JP5380599B2 - 不織布及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布及びその製造方法に関する。
エアスルー不織布は、繊維どうしの交点に熱融着部が形成されているので、ヒートエンボス法で製造された不織布に比較して、手触りが柔らかいという特徴を有する。また、同坪量の他の不織布と比較した場合、エアスルー不織布の方が、厚みが大きくなるので、ふっくらとした肌触りとなり、やはり柔らかいものになる。したがって、肌に触れる部位に用いられる不織布としては、エアスルー不織布が好適である。
エアスルー不織布の肌触りを更に良好にする手段としてとして、例えば細い繊維を用いることが知られている。細い繊維はその剛性が低下するので、そのような繊維を原料とする不織布は柔らかくなるからである。しかし、細い繊維を用いると、カード機で繊維を処理するときに、ネップと呼ばれる繊維塊が発生しやすいという問題があった。ネップは、繊維が絡み合って生じた糸の節であり、マクロ的に見たときに不織布上に白い塊として認識される。ネップを含むウエブに対してエアスルー方式で熱処理を行うと、ネップが互いに高密度に融着して、ごつごつした粒状になる。この現象は不織布の肌触りを著しく悪化させる一因となる。したがって、細い繊維を単純に用いて不織布の肌触りを高めることは容易ではない。
上述の技術とは別に、エアスルー不織布に対してカレンダ加工を2段階で施して繊維を扁平にし、不織布にしなやかさやふんわり感を付与する技術が知られている(特許文献1参照)。しかし、この技術は不織布の肌触りを高めることを目的としており、不織布の外観の審美性の向上については検討がなされていない。
不織布の外観に審美性を付与するためや、カバーリングのために、不織布に模様を付したいという要求が従来から存在している。模様の付与には、印刷を用いることが容易であるが、印刷は高価である上、不織布を肌に触れる部位に用いる場合には、安全性の観点からインクの使用は控えることが望ましい。したがって、印刷によって模様を付与することに代えて、顔料を練り込んだ繊維を用いて模様を形成することが行われている。
代表的な顔料の一つとして二酸化チタンが知られている。しかし二酸化チタンは繊維を白く着色するのみなので、不織布全体を均一に白くすることができても、模様を付与することは困難であった。また、二酸化チタンを繊維に練り込むと、繊維の紡糸性が悪化しやすい。また、二酸化チタンを練り込んだ繊維をゴミとして焼却処理すると、二酸化チタンが燃えかすとして残るので、ゼロエミッションに対する問題がある。
二酸化チタンをある程度添加した繊維からなる不織布をエンボス加工で圧縮し、エンボス部(シール部)を白濁化させて、反射率や隠蔽性を高める技術が知られている(特許文献2参照)。しかし、この技術ではエンボス加工を用いているので、不織布の肌触りが悪化するという問題があった。また、エンボス加工によって形成されたパターンは、その細かさ及び配置の規則正しさに起因して、模様と認識されにくく、全体的に白っぽい不織布として認識されるにとどまっていた。
特開2006−233365号公報 特開平7−292551号公報
本発明者らは、印刷や顔料の練り混みを行わずに不織布に模様を付す技術について鋭意検討した結果、これまで敬遠されていたネップを積極的に活用することで、エアスルー不織布が本来的に有する良好な肌触りを損なわずに、意外にもこれまでにない模様を不織布に付与し得ることを知見した。
本発明は、前記の知見に基づきなされたものであり、エアスルー法によって製造された不織布であって、
前記不織布においては、該不織布の地合よりも濃色である複数の小繊維塊が、該不織布の全域にわたって散点状に分散配置されており、
前記小繊維塊が配置された位置において7.64kPa下で測定された該不織布の厚みをT1とし、該小繊維塊が配置されていない位置において同圧力下で測定された該不織布の厚みをT2としたとき、T3=T1−T2で定義される厚みの差T3が1mm以下になっている不織布を提供するものである。
また本発明は、短繊維を原料として用い、カード法によってウエブを形成し、次いで該ウエブにエアスルー方式で熱風を吹き付けて繊維どうしの交点を融着させる工程を有する不織布の製造方法において、
繊維どうしを融着させてエアスルー不織布が得られた後に、一対の平滑ロールを用い、該ロール間の線圧を100N/cm以上1500N/cm以下に設定して該エアスルー不織布をカレンダ加工に付し、小繊維塊が配置された位置と、該小繊維塊が配置されていない位置とでの厚みの差を減じる、不織布の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、エアスルー不織布が本来的に有する良好な肌触りを損なわずに、印刷や顔料の練り混みによらない模様を有する不織布が提供される。また、本発明によれば、従来廃棄されていた不織布の端切れを活用して、そのような模様を有する不織布を容易に製造できる。
図1は、本発明の不織布の一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示す不織布の製造に好適に用いられる装置を示す模式図である。 図3は、本発明の不織布の一実施形態を示す平面図である。 図4は、実施例で用いた不織布の製造装置におけるカード機の要部を示す図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る不織布の一実施形態の平面図が示されている。同図に示す不織布10は、エアスルー法によって製造されたものである。エアスルー法とは、各種のウエブ製造方法によって製造された熱融着性繊維を含む繊維ウエブに、熱風を貫通方式で吹き付けて、該ウエブ中の熱融着性繊維どうしの交点を融着させて不織布を形成する方法を言う。同図に示すように、不織布10においては、地合の濃い部位20と地合の薄い部位21とが、不規則な幅及び長さで交互にストライプ状に延びている。地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21の延びる方向は、一般に不織布10の製造時における流れ方向(MD)と一致する。本明細書で言う地合とは、不織布の地の質のうち、特に構成繊維の分布状態、及び該分布状態に起因する外観上の色の濃淡に関することを言う。不織布10は、その構成繊維の材質等に起因して一般に白色であることが多いところ、地合の濃い部位20は相対的に濃い白色に見える。一方、地合の薄い部位21は相対的に薄い白色に見える。
