JP5369011B2 - 溝加工ツール及びこれを用いた薄膜太陽電池の溝加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、集積型薄膜太陽電池を製造する際の溝加工方法、並びに、この溝加工に用いる溝加工ツールに関する。
薄膜太陽電池においては、基板上に複数のユニットセルを直列接続した集積型構造が一般的である。
従来のカルコパイライト化合物系集積型薄膜太陽電池の製造方法について説明する。図8は、CIGS薄膜太陽電池の製造工程を示す模式図である。まず、図8(a)に示すように、ソーダライムガラス(SLG)等からなる絶縁基板1上に、プラス側の下部電極となるMo電極層2をスパッタリング法によって形成した後、光吸収層形成前の薄膜太陽電池基板に対してスクライブ加工により下部電極分離用の溝Sを形成する。
その後、図8(b)に示すように、Mo電極層2上に、化合物半導体(CIGS)薄膜からなる光吸収層3を蒸着法、スパッタリング法等によって形成し、その上に、ZnO薄膜からなる絶縁層4を形成する。そして、透明電極層形成前の薄膜太陽電池基板に対して、下部電極分離用の溝Sから横方向に所定距離はなれた位置に、スクライブ加工によりMo電極層2にまで到達する電極間コンタクト用の溝M1を形成する。
続いて、図8(c)に示すように、絶縁層4の上からZnO:Al薄膜からなる上部電極としての透明電極層5を形成し、光電変換を利用した発電に必要な各機能層を備えた太陽電池基板とし、スクライブ加工により下部のMo電極層2にまで到達する電極分離用の溝M2を形成する。
上述した集積型薄膜太陽電池を製造する工程において、溝M1及びM2をスクライブにより溝加工する技術として、レーザスクライブ法とメカニカルスクライブ法が用いられてきた。
レーザスクライブ法は、例えば特許文献1で開示されているように、アークランプ等の連続放電ランプによってNd:YAG結晶を励起して発信したレーザ光を照射することにより電極分離用の溝を形成する。この方法は、光吸収層形成後の薄膜太陽電池基板に対して溝を形成する場合、スクライブ時にレーザ光の熱によって光吸収層3の光電変換特性が劣化するおそれがあった。
メカニカルスクライブ法は、例えば特許文献2及び3で開示されているように、先端が先細り状となった金属針(ニードル)等の溝加工ツールの刃先を、所定の圧力をかけて基板に押しつけながら移動させることによって、電極分離用の溝を加工する技術である。現在ではこのメカニカルスクライブ法が多く行われている。
特開平11−312815号公報 特開2002−094089号公報 特開2004−115356号公報
従来のメカニカルスクライブ法で使用される溝加工ツールは、特許文献2及び特許文献3に開示されているように、刃先の形状を先細りの針状にしてあるが、厳密には、薄膜太陽電池に圧接される部分は接触面積を広くするために平らとなるように先端を水平にカットした円錐台形状にしてある。
先端部分が円錐台形状の溝加工ツールを用いてスクライブすることにより、基板との接触面積が大きくなるので比較的安定して溝加工を行うことができる。しかしながら、加工する溝深さが少し深くなると、スクライブ時に円錐台形状の側面のテーパ面と基板との接触面積が大きくなり、摩擦抵抗が増大すると共に、一カ所の刃先で一挙に薄膜を削りとるものであるから、刃先に対する負荷が大きくなる。このような刃先に対する摩擦抵抗と負荷の増大によって薄膜が不規則に大きく剥がれてしまい、不必要な部分まで除去してしまうことがあり、太陽電池の特性及び歩留まりが低下するおそれがあった。また、摩擦抵抗や負荷の増大は刃こぼれや刃先の摩耗を助長し溝加工ツールの寿命を短縮するといった問題点もあった。
そこで、本発明の第1の目的は、加工する溝深さが少し深くなる場合でも、刃先と基板との接触面積が大きくならないようにして、摩擦抵抗による不規則な剥がれが発生しにくくすると共に、低負荷でスムーズに薄膜を削りとることのできる溝加工ツール、並びにこれ用いた溝加工方法を提供することにある。
さらに、刃先が摩耗したときに、溝加工ツールをホルダから取り外して研磨補修し、再度利用することができるなら経済的であるが、先端部分が円錐台形状であると、研磨することにより刃先の径が変化してしまうことになる。太陽電池基板では、スクライブラインの線幅を一定に維持して製品としての設計上予定された品質(光電変換効率等)の実現及び品質の均一性(再現性)をよくすることが重要であり、そのためには、薄膜の剥離度合を一定にする必要がある。
そこで、本発明の第2の目的は、既に摩耗した刃先についても、研磨によりスクライブラインの線幅を一定に維持して再度利用することができるようにした薄膜太陽電池用の溝加工ツールを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明の集積型薄膜太陽電池用の溝加工ツールは、集積型薄膜太陽電池の表面の薄膜を剥離することにより溝を形成するための溝加工ツールであって、刃体ボディの下端に、複数の凹部、凸部が交互に一列に並ぶように形成され、この凸部の高さは、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置され、凸部の左右側面が平行に形成されるようにしている。
また、上記課題を解決するためになされた本発明にかかる集積型薄膜太陽電池の溝加工方法は、集積型薄膜太陽電池基板のスクライブ予定ラインに沿って、溝加工ツールの刃先で押圧しながら、太陽電池基板若しくは溝加工ツールを相対的に移動させて当該基板表面の薄膜を剥離し、太陽電池の上にスクライブラインを形成する集積型薄膜太陽電池の溝加工方法であって、溝加工ツールは、スクライブ装置のホルダに取り付けた刃体ボディの下端に、複数の凹部、凸部が一列に並ぶように形成され、この凸部の高さが、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置され、かつ、凸部の左右側面が平行に形成されたものを使用し、この溝加工ツールの刃先を前記移動方向に向けて配置し、一回の移動で複数の凸部により異なる深さの溝加工を同時に行うようにしている。
前記凸部の突出高さや数は、加工すべき溝の深さに対応して設定され、これにより、溝加工を行う際に、溝の浅い部分から深い部分にかけて、異なる2〜4個の刃先で順次薄膜が削られるようにする。これにより、複数の刃先で少しずつ溝加工を行うようにして、摩擦抵抗や負荷が大きくならないようにする。
本発明の集積型薄膜太陽電池製造方法にあっては、溝加工を行う際に、複数の凸部が刃先として形成されている形状の溝加工ツールを使用し、凸部の並ぶ方向を移動方向に向けて配置して、複数の凸部で同時に溝加工を行うようにしたので、溝部は複数の凸部で徐々に削られることになる。
すなわち、複数の凸部のうち、進行方向前方側にある凸部から溝加工を順次行うようにして、これにより溝加工時の摩擦抵抗を軽減して不規則な薄膜の剥離の発生をなくし、直線状できれいなスクライブラインを形成することができる。
また、溝加工ツールの凸部の左右側面が互いに平行な一対の面で形成されているので、刃先が摩耗したときに、凸部の頂面を研磨しても刃の左右幅の寸法に変化が生じることがなく、これにより研磨後であってもスクライブされる溝幅を研磨前と同じに維持することができ、研磨補修による再利用ができて経済的である。
また、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置されているので、例えば前部の凸部が摩耗した際には後部の凸部が前方側になるように溝加工ツールを反転させて取り付けることにより、研磨することなく使用することができ、或いは、溝加工ツールの往動の際に前部の凸部で加工し、復動の際に後部の凸部で加工することにより、溝加工ツールの往復動で加工することが可能となって加工時間の短縮を図ることができるといった効果がある。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
上記歯車状に連続した凸部のうち、前後の凸部が中央の凸部を境として前後対称に形成されている構成とするのがよい。
これにより溝加工ツールを往復動させて溝加工する場合、或いは反転させた状態で取り付けて溝加工する場合に、前後の凸部による切削時の摩擦抵抗や負荷が同じ条件のもとで同じ寸法の溝を加工することができる。
本発明にかかる溝加工ツールを用いた集積型薄膜太陽電池用スクライブ装置の一実施形態を示す斜視図。 本発明にかかる溝加工ツールの要部の斜視図。 上記溝加工ツールの要部の正面図。 上記溝加工ツールの要部の側面図。 本発明にかかる溝加工ツールによる溝加工時の状態を示す説明図。 本発明にかかる溝加工ツールの他の実施例を示す要部の側面図。 本発明にかかる溝加工ツールのさらに別の実施例を示す要部の側面図 一般的なCIGS系の薄膜太陽電池の製造工程を示す模式図。
以下において、本発明の詳細を、その実施の形態を示す図面に基づき詳細に説明する。
最初に、本発明の溝加工ツールを取り付けるスクライブ装置の全体構成について説明する。
図1は本発明にかかる溝加工ツールを用いた集積型薄膜太陽電池用スクライブ装置の実施形態を示す斜視図である。スクライブ装置は、略水平方向(Y方向)に移動可能で、かつ、水平面内で90度及び角度θ回転可能なテーブル18を備えており、テーブル18は実質的に太陽電池基板Wの保持手段を形成する。
テーブル18を挟んで設けてある両側の支持柱20,20と、X方向に延びるガイドバー21とで構成されるブリッジ19は、テーブル18上を跨ぐように設けてある。ホルダ支持体23は、ガイドバー21に形成したガイド22に沿って移動可能に取り付けられ、モータ24の回転によりX方向に移動する。
ホルダ支持体23には、スクライブヘッド7が設けられており、スクライブヘッド7の
下部には、テーブル18上に載置される太陽電池基板Wの薄膜表面をスクライブ加工する溝加工ツール8を保持するホルダ9が設けられている。ホルダ9は取り付け角度を調整することができるようにしてあり、この取り付け角度を調整することで、溝加工ツール8と太陽電池基板Wとの角度を調整できるようにしてある。
また、X方向及びY方向に移動することが可能な台座12,13にカメラ10,11がそれぞれ設けられている。台座12,13は支持台14上でX方向に延設されたガイド15に沿って移動する。カメラ10,11は、手動操作で上下動することができ、撮像の焦点を調整することができる。カメラ10,11で撮影された画像はモニタ16,17に表示される。
テーブル18上に載置された太陽電池基板Wには、前工程で形成され、表面から観察できるスクライブライン等が存在する。そのため、太陽電池基板Wをスクライブする場合、前工程で形成されたスクライブライン等をスクライブ位置を特定するためのマークとして利用する。例えば、スクライブされた下部電極層(Mo電極層)2の上に光吸収層3、及び絶縁層4が形成された太陽電池基板Wに上下電極コンタクト用の溝を形成する場合、下部電極層2に形成されたスクライブラインを溝形成位置特定のためのマークとして利用する。
すなわち、カメラ10,11により下部電極層2に形成されたスクライブラインを撮像することにより、太陽電池基板Wの位置を調整する。具体的には、テーブル18に支持された太陽電池基板W表面から観察できる下部電極層2に形成されたスクライブラインを、カメラ10,11により撮像して下部電極層2に形成されたスクライブラインの位置を特定する。特定された下部電極層に形成されたスクライブラインの位置に基づいて、上下電極コンタクト用の溝を形成すべき位置(スクライブ位置)を割り出し、太陽電池基板Wの位置を調整することによりスクライブ位置を調整する。
そして、テーブル18をY方向に所定ピッチで移動するごとに、ホルダ9を下降させて溝加工ツール8の凸部83を太陽電池基板Wの表面に押しつけた状態でX方向に移動させ、太陽電池基板Wの表面をX方向に沿ってスクライブ加工する。太陽電池基板Wの表面をY方向に沿ってスクライブ加工する場合は、テーブル18を90度回転させて、上記と同様の動作を行う。
次に、本発明にかかる溝加工ツールについて説明する。
図2〜図5は、本発明にかかる溝加工ツール8の一実施例を示すものであって、図2は斜視図であり、図3は正面図であり、図4は側面図であり、図5は溝加工時の状態を示す。
この溝加工ツール8は、円柱状の刃体ボディ81と、その下端部に放電加工等により一体的に形成された刃先領域85とからなり、超硬合金又はダイヤモンド(焼結ダイヤモンド(PCD)等)等の硬質材料で造られている。刃先領域85は、互いに平行な側面86,87を備えた板状の形態にしてあり、その刃先領域85の下端には、複数の凹部82、凸部83が交互に一列に並ぶように形成されている。
複数の凸部83の高さは、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位となるように配置され、溝加工を行う際に、溝加工ツールの進行方向前方に位置する凸部から中央に位置する凸部にかけて、異なる高さの複数の凸部83で順次薄膜が削られるようにしている。
本実施例では、図4に示すように緩やかな円弧を描くラインA1上に沿って中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位となるように前後対称的に配置したが、図6に示すように広角度のV字形ラインA2に沿って形成してもよい。また、凸部83の下面は、前記円弧のラインA1、又はV字形のラインA2に沿って形成されているが、図7に示すように、溝加工ツール8をスクライブ装置に取り付けた状態で、太陽電池基板Wの表面に平行になるように形成してもよい。
また、本実施例では、図4に示すように、歯車状に連続した複数の凸部83のピッチP1,P2,P3,P4が、中央部のピッチP1から前端側並びに後端側のP4にかけて漸次小さくなるように形成されている。しかしながらこれらピッチを等間隔で形成することも可能である。
上記溝加工ツール8をホルダ9に取り付けるに際して、凸部83の並ぶ方向が図5に示すように、太陽電池基板Wに対して進行方向側に向くように配置し、複数の凸部83で、本実施例では4個〜5個の刃先で同時に溝加工を行うようにしている。そのために、予め円柱状の刃体ボディ81の直径やその下端に形成される凹部82、凸部83の寸法並びにその数が、加工すべき溝の深さや幅に対応して設定される。
具体的には、例えば凹部82、凸部83を含む刃先領域85の左右幅L1は50〜60μmが好ましいが、要求されるスクライブの溝幅に合わせて25〜80μmとすることができる。また、刃先領域85の有効高さ、すなわち刃先領域の左右側面86,87の最大高さHは0.5mm程度が好ましい。さらに、刃先領域の凹部82並びに凸部83の全長L2が2〜3mm程度となるように円柱状の刃体ボディ81の直径を設定するのがよい。また、凹部82並びに凸部83の数は実施図面では9個としたが、それ以上であっても、以下であってもよい。なお、溝加工ツール8の刃体ボディ81は円柱状に限らず、断面四角形や多角形で形成することも可能である。
上記構成において、溝加工を行う際に図5に示すように基板Wの光吸収層3、及び絶縁層4からなる薄膜は複数の凸部83で徐々に削られることになる。
すなわち、基板Wに接触して作用する複数の凸部83の刃先のうち、進行方向前方側にある上段の刃先から順次下段側にある刃先によって徐々に削られ、これにより溝加工時の摩擦抵抗や負荷が著しく軽減されて不規則な薄膜の剥離の発生をなくすることができ、直線状できれいなスクライブラインを形成することができる。
また、溝加工ツールの凸部83の左右側面86,87が互いに平行に形成されているので、刃先が摩耗したときに、凸部83の頂面を研磨しても刃の左右幅の寸法に変化が生じることがなく、これにより研磨後であってもスクライブされる溝幅を研磨前と同じに維持することができ、研磨補修による再利用ができて経済的である。
さらに、歯車状に連続した凸部83のうち、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置され、かつ、前後の凸部が中央の凸部を境として前後対称に形成されているので、例えば前部の凸部が摩耗した際には後部の凸部が前方側になるように溝加工ツールを反転させて取り付けることにより、研磨することなく使用することができる。
また、溝加工ツールの往動の際に前部の凸部で加工し、復動の際に後部の凸部で加工することにより、溝加工ツールの往復動で同寸法の溝を加工することができ、加工時間の短縮を図ることができる。
上記の実施例では、スクライブヘッド7をX方向に移動させることでスクライブ加工を実行したが、スクライブヘッド7と、太陽電池基板Wとが相対的に移動できれば足りることから、太陽電池基板Wが固定された状態でスクライブヘッド7をX方向及びY方向に移動させてもよいし、スクライブヘッド7を移動させることなく、太陽電池基板WのみをX方向及びY方向に移動させてもよい。
以上、本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに特定されるものではない。例えば、実施例では、溝加工ツール8の凸部83における刃先の角度を直角より少し大きな鈍角で形成してツール製作上の難易度を緩和したが、直角に形成することも可能である。その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
本発明は、カルコパイライト化合物系半導体膜を用いた集積型薄膜太陽電池の製造方法、及び、これに用いることのできる溝加工ツールに適用することができる。
W 太陽電池基板
7 スクライブヘッド
8 溝加工ツール
81 刃体ボディ
82 凹部
83 凸部
85 刃先領域
86,87 凸部の左右側面
9 ホルダ

Claims (3)

  1. 集積型薄膜太陽電池の表面の薄膜を剥離することにより溝を形成するための溝加工ツールであって、
    刃体ボディの下端に、複数の凹部、凸部が交互に一列に並ぶように形成され、この凸部の高さは、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置され、凸部の左右側面が平行に形成されている集積型薄膜太陽電池用の溝加工ツール。
  2. 前記複数の凸部のうち、前後の凸部が中央の凸部を境として前後対称に形成されている請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池用の溝加工ツール。
  3. 集積型薄膜太陽電池基板のスクライブ予定ラインに沿って、溝加工ツールの刃先で押圧しながら、太陽電池基板若しくは溝加工ツールを相対的に移動させて当該基板表面の薄膜を剥離し、太陽電池の上にスクライブラインを形成する集積型薄膜太陽電池の溝加工方法であって、溝加工ツールは、スクライブ装置のホルダに取り付けた刃体ボディの下端に、複数の凹部、凸部が一列に並ぶように形成され、この凸部の高さが、中央に位置する凸部から前後の凸部が漸次上位に位置するように配置され、かつ、凸部の左右側面が平行に形成されたものを使用し、この溝加工ツールの刃先を前記移動方向に向けて配置し、一回の移動で複数の凸部により異なる深さの溝加工を同時に行うことを特徴とする集積型薄膜太陽電池の溝加工方法。
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