JP5383095B2 - リレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラム - Google Patents

リレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラム Download PDF

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Description

この発明は、電力系統に設けられている保護リレーの動作を判定するリレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラムに関する。
電力系統を保護するために、変電所などの電気所には保護リレーが設置されている。保護リレーは、電力系統に発生した短絡や地絡を検出し、電気所に設置されている遮断器に対して、必要に応じてトリップ信号を出力する。こうした保護リレーについては、定期的に特性試験が行われている。つまり、担当者は、保護リレーに計測器や電圧発生器、電流発生器を接続して、リレー動作を確認する。
このような特性試験を行う担当者は、保護リレーの動作や特性を理解しておく必要がある。この保護リレーのリレー動作を学習する際に用いられるシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。このシステムに保護リレーの整定値を学習者が入力すると、このシステムは入力された整定値に対応する試験結果を出力して、保護リレーについての学習者の理解を深めている。
特開2004−29177号公報
ところで、保護リレーは電力系統を保護するので、保護リレーの整定値を担当者が検討するときや、電力系統で発生した事故を解析するときに、保護リレーのリレー入力に対するリレー動作を確認する作業が必要となる場合がある。このために、担当者は、保護リレーの整定値、リレー入力である電流値および電圧値を用いて、保護リレーのリレー動作の有無を検証するための計算を行う。この保護リレーには、電力系統の電圧値および電流値である一次値に対応する二次値がリレー入力として加えられる。つまり、保護リレーの整定値は二次値であり、一次値に変換する必要がある。また、電圧および電流は複素数である。さらに、リレーの動作は複雑なベクトル計算で得られる。この結果、複雑な計算が担当者の負担となり、しかも、複雑な計算を担当者が行うので、計算結果にも誤りの発生する場合がある。
一方、先に述べたシステムは、入力された整定値に対応する試験結果を出力する。しかし、このシステムでは、保護リレーの整定値、リレー入力である電流値および電圧値を用いて、保護リレーのリレー動作を判定することはできない。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、保護リレーの動作の有無を自動で判定することを可能にする、リレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、送電線の事故を検出するリレーの動作を判定するリレー動作判定装置であって、前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果が入力される入力部と、前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換し、変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出し、前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出し、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出し、事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出し、整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較し、比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定する処理部と、を備えることを特徴とするリレー動作判定装置である。
請求項1の発明では、担当者が入力部を操作して、リレーが送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果を入力する。処理部は、大きさと位相角とで表されている入力電圧と入力電流を複素数に変換し、変換した複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出し、線間電圧と線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出し、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出する。また、事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出する。