JP5364008B2 - 保護継電装置 - Google Patents

保護継電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5364008B2
JP5364008B2 JP2010026121A JP2010026121A JP5364008B2 JP 5364008 B2 JP5364008 B2 JP 5364008B2 JP 2010026121 A JP2010026121 A JP 2010026121A JP 2010026121 A JP2010026121 A JP 2010026121A JP 5364008 B2 JP5364008 B2 JP 5364008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analog
correction value
circuit
board
value storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010026121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011166922A (ja
Inventor
徳志朗 宇野
三安 城戸
親司 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2010026121A priority Critical patent/JP5364008B2/ja
Publication of JP2011166922A publication Critical patent/JP2011166922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5364008B2 publication Critical patent/JP5364008B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、ディジタル型の保護継電装置に係り、この保護継電装置に備えられたアナログ入力部の装置毎のハード個体差によるアナログ特性を補正する機能において、その補正値を前記保護継電装置内の複数個所に記憶する保護継電装置の構成に関する。
近年のディジタル型の保護継電装置においては、装置毎のハード個体差を補正するため、入力したアナログ値に対して、補正値に基づいた補正処理を行い、正確なアナログ入力値を検出していた。従来はその補正値を保護継電装置内のアナログ入力部を備える特定の基板のみに記憶させていた。
このディジタル型の保護継電装置のアナログ入力回路に関する補正値を自動調整によって抽出する技術については特許文献1に開示されている。
また、ディジタル型の保護継電装置におけるアナログ入力調整装置については、特許文献2に開示されている。
また、図5は従来のディジタル型の保護継電装置の構成を示すものである。保護継電装置1100は入力した信号が入力変換器1102に入り、信号が処理しやすい形態に変換されて、ディジタルリレーユニット1101に入り、アナログ入力基板1103に備えられたアナログ回路1113で処理され、システムバス1107を経由して、リレー基板1105上に備えられたリレー演算回路1115で演算され、保護継電装置1100としての機能動作を行う。また、コントロール基板1104に備えられたコントロール回路1140の制御のもとに前述のシステムバス1107を経由したデータ転送が行なわれる。
以上の過程において、入力変換器1102やアナログ回路1113のアナログフィルタ(不図示)等のアナログ動作をする各回路は、装置(ハード)としての製造上における特性バラツキ(個体差)があって、実際に使用するにあたっては、これらを補正、調整する必要がある。この補正にあたっての補正値を記憶するのがアナログ補正値記憶回路1123である。
特開2009−100242号公報 特開昭62−281716号公報
前記したように、特許文献1または特許文献2においては、ディジタル型の保護継電装置のアナログ入力回路に関する補正装置や、自動的に調整する処理については開示されている。しかし、これらの方式においては、前記保護継電装置を設置し、初期設定する場合のアナログ入力回路に関する補正と補正値について想定されているのみであって、保護継電装置の故障時に対処するものではなかった。
また、図5の従来のディジタル型の保護継電装置のアナログ動作をする各回路(入力変換器1102とアナログ回路1113)の補正値については、ディジタルリレーユニット1101内の単一の基板(アナログ入力基板1103)のアナログ補正値記憶回路1123に記憶されており、その基板(アナログ入力基板1103)が故障となった場合には、新たに再補正を実施するか、新しい基板と交換し、外部電子メディアに保管されている補正値を外部より新しい基板に再記憶させる必要があった。
したがって、図5を含む従来の保護継電装置の補正値が記憶されている基板が故障となった場合、新たに再補正を実施するか、新しく交換する基板に外部電子メディアに保管されている補正値を外部より再記憶させる必要があり、早急な復旧が難しかった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、容易かつ早期に故障からの復旧をさせることのできる保護継電装置を提供することにある。
