JP5381599B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP5381599B2
JP5381599B2 JP2009235826A JP2009235826A JP5381599B2 JP 5381599 B2 JP5381599 B2 JP 5381599B2 JP 2009235826 A JP2009235826 A JP 2009235826A JP 2009235826 A JP2009235826 A JP 2009235826A JP 5381599 B2 JP5381599 B2 JP 5381599B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
vehicle
wiring
compressor
connection portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009235826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011080458A (ja
Inventor
孝宏 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009235826A priority Critical patent/JP5381599B2/ja
Publication of JP2011080458A publication Critical patent/JP2011080458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5381599B2 publication Critical patent/JP5381599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、圧縮機の運転情報を検出するセンサ部を有し、電磁クラッチに接続される配線、及びセンサ部からの信号を車両側に送るための信号線との接続部を備える圧縮機に関するものである。
従来の圧縮機は、電磁クラッチのコイルに接続された電源接続端部と、電源コネクタから延長された電源ハーネスと、を備え、これらは金具端子を有する接続ハウジングを介して接続されている。接続ハウジングは、コイルハウジングに組付けた樹脂ハウジングに固定され、電源ハーネス等の各配線は、ブラケット等を用いてこれをねじ締めすることにより圧縮機本体に固定されている(例えば、特許文献1の図4参照)。
このような構成において、車両用空調装置の運転スイッチがONされることにより、電源ハーネスを介して電圧が印加されて電磁クラッチのコイルが励磁されると、コイルの磁力によりアマチュア板が吸引されてロータに密着接合し、アマチュアとロータが一体結合状態となる。この電磁クラッチの結合により、ロータのベルトプーリから取り入れられる自動車用エンジンの動力は、アマチュア板、ハブを介して圧縮機の駆動軸に伝達されて圧縮機が運転されることになる。
また、運転情報を検出するセンサ部を備える圧縮機の場合には、電源クラッチのコイルに電圧を印加するための電源ハーネスに加え、センサ部で検出された運転情報に関する信号を車両側に送信するための信号用ハーネスがさらに必要になる。この場合、信号用ハーネスは、一方の端子部がセンサ部に接続されて他方の端子部が車両側コネクタによって車両側の制御装置等に繋がる車両側ハーネスと接続されている。さらに車両側ハーネスは、車両側コネクタ内で、信号用ハーネスの他方の端子部と共に、電源ハーネスの一方の端子部にも接続しており、車両側から電源ハーネスを介して電源クラッチのコイルに電圧を印加できるようになっている。すなわち、車両側の制御装置等と繋がる車両側コネクタからは、一方の端子部がセンサ部と接続している信号用ハーネスと、他方の端子部が電源コネクタを介して電磁クラッチのコイルに繋がっている電源ハーネスと、が分岐するようになっている。
特開2002−340037号公報
しかしながら、上記従来の圧縮機の組立て時においては、電源ハーネス等を圧縮機本体の所定の位置に確実に設置するために固定用のブラケット等が必要であり、このことが組み立て作業性向上の弊害となっている。同様の問題が上記の運転情報を検出するセンサ部を備える圧縮機の場合にもいえ、さらに当該圧縮機のように、設置が必要なハーネス(信号用ハーネス、電源ハーネス)の種類が多くなれば、その分ブラケット等の個数やその固定に要する作業が増加することになる。したがって、部品コストのアップ及び組み立て作業工数の増加となり、製品のコストパフォーマンスが低下してしまう。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線等に要する部品コストを低減すると共に、組み立て性の向上が図れる圧縮機を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲および下記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
