JP5375450B2 - 太陽電池セル及び太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池セル及び太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールを備えた太陽電池システムは、太陽からの光を電気に変換することから新しいエネルギー変換システムとして期待されており、近年においては一般家庭用の電源や大規模発電プラントとしても利用が盛んに進められている。
このような状況下、現在、太陽電池システムのより一層の普及のために、高性能化、低コスト化などの研究開発が盛んに行われている。
図14(a)は、従来の太陽電池モジュール中の太陽電池セルの斜視図、図14(b)は、該太陽電池セル断面図、該太陽電池セルの接続断面図、図15は従来の太陽電池モジュール中の太陽電池セルの接続を説明するための一部断面図である。
図14に示すように、太陽電池セル100は、pn接合を有する半導体基板101を有し、該基板101の表面上には、反射防止膜102が形成されると共に、該基板101表面上にはフィンガー状の集電電極103aとバスバー電極103bとで構成される表側電極103が形成され、また当該基板101の裏面上には、金属膜状の集電電極104aとバスバー電極104bとで構成される裏側電極104が形成されている。
図15に示すように、太陽電池モジュールは、例えば、隣り合う太陽電池セル100、100、・・・の表側電極103、103、・・・のバスバー電極103b、103b、・・・と裏側電極104のバスバー電極104b、104b、・・・を半田で被覆された導電性接続部材105、105、105、・・・で接続することにより、直列又は並列に接続されてなる複数の太陽電池セル100、100・・・が、図示しない透光性部材と裏面部材の間に充填材を介して配設され、フレーム部材が設けられて構成されている。
従来、表側電極103、103、・・・および裏側電極104、104、・・・と導電性接続部材105、105、・・・は、半田を溶融・固化することにより接続するのが一般的である。斯かる半田溶融による接続の場合、この接続工程時の熱により、太陽電池セル100の半導体基板101と導電性接続部材105との熱膨張係数の差に起因した応力が太陽電池セル100に印加されてセル割れが生じることがあり、歩留まりが低下するといった問題があった。
一方、太陽電池セル100、100・・・の表側電極103、103、・・・及び裏側電極104、104、・・・と導電性接続部材105、105、105、・・・の接続方法として、樹脂製接着材料と半田を用いる方法や導電性の樹脂製接着材料による方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
斯かる樹脂製接着材料を用いて接続する場合、接続工程に過度の熱を必要としない工程が可能となり、熱に起因したセル割れを抑制できる。
特開昭58−71667
上述のように、太電池セル100、100、・・・の表側電極103、103、・・・および隣り合う他方の太陽電池セル100、100、・・・の裏側電極104、104・・・と導電性接続部材105、105、105、・・・の接続に樹脂接着材料を用いる場合、表側電極103および裏側電極104と導電性接続部材105の機械的接続を半田の溶融・固化によらずに行うことが可能であるため、表側電極103は、バスバー電極103b、103b、・・・を従来に比べて幅狭とする構成やバスバー電極103bを備えない構成をとることが可能である。
しかしながら、上記構成の場合には、表側電極103と電性接続部材105の接触面積が小さくなることから、上記接続工程において、従来に比べ、該接触部分を介して太陽電池セル100に加わる応力が集中することになる。この結果、セル割れが生じやすくなり、歩留まりが低下する恐れがある。
また、表側電極103と電導性接続部材105の接触面積が大きい場合であっても、太陽電池セル100に加わる応力のためセル割れが生じるという恐れがあった。
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、歩留まりが良好な太陽電池セル及び太陽電池モジュールを提供するものである。
本発明に係る太陽電池セルは、一方の主面側電極および他方の主面側電極を備え、該一方の主面側電極上および他方の主面側電極上に太陽電池セル接続用導電性接続部材が設けられる太陽電池セルであって、前記一方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該一方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該一方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする。
前記前記一方の主面側電極は、複数の細線状電極からなってもよい。また、前記複数の細線状の電極は、他の細線状の電極で連結されてもよい。
更に、前記他方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該他方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする。
また、前記接着剤の硬化温度は、前記導電性軟質層の融点より低いことを特徴とする。
斯かる場合、前記一方の主面側電極上または/および他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材を固定する工程において、上記導電性軟質層が溶融せずに行うことが可能であるので、上記軟質層は、クッション材の機能を十分に奏し、また該軟質層が溶融し、不所望な箇所に流れ出る恐れがないので、好ましい。
前記樹脂からなる接着剤には、Ni、Ag等の導電性粒子等が含まれてもよく、導電性接着剤であってもよい。また、SiO2などの非導電性粒子等の非導電性材料が含まれてもよく、これらの両方が含まれてもよく、またこれら両方を含まなくてもよい。
前記樹脂は、エポキシ系樹脂などの硬化性樹脂が好ましい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層は、該主面側電極の主材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層は、該主面側電極の主材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、該接続部材より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、
前記一方の主面側電極の主材料、前記他方の主面側電極の主材料及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記導電性軟質層は、半田からなるものであってもよい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、
適宜、異なる材料を選択してもよいが、前記固定において温度等の条件等の観点から製造が容易になるので、好ましくは同一の材料からなってもよい。
また、前記一方の主面側電極または前記他方の主面側電極の少なくとも一方は、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層に食い込んでいることを特徴とする。
また、前記当接は、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層との少なくとも一方が変形してなることを特徴とする。