地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21は、不織布の全長にわたって延びていることを要せず、断続的になっていてもよい。断続的である場合、地合の濃い部位20の延びる長さと、地合の薄い部位21の延びる長さとは、同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。また、地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21は、その延びる方向に沿う幅が一定であることを要しない。むしろ幅が不規則に変化している方が、視覚的な美観が顕著なものになるので好ましい。地合の濃い部位20の幅と、地合の薄い部位21の幅とは、同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21は、一般に、構成繊維の分布状態に起因する不織布の坪量差によって生じている。具体的には、地合の濃い部位20は、地合の薄い部位21に比較して、構成繊維の分布密度が高く、その結果、坪量が相対的に高くなっている。逆に、地合の薄い部位21は、地合の濃い部位20に比較して、構成繊維の分布密度が低く、その結果、坪量が相対的に低くなっている。不織布10中に複数存在する地合の濃い部位20は、それらの坪量がすべて同じであることを要しない。同様に、不織布10中に複数存在する地合の薄い部位21も、それらの坪量がすべて同じであることを要しない。
地合の濃い部位20の方が、地合の薄い部位21よりも相対的に坪量が高くなっているが、厚みに関しては地合の濃い部位20と地合の薄い部位21とは、坪量ほどの違いは有していない。地合の濃い部位20と地合の薄い部位21との厚みの比(地合の濃い部位20の厚み/地合の薄い部位21の厚み)は、地合の濃い部位20と地合の薄い部位21との坪量の比(地合の濃い部位20の坪量/地合の薄い部位21の坪量)よりも小さく、具体的には1/2以下となっている。地合の濃い部位20と地合の薄い部位21との厚みの比が、地合の濃い部位20と地合の薄い部位21との坪量の比ほど異なっていない結果、地合の濃い部位20の方が、地合の薄い部位21よりも、相対的に光の透過率が低くなっている。このことに起因して、地合の濃い部位20は、地合の薄い部位21よりも相対的に濃い白色に見える。
地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21に加えて、不織布10には、該不織布10の地合よりも濃色である複数の小繊維塊30が複数配置されている。小繊維塊30は不規則な形状をしており、その輪郭や大きさは様々である。また小繊維塊30は、不織布10の全域にわたって散点状に不規則に分散配置されている。小繊維塊30の配置位置と、上述した地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21の形成位置との間には特に関係はない。例えば小繊維塊30は、濃い部位20上に位置することができる。地合の薄い部位21上に位置することもできる。あるいは、地合の濃い部位20と地合の薄い部位21とを跨ぐように位置することもできる。小繊維塊30が、このような形状、大きさ及び配置状態になっていることで、小繊維塊30は、不織布10の地に散らされた雲形文様のような模様を表出し、それによって不織布10は、あたかも和紙の一種である雲竜紙のような外観を呈する。
小繊維塊30は、不織布10の構成繊維が密に集合して塊状となったものから構成されている。小繊維塊30においては、不織布10の他の部位よりも坪量が高くなっている。その結果、小繊維塊30は、不織布10の他の部位に比較して光の透過率が低くなっており、そのことに起因して、不織布10の地合よりも濃色を呈している。先に述べたとおり、不織布10は一般に白色であることから、小繊維塊30は、不織布10の他の部位に比較して濃い白色を呈している。不織布10の原料によっては、小繊維塊30は、不織布10の他の部位に比較して、構成繊維どうしの交点における融着の程度が高くなっている場合がある。融着の程度が高くなっていることで、小繊維塊30の濃色さ(濃い白色の程度)が一層高くなる。
小繊維塊30の濃色さ(濃い白色の程度)を一層高くする観点から、小繊維塊30を構成する繊維は、その表面に微細な皺及び/又は微細なクラックなどの微細な凹凸を有していることが好ましい。一般的な不織布の構成繊維は、繊維形成能を有する合成樹脂からなり、そのような繊維の表面は通常平滑であるが、繊維の表面に微細な凹凸を形成することで、該凹凸に光が乱反射して小繊維塊30の濃色さが一層際だつようになる。繊維の表面に凹凸が形成されていることは、繊維表面の電子顕微鏡観察によって確認することができる。また、繊維の表面に凹凸を形成するためには、例えば後述する不織布10の製造方法において採用しているカレンダ加工を行えばよい。
不織布10を平面視したときの小繊維塊30の大きさは様々である。尤も、過度に大きな小繊維塊30が存在していることは、不織布の外観上の美観の向上につながらない場合があるので、小繊維塊30の大きさは、ある程度の一定の範囲内にあることが好ましい。この観点から、例えば、不織布10の平面視状態での画像解析による小繊維塊30の円相当直径が好ましくは0.5mm以上30mm以下、更に好ましくは1mm以上15mm以下であり、そのときの標準偏差が好ましくは1mm以上30mm以下であり、4mm以上15mm以下であることが更に好ましい。
小繊維塊30は、平均して、不織布10における10cm四方の領域中に少なくとも1個、好ましくは1個以上600個以下、より好ましくは10個以上300個以下、更に好ましくは32個以上100個以下配置されていることが、該小繊維塊30に起因する美観の向上の点から好ましい。
