JP5357618B2 - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、放電灯点灯装置及び照明器具に関するものである。
従来から、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部とを備える放電灯点灯装置が提供されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。放電灯への出力電力は、放電灯と共振部とが構成する共振回路の共振周波数と、ドライブ部がスイッチング部をオンオフする動作の周波数(以下、「動作周波数」と呼ぶ。)との関係によって制御することができる。
この種の放電灯点灯装置において、制御用コンデンサを備え、ドライブ部は制御用コンデンサの両端電圧に応じた動作周波数で動作するように構成されたものがある。この種の放電灯点灯装置では、制御用の回路によって制御用コンデンサを充放電することで、ドライブ部の動作周波数を変更し、これによって放電灯への出力電力を制御することができる。また、動作周波数の変更時には、制御用コンデンサの時定数により動作周波数及び放電灯への出力電力が徐々に変化するから、動作周波数及び放電灯への出力電力をステップ状に変化させる場合に比べて回路素子や放電灯に電気的なストレスがかかりにくい。
特開2004−327116号公報 特開2008−269860号公報
しかし、上記の放電灯点灯装置においては、短時間の停止後に制御用コンデンサの両端電圧が放電等で十分に復帰しないうちに再始動された場合、始動直後に共振部の出力電力が一時的に過剰に大きくなり回路素子や放電灯に過大な電気的ストレスがかかる可能性があった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、始動直後に回路素子や放電灯に過大な電気的ストレスがかかることを避けることができる放電灯点灯装置及び照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、不揮発性メモリからなり制御部の動作に用いられる一時データが格納される記憶部とを備え、ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させず、記憶部に保持された一時データの消去は、ドライブ部の動作中に行われることを特徴とする。
請求項2の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、不揮発性メモリからなり制御部の動作に用いられる一時データが格納される記憶部とを備え、ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させず、記憶部に保持された一時データの消去は、ドライブ部の動作中に行われることを特徴とする。
この発明によれば、停止時間中に制御用コンデンサの両端電圧を安定させることができるから、短時間の停止後に再始動された場合であっても、始動直後に共振部の出力電力が一時的に過剰に大きくなり共振部を構成する回路素子や放電灯に過大な電気的ストレスがかかることを避けることができる。また、記憶部に保持された一時データの消去がドライブ部の停止中に行われる場合に比べ、起動部の負担が軽減される。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、記憶部に格納された一時データの読み出しは、ドライブ部の動作が開始される前に行われることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明において、外部から入力された交流電力を全波整流する整流部を備え、直流電源部は、整流部の出力端間に接続されたスイッチング素子とインダクタとの直列回路と、前記インダクタに直列に接続され両端電圧が直流電源部の出力電圧となる出力コンデンサとを有するスイッチング電源からなり、直流電源部の出力電圧を一定に保つように直流電源部のスイッチング素子をオンオフ駆動する電源ドライブ部と、直流電源部の出力電圧を検出して直流電源部が正常か異常かを判定する直流電源異常判定部とを備え、制御部は、定常動作中に直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定されると、定常動作を終了して再度の始動動作を開始し、再度の始動動作が終了してもなお直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、再度の始動動作を行わずにドライブ部を停止させる場合と違い、直流電源部の出力電圧が短時間だけ低下したときにドライブ部が停止されてしまうようなことを避けることができる。また、再度の始動動作の終了時にもなお直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部が停止されることにより、例えば直流電源部の出力電圧が誤って実際より低く検出され誤ったフィードバック制御が行われるような場合であっても、回路素子や放電灯にかかる電気的なストレスを抑えることができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、電源ドライブ部は、直流電源部のスイッチング素子がいったんオフされた後に次にオンされるまでの時間を所定の保留時間以上とすることを特徴とする。
この発明によれば、直流電源部のスイッチング素子が保留時間未満の短い間隔でオンオフを繰り返されることを避けることができる。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の発明において、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部と、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達する前は直流電源部の出力電圧が所定電圧以上となったときに直流電源部の出力電圧を低下させるように電源ドライブ部を制御するという過電圧保護動作を行う過電圧保護部とを備え、過電圧保護部は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作を行わないことを特徴とする。
この発明によれば、累積使用時間が装置寿命時間に達する前は、過電圧保護動作により、回路部品に過剰な電気的ストレスがかかることを防ぐことができる。また、累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作が行われないことで、回路素子の中で直流電源部のスイッチング素子が最初に寿命を迎える可能性が高くなるから対策を立てやすくなり、且つ、スイッチング素子が寿命を迎えて故障するタイミングはばらつきがあるので、同時に複数個の放電灯点灯装置の使用が開始された場合であってもそれら複数個の放電灯点灯装置の寿命時に放電灯が一斉に消灯されてしまうことがない。
請求項7の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、外部から入力された交流電力を全波整流する整流部とを備え、ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、直流電源部は、整流部の出力端間に接続されたスイッチング素子とインダクタとの直列回路と、前記インダクタに直列に接続され両端電圧が直流電源部の出力電圧となる出力コンデンサとを有するスイッチング電源からなり、直流電源部の出力電圧を一定に保つように直流電源部のスイッチング素子をオンオフ駆動する電源ドライブ部と、直流電源部の出力電圧を検出して直流電源部が正常か異常かを判定する直流電源異常判定部とを備え、制御部は、定常動作中に直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定されると、定常動作を終了して再度の始動動作を開始し、再度の始動動作が終了してもなお直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、停止時間中に制御用コンデンサの両端電圧を安定させることができるから、短時間の停止後に再始動された場合であっても、始動直後に共振部の出力電力が一時的に過剰に大きくなり共振部を構成する回路素子や放電灯に過大な電気的ストレスがかかることを避けることができる。また、再度の始動動作を行わずにドライブ部を停止させる場合と違い、直流電源部の出力電圧が短時間だけ低下したときにドライブ部が停止されてしまうようなことを避けることができる。また、再度の始動動作の終了時にもなお直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部が停止されることにより、例えば直流電源部の出力電圧が誤って実際より低く検出され誤ったフィードバック制御が行われるような場合であっても、回路素子や放電灯にかかる電気的なストレスを抑えることができる。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、電源ドライブ部は、直流電源部のスイッチング素子がいったんオフされた後に次にオンされるまでの時間を所定の保留時間以上とすることを特徴とする。
この発明によれば、直流電源部のスイッチング素子が保留時間未満の短い間隔でオンオフを繰り返されることを避けることができる。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8の発明において、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部と、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達する前は直流電源部の出力電圧が所定電圧以上となったときに直流電源部の出力電圧を低下させるように電源ドライブ部を制御するという過電圧保護動作を行う過電圧保護部とを備え、過電圧保護部は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作を行わないことを特徴とする。
この発明によれば、累積使用時間が装置寿命時間に達する前は、過電圧保護動作により、回路部品に過剰な電気的ストレスがかかることを防ぐことができる。また、累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作が行われないことで、回路素子の中で直流電源部のスイッチング素子が最初に寿命を迎える可能性が高くなるから対策を立てやすくなり、且つ、スイッチング素子が寿命を迎えて故障するタイミングはばらつきがあるので、同時に複数個の放電灯点灯装置の使用が開始された場合であってもそれら複数個の放電灯点灯装置の寿命時に放電灯が一斉に消灯されてしまうことがない。
請求項10の発明は、請求項7〜9のいずれかの発明において、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項7〜9のいずれかの発明において、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜請求項11のいずれかの発明において、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、予熱動作の継続時間を長くすることを特徴とする。
この発明によれば、予熱動作の継続時間が長くされて放電灯の寿命が短くなりやすくなることで、使用者は放電灯点灯装置の寿命を知ることができる。
請求項13の発明は、請求項1〜請求項12のいずれかの発明において、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする。
この発明によれば、始動時間が短くされて放電灯の始動が失敗しやすくなることで、使用者は放電灯点灯装置の寿命を知ることができる。
請求項14の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部とを備え、ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、予熱動作の継続時間を長くすることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明において、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする。
この発明によれば、始動時間が短くされて放電灯の始動が失敗しやすくなることで、使用者は放電灯点灯装置の寿命を知ることができる。
請求項16の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部とを備え、ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする。
この発明によれば、始動時間が短くされて放電灯の始動が失敗しやすくなることで、使用者は放電灯点灯装置の寿命を知ることができる。
請求項17の発明は、請求項14〜請求項16のいずれかの発明において、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項14〜請求項16のいずれかの発明において、直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項1〜18のいずれかの発明において、放電灯の光出力を指示する電気信号である調光信号が外部から入力される調光信号入力部を備え、制御部は、少なくとも定常動作中には、ドライブ部の動作の周波数を、調光信号入力部に入力された調光信号に応じた周波数とすることを特徴とする。
この発明によれば、調光信号による制御が可能となる。
請求項20の発明は、請求項1〜19のいずれかの発明において、放電灯を消灯させるべき異常の有無を判定する異常判定部と、クロック信号を生成するクロック部とを備え、制御部は、クロック部が出力するクロック信号の周波数が高いほど消費電力が増加するとともに動作速度が向上し、異常判定部によって異常があると判定されたときには放電灯への出力電力を少なくとも減少させるようにドライブ部を制御するものであって、クロック部は、ドライブ部の停止中にはドライブ部の動作中よりもクロック信号の周波数を低くすることを特徴とする。
この発明によれば、ドライブ部の停止中にクロック信号の周波数を低くしない場合に比べ、ドライブ部の停止中の制御部の消費電力が減少することにより、起動部にかかる電気的なストレスが低減される。また、ドライブ部の動作中にはクロック信号の周波数を高くすることで、異常判定部の出力に対する制御部の応答を速くすることができる。
請求項21の発明は、請求項20の発明において、ドライブ部の動作中には所定の報知電圧をクロック部に入力する報知電源部を備え、クロック部は、報知電源部から報知電圧が入力されている期間には、報知電源部から報知電圧が入力されていない期間よりも、クロック信号の周波数を高くすることを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項1〜21のいずれかの発明において、放電灯に流れる非対称電流に基いて放電灯が寿命末期か否かを判定する放電灯寿命判定部を備えることを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項1〜22のいずれかの発明において、プリント配線板と、ドライブ部と起動部とが少なくとも設けられた駆動用集積回路と、制御部が少なくとも設けられた制御用集積回路とを備え、プリント配線板に設けられた導電パターンのうち、回路のグランドの電位とされるグランドパターンにおいて、駆動用集積回路及び制御用回路が電気的に接続される部位は、直流電源部とスイッチング部と共振部とがそれぞれ接続される部位から分岐されていることを特徴とする。
