JP5365960B2 - 三次元2点間距離簡易計測装置 - Google Patents

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本発明は、任意に指定した空間2点間距離を計測するための三次元2点間距離簡易計測装置に関する。
一般に、建屋などにおける既設の天井配管設備の吊下げ支持機構を、耐震補強などのために、後付け作業で取り付けるような場合、配管の両側にて天井から一対の吊棒を吊下げ、この吊下げられている一対の吊棒に水平に配管支え梁を渡しかけることになる。また、耐震バックチェック用配管サポートなどの干渉状況を確認するために寸法計測作業が行われることがある。このとき、同時に計測状況を撮影し、後での確認作業に用いるようにしている。このような作業は、周辺設備が既に設置されているために、後付け作業となり、製作図ではこの支持機構の構成部材の寸法は不明である。したがって、この支え梁の寸法割り出しのために吊棒に連結する2点間の距離を求めることが必要になる。このような作業は高所作業となるとともに、既設の設備機器が存在するため狭隘部における作業となる。このため、従来から、足場組みすることなく、遠隔から簡易に2点間距離を求めることが要請されている。
このような問題は、上記した治具の後付け作業のみならず、いろいろな場面で生じる。例えば、特許文献1には、間隔をへだてて対向した一対のスタブ間にブレースを取り付けるに際して、ブレース寸法を決めるために一対のスタブの端面間距離を求める技術が開示されている。これは一対のスタブの端部に複数の光反射器を取り付け、所定箇所に設置した光波測距測角儀によって、その三次元座標原点と、一対のスタブの各端部の光反射器との間における距離、天頂角、方位角を測定し、これらの測定値に基づいてスタブ端縁の複数個所間の距離、端縁形状を演算し、この演算結果に基づいてブレースを加工し、適正な形態で接続できるようにしたものである。また、特許文献2では、見通しのきかない2点間の距離を測定するための技術が開示され、これには各測定点までの距離と俯仰角および方位角を測定し、その測定結果に基づいて2つの測定点間の距離を演算するようにしている。
したがって、この種の三次元空間における2点間距離を計測する場合、光波やレーザを用いた測距手段によって目標点に置かれたそれぞれのターゲットを指標して距離を測定し、更に、方位角、鉛直角を計測して、データを持ち帰り、あるいは現場にて、別途に準備したコンピュータにデータを入力して、上記2点間の距離を算出するようにしているのが一般的である。
特開昭58−137703号公報 特開平7−55938号公報
しかし、従来の三次元計測装置においては、装置の計測原点を基準とした測定点との相対的な空間座標を計測することはできるが、それらを任意に指定した2点間の距離を簡易的に計測できるツールはない。また、一般的に三次元計測装置は、重量物が多いので、装置本体の持ち運びを主とした三次元計測の用途には適していない。また、作業現場の確認のために行われる計測状況を撮影することが行われるが、これは作業者がカメラにより日付とともに撮影しているが、机上でのデータ整理時には計測データと撮影データとは人的作業で紐付けして、データ同士の照合を行っているため、後の整理作業に非常に手間取っていた。
そこで、本発明は、任意に指定した空間2点間距離を計測するツールを装置コントローラに組み込み、また、三次元計測に必要最低限な装置構成とすることで軽量化しつつ、簡易・直接的に2点間距離を計測表示できるようにした三次元2点間距離簡易計測装置を提供することを目的とする。更に、計測する際に計測点にレーザ距離計のレーザスポットを的確に照準させることができるようにすることを目的とする。加えて、計測・撮像したと同時に画像データ、計測した測定点の空間座標データ、2点間寸法データの一元化システムを構築し、データ整理作業時間の効率化を図ることができる三次元2点間距離簡易計測装置を提供することを目的とする。
本発明に係る三次元2点間距離簡易計測装置の基本構成は、測定点までの直線距離を計測するレーザ距離計、これを2軸回りに駆動させる自動雲台からなり、これらのコントロール、また、計測した情報から任意の2点間距離を計算するソフトが組み込まれた演算部が備えられたコントローラを有するものとする。更に、三次元2点間距離計測装置に小型カメラを取付け、ズーム機能によりコントローラ画面上に映し出した計測点を決定する際の誤差を小さくするようにすればよい。加えて、計測した計測点の空間座標データ、計算された2点間距離データを一元化するデータベースを組み込むようにすればよい。
すなわち、本発明に係る三次元2点間距離簡易計測装置の基本構成は、測定点までの直線距離を計測するレーザ距離計、これを2軸回りに駆動させる自動雲台からなり、これらのコントロール、また、計測した情報から任意の2点間距離を計算するソフトが組み込まれた演算部が備えられたコントローラからなる。
より具体的には、本発明に係る三次元2点間距離簡易計測装置は、レーザ距離計と、このレーザ距離計を搭載し水平・起伏動作のための2制御軸を有する雲台と、前記雲台を操作して搭載されたレーザ距離計によるレーザスポット位置を制御する駆動コントローラとを有し、前記コントローラには前記レーザ距離計の2つの計測点の各々の計測距離信号と前記雲台の制御軸角度信号を入力して2つの計測点間の距離を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果を表示する表示手段を設けたことを特徴とする。
また、前記コントローラの演算手段は、雲台駆動原点とレーザ距離計原点との座標変換をなすことにより、計測点の三次元座標を算出することにより相対座標を用いた2点間距離を演算するように構成すればよい。