請求項1は、圧縮機の運転に関する情報を検出するセンサ部(29a)を有し、電源(50)から配線(31,33)を介して電力が供給される電磁クラッチ(2)によって、回転する駆動軸(12)の駆動力が断続される圧縮機(1)に係る発明であって、
配線を接続可能な端子部(25,27)を有すると共に、圧縮機本体(1a)に取り付けられる取付け部(21)及びセンサ部が一体に形成される集約コネクタ(20)を備え、
集約コネクタは、端子部として、センサ部からの信号を送信するために車両側に繋がる車両側配線(33)に接続される車両側端子(27)と、電磁クラッチに電力を供給するために電磁クラッチ側に繋がるクラッチ側配線(31)に接続されるクラッチ側端子(25)と、を有し、
集約コネクタは、クラッチ側端子とクラッチ側配線との接続部分であるクラッチ側接続部(24)、及び車両側端子と車両側配線との接続部分である車両側接続部(26)の少なくとも二つの接続部を備えており、
クラッチ側端子は、クラッチ側接続部から車両側接続部まで延びて設けられており、車両側接続部において車両側端子とともに車両側配線に接続されることを特徴とする。
この発明によれば、センサ部と車両側配線を中継するハーネスやクラッチ側配線と車両側配線を中継するハーネスを備える必要がなく、集約コネクタに車両側配線及びクラッチ側配線を直接接続することが可能になる。これにより、圧縮機の運転に関する情報を検出するセンサ部を有する圧縮機について必要となる電装部品の組付けにおいて、ハーネスの個数の減少、上記の各ハーネスを固定するためのブラケットの削減、固定に要する作業等の省力化を実現することができる。したがって、少なくともクラッチ側配線と車両側配線とを接続可能な集約コネクタを備えることにより、これらの配線等に要する部品コストを低減すると共に、組み立て性の向上が図れる圧縮機が得られる。
さらに、この発明によれば、クラッチ側端子はクラッチ側接続部においてクラッチ側配線に接続されると共に、車両側接続部において車両側配線に接続されるため、クラッチ側配線と車両側配線はクラッチ側接続部と車両側接続部を一体に備えた集約コネクタを介して連結可能になる。したがって、車両側配線とクラッチ側配線を中継するハーネスを備えることなく、さらに占有エリアが省スペースの中継部品を提供することができる。
請求項に記載の発明によると、クラッチ側接続部においてクラッチ側配線を接続するクラッチ側接続方向と、車両側接続部において車両側配線を接続する車両側接続方向は、交差する関係にあり、
取付け部は、クラッチ側接続部の反対側でかつ車両側接続部の反対側に位置するように設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、クラッチ側接続方向と車両側接続方向とが交差する関係にあることにより、集約コネクタに対してクラッチ側配線及び車両側配線を接続する作業において、その接続動作のために要する圧縮機本体上のスペースを小さくすることができる。よって、接続動作が周辺の部材等に干渉してしまうことを低減できるため、集約コネクタへの各配線の接続作業性をさらに向上することができる。さらに、取付け部がクラッチ側接続部の反対側でかつ車両側接続部の反対側に位置することにより、両方の接続部について配線を接続するときの動作方向の先に取付け部があり、その位置で圧縮機本体に取り付けられるため、接続動作時の集約コネクタへ加わる外力をより確実に受けることができる。したがって、接続作業における集約コネクタにかかる負担を軽減することができる。
請求項に記載の発明によると、センサ部は、圧縮機本体の外表面に形成されたセンサ収容凹部(1c)に設けられていることを特徴とする。この発明によれば、圧縮機本体の外表面に形成された凹部に収容したセンサ部によって圧縮機の運転情報を検出するため、当該センサ部を圧縮機内の圧力環境に耐える耐圧仕様にする必要がない。したがって、センサ部の構造、素材等を簡素化でき、製品のコストパフォーマンスをさらに高めることができる。
