JP5368185B2 - 通信装置、監視システム、プログラムおよび通信方法 - Google Patents

通信装置、監視システム、プログラムおよび通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、各種の状況を表現した状況情報を通信により収集するシステムにおいて、当該システムの設置状況等により変化する電力の供給状況に応じて、適切な制御を実現する技術に関する。
従来より、メータにおける検針値を状況情報として読み取り、読み取った検針値を、当該メータに設けられた無線子機から無線親機に送信して蓄積し、さらに無線親機から遠隔地に設けられた制御システム等に公衆回線を用いて送信するシステム(検針値等の監視システム)が提案されている。このような監視システムとして、例えば、ガスの毎月の使用量(使用状況)を自動的に検針して収集するシステムが特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されているシステムのように、メータに無線子機を設けることにすると、データ通信用のケーブルが不要となり設置場所の自由度が高まるうえに、設置時にケーブルを敷設する必要がないのでシステムの導入コストを低く抑えることができるといった利点がある。
なお、無線子機が、商用電力線からの電力供給によって動作するように構成されていると、電源ケーブルの長さやコンセントの位置等により無線子機の設置場所の自由度が低下する。しかだって、特許文献1には、無線子機の消費電力を抑制し、電池のみによって無線子機を駆動させる技術が記載されている。
特開2004−304514号公報
ところが、特許文献1に記載されている技術は、無線子機からの発呼に限定することにより、無線子機の消費電力を抑制する技術であり、無線子機の数が増加すると、無線子機からの発呼が重なって無線親機が対応できないという問題があった。特に、マンションなどの集合住宅のように1つの無線親機と各戸に設置される多数の無線子機とから構成される集合的な監視システムや、戸建て住宅においても他種類の状況情報(水道、ガス、電気等の使用量や、各種センサによる検出情報等)を収集する統合的な監視システムの場合、このような問題が生じる。
一方で、無線子機の携帯性が重視されるシステムであれば、商用電力線からの電力供給によって無線子機を駆動させるように構成することは、事実上、携帯性が忙殺されるため採用できない。しかしながら、特定の場所に設置して、当該場所における状況を収集する監視システムのようなシステムにおいては、設置後に無線子機を移動させる必要性は乏しいという事情がある。また、商用電力線は、現代の一般的な建築物には既に広く敷設されており、別途新たに敷設する必要が生じるものでもない。したがって、商用電力線からの電力供給によって無線子機を駆動させるように構成したとしても、設置場所の自由度が多少犠牲になる程度であり、システムとして致命的とまでは言えない。
とはいえ、無線子機を商用電力線からの電力供給のみで駆動させるとすると、無線子機が商用電力線から切り離された場合や、停電時、あるいは、どうしても商用電力線からの電力供給を受けられない場所への設置要請があった場合等に対応できない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、検針値等の状況情報を収集する監視システムにおいて、システムへの電力の供給状況に応じて、適切な制御を行うことを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、商用電力線に接続される通信装置であって、収集すべき状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る通信装置であって、前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて、前記外部装置からの受信信号をセンシングするための待ち受け時間を短縮させることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る通信装置であって、前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて通信密度を低下させることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る通信装置であって、前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記無線通信手段によってのみ前記外部装置との間の通信を行うように制御することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る通信装置であって、前記取得手段により過去に取得された過去の状況情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された新たな状況情報と前記記憶手段に記憶された過去の状況情報とを比較する比較手段を備え、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果において、前記新たな状況情報と前記過去の状況情報との間に変化があった場合にのみ前記新たな状況情報を送信させることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る通信装置であって、前記制御手段は、通信間隔を設定する設定手段をさらに備え、前記設定手段は、前記比較手段の比較結果に応じて前記通信間隔を決定することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明に係る通信装置であって、前記取得手段により取得される状況情報は、ガス、水道および電気のうちの少なくとも1つの変化量を示す検針値を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、設置場所における状況を監視する監視システムであって、監視すべき状況を表現した状況情報を作成する複数の検出装置と、前記複数の検出装置に応じて設置され、それぞれが商用電力線に接続される複数の通信装置と、前記複数の通信装置との間で通信が可能な収集装置とを備え、前記通信装置は、対応する前記検出装置から収集すべき状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る監視システムであって、前記通信装置の制御手段は、前記動作モードが前記通常モードのときにおいて、前記通信装置の無線通信手段または電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報を受信させるとともに、前記他の通信装置から受信した状況情報を前記収集装置に向けて送信させる一方で、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通信装置の無線通信手段および電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報の受信を禁止することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、商用電力線に接続される通信装置による通信方法であって、(a)収集すべき状況情報を取得する工程と、(b)取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する工程と、(c)取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する工程と、(d)前記商用電力線からの電力供給がない場合に補助電力供給手段からの電力供給に切り替える工程と、(e)前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替える工程と、(f)前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記(b)工程および前記(c)工程の消費電力を通常モードに比べて抑制する工程とを有することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、商用電力線に接続されるとともに、前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段を備えたコンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、収集すべき状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、外部装置に前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段とを備える通信装置として機能させることを特徴とする。