また、本発明に係る三次元2点間距離簡易計測装置は、レーザ距離計と、このレーザ距離計を搭載し水平・起伏動作のための2制御軸を有する雲台と、前記雲台を操作して搭載されたレーザ距離計によるレーザスポット位置を制御する駆動コントローラとを有し、前記コントローラには前記レーザ距離計の2つの計測点の各々の計測距離信号と前記雲台の制御軸角度信号を入力して2つの計測点間の距離を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果を表示する表示手段を設けるとともに、前記雲台には前記レーザ距離計の光軸と平行な光軸を有して計測点領域を撮像するカメラを設け、当該カメラによる撮像画像を前記表示手段に表示可能としたことを特徴とする。
また、前記演算部は、前記表示手段に表示された前記撮像画像に対して、当該撮像画像取得時に照射されたレーザスポットを選択することで当該レーザスポット照射位置を原点とした2次元座標系を割り当て、原点と前記雲台の制御角度との相関を求め、前記撮像画像内において任意の計測点を選択されることで前記計測点の2次元座標を取得し、前記原点における前記雲台の制御角度と撮像時における前記カメラの倍率、撮像画像の画角、原点の2次元座標、および前記計測点の2次元座標から、前記レーザ距離計により照射されるレーザスポットを前記選択された計測点近傍に移動させるために必要とされる前記雲台の制御角度を算出し、前記雲台に制御信号を出力して前記レーザスポットを前記計測点に漸近させる半自動位置合わせプログラムを備えるようにする。
また、前記コントローラには、前記計測点に漸近させた前記レーザスポットを前記計測点に一致させるために雲台を制御するためのライブ映像を前記表示手段に表示する機能を備えるようにする。
また、前記コントローラには計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データとともに計測と同時に撮影した画像データを一元化して保存するデータ記憶手段を設けるようにすればよい。
また、前記コントローラには計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データを撮影した画像データにおける計測点に紐付けて保存するデータ記憶手段を設けるようにすればよい。
さらに、前記カメラはズーム機能を有し、前記コントローラの表示手段にレーザスポットの照射位置を拡大表示可能とすることが望ましい。
上記構成により、本願発明では、レーザ距離計を雲台に搭載し、コントローラによって初期化を行った後、雲台の制御軸を駆動し、水平移動、俯仰角移動を行ってレーザ距離計のレーザスポットを計測点に向けて、雲台の制御角度、直線距離計による計測データを求めることができる。コントローラは計測データを取り込み、2つの計測点の距離を算出して表示手段に表示することができる。雲台原点と距離計の原点との間で座標変換することで、計測点の三次元座標を算出し、相対座標を用いた2点間距離を同時に表示することができる。
雲台にレーザ距離計を搭載して、雲台のコントローラにより操作するとともに、このコントローラにて2点間距離を計算して表示する構成であるため、極めて簡易小型な構成とすることができ、軽量化、小型化が実現でき、既設建屋における狭隘部への持込移動と、高所に計測点が存在しても極めて簡易に2点間距離を求めることができる。本装置により、従来、簡易的に計測できなかった空間2点間距離を計算でき、2点間距離をその場で計測・表示することができる。また、計測対象が高所・狭隘部であっても計測装置の設置位置によらず計測することができ、更にスキルレスで任意の2点を少ない作業時間で計測が可能である。
また、雲台を自動制御してレーザスポットを計測点に漸近させるようにしたことで、レーザスポットの空間的な移動状態を確認しながらの計測点の位置あわせという作業の幅を少なくすることができる。これによりレーザスポットの位置合わせ時間の短縮を図ることができる。また、表示手段にライブ映像を表示して手動による計測点とレーザスポットとの位置合わせを可能としたことで、ライブ映像を拡大して位置合わせ作業を行うことが可能となる。このため、位置合わせの精度が向上する。
また、計測装置に小型カメラを取付け、ズーム機能によりコントローラ画面上に映し出した計測点を決定する際の誤差を小さくすることができるので、簡易ながら高い計測精度を持たせることができる。コントローラには計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データとともに計測と同時に撮影した画像データを一元化して保存することができるので、データ整理作業時間の効率を図ることができる。
また、コントローラに計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データを撮影した画像データにおける計測点に紐付けて保存するデータ記憶手段を設けたことにより、データを整理する際の効率化を図ることができる。
