以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、サーバ装置に格納されている元のオブジェクトが、情報処理装置内に複写されて利用される場合、サーバ装置で、オブジェクトが存在する場所情報が管理されており、元のオブジェクトが更新された場合、場所情報を手がかりに、オブジェクトを利用している情報群(ファイルなど)が更新される情報処理システムについて説明する。また、本実施の形態において、情報処理装置内にオブジェクトが複写された場合に、複写された情報処理装置の識別子等を含む場所情報がサーバ装置に通知される情報処理システムについて説明する。また、本実施の形態において、オブジェクトが他の情報処理装置から、または自情報処理装置内で複写された場合に、複写された情報処理装置の識別子等を含む場所情報がサーバ装置に通知される情報処理システムについて説明する。また、ファイルが閉じられ、ファイル内のオブジェクトの位置が確定した場合、当該オブジェクトが存在する場所情報がサーバ装置に通知される情報処理システムについて説明する。また、本実施の形態において、通信の切断等の理由で、情報処理装置においてオブジェクトを更新できなかった場合に、再度、更新動作を行う情報処理システムについて説明する。さらに、本実施の形態において、オブジェクトの更新前に、情報処理装置のユーザに、更新の可否を問い合わせる情報処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の概念図である。情報処理システム1は、情報処理システム1は、サーバ装置11、1以上の情報処理装置12、1以上の第二情報処理装置13を具備する。
図2は、本実施の形態における情報処理システム1のブロック図である。サーバ装置11は、オブジェクト情報格納部111、指示受信部112、オブジェクト送信部113、場所情報受信部114、場所情報蓄積部115、更新指示受付部116、オブジェクト更新部117、場所情報取得部118、更新オブジェクト送信部119を具備する。
更新オブジェクト送信部119は、更新オブジェクト送信手段1191、更新完了受信手段1192、更新完了情報蓄積手段1193、更新オブジェクト再送手段1194を具備する。
情報処理装置12は、端末側情報群格納部1201、端末側受付部1202、端末側送信指示送信部1203、端末側オブジェクト受信部1204、端末側編集部1205、端末側情報群蓄積部1206、端末側更新オブジェクト受信部1207、端末側オブジェクト更新部1208、端末側場所情報取得部1209、端末側場所情報送信部1210を具備する。
端末側オブジェクト更新部1208は、端末側オブジェクト更新手段12081、端末側更新完了情報送信手段12082を具備する。
第二情報処理装置13は、端末側情報群格納部1201、端末側受付部1202、端末側編集部1305、端末側情報群蓄積部1206、端末側更新オブジェクト受信部1207、端末側オブジェクト更新部1208、端末側場所情報取得部1209、端末側場所情報送信部1210を具備する。
サーバ装置11は、例えば、オブジェクトを管理している装置である。ここで、オブジェクトとは、データのみでも良いし、データとメソッドが一体化されたものでも良い。オブジェクトは、データとタグでも良い。オブジェクトは、データを含めば良い。データとは、テキスト、静止画、動画、音声などであり、そのデータタイプは問わない。
オブジェクト情報格納部111は、1以上のオブジェクト情報を格納し得る。オブジェクト情報は、オブジェクトと場所情報を有する。また、場所情報は、オブジェクトが存在する場所に関する情報であり、情報処理装置12内の場所に関する情報である。場所情報は、例えば、ファイル識別子(ファイル名)、およびファイル内の場所識別子を含む情報である。場所情報は、通常、情報処理装置識別子と情報群識別子と位置識別子とを有する。ただし、情報を特定できれば、情報処理装置識別子と情報群識別子のみでも良い。例えば、情報群内にオブジェクトは一つの場合などは、情報処理装置識別子と情報群識別子だけでも良い。また、場所情報は、情報群識別子と位置識別子だけでも良い。情報処理装置識別子(例えば、IPアドレス)は、情報処理装置12から情報を受信するサーバ装置11は取得できる。情報群は、例えば、ファイルや、データベースや、データベース内のテーブルなどである。情報群は、ひとかたまりのデータの集合である。オブジェクト情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。オブジェクト情報格納部111にオブジェクト情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してオブジェクト情報がオブジェクト情報格納部111で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたオブジェクト情報がオブジェクト情報格納部111で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたオブジェクト情報がオブジェクト情報格納部111で記憶されるようになってもよい。
指示受信部112は、オブジェクトの送信指示を情報処理装置12から受信する。指示受信部112は、オブジェクトの送信指示を第二情報処理装置13から受信しても良い。また、指示受信部112は、その他の指示を、情報処理装置12や第二情報処理装置13から受信しても良い。送信指示とは、通常、オブジェクトを識別するオブジェクト識別子を含む。送信指示は、すべてのオブジェクトを送信する指示でも良いし、2以上のオブジェクトを送信する指示でも良い。指示受信部112は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
オブジェクト送信部113は、指示受信部112が送信指示を受信した場合に、送信指示に対応するオブジェクトを、オブジェクト情報格納部111から取得し、当該オブジェクトを情報処理装置12に送信する。ここで、取得とは、例えば、送信指示に含まれるオブジェクト識別子をキーとしてオブジェクト情報格納部111を検索し、オブジェクトを読み出す処理である。また、取得とは、例えば、送信指示に含まれるタグやデータタイプに対応するオブジェクトを、オブジェクト情報格納部111から読み出す処理である。オブジェクト送信部113は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
場所情報受信部114は、情報処理装置12内の場所であり、オブジェクトが存在する場所に関する情報である場所情報を、情報処理装置12から受信する。場所情報受信部114は、オブジェクトが存在する第二情報処理装置13内の場所情報を第二情報処理装置13から受信しても良い。場所情報受信部114は、情報処理装置12から、情報群識別子と位置情報からなる場所情報を受信し、当該場所情報が格納されたパケットに含まれる情報処理装置識別子(IPアドレス)を取得し、情報処理装置識別子と情報群識別子と位置情報からなる場所情報を構成しても良い。場所情報受信部114は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
場所情報蓄積部115は、場所情報受信部114が受信した場所情報を、オブジェクトに対応付けて、オブジェクト情報格納部111に蓄積する。場所情報蓄積部115は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。場所情報蓄積部115の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新指示受付部116は、オブジェクトの更新指示を受け付ける。更新指示は、例えば、オブジェクト識別子と更新されたオブジェクトを有する。ただし、他の情報でもよい。ここで、受け付けとは、サーバ装置11への、ユーザによる入力でも良いし、他の装置(他の情報処理装置12など)からの受信でも良い。更新指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。更新指示受付部116は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
オブジェクト更新部117は、更新指示受付部116が受け付けた更新指示に応じて、当該更新指示に対応するオブジェクトであり、オブジェクト情報格納部111に格納されているオブジェクトを更新する。ここで、更新とは、上書きでも良いし、追記する処理でも良い。追記の場合、一のオブジェクトに対して複数のバージョンのデータが格納される。オブジェクト更新部117は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。オブジェクト更新部117の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
場所情報取得部118は、オブジェクト更新部117がオブジェクトを更新した場合、当該更新されたオブジェクトの場所情報を、オブジェクト情報格納部111から取得する。場所情報取得部118は、通常、更新されたオブジェクトに対応する元のオブジェクトと対になる1以上の場所情報を、オブジェクト情報格納部111から読み出す。場所情報取得部118は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。場所情報取得部118の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新オブジェクト送信部119は、場所情報取得部118が取得した場所情報に対応する情報処理装置12に、更新されたオブジェクトを送信する。ここで、送信する、とは、送信する動作を行うことも含む。つまり、送信が成功しなくても良い。また、更新オブジェクト送信部119は、通常、場所情報が有する情報群識別子と位置情報をも送信することは好適である。なお、更新オブジェクト送信部119において、後述する更新完了受信手段1192、更新完了情報蓄積手段1193、更新オブジェクト再送手段1194は必須ではない。更新オブジェクト送信部119は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
更新オブジェクト送信手段1191は、場所情報取得部118が取得した場所情報に対応する情報処理装置12に、更新されたオブジェクトを送信する。更新オブジェクト送信手段1191は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