この後、処理部は、整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較し、比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリレー動作判定装置において、前記各リレーが距離リレーであり、前記検出結果が電圧と電流とから成る場合、前記処理部は、該各リレーに整定されたインピーダンスを動作条件とし、前記事故条件として該各リレーが見るインピーダンスを、該検出結果を用いて算出し、該動作条件のインピーダンスと、該事故条件のインピーダンスとの比較結果を基にして、該各リレーが動作するかどうかを判定する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のリレー動作判定装置において、前記処理部は、前記リレーに対する判定結果を基にして算出した、進み相側のリレーの不要動作防止を踏まえた整定値を出力する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、送電線の事故を検出する各リレーの動作を判定するリレー動作判定方法であって、前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果が入力され、前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換し、変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出し、前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出し、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出し、事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出し、整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較し、比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定する、ことを特徴とするリレー動作判定方法である。
請求項5の発明は、送電線の事故を検出する各リレーの動作を判定するリレー動作判定プログラムであって、前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果を受け取るステップと、前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換するステップと、変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出するステップと、前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出するステップと、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出するステップと、事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出するステップと、整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較するステップと、比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするリレー動作判定プログラムである。
請求項1、請求項4および請求項5の発明によれば、リレーが事故を検出したときの検出結果を入力することにより、電力系統に設置されている各リレーが動作するかどうかを自動で判定することを可能にする。また、この発明によれば、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、各リレーが動作するかどうかを判定するので、事故が各リレーに及ぼす影響を検証することを可能にする。
請求項2の発明によれば、事故が発生した際の条件で、各距離リレーが動作するかどうかを検証することを可能にする。
請求項3の発明によれば、リレーに対する判定結果を基にして、進み相側のリレーの不要動作防止を踏まえた整定値、つまり、進み相側のリレーの影響を踏まえた整定値を算出するので、リレーの適正な整定値を得ることができる。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態によるリレー動作判定装置を図1に示す。図1のリレー動作判定装置1は、保護リレーの動作判定を行うコンピュータであり、処理部11、記憶部12、入力部13、表示部14および出力部15を備えている。
