝13の縁には接することがない部分である。
なお、第1ガイド部2321は、本発明の第1ガイド部に相当し、第2ガイド部2322は、本発明の第2ガイド部に相当する。
上述したように、ガイド部材23は、第1ガイド部材231のヤング率が第2ガイド部材232よりも小さくなるように構成される。つまり、第1ガイド部材231の方が柔軟に構成され、外力に応じて変形しやすいという特徴を持つ。
続いて、ガイド部材23をかかる構成とする根拠について説明する。
時刻t=ta1において、スライド操作がガイド方向に対して傾いており、ガイド溝13の幅方向に対する操作荷重が与えられると、ガイド部材122はその方向に移動させられる。
時刻t=ta2において、ガイド部材122がガイド溝112の縁に接触すると、図16(b)に示すような現象が生じる。このとき、ガイド部材122のガイド溝112に近い側の部分はその縁によりそれ以上の移動が妨げられるが、それよりもガイド溝112から遠い側の部分はガイド溝112の縁に接しないので、ガイド溝112の幅方向に対して更にたわむ。
時刻t=ta4において、ガイド部材122は元の形状に戻る。このとき、ガイド部材122はガイド溝112の縁に接したままであると考えられる。この接触により、ガイド部材122及びガイド溝112の縁との間に摩擦力が生じ、滑らかなスライド操作が妨げられる。
時刻t=tb1において、スライド操作の方向がガイド方向に対して傾いており、ガイド溝13の幅方向の操作荷重が与えられると、ガイド部材23もその方向に移動させられる。
時刻t=tb2において、第2ガイド部材232がガイド溝13の縁に接触すると、図16(b)に示す現象が生じる。第2ガイド部材232のヤング率が比較的大きく、且つ第1ガイド部材231のヤング率が第2ガイド部材232のそれよりも小さい。よって、この接触があったとき、ガイド部材122に比べて、ガイド部材23(具体的には、第1ガイド部材231)はガイド溝13の幅方向に対して更に大きくたわむ。
なお、第1ガイド部材231がガイド溝13に接しないようにしているのは、このたわみがガイド溝13の縁によって妨げられないようにするためである。
以上のように、発明者らは、第1ガイド部材231のヤング率を第2ガイド部材232のヤング率よりも小さくすることで、図5(b)に示した作用を奏するという知見を得た。
図6(a)に示す状態から、ガイド方向に対して傾いたスライド操作が行われると、図6(b)に示すように、ガイド部材23の姿勢がガイド溝13に対して相対的に傾く。このとき、第1ガイド部2321の前方側の一端付近が接触点R1にてガイド溝13の縁に接触し、第2ガイド部2322の後方側の一端付近が接触点R2にてガイド溝13の縁に接触する。この接触が生じた場合、図5(b)に示した作用により、ガイド溝13の縁から引き離される方向の力がガイド部材23に作用する。これにより、第2ユニット20の第1ユニット10に対する相対的な位置が変化し、ガイド部材23とガイド溝13の縁との間の摩擦力が減じられる。つまり、θL及びθRが小さくなる方向にガイド部材23、つまり第2ユニット20に力が作用するから、従来構成のガイド部材122を用いる場合に比べて、ユーザにとっては滑らかなスライド操作が可能となる。
なお、ユーザによって、上記曲げモーメントにより右回転の回転力が作用するようなスライド操作が行われたときであっても、上述したものと同等の作用を奏する。
以上の理由により、スライド機構が複雑化することを抑えることができるので、携帯電話機1の製造工程の簡素化や製造コストの低減に寄与させることもできる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この実施形態の携帯電話機の外観の構成は、第1実施形態の携帯電話機1と同じものであり、その説明を省略する。また、この実施形態の携帯電話機の構成は、第1ユニット10aと、第1ユニット10aに対して重ねられる第2ユニット20aとに大別される。この実施形態の携帯電話機の構成は、スライド機構の構造においてのみ第1実施形態のものと相違する。つまり、この実施形態の携帯電話機は、第1実施形態のガイド部材23をガイド部材31に変更した構成である。よって、この実施形態の説明では、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付して表し、その説明を適宜省略する。
図7に示すように、第2ユニット20aの背面には、筐体21に対して突出するガイド部材31が構成されている。ガイド部材31は、ガイド方向に対して互いに間隔を空けて設けられる一対のガイド部材として、前方ガイド部材311と後方ガイド部材312とを含む。