前記の課題を解決して、本発明の目的を達成するために、以下のように構成した。
すなわち、本発明の保護継電装置は、アナログ入力信号を処理するアナログ回路と、前記アナログ回路が搭載された第1の基板上にあって、前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を記憶する第1のアナログ補正値記憶回路と、前記第1の基板とは別の第2の基板上にあって、前記第1の基板であるアナログ入力基板の状態を監視するアナログ入力基板監視回路と、前記第2の基板上にあって、前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を記憶する第2のアナログ補正値記憶回路および第3のアナログ補正値記憶回路と、を備え、前記第1の基板が交換されたときに、前記アナログ入力基板監視回路は、交換後の第1の基板の第1のアナログ補正値記憶回路と前記第2の基板の第2のアナログ補正値記憶回路および第3のアナログ補正値記憶回路に記憶された補正値を多数決原理にしたがって比較し、前記第1の基板が交換されたことを検出するとともに、前記第2のアナログ補正値記憶回路または第3のアナログ補正値記憶回路に記憶された前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を、交換後の第1の基板の第1のアナログ補正値記憶回路に再記憶させることを特徴とする
かかる構成により、単一の基板故障時において、外部からの再記憶させる操作なしに、交換後の基板にアナログ回路の個体差を補正するための補正値を再記憶させる。
以上、本発明によれば、容易かつ早期に故障からの復旧をさせることのできる保護継電装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第3の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第4の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。 従来のディジタル型の保護継電装置の構成を示す回路ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
図1において、保護継電装置100には入力変換器102とディジタルリレーユニット101が備えられている。また、ディジタルリレーユニット101にはアナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105が備えられている。
アナログ入力基板103にはアナログ回路113とアナログ補正値記憶回路123が備えられている。コントロール基板104にはコントロール回路114とアナログ補正値記憶回路124とアナログ入力基板監視回路134が備えられている。リレー基板105にはリレー演算回路115が備えられている。また、アナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105との間はシステムバス107を経由して、データの送受信、制御が行われる。
また、アナログ補正値記憶回路123とアナログ補正値記憶回路124はともに不揮発性メモリを備えた記憶回路である。
なお、図1における保護継電装置100には、前述した回路以外にも例えば電源回路(装置)なども備えているが、機能の説明には直接係らない回路、装置等については不図示として、かつ説明を省略することがある。
保護継電装置100に入力した電気信号は、ケーブル111を通して入力変換器102に入力し、入力変換器102はその電気信号をディジタルリレーユニット101が処理しやすい形態の電気信号に変換する。
入力変換器102の出力信号は、ケーブル112を経由してディジタルリレーユニット101内のアナログ回路113に入力する。アナログ回路113にはアナログフィルタ(不図示)等の機能の回路が含まれていてアナログ処理を行う。アナログ回路113の出力信号はシステムバス107を経由して、リレー基板105上に備えられたリレー演算回路115で演算され、保護継電装置100としての機能動作を行う。
なお、システムバス107を経由してのデータ転送や制御信号のやりとりはコントロール回路114の制御のもとに行われる。
以上の過程において、入力変換器102やアナログ回路113のアナログフィルタ(不図示)等のアナログ動作をする各回路は、装置(ハード)としての製造上における特性バラツキ(個体差)があって、実際にこれらの機能を使用するにあたっては、アナログ回路特性の補正をする必要がある。この補正をするにあたっての補正値は、アナログ入力基板103に搭載されたアナログ回路113と、コントロール基板104に搭載されたコントロール回路114と、アナログ入力基板監視回路134と、によって自動的に調整され抽出される。この抽出された補正値を用いて、入力変換器102及びアナログ入力基板103の出力結果の入力補正処理をする。また、抽出して獲得した前記補正値を、アナログ入力基板103内において記憶するのがアナログ補正値記憶回路123である。