更新完了受信手段1192は、情報処理装置12からオブジェクトの更新完了を示す更新完了情報を受信する。更新完了受信手段1192は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
更新完了情報蓄積手段1193は、更新完了受信手段1192が受信した更新完了情報を、情報処理装置12を識別する情報処理装置識別子とオブジェクトとに対応付けて、オブジェクト情報格納部111に蓄積する。更新完了情報蓄積手段1193は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。更新完了情報蓄積手段1193の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新オブジェクト再送手段1194は、更新完了情報に対応付いていない情報処理装置識別子で識別される情報処理装置12に、情報処理装置識別子に対応する更新されたオブジェクトを再送する。更新されたオブジェクトを再送するタイミングは問わない。予め設定された時刻に再送しても良いし、定期的(予め設定された時刻)に再送しても良いし、ユーザの指示をトリガーとして送信しても良い。更新オブジェクト再送手段1194は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。更新オブジェクト再送手段1194の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
情報処理装置12は、サーバ装置11に管理されているオブジェクトを利用して情報群を構成する装置である。情報群とは、ファイル、データベースなど、情報の塊をいう。情報群は、例えば、書籍や雑誌などの出版用のデータを格納しているファイルである。かかる場合、情報処理装置12は、例えば、いわゆるDTPを行う装置である。
端末側情報群格納部1201は、1以上の情報群を格納し得る。情報群は、1以上のオブジェクトを含む情報であり、一まとまりの情報である。オブジェクトを含む情報とは、元のオブジェクトを管理するサーバ装置11の情報を有しても良い。サーバ装置11の情報とは、例えば、サーバ装置11と通信するために必要なサーバ装置識別子である。サーバ装置識別子とは、例えば、IPアドレスやURL、URIなどである。端末側情報群格納部1201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。端末側情報群格納部1201に情報群が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報群が端末側情報群格納部1201で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報群が端末側情報群格納部1201で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報群が端末側情報群格納部1201で記憶されるようになってもよい。
端末側受付部1202は、送信指示や編集指示などの指示を受け付ける。送信指示とは、サーバ装置11からオブジェクトを受け取る指示である。編集指示とは、オブジェクトを情報群内に配置する指示である。また、端末側受付部1202が第二情報処理装置13内に存在する場合、編集指示は、他の情報処理装置12または自身の第二情報処理装置13の情報群内のオブジェクトを取得し、当該オブジェクトを情報群内に配置する指示である。端末側受付部1202は、オブジェクトが含まれる情報群を利用するための指示を受け付けても良い。かかる利用するための指示とは、例えば、ファイルのオープン指示や出力指示や実行指示などである。また、端末側受付部1202は、ファイルのクローズ指示を受け付けても良い。指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末側受付部1202は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末側送信指示送信部1203は、端末側受付部1202が送信指示を受け付けた場合に、送信指示をサーバ装置11に送信する。端末側送信指示送信部1203は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末側オブジェクト受信部1204は、送信指示の送信に対応して、サーバ装置11から1以上のオブジェクトを受信する。端末側オブジェクト受信部1204は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末側編集部1205は、端末側オブジェクト受信部1204が受信したオブジェクトを、編集指示に応じて、情報群内に配置する。端末側編集部1205は、編集指示に対応して、自身の情報群内または他の情報処理装置12内のオブジェクトを取得し、情報群内に配置する。この処理は、オブジェクトの複写である。また、端末側編集部1205は、いわゆるオーサリングツールのオーサリング処理を行う。ここで、オブジェクトを配置する場合、受信したすべてのオブジェクトを配置するとは限らない。端末側編集部1205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側編集部1205の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側情報群蓄積部1206は、オブジェクトを配置した情報群を、端末側情報群格納部1201に蓄積する。オブジェクトが配置された情報群の構造は問わない。情報群の中にオブジェクトが取り込まれていても良いし、情報群の中にオブジェクトのポインタのみが存在していても良い。オブジェクトを配置した情報群とは、ユーザから見て、オブジェクトが内部に認識できる情報群である。端末側情報群蓄積部1206は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側情報群蓄積部1206の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新されたオブジェクトを受信する。ここで、受信とは、サーバ装置11から直接でも良いし、サーバ装置11で更新されたオブジェクトを複写した元の情報処理装置12経由でも良い。端末側更新オブジェクト受信部1207は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末側オブジェクト更新部1208は、端末側更新オブジェクト受信部1207が受信したオブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする。また、端末側オブジェクト更新部1208は、端末側更新オブジェクト受信部1207が受信したオブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする更新処理を行う前に、更新処理の許否を受け付けるための情報である許否情報を出力し、許可の入力を受け付けた場合のみ、オブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにすることは好適である。ここで、「オブジェクトにする」とは、オブジェクトを上書きしても良いし、オブジェクトを追記し、出力時には、新しいオブジェクトが出力されるようにしても良い。「オブジェクトにする」とは、受信したオブジェクトが出力されるようになれば良い趣旨である。また、更新処理とは、端末側更新オブジェクト受信部1207が受信したオブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする処理である。また、許否情報とは、更新処理の許可/不許可を受け付けるためのパネル、ウィンドウなどである。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。端末側オブジェクト更新部1208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側オブジェクト更新部1208の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側オブジェクト更新手段12081は、端末側更新オブジェクト受信部1207が受信したオブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする更新処理を行う。端末側オブジェクト更新手段12081は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側オブジェクト更新手段12081の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側更新完了情報送信手段12082は、更新処理が成功した場合に、オブジェクトの更新完了を示す更新完了情報を、サーバ装置11に送信する。端末側更新完了情報送信手段12082は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末側場所情報取得部1209は、場所情報を取得する。場所情報は、通常、情報処理装置12を識別する情報である情報処理装置識別子と、情報群を識別する情報群識別子と、オブジェクトが配置された情報群内の位置を特定する位置識別子とを有する。また、場所情報は、第二情報処理装置13を識別する情報である情報処理装置識別子と、情報群を識別する情報群識別子と、オブジェクトが配置された情報群内の位置を特定する位置識別子とを有しても良い。端末側場所情報取得部1209は、端末側受付部1202がファイルのクローズ指示を受け付けた後に、場所情報を取得することは好適である。情報処理装置識別子とは、例えば、IPアドレス、URLの一部などである。情報群識別子とは、例えば、ファイル名や、URLの一部などである。情報処理装置識別子と情報群識別子は、例えば、URL、URIに該当する。位置識別子とは、例えば、タグ、ファイル内のオフセット、ファイルのプロパティー、タグとタグのユニークキー(ID)、タグ識別子(タグに対してユニークな情報)などである。端末側場所情報取得部1209が、端末側受付部1202がファイルのクローズ指示を受け付けた後に、場所情報を取得する場合、場所情報は、特に、位置情報だけでも良い。