JP5360688B2 - 動画復号システム、動画復号装置、参照ブロック生成出方法、及び参照ブロック生成プログラム - Google Patents

動画復号システム、動画復号装置、参照ブロック生成出方法、及び参照ブロック生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、動画復号装置に関し、特に参照ブロックの画素値をマルチタップのフィルタ処理を用いて算出する動画復号システム、動画復号装置、参照ブロック生成出方法、及び参照ブロック生成プログラムに関する。
ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication sector)勧告の動画符号化方式H.264のように、フレーム間予測を用いた動画符号化方式では、現在のフレーム(現フレーム)の前後のフレーム(参照フレーム)から現フレームの画像を予測し(予測画像)、予測画像を小さいブロックに分割し(予測画像ブロック)、予測画像ブロック毎に、参照フレーム画像の任意の位置のブロック(参照ブロック)との差分情報を符号化する。
このとき、参照フレームの画像のどの位置のブロックとの差分かを示す動きベクトルの精度が1画素未満である場合は、参照ブロックの画素値を求めるのに、多くの画素を比較検討することで中間の画素を作るマルチタップのフィルタ処理を施す。
特開2004−040575 特開2005−244844 特開2005−354673 特開2008−271068
マルチタップのフィルタ処理においては、参照ブロックのサイズよりも大きいサイズのブロックを前後フレームから参照する必要があり、画像データを格納しているメモリの帯域を多く消費するという問題がある。このため、動画復号装置には広いメモリアクセス帯域が要求される。
メモリアクセス帯域を増やそうとした場合、メモリを駆動するクロック周波数を上げるか、装置とメモリ間のデータ接続の配線数、すなわちデータバス幅を広げて一度にアクセスするデータ量を増やすかの2通りの方法が考えられる。
クロック周波数を上げる方法については、クロック周波数はメモリの対応している周波数よりは上げることができないため、周波数を限界まで上げたあとはメモリに一度にアクセスするデータバス幅を広げるしかない。
一方で、データバス幅を広げる方法については、データバスを広げると一つのアドレスに割り当てられるデータ量が多くなり、所望のデータ以外の不必要なデータにも同時にアクセスしてしまうことが増え、アクセス効率が低下するという弊害がある。
参照ブロックの画素値をマルチタップのフィルタ処理を用いて算出する動画符号化方式の復号装置においては、参照ブロックの画素値を算出する際にメモリアクセスの回数を減らすことが実現できれば、動画復号装置に必要なメモリアクセス帯域を減らすことが可能となるが、これに関連する先行技術文献は発見できない。
(発明の目的)
本発明の目的は、参照ブロックの画素値を算出する際にメモリアクセスの回数を削減し、動画復号装置に必要なメモリアクセス帯域を減らすことができる動画復号システム、動画復号装置、参照ブロック生成出方法、及び参照ブロック生成プログラムを提供することにある。
本発明の第1の動画復号装置は、フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号装置において、動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしているブロックのはみ出し画素を、ブロック内の近傍の画素値で代用する手段を備える。
本発明の第1の動画復号方法は、フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号方法において、動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしているブロックのはみ出し画素を、ブロック内の近傍の画素値で代用する。
本発明の第1の動画復号プログラムは、コンピュータ上で動作し、フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号プログラムであって、コンピュータに、動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしているブロックのはみ出し画素を、ブロック内の近傍の画素値で代用する処理を実行させる。
本発明によれば、参照ブロックの画素値を算出する際にメモリアクセスの回数を削減し、動画復号装置に必要なメモリアクセス帯域を減らすことができる動画復号システム、動画復号装置、参照ブロック生成出方法、及び参照ブロック生成プログラムを提供することができる。
その理由は、参照ブロックの画素値を算出するために必要な参照フレームの画素がメモリの最小アクセス単位の境界(バウンダリ)からはみだしていた場合に、はみだしている画素をメモリから読み出さず、隣接する画素の値で代用するからである。
本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における動画復号装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態におけるメモリ部内での参照フレームの画素の格納状況の一例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるメモリ部内での参照フレームの画素の格納状況の一例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における参照ブロック生成の動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるメモリ部内での参照フレームの画素の格納状況の一例を示したを示した図である。 本発明の第2の実施の形態における参照ブロック生成の動作を示したフローチャートである。 本発明の動画復号装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 関連技術によるメモリ部内での参照フレームの画素の格納状況の一例を示した図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による動画復号システム100の構成を示す図である。
図1を参照すると、本実施の形態による動画復号システム100は、動画復号装置10と、メモリ部20を備える。