まず、図8(a)に示すように、第2ユニット20aに対してスライド操作の方向の操作荷重がかかり、その操作方向がガイド方向に対して傾いていると、前方ガイド部材311がガイド溝13の縁に接触して停止する。この場合、図8(b)に示すように、前方ガイド部材311は後方ガイド部材312に対して独立しており、ユニットの重なり方向に対して圧縮して、その操作荷重を吸収する。
なお、ガイド部材31の伸縮性については、上記説明ではガイド溝13(つまり、筐体11)と対比させていたが、図8を用いて説明した作用を奏するようにスライド機構が構成されていればよい。
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[変形例1]
上述した第2実施形態では、第1ユニット10aにガイド溝13を設け、第2ユニット20aにガイド部材31を設けていたが、各ユニットにガイド溝及びガイド部材をそれぞれ設けてもよい。
図9は、この実施形態のスライド機構を説明する図である。図9(a)は、第2実施形態の構成での形態の切り替えの様子を説明する図である。図9(b)は、本変形例の構成での形態の切り替えの様子を説明する図である。
まず、図9(a)に示すように、前方ガイド部材311及び後方ガイド部材312がともに第2ユニット20aに設けられている場合、そのスライド量と同じ長さのガイド溝13を確保する必要がある。また、第1形態及び第2形態のそれぞれにおいて、前方ガイド部材311と後方ガイド部材312との間の距離は、d1で一定に保たれる。
以上の構成により、第1ユニット10aと第2ユニット20aとは、ガイド溝13,24のガイド方向に沿って互いにスライド移動する。すなわち、第1ユニット10aは、前方ガイド部材311がガイド溝24に挿入された状態で、ガイド溝24のガイド方向に沿って第2ユニット20aに対してスライド移動する。第2ユニット20aは、前方ガイド部材312がガイド溝13に挿入された状態で、ガイド溝13のガイド方向に沿って第1ユニット10aに対してスライド移動する。
図9(a),(b)を対比すると、スライド移動が可能な距離は両構成で同じであるが、確保すべきガイド溝のガイド方向の長さは、図9(b)の方が短くて済む。これにより、1つの筐体におけるスライド溝の領域を減らすことができ、例えば、部品の配置などにおいて有利な場合があると考えられる。また、図9(b)に示す第1形態にあっては、前方ガイド部材311と後方ガイド部材312との間の長さがd2であり、第2実施形態の場合のd1よりも大きくすることができる。これにより、第1ユニット10aに対する第2ユニット20aの相対的な姿勢をより一層安定させることが可能である。
なお、本変形例において、前方ガイド部材311を第2ユニット20aに設け、後方ガイド部材312を第1ユニット10aに設けてもよい。
上述した第1実施形態では、第2ガイド部材232を、第1ガイド部2321と第2ガイド部2322からなる一対の構成としていたが、単一の構成としてもよい。この場合であっても、第1実施形態と同様の作用により、携帯電話機1におけるスライド操作を円滑にすることができる。
図10は、スライド操作時のスライド機構の動作を説明する断面図である。図10は、図6に示すものと同じ方向の断面を表す。この構成であっても、ガイド部材23の姿勢がガイド溝13に対して相対的に傾いて、各ガイド部材23の前方側の一端が接触点L1,R1にてガイド溝13の縁に接触し、後方側の一端が接触点L2,R2にてガイド溝13の縁に接触する。これにより、スライド操作を妨げる摩擦力が生じた場合でも、ガイド部材23に対して、各接触点においてガイド溝13の縁から引き離される方向の力が作用する。
よって、上述した第1実施形態と同様の作用により、ガイド部材23とガイド溝13の縁との間の摩擦力が軽減され、滑らかなスライド操作は可能となる。
上述した第1実施形態のガイド部材23の構成を、以下のように変形してもよい。
図11,12は、本変形例の携帯電話機のスライド機構を説明する断面図である。図11,12は、図4と同じ方向の断面を表す図である。
図11に示すガイド部材23bのように、ヤング率が連続的に変化する単一の部材でガイド部材を構成してもよい。例えばABS樹脂とポリカーボネートの合成樹脂でガイド部材を構成するなどすると、ヤング率が異なる単一の部材を得ることができる。これにより、ガイド溝13に接する部分から、ユニットの重なり方向に対して筐体21側に近づくにつれてヤング率を連続的に小さくしたガイド部材を構成することができる。このように、ガイド部材を構成する部材の数は、1又は複数のどちらでもよい。要するに、ユニットの重なり方向に対して、筐体21に近いほどヤング率が小さくなる構成であればよい。
また、図12に示すガイド部材23cのように、ガイド溝13にそれぞれ接し、ガイド方向に互いに間隔を空けて設けられた第1ガイド部2321d及び第2ガイド部2322dが、それぞれ筐体21によって支持されてもよい。
