JP5354825B1 - 食パン等のスライス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 滑らかな切断面を得ることができるとともに、切り幅を迅速且つ容易に変更することが可能で、作業効率に優れる食パン等のスライス装置の提供。
【解決手段】 棒状の食パン等を、所望のスライス幅のパン片に切断する複数の丸刃1,1A・・を有し、丸刃1,1A・・を回転可能に支持している駆動軸28を備えた切断部22と、食パン等の被切断物を前記丸刃による切断位置へ移送する移送機構とを具備し、複数の丸刃1,1A・・のうち駆動軸28の中心には中央丸刃1が配置されているとともに、他の丸刃は中央丸刃1を中心として、その左側及び右側に対称となるように一対ずつ、駆動軸28に順次配置された移動丸刃1A〜15Bであり、これらの複数の移動丸刃1A〜15Bは駆動軸28に左右方向に移動可能に嵌合しているとともに、これらの複数の移動丸刃1A〜15Bを駆動軸28に沿ってスライドさせるスライド機構26が設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、食パン等のスライス装置に係り、製パン工場や菓子工場などで棒状に焼き上げられた食パンや菓子類を、所望の厚みに切断する際に使用するスライス装置に関する。
一般に、製パン工場にて製造される棒状の食パンは、3斤単位で焼き型により焼成され、その棒状の食パンを所望の厚さにスライスすることによって1斤当たり4枚〜8枚(場合によっては10枚)程度のパン片に加工されて販売される。製パン工場にて、食パンをスライスする場合は、製造時間の短縮、効率化を図る観点から一度に複数枚をスライスする必要があり、従来、このようなスライス装置として、主にバンド型、レシプロ型の2種類の装置が公知である。
バンド型スライサは、帯状のエンドレス刃(切断刃)を一対のドラム間にセットし、ドラムの回転によってエンドレス刃を棒状の食パンに対し移動させてスライスするようになっている。また、レシプロ型スライス装置は、直刃(切断刃)を刃枠にセットして往復動させることによってスライス作業を行う。
従来、バンド型スライサの一例として、特開2011-255438号公報(特許文献1)記載のスライス装置が存在する。同公報記載のスライス装置は、一対のドラムに巻回された複数の帯状刃(同公報ではエンドレスブレードとされている)を有し、これらの帯状刃のうち、隣接する帯状刃は切断されるパン片の厚み分だけ間隔を隔てて配置され、帯状刃の移動方向に対し、食パン移送部から食パンを横向きに移動させることによって、複数枚のパン片に切断することができるようになっている。
一方、帯状刃によってスライスされたパン片は、その切断面が、やや滑らかさに欠けるという課題を有していたことから、かかる課題を解決すべく、特許第3844759号公報(特許文献2)記載の食パンスライス装置が提案されている。
同公報記載のスライス装置は丸刃を備えたスライス装置であり、当該丸刃は上下動(往復動〜レシプロ動作)可能に設けられているとともに、当該丸刃とともに上下動するパン片受台を有し、丸刃によって切断されたパン片を、食パン移送部によって順次移送するようになっている。これによって、人手を介在させることなく、食パンのスライス、整列作業を自動的に行うことができるとされている。
特開2011-255438号公報 特許第3844759号公報
しかしながら、特許文献1記載のバンド型のスライス装置は、切り幅を任意に変更できるという利便性を有しているものの、装置が大型であるとともに、エンドレス刃(切断刃)の再生が難しく、装置自体も高価であるという課題がある。
また、特許文献2のスライス装置は、比較的安価であるという長所を有しているが、複数のパン片を得るには、丸刃の上下動を繰り返す必要があり、製パン工場などで大量のパン片を得る場合には相当の稼働時間を要し、製造効率の低下を余儀なくされるという課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、滑らかな切断面を得ることができるとともに、切り幅を迅速且つ容易に変更することが可能な食パン等のスライス装置を提供することを目的とする。
また、切断刃の再生を容易に行うことができ、ランニングコストが安価で済み、且つ作業効率に優れるスライス装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、棒状の食パン等を、所望のスライス幅のパン片に切断する複数の丸刃並びに、該丸刃を回転させる駆動軸を有する主切断部と、食パン等の被切断物を前記丸刃による切断位置へ移送する移送機構と、前記丸刃を前記駆動軸に沿ってスライドさせるスライド機構とを具備し、前記複数の丸刃は、前記駆動軸上の所望位置へスライド移動可能な移動丸刃であり、前記スライド機構によって該移動丸刃を前記駆動軸上の所望位置に配置して、被切断物である棒状の食パン等を所望のスライス幅に切断し得るようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、棒状の食パン等を、所望のスライス幅のパン片に切断する複数の丸刃並びに、該丸刃を回転させる駆動軸を有する主切断部と、食パン等の被切断物を前記丸刃による切断位置へ移送する移送機構と、前記丸刃を前記駆動軸に沿ってスライドさせるスライド機構とを具備し、前記複数の丸刃のうち、前記駆動軸には中央丸刃が固着して配置されているとともに、他の丸刃は該中央丸刃を中心として、その左側及び右側に対称となるように一対ずつ、該駆動軸に順次配置され、これらの他の丸刃は左右方向にスライド移動可能な移動丸刃であり、前記スライド機構によって前記中央丸刃を固定した状態で、前記移動丸刃のみをスライドさせて、駆動軸上の所望位置に該移動丸刃を配置し、被切断物である棒状の食パン等を所望のスライス幅に切断し得るようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記1項又は2項において、前記スライド機構は、前記駆動軸と平行に移動する複数のスライダと、枠体内部に架設され、前記スライダに対応する複数のスクリュウロッドとを備え、前記各スライダは、前記各スクリュウロッドの回転によって移動可能に構成され、前記各スライダは前記各移動丸刃に対し横方向の力を作用させて、該各移動丸刃を該駆動軸に沿って移動させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記3項において、前記スクリュウロッドは、左右対称に正ネジ並びに逆ネジが形成されたネジ部を有し、これらのネジ部に、前記左右一対のスライダに設けられたネジ部が螺合し、該スクリュウロッドの回転によって、該左右一対のスライダが前記駆動軸と平行に移動し、該スライダによって左右一対の移動丸刃に横方向の力を作用させることにより、該駆動軸上の所定位置に各移動丸刃を移動させるようにしたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記3項又は4項において、前記スクリュウロッドは、左右に配置されている一対の移動丸刃の数に対応する数だけ前記枠体間に架設されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記3項〜5項のうち、何れか1項において、前記複数のスクリュウロッドの回転駆動源として、回転数を検出可能なサーボモータが使用され、該サーボモータによって検出される回転数に基づいて、前記複数の移動丸刃のうち、特定の移動丸刃を任意位置へ移動可能としたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記1〜6項のうち、何れか1項において、スライス作業時に、前記移送機構における移送部によって移送されつつある被切断物を上側から、該移送部との間にて、押圧力を付与する押えガイドが前記移送機構の上方に設けられているとともに、該押えガイドは被切断物の移送方向に延出して設けられ、前記移動丸刃の側面に対して両側から当接し、該移動丸刃の横方向へのスライド動作に追随しながら横方向に移動可能であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記1〜7項のうち、何れか1項において、前記移送機構は、被切断物の入口側、出口側にそれぞれ配置された前段移送部、並びに後段移送部によって構成され、これらの前段移送部並びに後段移送部は、切断位置付近で、移送部先端同士が突き合わされることによって、前段移送部並びに後段移送部との間を接近若しくは連続させ、該前段移送部から送られてくる被切断物を後段移送部へと送り出しながら、スライス作業を行うようにしたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、上記8項において、前記移送機構における前段移送部並びに後段移送部は、被切断物の移送方向が、前記駆動軸並びにスクリュウロッドの架設方向に対し、略垂直方向に設置されているとともに、前段移送部並びに後段移送部の基端側が前記枠体に回動可能に取り付けられ、その角度を変更し得ることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、上記1〜9項のうち、何れか1項において、前記移送機構における前段移送部には、前記主切断部への移送前に、被切断物を予め複数のパン塊に切断する予備切断部が設けられていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、上記1〜10項のうち、何れか1項において、前記切断部は、前記枠体内にて設置された昇降手段によって上下動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、複数のパン片等を丸刃によって一度に切断して得ることが可能であり、製パン工場や菓子工場での製造効率の向上に寄与する。
本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における正面図並びに側面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における背面図並びに平面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における内部構造の一部を示す正面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における内部構造の一部を示す平面説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における内部構造を示す側面説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における切断部の要部を拡大して示す正面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態にて使用される各丸刃(中央丸刃並びに移動丸刃)の形状を示す外観図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移動丸刃と、駆動軸との嵌合状態を示す組立説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移動丸刃と、駆動軸との嵌合状態を示し、スペーサを備えた場合の組立説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移動丸刃と駆動軸との嵌合時に使用される嵌合部品を示した図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移動丸刃と駆動軸との嵌合時に使用される嵌合部品を示した図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスライド機構の構成を示す概略斜視図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスライド機構の要部であるスライダ等の配置状況を示す要部説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスライド機構を含む上部フレームを上方に回動させた状態を示す側面説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における中央丸刃とスライダとの関係を示す側面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスクリュウロッド、ガイドロッドに取り付けられる各スライダの配置状況を模式的に示す説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスクリュウロッド、ガイドロッドに取り付けられる各スライダの配置状況を模式的に示す説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスライド機構と駆動モータとの関係を示す説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態におけるスライド機構と駆動モータとの関係を示し、図16AをXVIb線から視た説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移送機構の要部拡大側面図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における移送機構、並びに主切断部の要部を示す概略説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態における中央丸刃とスライダとの関係、並びに押えガイドの変形例を示す概略説明図である。 図17CにおけるXVIID線から視た矢視図である。 