ファイルのクローズにより、オブジェクトの位置情報が確定するからである。端末側場所情報取得部1209は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側場所情報取得部1209の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側場所情報送信部1210は、場所情報をサーバ装置11に送信する。端末側場所情報送信部1210は、通常、端末側場所情報取得部1209が取得した場所情報を、サーバ装置11に送信する。端末側場所情報送信部1210は、サーバ装置識別子を保持していても良いし、第二情報処理装置13の端末側場所情報送信部1210が場所情報を送信する場合、オブジェクトを複写した元の情報処理装置12経由で、サーバ装置11に送信しても良い。端末側場所情報送信部1210は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末側編集部1305は、自身の他の情報群に存在するオブジェクトを、編集指示に応じて、情報群内に配置する。また、端末側編集部1305は、図示しない端末側オブジェクト受信部1204が受信したオブジェクトを、編集指示に応じて、情報群内に配置しても良い。端末側オブジェクト受信部1204は、例えば、情報処理装置12からオブジェクトを受信する。端末側編集部1305は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側編集部1305の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報処理システム1の動作について説明する。まず、サーバ装置11の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)指示受信部112は、オブジェクトの送信指示を情報処理装置12から受信したか否かを判断する。送信指示を受信すればステップS302に行き、受信しなければステップS304に行く。
(ステップS302)オブジェクト送信部113は、ステップS301で受信した送信指示に対応するオブジェクトを、オブジェクト情報格納部111から取得する。なお、ここで、オブジェクト送信部113は、オブジェクト情報格納部111のすべてのオブジェクトを取得しても良いし、一部のオブジェクトを取得しても良い。
(ステップS303)オブジェクト送信部113は、ステップS302で取得したオブジェクトを、送信指示を送信してきた情報処理装置12に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS304)更新指示受付部116は、オブジェクトの更新指示を受け付けたか否かを判断する。更新指示を受け付ければステップS305に行き、更新指示を受け付けなければステップS314に行く。
(ステップS305)オブジェクト更新部117は、更新指示が示す更新の対象となるオブジェクトを更新する。オブジェクトの更新の結果、オブジェクト情報格納部111の中のオブジェクトが更新される。
(ステップS306)場所情報取得部118は、ステップS305で更新されたオブジェクトに対応する1以上の場所情報を、オブジェクト情報格納部111から読み出す。
(ステップS307)更新オブジェクト送信部119は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS308)更新オブジェクト送信部119は、ステップS306で読み出した場所情報の中に、i番目の場所情報が存在するか否かを判断する。i番目の場所情報が存在すればステップS309に行き、i番目の場所情報が存在しなければステップS301に戻る。
(ステップS309)更新オブジェクト送信部119は、i番目の場所情報に対応する情報処理装置12(第二情報処理装置13である場合もあり得る)に、更新されたオブジェクトを送信する。なお、その場合、更新オブジェクト送信部119は、更新されたオブジェクトとともに、場所情報を送信することは好適である。
(ステップS310)更新オブジェクト送信部119の更新完了受信手段1192は、更新完了情報を受信したか否かを判断する。更新完了情報を受信すればステップS311に行き、更新完了情報を受信しなければステップS313に行く。
(ステップS311)更新完了情報蓄積手段1193は、i番目の場所情報に対応付けて更新完了情報を蓄積する。なお、更新完了情報を蓄積する処理は、更新を完了していることが確認できるような処理であれば良い。例えば、場所情報に対応付けて未更新である旨を示す情報が格納されている場合、当該情報を削除する処理でも良い。かかる削除処理も更新完了情報を蓄積する処理と考える。
(ステップS312)更新オブジェクト送信部119は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS308に戻る。
(ステップS313)更新完了受信手段1192は、タイムアウトか否かを判断する。タイムアウトであればステップS312に行き、タイムアウトでなければステップS310に戻る。
(ステップS314)更新オブジェクト送信部119の更新オブジェクト再送手段1194は、更新オブジェクトの再送のタイミングであるか否かを判断する。更新オブジェクトの再送のタイミングであればステップS315に行き、更新オブジェクトの再送のタイミングでなければステップS318に行く。
(ステップS315)更新オブジェクト再送手段1194は、更新すべきオブジェクトと場所情報の組を1組以上、オブジェクト情報格納部111から取得する。更新オブジェクト再送手段1194は、通常、更新完了情報が付与されていないオブジェクトと場所情報の組を、オブジェクト情報格納部111から読み出す。なお、更新すべきオブジェクトと場所情報は、1対多である場合もあるし、1対1である場合もある。
(ステップS316)更新オブジェクト再送手段1194は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS317)更新オブジェクト再送手段1194は、i番目の情報が存在するか否かを判断する。i番目の情報とは、ステップS315で取得された更新すべきオブジェクトと場所情報のi番目の組の情報である。i番目の情報が存在すればステップS309に行き、i番目の情報が存在しなければステップS301に行く。
(ステップS318)場所情報受信部114は、情報処理装置12または第二情報処理装置13から場所情報を受信したか否かを判断する。場所情報を受信すればステップS319に行き、場所情報を受信しなければステップS301に戻る。なお、場所情報受信部114は、通常、オブジェクトを識別する情報も受信する。
(ステップS319)場所情報蓄積部115は、オブジェクトに対応付けて、ステップS318で受信した場所情報を、オブジェクト情報格納部111に蓄積する。なお、この場所情報は、オブジェクトが使用されている場所を示す情報である。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理装置12の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)端末側受付部1202は、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付ければステップS402に行き、指示を受け付けなければステップS411に行く。
(ステップS402)端末側送信指示送信部1203は、ステップS401で受け付けた指示が送信指示であるか否かを判断する。送信指示であればステップS403に行き、送信指示でなければステップS406に行く。
(ステップS403)端末側送信指示送信部1203は、サーバ装置11に送信指示を送信する。なお、端末側送信指示送信部1203は、サーバ装置11と通信するためのサーバ装置識別子(サーバ装置11のIPアドレスやURLなど)を保持している、とする。さらに、送信指示は、送信を促すオブジェクトを特定する情報(例えば、オブジェクト識別子、オブジェクトのデータタイプ、オブジェクトに対応するタグなど)を有することは好適である。
(ステップS404)端末側オブジェクト受信部1204は、サーバ装置11からオブジェクトを受信したか否かを判断する。オブジェクトを受信すればステップS405に行き、オブジェクトを受信しなければステップS404に戻る。
(ステップS405)端末側編集部1205は、ステップS404で受信されたオブジェクトを出力する。出力先は、通常、ディスプレイである。また、オブジェクトを出力する処理は、端末側編集部1205ではない他の構成要素(例えば、図示しないオブジェクト出力部)が行っても良い。ステップS401に戻る。
(ステップS406)端末側受付部1202は、編集指示を受け付けたか否かを判断する。編集指示を受け付ければステップS407に行き、編集指示を受け付けなければステップS401に戻る。なお、編集指示は、例えば、オブジェクトの配置指示と、情報群(例えば、ファイル)のクローズ指示を含む。
(ステップS407)端末側編集部1205は、受け付けた編集指示に応じて、情報群の中にオブジェクトを配置する。なお、オブジェクトの配置により、通常、情報群の中にオブジェクトの位置が確定する、とする。
(ステップS408)端末側場所情報取得部1209は、情報群の中にオブジェクトが配置された場所情報を取得する。さらに具体的には、端末側場所情報取得部1209は、オブジェクトが使用されている装置(情報処理装置12または第二情報処理装置13)を特定する情報(装置のIPアドレスやURLの一部など)と、情報群識別子(例えば、ファイル名)と、情報群中のオブジェクトが存在する位置情報(例えば、タグやオフセットなど)を取得する。端末側場所情報取得部1209は、例えば、情報処理装置12に予め格納されている、情報処理装置12の情報処理装置識別子(IPアドレスなど)を取得する。次に、端末側場所情報取得部1209は、例えば、編集されている情報群の情報群識別子を取得する。さらに、端末側場所情報取得部1209は、例えば、オブジェクトが配置されたフレームに対応するタグを取得する。なお、情報群の中に、オブジェクトを配置するためのフレームと、オブジェクトが組で存在することは好適である。
(ステップS409)端末側場所情報送信部1210は、ステップS408で取得された場所情報を、サーバ装置11に送信する。
