JP5375300B2 - 封止型デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、可動部が形成された半導体基板をガラス基板で封止した封止型デバイス及びその製造方法に関する。
近年、各種電子機器の小型軽量化、多機能化や高機能化が進み、実装される電子部品にも高密度化が要求されている。このような要求に応じて各種電子部品が半導体デバイスとして製造されるものが増加している。このため、回路素子として製造される半導体デバイス以外に力学量を検出するセンサ等も半導体デバイスを用いて製造されて、小型軽量化が図られている。例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)分野の製品またはMEMSデバイスを用いて小型で単純な構造を有する加速度センサあるいは角速度センサでは、外力に応じて変位する可動部を半導体基板に形成し、この可動部の変位が静電容量素子を利用して検出されるタイプのセンサ(いわゆる静電容量型センサ)等が実用化されている。
このようなMEMSデバイスとして高速に変位する可動部を有するデバイスでは、可動部を安定して変位させるため、半導体基板を封止材(例えば、ガラス基板等)で密封する構造がとられており、密封された封止空間はガス抜き等が行われて、可動部の変位を阻害する要因が排除されている。このような可動部を真空密封した封止構造を有するデバイスを、本書面では封止型デバイスと呼称するものとする。封止型デバイスには、MEMS素子以外に、SAW(Surface Acoustic Wave)素子やF−BAR(Thin Film Bulk Acoustic Wave Resonators)素子、ミラーデバイス等も含まれる。静電容量型センサは、一般に一対のガラス基板に挟まれて接合された半導体基板内に、所定の自由度をもって変位可能な錘部を用意し、当該錘部を加速度や角速度などに伴う変位を検出する錘部として利用する。変位の検出は、容量素子の静電容量の値に基づいて行われる。特に、静電容量型の角速度センサでは、静電容量の変化を高感度で検出するために、電極と可動部の距離を短くするが、そのために空気抵抗の影響がより大きくなる。
上述のような封止型デバイスでは、種々の封止空間内のガス抜き方法が知られている。例えば、封止空間内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けるガス抜き方法では、半導体基板とガラス基板とを陽極接合する際に封止空間内に発生する気体分子を気体分子吸収材で吸収させて、封止空間内の真空度を上げるようにしている。
また、特許文献1に開示された封止型デバイスである力学量センサでは、多面付けされる半導体基板内のデバイス毎に排気溝を形成し、排気溝同士を連通する連通溝を形成して、排気溝と連通溝を通じて各デバイスの封止空間内のガス抜きを行うようにしている。
また、特許文献2に開示された封止型デバイスでは、支持基板の接合面と封止基板の接合面との間の一部に金属からなるスペーサを介在させ、陽極接合時の温度上昇を利用してスペーサを徐々に溶融させて、スペーサが設けられた接合面からガス抜きを行うようにしている。
特開平2008−580005号公報 特開平10−82705号公報
しかしながら、上記従来の封止型デバイスのガス抜き方法として、封止空間内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けるガス抜き方法では、可動部とは別にゲッタを形成する工程が必要になり、封止型デバイスを製造する際の製造コストを上昇させる原因になる。また、上記特許文献1の封止型デバイスのガス抜き方法では、排気溝と連通溝を形成する工程が増えるため、封止型デバイスを製造する際の製造コストを上昇させる原因になる。
また、上記特許文献2の封止型デバイスのガス抜き方法では、陽極接合時にスペーサとして設けた金属の溶融温度を調整することは困難であり、封止空間内を所望の真空度に調整することも困難である。
本発明は上記の課題に鑑み、封止空間内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けることを不要にし、製造工程を増やすことなく封止空間内の真空度を所望の真空度に調整することを可能にする封止型デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスは、半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、前記空洞部に通じるように形成された第1溝と、前記封止型デバイスのダイシングラインに通じるように形成された第2溝と、前記第1溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と、前記第2溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第2突起と、を備え、前記第1溝及び前記第2溝と前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスは、半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、前記空洞部に通じるように形成された第1溝と、前記ガラス基板に形成された排気孔と、前記排気孔に通じるように形成された第2溝と、前記第1溝と前記第2溝の間に形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する突起と、を備え、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記排気孔とを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスは、半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、前記空洞部から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と、前記封止型デバイスのダイシングラインから離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第2突起と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙を通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスの製造方法は、半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、前記空洞部に通じる第1溝と前記封止型デバイスのダイシングラインに通じる第2溝とを形成し、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記第1溝と前記第2溝から離隔して形成し、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを通じて前記空洞部と前記ダイシングラインが通じるように前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを分断し、前記空洞部と前記ダイシングラインとを分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で第2の陽極接合を行うことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスの製造方法は、半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、前記空洞部に通じる第1溝を形成し、前記ガラス基板に排気孔を形成し、前記排気孔に通じる第2溝を形成し、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する突起を前記第1溝と前記第2溝の間に形成し、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙を通じて前記空洞部と前記排気孔が通じるように、前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記排気孔とを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを分断し、前記空洞部と前記排気孔とを分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第2の陽極接合を行うことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスの製造方法は、半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記空洞部と前記封止型デバイスのダイシングラインから離隔して形成し、前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙を通じて前記空洞部と前記ダイシングラインが通じるように前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、前記空隙と前記ダイシングラインを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、前記第1突起の空隙と前記第2突起の空隙を分断し、前記空洞部と前記ダイシングラインが分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第2の陽極接合を行うことを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係る封止型デバイスの製造方法は、半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、前記空洞部に通じる第1溝と前記封止型デバイスのダイシングラインに通じる第2溝とを形成し、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記第1溝と前記第2溝から離隔して形成し、前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気しながら所望の真空度に調整するように、前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する電圧を徐々に上げる陽極接合を行うことを特徴とする。
本発明によれば、封止空間内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けることを不要にし、製造工程を増やすことなく封止空間内の真空度を所望の真空度に調整することを可能にする封止型デバイス及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る角速度センサを多面付けした半導体基板の概略構成を示す平面図である。 図1のバルブ部分の具体的構成を示す平面図である。 図2のA−A´線から見た断面構成を示す図である。 半導体基板の拡大領域Aに形成された共通バルブの構成を示す平面図である。 図2のA−A´線から見た断面構成の製造方法を示す図であり、(A)は低電圧陽極接合時のバルブ部分の断面構成を示す図、(B)は真空引き時のバルブ部分の断面構成を示す図、(C)は高電圧陽極接合時のバルブ部分の断面構成を示す図である。 図3の第1溝及び第2溝の形状を変形した例を示す図であり、(A)は第1溝の長さを延長した例を示す図、(B)は第1溝と第2溝の形状をL字型にした例を示す図である。 図3の第1突起と第2突起の形状を変形した例を示す図であり、(A)は第1突起と第2突起の形状を横型の楕円形状にした例を示す図、(B)は第1突起と第2突起の形状を縦型の楕円形状にした例を示す図である。 (A)は横型の楕円形状の第1突起及び第2突起と直線状の第1溝及び第2溝とを配置した例を示す図、(B)は横型の楕円形状の第1突起及び第2突起とL字状の第1溝及び第2溝とを配置した例を示す図である。 (A)は縦型の楕円形状の第1突起及び第2突起と直線状の第1溝と第2溝とを配置した例を示す図、(B)は縦型の楕円形状の第1突起及び第2突起とL字状の第1溝と第2溝とを配置した例を示す図である。 バルブを第1突起と第2突起のみから構成した例を示す図である。 センサチップ毎に形成するバルブの他の構成例を示す平面図である。 図11の拡大領域Aの構成を示す平面図である。 図12のB−B線から見た断面構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、封止型デバイスとして角速度センサを例示して説明する。
(センサチップを多面付けした基板の構成)
図1は、複数の角速度センサ100が多面付けされた半導体基板101の概略構成を示す平面図である。図1において、102は角速度センサチップをチップ毎に切断する位置を示すダイシングラインであり、103は角速度センサチップ毎に内部を真空引きするためのバルブであり、104は半導体基板101を加工して形成される角速度センサチップ内部の空洞部である。なお、バルブ103は、実際の機械的なバルブを形成するわけではなく、バルブ機能を有する構造を形成するものであり、その構成については後述する。また、空洞部104は、半導体基板101を加工して角速度センサ内に上述の可動部を形成する際に形成されるものであり、後述するガラス基板110により封止されて真空引きされる部分である。
次に、図1に示したバルブ103の詳細な構成について図2及び図3を参照して説明する。図2において、バルブ103に相当する部分は、第1溝201、第2溝202、第1突起203及び第2突起204である。第1溝201は、図中に示すように空洞部104に通じるように形成される。第2溝202は、図中に示すようにダイシングライン102に通じるように形成される。第1突起203は、図中に示すように第1溝201の近傍に形成される。第2突起204は、図中に示すように第2溝202の近傍に形成される。