また、前記当接は、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層の少なくとも一方が変形してなることを特徴とする。
また、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、互いに食い込む形態で当接してもよい。
また、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、互いに食い込む形態で当接してもよい。
本発明に係る太陽電池モジュールは、上述の太陽電池セルを備えたことを特徴とする。
本発明に係る太陽電池セルは、一方の主面側電極および他方の主面側電極を備え、該一方の主面側電極上および他方の主面側電極上に太陽電池セル接続用導電性接続部材が設けられる太陽電池セルであって、前記一方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該一方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該一方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする。
本発明に係る太陽電池セルは、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして樹脂からなる接着剤により固定される構成であるので、前記一方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材を固定する工程において、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層が共にクッション材の機能を果たし、セル割れを低減できる。従って、製造歩留まりがよくなる。
また、この場合、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層の少なくとも一方が変形して当接する構成としてもよい。この場合、接触面積が増えるので、前記一方の主面側電極と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の電気的接続、機械的接続が良好になる。
前記前記一方の主面側電極は、複数の細線状電極からなってもよい。また、前記複数の細線状の電極は、他の細線状の電極で連結されてもよい。
更に、前記他方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該他方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする。
この場合、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして樹脂からなる接着剤により固定される構成であり、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層が共にクッション材の機能を有する。この結果、前記一方の主面側電極上または/および他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材を固定する工程において、主面側、裏面側共、上記クッション材の機能が働くので、セル割れをより低減できる。従って、製造歩留まりがよりよくなる。
また、前記接着剤の硬化温度は、前記導電性軟質層の融点より低いことを特徴とする。
斯かる場合、前記一方の主面側電極上または/および他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材を固定する工程において、上記導電性軟質層が溶融せずに行うことが可能であるので、上記軟質層は、クッション材の機能を十分に奏し、また該軟質層が溶融し、不所望な箇所に流れ出る恐れがないので、好ましい。
前記樹脂からなる接着剤には、Ni、Ag等の導電性粒子等が含まれてもよく、導電性接着剤であってもよい。また、SiO2などの非導電性粒子等の非導電性材料が含まれてもよく、これらの両方が含まれてもよく、またこれら両方を含まなくてもよい。
前記樹脂は、エポキシ系樹脂などの硬化性樹脂が好ましい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層は、該主面側電極の主材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層は、該主面側電極の主材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、該接続部材より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、
前記一方の主面側電極の主材料、前記他方の主面側電極の主材料及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の材料より柔らかい材料からなることが好ましい。
前記導電性軟質層は、半田からなるものであってもよい。
前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層及び前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、
適宜、異なる材料を選択してもよいが、前記固定において温度等の条件等の観点から製造が容易になるので、好ましくは同一の材料からなってもよい。
また、前記一方の主面側電極または前記他方の主面側電極の少なくとも一方は、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層に食い込んでいることを特徴とする。
この場合、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が十分に固定されるので、機械的接続がより良好になると共に、電気的接続もより良好となる。
また、前記当接は、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層との少なくとも一方が変形してなることを特徴とする。
この場合、接触面積が増えるので、前記一方の主面側電極と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の電気的接続、機械的接続が良好になる。
また、前記当接は、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層の少なくとも一方が変形してなることを特徴とする。
この場合、接触面積が増えるので、前記他方の主面側電極と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の電気的接続、機械的接続が良好になる。
また、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、互いに食い込む形態で当接してもよい。
この場合、接触面積が更に増えるので、前記一方の主面側電極と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の電気的接続、機械的接続がより良好になる。
また、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層は、互いに食い込む形態で当接してもよい。
この場合、接触面積が更に増えるので、前記他方の主面側電極と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の電気的接続、機械的接続がより良好になる。
本発明に係る太陽電池モジュールは、上述の太陽電池セルを備えたことを特徴とする。
