JP5370889B2 - コグニティブ無線通信用スペクトラムセンサー及びコグニティブ無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は,コグニティブ無線通信用スペクトラムセンサー及びコグニティブ無線通信方法などに関し,特に,IEEE802.15.4a.の標準規格に準拠した超広帯域用の物理層(UWB PHY)を用いたエネルギー検出が可能なコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサー及びコグニティブ無線通信方法などに関する。
複数の無線通信デバイスの間では無線通信が行われる。このような無線通信では,スペクトラムの需要が増している。スペクトラムの不足という問題に対処するために,動的スペクトラムアクセス(DSA)に関する技術が提案されている。この動的スペクトラムアクセスに関する技術の一例としては,コグニティブ無線が挙げられる(例えば,特許文献1参照。)。
コグニティブ無線通信システムでは,まず,スペクトラムセンサーが無線周波数環境についてスキャンを行う。そして,スペクトラムセンシングの結果は,出力として,コグニティブ無線通信システムの頭脳ともいえるコグニティブエンジン(CE)に転送される。そして,コグニティブエンジン(CE)は,センシング情報を解析する。この解析によって,コグニティブ無線通信において利用可能な周波数帯域(周波数機会)が特定される。
また,コグニティブ無線通信システムでは,スペクトラムセンサーにおいて,局所的な解析を予備的に行ってもよく,その場合,得られた情報は,コグニティブエンジン(CE)に転送されて,最終的な決定に用いられる。
上述したように,コグニティブ無線通信システムでは,スペクトラムセンシングの結果としてセンシング情報を得ることで,コグニティブ無線通信が可能となる。
ここで,このスペクトラムセンシングを速やかに行うこと(又は,得られたセンシング情報を速やかに送受信すること)ができれば,得られたスペクトラム機会を直ちに利用することが可能となることが期待される。しかし,一方で,コグニティブ無線通信システムでは,ライセンスされている無線通信サービスを保護するために,スペクトラムセンシングの信頼性を高めることも求められている。すなわち,信頼性のあるスペクトラムセンシングを限られた時間内で速やかに行うことができれば,コグニティブ無線通信の通信効率を高めることを期待することができる。
ところで,通信機能(送受信機能)とスペクトラムセンシング機能とを兼ね備えたスペクトラムセンサー(以下,二重スペクトラムセンサーともいう)が,本願の発明者らによって考えられている(非特許文献1)。しかしながら,そのような二重スペクトラムセンサーにおいて,出力が1つであると,スペクトラムセンシングの際には通信機能を停止して,スペクトラムセンシング用の時間を確保する必要がある。
以上のことから,コグニティブ無線通信においては,スペクトラムセンシングの信頼性を確保することと,スペクトラムセンシングを速やかに行うこと(又はスペクトラムセンシング後の通信を速やかに行うこと)の双方を満たすことは容易ではなかった。また,標準仕様によって,スペクトラムセンシング用の時間が予め定められている場合と,通信機能用の時間を確保することができず,一方,標準仕様によって,通信用の時間が予め定められている場合,スペクトラムセンシング用の時間を確保することができない。そのため,スペクトラムコグニティブ無線通信の通信効率をさらに高めることが困難であった。
特開2007−088940号公報
特願2009−165297号明細書(未公開)
そこで,本発明は,通信効率を高めることができるコグニティブ無線通信用のスペクトラムセンサー,並びに,そのようなスペクトラムセンサーを用いた無線通信方法などを提供することを目的とする。
本発明は,基本的には,コグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーに関する。このスペクトラムセンサーは,コグニティブ無線通信システムにおいて,多周波数帯域にわたるスペクトラムのセンシングを行うためのものである。ここで,コグニティブ無線通信システムは,コグニティブ無線通信が可能な無線通信デバイスを含んでいる。
そして,本発明のスペクトラムセンサーは,スペクトラムのセンシングを行うためのスペクトラムセンシングモードと,無線通信デバイスとの間で通信を行うための通信モードとを含む動作モードから選択された1つの動作モードで動作可能に構成されている。さらに,スペクトラムセンサーは,動作モードを制御するコントローラーを含んでいる。このコントローラーは,超広帯域用の物理層(UWB PHY)のシンボル期間において,上記動作モードの切り替えを行う。これにより,本発明では,シンボル期間において,スペクトラムセンシング機能に必要な時間を確保することができるだけでなく,通信機能に必要な時間を確保することができ,その結果,通信効率を高めることができるようになる。すなわち,シンボル期間において,スペクトラムセンシングと,通信とを並列的に行うことができる。