第1突起203と第2突起204は、図3に示すように半導体基板101とガラス基板110とを接合する際に、半導体基板101とガラス基板110との間にボイド(空隙)301を形成するためのものである。第1溝201と第2溝202は、半導体基板101側に形成してもよいし、ガラス基板110側に形成してもよい。第1溝201と第2溝202を形成する工程を増やさないためには、半導体基板101側に可動部をDRIE(Deep Reactive Ion Etching)法等を用いて形成する際に、第1溝201と第2溝202を同時に形成することが好ましい。この場合、第1溝201と第2溝202の深さは、可動部の深さ、すなわち、可動部の表面とガラス基板との間隔と同等になる。
また、第1突起203と第2突起204は、半導体基板101側に形成してもよいし、ガラス基板110側に形成してもよい。第1突起203と第2突起204を形成する工程を増やさないためには、ガラス基板110に電極を形成する際に、第1突起203と第2突起204を同時に形成することが好ましい。この場合、第1突起203と第2突起204の厚さは、電極の厚みと同等になる。第1突起203と第2突起204は、後述する半導体基板101とガラス基板110とを陽極接合により接合する際に、潰されない堅さを有する材質(例えば、Cr、Ti、TiN等)を用いることが好ましい。これは、第1突起203と第2突起204は、角部が潰れると、ボイドの先端位置が変わり、ボイドの寸法が不安定になるためである。
図2において、第1突起203と第2突起204の各周辺に点線で示す「1回目接合時ボイド最先端」と、一点鎖線で示す「2回目接合時ボイド最先端」は、半導体基板101とガラス基板110とを陽極接合により接合する際に、半導体基板101上にガラス基板110が押しつけられた状態で、第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されるボイドの形成範囲を模式的に示したものである。
上述の「1回目接合時」と「2回目接合時」は、本実施の形態において、半導体基板101とガラス基板110とを陽極接合により接合する際に、陽極接合を2回に分けて行うことを示している。1回目の陽極接合時は、第1突起203と第2突起204の各周辺に形成される各ボイド301の最先端は点線で示す範囲になり、ボイド同士が相互に連通する。これらボイド間の連通により第1溝201と第2溝202との間も連通することになる。すなわち、1回目の陽極接合時は、空洞部104に対してバルブ103が開状態になり、空洞部104内の真空引きが可能になる。
そして、2回目の陽極接合時は、第1突起203と第2突起204の各周辺に形成される各ボイドの最先端は一点鎖線で示す範囲に縮小し、ボイド301間が分断される。これらボイド301間の分断により第1溝201と第2溝202との間も分断される。すなわち、2回目の陽極接合時は、空洞部104に対してバルブ103が閉状態になり、空洞部104が密封される。
上述のように、本実施の形態では、半導体基板101とガラス基板110とを接合する陽極接合を2回に分けて行う際に、バルブ103として機能する構造(第1溝201、第2溝202、第1突起203、第2突起204)を角速度センサチップ毎に形成することを特徴としている。このバルブ103として機能する構造では、第1溝201、第2溝202、第1突起203、第2突起204相互間の形成位置や形状が変形可能である。この形成位置や形状の変形例について、後述する図6〜図10において詳述する。
次に、上記センサチップ毎に形成したバルブ103と異なる共通バルブの構成について、図4を参照して説明する。図4に示す共通バルブ105は、半導体基板101のガラスカットのエッジ部分とダイシングライン102との間に形成される。共通バルブ105は、一端部がダイシングライン102に通じるように形成され、その他端部が排気口106に通じるように形成される。このガラスカットのエッジ部分は、センサチップのパターンが形成されない領域であり、上述のダイシングライン102とともに切断される部分である。この共通バルブ105は、図2に示した構成と同様に形成される。また、排気口106は、ガラスカットのエッジ部分において図2に示した第1溝201及び第2溝202と同様に形成される。なお、図4では、1つの共通バルブ105を設けた例を示しているが、複数の共通バルブ105を直列に設けてもよい。複数の共通バルブ105を直列に設けることにより、1つの共通バルブ105が動作しない場合の動作保証を考慮した構成とすることができる。
共通バルブ105は、上述したバルブ103と同様に動作する。1回目の陽極接合時に共通バルブ105は開状態になり、各センサチップの空洞部104と連通するダイシングライン102と連通するとともに排気口106と連通して、真空引きする際に、各センサチップの空洞部104内で発生する気体を排気口106から排気させる。そして、2回目の陽極接合時に、共通バルブ105は閉状態になり、ダイシングライン102と排気口106との間を密封する。この共通バルブ105を設けることにより、陽極接合に続く工程で薬液を使用した場合に、薬液がダイシングライン102に入り込み、リンス工程で除去しづらくなることを防止することができる。
(角速度センサチップの製造方法)
次に、上記図1〜3に示したバルブ103を有する角速度センサチップの製造方法について、図5(A)〜(C)を参照して説明する。図5(A)〜(C)は、図2のA−A´線から見た断面構成に基づいてバルブ部分の一連の動作を示す図である。
(第1溝201及び第2溝202の形成)
図1に示したように、半導体基板101内に多面付けされる角速度センサチップ100は、半導体基板101をDRIE法等を利用して加工して各角速度センサチップ内の可動部(錘部、可撓部等の変位体(図示せず)及び空洞部104を含む)が形成される。この可動部の形成に際して、図2に示したような位置関係で、空洞部104及びダイシングライン102にそれぞれ連通するように第1溝201及び第2溝202を同時に形成する。また、共通バルブ105部分の第1溝(第1共通溝)201及び第2溝(第2共通溝)202と、排気口106も同時に形成する。なお、ダイシングライン102、第1溝201及び第2溝202もDRIE法等を利用して形成される。
(第1突起203及び第2突起204の形成)
次いで、ガラス基板110側に上述の可動部と対向する位置に検出用及び電圧印加用の電極(図示せず)をPECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)法等を利用して形成する。この電極の形成に際して、図2に示したような位置関係で、第1溝201及び第2溝202の各近傍にそれぞれ第1突起203及び第2突起204を同時に形成する。また、共通バルブ105部分の第1突起(第1共通突起)203及び第2突起(第2共通突起)204も同時に形成する。電極の材料としては、例えば、TiN,AlNd,Cr等が好ましい。また、第1溝201及び第2溝202の幅と、第1突起203及び第2突起204の高さは、例えば、0.5μmであるものとする。なお、これらの寸法は限定されない。