本発明に関連する第1の実施形態に係る三次元2点間距離簡易計測装置の使用状態説明略図である。 本発明に関連する第1の実施形態に係る計測装置を簡略化して示した模式的な構成図である。 同計測装置本体の側面図である。 同計測装置本体の正面図である。 本発明に関連する第1の実施形態に係る計測装置の制御ブロック図である。 本発明に関連する第1の実施形態に係る計測装置の制御フローである。 本発明に関連する第1の実施形態に係るコントローラの画面表示構成図である。 本発明に関連する第2の実施形態に係る計測装置を簡略化して示した模式的な構成図である。 本発明に関連する第2の実施形態に係る計測装置の制御ブロック図である。 本発明に関連する第2の実施形態に係る計測装置の制御フローである。 本発明に関連する第2の実施形態に係るコントローラの画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係る計測装置の制御ブロック図である。 撮像画像に対して2次元座標系を付与した場合の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る計測装置の制御フローである。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける撮像時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける2次元座標登録時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおけるライブ映像切り換え時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける自動位置合わせ制御実行時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける手動位置合わせ実行時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける自動位置合わせ実行後の計測点拡大時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける手動位置合わせ実行時の画面表示構成図である。 本発明の実施形態に係るコントローラにおける2点間距離計測終了時の画面表示構成図である。 撮像画像を含む計測関連データをCSV形式で保存したファイルの例を示す図である。
以下に、本発明に係る三次元2点間距離簡易計測装置の具体的実施の形態を、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、実施形態は一つの事例に過ぎない。本願発明の趣旨を変更しない限り任意に変更可能であり、実施形態には限定されない。
図1は本発明に関連する実施形態に係る三次元2点間距離簡易計測装置(以下、単に計測装置という)10の使用状態説明略図であり、図2は同計測装置10を簡略化して示した模式的な構成図、図3、4は計測装置本体の側面図と正面図である。
図示のように、実施形態に係る計測装置10は、三脚などの架台(図示せず)に搭載される雲台12と、この雲台12に搭載されるレーザ距離計14を備えている。雲台12は2つの互いに直交する水平制御軸16、垂直制御軸18を有し、上段のマウントプレート20に搭載されたレーザ距離計14を各制御軸16、18の回りに回転させることで起伏動作並びに水平動作を行えるようにしている。制御軸16、18はステッピングモータ16M、18Mなどの駆動源により動作されるようになっており、後述するコントローラによるステッピングモータ16M、18Mの制御操作で前記レーザ距離計14の向きを任意に変更できる電動雲台として構成されている。当然ながら、水平制御軸16の回りに回転させてレーザ距離計14の起伏動作を、垂直制御軸18の回りに回転させて水平動作を行わせることができる。このような電動雲台には一般的な市販品を用いればよく、実施形態の場合は、株式会社アルゴ社製のコンピュータコントロール雲台PTUシリーズを利用している。
一方、前記レーザ距離計14は、公知の測距器であって、内蔵するレーザ発光源からレーザ光を照射するレーザポインタ型の距離計であり、計測点Pnにレーザスポットを一致させ、反射レーザ光を受光するまでの時間から直線距離を計測するものである。実施形態のレーザ距離計14には市販品の乾電池駆動型のハンディタイプレーザ距離計14を用いており、具体的には、株式会社村上技研産業社製のディストクラシック5aを用いている。もちろん、直線距離を測定し、計測結果を出力できる小型のレーザ距離計であればこれに限られるものではない。
一方、雲台12にレーザ距離計14をマウントした状態で、2つの計測点Pn(P1、P2)までの距離を測定し、これらの2点間距離を表示させる小型操作端末としてのコントローラ22が設けられている。このコントローラ22はレーザ距離計14による計測距離ln(l1、12)のデータを入力するとともに、雲台12の各制御軸16、18の回転角θを回転角センサ16S、18Sから入力する演算部24が設けられ、この演算部24に組み込まれたプログラムにより計測2点間距離Lを算出するようにしている。この演算結果はコントローラ22の表示部26に出力され、図7に示すように、第1計測点P1の計測データ、第2計測点P2の計測データ、および演算結果としての2点間距離Lを数値表示するようにしている。
また、前記コントローラ22は、基本的に雲台12の操作を主体とし、雲台12の各制御軸16、18の初期位置からの回転角θを表示できるようになっている。このため、コントローラ22には雲台操作部28が設けられ、雲台12のステッピングモータ16M、18Mを駆動制御できるようにしている。具体的には上下動作のための上下ボタンと水平回転のための左右ボタンによって構成されている(図7参照)。
したがって、コントローラ22は、雲台12の駆動制御によりレーザ距離計14のレーザスポットを2つの計測点P1、P2に向けて、それぞれの直線距離l1、l2の計測データを取り込み、同時に雲台12の制御軸16、18の回転角θのデータを取り込み、ピタゴラスの定理に基づく2点間距離を演算して表示する機能を有している。
ところで、上記レーザ距離計14は雲台12のマウントプレート20に搭載されて固定設置されるが、このとき、雲台12を操作してレーザスポットを計測点Pnに当てることにより計測点Pnまでの直線距離は、レーザ距離計14の光源を原点とした値となる。しかし、レーザスポットの移動は雲台12で行うため、レーザ距離計14の座標原点O14と雲台12の座標原点O12との間に距離lmの隔たりがある。このため、座標変換を行う必要がある。