小繊維塊30が濃い白色になっていることで、不織布10は、単位坪量当たりの反射率が高いものになっている。その結果、不織布10は隠蔽性の高いものとなる。不織布10の単位坪量(g/m2=gsm)当たりの反射率は、好ましくは1.2%/gsm以上であり、更に好ましくは1.4%/gsm以上5.0%/gsm以下であり、一層好ましくは 1.8%/gsm以上2.5%/gsm以下である。単位坪量当たりの反射率は、例えば日本電色工業(株)製の色差計NF333を用いて下記の測定条件で測定し、下記計算式から算出された反射率を、不織布の坪量(g/m2)で除して求める。
測定部径:φ30mm(これに合わせて内部レンズをφ30mm用にする。)
回数:10回
波長:500nm
計算式:反射率(%)=〔(r−r0)/(100−r0)〕×100
(式中、r:不織布の値、r0:赤色基準板の値)
なお、赤色基準板は、日本電色工業(株)製で、色は、(X26.86、Y16.85、Z5.34)で定義されるものを用いた。
以上のとおり、不織布10は、地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21を有し、更に小繊維塊30が散点状に配置されているものなので、不織布でありながら、織布様の模様を表出する。しかも不織布10は、エアスルー法で製造されたものなので、嵩高く、柔軟で、肌触りが良好なものである。したがって、不織布10は、各種物品の最外面を構成する材料として特に有用である。例えば、使い捨ておむつなどの使い捨て着用物品や、使い捨ての医療用衣類などにおける最外面を構成する層として好適に用いられる。
不織布10の具体的な用途にもよるが、該不織布10の坪量は一般に6g/m2以上100g/m2以下、特に15g/m2以上30g/m2以下であることが好ましい。
不織布10の厚みに関連して、不織布10は、小繊維塊30が配置された位置において7.64kPa圧力下(測定子の先端は円盤であり、直径は5mmである。)で測定された不織布10の厚みをT1とし、小繊維塊30が配置されていない位置において同圧力下で測定された不織布10の厚みをT2としたとき、T3=T1−T2で定義される厚みの差T3が1mm以下になっている。つまり、小繊維塊30が配置された位置とそれ以外の位置との厚み差が小さくなっている。先に述べたとおり、小繊維塊30は、不織布10の構成繊維が密に集合して塊状となったものなので、硬い感触を呈する傾向があるところ、厚みT2と厚みT1との差を小さくすることで、不織布10の表面に触れたときに、小繊維塊30に起因する硬さが知覚されにくくなる。その結果、不織布10の肌触りが向上する。この効果を一層顕著なものとする観点から、T3は0mm以上であり、0.1mm以下であることが好ましく、0.05mm以下であることが更に好ましい。
不織布10の厚みT1及びT2は、前記の圧力下において、例えばダイヤルゲージ式厚み計(JIS B 7503(1997)、PEACOCK社製UPRIGHT DIAL GAUGE、No.25、測定子5mmφ平型)を用いて測定される。測定は、T1及びT2についてそれぞれ10点以上行う。そして、T1の算術平均値及びT2の算術平均値を算出し、それらの差をT3とする。
不織布10の構成繊維としては、例えば熱融着性繊維が挙げられる。熱融着性繊維としては、低融点樹脂及び高融点樹脂からなり、低融点樹脂が繊維の長さ方向の一部をなす二成分系複合繊維が挙げられる。具体的には、芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維が挙げられる。これらの繊維の太さは、不織布10の具体的な用途にもよるが、0.5dtex以上8dtex以下、特に0.5dtex以上3.0dtex以下であることが好ましい。特に、細い繊維を用いることによって、小繊維塊30を首尾よく形成することが可能となる。具体的には、0.5dtex以上2.5dtex以下の細い繊維を用いることが好ましく、0.5dtex以上1.5dtex以下の細い繊維を用いることが更に好ましく、0.8dtex以上1.2dtex以下の細い繊維を用いることが一層好ましい。
二成分系複合繊維を構成する低融点樹脂及び高融点樹脂の組み合わせとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)などが挙げられる。
不織布10は、上述した熱融着性繊維のみを含有していてもよく、あるいは熱融着性繊維に加えて、該繊維以外の繊維を含有していてもよい。そのような繊維としては、例えばコットンやレーヨン等の熱融着性を有さない繊維が挙げられる。不織布10が熱融着性繊維以外の繊維を含む場合、不織布10に占める該繊維の割合は、50質量%以下であることが好ましい。
不織布10の構成繊維に白色顔料を練り込んでおき、該不織布10の白色度を高めて、小繊維塊30に起因する模様や、地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21に起因する模様が一層際だつようにしてもよい。この目的のために、白色顔料として、例えば酸化チタンを用いることができる。白色顔料は、繊維全体の質量に対して好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以上4.0質量%以下程度含有させることができる。
後述するカード機を用いる方法によって不織布10を製造する場合には、その構成繊維として繊維長20mm以上75mm以下、特に45mm以上75mm以下程度の短繊維を用いることが好ましい。
不織布10は、基本的には、エアスルー法で得られた不織布単層からなるものであるが、該不織布10が有する外観上の模様を損なわない範囲において、他の不織布やフィルム等をはじめとする他のシート材料と積層された状態になっていてもよい。
次に、不織布10の好適な製造方法について、図2を参照しながら説明する。図2には、不織布10の製造に好適に用いられる装置100が示されている。装置100は、上流側から下流側に向かって、原綿開繊部110、ウエブ形成部120、熱風吹き付け部130及びカレンダ加工部140を備えている。
