JP5352357B2 - 防振工具 - Google Patents

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本発明は、切削加工中に発生する工具のびびり振動を抑制するための防振工具に関する。
エンドミルなどの転削工具を用いた切削加工による、深穴部の切削加工において、深穴の奥面や側面の切削加工を行うためには、工具の突き出し長さが長い、長尺な転削工具を用いて被削材を切削する必要がある。しかし、工具の突き出し長さが長いと、工具剛性が低くなってしまい、切削加工中に工具に作用する切削力に対する工具剛性の不足から、工具のびびり振動が発生し、加工面粗さの悪化や、工具欠損が生じ易くなる。このため、長尺工具を用いた切削加工では、びびり振動を発生させないように、切込み量や送り速度といった加工諸元を低く設定せざるを得ないため、加工能率が低くなってしまう問題がある。
このような問題を引き起こす工具びびり振動を抑制する手段として、例えば特許第3145706(特許文献1)や特開2006-305674(特許文献2)のように、工具内部に質量、バネ、減衰からなる動吸振器を1つ内蔵させる方法がある。この方法は、工具内部に内蔵された動吸振器を構成する、質量とバネにより決まる動吸振器の固有振動数を、動吸振器を内蔵させる工具本体の固有振動数に合わせて最適調整することで、動吸振器が工具本体の振動の位相と逆位相で振動し、工具本体の振動を相殺することができる。加えて、動吸振器の錘と工具本体、あるいは支持体との間に充填されている粘性流体が、錘の振動を受けて歪み、振動エネルギーを熱エネルギーに変換し散逸することで、振動が収まるまでの時間を早めることができる。
このように、動吸振器を1つ内蔵した前記防振工具は、前記動吸振器の固有振動数の調整と、減衰による振動エネルギーの散逸により、工具の振動を効果的に抑制する方法である。
この方法を用いた前記動吸振器を構成する部材として、錘には高密度材料(例えばヘビーメタル、密度18000kg/m)などが用いられ、減衰は粘性流体(例えばシリコーンオイル)が用いられ、バネは機構に応じて金属やゴムを含む弾性体が用いられている。
図1に上記動吸振器を内蔵した防振工具の質点系振動モデルを示す。このモデルは、工具本体の長さLtの位置における等価質量mt、バネ定数kt、減衰比ζtと,動吸振器の長さLwを有する錘の重心位置Lgにおける錘質量md,バネ定数kd、減衰比ζdから構成されており、工具に加振力fが作用したときの、工具本体の振動振幅xtと動吸振器の変位xdを計算できるモデルである。
動吸振器を効果的に使用するためには,例えば(非特許文献1)のように、動吸振器の固有振動数を決定する因子であるバネ定数ktと、動吸振器の減衰比ζtを工具本体の振動特性mt、ktに合わせて最適な値に設定する必要がある。動吸振器の最適設計値は、工具本体の質量mtと動吸振器の錘質量mdの比である、質量比μが決まれば以下の式により求められる。
Figure 0005352357
Figure 0005352357
ここで,ωtは工具本体の固有振動数,ωdは動吸振器の固有振動数である。従来の防振工具は、使用する工具本体の振動特性mt、ktを実験的、または解析的に見積り,これを設計の入力値として式(1)(2)に代入し、工具本体に内蔵する動吸振器のバネ定数kdと、減衰比ζdの設定値を決定し、前記設定値になるように、動吸振器のバネ、減衰の調整作業を行い動吸振器の最適化を行うことが可能である。
しかし、前記使用形態では、以下の式に示した、質量比μによって決まる振動振幅の大きさよりも、質量mtの振動振幅を小さくすることができず、防振性能を向上させることができない。
Figure 0005352357
ここでXtは動吸振器のバネ定数kd、減衰ζdを上記数式(1)(2)を用いて最適同調させた際の周波数応答における最大振幅、Xstは0Hzでの静的な振幅をそれぞれ表しており、Xstは1/ktで現され、定数となるため、質量比μが決まると、動吸振器を取り付け場合の工具本体の振動振幅Xtは決まってしまう。