いま、図2に示すように、レーザ距離計14の光源を原点O14とする直交座標を(x,y,z)、雲台12の回転中心を原点O12とする直交座標を(X,Y,Z)とし、Z軸まわりの回転角θn1(第1計測点θ11、第2計測点θ21)、X軸回りの回転角θn2(第1計測点θ12、第2計測点θ22)としたとき、各三次元座標は次のようになる。
(1)レーザ距離計14を原点とする測定点P1、P2の座標
(2)自動雲台12の回転中心を原点とするレーザ距離計12の原点座標
(3)自動雲台12の回転中心を原点とする測定点P1、P2の座標
したがって、測定点P1、P2の2点間距離Lは、次のようになる。
前記コントローラ22の演算部24は、上記数式にしたがって測定した直線距離lと回転角センサ16S、18Sから出力された角度θとを用いて2点間の距離を算出するプログラムを有している。
前記コントローラ22の演算部24は、上記数式にしたがって測定した直線距離lと回転角センサ16S、18Sから出力された角度θとを用いて2点間の距離を算出するプログラムを有している。
コントローラ22の制御ブロックを図5に示す。図示のように、演算部24には機器制御プログラムと2点間距離算出プログラムが格納されている。雲台操作部28による操作によって制御信号がターミナル30を介して雲台12に送られ、搭載されているレーザ距離計14の向きを任意に調整するようにしている。また、雲台12の制御軸16,18の回転角θは、やはりターミナル30を介して入力され、演算部24に格納された2点間距離算出プログラムに取り込まれる。また、レーザ距離計14には機器制御プログラムにより計測指令信号が出力されるようになっており、計測された距離データは2点間距離算出プログラムに取り込まれる。距離データと角度データが入力されることにより、上述した数式に基づいてプログラムは2点間距離Lを演算し、これを表示部26にて表示するようになっている。
図6は実施形態に係る計測装置10の作動順序のフローを示している。図示のように、最初に雲台12の初期化が行われる(ステップ100)。これにより初期位置での基準角度が設定される。次いで雲台操作部28により方向指示を出力し(ステップ110)、レーザ距離計14のレーザスポットを第1の計測点P1に合わせる。計測点P1にスポットが一致したら計測ボタンを押し(ステップ120)、1点目の座標を取り込む(ステップ130)。同様に、第2の計測点P2に対して方向指示を出し(ステップ140)、レーザ距離計14のレーザスポットを第2の計測点P2に合わせる。計測点P2にスポットが一致したら計測ボタンを押し(ステップ150)、点目の座標を取り込む(ステップ160)。演算部24は取り込まれたデータを基に2点間距離Lを算出し(ステップ170)、表示部26に直接距離表示をなすのである(ステップ180)。
図7に表示部26による画面表示例を示す。この表示部26では、簡易に計測結果が理解できるように、第1計測点P1の座標情報表示欄32を左上欄に、第2計測点P2の座標情報表示欄34を左上欄に示し、また、現在計測中の距離情報欄36を中段に表示している。そして、下段部には演算結果である2点間距離表示欄38を大きく示し、その左方に雲台操作部28を配置している。また、その右方にはレーザ距離計14の起動・停止ボタン40と、雲台12の移動速度の調整ボタン42を配置している。このように構成することで、2点間距離を計測操作時に同時に確認することができるものとなっている。
このような実施形態によれば、電動雲台12の初期座標を合わせ、小型操作端末のコントローラ22を用い、電動雲台12を動作させて、レーザ距離計を第1計測点P1、と第2計測点P2のそれぞれに合わせ、雲台12の原点O12から計測点P1、P2までの直線距離を計測する。そして、各計測点P1、P2における角度情報と、直線距離情報を各計測点の一時記録スペースに格納する。そして、格納した数値から第1計測点のX1、Y1、Z1座標と、第2計測点のX2、Y2、Z2座標を算出、算出した各座標を用い、2点間距離算出プログラムによって2点間の距離を小型操作端末上に表示することができる。したがって、この実施形態に係る三次元2点間距離簡易計測装置10によれば、計測作業工数の低減と、高所部位計測の簡易化、省力化を図ることができる効果が得られる。
次に、本発明に関連する第2実施形態について説明する。この第2実施形態に係る計測装置10Aは外観的には、前述した関連実施形態に係る計測装置10にカメラ50を搭載したものである。図1および図8に示すように、前記雲台12に前記レーザ距離計14の光軸と平行な光軸を有して計測点領域を撮像するカメラ50を設け、当該カメラ50による撮像画像をコントローラ22Aの表示部26Aに表示可能としたものである。カメラ50はズーム機能を有し、前記表示部26Aにレーザスポットの照射位置を拡大表示できるようにしている。このカメラ50の撮像・ズーム操作は前記コントローラ22にカメラ操作領域を設ければよいが、カメラ50にて単独に操作するようにしてよい。コントローラ22にカメラ50の撮像した画像を取り込んで処理する画像入力部52が設けられており、入力した画像を演算部24に出力するものとしている。撮像画像は画像表示処理部54を介して表示部26Aに出力し、画面表示させる。
また、演算部24には、計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データとともに計測と同時に撮像した画像データを一元化して保存するデータ記憶手段56(図9参照)が接続され、各データを紐付けして格納保存するようにしている。データ保存フォームとしては、計測点番号、座標データ、2点間寸法データ、画像データ、タイムスタンプなどのデータを表形式で保存するようにすれば良い。