また,本発明の他の側面では,前記コグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーは,外部から入力された無線信号が並列的に入力される第1の積分器及び第2の積分器と,前記第2の積分器の出力値を変換する符号変換器と,前記第1の積分器の出力値と,前記符号変換器によって変換された前記第2の積分器の出力値とを加算する第1の加算器と,前記第1の加算器に直列に接続された第1の決定デバイスと,前記第1の積分器の出力値と,前記第2の積分値の出力値であって前記符号変換器によって変換がなされていない出力値とを加算する第2の加算器と,前記第2の加算器に直列に接続された第2の決定デバイスとを含んでいる。
そして,上記コントローラーは,前記動作モードが前記通信モードである場合,前記第1の決定デバイスに,前記第1の加算器の出力値を用いた決定を行わせ,前記動作モードが前記スペクトラムセンシングモードである場合,前記第2の決定デバイスに,前記第2の加算器の出力値を用いた決定を行わせる。これにより,いずれの動作モードにおいても,第1の積分器と第2の積分器とを利用することができる。すなわち,部品の共有により,スペクトラムセンサーの小型化を図ったり,消費電力を少なくしたりすることができる。さらに,このスペクトラムセンサーは,出力部(第1の決定デバイス及び第2の決定デバイス)を2つもつこととなり,出力を並列的に行うことができる。言い換えると,通信モード時の出力(通信シグナル)と,スペクトラムセンシングモード時の出力(センシングシグナル)とを分離して出力することができる。したがって,センシングシグナルの計算と分析を行っても,通信モジュール(通信モード時に用いるデバイスや機能ブロック)に影響がなくすことができる。
さらに,本発明の上記他の側面では,上記コントローラーが,動作モードに応じて,前記積分器による積分区間及びその始点を積分区間セレクター及び遅延セレクターを用いて変更する。これにより,動作モードに応じた動作を確実に行うことができる。
また,本発明の他の側面では,前記コグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーは,外部からの無線信号を受信するための第1のアンテナと,前記第1のアンテナと前記第1の積算器及び前記第2の積算器との間に設けられたバンドパスフィルターと,外部からの無線信号を受信するための第2のアンテナを複数含むアンテナ群と,前記アンテナ群と前記第1の積算器及び前記第2の積算器との間に設けられた複数のバンドパスフィルターで構成されたフィルターバンクとを含んでいる。
そして,上記コントローラーが,前記動作モードの切り替えを行うことにより,上記外部からの無線信号が,前記バンドパスフィルター又は前記フィルターバンクを介して,前記第1の積算器及び前記第2の積算器の双方に入力される。これにより,上述した部品の共有を確実に行うことができる。
また,本発明の他の側面では,前記シンボル期間は,通信を行うための期間と,通信を行わないための期間とを含んでいる。そして,上記コントローラーは,前記通信を行わないための期間において,前記動作モードを前記スペクトラムセンシングモードに切り替えるように構成されている。これにより,通信を行わないための期間(例えば,保護時間TGI)を利用して,スペクトラムセンシングを確実に行うことができる。
また,本発明の他の側面は,コグニティブ無線通信システムにおいて,コグニティブ無線通信を行うためのコグニティブ無線通信方法に関する。ここで,コグニティブ無線通信が可能な無線通信デバイスと,多周波数帯域にわたるスペクトラムのセンシングを行うためのコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーとを少なくとも含んでいる。そして,スペクトラムセンサーは,前記スペクトラムのセンシングを行うためのセンシングモードと,前記無線通信デバイスとの間で制御信号の送受信を行うための送受信モードとを含む動作モードから選択された1つの動作モードで動作可能に構成されている。
そして,このコグニティブ無線通信方法では,超広帯域用の物理層(UWB PHY)のシンボル期間において,前記動作モードの切り替えが行われる。すなわち,この側面によっても,上述した効果と同等の効果を奏することができる。
本発明によれば,コグニティブ無線通信システムの通信効率を高めることができる。
図1は,本発明の一態様に係るコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーの構成を模式的に示すブロック図である。 図2は,図1のスペクトラムセンサーがスペクトラムセンシングを行うために確保された時間を説明するための図である。 図3は,図1のスペクトラムセンサーの動作モードの切り替えの一例を説明するための図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態を説明する。しかしながら,以下説明する形態はある例であって,当業者にとって自明な範囲で適宜修正することができる。
本発明の一態様に係るコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーは,コグニティブ無線通信システムを構成するロジカル要素の1つである。そして,このスペクトラムセンサーは,コグニティブ無線通信システムにおいて,コグニティブ無線通信を行うために必要なスペクトラムセンシングを行うためのものである。スペクトラムセンシングとは,コグニティブ無線通信などの無線通信に利用される可能性のある周波数環境をスキャンして,スペクトラムの利用状況を分析可能な情報(センシング情報)を取得することをいう。