また、アナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123で記憶された補正値は、システムバス107を経由して転送され、コントロール基板104内の不揮発性メモリを備えたアナログ補正値記憶回路124においても記憶される。
また、コントロール基板104内のアナログ入力基板監視回路134は、アナログ入力基板103の状態を検出し、監視している。
次に、補正値がアナログ回路113の補正に直接用いられるアナログ補正値記憶回路123を備えたアナログ入力基板103が故障した場合を想定する。この場合、アナログ入力基板103は、同様の機能を有する新しい基板に交換される。
このとき、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ入力基板103が交換され、この新しいアナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123には適正な補正値が書き込まれていないことを検出する。そして、アナログ入力基板監視回路134がアナログ補正値記憶回路124に記憶された補正値を参照しながら検出し、アナログ補正値記憶回路124に記憶された補正値をアナログ補正値記憶回路123に転送し、再記憶させ、保護継電装置100としての機能を正常に戻す。
なお、新しい基板に交換した後の前記工程は自動的に行われる。
また、アナログ入力基板103を新しい基板に交換しない場合にも、アナログ入力基板監視回路134はアナログ入力基板103の状態を監視していて、アナログ補正値記憶回路123に記憶された補正値がアナログ補正値記憶回路124の補正値と異なっていた場合は異常を検出する。この異常を検出した場合は、アナログ補正値記憶回路123にアナログ補正値記憶回路124の補正値を再書き込みする。
このとき、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ補正値記憶回路123、124の複数の補正値を比較、監視する補正値比較監視回路としての機能を兼ね備えている。
以上により、故障のためにアナログ入力基板103を交換した場合において、ディジタルリレーユニット101内に備えられたアナログ補正値記憶回路124の補正値を用いて、交換後の新規のアナログ入力基板のアナログ補正値記憶回路に自動的に転送され、書き込まれることにより、早急に復旧する。また、早期にアナログ入力基板103の前記補正値に関する異常を検出できる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
図2において、保護継電装置100には入力変換器102とディジタルリレーユニット101が備えられている。また、ディジタルリレーユニット101には、アナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105と電源装置106が備えられている。
アナログ入力基板103にはアナログ回路113とアナログ補正値記憶回路123が備えられている。コントロール基板104にはコントロール回路114が備えられている。リレー基板105にはリレー演算回路115が備えられている。また、電源装置106には電源回路116とアナログ補正値記憶回路126が備えられている。
また、アナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105と電源装置106との間はシステムバス107を経由して、データの送受信、制御が行われる。
保護継電装置100に入力した信号はケーブル111を通して入力変換器102に入力し、入力変換器102はこの入力信号をディジタルリレーユニット101が処理しやすい形態の電気信号に変換する。入力変換器102の出力信号は、ケーブル112を経由してディジタルリレーユニット101内のアナログ回路113に入力する。アナログ回路113にはアナログフィルタ(不図示)等の機能の回路が含まれていて、アナログ処理を行う。アナログ回路113の出力信号はシステムバス107を経由して、リレー基板105上に備えられたリレー演算回路115で演算され、保護継電装置100としての機能動作を行う。
以上の過程において、入力変換器102やアナログ回路113のアナログフィルタ(不図示)等のアナログ動作をする各回路は、装置(ハード)としての製造上における特性バラツキ(個体差)があって、実際にこれらの機能を使用するにあたっては、アナログ回路特性の補正をする必要がある。この補正をするにあたっての補正値は、アナログ入力基板103に搭載されたアナログ回路113と、コントロール基板104に搭載されたコントロール回路114と、アナログ入力基板監視回路(不図示)と、によって自動的に調整され抽出される。この抽出された補正値を用いて、入力変換器102及びアナログ入力基板103の出力結果の入力補正処理をする。また、抽出して獲得した前記補正値を、アナログ入力基板103内において記憶するのがアナログ補正値記憶回路123である。