この発明によれば、グランドパターンを分岐させない場合に比べ、グランドパターンを伝わる伝導ノイズの影響を駆動用集積回路と制御用集積回路とが受けにくくなる。
請求項24の発明は、請求項1〜23のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置を保持した器具本体とを備えることを特徴とする。
請求項1,2,7,14,16の発明によれば、それぞれ、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じてスイッチング部を駆動するドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させないので、停止時間中に制御用コンデンサの両端電圧を安定させることができるから、短時間の停止後に再始動された場合であっても、始動直後に共振部の出力電力が一時的に過剰に大きくなり共振部を構成する回路素子や放電灯に過大な電気的ストレスがかかることを避けることができる。
本発明の実施形態1の動作の一例を示す説明図であり、(a)は制御電圧の時間変化を示し、(b)は停止実行部への入力電圧の時間変化を示し、(c)は停止実行部の出力電圧の時間変化を示し、(d)はシーケンス制御部の出力電圧の時間変化を示し、(e)は制御用コンデンサの両端電圧の時間変化を示し、(f)は動作周波数の時間変化を示す。 同上を示す回路ブロック図である。 同上の起動部及び制御電源部を示す回路ブロック図である。 同上の動作の一例を示す説明図であり、(a)は直流電源部の出力電圧の時間変化を示し、(b)はそれぞれ駆動電圧が分圧された各検出電圧及び駆動電圧の時間変化を示し、(c)は起動部の第1スイッチング素子のゲート電圧の時間変化を示し、(d)は制御電圧の時間変化を示し、(e)は停止実行部の出力電圧の時間変化を示し、(f)はドライブ部からスイッチング部の一方のスイッチング素子に出力される駆動信号の電圧値の時間変化を示す。 同上の発振部とドライブ部と停止実行部とを示す回路ブロック図である。 同上の発振部の動作を示す説明図であり、(a)は発振部の発振用コンデンサの両端電圧の時間変化を示し、(b)は発振部のコンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(c)は第1矩形信号の電圧値の時間変化を示し、(d)は第1駆動信号の電圧値の時間変化を示す。 本発明の実施形態2を示す回路ブロック図である。 本発明の実施形態3を示す回路ブロック図である。 同上の要部を示す回路ブロック図である。 同上の動作の一例を示す説明図であり、(a)は制御電圧の時間変化を示し、(b)は調整制御部の出力電圧の時間変化を示し、(c)はシーケンス制御部の出力電圧の時間変化を示し、(d)は制御用コンデンサの両端電圧の時間変化を示し、(f)は動作周波数の時間変化を示す。 同上の比較例の要部を示す回路ブロック図である。 同上の発振部の入力用オペアンプへの入力電圧の時間変化の例を示し、(a)は周囲温度が常温付近である場合を示し、(b)は周囲温度が低温である場合を示す。 同上において入力用オペアンプの非反転入力端子への入力電圧とランプ電力との関係を示す説明図である。 同上において周囲温度とランプ電流及びランプ電力との関係を示す説明図である。 本発明の実施形態4を示す回路ブロック図である。 同上の動作の一例を示す説明図であり、(a)は制御電圧の時間変化を示し、(b)は停止実行部からドライブ部への出力電圧の時間変化を示し、(c)は報知電圧の時間変化を示し、(d)はドライブ部からスイッチング部の一方のスイッチング素子に出力される駆動信号の電圧値の時間変化を示し、(e)はクロック周波数の時間変化を示す。 本発明の実施形態5を示す回路ブロック図である。 同上における累積点灯時間と調光比との関係の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態6を示す回路ブロック図である。 同上の電源検出部及び停止実行部を示す回路ブロック図である。 同上の動作の一例を示す説明図であり、(a)は停止制御部の出力電圧の時間変化を示し、(b)は電源検出部の出力電圧の時間変化を示し、(c)は停止実行部において電源検出部に接続された入力コンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(d)は停止実行部の論理和回路の出力電圧の時間変化を示し、(e)は遅延用コンデンサの両端電圧の時間変化を示し、(f)は報知電圧の時間変化を示す。 同上の電源検出部及び停止実行部の変更例を示す回路ブロック図である。 本発明の実施形態7を示す回路ブロック図である。 本発明の実施形態8を示す回路ブロック図である。 同上の要部を示す回路ブロック図である。 本発明の実施形態9を示す回路ブロック図である。 同上の直流電圧低下検出部を示す回路図である。 同上において直流電圧低下状態の継続時間が再始動時間に達しなかった場合の動作を示す説明図であり、(a)は直流電源検出部の出力電圧の時間変化を示し、(b)は直流電圧低下判定部のコンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(c)は直流電圧低下判定部の出力電圧の時間変化を示し、(d)はシーケンス制御部の出力電圧の時間変化を示し、(e)は動作周波数の時間変化を示し、(f)は駆動用集積回路への停止制御部の出力電圧の時間変化を示す。 同上において直流電圧低下状態の継続時間が再始動時間に達しなかった場合の動作を示す説明図であり、(a)は直流電源検出部の出力電圧の時間変化を示し、(b)は直流電圧低下判定部のコンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(c)は直流電圧低下判定部の出力電圧の時間変化を示し、(d)はシーケンス制御部の出力電圧の時間変化を示し、(e)は動作周波数の時間変化を示し、(f)は駆動用集積回路への停止制御部の出力電圧の時間変化を示す。 本発明の実施形態10の要部を示す回路ブロック図である。 同上のゼロ電流検出部の動作を示す説明図であり、(a)は電源ドライブ部の出力電圧の時間変化を示し、(b)はゼロ電流検出部への入力電圧の時間変化を示し、(c)はゼロ電流検出部の入力コンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(d)はゼロ電流検出部の保留用コンデンサの両端電圧の時間変化を示し、(e)はワンショット回路の出力電圧の時間変化を示し、(f)はゼロ電流検出部の出力コンパレータの出力電圧の時間変化を示し、(g)はゼロ電流検出部の出力電圧の時間変化を示す。 同上を示す回路ブロック図である。 本発明の実施形態11の要部を示す回路ブロック図である。 同上の動作を示す説明図であり、(a)は報知部の出力電圧の時間変化を示し、(b)は共振部から放電灯への出力電圧の時間変化を示し、(c)は動作周波数の時間変化を示す。 本発明の実施形態12を示す回路ブロック図である。 同上の要部を示す回路ブロック図である。 同上の変更例の要部を示す回路ブロック図である。 同上を構成する回路素子のプリント配線板上での配置の例を示す説明図である。 同上の比較例を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ同上をケースに収納した状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 同上を用いた照明器具の例を示す斜視図である。 同上を用いた照明器具の別の例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、図2に示すように、一対のフィラメント(図示せず)を有する一般的な熱陰極型の放電灯Laを点灯させるものであって、周知のダイオードブリッジからなり外部の交流電源ACから入力された交流電力を全波整流する整流部DBと、整流部DBの出力を少なくとも平滑して直流電力を出力する直流電源部1と、直流電源部1の出力端間に接続された2個のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路を備えて低電圧側(ローサイド)のスイッチング素子Q2の両端を出力端とするスイッチング部21と、スイッチング部21の出力端間に接続されて放電灯Laとともに共振回路を構成する共振部22とを備える。すなわち、スイッチング部21と共振部22とは全体としていわゆるハーフブリッジ形のインバータ回路を構成している。また、直流電源部1の低電圧側の出力端はグランドに接続されている。
直流電源部1は例えば整流部DBの出力端間に接続された平滑コンデンサ(図示せず)で構成することができ、この場合には平滑コンデンサの両端が直流電源部1の出力端となる。
また、共振部22は、一端がスイッチング部21のスイッチング素子Q1,Q2の接続点に接続され他端が放電灯Laを介してグランドに接続されたコンデンサC1とインダクタL1との直列回路と、放電灯Laに並列に(すなわち放電灯Laのフィラメント間に)接続されたコンデンサC2とを備える。
さらに、本実施形態は、放電灯Laの始動時に放電灯Laの各フィラメントをそれぞれ予熱するための予熱部23を備える。予熱部23は、一端がコンデンサC3を介してスイッチング部2のスイッチング素子Q1,Q2の接続点に接続されるとともに他端がグランドに接続された一次巻線と、それぞれコンデンサC4,C5との直列回路が放電灯Laの一方ずつのフィラメントの両端間に接続された2本の二次巻線とを有するトランスTr1を備える。
また、本実施形態は、スイッチング部21の各スイッチング素子Q1,Q2に対しそれぞれ抵抗R1,R2を介して接続されスイッチング部21の各スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ駆動することによって共振部22から放電灯Laに交流電力を供給させるドライブ部31と、ドライブ部31の動作の周波数を制御することによって共振部22から放電灯Laに出力される交流電力の周波数を制御するシーケンス制御部41とを備える。
ドライブ部31は高耐圧集積回路(HVIC)からなる駆動用集積回路3に設けられ、シーケンス制御部41はマイクロコントローラ(マイコン)と呼ばれる集積回路からなる制御用集積回路4に設けられている。制御用集積回路4としては入出力の電圧値が2段階のみであってA/D変換器やD/A変換器を含まないものを用いれば、制御用集積回路4での消費電力が比較的に抑えられる。
また、本実施形態は、ドライブ部31の動作開始後にスイッチング部21から電力を供給され駆動用集積回路3の電源となる直流電力を出力する駆動電源部5を備える。駆動電源部5は、アノードがグランドに接続されカソードが入力側コンデンサを介してスイッチング部21のスイッチング素子Q1,Q2の接続点に接続された入力側ダイオードと、この入力側ダイオードと入力側コンデンサとの接続部にアノードが接続されカソードが出力側コンデンサC101とツェナーダイオードZD1との並列回路を介してグランドに接続された出力側ダイオードとを備え、出力側コンデンサC101の両端電圧を出力電圧としている。ドライブ部31の動作開始から十分な時間が経過し出力側コンデンサC101の両端電圧が安定した状態では、出力側コンデンサC101の両端電圧すなわち駆動電源部5の出力電圧は例えば10Vとなる。
さらに、駆動用集積回路3には、ドライブ部31の動作開始前に直流電源部1から電力を供給されて駆動電源部5の電源となる直流電力を出力する起動部32と、駆動電源部5とから電力を供給され、駆動電源部5の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御用集積回路4の電源となる所定の制御電圧Vcc1(例えば5V)を生成して制御用集積回路4に供給する制御電源部33とがそれぞれ設けられている。
詳しく説明すると、図3に示すように、起動部32は、直流電源部1の高電圧側の出力端に一端が接続され他端が第1スイッチング素子Q101を介して駆動電源部5の出力端に接続されたインピーダンス素子Z1を有する。つまり、起動部32の第1スイッチング素子Q101がオンされている期間には、直流電源部1の出力電圧Vdcがインピーダンス素子Z1と第1スイッチング素子Q101とを介して駆動電源部5に出力され、これによって駆動電源部5の出力側コンデンサC101が充電される。上記の第1スイッチング素子Q101はn型チャネルの高耐圧電界効果トランジスタからなり、第1スイッチング素子Q101のゲートは、抵抗R101を介して直流電源部1とインピーダンス素子Z1との接続点に接続されるとともに、ダイオードD101とツェナーダイオードZD2との直列回路とn型チャネルの電界効果トランジスタからなる第2スイッチング素子Q102との並列回路を介してグランドに接続されている。また、起動部32は、それぞれ駆動電源部5の出力電圧(以下、「駆動電圧」と呼ぶ。)Vcc2を分圧する4個の分圧抵抗を有し、これらの分圧抵抗の接続点からはそれぞれ電圧(分圧比)が異なる3通りの検出電圧Va,Vb,Vcが出力される。さらに、起動部32は、反転入力端子に所定の第1参照電圧Vr1が入力されるとともに出力端子が論理和回路OR1を介して第2スイッチング素子Q102のゲートに接続されたコンパレータCP1を備える。コンパレータCP1の非反転入力端子にはトランスファーゲート回路を用いて構成されたマルチプレクサTG1を介して検出電圧Vb,Vcが入力されている。上記のマルチプレクサTG1はコンパレータCP1の出力端子に接続されており、コンパレータCP1の出力がHレベルである期間には2番目に低い検出電圧(以下、「第2検出電圧」と呼ぶ。)VbをコンパレータCP1の非反転入力端子に入力し、コンパレータCP1の出力がLレベルである期間には最も低い検出電圧(以下、「第3検出電圧」と呼ぶ。)VcをコンパレータCP1の非反転入力端子に入力するように構成されている。
図4を用いて起動部32の動作を説明する。電源がオンされた直後には、コンパレータCP1の出力がLレベルであることにより、コンパレータCP1の非反転入力端子には第3検出電圧Vcが入力されるとともに、第2スイッチング素子Q102がオフされることでツェナーダイオードZD2のツェナー電圧により第1スイッチング素子Q101がオンされる。第1スイッチング素子Q101がオンされている期間には、駆動電源部5の出力側コンデンサC101は直流電源部1の出力電力を起動部32のインピーダンス素子Z1と第1スイッチング素子Q101とを介して供給されることで充電され、徐々に両端電圧(駆動電圧)Vcc2を上昇させる。やがて第3検出電圧Vcが第1参照電圧Vr1に達すると、コンパレータCP1の出力がHレベルとなる。すると、非反転入力端子への入力電圧が第3検出電圧Vcよりも高い第2検出電圧Vbに変化するとともに、第2スイッチング素子Q102がオンされて第1スイッチング素子Q101がオフされることで起動部32から駆動電源部5への電力の供給が停止される。この時点では未だドライブ部31が動作を開始しておらず、スイッチング部21から駆動電源部5には電力は供給されないから、出力側コンデンサC101の放電により駆動電圧Vcc2は低下し始める。やがて第2検出電圧Vbが第1参照電圧Vr1に達すると、再びコンパレータCP1の出力がLレベルとなって駆動電源部5の出力電圧が上昇を開始し、次に第3検出電圧Vcが第1参照電圧Vr1に達すると再びコンパレータCP1の出力がHレベルとなる。以後、直流電源部1から図4(a)に示すような直流電力が供給され、且つ、図4(e)に示す停止実行部34(後述)から論理和回路OR1への入力がLレベルであってドライブ部31が停止している期間には、上記動作の繰り返しにより、第1スイッチング素子Q101のゲート電圧は図4(c)に示すように変動し、駆動電圧Vcc2は、図4(b)に示すように、第3検出電圧Vcが第1参照電圧Vr1となるような上限電圧と、第2検出電圧Vbが第1参照電圧Vr1となるような下限電圧との間で上下を繰り返す。