また,本態様では,スペクトラムセンサー(二重スペクトラムセンサー)は,さらに,コグニティブ無線通信システムを構成する他のロジカル要素(コグニティブエンジン(CE)やデータアーカイブ(DA))からセンシング制御情報を受信したり,他のスペクトラムセンサーからセンシング情報を受信したり,他の構成要素に対してセンシング情報やセンシング制御情報を送信したりすることができるように構成されている。すなわち,本態様に係るスペクトラムセンサーは,スペクトラムセンシング機能と,通信機能(送受信機能)の双方を実現可能に(つまり,二重の目的を兼ねるように)構成されている。
さらに,本態様では,スペクトラムセンサーは,IEEE802.15.4a.の標準規格に準拠した物理層(PHY)を介してスペクトラムセンシングを行うことを特徴としているとともに,BPM及びBPSKの2つの変調方式が採用されたハイブリッド型の構成をもつ。これにより,スペクトラムセンサー1は,スペクトラムセンシングを実行するとともに,そのスペクトラムセンシングと並行して通信を行うことが可能となっている。なお,IEEE802.15.4a.の標準規格に必ずしも準拠していなくてもよいが,本態様は,低いデューティーサイクル(LDC)タイプの無線通信システムに適用されることで,本態様に係るスペクトラムセンサーは,より効果を発揮する。
ところで,スペクトラムセンサーのUWB用の物理層(UWB PHY)では,ハイブリッド型の変調を行うことが可能である。ここで,ハイブリッド型の変調とは,公知の二相位相変調方式(BPSK:binary phase shift keying modulation)と,二相パルス位置変調方式(BPK:binary pulse position modulation)とを含むBPM−BPSK方式の変調である。
このようなBPM−BPSK方式の変調では,UWB PHYのシンボルを2ビットの情報のキャリアーとしている。この2ビットのうちの1ビットは,パルスの位置のバーストを決定するために利用され,もう一方の付加的な1ビットは,そのバーストと同じバーストの位相(極性)を変調するために利用される。この変調方式を採用することで,非常に単純で,非コヒーレントな無線受信機構造を採用(サポート)することができるようになる。非コヒーレントな無線受信機構造の一例としては,インパルス無線型(IR:impluse radio)のUWB(ultra−wide band:超広帯域)を挙げることができる。また,この変調方式を採用することで,コヒーレントな無線受信機もサポートすることが可能である。
そこで,本態様では,スペクトラムセンサーは,IR−UWBをベースとしている。これにより,本態様のスペクトラムセンサーでは,消費電力を最小限に抑えることができるとともに,複雑度を低く抑えることができるようになっている。このため,サイズが小型のスペクトラムセンサーを工業的に大量生産可能である。
また,本態様に係るスペクトラムセンサーは,IR−UWBをベースとすることで,IEEE802.15.4a.の標準規格に準拠したUWB信号(又はLDCの信号)などを検出可能に構成されている。本態様では,このスペクトラムセンサーの無線送受信機におけるエネルギー検出に伴ってIRを選ぶことにより,スペクトラムセンサーにおいて,通信機能用の部品とスペクトラムセンシング機能用の部品とを共有(再利用)することを可能としたものである。そして,IR−UWBを利用した無線通信システム(IR−UWBシステム)は,特に,その非常に広い周波数領域特性によって,厳しいマルチパス環境や干渉環境の下でも,優れたロバスト性をもったパフォーマンスを発揮することができるという点で有利である。
続いて,本態様に係るスペクトラムセンサーの構成について説明する。
図1は,本発明の一態様に係るコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーの構成を模式的に示すブロック図である。具体的には,スペクトラムセンサーを構成する複数の機能ブロックが図1に示されている。
図1に示すように,スペクトラムセンサー1は,受信部10と,検出器20と,メモリ50と,コントローラー51とを含む。また,スペクトラムセンサー1は,送受信モードと,センシングモードとの間で動作モードが切り替え可能に構成されており,デフォルトの状態では,送受信モードに設定されている。ここで,送受信モードは,他の無線通信デバイスとの間で制御信号やセンシング情報の送受信を行うためのモードである。センシングモードは,スペクトラムセンシングを行って,センシング情報を取得するためのモードである。
受信部10は,スペクトラムセンサー1又はスペクトラムセンサー1が搭載されたデバイスの前方端に配置されており,第1のアンテナ11と,第2のアンテナ12と,フィルター群13を含む。アンテナ11,12は,無線通信デバイスとの間で制御信号の受信を行ったり,スペクトラムセンシングを行ったりするためのものである。フィルター群13は,第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12の総数と同じ数のバンドパスフィルター(BPF)B0,B1,B2,…,BNを含んでいる。各バンドパスフィルターは,1つのアンテナに接続されている。
