JP5381546B2 - アンカー - Google Patents

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本発明は、アンカーに関する。
従来、例えば、液化天然ガス(LNG)等の液体を貯蔵するタンクは、コンクリート製の外槽と、その外槽内に設けられる鋼製の内槽とからなる二重殻タンクで構成されている。
そして、このようなタンクでは、地震や内圧により内槽が浮き上がることを防止するためのアンカーが設置されている。
このようなアンカーとしては、例えば特許文献1に示すように、内槽の温度変化による
熱収縮に起因した半径方向の変形を許容しながら、浮き上がりを防止するものが提案されている。
より詳細には、このアンカーは、帯板状のストラッププレートと、ストラッププレートの上部において当該ストラッププレートの表面から突出するように取り付けられるストッパプレートと、内槽に固定されると共にストッパプレートの下方においてストラッププレートを覆うカバープレートとを備えている。
そして、ストラッププレートは、下部がアンカーボックスやセカンダリーバリアに溶接されて固定されるが、上部は内槽に対して溶接されずに移動が自由な状態とされている。これによって、内槽が半径方向に変形した場合にストラッププレートから内槽に無理な荷重が作用することを防止でき、内槽の半径方向の変形を許容することができる。
一方、内槽が浮き上がろうとした場合には、内槽の移動と共にカバープレートが上方に移動しようとするが、このカバープレートがストラッププレートの表面から突出するストッパプレートに当接することによってカバープレートの移動が抑えられ、さらには内槽の浮き上がりが防止される。
また、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面とは、摺動可能とされている。これによって地震等により内槽が周方向に移動した際に、カバープレートがストッパプレートに対して周方向に摺動し、ストラッププレートの溶接部に作用する剪断応力を低減することができる。
特開2003−269698号公報
ところが、ストッパプレートやカバープレートの取付誤差や、ストッパプレートの下端面やカバープレートの上端面の表面加工精度に起因して、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面との間に生じる摩擦力が大きくなる場合がある。
そして、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面との間に生じる摩擦力が大きいと、内槽が周方向に移動する初動時に、内槽の移動に合わせてストッパプレートとカバープレートとが摺動しない場合が生じる。
この場合には、内槽に固定されたカバープレートの移動に伴ってストッパプレートも移動してしまうが、ストラッププレートの下部が内槽の外部に溶接されていることから、ストッパプレートが傾くこととなる。
ストッパプレートは、矩形状であることから、このようにストッパプレートが傾くと、ストッパプレートの角部がカバープレートの上端面に食い込み、ストッパプレートとカバープレートとの滑らかな摺動が阻害されることとなる。
この結果、ストラッププレートの溶接部に作用する剪断応力が大きくなり、溶接部が損傷する虞がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、アンカーにおいて、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面との間に生じる摩擦力が大きい場合であっても、ストッパプレートの角部がカバープレートの上端面に食い込むことを防止することを目的とする。
本発明に係るアンカータンク構造は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、下部が溶接によって固定される帯板状のストラッププレートと、該ストラッププレートの上部において当該ストラッププレートの表面から突出して設けられるストッパプレートと、貯留槽に固定されると共に上記ストッパプレートの下方において上記ストラッププレートを覆うカバープレートとを備えるアンカーであって、上記カバープレートが、上記ストッパプレートの下端面が当接される当接面を有する回動体と、該回動体を回動可能に支持する凹部とを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記回動体の上記凹部との接触面及び上記凹部の上記回動体との接触面の少なくとも一方に、摩擦係数を低減する表面処理が施されているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記表面処理が、固体潤滑剤皮膜の形成であるという構成を採用する。
本発明によれば、カバープレートが、ストッパプレートの下端面が当接される当接面を有する回動体と、該回動体を回動可能に支持する凹部とを備えている。つまり、ストッパプレートは、凹部によって回動可能に支持された回動体に当接されて配置されている。
このため、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面(すなわち回動体の当接面)との摩擦力が大きく、貯留槽が周方向に移動した際にストッパプレートが傾いても、ストッパプレートの傾きに追従して回動体が回動する。