リレー動作判定装置1は、例えば図2に示す電力系統に設置されている保護リレー装置110のリレー動作を判定する。ここで、リレー動作判定装置1が判定の対象とする保護リレー装置110について述べる。電力系統のA端側には、A端とB端との間の送電線L1、L2に保護リレー装置がそれぞれ設置されているが、図2では送電線L1に設置されている保護リレー装置110を示し、他は省略している。また、送電線L1、L2は三相交流を送電する。保護リレー装置110は、計器用変圧器(PT:Potential Transformer)で検出した送電線L1のa相、b相およびc相の電圧と、変流器(CT:Current Transformer)で検出した、送電線L1を流れるa相、b相およびc相の電流とにより、送電線L1の事故などを検出する。
保護リレー装置110は、検出したa相、b相およびc相の電圧および電流を、数値データやオシロ波形データとして記録している。保護リレー装置110が記録しているオシロ波形データの一例を図3に示す。このオシロ波形データは、b相とc相の2線地絡が発生した場合のa相、b相およびc相の電圧Va、Vb、Vcと電流Ia、Ib、Icとを表している。なお、図3では、Voが零相電圧であり、Ioが零相電流である。
保護リレー装置110は、送電線L1を保護する保護リレーとしての機能を持っている。例えば、保護リレー装置110は、保護リレーとして短絡距離リレー(44S)の機能を持つ。44Sは、数値データやオシロ波形データとして記録されているa相、b相およびc相の電圧Va、Vb、Vcと電流Ia、Ib、Icから算出したインピーダンスを利用して、事故を検出する。つまり、インピーダンスが前もって整定された値以下になると、保護リレー装置110は事故点までの距離に応じて動作する。
保護リレー装置110は、短絡距離リレー(44S)のリレー要素として、
44SM(モー形短絡距離リレー)
44SX1(リアクタンス形短絡距離リレー)
44SX2
44SMR(オーム形短絡距離リレー)
を備えている。44SMには、2線事故時に事故相、進み相、遅れ相の各リレー特性が変化しない特性Aタイプ(44SM(A))と、2線事故時に事故相のリレー特性は変化しないが、進み相、遅れ相の各リレー特性が変化する特性Bタイプ(44SM(B))がある。各リレー要素は図4に示す位相特性を持ち、保護リレー装置110はこれらのリレー要素を組み合わせて、送電線L1を保護している。なお、44SM(B)は、2線事故時の進み相側リレーの特性変化を表している。
44SMは、モー形で動作する保護リレーであり、jX軸(虚軸)とR軸(実軸)とが交差する原点を通る円を動作特性としている。つまり、44SMは、円内を動作範囲とし、円外を非動作範囲としている。保護リレー装置110の保護リレーは原点を設置位置としている。
44SX1と44SX2は、リアクタンス形で動作する保護リレーであり、R軸(実軸)と平行な直線を動作特性としている。つまり、44SX1と44SX2は、直線より低い原点側のインピーダンスを動作範囲とし、原点と反対側の直線より高いインピーダンスを非動作範囲としている。
44SMRは、オーム形の保護リレーであり、傾斜した直線を動作特性としている。つまり、この実施の形態で44SMRは、原点側を動作範囲とし、原点と反対側を非動作範囲としている。この44SMRは、前述の各リレー要素が誤動作することを防ぐブラインダー機能を持つ。
この実施の形態によるリレー動作判定装置1は、こうした保護リレーの各種のリレー要素をリレー動作の判定対象にしている。次にリレー動作判定装置1の構成について説明する。リレー動作判定装置1の入力部13は、キーボードやマウスのような、担当者によって操作される入力装置である。また、入力部13は、外部メモリからデータを読み取るためのインターフェースも備えている。入力部13により、保護リレーの整定値、リレー入力である電流値および電圧値、計器用変圧器のPT比、変流器のCT比を表すデータが入力される。入力部13は、各入力データを、バス16を経て処理部11に送る。
表示部14は、データを表示するLCD(液晶ディスプレイ)等の表示装置である。表示部14は、バス16に接続されて、処理部11に表示制御される。表示部14は、処理部11の制御によって、後述する判定結果などを表示する。
出力部15は、データをプリントアウトする出力装置である。出力部15は、バス16に接続されて、処理部11に制御される。出力部15は、処理部11の制御によって、表示部14に表示されたデータ等を出力する。
記憶部12は、入力部13に入力された各種のデータを記憶する記憶装置である。記憶部12が記憶するデータには、保護リレー装置110の各リレー要素である44SM、44SX1、44SX2および44SMRの動作特性をそれぞれ記憶している。また、記憶部12は、リレー動作判定装置1の動作に必要とする各種のプログラムをあらかじめ記憶している。さらに、記憶部12は、保護リレーの各リレー要素の動作判定に必要とするプログラムをあらかじめ記憶している。
処理部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行する。処理部11が実行するプログラムには、保護リレーの動作判定プログラムがある。処理部11は、保護リレーの動作判定プログラムを実行すると、図5に示す保護リレーの動作判定処理を行う。処理部11は、保護リレーの動作判定処理を開始すると、保護リレー装置110の各リレー要素のリレー整定値を受け取り(ステップS1)、これらの整定値を記憶部12に記憶する(ステップS2)。各リレー整定値は担当者によって入力部13に入力された値である。各リレー整定値を、