(ステップS410)端末側情報群蓄積部1206は、オブジェクトが配置された(編集が完了した)情報群を、端末側情報群格納部1201に蓄積する。ステップS401に戻る。
(ステップS411)端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新されたオブジェクトを受信したか否かを判断する。更新されたオブジェクトを受信すればステップS412に行き、受信しなければステップS401に戻る。通常、端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新されたオブジェクトとその場所情報を受信する。場所情報は、更新されたオブジェクトが存在する情報群識別子と位置情報を有する。ここでの場所情報は、情報処理装置識別子は有さなくても良い。
(ステップS412)端末側オブジェクト更新部1208は、更新オブジェクトが存在する場所を示す場所情報を取得する。場所情報は、ステップS411で受信された場所情報であることは好適であるが、端末側オブジェクト更新部1208が、端末側情報群格納部1201から更新オブジェクトの前の旧オブジェクト(更新前のオブジェクト)が使用されている情報群と位置情報を検索して、取得しても良い。
(ステップS413)端末側オブジェクト更新部1208の端末側オブジェクト更新手段12081は、ステップS412で取得された場所情報が示す場所のオブジェクトを、更新オブジェクトに更新する。なお、ここでの更新とは、通常、書き換えであるが、他の処理でも良い。
(ステップS414)端末側更新完了情報送信手段12082は、更新完了情報をサーバ装置11に送信する。更新完了情報は、通常、場所情報を有する。ここでの場所情報とは、情報処理装置識別子、情報群識別子、位置情報を有する。なお、更新完了情報は、場所情報を特定する情報でも良い。ステップS401に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、第二情報処理装置13の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS501)端末側受付部1202は、編集指示を受け付けたか否かを判断する。編集指示を受け付ければステップS407に行き、編集指示を受け付けなければステップS502に行く。
(ステップS502)端末側編集部1305は、情報処理装置12、または第二情報処理装置13からオブジェクトを取得し、当該取得したオブジェクトを、編集指示に従って、情報群に配置する。ステップS408に行く。
(ステップS503)端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新されたオブジェクトを受信したか否かを判断する。更新オブジェクトを受信すればステップS412に行き、受信しなければステップS501に戻る。なお、この更新オブジェクトの受信は、サーバ装置11からでも良いし、情報処理装置12からでも良い。また、端末側更新オブジェクト受信部1207は、通常、場所情報も受信する。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報処理システム1の具体的な動作について説明する。情報処理システム1の概念図は図1である。
今、サーバ装置11のオブジェクト情報格納部111は、図6に示すオブジェクト情報管理表を保持している。オブジェクト情報管理表は、「ID」「オブジェクト情報」を有するレコードを、1以上有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「オブジェクト情報」は、「オブジェクト」「データタイプ」「タグ」「場所情報」「更新フラグ」を有する。「オブジェクト」は、ここではデータである。「オブジェクト」をデータとタグとを有する情報と考えても良い。「データタイプ」は「オブジェクト」のデータタイプであり、「静止画」「文字列」「動画」「音声」などがあり得る。「タグ」は、データに付される情報である。「タグ」は、例えば、XMLデータのタグである。「場所情報」は、「情報処理装置識別子」「情報群識別子」「位置情報」を有する。「情報処理装置識別子」は、データが利用された(複写された)情報処理装置を識別する情報であり、ここでは、情報処理装置のIPアドレスなどである。「情報群識別子」は、ここでは、データが利用されたファイル名やデータベース名やテーブル名などである。「位置情報」は、データが利用された情報群中の位置を示す情報である。一つのオブジェクトに対して、複数の場所情報が存在する場合、当該オブジェクトは、複数回、利用されていることを示す。一のオブジェクトが同一の情報処理装置内の異なる情報群で利用されたり、同一の情報群内の異なる位置で利用されたりする場合もあり得る。図6において、一のオブジェクトに対応して、2以上の場所情報が存在する場合は、当該一のオブジェクトは、2回以上複写されて、利用されていることを示す(例えば、図6の「ID=236」のオブジェクト)。一方、図6において、一のオブジェクトに対応する場所情報が存在しない場合(空の場合)は、当該一のオブジェクトは、未利用であることを示す(例えば、図6の「ID=239」のオブジェクト)。
また、情報処理装置12の端末側情報群格納部1201は、図7に示すファイル「file1」を格納している。「file1」は、情報群識別子の一例である。ファイル「file1」は、タグつきのデータの集合であり、例えば、XMLのデータ構造を有するファイルである。ただし、タグつきのデータは、HTMLやSGMLなど、その他のタグ構造を有するデータ構造を有しても良い。さらに、情報処理装置12において、ファイル「file1」を出力した場合、ここでは、例えば、図8に示すように表示される。図8は、ちらしの表示例である。また、ここでの図8の出力は、例えば、図示しない端末側出力部が行っても良いし、端末側編集部1205が行っても良い。また、図7に示すファイル「file1」から、図8に示す表示を行う処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。例えば、タグに対応するフレームが、出力領域内に定義されており、当該フレームごとに、出力位置、文字列である場合のフォント、文字サイズなどの文字属性などが定義されている、とする。
さらに、情報処理装置12を識別する情報処理装置識別子は「123.56.128.1」であり、かかる情報は情報処理装置12に格納されている、または情報処理装置12が取得できる、またはサーバ装置11が取得できる、とする。
かかる状況において、ユーザは、図8の出力に対して、商品画像を貼付しようとして、情報処理装置12に対して、商品画像になり得るオブジェクトを送信する指示である送信指示(例えば、「送信指示商品画像」)を入力した、とする。
次に、端末側受付部1202は、送信指示「送信指示商品画像」を受け付ける。そして、端末側送信指示送信部1203は、送信指示「送信指示商品画像」をサーバ装置11に送信する。
次に、サーバ装置11の指示受信部112は、送信指示「送信指示商品画像」を受信する。そして、オブジェクト送信部113は、商品画像を「タグ」の属性値とするオブジェクトを、図6のオブジェクト情報管理表から選択する。また、オブジェクト送信部113は、選択したオブジェクトを識別できるようにオブジェクト情報管理表の「ID」も取得する。そして、オブジェクト送信部113は、図9に示す送信オブジェクトを得る。次に、オブジェクト送信部113は、図9に示す送信オブジェクトを情報処理装置12に送信する。
次に、情報処理装置12の端末側オブジェクト受信部1204は、図9に示す送信オブジェクトを受信する。そして、端末側編集部1205は、受信した送信オブジェクトを出力する。
次に、ユーザは、図9の送信オブジェクトから「ID=1」の画像「まぐろ.jpg」を選択する。すると、端末側受付部1202は、「ID=1」の画像「まぐろ.jpg」を、図8のファイルの商品画像のフレームに取り込む指示である編集指示を受け付ける。
そして、端末側編集部1205は、受け付けた編集指示に応じて、ファイル「file1」の中の商品画像のフレームに、画像「まぐろ.jpg」を配置する。
次に、端末側場所情報取得部1209は、場所情報(情報群識別子「file1」,位置情報「商品画像」)を取得する。なお、ここで、端末側場所情報取得部1209は、情報処理装置12の情報処理装置識別子「123.56.128.1」も取得しても良い。
次に、端末側場所情報送信部1210は、取得された場所情報(情報群識別子「file1」,位置情報「商品画像」)と、オブジェクト識別子「ID=1」を、サーバ装置11に送信する。
そして、端末側情報群蓄積部1206は、オブジェクト「まぐろ.jpg」が配置されたファイル「file1」を、端末側情報群格納部1201に蓄積する。ここで、蓄積されたファイル「file1」は図10である。また、ファイル「file1」が出力されたイメージは、図11である。
次に、サーバ装置11の場所情報受信部114は、情報処理装置12から場所情報(情報群識別子「file1」,位置情報「商品画像」)とオブジェクト識別子「ID=1」とを受信する。そして、場所情報受信部114は、情報処理装置12の情報処理装置識別子「123.56.128.1」を取得する。
次に、場所情報蓄積部115は、オブジェクト識別子「ID=1」で識別されるオブジェクトに対応付けて、取得した場所情報(情報処理装置識別子「123.56.128.1」,情報群識別子「file1」,位置情報「商品画像」)を、オブジェクト情報格納部111に蓄積する。そして、場所情報蓄積部115は、図12のオブジェクト情報管理表を得る。
以上の処理により、サーバ装置11は、自身が管理しているオブジェクトがどの情報処理装置12のどの情報群のどの位置で利用されているかを管理できる。
次に、サーバ装置11の管理者は、図12のオブジェクト情報管理表の「ID=1」のオブジェクト(画像)を図13に示す画像「まぐろ4.jpg」に変更する更新指示を入力した、とする。
すると、更新指示受付部116は、オブジェクト情報管理表の「ID=1」のオブジェクトの更新指示を受け付ける。
そして、オブジェクト更新部117は、「ID=1」のオブジェクトを更新する。また、オブジェクト更新部117は、オブジェクト識別子「ID=1」で識別されるオブジェクトに対応する更新フラグを「0」に書き換える。そして、オブジェクト更新部117は、図14に示すオブジェクト情報管理表を得る。