請求項1ないし9に記載の発明は、商用電力線に接続される通信装置に、収集すべき状況情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて商用電力線により送信する電力線通信手段と、商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように無線通信手段および電力線通信手段を制御する制御手段とを設けることにより、センシングを行いつつ、簡易かつ廉価な補助電力供給手段によって実現可能となる。
請求項2に記載の発明は、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて、外部装置からの受信信号をセンシングするための待ち受け時間を短縮させることにより、商用電力線からの電力供給がない場合には、待ち受けによって消費する電力を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて通信密度を低下させることにより、商用電力線からの電力供給がない場合には、通信による消費電力を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、動作モードが省電力モードのときにおいて、無線通信手段によってのみ外部装置との間の通信を行うように制御することにより、商用電力線からの電力供給がない場合には、無線通信に比べて消費電力の大きい電力線搬送通信を禁止することにより、消費電力を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、取得手段により過去に取得された過去の状況情報を記憶する記憶手段をさらに備え、制御手段が取得手段により取得された新たな状況情報と記憶手段に記憶された過去の状況情報とを比較する比較手段を備え、比較手段の比較結果において、新たな状況情報と過去の状況情報との間に変化があった場合にのみ新たな状況情報を送信させることにより、状況情報に変化がない場合には、外部装置に状況情報を送信しないことにより、通信回数を減らせるため、消費電力を抑制できる。
請求項6に記載の発明は、制御手段が通信間隔を設定する設定手段をさらに備え、比較手段の比較結果に応じて通信間隔を決定することにより、例えば、状況情報に変化がない場合には、通信間隔を延ばすことにより、消費電力を抑制できる。
請求項7に記載の発明は、取得手段により取得される状況情報が、ガス、水道および電気のうちの少なくとも1つの変化量を示す検針値を含む。検針値は人の生活に伴って刻々と変化する状況情報であるため、定期的な通信が必要になる。すなわち、状況情報として検針値を送信する場合、商用電力線からの電力供給がなくても、比較的長期間にわたって通信を確保しなければならず、消費電力を抑制する効果が高い。
請求項9に記載の発明は、通信装置の制御手段は、動作モードが通常モードのときにおいて、通信装置の無線通信手段または電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報を受信させるとともに、他の通信装置から受信した状況情報を収集装置に向けて送信させる一方で、動作モードが省電力モードのときにおいて、通信装置の無線通信手段および電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報の受信を禁止することにより、商用電力線からの電力供給がある場合には、収集装置との間の通信状態が悪化しても、比較的通信状態が良好な近傍の他の通信装置を中継することにより、収集装置との間の通信を確保し、比較的高密度で設置される通信装置を有効に活用できる。一方で、商用電力線からの電力供給がない通信装置については、自機の通信にのみ専念させることにより、電力消費を抑えることができるので、長期駆動が可能となる。
請求項10に記載の発明は、商用電力線に接続されるコンピュータを、収集すべき状況情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて商用電力線により送信する電力線通信手段と、商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように無線通信手段および電力線通信手段を制御する制御手段とを備えた通信装置として機能させることにより、センシングを行いつつ、簡易かつ廉価な補助電力供給手段によって実現可能となる。
請求項11に記載の発明は、商用電力線に接続される通信装置による通信方法であって、収集すべき状況情報を取得する工程と、取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する工程と、取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する工程と、前記商用電力線からの電力供給がない場合に補助電力供給手段からの電力供給に切り替える工程と、前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替える工程と、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、消費電力を通常モードに比べて抑制する工程とを有することにより、通信装置においてセンシングを行いつつ、簡易かつ廉価な補助電力供給手段によって実現可能となる。
本発明における監視システムを示す図である。 収集システムを示す図である。 宅内システムの構成を示す図である。 通信モジュールの機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。 通信モジュールの動作を示す流れ図である。 省電力通信処理の詳細を示す流れ図である。 省電力通信処理の詳細を示す流れ図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 実施の形態>
図1は、本発明における監視システム1を示す図である。本実施の形態における監視システム1は、収集システム10、複数の宅内システム11およびサーバ装置12から構成されている。
なお、図1では、集合住宅8が16戸の部屋を備えている例を示しており、各部屋に1つの宅内システム11が設置されている例を図示しているが、監視システム1における宅内システム11の数や分布はここに示す例に限定されるものではない。
また、詳細は後述するが、監視システム1は、集合住宅8を構成する各戸についてガス、水道、電気等の使用量を検針する検針システムとしての機能と、各戸への侵入、火災、ガス漏れ等の異常を検知する警報システムとしての機能とを有している。
図1に示すように、収集システム10と複数の宅内システム11は、集合住宅8内に敷設された商用電力線90により互いに接続可能とされている。図1では、全ての宅内システム11が商用電力線90に接続されている状態を示しているが、各宅内システム11はブレーカ等により個別に商用電力線90から電気的に切り離すことが可能とされている。例えば、集合住宅8において404号室が空き部屋となっているとき、404号室については電力会社により電力供給が遮断される。このような場合、404号室の宅内システム11は商用電力線90から切り離される。
また、収集システム10とサーバ装置12とは、ネットワーク91を介してデータ通信が可能な状態で接続されている。なお、ネットワーク91はインターネットや電話網等が想定されるが、有線ネットワークに限定されるものではなく、無線ネットワークであってもよい。
収集システム10は、例えば集合住宅8の共有スペースに設置されるシステムであって、先述のように、商用電力線90を介して各宅内システム11と物理的に接続されている。
図2は、収集システム10を示す図である。収集システム10は、主に収集装置13と複数の中継局14とから構成される。収集装置13および中継局14は、いずれも商用電力線90に接続されており、商用電力線90から電力の供給を受けて駆動するように構成されている。
収集装置13は、主にCPU130、記憶装置131、ネットワークインタフェース回路132およびPLC回路133を備えている。
CPU130は、記憶装置131に記憶されているプログラム134に従って動作し、各種データの演算と収集装置13における各構成を制御する機能を有している。