実施形態に係る計測装置10Aにおけるコントローラ22Aの制御ブロックを図9に示す。図示のように、直線距離の計測値と制御角度の計測値に基づいて2点間距離を算出表示するまでの処理ブロックは第1実施形態と同じである。この第2実施形態では、特に、カメラ50による画像処理のための手段が付帯している。カメラ50により撮像された画像は、コントローラ22Aに設けた画像入力部52を介して演算部24に入力され、画像表示処理部54を介して表示部26に表示させ、必要に応じてズームアップして計測点を拡大表示させ、画像を見ながらレーザスポットを計測点に一致させるようにしている。確定したデータはデータ記憶手段56に出力し、データベースとして、後のデータ整理作業に利用する。
図10は実施形態に係る計測装置10Aの作動順序のフローを示している。図示のように、最初に雲台12の初期化、雲台操作部28により方向指示を出力し、レーザ距離計14のレーザスポットを第1の計測点P1に合わせる(ステップ100−110)。概略合わせた状態でカメラ50による撮影映像をズームアップして拡大表示させ(ステップ115)、レーザスポットを微動操作に切り替え、微調整を行うようにする。計測点P1にスポットが一致したら計測ボタンを押し(ステップ120)、1点目の座標を取り込む(ステップ130)。同様に、第2の計測点P2に対して方向指示を出し(ステップ140)、カメラズームアップにより表示部26に計測領域を拡大表示させ(ステップ145)、レーザ距離計14のレーザスポットを第2の計測点P2に合わせる。計測点P2にスポットが一致したら計測ボタンを押し(ステップ150)、2点目の座標を取り込む(ステップ160)。演算部24は取り込まれたデータを基に2点間距離Lを算出し(ステップ170)、カメラ50にて撮像し(ステップ175)、算出データ並びに計測点座標データ、及び計測状況を画像データとして記憶手段56に取り込むとともに、表示部26Aに直接距離表示をなすのである(ステップ180)。
図11に表示部26による画面表示例を示す。この表示部26Aでは、第1計測点P1の座標情報表示欄32と、第2計測点P2の座標情報表示欄34を右側に配置し、その下部に演算結果である2点間距離表示欄38を表示するようにしている。更にその下部領域に雲台操作部28を配置している。また、左方の領域にカメラ50による撮影映像の表示欄58を設け、画像を見ながらレーザスポットを計測点Pnに合わせることができるようになっている。このように構成することで、2点間距離を計測操作時に同時に確認することができるものとなっている。
このような実施形態によれば、カメラ50による撮影映像を見ながらレーザ距離計のレーザスポットを第1計測点P1、と第2計測点P2のそれぞれに合わせ、雲台12の原点O12から計測点P1、P2までの直線距離を計測する。そして、各計測点P1、P2における角度情報と、直線距離情報を各計測点の一時記録スペースに格納する。そして、格納した数値から第1計測点のX1、Y1、Z1座標と、第2計測点のX2、Y2、Z2座標を算出、算出した各座標を用い、2点間距離算出プログラムによって2点間の距離を小型操作端末上に表示することができるとともに、計測・撮像したと同時に画像データ、計測した測定点の空間座標データ、2点間寸法データの一元化システムを構築し、データ整理作業時間の効率を図ることができる効果が得られる。
次に、本発明に係る実施形態について説明する。この実施形態に係る計測装置は外観的には、前述した第2の関連実施形態に係る計測装置と同様である。すなわち雲台にレーザ距離計の光軸と平行な光軸を有して計測点領域を撮像するカメラを設け、当該カメラによる撮像画像をコントローラの表示部に表示可能としたものである。よってその外観に関しては図8を援用すると共に、その構成を同一とする部分には図面に同一番号を付して詳細な説明は省略することとする。ここで、本実施形態に係る計測装置10B(図12参照)は、カメラ50による撮像画像に基づいて雲台12の回転を制御し、レーザ距離計14のレーザスポットを半自動で計測点に移動させることを可能とする点を特徴とする。この機能を実現するために、図12に示すように演算部24には半自動位置合わせプログラムを備える構成とした。
半自動位置合わせプログラムとは、2次元座標系割り当て機能、計測点登録機能、及び雲台制御角算出機能を有するプログラムである。ここで、2次元座標系割り当て機能とは、レーザ距離計14から照射されたレーザのスポット(レーザスポット)を撮像範囲に含む状態でカメラ50により撮像された画像に対し、レーザスポットの照射位置を選択することで、これを原点とした2次元座標系を割り当てる機能である。また、計測点登録機能とは、撮像された画像上において、任意に選択される計測点の2次元座標を登録する機能である。さらに、雲台制御角算出機能とは、原点をレーザスポット照射位置とした際における雲台12の制御角と登録された計測点の2次元座標、撮像画像の画角、および撮像時におけるカメラ50の倍率に基づいて、レーザスポットを計測点近傍に移動させるための雲台12の制御角度を算出する機能である。
例えば撮像画像に対して図13に示すように2次元座標系を割り当てた場合、X軸(横軸)およびY軸(縦軸)の単位目盛りはそれぞれ、1/撮像画像のピクセル数で表すことができる。すなわち、横方向のピクセル数をmmax、縦方向のピクセル数をnmaxとした場合にはそれぞれ、1/mmax、1/nmaxで表すことができる。ここで、原点Oであるレーザスポット照射位置の2次元座標は(0,0)となり、雲台12の水平軸および垂直軸の制御角度はθx0,θy0となる。そして任意に選択した第1の計測点Pの2次元座標を(m,n)、雲台12の制御角度をθx1,θy1とし、第2の計測点Pの2次元座標を(m,n)、雲台12の制御角度をθx2,θy2とする。