動画復号装置10は、符号化ストリーム30から動きベクトルと差分情報を生成するVLD(Variable Length Decoding)部110と、参照ブロックを生成する動き補償部120と、参照ブロックと差分情報から、参照ブロックに対応する現フレームの任意の位置のブロック(現ブロック)の画素値を生成しメモリ部20に格納する現ブロック生成部130と、を備える。
VLD部110は、受信手段111と、可変長復号手段112を含む。
受信手段111は、符号化ストリーム30を受信し、可変長復号手段112へ転送する機能を有する。なお、受信手段は必ずしもVLD部が有する必要は無く、別途受信部として設けることも可能であり、または可変長復号手段112が当該機能を有することとすることも可能であるものとする。
符号化ストリームについては、本発明の技術分野におけるの当業者にとってよく知られており、方式そのものは本発明と直接的には関係しないため、その詳細については省略する。
可変長復号手段112は、受信した符号化ストリーム30を伸張(可変長復号)し、可変長符号化されていた動きベクトル及び差分情報を生成する機能を有する。
動きベクトルは、予測画像ブロック毎に、当該予測画像ブロックが参照フレームのどの位置の参照ブロックとの差分であるかをベクトルとして示したものであり、予測画像ブロック毎に、予測画像ブロックに対応する参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がメモリ部20のどの位置に格納されているかを示すアドレス情報と、参照ブロックの大きさを示すサイズ情報を有する。
差分情報は、予測画像と参照ブロックとの画素値の差分を示す情報である。
また、可変長復号手段112は、生成した動きベクトルを動き補償部120へ転送し、また、生成した差分情報を現ブロック生成部130へ転送する機能を有する。
動き補償部120は、参照ブロック生成手段121を含む。
参照ブロック生成手段121は、VLD部110の可変長復号手段112から転送された動きベクトルに従って、メモリ部20に格納されている参照フレームから、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素の画素値を読み出し、マルチタップのフィルタ処理を施して参照ブロックを生成する機能を有する。
また、参照ブロック生成手段121は、動きベクトルが持つ、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素のアドレス情報とサイズ情報を元に、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素が、メモリ部20において、バウンダリからはみだしているか否かを判断する機能を持つ。
バウンダリからはみだしているとは、すなわち、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素がメモリ部20においてバウンダリをまたいで存在する状態をいい、このとき、バウンダリをまたぐ手前の画素値と、バウンダリをまたいだあとの画素値を比較し、画素数が少ない側を、バウンダリからはみだしていると呼ぶこととする。後述する図3においては、中央のバウンダリの右側がバウンダリからはみだしている画素で、図4においては、中央のバウンダリの左側がバウンダリからはみだしている画素とする。
また、参照ブロック生成手段121は、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素が、バウンダリから1画素はみだしていた場合に、はみだしている画素をメモリ部20から読み出すことはせずに、はみだしている画素の値を、はみだしている画素に隣接する画素の値で代用する機能を有する。
また、参照ブロック生成手段121は、生成した参照ブロックの画素値を現ブロック生成部130へ転送する機能を有する。
現ブロック生成部130は、現ブロック生成手段131を含む。
現ブロック生成手段131は、VLD部110の可変長復号手段112から転送される差分情報と、動き補償部120の参照ブロック生成手段121から転送される参照ブロックの画素値から、現ブロックを生成し、生成した現ブロックの画素値をメモリ部20に格納する機能を有する。
メモリ部20は、参照フレームの画素値、及び現ブロック生成部130が生成した現ブロックの画素値を格納する機能を有する。なお、メモリ部20は、外部メモリを想定している。
(第1の実施の形態の動作の説明)
次に、本実施の形態の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
(動画復号装置の動作の説明)
まず、本実施の形態による動画復号装置10の動作を、図2に示すシーケンス図を参照して説明する。
VLD部110は、受信手段111で符号化ストリーム30を受信すると(ステップS201)、可変長復号手段112を用いて、符号化ストリーム30から動きベクトルと差分情報を生成し、生成した差分情報を現ブロック生成部130へ転送し(ステップS202)、生成した動きベクトルを動き補償部120へ転送する(ステップS203)。
動き補償部120は、動きベクトルを受信すると、参照ブロック生成手段121を用いて、参照ブロックを生成する。
参照ブロック生成手段121は、動きベクトルが有する、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素のアドレス情報とサイズ情報を元に、メモリ部20に格納されている参照フレームから、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値を読み出し(ステップS204)、マルチタップのフィルタ処理を施して参照ブロックを生成する。
次に、参照ブロック生成手段121は、生成した参照ブロックの画素値を現ブロック生成部130へ転送する(ステップS205)。
現ブロック生成部130は、差分情報と参照ブロックの画素値の双方を受信すると、現ブロック生成手段を用いて、現ブロックの画素値を生成し、メモリ部20へ格納する(ステップS206)。
(参照ブロック生成の動作)
次に、本実施の形態による参照ブロック生成の動作を、図3〜図5、図9を参照して詳細に説明する。
図9は関連技術によるメモリ部21内の参照フレームの画素の格納状況を示した図であり、図3及び図4は、本実施の形態におけるメモリ部20内での参照フレームの画素の格納状況の一例を示した図である。図3、図4、及び図9において、実線で囲まれた四角はメモリにアクセス可能な最小単位を表し、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素がメモリ上に配置されている様子を示したものである。また、実線のうち縦線はメモリのバウンダリを表している。
