JP5378979B2 - スチレン−フマル酸共重合体の回収方法 - Google Patents
スチレン−フマル酸共重合体の回収方法 Download PDFInfo
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Description
(A)スチレン−フマル酸共重合体のアルカリ塩を含む水溶液に酸を供給してスチレン−フマル酸共重合体を析出させる工程、
(B)前記水溶液にさらに沸点100℃以上のアルコールを供給する工程、
(C)75℃以上且つ水の沸点未満の温度で加熱しながら、下記式(I)で定義される撹拌フルード数Frが0.01以上、0.04以下の範囲であり、かつ、前記水溶液とそれに供給したアルコールとで水相とアルコール相の2相が形成される条件で撹拌して水相のスチレン−フマル酸共重合体をアルコールに溶解させ、水相からアルコール相を分離する工程。
式中、nは撹拌速度(rps)、dは撹拌羽根の直径(m)、gは重力加速度(9.8m/s2)を示す。。
直径60mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ110mm×高さ150mmのガラス容器(抽出分離槽)に、スチレン−フマル酸共重合体(以下、「SFC−H」という)を4.8質量%含有したpH12.3のSFC−Hのアルカリ塩を含む水溶液(以下、「アルカリ水溶液」という)700gを仕込み、希硫酸36g及び1−オクタノール136gを添加して、撹拌速度80rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、80℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は97%であった。その結果を表2に示す。
<実施例2>
撹拌速度を150rpmにした以外は、実施例1と同様に操作した。その結果、静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は97%であった。その結果を表2に示す。
<比較例1>
撹拌速度200rpmにした以外は、実施例1と同様に操作した。その結果、溶液上部にエマルジョン相が形成され、アルコール相と水相の2相に分離されなかった。その結果を表2に示す。
<比較例2>
撹拌速度を70rpmにした以外は、実施例1と同様に操作した。その結果、水相側にSFC−Hの塊が残り、溶け残りが発生し、充分にアルコール相への抽出が進まなかった。その結果を表2に示す。
直径60mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ110mm×高さ150mmのガラス容器に、SFC−Hを4.8質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液700gを仕込み、希硫酸36g及び1−オクタノール136gを添加して、撹拌速度100rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、90℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は97%であった。その結果を表3に示す。
<比較例3>
加熱温度を60℃にした以外は、実施例3と同様に操作した。その結果、アルコール相と水相に分離されるものの、アルコール相にSFC−Hの析出物が観察され、アルコール中にSFC−Hが完全に溶解していないことが確認された。その結果を表3に示す。
直径120mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ220mm×高さ240mmのガラス容器に、SFC−Hを4.8質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液8kgを仕込み、希硫酸0.4kg及び1−オクタノール1.36kgを添加して、撹拌速度60rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、90℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は98%であった。その結果を表4に示す。
<実施例5>
直径850mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ1600mm×高さ1700mmのガラスライニング容器に、SFC−Hを3.7質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液2002kgを仕込み、希硫酸102kg及び1−オクタノール338kgを添加して、撹拌速度30rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、80℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は97%であった。その結果を表4に示す。
直径60mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ110mm×高さ150mmのガラス容器に、SFC−Hを4.8質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液900gを仕込み、希硫酸46g及び1−オクタノール44gを添加して、撹拌速度100rpmにて撹拌しながら、昇温速度0.6℃/分にて、80℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に良好に2相分離された。アルコール相へのSFC−Hの抽出率は98%であった。その結果を表5に示す。
直径60mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ110mm×高さ150mmのガラス容器に、SFC−Hを4.2質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液600gを仕込み、希硫酸30g及び1−オクタノール93gを添加して、撹拌速度100rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、80℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に2相分離され、水相をガラス容器から排出した。
<実施例8>
直径60mmのグリッド&パドル型撹拌羽根を備えた内径φ110mm×高さ150mmのガラス容器に、SFC−Hを4.2質量%含有したpH12.3のアルカリ水溶液800gを仕込み、希硫酸40g及び1−オクタノール136gを添加して、撹拌速度100rpmにて撹拌しながら、昇温速度1℃/分にて、80℃まで加熱して抽出分離を行った。設定温度に達した後、30分間撹拌を維持し、撹拌を停止した。静置後、溶液はアルコール相と水相に2相分離され、水相をガラス容器から排出した。
<実施例9>
1−オクタノールを2−エチルヘキサノールに変更した以外は、実施例8と同様の操作を実施した。その結果、アルコール相へのSHC−Hの抽出率は99%であった。その結果を表6に示す。
Claims (3)
- アルカリ共存下で亜臨界水分解したスチレンを含む不飽和ポリエステル樹脂の分解生成物であるスチレン−フマル酸共重合体のアルカリ塩を含む水溶液からスチレン−フマル酸共重合体を回収する方法において、少なくとも以下の工程を含むことを特徴とするスチレン−フマル酸共重合体の回収方法。
(A)スチレン−フマル酸共重合体のアルカリ塩を含む水溶液に酸を供給してスチレン−フマル酸共重合体を析出させる工程、
(B)前記水溶液にさらに沸点100℃以上のアルコールを供給する工程、
(C)75℃以上且つ水の沸点未満の温度で加熱しながら、下記式(I)で定義される撹拌フルード数Frが0.01以上、0.04以下の範囲であり、かつ、前記水溶液とそれに供給したアルコールとで水相とアルコール相の2相が形成される条件で撹拌して水相のスチレン−フマル酸共重合体をアルコールに溶解させ、水相からアルコール相を分離する工程。
Fr=(nd)2/dg (I)
式中、nは撹拌速度(rps)、dは撹拌羽根の直径(m)、gは重力加速度(9.8m/s2)を示す。 - 工程(B)でのアルコールの供給量が、析出したスチレン−フマル酸共重合体の重量の0.8〜5倍量であることを特徴とする請求項1に記載のスチレン−フマル酸共重合体の回収方法。
- 工程(C)において水相のスチレン−フマル酸共重合体をアルコールに溶解させ、水相からアルコール相を分離した後、アルコール相に新たなスチレン−フマル酸共重合体のアルカリ塩を含む水溶液を加えて前記工程(A)から工程(C)までの操作を複数回繰り返し行うことを特徴とする請求項1または2に記載のスチレン−フマル酸共重合体の回収方法。
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