記憶装置131は、読み取り専用のROMやCPU130の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAM、および、比較的大容量のデータを記憶するハードディスク等から構成されており、各種データを記憶する装置である。特に、本実施の形態における記憶装置131は、プログラム134や状況情報9を格納するために使用される。
このように、CPU130および記憶装置131を備えることにより、収集装置13は一般的なコンピュータとしての構成および機能を有している。なお、ここでは説明を省略したが、収集装置13は、情報を入力するために操作者によって操作される入力装置(スイッチ、ボタン、キーボード等)や、操作者に情報を表示するための表示装置(LED、ランプ、液晶パネル等)を備えている。
ネットワークインタフェース回路132は、収集装置13をネットワーク91に接続し、収集装置13とサーバ装置12との間のデータ通信を実現する機能を提供する。特に、ネットワークインタフェース回路132は、CPU130からの制御信号に応じて、記憶装置131に記憶された状況情報9をサーバ装置12に向けて送信する。
なお、収集装置13が状況情報9をサーバ装置12に送信するタイミングは、収集装置13に格納されたスケジュール情報に従って決定されてもよいし、サーバ装置12から送信要求がされたときに送信するように決定されてもよい。あるいは、状況情報9の蓄積状況に応じて送信するようにしてもよい。
PLC回路133は、商用電力線90を用いた電力線搬送通信(Power Line Communications)を実現する。収集装置13は商用電力線90に接続されており、当該商用電力線90から電力供給を受けている。収集装置13は、PLC回路133を備え、商用電力線90を通信経路としても利用することにより、有線による通信を行うことが可能とされている。
本実施の形態における収集システム10の収集装置13は、主に中継局14との間で電力線搬送通信を行うように構成されている。図1に示すように、収集装置13と中継局14との間の通信は、集合住宅8における上下階間の通信となる。一般に、無線通信の電波は上下方向に伝播しにくいという性質があるため、収集装置13と中継局14との間の通信に無線通信を採用すると、当該通信の信頼性が低下する。しかし、本実施の形態における収集システム10は、収集装置13と中継局14との間の通信に有線通信を採用することにより、信頼性の高い通信を行うことができる。
なお、収集装置13は、集合住宅8内における通信品質が確保される状況であれば、中継局14による間接的な通信だけでなく、同じく商用電力線90に接続されている宅内システム11との間で直接的に電力線搬送通信を行ってもよい。また、電波状況が良好であるならば、無線通信を併用するように構成してもよい。
中継局14は、MCU140、PLC回路141およびRF回路142を備えている。図2では、1つの中継局14についてのみ構成を図示しているが、他の中継局14も同等の構成を備えている。各中継局14は、同じ階に設置される複数の宅内システム11と収集装置13との間の通信を中継する機能を有している。
MCU140は、いわゆる「Micro Controller Unit」であり、詳細は図示しないが、宅内システム11から受信した状況情報9やプログラムといった各種データを記憶するメモリと、演算装置とから構成されている。
PLC回路141は、収集装置13のPLC回路133と同様の構成であり、宅内システム11および収集装置13との間の電力線搬送通信を実現する機能を有している。また、RF回路142は、主に宅内システム11との間で、無線によるデータ通信を実現する機能を有している。これにより、各中継局14は、宅内システム11との間においては、有線通信と無線通信とを併用(ハイブリッド通信)できる構成となっている。
各中継局14は、PLC回路141により商用電力線90を介して収集装置13から指示情報を受信し、当該指示情報に従って、同じ階に設置されている複数の宅内システム11との間の通信を行う。さらに、各宅内システム11から送信される情報(例えば状況情報9)をPLC回路141またはRF回路142により受信し、当該受信した情報をPLC回路141により商用電力線90を介して収集装置13に送信する機能を有している。
このように、収集システム10は、収集装置13と各階に設置される中継局14とを備えることにより、集合住宅8内に多数設置される宅内システム11から状況情報9を収集して、外部のサーバ装置12に送信する機能を有している。すなわち、収集システム10は、いわば監視システム1における主装置(無線親機)としての機能を担っている。
以上が収集システム10の構成と機能の説明である。なお、収集システム10は、監視システム1における基幹システムであり、宅内システム11に比べて重要度が高いため、高性能の無停電装置(バッテリや発電機等)を備えていることが好ましい。また、収集装置13と中継局14との間の通信の信頼性をさらに向上させるために、収集装置13と中継局14との間に構内LAN等の通信ケーブルを別途敷設してもよい。また、収集装置13に、中継局14のRF回路142に相当する構成を設けて、各階に収集装置13を設置してもよい。
図1に示すように、宅内システム11は、集合住宅8の各戸ごとに設置されるシステムである。
図3は、宅内システム11の構成を示す図である。宅内システム11は、複数の通信モジュール2、ガスメータ3、水道メータ4、電気メータ5およびセンサ6から構成されている。なお、詳細は後述するが、ガスメータ3、水道メータ4、電気メータ5およびセンサ6は、監視すべき状況を表現した状況情報9を作成する機能を有しており、本発明における検出装置に相当する。
本発明における通信装置としての通信モジュール2は、図3に示すように、それぞれが商用電力線90に物理的に接続されている。また、各通信モジュール2には、検出装置(ガスメータ3、水道メータ4、電気メータ5またはセンサ6のうちのいずれか)が接続されている。
通信モジュール2は、MCU20、PLC回路21、RF回路22、起動部23、インタフェース24、AC/DC変換器25、電池26およびスイッチ27を備えている。図3では、ガスメータ3が接続されている通信モジュール2についてのみ、詳細を図示しているが、各通信モジュール2はいずれも同等の構成を備えている。以下では、特に断らない限り、ガスメータ3が接続された通信モジュール2について説明する。
詳細は図示しないが、MCU20は、プログラム28に従って動作する演算装置と、主にプログラム28を格納するROMと、現在および過去の状況情報9を格納するメモリとを備えている。すなわち、通信モジュール2はコンピュータとして構成および機能を有している。
また、MCU20は、後述する省電力モードにおいて、適宜、スリープモードに移行することにより、消費電力を抑制する機能を有している。なお、MCU20がスリープモードに移行している間は、PLC回路21やRF回路22による通信は禁止されるが、MCU20の機能の詳細については後述する。
PLC回路21は、収集システム10(中継局14)および他の通信モジュール2との間の電力線搬送通信を実現する機能を有している。また、RF回路22は、収集システム10(中継局14)および他の通信モジュール2との間の無線によるデータ通信を実現する機能を有している。
起動部23は、図示しないRTC回路とRF検波回路とから構成されており、スリープモードにおいて停止しているMCU20を起動させる機能を有している。
RTC回路は、時間情報を保持することが可能であり、任意の時間になったときにMCU20に発報するアラーム設定が可能な回路である。スリープモードにおいて停止しているときに、RTC回路からの発報を受けたMCU20はスリープモードから復帰し、通信手段(PLC回路21やRF回路22)に必要に応じた通信を実行させる。すなわち、RTC回路が保持する時間情報を任意に決定することにより、通信モジュール2は、通信間隔を任意に設定することが可能である。一般にRTC回路は、極めて小電力で稼働する回路である。
なお、本実施の形態では、MCU20と起動部23とを別個の構成として図示しているが、ICにおける電子回路の実装形態によっては、起動部23を構成するRTC回路がMCU20に組み込まれている場合もある。
RF検波回路は、通信モジュール2のアンテナが、予め決められている周波数内の無線信号を受信したときに、当該信号を電圧信号に変換する回路である。すなわち、RF検波回路は、収集システム10(中継局14)からの起動信号(所定の周波数の電波として送信される)によって、スリープモードのMCU20を起動する機能を提供する。