ここで、駆動用集積回路3には、ドライブ部31と起動部32とをそれぞれ制御する停止実行部34が設けられている。停止実行部34の出力は論理和回路OR1に入力されており、停止実行部34の出力がLレベルである期間にはドライブ部31が停止されるとともに起動部32から駆動電源部5への電力供給がオンされるが、停止実行部34の出力がHレベルである期間にはコンパレータCP1の出力に関わらず第2スイッチング素子Q102がオンされ第1スイッチング素子Q101がオフされることで起動部32から駆動電源部5への電力供給がオフされる。ただし、停止実行部34の出力がHレベルである期間にはドライブ部31が動作(つまり図4(f)に示すようなスイッチング素子Q1,Q2の駆動用の出力を生成)することによりスイッチング部21から駆動電源部5への電力供給がなされる。
また、制御電源部33は、起動部32の分圧抵抗が出力する検出電圧のうち最も高い検出電圧(以下、「第1検出電圧」と呼ぶ。)Vaが非反転入力端子に入力されるとともに反転入力端子に第1参照電圧Vr1が入力されたコンパレータCP2と、駆動電源部5の出力端とグランドとの間に接続された定電流回路Ir1とツェナーダイオードZD3との直列回路と、定電流回路Ir1とツェナーダイオードZD3との接続点にベースが接続されるとともにコレクタが駆動電源部5の出力端に接続されエミッタが制御電源部33の出力端として制御用集積回路4に接続されたnpn型のトランジスタQ103と、ツェナーダイオードZD3に並列に接続されたn型チャネルの電界効果トランジスタからなりゲートがコンパレータCP2の出力端子に接続されたスイッチング素子Q104とを備える。つまり、図4(d)に示すように第1検出電圧Vaが第1参照電圧Vr1を上回っている期間のみ制御用集積回路4へ制御電圧Vcc1が出力され、第1検出電圧Vaが第1参照電圧Vr1を下回っている期間には制御電圧Vcc1は出力されない(すなわち制御電源部33の出力電圧がほぼ0となる)ように構成されているのであり、第1検出電圧Vaが第1参照電圧Vr1となるときの駆動電圧が上記の基準電圧である。ここで、駆動用集積回路3から制御用集積回路4に制御電圧Vcc1を出力する電路はノイズ除去用のコンデンサC51を介してグランドに接続されている。
また、駆動用集積回路3には、シーケンス制御部41の出力に応じた周波数の矩形波を出力する発振部35が設けられており、ドライブ部31は発振部35の出力の周波数でスイッチング部21のスイッチング素子Q1,Q2をオンオフ駆動する。
発振部35は、図5に示すように、非反転入力端子が抵抗R103を介してシーケンス制御部41に接続されるとともに抵抗R104と制御用コンデンサC103との並列回路を介してグランドに接続されて反転入力端子が出力端子に接続されたオペアンプからなり出力端子が2個の抵抗R106,R102を介してグランドに接続されたボルテージフォロワOP1と、非反転入力端子に所定の第2参照電圧Vr2が入力され反転入力端子が抵抗R106を介してボルテージフォロワOP1の出力端子に接続された制御用オペアンプOP2とを備える。このオペアンプ102の出力端子は、各入力端にそれぞれ制御電圧Vcc1が入力された充電用カレントミラー回路CM1の一方の出力端と抵抗R102との間に接続された充電用スイッチング素子Qcのゲートに接続されており、上記の充電用カレントミラー回路CM1の他方の出力端は発振用コンデンサC102を介してグランドに接続されている。また、発振部35は、ゲートが充電用カレントミラー回路CM1の上記一方の出力端に接続されたp型チャネルの電界効果トランジスタからなる第1放電用スイッチング素子Qdを介して一方の入力端に制御電圧Vcc1が入力されるとともに他方の入力端に発振用コンデンサC102が接続され各出力端がそれぞれグランドに接続された放電用カレントミラー回路CM2を備える。さらに、発振部35は、反転入力端子が発振用コンデンサC102に接続されるとともに所定の第3参照電圧Vr3と第3参照電圧Vr3よりも低い所定の第4参照電圧Vr4との一方がトランスファーゲート回路を用いて構成されたマルチプレクサTG2を介して非反転入力端子に入力されるコンパレータCP3を備える。上記のマルチプレクサTG2にはコンパレータCP3の出力端子が接続されており、コンパレータCP3の出力がHレベルである期間には第3参照電圧Vr3がコンパレータCP3の非反転入力端子に入力され、コンパレータCP3の出力がLレベルである期間には第4参照電圧Vr4がコンパレータCP3の非反転入力端子に入力されるように構成されている。また、放電用カレントミラー回路CM2には、n型チャネルの電界効果トランジスタからなりゲートがコンパレータCP3の出力端子に接続された第2放電用スイッチング素子Q105が並列に接続されている。
発振部35の動作を説明する。発振用コンデンサC102が十分に充電されていない状態では、コンパレータCP3の出力がHレベルとなることにより、コンパレータCP3の非反転入力端子には第3参照電圧Vr3が入力され、第2放電用スイッチング素子Q105はオンされる。この間、放電用カレントミラー回路CM2に並列に接続された第2放電用スイッチング素子Q105のオンにより、放電用カレントミラー回路CM2を介した発振用コンデンサC102の放電は抑えられ、充電用カレントミラー回路CM1を介した充電により発振用コンデンサC102の両端電圧は徐々に上昇する。やがて発振用コンデンサC102の両端電圧が第3参照電圧Vr3に達すると、コンパレータCP3の出力がLレベルとなり、コンパレータCP3の非反転入力端子への入力電圧が第4参照電圧Vr4になるとともに、第2放電用スイッチング素子Q105がオフされる。すると、充電用カレントミラー回路CM1を介した充電電流よりも放電用カレントミラー回路CM2を介した放電電流が多くなることにより、発振用コンデンサC102の両端電圧は徐々に低下する。そして発振用コンデンサC102の両端電圧が第4参照電圧Vr4に達すると再びコンパレータCP3の出力がHレベルとなり、以下同様の動作を繰り返す。これにより、発振用コンデンサC102の両端電圧すなわちコンパレータCP3の反転入力端子への入力電圧は図6(a)に示すように第3参照電圧Vr3と第4参照電圧Vr4との間で上下を繰り返し、コンパレータCP3の出力は図6(b)に示すような矩形波となる。さらに、発振部35は、コンパレータCP3の出力を整形してドライブ部31に出力する出力整形回路35aを有する。出力整形回路35aは、図6(c)に示すようにコンパレータCP3の出力を例えば2分周することで第1矩形信号を生成する第1矩形信号生成部(図示せず)と、第1矩形信号の出力が反転された第2矩形信号を生成する第2矩形信号生成部(図示せず)と、第1矩形信号のオン(LレベルからHレベルへの反転)のタイミングを所定のデッドタイムtdだけ遅らせることで図6(d)に示すような第1駆動信号を生成し第2矩形信号のオンのタイミングを上記と同様に遅らせることで第2駆動信号を生成して第1駆動信号と第2駆動信号とをそれぞれドライブ部31に出力するデッドタイム生成部(図示せず)とを有する。ドライブ部31は、スイッチング部21の一方のスイッチング素子Q1を第1駆動信号のオン期間(Hレベルの期間)にオンさせ第1駆動信号のオフ期間(Lレベルの期間)にオフさせる第1ドライブ部31aと、スイッチング部21の他方のスイッチング素子Q2を第2駆動信号のオン期間にオンさせ第2駆動信号のオフ期間にオフさせる第2ドライブ部31bとを有する。すなわち、上記のデッドタイム生成部により、スイッチング部21の2個のスイッチング素子Q1,Q2が同時にオンされることが防止されている。上記構成では発振用コンデンサC102には特に高い容量値が要求されないので、発振用コンデンサC102は制御用集積回路4に構成することができる。
ここで、発振用コンデンサC102の充電電流及び放電電流は、それぞれ、制御用オペアンプOP2の反転入力端子への入力電圧が高いほど、つまり制御用コンデンサC103の両端電圧が高いほど少なくなる。すなわち、上記の第1駆動信号及び第2駆動信号の周波数、つまりドライブ部31の動作の周波数であって放電灯Laに出力される交流電力の周波数(以下、「動作周波数」と呼ぶ。)は、制御用コンデンサC103の両端電圧が高いほど低くなる。
制御用集積回路4のシーケンス制御部41は、図1(a)に示す制御電圧Vcc1の供給が開始されてからの時間に応じて、図1(e)に示す制御用コンデンサC103の両端電圧を変化させることにより、放電灯Laの各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作t1〜t2の後、放電灯Laの点灯を開始させる始動動作t2〜t3を行い、その後に、放電灯Laの点灯を維持させる定常動作t3〜t4に移行する。例えば、シーケンス制御部41は、抵抗R103を介して制御用コンデンサC103に対し図1(d)に示すようなPWM信号を出力するものであり、このPWM信号のオンデューティによって制御用コンデンサC103の両端電圧を変化させる。具体的には、予熱動作t1〜t2中には上記のPWM信号を停止させ(言い換えると上記のオンデューティを0にし)、定常動作t3〜t4では始動動作t2〜t3よりも上記のオンデューティを高くすることで、段階的に制御用コンデンサC103の両端電圧を上昇させ、すなわち図1(f)に示すように動作周波数f1〜f3を段階的に低下させる。つまり、動作周波数は、予熱動作t1〜t2中は最も高い動作周波数f1とされ、始動動作t2〜t3中は予熱動作t1〜t2中よりも低い動作周波数f2とされ、定常動作t3〜t4中は始動動作t2〜t3中よりもさらに低い動作周波数f3とされる。なお、シーケンス制御部41の出力はPWM信号に限られず、制御用コンデンサC103の両端電圧を変化させるものであればよい。動作周波数f1〜f3は放電灯Laと共振部22とが構成する共振回路の共振周波数よりも高くされており、つまり動作周波数f1〜f3が低いほど共振部22から放電灯Laに出力される電力は増加する。すなわち、上記のような動作周波数f1〜f3の段階的な低下により、放電灯Laへの出力電力は段階的に増加する。また、始動動作t2〜t3を開始するタイミングt2と定常動作t3〜t4を開始するタイミングt3とはそれぞれ例えば計時により決定され、予熱動作t1〜t2の継続時間と始動動作t2〜t3の継続時間とはそれぞれほぼ一定とされる。
さらに、本実施形態は、ドライブ部31を停止させるべき異常状態か否かを判定する異常判定部61を有する。図2の例では異常判定部61は全体が制御用集積回路4の外部に設けられているが、異常判定部61を構成する回路素子の一部を制御用集積回路4に集積化してもよい。また、制御用集積回路4には、ドライブ部31を停止させるべき状態であることを異常判定部61が判定したときに駆動用集積回路3の停止実行部34に対して少なくともドライブ部31の停止を指示するとともにシーケンス制御部41を停止させる停止制御部42が設けられている。停止制御部42は、シーケンス制御部41とともに請求項における制御部を構成する。制御用集積回路4の停止制御部42から駆動用集積回路3の停止実行部34への電路は、抵抗R51を介して制御電圧Vcc1の電路に接続されている。停止制御部42は、通常は上記電路の電位をグランドと等しいLレベルとし、ドライブ部31を停止させる際には上記電路の電位を制御電圧Vcc1と等しいHレベルとすることでドライブ部31の停止を指示する。つまり、ドライブ部31の停止が指示されている期間には上記の抵抗R51では電流が流れず電力が消費されないのであり、上記の抵抗R51に常に電流が流れる構成とする場合に比べて消費電力が低減されている。図1ではt4で示すタイミングに、停止制御部42の出力(すなわち停止実行部34の入力)がHレベルとなっていることで、停止実行部34の出力がLレベルとなって発振部35及びドライブ部31の動作がそれぞれ停止されている。
異常判定部61が異常状態と判定する状態としては、例えば、共振部22に放電灯Laが接続されていない無負荷状態が考えられる。このような異常判定部61は周知技術で実現可能であるので図示並びに詳細な説明は省略する。
ここで、定常動作t3〜t4中に電源がオフされて直後に電源がオンされたような場合、電源がオンされた時点で制御用コンデンサC103の放電が不十分だと、上記のような電源のオンの直後に共振部22の出力電力が一時的に過剰に大きくなり共振部22を構成する回路素子や放電灯Laに過大な電気的ストレスがかかってしまう。
そこで、本実施形態では、停止実行部34は制御電圧Vcc1の出力が開始されてから所定の停止時間T1が経過するまでは出力をLレベルとしてドライブ部31を停止させ、停止時間T1の経過後に出力をHレベルとしてドライブ部31の動作を開始させている。この停止時間T1は、制御用コンデンサC103の放電に十分な時間とされている。従って、上記のように定常動作t3〜t4中に電源がオフされて直後に電源がオンされたような場合であっても、始動時には停止時間T1中に制御用コンデンサC103の放電がなされるから、共振部22の回路素子や放電灯Laに過大な電気的ストレスがかかることを避けることができる。
なお、図1の例では制御電圧Vcc1の出力が開始されてから定常動作t3〜t4の終了時t4までは停止実行部34への入力(すなわち停止制御部42の出力)がLレベルに維持されていることにより、制御電圧Vcc1の出力が開始されてから停止時間T1の経過後に予熱動作t1〜t2が開始されているが、制御電圧Vcc1の出力が開始された後に停止実行部34への入力がHレベルとなっていてその後Lレベルに変化した場合には、停止実行部34への入力がLレベルとなってから停止時間T1の経過後に予熱動作t1〜t2が開始される。つまり、厳密には制御電源部33から制御電圧Vcc1が出力されていて且つ停止実行部34への入力がLレベルであるという状態が停止時間T1だけ継続された時点で予熱動作t1〜t2が開始されるのであり、定常動作t3〜t4が終了されてから次に予熱動作t1〜t2が開始されるまでの間には少なくとも停止時間T1の停止は確保される。
ところで、ドライブ部31の停止中にはシーケンス制御部41から発振部35への出力は意味をもたない。そこで、シーケンス制御部41が、停止実行部34との間での電気信号の送受信または計時により、発振部35に入力する電気信号(上記の例ではPWM信号)をドライブ部31の停止中には生成しないものとしてもよい。この構成を採用すれば、ドライブ部31の停止中の消費電力の低減が可能となり、これに伴って起動部32の回路素子に対する耐久性等の要求が緩和されることで駆動用集積回路3の小型化が可能となる。
(実施形態2)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、図7に示すように、人体を検出するためのセンサ62と、このセンサ62の出力に応じて所定の検出範囲内での人体の存在の有無を判定する人体判定部43aとを備える。つまり、センサ62と人体判定部43aとでいわゆる人感センサが構成されている。人体判定部43aは制御用集積回路4に設けられており、センサ62と人体判定部43aとはともに制御電圧Vcc1を電源としている。センサ62としては例えば人体から放射される熱線(赤外光)を検出する焦電センサを用いることができ、センサ62と人体判定部43aとはいずれも周知技術によって実現可能であるので詳細な図示並びに説明は省略する。
