JP5364370B2 - 自己学習および自己調整dslシステム - Google Patents
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Description
(関連出願の相互参照)
−リンクのINP、遅延、またはデータレートを変更するための、CV閾値、
−リンクのINP、遅延、またはデータレートを変更するための、リトレインカウント(retrain counts)についての閾値、
−転送スペクトル設定(例えば、PSDMASK設定またはCARMASK設定)を、あるいはリンク上のスペクトルの使用を変えるための、ノイズスペクトル形状(または関連する閾値)、
−BCAP[n]設定を変更するための、ノイズスペクトルの時間変化または分布特性(BCAP[n]は、各DMTトーン内の最大ビット数を制限するために使用される)、
−他の回線の挙動を調整するための、マージン、および/または、CVレベル、および/または、報告される最大達成可能データレート(実際には、本明細書に開示されていることのほとんどは、バインダ内のすべての回線にわたって実施されてもよい−すなわち、1本の回線を監視し、別の回線に対して処置を取り、その応答と、結果としての適切な処置とをバインダは自己学習する)
R=f(Doperational, Cparameters)
上式は、Doperationalが、回線セットSによって報告可能なすべての動作データのベクトルであり、Cparametersが、回線セットについてのプロファイル/サービスの変更を記述するためにDSLオプティマイザなどのコントローラが状態機械の中に実施してもよい、すべての制御のベクトルである場合に定義される。Rが増加する場合は、より良好な回線セット状態が達成可能である。ひとつひとつの制御に関するRの「導関数」は、Cparametersを変更することによって、Rが増加させられてもよいか、または減少させられてもよいかを決定する。その導関数は、(例えば、ライブラリまたはデータベース内の)既存のデータを調べることによって、あるいは、テスト回線の小さな組の、Cparametersを、わずかに「移動させる」かまたは調整し、次に、Rへの影響を観察することによって取得されてもよい。制御は、何らかの所望の方法でRを向上させるかまたは変更するために選択されてもよい。例は、当業者によく知られている、次の勾配アルゴリズム(gradient algorithm)である。
所与のCparametersを開始点として、
以下の手順、
1.V=−(Cparametersに関するRの導関数)から、サーチ方向ベクトルを計算
2.ラインサーチ。R=f(Doperational, Cparameters+t・V)を最大化するtを検索するラインサーチを介して、スカラステップサイズtを選択。ラインサーチが適用できない場合は、小さなスカラ定数または定数対角行列が使用されてもよい。
3.Cparameters+t・Vを用いてCparametersを更新
を、停止基準(例えば、最後のイタレーションにおいてRが閾値未満に増加させられる)が満たされるまで繰り返す。
i.ベクトルyi、i=1,...,Cを初期化。
ii.1回以上のイタレーションを実行して、トレーニングセットのデータに基づく新しいモデルベクトルyi、i=1,...,Cを取得。
iii.トレーニングセットのデータについての、全ひずみを計算。
iv.全ひずみが、何らかの閾値よりも小さい場合は、終了。それ以外の場合は、ステップiiに進む。
a)トレーニングセットに属する各ベクトルxについて、i以外の任意のjについてd(x,yi)≦d(x,yj)となる、クラスタ/モデルiを見つける。
b)各クラスタについて、クラスタ/モデルiに同様に属するトレーニングセットのすべてのベクトルxの平均として、yiを再計算する。当業者によって理解されるように、「平均」は、ここでは、任意の適切な平均化操作であると定義される。
a)全ひずみを、D=average[d(x,yi)|d(x,yi)≦d(x,yj),j≠i]として計算する。言い換えると、これは、トレーニングセットのデータの各ベクトルの、最も近いyiベクトルからの平均距離である。
b)上記の分類段階方法を使用することによって、観察されたデータのベクトルxは、C個のクラスタのうちの1つに分類されてもよく、ここで、各クラスタは、類似した動作データを有する1本以上の回線に関連している。
Claims (23)
- 複数のDSL回線を含む第1のDSL(デジタル加入者線)回線セットの動作を制御する方法であって、
前記第1のDSL回線セットにおける前記複数のDSL回線から選択される1本以上のDSL回線を含む制御DSL回線セットを選択するステップと、
制御パラメータベクトルの第1の値を使用して、前記制御DSL回線セットを動作させるステップと、
前記制御パラメータベクトルの前記第1の値を使用した、前記制御DSL回線セットの動作に関する動作データを収集するステップと、
前記制御パラメータベクトルに関してパフォーマンス測定基準を評価することにより前記収集された動作データを解析するステップと、
評価された前記パフォーマンス測定基準に応じて、前記第1のDSL回線セットのうちの少なくとも1本の回線であって、前記制御DSL回線セットに含まれない回線の、少なくとも1つの制御パラメータの値を調整するステップとを含む、方法。 - 前記制御DSL回線セットのサブセットは、前記制御DSL回線セットを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記制御パラメータベクトルの前記値は、1つ以上の制御パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記制御DSL回線セットのサブセット内の、前記制御パラメータベクトルの第2の値を使用して、前記制御DSL回線セットを動作させるステップと、