バンドパスフィルターB0とそれに接続されている第1のアンテナ11は,スペクトラムセンサー1の通信機能の受信機能を果たすために設けられたものである。そして,第1のアンテナ11と,バンドパスフィルターB0と,検出器20の一部は,受信チェーン(Receiver chain)60を構成する。このバンドパスフィルターB0が通すことが可能な周波数帯域は,通信用の周波数帯域であり,本態様では,UWBの周波数帯域である。バンドパスフィルターB0が通すことが可能な周波数帯域は,具体的には,サブギガヘルツ帯(250GHz〜750GHz),低周波数帯(3.1GHz〜5GHz),高周波数帯(6GHz〜10.6GHz),又はそれらの組み合わせである。
一方で,残りのバンドパスフィルターB1,B2,…,BNとそれらに接続されているアンテナ群(複数の第2のアンテナ12)は,スペクトラムセンシングに用いるために設けられたものである。バンドパスフィルターB1,B2,…,BNの各々も,アンテナの1つと検出器20との間に設けられており,検出器20に接続されている。また,これらのバンドパスフィルターは,互いに異なる周波数帯域のスペクトラムを取り出すことが可能に構成されているとともに,対応するアンテナ(第2のアンテナ)が受信した多重化されている周波数帯域の全領域をカバーするように設けられたフィルターバンクである。このフィルターバンクは,本態様では,IEEE802.15.4a.の標準規格に準拠したものとなっている。言い換えると,フィルターバンクを構成する各バンドパスフィルターは,特定の周波数帯域の信号を受信できるようにチューニングされている。
そして,本態様では,複数の第2のアンテナ12と,バンドパスフィルターB1,B2,…,BNと,検出器20の一部とで構成される部分70により,スペクトラムセンシングを行うことが可能となる。そのため,この部分70を,本明細書では,スペクトラムセンサー部ともいうこととする。また,コントローラー51による接続/遮断の制御により,特定の周波数領域のスペクトラムをセンシングすることが可能となっており,これにより,その周波数領域でのセンシング期間を長く確保することができるようになっている。
また,各バンドパスフィルターB0,B1,B2,…,BNと,検出器20との間の接続/遮断は,コントローラー51によって制御されるようになっている。これにより,例えば,多重化されているスペクトラムをセンシングする際においても,センシングの対象となる周波数帯域を柔軟に調節すること(つまり切り替えること)ができる。このようなフィルターバンクを備えることで,適合型広帯域用の前方端アナログフィルターに比較して,スペクトラムセンシングのチャレンジ回数を少なくすることができる。
検出器20は,スペクトラムセンサー1においてスペクトラムを検出するための機能ブロックである。具体的には,検出器20は,スペクトラムセンシングと,通信(送受信)の双方の目的で設けられたハードウェアである。言い換えると,検出器20は,受信チェーン60と,スペクトラムセンサー部70の双方によって共用される。
本態様では,検出器20によるスペクトラムの検出は,エネルギー検出によって行われる。なお,このようなエネルギー検出技術は,UWBのような無線シグナリング技術では一般的である。そのようなエネルギー検出では,無線信号の検出に際して複雑度の低さを次善な程度に維持することができる。また,スペクトラムセンサー部70によるスペクトラムセンシングでは,たとえば,UWBシグナリングを用いて通信を行う。ここで,UWBシステムでは,ライセンスされていないスペクトラムを利用するため,内部センサーと,コグニティブエンジンに対するセンサーとが選択されることが理想的である。
検出器20は,図1に示すように,1つの二乗回路21と,2つの積分・減衰器23,24と,1つの符号変換器(インバーター)25と,2つの加算器26,27と,2種類の決定デバイス28,29とを含んで構成されている。
検出器20において,二乗回路21と,積分・減衰器23と,加算器26と,決定デバイス28とは,直列に接続されている。ここで,積分・減衰器23と加算器26の間の接続は,分岐しており,積分・減衰器23は,加算器27にも接続されている。また,二乗回路21と,積分・減衰器24と,加算器27と,決定デバイス29とは,直列に接続されている。ここで,積分・減衰器24と加算器27の間の接続は,分岐しており,積分・減衰器24は,上記符号変換器25を介して加算器27に接続されている。
具体的には,検出器20の受信チェーン60対応部分では,まず,UWB用の周波数帯域の信号が二乗回路21に入力され,続いて,二乗回路21からの出力値(エネルギー値)が2つの積分・減衰器23,24に並列的に入力され,そして,所定の積分区間にわたって積算されて,それらの積算値が,加算器26に入力される。ここで,一方の積分値は,加算器26に入力される前に符号変換器25を介して入力される。そして,その加算器26から,その出力値が,決定デバイス28に入力される。ここで,加算器26と,決定デバイス28とは,サンプリングデバイスを構成しており,このサンプリングデバイスは,ZUWB個の通信シグナルをサンプリングする。最終的に,その決定デバイス28が閾値を用いて決定した情報が出力されることとなる。