(半導体基板とガラス基板の1回目接合)(図5(A)参照)
次に、半導体基板101とガラス基板110とを接合する1回目の陽極接合を行う。この1回目の陽極接合では、2回目の陽極接合に比べて低電圧(例えば、250V)を印加して陽極接合を行う。この低電圧の陽極接合時、ガラス基板110は、図5(A)に示すように、半導体基板101側に押しつけられて変形するが、低電圧の陽極接合であるため、第1突起203と第2突起204の間のガラス基板110は半導体基板101には接合されない。そして、第1突起203と第2突起204の各周辺にボイド301が形成される。1回目の低電圧陽極接合時は、図5(A)に示すように、第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されるボイド301は、相互に連通する。すなわち、図2に示したように各ボイド301の最先端は点線で示す範囲になり、ボイド301同士が相互に連通する。これらボイド301間の連通により、図5(A)に示すように、第1溝201と第2溝202との間も連通することになる。すなわち、各センサチップの空洞部104に対してバルブ103が開状態になる。また、共通バルブ105を構成する第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されるボイド301も相互に連通し、第1溝201と第2溝202との間も連通することになる。すなわち、開状態になった共通バルブ105を介して最外部のダイシングライン102と排気口106とが連通することになる。その結果、各センサチップの空洞部104と、ダイシングライン102と、共通バルブ105と、排気口106とが連通する。なお、図5(A)及び(B)の断面では、図面に対して手前側と奥側に位置して見えない第1溝201と第2溝202を、一点鎖線で示している。
(真空引き)(図5(B)参照)
次に、上記低電圧陽極接合によりバルブ103及び共通バルブ105が開状態になった半導体基板101が設置されたチャンバ(図示せず)内を真空ポンプ(図示せず)により真空引きする。この真空引きに際して、各センサチップの空洞部104内の気体は、第1溝201→ボイド301→第2溝202→ダイシングライン102→共通バルブ105→排気口106を通して排気される。なお、各センサチップの空洞部104内の設定真空度(所望の真空度)は、例えば、0.1Torr以下であるものとする。この設定真空度は、角速度センサの所望の仕様(例えば、角速度の検知感度)に応じて適宜変更してもよい。また、可動部を振動させる駆動信号をオフし、直ちに可動部の振動が停止することが望ましい封止型デバイスの場合には、ある程度真空度を下げて空気抵抗があった方が好ましい。
(半導体基板とガラス基板の2回目接合)(図5(C)参照)
次に、半導体基板101とガラス基板110とを接合する2回目の陽極接合を行う。この2回目の陽極接合では、1回目の陽極接合に比べて高電圧(例えば、1000V)を印加して陽極接合を行う。この高電圧の陽極接合時、ガラス基板110は、図5(C)内に○で示すように、半導体基板101側に更に押しつけられて変形し、第1突起203と第2突起204の間のガラス基板110は半導体基板101に接合される。そして、1回目の陽極接合時に第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されたボイド301の連通は分断される。2回目の低電圧陽極接合時は、図5(C)に示すように、第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されたボイド301の連通は分断する。すなわち、図2に示したように各ボイド301の最先端は一点鎖線で示す範囲になり、ボイド301同士の相互の連通は分断される。これらボイド301間の分断により、第1溝201と第2溝202との間の連通も分断されることになる。すなわち、各センサチップの空洞部104に対してバルブ103が閉状態になる。また、共通バルブ105を構成する第1突起203と第2突起204の各周辺に形成されたボイド301の相互の連通も分断し、第1溝201と第2溝202との間の連通も分断されることになる。すなわち、共通バルブ105が閉状態になることにより排気口106との連通も分断されることになる。その結果、各センサチップの空洞部104と、ダイシングライン102と、共通バルブ105と、排気口106との間の各連通が分断される。
(センサチップの個片化)
複数の角速度センサ100が形成された半導体基板101のダイシングライン102をダイシングソー等でダイシングし、個々の角速度センサ100に個片化する。この個片化により、各角速度センサチップ内には、バルブ103として機能させた構成が残ることになるが、上述の2回に分けた陽極接合によりバルブ103は閉じられた状態にあるため、空洞部104の真空状態は維持される。
以上のように、半導体基板101に複数の角速度センサチップを多面付けで製造する際に、センサチップ毎に空洞部104と連通する第1溝201及び第2溝202と第1突起203及び第2突起204とから構成されるバルブ103を、可動部及び電極の製造工程において形成することを可能にした。そして、半導体基板101とガラス基板110を陽極接合する際に、低電圧陽極接合と高電圧陽極接合の2回に分けて行うようにした。1回目の低電圧陽極接合時には、第1突起203及び第2突起204により形成されるボイド301同士を連通させてバルブ103を開状態にした後、真空引きにより空洞部104の真空度を調整することを可能にした。続いて、2回目の高電圧陽極接合時には、ボイド301同士の連通を分断させてバルブ103を閉状態にして空洞部104を密封して、センサチップ毎に真空状態を維持することを可能にした。このため、同一の陽極接合装置内で連続して陽極接合を行うことが可能であり、途中でウエハを取り出す必要がない。また、陽極接合の回数は、2回に限定するものではなく、例えば、連続して徐々に電圧を上げる陽極接合を行ってもよい。すなわち、上記1回目と2回目のように陽極接合工程を分けずに、バルブ103が徐々に閉じて真空度が充分上がるように、半導体基板101とガラス基板110を接合する電圧を徐々に上げる陽極接合を行って、陽極接合と真空引きを同時に進める陽極接合工程を行うようにしてもよい。
したがって、角速度センサを製造する製造工程を増やすことなくセンサチップ毎にバルブ103として機能する構成を形成することが可能になり、センサチップの空洞部104の真空度を所望の真空度に調整することが可能になる。その結果、空洞部内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けることを不要にし、角速度センサの可動部を安定して動作させることが可能になる。
(第1溝、第2溝、第1突起、第2突起の変形例)