このように、起動部23が、通信モジュール2において決定されるタイミングでMCU20を起動させるRTC回路と、他の装置からの要求に応じてMCU20を起動させるRF検波回路とを備えることにより、状況に応じた柔軟な通信制御が可能となる。ただし、通信モジュール2の起動部23は、RTC回路およびRF検波回路を両方備えている必要はなく、いずれか一方であってもよい。
インタフェース24は、通信モジュール2とガスメータ3(あるいは水道メータ4、電気メータ5またはセンサ6)とを電気的に接続する機能を有する。通信モジュール2は、インタフェース24により、収集すべき状況情報9を検出装置から取得する。例えば、ガスメータ3に対応した通信モジュール2は、インタフェース24を介して、ガスメータ3の検針値を読み取る。すなわち、インタフェース24は、主に本発明における取得手段に相当する。なお、インタフェース24は、検出装置に電気的に接続可能な形態であれば、どのような物理的形状のものであってもよい。例えば、検出装置から伸びるケーブルを接続するプラグであってもよいし、検出装置に直接挿入するコネクタであってもよい。
AC/DC変換器25は、商用電力線90から供給される交流電流を直流電流に変換する機能を有する。詳細は省略するが、商用電力線90とAC/DC変換器25との間には、電力線搬送通信の通信品質を低下させるノイズ成分を除去するフィルタが設置されている。
電池26は、商用電力線90からの電力供給がない場合における電力を供給するために通信モジュール2に着脱自在に搭載される。通信モジュール2は、電池26を搭載しているため、商用電力線90による電力供給がされない状況でも、完全に停止することなく、運用することができる。
本実施の形態では、後述するように、通信モジュール2において、商用電力線90からの電力供給がない場合における消費電力が抑制されるため、電池26として、いわゆる一次電池を採用したとしても充分に実用に耐えるシステムを構築することができる。このように電池26に一次電池を採用することにより、通信モジュール2の製造コストを軽減できる。特に、統合的かつ集合的な監視システム1では、多数の通信モジュール2が設置されるため、通信モジュール2の製造コストの削減は効果が大きい。
スイッチ27は、電源ソース(電力供給元)を自動的に切り替える機能を有するスイッチである。スイッチ27は、商用電力線90からの電力供給がある場合には、電力供給元としてAC/DC変換器25を優先的に選択し、商用電力線90からの電力供給がない場合には、電力供給元として電池26を優先的に選択する。AC/DC変換器25または電池26から供給された電力は通信モジュール2において電力を必要とする各部に供給される。すなわち、当該電力は、主に、MCU20、PLC回路21、RF回路22および起動部23に供給される。
このように通信モジュール2では、電池26およびスイッチ27によって、商用電力線90からの電力供給がない場合における電力供給が実現される。すなわち、電池26およびスイッチ27は、本発明における補助電力供給手段に相当する。なお、電力が商用電力線90から供給されているか、それとも電池26から供給されているかを区別するための情報(スイッチ27の切替状態を示す情報)は、MCU20に伝達される。
図4は、通信モジュール2の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図4に示すモード切替部200、通信制御部201、読取部202、比較部203およびタイマ設定部204は、主にMCU20がプログラム28に従って動作することにより実現される機能ブロックである。また、図4に示すメモリ20aは、MCU20が備える記憶装置である。
なお、図4では、主に省電力モード(後述)において機能する構成を図示しており、初期モードや通常モードのみで機能する構成については適宜図示を省略している。すなわち、図4に示されている機能ブロックが、MCU20によって実現される機能ブロックのうちの全てではない。
モード切替部200は、通信モジュール2の動作モードを切り替え、切り替えた動作モードを示す値をモード情報208としてMCU20が備えるメモリに格納する。動作モードの初期状態は通信モジュール2が出荷されたときの状態であることを示す初期モードである。初期モードとは、通信モジュール2が監視システム1に登録されていない状態である。したがって、初期モードにおいて、通信モジュール2は、監視システム1に対して状況情報9や自機の状態等のデータを送受信する義務はなく、全ての通信要求に対して応答しない。
モード切替部200は、通信モジュール2が商用電力線90に接続され、当該通信モジュール2が監視システム1(収集システム10)に端末として登録されたときに、初期モードを通常モードに切り替える。通信モジュール2を監視システム1に登録する方法は従来から行われている方法を適宜採用できるため、ここでは説明を省略する。
通信モジュール2が監視システム1に登録され、一旦、動作モードが通常モードに切り替えられた後に、通信モジュール2に対する商用電力線90からの電力供給がない状態になると、モード切替部200は、動作モードを通常モードから省電力モードに切り替え、モード情報208を書き替える。
本実施の形態におけるモード切替部200は、スイッチ27から伝達される情報(電力供給元がAC/DC変換器25であるか電池26であるかを示す情報)に応じて、省電力モードへの切り替えを行う。なお、省電力モードとは、通信モジュール2が電池26から供給される電力により駆動している場合に切り替えられる動作モードである。省電力モードにおいてMCU20は消費電力を抑制するための制御(電力抑制を優先する制御)を実行するが、詳細は後述する。
また、モード切替部200は、通常モード(または省電力モード)にある通信モジュール2について、監視システム1における登録が解除された場合には、動作モードを初期モードに切り替える。
通信制御部201は、モード情報208を参照しつつ、PLC回路21およびRF回路22を制御することにより、通信モジュール2における通信を制御する機能を有している。
例えば、通信制御部201は初期モードにおいて、PLC回路21およびRF回路22を停止させ、自機からの送信のみならず、他機からの受信もしない状態に遷移させる。本実施の形態におけるMCU20(通信制御部201)は、起動部23(RF検波回路)からの信号により、初期モードにおいても起動状態となることも考えられるが、この場合であっても通信制御部201によって全ての通信が禁止される。これにより、PLC回路21およびRF回路22は、受信信号に対するセンシング(信号検出処理等)を行わないため、消費電力を抑制できる。
また、通信制御部201は、通常モードにおいて、PLC回路21およびRF回路22を起動させた状態とし、自機からの送信のみならず、外部装置(中継局14や他の通信モジュール2)からの通信要求に応答可能な状態とする。このように、PLC回路21を用いた電力線搬送通信と、RF回路22を用いた無線通信とを併用しつつ通信を行うことを、以下の説明では「ハイブリッド通信」と称する。言い換えれば、通信モジュール2はPLC回路21およびRF回路22から構成されるハイブリッド通信部備えており、通信制御部201は当該ハイブリッド通信部を制御する機能を有している。
通常モードにおいてハイブリッド通信を行うと、電力線搬送通信または無線通信のいずれか一方で通信が成立すればデータの送受信が可能となる。電力線搬送通信および無線通信はいずれも比較的信頼性が低い脆弱な通信方法であるが、ハイブリッド通信によって通信経路を二重化させることにより、信頼性の向上を図ることができる。なお、ハイブリッド通信の詳細については説明を省略するが、ハイブリッド通信における有線通信はPLC回路21(電力線搬送通信)に限定されるものではなく、他の方式の有線通信が採用されてもよい。また、RF回路22を用いた無線通信のみによって通信を行うことを、以下の説明では「シングル通信」と称する。
本実施の形態における通信モジュール2は、自機において取得した状況情報9を収集システム10(中継局14)に送信するのみならず、他の通信モジュール2に送信する場合もある。また、他の通信モジュール2において取得された状況情報9を当該他の通信モジュール2から受信して、当該他の通信モジュール2に代わって収集システム10(中継局14)に送信する機能も有している。監視システム1におけるこのような通信を以下の説明では、「ホッピング通信」と称する。
通常モードにおいてホッピング通信を行うと、中継局14との間の距離が遠いために中継局14との間の通信状態の悪い通信モジュール2が存在した場合に、当該通信モジュール2と中継局14との間に存在する他の通信モジュール2(比較的近傍に存在し、通信状態が良好であることが期待される)を中継することによって、状況情報9を中継局14に送信することが可能となる。