すなわち,決定デバイス28は,アンテナ11及びバンドパスフィルターB0を介して入力されたUWB用の周波数帯域の信号に基づいて出力を行う,通信用の決定デバイスである。この通信用の決定デバイス28は,決定統計値と所定の閾値とを比較することによって,決定統計値をバイナリー信号に変換して,それを出力するように構成されている。なお,通信用の決定デバイス28から出力される情報をメモリ50に保存してもよい。
また,検出器20のスペクトラムセンサー部70対応部分では,スペクトラムセンシング用の周波数帯域の信号が二乗回路21に入力され,続いて,二乗回路21からの出力値(エネルギー値)が2つの積分・減衰器23,24に並列的に入力され,そして,所定の積分区間にわたって積算される。ここで,積分区間は,コントローラー51によって制御されているため,送受信モードとスペクトラムセンシングモードとでは,積分区間が異なるようになっている。そして,積分・減衰器23,24の積分値は,加算器27に入力される。そして,その加算器27から,その出力値が,決定デバイス29に入力される。ここで,加算器27と,決定デバイス29とは,サンプリングデバイスを構成しており,このサンプリングデバイスは,Zsens個のセンシングシグナルをサンプリングする。最終的に,その決定デバイス29が,上記決定デバイス28の閾値とは異なる閾値を用いて決定した情報が出力されることとなる。
すなわち,決定デバイス29は,アンテナ11及びフィルターバンクを介して入力されたスペクトラムセンシング用の周波数帯域の信号に基づいて出力を行う,スペクトラムセンシング用の決定デバイスである。このスペクトラムセンシング用の決定デバイス29は,決定統計値を,スペクトラムセンシングのハード情報に変換して,それを出力するためのものである。スペクトラムセンシング用の決定デバイスは,ハード情報の決定を,各UWBシンボル期間中に,又はいくつかのUWBシンボルに対するエネルギー値を集めることで,行う。スペクトラムセンシング用の決定デバイス29は,十分な数のサンプルが集まったときに決定をなすように構成されている。なお,スペクトラムセンシング用の決定デバイスから出力される情報をメモリ50に保存してもよい。
メモリ50は,情報を記憶するための記憶部の一例である。メモリ50には,スペクトラムセンシングの結果得られるセンシング情報やセンシング制御情報が記憶される。また,メモリ50には,コントローラー51が制御に用いるためのプログラムや制御情報が記憶されている。
コントローラー51は,スペクトラムセンサー1において各種の制御を行うためのものである。例えば,コントローラー51は,スペクトラムセンサー1の動作モードを送受信モードと,センシングモードとの間で切り替える制御を行う。このために,コントローラー51は,各バンドパスフィルターを制御する。具体的には,各バンドパスフィルターと検出器20との間の接続/遮断の切り替えを行う。
また,コントローラー51は,さらに,複数のタスクを実行可能に構成されている。コントローラー51が実行するタスクとしては,上述した各バンドパスフィルターの制御に加えて,検出器20の積分・減衰器23,24における積分区間の制御及び遅延間隔の制御や,検出器20の決定デバイス28,29で用いる閾値の制御などがある。
積分区間の制御では,コントローラー51は,図1に示す積分区間セレクターを用いて,積分区間を設定する。ここで,通信(送受信)に必要な積分区間は,通常,チャネル遅延拡散τrms(このチャネル遅延拡散τrmsは,屋内でのUWB用途では,10nsよりも大きい場合が多い。)によって影響を受ける。一方で,センシングに必要な積分区間は,主に,検出確率の目標値によって影響を受ける。そこで,コントローラー51は,通信機能及びスペクトラムセンシング機能の一方に応じた積分区間を選択(設定)するように構成されている。このように構成することで,動作モードが変わっても積分区間を調整することが可能となり,検出器20の共有を確実に行うことができる。
具体的には,選択された機能が通信機能である場合(検出した信号にプライマリー信号がある場合)には,コントローラー51は,下記式(1)にしたがって,積分・減衰器23,24に積分区間faを設定する。同様に,選択された機能がスペクトラムセンシング機能である場合(検出した信号にプライマリー信号がない場合)には,下記式(2)にしたがって,積分区間faが設定される。
a=Tburst+τrms (1)

a=TGI (2)
ここで,上記式(1)におけるTburstは,図2に示すように,UWB PHYのシンボル期間Tdsymを2分割した区間TBPMを等分した期間に相当する。τrmsは,UWB信号のrms遅延拡散である。上記式(2)におけるTGIは,保護時間(guard interval period)を表している。
ただし,実際の積分区間は,検出確率PDの目標値と,誤警報確率Pfaの目標値とに応じたものである必要がある。そこで,本態様では,UWBのシンボル期間のいくつかにわたって積分を行っている。
また,遅延間隔の制御では,コントローラー51は,選択した機能が通信機能であるか,スペクトラムセンシング機能であるかに応じて,さらには,下記式(3)〜(6)中に示すようなパラメーターを用いることで,積分開始の遅延値を定めている。
具体的には,選択された機能が通信機能である場合(検出した信号にプライマリー信号がある場合)には,コントローラー51は,図1に示す遅延セレクターを用いて,下記式(3),(4)にしたがって,積分・減衰器23,24に,それぞれ,遅延値fb1,fb2を設定する。同様に,選択された機能がスペクトラムセンシング機能である場合(検出した信号にプライマリー信号がない場合)には,下記式(5),(6)にしたがって,遅延値fb1,fb2が設定される。