上記図2では、上記図2では、第1溝201と第2溝202は、空洞部104とダイシングライン102に連通する直線状の溝とした場合を示したが、この構成に限定するものではなく、第1突起203と第2突起204の形状や位置関係を考慮して形状を変更してもよい。また、第1突起203と第2突起204の形状が円形である場合を示したが、この形状に限定するものではなく、第1溝201と第2溝202との位置関係やボイド301の形成範囲等を考慮して形状を変更してもよい。これらの形状や形成位置の変形例について、図6〜図10を参照して以下に説明する。
(第1溝201の変形例)(図6(A)参照)
まず、第1溝201の変形例について図6を参照して説明する。第1溝201は、上述の1回目の陽極接合時に形成されるボイド301の最先端(図6(A)の点線)より第1突起203側に入っていればよく、図6(A)に示すように、第1突起203の形成位置まで延長するようにしてもよい。この場合、第1突起203は、ガラス基板110側に形成される。但し、2回目の陽極接合が始まった時に、直ちに第1溝201と第1突起203は分離されることが好ましい。このため、図2に示したように第1溝201を形成してもよい。2回目の陽極接合が始まった時に、直ちに第1溝201と第1突起203が分離されることにより、2回目の陽極接合時に気体が空洞部104に入り込む量を減らせるため、第1溝201の先端部は、ボイド301の最先端(図6(A)の一点鎖線)に近く、第1溝201側に入る位置まで形成されることが望ましい。
(第1溝と第2溝の変形例)(図6(B)参照)
図6(B)は、第1溝201と第2溝202の形状を変更した例を示す図である。第1溝201と第2溝202の形状は、第1突起203と第2突起204に対してL字型に形成されている。この場合、第1溝201と第2溝202は、1回目の陽極接合時に形成されるボイド301の最先端(図6(B)の点線)より第1突起203側と第2突起204側に共に入っており、1回目の陽極接合後の真空引きに際して排気経路としての機能を満足する。また、第1溝201の空洞部104と連通する部分と、第2溝202のダイシングライン102と連通する部分は、図2に示した第1溝201と第2溝202の各形成位置よりも第1突起203と第2突起204から離れた位置に形成されている。このため、第1溝201と第2溝202は、1回目の陽極接合時に形成されるボイド301と確実に連通し、2回目の陽極接合時にボイド301から確実に分離することができ、バルブ103としての開閉動作の安定性を向上させることができる。
(第1突起と第2突起の変形例)(図7(A)(B)参照)
次に、第1突起203と第2突起204の形状を変形例について図7を参照して説明する。図7(A)は、第1突起203と第2突起204の形状を横型の楕円に変更した例を示す図である。図7(B)は、第1突起203と第2突起204の形状を縦型の楕円に変更した例を示す図である。第1突起203と第2突起204の形状を横型の楕円又は縦型の楕円に変更すると、1回目の陽極接合時に第1突起203と第2突起204により形成されるボイド301の最先端は、図7(A)及び(B)に点線で示す位置になる。また、2回目の陽極接合時に第1突起203と第2突起204により形成されるボイド301の最先端は、図7(A)及び(B)に一点鎖線で示す位置になる。この場合、第1突起203と第2突起204により形成される各ボイド301の範囲は、図2に示した各ボイド301の範囲よりも拡大される。このため、1回目の陽極接合時に第1突起203及び第2突起204と第1溝201及び第2溝202との連通を確実にすることができ、真空引き処理の安定性を向上させることができる。
(第1突起及び第2突起と第1溝及び第2溝の変形例)(図8(A)(B)参照)
次に、図7(A)に示した横型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と第1溝201及び第2溝202との組み合わせについて、図8を参照して説明する。図8(A)は、横型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と、直線状の第1溝201及び第2溝202とを配置した例を示す図である。図8(B)は、横型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と、L字状の第1溝201及び第2溝202とを配置した例を示す図である。
図8(A)では、横型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と直線状の第1溝201及び第2溝202とを組み合わせて配置したため、1回目の陽極接合時に各ボイド301の最先端を横方向に拡大し、各ボイド301と直線状の第1溝201及び第2溝202との連通を確実にすることができる。このため、真空引き処理の安定性を向上させることができる。図8(B)では、横型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204とL字状の第1溝201及び第2溝202とを組み合わせて配置したため、1回目の陽極接合時に各ボイド301の最先端を横方向に拡大し、各ボイド301とL字状の第1溝201及び第2溝202との連通をより確実にすることができる。このため、真空引き処理の安定性を向上させることができる。
(第1突起及び第2突起と第1溝及び第2溝の変形例)(図9(A)(B)参照)
次に、図7(B)に示した縦型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と第1溝201及び第2溝202との組み合わせについて、図9を参照して説明する。図9(A)は、縦型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と、直線状の第1溝201及び第2溝202とを配置した例を示す図である。図9(B)は、縦型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と、L字状の第1溝201及び第2溝202とを配置した例を示す図である。
図9(A)では、縦型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204と直線状の第1溝201及び第2溝202とを組み合わせて配置したため、1回目の陽極接合時に各ボイド301の最先端を縦方向に拡大し、各ボイド301と直線状の第1溝201及び第2溝202との連通を確実にすることができる。このため、真空引き処理の安定性を向上させることができる。図9(B)では、縦型の楕円形状にした第1突起203及び第2突起204とL字状の第1溝201及び第2溝202とを組み合わせて配置したため、1回目の陽極接合時に各ボイド301の最先端を縦方向に拡大し、各ボイド301とL字状の第1溝201及び第2溝202との連通を確実にすることができる。このため、真空引き処理の安定性を向上させることができる。
(バルブの変形例)(図10参照)