本発明に係る太陽電池モジュールは、歩留まりが良好である。
本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールの上面図である。 本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールの斜視図である。 図1のA−A‘に沿った断面の一部断面図である。 図4 (a) は本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図であり、図4(b)は当該太陽電池セルの裏面図であり、図4(c)は図4 (a)、(b)のB−B‘に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルと導電性接続部材との接続を説明するための断面図である。 図6(a)は本発明の第2実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図6(b)は当該太陽電池セルの裏面図、図6(c)は図6(a)、(b)のC−C‘に沿った断面の一部断面図 本発明の第2実施形態に係る陽電池モジュールの一部断面図である。 図8(a)は本発明に係る第3実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図8(b)は当該太陽電池セルの裏面図、図8(c)は図8(a)、(b)のD−D‘に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルと導電性接続部材との接続を説明するための断面図である。 10(a)は本発明に係る第4実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図10(b)は当該太陽電池セルの裏面図、図10 (c)は図10(a)、(b)のE−E‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図である。 本発明の第5実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルと導電性接続部材との接続を説明するための断面図である。 本発明の第6実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルと導電性接続部材との接続を説明するための断面図である。 図13(a)は本発明の第7実施形態に係る太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図13(b)は該太陽電池セルの裏面図、図13(c)は図13(a)、(b)のF−F‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図である。 図14(a)は従来の太陽電池モジュール中の太陽電池セルの斜視図、図14(b)は該太陽電池セルの断面図である。 図15は従来の太陽電池モジュール中の太陽電池セルの接続を説明するための一部断面図である。
次に、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1実施形態)
図1乃至図5を参照して本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールを説明する。図1は本実施形態に係る太陽電池モジュールの上面図、図2は当該太陽電池モジュールの斜視図、図3は図1のA−A‘に沿った断面の一部断面図、図4 (a) は当該太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図4(b)は該太陽電池セルの裏面図、図4(c)は図4(a)、(b)のB−B‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図、図5は本実施形態における太陽電池セルと導電性接続部材との接続を説明するための断面図である。
図1乃至図5を参照して、1は太陽電池モジュールであり、該太陽電池モジュール1は、白板強化ガラス等の透明な表面側カバー2、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂フィルムからなる耐候性の裏面側カバー3、および表面側カバー2と裏面側カバー3の間にエチレンビニルアセテート(EVA)等の充填剤7を介して配置された、複数の太陽電池セル4、4、・・・が導電性表面材としての厚み5〜40μmのSn-Ag-Cu等の半田層(導電性軟質層)5a、5a、5a、5a、・・・で表面が被覆されてなる平板銅線等からなる幅0.5mm〜2mm、厚み100〜300μmのストリップ状(帯状)の導電性接続部材5、5、・・・により電気的に直列接続されてなる直線状の太陽電池群6、6、・・・がエチレンビニルアセテート(EVA)を介して配置されてからなる板状の構成体と、該構成体を支持するアルミニウム等からなる金属製枠体8から構成されている。
各太陽電池群6、6、・・・は互いに並列に配置され、太陽電池群6、6、・・・が電気的に直列接続するように、各所定の隣り合う太陽電池群6、6、・・・の一方端側の導電性接続部材5、5、5、5、・・・が厚み20μmの半田層で表面が被覆された平板銅線等からなるストリップ状(帯状)の導電性接続部材9によって半田接続されると共に、他の所定の隣り合う太陽電池群6、6の他方端側の導電性接続部材5、5、5、5、5、・・・が厚み20μmのSn-Ag-Cu等の半田層で表面が被覆された平板銅線等からなるL字状の導電性接続部材10、11と半田接続されている。この構成により、太陽電池モジュール1の複数の太陽電池セル4、4、・・・はマトリックス状に配置される。
最外側の太陽電池群6、6、・・・中の電力取り出し側の両最端の太陽電池セル4、4の接続部材5、5、・・・には、太陽電池モジュール1から電気出力を取り出すための幅1000μm、厚み40μmのSn-Ag-Cu等の半田層で表面が被覆された平板銅線等からなるL字状の接続部材(出力取り出し用接続部材) 12、13がそれぞれ半田接続されている。
なお、上記L字状の接続部材10、11とL字状の接続部材12、13との間、上記L字状の接続部材11とL字状の接続部材13の間で交差する部分は、図示しないポリエチレンテレフタレート(PET)等の絶縁シートなどの絶縁部材を介在させている。
また、図示しないが、上記L字状の接続部材10、上記L字状の接続部材11、L字状の接続部材12およびL字状の接続部材13の各先端側部分は、裏面側カバー3の切り欠きを介して太陽電池モジュール1の上部側中央に位置するように端子ボックス14内に導かれている。前記端子ボックス内14において、上記L字状の接続部材12とL字状の接続部材10の間、上記L字状の接続部材10とL字状の接続部材11の間、およびL字状の接続部材11とL字状の接続部材13の間は、それぞれバイパスダイオード(図示しない)で接続されている。
図4乃至図5を参照して、上記太陽電池セル4、4、・・・は、例えば、p型多結晶シリコン基板15と、該p型多結晶シリコン基板15のテクスチャー面を有する表面側にリンが熱拡散されて形成されたn型拡散層16と、該n型拡散層16上に形成された表側電極17と、該表側電極17が露出するように前記n型拡散層16上に形成された膜厚が例えば60nmの窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜等からなる反射防止膜18と、前記基板15の裏面上に形成された裏側電極19とからなる。