また、上述した第1実施形態の構成において、筐体11と第1ガイド部材231とが一体成形される構成であってもよい。
上述した第2実施形態のガイド部材31の構成を、以下のように変形してもよい。
ガイド部材31は、ユニットの重なり方向に伸縮すればよいから、材料の性質のみならず、その伸縮を実現するための機構を採用してもよい。
例えば、ユニットの重なり方向に対して伸縮可能となるように、バネなどの弾性部材をガイド部材に適用してもよいし、油圧により伸縮させる機構をガイド部材に適用してもよい。また、ゴムなどの伸縮性に優れた部材を、例えば金属を用いてユニットの重なり方向に挟むなどしてガイド部材の一部に組み込んで、伸縮性を得られるようにしてもよい。要するに、上述した第2実施形態のガイド部材は、ユニットの重なり方向の外力が与えられた場合に、それに応じて振動する(つまり、伸縮・圧縮を繰り返す)構成であればよい。また、ガイド部材は、前方ガイド部材及び後方ガイド部材の2つのみからなる態様に限定されない。つまり、図8で説明したような、各ガイド部材がそれぞれ独立して伸張・圧縮するという挙動が実現されるのであれば、ユニットからそれぞれ独立して突出する3つ以上のガイド部材が設けられてもよいと考えられる。
上述した各実施形態において、下側に位置する第1ユニットにガイド部材を設け、上側に位置する第2ユニットにガイド溝を設ける構成に変形してもよい。
また、ガイド溝が設けられるユニットの表面は平面状に限定されるものではなく、例えば曲面状の部分が含まれていてもよい。また、ガイド溝においては、例えばカーブする部分が含まれていてもよく、線分状のみからなる構成に限定されない。
上述した第1実施形態では、第1ユニット10の筐体11の正面にガイド溝を設けていたが、側面にガイド溝が設けられてもよい。筐体11の側面は、図1の側面図に示される面であり、正面と側面とは法線方向が互いに直交する。この場合、ガイド溝13は、筐体11の対向する2つの側面にそれぞれ設けられる。一方、第2ユニット20は、第1ユニット10を側面から覆う構成となる。そして、ガイド溝にガイド部材が挿入されるように、その筐体にガイド部材23が設けられる。この構成であっても、ガイド部材23がガイド溝13の側面に接触した際に、図5に示したような作用を奏すれば、ガイド部材23をガイド溝13から引き離す方向の力が作用し、滑らかなスライド操作が実現される。
また、本発明のスライド式移動機構は、携帯電話機1のように筐体の短手方向にスライド移動する端末に限らず、図13の携帯電話機100のように正面の長手方向にスライド移動する端末に適用してもよい。つまり、筐体の外観の形状とガイド方向との関係は、前掲のものに限定されない。
Claims (6)
- 第1ユニットと、当該第1ユニットに対して所定方向に重ねられる第2ユニットとを備え、
前記第1ユニットにガイド溝が形成され、
前記第2ユニットは、筐体から突出するガイド部材を有し、
前記ガイド部材は、前記所定方向に対して前記第2ユニットの筐体に近づくほどヤング率が小さくなり、
前記ガイド部材が前記ガイド溝に挿入された状態で、当該ガイド溝に沿って前記第2ユニットが前記第1ユニットに対してスライド移動する
ことを特徴とするスライド式移動機構。 - 前記ガイド部材は、
スライド移動するときに前記ガイド溝に接する部分と、当該部分よりも前記第2ユニットの筐体側に位置し、スライド移動するときに前記ガイド溝に接しない部分とを含み、前記ガイド溝に接する部分よりも接しない部分の方がヤング率が小さい
ことを特徴とする請求項1に記載のスライド式移動機構。 - 前記ガイド部材は、
スライド移動するときに前記ガイド溝に接し、前記ガイド溝のガイド方向に沿って互いに間隔を空けて設けられる第1及び第2ガイド部を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式移動機構。 - 前記ガイド部材は、
前記ガイド溝のガイド方向に切断したときの断面の面積が、前記所定方向に対して前記第2ユニットの筐体に近づくほど小さくなるように構成される
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスライド式移動機構。 - 前記第1ユニットには、一対の前記ガイド溝が形成され、
前記第2ユニットは、スライド移動するときに前記ガイド溝に各々挿入される一対の前記ガイド部材を有している
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスライド式移動機構。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載のスライド式移動機構を備えることを特徴とする電子機器。
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