この場合、原点Oから第1の計測点P近傍までレーザスポットを移動させるための雲台12の制御角Δθ,Δθはそれぞれ、
で求めることができる。ここで、kは撮像時におけるカメラ50の倍率であり、A、Bはそれぞれ撮像画像における横方向画角(視野角)と縦方向画角(視野角)である。なお、倍率kは撮像時の設定により決定され、画角A、Bはそれぞれ使用する光学センサの撮像面(CCD)の寸法や画像を撮像面に投射するレンズの焦点距離、およびレンズの歪み度合いにより決定されるため、いずれも撮像に使用する機材の選定、設定により決定されるパラメータである。
次に、手動操作により第1の計測点Pの3次元座標の取得が完了すると、実際に計測点Pにレーザスポットを一致させた際の雲台12の制御角θx1,θy1を得ることができる。このことより、第1の計測点Pから第2の計測点P近傍までレーザスポットを移動させるための雲台12の制御角Δθx1,Δθy1はそれぞれ、
で求めることができる。
第2の計測点P近傍にレーザスポットを移動させた後は手動操作によりレーザスポットを第2の計測点Pに一致させ、第2の計測点Pにおける3次元座標を取得することで、2点間距離の算出を行うことが可能となる。なお、2点間距離の算出に関しては、上述した第1、第2の実施形態と同様な手法で行えば良い。
実施形態に係る計測装置におけるコントローラ22Bの制御ブロックを図12に示す。本実施形態においても、直線距離の計測値と制御角度の計測値に基づいて2点間距離を算出表示するための処理ブロックは第1実施形態と同じである。この実施形態では、特に、カメラ50により撮像された画像を計測点の選択に利用するための半自動位置合わせプログラムが、演算部24に記憶されている。カメラ50により撮像された画像は、コントローラ22Bに設けた画像入力部52を解して演算部24に入力される。入力された画像は、画像表示処理部54を介して表示部26B(図15参照)に表示される。表示部26Bに表示された画像に対して表示部26Bを介してレーザスポット照射位置が入力されると、半自動位置合わせプログラムは画像に対してレーザスポット照射位置を原点とした2次元座標系を割り当て、画像表示処理部54を介して表示部26Bに表示させる。表示部26Bに表示された画像に対して計測点の選択が成されると、上述した数式5〜8に基づいて、レーザスポットを計測点近傍に移動させるための雲台12の制御角度が算出され、機器制御プログラムへと送られ、算出された制御角度に従って雲台12が制御され、レーザ距離計14の向きが調整される。レーザ距離計14の向きが調整されることによりレーザスポットが、画像上で選択された計測点に漸近した後、表示部26B上にはライブ映像(撮影映像)が表示され、必要に応じてズームアップして計測点近傍を拡大表示させる。拡大表示させたライブ映像を見ながら雲台操作部28を介して雲台12の制御角度を調整し、レーザスポットを計測点に一致させ、実際の計測点を確定し、距離データを取得する。取得した距離データは、カメラ50により撮像した画像データと紐付けられた上でデータ記憶手段に記憶され、後のデータ整理作業に利用される。
図14は実施形態に係る計測装置10Bの作動順序のフローを示している。図示のように、最初に雲台12の初期化が行われる(ステップ100)。これにより初期位置での基準角度が設定される。次いで必要に応じてカメラ50のズーム調整を行い、撮像範囲のズームアップあるいはズームダウンを行う(ステップ105)。その後、雲台操作部28により方向指示を出力し、カメラ50による撮像範囲に複数の計測点の全てが含まれるように位置合わせを行い(ステップ110)、撮像する(ステップ120)。
表示部26Bに表示された撮像画像上に映し出されたレーザスポット照射位置を選択し、レーザスポットの位置を登録する(ステップ130)。レーザスポットの位置登録により表示部26Bに表示された画像上に付加された2次元座標系上において、第1の計測点(計測点1)Pを選択することで第1の計測点Pの2次元座標を登録し(ステップ140)、次いで第2の計測点(計測点2)Pの2次元座標を同様に登録する(ステップ150)。
表示部26Bに表示された撮像画像上で選択した第1の計測点Pの登録情報を呼び出し、2次元座標系に基づく雲台12の自動制御によりレーザ距離計14の向きを変え、レーザスポットを実空間上の第1の計測点Pに漸近させる(ステップ160)。雲台12の自動制御完了後、表示部26Bにはライブ映像が表示されるため、必要に応じてこれをズームアップ、またはズームダウンする(ステップ165)。雲台操作部28により方向支持を出力することで、表示部26Bに表示されたライブ映像上に写し出されるレーザスポットを第1の計測点Pに一致させる(ステップ170)。第1の計測点Pにレーザスポットを一致させた後に表示部26B上に描かれた計測ボタンを押し(ステップ180)、第1の計測点Pの3次元座標とステップ140において選択した撮像画像上の第1の計測点Pとを紐付けし、計測情報として登録する(ステップ190)。
次に、ステップ150において表示部26Bに表示された画像上で選択した第2の計測点Pの登録情報を呼び出し、2次元座標系に基づく雲台12の自動制御によりレーザ距離計14の向きを変え、レーザスポットを実空間上の第2の計測点Pに漸近させる(ステップ200)。雲台12の自動制御完了後、表示部26Bにはライブ映像が表示されるため、必要に応じてこれをズームアップ、またはズームダウンする(ステップ205)。雲台操作部28により方向指示を出力することで、表示部26Bに表示されたライブ映像上に写し出されるレーザスポットを第2の計測点Pに一致させる(ステップ210)。第2の計測点Pにレーザスポットを一致させた後に計測ボタンを押し(ステップ220)、第2の計測点Pの3次元座標とステップ150において選択した撮像画像上の第2の計測点Pの2次元座標とを紐付けし、計測情報として登録する(ステップ230)。