本実施形態のスライス装置を利用して所望のスライス幅で食パンを切断する際の中央丸刃、移動丸刃の位置を模式的に示した説明図である。 同じく、本実施形態のスライス装置を利用して所望のスライス幅で食パンを切断する際の中央丸刃、移動丸刃の位置を模式的に示した説明図である。 同じく、本実施形態のスライス装置を利用して所望のスライス幅で食パンを切断する際の中央丸刃、移動丸刃の位置を模式的に示した説明図である。 本発明に係る食パン等のスライス装置の第2の実施形態におけるスライド機構と駆動モータ、スクリュウロッドとの位置関係を示した図である。 同じく、第2の実施形態における丸刃とスライスされる食パンとの関係を示す概念図である。 本発明に係る食パン等のスライス装置の第3の実施形態のうち、内部構造を示す側面説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第3の実施形態のうち、内部構造を示す平面説明図である。 同じく、本発明に係る食パン等のスライス装置の第3の実施形態のうち、内部構造を示す正面説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る食パン等のスライス装置の第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。

図1は本実施形態の食パン等のスライス装置の正面図並びに側面図、図2はスライス装置の背面図並びに平面図、図3は内部構造の一部を示す正面図、図4は内部構造の一部を示す平面説明図、図5は内部構造を示す側面説明図である。
これらの図において、スライス装置100は、その外側が外装パネル20によって、装置全体の骨格をなす枠体21をカバーしているとともに、その内側に切断部等の機器類が枠体21に配設されている。図1(a)に示されるように、外装パネル20の正面側には操作部20A、コントローラ等の制御機器が内臓された制御盤20Bが設置されている。
外装パネル20の内部には、複数の丸刃を備える切断部22、移送機構24、スライド機構26等が設置されている。
図6は切断部22の要部を拡大して示す正面図であり、図3〜図6に示されるように、切断部22は、棒状の食パン等をパン片に切断する中央丸刃1、複数の移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bの計31枚の丸刃を有し、これらの各丸刃は、枠体21の上部の両端間に架設された駆動軸28によって回転可能に取り付けられている。ここで、本実施形態では丸刃の数は31枚としているが、これに限らず、増減することも可能である。例えば、1斤あたり4枚のパン片の切断作業を専用に行うような場合、丸刃の数は12枚で済むため、スライス装置の使用状況に応じて丸刃の数を増減することができる。
各丸刃のうち、中央丸刃1は駆動軸28に対して固着されている一方、移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bは、駆動軸28に対し左右方向に移動可能に嵌合している。移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bは、中央丸刃1を中心として、その左側及び右側に対称となるように一対ずつ、駆動軸28に順次配置されている。駆動軸28は、図6中、左端付近に取り付けられたプーリ28Aに張設される図示しない駆動ベルト、枠体21の下部に設置された駆動モータによって回転駆動されるようになっている。
図3、図5及び図6に示されるように、中央丸刃1、複数の移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15B、駆動軸28を含む切断部22は、昇降手段としての内部フレーム19、並びに枠体21の内部に立設された4本の支持柱17,17,17,17によって上下動可能に支持されている。駆動軸28は内部フレーム19に架設されているとともに、この内部フレーム19を支えている支持柱17には、その周面に沿って上下方向にネジ部17Aが設けられ、これらのネジ部17Aは、内部フレーム19の各支持片19Aに設けられたネジ孔と螺合している。内部フレーム19は、支持柱17に沿って上下動させることが可能であり、例えば、中央丸刃、移動丸刃のメンテナンスを行う際は、切断部22を最下部に降ろした後、中央丸刃、移動丸刃を取り出して研磨などの保守作業を行うことができるようになっている。
図7は本実施形態におけるスライス装置に使用される各丸刃(中央丸刃1並びに移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15B)の形状を示す外観図である。同図(a)に示されるように、丸刃1・・は、平面視円形状に形成され、外周部分に鋭利な刃状部Yが形成されている。丸刃1・・の中央部には、駆動軸28が貫通する円孔21が穿設されているとともに、駆動軸28に丸刃を取り付ける際に使用するアタッチメント取付用のネジ孔23が、計6個、穿孔されている。
図8A及び図8Bは移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bと、駆動軸28との嵌合状態を示す組立説明図である。図9並びに図10は丸刃と駆動軸との嵌合時に使用される嵌合部品を示した図である。
図8Aに示されるように、アタッチメント25は樹脂や砲金、鋼材、ステンレス等によって形成され、前述した丸刃1・・のネジ孔23と接合される取付孔25Aが設けられているとともに、その中央部は駆動軸28が挿通される貫通孔25Bとなっている。貫通孔25Bの内周面には、図9(a)に示される略コ字状のガイド部材27,27,27がキャップスクリュウによって取り付けられている。
駆動軸28の周面には、図10に示されるガイドレール29,29,29が長手方向に沿って、等角度で取り付けられ、これらのガイドレール29,29,29に前述したガイド部材27,27,27が嵌合しており(図8参照)、これによって、各丸刃は駆動軸28に沿って横方向にスライド移動可能になっている。駆動軸28にはガイドレール29,29,29をキャップスクリュウによって取り付けるネジ孔が、その周面に設けられている。ここで、図8では駆動軸28の外周面に計3個のガイドレール29を駆動軸28に取り付けるとともに、当該ガイドレール29に嵌合するガイド部材27を計3個、アタッチメント25の内周面に取り付けているが、場合によっては5個、6個と増やすことも考えられる。これによれば、駆動軸28とアタッチメント25間のガタツキが少なくなり、結果的に駆動軸28に取り付けられている丸刃の振れ幅を小さくすることができる。
或いは、図8Bに示されるように、駆動軸28、アタッチメント25、ガイド部材27との間に、駆動軸28の長手方向に沿って延びるスペーサ31,31,31を取り付けることにより、駆動軸28とアタッチメント25との間のガタツキを低減することも可能である。スペーサ31は、その断面形状が扇形に形成され、例えば樹脂など、各丸刃のスライド移動を阻害しない低摩擦の材料によって形成されたものが好適である。