前記表側電極17は、主に銀からなり、前記基板15の表面略全域上を覆うように配置された複数本の幅狭の直線状のフィンガー電極17a、17a、・・・とこれらと接続されている2本の直線状のバスバー電極17b、17bからなる。本実施形態では、フィンガー電極17aの厚みは10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が50〜200μm、好ましくは60〜120μmであり、例えば90μmの細線状電極であって、2mm間隔で配置されており、バスバー電極17bは、厚み10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が0.1〜1.8mm、好ましくは幅狭の0.1〜0.3mmであり、例えば0.3mmの細線状電極である。
また、前記表側電極17には、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)17cが形成されている。すなわち、各フィンガー電極17a、17a、・・・の表面上及び2本のバスバー電極17b、17bの表面上は、半田層(軟質層)17cがそれぞれ被覆されている
前記裏側電極19は、記基板15の裏面略全域上に形成される膜厚約数μm〜数mm程度のアルミニウム膜金属膜電極19aと、該金属膜電極19a上に形成される主に銀からなる幅300μm、厚み30μmの2本の幅広のバスバー電極19b、19bからなる。
また、前記裏側電極19の2本のバスバー電極19b、19bには、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)19cが被覆されている。
そして、隣り合う太陽電池セル4、4、・・・は、一方の太陽電池セル4の表側電極17のバスバー電極17b、17bと他方の太陽電池セル4の裏側電極19のバスバー電極19b、19b間は導電性接続部材5、5により電気的に接続されると共に、該導電性接続部材5、5はエポキシ系樹脂からなる接着剤20により固定されている。
すなわち、前記導電性接続部材5、5の一方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、フィンガー電極17a、17a、・・・の半田層(軟質層)17c及びバスバー電極17b、17bの半田層(軟質層)17cが互いに変形して当接し且つフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが、導電性接続部材5、5には当接せず、導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込む構成であり、反射防止膜18との間、フィンガー電極17a、17a、・・・との間及びバスバー電極17b、17bとの間の接着剤20の固着により、前記導電性接続部材5、5の一方側は前記表側電極17のバスバー電極17b、17b上に設けられている。
また、前記導電性接続部材5、5の他方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、バスバー電極19b、19bの半田層(軟質層)19c、19cが互いに変形して当接する構成であり、金属膜電極19aとの間及びバスバー電極19b、19bとの間の接着剤20の固着により、該裏側電極19のバスバー電極19b、19b上に設けられている。
上記半田層5a、17c、19cの融点は接着剤20の硬化温度より高い構成であり、前記導電性接続部材5、5の表側電極17および裏側電極19との接続において、半田は溶融せず、接着剤20の固着により行われる。例えば、導電性接続部材5、5の半田層5a、5a、表側電極17の半田層17c、裏側電極19の半田層19cの融点は、約220℃、接着剤20の硬化温度は、約200℃である。
上記導電性接続部材5、5、表側電極17及び裏側電極19はその構成材料より少なくとも接続時(本実施形態では室温時においても)に柔らかい材料からなる軟質層としての半田層5a、5a、半田層17c、半田層19cを表面に備えており、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のバスバー電極17b、17bと長手方向の略全長において対向配置される裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cが当接する構成である。
従って、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが幅狭であって応力が集中する構成であっても、導電性接続部材5、5と表側電極17及び裏側電極19を接着剤10で接続する工程において、互いに対向する前記半田層のクッション機能により、セル割れを低減できる。よって、製造歩留まりを良好にできる。
また、上述したように、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cを備えるので、導電性接続部材5、5、表側電極17及び裏側電極19のいずれかが半田層で被覆される構成に比べて、当接時に導電性接続部材5、5の半田層5aと表側電極17の半田層17cまた導電性接続部材5、5の半田層5aと裏側電極19の半田層19cが互いに変形することにより、上述のセル割れを低減できるのに加えて接触面積が大きくまた接触状態が良好となる。この結果、導電性接続部材5、5と表側電極17及び導電性接続部材5、5と裏側電極19との接続が良好となり、これらの接続抵抗が低減する。
加えて、本実施形態では、表側電極17の幅狭のフィンガー電極17a、17a、・・・及び幅狭のバスバー電極17b、17bが導電性接続部材5、5には当接せず、その半田層5a、5aに食い込む構成であるので、アンカー効果が得られ、導電性接続部材5、5と表側電極17のより良好な接続が可能となる。
なお、上記各変形して当接する構成は、互いに変形して食い込むように当接する構成としてもよい。この場合、接触面積がより大きくまた接触状態がより良好となり、上記接続抵抗がより低減する。
以下に、本実施形態の太陽電池モジュールの製造方法を説明する。
まず、図1乃至図5を参照して、太陽電池セル4,4、・・の製造方法を説明する。
最初に、エッチングにより表面にテクスチャー面を形成したp型多結晶シリコン基板15を準備する。
続いて、前記p型多結晶シリコン基板15の前記テクスチャー面側にリンを熱拡散し、n型拡散層16を形成する。
次に、前記表側電極17を形成する部分をマスクして、化学蒸着堆積法(CVD法)により前記p型多結晶シリコン基板15の前記n型拡散層16上に反射防止膜18を形成する。
その後、スクリーン印刷法により前記p型多結晶シリコン基板15の裏面の略全域上にアルミニウムを含有するペーストを形成し、乾燥させた後、800℃程度の高温で焼成し、アルミニウム膜からなる金属膜電極19aを形成する。
次に、スクリーン印刷法により、銀粉末及びガラスフリット等が有機ビヒクルに分散された銀ペースト(導電性ペースト)を前記p型多結晶シリコン基板15の反射防止膜18が形成されていない露出した表面上及び金属膜電極19a上にそれぞれ所定のパターンに印刷した後、約700℃で焼成し、前記p型多結晶シリコン基板15のn型拡散層16上にフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが一体形成されて表面電極17が設けられると共に、前記p型多結晶シリコン基板15の金属膜電極19a上にバスバー電極19b、19bが形成されて金属膜電極19a及びバスバー電極19b、19bからなる裏側電極19が作製される。