次に、場所情報取得部118は、更新された「ID=1」のオブジェクトに対応する2つの場所情報(「情報処理装置識別子:201.38.196.29,情報群識別子:fileX,位置情報:商品画像2」「情報処理装置識別子:123.38.196.29,情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」)を、オブジェクト情報格納部111から読み出す。
次に、更新オブジェクト送信部119は、1番目の場所情報に対応する「情報処理装置識別子:201.38.196.29」で識別される情報処理装置12に、更新されたオブジェクト(図13の商品画像)と、場所情報(情報群識別子:fileX,位置情報:商品画像2」)を送信する。
ところが、「情報処理装置識別子:201.38.196.29」で識別される情報処理装置12は、現在、ネットワークに接続されていない、とする。そして、オブジェクト等の送信に失敗する。
次に、更新オブジェクト送信部119の更新完了受信手段1192は、更新完了情報を受信せず、タイムアウトとなる。したがって、図12の「ID=1」の「情報処理装置識別子:201.38.196.29」に対応する更新フラグは「0」のままである。
次に、更新オブジェクト送信部119は、2番目の場所情報に対応する「情報処理装置識別子:123.38.196.29」で識別される情報処理装置12に、更新されたオブジェクト(図13の商品画像)と、場所情報(情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」)を送信する。
そして、「情報処理装置識別子:123.38.196.29」で識別される情報処理装置12は、サーバ装置11と通信可能な状態であり、端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新されたオブジェクトを受信した、とする。
次に、端末側オブジェクト更新部1208は、更新オブジェクトが存在する場所を示す場所情報(情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」)を取得する。
次に、端末側オブジェクト更新部1208の端末側オブジェクト更新手段12081は、取得された場所情報(情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」)が示す場所のオブジェクトを、更新オブジェクト(図13の商品画像「まぐろ4.jpg」)に更新する。つまり、端末側オブジェクト更新手段12081は、図10のfile1のタグ「商品画像」に対応する画像データを「まぐろ.jpg」から「まぐろ4.jpg」に更新する。そして、file1の出力イメージは、図15のようになる。
次に、端末側更新完了情報送信手段12082は、更新完了情報をサーバ装置11に送信する。この更新完了情報は、例えば、オブジェクトの「ID=1」、場所情報「情報処理装置識別子:123.38.196.29,情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」を有する。
そして、サーバ装置11の更新完了受信手段1192は、更新完了情報を受信する。次に、更新完了情報蓄積手段1193は、オブジェクトの「ID=1」、場所情報「情報処理装置識別子:123.38.196.29,情報群識別子:file1,位置情報:商品画像」に対応する更新フラグを「1」に書き換える(更新完了情報を蓄積する)。
以上の処理により、オブジェクトが更新された場合、そのオブジェクトを利用している情報処理装置内のオブジェクトを自動的に更新でき、サーバ装置11のオブジェクト情報処理装置12内のオブジェクトの一貫性を容易に保持できる。
次に、サーバ装置11において、更新オブジェクト送信部119の更新オブジェクト再送手段1194は、更新オブジェクトの再送のタイミングである、と判断した、とする。更新オブジェクトの再送のタイミングは、例えば、毎日12:00であり、時刻トリガーにより再送処理を開始する、とする。
次に、更新オブジェクト再送手段1194は、更新すべきオブジェクトと場所情報の組
を1組以上、オブジェクト情報格納部111から取得する。つまり、更新オブジェクト再送手段1194は、更新フラグが「0」のオブジェクト(「ID=1」のオブジェクト)と場所情報「情報処理装置識別子:201.38.196.29,情報群識別子:fileX,位置情報:商品画像2」を取得する。
そして、更新オブジェクト送信部119は、情報処理装置識別子「201.38.196.29」に対応する情報処理装置12に、更新されたオブジェクト(図13の画像)と「情報群識別子:fileX,位置情報:商品画像2」を送信する。
ここでは、情報処理装置識別子「201.38.196.29」の情報処理装置12と、サーバ装置11とは通信可能であり、上述したようなオブジェクトの更新処理がなされた、とする。なお、通常、更新オブジェクトの再送の処理は、更新されるまで行う、とする。
以上の処理により、何らかの不具合等により、更新されたオブジェクトの一貫性を担保する処理が行われなかった場合でも、再試行の処理を行うことにより、オブジェクトの一貫性がより確実に担保できるようになる。
次に、第二情報処理装置13の端末側受付部1202は、第二情報処理装置13のユーザから、情報処理装置12のfile1の商品画像(図13の画像)を複写して、利用する編集指示を受け付けた、とする。
次に、第二情報処理装置13の端末側編集部1305は、受け付けた編集指示に応じて、第二情報処理装置13内の情報群の中に、オブジェクト(図13の画像)を配置する。
次に、端末側場所情報取得部1209は、情報群の中にオブジェクトが配置された場所情報を取得する。場所情報の取得方法は、情報処理装置12の処理と同様である。
次に、第二情報処理装置13の端末側場所情報送信部1210は、取得された場所情報を、サーバ装置11に送信する。なお、第二情報処理装置13の端末側場所情報送信部1210は、サーバ装置11と通信するための情報(例えば、サーバ装置11のIPアドレスなど)を予め保持していても良いし、情報処理装置12から取得しても良い。
また、第二情報処理装置13の端末側場所情報送信部1210は、取得された場所情報を情報処理装置12に送信しても良い。かかる場合、情報処理装置12の図示しない手段(例えば、端末側場所情報受信部)は場所情報を受信し、端末側場所情報送信部がサーバ装置11に場所情報を転送する。
そして、サーバ装置11において、直接的にオブジェクトをサーバ装置11から取得していない第二情報処理装置13における、オブジェクトの場所情報をも管理できる。
さらに、サーバ装置11でオブジェクトが更新された場合、第二情報処理装置13は、図5のフローチャートに示したように、情報処理装置12と同様、オブジェクトを更新する。
以上、本実施の形態によれば、サーバ装置に格納されている元のオブジェクトが、情報処理装置内に複写されて利用される場合、サーバ装置で、オブジェクトが存在する場所情報が管理される。そのため、元のオブジェクトが更新された場合、場所情報を手がかりに、オブジェクトを利用している情報群(ファイルなど)が更新できる。
また、本実施の形態によれば、オブジェクトが他の情報処理装置から、または自情報処理装置内で複写された場合に、複写された情報処理装置の識別子等を含む場所情報がサーバ装置に通知される。かかる処理により、オブジェクトが転々と複写されて利用された場合でも、オブジェクトの一貫性を担保できる。
さらに、本実施の形態によれば、通信の切断等の理由で、情報処理装置においてオブジェクトを更新できなかった場合に、再度、更新動作を行うことができる。
なお、本実施の形態において、ファイルのクローズ指示が入力された後、場所情報をサーバ装置に送信することは好適である。ファイルのクローズにより、オブジェクトの情報群内での位置が確定するからである。
また、本実施の形態において、端末側オブジェクト更新部1208は、更新オブジェクトの更新処理を行う前に、更新処理の許否を受け付けるための情報である許否情報を、ユーザに対して出力し、ユーザから許可の入力を受け付けた場合のみ、オブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにすることは好適である。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、オブジェクトの送信指示を、情報処理装置から受信する指示受信部と、前記指示受信部が送信指示を受信した場合に、送信指示に対応するオブジェクトを記憶媒体から取得し、当該オブジェクトを前記情報処理装置に送信するオブジェクト送信部と、オブジェクトの更新指示を受け付ける更新指示受付部と、前記更新指示に応じて、当該更新指示に対応するオブジェクトであり、前記記憶媒体に格納されているオブジェクトを更新するオブジェクト更新部と、前記オブジェクト更新部がオブジェクトを更新した場合、当該更新されたオブジェクトを、前記情報処理装置に送信する更新オブジェクト送信部として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記オブジェクト更新部がオブジェクトを更新した場合、当該更新されたオブジェクトの場所情報を、記憶媒体から取得する場所情報取得部と、前記情報処理装置内の場所であり、前記オブジェクトが存在する場所に関する情報である場所情報を、前記情報処理装置から受信する場所情報受信部と、前記場所情報受信部が受信した場所情報を、前記オブジェクトに対応付けて、前記記憶媒体に蓄積する場所情報蓄積部としてさらに機能させ、更新オブジェクト送信部は、前記場所情報取得部が取得した場所情報に対応する前記情報処理装置に、前記更新されたオブジェクトを送信するように、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバ装置からオブジェクトを受け取る指示である送信指示、およびオブジェクトを情報群内に配置する指示である編集指示を受け付ける端末側受付部と、前記端末側受付部が送信指示を受け付けた場合に、送信指示を前記サーバ装置に送信する端末側送信指示送信部と、前記送信指示の送信に対応して、オブジェクトを受信する端末側オブジェクト受信部と、前記端末側オブジェクト受信部が受信したオブジェクトを、前記編集指示に応じて、情報群内に配置する端末側編集部と、前記オブジェクトを配置した情報群を、記憶媒体に蓄積する端末側情報群蓄積部と、前記更新されたオブジェクトを受信する端末側更新オブジェクト受信部と、前記端末側更新オブジェクト受信部が受信したオブジェクトを、前記情報群内の対応するオブジェクトにする端末側オブジェクト更新部として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記情報群を識別する情報群識別子と、前記オブジェクトが配置された前記情報群内の位置を特定する位置識別子とを有する場所情報を取得する端末側場所情報取得部と、前記端末側場所情報取得部が取得した場所情報を、前記サーバ装置に送信する端末側場所情報送信部としてさらに機能させるプログラムであることは好適である。