特性Aタイプの44SMの整定値SSMA
特性Bタイプの44SMの整定値SSMB
44SX1の整定値SSX1
44SX2の整定値SSX2
44SMRの整定値SSMR
として表す。
この後、処理部11は、保護リレー装置110が記憶しているリレー入力電圧とリレー入力電流とを受け取り(ステップS3)、入力電圧と入力電流に変換して記憶部12に記憶する(ステップS4)。リレー入力電圧とリレー入力電流は、PTおよびCTから保護リレー装置110に入力される二次値のデータであり、数値データやオシロ波形データである。処理部11は、これらのデータを記憶する際に、CT比とPT比とを用いて、送電線L1の実際の電圧と電流に、つまり、一次値のデータに変換する。そして、処理部11は、一次値に変換したデータを入力電圧および入力電流として記憶部12に記憶する。各入力電圧と入力電流を、
a相の入力電圧Va a相の入力電流Ia
b相の入力電圧Vb b相の入力電流Ib
c相の入力電圧Vc c相の入力電流Ic
として表す。これらのデータは、大きさと位相角で表されたベクトル量である。
ステップS4が終了すると、処理部11は演算処理を行う(ステップS5)。この演算処理を図6に示す。処理部11は、演算処理を開始すると、ステップS4で記憶され、かつ、大きさと位相角で表されている入力電圧および入力電流を、複素数の入力電圧および入力電流に変換する(ステップS21)。入力電圧と入力電流を、
a相の入力電圧Va:Va1+jVa2
a相の入力電流Ia:Ia1+jIa2
b相の入力電圧Vb:Vb1+jVb2
b相の入力電流Ib:Ib1+jIb2
c相の入力電圧Vc:Vc1+jVc2
c相の入力電流Ic:Ic1+jIc2
として表す。
この後、処理部11は、入力電圧と入力電流とから線間電圧と線間電流とを算出する(ステップS22)。各線間電圧と各線間電流とを、
ab相の線間電圧Vab ab相の線間電流Iab
bc相の線間電圧Vbc bc相の線間電流Ibc
ca相の線間電圧Vca ca相の線間電流Ica
として表す。処理部11は、例えばab相の線間電圧Vabを、
Vab=Va−Vb
=(Va1+jVa2)−(Vb1+jVb2
の式から算出し、ab相の線間電流Iabを、
Iab=Ia−Ib
=(Ia1+jIa2)−(Ib1+jIb2
の式から算出する。処理部11は残りの線間電圧および線間電流も同じように算出する。なお、送電線L1で二相短絡事故が発生した場合には、例えばb相とc相との間で短絡事故が発生すると、事故相はbc相である。また、進み相はab相となり、遅れ相はca相となる。
ステップS22が終了すると、処理部11は、保護リレー装置110の保護リレーが見るインピーダンスを計算し(ステップS23)、計算結果を記憶部12に記憶する(ステップS24)。処理部11は、保護リレー装置110の見るインピーダンスを次のようにして計算する。例えば、保護リレー装置110の見るab相のインピーダンスを計算する場合に、処理部11は次のようにする。処理部11は、ステップS22で算出した線間電圧Vabと線間電流Iabとから、
Vab/Iab=(Va−Vb)/(Ia−Ib)
=((Va1−Vb1)+j(Va2−Vb2))/
((Ia1−Ib1)+j(Ia2−Ib2))
により、ab相のインピーダンスを計算する。bc相、ca相についても、処理部11は同じように計算する。こうして、処理部11は、保護リレー装置110の保護リレーが見るインピーダンスであって、複素数で表示された各相のインピーダンスを算出する。
この後、処理部11は、複素数で表示された各相のインピーダンスから、保護リレー装置110の保護リレーが見るインピーダンスの大きさおよび位相角を算出する。保護リレーが見る各相のインピーダンスの大きさおよび位相角を、
ab相のインピーダンスの大きさZab
ab相のインピーダンスの位相角θab
bc相のインピーダンスの大きさZbc
bc相のインピーダンスの位相角θbc
ca相のインピーダンスの大きさZca
ca相のインピーダンスの位相角θca
と表す。
ステップS24が終了すると、処理部11は、整定された各リレー要素と、記憶部12に記憶されている、保護リレー装置110の見るインピーダンスとを比較して、各リレー要素のリレー動作を判定する(ステップS25)。ステップS25で、処理部11は次のようにして各リレー要素のリレー動作を判定する。
リレー要素が特性Aタイプの44SMである場合、インピーダンスが整定された44SMの位相特性は、図7に示すようになる。リレー要素が特性Aタイプの44SMである場合、整定値はステップS2で記憶されているように、
特性Aタイプの44SMの整定値SSMA
