JP5352919B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機に関する。
従来、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、始動入賞口へ遊技球が入賞した場合に、変動表示ゲームの実行権利を始動記憶として記憶する始動記憶手段とを備え、該始動記憶に基づき変動表示ゲームを実行するようにした遊技機が知られている。このような遊技機においては、始動入賞口への遊技球の入賞時に始動記憶に対応して乱数値も抽出記憶し、該乱数値が大当り値であった場合には、該変動表示ゲームの結果態様を複数種の特別結果のうちの何れか1つで導出するとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにしている。また、始動記憶が複数記憶されている場合には、先の始動記憶による変動表示ゲームが終了してから所定時間経過後に次の始動記憶による変動表示ゲームが開始されるようになっている。
近年、始動記憶手段に始動記憶が記憶されて変動表示ゲームを待機している状態において、該始動記憶に対応して記憶されている乱数値を先読み判定し、該乱数値が前記大当り値であった場合に、その時点から、すなわち当該始動記憶よりも前に記憶されていた始動記憶の消化により実行された変動表示ゲーム中において特別遊技状態が発生する旨を予告報知する機能を備えた遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−243224号公報
従来、変動表示ゲーム中の表示部においては、識別情報の変動表示の他に、当該変動表示ゲームを装飾する種々の画像を表示していることから、変動表示ゲーム中の表示部では極めて多種類の情報を表示している。また同様に変動表示ゲーム中には識別情報の変動開始、停止や装飾画像の動作に合わせて、種々の音声を出力したり、種々の発光態様で発光部材を作動させたりしている。このような期間においてさらに上記した事前の予告を実行してしまうと、その情報が当該変動表示中のゲームの装飾情報なのか、次回以降の変動表示ゲームの予告情報なのか把握できなくなる場合が多く、変動表示ゲームの興趣や期待感を高めることができないばかりか、かえって遊技者の混乱を招くことも少なくなかった。
本発明の目的は、複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、予告の情報を明確に報知できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、
前記変動表示ゲームを実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段と、
前記始動記憶手段に記憶されて未だ変動表示ゲームの実行前の始動記憶を対象として、対象となる始動記憶に対応する変動表示ゲームが実行される前から当該変動表示ゲームの結果を予告する予告手段と、
前記始動記憶手段に記憶された始動記憶により変動表示ゲームを連続して実行させる場合に、今回の変動表示ゲームを停止してから次回の変動表示ゲームを開始する間に変動表示ゲームの停止結果態様を表示する停止期間の時間を設定する停止時間制御手段を備え、
前記停止時間制御手段は、通常停止時間と、該通常停止時間よりも時間が長い延長停止時間とを設定可能とし、
前記予告手段は、前記延長停止時間が設定される変動表示ゲームの前記停止期間において前記予告を行う停止間予告手段を備えたことを特徴とする。
ここで変動表示ゲームは、特図表示器で行われる特図変動表示ゲームでもよいし、演出の表示を行う表示装置で行われる飾り特図変動表示ゲームでもよい。
また、「変動表示ゲームの結果を予告」とは、変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となることを予告(大当り予告)すること、変動表示ゲームの途中結果態様がいわゆるリーチ状態となるリーチ途中結果態様となることを予告(リーチ予告)すること、変動表示ゲームの途中結果態様がいわゆるリーチ途中結果態様となり停止結果態様がはずれとなるリーチ外れ結果態様となることを予告することなどである。なお、リーチ状態が発生しないで外れとなる場合に同様の予告を行うようにすることが望ましいが、この場合には、予告がある結果を確定的に報知するものではなくなる。また、予告が変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となることを予告するもののみであれば確定予告となる(例えば、プレミア予告)。また、予告は全ての始動記憶に対してするものではないが全て予告してもよい。
また、「停止期間の時間」は、変動表示ゲームが連続して実行される場合のみで設定されるものでなくても良く、少なくとも連続して実行される場合に設定されるものであれば良い
また、予告は、表示装置での表示(キャラクタや文字情報、記憶画像の変化等)、音声、発光態様、振動、等で行う。なお、予告演出と言い換えてもよい。
予告は、停止期間のどこかで予告が行われていればよく、停止期間の一部で行うものや全部で行うものの他、変動表示中(停止前)から予告が開始されてその後の停止期間まで継続されるものや、停止期間から予告が開始されて次の変動表示まで継続されるものも含む。また、予告は、予告対象の変動表示ゲームよりも前に実行される何れかの変動表示ゲーム(停止時間を含む)で行われるもので、複数の変動表示ゲームに亘って連続的に行う連続予告でもよいし、1の変動表示ゲームで行うものでもよい。
請求項1に記載の発明によれば、予告手段は、延長停止時間が設定される変動表示ゲームの停止期間において予告を行う停止間予告手段を備えたので、予告の情報を明確に報知できる。すなわち、変動表示ゲームの停止期間中に予告を行うことにより、多種の情報を効率よく報知することができ、その情報が当該変動表示ゲームを装飾するものなのか次回以降の変動表示ゲームの結果を予告するものなのかが明確になり、興趣及び期待感を高めることができる。また、変動表示ゲームの停止期間を延長することで、通常よりも長い当該期間において多種多彩な予告が行え、興趣性を高めることができる。さらに、停止期間を毎回延長するのではないので、変動表示ゲームの進行が遅延することもない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記停止間予告手段は、前記予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うことを特徴とする。
ここで、「連続的に予告」とは、同一あるいは相互に関連性のある予告演出を複数の変動表示ゲームで連続させるもの、変動表示ゲームの進行によりストーリーが発展したり、数量的な情報が更新したりするもの、などである。なお、複数の変動表示ゲームの停止期間の全てで予告を発生させないで、途中の変動表示ゲームで一旦予告を行わない期間があってもよい。また、予告の対象となる変動表示ゲームにおいても予告を行う場合には、それ以前の変動表示ゲームと対象の変動表示ゲームとで連続的な予告としてもよい。
請求項2に記載の発明によれば、停止間予告手段は、予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うので、予告の情報を明確に報知できるとともに長い期間遊技者の期待感を高めることができる。また、予告態様を多彩化することができ興趣性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機であって、特別遊技状態の終了後、前記変動表示ゲームの停止結果態様が前記特別結果態様となる確率を通常よりも高めた高確率状態を発生可能な確率変動手段を備え、
前記停止時間制御手段は、前記高確率状態中に延長停止時間を設定することを特徴とする。
ここで、高確率状態は、全ての特別遊技状態の終了後に発生させてもよいし、一部の特別遊技状態の終了後に発生させてもよい。また、高確率状態は次の特別遊技状態が発生するまで継続するものでもよいし、外れとなる変動表示ゲームが所定回数実行された場合に終了する(通常確率状態に戻る)ものでもよい。
また、延長停止時間は、高確率状態中の全ての変動表示ゲームで設定してもよいし、一部の変動表示ゲームで設定してもよい。
請求項3に記載の発明によれば、特別遊技状態の終了後に高確率状態を発生可能な確率変動手段を備え、停止時間制御手段は、高確率状態中に延長停止時間を設定するので、高確率状態中の期待感を高めることができる。特に高確率状態中は、変動中において、通常確率状態時に出力する情報の他、高確率状態を報知する情報を出力する場合が多く、このように多くの情報が出力された状態で予告を行っても予告の情報が明確になりにくいが、延長停止時間を設定して当該延長停止時間で予告を行うことで、出力する情報が多い期間でも効率よく予告を行うことが可能となり、高確率状態中の期待感を高めることができる。また、高確率状態中は、変動表示ゲームの実行期間を短くする場合が多いので、実行期間が短くなっても十分に予告を実行する期間を確保することができる。さらに、高確率状態を変動表示ゲームの実行回数で終了するような遊技機の場合では、次回の特別遊技状態が確実に発生するものではないので、予告を実行することにより遊技者の期待感を極めて高めることができる。また、停止期間中に予告を実行することで、連続予告の回数をより多くすることができる。すなわち、変動表示ゲーム中に発生した始動記憶を対象にした予告を、その変動表示ゲームの停止期間から実行することで(変動表示ゲーム中に予告を行う場合にはこのようなことはタイミング的に困難)その分連続予告の回数を多くすることができ、より期待感を引き延ばした予告を実行することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の遊技機であって、前記始動記憶に対応して記憶されている前記変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、前記予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段を備え、
前記事前判定手段は、
前記始動記憶手段に始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う第1事前判定手段と、
前記第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段と、
前記事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに前記始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、「結果関連情報」は、大当りを発生させるか否かの情報(大当り乱数値)、リーチを発生させるか否かの情報(リーチ乱数)、変動パターンを決定するための情報(変動パターン乱数)、大当り図柄を決定するための情報(大当り図柄乱数)などである。
また、「始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う」は、大当り中など後で事前判定するものではないという意味で、始動記憶が発生して次の始動記憶が発生するまでの間や、始動記憶が発生して変動表示中のゲームが終了するまでの間、或いは、始動記憶のコマンド(連続予告発生コマンド)を受信してから次のコマンドを受信するまでの間、などである。
また、「事前判定を一時的に中断」とは、事前判定に関する処理の全てを中断するものや、一部を中断するものを含む。
請求項に記載の発明によれば、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段を備え、事前判定手段は、始動記憶手段に始動記憶が記憶される毎に事前判定を行う第1事前判定手段と、第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段と、事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段と、を備えたので、予告が実行された場合には事前判定が一時的に中断されて、複数の特別遊技状態の発生を予告する等の著しく射倖性を高める予告を防止することが可能となる。また、事前判定が中断されてもその間に発生した始動記憶は第2事前判定手段により後に事前判定されて予告が可能となるので、予告の発生頻度が低くなることを防止でき期待感を高めることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記予告手段は、
前記変動表示ゲームの変動表示中に前記予告を実行する第1予告実行手段と、
所定の始動記憶を対象として前記第1予告実行手段により前記予告を実行途中である場合に前記特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に前記停止間予告手段により前記所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、「所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段により予告を実行途中である場合」とは、予告の予告対象である所定の始動記憶に基づく変動表示ゲームの実行前とも言える。
請求項に記載の発明によれば、予告手段は、変動表示ゲームの変動表示中に予告を実行する第1予告実行手段と、所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段により予告を実行途中である場合に特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に停止間予告手段により所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段と、を備えたので、遊技状態の変化等に対応した予告を実行できる。すなわち、特別遊技状態の終了後に変動時間が短縮されるいわゆる時短状態となっても予告を確実に実行できる。また、予告対象の始動記憶よりも前に特別遊技状態が発生することとなる始動記憶があることで予告の発生を中止したり、連続予告中に特別遊技状態が発生することで連続予告を途中中止したりすることがなくなり、適度の予告の発生率を保つことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機であって、前記停止時間制御手段により設定された延長停止時間において、前記予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段を備え、
前記予告手段は、前記停止期間演出手段による所定の演出が行われる前記延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、前記停止期間演出手段による所定の演出が行われる前記延長停止時間の終了前に前記予告を行うことを禁止する予告禁止手段を備えたことを特徴とする。
ここで、「所定の演出」は、液晶表示装置での画像による演出、音声による演出、発光による演出、振動による演出などである。また、「演出」とは報知や装飾を行うもので、所定の遊技状態の終了報知、所定の遊技状態の継続報知、遊技状態の変更(終了)を決定するゲーム自体やそのゲームの装飾などである。
請求項に記載の発明によれば、停止時間制御手段により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段を備えたので、延長された停止時間内で期待感や興趣の高い演出を行うことが可能となる。また、予告手段は、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する予告禁止手段を備えたので、予告や演出を効率よく行うことができる。すなわち、所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告が行われ、当該予告の対象となる特図変動表示ゲームが所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行されるような、所定の演出が行われる延長停止時間を跨ぐ予告が禁止されることとなる。これにより、所定の演出が行われる延長停止時間の挿入により予告と結果の関連が明確でなくなることや演出の興趣が損なわれること等、予告や演出が効率よく行えないといったことを防止できる。
本発明によれば、予告手段は、延長停止時間が設定される変動表示ゲームの停止期間において予告を行う停止間予告手段を備えたので、予告の情報を明確に報知できる。すなわち、変動表示ゲームの停止期間中に予告を行うことにより、多種の情報を効率よく報知することができ、その情報が当該変動表示ゲームを装飾するものなのか次回以降の変動表示ゲームの結果を予告するものなのかが明確になり、興趣及び期待感を高めることができる。また、変動表示ゲームの停止期間を延長することで、通常よりも長い当該期間において多種多彩な予告が行え、興趣性を高めることができる。さらに、停止期間を毎回延長するのではないので、変動表示ゲームの進行が遅延することもない。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の遊技盤の正面図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 メイン処理を説明するためのフローチャートである。 タイマ割込み処理を説明するためのフローチャートである。 遊技状態を説明するための状態遷移図である。 特図変動表示ゲームにおける各大当りの振り分け率を示す図である。 特図ゲーム処理を説明するためのフローチャートである。 始動口2SW監視処理を説明するためのフローチャートである。 始動口1SW監視処理を説明するためのフローチャートである。 連続予告演出コマンドを説明するための図である。 変動パターン乱数の判定値を説明するための図である。 変動パターン乱数の判定値を説明するための図である。 特図変動停止処理を説明するためのフローチャートである。 連続予告の実行タイミングを説明するためのタイムチャートである。 連続予告の実行タイミングを説明するためのタイムチャートである。 確率変動状態で予告が実行される場合の表示部での表示を説明するための図である。 予告反映可能期間を説明するためのタイムチャートである。 連続予告画像の一例を示す図である。 連続予告画像の一例を示す図である。 連続予告画像の一例を示す図である。 連続予告画像の一例を示す図である。 予告の禁止制御を説明するためのタイムチャートである。 予告が禁止される場合の表示部での表示を説明するための図である。 連続予告設定処理を説明するためのフローチャートである。 連続予告設定処理を説明するためのフローチャートである。 連続予告変更/停止処理を説明するためのフローチャートである。 コマンドの送信タイミングを説明するためのタイムチャートである。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。図1には、ガイドレール2で囲まれ、遊技球を発射して遊技を行う遊技領域1aが前面側に形成された遊技盤1を示した。なお、遊技機の外枠であって島設備に固定される機枠や、遊技領域1aの前面を覆うクリア部材保持枠、遊技盤1を取り付ける前面枠、遊技領域1aの下側に設けられ遊技球を収容する上皿、下皿を有するとともに、遊技者が発射操作を行うための操作ハンドルを備えた操作パネルなどは図示を省略している。
遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面にガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1aの略中央にはセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された窓部22の後方には、変動表示ゲームをなす特図変動表示ゲームに対応して複数の識別情報を変動表示する飾り特図変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置としての表示装置43が配されるようになっている。この表示装置43は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な表示部43aがセンターケース20の窓部22を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、表示装置43は液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
また、遊技領域1a内には、普図始動ゲート4と、普通変動表示ゲームをなす普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器15、普通変動表示装置として普図変動表示ゲームを表示する普図表示器5が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1の始動入賞領域をなす第1始動入賞口13と、第2の始動入賞領域をなす普通電動入賞装置7と、が設けられている。そして、遊技球が第1始動入賞口13に入賞した場合は、特図変動表示ゲームとして特図1変動表示ゲーム(第1特図変動表示ゲーム)が実行され、遊技球が普通電動入賞装置7に入賞した場合は、特図変動表示ゲームとして特図2変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が実行されるようになっている。
また、遊技領域1a内には、変動表示装置として特図1変動表示ゲームを表示する特図1表示器8と、変動表示装置として特図2変動表示ゲームを表示する特図2表示器9と、が設けられている。また、特図1変動表示ゲームの未処理回数(特図1始動記憶)を表示する特図1記憶表示器18と、特図2変動表示ゲームの未処理回数(特図2始動記憶)を表示する特図2記憶表示器19が設けられている。なお、普図記憶表示器15、普図表示器5、特図1表示器8、特図2表示器9、特図1記憶表示器18、特図2記憶表示器19は、遊技状態を表す遊技状態表示LED(図示略)と併せて、セグメントLEDとして一体に設けられている。なお、特別遊技状態となった場合のラウンド数(2R,15R)を表示するラウンド数表示器(LED)を備えても良い。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、特図1変動表示ゲーム、特図2変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車14、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するためのゲートSW4a(図2に図示)が設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通電動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特別の結果態様(特定結果)が導出されることとなる。また、普図変動表示ゲームの当り確率は、比較的高い確率(例えば255/256)となっている。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器15にて表示されるようになっている。
普図変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた普図表示器5で実行されるようになっている。普図表示器5は、普通識別情報(普図、普通図柄)としての当りを示すLEDと、普通識別情報としてのはずれを示すLEDとから構成され、二つのLEDを交互に点滅表示することで普通識別情報の変動表示を行い、所定の変動表示時間の経過後、何れか一方のLEDを点灯することで結果を表示するようになっている。なお、表示装置43の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は普通識別情報として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様(特定結果)となれば、普図の当りとなって、普通電動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される開状態となる。これにより、普通電動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図2変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通電動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、第1始動入賞口13の下部に配設され、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいて閉じた閉状態(遊技者にとって不利な状態)を保持している。ただし、上方に第1始動入賞口13が設けられているので、閉じた状態では遊技球が入賞できないようになっている。そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電SOL7b、図2に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通電動入賞装置7に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
第1始動入賞口13の内部には特図1始動口SW13a(図2に図示)が備えられ、この特図1始動口SW13aによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図1変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利が発生するようになっている。また、普通電動入賞装置7の内部には特図2始動口SW7d(図2に図示)が備えられ、この特図2始動口SW7dによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図2変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利が発生するようになっている。この特図1変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で特図1始動記憶(第1特図始動記憶)として記憶される。そして、この特図1始動記憶は、特図1記憶表示器18に表示される。また、特図1記憶表示器18の表示に対応して表示部43aに第1保留数(始動記憶)表示51(例えば、図16参照)がなされる。また、特図2変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で特図2始動記憶(第2特図始動記憶)として記憶される。そして、この特図2始動記憶は、特図2記憶表示器19にて表示される。また、特図2記憶表示器19の表示に対応して表示部43aに第2保留数(始動記憶)表示52(例えば、図16参照)がなされる。なお、以下の説明において、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
特図1変動表示ゲーム、特図2変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた特図1表示器8(変動表示装置、第1変動表示装置)、特図2表示器9(変動表示装置、第2変動表示装置)で実行されるようになっており、複数の特別識別情報(特図、特別図柄)を変動表示したのち、所定の結果態様(停止結果態様)を停止表示することで行われる。また、表示装置43にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。すなわち、特図1表示器8、表示装置43が特図1変動表示ゲーム(第1変動表示ゲーム)を表示する第1変動表示装置をなし、特図2表示器9、表示装置43が特図2変動表示ゲーム(第2変動表示ゲーム)を表示する第2変動表示装置をなす。また、特図1表示器8、特図2表示器9、表示装置43が、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示する変動表示装置をなす。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器8もしくは特図2表示器9の表示態様が特別結果態様となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置43の表示態様も特別結果態様となる。
なお、特図1表示器8、特図2表示器9は、別々の表示器でも良いし同一の表示器ででも良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように特図変動表示ゲームが表示される。また、表示装置43も、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームで別々の表示装置や別々の表示領域を使用するとしても良いし、同一の表示装置や表示領域を使用するとしても良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように飾り特図変動表示ゲームが表示される。また、遊技機に特図1表示器8、特図2表示器9を備えずに、表示装置43のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。なお、後述するように、特図2始動記憶は特図1始動記憶よりも優先的に消化されるようになっており、特図2始動記憶がある場合は、特図1始動記憶があっても特図2変動表示ゲームが実行される。ただし、特図1変動表示ゲームの実行中に特図2始動記憶が発生した場合は、そのゲーム終了を待って特図2変動表示ゲームが実行される。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口SOL10b、図2に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するカウントSW10c(図2に図示)が配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口SW12a(図2に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通電動入賞装置7、第1始動入賞口13、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が払出制御装置125(図2に図示)によって払い出されるようになっている。払出制御装置125は、遊技制御装置30の制御の下で排出制御を制御して所定数の賞球が払い出されるようにする。
また、図2に示すように、遊技機100は、特図1表示器8、特図2表示器9において行われる特図変動表示ゲームの制御を行う遊技制御手段としての遊技制御装置30と、この遊技制御装置30からの演出制御指令に基づき、表示装置43における飾り特図変動表示ゲームの演出の制御などを行う演出制御手段としての演出制御装置40と、を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31aやROM31b、RAM31cなどを備える遊技用ワンチップマイコン31を備えるとともに、入力インタフェース(入力I/F)32、出力インタフェース(出力I/F)33、外部通信端子34等により構成されている。
遊技用ワンチップマイコン31は、内部のCPU31aが制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当り、はずれを決定するための大当り乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターンを決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数などの各種乱数値なども生成している。
遊技用ワンチップマイコン31の内部のRAM31cには、第1始動入賞口13に設けられた特図1始動口SW13a、普通電動入賞装置7に設けられた特図2始動口SW7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。即ち、RAM31cには、CPU31aにより検出された遊技球の入賞が始動入賞として記憶されるようになっている。
遊技用ワンチップマイコン31の内部のROM31bには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、各特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための大当り判定値、大当りの図柄を決定するための大当り図柄判定値、変動パターンを決定するための変動パターン判定値などが記憶されている。また、普図変動表示ゲームの当り判定値、普図変動表示ゲームの変動パターン(変動表示時間として第1の変動表示時間、第2の変動表示時間)も記憶されている。
また、CPU31aは、始動入賞に基づいて各特図変動表示ゲーム(飾り特図変動表示ゲームを含む)を開始させる際に、当該特図変動表示ゲームでリーチを発生させるか否かや、識別情報の変動表示時間を含む変動パターンなどを決定する。
また、入力インタフェース32には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、入賞口SW12a,…、ゲートSW4a、カウントSW10c、ガラス枠開放SW146、遊技機枠開放SW121、球切れSW122、などが接続されている。そして、入力インタフェース32は、これらから入力された各種信号を中継し、遊技用ワンチップマイコン31に対し出力する。なお、ガラス枠開放SW146は、クリア部材保持枠が開放されていることを検出するものであり、遊技機枠開放SW121は、前面枠が開放されていることを検出するものである。また、球切れSW122は、島設備から供給された遊技球を排出装置に誘導するシュートに設けられ、シュート内の遊技球がなくなったことを検出するものである。
また、出力インタフェース33には、遊技用ワンチップマイコン31から出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特図1表示器8、特図1記憶表示器18、特図2表示器9、特図2記憶表示器19、普図表示器5、普図記憶表示器15、普電SOL7b、大入賞口SOL10b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部端子板16、払出制御装置125、演出制御装置40に出力される。
演出制御装置40は、演算処理用CPU40a、ROM40b、RAM40c等を備えるとともに、通信インタフェース(通信I/F)40d、入出力インタフェース(入出力I/F)40eを備えている。また、画像や映像データが記憶された画像ROM40f、グラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)40g、音声データが記憶された音ROM40h、音の出力を制御する音LSI40iを備えている。
この演出制御装置40は、通信インタフェース40dを介して遊技制御装置30から受信した各種信号(演出制御データ(各種コマンドなど))に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技の演出の制御を行うものである。また、入出力インタフェース40eには、遊技機の前面に設けられた操作ボタン41からの検出信号が入力されるようになっており、演出制御装置40は、この検出信号に基づき(遊技制御装置30の制御の下に)遊技の演出の制御を行うようになっている。
さらに、入出力インタフェース40eには、CPU40aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェース40eにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して遊技盤1に設けられる可動演出装置の役物駆動モータ42、遊技盤1や該遊技盤1の前方を覆うクリア部材保持枠に設けられた装飾用のLEDを備える各種LED基板44などに出力され、遊技の演出が行われるようになっている。なお、CPU40aから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU40aからVDP40gに出力され、VDP40gから該制御信号に基づく画像データが表示装置43に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU40aから音LSI40iに出力され、音LSI40iから該制御信号に基づく音声データがスピーカ45に出力される。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置(図示略)から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
そして、これらの制御装置においては、以下のような遊技制御が行われる。
遊技制御装置30では、遊技に関する処理として、主に図3に示すメイン処理と、所定時間ごと(例えば、2msecごと)に行われる図4に示すタイマ割込み処理とを行う。
メイン処理では、プログラム全体の制御を行うようになっている。図3に示すように、メイン処理においては、はじめにプログラム開始時の処理を行う。このプログラム開始時の処理として、まず、電源投入時の初期化処理(ステップS1)を行い、そして、停電復旧処理(ステップS2)を行う。
次に、メインループ処理としてループの処理を行う。このループの処理では、まず、割込みタイマを起動する処理(ステップS3)を行って、CTC(カウンタ タイマ サーキット)を起動する。次に、割込みを禁止する処理(ステップS4)を行い、大当り乱数や大当り図柄乱数などの乱数の初期値を更新して乱数の時間的な規則性を崩すための初期値乱数更新処理(ステップS5)を行う。その後、割込みを許可する処理(ステップS6)を行う。なお、初期値乱数更新処理(ステップS5)では、特図1変動表示ゲーム用の乱数および特図2変動表示ゲーム用の乱数のそれぞれについて同様の処理がなされる。
そして、RAM31cの停電検査領域をチェックし、停電が発生したか否かの判定(ステップS7)を行う。なお、停電検査領域には、停電により遊技機の電源が遮断された場合に、チェックデータが設定されるようになっており、通常時はチェックデータが記憶されていない。よって、このチェックデータの有無を判定することで、停電が発生したか否かを判定することができる。
停電が発生したか否かの判定(ステップS7)において、停電が発生していない場合(ステップS7;No)は、上述の割込みを禁止する処理(ステップS4)に戻り、以降、電源の遮断がなければ割込みを禁止する処理(ステップS4)から停電が発生したか否かの判定(ステップS7)を繰り返し行う。
一方、停電が発生したか否かの判定(ステップS7)において、停電が発生した場合(ステップS7;Yes)は、停電時処理(ステップS8)を行う。なお、停電発生の直後は、バックアップ電源により停電発生時の処理を実行可能な電力が供給されるようになっている。
なお、この停電時処理(ステップS8)では、まず、割り込みを禁止する処理を行う。そして、全出力ポートをOFFにする処理を行い、停電検査領域をクリアする処理を行う。さらに、停電復旧検査領域に停電復旧検査領域チェックデータをセーブする処理を行った後、RAM31cの電源遮断時のチェックサムを算出する処理を行い、RAM31cへのアクセスを禁止する処理を行って遊技機の電源遮断を待つ。このように、停電復旧検査領域に停電復旧検査領域チェックデータをセーブするとともに、電源遮断時のチェックサムを算出することで、電源の遮断の前にRAM31cに記憶されていた情報が正しくバックアップされているかを電源投入時に判断することができる。
次に、タイマ割込み処理について説明する。図4に示すように、このタイマ割込み処理においては、まず、レジスタのデータを待避する処理(ステップS10)を行う。次に、各種センサ(特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、ゲートSW4a、入賞口SW12a,12a,…、カウントSW10c、ガラス枠開放SW146、遊技機枠開放SW121、球切れSW122など)からの入力を処理する入力処理(ステップS11)を行う。そして、各種処理でセットされた出力データに基づき、ソレノイド(大入賞口SOL10b、普電SOL7b)等のアクチュエータの駆動制御を行うための出力の処理を行う出力処理(ステップS12)を行う。
次に、各種処理で送信バッファにセットされたコマンドを演出制御装置40等に出力するコマンド送信処理(ステップS13)を行う。そして、乱数更新処理(ステップS14)を行う。この乱数更新処理(ステップS14)では、特図変動表示ゲームの当りはずれを判定するための大当り乱数や、特図変動表示ゲームの大当り図柄を判定するための大当り図柄乱数の更新を行う。なお、特図に関する乱数は、特図1変動表示ゲーム用の乱数および特図2変動表示ゲーム用の乱数のそれぞれについて同様の処理がなされる。また、普図変動表示ゲームの当りはずれを判定するための当り乱数や、特図変動表示ゲームでの変動パターンを決定するための変動パターン乱数の更新も行う。
次に、特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、ゲートSW4a、入賞口SW12a,12a,…、カウントSW10cから信号の入力があるか否か(遊技球の検出を示す信号が入力されているか否か)の監視や、エラーの監視を行う入賞口スイッチ/エラー監視処理(ステップS15)を行う。そして、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(ステップS16)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(ステップS17)を行う。
次に、遊技機100に設けられ、遊技に関する各種情報を表示するセグメントLEDに関する処理を行うセグメントLED編集処理(ステップS18)を行う。そして、外部の管理装置に出力する信号を出力バッファにセットする処理を行う外部情報編集処理(ステップS19)を行う。次に、割込み終了宣言をする処理(ステップS20)を行い、待避したレジスタのデータを復帰する処理(ステップS21)を行った後、割込みを許可する処理(ステップS22)を行い、タイマ割込み処理を終了する。
そして、遊技制御装置30では、以上のような処理のうち主に普図ゲーム処理(ステップS17)において、普図始動ゲート4に備えられたゲートSW4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出して普図始動記憶として記憶する。その後、当該普図始動記憶に基づく普図変動表示ゲームの開始時に記憶されている当り判定用乱数値をROM31bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当り外れを判定する処理を行う。そして、普図表示器5で普通識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器5に特別の結果態様(特定結果)を表示するとともに、普電SOL7bを動作させ、普通電動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
普通電動入賞装置7の動作状態には、通常動作状態(第1動作状態)と、時短動作状態(第2動作状態)の二つの動作状態があり、遊技制御装置30では何れかの動作状態を設定するようになっている。すなわち、遊技制御装置30が、普通電動入賞装置7の動作状態を設定する動作状態設定手段をなす。通常動作状態は、普図変動表示ゲームの変動表示時間が第1の変動表示時間(例えば30秒)とされる。また、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通電動入賞装置7が開放される場合の開放態様は、開放時間が第1開放時間(例えば0.5秒)とされ、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する開放回数が第1開放回数(例えば1回)とされる。また、時短動作状態は、普通電動入賞装置7の動作状態が、通常動作状態に比べて開放状態となりやすい状態である。この時短動作状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間が通常動作状態における長い実行時間である第1の変動表示時間よりも短い第2の変動表示時間となるように制御され(例えば、1秒)、これにより、単位時間当りの普通電動入賞装置7の開放回数が実質的に多くなるように制御される(普図時短状態)。また、時短動作状態における、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通電動入賞装置7が開放される場合の開放態様は、開放時間が第2開放時間(例えば1.5秒)とされ(開放期間延長状態)、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する開放回数が第2開放回数(例えば3回)とされる(開放パターン変更状態)。また、本実施形態の遊技機では、普図変動表示ゲームが当りとなる確率は常に255/256となっている。なお、通常動作状態ではこの確率よりも低くし、時短動作状態でのみこの確率となるように制御(普図確率変動状態)してもよい。すなわち、時短動作状態は通常動作状態よりも普通電動入賞装置7の開放回数が増加され、普通電動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図2変動表示ゲームの始動が容易となる状態である。
また、遊技制御装置30では、後に詳細に説明するが特図ゲーム処理(ステップS16)において、第1始動入賞口13に備えられた特図1始動口SW13aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図1変動表示ゲームの大当り乱数を抽出してRAM31cに所定の上限数(例えば4)まで特図1始動記憶として記憶する処理を行う。同様に、普通電動入賞装置7に備えられた特図2始動口SW7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図2変動表示ゲームの大当り乱数を抽出してRAM31cに所定の上限数(例えば4)まで特図2始動記憶として記憶する処理を行う。
また、特図1始動記憶に基づく特図1変動表示ゲームの開始時に、特図1始動記憶に記憶されている大当り乱数をROM31bに記憶されている特図1変動表示ゲーム用の大当り判定値(特定値)と比較し、特図1変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。また、この処理の後に特図1始動記憶数を1減算する。同様に、特図2始動記憶に基づく特図2変動表示ゲームの開始時に、特図2始動記憶に記憶されている大当り乱数をROM31bに記憶されている特図2変動表示ゲーム用の大当り判定値(特定値)と比較し、特図2変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。また、この処理の後に特図2始動記憶数を1減算する。また、特図1始動記憶及び特図2始動記憶の何れの処理においても、変動パターン乱数に基づき変動パターンを決定する処理も行う。また、大当り乱数が大当り判定値と一致する場合には、大当り図柄乱数に基づき特別結果態様を選択する処理を行う。
ここで、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される確率の状態である確率状態には、通常確率状態(第1確率状態)と、高確率状態(第2確率状態)の二つの確率状態があり、遊技制御装置30では何れか一つの確率状態を設定するようになっている。高確率状態は、特図変動表示ゲームでの大当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態である。通常確率状態では特定値として所定数の第1判定値が設定され、この特定値(第1判定値)と大当り乱数とを比較し、一致する場合に大当りと判定するようになっている。また、高確率状態では特定値として第1判定値および第1判定値とは別の第2判定値が設定され、この特定値(第1判定値、第2判定値)と大当り乱数とを比較し、一致する場合に大当りと判定するようになっている。
なお、特図変動表示ゲームで特別結果が導出された場合には、特別遊技状態の終了後に5回の特図変動表示ゲームを実行するまでは確率状態を高確率状態とするようにされている。また、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき高確率状態となっても、特図1変動表示ゲーム及び特図2変動表示ゲームの両方が高確率状態となる。なお、特図変動表示ゲームで特別結果が導出された場合には、確率状態に拘らず、特図1変動表示ゲーム及び特図2変動表示ゲームの両方が一旦通常確率状態となる。そして、特別遊技状態の終了後に再び高確率状態となる。また、特別遊技状態の終了後に5回の特図変動表示ゲームを実行した後は、確率状態が通常確率状態に変更される。すなわち、遊技制御装置30が、特別遊技状態の終了後、変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となる確率を通常(通常確率状態)よりも高めた高確率状態を発生可能な確率変動手段をなす。
また、上述したように普通電動入賞装置7の動作状態としては通常動作状態と時短動作状態とがあり、特図変動表示ゲームでの確率状態としては通常確率状態と高確率状態とがあることから、これらの組合せにより通常遊技状態、確率変動(確変)状態、時短遊技状態の三つの遊技状態が構成され、所定の条件に基づき遊技制御装置30が何れか一つの遊技状態を設定するようになっている。通常遊技状態は、普通電動入賞装置7の動作状態が通常動作状態であり、特図変動表示ゲームの確率状態が通常確率状態である遊技状態である。また、確率変動状態は、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であり、特図変動表示ゲームの確率状態が高確率状態である遊技状態である。また、時短遊技状態は、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であり、特図変動表示ゲームの確率状態が通常確率状態である遊技状態である。すなわち、確率変動状態及び時短遊技状態が、普通電動入賞装置7の変換制御を変更することで変動表示ゲームの実行権利の獲得を容易にした特定遊技状態をなす。また、遊技制御装置30が、特定遊技状態(確率変動状態及び時短遊技状態)の発生中においては第2の変動表示ゲーム(特図2変動表示ゲーム)の実行権利の発生を容易にする実行権利発生容易化手段をなす。
また、遊技制御装置30では、所定のタイミング(始動入賞時など任意のタイミング)で、特図1始動記憶に記憶されている大当り乱数や大当り図柄乱数、変動パターン乱数などの判定を行う。そして、特図1変動表示ゲームの当りはずれや大当りの図柄(特別結果態様の種類)、リーチの発生の有無を判定する先読み処理を行う。同様に、遊技制御装置30では、所定のタイミング(始動入賞時など任意のタイミング)で、特図2始動記憶に記憶されている大当り乱数や大当り図柄乱数、変動パターン乱数などの判定を行う。そして、特図2変動表示ゲームの当りはずれや大当りの図柄(特別結果態様の種類)、リーチの発生の有無を判定する先読み処理を行う。これらの判定の結果は、結果情報として遊技制御装置30から演出制御装置40へ送信される。なお、特図2始動記憶については遊技状態に関わらず常に先読み処理を行う。また、特図1始動記憶については普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態である遊技状態(確率変動状態、時短遊技状態)や特別遊技状態では先読み処理を行わない。もしくは、先読み処理は行ってもその結果に基づく予告報知は行わない。
ここで、リーチ(リーチ状態)とは、表示状態が変化可能な表示装置43を有し、該表示装置43が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特別結果態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特別結果態様となる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、表示装置43の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特別結果態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。そして、例えば、特別結果態様が揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態(いわゆる全回転リーチ)もリーチ状態に含まれる。また、リーチ状態とは、表示装置43の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている前記複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が特別結果態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
よって、例えば、特図変動表示ゲームに対応して表示装置43に表示される飾り変動表示ゲームが、表示装置43における左、中、右の変動表示領域の各々で所定時間複数の識別情報を変動表示した後、左、右、中の順で変動表示を停止して結果態様を表示するものである場合、左、右の変動表示領域で、特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報)で変動表示が停止した状態がリーチ状態となる。またこの他に、すべての変動表示領域の変動表示を仮停止した時点で、左、中、右のうち何れか二つの変動表示領域で特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報となった状態、ただし特別結果態様は除く)をリーチ状態とし、このリーチ状態から残りの一つの変動表示領域を変動表示するようにしても良い。そして、このリーチ状態には複数のリーチ演出が含まれ、特別結果態様が導出される可能性が異なる(信頼度が異なる)リーチ演出として、ノーマルリーチ、スペシャルリーチ1(SP1リーチ)、スペシャルリーチ2(SP2リーチ)が設定されている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されない場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
そして、遊技制御装置30では、上述したような始動記憶の判定結果に基づき、特図1表示器8もしくは特図2表示器9に、特別識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、遊技制御装置30では、上述したような始動記憶の判定結果に基づき、表示装置43に、特別識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する飾り特図変動表示ゲームを(演出制御装置40を介して)表示させる処理を行う。すなわち、遊技制御装置30が、始動記憶に基づき、特図変動表示ゲームを実行制御可能な変動表示制御手段をなす。より具体的には、特図1始動記憶に基づいて特図1変動表示ゲームの実行制御を行う第1実行制御手段として、また、特図2始動記憶に基づいて特図2変動表示ゲームの実行制御を行う第2実行制御手段として機能する。
また、遊技制御装置30では、特図1始動記憶及び特図2始動記憶が記憶されている場合に、特図2変動表示ゲームの実行制御を特図1変動表示ゲームの実行制御に優先して実行するようになっている。すなわち、遊技制御装置30が、特図1始動記憶よりも特図2始動記憶を優先消化して実行する変動表示ゲーム制御手段をなす。
図5には、遊技制御装置30による特図1変動表示ゲームおよび特図2変動表示ゲームの実行制御を説明するための状態遷移図を示した。なお、上述の遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態)にかかわらず同様の実行制御がなされる。
特図1始動記憶及び特図2始動記憶がない場合は通常状態A1(客待ち状態)となり、特図1始動記憶(特図1始動記憶)及び特図2始動記憶(特図2始動記憶)の発生を待機する状態となる。また、特図1始動記憶や特図2始動記憶がある状態でも、結果がはずれとなる特図変動表示ゲームの終了後や大当り状態A4(特別遊技状態)の終了後には一旦通常状態A1となる。この通常状態A1において、特図2始動記憶がなく特図1始動記憶があると、第1特図変動状態(特図1変動状態)A2に移行し、特図1変動表示ゲームを実行する。また、通常状態A1において、特図2始動記憶があると、第2特図変動状態(特図2変動状態)A3に移行し、特図2変動表示ゲームを実行する。なお、特図2始動記憶を特図1始動記憶よりも優先的に消化するようになっているので、特図2始動記憶がある場合は、特図1始動記憶があっても第2特図変動状態A3に移行し、特図2変動表示ゲームを実行する。
第1特図変動状態A2は特図1変動表示ゲームを実行している状態であり、当該特図1変動表示ゲームの結果として特別結果態様が導出された場合(大当り条件が成立した場合)は、大当り状態A4に移行し、特別遊技状態となる。また、第1特図変動状態A2で、特図1変動表示ゲームの結果が大当り条件の成立ではないはずれであった場合は、通常状態A1に戻る。
第2特図変動状態A3は特図2変動表示ゲームを実行している状態であり、当該特図2変動表示ゲームの結果として特別結果態様が導出された場合(大当り条件が成立した場合)は、大当り状態A4に移行し、特別遊技状態となる。また、第2特図変動状態A3で、特図2変動表示ゲームの結果が大当り条件の成立ではないはずれであった場合は、通常状態A1に戻る。
大当り状態A4は、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を実行している状態である。そして、この大当り状態A4で特別遊技状態が終了した場合は、通常状態A1に戻る。
また、遊技制御装置30では、特図変動表示ゲームの結果が大当りの場合は、特図表示器に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。特図表示器に表示する特別結果態様は大当り乱数と同時に抽出して記憶される大当り図柄乱数に基づき決定されるようになっている。なお、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器8、特図2表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30では、特別遊技状態を発生させる処理として、例えば、大入賞口SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば25秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回、6回の何れか)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。これにより、遊技機100は、特図変動表示ゲームの結果態様に基づき、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生させる遊技機として機能する。
また、遊技制御装置30では、各種入賞口に設けられたセンサ(特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、入賞口SW12a、カウントSW10c)から入力される遊技球の検出信号に基づき、払出制御装置125を制御して排出装置から所定数の遊技球が払い出されるようにする処理を行う。
また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの指令信号(変動時間コマンド、変動停止コマンド等)に基づき、表示装置43で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理や、演出の制御を行う。
ここで、特別結果態様には、特別遊技状態の実行態様や特別遊技状態の終了後に遊技者に付与される付加遊技価値が異なる複数種類が設定されており、遊技制御装置30では大当り図柄乱数に基づき特別結果態様を選択する。すなわち、大当り図柄乱数に基づき付加遊技価値の量が決定されるといえる。なお、本実施形態の遊技機における特別遊技状態の実行態様とは、実行可能なラウンド数や大入賞口の開放時間である。また、付加遊技価値とは、特別遊技状態の終了後に所定回数の特図変動表示ゲームを実行するまで遊技状態を確率変動状態とすることや、確率変動状態で所定回数の特図変動表示ゲームを実行した後、所定回数の特図変動表示ゲームを実行するまで遊技状態を時短遊技状態とすることである。
特別結果態様の種類には、第1特別結果態様(6R時短20(図柄))、第2特別結果態様(6R時短50(図柄))、第3特別結果態様(15R時短100(図柄))の三種類が設定されている。第1特別結果態様は、特別遊技状態でのラウンド数が6ラウンドで該特別遊技状態の終了後に20回の特図変動表示ゲームを実行するまで普通電動入賞装置7の動作状態を時短動作状態とするようになっている(時短回数20回)。また、第2特別結果態様は、特別遊技状態でのラウンド数が6ラウンドで該特別遊技状態の終了後に50回の特図変動表示ゲームを実行するまで普通電動入賞装置7の動作状態を時短動作状態とするようになっている(時短回数50回)。また、第3特別結果態様は、特別遊技状態でのラウンド数が15ラウンドで該特別遊技状態の終了後に100回の特図変動表示ゲームを実行するまで普通電動入賞装置7の動作状態を時短動作状態とするようになっている(時短回数100回)。
また、各特別結果態様の終了後、5回の特図変動表示ゲームを実行するまでは確率状態が高確率状態とされ、その後通常確率状態とされる(いわゆる回数切り)。すなわち、第1特別結果態様では、特別結果態様の終了後、5回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が確率変動状態とされ、その後15回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が時短遊技状態とされる。また、第2特別結果態様では、特別結果態様の終了後、5回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が確率変動状態とされ、その後45回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が時短遊技状態とされる。また、第3特別結果態様では、特別結果態様の終了後、5回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が確率変動状態とされ、その後95回の特図変動表示ゲームを実行するまでは遊技状態が時短遊技状態とされる。
すなわち、遊技制御装置30が、特別遊技状態の終了後、所定回数変動表示ゲームが実行される期間を限度として、普通電動入賞装置7の変換制御を変更することで変動表示ゲームの実行権利の獲得を容易にした特定遊技状態(確率変動状態、時短遊技状態)を発生させる特定遊技状態発生手段をなす。また、遊技制御装置30が、該特定遊技状態が終了することとなる変動表示ゲームの回数を予め定められた複数通りの回数のうちから選択する特定遊技状態継続数選択手段をなす。
なお、特別結果態様が第1特別結果態様もしくは第2特別結果態様であった場合に、特図1表示器8もしくは特図2表示器9には対応する図柄が表示されるが、表示装置43に表示される飾り特図変動表示ゲームの結果は第1特別結果態様と第2特別結果態様とを区別できないような特別結果態様が表示される。また、特別遊技状態の終了時にも明確に時短回数を報知せずに確率変動状態になることだけを報知する。そして、後述するように、時短遊技状態で遊技が進行し、区切り回数となる20回目の特図変動表示ゲームの停止時間において、時短遊技状態が継続するか否か、すなわち、時短回数が20回であるか50回であるかを報知するようになっている。
また、図6に示すように、特図変動表示ゲームの結果が大当りとなった場合における特別結果態様の選択確率は、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームとで異なっている。特図1変動表示ゲームでは、第1特別結果態様が選択される確率が48%、第2特別結果態様が選択される確率が50%、第3別結果態様が選択される確率が2%である。これに対して、特図2変動表示ゲームでは、第1特別結果態様が選択される確率が35%、第2特別結果態様が選択される確率が60%、第3特別結果態様が選択される確率が5%である。すなわち、特図1変動表示ゲームよりも特図2変動表示ゲームのほうが、特別遊技状態で付与される遊技価値の量(ラウンド数すなわち賞球数)が多くなる(遊技者にとって有利になる)ようにされている。また、特図1変動表示ゲームよりも特図2変動表示ゲームのほうが特別遊技状態の終了後に遊技者に付与される付加遊技価値の量(時短回数)が多くなる(遊技者にとって有利になる)ようになっている。すなわち、遊技制御装置30が、始動入賞口(第1始動入賞口13、普通電動入賞装置7)への遊技球の入賞に基づき乱数(大当り図柄乱数)を抽出し、該抽出された乱数値に基づき、特別遊技状態とは別に付加遊技価値を付与するか否か、或いは付与する付加遊技価値量を決定する付加遊技価値決定手段をなす。
次に、図4に示すタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS16)の詳細について説明する。図7に示すように、特図ゲーム処理では、まず、第2始動入賞口をなす普通電動入賞装置7への入賞の監視と、入賞に基づき各種乱数値の記憶を行う始動口2スイッチ監視処理(ステップS30)を行い、第1始動入賞口13への入賞の監視と、入賞に基づき各種乱数値の記憶を行う始動口1スイッチ監視処理(ステップS31)を行う。その後、カウントSW10cからの入力を監視するカウントスイッチ監視処理(ステップS32)を行う。
そして、特図変動表示ゲームの実行に関する各処理で設定されるゲーム処理タイマがタイムアップしたか否かの判定(ステップS33)を行う。このゲーム処理タイマがタイムアップしたか否かの判定(ステップS33)において、ゲーム処理タイマがタイムアップしていない場合(ステップS33;No)は、特図変動表示ゲームの制御に関する特図変動制御処理(ステップS45)を行って特図ゲーム処理を終了する。また、ゲーム処理タイマがタイムアップしたか否かの判定(ステップS33)において、ゲーム処理タイマがタイムアップしている場合(ステップS33;Yes)は、ゲーム処理番号を取得して取得したゲーム処理番号に基づき実行する処理を選択するゲーム分岐処理(ステップS34)を行う。
ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が0である場合は、特別図柄の変動開始を監視し、特別図柄の変動開始の設定や演出の設定、又は特図普段処理を行うために必要な情報の設定を行う特図普段処理(ステップS35)を行う。また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が1である場合は、特図変動表示ゲームの前半変動時間に係る情報の設定を行う特図前半変動開始処理(ステップS36)を行う。なお、前半変動時間とは、特図変動表示ゲームの開始からリーチ状態が発生するまでの期間である。また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が2である場合は、特図変動表示ゲームの後半変動時間に係る情報の設定を行う特図後半変動開始処理(ステップS37)を行う。なお、後半変動時間とは、リーチ状態の発生から特図変動表示ゲームの終了までの期間である。
また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が3である場合は特図変動停止処理(ステップS38)を行う。この特図変動停止処理(ステップS38)では、飾り特図変動表示ゲームの変動停止を指示するコマンド(変動停止コマンド)の設定や、特図変動表示ゲームにおける結果態様の停止表示時間の設定などを行う。また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が4である場合は特図変動終了処理(ステップS39)を行う。この特図変動終了処理(ステップS39)では、特図変動表示ゲームの結果が大当りである場合には、ファンファーレ/インターバル中処理(ステップS40)を行うために必要な情報の設定を行う。また、特図変動表示ゲームの結果がはずれである場合は、特図普段処理(ステップS35)へ移行するため情報の設定などを行う。
また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が5である場合は特別遊技状態における大入賞口の開放回数の更新などの処理を行うファンファーレ/インターバル中処理(ステップS40)を行う。また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が6である場合は大入賞口開放中処理(ステップS41)を行う。この大入賞口開放中処理(ステップS41)では、特別遊技状態が最終ラウンドでなければファンファーレ/インターバル中処理(ステップS40)を行うために必要な情報の設定を行う。また、特別遊技状態が最終ラウンドであれば、特別遊技状態の終了画面のコマンドの設定や大入賞口残存球処理(ステップS42)を行うために必要な情報の設定を行う。
また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が7である場合は大入賞口残存球処理(ステップS42)を行う。この大入賞口残存球処理(ステップS42)では、特別遊技状態が最終ラウンドである場合に、大入賞口を閉鎖した後に大入賞口内に残存する全ての遊技球がカウントSW10cで検出されるまで時間の設定を行う。また、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が8である場合は大当り終了処理(ステップS43)を行う。この大当り終了処理(ステップS43)では、特別遊技状態を終了する処理を行うとともに、特図普段処理(ステップS35)を行うために必要な情報の設定を行う。
ゲーム処理番号に基づく上述の処理を行った後、設定された各種データをセーブするテーブルデータセーブ処理(ステップS44)を行い、ゲーム処理タイマの更新などの処理を行う特図変動制御処理(ステップS45)を行って特図ゲーム処理を終了する。
図8に示すように、上述の特図ゲーム処理において実行される始動口2SW(スイッチ)監視処理(ステップS30)では、まず、普通電動役物が作動中であるか否かの判定(ステップS50)を行う。この普通電動役物が作動中であるか否かの判定(ステップS50)では、普通電動役物をなす普通電動入賞装置7が作動して遊技球の入賞が可能な開状態となっているかが判定される。普通電動役物が作動中であるか否かの判定(ステップS50)において、普通電動役物が作動中である場合(ステップS50;Yes)は、始動口2スイッチ(特図2始動口SW7d)入力がオンであるか否かの判定(ステップS52)を行う。また、普通電動役物が作動中であるか否かの判定(ステップS50)において、普通電動役物が作動中でない場合(ステップS50;No)は、不正入賞数が上限値であるか否かの判定(ステップS51)を行う。
普通電動入賞装置7は、閉状態では遊技球が入賞不可能であり、開状態でのみ遊技球が入賞可能である。よって、閉状態で遊技球が入賞した場合は何らかの異常や不正が発生した場合であり、このような閉状態で入賞した遊技球があった場合はその数を不正入賞数として計数するようになっている。そして、不正入賞数が上限値であるか否かの判定(ステップS51)では、このように計数された不正入賞数が所定の上限値以上であるかが判定される。この不正入賞数が上限値であるか否かの判定(ステップS51)において、不正入賞数が上限値である場合(ステップS51;Yes)は、始動口2SW監視処理を終了する。すなわち、この場合は特図2始動記憶を発生させないようにする。また、不正入賞数が上限値であるか否かの判定(ステップS51)において、不正入賞数が上限値でない場合(ステップS51;No)は、始動口2スイッチ(特図2始動口SW7d)入力がオンであるか否かの判定(ステップS52)を行う。
始動口2スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS52)では、普通電動入賞装置7に入賞した遊技球を検出する始動口2スイッチ(特図2始動口SW7d)から出力される遊技球の検出信号があるかが判定される。始動口2スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS52)において、始動口2スイッチ入力がオンでない場合(ステップS52;No)は、始動口2SW監視処理を終了する。また、始動口2スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS52)において、始動口2スイッチ入力がオンである場合(ステップS52;Yes)は、始動口信号出力回数を更新する処理(ステップS53)を行う。始動口信号出力回数を更新する処理(ステップS53)では、遊技機の外部の管理装置に対して出力する普通電動入賞装置7への入賞の回数に関する情報を更新する処理を行う。その後、特図2保留数(特図2始動記憶)が上限値(例えば4)であるか否かの判定(ステップS54)を行う。
特図2保留数が上限値であるか否かの判定(ステップS54)において、特図2保留数が上限値である場合(ステップS54;Yes)、すなわち、これ以上特図2始動記憶を記憶できない場合は、始動口2SW監視処理を終了する。また、特図2保留数が上限値であるか否かの判定(ステップS54)において、特図2保留数が上限値でない場合(ステップS54;No)は、特図2保留数を1インクリメントする処理(ステップS55)を行い、大当り乱数値を取得する処理(ステップS56)を行う。その後、大当り図柄乱数2(特図2変動表示ゲーム用の大当り図柄乱数)を取得する処理(ステップS57)、変動パターン乱数2(特図2変動表示ゲーム用の変動パターン乱数)を取得する処理(ステップS58)を行う。これらの各種乱数値を記憶する処理(ステップS56からS58)では、更新した特図始動記憶数に対応して設定される各種乱数値のセーブ領域に、抽出した各種乱数値を記憶する処理を行う。すなわち、遊技制御装置30が第2始動入賞口(普通電動入賞装置7、第2の始動入賞領域)への遊技球の入賞に基づき特図2変動表示ゲームの実行権利を当該特図変動表示ゲームの結果を決定する結果関連情報(大当り乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数)とともに記憶する特図2始動記憶手段をなす。
次に、特図2始動記憶に基づく特図2変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該特図2始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理を行う。この先読み処理としてはまず、大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS59)を行う。この大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS59)では、大当り乱数値が大当り判定値と一致するかが判定される。なお、ここで用いる大当り判定値は、現在の特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される確率状態にかかわらず、常に通常確率状態での値である第1判定値を用いる。これにより、先読み処理を行った時には高確率状態であって大当りと判定したが、実際に特図変動表示ゲームを実行する時には通常確率状態となっていてはずれと判定されてしまうことを防止できる。この大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS59)において、大当り乱数は大当りである場合(ステップS59;Yes)は、連続予告演出コマンド4を取得する処理(ステップS60)を行い、大当り図柄乱数に対応する停止図柄パターンコマンドを取得する処理(ステップS63)を行う。連続予告演出コマンドの詳細については後述するが、連続予告演出コマンド4は当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果が当りとなる場合に選択されるものである。
また、大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS59)において、大当り乱数は大当りでない場合(ステップS59;No)は、連続予告演出コマンドテーブルを取得する処理(ステップS61)を行う。その後、変動パターン乱数に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS62)を行い、大当り図柄乱数に対応する停止図柄パターンコマンドを取得する処理(ステップS63)を行う。なお、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がはずれである場合は、変動パターン乱数により連続予告演出コマンド1から3の何れかを取得もしくは連続予告コマンドを取得しないようになっている。
そして、上述の処理で取得した各種コマンドを設定する処理として、連続予告演出コマンドを設定する処理(ステップS64)、停止図柄パターンコマンドを設定する処理(ステップS65)を行う。ここで設定されたコマンドは後に演出制御装置40に出力される。その後、飾り特図2保留数コマンドを設定する処理(ステップS66)を行って始動口2SW監視処理を終了する。
また、図9に示すように、特図ゲーム処理(図7参照)において実行される始動口1SW(スイッチ)監視処理(ステップS31)においては、まず、始動口1スイッチ(特図1始動口SW13a)入力がオンであるか否かの判定(ステップS70)を行う。この始動口1スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS70)では、第1始動入賞口13に入賞した遊技球を検出する始動口1スイッチ(特図1始動口SW13a)から出力される遊技球の検出信号があるかが判定される。始動口1スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS70)において、始動口1スイッチ入力がオンでない場合(ステップS70;No)は、始動口1SW監視処理を終了する。また、始動口1スイッチ入力がオンであるか否かの判定(ステップS70)において、始動口1スイッチ入力がオンである場合(ステップS70;Yes)は、始動口信号出力回数を更新する処理(ステップS71)を行う。始動口信号出力回数を更新する処理(ステップS71)では、遊技機の外部の管理装置に対して出力する第1始動入賞口13への入賞の回数に関する情報を更新する処理を行う。その後、特図1保留数(特図1始動記憶)が上限値(例えば4)であるか否かの判定(ステップS72)を行う。
特図1保留数が上限値であるか否かの判定(ステップS72)において、特図1保留数が上限値である場合(ステップS72;Yes)、すなわち、これ以上特図1始動記憶を記憶できない場合は、始動口1SW監視処理を終了する。また、特図1保留数が上限値であるか否かの判定(ステップS72)において、特図1保留数が上限値でない場合(ステップS72;No)は、特図1保留数を1インクリメントする処理(ステップS73)を行い、大当り乱数値を取得する処理(ステップS74)を行う。その後、大当り図柄乱数1(特図1変動表示ゲーム用の大当り図柄乱数)を取得する処理(ステップS75)、変動パターン乱数1(特図1変動表示ゲーム用の変動パターン乱数)を取得する処理(ステップS76)を行う。これらの各種乱数値を記憶する処理(ステップS74からS76)では、更新した特図始動記憶数数に対応して設定される各種乱数値のセーブ領域に、抽出した各種乱数値を記憶する処理を行う。すなわち、遊技制御装置30が第1始動入賞口13(第1の始動入賞領域)への遊技球の入賞に基づき第1変動表示ゲームの実行権利を当該特図変動表示ゲームの結果を決定する結果関連情報(大当り乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数)とともに記憶する特図1始動記憶手段をなす。
次に、特図1始動記憶に基づく特図1変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該特図1始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理を行う。この先読み処理としてはまず、普通電動入賞装置7が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS77)を行う。なお、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態である場合は遊技状態が確率変動状態もしくは時短遊技状態である場合である。普通電動入賞装置7が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS77)において、普通電動入賞装置7が時短動作状態である場合(ステップS77;Yes)は、飾り特図1保留数コマンドを設定する処理(ステップS86)を行い、始動口1SW監視処理を終了する。すなわち、この場合は特図1始動記憶に対する先読み処理を行わない。また、普通電動入賞装置7が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS77)において、普通電動入賞装置7が時短動作状態でない場合(ステップS77;No)は、条件装置作動中であるか否かの判定(ステップS78)を行う。
条件装置作動中であるか否かの判定(ステップS78)では、特別変動入賞装置10が動作中であるかが判定される。すなわち、特別遊技状態中であるかが判定される。この条件装置作動中であるか否かの判定(ステップS78)において、条件装置作動中である場合(ステップS78;Yes)は、飾り特図1保留数コマンドを設定する処理(ステップS86)を行い、始動口1SW監視処理を終了する。すなわち、この場合は特図1始動記憶に対する先読み処理を行わない。また、条件装置作動中であるか否かの判定(ステップS78)において、条件装置作動中でない場合(ステップS78;No)は、大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS79)を行う。
大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS79)では、大当り乱数値が大当り判定値と一致するかが判定される。なお、ここで用いる大当り判定値は、現在の特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される確率状態にかかわらず、常に通常確率状態での値である第1判定値を用いる。これにより、先読み処理を行った時には高確率状態であって大当りと判定したが、実際に特図変動表示ゲームを実行する時には通常確率状態となっていてはずれと判定されてしまうことを防止できる。大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS79)において、大当り乱数は大当りである場合(ステップS79;Yes)は、連続予告演出コマンド4を取得する処理(ステップS80)を行い、大当り図柄乱数に対応する停止図柄パターンコマンドを取得する処理(ステップS83)を行う。上述したように連続予告演出コマンド4は当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果が当りとなる場合に選択されるものである。
また、大当り乱数は大当りであるか否かの判定(ステップS79)において、大当り乱数は大当りでない場合(ステップS79;No)は、連続予告演出コマンドテーブルを取得する処理(ステップS81)を行う。その後、変動パターン乱数に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS82)を行い、大当り図柄乱数に対応する停止図柄パターンコマンドを取得する処理(ステップS83)を行う。すなわち、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がはずれである場合は、上述したように変動パターン乱数により連続予告演出コマンド1から3の何れかを取得もしくは連続予告コマンドを取得しないようになっている。
そして、上述の処理で取得した各種コマンドを設定する処理として、連続予告演出コマンドを設定する処理(ステップS84)、停止図柄パターンコマンドを設定する処理(ステップS85)を行う。ここで設定されたコマンドは後に演出制御装置40に出力される。その後、飾り特図1保留数コマンドを設定する処理(ステップS86)を行って始動口1SW監視処理を終了する。
以上のことから、遊技制御装置30が、変動表示ゲームを実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段をなす。より詳細には、遊技制御装置30が、始動入賞領域(第1始動入賞口13、普通電動入賞装置7)への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲームの実行権利を当該変動表示ゲームの結果を決定する結果関連情報(大当り乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数)とともに所定の上限数まで記憶する始動記憶手段をなす。また、遊技制御装置30が、始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶された乱数値を特定値と比較判定する始動記憶判定手段をなす。また、遊技制御装置30が、始動記憶手段(遊技制御装置30)に始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う第1事前判定手段をなす。すなわち、遊技制御装置30が、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段の一部をなす。より詳細には、遊技制御装置30が、始動記憶に対応して記憶されている特別遊技状態の発生を決定するための大当り乱数の値を、当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する大当り事前判定手段をなす。また、遊技制御装置30が、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの変動パターンを決定するための変動パターン乱数の値を、当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する変動パターン事前判定手段をなす。
ここで、連続予告演出コマンドの選択について説明する。上述の先読み処理の結果、選択される連続予告演出コマンドには、図10に示すように連続予告演出コマンド1から4の4種類が設定されている。連続予告演出コマンド1は、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がはずれであり、ノーマルリーチ以下の変動表示態様が実行される場合に選択される。なお、ノーマルリーチ以下とは、ノーマルリーチ以下の信頼度である変動表示態様のことである。この変動表示態様の信頼度とは、その変動表示態様が実行された場合に特別遊技状態となる確率の高さのことであり、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャルリーチ1(SP1リーチ)<スペシャルリーチ2(SP2リーチ)の順に高くなるようになっている。よって、はずれのノーマルリーチ以下の変動表示態様とは、ノーマルリーチもしくはリーチなしではずれとなる変動表示態様のことである。
また、連続予告演出コマンド2は、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がはずれであり、スペシャルリーチ1となる変動表示態様が実行される場合に選択される。連続予告演出コマンド3は、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がはずれであり、スペシャルリーチ2となる変動表示態様が実行される場合に選択される。連続予告演出コマンド4は、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果が当りである場合に選択される。このうち連続予告演出コマンド1から3の選択は、変動パターン乱数も参照して行われる。
ここで、変動パターン乱数を判定するための変動パターン判定値は始動記憶数によりリーチ状態の発生率が異なるように複数の設定が用意されている。これは始動記憶のオーバーフローを防止するために、記憶数が多いほど変動時間が短い変動パターンを選択するようにするためである。図11には、通常遊技状態において特図1変動表示ゲーム及び特図2変動表示ゲームで共通に使用される連続予告演出コマンドを選択するためのテーブルの内容を、図12には、確率変動状態及び時短遊技状態において特図2変動表示ゲームで使用される連続予告演出コマンドを選択するためのテーブルの内容を示した。
変動パターン乱数は0から65535の65536個の値から一つの値が始動入賞時に抽出されるものである。そして、始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始時における保留記憶数(始動記憶数)に応じて異なる変動パターン判定値が設定されている。このうち保留記憶数によって異なる判定結果となる値と、保留記憶数に関わらず同じ判定結果となる値がある。具体的に図11に示すテーブルにおいては、変動パターン乱数値が0からaの範囲である場合は、保留記憶数に拘らずリーチなしの変動表示態様となる。また、変動パターン乱数値がaからbの範囲である場合は、保留記憶数によってリーチなしもしくはノーマルリーチの変動表示態様となり、詳細には、保留記憶数が0から2の場合はノーマルリーチ、保留記憶数が3の場合はリーチなしもしくはノーマルリーチ、保留記憶数が4の場合はリーチなしとなる。
また、変動パターン乱数値がbからcの範囲である場合は、保留記憶数に拘らずノーマルリーチの変動表示態様となる。また、変動パターン乱数値がcからdの範囲である場合は、保留記憶数によってノーマルリーチもしくはスペシャルリーチ1(SPリーチ1)の変動表示態様となり、詳細には、保留記憶数が0から2の場合はSPリーチ1、保留記憶数が3の場合はノーマルリーチもしくはSPリーチ1、保留記憶数が4の場合はノーマルリーチとなる。
また、変動パターン乱数値がdからeの範囲である場合は、保留記憶数に拘らずスペシャルリーチ1の変動表示態様となる。また、変動パターン乱数値がeからfの範囲である場合は、保留記憶数によってスペシャルリーチ1もしくはスペシャルリーチ2(SPリーチ2)の変動表示態様となり、詳細には、保留記憶数が0から2の場合はSPリーチ2、保留記憶数が3の場合はSPリーチ1もしくはSPリーチ2、保留記憶数が4の場合はSPリーチ1となる。また、変動パターン乱数値がfから65535の範囲である場合は、保留記憶数に拘らずスペシャルリーチ2の変動表示態様となる。なお、aからfの値は0<a<b<c<d<e<f<65535となる値である。
そして、上述の連続予告演出コマンドテーブルを取得する処理(ステップS61)で取得する連続予告演出コマンドテーブルには、このように保留記憶数によって異なる判定結果となる値の範囲と、保留記憶数に拘らず同じ判定結果となる値の範囲とが記憶されている。よって、変動パターン乱数に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS62)では、この連続予告演出コマンドテーブルに変動パターン乱数を参照し、変動パターン乱数が保留記憶数に拘らず所定の判定結果となる値の場合に所定の連続予告演出コマンドを取得し、保留記憶数によって所定の判定結果とならない値の場合には連続予告演出コマンドを取得しないようにする処理を行う。
すなわち、変動パターン乱数値が0からcの範囲であり、保留記憶数に拘らずノーマルリーチもしくはリーチなしの変動表示態様となる場合に、連続予告演出コマンド1を取得する。また、変動パターン乱数値がdからeの範囲であり、保留記憶数に拘らずスペシャルリーチ1の変動表示態様となる場合に、連続予告演出コマンド2を取得する。また、変動パターン乱数値がfから65535の範囲であり、保留記憶数に拘らずスペシャルリーチ2の変動表示態様となる場合に、連続予告演出コマンド3を取得する。そして、変動パターン乱数値がcからd、eからfである場合は、連続予告演出コマンドは取得しない。なお、このように保留記憶数によって所定の判定結果とならない値の場合(状態が不定の場合)に選択する連続予告演出コマンドとして連続予告演出コマンド5を設け、これを演出制御装置40に送信するようにしても良い。このような処理によって、乱数を抽出する始動入賞時では当該始動記憶の変動表示ゲーム開始時の始動記憶数が分からないため、連続予告を行ってもSPリーチ等が発生しないこととなってしまう可能性があるという課題を解決できる。
このように始動記憶数に応じてリーチ状態の発生率が異なるようにすることで、遊技が冗長になったり、単調になったりすることを防止でき、遊技の興趣の低下を防止するようにしている。ここで、図11に示す通常遊技状態における場合に比べ、図12に示す確率変動状態及び時短遊技状態における場合の方が、リーチ状態の発生頻度が低くなるようにされている。これは、確率変動状態及び時短遊技状態では普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態となり、特図2始動記憶が容易に発生するようになるので、変動時間が長くなるリーチ状態の発生頻度を低くして特図2始動記憶を迅速に消化できるようにするためである。
また、変動パターン乱数により決定される事項にはリーチ状態の有無の他、変動時間なども含まれ、この変動時間も保留記憶数に応じて異なるようにされている。そして、図11に示す通常遊技状態における場合では、例えば、リーチなしの場合に、始動記憶数が上限数の場合は、上限数でない場合よりも短い変動時間を設定する(いわゆる即止め)ようにしている。また、図12に示す確率変動状態及び時短遊技状態における場合では、例えば、リーチなしの場合に、始動記憶数が0もしくは1でない場合は、0もしくは1である場合よりも短い変動時間を設定する(いわゆる即止め)ようにしている。すなわち、図11に示す通常遊技状態における場合に比べ、図12に示す確率変動状態及び時短遊技状態における場合の方が、短い変動時間が選択され易くなっており、特図2始動記憶を迅速に消化できるようになっている。これによっても遊技が冗長になったり、単調になったりすることを防止でき、遊技の興趣の低下を防止するようにしている。
なお、遊技状態や始動記憶数によりリーチ状態の発生率が異なるようにしたが、これ以外の条件によりリーチ状態の発生率が異なるようにしても良い。また、ここで示した変動パターン乱数の設定値や変動パターン判定値の設定値は一例であって、これに限られるものではない。
また、特図ゲーム処理(図7参照)における特図変動停止処理(ステップS38)では、特図変動表示ゲームの変動表示を終了する際に図13に示すような処理が行われる。上述したように、特別結果態様が第1特別結果態様もしくは第2特別結果態様であった場合には、表示装置43に表示される飾り特図変動表示ゲームの結果はこれらを区別できないような特別結果態様が表示される。また、特別遊技状態の終了時にも明確に時短回数を報知せずに確率変動状態になることだけを報知する。そして、後述するように遊技が進行して区切り回数となる20回目の特図変動表示ゲームの停止時間において、時短遊技状態が継続するか否か、すなわち、時短回数が20回であるか50回であるかを報知するようになっている。この特図変動停止処理では、時短遊技状態において時短回数を報知する20回目の特図変動表示ゲームの停止時間と、時短遊技状態の終了を報知する50回目の特図変動表示ゲームの停止時間に、通常遊技状態などで設定される停止時間(通常停止時間)よりも長い停止時間(延長停止時間3)を設定するようになっている。また、確率変動状態では、停止時間中に演出を実行するために通常遊技状態などで設定される停止時間(通常停止時間)よりも長い停止時間(延長停止時間1もしくは2)を設定するようになっている。
この特図変動停止処理では、まず普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS90)を行う。この普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS90)では、遊技状態が確率変動状態もしくは時短遊技状態であるかが判定される。この普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS90)において、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態でない場合(ステップS90;No)は、通常停止時間(例えば1秒)をセットする処理(ステップS97)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。停止時間コマンドは後に演出制御装置40に出力され、演出制御装置40ではこの停止時間コマンドに基づき飾り特図変動表示ゲームの停止時間を設定する。また、ゲーム処理番号を更新する処理によりゲーム処理番号が4とされ、次回の特図ゲーム処理で特図変動終了処理が行われるようになる。
一方、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態であるか否かの判定(ステップS90)において、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態である場合(ステップS90;Yes)は、ゲームカウンタの値が4以下であるか否かの判定(ステップS91)を行う。ゲームカウンタは、特別遊技状態の発生に基づきリセットされ(値が0とされ)、特図変動表示ゲームの停止時間経過時に更新される(1インクリメントされる)ものであり、特図変動表示ゲームの実行回数をカウントするものである。つまり、ゲームカウンタの値は特別遊技状態の終了後に実行された特図変動表示ゲームの回数となる。ただし、ゲームカウンタは特図変動表示ゲームの停止時間経過時に更新されるため、実行中の特図変動表示ゲームについては計数されていない。すなわち、例えば、特別遊技状態の終了から数えて5回目の特図変動表示ゲームを実行中である場合は、ゲームカウンタの値は4となる。なお、ゲームカウンタは遊技状態にかかわらず更新されるようにしても良いし、確率変動状態及び時短遊技状態でのみ更新されるようにしても良いが、計数開始からの特図変動表示ゲームの実行回数がゲームカウンタで計数可能な上限値を超えた場合でも0(初期値)にならないようにする。
ゲームカウンタの値が4以下であるか否かの判定(ステップS91)において、ゲームカウンタの値が4以下である場合(ステップS91;Yes)、すなわち、遊技状態が確率変動状態である場合は、特図1変動表示ゲームを実行中であるか否かの判定(ステップS98)を行う。この特図1変動表示ゲームを実行中であるか否かの判定(ステップS98)において、特図1変動表示ゲームを実行中である場合(ステップS98;Yes)は、延長停止時間2(例えば4秒)をセットする処理(ステップS100)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。
遊技状態が確率変動状態である場合は普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態となるため特図2始動記憶が発生しやすくなり、特図1変動表示ゲームに優先して実行される特図2変動表示ゲームが連続して実行されることとなる。また、確率変動状態では特図2始動記憶を対象として予告演出を行うようになっており、特に大当りが発生する確率が高い確率変動状態では予告演出が発生する可能性が高く、興趣の高い遊技が実行可能である。しかし、確率変動状態で特図1変動表示ゲームが実行されている場合は、特図2始動記憶がない状態であり、予告演出を実行できない状態となっている。このような場合に長い停止時間(延長停止時間2)を設定することで特図2始動記憶が発生する機会を増やすことができ、予告演出により遊技の興趣を向上することができる。また、このような場合には、変動時間も特図2始動記憶がある場合より長い時間を設定し、これによっても特図2始動記憶が発生する機会を増やすようにしている。なお、このような特図2始動記憶がない状態は特に通常遊技状態で大当りが発生して確率変動状態となった場合に発生する可能性が高い。
また、特図1変動表示ゲームを実行中であるか否かの判定(ステップS98)において、特図1変動表示ゲームを実行中でない場合(ステップS98;No)は、延長停止時間1(例えば3秒)をセットする処理(ステップS99)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。後述するように、確率変動状態では、停止時間中に予告を実行するようになっており、予告の実行に十分な停止時間を確保するため、通常遊技状態などで設定される停止時間(通常停止時間)よりも長い停止時間(延長停止時間1)を設定するようになっている。
一方、ゲームカウンタの値が4以下であるか否かの判定(ステップS91)において、ゲームカウンタの値が4以下でない場合(ステップS91;No)、すなわち、遊技状態が時短遊技状態である場合は、ゲームカウンタの値が19であるか否かの判定(ステップS92)を行う。このゲームカウンタの値が19であるか否かの判定(ステップS92)において、ゲームカウンタの値が19である場合(ステップS91;Yes)、すなわち、特別遊技状態の終了から数えて20回目の特図変動表示ゲームを実行中である場合は、延長停止時間3(例えば6秒)をセットする処理(ステップS93)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。この場合は停止時間(延長停止時間3)において時短遊技状態が継続するか否か、つまり、時短回数が20回であるか50回もしくは100回であるかの報知が行われる。また、ゲームカウンタの値が19であるか否かの判定(ステップS92)において、ゲームカウンタの値が19でない場合(ステップS92;No)は、ゲームカウンタの値が49であるか否かの判定(ステップS96)を行う。
ゲームカウンタの値が49であるか否かの判定(ステップS96)において、ゲームカウンタの値が49である場合(ステップS96;Yes)、すなわち、特別遊技状態の終了から数えて50回目の特図変動表示ゲームを実行中である場合は、延長停止時間3(例えば6秒)をセットする処理(ステップS93)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。この場合は停止時間(延長停止時間3)において時短遊技状態が継続するか否か、つまり、時短回数が50回であるか100回であるかの報知が行われる。また、ゲームカウンタの値が49であるか否かの判定(ステップS96)において、ゲームカウンタの値が49でない場合(ステップS96;No)は、通常停止時間(例えば1秒)をセットする処理(ステップS97)を行う。その後、停止時間コマンドを設定する処理(ステップS94)を行い、ゲーム処理番号を更新する処理(ステップS95)を行って、特図変動停止処理を終了する。
なお、ゲームカウンタの値が49である場合(50回目のゲーム)に設定される延長停止時間を、ゲームカウンタの値が19(20回目のゲーム)である場合に設定される延長停止時間とは異なる時間(例えば3秒)としても良い。また、100回目となる特図変動表示ゲームにおいて時短遊技状態を終了する旨の報知を行うために延長停止時間しても良い。また、確率変動状態が終了する5回目の特図変動表示ゲームにおける停止時間に、確率変動状態が終了する旨の報知を行うようにしても良い。また、確率変動状態においては、ゲームカウンタ値の増加とともに停止時間が徐々に長くなるようにしても良い。
また、時短回数が100回となる第3特別結果態様が導出された場合は、特別遊技状態中のラウンド数が15Rであるため、時短回数が100回であることが判別可能である。よって、第3特別結果態様が導出された場合は20回目のゲームや50回目のゲームで延長停止時間3を設定せずに通常停止時間とし、時短遊技状態が継続するか否かの報知を行わないようにしても良い。そしてこれに関連して、特別遊技状態中のラウンド数が6Rであって特別遊技状態の終了から数えて50回目の特図変動表示ゲームが実行された場合は、ここで時短遊技状態が終了することが明らかである。よって、ゲームカウンタの値が49である場合(ステップS96;Yes)に設定される延長停止時間では、時短遊技状態が継続するか否かを演出ゲームで報知するのではなく、単に時短遊技状態を終了する旨の報知を行うのみとしても良い。または延長停止時間を設定しなくても良い。
さらに、第4特別結果態様として、特別遊技状態でのラウンド数が15ラウンドで該特別遊技状態の終了後に50回の特図変動表示ゲームを実行するまで普通電動入賞装置7の動作状態を時短動作状態(最初の5回は確率変動状態)とする(時短回数50回)特別結果態様(15R時短50(図柄))を設定しても良い。また、この場合、表示装置43に表示される飾り特図変動表示ゲームの結果として第3特別結果態様と第4特別結果態様とを区別できないような特別結果態様を表示するとともに特別遊技状態の終了時にも明確に時短回数を報知しないようにする。そして、ゲームカウンタの値が49である場合(ステップS96;Yes)に設定される延長停止時間において時短回数が50回であるか100回であるかの報知を行うようにしても良い。
すなわち、遊技制御装置30が、始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶された始動記憶により変動表示ゲームを連続して実行させる場合に、今回の変動表示ゲームの停止結果態様を導出してから次回の変動表示ゲームを開始する間に停止時間を設定する停止時間制御手段をなす。なお、停止時間制御手段は、通常停止時間と、該通常停止時間よりも時間が長い延長停止時間とを設定可能である。また、次回の変動表示ゲームが連続して実行されない場合(始動記憶が0である場合)でも停止時間は設定される。そして、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、特定遊技状態(時短遊技状態)が終了する所定回数目(20回目、50回目(100回目を含んでも良い))の変動表示ゲームに対して延長停止時間を設定するようにしている。また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、特定遊技状態が終了することとなる変動表示ゲームの実行回数となる前であっても特定遊技状態継続数選択手段(遊技制御装置30)の選択肢として設定されている回数と同回数目(20回目(50回目を含んでも良い))の変動表示ゲームに対して延長停止時間を設定するようにしている。また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、高確率状態中(確率変動状態中)に延長停止時間を設定するようにしている。
以上のことから、特別遊技状態の終了後、変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となる確率を通常よりも高めた高確率状態を発生可能な確率変動手段(遊技制御装置30)を備え、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、高確率状態中に延長停止時間を設定するようにしたこととなる。
また、本実施形態の遊技機は、始動記憶手段に記憶されて未だ特図変動表示ゲームの実行前の特図始動記憶を対象として、対象となる特図変動表示ゲームよりも以前から当該特図変動表示ゲームの結果を予告することが可能となっている。この特図変動表示ゲームの結果の予告は、例えば、特別結果を導出する特図変動表示ゲームを実行する始動記憶の存在を予告するものである。なお、必ずしも特別結果の導出を予告するものでなくても良く、特別結果の導出の可能性があることを予告するものとしても良い。また、リーチ状態の発生を予告するものとしても良い。また、予告の実行期間としては、一の特図変動表示ゲームにおいて行う予告や、複数の特図変動表示ゲームに亘って連続的に予告演出を行う連続的な予告などを実行可能である。
図14に示すように、通常遊技状態や時短遊技状態では、変動時間において予告などの種々の演出が行われる。また、図15に示すように、確率変動状態では、停止時間として通常停止時間より長い延長停止時間が設定され、この延長停止時間において予告などの種々の演出が行われる。
図16には、確率変動状態における予告演出の一例を示した。なお、図15に示した(a)から(e)の表示は、図16の(a)から(e)に対応している。特別遊技状態が終了すると確率変動状態で遊技が開始される(図15のt1)。このとき、この例では図16(a)に示すように特図2始動記憶がないため、特図1変動表示ゲーム(図15のt1からt3)が実行される。
この特図変動表示ゲーム(図15のt1からt5)は、変動時間(図15のt1からt2)において図16(b)に示すように所定時間に亘り特別識別情報の変動表示が行われた後に、図16(c)に示すように特別識別情報が仮停止された状態となる。この仮停止の状態では識別情報が揺れるように表示されており、完全には停止していないことが示される。
この例では、図16(b)(c)に示すように変動時間の間に特図2始動記憶が3個発生し、図16(b)に示すように3つめの特図2始動記憶(黒丸で示す)が連続的な予告の対象となりうる始動記憶となっている。この連続的な予告の対象となりうる始動記憶とは、後述するように結果が大当りとなるものや、特定のリーチを発生することが先読み処理により判明したものである。なお、図16では説明のために連続的な予告の対象となりうる始動記憶を他の始動記憶と区別して表示しているが実際には区別して表示せず、遊技者には連続的な予告の対象となりうる始動記憶の有無が分からないようにすることが好ましい。ただし、連続的な予告の対象となりうる始動記憶の有無が分かるようにしても良い。
このように連続的な予告の対象となりうる始動記憶が発生した場合には、所定の確率で連続的な予告が開始される。この連続的な予告は連続的な予告の対象となる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームよりも前に実行される複数の変動表示ゲームに亘って連続的に予告を行うものである。この例では図16(b)に示す3つめの特図2始動記憶の発生時に当該始動記憶を対象とした連続的な予告の実行が決定される。
ここで、図17に示すように、前回の特図変動表示ゲームの停止時間における所定期間経過後から、実行中の特図変動表示ゲームの停止時間における所定期間経過まで(t10からt11まで、予告反映可能期間とする)に発生した特図2始動記憶を対象とした連続的な予告の実行が決定された場合は、実行中の特図変動表示ゲームの停止時間から連続的な予告が開始可能である。これにより、実行中の特図変動表示ゲームの停止期間中に発生した始動記憶を対象とする予告を、その停止期間中に実行することができ、より予告の期間を引き延ばすことができ期待感を高めることができる。すなわち、従来のように特図変動表示ゲーム中に発生した始動記憶を対象とする予告はタイミング的にその特図変動表示ゲーム中に行うことができないので、予告の発生が1特図変動表示ゲーム分遅れることとなってしまうが、このような課題を解決することができる。また、停止期間が延長されている間に始動記憶が発生して、その始動記憶しかない場合でも、その始動記憶に対する予告を事前に行うことが可能となる、といった従来では不可能な特有な効果も得られる。
よって、図16に示す例では、実行中の特図変動表示ゲームから連続的な予告の実行が開始されるようになり、識別情報は完全に停止した状態となる停止時間(図15のt2からt5)における所定期間(図15のt3からt4)において、図16(d)に示すような連続的な予告の一回目となる連続予告画像54が表示される。
その後、一つ目の特図2始動記憶に基づく特図2変動表示ゲームが開始され(図15のt5)、図16(e)に示すように特別識別情報の変動表示が行われる。図15に示すように、この特図2変動表示ゲームの停止時間(図15のt6からt7)においては連続的な予告の二回目が実行される。また、二つ目の特図2始動記憶に基づく特図2変動表示ゲームの停止時間(図15のt8からt9)においては連続的な予告の三回目が実行される。これらの連続的な予告の二回目、三回目も図16(d)と同様に連続予告画像54が表示される。
なお、確率変動状態での特図1変動表示ゲームに対しては、停止時間として延長停止時間2が設定されるようになっている(図13参照)。また、変動時間も特図2変動表示ゲームより長くされ、特図2始動記憶が発生しやすくなるようにされている。また、図15,16に示す例では、特図1変動表示ゲームで予告を行っているが、予告対象が特図2始動記憶であれば確率変動状態や時短遊技状態における特図1変動表示ゲームでも予告は行う。
図18から図21には、停止時間における演出表示の例として、相互に関連性のある予告演出を複数の特図変動表示ゲームで連続させる連続予告の例を示した。この演出表示の例では、大当りの可能性がパーセントで表示されたルーレットを回転し、停止時にカーソルが指し示す位置の表示により大当りの可能性を報知するものである。なお、大当りの可能性を示すパーセント表示は、必ずしも大当りの可能性と一致するものでなくても良く、数値が高いことで大当りの可能性が高いことを相対的に示すものである。ただし、100%の場合は大当りの発生が確定していることを報知するものとする。また、図18から図21では、二回または三回の特図変動表示ゲームの停止時間に亘る演出表示を示したが、これ以外の回数の特図変動表示ゲームに亘る複数の演出表示のパターンも用意されている。
図18には、連続予告の実行が決定されていない場合における停止時間での演出を示した。この場合は予告演出ではなく、各回の演出では大当りの可能性として「?」が報知される。また、例えば三回の特図変動表示ゲームに亘って演出が実行され、各回において大当りの可能性の高い報知がなされることを遊技者に期待させるようにしている。
図19には結果がはずれとなる始動記憶を対象とした演出(連続予告)を示した。この場合、各回の演出で大当りの可能性として相対的に低い値である「20%」が報知され、大当りが発生する可能性はそれほど高くないことが報知される。なお、パーセント表示の値やルーレットにおける領域の大きさが異なるパターンは複数用意されており、これらから選択して実行するようになっているが、この場合は、大当りが発生する場合と比べてパーセント表示の値が低い領域が大きいパターンが選択され易くなっている。
図20には結果が大当りとなる始動記憶を対象とした演出(連続予告)を示した。この場合、三回目の演出で大当りの可能性として相対的に高い値である「80%」が報知され、大当りが発生する可能性が高いことが報知される。また、一回目では「?」、二回目では「30%」、三回目では「80%」と、徐々に数値が高くなるようにされ、演出の進行に伴い遊技者の期待感を高めるようにしている。なお、パーセント表示の値やルーレットにおける領域の大きさが異なるパターンは複数用意されており、これらから選択して実行するようになっているが、この場合は、はずれの場合に比べてパーセント表示の値が高い領域が大きいパターンが選択され易くなっている。
図21には、結果が大当りとなる始動記憶を対象とした演出(連続予告)であって、大当りの確定報知がなされる例を示した。この場合、二回目の演出で大当りの確定報知である「100%」が報知され、大当りが発生することが報知される。また、一回目では「50%」、二回目では「100%」と、徐々に数値が高くなるようにされ、演出の進行に伴い遊技者の期待感を高めるようにしている。
なお、図18から21に示す演出表示においては、各回の演出パターンで報知されるパーセント表示の数値を決定する場合に、前回の演出パターンと同じ数値か、前回よりも数値が高い演出パターンを選択することが望ましい(「?」は0%とみなす)。
このように、特図変動表示ゲームの停止期間中に予告を行うことにより、多種の情報を効率よく報知することができ、その情報が当該特図変動表示ゲームを装飾するものなのか次回以降の特図変動表示ゲームの結果を予告するものなのかが明確になり、興趣及び期待感を高めることができる。また、特図変動表示ゲームの停止期間を延長することで、当該期間において多種多彩な予告が行え、興趣性を高めることができる。
また、予告の対象となる特図変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の特図変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うので、予告の情報を明確に報知できるとともに長い期間遊技者の期待感を高めることができる。また、予告態様を多彩化することができ興趣性を向上させることができる。
さらに、停止期間の延長を毎回行うのは五回の特図変動表示ゲームに限られた確率変動状態のみであり、時短遊技状態などで特図変動表示ゲームの進行が遅延することもない。また、確率変動状態中は、変動中において、通常確率状態時に出力する情報の他、確率変動状態を報知する情報を出力する場合が多く、このように多くの情報が出力された状態で予告を行っても予告の情報が明確になりにくいが、延長停止時間を設定して当該延長停止時間で予告を行うことで、出力する情報が多い期間でも効率よく予告を行うことが可能となり、確率変動状態中の期待感を高めることができる。また、確率変動状態中は、特図変動表示ゲームの実行期間を短くする場合が多いので、実行期間が短くなっても十分に予告を実行する期間を確保することができる。さらに、確率変動状態は特図変動表示ゲームの実行回数(五回)で終了するものであり、次回の特別遊技状態が確実に発生するものではないので、予告を実行することにより遊技者の期待感を極めて高めることができる。
また、上述したように時短遊技状態においては、20回目及び50回目の特図変動表示ゲームの停止時間として通常停止時間より長い延長停止時間が設定され、この延長停止時間において所定の演出が行われるようになっている。確率変動状態では延長停止時間が連続して設定されるので連続予告を行っても問題ないが、時短遊技状態では所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる特図変動表示ゲームにおいて、当該特図変動表示ゲームの後に実行される特図変動表示ゲームの結果についての予告演出を行うと、異なる種類の演出が重複して演出の内容が明確でなくなったり、連続的な予告の場合は連続性が失われたりし、演出の効果が低減してしまう虞がある。そこで、時短遊技状態で所定の演出が行われる延長停止時間(延長停止時間3)の後に実行される変動表示ゲームの結果について、所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止するようにしている。
図22,23には、時短遊技状態で所定の演出が行われる延長停止時間(延長停止時間3)の後に実行される変動表示ゲームの結果について、所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する例を示した。なお、図22に示した(a)から(f)の表示は、図23の(a)から(f)に対応している。
この例では、まず特図変動表示ゲームで第2特別結果態様が導出され、50回の特図変動表示ゲームを行うまで普通電動入賞装置7が時短動作状態となる時短遊技状態が開始している(図22のt20)。この時短遊技状態においては普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態となるため特図2始動記憶が発生しやすくなる。よって、特図1変動表示ゲームに優先して実行される特図2変動表示ゲームが連続して実行されることとなる。
また、時短遊技状態で20回目の特図変動表示ゲーム(図22のt23からt25)では、図13に示した処理により延長停止時間3(図22のt24からt25)が設定される。この時短遊技状態で20回目の特図変動表示ゲームでは、図23(b)に示すように所定時間に亘り特別識別情報の変動表示が行われた後に、図23(c)に示すように特別識別情報が仮停止された状態となる。この仮停止の状態では識別情報が揺れるように表示されており、完全には停止していないことが示される。その後、延長停止時間となると、識別情報は完全に停止した状態となるとともに、表示部43aの端に表示されるようになる。この延長停止時間では、所定の演出として表示部43aの中央に時短遊技状態を継続するか否かを報知するためのゲーム画像53が表示される。
この例では時短回数が50回であるため、時短遊技状態を継続するか否かを報知するゲーム画像53で継続する旨の結果が報知され、図23(e)に示すように時短遊技状態で21回目の特図変動表示ゲームが開始される。この時短遊技状態を継続するか否かを報知するゲーム画像53は、遊技制御装置30から受信した情報に基づき演出制御装置40が制御するようになっている。すなわち、演出制御装置40が、停止時間制御手段(遊技制御装置30)により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段をなす。
このように通常停止時間よりも長い延長停止時間が設定されることで、延長された停止時間内で期待感や興趣の高い演出を行うことが可能となる。また、停止時間の延長により特定遊技状態の継続や終了を確実に報知することができる。また、特定遊技状態の終了を特別遊技状態の発生時に予め報知するよりも、特定遊技状態中の期待感を高めることができるし、特定遊技状態が継続するか否かを興趣性の高い態様で報知することができる。また、特定遊技状態が終了することとなる特図変動表示ゲームで設定された延長停止時間中は未だ特定遊技状態となっている。したがって、延長停止時間中に普図変動表示ゲームの結果が導出された場合には、普通電動入賞装置7の開放パターンが遊技者に有利なパターンとなる。これにより、延長停止時間中の遊技者の止め打ちを防止できるし、特定遊技状態の終了時に始動記憶が上限となりやすく、遊技者に有利になる。
以上のことから、停止時間制御手段(遊技制御装置30)により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段(演出制御装置40)を備えていることとなる。
また、開状態と閉状態とに変換可能に構成されるとともに遊技球の入賞に基づき変動表示ゲームの実行権利を付与する普通電動入賞装置7と、特別遊技状態の終了後、所定回数変動表示ゲームが実行される期間を限度として、普通電動入賞装置7の変換制御を変更することで変動表示ゲームの実行権利の獲得を容易にした特定遊技状態(確率変動状態や時短遊技状態)を発生させる特定遊技状態発生手段(遊技制御装置30)と、を備え、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、特定遊技状態が終了する所定回数目の変動表示ゲームに対して所定の演出が行われる延長停止時間を設定するものとし、停止期間演出手段(演出制御装置40)は、当該延長停止時間において所定の演出として特定遊技状態が終了する旨を報知するための演出を行うようにしたこととなる。
また、特定遊技状態発生手段(遊技制御装置30)は、該特定遊技状態が終了することとなる変動表示ゲームの回数を予め定められた複数通りの回数のうちから選択する特定遊技状態継続数選択手段(遊技制御装置30)を含み、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、特定遊技状態が終了することとなる変動表示ゲームの実行回数(50回)となる前であっても特定遊技状態継続数選択手段の選択肢として設定されている回数(20回)と同回数目の変動表示ゲームに対して所定の演出が行われる延長停止時間を設定するものとし、停止期間演出手段(演出制御装置40)は、当該延長停止時間において、所定の演出としてその結果により特定遊技状態が継続するか否かを報知する演出ゲームを行うようにしたこととなる。
ここで、図23(a)に示すように、時短遊技状態で19回目の特図変動表示ゲームの実行中(図22のt21からt22)に、連続的な予告の対象となりうる3つめの特図2始動記憶(黒丸で示す)が発生している。この連続的な予告の対象となりうる始動記憶とは、後述するように結果が大当りとなるものや、特定のリーチを発生することが先読み処理により判明したものである。なお、図23では説明のために連続的な予告の対象となりうる始動記憶を他の始動記憶と区別して表示しているが実際には区別して表示せず、遊技者には連続的な予告の対象となりうる始動記憶の有無が分からないようにすることが好ましい。ただし、連続的な予告の対象となりうる始動記憶の有無が分かるようにしても良い。
このように連続的な予告の対象となりうる始動記憶が発生した場合に、所定の演出が行われる延長停止時間を跨ぐことがなければ、所定の確率で連続的な予告が開始される。この連続的な予告は、連続的な予告の対象となりうる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームよりも前に実行される複数の変動表示ゲームに亘って連続的に予告を行うものである。また、実行中の特図変動表示ゲームにおける所定期間内に連続的な予告の対象となりうる始動記憶が発生した場合は、実行中の特図変動表示ゲームから連続的な予告が開始される。すなわち、所定の演出が行われる延長停止時間がなければ、図22に括弧書きで示すように、連続的な予告の対象となる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームに亘る複数の特図変動表示ゲームで連続予告が実行される。
しかし、この例では時短遊技状態で19回目の特図変動表示ゲームの実行中に発生した連続的な予告の対象となりうる3つめの特図2始動記憶が、時短遊技状態で22回目の特図変動表示ゲーム(図22のt27から開始)を実行する始動記憶となっている。つまり、所定の演出が行われる延長停止時間(図22のt24からt25)に跨って連続予告が実行されてしまうこととなる。このような場合には、図23(a)から(d)に示すように、所定の演出が行われる延長停止時間が設定される20回目の特図変動表示ゲームの終了までは連続予告の実行を禁止する。そして、図23(e)に示すように、21回目の特図変動表示ゲームから連続予告が開始されて、変動時間(図22のt25からt26)において連続予告画像54が表示される。ただし、この例では22回目の特図変動表示ゲームが予告対象であったので、21回目の特図変動表示ゲームでのみ、すなわち一の特図変動表示ゲームで予告が行われる。なお、連続的な予告の対象となった22回目の特図変動表示ゲームは、図23(f)に示すようにリーチ状態が発生するなど、大当りへの期待感が高い特図変動表示ゲームが実行される。
なお、図22の最下段に示すように時短回数が20回であった場合は、図23(d)で示した時短遊技状態を継続するか否かを報知するゲーム画像53で終了する旨の結果が報知されて通常遊技状態となるが、上述と同様に予告が行われる。ただし、通常遊技状態であるため、変動時間は時短遊技状態よりも長くなっている。
なお、連続予告の演出内容は表示部43aに連続予告画像54(例えば、図18から21に示す画像)を表示するものに限られるものではない。例えば、背景や音声、ランプやLEDの発光態様なども変化させるようにしても良い。さらに、対象となる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームに亘って、特定の図柄停止態様(例えば「1,2,3」)の表示やリーチ状態の発生を連続して行うものなどの停止図柄による演出も可能である。また、単に画像表示を連続的に行う場合の他、キャラクタ等を登場させて変動表示ゲーム毎にストーリーが発展するようにすると興趣がより高まる。また、変動時間中に行うようにしたが、特図変動表示ゲーム全般で行うもの、停止時間中に行うもの、それらの組合せで行うものなど何でも良い。また、「連続的に予告」とは、同一あるいは相互に関連性のある予告演出を複数の特図変動表示ゲームで連続させるもの、特図変動表示ゲームの進行によりストーリーが発展するものなどである。なお、複数の特図変動表示ゲームの全てで予告を発生させないで、途中の特図変動表示ゲームで一旦予告を行わない期間があってもよい。また、予告の対象となる特図変動表示ゲームにおいても予告を行う場合には、それ以前の特図変動表示ゲームと対象の特図変動表示ゲームとで連続的な予告としてもよい。
以上のような連続予告の設定や禁止の制御を行うために、演出制御装置40では図24,25に示す連続予告設定処理が行われる。なお、図24に示す連続予告設定処理は遊技状態が確率変動状態及び時短遊技状態である場合に実行されるものであり、遊技状態が通常遊技状態である場合には、図24に示す連続予告設定処理に替えて別の連続予告設定処理が行われる。また、特別遊技状態中には図25に示す連続予告設定処理が行われる。
図24に示す連続予告設定処理では、まず、予告遅延カウンタが0であるか否かの判定(ステップS110)を行う。予告遅延カウンタの設定の詳細については後述するが、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を行うと、当該連続予告が延長停止時間を跨ぐこととなる場合に値が加算されるものである。すなわち、連続予告の実行を禁止する際に値が加算されるものである。この予告遅延カウンタが0であるか否かの判定(ステップS110)において、予告遅延カウンタが0である場合(ステップS110;Yes)は、特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定(ステップS111)を行う。
特図2記憶数コマンドは特図2始動記憶が発生した場合に遊技制御装置30から演出制御装置40に送信されるものである。この特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定(ステップS111)において、特図2記憶数コマンドを受信していない場合(ステップS111;No)は、連続予告設定処理を終了する。また、特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定(ステップS111)において、特図2記憶数コマンドを受信している場合(ステップS111;Yes)は、ゲームカウンタが49以下であるか否かの判定(ステップS112)を行う。
ゲームカウンタの値が49以下であるか否かの判定(ステップS112)では、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を行った場合に、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨ぐ可能性があるかが判定される。このゲームカウンタの値が49以下であるか否かの判定(ステップS112)において、ゲームカウンタの値が49以下でない場合(ステップS112;No)は、当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)を行う。すなわちこの場合は、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨ぐこととはないため、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)を行う。
また、ゲームカウンタの値が49以下であるか否かの判定(ステップS112)において、ゲームカウンタの値が49以下である場合(ステップS112;Yes)は、ゲームカウンタ+記憶数が49以下であるか否かの判定(ステップS113)を行う。すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始すると所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨ぐ可能性がある場合である。
ゲームカウンタ+記憶数が49以下であるか否かの判定(ステップS113)では、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を行った場合に、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨ぐかが判定される。このゲームカウンタ+記憶数が49以下であるか否かの判定(ステップS113)において、ゲームカウンタ+記憶数が49以下でない場合(ステップS113;No)は、予告遅延カウンタを1インクリメントする処理(ステップS116)を行い、連続予告設定処理を終了する。
すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始すると、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨ぐこととなるため、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)をここでは行わない(連続予告を禁止する)。このため、予告遅延カウンタを加算しておき、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームが終了した後に連続予告の設定を行うようにする。なお、時短回数が50回の場合は、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームが終了すると時短遊技状態が終了して通常遊技状態となるが、通常遊技状態で行われる連続予告設定処理において、当該特図2始動記憶について予告遅延カウンタの値に基づき連続予告の設定に関する処理が行われるようになっている。
また、ゲームカウンタ+記憶数が49以下であるか否かの判定(ステップS113)において、ゲームカウンタ+記憶数が49以下である場合(ステップS113;Yes)は、ゲームカウンタの値が19以下であるか否かの判定(ステップS114)を行う。すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始しても所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる50回目の特図変動表示ゲームを跨がない場合である。
ゲームカウンタの値が19以下であるか否かの判定(ステップS114)では、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を行った場合に、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐ可能性があるかが判定される。このゲームカウンタの値が19以下であるか否かの判定(ステップS114)において、ゲームカウンタの値が19以下でない場合(ステップS114;No)は、当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)を行う。すなわちこの場合は、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐこととはないため、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)を行う。
また、ゲームカウンタの値が19以下であるか否かの判定(ステップS114)において、ゲームカウンタの値が19以下である場合(ステップS114;Yes)は、ゲームカウンタ+記憶数が19以下であるか否かの判定(ステップS115)を行う。すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始すると所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐ可能性がある場合である。
ゲームカウンタ+記憶数が19以下であるか否かの判定(ステップS115)では、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を行った場合に、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐかが判定される。このゲームカウンタ+記憶数が19以下であるか否かの判定(ステップS115)において、ゲームカウンタ+記憶数が19以下でない場合(ステップS115;No)は、予告遅延カウンタを1インクリメントする処理(ステップS116)を行い、連続予告設定処理を終了する。すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始すると所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐこととなるため、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)をここでは行わない。このため、予告遅延カウンタを加算しておき、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームが終了した後に連続予告の設定を行うようにする。なお、時短回数が20回の場合は、所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームが終了すると時短遊技状態が終了して通常遊技状態となるが、通常遊技状態で行われる連続予告設定処理において、当該特図2始動記憶について予告遅延カウンタの値に基づき連続予告の設定に関する処理が行われるようになっている。
また、ゲームカウンタ+記憶数が19以下であるか否かの判定(ステップS115)において、ゲームカウンタ+記憶数が19以下である場合(ステップS115;Yes)は、当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)を行う。すなわちこの場合は、発生した特図2始動記憶を対象として連続予告を開始しても所定の演出が行われる延長停止時間が設定されることとなる20回目の特図変動表示ゲームを跨ぐこととはないため、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)を行う。すなわち、演出制御装置40が、停止期間演出手段(演出制御装置40)による所定の演出が行われる延長停止時間(延長停止時間3)の後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する予告禁止手段をなす。また、予告禁止手段(演出制御装置40)は、停止期間演出手段(演出制御装置40)による所定の演出が行われる延長停止時間(延長停止時間3)が設定される変動表示ゲームの後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段(演出制御装置40)による所定の演出が行われる延長停止時間(延長停止時間3)が間に設定される複数の変動表示ゲームに亘る連続的な予告を禁止するようにしていることとなる。
一方、予告遅延カウンタの値が0であるか否かの判定(ステップS110)において、予告遅延カウンタの値が0でない場合は、ゲームカウンタが20または50であるか否かの判定(ステップS117)を行う。このゲームカウンタが20または50であるか否かの判定(ステップS117)では、所定の演出が行われる延長停止時間が設定される20回目または50回目の特図変動表示ゲームが終了したかが判定される。ゲームカウンタが20または50であるか否かの判定(ステップS117)において、ゲームカウンタが20または50でない場合(ステップS117;No)は、特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定(ステップS111)を行う。また、ゲームカウンタが20または50であるか否かの判定(ステップS117)において、ゲームカウンタが20または50である場合(ステップS117;Yes)は、予告遅延カウンタを1デクリメントする処理(ステップS118)を行い、当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)を行う。すなわちこの場合は、所定の演出が行われる延長停止時間が設定される20回目または50回目の特図変動表示ゲームが終了したので、連続予告の設定に関する処理を保留し、予告遅延カウンタを加算した特図2始動記憶について連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)を行う。すなわち、予告禁止手段(演出制御装置40)が予告を禁止した場合には、所定の演出が行われる延長停止時間が設定された変動表示ゲーム以降の変動表示ゲームにおいて予告を行うようにしていることとなる。
なお、連続予告の設定に関する処理を保留し、予告遅延カウンタを加算した特図2始動記憶についての連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)における「当該記憶」は、連続予告の設定に関する処理を保留していた特図2始動記憶とする。また、複数の特図2始動記憶についての連続予告の設定に関する処理が保留されている場合は、予告遅延カウンタの値が連続予告の設定に関する処理が保留されている特図2始動記憶の分だけ加算されている。よって、予告遅延カウンタの値が0になるまで同じ処理が繰り返されて、連続予告の設定に関する処理が保留されている特図2始動記憶のそれぞれについて順次連続予告の設定に関する処理が行われる。
このとき、記憶された順に連続予告の設定に関する処理を行うようにすることで、連続予告の実行に際して不都合が生じる可能性を低減することができる。例えば、連続予告の設定に関する処理が保留されている特図2始動記憶に結果がはずれであるSPリーチを発生するものが2つある場合、記憶された順とは逆の順に連続予告の設定に関する処理を行う場合に不都合が生じる可能性が高まってしまう。ここで、結果がはずれであるSPリーチを発生する2つの始動記憶のうち、先に消化される始動記憶のSPリーチを先のSPリーチとし、後に消化される始動記憶のSPリーチを後のSPリーチとする。後述するようにSPリーチを発生する始動記憶を対象として所定の確率で連続予告を実行するようになっており、記憶された順とは逆の順に処理を行うと、後のSPリーチを対象として連続予告の実行が決定される可能性がある。後のSPリーチを対象として連続予告が実行されると、連続予告の実行中に先のSPリーチが発生するので、延長停止時間を跨ぐ場合と同様に予告の連続性が失われて演出の効果が低減してしまう虞がある。しかし、記憶された順に処理を行えば、先のSPリーチを対象として連続予告の実行が決定される可能性が高く、演出の効果が低減してしまうことを防止できる。
以下、連続予告の設定に関する処理(ステップS119からS132)について説明する。当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)では、遊技制御装置30から送信された連続予告演出コマンド(図10参照)を取得する処理を行う。その後、連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)を行う。
この連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)において、連続予告演出発生フラグがセットされている場合(ステップS120;Yes)は、連続予告設定処理を終了する。この場合は、連続予告の設定に関する処理を行っている特図2始動記憶よりも先に消化される特図2始動記憶を対象とした連続予告が実行中もしくは実行の決定がなされている場合である。これにより、予告が実行される場合には事前判定が一時的に中断されて、複数の特別遊技状態の発生を予告する等の著しく射倖性を高める予告を防止することが可能となる。なお、後述するように連続予告演出発生フラグには連続予告発生フラグ1と連続予告発生フラグ2があるが、何れかが設定されていれば連続予告演出発生フラグがセットされている(ステップS120;Yes)と判定する。また、連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)において、連続予告演出発生フラグがセットされていない場合(ステップS120;No)は、当該記憶は当りであるか否かの判定(ステップS121)を行う。
当該記憶は当りである否かの判定(ステップS121)では、当該始動記憶について受信した連続予告演出コマンドが連続予告演出コマンド4であるかが判定される。この当該記憶は当りである否かの判定(ステップS121)において、当該記憶は当りでない場合(ステップS121;No)は、当該記憶はSPリーチであるか否かの判定(ステップS122)を行う。
当該記憶はSPリーチである否かの判定(ステップS122)では、受信した連続予告演出コマンドが連続予告演出コマンド2もしくは3であるかが判定される。この当該記憶はSPリーチである否かの判定(ステップS122)において、当該記憶はSPリーチでない場合(ステップS122;No)は、連続予告設定処理を終了する。なお、連続予告演出コマンドが送信されなかった特図2始動記憶については、当該記憶は当りでない(ステップS121;No)と判定されるとともに当該記憶はSPリーチでない(ステップS122;No)と判定されて連続予告設定処理を終了する。
また、当該記憶はSPリーチである否かの判定(ステップS122)において、当該記憶はSPリーチである場合(ステップS122;Yes)は、ハズレ用の連続予告を所定の確率で発生させるための連続予告決定乱数を取得する処理(ステップS123)を行う。そして、ハズレ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS124)を行い、取得した連続予告決定乱数をハズレ用連続振り分けテーブルに参照して連続予告を発生するか否かを決定する。その後、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)を行う。
このように始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果がハズレである場合も連続予告を実行可能としたことで、連続予告の発生機会を高めることができ、連続予告が行われても必ずしも特別遊技状態が発生するものではなくなるため、興趣を高めることができる。また、SPリーチの場合も所定の確率でハズレ時の連続予告を発生させることで、連続予告に対する信頼度が低下してしまうことを防止できる。なお、この場合の予告は、変動表示ゲームの途中結果態様がいわゆるリーチ状態となるリーチ途中結果態様となることを予告するものである。また、変動表示ゲームの途中結果態様がいわゆるリーチ途中結果態様となり停止結果態様がはずれとなるリーチ外れ結果態様となることを予告するものともいえる。ただし、結果が大当りとなるリーチ状態が発生する場合と同じような態様の予告が実行されるので、明確にはずれを予告するものではなく、例えば、信頼度の低い予告演出がなされて間接的にはずれの可能性が高いことが予告される。
一方、当該記憶は当りである否かの判定(ステップS121)において、当該記憶は当りである場合(ステップS121;Yes)は、当り用の連続予告を所定の確率で発生させるための連続予告決定乱数を取得する処理(ステップS125)を行う。
連続予告決定乱数を取得する処理(ステップS125)を行った後、アタリ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS126)を行い、取得した連続予告決定乱数をアタリ用連続振り分けテーブルに参照して連続予告を発生するか否かを決定する。その後、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)を行う。なお、アタリ用連続振り分けテーブルは、ハズレ用連続振り分けテーブルよりも連続予告の実行を決定する確率が高くなるようにされている。なお、この場合の予告は、特図変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となることを予告するものであり、この場合はリーチ状態が発生するため、変動表示ゲームの途中結果態様がいわゆるリーチ状態となるリーチ途中結果態様となることを予告するものでもある。ただし、結果がはずれとなるリーチ状態が発生する場合と同じような態様の予告が実行されるので、明確に大当りを予告するものではなく、例えば、信頼度の高い予告演出がなされて間接的に大当りの可能性が高いことが予告される。もちろん明確に大当りを予告するもの(いわゆる確定報知)を行うようにしても良い。
以上のことから、演出制御装置40が、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に(連続予告演出コマンドに基づき)事前に判定する事前判定手段の一部をなす。また、演出制御装置40が、第1事前判定手段(遊技制御装置30)の事前判定結果により予告の実行が決定されている際(連続予告演出発生フラグがある場合)に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段をなす。
連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)では、ハズレ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS124)もしくはアタリ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS126)の結果、連続予告を発生することとなったかが判定される。この連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)において、連続予告を発生しない場合(ステップS127;No)は、連続予告設定処理を終了する。
また、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)において、連続予告を発生する場合(ステップS127;Yes)は、予告遅延カウンタをクリアする処理(ステップS128)を行い、該当記憶前に実行される始動記憶数を連続予告実行回数にセットする処理(ステップS129)を行う。なお、該当記憶前に実行される始動記憶数を連続予告実行回数にセットする処理(ステップS129)でセットされる連続予告実行回数は、始動記憶の消化順序に従って連続予告の対象となる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの実行までに消化される始動記憶の数である。また、ここでセットされる連続予告実行回数は、連続予告の実行毎に(特図変動表示ゲームの実行毎に)1ずつ減算されるようになっている。そして、連続予告実行回数が0になると連続予告が終了する。
その後、連続予告の対象となる始動記憶が確変中(確率変動状態)に開始される連続予告であるか否かの判定(ステップS130)を行う。確率変動状態は特別遊技状態の終了後5ゲームで終了し、その後の時短遊技状態で実行可能なゲーム数は特別結果態様の種類により予め決定されている。よって、既に消化したゲーム数(ゲームカウンタから取得可能)と、連続予告を開始する特図変動表示ゲームを実行する始動記憶までの始動記憶数とから、連続予告を開始する特図変動表示ゲームがどの遊技状態で実行されるかを予め判定することが可能である。この連続予告の対象となる始動記憶が確変中に開始される連続予告であるか否かの判定(ステップS130)において、確変中に開始される連続予告でない場合(ステップS130;No)、すなわち、時短遊技状態もしくは通常遊技状態で開始される連続予告である場合は、連続予告発生フラグ1をセットする処理(ステップS131)を行い、連続予告設定処理を終了する。また、連続予告の対象となる始動記憶が確変中に開始される連続予告であるか否かの判定(ステップS130)において、確変中に開始される連続予告である場合(ステップS130;Yes)は、連続予告発生フラグ2をセットする処理(ステップS132)を行い、連続予告設定処理を終了する。連続予告発生フラグ1がセットされている場合は、特図変動表示ゲームの変動時間中に連続予告が実行される。また、連続予告発生フラグ2がセットされている場合は、特図変動表示ゲームの停止時間(延長停止時間)に連続予告が実行される。
以上のことから、演出制御装置40が、始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶されて未だ変動表示ゲームの実行前の始動記憶を対象として、対象となる始動記憶に対応する変動表示ゲームが実行される前から当該変動表示ゲームの結果を予告する予告手段をなす。なお、遊技制御装置30及び演出制御装置40が、特図1或いは特図2始動記憶に対応して記憶された結果に関わる結果関連情報を事前判定し、該判定結果に基づいて当該始動記憶よりも以前に記憶されていた始動記憶を含んだ複数の始動記憶に対応する複数の変動表示ゲームに亘って連続的に演出を行う予告手段をなすとも言える。また、演出制御装置40が、延長停止時間(延長停止時間1または2)が設定される変動表示ゲーム(確率変動状態での特図変動表示ゲーム)の停止期間において予告を行う停止間予告手段をなす。また、演出制御装置40が、変動表示ゲーム(時短遊技状態もしくは通常遊技状態での特図変動表示ゲーム)の変動表示中に予告を実行する第1予告実行手段をなす。
このような処理により連続予告の設定や禁止の制御を行うことで、特図変動表示ゲームの停止時間を延長しても予告を効率よく行うことができる。すなわち、時短遊技状態において所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告が行われて当該予告の対象となる特図変動表示ゲームが所定の演出が行われる延長停止時間の後に行われるような、所定の演出が行われる延長停止時間を跨ぐ予告が禁止されることとなる。これにより、所定の演出が行われる延長停止時間の挿入により予告と結果の関連が明確でなくなることや演出の興趣が損なわれること等、予告や演出が効率よく行えないといったことを防止できる。また、時短遊技状態において所定の演出が行われる延長停止時間の前や途中から所定の演出が行われる延長停止時間の後に行われる特図変動表示ゲームに亘って連続的に行われるような、所定の演出が行われる延長停止時間を跨ぐ連続的な予告が禁止されることとなる。これにより、所定の演出が行われる延長停止時間の挿入により予告と結果の関連が明確でなくなる等の予告に対する不都合や、連続的な予告が明確でなくなったりテンポよく連続的な予告が実行できなかったりする等の連続的な予告に対する不都合を防止でき、連続的な予告が効率よく行えないといったことを防止できる。また、予告を禁止した場合に、所定の演出が行われる延長停止時間が設定された特図変動表示ゲーム以降の特図変動表示ゲームにおいて予告を行うので、所定の演出が行われる延長停止時間の設定により予告が中止になってしまうことを防止でき、予告による期待感の向上は維持することができる。また、大当り事前判定手段と変動パターン事前判定手段の判定結果に基づいて予告を行うので、特別遊技状態の発生および特定の変動パターンでの変動表示ゲームの発生に対する期待感を高めることができる。
なお、通常遊技状態における連続予告設定処理では、ステップS112からS117の処理を行わない。また、特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定(ステップS111)を特図1記憶数コマンド、特図2記憶数コマンドを受信したか否かの判定とし、特図1始動記憶についても連続予告の設定を可能とする。また、通常遊技状態においても連続予告実行回数は連続予告の実行毎に(特図変動表示ゲームの実行毎に)1ずつ減算されるが、特図1始動記憶を対象として連続予告を実行している場合に、特図2始動記憶が発生して特図2変動表示ゲームが実行された場合は減算しない。
以上のことから、複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機100において、変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段(遊技制御装置30)と、始動記憶手段に記憶されて未だ変動表示ゲームの実行前の始動記憶を対象として、対象となる始動記憶に対応する変動表示ゲームが実行される前から当該変動表示ゲームの結果を予告する予告手段(演出制御装置40)と、始動記憶手段に記憶された始動記憶により変動表示ゲームを連続して実行させる場合に、今回の変動表示ゲームを停止してから次回の変動表示ゲームを開始する間に停止時間を設定する停止時間制御手段(遊技制御装置30)を備え、停止時間制御手段は、通常停止時間と、該通常停止時間よりも時間が長い延長停止時間とを設定可能とし、予告手段は、延長停止時間が設定される変動表示ゲームの停止期間において予告を行う停止間予告手段(演出制御装置40)を備えたこととなる。
また、停止間予告手段(演出制御装置40)は、予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うようにしたこととなる。
また、停止間予告手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームを停止してから所定時間が経過するまでに始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶された始動記憶を対象とする予告を、当該所定時間の経過後に実行可能としたこととなる。
また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段(演出制御装置40)を備え、予告手段(演出制御装置40)は、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する予告禁止手段(演出制御装置40)を備えていることとなる。
図25には大当り中(特別遊技状態中)に実行される連続予告設定処理を示した。なお、図24と同様の処理については同じ符号を付し詳細な説明を省略する。大当りが発生した場合は当該大当りが連続予告で予告されていた場合が多いが、上述したように連続予告の実行が決定されている場合(連続予告演出発生フラグがセットされている場合)は、その後に発生した始動記憶について連続予告の設定に関する処理が行われないようになっている。よって、連続予告の対象となった大当りを発生する始動記憶の発生から特別遊技状態の終了までに記憶された始動記憶については、連続予告の対象とならないこととなってしまう。特に本実施形態の遊技機では、特別遊技状態の終了後の5ゲームに限り確率変動状態となるものであるため、この期間において大当りの発生の可能性が非常に高い。しかし、特別遊技状態の終了後、最大で4つの(特図2)始動記憶が連続予告の対象外となると、大当りの発生の可能性が高い期間であるにもかかわらず予告をすることができず、興趣の高い遊技を行うことができない。このため、連続予告の対象外となった始動記憶については特別遊技状態中に連続予告設定処理を行い、連続予告の対象とするようにしている。なお、判定される始動記憶が多い方が良いため、この連続予告設定処理は特別遊技状態が終了するタイミングで行われる。
この連続予告設定処理では、まず、連続予告演出からの大当りであるか否かの判定(ステップS140)を行う。この連続予告演出からの大当りであるか否かの判定(ステップS140)では、現在実行されている特別遊技状態の実行の契機となった大当りが、連続予告演出で予告されたものであるかが判定される。連続予告演出からの大当りであるか否かの判定(ステップS140)において、連続予告演出からの大当りでない場合(ステップS140;No)は、連続予告設定処理を終了する。また、連続予告演出からの大当りであるか否かの判定(ステップS140)において、連続予告演出からの大当りである場合(ステップS140;Yes)は、予告対象の始動記憶(特図2)を選択する処理(ステップS141)を行う。
予告対象の始動記憶(特図2)を選択する処理(ステップS141)では、連続予告の設定に関する処理を行う始動記憶を選択する処理を行う。なお、連続予告設定処理において最初にこの処理を行う場合は特図2始動記憶のうち特別遊技状態の終了後、二番目に実行される特図2始動記憶を選択する。これは、確率変動状態での予告が停止時間中に行われるものであるため一番目に実行する特図2始動記憶については予告ができないためである。なお、一番目の特図2始動記憶についても連続予告の設定に関する処理を行い、当該始動記憶についての予告を一番目の特図2始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの変動時間中に行うようにしても良い。もしくは当該始動記憶についての予告を特別遊技状態の終了時(特別変動入賞装置10が閉じてから最初の特図変動表示ゲームが開始されるまでの間)にするようにしても良い。
予告対象の始動記憶(特図2)を選択する処理(ステップS141)を行った後、当該始動記憶についての連続予告演出コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS142)を行う。連続予告演出コマンドは特図2始動記憶が発生した際に遊技制御装置30から演出制御装置40に送信されるものであるが、送信されたコマンドは始動記憶に対応して記憶されるようになっている。この連続予告演出コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS142)において、連続予告演出コマンドを受信済みでない場合(ステップS142;No)は、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)を行う。また、連続予告演出コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS142)において、連続予告演出コマンドを受信済みである場合(ステップS142;Yes)は、当該記憶に対応する連続予告演出コマンドを取得する処理(ステップS119)を行う。その後、連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)を行う。
この連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)において、連続予告演出発生フラグがセットされている場合(ステップS120;Yes)は、連続予告設定処理を終了する。この場合は、後述するように大当りの発生前に実行されていた連続予告が特別遊技状態の終了後に継続して実行される場合である。また、連続予告演出発生フラグがセットされているか否かの判定(ステップS120)において、連続予告演出発生フラグがセットされていない場合(ステップS120;No)は、当該記憶は当りであるか否かの判定(ステップS121)を行う。
当該記憶は当りである否かの判定(ステップS121)において、当該記憶は当りでない場合(ステップS121;No)は、当該記憶はSPリーチであるか否かの判定(ステップS122)を行う。この当該記憶はSPリーチである否かの判定(ステップS122)において、当該記憶はSPリーチでない場合(ステップS122;No)は、連続予告設定処理を終了する。また、当該記憶はSPリーチである否かの判定(ステップS122)において、当該記憶はSPリーチである場合(ステップS122;Yes)は、連続予告決定乱数を取得する処理(ステップS123)を行う。そして、ハズレ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS124)を行い、取得した連続予告決定乱数をハズレ用連続振り分けテーブルに参照して連続予告を発生するか否かを決定する。その後、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)を行う。
一方、当該記憶は当りである否かの判定(ステップS121)において、当該記憶は当りである場合(ステップS121;Yes)は、連続予告決定乱数を取得する処理(ステップS125)を行う。その後、アタリ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS126)を行い、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)を行う。
連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)では、ハズレ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS124)もしくはアタリ用連続振り分けテーブルから連続予告発生かを決定する処理(ステップS126)の結果、連続予告を発生することとなったかが判定される。この連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)において、連続予告を発生する場合(ステップS127;Yes)は、予告遅延カウンタをクリアする処理(ステップS128)を行い、該当記憶前に実行される始動記憶数を連続予告実行回数にセットする処理(ステップS129)を行う。なお、該当記憶前に実行される始動記憶数を連続予告実行回数にセットする処理(ステップS129)でセットされる連続予告実行回数は、始動記憶の消化順序に従って連続予告の対象となる始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの実行までに消化される始動記憶の数である。また、ここでセットされる連続予告実行回数は、連続予告の実行毎に(特図変動表示ゲームの実行毎に)1ずつ減算されるようになっている。そして、連続予告実行回数が0になると連続予告が終了する。その後、連続予告発生フラグ2をセットする処理(ステップS132)を行い、連続予告設定処理を終了する。
また、連続予告を発生するか否かの判定(ステップS127)において、連続予告を発生しない場合(ステップS127;No)は、(特図2)始動記憶全て判定したか否かの判定(ステップS143)を行う。この始動記憶全て判定したか否かの判定(ステップS143)において、始動記憶全て判定していない場合(ステップS143;No)は、始動記憶領域を更新する処理(ステップS144)を行い、予告対象の始動記憶を選択する処理(ステップS141)に戻る。予告対象の始動記憶を選択する処理(ステップS141)では、連続予告に関する処理を行った始動記憶の次に消化される始動記憶を選択し、当該始動記憶について連続予告に関する処理を行うようにする。また、始動記憶全て判定したか否かの判定(ステップS143)において、始動記憶全て判定している場合(ステップS143;Yes)は、連続予告設定処理を終了する。なお、連続予告演出発生フラグがセットされている場合には、始動記憶全て判定したか否かの判定(ステップS143)を行わずに連続予告設定処理を終了するようにしても良い。
このような処理により、事前判定が中断されてもその間に発生した始動記憶について事前判定がなされて予告が可能となるので、予告の発生頻度が低くなることを防止でき期待感を高めることができる。すなわち、演出制御装置40が、事前判定中断手段(演出制御装置40)による事前判定の中断により事前判定が行われずに始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶されている始動記憶に対して(連続予告演出コマンドに基づき)事前判定を行う第2事前判定手段をなす。
以上のことから、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段(遊技制御装置30、演出制御装置40)を備え、事前判定手段は、始動記憶手段(遊技制御装置30)に始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う第1事前判定手段(遊技制御装置30)と、第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段(演出制御装置40)と、事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段(演出制御装置40)と、を備えていることとなる。
また、演出制御装置40では、連続予告の停止に関する処理である連続予告変更/停止処理を行う。図26に示すように、この連続予告停止処理では、まず、連続予告発生フラグが有るか否かの判定(ステップS150)を行う。この連続予告発生フラグが有るか否かの判定(ステップS150)において、連続予告発生フラグがない場合(ステップS150;No)は、連続予告変更/停止処理を終了する。また、連続予告発生フラグが有るか否かの判定(ステップS150)において、連続予告発生フラグがある場合(ステップS150;Yes)は、連続予告実行回数が0であるか否かの判定(ステップS151)を行う。
連続予告実行回数が0であるか否かの判定(ステップS151)において、連続予告実行回数が0である場合(ステップS151;Yes)は、連続予告発生フラグをクリアする処理(ステップS155)を行い、連続予告変更/停止処理を終了する。すなわちこの場合は、連続予告を予定していた回数実行した場合である。また、連続予告実行回数が0であるか否かの判定(ステップS151)において連続予告実行回数が0でない場合(ステップS151;No)は、ファンファーレコマンドを受信したか否かの判定(ステップS152)を行う。
ファンファーレコマンドは、特図変動表示ゲームの結果が特別結果態様となった場合に実行されるファンファーレ/インターバル中処理(ステップS40、図7参照)で設定されて演出制御装置40に送信されるものである。このファンファーレコマンドを受信したか否かの判定(ステップS152)において、ファンファーレコマンドを受信していない場合(ステップS152;No)は、確率変動状態の終了タイミングであるか否かの判定(ステップS157)を行う。
確率変動状態の終了タイミングであるか否かの判定(ステップS157)では、今回の終了した特図変動表示ゲームが特別遊技状態の終了から数えて5ゲーム目であり、次回の特図変動表示ゲームが時短遊技状態で実行されるかを判定する。この確率変動状態の終了タイミングであるか否かの判定(ステップS157)において、確率変動状態の終了タイミングである場合(ステップS157;Yes)は、連続予告発生フラグ1をセットする処理(ステップS158)を行い、連続予告変更/停止処理を終了する。これにより、次回の連続予告から特図変動表示ゲームの変動時間中に実行されるようになる。また、確率変動状態の終了タイミングであるか否かの判定(ステップS157)において、確率変動状態の終了タイミングでない場合(ステップS157;No)は、連続予告変更/停止処理を終了する。すなわち、連続予告発生フラグの変更は行われない。
一方、ファンファーレコマンドを受信したか否かの判定(ステップS152)において、ファンファーレコマンドを受信している場合(ステップS152;Yes)は、特図1始動記憶が予告対象であるか否かの判定(ステップS153)を行う。すなわちこの場合は、通常遊技状態において特図1始動記憶を対象として実行していた連続予告の実行中に特図2始動記憶が発生し、当該特図2始動記憶に基づく特図変動表示ゲームで大当りが発生した場合である。また、実行中の連続予告の対象である大当りを発生する始動記憶の前に、連続予告の対象とならなかった大当りを発生する始動記憶、つまり結果は大当りであるが連続予告決定乱数の判定結果により連続予告を発生しないと決定された連続予告があり、当該始動記憶に基づき大当りが発生した場合である。
特図1始動記憶が予告対象であるか否かの判定(ステップS153)において、特図1始動記憶が予告対象でない場合(ステップS153;No)は、予告対象記憶は1個目であるか否かの判定(ステップS154)を行う。また、特図1始動記憶が予告対象であるか否かの判定(ステップS153)において、特図1始動記憶が予告対象である場合(ステップS153;Yes)は、連続予告発生フラグをクリアする処理(ステップS155)を行い、連続予告変更/停止処理を終了する。特別遊技状態の終了後は、普通電動入賞装置7の動作状態が時短動作状態となるため特図2始動記憶が発生しやすくなり、特図1変動表示ゲームに優先して実行される特図2変動表示ゲームが連続して実行されることとなる。よって、予告対象が特図1始動記憶であると、当該特図1始動記憶に基づく特図1変動表示ゲームが実行されにくく、当該特図1始動記憶を対象とした連続予告が長期間継続してしまう可能性がある。このため、特図1始動記憶が予告対象である場合には、連続予告発生フラグをクリアして連続予告を停止するようにしている。
予告対象記憶は1個目であるか否かの判定(ステップS154)では、実行されている連続予告の予告対象である始動記憶が、特別遊技状態の終了後、最初に消化される始動記憶であるかが判定される。この予告対象記憶は1個目であるか否かの判定(ステップS154)において、予告対象記憶は1個目である場合(ステップS154;Yes)は、連続予告発生フラグをクリアする処理(ステップS155)を行い、連続予告変更/停止処理を終了する。これは、確率変動状態での予告が停止時間中に行われるものであるため一番目に実行する特図2始動記憶については予告ができないためである。なお、一番目の特図2始動記憶についても連続予告の設定に関する処理を行い、当該始動記憶についての予告を一番目の特図2始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの変動時間中に行うようにしても良い。もしくは当該始動記憶についての予告を特別遊技状態の終了時(特別変動入賞装置10が閉じてから最初の特図変動表示ゲームが開始されるまでの間)にするようにしても良い。
また、予告対象記憶は1個目であるか否かの判定(ステップS154)において、予告対象記憶は1個目でない場合(ステップS154;No)は、連続予告発生フラグ2をセットする処理(ステップS156)を行い、連続予告発生フラグをクリアする処理(ステップS155)を行って、連続予告変更/停止処理を終了する。これにより、特別遊技状態の終了後の確率変動状態において特図変動表示ゲームの停止時間中に連続予告の続きが実行されるようになる。なお、当初から連続予告発生フラグ2がセットされていた場合は変更せず、そのまま連続予告発生フラグ2をセットしたままとする。すなわち、演出制御装置40が、所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段(演出制御装置40)により予告を実行途中である場合に特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に停止間予告手段(演出制御装置40)により所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段をなす。
このような処理により、連続予告を予定していた回数実行した場合には連続予告が停止される。また、大当りの発生により遊技状態が変化する場合でも遊技状態に対応した予告を実行できる。すなわち、特別遊技状態の終了後に変動時間が短縮されるいわゆる時短状態となっても予告を確実に実行できる。また、予告対象の始動記憶よりも前に特別遊技状態が発生することとなる始動記憶があることで予告の発生を中止したり、連続予告中に特別遊技状態が発生することで連続予告を途中中止したりすることがなくなり、適度の予告の発生率を保つことが可能となる。
以上のことから、予告手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームの変動表示中に予告を実行する第1予告実行手段(演出制御装置40)と、所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段により予告を実行途中である場合に特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に停止間予告手段(演出制御装置40)により所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段(演出制御装置40)と、を備えていることとなる。
なお、本実施形態の遊技機では、図27(a)に示すように、特図変動表示ゲームの変動開始時(t30)に、特図変動表示ゲームの変動開始に関する変動開始情報、変動パターン乱数に基づき決定される変動パターンに関する変動パターン情報、大当り乱数および大当り図柄乱数に基づき決定される結果情報を、遊技制御装置30から演出制御装置40に出力するようにしている。演出制御装置40では、これらの情報に基づき飾り特図変動表示ゲームを開始するようになっている。そして、特図変動表示ゲームの変動停止時(t31)に、特図変動表示ゲームの変動停止に関する変動停止情報、停止時間などに関する停止パターン情報、残り時短回数などに関する時短結果情報を、遊技制御装置30から演出制御装置40に出力するようにしている。演出制御装置40では、これらの情報に基づき飾り特図変動表示ゲームの変動表示を停止する。例えば、停止パターン情報に基づき、飾り特図変動表示ゲームでの停止時間の設定や、延長停止時間が設定された場合において時短遊技状態の継続や終了の報知を行う。なお、時短結果情報については、例えば大当りの発生時に遊技制御装置30から演出制御装置40に時短回数に関する情報が送信されており、あるいは変動開始時に大当り図柄情報が送信されており、演出制御装置40において残り時短回数などの管理をすることが可能であるため送信しなくても良い。
しかし、図27(b)に示すように、特図変動表示ゲームの変動開始時(t30)に、特図変動表示ゲームの変動開始に関する変動開始情報、変動パターン乱数に基づき決定される変動パターンに関する変動パターン情報、停止時間などに関する停止パターン情報、大当り乱数および大当り図柄乱数に基づき決定される結果情報を、遊技制御装置30から演出制御装置40に出力するようにし、変動停止時(t31)にコマンドを送らないようにすることも可能である。
すなわち、変動開始時に送信される変動パターン情報には変動時間に関する情報が含まれており、この情報に基づき演出制御装置40でも変動時間を管理するようにして飾り特図変動表示ゲームを停止するようにすれば、遊技制御装置30が変動停止情報を送信する必要がなくなる。また、演出制御装置40では変動開始時に送信されている停止パターン情報に基づき、飾り特図変動表示ゲームでの停止時間の設定や、延長停止時間が設定された場合において時短遊技状態の継続や終了の報知を行うようにする。このようにすることで、コマンドの送信に関する処理を削減でき、制御の負担を軽減することができる。
なお、この場合、ゲーム分岐処理(ステップS34)において、ゲーム処理番号が3である場合に実行される特図変動停止処理(ステップS38)では、特図変動表示ゲームを停止する処理は行うが、飾り特図変動表示ゲームの変動停止を指示するコマンド(変動停止コマンド)の設定や、特図変動表示ゲームにおける結果態様の停止表示時間の設定などの処理は行わない。図13に示すような処理は、例えば特図普段処理(ステップS35)で、特図変動表示ゲームにおける結果態様の停止表示時間の設定の処理を行い、その情報を変動開始時のコマンドとして演出制御装置40に送信するようにする。
また、上述の実施形態の遊技機では、連続演出(予告)を決定する制御を演出制御装置40で行っているが、この制御を遊技制御装置30で行うようにしても良い。すなわち、演出制御装置40が予告手段をなすようにしても良いし、遊技制御装置30と演出制御装置40とが予告手段をなすようにしても良い。また、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームの二種類の特図変動表示ゲームを実行するようにしているが、第1始動入賞口13と普通電動入賞装置7の何れに入賞しても同じ一種類の特図変動表示ゲームのみを実行するようにしても良い。この場合は、常時予告制御は有効とする。また、予告を複数の特図変動表示ゲームに亘り行う連続予告としたが、一の特図変動表示ゲームのみで予告を行うようにしても良い。また、選択可能な時短回数として20,50、100回の三種類としたが、これ以上の複数種類の時短回数を選択可能としても良い。
また、確率変動状態中の予告発生率をその他の状態よりも高めるようにしてもよい。この場合、大当りの時(当り確率が高くなっているので、予告の発生率は実質高くなっているがそれ以上高める)と外れの時の両方で予告発生率を高めるようにしてもよいし、外れの場合のみ予告発生率を高めるようにしてもよい。また、遊技制御装置30で、確率変動中の外れとなるSPリーチの発生率を高めるようにしてもよい。このようにすれば、確率変動中に(連続)予告の発生が頻繁になり、期待感を高めることができる。
また、事前判定は、その始動記憶が消化される遊技状態での確率状態で判定するようにしても良い。ただし、始動入賞時とその始動記憶が実行される場合では確率状態が異なる場合があるので、その始動記憶が実行される確率状態を先に判定して選択する判定値変更手段(遊技制御装置30)を備えるようにする。例えば、通常確率状態の大当りとなる変動表示ゲーム中や大当り中に始動入賞した場合には、その始動記憶に基づく特図変動表示ゲームが実行される場合には、高確率状態となっているので、高確率状態時の判定値で事前判定を行う。また、大当り終了後の確率変動時に始動入賞した場合でも、その始動記憶に基づく特図変動表示ゲームが大当り終了後6回目以降に実行されるものであり、かつ、それよりも前に大当りを発生する始動記憶がない場合には、通常確率状態時の判定値で判定して予告の発生を決定する。このようにすることで、確率状態に応じた予告が実行できる。また、大当りの確定を報知する予告を行う場合に、当該予告が行われたにも関わらず大当りが発生しないといった事態を防止できる。
また、上述の実施形態では、確率変動状態中は全て延長停止時間を設定していたが、遊技制御装置30に連続予告(先読み予告)の発生を決定する予告発生決定手段を備え、予告発生決定手段が予告の発生を決定した場合に、停止時間制御手段が停止時間を延長するようにしてもよい。すなわち、停止時間の延長が予告実行を意味するような制御としても良い。従来は、特図変動表示ゲームの変動表示中に予告を発生させていたため、先読み予告を発生させると、その分特図変動表示ゲームを長くする等の必要があり、当該特図変動表示ゲームでリーチも何も発生しない何の期待感のない特図変動表示ゲームが長く実行されてしまうといった問題があったが、上記のようにすれば、その問題を解決できる。
また、外れとなる連続予告(第1予告)中に、予告対象の始動記憶よりも後に記憶された始動記憶に基づく特図変動表示ゲームで大当りが発生することが判明した場合に、予告の対象を大当りとなる始動記憶に変更して当該実行中の連続予告を延長する連続予告延長手段を予告手段が備えてもよい。また、連続予告の延長に対応して予告態様を発展させる予告態様発展手段を備えてもよい。例えば、上述の実施形態において、図18から21に示したような連続予告画像54で最終的に50%の表示となる連続予告(外れ)を行っている間に、大当りとなる始動記憶が発生した場合に、本来予告の対象となっていた変動表示ゲーム終了後の停止期間中に、連続予告を継続して「80%」や「100%」の表示に更新する。このようにすれば、より継続回数の長い期待感の高い連続予告を実行可能となる。また、仮に信頼度の低い態様の連続予告であっても、期待感を高めることができる。
また、始動記憶として2個以上の大当りとなる始動記憶がある場合に、価値の高い特別遊技状態を発生させることとなる始動記憶を優先的に予告の対象としてもよい。なお、上述の実施形態における優先順位としては、第1特別結果態様<第2特別結果態様<第3特別結果態様とする。
また、大当り終了(特別変動入賞装置10が閉鎖)後から最初の特図変動表示ゲームが開始する間に予告を実行してもよい。連続予告を行う場合には、この予告を連続予告の1回目としてもよい。すなわち、予告手段は、特別遊技状態が終了する所定期間前において前記予告として特別遊技終了前予告を実行可能に構成し、前記連続的な予告を行う場合には、該特別遊技終了前予告を、連続予告の1つとして実行するようにする。このようにすれば、連続予告の実行期間を長くでき期待感を高めることができる。また、予告態様をより多彩化でき興趣性を高めることができる。さらに、特別遊技状態終了後最初に実行する特図変動表示ゲームに対しても事前の予告を行うことが可能となる。
また、大当り終了後の始動記憶に関して、当該始動記憶が大当り中に記憶されたものか大当り前の特図変動表示ゲーム中に記憶されたものかを判定する記憶時期手段を設け、変動表示ゲーム中に記憶された始動記憶の方を大当り中に記憶された始動記憶よりも予告の発生率を高める発生率制御手段を設けるようにしてもよい。このようにすれば、大当り発生前に始動記憶を満タン状態にする遊技者が多くなり、稼働率が低下してしまうことを防止できる。すなわち、大当り終了後所定回数だけ高確率状態を発生させる場合に、その回数分だけの記憶が生じたら発射を停止してしまう遊技者が少なからず存在するが、上記のようにすれば、発射の停止を防止できる。
また、高確率状態が終了することとなる特図変動表示ゲームに対して延長停止時間を設定するようにしてもよい。このときの延長停止時間中は高確率状態が終了する旨の報知を行う。また、この延長停止時間を跨ぐ連続予告を禁止するようにしても良い。
また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、予め定められた複数の延長停止時間を設定可能とし、特定遊技状態継続数選択手段(遊技制御装置30)が選択した特定遊技状態を終了させることとなる特図変動表示ゲームの回数に応じて、設定する延長停止時間を選択するようにしてもよい。この場合、停止時間制御手段は、特定遊技状態が終了することとなる特図変動表示ゲームの回数(時短回数)が多い場合は、少ない場合よりも長い延長停止時間を選択する確率を高めるように制御する。また、停止期間演出手段(演出制御装置40)は停止時間制御手段が選択した延長停止時間に応じた演出ゲーム或いは特定遊技状態の終了を報知する演出を行うようにする。このようにすれば、特定遊技状態の継続可能性に応じた実行時間で演出ゲームを行うことができ、特定遊技状態の継続に対する期待感を高められるし演出ゲームの興趣も向上する。
また、予告手段(演出制御装置40)は、延長停止時間(延長停止時間3)中に発生した特図始動記憶を対象とした予告を、延長停止時間以外で発生した特図始動記憶を対象とする予告よりも高い確率で発生するようにしてもよい。この場合、結果が大当りとなる特図始動記憶を対象とした予告の発生率を高めるようにするが、結果が大当りとなる特図始動記憶が存在する可能性は低いので、外れとなるSPリーチを対象とした予告の発生率を高めるようにすることが望ましい。このようにすれば、延長停止時間の後の特図始動記憶に対する期待感を高めることができるし、延長停止時間中における遊技者の止め打ちを防止できる。
また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)が延長停止時間(延長停止時間3)を設定することとなる特図変動表示ゲームに対して、リーチ(或いはSPリーチ)を発生させる変動パターンを強制的に設定する変動パターン強制設定手段(遊技制御装置30あるいは演出制御装置40)を備えるようにしてもよい。このようにすれば、特定遊技状態が終了となる特図変動表示ゲームに対する期待感を高めることができるし、変動パターンの変化により特定遊技状態が終了することをより明確にすることができる。
また、特定遊技状態継続数選択手段(遊技制御装置30)の選択肢として設定されている回数と同回数目の特図変動表示ゲームに対して、リーチ(或いはSPリーチ)を発生させる変動パターンを強制的に設定する変動パターン強制設定手段(遊技制御装置30あるいは演出制御装置40)を備えるようにしてもよい。このようにすれば、特定遊技状態中の注目する回数の特図変動表示ゲームをより明確にすることができるし、その特図変動表示ゲームに対する期待感を高めることができる。
また、予告手段(演出制御装置40)は、特定遊技状態継続数選択手段(遊技制御装置30)の選択肢として設定されている回数と同回数目の特図変動表示ゲームの実行を境にして、特定遊技状態における予告の発生率を変更する予告発生率変更手段(演出制御装置40)を備えてもよい。例えば、ラウンド数が同じであるが時短回数を20回、50回、100回から選択可能として、100回が選択された場合において、20回目の特図変動表示ゲームを境にして、予告の発生率を高めるようにする。同様に50回目の特図変動表示ゲームが終了した後は更に予告の発生率を高める。このようにすれば、特定遊技状態が継続することに対応して予告の発生率が高くなり、遊技者の期待感を極めて高めることができる。
また、予告手段(演出制御装置40)は、全ての特別遊技状態の発生を予告対象とした第1予告手段と、所定条件の成立を伴う特別遊技状態の発生(例えば、第3特別結果態様の発生)を予告対象として第1予告手段とは予告報知態様の異なる第2予告手段と、を備えても良い。そして、例えば特定遊技状態中(確率変動状態および/または時短遊技状態)以外では第1予告手段による予告報知を実行し、特定遊技状態中では第2予告手段による予告報知を実行するようにする。このようにすれば遊技者に対して予告報知の対象を明確にすることができる。特に、確率変動状態や時短遊技状態では変動表示ゲームの変動時間が通常確率状態よりも短縮されることから予告報知態様を異ならせた方が違和感なく報知を行える。
さらに、特定遊技状態中でも第1予告手段を有効とし、第2予告手段による予告報知よりも低い発生割合で第1予告手段による予告報知を発生させるようにしても良い。さらに、この場合、予告対象の始動記憶よりも前に複数の始動記憶が存在する場合に、最初のいくつかの始動記憶の変動表示ゲームで第1予告手段による予告報知を実行し、その後残りの始動記憶で第2予告手段による予告報知を実行することで予告報知を発展させる発展予告制御手段を備えるようにしてもよい。このようにすればより興趣が向上するし、特定遊技状態の発生に対する期待感を高めることができる。なお、予告報知が発展した場合には必ず大当りとなるように制御しても良い。
また、特定遊技状態中における変動表示ゲームの実行回数が特定回数に達する前には第2予告手段を有効とし、特定遊技状態中における変動表示ゲームの実行回数が特定回数に達した後には第1予告手段を有効としてもよい。このようにすれば、遊技者に対して予告報知の対象を明確にでき遊技者心理に対応した効果的な予告報知が行える。また、特定遊技状態中における変動表示ゲームの実行回数が特定回数に達する前でも第1予告手段を有効とし、第2予告手段による予告報知よりも低い発生割合で第1予告手段による予告報知を発生させるようにしても良い。また、上述の実施形態の遊技機において、特定遊技状態の発生中以外でも第2予告手段による予告報知を有効(作動可能)とするようにしてもよい。
すなわち、予告手段(演出制御装置40)は、全ての特別遊技状態を予告対象とした第1予告手段(演出制御装置40)と、所定条件の成立を伴う特別遊技状態を予告対象として第1予告手段とは予告報知態様の異なる第2予告手段(演出制御装置40)と、を備え、予告対象の始動記憶よりも前に複数の始動記憶が存在する場合に、先に消化される所定数の始動記憶に基づく変動表示ゲームにおいて第1予告手段による予告報知を実行し、その後残りの始動記憶に基づく変動表示ゲームで第2予告手段による予告報知を実行する発展予告制御手段(演出制御装置40)を備えるようにしても良い。
また、予告手段は、はずれとなる始動記憶を対象とする予告では選択されない予告を実行する特別予告手段を備えるようにしても良い。すなわち、特別予告手段による予告報知が実行された場合は大当りが確定することとなる。このようにすれば遊技者の期待感を極めて高めることができる。なお、特別予告手段に、全ての特別遊技状態を予告対象とした第1特別予告手段と、所定条件の成立を伴う特別遊技状態を予告対象として第1特別予告手段とは予告報知態様の異なる第2特別予告手段を備えるようにしても良い。
また、予告手段は、特定遊技状態中(例えば、確率変動状態)の変動表示ゲーム回数が所定数(例えば、50回)以上となった場合には、はずれとなる変動表示ゲームで予告報知を作動させないようにするはずれ予告停止手段を備えても良い。すなわち、特定遊技状態となっても次回の特別遊技状態がなかなか発生しないと遊技者はイライラすることとなるが、このような場合にははずれの予告報知が行われるとイライラ感をさらに高めてしまうので、これを防止できる。
また、全ての大当り終了後に確率変動状態を発生するように構成しているが、特定の図柄(確変図柄)での大当りの発生を確率変動状態の発生の条件として予告報知の制御を確率変動状態の発生の有無で変化させるようにしても良い。すなわち、確変大当り(価値が大きい)および通常大当り(価値が小さい)により予告報知の制御を変化させるようにしても良い。そして例えば、上述のように、予告手段(演出制御装置40)は、全ての特別遊技状態の発生を予告対象とした第1予告手段と、特定の図柄での大当りに基づく特別遊技状態の発生を予告対象として第1予告手段とは予告報知態様の異なる第2予告手段と、を備えても良い。そして、例えば特定遊技状態中(確率変動状態および/または時短遊技状態)以外では第1予告手段による予告報知を実行し、特定遊技状態中では第2予告手段による予告報知を実行するようにする。このようにすることで、確率変動状態中に非確変図柄(通常図柄)での大当りの発生を予告してしまうことを防止できる。
以上のような遊技機100は、複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機100であって、変動表示ゲームを実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段(遊技制御装置30)と、始動記憶手段に記憶されて未だ変動表示ゲームの実行前の始動記憶を対象として、対象となる始動記憶に対応する変動表示ゲームが実行される前から当該変動表示ゲームの結果を予告する予告手段(演出制御装置40)と、始動記憶手段に記憶された始動記憶により変動表示ゲームを連続して実行させる場合に、今回の変動表示ゲームを停止してから次回の変動表示ゲームを開始する間に停止時間を設定する停止時間制御手段(遊技制御装置30)を備え、停止時間制御手段は、通常停止時間と、該通常停止時間よりも時間が長い延長停止時間とを設定可能とし、予告手段は、延長停止時間が設定される変動表示ゲームの停止期間において予告を行う停止間予告手段(演出制御装置40)を備えている。
したがって、予告手段は、延長停止時間が設定される変動表示ゲームの停止期間において予告を行う停止間予告手段を備えたので、予告の情報を明確に報知できる。すなわち、変動表示ゲームの停止期間中に予告を行うことにより、多種の情報を効率よく報知することができ、その情報が当該変動表示ゲームを装飾するものなのか次回以降の変動表示ゲームの結果を予告するものなのかが明確になり、興趣及び期待感を高めることができる。また、変動表示ゲームの停止期間を延長することで、当該期間において多種多彩な予告が行え、興趣性を高めることができる。さらに、停止期間を毎回延長するのではないので、変動表示ゲームの進行が遅延することもない。
また、停止間予告手段(演出制御装置40)は、予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うようにしている。
したがって、停止間予告手段は、予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うので、予告の情報を明確に報知できるとともに長い期間遊技者の期待感を高めることができる。また、予告態様を多彩化することができ興趣性を向上させることができる。
また、特別遊技状態の終了後、変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様となる確率を通常よりも高めた高確率状態を発生可能な確率変動手段(遊技制御装置30)を備え、停止時間制御手段(遊技制御装置30)は、高確率状態中に延長停止時間を設定するようにしている。
したがって、特別遊技状態の終了後に高確率状態を発生可能な確率変動手段を備え、停止時間制御手段は、高確率状態中に延長停止時間を設定するので、高確率状態中の期待感を高めることができる。特に高確率状態中は、変動中において、通常確率状態時に出力する情報の他、高確率状態を報知する情報を出力する場合が多く、このように多くの情報が出力された状態で予告を行っても予告の情報が明確になりにくいが、延長停止時間を設定して当該延長停止時間で予告を行うことで、出力する情報が多い期間でも効率よく予告を行うことが可能となり、高確率状態中の期待感を高めることができる。また、高確率状態中は、変動表示ゲームの実行期間を短くする場合が多いので、実行期間が短くなっても十分に予告を実行する期間を確保することができる。さらに、高確率状態を変動表示ゲームの実行回数で終了するような遊技機の場合では、次回の特別遊技状態が確実に発生するものではないので、予告を実行することにより遊技者の期待感を極めて高めることができる。また、停止期間中に予告を実行することで、連続予告の回数をより多くすることができる。すなわち、変動表示ゲーム中に発生した始動記憶を対象にした予告を、その変動表示ゲームの停止期間から実行することで(変動表示ゲーム中に予告を行う場合にはこのようなことはタイミング的に困難)その分連続予告の回数を多くすることができ、より期待感を引き延ばした予告を実行することが可能となる。
また、停止間予告手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームを停止してから所定時間が経過するまでに始動記憶手段(遊技制御装置30)に記憶された始動記憶を対象とする予告を、当該所定時間の経過後に実行可能としている。
したがって、停止間予告手段は、変動表示ゲームを停止してから所定時間が経過するまでに始動記憶手段に記憶された始動記憶を対象とする予告を、当該所定時間の経過後に実行可能としたので、停止期間中に発生した始動記憶を対象する予告を、その停止期間中に実行することができ、より予告の期間を引き延ばすことができ期待感を高めることができる。すなわち、従来のように変動表示ゲーム中に発生した始動記憶を対象とする予告はタイミング的にその変動表示ゲーム中に行うことができないので、予告の発生が1変動表示ゲーム分遅れることとなってしまうが、このような課題を解決することができる。また、停止期間が延長されている間に始動記憶が発生して、その始動記憶しかない場合でも、その始動記憶に対する予告を事前に行うことが可能となる、といった従来では不可能な特有な効果も得られる。
また、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段(遊技制御装置30、演出制御装置40)を備え、事前判定手段は、始動記憶手段(遊技制御装置30)に始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う第1事前判定手段(遊技制御装置30)と、第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段(演出制御装置40)と、事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段(演出制御装置40)と、を備えている。
したがって、始動記憶に対応して記憶されている変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段を備え、事前判定手段は、始動記憶手段に始動記憶が記憶される毎に事前判定を行う第1事前判定手段と、第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段と、事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段と、を備えたので、予告が実行された場合には事前判定が一時的に中断されて、複数の特別遊技状態の発生を予告する等の著しく射倖性を高める予告を防止することが可能となる。また、事前判定が中断されてもその間に発生した始動記憶は第2事前判定手段により後に事前判定されて予告が可能となるので、予告の発生頻度が低くなることを防止でき期待感を高めることができる。
また、予告手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームの変動表示中に予告を実行する第1予告実行手段(演出制御装置40)と、所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段により予告を実行途中である場合に特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に停止間予告手段(演出制御装置40)により所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段(演出制御装置40)と、を備えている。
したがって、予告手段は、変動表示ゲームの変動表示中に予告を実行する第1予告実行手段と、所定の始動記憶を対象として第1予告実行手段により予告を実行途中である場合に特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に停止間予告手段により所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段と、を備えたので、遊技状態の変化等に対応した予告を実行できる。すなわち、特別遊技状態の終了後に変動時間が短縮されるいわゆる時短状態となっても予告を確実に実行できる。また、予告対象の始動記憶よりも前に特別遊技状態が発生することとなる始動記憶があることで予告の発生を中止したり、連続予告中に特別遊技状態が発生することで連続予告を途中中止したりすることがなくなり、適度の予告の発生率を保つことが可能となる。
また、停止時間制御手段(遊技制御装置30)により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段(演出制御装置40)を備え、予告手段(演出制御装置40)は、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する予告禁止手段(演出制御装置40)を備えている。
したがって、停止時間制御手段により設定された延長停止時間において、予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段を備えたので、延長された停止時間内で期待感や興趣の高い演出を行うことが可能となる。また、予告手段は、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、停止期間演出手段による所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告を行うことを禁止する予告禁止手段を備えたので、予告や演出を効率よく行うことができる。すなわち、所定の演出が行われる延長停止時間の終了前に予告が行われ、当該予告の対象となる特図変動表示ゲームが所定の演出が行われる延長停止時間の後に実行されるような、所定の演出が行われる延長停止時間を跨ぐ予告が禁止されることとなる。これにより、所定の演出が行われる延長停止時間の挿入により予告と結果の関連が明確でなくなることや演出の興趣が損なわれること等、予告や演出が効率よく行えないといったことを防止できる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
30 遊技制御装置(始動記憶手段、停止時間制御手段、確率変動手段、事前判定手段、第1事前判定手段)
40 演出制御装置(予告手段、停止間予告手段、事前判定手段、事前判定中止手段、第2事前判定手段、第1予告実行手段、予告変更手段、停止期間演出手段、予告禁止手段)
100 遊技機

Claims (6)

  1. 複数の識別情報による変動表示ゲームを停止した際の停止結果態様が特別結果態様となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、
    前記変動表示ゲームを実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段と、
    前記始動記憶手段に記憶されて未だ変動表示ゲームの実行前の始動記憶を対象として、対象となる始動記憶に対応する変動表示ゲームが実行される前から当該変動表示ゲームの結果を予告する予告手段と、
    前記始動記憶手段に記憶された始動記憶により変動表示ゲームを連続して実行させる場合に、今回の変動表示ゲームを停止してから次回の変動表示ゲームを開始する間に変動表示ゲームの停止結果態様を表示する停止期間の時間を設定する停止時間制御手段を備え、
    前記停止時間制御手段は、通常停止時間と、該通常停止時間よりも時間が長い延長停止時間とを設定可能とし、
    前記予告手段は、前記延長停止時間が設定される変動表示ゲームの前記停止期間において前記予告を行う停止間予告手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記停止間予告手段は、前記予告の対象となる変動表示ゲームよりも以前に実行される複数の変動表示ゲームの停止期間に亘って連続的に予告を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 特別遊技状態の終了後、前記変動表示ゲームの停止結果態様が前記特別結果態様となる確率を通常よりも高めた高確率状態を発生可能な確率変動手段を備え、
    前記停止時間制御手段は、前記高確率状態中に延長停止時間を設定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記始動記憶に対応して記憶されている前記変動表示ゲームの停止結果態様に関わる結果関連情報を、前記予告を行うために当該始動記憶に対応する変動表示ゲームの実行前に事前に判定する事前判定手段を備え、
    前記事前判定手段は、
    前記始動記憶手段に始動記憶が記憶されるときに事前判定を行う第1事前判定手段と、
    前記第1事前判定手段の事前判定結果により予告の実行が決定されている際に、事前判定を一時的に中断する事前判定中断手段と、
    前記事前判定中断手段による事前判定の中断により事前判定が行われずに前記始動記憶手段に記憶されている始動記憶に対して事前判定を行う第2事前判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  5. 前記予告手段は、
    前記変動表示ゲームの変動表示中に前記予告を実行する第1予告実行手段と、
    所定の始動記憶を対象として前記第1予告実行手段により前記予告を実行途中である場合に前記特別遊技状態が発生した場合には、当該特別遊技状態の終了後に前記停止間予告手段により前記所定の始動記憶を対象とした予告を行うように変更する予告変更手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記停止時間制御手段により設定された延長停止時間において、前記予告とは異なる所定の演出を行う停止期間演出手段を備え、
    前記予告手段は、前記停止期間演出手段による所定の演出が行われる前記延長停止時間の後に実行される変動表示ゲームの結果について、前記停止期間演出手段による所定の演出が行われる前記延長停止時間の終了前に前記予告を行うことを禁止する予告禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技機。
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