(実施の形態2)
本実施の形態において、情報処理装置が自装置内を検索し、更新オブジェクトの存在を検知し、オブジェクトが存在する情報群におけるオブジェクトを更新する情報処理システムについて説明する。本実施の形態における情報処理システムの概念図は、図1である。
図16は、本実施の形態における情報処理システム2のブロック図である。情報処理システム2は、サーバ装置21、1以上の情報処理装置22、1以上の第二情報処理装置13を具備する。
サーバ装置21は、オブジェクト情報格納部111、情報処理装置識別子格納部211、指示受信部112、オブジェクト送信部113、場所情報受信部114、場所情報蓄積部115、更新指示受付部116、オブジェクト更新部117、場所情報取得部118、更新オブジェクト送信部219を具備する。
更新オブジェクト送信部219は、更新オブジェクト送信手段2191、更新完了受信手段1192、更新完了情報蓄積手段1193、更新オブジェクト再送手段1194を具備する。なお、ここでの更新完了情報は、更新を完了した旨を示す情報である場合と、更新する必要が無い旨を示す情報である場合とがある。更新する必要が無い場合とは、情報処理装置22が更新オブジェクトを利用していない場合である。
情報処理装置22は、端末側情報群格納部1201、端末側受付部1202、端末側送信指示送信部1203、端末側オブジェクト受信部1204、端末側編集部1205、端末側情報群蓄積部1206、端末側更新オブジェクト受信部1207、端末側オブジェクト更新部2208、端末側場所情報取得部1209、端末側場所情報送信部1210を具備する。
端末側オブジェクト更新部2208は、情報群検索手段22081、端末側オブジェクト更新手段12081、端末側更新完了情報送信手段12082を具備する。
情報処理装置識別子格納部211は、情報処理装置22を識別する情報処理装置識別子を1以上格納し得る。情報処理装置識別子格納部211は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。情報処理装置識別子格納部211に情報処理装置識別子が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報処理装置識別子が情報処理装置識別子格納部211で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報処理装置識別子が情報処理装置識別子格納部211で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報処理装置識別子が情報処理装置識別子格納部211で記憶されるようになってもよい。
更新オブジェクト送信部219は、情報処理装置識別子格納部211に格納されている情報処理装置識別子で識別される情報処理装置22に、更新されたオブジェクトを送信する。更新オブジェクト送信部219は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末側オブジェクト更新部2208は、端末側更新オブジェクト受信部1207が受信したオブジェクトを、情報群検索手段22081が検索した情報群内の対応するオブジェクトにする。
情報群検索手段22081は、端末側オブジェクト受信部1204が受信したオブジェクトが存在する情報群を検索する。情報群を検索するとは、通常、更新されたオブジェクトの場所情報も特定する処理を言うが、情報群のみを特定する処理でも良い。情報群検索手段22081は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。情報群検索手段22081の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報処理システム2の動作について説明する。まず、サーバ装置21の動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS1701)更新オブジェクト送信部219は、情報処理装置識別子格納部211から1以上の情報処理装置識別子を読み出す。
(ステップS1702)更新オブジェクト送信部219は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1703)更新オブジェクト送信部219は、ステップS1701で読み出した1以上の情報処理装置識別子の中に、i番目の情報処理装置識別子が存在するか否かを判断する。
(ステップS1704)更新オブジェクト送信部219は、i番目の情報処理装置識別子で識別される情報処理装置22に、更新オブジェクトを送信する。
(ステップS1705)更新オブジェクト送信部219の更新完了受信手段1192は、i番目の情報処理装置識別子で識別される情報処理装置22から、更新完了情報を受信したか否かを判断する。更新完了情報を受信すればステップS1706に行き、更新完了情報を受信しなければステップS1708に行く。
(ステップS1706)更新オブジェクト送信部219の更新完了情報蓄積手段1193は、ステップS1705で受信した更新完了情報をオブジェクト情報格納部111に蓄積する。なお、更新完了情報は、通常、オブジェクトを識別するオブジェクト識別子と、情報処理装置22を識別する情報処理装置識別子を有する。つまり、更新が完了したか否かは、オブジェクトごと、および情報処理装置22ごとに管理される。
(ステップS1707)更新オブジェクト送信部219は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1703に戻る。
(ステップS1708)更新完了受信手段1192は、タイムアウトか否かを判断する。タイムアウトであればステップS1707に行き、タイムアウトでなければステップS1705に行く。
(ステップS1709)更新オブジェクト送信部219は、オブジェクト情報格納部111のオブジェクト情報を検査し、更新されたオブジェクトと、1以上の情報処理装置識別子を取得する。この1以上の情報処理装置識別子とは、更新されたオブジェクトを未更新である情報処理装置の情報処理装置識別子である。
(ステップS1710)更新オブジェクト送信部219は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1711)更新オブジェクト送信部219は、i番目のオブジェクトと情報処理装置識別子との組が存在するか否かを判断する。i番目のオブジェクトと情報処理装置識別子との組が存在すればステップS1704に行き、存在しなければステップS301に戻る。
なお、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理装置22の動作について、図18のフローチャートを用いて説明する。図18のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS1801)端末側オブジェクト更新部2208は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1802)端末側オブジェクト更新部2208は、i番目の情報群が、端末側情報群格納部1201に存在するか否かを判断する。i番目の情報群が存在すればステップS1803に行き、存在しなければステップS1807に行く。
(ステップS1803)端末側オブジェクト更新部2208の情報群検索手段22081は、i番目の情報群の中を検索し、受信した更新オブジェクトの元のオブジェクト(旧オブジェクト)が存在するか否かを判断する。
(ステップS1804)情報群検索手段22081は、i番目の情報群の中に、更新オブジェクトが存在すればステップS1805に行き、更新オブジェクトが存在しなければステップS1806に行く。
(ステップS1805)端末側オブジェクト更新手段12081は、i番目の情報群の中の旧オブジェクトを更新オブジェクトに更新する。
(ステップS1806)端末側オブジェクト更新部2208は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1802に行く。
(ステップS1807)端末側オブジェクト更新部2208の端末側更新完了情報送信手段12082は、更新完了情報をサーバ装置21に送信する。
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報処理システム2の具体的な動作について説明する。情報処理システム2の概念図は図1である。
今、サーバ装置21のオブジェクト情報格納部111は、図19に示すオブジェクト情報管理表を保持している。オブジェクト情報管理表は、「ID」「オブジェクト情報」を有する。「オブジェクト情報」は、「オブジェクト」「データタイプ」「タグ」「更新フラグ」を有する。「更新フラグ」は「ID」「フラグ」を有する。「更新フラグ」の「ID」は、情報処理識別子のID(図20参照)である。「フラグ」は「1」である場合は、当該オブジェクトが利用されていることを示す。また、「フラグ」が空の場合は、当該オブジェクトが利用されていないことを示す。さらに、「フラグ」が「0」の場合は、当該オブジェクトが利用されているが、最新のデータになっていない(更新されていない)ことを示す。
図20は、情報処理装置識別子格納部211が保持している情報処理識別子管理表である。情報処理識別子管理表は、「ID」「情報処理装置識別子」を有する。図20において、サーバ装置21と接続される可能性のある情報処理装置22の情報処理装置識別子が管理されている。
かかる状態で、サーバ装置21の管理者が、図19のオブジェクト情報管理表の「ID=1」のオブジェクト(画像)を図13に示す画像「まぐろ4.jpg」に変更する更新指示を入力した、とする。
すると、更新指示受付部116は、オブジェクト情報管理表の「ID=1」のオブジェクトの更新指示を受け付ける。