b1=kTsym+Dk (3)
b2=kTsym+TBPM+Dk (4)

b1=kTsym+Tburst (5)
b2=kTsym+TBPM+Tburst (6)
ここで,fb1及びfb2は,それぞれ,シンボル区間の最初の半分の遅延選択関数及び残りの半分の遅延選択関数を表しており,BPM−BPSKの通信信号の信号構造から,適切な積分区間を算出するためのものである。kは,シンボルのインデックスを表している。Dkは,シンボルからシンボルへと変化するときの時間ホッピングコード(time hopping code)である。
また,閾値の制御では,コントローラー51は,動作モードや状況に応じて,検出器20が必要とする閾値(例えば,ノイズに対する閾値)を選択して,決定デバイス28,29に設定する。
以上詳細に説明したように,スペクトラムセンサー1を構成することにより,スペクトラムセンサー1は,以下のような特徴や効果をもつことができる。
スペクトラムセンサー1に,並列配置の積分器(積分・減衰器23,24)を設けることにより,それらの積分器の出力側の2つのブランチを利用して,IEEE802.15.4aのPHYで特定されるようなBPM−BPSK信号の変調や復調を実現することが可能となる。また,それらの積分器は,スペクトラムセンシング用のサンプルのエネルギー値を集めるためにも用いられる。
ここで,IEEE802.15.4aに準拠した無線通信システムでは,シンボル期間が通信時間と保護時間(guard interval)TGIとで構成されている(図2参照。)。そして,この保護時間TGIでは,有効な通信シグナルが含まれないようになっている。これは,IEEE802.15.4aが,データ速度(データレート)の低いアプリケーションに向けてデザインされた規格であるためである。
一方,本態様に係るスペクトラムセンサー1は,シンボル期間中において,スペクトラムセンシングモードと通信モードとの間で動作モードをコントローラー51で切り替えながら動作する。具体的には,スペクトラムセンサー1は,標準規格で定められた通信時間中は,通信シグナルを取得し,通信をしない期間は,センシングシグナルを取得する。これにより,通信効率を高めることができる。より好ましくは,標準仕様によって通信をしない期間として定められている保護時間TGIを利用してスペクトラムセンシングを行って,センシングシグナルを取得する。通常,保護時間TGIは,十分に長く設定されているため,スペクトラムセンシングを行うには十分である。なお,本発明のスペクトラムセンサー1は,保護時間TGIが短く設定されている場合であっても,コントローラー51によって動作モードを適切に切り替えることで,スペクトラムセンシングを行うことができるように構成されていることが好ましい。
コントローラー51は,積分区間セレクターや遅延セレクターを用いることによって,積分器に,適切な積分区間やその始点を設定することができる。ここで,積分区間やその始点は,スペクトラムセンシング用と,通信用とでは異なる。
ここで,コントローラー51は,動作モードの切り替えを,1つのシンボル期間内で行っている。また,コントローラー51は,動作モードの切り替えを,受信部10のみに対して行っている。そして,スペクトラムセンサー1の検出部20では,1つのシンボル期間において,通信シグナルの処理と,センシングシグナルの処理とを行う。その結果,2つのデバイス28,29は,シンボル期間毎に,それぞれ,通信シグナル,センシングシグナルを同時に出力する。これにより,通信効率を高めることができる。
次に,本発明の具体例(第1の具体例及び第2の具体例)を説明する。
第1の具体例では,複数のスペクトラムセンサーは,協調センシング(cooperative sensing)/協働センシング(collaborative sensing)を行って,それらのセンシング結果をコグニティブエンジン(CE)やコグニティブ無線通信可能な領域に向けて送出する。
特に,屋内の用途では,スペクトラムセンサー間や,スペクトラムセンサーとコグニティブエンジン(CE)の間での通信が主となるので,低いデータレートのLR−WPAN(IEEE802.15.4a.の標準規格に準拠したもの)が適している。ここで,LR−WPANは,UWBのライセンスされていない周波数領域を利用するものである。LR−WPANが適している理由としては以下の2つが挙げられる。1つ目の理由は,スペクトラムセンサーは,低いデータレートで通信を行うことが必要とされているからである。2つ目の理由は,UWBのライセンスされていない周波数帯域を制御チャネルとして利用するのは良いオプションであるからである。
本発明の二重スペクトラムセンサーは,上述したように,BPM−BPSKに対応可能に設計されている。第1の具体例では,スペクトラムセンサーは,コグニティブ無線通信システムの通信可能領域に分配される。そして,スペクトラムセンサーは,スペクトラムセンシングを行う一方で,同時に通信(送受信)も行う。このようにすることで,スペクトラムセンシングのセンシング情報を供給するために必要な待ち時間を最短にとどめることが可能となる。
また,スペクトラムセンサーでは,センシング期間において,以下に示すスペクトラムセンシングの複数のスキームのうちのいずれかを行うことが可能である。