次に、バルブ103の構成を変更した例について図10を参照して説明する。図10は、バルブ103を第1突起203と第2突起204のみから構成した例を示す図である。図10では、縦型の楕円形状にした第1突起203を空洞部104の近傍に形成し、第2突起204をダイシングライン102の近傍に形成した。1回目の陽極接合時、第1突起203と第2突起204により形成される各ボイド301の最先端は、図中の点線で示す位置である。この時、各ボイド301間は連通するとともに、第1突起203側のボイド301の下端部分は空洞部104と連通し、第2突起側のボイド301の上端部分はダイシングライン102と連通する。すなわち、1回目の陽極接合時に第1突起203と第2突起204の周囲に形成されるボイド301を利用して、センサの空洞部104とダイシングライン102との間を連通することになる。これは、バルブ103の開状態に対応する。
また、2回目の陽極接合時、第1突起203と第2突起204により形成される各ボイド301の最先端は、図中の一点鎖線で示す位置である。この時、ボイド301間の連通は分断されるとともに、第1突起203側のボイド301の下端部分の空洞部104との連通が分断され、第2突起側のボイド301の上端部分のダイシングライン102との連通も分断される。すなわち、2回目の陽極接合時に第1突起203と第2突起204の周囲に形成されたボイド301が縮小することを利用して、センサの空洞部104とダイシングライン102との間の連通を分断することになる。これは、バルブ103の閉状態に対応する。
したがって、図10に示すように、バルブ103及び共通バルブ105としての機能を第1突起203と第2突起204のみで構成することが可能になり、第1溝201及び第2溝202の構成を不要にすることが可能になる。
(バルブの他の構成例)
次に、排気経路の他の構成例について図11及び図12を参照して説明する。図11は半導体基板に形成された角速度センサチップの空洞部を排気するバルブ部分の他の構成例を示す平面図であり、図12は図11の拡大領域Aの構成を示す平面図であり、図13は図11のB−B線から見た断面構成を示す図である。
図11において、角速度センサ400は、半導体基板401に形成されたセンサの空洞部402の右側部に、空洞部402と連通するバルブ403と排気孔408aを形成したことに特徴がある。図11に示す拡大領域A内のバルブ403の構成について図12及び図13を参照して説明する。
図12において、バルブ403に相当する部分は、第1溝405、第2溝406及び突起407である。第1溝405は、図中に示すように空洞部402に通じるように形成される。第2溝406は、図中に示すように排気孔408aに通じるように形成される。突起407は、図中に示すように第1溝405と第2溝406の近傍に形成される。排気孔408aは、図13に示すようにガラス基板408側に形成される。
突起407は、図12及び図13に示すように半導体基板401とガラス基板408とを接合する際に、半導体基板401とガラス基板408との間にボイド(空隙)410を形成するためのものである。第1溝405と第2溝406は、半導体基板401側に形成してもよいし、ガラス基板408側に形成してもよい。第1溝405と第2溝406を形成する工程を増やさないためには、半導体基板401側に可動部をDRIE(Deep Reactive Ion Etching)法等を用いて形成する際に、第1溝405と第2溝406を同時に形成することが好ましい。排気孔408aは、センサチップ毎に形成される第1溝405と第2溝406の位置に合わせてガラス基板408側に形成される。この排気孔408aは、センサチップ毎に形成されるため、上述の図4に示した共通バルブ105と排気口106の形成は不要である。
また、突起407は、半導体基板401側に形成してもよいし、ガラス基板408側に形成してもよい。突起407を形成する工程を増やさないためには、ガラス基板408に電極を形成する際に、突起407を同時に形成することが好ましい。この場合、突起407の厚さは、電極の厚みと同等になる。突起407は、後述する半導体基板401とガラス基板408とを陽極接合により接合する際に、潰されない堅さを有する材質(金属等)を用いることが好ましい。
図12において、第1突起405と第2突起406の各周辺に点線で示す「1回目接合時ボイド最先端」と、一点鎖線で示す「2回目接合時ボイド最先端」は、半導体基板401とガラス基板408とを陽極接合により接合する際に、半導体基板401上にガラス基板408が押しつけられた状態で、突起407の周辺に形成されるボイドの形成範囲を模式的に示したものである。なお、図13に示す断面図は、1回目接合時の構成を示している。
上述の「1回目接合時」と「2回目接合時」は、本実施の形態において、半導体基板401とガラス基板408とを陽極接合により接合する際に、陽極接合を2回に分けて行うことを示している。1回目の陽極接合時は、突起407の周辺に形成されるボイド410の最先端は点線で示す範囲になり、ボイド410と第1溝405と第2溝406と排気孔408aとの間が相互に連通する。すなわち、1回目の陽極接合時は、空洞部402に対してバルブ403が開状態になり、空洞部402内の真空引きが排気孔408aから可能になる。
そして、2回目の陽極接合時は、突起407の周辺に形成されるボイド410の最先端は一点鎖線で示す範囲に縮小し、ボイド410が第1溝405と第2溝406から分断される。すなわち、2回目の陽極接合時は、空洞部104に対してバルブ403が閉状態になり、空洞部402が密封される。
半導体基板401とガラス基板408とを接合する1回目の陽極接合では、2回目の陽極接合に比べて低電圧(例えば、250V)を印加して陽極接合を行う。また、2回目の陽極接合では、1回目の陽極接合に比べて高電圧(例えば、1000V)を印加して陽極接合を行う。この陽極接合に際して、半導体基板401とガラス基板409とを接合する陽極接合も行われる。半導体基板401のガラス基板409と接合される面には突起が形成されていないため、1回目の陽極接合時に半導体基板401とガラス基板409は接合される。
1回目の陽極接合によりバルブ403が開状態になった半導体基板401が設置されたチャンバ(図示せず)内を真空ポンプ(図示せず)により真空引きする。この真空引きに際して、各センサチップの空洞部402内の気体は、第1溝405→ボイド410→第2溝406→排気孔408aを通して排気される。なお、各センサチップの空洞部104内の設定真空度は、例えば、0.1Torr以下であるものとする。この設定真空度は、角速度センサの所望の仕様(例えば、角速度検知感度)に応じて適宜変更してもよい。
複数の角速度センサ400が形成された半導体基板401のダイシングライン404をダイシングソー等でダイシングし、個々の角速度センサ400に個片化する。この個片化により、各角速度センサチップ内には、バルブ403として機能させた構成が残ることになるが、上述の2回に分けた陽極接合によりバルブ403は閉じられた状態にあるため、空洞部402の真空状態は維持される。