このため、上記動吸振器を内蔵した防振工具は、上記理論式以下に振幅を抑えることができず、更なる防振工具の高性能化による加工能率の向上が困難である。すなわち、びびり振動を更に抑制し加工条件を向上させることが困難であり、切削加工の高能率化ができない問題があった。
特許第3145706号公報
特開2006−305674号公報
従来の錘、バネ、減衰からなる動吸振器を1つ内蔵した防振工具では、動吸振器の錘質量と工具本体の質量の比によって、防振工具の振動抑制効果が決まってしまい、更なる高性能化が困難である課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、動吸振器を内蔵した防振工具の防振性能を向上させ、更に高能率な切削加工が可能となる防振工具を提供することである。
本発明では、上記課題を解決するために、防振工具本体の軸方向に、錘、弾性支持部材からなる動吸振器を複数個、直列に連結し、且つそれぞれの動吸振器の振動特性が異なった複数の動吸振器からなる多重動吸振器を内蔵した防振工具を提供する。
本発明によれば、加工面精度の低下や工具欠損の原因となる工具びびり振動を更に抑制し、高い振動抑制効果が得られる。
従来技術にかかる防振工具を質点系振動モデルで示した図である。 本発明の一実施例にかかる動吸振器を複数個内蔵した防振工具を質点系モデルで表した図である。 本発明の一実施例にかかる多重動吸振器を内蔵した防振工具の構造を示した図である。 本発明の一実施例にかかる多重動吸振器の構成を表した図である。 本発明の一実施例にかかる図3(a)に示した多重動吸振器の構造の一部を拡大した図である。 本発明の一実施例にかかる多重動吸振器を内蔵した防振工具と、従来防振工具と、動吸振器を内蔵しない鋼製工具の動特性を示した図である。 本発明の一実施例にかかる防振工具の振動モードを説明する図である。
以下、本発明を実施するため形態について図面を用いて説明する。
まず、本実施例の動吸振器の特徴と、防振工具の構造について述べる。図2は本実施例の動吸振器を3つ並べた多重動吸振器を内蔵した防振工具を、質点系振動モデルで表したものである。この多重動吸振器は、図1の動吸振器を複数個、工具本体に取り付けた振動モデルを示している。
このモデルでは、Lwi(ただし、iは1,2、3)は錘iの長さ、mdiは錘iの重心位置Lgiにおける錘質量、xdiは錘iの変位、kdiは動吸振器iのバネ定数、ζdiは動吸振器iの減衰比である。ここで、図1の錘質量mdに対して、mdiの質量の総和はmdと等しい。また、各動吸振器はそれぞれ独立して動作するようになっており、三つの錘のうち、中央のものが最も長く(重く)、先端側のものが最も短く(軽い)、奥側に二番目に長い(重い)ものが設けられており、さらに、md1<md3<md2の関係になっている。加えて、√(kdi/mdi)によって決まる各動吸振器の固有振動数ωiは動吸振器ごとに異なる値となっており、中央の錘質量md2の固有振動数が最も低く、次に奥側の質量md3が低く、先端の錘質量md1が最も固有振動数が高い設定となっており、ω3<ω1<ω2の関係になっており、前記中央の錘質量よりも前記先端の錘が軽く、また前記中央の錘が奥側の錘より重いことで、図6に示すように,先端と奥側がそれぞれ中央の錘と逆位相で振動することができ、さらに、前記先端の錘の振動位相と前記奥側の錘の振動位相にずれる振動モードが発生することで、中央の錘の振動が本体に伝わった際の振動をより短時間で抑制可能な構造となり、かつ、すべての錘の振動位相が工具本体の振動位相に対して逆位相で振動するモードが発生することで、工具本体の振動も抑制できることから、従来動吸振器の質量mdと総質量が同じでも、高い振動抑制効果を得ることができることを特徴としている。