この結果、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面との平行状態が維持され、ストッパプレートの角部がカバープレートの上端面に食い込むことはない。
したがって、本発明によれば、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面との間に生じる摩擦力が大きい場合であっても、ストッパプレートの角部がカバープレートの上端面に食い込むことを防止することが可能となる。
よって、本発明によれば、貯留槽が周方向に移動した場合であっても、ストラッププレートの溶接部に作用する剪断応力を低減させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るアンカーを適用したLNG用地上タンクの断面図であって、(a)がセカンダリーバリアを有しないLNG用地上タンクの断面図、(b)がセカンダリーバリアを有するLNG用地上タンクの断面図である。 (a)が図1(a)のアンカーを矢印Y方向から見た正面図、(b)が図2(a)のX−X線断面図である。 本発明の一実施形態に係るアンカーの動作状態を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るアンカーの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更する。
図1は、本実施形態のアンカーを適用したタンクの断面図であり、(a)がセカンダリーバリアを備えないタンクの断面図であり、(b)がセカンダリーバリアを備えるタンクの断面図である。
図1(a)に示すタンクT1は、液化天然ガス(LNG)を貯留する大型の地上タンクであり、PC工法で施工された外槽Taと、本実施形態のアンカーAが取り付けられる内槽Tb(貯留槽)とからなる二重殻タンクで構成されている。
なお、図1(a)において、外槽Taと内槽Tbとの間の空間には、図示しないが、フォームグラス等の保冷材(断熱材)が充填されている。
タンクT1の基礎に当るとともに、外槽Taの底面に当るスラブ1は、地盤に打ち込まれた図示しない複数の基礎杭の杭頭に接合されている。そして、このスラブ1上には保冷ブロック2が設けられ、その保冷ブロック2上に、9%ニッケル鋼やステンレス鋼等の低温用鋼材からなる平底円筒状の内槽Tbが載置されている。
図1(b)に示すタンクT2は、上述のタンクT1と同様に、LNGの液体を貯留する大型の地上タンクであり、外槽Taと内槽Tbとの間に、内槽Tbの材質と同様の9%ニッケル鋼やステンレス鋼等の低温用鋼材からなる上端開口の平底円筒状のセカンダリーバリア3が設けられている。
このように、外槽Taと内槽Tbとの間にもう一つの貯留槽に当るセカンダリーバリア3が設けられたときは、何らかの原因で内槽TbからLNGの液体が漏洩したときに、その漏洩した液体を受け止めることができので、液体が外槽Ta外に漏出するのを防止することができる。
なお、図1(a),(b)とも、アンカーAは2本しか示されていないが、実際は内槽Tbの周方向に所定の間隔で複数本設けられている。その本数は、内槽Tbの大きさにもよるが、タンクT1,T2がLNG用の大型の地上タンクで、そのタンクT1,T2の外槽Taの直径が100メートルにも及ぶような場合には100本を越える。
続いて本実施形態のアンカーAについて説明する。図2(a)は、図1(a)を矢印Y方向から見たときのアンカーAの上部部分の正面図であり、図2(b)が図2(a)のX−X線断面図である。なお、図2は、セカンダリーバリアを備えないタンクに設置されるアンカーAを示すものである。なお、セカンダリーバリアを備えるタンクに設置されるアンカーAも、途中部位がセカンダリーバリアに溶接される点を除けば、図2に示すアンカーAとほぼ同様である。
本実施形態のアンカーAは、ストラッププレート10と、ストッパプレート11と、カバープレート12と、本発明の固定部材に相当する一対のブラケット13a,13bと、一対の座板14a,14bとから構成されている。これら各部材は、内槽Tbの材質と同様の9%ニッケル鋼やステンレス鋼等の低温用鋼材から作られている。
ストラッププレート10は所定長さの帯板状の部材である。そして、ストラッププレート10の下端は、ストラッププレート10が内槽Tb側に傾くように、スラブ1に設けられたアンカーボックス1aの底面に溶接により固定されている。また、ストラッププレート10の上部10aは、直立する内槽Tbの外側面と平行になるように屈曲されている。この屈曲されて平行する部分の長さは、ストッパプレート11の大きさによって決められている。なお、ストラッププレート10の傾斜される領域(すなわち上部10aを除く領域)は、本発明におけるストラッププレートの下部に相当し、以下下部10bと称する。
また、ストラッププレート10の長さは、内槽Tbに対する取付位置からそのアンカーボックス1aの底面に達するように決められている。例えば、ストラッププレート10の長さは、外槽Taの直径が上述したような100mにも及ぶような場合は、2m程度とされる。
なお、ストラッププレート10は、図1(b)に示されるように、セカンダリーバリア3が設けられているとき、そのセカンダリーバリア3を貫通して設置される。そして、ストラッププレート10は、液蜜性を保つために、貫通箇所においてセカンダリーバリア3と溶接されている。
つまり、本実施形態のアンカーAにおいてストラッププレート10の下部10bは、アンカーボックス1aの底面、あるいはアンカーボックス1aの底面及びセカンダリーバリア3に溶接されている。