そして、オブジェクト更新部117は、「ID=1」のオブジェクトを更新し、図21に示すオブジェクト情報管理表を得る。図21に示すオブジェクト情報管理表において、「ID=1」のオブジェクトのフラグは、すべて「0」となっている。「フラグ」が「0」の場合は、当該オブジェクトが情報処理装置22で利用されているが、情報処理装置22内のデータが最新のデータになっていないことを示す。
次に、更新オブジェクト送信部219は、図19の更新フラグ内の「ID=1」「ID=2」を取得し、当該「ID=1」「ID=2」をキーとして、図20の情報処理装置識別子管理表を検索し、情報処理装置識別子「123.56.128.1」「201.38.196.29」を読み出す。
次に、更新オブジェクト送信部219は、1番目の情報処理装置識別子「123.56.128.1」で識別される情報処理装置22に、更新オブジェクト(画像「まぐろ4.jpg」)を送信する。なお、通常、更新オブジェクト送信部219は、更新オブジェクトを識別する識別子(例えば、「ID=1」やタグ「商品画像」)も送信する。
そして、情報処理装置22の端末側更新オブジェクト受信部1207は、更新オブジェクト(画像「まぐろ4.jpg」)と、更新オブジェクトを識別する識別子を受信する。
次に、端末側オブジェクト更新部2208の情報群検索手段22081は、端末側情報群格納部1201内の情報群を検索し、更新オブジェクトに対応する旧オブジェクトが利用されていないか否かを判断する。そして、端末側オブジェクト更新部2208の端末側オブジェクト更新手段12081は、旧オブジェクトが利用されているすべての情報群において、更新オブジェクトに対応する旧オブジェクトを、更新オブジェクトに更新する。
次に、端末側更新完了情報送信手段12082は、更新完了情報をサーバ装置21に送信する。なお、端末側更新完了情報送信手段12082は、更新すべき情報群が無かった場合も、更新完了情報をサーバ装置21に送信する。
次に、サーバ装置21の更新完了受信手段1192は、更新完了情報を受信する。そして、更新完了情報蓄積手段1193は、更新完了情報を送信してきた情報処理装置22の情報処理装置識別子に対応付けて、更新完了情報(フラグ「1」)を蓄積する。
同様に、更新オブジェクト送信部219は、2番目の情報処理装置識別子「201.38.196.29」で識別される情報処理装置22にも、更新オブジェクト(画像「まぐろ4.jpg」)を送信する。
そして、以後、1番目の情報処理装置識別子「123.56.128.1」で識別される情報処理装置22と同様の処理が行われる。
また、2番目の情報処理装置識別子「201.38.196.29」で識別される情報処理装置22がサーバ装置21と通信不可である場合、2番目の情報処理装置識別子「201.38.196.29」に対応するフラグは「0」のままである。かかる場合、したがって、実施の形態1で説明したように、2番目の情報処理装置識別子「201.38.196.29」で識別される情報処理装置22に対して、更新オブジェクトの再送処理が行われる。
以上、本実施の形態によれば、情報処理装置22が自装置内を検索し、更新オブジェクトの存在を検知し、オブジェクトが存在する情報群におけるオブジェクトを更新する。かかる処理により、サーバ装置21において、オブジェクトを利用している情報処理装置22内の場所情報を管理する必要がなく、サーバ装置21内の管理が容易になったり、管理のための記憶容量が少なくて済む。また、情報処理装置22からサーバ装置21に場所情報を送信する必要がなく、通信コストが低減できる。
(実施の形態3)
本実施の形態において、情報処理装置においてファイルをオープンした場合に、当該ファイル内で利用されているオブジェクトの更新があったか否かをサーバ装置に問い合わせ、更新があった場合のみ、更新処理を行う情報処理システムについて説明する。本実施の形態における情報処理システムの概念図は、図1である。
図22は、本実施の形態における情報処理システム3のブロック図である。情報処理システム3は、サーバ装置31、情報処理装置32を具備する。
サーバ装置31は、オブジェクト情報格納部111、指示受信部112、オブジェクト送信部113、場所情報受信部114、場所情報蓄積部115、更新指示受付部116、オブジェクト更新部117、場所情報取得部118、問合受付部311、判断部312、更新オブジェクト送信部319を具備する。
情報処理装置32は、端末側情報群格納部1201、端末側受付部3202、端末側送信指示送信部1203、端末側オブジェクト受信部1204、端末側編集部1205、端末側情報群蓄積部1206、端末側更新オブジェクト受信部3207、端末側オブジェクト更新部1208、端末側問合部321を具備する。
問合受付部311は、オブジェクトが更新されているか否かについての問い合わせを、情報処理装置32から受け付ける。かかる問合せは、例えば、オブジェクトを識別するオブジェクト識別子、と情報処理装置32におけるオブジェクトの利用日時などを有する。なお、問合せは、オブジェクトを識別する情報と、情報処理装置32で利用されているオブジェクトが最新のオブジェクトであるか否かを判断できる情報(たとえば、オブジェクトのバージョン番号など)を有すればよい。問合受付部311は、例えば、無線または有線の通信手段により実現される。また、問い合わせは、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等により入力されたものでも良い。かかる場合、問合受付部311は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
判断部312は、問い合わせに対応して、オブジェクトが更新されているか否かを判断する。判断部312は、例えば、問い合わせに含まれるオブジェクト識別子と一致するオブジェクト情報格納部111内のオブジェクトと対になる第一の日時情報と、問い合わせに含まれる第二の日時情報とを比較し、第二の日時情報の方が古ければ、オブジェクトが更新されていると判断する。判断部312は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部312の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新オブジェクト送信部319は、判断部312が更新されているとの判断を行った場合、情報処理装置32に更新されたオブジェクトを送信する。オブジェクトを送信する場合に、更新オブジェクト送信部319は、当該オブジェクトを識別するオブジェクト識別子をも送信することは好適である。情報処理装置32において、受信した更新オブジェクトに対応する旧オブジェクトを特定して、更新オブジェクトに変更する必要があるからである。更新オブジェクト送信部319は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末側受付部3202は、サーバ装置31からオブジェクトを受け取る指示である送信指示、およびオブジェクトを情報群内に配置する指示である編集指示を受け付ける。端末側受付部3202は、ファイルをオープンする指示であるオープン指示をも受け付ける。なお、オープン指示は、ファイルを利用するためのファイル利用指示の一例である。ファイル利用指示には、オープン指示の他、ファイル実行指示、ファイル出力指示などがあり得る。各種指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末側受付部3202は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末側更新オブジェクト受信部3207は、問い合わせに対応して、更新されたオブジェクトを受信する。端末側更新オブジェクト受信部3207は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末側問合部321は、端末側受付部3202がオープン指示を受け付けた場合、当該ファイル内の1以上のオブジェクトが更新されているか否かを、サーバ装置31に問い合わせる。端末側問合部321は、例えば、問合せ対象のオブジェクトを管理している。端末側問合部321は、例えば、静止画、動画などの特定タイプのオブジェクトのみ問合せるように、当該データタイプの情報を格納している。また、端末側問合部321は、例えば、特定のタグに対応するオブジェクトのみ問合せに行く。つまり、端末側問合部321は、問合せ対象のオブジェクトを特定するための条件に関する情報である問合条件情報(たとえば、データタイプ、タグなど)を格納しており、当該問合条件情報に合致するオブジェクトのみ問合せる。なお、端末側問合部321は、すべてのオブジェクトについて、問合せに行っても良いことは言うまでもない。端末側問合部321は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、情報処理システム3の動作について説明する。まず、サーバ装置21の動作について図23のフローチャートを用いて説明する。図23のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS2301)問合受付部311は、オブジェクトが更新されているか否かについての問い合わせを受け付けたか否かを判断する。問い合わせを受け付ければステップS2302に行き、問い合わせを受け付けなければステップS301に戻る。
(ステップS2302)判断部312は、問い合わせに含まれる日時の情報であり、端末側(情報処理装置32側)のオブジェクトの日時の情報を取得する。
(ステップS2303)判断部312は、問い合わせに含まれるオブジェクト識別子を用いてオブジェクト情報格納部111を検索し、当該オブジェクト識別子で識別されるオブジェクトの日時の情報(更新日時)を取得する。なお、問い合わせに含まれるオブジェクト識別子は、2以上でも良い。
(ステップS2304)判断部312は、ステップS2302で取得した日時と、ステップS2303で取得した日時とを比較し、オブジェクトが更新されているか否かを判断する。オブジェクトが更新されていればステップS2305に行き、オブジェクトが更新されていなければステップS301に戻る。
(ステップS2305)更新オブジェクト送信部319は、問い合わせに含まれるオブジェクト識別子を用いてオブジェクト情報格納部111を検索し、更新されているかオブジェクトを取得する。