図3は上記3つの連結した多重動吸振器を内蔵した防振工具の構造を示したものである。また、図4(a)は上記多重動吸振器の構造を示した図である。本実施例の防振工具1において、工具本体3の先端には、加工工具を取り付けるためのキャップ4を有しており、工具本体3に設けられた中空部8に内蔵されている多重動吸振器2は、個々の動吸振器2a、2b、2cにより構成されており、前記各動吸振器は、径方向の大きさが同じであり、長さが違いにより質量の異なる錘5、錘6、錘7と、バネ定数が異なるバネ要素21、22、23と、減衰を発生させるための粘性流体30により構成されている。バネ要素21、22、23は、断面形状が円形のリング状の弾性体が最も好ましく、例えばウレタンゴムが良い。
本実施例の動吸振器を構成する錘5、6、7の中央には、軸方向に貫通穴80が設けられており、貫通穴80に挿入される形で、シャフト40と41、シャフト42と43、シャフト44と45とが、前記各錘の貫通穴80の内部でネジ部90を介して、互いに軸方向への移動が可能な状態で連結された構造となっており、止めネジ50をシャフト41、43、45の中央に設けられた、貫通ネジ穴46に挿入し、止めネジ50をシャフト40、42、44に押し当てて、各シャフトの軸方向への移動を固定することが可能な構造となっていることで、各シャフトの距離L1、L2、L3を自由に調整し、且つ調整後に固定できる動吸振器の構造になっている。
また、シャフト構造を用いることで、各動吸振器のバネ21、22、23をそれぞれ独立して潰すことが可能となり、潰し量を調整することで、各動吸振器のバネ定数をそれぞれ調整し設定することができる構造となっている。
本実施例の各動吸振器を構成する錘の貫通穴80と、シャフト側面と、円形のバネと、シャフトのフランジ部47により形成される空間110には、粘性流体30が内封されており、錘が工具本体3の軸方向と垂直平面内で振動した際に、シャフトと、錘の貫通穴80との隙間110に偏りが生じ、粘性流体が移動することで、工具本体3から各動吸振器に伝わる振動エネルギーを熱に変換して散逸し、振動が収まるまでの時間を短縮することが可能な構造となっている。
図4(b)は、図4(a)に示した多重動吸振器の構造のA部を拡大した図である。本実施例の各シャフトのフランジ部47の外径は、工具本体3に設けられた中空部8の内径よりも小さな径になっており、前記内径面と、前記シャフトのフランジ部外周面が密着するよう、前記シャフトフランジ部の外形には切り欠き120、130が設けられており、前記切り欠き部に納まるように市販のOリング100が挿入されていて、Oリングの外径は、中空部8の内径と同等な外径を有しており、前記各動吸振器を中空部8の内径面に密着させて固定することができ、工具本体の振動をダンパに効率的に伝えることが可能であることを特徴としている。なお、本実施例の前記フランジ部きり欠き部を無くし、前記フランジ部外径を、前記中空部8の内径と同等にし、フランジ部47と中空部8を直接接触させて、前記動吸振器2を中空部8に固定しても良い。なお、ネジ60によりキャップ4に多重動吸振器2を固定することが望ましいが、固定しなくても良い。
本実施形態の前記各錘の外径は、工具本体3に設けられた中空部8の内径よりも小さく、クリアランスC1があり、本実施例では、C1は1-3mmの間が良い。また、前記各錘の貫通穴80の内径は、前記シャフト外周径より大きく、クリアランスC2があり、本実施例では、C2>C1の関係にすることで、使用中に錘が振動した際、シャフトと錘の接触を回避でき、シャフトの折損を抑制することが可能な構造を特徴としている。
本実施例では、多重動吸振器2の構造において、キャップ4の中央の貫通穴をネジ60が通り、ネジ60が、シャフト40のフランジ部に設けられた凸形状70の中央のネジ部71と連結されることで、キャップ4に多重動吸振器2が取り付けられる構造になっており、切削加工中に工具本体3に設けられた中空部8の軸方向に不用意に移動してしまうことを抑制できる構造が特徴である。