ストッパプレート11は、ストラッププレート10の上部10aにおいて、ストラッププレート10の表面から内槽Tbと反対側に突出して設けられた矩形状のプレートである。このストッパプレート11は、ストラッププレート10の長手方向と直交する方向の長さ、すなわち幅はストラッププレート10の幅と略同じであり、ストラッププレート10の長手方向側の長さは、ストラッププレート10の上部10aの長さと略同じであり、内槽Tbの外側面と直交する方向の長さ、すなわち厚さは、ストラッププレート10の上部10aが内槽Tbの外側面に当接してもストッパプレート11の下端面がカバープレート12の上端面に十分に係止できるように決められている。
また、このストッパプレート11の下端辺は直線に形成され、その直線が水平を保つようにストラッププレート10に取り付けられている。
なお、ストッパプレート11の下端面には、二硫化モリブデン等からなる固体潤滑材皮膜が形成されていて、カバープレート12の上端面との摩擦力を弱めることができるように工夫されている。
カバープレート12は、内槽Tbに固定されると共にストッパプレート11の下方においてストラッププレート10を覆って配置される板材である。このカバープレート12の長辺方向の長さはストラッププレート10の幅よりも長くなるように決められている。また、このカバープレート12の短辺方向の長さ及び板厚は、ストラッププレート10に生じる張力に十分に耐えられるように設定されている。
そして、このカバープレート12は、上端面の水平が保たれ、かつ、そのカバープレート12の上端面とストッパプレート11の下端面とが当接される。また、カバープレート12は、ストラッププレート10側の面が、ストラッププレート10の面と平行とされ、かつ、当接される。また、カバープレート12は、両端部がブラケット13a,13b及び座板14a,14bを用いて内槽Tbの外側面にそれぞれ固定されている。
より詳細には、カバープレート12は、ストッパプレート11の下端面が当接される当接面15bを有する回動体15と、この回動体を回動可能に支持する凹部12aを有する基部12cとを備えている。
凹部12aは、回動体15が回動可能となるように上部向けて拡がるように開口し、底面壁が湾曲面12b(接触面)とされている。そして、湾曲面12bは、二硫化モリブデン等からなる固体潤滑材皮膜が形成されることによって、摩擦係数を低減する表面処理が施されている。
回動体15は、下部側には凹部12aの湾曲面12bに対応した曲面15a(接触面)を有するとともに、上部側にはストッパプレート11の下端面が当接される当接面15bを有していて、全体形状は半円状とされている。そして、この回動体15は、カバープレート12に設けられている凹部12a内に装着され、その中で自在に回動できるように設けられている。この回動体15の曲面15aの曲率半径は、カバープレート12に設けられる凹部12aの湾曲面12bの曲率半径よりも小さく決められていて、回動体15が凹部12a内で容易に回動できるように工夫されている。
この回動体15の曲面15a及び当接面15bには、カバープレート12に設けられる凹部12aの湾曲面12bに形成されていると同様の固体潤滑材皮膜が形成されることによって摩擦係数を低減する表面処理が施されている。
なお、回動体15が凹部12aから逸脱しないようにするために、カバープレート12のストラッププレート10の反対側の面に、回動体15の回動に支障を来たさないようにしてカバーを設けることができる。
上記構成からなるアンカーAを取り付ける場合には、例えば、まずカバープレート12、ブラケット13a,13b及び座板14a,14bの組み立てが行なわれる。続いて、カバープレート12、ブラケット13a,13b及び座板14a,14bの組立体が内槽Tbの外壁面の所定位置に取り付ける。そして、先に工場においてストッパプレート11が溶接されたストラッププレート10をカバープレート12と内槽Tbとの間に挿入し、ストラッププレート10の下端部をアンカーボックス1aに溶接して固定する。
なお、図1(b)のようにタンクがセカンダリーバリア3を有しているときは、ストラッププレート10がセカンダリーバリア3を貫通する位置が最後に溶接される。
また、先にストラッププレート10をアンカーボックス1aに溶接し、その後カバープレート12、ブラケット13a,13b及び座板14a,14bの組み立てを行っても良い。
このような構成を有する本実施形態のアンカーAによれば、ストッパプレートの下端面とカバープレートの上端面(すなわち回動体の当接面15b)との摩擦力が大きく、内槽Tbが周方向に移動した際にストッパプレート11が傾いても、ストッパプレート11の傾きに追従して回動体15が回動する。
より詳細には、図3(a)に示すように、内槽Tbに周方向の変位が発生していない場合には、回動体15の曲面15aの最下点位置が凹部12aの湾曲面12bの最下点位置に位置している。
そして、内槽Tbが右方向に変位し、かつストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面(すなわち回動体の当接面15b)との摩擦力が大きいときは、図3(b)に示すように、曲面15aの最下点位置が凹部12aの湾曲面12bの最下点位置から少し右側に移動されるように回動体15が回動される。
また、内槽Tbが左方向に変位し、かつストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面(すなわち回動体の当接面15b)との摩擦力が大きいときは、図3(c)に示すように、曲面15aの最下点位置が凹部12aの湾曲面12bの最下点位置から少し左側に移動されるように回動体15が回動される。