原綿開繊部110は、不織布10の原料となる繊維を開繊する開繊機111と、該開繊機111で開繊された繊維の開繊体11をウエブ形成部120に搬送する無端ベルトである搬送ベルト112を備えている。
ウエブ形成部120はカード機を備えている。カード機としては、例えばパラレルカード機、セミランダムカード機、ランダムカード機、ないしはパラレルカード機にクロスレイヤー、ドラフターを組み合わせたもの等が使用される。特に、地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21を形成しやすいカード機であるパラレルカード機を用いることが好ましい。
カード機は、フィードローラー121、テーカインローラー122、プレシリンダー123、トランスローラー124、周面上に複数組のワーカー125とストリッパー126を配したメインシリンダー127、ドッファー128及びコンデンサーローラー129を順次配して構成されている。各ローラーの回転方向は、図2の矢印で示す方向である。搬送ベルト112によって搬送されてきた開繊体11は、カード機内の各ローラーによって移行されながらカーディングされてウエブ12となり、引取コンベア131上に取り出される。
フィードローラー121及びテーカインローラー122は、搬送ベルト112によって搬送されてきた開繊体11をプレシリンダー123に供給するローラーである。プレシリンダー123は、メインシリンダー127へ開繊体11を供給する前に、該開繊体11を予備的に開繊するローラーである。プレシリンダー123の周面には、ストリッパー150及びワーカー151が配置されている。ストリッパー150及びワーカー151は、1本のストリッパー150と1本のワーカー151で一組をなし、それが複数組配置されている。トランスローラー124は、メインシリンダー127への開繊体11の供給量を回転速度によって調整するローラーである。
メインシリンダー127、並びにその周面上の複数組のワーカー125及びストリッパー126は、メインシリンダー127に供給された開繊体11のワーカー125への移行と、ワーカー125へ移行された開繊体11のストリッパー126によるメインシリンダー127への戻しとを繰り返すことによって、開繊体11の開繊を行う部分である。
ドッファー128は、高速で回転するメインシリンダー127上のウエブを低速回転で受け止め、ウエブの目付を大きくするものである。コンデンサーローラー129は、ドッファー128より更に低速で回転して、ドッファー128上のウエブを受け止め、ウエブの形を整えるとともに、ウエブの送り出しを引取コンベア131の移送速度に合わせるものである。ドッファー128及びコンデンサーローラー129は、ウエブの受け渡しを繰り返すことにより、繊維の配列をランダム化する。
熱風吹き付け部130は、フード132と、該フード132内を周回する通気性ネットからなるコンベアベルト133とを備えている。フード132内は、コンベアベルト133に向かって図2中の矢印方向に熱風が吹き付けられるようになっている。コンベアベルト133は、金属やポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されている。更に熱風吹き付け部130は、引取コンベア131上に取り出されたウエブ12を、フード132内に搬送する無端ベルトである搬送ベルト134を備えている。
カレンダ加工部140は、周面が平滑になっている一対のカレンダローラー141,142を備えている。カレンダローラー141,142は、例えば金属、ゴム、紙等から構成されている。カレンダローラー141,142は、その材質が同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。カレンダローラー141,142は、好ましくはそれらのうちの一方が金属製であり、他方が紙製である。
このような構成を有する製造装置100を用いて不織布10を製造する好ましい方法を、図2を参照しながら説明する。先ず、原綿開繊部110において、原料繊維を開繊機111に投入し、開繊された開繊体11を製造し、搬送ベルト112を用いて開繊体11をウエブ形成部120に搬送する。
原料繊維としては、例えば二成分系複合繊維からなる熱融着性繊維の短繊維が用いられる。更に、原料となる短繊維の一部として、不織布の端切れを解繊処理に付して得られた短繊維を用いることも好ましい。不織布の端切れとは、例えば不織布の製造過程において、製造時の流れ方向の左右両側域に発生する地合の良好でない箇所をスリッターで切断することで生じる部位のことである。このような端切れは通常廃棄処理されるところ、本発明においては、これを再利用することで、上述した小繊維塊30を不織布10中に効率的に生じさせている。不織布の端切れは、本発明の不織布の製造過程で生じたものであってもよく、あるいは他の種類の不織布の製造過程で生じたものであってもよい。原料の種類が同じであるという観点からは、本発明の不織布の製造過程で生じた端切れを用いることが好ましい。なお、後述するとおり、原料繊維として不織布の端切れを用いることは必須ではなく、該端切れを用いなくても、不織布中に小繊維塊を生じさせることができる。
本製造方法においては、好ましくは、上述の不織布の端切れを解繊処理に付して再び短繊維に戻したものを原料繊維の一部として用いている。不織布の端切れを解繊処理に付すことで短繊維が再生されるが、解繊を確実に行うことは容易でないので、解繊処理に付して再生された短繊維中には、繊維どうしの結合(融着等)が若干残存した状態になっている。このような状態の短繊維を原料繊維の一部として用いることで、不織布10の製造過程、具体的にはウエブ形成部120において、小繊維塊30が首尾よく形成される。また、端切れから再生された短繊維を原料繊維の一部として用いることで、不織布10に、地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21を形成することが容易となる。なお、端切れを解繊処理するには、例えば解繊機を用いることができる。そのような解繊機としては、当該技術分野において従来用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば解繊機として、不織布の端切れを供給するフィードロールと、その後にのこぎり状のワイヤーが巻き付けてあるガーネットシリンダーとを持ち、更に送風機構が備えられている装置を用いることができる。