本実施形態において、シーケンス制御部41は、人体判定部43aによって人体の存在が判定されたときに予熱動作からの一連の動作によって放電灯Laの点灯を開始させる。また、人体判定部43aによって人体の存在が判定されなくなってから所定の点灯保持時間が経過したとき、停止制御部42が出力をHレベルとするとともにシーケンス制御部41の出力を停止させることで、放電灯Laが消灯される。
上記構成によれば、使用者が放電灯Laを消灯させる操作をし忘れることによる無駄な電力消費が抑えられる。
(実施形態3)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、図8に示すように、放電灯Laによって照明される空間の明るさを検出する周知の明るさセンサ63を備え、制御用集積回路4には、少なくともシーケンス制御部41の定常動作中には明るさセンサ63の出力に応じた出力を生成する調整制御部44が設けられている。図9に示すように、調整制御部44は抵抗を介して制御用コンデンサC103に接続されており、シーケンス制御部41と同様に制御用コンデンサC103の両端電圧を変化させることにより動作周波数を制御する。本実施形態では調整制御部44はシーケンス制御部41と同様にPWM信号を出力するが、調整制御部44の出力は必ずしもPWM信号でなくともよく、制御用コンデンサC103の両端電圧を変化させるものであればよい。
また、スイッチング部21は、低電圧側(ローサイド)のスイッチング素子Q2に流れる電流を検出するためにスイッチング素子Q2とグランドとの間に接続された検出用抵抗R3を有する。
さらに、駆動用集積回路3の発振部35においては、検出用抵抗R3に流れる電流値(すなわちスイッチング素子Q2と検出用抵抗R3との接続点の電位)とシーケンス制御部41の出力と調整制御部44の出力とに応じて動作周波数を調整するように変更が加えられている。つまり、シーケンス制御部41と停止制御部42と調整制御部44とで請求項における制御部が構成されている。
詳しく説明すると、発振部35にはボルテージフォロワOP1に代えて入力用オペアンプOP3が設けられている。この入力用オペアンプOP3は、非反転入力端子に制御用コンデンサC103の両端電圧が入力されるとともに、反転入力端子にはスイッチング部21の検出用抵抗R3とスイッチング素子Q2との接続点の電圧(以下、「電流検出電圧」と呼ぶ。)が抵抗R109を介して入力され、さらに出力端子と反転入力端子とがコンデンサC104を介して接続されて積分回路を構成している。入力用オペアンプOP3の出力端子は、抵抗R110と、カソードを入力用オペアンプOP3側へ向けたダイオードD102とを介して、制御用オペアンプOP2の反転入力端子に接続されている。すなわち、制御用コンデンサC103の両端電圧と電流検出電圧との差の積分値が高いほど、入力用オペアンプOP3の出力電圧が高くなることにより、制御用オペアンプOP2の出力電圧が低くなって動作周波数が低くなる。シーケンス制御部41は実施形態1と同様に抵抗R103を介して制御用コンデンサC103に接続され、調整制御部44も別途の抵抗R31を介して制御用コンデンサC103に接続されている。
本実施形態の動作を図10を用いて説明する。図10(a)に示す制御電圧Vcc1の供給が開始されると、停止時間T1よりも短い所定時間後にまず調整制御部44が動作を開始する。図10(b)に示す調整制御部44の出力は、調整制御部44動作を開始してから始動動作t2〜t3の終了時t3までは明るさセンサ63の出力に関わらずオンデューティが1とされ、定常動作中t3〜t4には明るさセンサ63によって検出された明るさに応じたオンデューティとされる。図10(c)に示すシーケンス制御部41の出力は、始動動作t2〜t3の開始時点まではオンデューティが0とされ、始動動作中t2〜t3にはオンデューティが1よりも小さく且つ0でない値とされ、定常動作中t3〜t4にはオンデューティが1とされる。始動動作t2〜t3の開始時t2には、図10(d)に示す制御用コンデンサC103の両端電圧はシーケンス制御部41の出力により上昇し、これによって図10(e)に示す動作周波数は低下している。また、定常動作t3〜t4の開始時t3には、シーケンス制御部41の出力のオンデューティの上昇の寄与よりも、調整制御部44のオンデューティの減少の寄与のほうが大きいことにより、制御用コンデンサC103の両端電圧は低下しているが、図10の例では制御用コンデンサC103の両端電圧の低下の寄与よりも電流検出電圧の低下の寄与のほうが大きいことにより動作周波数は低下し、全体としての動作周波数の変化は実施形態1で示した図1の例と同様となっている。
定常動作中t3〜t4の動作としては、具体的には例えば、明るさセンサ63によって検出された明るさが明るいほど、調整制御部44の出力のオンデューティが小さくされることで動作周波数が高くされ、共振部22から放電灯Laへの出力電力が低減される。上記動作により、放電灯La以外の光源からの光(いわゆる外光)を含めた明るさを維持しつつ、電力消費が抑えられる。
なお、明るさセンサ63に放電灯Laの光のみを入射させるようにすれば、外光に関わらず放電灯Laの光出力を一定に維持するような制御とすることもできる。
また、回路構成は図9のものに限られず、例えば制御用コンデンサC103には調整制御部44を接続せず、実施形態1で示した図5の例と同様にボルテージフォロワOP1を介して発振部35の制御用オペアンプOP2に接続する一方、調整制御部44に関しては図11に示すように調整制御部44の出力に応じて両端電圧を変化させる調整用コンデンサC31を制御用コンデンサC103とは別途に設けてもよい。調整用コンデンサC31は、図9の例での制御用コンデンサC103と同様に、一端が入力用オペアンプOP3の非反転入力端子に接続されるとともに抵抗R107を介して調整制御部44に接続され、他端がグランドに接続され、さらに抵抗R108が並列に接続されている。なお、図11では制御用コンデンサC103及びその周辺の抵抗R103,R104やボルテージフォロワOP1の図示を省略している。上記以外の部分については図9の例と共通であり、共通する部分についての図示並びに説明は省略する。この場合、設計に当っては調整用コンデンサC31も制御用コンデンサC103と同様に停止時間T1中に十分に放電されるように考慮する必要がある。ただし、図9の例のほうが図11の例よりも部品点数を少なくすることができるという利点がある。
ここで、図9の回路や図11の回路では、図12(a)(b)に示すように、入力用オペアンプOP3の反転入力端子への入力電圧Vop−は周期的に変動する。図12(a)で示すように入力用オペアンプOP3の反転入力端子への入力電圧Vop−の上限値が入力用オペアンプOP3の非反転入力端子への入力電圧Vop+に対して十分に高い限りでは、図13に示すように共振部22から放電灯Laへの出力電力(以下、「ランプ電力」と呼ぶ。)は入力用オペアンプOP3の非反転入力端子への入力電圧Vop+に対して単調に増加する。しかし、周囲温度が非常に高い高温時や周囲温度が非常に低い低温時には、放電灯Laの特性の変化により、駆動電源部5の出力電力が不足し、電流検出電圧に応じてランプ電力を増加させる制御が追いつかなくなる。例えば、図12(b)に示すように入力用オペアンプOP3の反転入力端子への入力電圧Vop−の上限値が入力用オペアンプOP3の非反転入力端子への入力電圧Vop+よりも常時低い状態となってしまった低温時などで、入力用オペアンプOP3の出力電圧が制御用オペアンプOP2の出力電圧よりも高くなってしまった場合、入力用オペアンプOP3の出力が動作周波数に反映されなくなり、入力用オペアンプOP3の反転入力端子への入力電圧Vop−の変動(すなわち電流検出電圧の変動)に関わらず動作周波数が所定の下限周波数に固定される。以上により、本実施形態では、ランプ電力は、図14に曲線PLaで示すように、周囲温度が所定範囲内であれば動作周波数の変動により一定に維持され、低温時や高温時には動作周波数が上記の下限周波数に固定されることで周囲温度が上記の所定範囲から離れるに従って減少する。従って、共振部22から放電灯Laへの出力電流(以下、「ランプ電流」と呼ぶ。)は、図14に曲線ILaで示すように、全体として周囲温度が上記の所定範囲の中央から離れるほど増加するものの、低温時や高温時には上記のように動作周波数が固定されることで、周囲温度が上記の所定範囲内であるときよりも、周囲温度の変化による増加量が少なくなっている。すなわち、本実施形態では、低温時や高温時におけるランプ電流の過剰な増加による放電灯Laの寿命短縮が防止されている。
(実施形態4)
本実施形態の基本構成は実施形態3と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、実施形態3の明るさセンサ63に代えて、図15に示すように、放電灯Laの光出力を指示する調光信号が入力される調光信号入力部64を備え、調整制御部44は、定常動作中には調光信号入力部64に入力された調光信号に応じて放電灯Laの光出力を変化させるように動作する。調光信号入力部64は実施形態2のセンサ62と同様に、制御電源部33が出力した制御電圧Vcc1を電源としている。また、制御用集積回路4には、調光信号入力部64に入力された調光信号の種別を判定するとともに、調光信号入力部64に入力された調光信号が光出力を指示するものであれば調光信号の内容に応じた電気信号を調整制御部44に入力し、調光信号入力部64に入力された調光信号が点灯又は消灯を指示するものであれば調光信号の内容に応じた電気信号を停止制御部42に入力する調光信号判定部43fが設けられている。
一般的な調光信号は、調光信号入力部64に接続された信号線を介して伝送されるPWM信号であって周波数が100Hz〜1kHzであり、オンデューティが高いほど高い光出力を指示し、所定の下限値以下のオンデューティによって放電灯Laの消灯を指示するものである。なお、調光信号は上記に限られず、指示する光出力に応じた電圧値のアナログ信号や、デジタルデータによって光出力を指示するデジタル信号であってもよい。いずれの場合にも調光信号入力部64及び調光信号判定部43fは周知技術で実現可能であるので、詳細な説明及び図示は省略する。上記構成により、外部からの調光信号による放電灯Laの点灯・消灯や光出力の変更といった制御が可能となる。なお、調光信号判定部43fが調光信号入力部64からの入力の受付の際に例えばA/D変換などで電力を消費する場合であって放電灯Laのオン制御が調光信号以外で行われる場合、調光信号判定部43fは始動時から定常動作の開始時までは調光信号入力部64からの入力を受け付けないものとすれば、制御用集積回路4が調光信号入力部64からの入力を常時受け付ける場合に比べ、消費電力を低減することができる。
ここで、制御用集積回路4はクロック信号を生成するクロック部45を有しており、クロック部45が生成するクロック信号の周波数(以下、「クロック周波数」と呼ぶ。)が高いほど、制御用集積回路4においてクロック部45以外の各部の動作が速くなって制御用集積回路4外部の異常判定部61などからの入力に対する応答が速くなる一方、制御用集積回路4の消費電力が増加する。
そして、本実施形態では、ドライブ部31の停止中には上記のような応答の速さは特に必要ないことに鑑み、ドライブ部31の停止中には少なくとも放電灯Laの点灯中よりもクロック周波数を低くする構成を採用している。
詳しく説明すると、駆動用集積回路3には報知電源部30が設けられており、報知電源部30は、停止実行部34がドライブ部31を動作させている間すなわち図16(a)に示す制御電圧Vcc1の出力が開始されてから停止時間T1の経過後であって停止実行部34からドライブ部31や起動部32への図16(b)に示す出力がHレベルとされて13(d)に示すようにドライブ部31の出力が発生している期間には、図16(c)に示すように所定の報知電圧Vcc3を出力する。本実施形態において発振部35は報知電圧Vcc3を電源としており、すなわち停止実行部34が上記出力をLレベルとしたときには報知電圧Vcc3の入力が停止されることで発振部35とドライブ部31とはそれぞれ停止する。
さらに、上記の報知電圧Vcc3は制御用集積回路4のクロック部45にも入力される。クロック部45は、図16(e)に示すように、報知電圧Vcc3が入力されていない期間のクロック周波数TAを、報知電圧Vcc3が入力されている期間のクロック周波数TBよりも低くする。以上により、ドライブ部31の停止中にはドライブ部31の動作中よりもクロック周波数を低くするという動作が達成される。
上記構成によれば、ドライブ部31の動作開始前にはクロック周波数を低くすることで消費電力を低減しつつも、少なくとも放電灯Laの点灯中にはクロック周波数を高くすることで制御用集積回路4の外部からの入力に対する応答を速くすることができる。
なお、クロック周波数は放電灯Laの点灯中に高くされればよいので、クロック部45がクロック周波数を高くするタイミングは上記のような報知電圧Vcc3の入力が開始されたタイミング(すなわち予熱動作の開始時)に限られず、始動動作の終了時(すなわち定常動作の開始時)以前であればよい。
また、本実施形態の制御用集積回路4では、ドライブ部31が動作している期間を報知電圧Vcc3によって認識することができるので、報知電圧Vcc3が入力されていない期間(すなわちドライブ部31が停止している期間)にはシーケンス制御部41や調整制御部44が発振部35への出力を生成しないようにしてもよい。この構成を採用すれば、シーケンス制御部41や調整制御部44がドライブ部31の停止中にも発振部35への出力を生成する場合に比べ、ドライブ部31の停止中の消費電力の低減が可能となり、これに伴って起動部32の回路素子に対する耐久性等の要求が緩和されることで駆動用集積回路3の小型化が可能となる。
(実施形態5)
本実施形態の基本構成は実施形態4と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、実施形態4に比較して、調光信号入力部64が設けられていない代わりに、図17に示すように、放電灯Laの累積点灯時間を計時する計時部46を備え、調整制御部44は、計時部46によって計時された累積点灯時間に応じて、累積点灯時間の経過に伴う放電灯Laの光束の低下を補って放電灯Laの定格電力に対する放電灯Laへの出力電力の比(以下、「調光比」と呼ぶ。)を100%を上限として徐々に上昇させるように、定常動作中のオンデューティを徐々に増加させる。これにより、放電灯Laの使用を開始してから調光比が100%に達するまでの期間には、放電灯Laの光束を略一定に保つことができる。より具体的には例えば図18に示すように、累積点灯時間が0であるときには調光比を70%とし、調光比が100%に達するまでは累積点灯時間に対して調光比を直線状に上昇させ、調光比が100%に達した後は調光比を100%に維持する。図18の例では、調光比が100%に達する累積点灯時間を、放電灯Laの定格寿命時間よりも長くしている。累積点灯時間から調光比(厳密には調整制御部44の出力のオンデューティ)を決定する動作としては、制御用集積回路4が有する例えば後述する記憶部47のようなメモリに累積点灯時間と調光比との関係を示すデータテーブルを予め保持させておきこのデータテーブルを用いることで実現してもよいし、演算によって実現してもよい。
さらに、計時部46は、放電灯点灯装置自体の使用時間である累積使用時間も計時しており、計時部46によって計時された累積使用時間が、放電灯点灯装置の寿命とされる所定の装置寿命時間(例えば10年)に達すると、停止制御部42は駆動用集積回路3の停止実行部34への出力をHレベルとしてドライブ部31の動作を停止させる。これにより、回路素子の寿命による異常発熱等が防止される。