この結果、ストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面との平行状態が維持され、ストッパプレート11の角部がカバープレート12の上端面に食い込むことはない。
なお、図3では、本実施形態のアンカーAの動作が視認できるように、回動体15の回動幅を大げさに図示している。実際には、回動体15の回動幅は僅かである。このため、回動体15が回動した状態であっても、その後のストッパプレート11とカバープレート12との摺動が阻害されることはない。
以上のように本実施形態のアンカーAによれば、カバープレート12が、ストッパプレート11の下端面が当接される当接面15bを有する回動体15と、この回動体15を回動可能に支持する凹部12aとを備えている。つまり、ストッパプレートは、凹部12aによって回動可能に支持された回動体15に当接されて配置されている。
このため、ストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面(すなわち回動体の当接面15b)との摩擦力が大きく、内槽Tbが周方向に移動した際にストッパプレート11が傾いても、ストッパプレート11の傾きに追従して回動体15が回動する。
この結果、ストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面との平行状態が維持され、ストッパプレート11の角部がカバープレートの上端面に食い込むことはない。
したがって、本実施形態のアンカーAによれば、ストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面との間に生じる摩擦力が大きい場合であっても、ストッパプレート11の角部がカバープレート12の上端面に食い込むことを防止することが可能となる。
よって、本実施形態のアンカーAによれば、内槽Tbが周方向に移動した場合であっても、ストラッププレート10の溶接部に作用する剪断応力を低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態のアンカーAによれば、ストッパプレート11の下端面とカバープレート12の上端面との平行状態が維持されるため、常にストッパプレート11の下端面の全面がカバープレート12と当接されていることとなる。
つまり、本実施形態のアンカーAによれば、常にストッパプレート11の下端面の全面で荷重を支えることができ、局所的に大きな応力が作用することを抑制することが可能となる。
また、本実施形態のアンカーAによれば、曲面15aと湾曲面12bとが接触しながら回動体15が回動する。このため、回動体15は、常に凹部12aに面接触により支持されることとなる。
したがって、回動体15を軸支によって回動可能に支持する場合と比較して局所的に作用する応力を低減させることが可能となる。
また、本実施形態のアンカーAにおいては、凹部12aの湾曲面12b及び回動体15の曲面15aに固体潤滑材皮膜を形成しているので、回動体15の回動をより円滑に行なわせることができる。なお、この固体潤滑材皮膜の形成は、いずれか一方の曲面のみにすることができるが、この例のように、両曲面12b,15aに固体潤滑剤皮膜を形成すると、より摩擦力を低減することができる。また、凹部12aの湾曲面12b及び回動体15の曲面15aの摩擦係数を低減させる表面処理としては、固体潤滑剤皮膜の形成に限られるものではなく、例えば、両曲面12b,15aの研磨処理を行っても良い。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、本発明の貯留槽が、液化天然ガス(LNG)を貯留するタンクの内槽Tbである構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、貯留槽が液化石油ガス(LPG)や水等を貯留する構成を採用することも可能である。
A……アンカー、T1,T2……タンク、Ta……外槽、Tb……内槽(貯留槽)、1……スラブ、1a……アンカーボックス、2……保冷ブロック、3……セカンダリーバリア、10……ストラッププレート、11……ストッパプレート、12……カバープレート、12a…凹部、12b…湾曲面(接触面)、13a,13b…ブラケット、14a,14b…座板、15…回動体、15a…曲面(接触面)、15b…当接面

Claims (3)

  1. 下部が溶接によって固定される帯板状のストラッププレートと、該ストラッププレートの上部において当該ストラッププレートの表面から突出して設けられるストッパプレートと、貯留槽に固定されると共に前記ストッパプレートの下方において前記ストラッププレートを覆うカバープレートとを備えるアンカーであって、
    前記カバープレートは、前記ストッパプレートの下端面が当接される当接面を有する回動体と、該回動体を回動可能に支持する凹部とを備えることを特徴とするアンカー。
  2. 前記回動体の前記凹部との接触面及び前記凹部の前記回動体との接触面の少なくとも一方に、摩擦係数を低減する表面処理が施されていることを特徴とする請求項1記載のアンカー。
  3. 前記表面処理は、固体潤滑剤皮膜の形成であることを特徴とする請求項2記載のアンカー。
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