ホッピング通信は、多数設置される通信モジュール2を監視システム1の通信設備として有効に利用する手法の一つである。図4では、他の通信モジュール2から受信した状況情報9については図示を省略しているが、ホッピング通信を実行しているとき(通常モードのとき)、これらの状況情報9も、一旦、通信モジュール2内に格納され、通信制御部201の制御に従って外部装置に向けて送信される。
また、通信制御部201は、省電力モードにおいて、PLC回路21およびRF回路22を停止させ、自機において必要な場合(主に新たな状況情報9が取得された場合)にのみRF回路22を起動させる。これにより、PLC回路21およびRF回路22が停止している間は、PLC回路21およびRF回路22は受信信号に対するセンシングを行わずに済むことになる。すなわち、通信モジュール2は、省電力モードにおいて待ち受け時間を短縮することによって、充分な電力供給がされているとき(通常モード時)に比べて、消費電力を抑制することができる。
また、上記のように省電力モードにおいて待ち受け時間が短縮されることにより、通信モジュール2は、通常モードのときに比べて、外部装置(中継局14や他の通信モジュール2)からの通信要求に応答する頻度が低下する。さらに、通信制御部201は、新たな状況情報9が作成された場合において、後述する比較部203から指示された場合にのみ当該状況情報9を外部装置に送信することにより、常に状況情報9を送信する場合に比べて送信のための通信の頻度を低下させることができる。したがって、通信モジュール2は、省電力モードにおいては通信密度を低下させることによって、充分な電力供給がされているとき(通常モード時)に比べて、消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部201は、省電力モードにおいてPLC回路21を起動しないことにより、省電力モードにおける電力線搬送通信を禁止し、無線通信に限定した通信を行うように制御する機能を有している。すなわち、通信モジュール2では、省電力モードにおいてシングル通信が採用される。電力線搬送通信は、RF回路22を用いた無線通信に比べて消費電力の大きい通信方法である。本実施の形態における通信モジュール2は、省電力モードにおいて電力線搬送通信を禁止することによって、充分な電力供給がされているとき(通常モード時)に比べて、消費電力の抑制を優先させることができる。
さらに、通信制御部201は、自機における状況情報9を送信するように、外部装置から要求された場合、読取部202に読取要求を行い(図4において図示を省略)、新たな状況情報9を取得するように読取部202に要求する機能も有している。
読取部202は、インタフェース24を介して接続されている検査装置(ガスメータ3等)において作成される状況情報9を読み取る機能を有している。読取部202が読み取りを行うタイミングは、通信制御部201からの読取要求、起動部23からの起動信号、または、通常モード時の報告スケジュールに応じて決定される。読取部202によって読み取られた状況情報9は、新たな状況情報9として、一旦、MCU20のメモリに格納される。
比較部203は、読取部202によって新たな状況情報9が読み取られる度に、当該新たな状況情報9と過去状況情報209とを比較する。比較部203は、状況情報9と過去状況情報209との比較結果を通信制御部201およびタイマ設定部204に伝達する。なお、省電力モードにおける通信制御部201は、比較部203から伝達された比較結果において、状況情報9と過去状況情報209とが異なっていた場合、当該状況情報9(新たに読み取られた状況情報9)を送信する指示がされたと判断する。
また、比較部203は、状況情報9と過去状況情報209との比較が終了した後に、過去状況情報209を状況情報9で上書きする。すなわち、新たに取得された状況情報9を過去状況情報209として格納する。
タイマ設定部204は、MCU20を起動させる時間間隔を起動部23(RTC回路)に対して設定する機能を有している。詳細は後述するが、起動部23がMCU20を起動させる時間間隔を設定することは、PLC回路21およびRF回路22による定期的な通信の時間間隔(すなわち、「通信間隔」)を設定することに相当する。
タイマ設定部204は、比較部203から伝達される比較結果に応じて時間間隔(通信間隔)を決定する。より詳しくは、比較部203から伝達された比較結果において、状況情報9と過去状況情報209とが異なっていた場合は時間間隔を短縮し、状況情報9と過去状況情報209とが等しい場合は時間間隔を大きくする。
以上が、通信装置としての通信モジュール2の構成および機能の説明である。
図3に戻って、ガスメータ3、水道メータ4および電気メータ5は、宅内システム11が設置された戸(家庭)におけるガス、水道および電気の使用量を測定することにより検出する検出装置である。これらは、測定した使用量を、監視すべき情報を表現した状況情報9として作成するとともに、対応する通信モジュール2からの読取要求に応じて当該通信モジュール2に伝達する。
すなわち、本実施の形態における状況情報9は検針値を含む情報となり、監視システム1は検針システムとしての構成を備えている。なお、各宅内システム11は、ガスメータ3、水道メータ4および電気メータ5の全てを備えていなければならないわけではなく、いずれかのみであってもよいし、ガス、水道および電気以外の使用量を測定するメータを備えていてもよい。
センサ6は、宅内システム11が設置された戸における何らかの状況(侵入、火災、ガス漏れ、水漏れ、漏電等)を検出するための検出装置であり、接続されている通信モジュール2に、検出結果としての状況情報9を伝達する。
すなわち、本実施の形態における監視システム1は警報システムとしての構成を備えている。センサ6としては、例えば、侵入者を検出する対人センサや対物センサ、宅内の振動を検出する振動センサ、ドアや窓の開閉状態を検出する接触センサ、宅内の明るさを検出する照明センサ、騒音を検出する音センサ、ガス漏れを検出するガスセンサ、火災を検出する温度センサや煙センサ等が想定される。
なお、図3には、1つのセンサ6のみを図示しているが、センサ6は1つに限られるものではない。また、宅内に存在する複数の部屋のそれぞれに同種のセンサ6が設置されてもよいし、1つの部屋に多種のセンサ6が設置されてもよい。また、センサ6は必ずしも必要な構成ではなく、センサ6が1つも設置されていない宅内システム11が存在してもよい。
以上が、宅内システム11の構成および機能の説明である。
図1に戻って、サーバ装置12は、集合住宅8から離れた遠隔地に設置される一般的なコンピュータである。サーバ装置12は、設置されている収集システム10や宅内システム11に対する管理機能、料金等の演算機能、警備員に対する警報報知機能等を有している。これらの機能は、従来から様々な手法が提案されており、これらを適宜採用することが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図1には、1台のサーバ装置12のみを図示しているが、サーバ装置12の数はこれに限定されるものではない。サーバ装置12は一般的には複数の異なる場所にそれぞれ設置される複数の装置群で構成される。サーバ装置12の設置場所としては、例えば、ガス会社、電力会社、水道局、警備会社、あるいはこれらと契約した請負会社やプロバイダ等が想定される。また、図1では、1つの集合住宅8における収集システム10のみがサーバ装置12に接続されている例を図示しているが、複数の集合住宅8における収集システム10が接続されてもよい。
以上が本実施の形態における監視システム1の構成および機能の説明である。次に、本発明に係る通信方法について説明する。
図5は、通信モジュール2の動作を示す流れ図である。通信モジュール2では、まず、初期設定が実行される(ステップS1)。ステップS1における初期設定とは、通信モジュール2を監視システム1に登録する処理を含む。また、作業員等が、通信モジュール2を所定の場所に設置し、必要な検出装置(ガスメータ3、水道メータ4、電気メータ5またはセンサ6)を接続する作業も初期設定において行われる。本実施の形態では、登録処理によって通信モジュール2は商用電力線90に接続されるものとする。
初期設定が完了すると、通信モジュール2は、通常モードへ切替処理を実行する(ステップS2)。具体的には、MCU20が起動され、モード切替部200が動作モードを初期モード(または省電力モード)から通常モードに切り替え、モード切替部200がモード情報208を通常モードを示す値に書き替える。これに伴って、通信制御部201がPLC回路21およびRF回路を起動させる。