小繊維塊30を首尾よく形成する観点から、端切れから再生された短繊維が原料繊維に占める割合は、1質量%以上40質量%以下、特に3質量%以上30質量%以下であることが好ましい。
小繊維塊30を首尾よく形成する観点からは、先に述べたとおり、原料繊維として繊維径の細いものを用いることも有利である。具体的には、先に述べたとおり、0.5dtex以上2.5dtex以下の細い繊維を用いることが好ましく、0.5dtex以上1.5dtex以下の繊維を用いることがより好ましい。
ウエブ12に形成される小繊維塊30の数や大きさの調整には、前記端切れからの再生繊維の割合、カード機のワーカー速度の調整、メインシリンダーの回転速度等をコントロールすればよい。
原綿開繊部110において原料繊維を解繊して得られた開繊体11は、搬送ベルト112によってウエブ形成部120に搬送され、ウエブ12が形成される。具体的には、開繊体11を、フィードローラー121及びテーカインローラー122を介してプレシリンダー123に供給して予備開繊する。そして、予備開繊された開繊体11を、トランスローラー124によってプレシリンダー123上から剥離させ、メインシリンダー127に供給する。そして、メインシリンダー127上に供給された開繊体11に対し、複数組(図2においては4組)のワーカー125とストリッパー126とを用い、開繊体11をワーカー125へ移行させる操作と、ワーカー125へ移行された開繊体11をストリッパー126によってメインシリンダー127へ戻す操作とを繰り返すことによって、ウエブを形成する。図2に示す装置100のように、メインシリンダー127(例えばφ950mm)及びプレシリンダー123(例えばφ500mm)の2基の開繊シリンダーを備えた装置を用いることが好ましい。
本製造方法におけるカード機の運転条件は、ワーカー125の周速S2が、メインシリンダー127の周速S1に対して非常に遅い点に特徴を有する。つまり、S1/S2の値が、カード機の従来の運転条件よりも小さい点に特徴を有する。具体的には、S1/S2の値を好ましくは2/1000以上80/1000以下、更に好ましくは5/1000以上50/1000以下に設定する。このような運転条件を採用することで、原料繊維として不織布の端切れを用いなくても、ウエブ12中に小繊維塊30を首尾よく形成することができる。原料繊維として不織布の端切れを用いた場合には、この運転条件を採用することで、小繊維塊30を一層首尾よく形成することができる。更に、この運転条件を採用することで、ウエブ12中に地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21を形成することが容易となる。この運転条件を採用し、かつ原料繊維として不織布の端切れを用いない場合には、図3に示すとおり、地合の濃さがほぼ均一であり、かつ小繊維塊30が全域にわたって散点状に不規則に分散配置された不織布10が得られやすくなる。同図に示す不織布10も、図1に示す不織布と同様に、雲竜紙のような外観を呈するものとなる。
前記の運転条件を採用する場合、ワーカー125の周速それ自体に関しては、70m/min以下とすることが好ましく、50m/min以下、更には30m/min以下とすることが更に好ましい。
また、本製造方法におけるカード機の運転条件は、プレシリンダー123とワーカー151とのクリアランスが小さい点にも特徴の一つを有する。具体的には、プレシリンダー123に配置されている複数のワーカー151のうち、最も上流側に位置するワーカーとプレシリンダー123とのクリアランスが0.1mm以上、特に0.3mm以上であることが好ましく、1.0mm以下、特に0.8mm以下、更には0.5mm以下であることが好ましい。プレシリンダー123に配置されている複数のワーカー151とプレシリンダー123とのクリアランスは、上流側に配置されているワーカー151から下流側に配置されているワーカー151にかけて順に狭くなるように設定するのが通常である。しかし、最も上流側に位置するワーカー151とプレシリンダー123とのクリアランスを、その直ぐ下流側に位置するワーカー151とプレシリンダー123とのクリアランスよりも狭く設定すると、原料繊維として不織布の端切れを用いなくても、ウエブ12中に小繊維塊30を首尾よく形成することができる。原料繊維として不織布の端切れを用いた場合には、この運転条件を採用することで、小繊維塊30を一層首尾よく形成することができる。更に、この運転条件を採用することで、ウエブ12中に地合の濃い部位20及び地合の薄い部位21を形成することが容易となる。
このようにして、流れ方向(MD)に沿って地合の濃い部位及び地合の薄い部位が形成され、かつランダム配置された小繊維塊が形成されたウエブ12が得られる。このウエブ12は熱風吹き付け部130に搬送される。熱風吹き付け部130のフード132内に搬送されたウエブ12に対しては、その上面、すなわち、コンベアベルト133と対向している面と反対側の面に向けて、所定温度に加熱された熱風が貫通方式で吹き付けられる。つまり、エアスルー加工が施される。熱風の吹き付けによってウエブ12に熱が付与され、繊維どうしの交点が融着される。
ウエブ12に吹き付ける熱風の温度や風速は、熱融着性繊維の構成樹脂の融点や、ウエブ12の坪量に応じて適切に選択される。融着樹脂が例えばポリエチレンである場合、熱風の温度は125℃以上145℃以下程度に設定することが好ましく、風速は0.5m/s以上3m/s以下程度に設定することが好ましい。