また、アナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123で記憶された補正値は、システムバス107を経由して転送され、電源装置106内の不揮発性メモリを備えたアナログ補正値記憶回路126においても記憶される。
また、コントロール基板104内もしくは電源装置106内に備えられたアナログ入力基板監視回路(不図示)はアナログ入力基板103の状態を検出し、監視している。
次に、補正値がアナログ回路113の補正に直接用いられるアナログ補正値記憶回路123を備えたアナログ入力基板103が故障した場合を想定する。この場合、アナログ入力基板103は、同様の機能を有する新しい基板に交換される。
このとき、アナログ入力基板監視回路(不図示)は、アナログ入力基板103が交換され、この新しいアナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123には適正な補正が書き込まれていないことを検出する。そして、アナログ入力基板監視回路(不図示)がアナログ補正値記憶回路126に記憶された補正値を参照しながら検出し、アナログ補正値記憶回路126に記憶された補正値をアナログ補正値記憶回路123に転送し、再記憶させ、保護継電装置100としての機能を正常に戻す。
なお、新しい基板に交換した後の前記工程は自動的に行われる。
また、アナログ入力基板103を新しい基板に交換しない場合にも、アナログ入力基板監視回路(不図示)は、アナログ入力基板103の状態を監視していて、アナログ補正値記憶回路123に記憶された補正値がアナログ補正値記憶回路126の補正値と異なっていた場合は異常を検出する。この異常を検出した場合はアナログ補正値記憶回路123にアナログ補正値記憶回路126の補正値を再書き込みする。
このとき、アナログ入力基板監視回路(不図示)は、アナログ補正値記憶回路123、126の複数の補正値を比較、監視する補正値比較監視回路としての機能を兼ね備えている。
なお、以上において、図1の第1の実施形態の回路要素と重複するものは、不図示としているものがある。また説明を省略している場合もある。
また、前記したように、アナログ入力基板監視回路(不図示)はコントロール基板104内もしくは電源装置106内に備えられている。
また、アナログ補正値記憶回路123とアナログ補正値記憶回路126はともに不揮発性メモリを備えた記憶回路である。
以上、本実施形態は、予備として前記補正値を電源装置106内のアナログ補正値記憶回路126に記憶させたものである。つまり、ディジタルリレーユニット101において、アナログ補正値記憶回路はコントロール基板104以外の別の基板に搭載してもよいことを示したものである。
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
図3において、保護継電装置100には入力変換器102とディジタルリレーユニット101と、第2のディジタルリレーユニットであるFDディジタルリレーユニット(FD:Fault Detector 事故検出)108が備えられている。また、ディジタルリレーユニット101には、アナログ入力基板103Aとコントロール基板104Aとリレー基板105Aが備えられている。
アナログ基板103Aにはアナログ回路(不図示)とアナログ補正値記憶回路123が備えられている。コントロール基板104Aにはコントロール回路(不図示)が備えられている。リレー基板105Aにはリレー演算回路(不図示)が備えられている。
また、アナログ入力基板103Aとコントロール基板104Aとリレー基板105Aとの間は、システムバス107Aを経由して、データの送受信、制御が行われる。
また、第2のディジタルリレーユニットであるFDディジタルリレーユニット(FD用のディジタルリレーユニット)108には、アナログ入力基板103Bとコントロール基板104Bとリレー基板105Bが備えられている。コントロール基板104Bにはコントロール回路(不図示)とアナログ補正値記憶回路127が備えられている。また、アナログ入力基板103Bとコントロール基板104Bとリレー基板105Bとの間はシステムバス107Bを経由して、データの送受信、制御が行われる。
また、ディジタルリレーユニット101のコントロール基板104Aと、第2のディジタルリレーユニットであるFDディジタルリレーユニット108におけるコントロール基板104Bとは、ケーブル137(システムバス107A、システムバス107Bを経由)を介してデータの送受信、制御が行われる。
保護継電装置100に入力した信号は入力変換器102に入力し、ディジタルリレーユニット101が処理しやすい形態の電気信号に変換される。
入力変換器102の出力信号は、ディジタルリレーユニット101内のアナログ入力基板103A上に備えられたアナログ回路(不図示)に入力する。アナログ回路(不図示)にはアナログフィルタ(不図示)等の機能の回路が含まれてアナログ処理を行う。アナログ回路(不図示)の出力信号はシステムバス107Aを経由して、リレー基板105A上に備えられたリレー演算回路(不図示)で演算され、保護継電装置100としての機能動作を行う。