続いて、半田層の被着を可能とするために、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・上及びバスバー電極17b、17b上及び裏側電極19のバスバー電極19b、19b上にポリアルキングリコール系樹脂、アルコール及びアミン系安定剤等を含有したフラックスを塗布し、熱風乾燥した後、半田浴に浸漬して、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・上に及びバスバー電極17b、17b上及び裏側電極19のバスバー電極19b、19b上にそれぞれ半田層17c、19cを形成する。そして、前記半田層17c、19cの形成後、キシレン、トルエン、アセトン等の有機溶剤で残存する前記フラックスを洗浄除去する。
次に、上述のようにして作製した太陽電池セル4,4、・・を複数準備すると共に、メッキ法等により半田層(軟質層)5a、5a、5a、5a、・・・が表面上に形成された平板銅線等からなる導電性接続部材5、5、・・・を準備する。
次に、導電性接続部材5、5が隣り合う太陽電池セル4、4の一方の太陽電池セル4の表側電極17のバスバー電極17b、17b上及び他方の太陽電池セル4の裏側電極19のバスバー電極19b、19b上に接続されるように、該一方の太陽電池セル4と導電性接続部材5、5の間及び該他方の太陽電池セル4と導電性接続部材5、5の間にエポキシ系樹脂からなる接着剤20を設けられた後、該導電性接続部材5、5の半田層5a、5a、表側電極17の半田層17c及び裏側電極19のバスバー電極19b、19bの半田層19c、19cの融点より低い温度であり且つ接着剤20が硬化する温度である約200℃で熱圧着する。なお、この熱圧着工程において、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cが当接している。
そして、前記熱圧着により前記接着剤20が硬化されて導電性接続部材5、5が一方の太陽電池セル4の表側電極17及び他方の太陽電池セル4の裏側電極19に機械的および電気的に接続される。このようにして複数の太陽電池セル4、4、・・を導電性接続部材5、5、で接続して太陽電池群6、6、6を準備する。
その後、太陽電池群6、6、・・・を互いに並列に配置し、L字状の導電性接続部材10、11、L字状の接続部材(出力取り出し用接続部材) 12、13を半田接続した後、これらを白板強化ガラス等の透明な表面側カバー2、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂フィルムからなる耐候性の裏面側カバー3間に、エチレンビニルアセテート(EVA)等の充填剤を介して配置した状態で加熱する。その後、金属製枠体8、端子ボックス14を取り付け等を行って太陽電池モジュール1が完成する。
本実施形態の製造方法では、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cが当接するので、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが幅狭であって応力が集中する構成であっても、導電性接続部材5、5と表側電極17及び裏側電極19を接着剤10で接続する工程において、セル割れを低減でき、よって、製造歩留まりを良好にできる。
(第2実施形態)
図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る太陽電池モジュールを説明する。図6(a)は該太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図6(b)は該太陽電池セルの裏面図、図6(c)は図6(a)、(b)のC−C‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図、図7は該太陽電池モジュールの一部の断面図である。なお、第1実施形態との相違点について主に説明する。
第2実施形態において、第1実施形態との相違点は、裏側電極19のバスバー電極の長手方向の長さが短く、太陽電池セル4の裏面側の端部側に形成されている点であり、その他は第1実施形態と同じであり、図6及び図7中、同一符号を付している。
図6及び図7を参照して、導電性接続部材5、5、・・・の太陽電池セル4、4、・・・の裏面側の接続は、端部側に位置するバスバー電極191b、191bに電気的に接続している。
本実施形態の場合、裏側電極19のバスバー電極191b、191bは、表側電極17のバスバー電極17b、17bと長手方向の全長において対向配置されていないため、上述の熱圧着工程時においては、裏側電極19のバスバー電極191b、191bの存在しない表側電極17のバスバー電極17b、17bとの対向部分の金属膜電極19a上にはパット部材等を設けるのが好ましい。
本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図8を参照して、本発明の第3実施形態に係る該太陽電池モジュールを説明する。図8(a)は該太陽電池セルの上面図、図8(b)は太陽電池セルの裏面図、図8(c)は図8(a)、(b)のD−D‘に沿った断面図、図9は本実施形態における太陽電池セルと導電性接続部材の接続を説明するための一部断面図である。なお、第1実施形態との相違点について主に説明する。
第3実施形態において、第1実施形態との相違点は、表側電極17はバスバー電極を有していないバスバーレス構造である点であり、その他は第1実施形態と同じであり、図8及び図9中、同一部分には同一符号を付している。
図8及び図9を参照して、太陽電池セル4、4、・・の表側電極17を説明する。
表側電極17は、主に銀からなり、前記基板15の表面略全域上を覆うように配置された幅複数本の幅狭の直線状のフィンガー電極17a、17a、・・・からなる。本実施形態では、フィンガー電極17aの厚みは10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が50〜200μm、好ましくは60〜120μmであり、例えば90μmの細線状電極であって、2mmおきに配置されている。
また、前記表側電極17には、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)17cが形成されている。すなわち、各フィンガー電極17a、17a、・・・の表面上には、半田層(軟質層)17cがそれぞれ設けられている
前記裏側電極19は、第1実施形態と同じであり、記基板15の裏面略全域上に形成される膜厚約数μm〜数mm程度のアルミニウム膜からなる金属膜電極19aと、該金属膜電極19a上に形成される主に銀からなる幅0.3mm、厚み30μmの2本の幅広のバスバー電極19b、19bからなる。
また、前記裏側電極19の2本のバスバー電極19b、19bには、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)19cが形成されている。
そして、隣り合う太陽電池セル4、4、・・・は、一方の太陽電池セル4の表側電極27のバスバー電極17b、17bと他方の太陽電池セル4の裏側電極19のバスバー電極19b、19b間は導電性接続部材5、5により電気的に接続されると共に、該導電性接続部材5、5はエポキシ系樹脂からなる接着剤20により固定される。
すなわち、前記導電性接続部材5、5の一方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aとフィンガー電極17a、17a、・・・の半田層(軟質層)17cが当接し且つフィンガー電極17a、17a、・・・が導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込む構成であり、反射防止膜18との間、フィンガー電極17a、17a、・・・との間の接着剤20の固着により、前記導電性接続部材5、5の一方側は前記表側電極17のバスバー電極17b、17b上に設けられている。