(ステップS2306)更新オブジェクト送信部319は、ステップS2305で取得した更新されているかオブジェクトを、情報処理装置32に送信する。ステップS301に戻る。
なお、図23のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理装置32の動作について、図24のフローチャートを用いて説明する。情報処理装置32において、ファイルをオープンした場合に、オブジェクトの更新を、サーバ装置31に問合せ、更新されているオブジェクトのみ、更新処理を行う。図24のフローチャートにおいて、かかる処理についてのみ説明する。
(ステップS2401)端末側受付部3202は、ファイルのオープン指示を受け付けたか否かを判断する。オープン指示を受け付ければステップS2402に行き、オープン指示を受け付けなければステップS2401に戻る。
(ステップS2402)端末側問合部321は、オープン指示の対象であるファイルに利用されており、サーバ装置31に問い合わせる対象となる1以上のオブジェクトを取得する。ここで、オブジェクトの取得とは、オブジェクト識別子の取得と同意義である。端末側問合部321は、例えば、オープン指示の対象であるファイルに利用されており、特定のデータタイプのデータ(例えば、静止画のデータ)を取得しても良いし、特定のタグに対応するデータを取得しても良い。
(ステップS2403)端末側問合部321は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2404)端末側問合部321は、ステップS2402で取得した1以上のオブジェクトの中に、i番目のオブジェクトが存在するか否かを判断する。i番目のオブジェクトが存在すればステップS2405に行き、i番目のオブジェクトが存在しなければステップS2410に行く。
(ステップS2405)端末側問合部321は、i番目のオブジェクトがサーバ装置31で作成された日時の情報、またはi番目のオブジェクトが情報処理装置32で利用された日時の情報を取得する。
(ステップS2406)端末側問合部321は、ステップS2405で取得した日時、オブジェクト識別子を含む問合せを構成し、当該問合せをサーバ装置31に送信する。なお、問合せを送信する処理は、問い合わせることである。また、問合せとは、指示または命令または情報と同意義である。
(ステップS2407)端末側更新オブジェクト受信部3207は、更新オブジェクトを受信したか否かを判断する。更新オブジェクトを受信すればステップS2408に行き、更新オブジェクトを受信しなければステップS2409に行く。なお、ステップS2406における問合せ後、一定時間以上経過して更新オブジェクトを受信しない場合、更新オブジェクトを受信しないと判断しても良いし、更新オブジェクトがなかった旨の情報をサーバ装置31から受信しても良い。
(ステップS2408)端末側オブジェクト更新部1208は、ステップS2407で受信した更新オブジェクトを用いて、オブジェクトを更新する。
(ステップS2409)端末側問合部321は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2404に戻る。
(ステップS2410)端末側編集部1205は、更新されたオブジェクトを有するファイルを出力する。ファイルのオープン処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、情報処理装置において、ファイル内のオブジェクトを利用する前に、当該オブジェクトの更新があったか否かをサーバ装置に問い合わせ、更新があった場合のみ、更新処理を行うことができる。かかる処理により、実際に利用する場合にのみ、必要なオブジェクトの更新処理を行うことができ、極めて効率的である。
なお、本実施の形態によれば、オブジェクトが利用されている情報群は、ファイルとは限られず、データベースやテーブルなど、他の形式の情報群でも良いことは言うまでもない。かかることは他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態によれば、更新の有無の問合せのトリガーは、ファイルオープン指示だけではなく、情報群を利用するための指示であれば良い。
また、実施の形態1から実施の形態3における情報処理システムは、以下のような情報処理システムを実現する。つまり、サーバ装置と1以上の情報処理装置を具備する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、オブジェクトを有するオブジェクト情報を1以上、格納し得るオブジェクト情報格納部と、オブジェクトの送信指示を、前記情報処理装置から受信する指示受信部と、前記指示受信部が送信指示を受信した場合に、送信指示に対応するオブジェクトを、前記オブジェクト情報格納部から取得し、当該オブジェクトを前記情報処理装置に送信するオブジェクト送信部と、オブジェクトの更新指示を受け付ける更新指示受付部と、前記更新指示に応じて、当該更新指示に対応するオブジェクトであり、オブジェクト情報格納部に格納されているオブジェクトを更新するオブジェクト更新部と、前記オブジェクト更新部がオブジェクトを更新した場合、当該更新されたオブジェクトを、前記情報処理装置に送信する更新オブジェクト送信部とを具備し、前記情報処理装置は、1以上のオブジェクトを含む情報であり、一まとまりの情報である情報群を、1以上格納し得る端末側情報群格納部と、前記サーバ装置からオブジェクトを受け取る指示である送信指示、およびオブジェクトを情報群内に配置する指示である編集指示を受け付ける端末側受付部と、前記端末側受付部が送信指示を受け付けた場合に、送信指示を前記サーバ装置に送信する端末側送信指示送信部と、前記送信指示の送信に対応して、オブジェクトを受信する端末側オブジェクト受信部と、前記端末側オブジェクト受信部が受信したオブジェクトを、前記編集指示に応じて、情報群内に配置する端末側編集部と、前記オブジェクトを配置した情報群を、前記端末側情報群格納部に蓄積する端末側情報群蓄積部と、前記更新されたオブジェクトを受信する端末側更新オブジェクト受信部と、前記端末側更新オブジェクト受信部が受信したオブジェクトを、前記情報群内の対応するオブジェクトにする端末側オブジェクト更新部とを具備する情報処理システム、である。
(実施の形態4)
本実施の形態において、自装置内のオブジェクトを複写して、情報群内で利用している場合、一のオブジェクトを更新した際に、当該更新が他の情報群内の同一オブジェクトにも反映できる情報処理装置について説明する。本実施の形態における情報処理装置は、実施の形態1におけるサーバ装置11と情報処理装置12とが融合した装置であり、概ね、サーバ装置11と情報処理装置12との情報の送受信を除いた装置である。
図25は、本実施の形態における情報処理装置4のブロック図である。情報処理装置4は、オブジェクト情報格納部111、端末側情報群格納部1201、更新指示受付部116、オブジェクト更新部117、場所情報取得部118、端末側受付部1202、端末側編集部1205、端末側更新オブジェクト取得部41、端末側オブジェクト更新部42を具備する。
端末側更新オブジェクト取得部41は、オブジェクト情報格納部111内の更新されたオブジェクトを取得する。端末側更新オブジェクト取得部41は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側更新オブジェクト取得部41の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末側オブジェクト更新部42は、端末側更新オブジェクト取得部41が取得したオブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする。場所情報取得部118は、端末側更新オブジェクト取得部41が取得したオブジェクトが利用されている場所を示す場所情報をオブジェクト情報格納部111から読み出す。そして、当該場所情報を用いて、端末側オブジェクト更新部42は、更新オブジェクトを、情報群内の対応するオブジェクトにする。端末側オブジェクト更新部42は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末側オブジェクト更新部42の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報処理装置4の動作について説明する。情報処理装置4の更新指示受付部116がオブジェクトの更新指示を受け付けた場合、オブジェクト更新部117は、オブジェクト情報格納部111のオブジェクトを更新する。
そして、オブジェクトが更新された場合、端末側更新オブジェクト取得部41は、そのオブジェクトを利用している情報群を取得する。この情報群の取得は、オブジェクト情報格納部111に格納されている場所情報を元に行っても良い(実施の形態1で説明した処理と同様の処理である)し、オブジェクト識別子をキーとして端末側情報群格納部1201を検索することにより取得しても良い(実施の形態3で説明した処理と同様の処理である)。
次に、端末側オブジェクト更新部42は、更新された元のオブジェクトが利用されている情報群の中の元のオブジェクトを、更新オブジェクトに修正する。
以上、本実施の形態によれば、自装置内のオブジェクトを複写して、情報群内で利用している場合、一のオブジェクトを更新した場合、当該更新が他の情報群内の同一オブジェクトにも反映できる。
また、図26は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理システム等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図26は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図27は、コンピュータシステム340のブロック図である。
図26において、コンピュータシステム340は、FDドライブ、CD−ROMドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図27において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の情報処理システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の情報処理システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。