以上の過程において、入力変換器102やアナログ回路(不図示)のアナログフィルタ(不図示)等のアナログ動作をする各回路は、装置(ハード)としての製造上における特性バラツキ(個体差)があって、実際にこれらの機能を使用するにあたっては、アナログ回路特性の補正をする必要がある。この補正をするにあたっての補正値は、アナログ入力基板103Aに搭載されたアナログ回路(不図示)と、コントロール基板104Aに搭載されたコントロール回路(不図示)と、アナログ入力基板監視回路(不図示)と、によって自動的に調整され抽出される。この抽出された補正値を用いて、入力変換器102及びアナログ入力基板103Aの出力結果の入力補正処理をする。また、抽出して獲得した前記補正値を、アナログ入力基板103A内において記憶するのがアナログ補正値記憶回路123である。
また、アナログ入力基板103A内のアナログ補正値記憶回路123で記憶された補正値は、システムバス107Aと、ケーブル137と、システムバス107Bを経由して、第2のディジタルリレーユニットであるFDディジタルリレーユニット108におけるコントロール基板104B内のアナログ補正値記憶回路127に転送される。このアナログ補正値記憶回路127においても補正値が記憶される。
また、コントロール基板104A内に備えられたアナログ入力基板監視回路(不図示)はアナログ入力基板103Aの状態を検出し、監視している。
このとき、ディジタルリレーユニット101におけるアナログ入力基板103Aが故障して新しい基板に交換した場合、アナログ入力基板監視回路(不図示)は、アナログ入力基板103Aが交換され、この新しいアナログ入力基板103A内のアナログ補正値記憶回路123には適正な補正値が書き込まれていないことを検出し、第2のディジタルリレーユニットであるFDディジタルリレーユニット108におけるコントロール基板104B内のアナログ補正値記憶回路127に記憶された補正値をアナログ補正値記憶回路123に転送し、再記憶させ、保護継電装置100としての機能を正常に戻す。以上の補正値のデータ転送はケーブル137を経由して行われる。
また、アナログ補正値記憶回路123とアナログ補正値記憶回路127はともに不揮発性メモリを備えた記憶回路である。
以上、本実施形態は、予備として前記補正値を別ユニット(例えば別のディジタルリレーユニット)に記憶し、ケーブル等を利用し転送させることにより同一な機能を持たせることが可能であることを示したものである。
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
図4において、保護継電装置100には入力変換器102とディジタルリレーユニット101が備えられている。また、ディジタルリレーユニット101にはアナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105が備えられている。
アナログ入力基板103にはアナログ回路113とアナログ補正値記憶回路123が備えられている。コントロール基板104にはコントロール回路114とアナログ補正値記憶回路124とアナログ補正値記憶回路125とアナログ入力基板監視回路134が備えられている。リレー基板105にはリレー演算回路115が備えられている。また、アナログ入力基板103とコントロール基板104とリレー基板105との間はシステムバス107を経由して、データの送受信、制御が行われる。
また、アナログ補正値記憶回路123、124、125はすべて不揮発性メモリを備えた記憶回路である。
保護継電装置100に入力した信号は、ケーブル111を通して入力変換器102に入力し、ディジタルリレーユニット101が処理しやすい形態の電気信号に変換される。
入力変換器102の出力信号は、ケーブル112を経由してディジタルリレーユニット101内のアナログ回路113に入力する。アナログ回路113にはアナログフィルタ(不図示)等の機能の回路が含まれてアナログ処理を行う。アナログ回路113の出力信号はシステムバス107を経由して、リレー基板105上に備えられたリレー演算回路115で演算され、保護継電装置100としての機能動作を行う。
なお、システムバス107を経由してのデータ転送や制御信号のやりとりはコントロール回路114の制御のもとに行われる。
以上の過程において、入力変換器102やアナログ回路113のアナログフィルタ(不図示)等のアナログ動作をする各回路は、装置(ハード)としての製造上における特性バラツキ(個体差)があって、実際にこれらの機能を使用するにあたっては、アナログ回路特性の補正をする必要がある。この補正をするにあたっての補正値は、アナログ入力基板103に搭載されたアナログ回路113と、コントロール基板104に搭載されたコントロール回路114と、アナログ入力基板監視回路134と、によって自動的に調整され抽出される。この抽出された補正値を用いて、入力変換器102及びアナログ入力基板103の出力結果の入力補正処理をする。また、抽出して獲得した前記補正値を、アナログ入力基板103内において記憶するのがアナログ補正値記憶回路123である。