また、前記導電性接続部材5、5の他方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aとバスバー電極19b、19bの半田層(軟質層)19c、19cが当接する構成であり、金属膜電極19aとの間及びバスバー電極19b、19bとの間の接着剤20の固着により、該裏側電極19のバスバー電極19b、19b上に設けられている。
上記半田層5a、17c、19cの融点は接着剤20の硬化温度より高い構成であり、前記導電性接続部材5、5の表側電極27および裏側電極19との接続において、半田は溶融させず、接着剤10の固着により行われる。例えば、導電性接続部材5、5の半田層5a、5a、表側電極17の半田層17c、裏側電極19の半田層19cの融点は、約220℃、接着剤20の硬化温度は、約200℃である。
本実施形態では、導電性接続部材5、5、表側電極17及び裏側電極19はその構成材料より室温時でも柔らかい材料からなる軟質層としての半田層5a、5a、半田層17c、半田層19cを表面に備えており、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cが当接する構成であるので、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・が幅狭であって応力が集中する構成であっても、導電性接続部材5、5と表側電極17及び裏側電極19を接着剤10で接続する工程において、互いに対向する前記半田層のクッション機能により、セル割れを低減でき、よって、製造歩留まりを良好にできる。
また、上述したように、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極27のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cを備えるので、導電性接続部材5、5、表側電極17及び裏側電極19のいずれかが半田層で被覆される構成に比べて、当接時に導電性接続部材5、5の半田層5aと表側電極17の半田層17cまた導電性接続部材5、5の半田層5aと裏側電極19の半田層19cが互いに変形して当接することにより、上述のセル割れを低減できるのに加えて接触面積が大きくまた接触状態が良好となる。この結果、導電性接続部材5、5と表側電極17及び導電性接続部材5、5と裏側電極19との接続が良好となり、これらの接続抵抗が低減する。
加えて、表側電極17の幅狭のフィンガー電極17a、17a、・・・が導電性接続部材5、5には当接せず、その半田層5a、5aに食い込む構成であるので、アンカー効果が得られ、導電性接続部材5、5と表側電極17のより良好な接続が可能となる。
なお、上記各変形して当接する構成は、互いに変形して食い込むように当接する構成としてもよい。この場合、接触面積がより大きくまた接触状態がより良好となり、上記接続抵抗がより低減する。
本実施形態の太陽電池モジュールも第1実施形態の製造方法と同様であり、第1実施形態の製造方法と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図10を参照して、本発明の第4実施形態に係る太陽電池モジュールを説明する。図10(a)は該太陽電池モジュール中の太陽電池セルの上面図、図9(b)は該太陽電池セルの裏面図、図10(c)は図10(a)、(b)のC−C‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図である。なお、第3実施形態との相違点について主に説明する。
本実施形態において、第3実施形態との相違点は、裏側電極19が第1実施形態と同じ構成であり、裏側電極19のバスバー電極の長手方向の長さが短く、太陽電池セル4の裏面側の端部側に形成されている点であり、その他は第3実施形態と同じであり、図10中、同一符号を付している。
図10を参照して、導電性接続部材5、5、・・・の太陽電池セル4、4、・・・の裏面側の接続は、端部側に位置するバスバー電極191b、191bに電気的に接続している。
本実施形態の場合、裏側電極19のバスバー電極191b、191bは、表側電極17のバスバー電極17b、17bと長手方向の全長において対向配置されていないため、上述の熱圧着工程時においては、裏側電極19のバスバー電極191b、191bの存在しない表側電極17のバスバー電極17b、17bとの対向部分の金属膜電極19a上にはパット部材等を設けるのが好ましい。
本実施形態でも、第3実施形態と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
図11を参照して本発明の第5実施形態に係る太陽電池モジュール説明する。図11は本実施形態に係る太陽電池モジュール中のセルの断面図である。なお、第1実施形態との相違点について主に説明する。
本実施形態において、第1実施形態との相違点は、接着剤20が導電性粒子20a、・・・を含有しており、接着剤20が所謂導電性接着剤である点およびフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込まない構成である点であり、その他は第1実施形態と同じであり、同一部分には同一符号を付している。
前記導電性粒子20aは、例えば、最大粒径が20μmであり、ニッケル粒子、又は銀粒子等であり、金がコートされたニッケル粒子、あるいはプラスチック粒子に金属、例えば金、銀などがコートされた導電性粒子であってもよい。
そして、隣り合う太陽電池セル4、4、・・・は、一方の太陽電池セル4の表側電極17のバスバー電極17b、17bと他方の太陽電池セル4の裏側電極19のバスバー電極19b、19b間は導電性接続部材5、5により電気的に接続されると共に、該導電性接続部材5、5はエポキシ系樹脂からなる接着剤20により固定されている。
すなわち、前記導電性接続部材5、5の一方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、フィンガー電極17a、17a、・・・の半田層(軟質層)17c及びバスバー電極17b、17bの半田層(軟質層)17cが当接しており、反射防止膜18との間、フィンガー電極17a、17a、・・・との間及びバスバー電極17b、17bとの間の接着剤20の固着により、前記導電性接続部材5、5の一方側は前記表側電極17のバスバー電極17b、17b上に設けられている。
また、前記導電性接続部材5、5の他方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、バスバー電極19b、19bの半田層(軟質層)19c、19cが当接しており、金属膜電極19aとの間及びバスバー電極19b、19bとの間の接着剤20の固着により、該裏側電極19のバスバー電極19b、19b上に設けられている。