熱風吹き付け部130による処理に付されることで、予備不織布13が得られる。予備不織布13は、エアスルー不織布である。この予備不織布13においては、小繊維塊が配置された部位が、繊維の密集や、繊維間の密な融着に起因して該予備不織布13の他の部位よりも硬い感触を呈している。また、地合の濃い部位と地合の薄い部位とのコントラストが十分に明瞭になっていない。そこで、小繊維塊が配置された部位の硬さを減じ、かつ地合の濃い部位と地合の薄い部位とのコントラストを十分に明瞭にすることを目的として、カレンダ加工部140において予備不織布13をカレンダ加工に付す。また、カレンダ加工には、小繊維塊を構成する繊維に外力を加えることで該繊維の表面に微細な皺やヘアクラックと呼ばれる微細な割れ目を生じさせて、該小繊維塊の乱反射の程度を高めるという目的もある。
カレンダ加工に用いられるカレンダローラー141,142は、これらを加熱しないで用いてもよく、あるいは加熱状態下に用いてもよい。小繊維塊が配置された部位の硬さを減じる観点からは、カレンダローラー141,142を加熱しないで用いることが好ましい。この場合、カレンダローラー141,142の表面温度は室温であるか、又は摩擦によって室温よりも若干高い温度になっている。
カレンダローラー141,142によって挟圧される予備不織布13に加わる線圧は、100N/cm以上、特に300N/cm以上、更に700N/cm以上であることが好ましく、1500N/cm以下、特に1300N/cm以下、更に1000N/cm以下であることが、小繊維塊が配置された部位の硬さを効果的に減じられる点から好ましい。また、地合の濃い部位と地合の薄い部位とのコントラストを十分に明瞭にできる点から好ましい。
カレンダローラー141,142は、その周速を同じに設定して加工を行うことができる。あるいは、周速に速度差を設けてもよい。速度差を設けることで、小繊維塊が配置された部位の硬さを効果的に減じることができる。速度差は、周速の遅い方のカレンダローラーの該周速をv1とし、周速の速い方のカレンダローラーの該周速をv2としたとき、(v2−v1)/v1×100の値(カレンダロール速度比)を0.1%以上、特に0.1%以上3%以下、とりわけ0.5%以上2%以下に設定することが好ましい。カレンダローラー141,142の材質が同じ場合に速度差を設けるときには、どちらのカレンダローラーの周速を速めても構わない。材質が異なる場合、例えば一方のカレンダローラーが金属製で、他方のカレンダローラーが紙製である場合で、材料(不織布)が紙製のカレンダロールに巻きかけてある場合には、金属製のカレンダローラーの周速を速めることが、搬送安定性を確保することができる点から好ましい。
予備不織布13をカレンダ加工に付すことで、目的とする不織布10が得られる。このようにして得られた不織布10は、製造過程での流れ方向(MD)に沿って地合の濃い部位20と地合の薄い部位21とが、不規則な幅及び長さで交互にストライプ状に延びているものとなる。また、不織布10の地合よりも濃色である不規則な形状をした複数の小繊維塊30が、不織布10の全域にわたって散点状に不規則に分散配置されたものとなる。このように、本製造方法によれば、エアスルー不織布が本来的に有する良好な肌触りを損なわずに、印刷や顔料の練り混みによらない模様を有する不織布を容易に製造することができる。しかも、これまでは廃棄物として処理されていた不織布の端切れを活用できるので、環境負荷を小さくできるとともに、経済的でもある。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば不織布10の製造方法におけるカレンダ加工工程では、一段のカレンダ加工を行ったが、必要に応じ二段以上のカレンダ加工を行ってもよい。
また、先に述べたとおり、本発明は、図1に示すような、地合の濃い部位と地合の薄い部位とが、不規則な幅及び長さで交互にストライプ状に延びており、かつ地合よりも濃色である不規則な形状をした複数の小繊維塊が、該不織布の全域にわたって散点状に不規則に分散配置されている不織布と、図3に示すような、地合の濃さがほぼ均一であり、かつ地合よりも濃色である不規則な形状をした複数の小繊維塊が、該不織布の全域にわたって散点状に不規則に分散配置されている不織布との双方を包含するものである。
また、図2に示す不織布の製造装置100におけるドッファー128に関し、該ドッファー128は、同図に示すとおりシングルドッファーの方が望ましいが、ダブルドッファータイプの装置も好適に用いられる。また、ウエブを製造するために用いるカード機の数は、図2では1台であるが、複数台、例えば2台又は3台のカード機を用いてもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の不織布及び不織布の製造方法を開示する。
<1> エアスルー法によって製造された不織布であって、
前記不織布においては、該不織布の地合よりも濃色である複数の小繊維塊が、該不織布の全域にわたって散点状に分散配置されており、
前記小繊維塊が配置された位置において7.64kPa圧力下で測定された該不織布の厚みをT1とし、該小繊維塊が配置されていない位置において同圧力下で測定された該不織布の厚みをT2としたとき、T3=T1−T2で定義される厚みの差T3が1mm以下になっている不織布。
<2> 前記小繊維塊が、平均して10cm四方の領域中に少なくとも1個配置されている前記<1>に記載の不織布。
<3> 前記小繊維塊が、平均して10cm四方の領域中に1個以上600個以下配置されている前記<2>に記載の不織布。
<4> 前記小繊維塊が、平均して10cm四方の領域中に2個以上100個以下配置されている前記<3>に記載の不織布。
<5> 前記小繊維塊においては、前記不織布の他の部位よりも坪量が高くなっている前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の不織布。
<6> 前記不織布の平面視状態での画像解析による前記小繊維塊の円相当直径が0.5mm以上30mm以下である前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の不織布。
<7> 前記不織布においては、地合の濃い部位と地合の薄い部位とが、交互にストライプ状に延びている前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の不織布。