図9を参照すると、関連技術による参照ブロック生成方法においては、黒丸で示した8画素x8画素の画素値をメモリにアクセス可能な最小単位でアクセスする場合、メモリに16回アクセスする必要がある。
図5は、本実施の形態における参照ブロック生成の動作を示したフローチャートである。
図5を参照すると、まず、参照ブロック生成手段121は、動きベクトルを受信すると(ステップS501)、動きベクトルが有する参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素のアドレス情報とサイズ情報を元に、メモリ部20に格納されている参照フレームのうち、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみだしているか否かを判断する(ステップS502)。
参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみだしている場合(ステップS502”YES”)、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている画素が1画素か否かを判断する(ステップS503)。
ここで、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が図3の状態でメモリ部20に格納されているとすると、図3においては、白丸で示した画素値が格納されているメモリのアクセス最小単位は、1画素の画素値が格納されているため、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている画素は1画素と判断し、ステップS504の処理へ進む(ステップS503”YES”)。
同様に、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が図4の状態でメモリ部20に格納されているとすると、白丸で示した画素値が格納されているメモリのアクセス最小単位は、1画素の画素値が格納されているため、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている画素は1画素と判断し、ステップS504の処理へ進む(ステップS503”YES”)。
なお、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみだしていない場合(ステップS502”NO”)、または、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がバウンダリからはみだしていた場合であっても、はみだしている画素が1画素でない場合(ステップS502”YES”、ステップS503”NO”)は、参照ブロック生成手段121は、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値すべてを読み出し(ステップS506)、マルチタップのフィルタ処理を施して参照ブロックを生成する(ステップS507)。
バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が1画素の場合(ステップS503”YES”)、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしていない参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値のみ読み出す(ステップS504)。
具体的には、図3においては、参照ブロック生成手段121は、中央のバウンダリの右側にある、白丸で示した右端の8画素の画素値はメモリ部20から読み出さず、中央のバウンダリの左側にある7画素x8画素の画素値のみメモリ部20から読み出す。
同様に、図4においては、参照ブロック生成手段121は、中央のバウンダリの左側にある白丸で示した左端の8画素の画素値はメモリ部20から読み出さず、中央のバウンダリの右側にある7画素x8画素の画素値のみメモリ部20から読み出す。
次いで、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値を、メモリ部20から読み出した当該画素に隣接する参照フレームの画素の画素値で代用し(ステップS505)、参照ブロックを生成する(ステップS507)。
具体的には、図3、図4において、白丸で示したメモリ部20からから読み出していない8画素分の画素値を、灰丸で示した隣接する画素の画素値をそのまま使って代用する。
(第1の実施の形態による効果)
次に本実施の形態の効果について説明する。
第1の効果は、本実施の形態によれば、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がバウンダリから1画素はみだしている場合に、メモリアクセスの回数を減らすことができることである。
その理由は、バウンダリからはみだしている1画素は読み出さず、当該画素の値を、当該画素に隣接する画素の画素値で代用するからである。図9に示す関連技術においては、16回のメモリアクセスが必要だったところ、本実施の形態によれば、8回のメモリアクセスで参照ブロックを生成することが可能となる。
第2の効果は、メモリアクセスの回数を減らしつつも、画質劣化を少なく抑えることができることである。
その理由は、図3、図4において、白丸で示した8画素分の画素値を灰丸で示した左隣の画素値をそのまま使って代用するために、本来の画素値とは異なる値を使用することになるが、一般に画像の隣接した画素値は近い値をとることが多いことと、両端の画素値に適用されるマルチタップのフィルタ係数は非常に小さい値であるため、本来の画素値とは違う値であっても、参照ブロックの画素値に与える影響は非常に小さいからである。このため、本方式を用いて復号した動画の画質劣化は少ない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による動画復号システム100について説明する。
本発明の第1の実施の形態では、参照ブロックの生成に必要な画素値が、バウンダリから1画素はみだしている場合に、メモリアクセスの回数を減らす処理を行っていたが、第2の実施の形態では、バウンダリから複数画素はみだしていた場合においてもメモリアクセスの回数を減らす処理をすることができる。