本実施形態でも、導電性接続部材5、5、表側電極17及び裏側電極19はその構成材料より室温時でも柔らかい材料からなる軟質層としての半田層5a、5a、半田層17c、半田層19cを表面に備えており、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・の軟質層である半田層17c及びバスバー電極17b、17bの軟質層である半田層17cが対向し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極19のバスバー電極19b、19bの軟質層である半田層19c、19cが対向する構成であるので、表側電極17のフィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが幅狭であって且つ導電性粒子20aが介在することにより、応力が集中する構成であっても、導電性接続部材5、5と表側電極17及び裏側電極19を接着剤10で接続する工程において、互いに対向する前記半田層のクッション機能により、セル割れを低減でき、よって、製造歩留まりを良好にできる。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、フィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込まない構成であるが、導電性粒子20a、20a、・・・が導電性接続部材5、5の半田層5a、5aと表側電極17の半田層17cの両方及び導電性接続部材5、5の半田層5a、5aと裏側電極19の半田層19cの両方に食い込むことから、接触状態が良好となる。この結果、導電性接続部材5、5と表側電極17及び導電性接続部材5、5と裏側電極19との電気的接続が良好となり、これらの接続抵抗が低減する。加えて、導電性粒子20a、20a、・・・の前記食い込みによるアンカー効果により、導電性接続部材5、5と表側電極17および裏側電極19のより良好な接続が可能となる。
上述では、フィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込まない構成としたが、第1実施形態と同様に、フィンガー電極17a、17a、・・・及びバスバー電極17b、17bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込む構成にしてもよい。
なお、導電性粒子20a、20a、・・・が導電性接続部材5、5、表側電極17、裏側電極19と当接しないように導電性接続部材5、5の半田層5a、5aの厚み、表側電極17、裏側電極19の半田層17c、19cの厚みに加え、圧着条件を設定するのが好ましい。
本実施形態の太陽電池モジュールも第1実施形態の製造方法と同様であり、第1実施形態の製造方法と同様の効果が得られる。
(第6実施形態)
図12を参照して本発明の第6実施形態に係る太陽電池モジュール説明する。図12は本実施形態に係る太陽電池モジュール中のセルの断面図である。なお、第4実施形態との相違点について主に説明する。
本実施形態において、第5実施形態との相違点は、表側電極17はバスバー電極17b、17bを有していないバスバーレス構造である点であり、その他は第5実施形態と同じであり、同一部分には同一符号を付している。
本実施形態では表側電極17のバスバー電極17b、17bを有さないバスバーレス構造をであり、第4実施形態と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
図13を参照して本発明の第7実施形態に係る太陽電池モジュール説明する。図13(a)は太陽電池セルの上面図、図13(b)は太陽電池セルの裏面図、図13(c)は図13(a)、(b)のF−F‘に沿った接続部材を接続した状態での断面図である。なお、第1実施形態との相違点について主に説明する。
本実施形態においては、太陽電池セルがHIT型太陽電池セルであり、また表側電極及び裏側電極の両方が、幅複数本の幅狭の直線状のフィンガー電極とこれらと接続されている2本の幅狭のバスバー電極からなる。
図13を参照して、太陽電池セル4、4、・・・は、n型単結晶シリコン基板30のテクスチャー構造を有する表面の略全域上に、i型アモルファスシリコン層31、p型アモルファスシリコン層32、ITOなどの透明導電膜層33をこの順に備え、また前記基板30のテクスチャー構造を有する裏面の略全域上に、i型アモルファスシリコン層34、n型であるアモルファスシリコン層35、ITOなどの透明導電膜層36をこの順に備えたHIT型太陽電池セルであり、前記透明導電膜層33上には表側電極37が形成されていると共に前記透明導電膜層36上には裏側電極39がそれぞれ形成されている。
前記表側電極37は、主に銀からなり、前記透明導電膜層33の表面略全域上を覆うように配置された幅複数本の幅狭の直線状のフィンガー電極37a、37a、・・・とこれらと接続されている2本の直線状のバスバー電極37b、37bからなる。本実施形態では、フィンガー電極37aの厚みは10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が50〜200μm、好ましくは60〜120μmであり、例えば90μmの細線状電極であって、2mmおきに配置されており、バスバー電極37bは、厚み10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が0.1〜1.8mm、好ましくは0.1〜0.3mmであり、例えば0.3mmの幅狭の電極である。
また、前記表側電極37には、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)37cが形成されている。すなわち、各フィンガー電極37a、37a、・・・の表面上及び2本のバスバー電極37b、37bの表面上には、半田層(軟質層)37cがそれぞれ設けられている。
前記裏側電極39は、主に銀からなり、前記透明導電膜層36の表面略全域上を覆うように配置された幅複数本の幅狭の直線状のフィンガー電極39a、39a、・・・とこれらと接続されている2本の幅狭のバスバー電極39b、39bからなる。本実施形態では、フィンガー電極39aの厚みは10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が50〜200μm、好ましくは60〜120μmであり、例えば90μmの細線状電極であって、2mmおきに配置されており、バスバー電極39bは、厚み10〜30μmであり、例えば30μmであり、幅が0.3〜1.8mm、好ましくは0.1〜0.3mmであり、例えば0.3mmの細線状電極である。
また、前記裏側電極39には、その表面を覆うように厚み1〜10μm、例えば5μm厚のSn-Ag-Cu等の半田層(軟質層)39cが形成されている。すなわち、各フィンガー電極39a、39a、・・・の表面上及び2本のバスバー電極39b、39bの表面上には、半田層(軟質層)39cがそれぞれ設けられている。
そして、隣り合う太陽電池セル4、4、・・・は、一方の太陽電池セル4の表側電極37のバスバー電極37b、37bと他方の太陽電池セル4の裏側電極39のバスバー電極39b、39b間は導電性接続部材5、5により電気的に接続されると共に、該導電性接続部材5、5はエポキシ系樹脂からなる接着剤20により固定されている。
すなわち、前記導電性接続部材5、5の一方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、フィンガー電極37a、37a、・・・の半田層(軟質層)37c及びバスバー電極37b、37bの半田層(軟質層)37cが当接し且つフィンガー電極37a、37a、・・・及びバスバー電極37b、37bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込む構成であり、前記透明導電膜層33との間、フィンガー電極37a、37a、・・・との間及びバスバー電極37b、37bとの間の接着剤20の固着により、前記導電性接続部材5、5の一方側は前記表側電極37のバスバー電極37b、37b上に設けられている。
前記導電性接続部材5、5の他方側は、該導電性接続部材5、5の半田層(軟質層)5a、5aと、フィンガー電極39a、39a、・・・の半田層(軟質層)39c及びバスバー電極39b、39bの半田層(軟質層)39cが当接し且つフィンガー電極39a、39a、・・・及びバスバー電極39b、39bが導電性接続部材5、5の半田層(軟質層) 5a、5aに食い込む構成であり、前記透明導電膜層36との間、フィンガー電極39a、39a、・・・との間及びバスバー電極39b、39bとの間の接着剤20の固着により、前記導電性接続部材5、5の一方側は前記表側電極39のバスバー電極39b、39b上に設けられている。