累積点灯時間及び累積使用時間を計時する構成についてより具体的に説明する。制御用集積回路4は不揮発性メモリからなる記憶部47を有し、放電灯Laが消灯されている期間には累積点灯時間及び累積使用時間は記憶部47に保存される。計時部46は、始動時、例えば予熱動作が開始される前に、記憶部47に保存されている累積点灯時間及び累積使用時間を読み込み、累積点灯時間及び累積使用時間の計時を開始する。累積点灯時間としては、報知電圧Vcc3が入力されている時間の長さを計時してもよいし、定常動作が行われている時間の長さを計時してもよい。累積使用時間としては例えば報知電圧Vcc3が入力されている時間の長さが計時される。いずれの場合にも、電源がオフされる際には計時部46は計時中の累積点灯時間及び累積使用時間をそれぞれ記憶部47に書き込む。なお、累積使用時間は放電灯点灯装置自体の使用時間を示すのでリセットされることはないが、累積点灯時間は放電灯Laが交換されたときにリセットされる(0に戻される)必要がある。累積点灯時間がリセットされるタイミングとしては、例えば無負荷状態が検出されたときに累積点灯時間がリセットされるようにしてもよいし、放電灯Laの交換時に操作されるスイッチ(図示せず)を設けてこのスイッチが操作されたときに累積点灯時間がリセットされるようにしてもよい。
ここで、累積点灯時間や累積使用時間を記憶部47に書き込む前には、記憶部47に既に保持されている累積点灯時間や累積使用時間を消去する必要がある。そして、一般に、メモリの書き込み時と消去時とにはそれぞれ電力が消費されるので、消去と書き込みとを互いに連続させた場合、一時的に消費電力が大きくなる時間が長くなってしまう。そこで、停止制御部42や調整制御部44の動作に用いられるデータであって電源がオフされている期間に記憶部47に保持されているべき累積点灯時間や累積使用時間といったデータ(以下、「一時データ」と呼ぶ。)を消去するタイミングは、一時データが書き込まれるタイミングから離すことが、記憶部47に対する消去や書き込みのために一時的に消費電力が大きくなる個々の期間を短縮するためには望ましい。上記のような一時データとしては、累積点灯時間や累積使用時間のほか、電源がオンオフされた回数や、放電灯Laが消灯される直前の調光比などが考えられる。
さらに、記憶部47に対する消去や書き込みといった処理は、クロック周波数が低くされている期間には行わず、クロック周波数が高くされている期間内に行なうことが、記憶部47に対する上記処理にかかる時間を短縮するという観点からは望ましい。
以上を総合し、本実施形態では、累積点灯時間や累積使用時間を消去するタイミングを定常動作の開始時としている。また、クロック部45は、仮に記憶部47への書き込みが完了する前に報知電圧Vcc3の供給が停止されても、記憶部47への書き込みが完了するまではクロック周波数を低くしない。クロック部45の上記動作は計時部46による制御で実現してもよいし、報知電圧Vcc3の停止後に記憶部47への書き込みに十分な所定の時間だけクロック部45が高いクロック周波数を維持する構成とすることで実現してもよい。本実施形態は、上記構成により、記憶部47に対する消去と書き込みとが互いに連続して行われる場合や、クロック周波数が低くされている期間に記憶部47に対する消去や書き込みが行われる場合に比べ、消費電力が一時的に大きくなる時間を短くし、駆動電源部5等にかかる電気的なストレスを低減している。
(実施形態6)
本実施形態の基本構成は実施形態5と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して図示並びに説明を省略する。
本実施形態は、図19に示すように、整流部DBの出力電圧を平滑した電圧に応じた直流電圧を出力する電源検出部65を備える。また、本実施形態の停止実行部34は、交流電源ACから入力される電圧(以下、「入力電源電圧」と呼ぶ。)の低下を電源検出部65の出力に基いて判定し、入力電源電圧の低下が判定されたときに、停止制御部42の出力がHレベルとなったときと同様に出力をLレベルとしてドライブ部31や報知電源部30を停止させる。
具体的に説明すると、電源検出部65は図20に示すように整流器DBの出力電圧を分圧抵抗で分圧するとともにコンデンサで平滑した直流電圧を出力するものである。また、停止実行部34は、非反転入力端子に所定の第5参照電圧Vr5が入力され反転入力端子に電源検出部65の出力電圧が入力された入力コンパレータCP4と、非反転入力端子が停止制御部42に接続され反転入力端子に第5参照電圧Vr5が入力された入力コンパレータCP5と、上記2個の入力コンパレータCP4,CP5の出力の論理和を出力する論理和回路OR2と、駆動用集積回路3の外部に設けられた遅延用コンデンサC105を充電する定電流源Ir2と、nチャネル型のFETからなり遅延用コンデンサC105に並列に接続されるとともに論理和回路OR2の出力がゲートに入力されたスイッチング素子Q106と、非反転入力端子に遅延用コンデンサC105が接続され反転入力端子に所定の第6参照電圧Vr6が入力された出力コンパレータCP6とを備える。この出力コンパレータCP6の出力がHレベルとなる期間がすなわちドライブ部31及び報知電源部30が動作する期間であって報知電圧Vcc3が出力される期間である。
上記の停止実行部34の動作を説明する。停止実行部34は制御電源部33から出力される制御電圧Vcc1を電源としていることにより、始動時においては遅延用コンデンサC105の充電は制御電源部33からの制御電圧Vcc1の出力開始とともに開始され、遅延用コンデンサC105の両端電圧が第6参照電圧Vr6に達したときに出力コンパレータCP6の出力がHレベルとなることによりドライブ部31の動作と報知電圧Vcc3の出力とが開始され、このとき起動部32ではスイッチング素子Q101がオフ状態に固定される。つまり、遅延用コンデンサC105の容量値と第6参照電圧Vr6との積を、停止実行部34の定電流源Ir2の出力電流で除して得られる充電時間T2(図21参照)が、すなわち停止時間T1に一致する。
また、電源検出部65の出力電圧が第5参照電圧Vr5を下回った場合や、停止制御部42の出力がHレベルとなった場合には、いずれかの入力コンパレータCP4,CP5の出力がHレベルとなることでスイッチング素子Q106がオンされることにより、スイッチング素子Q106を介して遅延用コンデンサC105が急激に放電され、遅延用コンデンサC105の両端電圧が第6参照電圧Vr6を下回って出力コンパレータCP6の出力がLレベルとなることにより、ドライブ部31や報知電圧Vcc3の停止がなされる。ここにおいて、スイッチング素子Q106がオフされてから出力コンパレータCP6の出力がLレベルとなるまでの時間(以下、「保持時間」と呼ぶ。)T3(図21参照)は十分に短くなっている。
図21に本実施形態の動作の一例を示す。図21の例では、図21(a)に示す停止制御部42の出力がLレベルとなった時点では図21(b)に示す電源検出部65の出力電圧が第5参照電圧Vr5を下回っていることにより図21(c)に示す一方の入力コンパレータCP4の出力がHレベルであり、従って図21(d)に示す論理和回路2の出力もHレベルとなっている。やがて電源検出部65の出力電圧が第5参照電圧Vr5を上回ると、論理和回路OR2の出力がLレベルとなってスイッチング素子Q106がオフされることで遅延用コンデンサC105の充電が開始される。さらに充電時間T2が経過して遅延用コンデンサC105の両端電圧が第6参照電圧Vr6に達すると、出力コンパレータCP6の出力がHレベルとなってドライブ部31の動作と図21(f)に示す報知電圧Vcc3の出力とが開始される。その後、電源検出部65の出力電圧が低下して第5参照電圧Vr5を下回ると、非常に短い保持時間T3で出力コンパレータCP6の出力がLレベルとなり、ここにおいてドライブ部31の動作と報知電圧Vcc3の出力とがそれぞれ停止される。
また、本実施形態の制御用集積回路4では、報知電圧Vcc3の入力が開始されたときに、予熱動作から定常動作に至る一連の動作が開始される。
なお、電源検出部65及び停止実行部34の構成は上記に限られず、例えば図22に示すように、電源検出部65においてコンデンサの充電電圧がベースに入力されエミッタがグランドに接続されたnpn型のトランジスタからなるスイッチング素子を追加し、このスイッチング素子のコレクタを停止制御部42と共通の入力コンパレータCP5の非反転入力端子に接続する構成を採用してもよい。すなわち、電源検出部65は、整流部DBの出力電圧が抵抗によって分圧されてコンデンサによって平滑された電圧がスイッチング素子のオン電圧に対して高いか低いかによって出力を変化させる。整流部DBの出力電圧が十分に高いときには電源検出部65のスイッチング素子がオンされ、整流部DBの出力電圧が不足している入力電圧低下状態であれば電源検出部65のスイッチング素子がオフされるように、電源検出部65を構成する各素子は選択されている。図22の例では、電源検出部65と停止実行部34との接続点は抵抗R51を介して制御電源部33の出力端(制御電圧Vcc1)に接続されており、抵抗R51と停止制御部42との間には抵抗R52が追加されている。これらの抵抗R51,R52によって制御電圧Vcc1を分圧した電圧は第5参照電圧Vr5よりも高くされており、停止制御部42の出力がLレベルであっても、入力電圧低下状態により電源検出部65のスイッチング素子がオフされていれば停止実行部34の出力はLレベルとされてドライブ部31等の停止がなされる。または、抵抗R51,R52によって制御電圧Vcc1を分圧した電圧を第5参照電圧Vr5よりも低くすれば、停止制御部42の出力がHレベルであって且つ入力電圧低下状態であるときのみ停止実行部34の入力コンパレータCP5の出力がHレベルとなって停止実行部34の出力がLレベルとされるような動作とすることもできる。図22の構成では、図20における電源検出部65側の入力コンパレータCP4と論理和回路OR2とがそれぞれ省略されていることにより、全体として図20の例よりも回路構成が単純化されている。ここで、図22の構成では、整流部DBの出力電圧が十分に高いときには停止制御部42の出力に関わらず入力コンパレータCP5の非反転入力端子への入力がLレベルに固定されるから停止制御部42の出力による停止は行われないが、電源検出部65と入力コンパレータCP5との間に抵抗(図示せず)を追加すれば、整流部DBの出力電圧が十分に高いときにも停止制御部42の出力による停止を可能とすることができる。
(実施形態7)
本実施形態の基本構成は実施形態6と共通であるので、共通する部分については図示並びに説明を省略する。
図23に示すように、本実施形態の予熱部23において、トランスTr1の一次巻線とグランドとの間にはスイッチング素子Q3が追加されている。このスイッチング素子Q3はシーケンス制御部41によりオンオフ制御されるものであり、少なくとも予熱動作中にはオンされる一方、少なくとも定常動作中にはオフされる。これにより、スイッチング素子Q3を設けない場合に比べて無駄な電力消費が低減される。
また、本実施形態では、異常状態としての無負荷状態を検出する異常判定部61を、無負荷状態か否かに応じて変化するような出力を生成する無負荷検出部61aと、無負荷検出部61aの出力に基いて無負荷状態か否かを判定するとともに判定結果に応じた出力を停止制御部42に入力する無負荷判定部43bとに分け、無負荷判定部43bを制御用集積回路4に集積化している。無負荷検出部61aとしては例えば放電灯Laのフィラメントの一端ずつに接続されるべき端子間のインピーダンスを検出する回路を用いることができ、無負荷検出部61aと無負荷判定部43bとはいずれも周知技術で実現可能であるので詳細な図示並びに説明は省略する。
さらに、電源検出部65の出力は停止実行部34ではなく制御用集積回路4に入力されており、制御用集積回路4には、入力電源電圧が不足した異常状態(以下、「入力電圧低下状態」と呼ぶ。)か否かを電源検出部65の出力に基いて判定するとともに判定結果に応じた出力を停止制御部42に入力する入力電圧低下判定部43cが設けられている。交流電源ACから整流部DBへの電力供給が停止されたこと(つまり電源がオフされたこと)も、入力電圧低下状態として判定される。
そして、停止制御部42は、無負荷判定部43bの出力と入力電圧低下判定部43cの出力とを定期的に参照し、無負荷判定部43bと入力電圧低下判定部43cとのいずれかで異常状態が判定されていれば、駆動用集積回路3への出力をHレベルとするとともに、シーケンス制御部41と調整制御部44と計時部46とをそれぞれ停止させる。予熱動作の開始前に異常状態が判定されていた場合、停止制御部42の出力がHレベルに維持されることによりドライブ部31の動作は開始されない。また、無負荷状態の判定による停止時には、計時部46は累積点灯時間をリセットさせ、計時されていた累積点灯時間は破棄する。
(実施形態8)
本実施形態の基本構成は実施形態5と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して図示並びに説明を省略する。
本実施形態では、異常判定部61に代え、図24に示すように、放電灯Laの寿命末期時に変化するパラメータを検出して検出されたパラメータに応じた電圧を出力する寿命検出部66が設けられている。具体的には、本実施形態の寿命検出部66は、上記パラメータとして放電灯Laに発生する非対称電流を検出し、これに応じた電圧を出力するものである。
また、制御用集積回路4には、放電灯Laが寿命末期である異常状態としての寿命末期状態か否かを寿命検出部66の出力に基いて判定するとともに判定結果に応じた出力を停止制御部42に入力する放電灯寿命判定部43dが設けられている。
詳しく説明すると、図25に示すように、寿命検出部66は、一端が抵抗R111と放電灯Laの一方のフィラメントとを介して共振部22のインダクタL1に接続され他端がグランドに接続されたコンデンサC106と抵抗R113との並列回路を備える。また、コンデンサC106は、カソードをコンデンサC106に向けたダイオードD103を介して放電灯寿命判定部43dに接続されており、このダイオードD103と放電灯寿命判定部43dとの接続点は抵抗R112を介して制御電源部33の出力端(制御電圧Vcc1)に接続されている。
ここで、放電灯Laが寿命末期でない場合、放電灯Laの点灯中、共振部22から寿命検出部66への電流(以下、「流入電流」と呼ぶ。)Idc+と、寿命検出部66から共振部22への電流(以下、「流出電流」と呼ぶ。)Idc−とは互いに略等しくなる。これにより、寿命検出部66のコンデンサC106の両端電圧すなわち寿命検出部66の出力電圧は略一定の電圧(以下、「正常電圧」と呼ぶ。)に維持され、この正常電圧は制御電圧Vcc1を抵抗R112,R113で分圧した程度の電圧となる。また、共振部22のインダクタL1と放電灯Laとの接続点は抵抗R114を介して直流電源部1の高電圧側の出力端に接続されている。
一方、放電灯Laが寿命末期となると、放電灯Laにおいてフィラメントに塗布されたエミッタの消耗量にはフィラメント毎に差が生じることで、上記の電流Idc+,Id−の一方が他方よりも多くなり(つまり非対称電流が生じ)、寿命検出部66の出力電圧と上記の正常電圧との間には、上記の電流Idc+,Id−の差(非対称電流の大きさ)に応じた差が生じる。例えば流出電流Idc+が流入電流Idc−よりも多い場合には寿命検出部66の出力電圧は上記の正常電圧よりも高くなり、逆に流出電流Idc+が流入電流Idc−よりも少ない場合には寿命検出部66の出力電圧は上記の正常電圧よりも低くなる。