本実施の形態による動画復号システム100の構成及び参照ブロック生成方法以外の動作については、第1の実施の形態の図1に示す構成及び図2に示す動作と同じであるので、ここでは説明を省略する。
本実施の形態における参照ブロック生成手段121は、第1の実施の形態における機能に加えて、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素が、メモリのバウンダリから任意の整数n画素だけはみだしていた場合に、はみだしているn画素をメモリ部20に格納されている参照フレームから読み出すことはせずに、はみだしているn画素の値を、メモリ部20から読み出した画素のうちはみだしているn画素から最も近傍の画素の画素値で代用する機能を有する。
(第2の実施の形態の動作の説明)
本実施の形態の参照ブロック生成の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
図6は、本実施の形態による参照ブロックの生成方法の一例を示した図である。図3、図4、図9と同様に、図6においても、実線で囲まれた四角はメモリにアクセス可能な最小単位を表し、参照ブロックを生成するために必要な参照フレームの画素がメモリ上に配置されている様子を示したものであり、実線のうち縦線はメモリのバウンダリを表している。
図7は、本実施の形態による参照ブロックの生成方法の動作を示すフローチャートである。
図7を参照すると、まず、参照ブロック生成手段121は、動きベクトルを受信すると(ステップS701)、動きベクトルが有する、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素のアドレス情報とサイズ情報を元に、メモリ部20に格納されている参照フレームのうち、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみ出ているか否かを判断する(ステップS702)。
参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみだしている場合(ステップS702”YES”)、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている画素がn画素以内か否かを判断する(ステップS703)。
ここで、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が図6の状態でメモリ部20に格納されているものとして、また、ステップS703においては”n=2”として、以降の説明を行う。なおステップS503における”n”の値は、任意に自由に変更できるものとする。
図6を参照すると、白丸で示した画素値が格納されているメモリのアクセス最小単位は、2画素分の画素値が格納されているため、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている画素は2画素と判断し、ステップS704の処理へ進む(ステップS703”YES”)。
なお、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素が、バウンダリからはみだしていない場合(ステップS702”NO”)、または、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がバウンダリからはみだしていた場合であっても、はみだしている画素がn画素を超えている場合(ステップS702”YES”、ステップ7503”NO”)は、参照ブロック生成手段121は、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値すべてを読み出し(ステップS706)、マルチタップのフィルタ処理を施して参照ブロックを生成する(ステップS707)。
バウンダリからからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がn画素以下の場合(ステップS703”YES”)、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしていない参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値のみ読み出す(ステップS704)。
具体的には、図6においては、参照ブロック生成手段121は、中央のバウンダリの右側にある、白丸で示した右端2画素x8画素の画素値はメモリ部20から読み出さず、中央のバウンダリの左側にある6画素x8画素の画素値のみメモリ部20から読み出す。
次いで、参照ブロック生成手段121は、バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素の画素値を、メモリ部20から読み出した参照フレームの画素のうち、バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素から最も近傍の画素の画素値で代用し(ステップS705)、参照ブロックを生成する(ステップS707)。
具体的には、図6において、白丸で示した右端2画素x8画素の画素値を、灰丸で示した画素の画素値値をそのまま使って代用する。例えば、1段目の右端2画素の値は、共に1段目の灰丸で示した画素の画素値で代用する。
(第2の実施の形態による効果)
次に本実施の形態の効果について説明する。
第1の効果は、本実施の形態によれば、参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素がバウンダリから複数画素はみだしている場合でも、メモリアクセスの回数を減らすことができることである。
その理由は、バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素は読み出さず、当該画素の値を、読み出した参照フレームの画素のうち、バウンダリからはみだしている参照ブロックの生成に必要な参照フレームの画素から最も近傍の画素の画素値で代用するからである。