上記半田層5a、37c、39cの融点は接着剤20の硬化温度より高い構成であり、前記導電性接続部材5、5の表側電極37および裏側電極39との接続において、半田は溶融させず、接着剤20の固着により行われる。例えば、導電性接続部材5、5の半田層5a、5a、表側電極37の半田層37c、裏側電極39の半田層39cの融点は、約220℃、接着剤20の硬化温度は、約200℃である。
本実施形態でも、導電性接続部材5、5、表側電極37及び裏側電極39はその構成材料より室温時でも柔らかい材料からなる軟質層としての半田層5a、5a、半田層37c、半田層39cを表面に備えており、導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、表側電極37のフィンガー電極37a、37a、・・・の軟質層である半田層37c及びバスバー電極37b、37bの軟質層である半田層37cが当接し、また該導電性接続部材5、5の軟質層である半田層5a、5aと、裏側電極39のフィンガー電極39a、39a、・・・の軟質層である半田層39c及びバスバー電極39b、39bの軟質層である半田層39c、39cが当接する構成であるので、導電性接続部材5、5と表側電極37及び裏側電極39を接着剤20で接続する工程において、互いに対向する前記半田層のクッション機能により、セル割れを低減でき、よって、製造歩留まりを良好にできる。
また、導電性接続部材5、5、表側電極37及び裏側電極39のいずれかが半田層で被覆される構成に比べて、当接時に導電性接続部材5、5の半田層5aと表側電極37の半田層37cまた導電性接続部材5、5の半田層5aと裏側電極39の半田層39cが互いに変形することにより、接触面積が大きくまた接触状態が良好となる。この結果、導電性接続部材5、5と表側電極37及び導電性接続部材5、5と裏側電極39との接続が良好となり、これらの接続抵抗が低減する。
加えて、表側電極37の幅狭のフィンガー電極37a、37a、・・・、幅狭のバスバー電極37b、37b、及び裏側電極39幅狭のフィンガー電極39a、39a、・・・、幅狭のバスバー電極39b、39bが導電性接続部材5、5の半田層5a、5aに食い込む構成であるので、アンカー効果が得られ、導電性接続部材5、5と表側電極37および導電性接続部材5、5と裏側電極39のより良好な接続が可能となる。
本実施形態の製造方法でも第1実施形態と同様の効果が得られる。
上記各実施形態では、導電性軟質層として、Sn−Ag−Cu合金の半田を使用したが、Au-Si合金、Au-Ge合金、Au-Sn合金、Sn-Cu合金、Sn-Ag合金、Sn-Au合金、Sn-Ag-Cu合金、Pb-Au合金、Sn-Ag-In合金、Sn-Pb合金等、種々の半田を適宜使用可能である。
また、上記実施形態で説明したように、前記樹脂からなる接着剤として、絶縁性接着剤を使用してもよく、また導電性接着剤を使用してもよい。
第5、第6実施形態では、前記樹脂からなる接着剤にNi、Ag等の導電性粒子等を含む導電性接着剤を使用したが、SiO2などの非導電性粒子等の非導電性材料が含まれてもよく、これらの両方が含まれてもよく、またこれら両方を含まなくてもよい。
上記各実施形態では、表側電極の全域に導電性軟質層を設けたが、接続用導電性接続部材と対向する部分にのみ設けられる構成でもよく、更には、該対向する部分の一部に導電性軟質層が設けられていない構成も可能である。
上記各実施形態では、表側電極上および裏側電極上の両方に導電性軟質層を設けたが、表側電極上および裏側電極上のいずれか一方に設ける構成でも効果がある。
上記実施形態では、多結晶太陽電池セルおよびHIT太陽電池セルを用いて説明したが、単結晶太陽電池セルの等種々の太陽電池セルに適宜利用可能である。
更に、本発明の太陽電池モジュールは、上記各実施形態に限定されず、例えば、枠体を備えない構成であってもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールは、両面受光型太陽電池モジュールであってもよく、例えば、表面側カバー及び裏面側カバーともガラス板であってもよい。
更に、上記各表側電極および裏側電極のバスバー電極は、それぞれ適宜その数を変更してもよい。
1 太陽電池モジュール
2 太陽電池セル
5 接続用導電性接続部材
5a 半田層
17、37 表側電極(主面側電極)
17a、37a フィンガー電極(細線状電極)
17b、37b バスバー電極(接続電極)
17c、37c 半田層
19、39 裏側電極(主面側電極)
19a 金属膜電極(集電電極)
39a フィンガー電極
19b、191b、39b バスバー電極(接続電極)
19c、39c 半田層

Claims (7)

  1. 一方の主面側電極および他方の主面側電極を備え、該一方の主面側電極上および他方の主面側電極上に太陽電池セル接続用導電性接続部材が設けられる太陽電池セルであって、前記一方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該一方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該一方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする太陽電池セル。
  2. 前記他方の主面側電極は前記太陽電池セル接続用導電性接続部材と対向する部分が導電性軟質層で被覆されていると共に、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材は該他方の主面側電極と対向する部分が導電性軟質層で被覆されており、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層とが当接するようにして該他方の主面側電極上に前記太陽電池セル接続用導電性接続部材が樹脂からなる接着剤により固定されることを特徴とする請求項1記載の太陽電池セル。
  3. 前記接着剤の硬化温度は、前記導電性軟質層の融点より低いことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の太陽電池セル。
  4. 前記一方の主面側電極または前記他方の主面側電極の少なくとも一方は、前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層に食い込んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の太陽電池セル。
  5. 前記当接は、前記一方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層との少なくとも一方が変形してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池セル。
  6. 前記当接は、前記他方の主面側電極の前記導電性軟質層と前記太陽電池セル接続用導電性接続部材の前記導電性軟質層の少なくとも一方が変形してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池セル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池セルを備えたことを特徴とする太陽電池モジュール。
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