2点間距離計測の対象となる第1の計測点Pの計測情報を取り込み(ステップ240)、次いで第2の計測点Pの計測情報を取り込む(ステップ250)。演算部24は、取り込まれたデータを基に2点間距離Lを算出し(ステップ260)、ステップ120での撮像画像と共に、算出された2点間距離Lを表示する(ステップ270)。さらに必要に応じて、計測日時、計測者、コメント、その他各計測点の3次元情報等の計測関連情報と画像を一元化し、これをCSV形式のファイルとして出力する(ステップ280)。
図15〜図23は、コントローラ22Bにおける表示部26Bに表示される画像である。図15はステップ120における撮像時の表示部26Bの様子を示す図である。本実施形態に係る計測装置10Bでは、表示部26Bにタッチパネルを採用し、画面右側に雲台操作部28、倍率操作部60、撮影指示部62、および進行指示部64を配置し、雲台操作部28等の左側に撮像画像を表示する撮影画像表示欄58を配置する構成を採っている。
図16は、図15において撮像を修了し、進行指示部64である「次へ」を選択した際に表示部26Bに表示される画面であり、撮影画像表示欄58の下側に計測点として登録するための複数の計測点登録部68a〜68fが配置されている。第1の計測点Pの2次元座標を選択する場合には例えば、計測点登録部68aである「P1」ボタンを選択し、その後に撮像画像上の任意の点を第1の計測点Pとして選択する(例えば白丸で示した点)。次に第2の計測点Pを画面上で選択する場合には例えば、計測点登録部68bである「P2」ボタンを選択し、その後に撮像画像上の任意の点を第2の計測点Pとして選択する(例えば黒丸で示した点)。撮像画面上における計測点の選択(登録)が終了した場合には、進行指示部64である「計測モードへ」のボタンを選択する。なお、撮像をやり直したい場合には、同じく進行指示部64である「戻る」ボタンを選択し、本ステップで登録した計測点の2次元座標を知りたい場合には、結果出力部66として「結果出力」ボタンを選択すれば良い。
図16に示す画面において「計測モードへ」ボタンを選択した場合、図17に示す画面へ切り替わる。ここで撮影画像表示欄58に映し出されるのは、静止画像ではなくライブ映像となる。雲台操作部28の下部には、計測指示部70としての「計測」ボタンが表示される。「計測」ボタンは、ライブ画面上に映し出されたレーザスポットが照射された部位の3次元座標の計測を行うためのボタンである。この画面上において、撮像画像上で計測点を登録した計測点登録部68(68a〜68f)を選択することで、制御信号が雲台12に送られて雲台12が自動制御され、ライブ画面上に映し出されるレーザスポットが計測点に漸近する。例えばボタン「P1」を選択した場合には、図18に示すように、レーザスポットが移動する。
図18上において計測点(第1の計測点P)が確認し辛い場合には、倍率操作部60における「拡大」ボタンを選択することにより映像がズームアップされる。ズームアップされた映像に基づいて雲台制御部28を構成する方向キーを選択し、レーザスポットを任意の計測点(第1の計測点P)に一致させる。図19に示すように、拡大、移動により第1の計測点Pにレーザスポットを一致させた後、「計測」ボタンを選択することにより第1の計測点Pにおける3次元座標が取得される。
同様にして第2の計測点Pについて「P2」ボタンを選択することでレーザスポットを漸近させ(図20参照)、方向キーの操作により図21に示すようにレーザスポットを第2の計測点Pに一致させる。第2の計測点Pにレーザスポットを一致させた後に「計測」ボタンを選択することで、第2の計測点Pにおける3次元座標が取得される。
それぞれの計測点における3次元座標を取得した後には、図22に示すように撮影画像表示欄58にはステップ120における撮像画像、撮影画像表示欄の下には計測点登録部68a〜68f、撮影画像表示欄58の右側には2点間距離表示欄38が表示される。また、本実施形態では、2点間距離表示欄38の下に、2点間距離表示欄38に表示されている距離が、登録された複数の計測点のうちのどの2点間距離であるかを示す寸法表示欄72を配置した。
さらに、図22に示す表示部26B上において結果出力部66としての「ファイル出力」ボタンを選択することで、図23に示すように、2点間距離を書き込んだ撮像画像、計測者、計測日時、その他の計測関連情報を一元化してCSV形式としたファイルが表示される。
このように、本実施形態に係る計測装置10Bによれば、計測者が撮像時にレーザスポットの照射位置を選択して2次元座標系の原点を定めるようにしたため、レーザ距離計14とカメラ50との光軸を一致させる補正を行う手間、設置環境によるズレの補正値特定といった高度な制御を不要とすることができる。また、半自動位置合わせの後に手動による計測点の位置合わせを行い、計測点における3次元座標の登録を行うため、常に第1点目の計測点における3次元座標(空間座標)と雲台の制御角度との関係を求めた上で次の計測点への移動制御角の計算を行うといった制御が成される。このため、登録した計測点から次の計測点への移動に際し、数を重ねる毎にズレ角が大きくなっていってしまうという事が無い。
また、計測関連データと画像データとを一元化したCSV形式のファイルとして記録することにより、データ整理作業の効率化が期待できる。また、本実施形態に係る計測装置10Bによれば、撮像画像(2次元画像)上にて登録した各計測点の3次元情報を2次元画像に関連付けて記録しているため、記録ファイル上において任意に選択した2つの計測点間の距離を撮像画像上に反映させて表示することが可能となる。