次に、移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bを駆動軸28に沿ってスライドさせるスライド機構26について説明する。図11は本実施形態のスライス装置におけるスライド機構26の構成を示す概略斜視図、図12はスライド機構26の要部であるスライダ等の配置状況を示す要部説明図、図13はスライド機構を含む上部フレームを上方に回動させた状態を示す側面説明図である。
図5、6並びに図11に示されるように、スライド機構26は、上部フレーム30、各15本のスクリュウロッド32A,32B・・、ガイドロッド34A,34B・・、31個のスライダS1,S1A,S1A,S1B,S2A,S2B・・等を備えて構成されている。ここで、図6では説明の便宜上、スクリュウロッド、ガイドロッドつき、最上部に架設されているものだけを図示している。
図13に示されるように、上部フレーム30は、枠体21の端部にヒンジ40によって、一端を始点として上方へ回動可能に取り付けられており、固定バー42によって回動した状態を保持しながら内部の切断部22、スライド機構26等の保守・点検を行うことができるようになっている。
図11に示されるように、上部フレーム30には、左右端に立ち上がる支持部30A,30Bが形成されており、これらの支持部30A,30Bは半円状の円弧形に形成されている。支持部30A,30Bとの間には、合計15本のスクリュウロッド32A,32B・・、ガイドロッド34A,34B・・が、支持部30A,30Bとの間に同心円状となるように順次架設され、各スクリュウロッドの端部は図示しない軸受によって回転可能に支持されている。それぞれのスクリュウロッド、ガイドロッ1ドは、上下に対となって配置され、スクリュウロッドにはスライダを移動させる雄ネジが、その外周面に刻設されており、ガイドロッドはスライダの移動を案内する機能を果たすようになっている。
図11に示されるように、これらのスクリュウロッド32A,32B・・・32O(32H以下は図11には不図示)、ガイドロッド34A,34B・・・34O(34J以下は図11には不図示)のうち、図12に示される最上部に位置するスクリュウロッド32G並びにガイドロッド34Gには、下方へ延びる一対のスライダS1,S8A,S8Bが取り付けられている。
図14は中央丸刃1とスライダS1との関係を示す側面図であり、同図に示されるように、スライダS1はその上部に設けられたガイド部46がガイドロッド34Gに嵌合しているとともに、その下部の挿通孔48にはスクリュウロッド32Gが、ベアリングを介して挿入されている。スライダS1に関しては、横方向へ移動させる必要がないために、ベアリングによってスクリュウロッド32Gの回転力が伝達されないよう、かかる構成が採用されている。
図12に示されるように、スライダS1,S8A,S8Bには、下方にかけて挟み部44が形成され、この挟み部44によって中央丸刃1、移動丸刃8A,8Bの周面を両側から挟み込むことにより、回転時における各丸刃の振れを防止するとともに、各丸刃に対して横方向へスライド移動させる力を加えるようになっている。挟み部44における丸刃とのクリアランス(隙間)は、左右合わせて0.5mm前後に設定されている。また、その素材は摩擦係数が小さく、丸刃の回転に支障を及ぼさず、且つ摩擦に伴う削り滓が生じない材質、例えば低摩擦の樹脂などが好適である。
一方、中央丸刃1以外の他の移動丸刃8A,8Bも、それぞれスライダS8A,S8Bによって、回転時の横振れを防止するようになっているが、移動丸刃8Aに対するスライダS8Aの挿通孔48には、スクリュウロッド32Gに刻設された雄ネジ部50Aに螺合する雌ネジ部48Aが、内周面に形成されている。
また、移動丸刃8Bに対するスライダS8Bの挿通孔48にも同様に雌ネジ部48Bが形成され、スクリュウロッド32Gの雄ネジ部50Bと螺合している。雌ネジ部48Aと48B、雄ネジ部50Aと50Bにおけるネジの向きは、それぞれ逆ネジの関係となっており、スクリュウロッド32Gの回転に伴ってスライダS8A,S8Bは、それぞれ逆の方向に、等距離ずつ移動することになる。
このように、最上部におけるスクリュウロッド32G、ガイドロッド34Gには、3つのスライダS1,S8A,S8Bが取り付けられている一方、他のスクリュウロッドには、2つのスライダが取り付けられている。つまり、1本のスクリュウロッド並びにガイドロッドには、2つの移動丸刃が配設されているとともに、2つの移動丸刃に対応する2つのスライダが配設されている。
図6にも示されるように、駆動軸28には、他の移動丸刃1A,2A・・15Aが中央丸刃1の右側に順次設置され、中央丸刃1の左側に移動丸刃1B,2B・・15Bが設置されている。
図6及び図12に示されるように、スクリュウロッド32Gの端部には、エンコーダ52が取り付けられており、このエンコーダ52によってスクリュウロッド32Gの回転数を検出し、図示しない制御部へ検出結果を出力するようになっている。さらに、ガイドロッド34Gには、スライダS8A,S8Bの待機位置、並びに、待機位置から最も遠くに移動した前進端の位置を検出する図示しないリミットスイッチが、各スライダにつき一対ずつ設置されている。スライダS8A,S8Bは、そのガイド部46が当該リミットスイッチに接触することによって、待機位置にあるか、或いは前進端にあるかの位置検出を行う。これによって、前述したエンコーダ52とともに、制御部へ検出結果を出力し、その検出結果に基づいて、スライダS8A,S8Bの移動距離、位置を算出することができる。
図15はスクリュウロッド、ガイドロッドに取り付けられる各スライダの配置状況を模式的に示す説明図で、このうち、図15Aは中央部丸刃1の右側に配置されている移動丸刃1A,2A・・15Aに対応する各スライダS1A,S2A・・S15Aの配置順、図15Bは左側に配置されている移動丸刃1B,2B・・15Bに対応する各スライダS1A,S2A・・S15Aの配置順を示している。
図15A及び15Bにも示されるように、移動丸刃1A,1Bに対応するスライダS1A,S2Bは、同軸であるスクリュウロッド32Aの雄ネジ部50A,50Bに、それぞれの雌ネジ部48A,48Bが螺合することによって、ガイドロッド34Aに沿って移動可能に取り付けられている。
つまり、中央丸刃1の左側及び右側に設置されている移動丸刃1A,1BにはスライダS1A,S1B、移動丸刃2A,2BにはスライダS2A,S2B、移動丸刃3A,3BにはスライダS3A,S3Bというように、一つのガイドロッドに左右一対のスライダが対応する一対の丸刃毎に設置されていることになる。
一方で、各スライダには、ある程度の厚みがあることから、隣り合う移動丸刃に対応するスライダを、隣接するスクリュウロッド、ガイドロッドに順次設置していくと、移動丸刃同士の間隔が近接した場合は、隣同士のスライダが接触することも想定される。