以上のように、半導体基板401に複数の角速度センサチップを多面付けで製造する際に、センサチップ毎に空洞部402と連通する第1溝405及び第2溝406と突起407とから構成されるバルブ403と、バルブ403と連通するガラス基板408側の排気孔408aを、可動部及び電極の製造工程において形成することを可能にした。そして、半導体基板401とガラス基板408を陽極接合する際に、低電圧陽極接合と高電圧陽極接合の2回に分けて行うようにした。1回目の低電圧陽極接合時には、突起407により形成されるボイド410と第1溝405と第2溝406と排気孔408aとの間を相互に連通させてバルブ403を開状態にした後、真空引きにより空洞部402の真空度を調整することを可能にした。続いて、2回目の高電圧陽極接合時には、ボイド410と第1溝405と第2溝406との連通を分断させてバルブ403を閉状態にして空洞部402を密封して、センサチップ毎に真空状態を維持することを可能にした。
したがって、角速度センサを製造する製造工程を増やすことなくセンサチップ毎にバルブ403を形成することが可能になり、センサチップの空洞部402の真空度を所望の真空度に調整することが可能になる。その結果、空洞部内に気体分子吸収材(ゲッタ)を設けることを不要にし、角速度センサの可動部を安定して動作させることが可能になる。また、センサチップ毎に排気孔408aを形成することにより、ダイシングライン102及び共通バルブ105を通して排気する場合よりも排気のコンダクタンスを大きくすることができ、短時間で所望の真空度に調整することが可能になる。
なお、上記実施の形態では、本発明を角速度センサに適用した場合を示したが、これに限定するものではなく、例えば、角速度センサ等の封止型デバイスに適用することも可能である。また、上記実施の形態では、陽極接合を2回に分けて行う際に、1回目に低電圧で陽極接合を行い、2回目に高電圧で陽極接合を行う場合を示したが、温度、又は接合時間を調整するようにしてもよい。例えば、1回目に低温度で陽極接合を行い、2回目に高温度で陽極接合を行うようにしてもよい。また、2回目の陽極接合時に温度と電圧を高くするようにしてもよい。すなわち、陽極接合時の電圧、温度、又は接合時間は、上記1回目の陽極接合時と2回目の陽極接合時にバルブの開閉状態を実現するように調整されればよい。
また、ガラス基板としてパイレックス(登録商標)ガラスやテンパックス(登録商標)ガラス等を接合する場合は、接合後に半導体基板としてのシリコン基板が反らないように、シリコン基板との熱膨張率が等しくなる温度(約300℃)で接合する必要がある。このため、上記実施の形態においてガラス基板としてパイレックス(登録商標)ガラスやテンパックス(登録商標)ガラス等を接合する場合は、1回目の陽極接合時に約300℃の接合温度で接合すればよく、2回目の陽極接合時に接合温度を上げても、シリコン基板とガラス基板の大部分が接合されているので、熱膨張率差による影響を受けることはない。
さらに、上記実施の形態では真空封止するデバイスに本発明を適用した例を示したが、これに限定するものではない。センサチップの空洞部に、例えば、Arガス等の希ガスを封入して、センサチップ内部の腐食を防止するようなデバイスに対しても本発明は適用可能である。すなわち、1回目の陽極接合時に発生したOやHO等のガスを真空排気により除去した後、陽極接合装置内にArガスを導入して、センサチップの空洞部内をArガスで満たしてから封止するようなデバイスに対しても本発明は適用可能である。
100,400…角速度センサ、101,401…半導体基板、102,404…ダイシングライン、103,403…バルブ、104,402…空洞部、105…共通バルブ、106…排気口、110,408,409…ガラス基板、201,405…第1溝、202,406…第2溝、203…第1突起、204…第2突起、301,410…ボイド(空隙)、407…突起、408a…排気孔。

Claims (14)

  1. 半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、
    前記空洞部に通じるように形成された第1溝と、
    前記封止型デバイスのダイシングラインに通じるように形成された第2溝と、
    前記第1溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と、
    前記第2溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第2突起と、を備え、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする封止型デバイス。
  2. 前記封止型デバイスは、前記半導体基板に多面付けで複数形成され、
    前記ダイシングラインに通じるように形成された第1共通溝と、
    前記半導体基板又は前記ガラス基板の端部に通じるように形成された第2共通溝と、
    前記第1共通溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との間に空隙を形成する第1共通突起と、
    前記第2共通溝から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との間に空隙を形成する第2共通突起と、を更に備え、
    前記第1共通溝及び前記第2共通溝と前記ダイシングラインと前記第1共通突起及び前記第2共通突起により形成された前記空隙とを通じて前記封止型デバイス毎の前記空洞部内の気体を外部に排気して前記封止型デバイス毎の前記空洞部内を所望の真空度に調整したことを特徴とする請求項1記載の封止型デバイス。
  3. 半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、
    前記空洞部に通じるように形成された第1溝と、
    前記ガラス基板に形成された排気孔と、
    前記排気孔に通じるように形成された第2溝と、
    前記第1溝と前記第2溝の間に形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する突起と、を備え、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記排気孔とを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする封止型デバイス。
  4. 半導体基板に形成された空洞部を有し、前記空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止する封止型デバイスであって、
    前記空洞部から離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と、
    前記封止型デバイスのダイシングラインから離隔して形成され、前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第2突起と、を備え、