<8> 地合の濃い部位の方が、地合の薄い部位よりも相対的に坪量が高くなっており、地合の濃い部位と地合の薄い部位との厚みの比は、地合の濃い部位と地合の薄い部位との坪量の比よりも小さい、前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の不織布。
<9> 前記小繊維塊を構成する繊維は、その表面に微細な皺及び/又は微細なクラックなどの微細な凹凸を有している前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の不織布。
<10> 坪量当たりの反射率が1.4%/gsm以上5.0%/gsm以下である前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の不織布。
<11> 構成繊維に白色顔料を練り込んだ前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の不織布。
<12> 前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の不織布を部材として用いた吸収性物品。
<13> 前記不織布を外装材に用いた前記<12>に記載の吸収性物品。
<14> 使い捨ておむつである前記<13>に記載の吸収性物品。
<15> 短繊維を原料として用い、カード法によってウエブを形成し、次いで該ウエブにエアスルー方式で熱風を吹き付けて繊維どうしの交点を融着させる工程を有する不織布の製造方法において、
繊維どうしを融着させてエアスルー不織布が得られた後に、一対の平滑ロールを用い、該ロール間の線圧を100N/cm以上1500N/cm以下に設定して該エアスルー不織布をカレンダ加工に付し、小繊維塊が配置された位置と、該小繊維塊が配置されていない位置とでの厚みの差を減じる、不織布の製造方法
<16>前記ロール間の線圧を好ましくは100N/cm以上、特に300N/cm以上、更に700N/cm以上に設定し、1500N/cm以下、特に1300N/cm以下、更に1000N/cm以下に設定した前記<15>に記載の製造方法。
<17> 前記ウエブの形成に用いるカード機におけるワーカーの速度を、30m/min以下に設定してウエブを形成する前記<15>又は<16>に記載の製造方法。
<18> 短繊維を原料として用い、カード法によってウエブを形成し、次いで該ウエブにエアスルー方式で熱風を吹き付けて繊維どうしの交点を融着させる工程を有する不織布の製造方法において、
前記カード機におけるワーカーの速度を、30m/min以下に設定してウエブを形成し、
繊維どうしを融着させてエアスルー不織布が得られた後に、該エアスルー不織布をカレンダ加工に付して、前記小繊維塊が配置された位置と、該小繊維塊が配置されていない位置とでの厚みの差を減じる、不織布の製造方法。
<19> プレシリンダーに配置されているワーカーのうち、最も上流側に位置するワーカーとプレシリンダーとのクリアランスを0.1mm以上1.0mm以下とする前記<15>ないし<18>のいずれか1に記載の製造方法。
<20> プレシリンダーに配置されているワーカーのうち、最も上流側に位置するワーカーとプレシリンダーとのクリアランスを、その直ぐ下流側に位置するワーカーとプレシリンダーとのクリアランスよりも狭く設定する前記<15>ないし<19>のいずれか1に記載の製造方法。
<21> 原料となる短繊維の一部として、不織布の端切れを解繊処理に付して得られた短繊維を用いることで、前記ウエブの形成中に、不規則な形状をした複数の小繊維塊を、該ウエブの全域にわたって散点状に不規則に分散配置する、前記<15>ないし<20>のいずれか1に記載の製造方法。
<22> 前記短繊維として、該繊維の太さが好ましくは0.5dtex以上2.5dtex以下、より好ましくは0.5dtex以上1.5dtex以下のものを用いる前記<15>ないし<21>のいずれか1に記載の製造方法。
<23> 一対の平滑ロールを用いて前記カレンダ加工を行い、
ロール間に0.1%以上の速度差を設定する前記<15>ないし<22>のいずれか1に記載の製造方法。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
第1の原料繊維として、芯がPETからなり、鞘がPEからなる同心の芯鞘型複合繊維を用いた。この繊維の長さは51mmであり、0.5%の酸化チタンを白色顔料として含むものであった。また、この繊維の太さは表1に示すとおりであった。
第1の原料繊維に加えて、第2の原料繊維として、本実施例で製造された不織布の端切れを解繊して再生された芯鞘型複合繊維を用いた。解繊には、解繊機と呼ばれる、不織布の端切れを供給するフィードロール、その後にのこぎり状のワイヤーが巻き付けてあるプレシリンダーを持ち、送風機構が備えられている機械を用いた(図示せず)。再生された芯鞘型複合繊維は、一部に繊維の結合の残存が観察された。第2の原料繊維の割合は、原料繊維全体に対して、表1に示す値とした。この第2の原料繊維は、原綿供給装置110で、第1の原料繊維と混ぜられる。
これらの原料繊維を用い、図2に示す装置100を用いて不織布を製造した。ただし、装置100におけるカード機としては、図4に示すものを用いた。装置100における各部の運転条件は表1に示すとおりであった。図4に示すカード機はパラレルカード機であり、プレシリンダー123には、三組のストリッパー及びワーカーが備えられているとともに、メインシリンダー127には六組のストリッパー及びワーカーが備えられている。カレンダローラーは、一方が鉄製であり、他方が紙製であった。このようにして、図1に示す模様を有する坪量25g/m2の不織布10を得た。
図4に示すカード機におけるメインシリンダー127の直径は950mmであり、プレシリンダー123の直径は500mmである。メインシリンダー127の周速は1050m/minとした。メインシリンダー127に配置されているワーカー125の周速は表1に示すとおりとした。
プレシリンダー123に配置されている3本のワーカー151a−151cと、プレシリンダー123とのクリアランスに関しては、最も上流側に位置する第1ワーカー151aとプレシリンダー123とのクリアランスを表1に示すとおりとした。第1ワーカー151aの直ぐ下流側に位置する第2ワーカー151bとプレシリンダー123とのクリアランスは0.5mmに設定した。最も下流側に位置する第3ワーカー151cとプレシリンダー123とのクリアランスは0.3mmに設定した。