また、アナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123で記憶された補正値は、システムバス107を経由して、コントロール基板104内のアナログ補正値記憶回路124とアナログ補正値記憶回路125とにおいても記憶される。
また、コントロール基板104内のアナログ入力基板監視回路134はアナログ入力基板103の状態、及びアナログ補正値記憶回路123に記憶された前記補正値を検出し、監視している。
また、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ補正値記憶回路124とアナログ補正値記憶回路125とに記憶された前記補正値も検出し、監視している。
このように、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ補正値記憶回路123、124、125に記憶された前記補正値を検出し、監視しているので、これらの3つの補正値の間に差異、異常が発生したときに、3つの補正値の間で異なるひとつの補正値を異常値と判定し、他の2つの補正値が一致した補正値を正常値と判定することができる。第1から第3の実施形態においては、アナログ補正値記憶回路は2個であったので、この2つのアナログ補正値記憶回路に記憶された補正値のどちらが正しいかを判定するのが困難な場合もあったが、アナログ補正値記憶回路が3個以上あって、3個以上の補正値が検出できる場合には、一般的に2ヶ所が同時に異常となることの可能性は低いので、3個以上の補正値から、多数決原理にしたがって、最も多い補正値を「正しい補正値」として判定することが可能である。
次に、補正値がアナログ回路113の補正に直接用いられるアナログ補正値記憶回路123を備えたアナログ入力基板103が故障した場合を想定する。この場合、アナログ入力基板103は、同様の機能を有する新しい基板に交換される。
このとき、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ入力基板103が交換され、この新しいアナログ入力基板103内のアナログ補正値記憶回路123には適正な補正値が書き込まれていないことを検出する。そして、アナログ入力基板監視回路134がアナログ補正値記憶回路124、125に記憶された補正値を参照しながら検出し、アナログ補正値記憶回路124、125に記憶された補正値のいずれかをアナログ補正値記憶回路123に転送し、再記憶させ、保護継電装置100としての機能を正常に戻す。
なお、アナログ入力基板103を新しい基板に交換しない場合にもアナログ入力基板監視回路134は、アナログ入力基板103の状態を監視していて、アナログ補正値記憶回路123とアナログ補正値記憶回路124とアナログ補正値記憶回路125に記憶された補正値が3者の間で異なっていた場合は異常を検出する。この異常を検出した場合は前記した多数決原理にしたがって、「正しい補正値」を判定し、異常と判定されたアナログ補正値記憶回路の補正値を「正しい補正値」に再書き込みをし、記憶させる。
このとき、アナログ入力基板監視回路134は、アナログ補正値記憶回路123、124、125の複数の補正値を比較、監視する補正値比較監視回路としての機能を兼ね備えている。
(その他の実施形態)
第4の実施形態では、コントロール基板104に備えられたアナログ補正値記憶回路が2個で、アナログ入力基板103に備えられたアナログ補正値記憶回路が1個の計3個のアナログ補正値記憶回路によって多数決原理により判定していたが、前記、アナログ補正値記憶回路の合計値が4個以上でもよい。このようにアナログ補正値記憶回路の合計値が多いほど、多数決原理の正確性が高まる。
また、前記複数のアナログ補正値記憶回路が3枚以上の別の基板や別のユニットにあってもよい。このように、別の基板や別のユニットに別のアナログ補正値記憶回路が設けられた方が、前記複数のアナログ補正値記憶回路の補正値が同時に異常となる可能性が低くなり、より信頼性が高まる。
また、第4の実施形態では、複数個のアナログ補正値記憶回路の補正値の多数決原理による比較をアナログ入力基板監視回路134が行っている例を示したが、この複数の補正値を比較、監視する補正値比較監視回路の機能を他の回路、例えばコントロール回路114が行ってもよい。
また、前記複数個のアナログ補正値記憶回路に備えられた複数個の不揮発性メモリが、それぞれ情報エラー検出手段を持っており、前記複数個の不揮発性メモリの補正値のいずれが誤っているかを特定させることもできる。
例えば、前記不揮発性メモリにパリティチェック用の冗長ビットを付加したものであって、該冗長ビットのチェックによって前記補正値の異常を検出する。
また、前記情報エラー検出手段として、前記不揮発性メモリにECC(Error Check and Correct)機能の冗長ビットを付加し、該ECCのチェックによって前記補正値の誤りを検出するのみならず、誤り訂正を行う方法もある。
また、前記情報エラー検出手段として、前記不揮発性メモリ全体にサム値情報の冗長ビットを付加し、該サム値のチェックによって前記補正値の異常を検出する方法もある。