前記制御DSL回線セットの前記サブセット内の前記制御パラメータベクトルの前記第2の値を使用した、前記制御DSL回線セットの動作に関する動作データを収集するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記収集された動作データを解析するステップは、前記収集された動作データを、前記第1のDSL回線セットに関する履歴動作データ、および前記制御DSL回線セットに関する履歴動作データ、のうちの少なくとも1つと比較するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記制御DSL回線セットは、
第1のDSLバインダ内の第2のDSL回線セットであって、前記第1のDSL回線セットも前記第1のDSLバインダ内にあるDSL回線セット、および
第2のDSLバインダ内の第2のDSL回線セットであって、前記第1のDSL回線セットは前記第1のDSLバインダ内にあるDSL回線セット、
のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。 - 前記第1のDSL回線セットから動作データを収集するステップをさらに含み、前記動作データは前記第1のDSL回線セットの動作に関し、前記第1のDSL回線セットの前記動作は前記第1のDSL回線セットのサブセットにおける制御パラメータベクトルを使用する、請求項1に記載の方法。
- 前記収集された動作データを解析するステップは、
パフォーマンス測定基準を定義するステップと、
前記パフォーマンス測定基準の、前記制御パラメータベクトルに関する勾配を評価するステップと、
前記評価された勾配に応じて、前記制御パラメータベクトルの値を更新するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記収集された動作データを解析するステップは、
前記収集された動作データを複数のクラスタに分類するステップと、
前記複数のクラスタ内の各クラスタについて、パフォーマンス測定基準を評価するステップと、
第1のクラスタを、前記第1のクラスタの前記パフォーマンス測定基準の前記評価に基づいて選択するステップと、
前記制御DSL回線セットの前記制御パラメータベクトルの値を、前記選択されたクラスタの制御パラメータベクトル値に一致するように更新するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記制御パラメータベクトルは、ターゲットノイズマージン(TARSNRM)、最大ノイズマージン(MAXSNRM)、最小ノイズマージン(MINSNRM)、搬送波マスク(CARMASK)、電力スペクトル密度マスク(PSDMASK)、最大転送電力、最大遅延、最小INP(Minimum impulse noise protection)、トレリスコーディングのオン/オフ、パイロット信号のオン/オフ、最大データレート、最小データレート、BCAP[n](bit cap per tone)、最大遅延を決定するために使用されるCV(コード違反)カウント閾値、最小INPを決定するために使用されるCVカウント閾値、最大遅延を決定するために使用されるFEC(前方誤り訂正)カウント閾値、および最小INPを決定するために使用されるFECカウント閾値、のうち少なくとも1つのパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記動作データは、平均減衰測定値、ビット分布、転送電力レベル、報告される現在のデータレート、報告される最大達成可能データレート、報告されるエラー訂正パリティ、報告されるトレリスコードの使用、チャネル挿入損失、チャネルゲイン、チャネルフェーズ、FECコード設定、最近の時間間隔内に発生しているビットスワップの総数、FECエラー、コード違反、エラー秒数、ノイズ電力、ピーク対平均ノイズ電力比、クワイエット回線ノイズレベル、アクティブ回線ノイズレベル、ATM(非同期転送モード)またはその他のプロトコルセルのカウント、上位レベルプロトコルスループット、リトレインカウント、失敗した同期化の試みのカウント、報告される搬送波マスク、および報告されるトーンシェーピングパラメータ、のうち少なくとも1つのパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記動作データを収集するステップ、または前記動作データを解析するステップ、のうちの1つは、前記動作データに重み付け係数を適用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記制御DSL回線セットの動作に関する動作データを収集するステップは、データ適時性規則、またはデータ十分性規則、のうちの少なくとも1つへの適合を検査するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のDSL回線セットのうち少なくとも1本の回線における回線問題を検出するステップをさらに含み、前記回線問題を検出するステップは、
前記回線問題を有することが知られている第2のDSL回線セットについての動作データを収集するステップと、
前記回線問題を有さないことが知られている第3のDSL回線セットについての動作データを収集するステップと、
前記第2のDSL回線セットから収集された前記動作データを、前記第3のDSL回線セットから収集された前記動作データと比較するステップと、
前記第2の回線セットおよび前記第3の回線セットについてのいずれの動作データが前記回線問題の存在を示すかを判定するステップと、
前記第1のDSL回線セットのうちの少なくとも1本の回線の動作データおよび前記回線問題の存在を示すと判定された動作データに基づいて、前記少なくとも1本の回線を回線問題を有すると識別するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。 - プログラム命令を含む、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、前記プログラム命令は、複数のDSL回線を含む第1のDSL(デジタル加入者線)回線セットの動作を制御する方法を指定し、前記方法は、