次に、本発明の動画復号システム100のハードウェア構成例について、図8を参照して説明する。図8は、動画復号システム100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図8を参照すると、動画復号システム100は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成であり、CPU(Central Processing Unit)801、RAM(Random Access Memory)等のメモリからなる、データの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる主記憶部802、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部803、入力装置805や出力装置806及び記憶装置807と接続してデータの送受信を行う入出力インタフェース部804、上記各構成要素を相互に接続するシステムバス808を備えている。記憶装置807は、例えば、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成されるハードディスク装置等で実現される。
本発明の動画復号システム100の動画復号装置10は、プログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品である回路部品を実装することにより、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、その機能を提供するプログラムを、記憶装置807に格納し、そのプログラムを主記憶部802にロードしてCPU801で実行することにより、ソフトウェア的に実現することも可能である。
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
100:動画復号システム
10:動画復号装置
110:VLD部
111:受信手段
112:可変長復号手段
120:動き補償部
121:参照ブロック生成手段
130:現ブロック生成部
131:現ブロック生成手段
20、21:メモリ部
30:符号化ストリーム

Claims (15)

  1. フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号装置において、
    動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、前記メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしている前記ブロックのはみ出し画素を、前記ブロック内の近傍の画素値で代用する手段を備えることを特徴とする動画復号装置。
  2. 前記ブロックのはみ出し画素が1画素であり、前記はみ出し画素と隣接する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項1に記載の動画復号装置。
  3. 前記はみ出し画素の画素数が1画素より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項2に記載の動画復号装置。
  4. 前記ブロックのはみ出し画素が2以上の所定数の画素であり、前記はみだし画素の各画素と最も近傍に位置する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項1に記載の動画復号装置。
  5. 前記はみ出し画素の画素数が所定数より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項4に記載の動画復号装置。
  6. フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号方法において、
    動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、前記メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしている前記ブロックのはみ出し画素を、前記ブロック内の近傍の画素値で代用することを特徴とする動画復号方法。
  7. 前記ブロックのはみ出し画素が1画素であり、前記はみ出し画素と隣接する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項6に記載の動画復号方法。
  8. 前記はみ出し画素の画素数が1画素より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項7に記載の動画復号方法。
  9. 前記ブロックのはみ出し画素が2以上の所定数の画素であり、前記はみだし画素の各画素と最も近傍に位置する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項6に記載の動画復号方法。
  10. 前記はみ出し画素の画素数が所定数より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項9に記載の動画復号方法。
  11. コンピュータ上で動作し、フレーム間予測を用いた動画符号化方式で符号化された動画を復号する動画復号プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    動きベクトルに基づいて、メモリに格納された参照フレームの画素値データをブロック単位で読み出す際に、前記メモリの最小アクセス単位の境界からはみだしている前記ブロックのはみ出し画素を、前記ブロック内の近傍の画素値で代用する処理を実行させることを特徴とする動画復号プログラム。
  12. 前記ブロックのはみ出し画素が1画素であり、前記はみ出し画素と隣接する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項11に記載の動画復号プログラム。
  13. 前記はみ出し画素の画素数が1画素より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項12に記載の動画復号プログラム。
  14. 前記ブロックのはみ出し画素が2以上の所定数の画素であり、前記はみだし画素の各画素と最も近傍に位置する前記ブロック内の画素値で代用することを特徴とする請求項11に記載の動画復号プログラム
  15. 前記はみ出し画素の画素数が所定数より多い場合、前記ブロック内の近傍の画素値で代用せずに、前記はみ出し画素を前記ブロック単位で読み出すことを特徴とする請求項14に記載の動画復号プログラム
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