である。こうした特性を持つ特性Aタイプの44SMが、例えば、保護リレーが見るab相のインピーダンスでリレー動作するかどうかを判定するために、処理部11は、ab相のインピーダンスの位相角θabに対応する44SMの実質感度STθab(破線で示す大きさ)を算出する。この後、処理部11は、44SMの実質感度STθabとab相のインピーダンスの大きさZabとを比較する。そして、処理部11は、
STθab<Zab
の関係が成り立つときに、特性Aタイプの44SMが「不動作」であると判定し、
STθab>Zab
の関係が成り立つときに、44SMが「動作」であると判定する。特性Bタイプの44SMについても、処理部11は同じようにしてリレー動作を判定する。
リレー要素が44SXである場合、インピーダンスが整定された44SXの位相特性は、図8に示すようになる。リレー要素が44SX1である場合、整定値はステップS2で記憶されているように、
44SX1の整定値SSX1
である。こうした特性を持つ44SX1が、例えば、保護リレーが見るab相のインピーダンスでリレー動作するかどうかを判定するために、処理部11は、ab相のインピーダンスの大きさZabのリアクタンス分である90度に対応する感度換算値ST90abを算出する。この後、処理部11は、44SX1の整定値SSX1とab相のインピーダンスの感度換算値ST90abとを比較する。そして、処理部11は、
SX1<ST90ab
の関係が成り立つときに、44SX1が「不動作」であると判定し、
SX1>ST90ab
の関係が成り立つときに、44SX1が「動作」であると判定する。44SX2についても、処理部11は同じようにしてリレー動作を判定する。
リレー要素が44SMRである場合、インピーダンスが整定された44SMRの位相特性は、図9に示すようになる。リレー要素が44SMRである場合、整定値はステップS2で記憶されているように、
44SMRの整定値SSMR
である。こうした特性を持つ44SMRが、例えば、保護リレーが見るab相のインピーダンスでリレー動作するかどうかを判定するために、処理部11は、リレー要素44SMと同じようにして、ab相の位相角θabに対応する44SMRの実質感度STθabを用いて、リレー動作をするかどうかを判断する。
こうして、処理部11はステップS25でリレー動作を判定する。特に、ステップS25で、処理部11は、事故が発生した場合の事故相側で各リレー要素のリレー動作を判定すると共に、事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、各リレー要素のリレー動作を判定する。
ステップS25が終了すると、処理部11は、リレー動作の判定結果と、グラフ化したリレー動作とを作成する(ステップS26)。この後、処理部11は、作成した判定結果とグラフ化したリレー動作とを、出力部15を制御して出力すると共に、表示部14を制御して、判定結果とリレー動作を表示し(ステップS27)、ステップS5の演算処理を終える。そして、処理部11は保護リレーの動作判定処理を終了する。
次に、この実施の形態によるリレー動作判定装置1を用いたリレー動作判定方法について説明する。担当者は、例えばbc相短絡時の保護リレー装置110における各リレー要素の動作を調べる場合、リレー動作判定装置1を操作して、保護リレーの動作判定プログラムを起動する。
この後、担当者は、保護リレーの各リレー要素のリレー整定値を、リレー動作判定装置1の入力部13を操作して入力する。また、担当者は、保護リレー装置110に記録されているデータの中から、bc相短絡時のオシロ波形データまたは数値データを取り出し、または故障計算により数値データを求め、リレー動作判定装置1の入力部13を操作して、オシロ波形データまたは数値データを入力する。リレー動作判定装置1の処理部11は、PT比とCT比とを用いて、入力された値を、送電線L1に対応する実際の値に変換し、入力電圧Va〜Vcと入力電流Ia〜Icを、リレー動作判定装置1の記憶部12に記憶する。このときに記憶される入力電圧Va〜Vcと入力電流Ia〜Icの例を図10に示す。
この後、リレー動作判定装置1の処理部11は、演算処理を行い、大きさと位相角とで表されている入力電圧Va〜Vcと入力電流Ia〜Icを複素数に変換する。図10に示す値を処理部11が変換した結果である入力電圧Va〜Vcと入力電流Ia〜Icを図11(a)に示す。リレー動作判定装置1の処理部11は、この複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出する。処理部11が算出する線間電圧および線間電流を図11(b)に示す。これらの線間電圧と線間電流とを用いて、リレー動作判定装置1の処理部11は、保護リレーから見るインピーダンスを計算し、さらに、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出する。処理部11が算出した複素数のインピーダンスと、インピーダンスの大きさと位相角とを図11(c)に示す。