メインシリンダー127に配置されている3本のワーカー125a−125fとメインシリンダー127とのクリアランスは、上流側から下流側にかけて、0.5mm(第1ワーカー125a)、0.5mm(第2ワーカー125b)、0.4mm(第3ワーカー125c)、0.4mm(第4ワーカー125d)、0.3mm(第5ワーカー125e)、及び0.3mm(第6ワーカー125f)に設定した。
〔実施例2ないし11及び比較例1ないし8〕
表1に示す条件を用いた以外は実施例1と同様にして不織布を得た。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた不織布について、表1に示す評価を行った。同表中、小繊維塊の数は、画像解析によって決定された面積が0.5mm2以上のものをカウントして得られた結果である。また肌触りは、以下の方法で評価した。
すなわち、サンプルを用意し、パネラー10人の手触りの平均点によって肌触りを評価した。具体的には、評価する人からサンプルが見えず、かつ両手だけが挿入できる箱を用意し、箱の中にある厚紙の上に置かれた20cm×30cmの大きさのサンプル1枚をパネラーに触らせて、その手触りを1点から10点の10段階で評価する。パネラーが肌触りがよいと感じる度合いを最高10点、最低1点とする。10人の算術平均値(四捨五入値)を最終的な評価点とする。1点の評価をしたパネラー全員が、ごつごつしている、固いものがある、異物感があると回答していた。
表1に示す結果から明らかなとおり、各実施例で得られた不織布は、地合の濃い部位と地合の薄い部位とが、不規則な幅及び長さで交互にストライプ状に延びているものであった。また、不織布の地合よりも濃色である不規則な形状をした複数の小繊維塊が、不織布の全域にわたって散点状に不規則に分散配置されたものであった。更に、各実施例で得られた不織布は、肌触りの良好なものであった。なお、表には示していないが、各実施例で得られた不織布における小繊維塊の部位を電子顕微鏡で観察したところ、該小繊維塊の構成繊維の表面に微細な凹凸が形成されていることが確認された。
これに対して、第1の原料繊維が太く、かつ第2の原料繊維(端切れ)を用いず、ワーカーの周速が速い条件で製造した比較例1及び2の不織布は、小繊維塊が認められなかった。特に、エアスルー加工前にウエブにエンボス加工を施した比較例1は、エンボス加工を施さなかった比較例2よりも硬い肌触りのものとなった。
第2の原料繊維(端切れ)を用いても、カレンダ加工を行わなかった比較例3及び4では、小繊維塊は認められるものの、該小繊維塊に起因する硬さが知覚された。
10 不織布
20 地合の濃い部位
21 地合の薄い部位
30 小繊維塊
110 原綿供給装置
120 カード機
125 ワーカー
127 メインシリンダー
130 エアスルー装置
140 カレンダ装置
141 カレンダロール(上)
142 カレンダロール(下)

Claims (9)

  1. エアスルー法及びその後のカレンダ加工によって製造された不織布であって、
    前記不織布においては、該不織布の地合よりも濃色である複数の小繊維塊が、該不織布の全域にわたって散点状に分散配置されており、
    前記小繊維塊が配置された位置において7.64kPa圧力下で測定された該不織布の厚みをT1とし、該小繊維塊が配置されていない位置において同圧力下で測定された該不織布の厚みをT2としたとき、T3=T1−T2で定義される厚みの差T3が1mm以下になっている不織布。
  2. 前記小繊維塊が、平均して10cm四方の領域中に少なくとも1個配置されている請求項1に記載の不織布。
  3. 前記不織布においては、地合の濃い部位と地合の薄い部位とが、交互にストライプ状に延びている、請求項1又は2に記載の不織布。
  4. 坪量当たりの反射率が1.4%/gsm以上5.0%/gsm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の不織布。
  5. 短繊維を原料として用い、カード法によってウエブを形成し、次いで該ウエブにエアスルー方式で熱風を吹き付けて繊維どうしの交点を融着させる工程を有する不織布の製造方法において、
    繊維どうしを融着させてエアスルー不織布が得られた後に、一対の平滑ロールを用い、該ロール間の線圧を100N/cm以上1500N/cm以下に設定して該エアスルー不織布をカレンダ加工に付し、小繊維塊が配置された位置と、該小繊維塊が配置されていない位置とでの厚みの差を減じる工程を有し、
    前記工程においては、前記小繊維塊が配置された位置において7.64kPa圧力下で測定された該不織布の厚みをT1とし、該小繊維塊が配置されていない位置において同圧力下で測定された該不織布の厚みをT2としたとき、T3=T1−T2で定義される厚みの差T3が1mm以下になるようにカレンダ加工を行う、不織布の製造方法。
  6. 前記ウエブの形成に用いるカード機におけるワーカーの速度を、30m/min以下に設定してウエブを形成する請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記短繊維として、該繊維の太さが0.5dtex以上2.5dtex以下のものを用いる請求項5又は6に記載の製造方法。
  8. 原料となる短繊維の一部として、不織布の端切れを解繊処理に付して得られた短繊維を用いることで、前記ウエブの形成中に、複数の前記小繊維塊を、該ウエブの全域にわたって散点状に分散配置する、請求項5ないし7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 一対の平滑ロールを用いて前記カレンダ加工を行い、
    ロール間に0.1%以上の速度差を設定する請求項5ないし8のいずれか一項に記載の製造方法。
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