なお、特許請求の範囲及び上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の圧縮機を示した部分的断面を含む側面図である。 図1とは別の角度から見たときの圧縮機の側面図である。 第1実施形態の集約コネクタの構成及び集約コネクタに接続される配線を示した正面図である。 図3の集約コネクタをIV方向に見たときの側面図である。 第2実施形態に係るセンサ収容凹部を示す正面図である。 図5のVI−VI線における断面矢視図である。 第2実施形態のセンサ収容凹部にセンサ部を収容した状態を示す側面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4を用いて説明する。第1実施形態では、車両用空調装置に適用される圧縮機1において、圧縮機1の一方端部に装備される電磁クラッチ2と、電磁クラッチ2に電力を供給する配線及びセンサ部29aによって検出された圧縮機1の運転情報を送る配線を接続するための各種部品と、について説明する。圧縮機1は、車両用空調装置において冷媒を状態変化させて空気を冷却等する冷凍サイクルを構成する一の部品である。冷凍サイクルには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1の他、例えば、吐出された冷媒を凝縮液化させる凝縮器、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒を下流に流す気液分離器、液冷媒を減圧膨張させる膨張弁、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させる蒸発器、及びこれらを環状に接続する冷媒配管等が含まれている。
図1は第1実施形態の圧縮機1を示した部分的断面を含む側面図である。図2は、図1とは別の角度から見たときの圧縮機1の側面図である。図3は、第1実施形態の集約コネクタ20の構成及び集約コネクタ20に接続される各配線を示した正面図である。
電磁クラッチ2は、例えば車載のバッテリ50等の電源から配線(クラッチ側配線31、車両側配線33)を介して電力が供給され、電子制御装置(ECU40)の制御に基づいてクラッチを繋いだり離したりすることにより、回転する駆動軸12の駆動力を断続させて、プーリ7を断続的に回転させる。
電磁クラッチ2は、コイルハウジング等によってコイル4を内蔵するコイルアッセンブリ3を有する。コイルアッセンブリ3は圧縮機1のフロントハウジング5に締結されている。また電磁クラッチ2は、その外周部にプーリ7を形成したロータ6を有する。ロータ6は、コイルアッセンブリ3との間に所定の隙間を空けてコイルアッセンブリ3をフロントハウジング5との締結側を除く周囲を囲む形態で設けられている。
さらに、フロントハウジング5の先端側とロータ6との間には、ベアリング8が配置され、ロータ6の先端側にはコイル4で吸引されるアマチュア板10が配置されている。圧縮機1の駆動軸12には、ハブ11等からなるアマチュア9等が結合されている。これらの各部品等が電磁クラッチ2を構成している。
このような構成において、車両用空調装置の運転スイッチがONされると、車載のバッテリ50等の電源から電磁クラッチ2に車両側配線33及びクラッチ側配線31を介して電力が供給されてコイル4が励磁され、コイル4の磁力によりアマチュア9のアマチュア板10が吸引されてロータ6に密着接合される。このため、アマチュア9とロータ6が一体結合の状態となる。この電磁クラッチ2の結合により、ロータ6のプーリ7から取り入れられる自動車用エンジンの動力は、アマチュア板10、ハブ11を介して圧縮機1の駆動軸12に伝達されて、圧縮機1を運転することができる。
圧縮機1は、その運転情報を検出する検出部であるセンサ部29aを備えている。検出対象である運転情報は、圧縮機1の出力、特性に関わる運転に関する各種の情報であり、例えば、圧縮機1のシャフトの回転数、回転トルク等である。センサ部29aは、集約コネクタ20に一体に形成される筒状部29の内側に配置されている。さらに集約コネクタ20は、筒状部29と共に一体に形成された取付け部21を備えている。取付け部21は、側方に延びる取付け台22と、取付け台22の端部に貫通する取付け孔23と、を有し、内部にセンサ部29aを含む筒状部29に要求される耐圧性のため、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている。このような構成において、取付け孔23に挿入したボルト28を圧縮機本体1aに形成した雌ねじ部に螺合して取付け台22を圧縮機本体1aに取り付けることにより、集約コネクタ20及びセンサ部29aは、圧縮機本体1aの所定の位置に固定されることになる。