この後、リレー動作判定装置1の処理部11は、演算処理で算出した、ab相、bc相、ca相における保護リレー装置110の保護リレーが見るインピーダンスの大きさと、同じく演算処理で算出した感度換算値や実質感度とを比較し、各リレー要素のリレー動作を判定する。そして、リレー動作判定装置1の処理部11は、図12に示すリレー動作の判定結果と、図13に示すグラフ化したリレー動作とを、表示部14に表示すると共に出力部15から出力する。
こうして、この実施の形態によれば、保護リレーの各リレー要素のリレー動作を自動で判定することを可能にする。特に、この実施の形態によれば、事故発生時の保護リレーの各リレー要素のリレー動作を検証可能にする。このときに、進み相側のリレー要素に対する影響も検証可能にする。
(実施の形態2)
この実施の形態では、記憶部12が保護リレーの整定支援プログラムを記憶し、処理部11は、この保護リレー整定支援プログラムを実行する。処理部11は、保護リレーの整定支援プログラムを実行すると、図14に示す保護リレーの整定支援処理を行う。処理部11は、保護リレーの整定支援処理を開始すると、保護リレー装置110の保護リレーの設置点における背後インピーダンスを入力部13から受け取り(ステップS41)、このインピーダンスを記憶部12に記憶する(ステップS42)。背後インピーダンスは担当者によって入力部13に入力された値である。この後、事故点までのインピーダンスを入力部13から受け取り(ステップS43)、この事故点インピーダンスを記憶部12に記憶する(ステップS44)。事故点インピーダンスは入力部13に入力された値である。
ステップS44が終了すると、処理部11はステップS42で記憶している背後インピーダンスの影響をチェックする(ステップS45)。ステップS45で、処理部11は、各区間との進み相側リレーの影響を含めた協調をチェックする場合には、A端つまり自端の保護リレー装置110の保護リレーにおける背後インピーダンスが最小であるかを、記憶部12を参照して確認する。
ステップS45が終了すると、処理部11は、保護リレー装置110の各リレー要素の整定値を入力部13から受け取る(ステップS46)。整定値は担当者によって入力部13に入力された値である。この後、処理部11は、整定支援処理を行う(ステップS47)。ステップS47の整定支援処理を図15に示す。処理部11は、整定支援処理を開始すると、背後インピーダンスと事故点までのインピーダンスとを、記憶部12から読み出す(ステップS61)。この実施の形態では、事故点までのインピーダンスを44SXの整定値地点としている。ステップS61が終了すると、処理部11は、各インピーダンスを複素数に変換し(ステップS62)、以後の演算を複素数で行う。ステップS62が終了すると、処理部11は、44SXの整定値を、送電線の線路インピーダンスの位相角に応じた値に変換する(ステップS63)。この様子を図16に示す。図16では、送電線L1の線路インピーダンスがZL1であり、線路インピーダンスの位相角がθL1である。そして、線路インピーダンスZL1の位相角θL1に応じた44SXの整定値がZaである。
ステップS63が終了すると、処理部11は、線路インピーダンスの位相角に応じた44SXの整定値と、背後インピーダンスとを加えて、合成値を算出する(ステップS64)。この様子を図17に示す。図17では、背後インピーダンスがZbである。そして、図16に示されている44SXの整定値Zaと背後インピーダンスZbとを合成したものが、合成値Zcである。合成値Zcは、原点Oを通るインピーダンスであるが、実質的には破線で示すインピーダンスに対応するものである。
ステップS64が終了すると、処理部11は、合成値に対して、
(−j√3)×合成値
の演算をして、修正値を算出する(ステップS65)。つまり、処理部11は、−jを合成値に掛けることにより、合成値を−90度回転する。さらに、処理部11は回転した合成値を√3倍する。こうした様子を図18に示す。図18では、図17の合成値Zcに対して、処理部11は−jを掛けて、合成値Zcを−90度回転する。さらに、処理部11は、−90度回転した合成値Zcを√3倍することにより、修正値Zdを算出する。こうした一連の演算は、2つの角度が60度と30度の直角三角形、つまり、一辺と斜辺との関係が、
1:√3
である三角形を形成するようにする。この三角形については、次のステップで説明する。
ステップS65が終了すると、処理部11は、修正値に対して、ステップS63で変換した、44SXの整定値、つまり、線路インピーダンスの位相角に応じた値を加えて、進み相側のリレーの見るインピーダンスを算出する(ステップS66)。この様子を図19に示す。図19では、処理部11は、図18の修正値Zd(破線)に対して、送電線L1の線路インピーダンスZL1の位相角θL1に応じた、44SXの整定値Zaを加えて、進み相側のリレーの見るインピーダンスZを算出する。
つまり、処理部11は、次のことを利用して、進み相側のリレーの見るインピーダンスZを算出している。線路インピーダンスZL1とSX1の交点と背後インピーダンスZbとを結ぶ線(破線)を形成し、この線に対して60度の角度で、背後インピーダンスZb側から線を引く。また、線路インピーダンスZL1とSX1の交点側から直角に線を引く。さらに、引いた2つの線が交差する点が、進み相側のリレーの見るインピーダンスZになる。このとき、60度と直角とで形成される三角形、つまり、2つの角度が60度と30度の直角三角形が形成される。そして、線路インピーダンスZL1とSX1の交点と背後インピーダンスZbとを結ぶ線(破線)に対応するのが合成値Zcであり、この合成値Zcの√3倍の大きさが、進み相側のリレーの見るインピーダンスZの大きさになっている。
ステップS66が終了すると、処理部11は、進み相側のリレーの見るインピーダンスの位相角に応じた、各リレーの感度を算出し(ステップS67)、進み相側のリレーの見るインピーダンスの大きさと、算出した各リレーの感度とを比較する(ステップS68)。この様子を図20に示す。図20では、図19で算出した、進み相側のリレーの見るインピーダンスZの位相角をθとすると、処理部11は、この位相角θでの44SMの感度SN1と、44SMRの感度SN2とを比較する。
ステップS68が終了すると、処理部11は、比較結果から、リレーがオーバリーチをするかどうかを判断する(ステップS69)。例えば、比較結果が、
インピーダンスZの大きさ<44SMの感度
であると、処理部11はオーバリーチをすると判断し、リレーの整定値を次の値に更新して(ステップS70)、処理をステップS63に戻す。また、比較結果が、
インピーダンスZの大きさ>44SMの感度
であると、処理部11はオーバリーチをしない判断し、整定値を目標値として(ステップS71)、整定支援処理を終了する。
整定支援処理が終了して、ステップS47が終わると、処理部11は、算出した目標値を出力部15から出力する(ステップS48)。この後、処理部11は、担当者による入力部13の操作で、整定値の変更が入力部13に入力されたかどうかを判断する(ステップS49)。ステップS49で整定値の変更が入力されたと判断すると、処理部11は処理をステップS46に戻し、変更なしが入力されたと判断すると、処理部11は保護リレーの整定支援処理を終了する。
次に、この実施の形態によるリレー動作判定装置1を用いたリレー動作判定方法について説明する。担当者は、保護リレー装置110の整定値を検証するために、例えばbc相短絡が発生した場合に、進み相による保護リレーの各リレー要素の動作を調べるとき、リレー動作判定装置1を操作して保護リレーの整定支援プログラムを起動する。次に、担当者は、リレー動作判定装置1の入力部13を操作して、保護リレー装置110の設置点の背後インピーダンスや、事故点までのインピーダンスを入力した後、保護リレーの整定値を入力する。
この後、リレー動作判定装置1の処理部11は演算処理を行う。そして、処理部11は、事故相であるbc相、進み相であるab相における保護リレーのリレー動作を、演算処理で判定する。そして、処理部11は、リレー動作の判定結果とグラフ化したリレー動作とを、表示部14に表示すると共に、これらを出力部15から出力する。また、処理部11は整定値の目標値を算出して出力する。この後、出力された目標値に応じてリレー整定値が担当者により入力されると、リレー動作判定装置1の処理部11は演算処理を繰り返す。
こうして、この実施の形態によれば、保護リレー装置110の各保護リレーが事故発生時の進み相の影響をどのように受けるかを判定すると共に、影響がある場合に、この影響を除くためのリレー整定値を自動で算出することができる。
なお、この実施の形態による保護リレーの整定支援プログラムは、実施の形態1の保護リレーの動作判定プログラムと共に実行してもよく、また、単独で実行してもよい。
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、保護リレー装置110が距離リレーであったが、特にこのリレーに限定されることはない。
この発明の実施の形態1による保護リレーの動作判定装置の一例を示すブロック図である。 電力系統の一例を示す図である。 オシロ波形を示す図であり、図3(a)は2線地絡の様子を示す波形図、図3(b)は図3(a)の破線部分の位相関係を示す図である。 各リレー要素の特性を示す図である。 保護リレーの動作判定処理を示すフローチャートである。 演算処理を示すフローチャートである。 44SMの動作条件を説明する図である。 44SXの動作条件を説明する図である。 44SMRの動作条件を説明する図である。 入力電圧と入力電流の一例を示す図である。 演算処理による計算例を示す図であり、図11(a)は複素数に変換された入力電圧と入力電流のデータを示す図、図11(b)は線間電圧と線間電流のデータを示す図、図11(c)は保護リレーの見るインピーダンスを示す図である。 リレー動作の判定結果を示す図である。 グラフ化したリレー動作を示す図である。 実施の形態2による保護リレーの整定支援処理を示すフローチャートである。 整定支援処理を示すフローチャートである。 整定値の変換を説明する図である。 合成値の算出を説明する図である。 修正値の算出を説明する図である。 進み相側のリレーの見るインピーダンスの算出を説明する図である。 リレーの感度を説明する図である。