また、上記実施形態では表示部26Bにはタッチパネルを採用し、表示部26上において各種操作を行う旨記載したが、別途も受けた操作キーや、マウス等により選択、操作を行うようにしても良い。また、実施形態では、雲台の自動制御は原点Oから第1の計測点P近傍へレーザスポットを移動させた後、手動で第1の計測点Pにレーザスポットを合わせ込み、その後第1の計測点Pから第2の計測点P近傍へ向けてレーザスポットを移動させるように記載した。しかしながら、第1の計測点P1においてレーザスポットの合わせ込み、3次元座標の計測を行った後、「P2」ボタンが選択された場合に、原点Oに原点復帰させた上で原点Oを基準としてレーザスポットをP近傍へ移動させるようにしても良い。
本願発明は建設工事などへの適用が可能である。
10、10A、10B………三次元2点間距離簡易計測装置、12………雲台、14………レーザ距離計、16………水平制御軸、16M………ステッピングモータ、16S………回転角センサ、18………垂直制御軸、18M………ステッピングモータ、18S………回転角センサ、20………マウントプレート、22、22A、22B………コントローラ、24………演算部、26、26A、26B………表示部、28………雲台操作部、30………ターミナル、32………第1座標情報表示欄、34………第2座標情報表示欄、36………距離情報欄、38………2点間距離表示欄、40………レーザ起動・停止ボタン、42………雲台移動速度調整ボタン、50………カメラ、52………画像入力部、54………画像表示処理部、56………データ記憶手段、58………撮影画像表示欄、60………倍率操作部、62………撮影指示部、64………進行指示部、66………結果出力部、68(68a〜68f)………計測点登録部、70………計測指示部、72………寸法表示欄。

Claims (7)

  1. レーザ距離計と、このレーザ距離計を搭載し水平・起伏動作のための2制御軸を有する雲台と、前記雲台を操作して搭載されたレーザ距離計によるレーザスポット照射位置を制御する駆動コントローラとを有し、前記駆動コントローラには前記レーザ距離計の2つの計測点の各々の計測距離信号と前記雲台の制御軸角度信号を入力して2つの計測点間の距離を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果を表示する表示手段を設けるとともに、前記雲台には前記レーザ距離計の光軸と平行な光軸を有して計測点領域を撮像するカメラを設け、当該カメラによる撮像画像を前記表示手段に表示可能とした三次元2点間距離簡易計測装置であって、
    前記演算手段は、前記カメラにより、前記2つの計測点が撮像範囲に含まれるように撮像されて前記表示手段に表示された前記撮像画像に対して、当該撮像画像取得時に照射されたレーザスポットを選択することで当該レーザスポット照射位置を原点とした2次元座標系を割り当てる2次元座標系割り当て機能と、
    前記撮像画像上で各計測点を順次選択することで、前記撮像画像上に付加された2次元座標系上における計測点の座標をそれぞれ対応する番号に登録する計測点登録機能と、を有し、
    前記表示画面上で任意の番号が選択された場合に、前記雲台を自動制御して、前記レーザスポット照射位置を実空間上において、前記番号に登録された計測点に漸近させる半自動位置合わせプログラムを備えることを特徴とする記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  2. 前記半自動位置合わせプログラムにおけるレーザスポット照射位置の漸近制御は、前記原点における前記雲台の制御角度と撮像時における前記カメラの倍率、撮像画像の画角、前記原点の2次元座標、および登録された前記計測点の2次元座標から、前記レーザスポット照射位置を前記選択された番号に対応する2次元座標位置に移動させるために必要とされる前記雲台の制御角度を算出し、前記雲台に制御信号を出力する雲台制御角算出機能により成されることを特徴とする請求項1に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  3. 前記コントローラには、前記計測点に漸近させた前記レーザスポット照射位置を前記計測点に一致させるために雲台を制御するためのライブ映像を前記表示手段に表示する機能を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  4. 前記コントローラには計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データとともに計測と同時に撮影した画像データを一元化して保存するデータ記憶手段を設けたことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  5. 前記コントローラには計測点の空間座標データ、演算した2点間距離データを撮影した画像データにおける計測点に紐付けて保存するデータ記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  6. 前記データ記憶手段に保存されるデータには、前記画像データに紐付けられたデータの他に、計測関連情報が一元化されることを特徴とする請求項に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
  7. 前記カメラはズーム機能を有し、前記コントローラの表示手段にレーザスポットの照射位置を拡大表示可能としてなることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の三次元2点間距離簡易計測装置。
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