なお、アナログ回路があり、それを補正する補正値を、不揮発性メモリからなる複数個のアナログ補正値記憶回路に記憶する方法を、以上においてはディジタル型の保護継電装置に適用する場合を示したが、この方法は前記アナログ回路と、それを補正する補正値を、不揮発性メモリからなる複数個のアナログ補正値記憶回路の構成を備えた装置であれば、保護継電装置に限らず適用することができる。このとき、この装置におけるアナログ回路を有する基板が単一で故障し、交換した場合においても、容易かつ早期の復旧が可能となる。
以上、本発明によれば、基板の単一故障時においても、補正値を再記憶させる操作による手間が省略され、ディジタル型の保護継電装置を早期に復旧することが可能となる。
更に、自動転送機能を有することで、人手を介しての補正値の再入力操作が不要となって、装置復旧時間の短縮のみならず、復旧時の書き込み誤りや書き込み忘れの防止が可能となる。
更に、記憶箇所を3系列以上とした場合には2系列では不可能な不揮発性メモリの障害時の部位の正確な特定ができて、信頼性の高い補正が可能となる。
現状の保護継電装置はディジタルリレーユニット内において、アナログ回路を含む一部の基板に故障を起こした場合において、その基板を新規に交換すると、保護継電装置のアナログの補正値について再補正、もしくは再書き込みの操作を行い、再記憶させる必要がある為、装置復旧に時間を要してしまう。本願の発明は異常時や基板交換後の復旧処理と、その復旧に要する時間を大幅に軽減させるので、ディジタル型の保護継電装置における標準的な手法として広く使用、普及される可能性が高い。
100、1100 保護継電装置
101、1101 ディジタルリレーユニット
102、1102 入力変換器
103、103A アナログ入力基板(第1の基板)
103B、1103 アナログ入力基板
104、104A コントロール基板(第2の基板)
104B、1104 コントロール基板
105、105A、105B、1105 リレー基板
106 電源装置
107、107A、107B、1107 システムバス
108 FDディジタルリレーユニット
111、112、137 ケーブル
113、113A、113B、1113 アナログ回路
114、114A、114B、1140 コントロール回路
115 リレー演算回路
116 電源回路
123 アナログ補正値記憶回路(第1のアナログ補正値記憶回路)
124、125、126、127 アナログ補正値記憶回路(第2のアナログ補正値記憶回路)
1123 アナログ補正値記憶回路
134 アナログ入力基板監視回路(補正値比較監視回路)

Claims (2)

  1. アナログ入力信号を処理するアナログ回路と、
    前記アナログ回路が搭載された第1の基板上にあって、前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を記憶する第1のアナログ補正値記憶回路と、
    前記第1の基板とは別の第2の基板上にあって、前記第1の基板であるアナログ入力基板の状態を監視するアナログ入力基板監視回路と、
    前記第2の基板上にあって、前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を記憶する第2のアナログ補正値記憶回路および第3のアナログ補正値記憶回路と、を備え、
    前記第1の基板が交換されたときに、前記アナログ入力基板監視回路は、交換後の第1の基板の第1のアナログ補正値記憶回路と前記第2の基板の第2のアナログ補正値記憶回路および第3のアナログ補正値記憶回路に記憶された補正値を多数決原理にしたがって比較し、前記第1の基板が交換されたことを検出するとともに、前記第2のアナログ補正値記憶回路または第3のアナログ補正値記憶回路に記憶された前記アナログ回路の個体差を補正するための補正値を、交換後の第1の基板の第1のアナログ補正値記憶回路に再記憶させる
    ことを特徴とする保護継電装置。
  2. さらに、前記アナログ入力基板監視回路が、電源立上時やイニシャル時に作動し、前記第1、第2、第3のアナログ補正値記憶回路のそれぞれに記憶された補正値を多数決原理にしたがって比較し、異常と判定されたアナログ補正値記憶回路の補正値を、前記多数決原理にしたがって正しいと判定された補正値に書き換えて再記憶させることを特徴とする請求項1に記載の保護継電装置。
JP2010026121A 2010-02-09 2010-02-09 保護継電装置 Active JP5364008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026121A JP5364008B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 保護継電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026121A JP5364008B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 保護継電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011166922A JP2011166922A (ja) 2011-08-25