符号の説明
1 リレー動作判定装置
11 処理部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 出力部
110 保護リレー装置
44S 距離リレー(リレー)

Claims (5)

  1. 送電線の事故を検出するリレーの動作を判定するリレー動作判定装置であって、
    前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果が入力される入力部と、
    前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換し、変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出し、前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出し、複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出し、事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出し、整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較し、比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定する処理部と、
    を備えることを特徴とするリレー動作判定装置。
  2. 前記各リレーが距離リレーであり、前記検出結果が電圧と電流とから成る場合、前記処理部は、該各リレーに整定されたインピーダンスを動作条件とし、前記事故条件として該各リレーが見るインピーダンスを、該検出結果を用いて算出し、該動作条件のインピーダンスと、該事故条件のインピーダンスとの比較結果を基にして、該各リレーが動作するかどうかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリレー動作判定装置。
  3. 前記処理部は、前記リレーに対する判定結果を基にして算出した、進み相側のリレーの不要動作防止を踏まえた整定値を出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリレー動作判定装置。
  4. 送電線の事故を検出する各リレーの動作を判定するリレー動作判定方法であって、
    前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果が入力され、
    前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換し、
    変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出し、
    前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出し、
    複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出し、
    事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出し、
    整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較し、
    比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定する、
    ことを特徴とするリレー動作判定方法。
  5. 送電線の事故を検出する各リレーの動作を判定するリレー動作判定プログラムであって、
    前記リレーが前記送電線の事故を検出したときの電圧および電流の少なくとも一つから成る検出結果を受け取るステップと、
    前記入力部によって入力され、大きさと位相角とで表されている前記入力電圧と前記入力電流を複素数に変換するステップと、
    変換した前記複素数を用いて、事故相、進み相、遅れ相に対応する線間電圧と、線間電流とを算出するステップと、
    前記線間電圧と前記線間電流とを用いて、保護リレーから見るインピーダンスを算出するステップと、
    複素数のインピーダンスの大きさと位相角を算出するステップと、
    事故相を含む線間のインピーダンスから成る事故条件を算出するステップと、
    整定値に対応する各リレーの動作条件と該事故条件とを比較するステップと、
    比較結果を基にして事故相を基準として、事故相に対する進み相側および遅れ相側で、該各リレーが動作するかどうかを判定するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするリレー動作判定プログラム。
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