図3に示すように、集約コネクタ20は、一方側において外方に突出する筒状のクラッチ側接続部24と、他方側において外方に突出する筒状の車両側接続部26と、を配線の接続部として少なくとも有するコネクタである。両接続部24,26の突出方向は互いに交差するようになっており、本実施形態では直交している。取付け部21は、クラッチ側接続部24の反対側でかつ車両側接続部26の反対側に位置するように設けられている。また取付け部21は、集約コネクタ20に対して、クラッチ側コネクタ30を接続するときの操作方向(組付け方向)Aの延長上に設けられていると共に、車両側コネクタ32を接続するときの操作方向(組付け方向)Bの延長上に設けられている。これにより、車両側配線33及びクラッチ側配線31の接続動作時の集約コネクタ20にかかる外力を確実に受け止めるべく、集約コネクタ20を固定することができる。さらに取付け孔23は、取付け部21においてセンサ部29aとは反対側の端部に配置されているため、締結されたボルト28が車両側配線33及びクラッチ側配線31の集約コネクタ20への接続作業を阻害するようなことを防止できる。
図3に示すように、集約コネクタ20は、外郭が樹脂でできており、配線を接続可能とする端子部であるクラッチ側端子25及び車両側端子27を有している。クラッチ側端子25及び車両側端子27は、集約コネクタ20の外郭を形成する樹脂部分にその一部を支持されて、当該集約コネクタ20に囲まれるように固定されている。電磁クラッチ2に電力を供給するためにコイル4に接続されているクラッチ側配線31の端部には、クラッチ側コネクタ30が取り付けられている。クラッチ側コネクタ30と集約コネクタ20は、両者の接続を固定するために、いずれか一方に係合爪を備え、他方に係合爪が嵌まる係合穴を備えている。集約コネクタ20のクラッチ側接続部24の内側に配置されているクラッチ側端子25は、クラッチ側コネクタ30と集約コネクタ20のクラッチ側接続部24とを接続することにより、クラッチ側配線31の端部に設けられた端子部と直接接続されてクラッチ側配線31と連結して、電磁クラッチ2のコイル4に導電可能に繋がるようになる。
センサ部29aからの信号を送信するために車両側のECU40及びバッテリ50等に接続されている車両側配線33の端部には、車両側コネクタ32が取り付けられている。車両側コネクタ32と集約コネクタ20は、両者の接続を固定するために、いずれか一方に係合爪を備え、他方に係合爪が嵌まる係合穴を備えている。集約コネクタ20の車両側接続部26の内側に配置されている車両側端子27は、一方端部がセンサ部29aに接続されており、さらに車両側コネクタ32と集約コネクタ20の車両側接続部26とを接続することにより、他方端部が車両側配線33の端部に設けられた端子部と直接接続されて車両側配線33と連結して、ECU40及びバッテリ50等に通信可能及び導電可能に繋がるようになる。これにより、センサ部29aで検出された信号は、車両側端子27、車両側配線33を介してECU40に送信可能になる。
さらにクラッチ側端子25は、クラッチ側接続部24から車両側接続部26まで延びるように設けられ、クラッチ側接続部24から車両側接続部26にかけてL字状を呈する集約コネクタ20の形状にしたがって、集約コネクタ20内でL字状の導電性を有する端子部を構成する。すなわち、集約コネクタ20の内部には、導電性を有するクラッチ側端子25がクラッチ側配線31の端部と車両側配線33の端部とを連結するために配されている。したがって、クラッチ側接続部24の内側にはL字状の1極のクラッチ側端子25の一方端部が配置され、車両側接続部26の内側には2極の車両側端子27と1極のクラッチ側端子25の他方端部とが所定間隔を設けて配置されている。
上記構成により、集約コネクタ20のクラッチ側接続部24側にクラッチ側コネクタ30を接続し、さらに車両側接続部26側に車両側コネクタ32を接続することにより、車両側接続部26において、クラッチ側端子25の他方端部が車両側端子27とともに車両側配線33に導電可能に接続するようになる。これにより、バッテリ50の電力は、ECU40、車両側配線33、クラッチ側端子25、クラッチ側配線31を介して電磁クラッチ2のコイル4に供給可能になる。
センサ部29aは、図4に示すように、車両側端子27の一方端部から圧縮機本体1a側に向けて突出する形状の筒状部29の内側に配される。筒状部29は、外周面に外嵌されたOリング34を備えた状態で圧縮機本体1aの所定の位置に開口した設置用貫通孔1bに挿入される。このような構成により、圧縮機1の内部と外部とを遮断するシール性を確保すると共に、センサ部29aの信号受信部を圧縮機本体1aの内部に露出して信号受信を可能にしている。