JP5364008B2 true JP5364008B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=44596923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010026121A Active JP5364008B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 保護継電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5364008B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7234737B2 (ja) * 2019-03-28 2023-03-08 株式会社デンソー 検出ユニット

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63228248A (ja) * 1987-03-18 1988-09-22 Hitachi Ltd 複数誤り訂正可能主記憶装置
JPH06351149A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Toshiba Corp ディジタル形保護継電装置
JP3306602B2 (ja) * 1993-12-28 2002-07-24 株式会社日立製作所 デジタル保護制御方法
JP2004021520A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Denso Corp 車両用電子制御装置
JP4269228B2 (ja) * 2004-01-27 2009-05-27 富士電機機器制御株式会社 電気量計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011166922A (ja) 2011-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10019312B2 (en) Error monitoring of a memory device containing embedded error correction
US4860333A (en) Error protected central control unit of a switching system and method of operation of its memory configuration
JP4929783B2 (ja) 電源監視装置
US9645904B2 (en) Dynamic cache row fail accumulation due to catastrophic failure
JP2008523503A (ja) メモリ周辺装置における改良されたエラー検出のためのシステムおよび方法
US9189330B2 (en) Stale data detection in marked channel for scrub
CN106803429A (zh) 具有用于存储器的故障监测的电子设备及相关联的方法
KR20140051864A (ko) Mram 장 교란 검출 및 복구
JP5364008B2 (ja) 保護継電装置
JP4941954B2 (ja) データエラー検出装置およびデータエラー検出方法
US11768731B2 (en) System and method for transparent register data error detection and correction via a communication bus
JP5910356B2 (ja) 電子装置、電子装置制御方法及び電子装置制御プログラム
JP2011123808A (ja) プラント制御システム及びその不良発生判定方法
JP3306602B2 (ja) デジタル保護制御方法
US9519539B2 (en) Monitoring data error status in a memory
US8595570B1 (en) Bitline deletion
JP7554924B2 (ja) 保安装置および保安方法
JP2005196515A (ja) 不揮発性メモリのデータ復旧方式
EP3364301B1 (en) Apparatus and associated method
JP2006011576A (ja) 高信頼性制御装置
JP2008090656A (ja) プログラマブルコントローラ
JP6072710B2 (ja) ハードウェア異常監視装置
JPH04111032A (ja) 多重化記憶装置
KR100802666B1 (ko) 회로 장치 및 체크 방법
JP2012113587A (ja) ディジタル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5364008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150