本実施例の多重動吸振器2を構成する動吸振器2a、2b、2cは、ネジ部61を用いて互いに連結される構造となっていることがシャフト40〜45の剛性を高める上で好ましいが、ネジ部61を無くし、互いに連結しなくてないも状態で、前記中空部8に挿入しても良い。
また、本実施例の前記多重動吸振器を構成する動吸振器の個数は、3個が望ましいが、2個以上であれば良い。
次に、上記構造を有する本発明の防振工具に用いる素材について説明する。
本実施形態の動吸振器に用いる弾性体は、硬さがJIS-K6253に準じた試験で20〜70、伸びがJIS−K6251に準じた試験で300〜800%のウレタンゴムが適している。
また、各動吸振器に封入される粘性流体は、例えば油が好ましいが、シリコーンオイルが本実施形態では最も好ましい。
さらに、本実施形態の錘5、6、7には、超硬材料、タングステン、銅-タングステン合金などの密度13000〜19000kg/m3の高比重合金が適している。この中で本発明では、タングステン合金(密度18000kg/m3)を用いている。
本発明の原理を説明する。従来の防振工具は、錘を一つだけ有しており、固有振動数は一つのみであった。そのため、動吸振器の固有振動数から離れた振動数では、振動の吸収が十分ではなかった。本発明では、固有振動数が異なる複数の動吸振器5,6,7を用いているので、振動吸収の効果が大きい振動数の範囲が広いため、固有振動数から離れており振動吸収が小さい振動数領域がなくなり、全体として振動が小さくなる。
また、前記中央の錘6が先端の錘5及び奥側の錘7より重いことで、先端の錘5と奥側の錘7が互いの位相の影響を受けずに自由に振動できることにより、振動吸収の効果が高くなる。これは、先端の錘5と奥側の錘7がほぼ中央の錘のみの振動の影響を受けており、それぞれ中央の錘6と同位相でも逆位相で振動することができるからである。仮に錘の重さを重い順に奥側の錘、中央の錘、先端の錘とすると、中央の錘と先端の錘は、最も重い奥側の錘に対して振動するが、先端の錘は、隣接し自身よりも重い中央の錘の振動の影響も受けるため、取りうる位相が限られてしまい自由に振動できず、動吸振の効果が小さくなってしまう。
また、固有振動数よりも振動数が小さい振動を吸収するように振動がずれることは可能なので、最も重い中央の錘6の固有振動数付近で錘6が吸収しきれないような振動が発生した場合、先端の錘5及び奥側の錘7もその振動を吸収するように振動するので、低振動数での振動吸収が向上する。
前記記載の構造、素材を用いて最適調整した防振工具1の工具びびり振動の抑制効果を図5に示す。図5は工具長さLtが800mm、工具直径Dtが80mm、錘直径が57mm、錘の総長が210mmの場合の、本実施例に記載した、多重動吸振器2を内蔵した防振工具1を用いた防振工具と、同じ工具本体の形状に、前記多重動吸振器の錘5、6、7の質量の総和と同じ質量の、1つ動吸振器を内蔵した従来防振工具と、動吸振器が内蔵されていない同形状の鋼製工具の動剛性を、それぞれ比較した一例である。なお、本実施例の多重動吸振器2の構成として、質量md1の錘1は長さは50mm、質量md2の錘2の長さは100mm、質量md3の錘3の長さは60mmであり、従来の防振工具の錘の質量と同等に設定している。
本実施形態を用いることで、動吸振器を内蔵していない鋼製工具の波形140が、波形142になり、振動振幅の最大値を大幅に抑制できる。さらに従来防振工具の動特性の波形141と、本実施例の防振工具の動特性の波形142を比較しても、本実施例の防振工具は、最大振幅を小さくできており、工具びびり振動を、従来防振工具よりも抑制できている。142aが先端側動吸振器2aにより吸振された周波数域、142bが中央の動吸振器2bにより吸振された周波数域、142cが奥側動吸振器2cにより吸振された周波数域、141aが先端側動吸振器により吸振された周波数域である。なお、本実施例の防振工具1の動吸振器2a、2b、2cの固有振動数を最適に調整する際には、図5の波形142の各ピーク値144、145、146、147を揃えるように、動吸振器2a、2b、2cを構成する弾性体であるウレタンゴムの硬度を選定し、且つ弾性体の潰し量を、シャフト間の距離L1、L2、L3を変えることで前記各バネ定数を調整することで最適調整が可能である。
以上より、本実施形態の実施例に示す多重動吸振器2を内蔵した防振工具1は、従来の動吸振器を1つ内蔵した防振工具に比べ、動特性が向上し、びびり振動を抑制することができるため、高能率な切削加工を行うこと可能であることを特徴としている。
1・・・防振工具、2・・・動吸振器、2a・・・先端側の動吸振器、2b・・・中央の動吸振器、2c・・・奥側の動吸振器、3・・・工具本体、4・・・キャップ、5・・・先端側の錘、6・・・中央の錘、7・・・奥側の錘、8・・・中空部、21・・・弾性支持部材、22・・・弾性支持部材、23・・・弾性支持部材、30・・・粘性流体、40・・・シャフト、41・・・シャフト、42・・・シャフト、43・・・シャフト、44・・・シャフト、45・・・シャフト、6・・・ねじ部。

Claims (9)

  1. 中空部を有する本体と、
    前記中空内に設けられた錘と、
    錘を前記本体の径方向に振動可能に弾性支持する弾性体である支持部材と、
    を有する防振工具において、
    前記本体の中空内で軸方向に並んだ第一乃至第三の前記錘を有し、
    前記第一乃至第三の錘は、それぞれ固有振動数が異なることを特徴とする防振工具。
  2. 請求項1において、
    前記第二の錘は、前記第一の錘と第三の錘との間に位置し、
    前記第二の錘は、前記第一の錘及び第三の錘のいずれよりも重く、
    前記第一の錘と前記第三の錘とは、前記第二の錘を軸方向にはさんた位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする防振工具。
  3. 請求項2において、
    前記第二の錘の固有振動数は、前記第一の錘の振動数及び前記第三の錘の固有振動数よりも低いことを特徴とする防振工具。
  4. 請求項2において、
    前記第一の錘は、
    前記第二の錘よりも、加工工具を接続する防振工具の先端側に設けられ、
    前記第二の錘及び前記第三の錘よりも軽いことを特徴とする防振工具。
  5. 請求項4において、
    前記第一の錘の固有振動数は、前記第二の錘の固有振動数及び前記第三の錘の固有振動数よりも高いことを特徴とする防振工具。
  6. 請求項1において、
    前記第一乃至第三の錘は、材料及び径が同じであり、長さがそれぞれ異なることにより、それぞれ重さが異なっていることを特徴とする防振工具。
  7. 請求項1において、
    前記第一乃至第三の錘は、軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記錘を前記支持部材を介して支持する支持構造を有し、
    前記支持構造は、錘の両側にそれぞれ設けられた二枚の鍔部と、
    前記貫通孔内を通り、前記二枚の鍔部を接続するシャフト部とを有し、
    前記支持部材は、前記錘を前記鍔部に支持していることを特徴とする防振工具。
  8. 請求項7において、
    前記シャフト部が、その長さを調整可能であることにより、前記二枚の鍔部の間隔を調整可能であり、
    前記二枚の鍔部の間隔に基づいて、前記錘を支持する前記支持部材の潰し量を調整し、前記支持部材のばね定数を調整可能な構造を有することで、前記錘の固有振動数を調整可能であることを特徴とする防振工具。
  9. 請求項7において、
    錘を支持する支持構造と、前記錘に隣接する他の錘を支持する支持構造とを接続する接続手段を有することを特徴とする防振工具。
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