本実施形態ではセンサ部29aは、圧縮機1の運転情報の一例として圧縮機1の回転体(例えば、駆動軸12、ブレード等)の回転数を検出するための信号を取得する。この場合、センサ部29aは回転数センサとして機能する。当該信号は集約コネクタ20内の車両側端子27、車両側配線33を介してECU40に送信される。回転体の回転信号を取得する手段は、各種の方式が採用可能である。一例としては、回転体に予め凹部等のターゲットを設けておき、センサ部29aからの出力値が当該ターゲットとのギャップの大きさに比例して変化する技術を活用する。つまり、ターゲットがセンサ部29aに対向しているときとターゲット以外に部分が対向しているときとでは当該ギャップが変化するため、センサ部29aの出力は、ターゲットが対向する度に変化する。したがって、センサ部29aは、回転体が一回転する間にターゲットの数と同数のパルスを発生し、この出力が回転数検出信号としてECU40に入力される。
また他の例としては、センサ部29aをいわゆる渦電流式センサで構成してもよい。この場合、磁界発生手段としてのコイルと、コイルに高周波の交流励磁電流を供給する駆動回路と、を有し、センサ部29aを回転体に向き合うように設置する。そして、コイルが発生する磁界を打ち消すように回転体には渦電流が発生する。この渦電流により、コイルの磁界の強さが変化すると、センサ部29aのコイルに流れる電流が変化する。センサ部29aは、このコイルに流れる電流の変化を検出し、ECU40は、これを検出信号として受信して、回転体がコイルの発生する磁界を通過したことを検出する。これにより圧縮機1の回転数が検出可能になる。また、他の回転信号の取得手段としては、レーザードップラー方式による手段を採用してもよい。
ECU40は、車室内の空調運転を制御するエアコン電子制御装置であり、マイクロコンピュータと、車室内前方に設けられたエアコン操作パネル上の各種スイッチからの信号や、内気センサ、外気センサ、日射センサ、センサ部29a等の各種のセンサ信号が入力される入力回路と、各構成部品を駆動する各種アクチュエータに出力信号を送る出力回路と、を備えている。マイクロコンピュータは、ROM(読み込み専用記憶装置)、RAM(読み込み書き込み可能記憶装置)等のメモリおよびCPU(中央演算装置)等から構成されており、エアコン操作パネル等から送信された運転命令に基づいた演算に使用される各種プログラムを有している。
ECU40は、空調運転時に、エアコン環境情報、エアコン運転条件情報及び車両環境情報を受信してこれらを演算し、圧縮機1の設定すべき容量等に応じた回転数等を算出する。そして、ECU40は、センサ部29aにより検出された圧縮機1の回転数等を受信し、上記算出された回転数に近づくように圧縮機1の回転数を制御する。このように乗員によるエアコン操作パネルの操作によって、空調装置の運転・停止および設定温度などの操作信号などがECU40に入力され、各種センサの検出信号が入力されると、ECU40は、各種の演算結果に基づいて、圧縮機1をはじめとする各構成部品の運転を制御し、所望の空調運転を実行する。
本実施形態の圧縮機1がもたらす効果を以下に述べる。圧縮機1は、その運転に関する情報を検出するセンサ部29aを有し、電源から配線を介して電力が供給される電磁クラッチ2によって、回転する駆動軸12の駆動力が断続される機構を有している。圧縮機1は、配線を接続可能な端子部を有すると共に、圧縮機本体1aに取り付けられる取付け台22及びセンサ部29aが一体に形成される集約コネクタ20を備える。集約コネクタ20は、端子部として、センサ部29aからの信号を送信するために車両側に繋がる車両側配線33に接続される車両側端子27と、電磁クラッチ2に電力を供給するために電磁クラッチ2側に繋がるクラッチ側配線31に接続されるクラッチ側端子25と、を有する。
これによれば、センサ部を一体に備える集約コネクタ20が車両側端子27及びクラッチ側端子25を有するため、集約コネクタ20に車両側配線33及びクラッチ側配線31を直接接続することが可能になる。これにより、従来のような、センサ部29aと車両側配線33を中継するハーネスやクラッチ側配線31と車両側配線33を中継するハーネスが不要である。そして、当該センサ部29aを有する圧縮機1について必要となる電装部品の組付けにおいて、取付け台22の圧縮機本体1aへの取り付け、及びクラッチ側配線31と車両側配線33の集約コネクタ20への接続を実施することにより、必要な配線等のハーネス個数の減少、上記の各ハーネスを固定するための専用固定具であるブラケットの削減、ハーネス個数の減少による配線の取り回し作業及び固定に要する作業の省力化を実現することができる。したがって、部品コストを低減と組み立て性の向上とを図れ、生産性の向上、製品の単価低減等に格別な効果を奏する圧縮機1を提供できる。
また、集約コネクタ20を備えることによるハーネス個数が減少するため、配線が圧縮機1本体上でたるむことによる他の部材への干渉によって製品の正常な作動を妨げる事態が生じる可能性を低減することができる。すなわち、生産性の向上、製品のコストパフォーマンス向上に加え、製品性能の確保にも貢献し得る集約コネクタ20が得られる。