そこで、隣接する2つの移動丸刃1A,1B及び2A,2Bに着目すると、それらに対応して設置されているスライダはS1A,S1B及びS2A,S2Bとなるが、図15A,Bに示されるように、これらのスライダはスクリュウロッド32A及びガイドロッド34Aと、スクリュウロッド32D及びガイドロッド34Dというように、2つのスクリュウロッド、ガイドロッド分だけ隔てて順次設置されている。このように、スライダを2つ分ずつ、ずらして設置していくことにより、移動丸刃同士が近接した場合でも、スライダ同士の干渉がなくなり、移動丸刃の横方向へのスライド動作を支障なく行うことが可能になっている。
他のスライダに関しては、例えば、移動丸刃2A,2Bに隣接する移動丸刃3A,3Bについても、図15A,Bに示されるように、それらに対応するスライダS2A,S2B及びS3A,S3Bは、スクリュウロッド32D及びガイドロッド34D、スクリュウロッド32G及びガイドロッド34Gというように、2つ分ずつずらして同心円状に設置されている。他の隣接するスライダも同様に2つ分ずつ、ずらした状態でスクリュウロッド及びガイドロッドに順次設置されていることが図15A,Bより理解される。
なお、本実施形態では、隣接するスライダについて、2つのスクリュウロッド、ガイドロッド分だけ隔てて順次設置しているが、これに限らず、スライダの形状を薄くしたり、挟み部44の長さを短くすることによって、スライダ同士の干渉を防止することができれば、隣接して設置していくことも可能である。要は、移動丸刃のスライド動作を問題なく行うことができれば、その設置の仕方は問わない。
次いで、スライド機構におけるスライダを移動させるために配設されている部材について説明する。図16(A),(B)はスライド機構26と駆動モータ55との関係を示す説明図で、左側面側(後面)側から視た状態を示している。
図11及び図16に示されるように、上部フレーム30の支持部30A,30Bには、ブラケット54を介して、合計15基のクラッチブレーキ56A〜56Oが、各スクリュウロッド32A,32B・・・32O毎に取り付けられている。クラッチブレーキ(スライド断続クラッチ)は、56A,56C,56E,56G,56I,56K,56M,56Oの計8基が左側面(後面)側に設置され、56B,56D,56F,56H,56J,56L,56Nの計7基が右側面(正面)側に設置されている。
図16(A)に示されるように、駆動モータ55は、装置本体の下部に設置され、この一つのモータによって食パンの切断動作、移動丸刃のスライド動作をすべて行うようになっている。駆動モータ55の出力軸のプーリ55Aと、駆動軸28の大プーリ28Aとの間には、駆動ベルト58が張設され、駆動軸28を回転駆動するようになっている。
また、図11にも示されるように、駆動軸28には、その軸上に大プーリ28Aよりも小径の小プーリ28Bが設けられている。駆動軸28の上部にはスライド断続クラッチ60が設置され、この断続クラッチ60の回転軸には大プーリ60Aが取り付けられ、プーリ28Bと大プーリ60Aとの間には、連結ベルト62が張設されている。さらに、クラッチ60の回転軸には大プーリ60Aよりも小径の小プーリ60Bが同軸上に取り付けられている。
スライド断続クラッチ60は、駆動モータ55から駆動ベルト58、連結ベルト62を介して伝達される回転力の断続を電磁的に行う。各スクリュウロッド32A,32B・・・32Oの軸上に設置されているクラッチブレーキ56A,56B・・にも連結プーリ64A,64B・・・64Oが設けられている。そして、左側面側では、スライド断続クラッチ60の小プーリ60Bと、ガイドプーリ66A,66Bと、フリープーリ68B,68D、68F,68H,68J,68L,68Nと、連結プーリ64A,64C,64E,64G,64I,64K,64M,64Oとの間には、一点鎖線で示すガイドベルト70が張設されている。なお、右側面側も同様に、駆動軸28から回転力を伝達するためのクラッチブレーキ、スライド断続クラッチ、フリープーリが配設されている。
スライド断続クラッチ60の機能は、移動丸刃1A,1B,2A・・・を駆動軸28に沿ってスライド移動させる場合、スライド断続クラッチ60のクラッチ接続により各スクリュウロッドを回転させる。一方、移動丸刃1A,1B,2A・・・を駆動軸28に固定する場合は、スライド断続クラッチ60のクラッチ切断により、回転力が伝達されないようにして各スクリュウロッドを回転させないようにする。
クラッチブレーキ56A,56B・・は、移動丸刃1A,1B,2A・・を移動させる場合に、前述したエンコーダ52並びにリミットスイッチの検出結果やオペレータによる入力信号等に基づいて各スクリュウロッド32A,32B・・・32Oの回転数を制御し、移動丸刃1A,1B,2A・・を移動させて、駆動軸上の所定位置に各丸刃を固定し、各移動丸刃間が等距離となるように制御する。これによって、被切断物である棒状の食パン等を、所望のスライス幅に切断することができる。
図17Aは、移送機構24の要部拡大側面図、図17Bは移送機構の要部を示す概略説明図である。
図1〜図4、図17Aに示されるように、移送機構24は、食パン等の被切断物の入口側、出口側に配置された2基の前段移送部24A、並びに後段移送部24Bとから構成されている。図17において、これらの前段移送部24A並びに後段移送部24Bはコンベア状に形成され、切断位置付近で移送部の先端同士を突き合わせることによって、前段移送部24A並びに後段移送部24Bとの間を接近若しくは連続させ、前段移送部4Aから送られてくる被切断物Xを後段移送部24Bへと送り出すようになっている。
各移送部24A,24Bには、モータ72A,72Bが設置され、当該モータ72A,72Bの回転軸と、先端部分に取り付けられたプーリ74A,74Bとの間に巻回された段付ベルト76A、コンベアベルト76Bによって、3斤の食パンを移送しながら、中央丸刃1、移動丸刃1A,1B,2A・・・・14B,15A,15Bによるスライス作業を行う。
また、前段移送部24Aの先端位置は、丸刃の中心位置よりも移送方向側へ延出して設けられており、被切断物Xをパン片に切断した後、後段移送部24Bへ受け渡すことが可能になっている。前段移送部24A、並びに後段移送部24Bは、その基端側が枠体21に対し、矢印Z1,Z2のように回動可能に取り付けられ、その角度を変更し得るようになっているとともに、被切断物Xの移送方向に沿って、矢印Z3,Z4のように平行移動可能に設置されている。これによって、例えば被切断物Xが棒状の3斤食パンの場合、一気にバラバラのパン片とするのではなく、薄皮を残しておくなど、微妙な切断作業を行うことが可能となる。