スキームの1つは,時間結合(タイムボンディング)である。この場合,信号のバーストの間でスペクトラムセンシングが行われる。このときのスペクトラムセンシングは,信号の受信と並列的に行われる。ここで,データレートが低い場合には,図3に示すように,保護時間TGI内にスペクトラムセンシングを十分に行うことができる。そして,残りの時間は通信にあてることができる。
スキームのもう1つは,継続センシングである。この場合,通信パケットのバーストと,空き時間との間でスペクトラムセンシングを行う。この継続センシングは,例えば,同期処理中や時刻情報取得中に実行することが可能である。スキームの別の1つは,スケジュールされたセンシングである。この場合のスペクトラムセンシングは,制御信号などの無線信号の送受信と協調するようにスケジューリングされるとともに,他のピアのスペクトラムセンサーと連携するようにスケジューリングされた状態で実行される。
第2の具体例では,無線通信システムにおいて,複数のコグニティブ無線端末が,協調センシング/協働センシングを行う。無線通信端末は,外部の無線信号に基づいて協調要求がなされている場合,協調可能な周波数帯域(単数又は複数)を特定して,特定の周波数帯域に関する特定のセンシング情報をスペクトラムセンサーに要求する。
この場合,二重スペクトラムセンサーは,IEEE802.15.4a.のUWB PHYの標準規格に準拠しているので,要求された周波数帯域に応じて,コグニティブ無線の前方端の切り換えを行う。そして,その前方端の下流側(背面側)において支援的にディジタル信号処理を行う。このように,第2の具体例においても,無線通信の複雑度を非常に低く抑えることができる。
上述した態様や具体例によれば,スペクトラムセンサー1は,無線通信システムにおいて,スペクトラムセンシングを行うスペクトラムセンシング機能に対応するスペクトラムセンシングモードと,他の無線通信デバイスとの間でデータの送受信を行うための通信機能に対応する通信モードとの間で,動作モードを切り替えることができる。特に,本態様では,この動作モードの切り替えを,コントローラー51による制御によって,超広帯域用の物理層(UWB PHY)のシンボル期間中に行うことができる。このため,スペクトラムセンシングの期間を有効に利用して,他の無線通信デバイスから情報を受信したり,情報を送信したりすることが可能となる。特に,スペクトラムセンサー1は,センシングシグナルを処理している間であっても,通信機能を発揮することができる。このため,本態様によれば,スペクトラムセンシング機能に必要な時間を確保することができるだけでなく,通信機能に必要な時間を確保することができ,その結果,コグニティブ無線通信の通信効率を高めることができる。また,本態様に係るスペクトラムセンサー1は,インパルス型の無線超広帯域(IR−UWB)におけるBPM−BPSKのシグナリングを復調することが可能である。
また,上記態様によれば,スペクトラムセンサー1は,受信チェーン60によって,通信を行うことができ,スペクトラムセンサー部70によって,スペクトラムセンシングを行うことができる。ここで,最終的な決定に必要な出力値は,検出器20の構成部品のうち,受信チェーン60とスペクトラムセンサー部70の双方に共通する部品(特には,積算・減衰器23,24)を共有して行われる。このため,本態様によるスペクトラムセンサー1は,複雑度が低く,小型である。また,間接コスト(オーバーヘッド)を低く抑えることができるとともに,消費電力も少なくて済む。ここで,上記部品の共有を図るために,本態様では,積分区間セレクター及び遅延セレクターを用いて積分区間及びその始点を変更している。
なお,上述した態様や具体例では,スペクトラムセンサー1が,IEEE802.15.4aの標準規格に準拠すること(又は互換性をもつこと)を中心にして説明した。しかし,本態様に係るスペクトラムセンサー1は,他のLDCタイプのシグナルを扱うことも可能である。さらには,本態様に係るスペクトラムセンサー1は,シグナルの種類によらず,どのようなシグナルであっても扱うことが可能である。ただし,シグナルの種類などに応じて,パラメーターであるfa,fb1,fb2の値が適宜調整される。
また,上述した態様に係るスペクトラムセンサーは,無線通信システムにおいて独立的に配置されていてもよいし,無線通信デバイスに組み込まれていてもよいし,無線通信システムのコグニティブベースステーション(CBS)やベースステーション(BS)に組み込まれていてもよい。
また,スペクトラムセンサーは,物理的に,コグニティブエンジン(CE)の外部に位置していてもよいし,コグニティブエンジン(CE)とともに1つのデバイス内に組み込まれていてもよく,どちらの場合であっても,本発明の二重スペクトラムセンサーを適用することが可能である。
また,上述した態様では,コグニティブ無線通信用のスペクトラムセンサー1や当該スペクトラムセンサーを用いたコグニティブ無線通信方法について説明した。しかし,本発明には,スペクトラムセンサーや無線通信方法だけでなく,スペクトラムセンサーが実行する処理に対応するプログラムや,当該プログラムを記録した記録媒体も含まれる。さらには,本発明は,無線通信に関するものであるため,本発明は,コグニティブ無線通信や,コグニティブ無線通信用のスペクトラムセンシングに限られて利用される必要はなく,他の無線通信システムや,他の用途にも適用可能である。
本発明は,無線通信などの分野で好適に利用されうる。
1 スペクトラムセンサー
10 受信部
11,12 アンテナ
13 フィルター群
20 検出部
21 二乗回路
23,24 積分・減衰器
25 符号変換器(インバーター)
26,27 加算器
28,29 決定デバイス
50 メモリ
51 コントローラー
60 受信チェーン
70 スペクトラムセンサー部

Claims (4)

  1. コグニティブ無線通信システムにおいて,多周波数帯域にわたるスペクトラムのセンシングを行うためのコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーであって,
    前記コグニティブ無線通信システムは,
    コグニティブ無線通信が可能な無線通信デバイスを含み,
    前記スペクトラムセンサーは,
    前記スペクトラムのセンシングを行うためのスペクトラムセンシングモードと,前記無線通信デバイスとの間で通信を行うための通信モードとを含む動作モードから選択された1つの動作モードで動作可能に構成されており,かつ,
    前記動作モードを制御するコントローラーと,
    外部から入力された無線信号が入力される二乗回路と,
    前記二乗回路からの出力値が入力される並列的に配置された第1の積分器及び第2の積分器と,
    前記第2の積分器の出力値を変換する符号変換器と,
    前記第1の積分器の出力値と,前記符号変換器によって変換された前記第2の積分器の出力値とを加算する第1の加算器と,
    前記第1の加算器に直列に接続された第1の決定デバイスと,
    前記第1の積分器の出力値と,前記第2の積分値の出力値であって前記符号変換器によって変換がなされていない出力値とを加算する第2の加算器と,
    前記第2の加算器に直列に接続された第2の決定デバイスと,
    を含み,
    前記コントローラーは,
    超広帯域用の物理層(UWB PHY)のシンボル期間において,前記動作モードの切り替えを行うものであり,
    前記動作モードが前記通信モードである場合,前記第1の決定デバイスに,前記第1の加算器の出力値を用いた決定を行わせ,
    前記動作モードが前記スペクトラムセンシングモードである場合,前記第2の決定デバイスに,前記第2の加算器の出力値を用いた決定を行わせる,
    コグニティブ無線通信スペクトラムセンサー。
  2. 前記コントローラーは,
    前記動作モードに応じて,前記積分器による積分区間及びその始点を積分区間セレクター及び遅延セレクターを用いて変更する,
    請求項1に記載のコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサー。
  3. 前記シンボル期間は,通信を行うための期間と,通信を行わないための期間とを含み,
    前記コントローラーは,
    前記通信を行わないための期間において,前記動作モードを前記スペクトラムセンシングモードに切り替える,
    請求項1又は請求項2に記載のコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサー。
  4. コグニティブ無線通信システムにおいて,コグニティブ無線通信を行うためのコグニティブ無線通信方法であって,
    前記コグニティブ無線通信システムは,
    コグニティブ無線通信が可能な無線通信デバイスと,
    多周波数帯域にわたるスペクトラムのセンシングを行うためのコグニティブ無線通信用スペクトラムセンサーと,
    を含み,
    前記スペクトラムセンサーは,
    前記スペクトラムのセンシングを行うためのセンシングモードと,前記無線通信デバイスとの間で制御信号の送受信を行うための送受信モードとを含む動作モードから選択された1つの動作モードで動作可能に構成されており,かつ,
    前記動作モードを制御するコントローラーと,
    外部から入力された無線信号が入力される二乗回路と,
    前記二乗回路からの出力値が入力される並列的に配置された第1の積分器及び第2の積分器と,
    前記第2の積分器の出力値を変換する符号変換器と,
    前記第1の積分器の出力値と,前記符号変換器によって変換された前記第2の積分器の出力値とを加算する第1の加算器と,
    前記第1の加算器に直列に接続された第1の決定デバイスと,
    前記第1の積分器の出力値と,前記第2の積分値の出力値であって前記符号変換器によって変換がなされていない出力値とを加算する第2の加算器と,
    前記第2の加算器に直列に接続された第2の決定デバイスと,
    を含み,
    前記方法は,
    前記コントローラーが,
    超広帯域用の物理層(UWB PHY)のシンボル期間において,前記動作モードの切り替えを行い,
    前記動作モードが前記通信モードである場合,前記第1の決定デバイスに,前記第1の加算器の出力値を用いた決定を行わせ,
    前記動作モードが前記スペクトラムセンシングモードである場合,前記第2の決定デバイスに,前記第2の加算器の出力値を用いた決定を行わせる,
    コグニティブ無線通信方法。
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