また、集約コネクタ20は、クラッチ側端子25とクラッチ側配線31との接続部分であるクラッチ側接続部24、及び車両側端子27と車両側配線33との接続部分である車両側接続部26の少なくとも二つの接続部を備えている。クラッチ側端子25は、クラッチ側接続部24から車両側接続部26まで延びて設けられている。クラッチ側端子25は、車両側接続部26において車両側端子27とともに車両側配線33に接続され得る。
これによれば、集約コネクタ20に対してクラッチ側コネクタ30と車両側コネクタ32をそれぞれ接続することにより、クラッチ側端子25はクラッチ側接続部24においてクラッチ側配線31に接続されると共に、車両側接続部26において車両側配線33に接続されるため、クラッチ側配線31と車両側配線33はクラッチ側接続部24と車両側接続部26とを一体に備えた集約コネクタ20を介して連結可能になる。これにより、車両側配線33とクラッチ側配線31を中継する従来のハーネスを備えることない。さらにクラッチ側配線31と車両側配線33とを連結するために、省スペースで構成できる中継部品としての集約コネクタ20を提供することができる。
また、集約コネクタ20は、クラッチ側端子25とクラッチ側配線31との接続部分であるクラッチ側接続部24、及び車両側端子27と車両側配線33との接続部分である車両側接続部26の少なくとも二つの接続部を備えている。クラッチ側接続部24においてクラッチ側配線31を接続するクラッチ側接続方向Aと、車両側接続部26において車両側配線33を接続する車両側接続方向Bは、交差する関係にある。換言すれば、クラッチ側コネクタ30との接続口を有する筒状のクラッチ側接続部24が突出する方向と、車両側コネクタ32との接続口を有する筒状のクラッチ側接続部24が突出する方向とは、交差する関係にある。集約コネクタ20の取付け部21は、クラッチ側接続部24の反対側でかつ車両側接続部26の反対側に位置するように設けられている。
これによれば、クラッチ側接続方向Aと車両側接続方向Bとが交差する関係にあることにより、集約コネクタ20に対してクラッチ側配線31及び車両側配線33を接続する作業において、その接続動作のために要する圧縮機本体1aの周囲スペースを低減することができる。すなわち、当該接続作業時に作業者の手等が圧縮機本体1a上を動く範囲を小さくすることができる。よって、接続動作が周辺に存在する部材等に干渉する可能性を低減できるため、集約コネクタ20への各配線31,33の接続作業性を良好なものにできる。さらに、取付け部21がクラッチ側接続部24の反対側でかつ車両側接続部26の反対側に位置することにより、両方の接続部24,26について配線31,33を接続する動作方向の先に取付け部21があることになる。よって、集約コネクタ20は取付け部21の当該位置で圧縮機本体1aに取り付けられるため、接続動作時の集約コネクタ20へ加わる外力を取付け部21で確実に受けることができる。したがって、接続作業における集約コネクタ20に生じ得る負担を軽減できるので、接続部の損傷、端子の変形等の回避に貢献し得る。
(第2実施形態)
第2実施形態では、圧縮機1に対するセンサ部29aの設置状態についての他の形態を図5〜図7を参照して説明する。図5は、第2実施形態に係るセンサ収容凹部1cを示す正面図である。図6は、図5のVI−VI線における断面矢視図である。図7は、センサ収容凹部1cにセンサ部29aを収容した状態を示す側面図である。センサ部29aの当該設置状態以外の構成は、前述の第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。また、第2実施形態のセンサ部29aは、第1実施形態のセンサ部29aと同様に、圧縮機1の出力、特性に関わる運転に関する各種の情報を検出可能な検出部を構成する。
第2実施形態のセンサ部29aは、これを取り囲む筒状部29Aが、第1実施形態の筒状部29のように圧縮機本体1aの内部に露出して配置されているのではなく、圧縮機本体1aの外表面に形成されたセンサ収容凹部1cに設けられていることに特徴がある。すなわち、センサ収容凹部1cは、図5及び図6に示すように、圧縮機本体1aの外表面から凹む有底の凹部である。センサ収容凹部1cの深さは、筒状部29Aを収容可能なように、設置される筒状部29Aの取付け台22から突出する長さよりも若干長く形成されている。さらにセンサ収容凹部1cの近傍には、取付け台22部を圧縮機1に固定するためのボルト28が螺合される雌ねじ部1dが形成されている。