放電灯寿命判定部43dは、寿命検出部66の出力電圧を、正常電圧よりも高い所定の上限電圧、並びに、正常電圧よりも低い所定の下限電圧とそれぞれ比較し、寿命検出部66の出力電圧が上限電圧以下且つ下限電圧以上であれば寿命末期状態ではないと判定し、寿命検出部66の出力電圧が上限電圧を上回るか下限電圧を下回っていれば寿命末期状態であると判定する。例えば、制御電圧Vcc1が5Vであって正常電圧が2.5Vである場合、上限電圧を4Vとして下限電圧を1Vとする。
停止制御部42は、放電灯寿命判定部43dによって寿命末期状態が判定されると、駆動用集積回路3への出力をHレベルとして駆動用集積回路3のドライブ部31等を停止させるとともに、シーケンス制御部41と調整制御部44とをそれぞれ停止させる。
さらに、寿命検出部66の抵抗R111に放電灯Laのフィラメントが接続されているか否か、すなわち無負荷状態か否かによって、寿命検出部66のコンデンサC106の両端電圧は異なる。従って、寿命検出部66の出力は、無負荷状態の検出(判定)に用いることもできる。ただし、ドライブ部31の動作開始前にも、直流電源部1からの電流が抵抗R114と予熱回路23とを介して寿命検出部66のコンデンサC106に流れることも考えられるため、寿命検出部66の出力を無負荷状態の検出に用いる場合には、上記のような電流でのコンデンサC106の充電による検出漏れが少なくともドライブ部31の動作開始後には発生しないように、寿命検出部66の時定数を停止時間T1よりも短くする必要がある。
(実施形態9)
本実施形態の基本構成は実施形態6と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して図示並びに詳細な説明を省略する。
本実施形態の直流電源部1は、図26に示すように、周知のいわゆる昇圧チョッパ回路(ブーストコンバータ)である。具体的には、整流部DBの直流出力端間(すなわち整流部DBの高電圧側の直流出力端とグランドとの間)に接続されたインダクタL2とダイオードD1と出力コンデンサC6との直列回路と、一端がインダクタL2とダイオードD1との接続点に接続され他端がグランドに接続されたスイッチング素子Q4と抵抗R5との直列回路とを備え、出力コンデンサC6の両端電圧を出力電圧としており、周期的にオンオフされるスイッチング素子Q4のオンデューティによって出力電圧が制御される。一般的に、ブーストコンバータのようなスイッチング電源を用いると、力率の改善により消費電力が低減される。
さらに、本実施形態は、例えば直流電源部1の出力電圧を分圧する分圧抵抗からなり直流電源部1の出力電圧が高いほど高い電圧を出力する直流電源検出部67を備える。また、電源検出部65としては、図20の例のように整流部DBの出力電圧の実効値が高いほど高い電圧を出力するものが用いられる。
また、本実施形態の駆動用集積回路3には、直流電源部1のスイッチング素子Q4を駆動するための回路が設けられている。詳しく説明すると、駆動用集積回路3には、所定の第7参照電圧Vr7と直流電源検出部67の出力電圧との差に応じた電圧を出力するエラーアンプOP4と、電源検出部65の出力とエラーアンプOP4の出力とを乗算する乗算器36aと、反転入力端子に乗算器36aの出力が入力されて非反転入力端子は直流電源部1のスイッチング素子Q4と抵抗R5との接続点に接続されたコンパレータCP7と、コンパレータCP7の出力がリセット端子に入力されるフリップフロップ回路36bと、抵抗R4を介して直流電源部1のスイッチング素子Q4に接続されフリップフロップ回路36bの出力に応じて直流電源部1のスイッチング素子Q4をオンオフ駆動する電源ドライブ部36cとが設けられている。
さらに、直流電源部1のインダクタL2には、一端がグランドに接続された2次巻線が設けられており、この2次巻線の他端は、駆動用集積回路3に設けられたゼロ電流検出部36dに接続されている。ゼロ電流検出部36dは、フリップフロップ回路36cのセット端子に接続されており、上記の2次巻線に誘導される電圧に基いてインダクタL2のエネルギー放出の完了を検出し、インダクタL2のエネルギー放出の完了が検出されたときにフリップフロップ回路36bのセット端子にパルスを入力する。
以上により、直流電源部1のスイッチング素子Q4は周期的にオンオフ駆動され、そのオンデューティは直流電源部1の出力電圧を所定の目標電圧とするようにフィードバック制御される。この目標電圧は、直流電源検出部67の出力電圧を第7参照電圧Vr7とするような電圧となる。
さらに、駆動用集積回路3には、直流電源部1の出力電圧が不足している異常状態(以下、「直流電圧低下状態」と呼ぶ。)か否かを直流電源検出部67の出力に基いて判定し、判定結果に応じた電圧を出力する直流電圧低下判定部37が設けられている。具体的に説明すると、直流電圧低下判定部37は、図27に示すように、非反転入力端子に直流電源検出部67の出力電圧が入力されるとともに反転入力端子には第7参照電圧Vr7よりも低い所定の第8参照電圧Vr8が入力されたコンパレータCP8と、このコンパレータCP8の出力端子にゲートが接続されたnチャネル型のFETからなるスイッチング素子Q107とを備える。このスイッチング素子Q107は一端がグランドに接続されるとともに他端には抵抗R32を介して報知電圧Vcc3が入力されており、このスイッチング素子Q107と抵抗R32との接続点が直流電圧低下判定部37の出力端として制御用集積回路4に接続されている。上記の第8参照電圧Vr8は、目標電圧に対応する第7参照電圧Vr7の50%〜80%とされる。すなわち、直流電圧低下判定部37は、直流電源検出部67の出力電圧が第8参照電圧Vr8以上であるときには直流電圧低下状態を判定せず出力をLレベルとし、直流電源検出部67の出力電圧が第8参照電圧Vr8よりも低いときに直流電圧低下状態を判定して出力をHレベルとする。例えば、第8参照電圧Vr8を第7参照電圧Vr7の80%とした場合、直流電源部1の出力電圧が目標電圧の約80%未満となったときに直流電圧低下状態が判定される。
また、制御用集積回路4には、直流電圧低下判定部37の出力を適宜変換して停止制御部42に入力する判定入力部43eが設けられている。
さらに、本実施形態は、実施形態8と同様に、寿命検出部66と放電灯寿命判定部43dとを備える。
本実施形態の停止制御部42は、放電灯寿命判定部43dの出力と判定入力部43eの出力とを随時参照し、放電灯寿命判定部43dによって寿命末期状態が判定されていれば実施形態8と同様に駆動用集積回路3への出力をHレベルとして駆動用集積回路3のドライブ部31等を停止させるとともに、シーケンス制御部41と調整制御部44とをそれぞれ停止させる。
また、停止制御部42は、直流電圧低下判定部37によって直流電圧低下状態が判定された場合、上記のようにドライブ部31やシーケンス制御部41を即座に停止させるのではなく、所定の再始動時間T5(図29参照)だけ始動動作を行うようにシーケンス制御部41を制御し、再始動時間T5の経過後にも依然として直流電圧低下状態が判定されていれば、その時点で、寿命末期状態が判定されたときと同様に駆動用集積回路3への出力をHレベルとして駆動用集積回路3のドライブ部31等を停止させるとともにシーケンス制御部41と調整制御部44とをそれぞれ停止させる。
本実施形態の動作を図28及び図29に示す。図28及び図29において、それぞれ、(a)は直流電源検出部67の出力電圧の時間変化を示し、(b)は直流電圧低下判定部37のコンパレータCP8の出力の時間変化を示し、(c)は直流電圧低下判定部37の出力の時間変化を示し、(d)はシーケンス制御部41の出力の時間変化を示し、(e)は動作周波数の時間変化を示し、(f)は駆動用集積回路3に対する停止制御部42の出力の時間変化を示す。図28は、直流電圧低下状態(すなわち直流電圧低下判定部がHレベルの状態)が再始動時間T5よりも短い時間T4で終了したことで、停止制御部42による停止は行われていない場合の動作を示す。また、図29は、直流電圧低下状態の継続時間が再始動時間T5に達したことで、停止制御部42による停止が行われた場合の動作を示す。本実施形態では、駆動用集積回路3の停止実行部34は停止制御部42の出力がHレベルとなったときに電源ドライブ部36cも停止させるものであり、図29において再始動時間T5だけ継続された始動動作の終了後は、電源ドライブ部36cの停止により直流電源部1の出力電圧及び直流電源検出部67の出力電圧が低下している。
ところで、直流電圧低下状態が判定されたときに即座にドライブ部31や電源ドライブ部36cを停止させる場合には、直流電圧低下状態が例えば瞬時停電などによるもので短時間で解消されたとしても放電灯Laを点灯させることができない。これに対し、本実施形態では上記のように直流電圧低下状態が判定されたときに再始動時間T5だけ始動動作が行われることで、上記のような短時間の直流電圧低下状態で放電灯Laが立ち消えた場合には放電灯Laを再度点灯させることができる。また、上記の再始動時間T5の始動動作の終了後に直流電圧低下状態が判定されている場合にはドライブ部31や電源ドライブ部36cが停止されるので、例えば故障により直流電源検出部67の出力が直流電源部1の出力電圧を反映せず常に0Vとなってしまったような場合であっても、誤ったフィードバック制御で回路素子や放電灯Laに過剰な電気的ストレスがかかることを避けることができる。
また、本実施形態の停止制御部42は、寿命末期状態と直流電圧低下状態との両方が判定されている場合には直流電圧低下状態の判定による動作を優先し、直流電圧低下状態が判定されている期間には寿命末期状態の判定に応じた動作は行わない。その理由としては、直流電圧低下状態が発生すると、同時に例えば放電灯Laの立ち消えに伴ってランプ電流が一時的に非対称となることで寿命末期状態が誤判定されてしまうことが考えられ、このような誤判定によってドライブ部31や電源ドライブ部36cの停止がなされてしまうと、上記のような直流電圧低下状態の判定による始動動作が実質的に行われなくなる可能性があるからである。なお、例えば動作周波数を共振部22と放電灯Laとが構成する共振回路の共振周波数に対して十分に離していわゆる遅相側動作を確保することで上記のような立ち消えによる誤判定を避けることは可能ではあるが、そうすると無効電流が増加することで回路損失が増加するから望ましくない。
(実施形態10)
本実施形態の基本構成は実施形態9と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して図示並びに詳細な説明を省略する。
本実施形態のゼロ電流検出部36dは、図30に示すように、反転入力端子が直流電源部1のインダクタL2の二次巻線に接続され非反転入力端子に所定の第9参照電圧Vr9が入力された入力コンパレータCP9と、入力コンパレータCP9の出力がLレベルからHレベルに反転したときに所定幅のパルスの出力を開始するワンショット回路OSと、ワンショット回路OSの出力の否定を出力する否定回路INVと、入力コンパレータCP9の出力と否定回路INVの出力との論理積を出力する第1論理積回路AND1と、制御電圧Vcc1を電源とする定電流源Ir3によって充電される保留用コンデンサC107と、nチャネル型のFETからなり保留用コンデンサC107に並列に接続されるとともに第1論理積回路AND1の出力端子がゲートに接続されたスイッチング素子Q108と、反転入力端子に所定の第10参照電圧Vr10が入力されるとともに非反転入力端子に保留用コンデンサC107が接続された出力コンパレータCP10と、出力コンパレータCP10の出力とワンショット回路OSの出力との論理積をゼロ電流検出部36dの出力として出力する第2論理積回路AND2とを備える。
ゼロ電流検出部36dの動作を図31を用いて説明する。直流電源部1のインダクタL2の2次巻線からゼロ電流検出部36dへの入力電圧が図31に(b)で示すように変動した場合を考える。すると、入力コンパレータCP9の出力は図31に(c)で示すようになり、ワンショット回路OSの出力が図31に(e)で示すようになる。保留用コンデンサC107は、第1論理積回路AND1の出力がHレベルとなったときにはスイッチング素子Q108を介して急激に放電されるから、第1論理積回路AND1の出力がLレベルである期間、すなわち入力コンパレータCP9の出力がLレベルである期間とワンショット回路OSの出力がHレベルである期間とに充電されて図31に(d)で示すように出力コンパレータCP10への出力電圧を徐々に上昇させる。ここで、図31に(g)で示すゼロ電流検出部36dの出力がHレベルとなる期間はワンショット回路OSの出力がHレベルであって且つ出力コンパレータCP10の出力がHレベルである期間、すなわち、図31に(f)で示す出力コンパレータCP10の出力がHレベルからLレベルに反転する直前の、ワンショット回路OSの出力のパルス幅分の期間であり、これによって電源ドライブ部36cの出力は図31に(a)で示すようなものとなる。出力コンパレータCP10の出力がHレベルとならない限りはゼロ電流検出部36dの出力がHレベルとなることがないから、ゼロ電流検出部36dへの入力電圧が第9参照電圧Vr9を下回った後、保留用コンデンサC107の両端電圧が第10参照電圧Vr10に達するまでの所定の保留時間T6はゼロ電流検出部36dの出力がHレベルとなることはない。言い換えると、ゼロ電流検出部36dへの入力電圧が第9参照電圧Vr9を下回る期間の継続時間が上記の保留時間T6に達しない限りは、フリップフロップ回路36bの出力がHレベルとならず、従って直流電源部1のスイッチング素子Q4がオンされない。
ところで、直流電源部1においては、寄生インピーダンスやダイオードD1の逆回復時間により、スイッチング素子Q4がオンされた直後に出力コンデンサC6からの電流(以下、「逆流電流」と呼ぶ。)が検出用抵抗R3に流れる。また、駆動用集積回路3においてフリップフロップ回路36bのリセット端子に接続されたコンパレータCP7の反転入力端子への入力電圧は、入力電源電圧が低下すると低下する。そして、上記の逆流電流に対して入力電源電圧が低くなり上記のコンパレータCP7の出力がHレベルとなった場合、場合、インダクタL2に十分にエネルギーが蓄積されていないにも関わらずスイッチング素子Q4がオフされてしまう。この場合、ごく短時間で再びスイッチング素子Q4がオンされるが、上記と同様にして再びスイッチング素子Q4がオフされ、この繰り返しによってスイッチング素子Q4が短い周期でオンオフされてしまうことが考えられる。このようにスイッチング素子Q4が短い周期でオンオフされると、スイッチング素子Q4に過剰な電気的ストレスがかかってしまう。
これに対し、本実施形態では、上記のように、ゼロ電流検出部36dへの入力電圧が第9参照電圧Vr9を下回る期間の継続時間が保留時間T6に達しない限りは直流電源部1のスイッチング素子Q4がオンされず、つまりスイッチング素子Q4のオフ状態は少なくとも保留時間T6だけは継続されるから、図31の右端付近のようにゼロ電流検出部36dの入力電圧が細かく変動した場合であっても、直流電源部1のスイッチング素子Q4が短い周期のオンオフによって寿命を短縮されてしまうようなことを避けられる。
さらに、本実施形態では、ゼロ電流検出部36dの出力は論理和回路OR3を介してフリップフロップ回路36bのセット端子に接続されており、駆動用集積回路3には、フリップフロップ回路36bの出力を監視してフリップフロップ回路36bの出力が所定時間以上継続してLレベルであったときに上記の論理和回路OR3を介してフリップフロップ回路36のセット端子にパルスを入力するリスタート部36eが設けられている。
ここで、実施形態5では累積使用時間が装置寿命時間に達したときにドライブ部31等を停止させていたのに対し、本実施形態では、累積使用時間が装置寿命時間に達してもドライブ部31等の停止を行わず、累積使用時間が装置寿命時間に達したときには別の動作を行う。以下に詳しく説明する。
本実施形態の制御用集積回路4には、図32に示すように、計時部46によって計時された累積使用時間(つまり、放電灯点灯装置自体の使用時間)が装置寿命時間未満である期間には出力をLレベルとし、計時部46によって計時された累積使用時間が装置寿命時間以上である期間には出力をHレベルとするといったように、累積使用時間が装置寿命時間以上か否かに応じて出力を切り替える報知部48が設けられている。装置寿命時間は例えば3万時間とされる。また、駆動用集積回路3には報知部48の出力が入力される報知入力部38が設けられている。
そして、報知入力部38は、報知部48の出力がHレベルである期間には、ゼロ電流検出部36dのスイッチング素子Q108をオフ状態に維持して出力コンパレータCP10の出力をHレベルに固定することで、ワンショット回路OSの出力をゼロ電流検出部36dの出力とする。これにより、スイッチング素子Q4のオフ状態を保留時間T6だけ確保する上記動作が行われなくなるから、交流電源ACの異常によってスイッチング素子Q4が短い周期でオンオフされてしまう可能性が高くなり、これによってスイッチング素子Q4の寿命が短くなる。
ここで、放電灯点灯装置を構成する回路素子のうちどれが最初に寿命を迎えるか予測できない場合、放電灯点灯装置の寿命時の事故を防ぐための対策を立てにくい。また、実施形態5のように所定の累積使用時間で放電灯Laを消灯させる場合、同時に取り付けられた複数個の放電灯点灯装置においては放電灯Laが一斉に消灯されてしまうことになり、使用者にとって好ましくない。これに対し、本実施形態では、上記動作によって直流電源部1のスイッチング素子Q4の故障を発生しやすくしているから、スイッチング素子Q4が他の回路素子よりも先に寿命を迎える可能性が高くなるから周知の電流ヒューズ(図示せず)等を用いた対策を立てやすい。また、スイッチング素子Q4が寿命を迎えて故障するタイミングはばらつきがあるので、同時に複数個の放電灯点灯装置の使用が開始された場合であってもそれら複数個の放電灯点灯装置の寿命時に放電灯Laが一斉に消灯されてしまうことがない。
なお、累積使用時間が装置寿命時間に達したときの動作は上記に限られない。例えば、クロック部45が、報知電圧Vcc3が入力されていない期間すなわちドライブ部31の停止中のクロック周波数を報知部48の出力に応じて変更し、累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、上記のクロック周波数を高くするという構成を採用してもよい。より具体的には例えば、累積使用時間が装置寿命時間に達する前には実施形態4と同様に報知電源cc3が入力されていない期間のクロック周波数TAを定常動作中のクロック周波数TBよりも低くする一方、累積使用時間が装置寿命時間に達した後には報知電源cc3が入力されていない期間のクロック周波数TAを定常動作中のクロック周波数TBと同じにする。この場合、ドライブ部31の停止中に起動部32の第1スイッチング素子Q101にかかる電気的ストレスが大きくなることにより、起動部32の第1スイッチング素子Q101が最初に寿命を迎える可能性が高くなる。この構成を採用すれば、報知部48の出力は制御用集積回路4内だけで処理されるから駆動用集積回路3において報知入力部38を設ける必要がなくなることで、駆動用集積回路3の小型化が可能となる。
(実施形態11)
本実施形態の基本構成は実施形態10と共通であるので、共通する部分については図示並びに説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、図33に示すように、発振部35の構成としては実施形態3において図11で示したような構成を採用している。なお、図33では調整制御部44及びその周辺の回路については図示を省略している。
本実施形態において、報知入力部38は、反転入力端子が報知部48に接続されるとともに非反転入力端子に所定の第11参照電圧Vr11が入力され出力端子が抵抗R33を介して制御用オペアンプOP2の反転入力端子に接続されたコンパレータC11からなる。第11参照電圧Vr11は報知部48のHレベルの出力の電圧値よりも低く且つ報知部48のLレベルの出力の電圧値よりも高くされており、報知入力部38の出力すなわち上記のコンパレータC11の出力は、報知部48の出力を反転させたものとなる。また、上記のような接続により、図34の(c)に示す動作周波数は、図34に(a)で示す報知部48の出力がHレベルである期間(すなわち放電灯点灯装置が寿命末期と判定されている期間)T9,T10において、報知部48の出力がLレベルである期間(すなわち放電灯点灯装置が寿命末期と判定されていない期間)T7,T8における動作周波数f1,f2よりも高い周波数f4,f5とされる。これにより、図34(b)に示す共振部22から放電灯Laへの出力電圧の振幅は、報知部48の出力がHレベルである期間T9,T10において、報知部48の出力がLレベルである期間T7,T8における振幅V1,V3よりも小さい振幅V2,V4となる。さらに、本実施形態のシーケンス制御部41は、報知部48の出力がHレベルである期間T9,T10には、報知部48の出力がLレベルである期間T7,T8よりも、予熱動作の継続時間T7,T9を長くするとともに始動動作の継続時間T8,T10を短くする。
上記構成によれば、放電灯点灯装置が寿命末期と判定されている期間には、予熱動作の継続時間が長くされることにより放電灯Laの寿命が短くなりやすくなること、並びに、動作周波数が高くされることにより放電灯Laの始動性が悪化することから、使用者は放電灯点灯装置の寿命末期を知ることができる可能性がある。報知部48の出力がHレベルである期間の予熱動作の継続時間T9としては、具体的には例えば報知部48の出力がLレベルである期間の予熱動作の継続時間T7の2倍〜3倍にすることで、予熱動作の継続時間を確実に過剰として放電灯Laの寿命を短くすることができる。さらに、報知部48の出力がHレベルである期間の予熱動作の継続時間T9を、人間が見て分かるほど長くすれば、使用者にとって放電灯点灯装置の寿命末期がより分かりやすくなる。
(実施形態12)
本実施形態の基本構成は実施形態11と共通であるので、共通する部分についての詳細な説明並びに図示は省略する。
本実施形態の駆動用集積回路3には、図35に示すように、直流電圧低下判定部37に代えて、直流電源部1の出力電圧Vdcが異常に高くなった過電圧状態か否かを判定して過電圧状態が判定されたときに直流電源部1の出力電圧を低下させる過電圧保護部39が設けられている。また、報知入力部38は過電圧保護部39に接続されており、過電圧保護部39は報知部48の出力に応じて動作を変化させる。
過電圧保護部39は、図36に示すように、直流電源検出部67の出力が非反転入力端子に入力されるとともに反転入力端子に所定の第12参照電圧Vr12が入力されたコンパレータCP12と、このコンパレータCP12の出力と報知入力部38の出力との論理積をフリップフロップ回路36bのリセット端子に出力する論理積回路AND3とを備える。すなわち、累積使用時間が装置寿命時間に達していないときには、直流電源検出部67の出力電圧が第12参照電圧Vr12を上回ったときに直流電源部1のスイッチング素子Q4がオフ制御されることで直流電源部1の出力電圧Vdcを低下させるという過電圧保護動作が行われ、累積使用時間が装置寿命時間に達した後は報知入力部38の出力がLレベルとなることにより論理積回路AND3の出力がLレベルに固定されて上記の過電圧保護動作が行われなくなる。
上記構成によれば、累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作が行われなくなることで直流電源部1のスイッチング素子Q4に高い電気的ストレスがかかりやすくなるから、実施形態10と同様の効果が得られる。すなわち、スイッチング素子Q4が他の回路素子よりも先に寿命を迎える可能性が高くなるから周知の電流ヒューズ(図示せず)等を用いた対策を立てやすく、また、スイッチング素子Q4が寿命を迎えて故障するタイミングはばらつきがあるので、同時に複数個の放電灯点灯装置の使用が開始された場合であってもそれら複数個の放電灯点灯装置の寿命時に放電灯Laが一斉に消灯されてしまうことがない。
なお、過電圧保護部39は上記に限られず、論理積回路AND3を設ける代わりに例えば図37に示すように第12参照電圧Vr12と第12参照電圧Vr12よりも高い所定の第13参照電圧Vr13とをそれぞれトランスファーゲート回路を用いて構成されたマルチプレクサTG3を介してコンパレータCP12に入力し、報知部48の出力がHレベルである期間には過電圧保護部39のコンパレータCP12の反転入力端子に入力される電圧が第12参照電圧Vr12より高い第13参照電圧Vr13とされるように構成してもよい。この構成を採用すれば、積使用時間が装置寿命時間に達した後は過電圧保護部39のコンパレータCP12の反転入力端子に入力される電圧が高くなって過電圧保護動作が行われにくくなることで、同様の効果が得られる。
ここで、上記各種の放電灯点灯装置においては、整流部DBと直流電源部1とスイッチング部21と共振部22と駆動用集積回路3と制御用集積回路4とはそれぞれ例えば図38に示すような長方形状のプリント配線板70に実装される。図38の例では、プリント配線板70の長手方向の一端には交流電源ACへの接続用の電線が接続される電源用コネクタCN3が設けられ、プリント配線板70の長手方向の他端には放電灯Laが電気的且つ機械的に接続されるソケット81(図41参照)に電気的に接続される一対の負荷用コネクタCN1,CN2が設けられている。また、プリント配線板70の上記一端から上記他端に向かって、整流部DB、直流電源部1、駆動用集積回路3、制御用集積回路4及びスイッチング部21、共振部22の順で配置され、スイッチング部21と制御用集積回路4とはプリント配線板70の短手方向に並べて配置されている。また、直流電源部1の出力コンデンサC6は、プリント配線板70において駆動用集積回路3や制御用集積回路4が実装された面の反対面に実装されている。
さらに、図38の例では、プリント配線板70に設けられた導電パターン71,72のうち、グランドの電位とされるグランドパターン71が、プリント配線板70の厚さ方向から見て、駆動用集積回路3及び制御用集積回路4と、直流電源部1の高電圧側の出力端に接続される高圧側パターン72及びスイッチング部21との間に配置されている。また、グランドパターン71において駆動用集積回路3及び制御用集積回路4が接続される部位は、直流電源部1とスイッチング部21と共振部22とがそれぞれ接続される部位より細い部位として分岐されており、この細い部位には、それぞれプリント配線板70の厚さ方向から見て駆動用集積回路3及び制御用集積回路4との一方ずつに一部が重なる2個のループ71a,71bが設けられている。これにより、図39に示すようにグランドパターン71をプリント配線板70の厚さ方向から見て駆動用集積回路3及び制御用集積回路4とスイッチング部21との間に配置しない場合や、グランドパターン71を分岐させない場合や、ループ71a,71bを設けない場合に比べ、スイッチング部21が発生させる輻射ノイズやグランドパターン71を伝わる伝導ノイズが駆動用集積回路3及び制御用集積回路4に与える影響を低減して耐ノイズ性を向上することができる。また、上記のグランドパターン71は容量性インピーダンスを介して接地されることが、コモンモードノイズの抑制のためには望ましい。
上記のようなプリント配線板70は、図40(a)〜(c)に示すようなケース73に収納される。ここで、図40(a)に示す信号入力用コネクタCN4は、実施形態3における明るさセンサ63のような外部のセンサ等の接続に用いられるものである。
さらに、上記のケース73は、図41に示すような器具本体80に収納及び保持されて照明器具8を構成する。図41の器具本体80は天井に取り付けて用いられるいわゆる富士山型の照明器具8であって、全体として三角柱形状であり、長手方向の両端部においてそれぞれ放電灯Laの接続用のソケット81を保持している。また、器具本体80の外面は、放電灯Laの光を配光するように例えば白色とされる。なお、実施形態3における明るさセンサ63のように露出させる必要がある(又は露出させることが望ましい)センサを設ける場合には、図42に示すようにセンサを露出させるための露出穴80aを適宜設ければよい。
1 直流電源部
3 駆動用集積回路
4 制御用集積回路
8 照明器具
21 スイッチング部
22 共振部
30 報知電源部
31 ドライブ部
32 起動部
33 制御電源部
36c 電源ドライブ部
39 過電圧保護部
41 シーケンス制御部(請求項における制御部)
42 停止制御部(請求項における制御部)
43b 無負荷判定部
43c 入力電圧低下判定部
43d 放電灯寿命判定部
44 調整制御部(請求項における制御部)
45 クロック部
46 計時部
47 記憶部
61 異常判定部
64 調光信号入力部
70 プリント配線板
71 グランドパターン
80 器具本体
C6 出力コンデンサ
C103 制御用コンデンサ
DB 整流部
L2 インダクタ
Q1,Q2,Q4 スイッチング素子
T1 停止時間
T6 保留時間

Claims (24)

  1. 直流電力を出力する直流電源部と、
    放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、
    少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、
    スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、
    ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、
    ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、
    ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、
    駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と
    不揮発性メモリからなり制御部の動作に用いられる一時データが格納される記憶部とを備え、
    ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、
    制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、
    ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、
    直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させず、
    記憶部に保持された一時データの消去は、ドライブ部の動作中に行われることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電力を出力する直流電源部と、
    放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、
    少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、
    スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、
    ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、
    ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、
    ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、
    駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、
    不揮発性メモリからなり制御部の動作に用いられる一時データが格納される記憶部とを備え、
    ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、
    制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、
    ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、
    直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、
    共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させず、
    記憶部に保持された一時データの消去は、ドライブ部の動作中に行われることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 記憶部に格納された一時データの読み出しは、ドライブ部の動作が開始される前に行われることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 外部から入力された交流電力を全波整流する整流部を備え、
    直流電源部は、整流部の出力端間に接続されたスイッチング素子とインダクタとの直列回路と、前記インダクタに直列に接続され両端電圧が直流電源部の出力電圧となる出力コンデンサとを有するスイッチング電源からなり、
    直流電源部の出力電圧を一定に保つように直流電源部のスイッチング素子をオンオフ駆動する電源ドライブ部と、
    直流電源部の出力電圧を検出して直流電源部が正常か異常かを判定する直流電源異常判定部とを備え、
    制御部は、定常動作中に直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定されると、定常動作を終了して再度の始動動作を開始し、再度の始動動作が終了してもなお直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  5. 電源ドライブ部は、直流電源部のスイッチング素子がいったんオフされた後に次にオンされるまでの時間を所定の保留時間以上とすることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  6. 少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部と、
    計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達する前は直流電源部の出力電圧が所定電圧以上となったときに直流電源部の出力電圧を低下させるように電源ドライブ部を制御するという過電圧保護動作を行う過電圧保護部とを備え、
    過電圧保護部は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作を行わないことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 直流電力を出力する直流電源部と、
    放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、
    少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、
    スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、
    ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、
    ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、
    ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、
    駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、
    外部から入力された交流電力を全波整流する整流部とを備え、
    ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、
    制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、
    ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、
    直流電源部は、整流部の出力端間に接続されたスイッチング素子とインダクタとの直列回路と、前記インダクタに直列に接続され両端電圧が直流電源部の出力電圧となる出力コンデンサとを有するスイッチング電源からなり、
    直流電源部の出力電圧を一定に保つように直流電源部のスイッチング素子をオンオフ駆動する電源ドライブ部と、
    直流電源部の出力電圧を検出して直流電源部が正常か異常かを判定する直流電源異常判定部とを備え、
    制御部は、定常動作中に直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定されると、定常動作を終了して再度の始動動作を開始し、再度の始動動作が終了してもなお直流電源異常判定部によって直流電源部の異常が判定される場合にはドライブ部を停止させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  8. 電源ドライブ部は、直流電源部のスイッチング素子がいったんオフされた後に次にオンされるまでの時間を所定の保留時間以上とすることを特徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部と、
    計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達する前は直流電源部の出力電圧が所定電圧以上となったときに直流電源部の出力電圧を低下させるように電源ドライブ部を制御するという過電圧保護動作を行う過電圧保護部とを備え、
    過電圧保護部は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達した後は、過電圧保護動作を行わないことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の放電灯点灯装置。
  10. 直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする請求項〜9のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  11. 直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、
    共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  12. 少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、
    制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、予熱動作の継続時間を長くすることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  13. 少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、
    制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  14. 直流電力を出力する直流電源部と、
    放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、
    少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、
    スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、
    ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、
    ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、
    ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、
    駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、
    少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部とを備え、
    ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、
    制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、
    ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、
    制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、予熱動作の継続時間を長くすることを特徴とする放電灯点灯装置。
  15. 少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部を備え、
    制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする請求項14記載の放電灯点灯装置。
  16. 直流電力を出力する直流電源部と、
    放電灯とともに共振回路を構成する共振部と、
    少なくとも1個のスイッチング素子を含み該スイッチング素子のオンオフに伴って直流電源部と共振部との接続を切り替えるスイッチング部と、
    スイッチング部のスイッチング素子をオンオフ駆動することによって共振部から放電灯に交流電力を供給させるドライブ部と、
    ドライブ部の動作の周波数を制御することによって共振部から放電灯に出力される交流電力の周波数を制御する制御部と、
    ドライブ部の動作開始後にスイッチング部から電力を供給され直流電力を出力する駆動電源部と、
    ドライブ部の動作開始前に直流電源部から電力を供給され駆動電源部に電力を供給する起動部と、
    駆動電源部から電力を供給され、駆動電源部の出力電圧が所定の基準電圧以上である期間に、制御部の電源となる直流電力を生成して制御部に供給する制御電源部と、
    少なくともドライブ部の動作中には累積して計時され且つリセットされることがない累積使用時間を計時する計時部とを備え、
    ドライブ部がスイッチング部を駆動する周波数である動作周波数は、制御部の出力に応じて両端電圧を変化させる制御用コンデンサの両端電圧に応じて決定され、
    制御部は、放電灯の始動時、放電灯の各フィラメントをそれぞれ予熱する予熱動作の後、放電灯の点灯を開始させる始動動作を行い、その後に、放電灯の点灯を維持させる定常動作に移行するように、制御用コンデンサの両端電圧を変化させるものであって、
    ドライブ部は、制御電源部からの電力の出力が開始された後、所定の停止時間は動作を開始させず、
    制御部は、計時部によって計時された累積使用時間が所定の装置寿命時間に達した後は、計時部によって計時された累積使用時間が装置寿命時間に達する前よりも、始動動作の継続時間を短くすることを特徴とする放電灯点灯装置。
  17. 直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部を備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間にはドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  18. 直流電源部は入力された電力を直流電力に変換するものであって、
    直流電源部への入力電圧が不足した入力電圧低下状態か否かを判定する入力電圧低下判定部と、
    共振部に放電灯が接続されていない無負荷状態か否かを判定する無負荷判定部とを備え、
    入力電圧低下判定部によって入力電圧低下状態と判定されている期間と無負荷判定部によって無負荷状態が判定されている期間とにはそれぞれドライブ部は動作を開始させないことを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  19. 放電灯の光出力を指示する電気信号である調光信号が外部から入力される調光信号入力部を備え、
    制御部は、少なくとも定常動作中には、ドライブ部の動作の周波数を、調光信号入力部に入力された調光信号に応じた周波数とすることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の記載の放電灯点灯装置。
  20. 放電灯を消灯させるべき異常の有無を判定する異常判定部と、
    クロック信号を生成するクロック部とを備え、
    制御部は、クロック部が出力するクロック信号の周波数が高いほど消費電力が増加するとともに動作速度が向上し、異常判定部によって異常があると判定されたときには放電灯への出力電力を少なくとも減少させるようにドライブ部を制御するものであって、
    クロック部は、ドライブ部の停止中にはドライブ部の動作中よりもクロック信号の周波数を低くすることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  21. ドライブ部の動作中には所定の報知電圧をクロック部に入力する報知電源部を備え、
    クロック部は、報知電源部から報知電圧が入力されている期間には、報知電源部から報知電圧が入力されていない期間よりも、クロック信号の周波数を高くすることを特徴とする請求項20記載の放電灯点灯装置。
  22. 放電灯に流れる非対称電流に基いて放電灯が寿命末期か否かを判定する放電灯寿命判定部を備えることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  23. プリント配線板と、ドライブ部と起動部とが少なくとも設けられた駆動用集積回路と、制御部が少なくとも設けられた制御用集積回路とを備え、
    プリント配線板に設けられた導電パターンのうち、回路のグランドの電位とされるグランドパターンにおいて、駆動用集積回路及び制御用回路が電気的に接続される部位は、直流電源部とスイッチング部と共振部とがそれぞれ接続される部位から分岐されていることを特徴とする請求項1〜請求項22のいずれか一項に記載の放電灯点灯装置。
  24. 請求項1〜請求項23のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置を保持した器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
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