図17Bにも示されるように、前段移送部24A、並びに後段移送部24Bの上方には、押えガイド78,78・・が取り付けられており、段付ベルト76A、コンベアベルト76B上の被切断物Xを上方から押さえながら、安定させて切断作業を行うことができるようになっている。押えガイド78は、丸刃の回転を妨げないように、丸刃と丸刃との間で、且つ移送方向に平行となるように、内部フレーム19若しくは上部フレーム30に取り付けられている。この押えガイド78は数本の棒材により構成され、棒材の間隔を変更可能とすることにより、移動丸刃間の間隔変更に対応し得るようになっている。或いは、押えガイド78を構成する棒材を固定タイプとして、切断するパン片のスライス幅毎に専用品として準備してもよい。
図17C及び図17Dは、図17Bにおける押えガイド78の変形例を示した図である。
図17C及び図17Dに示される押えガイド90は、搬送方向に延出して形成された一対のガイド部90A,90Bを備え、ガイド部90A,90Bの一部が切り欠かれた中央部には円弧状の摺動部91A,91Bが取り付けられている。摺動部91A,91Bは、フッ素樹脂など、丸刃の回転を妨げない低摩擦の材料で構成され、丸刃中央部の側面に対して両側から当接することにより、回転時における丸刃の横振れを防止するようになっている。なお、丸刃における摺動部91A,91Bと当接する部分にも、これらの摺動部91A,91Bとの間で摩擦を低減できる低摩擦の部材を取り付けておいても良い。
また、押えガイド90は、両端が枠体間に架設された横バー92,92によってスライド可能に支持されており、丸刃のスライド動作に従い、同方向へ移動できるようになっている。さらに、押えガイド90下面のガイド部90A,90Bは、食パンの上面に当接する部分であり、図17Cの場合、鋸刃状に形成しているが、これに限らず直線状とすることも可能である。
図18〜図20は、本実施形態に係るスライス装置を利用して所望のスライス幅で食パンを切断する際の中央丸刃、移動丸刃の位置を模式的に示した説明図である。
このうち、図18は、3斤の棒状の食パンXを12枚切り、つまり28mmピッチのスライス幅に切断する際における丸刃の位置を示している。
同図に示されるように、12枚切りのパン片に切断する場合に使用するのは、中央丸刃1、移動丸刃1A,1B,2A,2B,3A,3B,4A,4B,5A,5B,6A,6Bの合計13枚の丸刃である。その際、切断作業に使用しない他の移動丸刃7A,7B・・・15A,15Bは、待機ポジジョンに移動させ、その場合、移動丸刃7A,7B・・・15A,15の間隔は15mmとなるように設定されている。切断作業に用いる移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bは、対応するスライダS1A,S1B,S2A,S2B・・・S6A,S6Bにより駆動軸28に沿って横方向へスライド移動され、中央丸刃1、移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bの間隔を28mmの等間隔となるように制御動作を行う。
具体的には、待機ポジションへの移動動作は、移動丸刃7A,7B・・・15A,15Bのうち、外側に位置する15A,15Bから内側の14A,14Bというように順次移動させるように制御することで、円滑に待機ポジションまでスライド移動させることが可能である。一方、切断作業に使用する移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bについては、最も内側の移動丸刃1A,1Bを移動させた後、移動丸刃2A,2Bというように、内側の移動丸刃から外側の移動丸刃へと順次移動制御を行うようにする。
ここで、切断作業に使用する移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bは、一旦、定位置としての待機ポジションに移動させた後、それぞれの切断位置へ移動させるように制御してもよい。これによれば、切断作業に使用する移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bにつき、駆動軸28上における位置の正確性を高めることが可能である。スライド移動の駆動制御は、オペレータがスライス幅を入力することにより、プログラマブルコントローラにインストールされたソフトウエアによって自動制御される。その際、エンコーダ52によって検出されるスクリュウロッドの回転数、並びにクラッチブレーキ56A〜56Oの断続を制御することで、自動的に各移動丸刃1A,1B・・・6A,6Bを駆動軸28の所定位置へ移動させる。
図19は3斤の食パンを15枚切り、つまり24.6mmピッチのスライス幅に切断する際における移動丸刃の位置を示している。同図に示されるように、被切断物X(3斤食パン)から15枚切りのパン片を得る場合、切断作業に使用する丸刃は中央丸刃1、移動1A,1B・・・8A,8Bの計17枚である。その他の移動丸刃9A,9B・・・15A,15Bは、待機ポジションに移動した状態となる。この場合、中央丸刃1との関係から、被切断物である3斤食パンの中央の位置をわずかにずらしておくと、ちょうど良く切断作業を行うことが可能である。
図20は3斤の食パンを30枚切り、つまり11.2mmピッチのスライス幅に切断する際における移動丸刃の位置を示している。同図に示されるように、3斤食パンXから30枚切りのパン片を得る場合、切断作業に使用する丸刃は中央丸刃1、すべての移動丸刃1A,1B・・・15A,15Bの計31枚である。かかる場合、3斤食パンの端部は、切り落とされて、結果的に、スライス幅11.2mmという薄切りのパン片を得ることが可能である。
(第2の実施形態)
次いで、本発明に係るスライス装置の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態ではスクリュウロッドの駆動源として、1台の駆動モータ55、クラッチブレーキ56A〜56Oを使用していたが、第2の実施形態では、それらを使用せず、サーボモータを用いている点が相違する。
図21は、第2の実施形態におけるスライド機構、駆動モータ55のプーリ55A、スクリュウロッドとの位置関係を示し、第1の実施形態の図16Bと対比される説明図である。
当該実施形態は、図21に示されるように、サーボモータ80が各スクリュウロッド毎に設置されている点が上記実施形態と相違する。サーボモータ80は、それ自体が回転数の検出機構を備え、図示しない制御回路にその検出値が常時入力され、スクリュウロッドの回転数制御をリアルタイムで行うことができるようになっている。
つまり、各スクリュウロッドの駆動モータとして、サーボモータ80を採用したことにより、制御回路は迅速に移動丸刃の現在位置並びに移動位置を算出し、設定された基準値と比較するなどの処理を経て、移動丸刃1B,2B,・・・・15B,16Bを、精度良く所望位置に移動させることができる。また、スクリュウロッドは個別に駆動することができるため、切断しながら特定の移動丸刃を切断状況に応じて移動させることができ、食パンのスライス作業を精密に行うことが可能である。