前記第1のDSL回線セットにおける前記複数のDSL回線から選択される1本以上のDSL回線を含む制御DSL回線セットを選択するステップと、
制御パラメータベクトルの第1の値を使用して、前記制御DSL回線セットを動作させるステップと、
前記制御パラメータベクトルの前記第1の値を使用した、前記制御DSL回線セットの動作に関する動作データを収集するステップと、
前記制御パラメータベクトルに関してパフォーマンス測定基準を評価することにより前記収集された動作データを解析するステップと、
評価された前記パフォーマンス測定基準に応じて、前記第1のDSL回線セットのうちの少なくとも1本の回線であって、前記制御DSL回線セットに含まれない回線の、少なくとも1つの制御パラメータの値を調整するステップとを含む、コンピュータプログラム。 - 前記プログラム命令は、前記第1のDSL回線セットのうち少なくとも1本の回線における回線問題を検出する方法をさらに指定し、前記方法は、
前記回線問題を有することが知られている第2のDSL回線セットについての動作データを収集するステップと、
前記回線問題を有さないことが知られている第3のDSL回線セットについての動作データを収集するステップと、
前記第2のDSL回線セットから収集された前記動作データを、前記第3のDSL回線セットから収集された前記動作データと比較するステップと、
前記第2の回線セットおよび前記第3の回線セットについてのいずれの動作データが前記回線問題の存在を示すかを判定するステップと、
前記第1のDSL回線セットのうちの少なくとも1本の回線の動作データおよび前記回線問題の存在を示すと判定された動作データに基づいて、前記少なくとも1本の回線を回線問題を有すると識別するステップと、
を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。 - 第1のDSL(デジタル加入者線)回線セットから動作データを収集する収集ユニットと、
前記収集ユニットに結合された解析ユニットであって、
前記第1のDSL回線セットにおける前記複数のDSL回線から選択される1本以上のDSL回線を含む制御DSL回線セットを選択し、
制御パラメータベクトルの第1の値を使用して、前記制御DSL回線セットを動作させ、
前記制御パラメータベクトルの前記第1の値を使用した、前記制御DSL回線セットの動作に関する動作データを収集し、かつ
前記制御パラメータベクトルに関してパフォーマンス測定基準を評価することにより前記収集された動作データを解析する解析ユニットと、
前記解析ユニットに結合された制御信号発生器であって、前記収集された動作データの前記解析に基づいて、
前記第1のDSL回線セット内の少なくとも1本のDSL回線であって、前記制御DSL回線セットに含まれない回線の制御パラメータベクトル値に変更を適用する制御信号発生器と
を含むコントローラであって、
前記第1のDSL回線セットおよび前記制御DSL回線セットに関する情報を学習し、
評価された前記パフォーマンス測定基準に応じて、1つ以上の所望の動作結果を達成するために、前記第1のDSL回線セットの動作を調整する、コントローラ。 - 前記解析ユニットは、前記制御DSL回線セットを、
第1のDSLバインダ内の第2のDSL回線セットであって、前記第1のDSL回線セットも前記第1のDSLバインダ内にある回線セットであるか、
または、
第2のDSLバインダ内の第2のDSL回線セットであって、前記第1のDSL回線セットは前記第1のDSLバインダ内にある回線セットであるか、
のいずれか1つであるように選択する、請求項17に記載のコントローラ。 - 前記コントローラは、さらに、
パフォーマンス測定基準を定義し、
前記パフォーマンス測定基準の、前記制御パラメータベクトルに関する勾配を評価し、
前記評価された勾配の方向に、前記制御パラメータベクトルの値を更新する、請求項17に記載のコントローラ。 - 前記コントローラは、さらに、
前記収集された動作データを複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタ内の各クラスタについて、パフォーマンス測定基準を評価し、
第1のクラスタを、前記第1のクラスタの前記パフォーマンス測定基準の前記評価に基づいて選択し、
前記第1のDSL回線セットの制御パラメータベクトル値を、前記選択されたクラスタの制御パラメータベクトル値に一致するように更新する、請求項17に記載のコントローラ。 - 前記収集ユニットまたは前記解析ユニットは、前記収集された動作データに重み付け係数を適用する、請求項17に記載のコントローラ。
- 前記収集ユニットは、データ適時性規則、またはデータ十分性規則、のうちの少なくとも1つへの適合を検査する、請求項17に記載のコントローラ。
- 回線問題を有することが知られている第2のDSL回線セットについての動作データを収集し、かつ前記回線問題を有さないことが知られている第3のDSL回線セットについての動作データを収集する前記収集ユニットと、
前記解析ユニットであって、
前記第2のDSL回線セットから収集された前記動作データを、前記第3のDSL回線セットから収集された前記動作データと比較し、
前記第2の回線セットおよび前記第3の回線セットについてのいずれの動作データが前記回線問題の存在を示すかを判定し、かつ
前記第1のDSL回線セットのうちの少なくとも1本の回線の動作データおよび前記回線問題の存在を示すと判定された動作データに基づいて、前記少なくとも1本の回線を回線問題を有すると識別する解析ユニットと、
をさらに含む、請求項17に記載のコントローラ。
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