図7に示すように、センサ部29aを内部に含む筒状部29Aをセンサ収容凹部1cに収容するように集約コネクタ20Aと一体の取付け台22を圧縮機本体1aに載置し、取付け孔23に挿入したボルト28を雌ねじ部1dに螺合して取付け台22を圧縮機本体1aに締結固定する。これにより、センサ部29aは、センサ収容凹部1cに収まり、圧縮機1の運転に関する各種の情報を検出可能に設置されるようになる。なお、第2実施形態の取付け部21及び筒状部29Aは、圧縮機1の内部空間にさらされないため、金属等よりも耐圧性の低い樹脂材料にて形成することが可能である。
本実施形態によれば、センサ部29aは圧縮機本体1aの外表面に形成されたセンサ収容凹部1cに設けられ、圧縮機1の内部には露出していない。この構成によれば、圧縮機本体1aの外表面に形成されたセンサ収容凹部1cに収容されたセンサ部29aによって圧縮機1の運転情報を検出するため、センサ部29aを圧縮機1内部の圧力環境に耐える耐圧仕様にする必要がなくなる。したがって、センサ部29aの構造、素材等を圧縮機1内部の圧力に耐え得る仕様にする必要がなく、さらに圧縮機1の内外をシールするための構造も不要であるため、簡素化が図れ、当該センサ部29aを備える圧縮機1の製品のコストパフォーマンスを高めることが可能になる。
1…圧縮機
1c…センサ収容凹部
2…電磁クラッチ
12…駆動軸
20…集約コネクタ
21…取付け部
24…クラッチ側接続部
25…クラッチ側端子(端子部)
26…車両側接続部
27…車両側端子(端子部)
29a…センサ部
31…クラッチ側配線(配線)
33…車両側配線
50…バッテリ(電源)

Claims (3)

  1. 圧縮機の運転に関する情報を検出するセンサ部(29a)を有し、電源(50)から配線(31,33)を介して電力が供給される電磁クラッチ(2)によって、回転する駆動軸(12)の駆動力が断続される圧縮機(1)であって、
    配線を接続可能な端子部(25,27)を有すると共に、圧縮機本体(1a)に取り付けられる取付け部(21)及び前記センサ部が一体に形成される集約コネクタ(20)を備え、
    前記集約コネクタは、前記端子部として、前記センサ部からの信号を送信するために車両側に繋がる車両側配線(33)に接続される車両側端子(27)と、前記電磁クラッチに前記電力を供給するために前記電磁クラッチ側に繋がるクラッチ側配線(31)に接続されるクラッチ側端子(25)と、を有し、
    前記集約コネクタは、前記クラッチ側端子と前記クラッチ側配線との接続部分であるクラッチ側接続部(24)、及び前記車両側端子と前記車両側配線との接続部分である車両側接続部(26)の少なくとも二つの接続部を備えており、
    前記クラッチ側端子は、前記クラッチ側接続部から前記車両側接続部まで延びて設けられており、前記車両側接続部において前記車両側端子とともに前記車両側配線に接続されることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記クラッチ側接続部において前記クラッチ側配線を接続するクラッチ側接続方向と、前記車両側接続部において前記車両側配線を接続する車両側接続方向は、交差する関係にあり、
    前記取付け部は、前記クラッチ側接続部の反対側でかつ前記車両側接続部の反対側に位
    置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記センサ部は、前記圧縮機本体の外表面に形成されたセンサ収容凹部(1c)に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
JP2009235826A 2009-10-12 2009-10-12 圧縮機 Expired - Fee Related JP5381599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235826A JP5381599B2 (ja) 2009-10-12 2009-10-12 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235826A JP5381599B2 (ja) 2009-10-12 2009-10-12 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011080458A JP2011080458A (ja) 2011-04-21
JP5381599B2 true JP5381599B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=44074739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009235826A Expired - Fee Related JP5381599B2 (ja) 2009-10-12 2009-10-12 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5381599B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5720593B2 (ja) * 2012-02-02 2015-05-20 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