図22は丸刃と、スライスされる140mm角の食パンZとの関係を示す概念図で、厚み0.75mmの丸刃によって食パンXを10mm厚の17枚のパン片にスライスする場合を例示したものである。
同図に示されるように、中央丸刃1の左側には、合計16枚の移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bが配置されており、切断開始時、中央丸刃1並びに各移動丸刃,2B・・・・15B,16Bは、10mmの等間隔で駆動軸28(図22には図示していない)上に位置して、切断作業が始まる。しかし、丸刃を等間隔のまま、食パンXを切断していくと、それぞれの丸刃に0.75mmの厚みがあることから、丸刃の側面とパンZとの間に生じる摩擦抵抗が増大し、駆動モータに大きな負荷が生じることになる。また、切断されるパン片にも圧縮力が作用すると切断面が粗くなるなどの悪影響が予想される。
そこで、本実施形態では、図22に示されるように、切断作業の進捗に合わせて前述したサーボモータ80により各スクリュウロッドを回転駆動し、固定丸刃1を基準として各移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bをスライド移動させながら、丸刃の厚み分を逃がすようにしている。即ち、切断開始時には固定丸刃及び各移動丸刃の間隔はそれぞれ10mmであるが、切断中に順次、各移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bを移動させて、切断終了時には各丸刃間が11.5mmの間隔となるようにしている。11.5mmは、丸刃の厚み分を加えた値である。このように、各移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bの位置をサーボモータ80によって個別に制御することにより、移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bに生じる側面抵抗を軽減しつつ、食パンZのスライス作業を行うことを可能にしている。つまり、食パンZの送り量に応じて、それぞれの移動丸刃をサーボモータ80によって少しずつ移動させることにより、スライス作業を円滑に行うことが可能となるとともに、スライス幅や形状についても自由に設定することができる。
なお、前述した移動丸刃1B,2B・・・・15B,16Bの移動制御は一例であって、切断時に移動丸刃をどのように移動させるかは自由に設定することができる。
(第3の実施形態)
図23〜25は第3の実施形態を示す概略図である。
これらの図に示されるように、本実施形態では、被切断物である食パンが、主切断部22Aへ移送される前に、被切断物を予め複数のパン塊に切断する予備切断部22Bを設けた点が上記実施形態と相違する。
前段移送部24A´にはスラットコンベア81が用いられ、このスラットコンベア81には複数の可動バー82,82・・が移送方向に対し垂直に設置され、これらの可動バー82,82・・によってテーブル83上の被切断物(3斤食パン)Xを、予備切断部22Bから主切断部22Aへ移送するようになっている。
また、予備切断部22Bには、スラットコンベア81の上方位置に、移送方向に沿って前後動可能な電動シリンダ84が配設されている。シリンダ84のシャフト先端には、押圧部84Aが設けられ、この押圧部84Aによってテーブル83上の被切断物X1〜X3を主切断部22Aへ強制的に押し込むようになっている。
予備切断部22Bには、被切断物(3斤食パン)Xを、主切断部22Aによるスライス前に、予め複数(3つ)のパン塊X1〜X3に切断する移動丸刃が、前述した第1又は第2の実施形態と同様な構成によって設けられている。
つまり、図24では、予備切断部22Bによって、3斤の棒状食パンを予め3つのパン塊X1〜X3に切断することで、主切断部22Aにおける切断作業を迅速且つ正確に行うことができ、1斤単位で販売されることが多い食パンの流通形態にも配慮したものである。勿論、パン塊の分割数は、駆動軸85上に設置される移動丸刃1C,1Dの位置や枚数を適宜選択することにより、所望の数、厚さに設定することが可能である。
予備切断部22Bにおける移動丸刃1C,1Dの駆動源にはステッピングモータ、サーボモータなど各種のモータを使用することができるが、サーボモータを使用した場合は上記第2の実施形態と同様、切断されるパン塊の分割数やスライス幅を迅速且つ正確に選択できるとともに、切断中においても駆動軸85に対し移動丸刃1C,1Dの位置制御を行うことが可能となり、予備切断部におけるスライス作業の円滑化などに寄与する。
図24に示されるように、予備切断部22Bの後方側には、ガイドレール86,86が設置され、スラットコンベア81の可動バー82,82・・によって移送されてきたパン塊X1,X3を主切断部22Aの所定の切断位置に導くようになっている。
主切断部22Aは、3つ切断群87A,87B,87Cに分割されて移動丸刃が配置されており、1斤単位となったパン塊X1〜X3を所望のスライス幅に切断する。主切断部22A上の各移動丸刃は、図示していないが、上記第1又は第2の実施形態と同様な構成によって、駆動軸28上の任意位置へ移動することができ、食パンの流通形態である1斤単位で、所望のスライス幅のパン片を得ることが可能である。
上記の第3の実施形態によれば、棒状食パンを予備切断部によって予め、複数のパン塊に切断した後、主切断部により、必要なスライス幅のパン片に切断するようにしている。このため、スライス作業時における各丸刃に対する切断抵抗を低減することが可能であり、切断効率の向上、丸刃の耐久性の向上といった効果を奏する。
以上説明したように、本実施形態の食パン等のスライス装置によれば、丸刃によって棒状の食パンから、所望のスライス幅のパン片を一度に得ることが可能であり、この結果、切断された各パン片は滑らかな切断面となり、製パン工場での切断作業の効率向上、並びに品質向上に寄与する。
また、食パンの切り幅を任意に設定することが可能であるために、様々なスライス幅のパン片の切断作業を迅速且つ効率的に行うことができる。
なお、本実施形態では、切断部22を上下動可能な構成としているが、これに限らず、枠体21に駆動軸28を固定し、丸刃のメンテナンスは、上部フレーム30を上方へ回動させた状態で行うようにしても良い。これによれば、構造を簡単化することができるとともに、部品点数を削減することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、スライス後のパン片、菓子類の切断面が滑らかとなり、パンや菓子類の品質向上に寄与するとともに、切り幅の変更を容易に行うことが可能である。また、切断刃の保守・点検等を容易に行うことができ、ランニングコストが安価で切断作業の効率向上を図ることができる。
1 中央丸刃
1A,1B,2A・・・・14B,15A,15B 移動丸刃
S1A,S1B,S2A・・S15A スライダ
100 スライス装置
17 支持柱
17A ネジ部
19 内部フレーム
19A 支持片
20 外装パネル
20A 操作部
20B 制御盤
21 枠体
22 切断部
22A 主切断部
22B 予備切断部
24 移送機構
24A 24A´ 前段移送部
24B 24B´ 後段移送部
25 アタッチメント
25A 取付孔
25B 貫通孔
26 スライド機構
27 ガイド部材
28 駆動軸
28A 大プーリ
28B 小プーリ
29 ガイドレール
30 上部フレーム
31 スペーサ
30A 30B 支持部
32A,32B・・・32O スクリュウロッド
34A,34B・・・34O ガイドロッド
40 ヒンジ
42 固定バー
44
挟み部
46 ガイド部
48 挿通孔
48A 48B 雌ネジ部
50A 50B 雄ネジ部
52 エンコーダ
54 ブラケット
55 駆動モータ
55A 出力軸
56A〜56O クラッチブレーキ(スライド断続クラッチ)
58 駆動ベルト
60 断続クラッチ
60A 大プーリ
60B 小プーリ
62 連結ベルト
64A,64B・・・64O 連結プーリ
66A,66B ガイドプーリ
68A,68B・・・68O フリープーリ
70 ガイドベルト
72A,72B モータ
74A,74B プーリ
76A 段付ベルト
76B コンベアベルト
78 押えガイド
80 サーボモータ
81 スラットコンベア
82 可動バー
83 テーブル
84 電動シリンダ
84A 押圧部
85 駆動軸
86 ガイドレール
87A 87B 87C 切断群
90 押さえガイド
90A 90B ガイド部
91A 91B 摺動部
92 横バー
X 被切断物
Y 刃状部
Z 食パン

Claims (11)

  1. 棒状の食パン等を、所望のスライス幅のパン片に切断する複数の丸刃並びに、該丸刃を回転させる駆動軸を有する主切断部と、
    食パン等の被切断物を前記丸刃による切断位置へ移送する移送機構と、
    前記丸刃を前記駆動軸に沿ってスライドさせるスライド機構とを具備し、
    前記複数の丸刃は、前記駆動軸上の所望位置へスライド移動可能な移動丸刃であり、前記スライド機構によって該移動丸刃を前記駆動軸上の所望位置に配置して、被切断物である棒状の食パン等を所望のスライス幅に切断し得るようにしたことを特徴とする食パン等のスライス装置。
  2. 棒状の食パン等を、所望のスライス幅のパン片に切断する複数の丸刃並びに、該丸刃を回転させる駆動軸を有する主切断部と、
    食パン等の被切断物を前記丸刃による切断位置へ移送する移送機構と、
    前記丸刃を前記駆動軸に沿ってスライドさせるスライド機構とを具備し、
    前記複数の丸刃のうち、前記駆動軸には中央丸刃が固着して配置されているとともに、他の丸刃は該中央丸刃を中心として、その左側及び右側に対称となるように一対ずつ、該駆動軸に順次配置され、これらの他の丸刃は左右方向にスライド移動可能な移動丸刃であり、
    前記スライド機構によって前記中央丸刃を固定した状態で、前記移動丸刃のみをスライドさせて、駆動軸上の所望位置に該移動丸刃を配置し、被切断物である棒状の食パン等を所望のスライス幅に切断し得るようにしたことを特徴とする食パン等のスライス装置。
  3. 前記スライド機構は、前記駆動軸と平行に移動する複数のスライダと、枠体内部に架設され、前記スライダに対応する複数のスクリュウロッドとを備え、前記各スライダは、前記各スクリュウロッドの回転によって移動可能に構成され、
    前記各スライダは前記各移動丸刃に対し横方向の力を作用させて、該各移動丸刃を該駆動軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の食パン等のスライス装置。
  4. 前記スクリュウロッドは、左右対称に正ネジ並びに逆ネジが形成されたネジ部を有し、これらのネジ部に、前記左右一対のスライダに設けられたネジ部が螺合し、該スクリュウロッドの回転によって、該左右一対のスライダが前記駆動軸と平行に移動し、該スライダによって左右一対の移動丸刃に横方向の力を作用させることにより、該駆動軸上の所定位置に各移動丸刃を移動させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の食パン等のスライス装置。
  5. 前記スクリュウロッドは、左右に配置されている一対の移動丸刃の数に対応する数だけ前記枠体間に架設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の食パン等のスライス装置。
  6. 前記複数のスクリュウロッドの回転駆動源として、回転数を検出可能なサーボモータが使用され、該サーボモータによって検出される回転数に基づいて、前記複数の移動丸刃のうち、特定の移動丸刃を任意位置へ移動可能としたことを特徴とする請求項3〜5のうち、何れか1項に記載の食パン等のスライス装置。
  7. スライス作業時に、前記移送機構における移送部によって移送されつつある被切断物を上側から、該移送部との間にて、押圧力を付与する押えガイドが前記移送機構の上方に設けられているとともに、該押えガイドは被切断物の移送方向に延出して設けられ、前記移動丸刃の側面に対して両側から当接し、該移動丸刃の横方向へのスライド動作に追随しながら横方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか1項に記載の食パン等のスライス装置。
  8. 前記移送機構は、被切断物の入口側、出口側にそれぞれ配置された前段移送部、並びに後段移送部によって構成され、これらの前段移送部並びに後段移送部は、切断位置付近で、移送部先端同士が突き合わされることによって、前段移送部並びに後段移送部との間を接近若しくは連続させ、該前段移送部から送られてくる被切断物を後段移送部へと送り出しながら、スライス作業を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか1項に記載の食パン等のスライス装置。
  9. 前記移送機構における前段移送部並びに後段移送部は、被切断物の移送方向が、前記駆動軸並びにスクリュウロッドの架設方向に対し、略垂直方向に設置されているとともに、前段移送部並びに後段移送部の基端側が前記枠体に回動可能に取り付けられ、その角度を変更し得ることを特徴とする請求項8に記載の食パン等のスライス装置。
  10. 前記移送機構における前段移送部には、前記主切断部への移送前に、被切断物を予め複数のパン塊に切断する予備切断部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか1項に記載の食パン等のスライス装置。
  11. 前記切断部は、前記枠体内にて設置された昇降手段によって上下動可能であることを特徴とする請求項1〜10のうち、いずれか1項に記載の食パン等のスライス装置。
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