    前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙を通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整したことを特徴とする封止型デバイス。
  5. 半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、
    前記空洞部に通じる第1溝と前記封止型デバイスのダイシングラインに通じる第2溝とを形成し、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記第1溝と前記第2溝から離隔して形成し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを通じて前記空洞部と前記ダイシングラインが通じるように前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを分断し、前記空洞部と前記ダイシングラインとを分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で第2の陽極接合を行うことを特徴とする封止型デバイスの製造方法。
  6. 半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、
    前記空洞部に通じる第1溝と前記封止型デバイスのダイシングラインに通じる第2溝とを形成し、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記第1溝と前記第2溝から離隔して形成し、
    前記ダイシングラインに通じるように第1共通溝を形成し、
    前記半導体基板又は前記ガラス基板の端部に通じるように第2共通溝を形成し、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1共通突起と第2共通突起をそれぞれ前記第1共通溝と前記第2共通溝から離隔して形成し、
    前記第1共通溝及び前記第2共通溝と前記第1共通突起及び前記第2共通突起により形成された前記空隙を通じて前記空洞部と前記ダイシングラインが通じるように前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、
    前記第1共通溝及び前記第2共通溝と前記ダイシングラインと前記第1共通突起及び前記第2共通突起により形成された前記空隙とを通じて前記封止型デバイス毎の前記空洞部内の気体を外部に排気して所望の真空度に調整し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記第1溝及び前記第2溝により形成された前記空隙とを分断し、前記第1共通溝と前記第2共通溝とを分断し、前記封止型デバイス毎に前記空洞部と前記ダイシングラインとを分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第2の陽極接合を行うことを特徴とす封止型デバイスの製造方法。
  7. 前記第1溝及び前記第2溝は、前記半導体基板側又は前記ガラス基板側に形成することを特徴とする請求項記載の封止型デバイスの製造方法。
  8. 前記第1溝及び前記第2溝と前記第1共通溝及び前記第2共通溝は、前記半導体基板側又は前記ガラス基板側に形成することを特徴とする請求項記載の封止型デバイスの製造方法。
  9. 前記第1突起及び前記第2突起は、前記半導体基板側又は前記ガラス基板側に形成することを特徴とする請求項記載の封止型デバイスの製造方法。
  10. 前記第1突起及び前記第2突起と前記第1共通突起及び前記第2共通突起は、前記半導体基板側又は前記ガラス基板側に形成することを特徴とする請求項記載の封止型デバイスの製造方法。
  11. 前記空洞部と前記ダイシングラインとを分断する際に、前記第1の陽極接合よりも高温度の条件で前記第2の陽極接合を行うことを特徴とする請求項5又は6記載の封止型デバイスの製造方法。
  12. 半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、
    前記空洞部に通じる第1溝を形成し、
    前記ガラス基板に排気孔を形成し、
    前記排気孔に通じる第2溝を形成し、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する突起を前記第1溝と前記第2溝の間に形成し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙を通じて前記空洞部と前記排気孔が通じるように、前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記排気孔とを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙とを分断し、前記空洞部と前記排気孔とを分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第2の陽極接合を行うことを特徴とする封止型デバイスの製造方法。
  13. 半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記空洞部と前記封止型デバイスのダイシングラインから離隔して形成し、
    前記第1突起及び前記第2突起により形成された前記空隙を通じて前記空洞部と前記ダイシングラインが通じるように前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第1の陽極接合を行い、
    前記空隙と前記ダイシングラインを通じて前記空洞部内の気体を排気して所望の真空度に調整し、
    前記第1突起の空隙と前記第2突起の空隙を分断し、前記空洞部と前記ダイシングラインが分断するように、前記第1の陽極接合よりも高電圧の条件で前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する第2の陽極接合を行うことを特徴とする封止型デバイスの製造方法。
  14. 半導体基板を加工して形成された空洞部を少なくとも一枚のガラス基板で封止して封止型デバイスを多面付けで製造する封止型デバイスの製造方法であって、
    前記空洞部に通じる第1溝と前記封止型デバイスのダイシングラインに通じる第2溝とを形成し、
    前記半導体基板と前記ガラス基板との接合部分に空隙を形成する第1突起と第2突起をそれぞれ前記第1溝と前記第2溝から離隔して形成し、
    前記第1溝及び前記第2溝と前記空隙と前記ダイシングラインとを通じて前記空洞部内の気体を排気しながら所望の真空度に調整するように、前記半導体基板と前記ガラス基板を接合する電圧を徐々に上げる陽極接合を行うことを特徴とする封止型デバイスの製造方法。
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