JP6339434B2 (ja) * 2014-07-23 2018-06-06 サンデンホールディングス株式会社 圧縮機
JP6870553B2 (ja) * 2017-09-27 2021-05-12 株式会社豊田自動織機 車両用可変容量型圧縮機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW372371B (en) * 1995-12-15 1999-10-21 Carrier Corp Electrical connector plug
JPH11339895A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Ubukata Seisakusho:Kk 電線中継用コネクタ及びその取付方法
JP2005256690A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Ubukata Industries Co Ltd 冷媒用圧縮機
JP4751703B2 (ja) * 2005-11-17 2011-08-17 サンデン株式会社 流体機械のセンサ固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011080458A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111845921B (zh) 电动驱动装置
US11870326B2 (en) Electric drive apparatus, and electric power steering apparatus
CN101463814B (zh) 电动压缩机
USRE50061E1 (en) Electric drive device and electric power steering device
EP3301402B1 (en) Motor-driven throttle valve device
US8684128B2 (en) Steering gear with electric motor, control unit and sensor arrangement, and electric power steering system equipped therewith
CN111828616B (zh) 旋转致动器
CN111264021B (zh) 电动驱动装置以及电动助力转向装置
JP5381599B2 (ja) 圧縮機
JP5109761B2 (ja) 車両用電動コンプレッサ
WO2007043283A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN111853230B (zh) 旋转致动器
JP2010158991A (ja) 電動圧縮機の配置構造
CN111828618B (zh) 旋转致动器
US11563358B2 (en) Rotary actuator having resin molded body and connection terminals
US11280406B2 (en) Rotary actuator
JP2012026277A (ja) 空気調和装置
JP5101171B2 (ja) 圧縮機制御装置
JP2012031739A (ja) ロックセンサの取付構造
JP4026301B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル用の減圧器
JP2009052529A (ja) 電動コンプレッサ
JP2015038355A (ja) インバータ一体型電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置
JP5244359B2 (ja) 車両空調用電動圧縮機
JP2017129057A (ja) 電動コンプレッサ
JP2017129058A (ja) 電動コンプレッサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5381599

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees