JP5368459B2 - ユーザ装置における三重動作サービスのサポート - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザ装置と複数のサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換のための方法及びユーザ装置に関する。
高性能なインターネットプロトコル(IP)装置の出現に伴い、単一の装置上で様々なサービスを同時に提供することが一般的になってきている。例えば、ユーザにより同じ装置上で音声、データ及び映像サービスを受け得る。この機能性は、“三重動作(Triple Play)”と呼ばれる場合がある。ユーザに供給される全てのサービスが同じサービスプロバイダにより提供される場合には、ユーザ装置とサービスプロバイダのネットワークとの間の接続性は、簡単に実現されるであろう。しかしながら、ユーザは、1つのアクセスプロバイダからの接続サービスを購入し、そして異なる複数のサービスプロバイダからの付加価値サービスを購入することを好むかも知れない。
図1a(従来技術)は、サービスの多様性を供給するIPネットワーク100を示している。ネットワーク100は、ユーザ装置(UD)110、ゲートウェイ(GW)120並びに3つのサービスプロバイダ(SP)SP−1、SP−2及びSP−3を含む。GW120は、通常、エンドユーザに接続性(connectivity)サービスを供給するインターネットサービスプロバイダ(ISP)に属する。サービスプロバイダ群は、付加価値サービスを供給する。IPネットワーク100は、UD110がGW120を介して任意の数のSPに接続し、そこから様々なタイプの付加価値サービスを受けることを可能とする。例えば、SP−1はVoIPサービスなどの通話サービスを提供し、SP−2はIPテレビジョン(IPTV)サービスなどの映像サービスを提供し、並びに、SP−3は電子メール、ファイル転送プロトコル(FTP)及びウェブブラウジングなどの基本的なインターネットサービスを提供してもよい。UD110においてSP群の任意の1つから受信されるサービスのセットアップを可能とするために、UD110は、GW120を通して選択されたSPに向けて送信されるサービス要求(request for service)を開始する。従来技術のIPアドレスのアソシエーションを表現した図1bに示されているように、UD110、GW120及びSP群の間の通信のために、様々なIPアドレスが使用される。GW120は、例えば142.1.0.10に等しいIPアドレスUSER−ADDRをUD110に割り当て、例えば142.1.0.1に等しいユーザ側のGWのIPアドレスGW−UD−ADDRを通知する。選択されたSP、例えばSP−1は、例えば45.3.0.1に等しいサーバ側IPアドレスGW−SP−ADDR−1をGW120に割り当て、例えば45.3.0.20に等しい自身のIPアドレスSP−ADDR−1についての情報を供給する。そうすると、SPのIPアドレス及びGW120のサーバ側IPアドレスは、それらの間でデータパケットを交換するためのソース及び宛て先アドレスとして使用可能となる。さらに、UDのIPアドレス及びGWのユーザ側IPアドレスは、UD110とGW120との間でデータパケットを交換するためのソース及び宛て先アドレスとして使用可能となる。当該UD又は他のUDは同じGW120を通じて様々なSPへのいくつものサービス要求を開始し得るため、サービス要求を受信した各SPは、GW120にそれぞれ異なるIPアドレスを割り当て、GW120にそれら自身のIPアドレスを通知する。
現在使用されているIPアドレスは、その大部分、インターネット技術タスクフォース(IETF)のRFC791により定義されたインターネットプロトコルバージョン4(IPv4)に従って定義されている。IPv4に従ったIPアドレス空間の範囲は、4,294,967,296個の一意なアドレスの候補に限られており、パブリックドメインにおけるアドレスは不足している。いくつかはプライベートネットワーク(1800万個のアドレス)又はマルチキャストアドレス(100万個のアドレス)などの特別な目的のために予約されているため、パブリックドメインにおける利用可能なアドレスの実際の数は、より一層少ない。IPバージョン6(IPv6)は、IETFのRFC2460において定義されているように、より広い範囲のIPアドレスの候補を有する。論理的には世界中のインターネット接続可能な(Internet capable)装置のそれぞれに一意なアドレスを割り当てることができる一方、それはアドレス衝突の回避における多大な努力を伴ってのみ達成される。そのため、矛盾するIPアドレスを有する可能性はIPv6の場合においても残されている。プライベートネットワークではアドレス衝突が生じないことを保証するようにアドレスを管理することができるため、結果として、プライベートネットワーク内ではプライベートIPアドレスを用いることが一般的である。しかしながら、プライベートIPアドレスは、プライベートIPドメイン内でのみ認識されることができる。
IETFのRFC793伝送制御プロトコル(TCP)において定義されているようなTCPソケット、及びIEEEの802.3ac標準において定義されているようなVLANタグは、個別のアプリケーションのために、ユーザ装置において到着するパケットを区別するために用いられる周知の手法である。これら手法は、エンドユーザの装置に割り当てられた衝突するIPアドレス間のいかなる混同をも克服し得ない。よって、これら手法は、単一のIPアドレスが一般的にはゲートウェイによってエンドユーザの装置に割り当てられている場合においてのみ機能する。サービスプロバイダは、例えばFTP、VoIP及びIPTVなど、様々なサービス品質(QoS)特性を要求する様々なタイプのサービスを提供する。ゲートウェイによるエンドユーザ装置へのIPアドレスの割り当ては、エンドユーザに提供されるQoSの制御をそのゲートウェイに委ねるものである。
現在、複数のサービスへの同時アクセス機能、制御されるサービス品質、プライベートIPアドレス間の衝突のリスクの排除を伴って、ユーザ装置による複数のサービスプロバイダドメインへの接続を可能とする効率的な手段は存在しない。
従って、本発明の広義の目的は、プライベートアドレスの割り当てのための方法及びユーザ装置の使用と、当該ユーザ装置への様々なサーバとによる、アドレス間の衝突のない三重動作サービスについてのサポートを供給することである。
本発明の第1の観点は、ユーザ装置と複数のサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換方法へ向けられる。上記方法は、少なくとも2つの対応するサービスプロバイダについての少なくとも2つの転送情報ベース(FIB)の上記ユーザ装置における定義を含む。各FIBは、対応するサービスプロバイダのアイデンティティ及びインターネットプロトコル(IP)アドレスを含む。また各FIBは、少なくとも1つのサービスタイプ、上記対応するサービスプロバイダにより上記ユーザ装置に割り当てられた対応するIPアドレス、及び対応するタグに関連付けられる。タグは、データパケット内に挿入される。その後当該タグを用いて、どちらも上記データパケットに対応する、ユーザにより選択されたサービスプロバイダをサービスタイプと共に識別する。
本発明の第2の観点は、上記選択されたサービスプロバイダに対応するFIBが第1及び第2の仮想ロケーションエリアネットワーク(VLAN)を含む、上記方法の変形例へ向けられる。上記第1のVLANは、上記ユーザ装置、選択された上記サービスタイプ、及び上記選択されたサービスプロバイダを含む。上記第2のVLANは、他のサービスタイプを含む。
本発明の第3の観点は、複数のサービスプロバイダとの間でデータパケットを交換するためのユーザ装置に向けられる。上記ユーザ装置は、上記サービスプロバイダからデータパケットを受信するための入力/出力ポートを含む。上記ユーザ装置は、各々のサービスユニットが少なくとも1つのサービスタイプをサポートする、上記データパケットを処理することが可能な2つ以上のサービスユニットを有する。上記ユーザ装置内において、メモリは、少なくとも2つの対応するサービスプロバイダについての少なくとも2つの転送情報ベース(FIB)を記憶する。各FIBは、サービスプロバイダのアイデンティティ及び上記識別されたサービスプロバイダのIPアドレスを含む。さらに各FIBは、少なくとも1つのサービスタイプ、上記対応するサービスプロバイダにより上記ユーザ装置に割り当てられた対応するIPアドレス、及び対応するタグに関連付けられる。サービスセレクタは、受信されるデータパケットからタグを読み出し(retrieve)、当該タグの使用により、どちらもユーザにより選択された、サービスタイプ及び選択されたサービスプロバイダのアイデンティティを上記メモリから読み込み(read)、並びに、上記選択されたサービスタイプ及び上記選択されたサービスプロバイダの上記アイデンティティに基づいて、上記2つ以上のサービスユニットの1つへ上記受信されるデータパケットを転送する。
本発明をより詳細に理解するため、及びそのさらなる目的と利点のために、次の添付図面との関連において以下の説明への言及をすることができる。
サービスの多様性を供給するIPネットワークの従来技術の表現である。 IPアドレスのアソシエーションの従来技術の表現である。 本発明に係る一例としての三重動作ネットワークを示している。 本発明に係る一例としてのIPアドレスのアソシエーションを示している。 ユーザ装置内に見出されるサービスタイプからサービスプロバイダへのマッピングテーブルを示している。 ユーザ装置内に見出される転送情報ベーステーブルを示している。 ユーザ装置内に見出されるルーティングテーブルを示している。 本発明のある観点に従ったユーザ装置と複数のサービスプロバイダの1つとの間のデータパケットの交換方法を示している。 本発明のいくつかの観点に従ったマルチ転送情報ベーステーブルの一例としての内容を示している。 本発明の他の観点に従ったユーザ装置とサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換を示すシーケンス図である。 本発明に従って構築される一例としてのユーザ装置を示している。 本発明をサポートするために用いられる一例としてのゲートウェイを示している。
本発明の革新的な開示は、好適な実施形態の様々な例としての使用及び側面への詳細な言及と共に説明されるであろう。しかしながら、当該実施形態は本発明の革新的な開示の多くの有益な使用のわずかの例のみを供給するものであることは理解されるべきである。一般には、本出願の明細書における記述は、本発明の様々な特許請求される側面のいかなる部分も必然的に限定するものではない。さらに、いくつかの記述は、いくつかの発明的な特徴に適用され得るが、他の特徴についてはそうではない。図面の説明において、類似の番号は本発明の類似の要素を表す。
本発明は、ユーザ装置と複数のサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換のための方法及びユーザ装置を供給する。様々なサービスプロバイダは、様々なサービスタイプを提供し、エンドユーザがいわゆる“三重動作(Triple Play)”サービスを享受することを可能とする。サービスプロバイダによるサービス品質制御のサポートのもと、プライベートアドレス間の曖昧性又は衝突のいかなるリスクをも回避しつつ、ユーザ装置へのサービスプロバイダによるIPアドレスの割り当てを可能とするために、以下に説明するようなルーティングの仮想化が供給される。
インターネット技術タスクフォース(IETF)のRFC3222は、IPパケット又はデータグラムの転送のために必要な情報を含むテーブルとして、転送情報ベース(FIB:Forwarding Information Base)を定義している。IPルーティングは、一般的に、IPパケットを送信するノード内のFIBの使用により実装される。本発明では、各FIBが1つのIPドメインに対応するマルチFIBアーキテクチャを定義することにより、IPルーティングの仮想化が提供される。仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)が定義されるにあたり、ユーザ装置及びサービスプロバイダ群の1つは、所与のサービスタイプのサービスセッションを持つための論理的なグループに割り当てられる。各SPについて、個別の仮想的なIPスタックとして実装される個別のFIBが、ユーザ装置において実装される。各サービスセッションについては、個別のSPのための特有のFIBの使用は、そのSPがユーザ装置に個別のIPアドレスを割り当てることを可能とする。これら割り当ては、関連するSPのアイデンティティ、SPのアドレス及びサービスタイプをそれぞれ含むサービスマッピングと関連付けられる。FIBは、SPとUDとの間で定義される1つ以上のサービスマッピングに対応する1つ以上のVLANを有し得る。UDは、同じSP又は個別のSPのために定義される1つ以上のサービスマッピングに対応する1つ以上のサービスセッションをセットアップし得る。1つのSPが同じUDに1つよりも多くのサービスを提供するケースをサポートすることを目的として、サービスセッションを区別するために、論理インタフェースが定義される。ここで開示されるように、タグと呼ばれる特有の識別子が各論理インタフェースと関連付けられ、ユーザ装置と任意のサービスプロバイダとの間で交換されるデータパケットに付加され、ユーザ装置とゲートウェイとの間で使用される。タグは、ユーザ装置とサービスプロバイダ群の1つとの間の関連(relationship)を定義するFIB、及びFIB内のサービスセッションを定義する論理インタフェースをユーザ装置が一意に識別することを可能とする。マルチFIBアーキテクチャの使用は、データパケット内に含まれるタグをサービスマッピングと関連付けると共に、論理インタフェースの使用により、ユーザ装置、ゲートウェイ及びサービスプロバイダのIPアドレスがパブリックであるかプライベートであるか、並びに当該IPアドレスの値が異なるか重複するかによらず、ユーザ装置とサービスプロバイダとの間でパケットを適切にルーティングすることを可能とする。
本発明の文脈において、ユーザ装置は、1つ以上の相互接続されるコンポーネントを含み得る。例えばルータである1つのコンポーネントは、ユーザドメインへのエントリポイントとして動作し、他のコンポーネントはそこに接続され得る。ユーザ装置又はそれらのコンポーネントは、コンピュータ、テレビジョンセットトップボックス、MP3(MPEG(moving pictures expert group)オーディオレイヤ3)プレーヤ、パーソナルビデオプレーヤ、PDA(personal digital assistants)、及び移動端末などの様々な形態をとり得る。
ゲートウェイは、ルータ、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ルータ、アクセスノード、及びアクセスエッジサイトなどであってよい。典型的には、ゲートウェイは、グローバル通信を伴うユーザ装置とのローカル通信を離れたサービスプロバイダに向けて適応させる。典型的なゲートウェイは、多数のユーザ装置にサービスを提供する。単一のノード内に実装される代わりに、ゲートウェイの機能は、複数のノード間で共有されてもよい。ゲートウェイは、ユーザ装置に、直接接続されてもよく、又はその代わりに他のルータ、アクセスノード若しくはセルラー通信機器などの間接的な手段により接続されてもよい。1つのユーザ装置は、1つのゲートウェイ又は異なる複数のゲートウェイを介して、個別のサービスプロバイダにアクセスし得る。
サービスプロバイダは、1つ又は複数のサーバを含み得る。サービスプロバイダは、自身が提供するサービスのタイプごとに1つのサーバを有してもよい。その代わりに、所与のサーバが複数のサービスタイプをサポート可能であってもよい。同じサービスプロバイダドメイン内の複数のサーバは、負荷分散、冗長性のために使用されてもよく、又は要求元のユーザドメインからの地理的な距離に応じて選択されてもよい。あるサーバが単純にサービスへのアクセスを承認する一方、同じサービスプロバイダの他の1つ以上のサーバがユーザに実質的にコンテンツを配信してもよい。一般的に、本発明のこれ以降の説明は、“サーバ”及び“サービスプロバイダ”という用語と同等なものを考慮しながら読まれ得る。
ここで、図面への参照がなされ、図2aは、本発明に係る一例としての三重動作ネットワーク200を示している。当該ネットワークは、ユーザ装置(UD)210、ゲートウェイ(GW)230及び1つ以上のサービスプロバイダ(SP)250を含み、さらにアクセスネットワーク(AN)220及び局所(regional)ネットワーク(RN)240を含み得る。UD210には、GW230を介する、及び適宜にAN220及びRN240を介するSP250へのアクセスが提供される。AN220は、アクセスノード、ルータ又は追加的なゲートウェイなどを含み得る。RN240は、ルータ及びゲートウェイをも含んでもよい。その代わりに、UD210は、GW230に直接接続されてもよい。他の実施形態において、GW230は、1つ以上のSP250に直接接続されてもよい。図2aのネットワーク200などの典型的な三重動作ネットワークは、通常、数十又は数百のゲートウェイ230を含み、その各々が様々なUD210に接続性を提供する。個別のゲートウェイ230は、所与のUD210を個別のSP250へ接続させ得る。ネットワーク200は、非常に広い地理的領域又は世界中に分散し得る多数のSP250へのアクセスを提供する。よって、図2aの三重動作ネットワーク200は、図示する目的のために大きく簡略化されている。三重動作ネットワーク200は、本発明の開示するところとして、UD210をSP250と接続するためのVLANを定義するマルチFIBアーキテクチャの確立のサポートにおける、UD210及びGW230の追加された特徴を含む。
SPの任意の1つからUD210において受信されるサービスのセットアップを可能とするために、UD210はサービス要求を開始し、サービス要求はGW230を介して選択されたSPへ送信される。選択されたSPは、UD210にIPアドレスを割り当て、自身のIPアドレスについての情報を提供する。それにより、SP及びUD210のIPアドレスは、それらの間のデータパケットの交換のためのソース及び宛て先アドレスとして使用されることができる。このUD又は他のUDは、複数のサービス要求を開始し得るため、サービス要求を受信した各SPは、要求元の各UDに個別のIPアドレスを割り当てる。各SPは、さらにGW230に2つのIPアドレスを割り当て、そのうち1つはGW230がUD210などの任意の数のユーザ装置に対するGW230の接続において使用され、他の1つはGW230のSPに対する接続において使用される。SPのアドレス、並びにGW230及びUD210に割り当てられるアドレスを含むIPアドレス情報は、SPからGW230へ送信され、そして当該アドレス情報はUD210に向けて転送される。GW230及び所与のSPの間で、トラフィックは、GW230の論理インタフェースを用いて分離される。この論理インタフェースは、GW230のポートと関連付けられる。1つの論理インタフェースは、単一のSPと接続される。図2bは、本発明に従った一例としてのIPアドレスのアソシエーションを示している。SP−1は、45.3.0.20に等しいSP−ADDR−1を有する。SP−1は、72.3.0.10に等しいUSER−ADDR−1をUD210に割り当てる。SP−1は、様々なユーザ装置に対するGW230の接続をサポートするために、さらに72.3.0.1に等しいGW−UD−ADDR−1をGW230に割り当てる。GW230は、ポートAとして識別されるSP−1に対する論理インタフェースを有する。SP−1は、45.3.0.1に等しいGW−SP−ADDR−1をSP−1に対するポートAの接続のために割り当てる。SP−1、GW230及びUD210、並びにポートA上の論理インタフェースのこれらアドレスは、全体として、UD210とSP−1との間の、データグラムと呼ばれることもあるパケットを送信するためのルートの確立を可能にする。例えば、UD210は、45.3.0.20を伴うSP−1に向かう、宛て先アドレスとして45.3.0.20、ソースアドレスとして72.3.0.10を伴うパケットの送信にあたり、当該パケットを、GW230のインタフェースに対して接続されるUD210の72.3.0.10の使用によりアドレッシングされ得るポート上で送信する。GW230は、アドレス45.3.0.1上でそこに接続されるポートAの使用により、SPに対して当該パケットを転送する。図2bに示されているように、SP−2は、UD210にUSER−ADDR−2を、GW230にGW−UD−ADDR−2及びGW−SP−ADDR−2を割り当て、一方、SP−3は、UD210にUSER−ADDR−3を、GW230にGW−UD−ADDR−3及びGW−SP−ADDR−3を割り当てる。ポートB及びポートCは、それぞれ、アドレスGW−SP−ADDR−2及びGW−SP−ADDR−3を用いて、SP−2及びSP−3に対してGW230を接続するために使用される。当然ながら、いわゆる当業者は、上記においてアドレス値は一例であって、IPv4かIPv6かに関わらず、いかなる範囲のどのようなIPアドレスが本発明の文脈において使用されてもよいことを認識するであろう。
同じGW230に2つ以上のUDが接続される場合には、各UDは、サービスを受けるSPのそれぞれから個別のIPアドレスを取得する必要がある。GW230は、同じSPに任意の数のUDを接続するにあたり、論理インタフェースごとに1つのIPアドレスのみを必要とする。例えば、SP−1に任意の数のUDを接続するために、GW−UD−ADDR−1が用いられる。
UD210は、複数のSPから提供されるサービスを同時にサポートし得る。UD210と全てのSPとの間でパブリックIPアドレスが用いられる場合には、SPの1つからのGW230を介するパケットの受信の後、検証により、SP−1、SP−2又はSP−3により提供されるサービスのタイプに当該パケットが関連するか否かが示される。これは、宛て先アドレスに等しいUD210のIPアドレスを割り当てたSPがこれらSPの中の1つだからである。結果として、UD210は、IPアドレスの衝突がないとすると、宛て先アドレスから、当該パケットが通話サービス(SP−1)、映像サービス(SP−2)又は基本的なインターネットサービス(SP−3)に関連するか否かを判定し、それに応じた処理をする。サービスプロバイダに対するデータ送信のために、UD210は、パケットのための宛て先アドレスとして、パケットの対象とするサービスのタイプに適合する関連するSPのアドレスを選択することのみ必要である。
UD210、GW230及びSP−1は、SP−1によりGW230及びUD210に割り当てられるアドレスがプライベートIPドメイン内で一意であることからこれらノード間でデータパケットをルーティング可能とするようなプライベートネットワークを形成し得る。2つの個別のサービスプロバイダは、同じプライベートネットワークの一部でなくてもよい。結果として、2つ以上のSPが同じUD210に同じプライベートIPアドレスを割り当てることで、アドレス間の衝突という混同が生じ得る。また、2つ以上のSPは、自身のアドレスとしても同じIPアドレスを有し得る。これは、例えば、SP−ADDR−2及びSP−ADDR−3が同じ値であることを意味する。他の状況において、第1のSPによりUDに割り当てられるのと同じアドレスが第2のSPによりそれ自身のアドレスとして使用されることもある。これらの状況は、IPアドレスの矛盾を生じ、UD210と様々なSPとの間で交換されるパケットについて目的とするサービスのタイプの確定的な判定を不可能とする。これ以降の図面との関係で説明される本発明のマルチFIBアーキテクチャは、UD210と任意のSPとの間で交換される各データパケットに付加される追加的なタグを使用することにより、IPアドレス間の矛盾を解決する。
ここで、図3a、3b及び3cへの参照がなされ、各図はそれぞれ、サービスタイプからSPへのマッピングテーブル800、FIBテーブル820及びルーティングテーブル840を示しており、これら3つのテーブルはユーザ装置内に見出される。当該3つのテーブルのいくつかの内容はこれらテーブル内に永続的に記憶されている一方、他の内容は後に説明されるように動的に定義されてよい。サービスタイプからSPへのマッピングテーブル800は、サービスタイプ802(例えば、周知のインターネットブラウザ、コマーシャル映像ビューワ、電子メールクライアントアプリケーション、及びVoIPなど)を含む。UDにサポートされる各サービスタイプは、通常は少なくとも1つのSP804にマッピングされる。UDのユーザは、例えば、共に個別のサービスマッピングを表している行808及び810において示されているように、ムービー、ニュースキャスト及び他のタイプの映像サービスを2つ以上のSPから同じ映像アプリケーションを用いて受信し得る。1つのSPへマッピングされる各アプリケーションについて、SPアドレス806がマッピングテーブル800へ保存されることにより、サービスマッピング808、810又は812が完結する。SPアドレス806は、マッピングテーブル800内に永久的に記憶されてもよく、又は、当該分野でよく知られているように、例えば動的ホスト構成プロトコル(DHCP)の使用によって動的に取得されてもよい。SPアドレス806は、SPとのサービスセッションの初期セットアップの時間において取得されてもよい。サービスマッピング812の一例としてのSPアドレス806は、50.3.1.xの値を有し、これは単一のアドレスよりもむしろアドレスの範囲がそのブラウザサービスへのアクセスのためのSPへの接続のために使用され得ることを意味する。IPの場合には、当該アドレスの範囲は、ネットワークアドレスとしても知られている。
UDは、FIBテーブル820内において、各SPについて1つのFIBを記憶する。図3bに示されているように、SP−1のためにFIB826が記憶され、及びSP−3のためにFIB828が記憶され、SP−1及びSP3はマッピングテーブル800の中にも見出される。FIBテーブル820は、各サービスマッピングのために、SP804とSPアドレス806とを複製する。FIBテーブルは、さらに、SP804により提供されるサービスごとのUDについての論理インタフェース822を含む。行830、832又は834を形成する1つの論理インタフェースと1つのFIBとの組合せは、実質的には1つのVLANを表現する。UDが接続することができるGWのアドレス824もまた、FIBの一部である。多くの場合、当該GWのアドレス824は、初期セッションセットアップに際してGWから取得される。
所与のSPからのサービスへのアクセスを可能にするために、UDは、ルーティングテーブル840を構築する。ルーティングテーブル840は、選択されるSP804、及び当該選択されるSP804により提供される選択されるサービスタイプ802と関連付けられる論理インタフェース822を複製する。さらに、VLANタグと呼ばれる場合があるタグ846、及び物理インタフェース842が付加される。タグ846は、UDにより生成されてもよく、又はGWから受信されてもよい。UDは、例えば、無線端末の無線接続又はコンピュータのイーサネット接続といった自身の通信についてのニーズのために使用される単一の物理インタフェースを含んでよい。他のUDは、例えば、セルラー無線インタフェース、及び赤外線ポート又はコンピュータの様々なシリアルポートといった複数の物理インタフェースを含んでよい。ルーティングテーブル840の物理インタフェース842は、所与のSPとの間での通信のために用いられる実質的なインタフェースである。論理インタフェース822上でのUDによる使用のためのIPアドレス848もまた、ルーティングテーブル840の一部である。UDのIPアドレス848は、一般的には、例えばSP804から受信されるサービスレスポンスの結果として取得される。
タグ846は、様々な形式及びフォーマットをとり得る。例えば、UDとGWとの間の通信がイーサネットの使用により行われる場合には、タグ846は、IEEE802.3ac標準に従ったイーサネットフレームの拡張フレームフォーマットとして付加されるVLANタグであってよい。図示の目的で、VLANタグ846は、IEEE802.3ac標準の通り、4バイトを表す4文字の文字列として示されている。また、特にUDとGWとの間の通信がイーサネット以外のトランスポートメカニズムによりなされるような、UDとSPとを含む論理グループを定義する他の手法が用いられてもよい。他のトランスポートメディアも使用され得るものの、一般的な文面においてイーサネットネットワークについて定義されるVLANタグという用語が簡明さのために使用され、従って異なるフォーマットを有するタグもまた用いられ得る。
ユーザがサービスへのアクセスを得ようと望む場合には、ユーザは、サービスタイプを選択し、そのサービスについて2つ以上のSPが存在するときは、ユーザは実質的なSPをも選択する。例えば、ユーザは、SP−1からの映像サービスを受信するために、図3aのマッピングテーブル800のサービスマッピング808として例示されている組合せを選択する。映像サービスについては、SP−1のSPアドレス806は、50.3.1.15である。このSPアドレス806は、事前に知られていてもよく、又はSP−1からのサービス応答の受信に続いてマッピングテーブル800に事後的に入力されてもよい。SP−1及びサービスタイプのこの選択は、UDを図3bのFIB826のポイントへとUDを導く。なぜなら、当該FIBはSP−1との接続のために定義されているからである。FIB826内の2つの個別の行あるいはVLANは、SP−1の個別のIPアドレスの使用によりアドレッシングされることができる。アドレス50.3.1.15は、“M”に等しい論理インタフェース822を有する行830を選択することにつながる。そして、“M”に等しい論理インタフェース822は、図3cのルーティングテーブル840上で、ポート“K”と、“ABCD”に等しいVLANタグ846と、SP−1によりUDに割り当てられた60.3.1.10に等しいIPアドレス848とを特定する物理インタフェース842にマッピングされる。この割り当ては、当初からなされてもよく、初期セッションセットアップに続いてなされてもよい。そして、UDは、自身のアドレスとして60.3.1.10、SP−1のアドレスとして50.3.1.15を用い、60.3.1.1に等しいGWアドレス824を使用するGWを介するポート“K”の使用により接続され、さらに各パケットに“ABCD”に等しいVLANタグ846を付加することで、SP−1との間でパケットを交換することができる。そして、他のSPがやはり60.3.1.10に等しい同じIPアドレスをこのUDに割り当てた場合、当該他のSPとの間で交換されるパケットに見出されるものとは異なるタグの使用によりデータパケットを区別することができる。
次に、図2aのGW230、SP250及びUD210がどのように協調してVLAN及びサービスマッピングを確立し及び使用するのかを説明するために、図4への参照がなされる。図4は、本発明のある観点に従ったユーザ装置と複数のサービスプロバイダの1つとの間のデータパケットの交換方法を示している。1つの所与のUD210は、1つの選択されたSP250から選択されたサービスタイプを得るための要求を行い、当該要求はGW230を介して送信されたものとする。また、SP250は、例えばIPアドレスなどのアドレスをUD210及びGW230に割り当てたものとする。
方法は、ステップ310において開始され、サービスを取得しようとするUD210とそのサービスを提供しようとするSP250とを識別するために論理グループが確立される。UD210をSP250に関連付けるために定義される論理グループは、サービスマッピング、関連付けられるタグ、及びFIBを含む。サービスマッピングは、SP250によりUDに提供されるサービスタイプと、SP250のアイデンティティと、SP250のアドレスとを含む。FIBは、SP250のアドレスと、SP250によりUD210に割り当てられたアドレスと、UD210に対して接続するためにGW230に割り当てられたアドレスと、UD210の論理インタフェースの識別とを含む。GW230は、FIBに含まれるアドレス群をUD210へ通知する。それと同時に、UD210又はGW230のいずれかによりタグが生成され、これらノードのうちタグを生成したノードが他のノードにそれを通知する。ステップ320において、UD210とSP250との間でデータパケットは交換されているところであり、データパケットはGW230を通過する。当該データパケットは、UD210から発信され、SP250に向けて送信されるべきアップストリームパケットであってよい。その代わりに、当該データパケットは、SP250から発信され、GW230に届いてからUD210に向けて転送されるべきダウンストリームパケットであってもよい。論理グループを識別するタグは、アップストリームパケットについてはUDにより、ダウンストリームパケットについてはGW230によりデータパケットに付加され、それによりデータパケット内でのサービスマッピングの識別が提供される。好適には、タグは、UD210とGW230との間で交換されるデータフレームのメディアアクセス制御(MAC)層に挿入されるVLANタグである。ステップS330において、データフレームがダウンストリームパケットである場合にはUD210、アップストリームパケットである場合にはGW230である受信点(receiving point)により、タグがデータフレームから抽出される。異なる論理グループにおいて定義される異なるSPが同一のアドレスを共有している場合であっても、又は異なる論理グループにおいて定義される異なるSPがUD210に同一のアドレスを割り当てた場合であっても、タグの使用により、受信点は、データパケットに関連するサービスタイプとSP250とを識別することができる。
図5は、本発明のいくつかの観点に係るマルチFIBテーブル400の一例としての内容を示している。マルチFIBテーブル400は、アドレス衝突を解決するように設計される。IPアドレスは、図5の一例としての実施形態において示されているが、本発明は、例えば電話番号、URL(uniform resource locators)、セッション記述プロトコル(SDP)カンファレンスナンバー、非同期転送モード(ATM)アドレス、及びIPX(internetwork packet exchange)アドレスなどの他のアドレスのタイプが使用される状況にも適用され得る。SPによりUD及びGWに割り当てられるIPアドレスはプライベートであり得るため、それらは一意でない可能性がある。よって、2つの異なるエンティティへの同じアドレス値の割り当てであると定義されるアドレス衝突が生じ得る。マルチFIBテーブル400は、好適には、GWにおいて生成され記憶される。一例としてのマルチFIBテーブル400は、次の行を含む:第1行は、VLANタグ410を含む。第2行は、ここではUSER−ADDR420として識別される、SPによりUDに割り当てられるIPアドレスを含む。第3行は、ここではGW−UD−ADDR430として識別され、SPによりGWに割り当てられる、GWとUDとの間の通信のためのアドレスを含む。第4行は、GW−SP−ADDR470として識別され、SPによりGWに割り当てられる、GWとSPとの間の通信のためのさらなるアドレスを含む。第5行は、ポートアイデンティティの形式での、SPに対するGWの接続のためのGWの論理インタフェース440を含む。第6行は、ここではSP−ADDR450として識別されるSPのアドレスを一覧化する。GW−SP−ADDR470及びSP−ADDR450がパブリックIPアドレスである場合には、論理インタフェース440は省略され得る。アドレスのフォーマットは、周知のIPv4又はIPv6標準に従ったものであってよい。IPアドレス以外の他のアドレスタイプもまた使用され得る。VLANタグのフォーマットは、IEEE802.3ac標準に従ったものであってもよく、又はGWの視点から所与のUDと所与のSPとの間の関係を一意に識別することのできる他のいかなる形式であってもよい。
VLANテーブル400の各行は、ヘッダ行459を除いて、GWの視点から見た実質的なVLANを識別する。1つのVLANは、1つのVLANタグ及び1つのFIB460を含む。FIB460は、1つのUSER−ADDR420、1つのGW−UD−ADDR430、1つのGW−SP−ADDR470、1つの論理インタフェース440、及び1つのSP−ADDR450を含む。数行のみが示されている一方、マルチFIBテーブル400は、通常、例えば数千行など、より多くの行数を含む。行451は、1つのSPと通信する第1のUDのために定義されるVLANを示している。SPは、50.3.1.5に等しいSP−ADDR450を有する。GWは、ポートAの使用によりSPに対して接続される。SPは、初期セッションセットアップ後にGW及び第1のUDにIPアドレスを割り当てる。GWは、60.3.1.1に等しいGW−UD−ADDR430、及び50.3.1.22に等しいGW−SP−ADDR460を取得し、第1のUDは、60.3.1.10に等しいUSER−ADDR420を取得する。VLANタグ410は、VLANを一意に識別するために割り当てられる。VLANタグ410は、図示されているように、値“ABCD”を有する。
行452は、行451に示されている同じSPから同じGWを介してサービスを受ける第2のUDに関連する他のVLANを示している。そして、行452のSPのSP−ADDR450は、行451上のものと同じ値、50.3.1.15を有する。同じ関係性がSPとGWとの間にも存在するため、GW−UD−ADDR430及びGW−SP−ADDR470の値は行452において行451と同じであり、GWをSPへ接続するためにポートAもまた用いられる。その同じSPは、通常、当該第2のUDに個別のプライベートIPアドレスを割り当て、それにより行452のUSER−ADDR420の値は行451のものから異なっている。行452のVLANには、“KLMN”に等しいVLANタグ410が割り当てられる。
IPアドレスの衝突を解決するためにマルチFIBテーブル400がどのように使用され得るかの一例として、第3のUDは、他のSPからサービスを受ける。行453の例において、当該他のSPは、行451及び行452において割り当てられているGW−UD−ADDR430と衝突するGW−UD−ADDR430を、GWに割り当てる。GW−UD−ADDR430の値の間の衝突は、図5の例において、GWが上記SPに接続するために、個別の論理インタフェース440であるポートB、及び50.3.11.14に等しい個別のGW−SP−ADDR470が使用されるという事実によって解決される。また、SPは、第3のUDに、行451のUSER−ADDR420と衝突するUSER−ADDR420を割り当てる。しかしながら、“WXYZ”に等しいVLANタグが、行453のVLANに割り当てられる。行451及び453の2つのFIB460は、2つの個別のSPとの個別のポートを用いたUDの接続のために同じGWに割り当てられた、同一のGW−UD−ADDR430を含む。これら2つのFIB460は、さらに、個別のUDに割り当てられた同一のIPアドレス420を含む。しかしながら、個別のVLANタグ410が、2つのVLANを完全に区別することを可能とする。アップストリームパケットが60.3.1.10のUSER−ADDR420に等しいソースIPアドレスを伴ってGWに到達すると、GWは、同一のIPアドレスの使用にも関わらず、アップストリームパケット内に含まれる“WXYZ”に等しいVLANタグの使用により、第3のUDを第1のUDと区別して容易に識別することができる。
IPアドレスの衝突を解決するためにマルチFIBテーブル400がどのように使用され得るかの他の例として、第1のUDは、1つのSPからサービスを受け、それにより行451のVLANのセットアップが行われた後、他のSPからサービスを受ける。当該他のSPは、50.3.1.17に等しいIPアドレスを有する。VLANは、行455上に生成され、そこでSPのIPアドレスはSP−ADDR450として記憶される。SPは、60.3.1.1に等しいGW−UD−ADDR430及び50.3.1.50に等しいGW−SP−ADDR470をGWに割り当て、そしてポートD及び60.3.1.10に等しいUSER−ADDR420を第1のUDに選択し、これらアドレス及びポートもまた行455に記憶される。この例において、行451及び455に示されているように、2つの個別のSPから、同じUDに同じIPアドレス値が割り当てられている。本発明の恩恵がなければ、第1のUDは、インカミングのダウンストリームパケットについて、関連するサービスを知ることができないため、混同を生じるであろう。行455のVLANには、“EFGH”に等しいVLANタグ410が付加される。本発明によれば、GW430においてSPの1つからダウンストリームパケットが到着すると、GW430は、この第1のUDをパケットの発信元であるSPと関連付ける、“ABCD”又は“EFGH”の値を伴うVLANタグ410を付加する。当該パケットは、UDに向けて転送され、そしてVLANタグ410を含む。UDは、インカミングのダウンストリームパケット内に現れるVLANタグ410を用いて、発信元のSPを識別し、それによりパケットが関連するサービスのタイプをも識別する。
次に、本発明の他の観点に従ったユーザ装置とサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換のシーケンス図である図6を参照しながら、全体としてのサービスセットアップについて説明する。図6に示されているイベントには、図2aの三重動作ネットワーク200のノード群が関与する。図2aのAN220及びRN240は、メッセージ及びパケットを透過的に転送するため、図6には示されていない。プロセスはステップ500において開始し、UD210は、通常、サービスセッションのセットアップを要求するユーザ命令に続いて、選択されたSP250に向けてサービス要求を送信する。SP250の選択は、上述した図3a、3b及び3cの説明において述べたように、少なくともある部分において、ユーザにより選択されたサービスのタイプに応じて行われる。UD210は、サービス要求において示されたサービスのタイプを取扱うことのできる仮想的なルータプロトコルスタックを有する。サービス要求は、通常、GW230を通過するが、これは透過的な形で行われ得る。ステップ502において、SP250は、内部チェックを実行してUD210がサービスへのアクセスを承認されたこと、リソースが利用可能であることなどを検証する。ステップ504において、図5のマルチFIBテーブル400と関連して説明したように、SP250は、UD210に1つのIPアドレスを、GW230に2つのIPアドレスを割り当てる。同じGWが既に他のUDと同じSPとの間のサービスセッションに関与している場合には、SP250によりIPアドレスが既に割り当てられているため、GW230へのIPアドレスの割り当ては必須でないかも知れない。ステップ506において、SP250は、UD210及びGW230に割り当てられたIPアドレスを、自身のIPアドレスと共に、サービス応答の一部として送信する。
図5のマルチFIBテーブル400にデータを投入するために、GW230は、ステップ508において、サービス応答をインターセプトする。この場合、GW230は、そのサービスセッションのためにFIB460の内容を記憶する。UD210に割り当てられたIPアドレスは列420に記憶され、GW230に割り当てられたIPアドレスは、列430及び470に記憶され、GW230とSP250との間の通信用のポートは、識別され、列440に記憶され、SP250のIPアドレスは、列450に記憶される。これらが記憶される行は全て同じ行である。また、GW230は、同じ行の列410内に一意なVLANタグを割り当ててもよく、それにより当該サービスセッションのためのVLANが完成する。そして、GW230は、サービス応答をUD210に向けて転送する。VLANタグがGW230により生成された場合には、かかるサービス応答の内部にVLANタグが付加されている。ステップ508の代わりに、ステップ506のサービス応答は、GW230を透過的に通過してもよい。その場合、UD210は、ステップ510において、GW230に向けてさらにFIB460を作成するための要求を送信する。当該要求は、IPアドレスとUD210により生成されたVLANタグとを含む。GW230は、ステップ512において、FIB460が作成されたことを示す返信を行う。ステップ500〜512のシーケンスは、ある程度修正されてもよく、例えば、UD210がVLANタグを生成し、ステップ500においてそれをサービス要求内に挿入してもよい。その場合、GW230は、好適にはSP250に向けてサービス要求を転送する前に当該VLANタグを記憶する。よって、本発明の思想から外れることなく、ステップ500〜512のシーケンスは、詳細な部分で厳密には変化し得る。
上で説明したような同様の手法で、同じ又は他のUDは、同じ又は他のSPとの間のサービスセッションをセットアップし得る。そのような他のイベントは、図6には示されていないが、図5のマルチFIBテーブル400上のより多くのVLANの生成をもたらすであろう。
ステップ514において、SP250は、UD210に向かうダウンストリーム方向において、GW230を介してデータパケットを送信する。SP250により提供されるサービスタイプに関連するペイロードに加えて、当該パケットは、SP250の自身のIPアドレスに等しいソースアドレス、及びSP250がUD210に割り当てたIPアドレスに等しい宛て先アドレスを含む。ダウンストリームパケットは、SP250によりGW230に割り当てられたIPアドレスを含むルート上をそれらの間の通信のために送信され、GW230によりSP250との間の通信のために選択された論理インタフェースあるいはポートに到達する。ステップ516において、GW230は、ダウンストリームパケットが受信された論理インタフェースと、ソース及び宛て先IPアドレスとをマルチFIBテーブル400内の行のFIB460の内容にマッチングすることでFIBテーブル400からVLANを選択する。GW230は、マッチングした行からのVLANタグをダウンストリームパケットに付加する。ステップ518において、ダウンストリームパケットはGW230からUD210に向けて転送される。ステップ520において、UD210は、ペイロードを抽出する前に、VLANタグを用いてSP250を識別し、選択されたサービスのタイプを扱うように適応された仮想ルータプロトコルスタックにパケットを内部的にルーティングすることにより、パケットを処理する。VLANタグは、図3cのルーティングテーブル840を検索するために使用され、それにより図3bのFIBテーブル820のVLAN及びFIBが特定され、さらに図3aのマッピングテーブル800の適切なサービスマッピングが特定される。サービスタイプ802は、テーブル800内で識別され、そして適切な仮想ルータプロトコルスタックによりペイロードを扱うことが可能となる。
UD210が2つの個別のSP250から同じタイプの2つの並行的なサービスを享受するというようなイベントが生じ得る。例えば、UD210が2つのIPTV受信部を実質的に備え、2つの異なる映像プログラムを並行的に受信するために、各受信部が自身の仮想スタックを有するという場合があり得る。UD210は、VLANタグの使用により、2つのサービスの申し出を完全に区別し、サービスタイプとSP250のアイデンティティとに基づいて各パケットを適切な仮想スタックに適切にルーティングすることができる。
2つの個別のUD210にSP250により同一のIPアドレスが割り当てられた場合であっても、そのIPアドレスはSP250から受信されるダウンストリームパケットにおいて宛て先アドレスとして特定されるが、GW230は、ステップ516において、ダウンストリームパケットを受信した論理インタフェース並びにソース及び宛て先IPアドレスの使用により自身のマルチFIBテーブル400から適切なVLANを正確に識別したであろう。同様に、2つの個別のSP250により同一のIPアドレスが同じUD210に割り当てられた場合には、UD210は、ステップ520において、VLANタグの使用により、ダウンストリームパケットのペイロードを適切なサービスセッションに関連付けることができたであろう。
ステップ522において、UD210は、SP250を宛て先として、GW230に向けてアップストリームパケットを送信する。そのアップストリームパケットは、特定のSP250との組としてUD210が有するサービスセッションに関連するVLANタグを含む。特に、VLANタグは、UD210がアップストリームパケットの送信のために使用している仮想ルータプロトコルスタックの標識を供給する。ステップ524において、GW230は、VLANタグを使用してマルチFIBテーブル400内で適切なVLANを識別し、それにより、2つの個別のUD210が同じプライベートIPアドレスを共有している場合であっても、適切なSP250に向けてアップストリームパケットが転送されることが保証される。
次に、図7を参照しながら、ここまでの図において使用されるユーザ装置の一例としての構成を説明する。図7は、本発明に従って構築される一例としてのユーザ装置を示している。その一例としてのユーザ装置は、例えば、VoIP、IPTV及び一般的なインターネットアプリケーションのためにそれぞれ使用され得る、サービスユニット610、620及び630として識別される3つのサービスユニットを備える。いわゆる当業者は、UDがいかなる数のサービスユニットを備えてもよく、いかなる種類のアプリケーション、及び様々な種類の装置のためのいかなる種類の関連のペイロードを扱うように適合されてもよいことを容易に理解するであろう。サービスユニット610、620及び630は、それらが実現するサービスのタイプのための仮想ルータプロトコルスタックをそれぞれ実装する。UDは、さらに、入出力(I/O)ポート640、メモリ650、及びサービスセレクタ660を備える。メモリ650は、図3a、3b及び3cのマッピングテーブル800、FIBテーブル820、及びルーティングテーブル840を記憶する。メモリ650は、電気的に消去可能であって、再プログラム可能な不揮発性メモリ又は永続的なメモリであり、例えば、フラッシュメモリ又はデータストレージモジュールとして実装され得る。
いくつかの実施形態において、I/Oポート640は、恐らくAN220を介して、GWを通じてSPとの間で通信する、信号の受信及び送信のための2つの個別のポートを備える。I/Oポート640は、セルラー無線、WLAN、Bluetooth(登録商標)、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル(twisted copper pair)及びカテゴリー5ケーブルなどといった様々な種類の物理的接続をサポートしてよい。I/Oポート640は、パケット通信をサポートし、例えばIPデータグラムを送受信する。
UDのユーザは、選択されたSPと共に所与のサービスタイプについてのサービスセッションを開始したいと望む場合、ユーザインタフェース(図示せず)上でコマンドを入力する。ユーザインタフェースは、関連するサービスユニット610、620又は640を起動し、サービス要求メッセージを整形し、そしてそれをサービスセレクタ660へ転送する。すると、サービスセレクタ660は、メモリ650内のマッピングテーブル800を参照し、選択されたSPを用いてSPのアイデンティティ804のリストを読み、及び、選択されたサービスタイプを用いてサービスタイプ802のリストを読み、それにより1つのサービスマッピングを選択する。いくつかの場合には、1つだけのSPが所与のサービスタイプをサポートするものとしてUDにより知得され、その場合にはユーザは当該所与のサービスタイプのみを選択し、マッピングテーブル800の1つのサービスマッピング内でサービスタイプが一意であるためにSPを選択する必要がない。サービスセレクタ660は、選択されたSPと要求されるサービスタイプとの標識を含むサービス要求を送信するようにI/Oポート640に要求する。サービス要求がSPに到達する方式は、当該技術分野において周知のようなSPのアドレス解決を含み得るが、それは本発明の範囲外である。そして、I/Oポート640は、サービスセッションについてのアドレス情報を含み、VLANタグがGWにより定義される場合には任意にVLANタグを含むサービス応答を受信する。I/Oポート640は、当該サービス応答をサービスセレクタ660へ転送する。GWから受信されなければ、サービスセレクタ660は、VLANタグを自動的に生成してもよい。受信されるアドレス情報はSPのアドレスを含み、SPのアドレスはサービスセレクタ660によりマッピングテーブル800及びFIBテーブル820内に記憶される。また、アドレス情報はGWのアドレスを含み、GWのアドレスはサービスセレクタ660によりFIBテーブル820内に記憶される。さらに、アドレス情報はSPによりUDに割り当てられたアドレスを含み、当該アドレスはサービスセレクタ660によりUDのIPアドレス848としてルーティングテーブル840内に記憶される。最終的に、サービスセレクタ660は、ルーティングテーブル840とFIBテーブル820の行により識別されるVLANとをリンクさせるために使用される論理インタフェース822のための値を定義する。FIBテーブル820においては、SPアドレス806とGWアドレス824とがその時点のサービスセッションのために記憶される。当然ながら、マッピングテーブル800内には、論理インタフェース822に関連するサービスプロバイダのアイデンティティ804及びアドレス806に適合する1つのサービスマッピングのみが存在する。また、サービスセレクタ660は、サービスタイプを取扱い得るかに応じて適切なサービスユニット610、620又は630に、FIB内に含まれるIPアドレス、及びサービスセッションを確立するために適当であり得るサービス応答の任意の内容を通知する。
I/Oポート640にダウンストリームデータパケットが到達すると、I/Oポート640は、当該パケットをサービスセレクタ660に転送する。サービスセレクタは、当該パケットからVLANタグを抽出し、それをメモリ650のルーティングテーブル内のポインタとして使用して論理インタフェース822を読み出す。論理インタフェース822は、FIBテーブル820のFIBにリンクされ、SPアドレス806及びSPのアイデンティティ804を供給する。そして、サービスセレクタ660は、SPアドレス806及びSPのアイデンティティ804の使用により、マッピングテーブル800の関連するサービスマッピング内で、サービスタイプ802を読み出す。パケット内に含まれる任意のソースアドレス、宛て先アドレス及びポート情報に加えて、パケットからのVLANタグを考慮することにより、サービスセレクタ660は、マルチFIBの実装を実質的に実現し、サービスユニット610、620及び630内に実装される仮想ルータプロトコルスタックの1つがVLANタグの値の使用により選択される。VLANタグの使用によりメモリ650からサービスタイプを取得すると、サービスセレクタ660は、当該サービスタイプ及びサービスプロバイダのアイデンティティに従って、適切なサービスユニット610、620又は630に、パケット内に含まれていた任意のペイロードを転送する。
サービスユニット610、620又は630が進行中のサービスセッションを有するSPに向けたデータを有する場合、そのサービスユニットは、当該セッションについてのSPのアイデンティティ及びサービスタイプの表示を含むペイロードを準備し、サービスセレクタ660へそれを送信する。サービスセレクタ660は、サービスタイプ802及びSPのアイデンティティ804をポインタとして使用してメモリ650からサービスマッピングを読み出し、FIB内のVLAN、さらに論理インタフェース、そしてVLANタグを導く。そして、サービスセレクタ660は、完全なアップストリームパケットを形成するためにペイロードにVLANタグを付加し、SPに向けてそれを送信することをI/Oポート640に要求する。
次に、図8を参照しながら、ここまでの図において使用されるゲートウェイの一例としての構成を説明する。図8は、本発明をサポートするために使用される一例としてのゲートウェイを示している。そのゲートウェイは、一方でSPと、他方でUDと通信するためのポート群を含む。内在するトランスポート技術及びAN220又はRN240の存在に依存して、各SP又は各UDにGWを接続する個別の物理的なポートが複数存在し得る。その代わりに、ある任意の物理的なポートが、複数の論理的なポートのサポートにおいて、GWと複数のSP又はUDとの間で交換されるデータストリームを多重化してもよい。よって、図8のGWは、複数のユーザ側のI/Oポート720と、複数のサーバ側のI/Oポート710とを含み、これら様々なI/Oポートは、物理的な又は論理的なポートである。ユーザ側のI/Oポート720は、UDに対してGWを接続し、サーバ側のI/Oポート710は、SPに対してGWを接続する。また、GWは、プロセッサ730、及び上述した図5の説明において紹介されたFIBテーブル400を含む。
プロセッサ730は、例えば、サーバ側I/Oポート710において受信されるサービス応答メッセージ内に含まれる情報を使用して、マルチFIBテーブル400内の行の内容を投入する。サービス応答は、GW論理インタフェース440としてマルチFIBテーブル400内に記憶されている特定の物理又は論理ポート上で受信される。サービス応答は、SP−ADDR450として記憶されるソースアドレスと、USER−ADDR420として記憶される宛て先アドレスと、SPによりGW240に割り当てられた、GW−UD−ADDR430及びGW−SP−ADDR470として記憶されるアドレスとを含む。これらアドレスは、全て同じ行に記憶される。GW−UD−ADDR430はユーザ側I/Oポート720にリンクされ、GW−SP−ADDR470はサーバ側I/Oポート710にリンクされ、これらポートは当該サービス応答に関連するサービスセッションのために用いられる。また、プロセッサ730は、好適にはGW内で一意であるVLANタグを生成し、それをマルチFIBテーブル400内にVLANタグ410として記憶してもよい。マルチFIBテーブル430のその行内に関連するアドレスを定義として記憶すると、プロセッサ730は、サービス応答の内容にVLANタグを付加し、ユーザ側I/Oポート720にUDに向けて当該サービス応答を転送することを要求する。GWによりVLANタグが定義されなかった場合、VLANタグ410として記憶される値は、ユーザ側I/Oポート720上でUDから受信され、マルチFIBテーブル400内に記憶され得る。
サービスセッションに関連するダウンストリームデータパケットが特定の物理又は論理ポート上のサーバ側I/Oポート710として到達した場合、プロセッサ730は、その特定の物理又は論理ポートをマルチFIBテーブル400の内容と照合し、当該セッションのためのVLAN定義を含む行を特定する。マルチFIBテーブル内には同じ論理インタフェース440を有する複数の行が存在し得るため、ダウンストリームデータパケット内に含まれるソース及び宛て先アドレスは、適切なVLAN定義を含む行を一位に識別するためにさらに使用され得る。プロセッサ730は、その行からのVLANタグ410をダウンストリームデータパケットに付加し、ユーザ側I/Oポート720にそれをUDに向けて転送するように要求する。アップストリームデータパケットがユーザ側I/Oポート720として到達した場合、プロセッサ730は、パケットからVLANタグを抽出し、それを使用して、同じ値を伴うVLANタグ410を含む行を照合する。それにより、プロセッサは、GW論理インタフェース400を含む扱うべきFIBを識別し、当該GW論理インタフェース400の使用によりアップストリームデータパケットを転送するようにサーバ側I/Oポート710に要求する。
本発明の方法及びユーザ装置の好適な実施形態の様々な観点が、添付図面において示され、上述した詳細な説明において説明された。しかし、本発明は開示された実施形態に限定されるものではなく、次の特許請求の範囲により記述され及び定義される本発明の思想から外れることなく、多数の再配置、修正及び置き換えが可能であることは理解されるであろう。

Claims (10)

  1. ユーザ装置と複数のサービスプロバイダとの間のデータパケットの交換方法であって、
    前記ユーザ装置において、少なくとも2つの転送情報ベース(FIB)を定義するステップと、各FIBは、対応するサービスプロバイダのアイデンティティ及びインターネットプロトコル(IP)アドレスを含むことと、各FIBは、少なくとも1つのサービスタイプ、前記対応するサービスプロバイダにより前記ユーザ装置に割り当てられた対応するIPアドレス、及び対応するタグに関連付けられることと、
    データパケット内に所与のタグを挿入するステップと、
    前記所与のタグを用いて、前記データパケットに対応する所与のサービスプロバイダ及び所与のサービスタイプを識別するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記少なくとも2つのFIBの第1のFIBは、第1のサービスプロバイダにより前記ユーザ装置に割り当てられた第1のIPアドレスと関連付けられ、
    前記少なくとも2つのFIBの第2のFIBは、第2のサービスプロバイダにより前記ユーザ装置に割り当てられた第2のIPアドレスと関連付けられ、
    前記ユーザ装置に割り当てられる前記第1及び前記第2のIPアドレスは、同一である、
    請求項1の方法。
  3. 前記少なくとも2つのFIBの1つは、前記所与のサービスプロバイダに対応し、
    前記少なくとも2つのFIBの前記1つは、第1の仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)を定義し
    前記第1のVLANは、前記ユーザ装置、前記所与のサービスタイプ、及び前記所与のサービスプロバイダを含む、
    請求項1の方法。
  4. 前記少なくとも2つのFIBの前記1つは、第2のVLANをさらに定義し
    前記第2のVLANは、他のサービスタイプを含む、
    請求項3の方法。
  5. 前記所与のサービスプロバイダのIPアドレス及び前記所与のサービスプロバイダにより前記ユーザ装置に割り当てられたIPアドレスは、前記ユーザ装置と前記所与のサービスプロバイダとの間で交換されるデータパケット内で、ソースアドレスとして及び宛先アドレスとして使用される、
    請求項1の方法。
  6. 前記方法は、
    前記ユーザ装置においてダウンストリームデータパケットを受信するステップと、
    受信されたタグを前記ダウンストリームデータパケットから抽出するステップと、
    前記受信されたタグを用いて、前記ダウンストリームデータパケットを生成したサービスプロバイダを識別し、及び、対応するサービスタイプを識別するステップと、
    前記ダウンストリームデータパケットを生成した前記サービスプロバイダに応じて、及び前記対応するサービスタイプに応じて、前記データパケットを処理するステップと、
    をさらに含む、請求項1の方法。
  7. 複数のサービスプロバイダとの間でデータパケットを交換するためのユーザ装置であって、
    前記サービスプロバイダからデータパケットを受信するよう適応される入力/出力(I/O)ポートと;
    各々のサービスユニットが少なくとも1つのサービスタイプをサポートする、前記データパケットを処理するよう適応される2つ以上のサービスユニットと;
    少なくとも2つの転送情報ベース(FIB)を記憶するよう適応されるメモリであって、各FIBは、対応するサービスプロバイダのアイデンティティ及びインターネットプロトコル(IP)アドレスを含み、各FIBは、少なくとも1つのサービスタイプ、前記対応するサービスプロバイダにより前記ユーザ装置に割り当てられた対応するIPアドレス、及び対応するタグに関連付けられる、前記メモリと;
    受信されるデータパケットから所与のタグを読み出し、当該所与のタグの使用により所与のサービスタイプ及び所与のサービスプロバイダのアイデンティティを前記メモリから読み込み、並びに、前記所与のサービスタイプ及び前記所与のサービスプロバイダの前記アイデンティティに基づいて、前記2つ以上のサービスユニットの1つへ前記受信されるデータパケットを転送するよう適応されるサービスセレクタと;
    を備えるユーザ装置。
  8. 前記I/Oポートは、前記所与のサービスプロバイダへデータパケットを送信するようさらに適応される、
    請求項7のユーザ装置。
  9. 前記2つ以上のサービスユニットは、アップストリームデータパケットを生成し、並びに、前記所与のサービスタイプ及び前記所与のサービスプロバイダの前記アイデンティティの標識を提供するよう、それぞれさらに適応され、
    前記サービスセレクタは、前記所与のサービスタイプ及び前記所与のサービスプロバイダの前記アイデンティティの前記標識の使用により、前記所与のタグを前記メモリから読み込み、前記アップストリームデータパケット内に前記所与のタグを挿入し、並びに、前記所与のサービスプロバイダへ前記アップストリームデータパケットを送信することを前記I/Oポートに要求するよう、さらに適応される、
    請求項8のユーザ装置。
  10. 前記I/Oポートは、前記ユーザ装置に割り当てられたIPアドレス及び前記所与のサービスプロバイダのIPアドレスを含むサービスレスポンスを前記所与のサービスプロバイダから受信するようさらに適応され、
    前記メモリは、前記所与のタグと関連付けて、前記サービスレスポンス内で受信されるIPアドレスを記憶するようさらに適応される、
    請求項7のユーザ装置。
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