次に、モード切替部200は、スイッチ27から伝達される情報に従って、商用電力線90からの電力供給があるか否かを判定し(ステップS3)、商用電力線90からの電力供給がある場合は、通常通信処理を実行する(ステップS4)。
通常通信処理について詳細な説明は省略するが、通常通信処理は、通信モジュール2が全ての通信要求に応答するものであり、例えば、前述のハイブリッド通信およびホッピング通信が実行される処理である。通常通信処理は、商用電力線90からの電力供給が維持される限り(ステップS3における判定が「Yes」となる限り)、繰り返され、維持される。
一方、通信モジュール2が初期設定により商用電力線90に物理的に接続されても、商用電力線90からの電力供給があるとは限らない。例えば、空き室内に敷設されている商用電力線90に接続されたとしても、当該空き室内の商用電力線90が電力会社からの商用電力線90から切り離されている場合もある。また、一旦、商用電力線90からの電力供給が行われたとしても、その後、当該供給が途絶えることがある。例えば、電力会社との契約解除により、電力供給がストップする場合や、事故による停電等である。そこで、通信モジュール2のMCU20(モード切替部200)は、商用電力線90からの電力供給がされている間においても、ステップS3により電力の供給状況を監視する。
そして、商用電力線90からの電力供給が絶たれたとき(ステップS3においてNoとなったとき)、通信モジュール2は省電力モードへ切替処理を実行する(ステップS5)。具体的には、モード切替部200が動作モードを通常モードから省電力モードに切り替えて、モード情報208を省電力モードを示す値に書き替える。これに伴って、通信制御部201がPLC回路21およびRF回路22を停止させて、PLC回路21およびRF回路22におけるセンシングによる電力消費を抑制することにより、通信モジュール2における消費電力の抑制を図る。また、タイマ設定部204が起動部23に次回のMCU20の起動時間を示す値をセットし、MCU20もいわゆるスリープモードに遷移する。
通信モジュール2の動作モードが省電力モードに移行すると、通信モジュール2は省電力通信処理を実行しつつ(ステップS6)、商用電力線90からの電力供給が復旧したか否かを監視する(ステップS7)。商用電力線90からの電力供給が復旧したときは、ステップS2に戻って処理を繰り返す。
なお、ステップS6,S7が実行されているとき、基本的にはMCU20はスリープモードにあり、停止している。MCU20がスリープモードのとき、MCU20の機能ブロックとして実現されるモード切替部200は、ステップS7の判定を行うことができない。したがって、MCU20はスイッチ27からの信号(電源供給元を電池26からAC/DC変換器25に切り替えるときの信号)に応じて起動するように構成されていることが好ましい。そして、モード切替部200は、省電力モードにおいてMCU20が起動したときに、ステップS7を実行する。
図6および図7は、省電力通信処理の詳細を示す流れ図である。省電力通信処理とは、通信モジュール2の動作モードが省電力モードのときに実行される処理であり、通信モジュール2が電池26からの電力供給によって動作する状態で実行される処理である。
省電力通信処理では、起動部23(RTC回路およびRF検波回路)によって、起動時間の到来(ステップS11)と、外部装置からの起動信号の受信(ステップS31)とが監視される。なお、図5、図6および図7では、図示の都合上、各工程(例えばステップS6,S7,S11およびS31)が直列的に順次実行されるかのように図示しているが、これらの処理はそれぞれのハードウェアによって同時並行的にも実行される処理である。
通信モジュール2における省電力通信処理では、定期的な通信処理と、収集システム10(収集装置13)から不定期に要求される通信処理とが実行される。まず、図6において、ステップS11ないしS21に示す定期的な通信処理について説明する。
省電力モードにおいて、予めタイマ設定部204によってセットされた時間が経過して起動時間が到来すると(ステップS11においてYes)、起動時間の到来を監視していた起動部23(RTC回路)からMCU20に起動信号が伝達される。これにより、MCU20がスリープモードから起動される(ステップS12)。
起動したMCU20は、読取部202によりインタフェース24を介して検出装置(ガスメータ3等)から新たな状況情報9を読み取り(ステップS13)、比較部203により新たな状況情報9と過去状況情報209との比較を行う。なお、このとき、先述のようにモード切替部200によってステップS7も実行される。また、比較部203は、比較後、状況情報9によって過去状況情報209を上書きする。
比較部203による比較によって、ステップS13において新たに取得した状況情報9が過去状況情報209と一致した場合(ステップS14においてYes)、タイマ設定部204は、次回の起動時間を決定するための時間間隔を延長する(ステップS15)。そして、タイマ設定部204はステップS15において決定した時間間隔を起動部23にセットし、MCU20は停止する(ステップS21)。
これにより、状況情報9に変化がないとき(例えば、ガスが使用されておらず、長期間検針値が0であるとき等)、タイマ設定部204によってMCU20の起動間隔が延長される。すなわち、通信モジュール2は、収集すべき状況情報9に変化がないときには、起動間隔を延長して、状況情報9の送信回数を減らすことにより、消費電力を抑制する。
また、既に送信されている過去状況情報209と、新たに読み取った状況情報9が一致しているときには、改めて状況情報9を送信することなく、MCU20を停止させることにより、状況情報9の送信回数を減らすことができる。したがって、これによっても消費電力が抑制される。
本実施の形態における収集システム10(収集装置13)は、登録されている特定の通信モジュール2からの定期的な状況情報9の送信がない場合、当該通信モジュール2が故障したと判断するのではなく、当該通信モジュール2によって収集されるべき状況情報9に変化がないものとしてサーバ装置12に報告する。
なお、収集システム10は、定期的な状況情報9の送信を行わない通信モジュール2が存在した場合、当該通信モジュール2が電池26によって駆動中であると識別し、他の通信モジュール2と異なる通信制御を行うように構成してもよい。すなわち、そのような通信モジュール2に対する収集システム10からの送信要求を他の通信モジュール2よりも減らすことにより、当該通信モジュール2の消費電力を抑制してもよい。あるいは、そのような通信モジュール2に対しては、通常チャンネルによる呼び出しを停止し、非常チャンネルのみによる呼び出しを行ってもよい。
一方、ステップS14において、新たに取得した状況情報9が過去状況情報209と一致しなかった場合、タイマ設定部204は、次回の起動時間を決定するための時間間隔を短縮する(ステップS16)。また、通信制御部201がRF回路22を起動する(ステップS17)。
これにより、RF回路22は、電波を受信したか否かをセンシングする状態となり、外部装置(中継局14または他の通信モジュール2)からの送信要求を受信する状態になる(ステップS18)。このように、通信モジュール2は、省電力モードにおいては、常時待ち受け状態となるのではなく、自機側に、送信するべき状況情報9がある場合にのみ、外部装置からの送信要求の待ち受け状態となる。したがって、常時待ち受け状態にある通常モードに比べて、待ち受け状態にある時間を短縮できるため、省電力モードにおける消費電力を抑制できる。
また、収集システム10は、収集システム10側から送信要求を出したときにのみ、通信モジュール2から状況情報9が送信されるので、多数の通信モジュール2から同時に状況情報9が送信されて通信経路が輻輳する事態を回避できる。
ステップS18が実行されている状態で、RF回路22が外部装置から送信要求を受信すると、通信制御部201はRF回路22を制御して、状況情報9を当該外部装置に向けて送信させる(ステップS19)。
なお、通信制御部201は、ステップS17においてPLC回路21を起動させることはなく、PLC回路21による電力線搬送通信は行われない。これにより、省電力モードにおいては、無線通信に比べて消費電力の多い電力線搬送通信が禁止され、電力線搬送通信も併用される通常モードのときに比べて消費電力が抑制される。
また、ステップS18における送信要求は、通常使用されるチャンネルではなく、非常チャンネルで行われることが好ましい。また、電池26で駆動中の通信モジュール2における待ち受け時間を短縮させるためには、ステップS18が実行されている時間を短縮することが好ましいため、収集システム10は非常チャンネルによる送信要求を比較的頻繁に行うことが好ましい。
状況情報9の送信が終了すると、通信制御部201はRF回路22を停止し(ステップS20)、タイマ設定部204がステップS16において決定した時間間隔(短縮された時間間隔)を起動部23にセットして、MCU20が停止する(ステップS21)。
以上が省電力通信処理における定期的な通信処理である。次に、図7のステップS31ないしS38に示す、収集システム10から不定期に要求される通信処理について説明する。
省電力モードにおいて、収集システム10から起動信号を受信すると(ステップS31においてYes)、当該起動信号を示す所定の周波数内の電波を監視していた起動部23(RF検波回路)からMCU20に起動信号が伝達される。これにより、MCU20がスリープモードから起動される(ステップS32)。
起動したMCU20は、読取部202によりインタフェース24を介して検出装置(ガスメータ3等)から新たな状況情報9を読み取る(ステップS33)。なお、このとき、先述のようにモード切替部200によってステップS7も実行される。また、比較部203は、状況情報9によって過去状況情報209を上書きする。
次に、通信制御部201がRF回路22を起動する(ステップS34)。これにより、RF回路22は、電波を受信したか否かをセンシングする状態となり、外部装置(中継局14または他の通信モジュール2)からの送信要求を受信する状態になる(ステップS35)。このように、通信モジュール2は、省電力モードにおいては、常時待ち受け状態となるのではなく、収集システム10によって強制的に起動させられたときにのみ、外部装置からの送信要求の待ち受け状態となる。したがって、常時待ち受け状態にある通常モードに比べて、待ち受け状態にある時間を短縮できるため、省電力モードにおける消費電力を抑制できる。
また、定期的な通信処理の場合と同様に、収集システム10は、収集システム10側から送信要求を出したときにのみ、通信モジュール2から状況情報9が送信されるので、多数の通信モジュール2から同時に状況情報9が送信されて通信経路が輻輳する事態を回避できる。
ステップS35が実行されている状態で、RF回路22が外部装置から送信要求を受信すると、通信制御部201はRF回路22を制御して、状況情報9を当該外部装置に向けて送信させる(ステップS36)。
なお、通信制御部201は、ステップS34においてPLC回路21を起動させることはなく、PLC回路21による電力線搬送通信は行われない。これにより、省電力モードにおいては、無線通信に比べて消費電力の多い電力線搬送通信が禁止され、電力線搬送通信も併用される通常モードのときに比べて消費電力が抑制される。
また、ステップS35における送信要求は、通常使用されるチャンネルではなく、非常チャンネルで行われることが好ましい。また、電池26で駆動中の通信モジュール2における待ち受け時間を短縮させるためには、ステップS35が実行されている時間を短縮することが好ましいため、収集システム10は強制的な起動要求を行った後は、速やかに非常チャンネルによる送信要求を行うことが好ましい。
状況情報9の送信が終了すると、通信制御部201はRF回路22を停止させるとともに(ステップS37)、MCU20が停止する(ステップS38)。なお、ステップS38により、MCU20が停止する際に、タイマ設定部204が新たな時間間隔を起動部23にセットしなおしてもよい。
このように、通信モジュール2は、省電力モードにおいても、収集システム10からの強制的な起動信号に応じて状況情報9を送信することができる。したがって、状況情報9に変化がなく、定期的な通信処理が行われない通信モジュール2に対して、任意のタイミングで、例えば、故障確認を行うことができる。
ただし、強制的に起動信号を送信することは、商用電力線90からの電力供給をうけることができない通信モジュール2に、電力消費を強いることになるため、その頻度は低く抑えられることが好ましい。また、故障確認よりも消費電力の抑制を重視する場合には、強制的な起動信号を受信したときにおいても、比較部203による比較を実行し、状況情報9に変化がなければRF回路22を起動しない(状況情報9を送信しない)ように制御してもよい。
以上のように、本実施の形態における監視システム1は、設置場所における状況を監視するシステムであって、監視すべき状況を表現した状況情報9を作成する複数の検出装置と、複数の検出装置に応じて設置され、それぞれが商用電力線90に接続される複数の通信モジュール2と、複数の通信モジュール2との間で通信が可能な収集システム10とを備えている。
そして、通信モジュール2は、収集すべき状況情報9を取得するインタフェース24および読取部202と、当該状況情報9を外部装置からの要求に応じて無線により送信するRF回路22と、当該状況情報9を外部装置からの要求に応じて商用電力線90により送信するPLC回路21と、商用電力線90からの電力供給がない場合に電力供給を行う電池26およびスイッチ27と、商用電力線90からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替部200と、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて消費電力を抑制するようにPLC回路21およびRF回路22を制御する通信制御部201とを備えることにより、センシングを行いつつ、簡易かつ廉価な一次電池である電池26によって実現可能となる。
また、動作モードが省電力モードのときにおいて、通常モードのときに比べて、外部装置からの受信信号をセンシングするための待ち受け時間を短縮させることにより、商用電力線90からの電力供給がない場合には、待ち受けによって消費する電力を抑制することができる。
また、動作モードが省電力モードのときにおいて、通信制御部201が、通常モードのときに比べて通信密度を低下させることにより、商用電力線90からの電力供給がない場合には、消費電力を抑制することができる。例えば、省電力モードのときには、当該通信モジュール2からホッピング通信における通信要求を送信することを禁止することにより、他の通信モジュール2における状況情報9を中継する通信が実行されなくなる。
また、動作モードが省電力モードのときにおいて、通信制御部201が、RF回路22によってのみ外部装置との間の通信を行うようにRF回路22を制御することにより、商用電力線90からの電力供給がない場合には、無線通信に比べて消費電力の大きい電力線搬送通信を行わないことにより、消費電力を抑制することができる。
また、読取部202により過去に取得された過去状況情報209を記憶しておき、取得された新たな状況情報9と記憶された過去状況情報209とを比較する比較部203を備え、比較部203の比較結果において、新たな状況情報9と過去状況情報209との間に変化があった場合にのみ当該新たな状況情報9を送信させることにより、状況情報9に変化がない場合には、外部装置に状況情報9を送信しないことにより、通信回数を減らせるため、消費電力を抑制できる。
また、時間間隔(通信間隔)を設定するタイマ設定部204をさらに備え、比較部203の比較結果に応じて当該通信間隔を決定することにより、状況情報9に変化がない場合には、通信間隔を延ばすことにより、消費電力を抑制できる。
また、読取部202により取得される状況情報9は、ガス、水道および電気のうちの少なくとも1つの変化量を示す検針値を含む。検針値は人の生活に伴って刻々と変化する状況情報9であるため、定期的な通信が必要になるという事情がある。すなわち、状況情報9として検針値を送信する場合、商用電力線90からの電力供給がなくても、比較的長期間にわたって通信を確保しなければならず、本発明のように消費電力が抑制される効果が高い。
また、商用電力線90からの電力供給がある場合には、収集システム10との間の通信状態が悪化しても、比較的通信状態が良好な近傍の他の通信モジュール2を中継することにより、収集システム10との間の通信を確保し、比較的高密度で設置される通信モジュール2を有効に活用する。一方で、商用電力線90からの電力供給がない通信モジュール2については、自機の通信にのみ専念させることにより、電力消費を抑えることができるので、長期駆動が可能となる。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態において図5ないし図7に示した各工程はあくまでも例示であって、このような内容および順序に限定されるものではない。すなわち、同様の効果が得られるならば、これらの各工程は適宜変更されてもよい。
また、ソフトウェア的に実現されるとして説明した各機能ブロックの一部または全部を専用の論理回路でハードウェア的に実現してもよい。一方で、ハードウェアの一部をソフトウェアで実現してもよい。
また、通信装置と検出装置との対応は一対一となっているが、1つの通信装置に複数の検出装置が対応していてもよい。
また、通信モジュール2のMCU20は、センサ6からの信号によって起動し、状況情報9を送信するように構成されていてもよい。例えば、センサ6が火災やガス漏れ等の何らかの異常を検出するために設置されている場合は、異常が検出されたときに直ちに通報されることが好ましい。
また、監視システム1は、検針作業員によって携帯される検針用の端末装置(無線端末装置)を備えていてもよい。このような端末装置からは、通信モジュール2に対して強制的な起動信号を送信して、当該端末装置に状況情報9を送信するよう要求することが好ましい。すなわち、通信モジュール2は省電力モードにおいても、不定期に受信される起動信号を受信して状況情報9を送信することが可能に構成されているため、検針作業員による検針(システム側が決定することのできない任意タイミング)にも対応することができる。
1 監視システム
10 収集システム
11 宅内システム
12 サーバ装置
13 収集装置
130 CPU
131 記憶装置
132 ネットワークインタフェース回路
133,141,21 PLC回路
134 プログラム
14 中継局
140,20 MCU
142,22 RF回路
2 通信モジュール
200 モード切替部
201 通信制御部
202 読取部
203 比較部
204 タイマ設定部
208 モード情報
209 過去状況情報
20a メモリ
23 起動部
24 インタフェース
26 電池
27 スイッチ
28 プログラム
3 ガスメータ
4 水道メータ
5 電気メータ
6 センサ
8 集合住宅
9 状況情報
90 商用電力線
91 ネットワーク

Claims (11)

  1. 商用電力線に接続される通信装置であって、
    収集すべき状況情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、
    前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、
    前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、
    前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて、前記外部装置からの受信信号をセンシングするための待ち受け時間を短縮させることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信装置であって、
    前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて通信密度を低下させることを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記制御手段は、前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記無線通信手段によってのみ前記外部装置との間の通信を行うように制御することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記取得手段により過去に取得された過去の状況情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記取得手段により取得された新たな状況情報と前記記憶手段に記憶された過去の状況情報とを比較する比較手段を備え、
    前記制御手段は、前記比較手段の比較結果において、前記新たな状況情報と前記過去の状況情報との間に変化があった場合にのみ前記新たな状況情報を送信させることを特徴とする通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置であって、
    前記制御手段は、通信間隔を設定する設定手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記比較手段の比較結果に応じて前記通信間隔を決定することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記取得手段により取得される状況情報は、ガス、水道および電気のうちの少なくとも1つの変化量を示す検針値を含むことを特徴とする通信装置。
  8. 設置場所における状況を監視する監視システムであって、
    監視すべき状況を表現した状況情報を作成する複数の検出装置と、
    前記複数の検出装置に応じて設置され、それぞれが商用電力線に接続される複数の通信装置と、
    前記複数の通信装置との間で通信が可能な収集装置と、
    を備え、
    前記通信装置は、
    対応する前記検出装置から収集すべき状況情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、
    前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段と、
    前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、
    前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする監視システム。
  9. 請求項8に記載の監視システムであって、
    前記通信装置の制御手段は、
    前記動作モードが前記通常モードのときにおいて、前記通信装置の無線通信手段または電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報を受信させるとともに、前記他の通信装置から受信した状況情報を前記収集装置に向けて送信させる一方で、
    前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通信装置の無線通信手段および電力線通信手段に、他の通信装置から送信された状況情報の受信を禁止することを特徴とする監視システム。
  10. 商用電力線に接続されるとともに、前記商用電力線からの電力供給がない場合に電力供給を行う補助電力供給手段を備えたコンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
    収集すべき状況情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する無線通信手段と、
    外部装置に前記取得手段により取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する電力線通信手段と、
    前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替手段と、
    前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記通常モードのときに比べて消費電力を抑制するように前記無線通信手段および前記電力線通信手段を制御する制御手段と、
    を備える通信装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 商用電力線に接続される通信装置による通信方法であって、
    (a) 収集すべき状況情報を取得する工程と、
    (b) 取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて無線により送信する工程と、
    (c) 取得された状況情報を外部装置からの要求に応じて前記商用電力線により送信する工程と、
    (d) 前記商用電力線からの電力供給がない場合に補助電力供給手段からの電力供給に切り替える工程と、
    (e) 前記商用電力線からの電力供給を受けているか否かに応じて、通常モードと省電力モードとの間で動作モードを切り替える工程と、
    (f) 前記動作モードが前記省電力モードのときにおいて、前記(b)工程および前記(c)工程の消費電力を通常モードに比べて抑制する工程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
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